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Title:
SEMICONDUCTOR TESTING DEVICE AND TESTING METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/146451
Kind Code:
A1
Abstract:
In a semiconductor testing device (100), a voltage source (10) generates a power source voltage to be supplied to a DUT (200). A judgment processing section (30) allows the DUT (200) to execute a predetermined test sequence. A noise generating section (20) superposes a periodic pulse-like noise voltage (Vn) on the power source voltage (Vdd) that is supplied to the DUT (200) during the execution of the test sequence. The noise generating section (20) superposes the noise voltage (Vn) synchronized with a clock signal (CK) that is supplied to the DUT (200).

Inventors:
MATSUMOTO MITSUO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/001183
Publication Date:
December 04, 2008
Filing Date:
May 12, 2008
Export Citation:
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Assignee:
ADVANTEST CORP (JP)
MATSUMOTO MITSUO (JP)
International Classes:
G01R31/30; G01R31/28
Foreign References:
JP2004309153A2004-11-04
JPH0454473A1992-02-21
Attorney, Agent or Firm:
MORISHITA, Sakaki (Ebisu-Nishi Shibuya-k, Tokyo 21, JP)
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Claims:
 被試験デバイスに供給すべき電源電圧を生成する電圧源と、
 前記被試験デバイスに所定のテストシーケンスを実行させる判定処理部と、
 テストシーケンスの実行中、前記被試験デバイスに供給される電源電圧にインパルス状のノイズ電圧を重畳するノイズ発生部と、
 を備えることを特徴とする半導体試験装置。
 被試験デバイスに供給すべき電源電圧を生成する電圧源と、
 前記被試験デバイスに所定のテストシーケンスを実行させる判定処理部と、
 テストシーケンスの実行中、前記被試験デバイスに供給される電源電圧に周期的なパルス状のノイズ電圧を重畳するノイズ発生部と、
 を備えることを特徴とする半導体試験装置。
 前記ノイズ発生部は、
 前記被試験デバイスに供給されるクロック信号と同期したノイズ電圧を重畳することを特徴とする請求項1または2に記載の半導体試験装置。
 前記被試験デバイスに供給するクロック信号を生成するオシレータをさらに備え、
 前記ノイズ発生部は、前記オシレータからのクロック信号と同期して、前記ノイズ電圧を生成することを特徴とする請求項3に記載の半導体試験装置。
 前記判定処理部は、所定の単位時間ごとにアドレスで区別可能なテストパターンを生成し、前記被試験デバイスに対して、当該テストパターンを供給し、
 前記ノイズ発生部は、前記ノイズ電圧の振幅を、前記テストパターンの単位時間ごとに独立して調節可能であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の半導体試験装置。
 前記被試験デバイスを不合格と判定すると、不合格が発生したテストパターンのアドレスを取得するフェイルアドレス取得部と、
 不合格が発生したアドレスを指定するフェイルアドレスにもとづき、前記単位時間ごとの前記ノイズ電圧の振幅を再設定するノイズ制御部と、
 をさらに備え、
 前記判定処理部は、再設定された前記ノイズ電圧の振幅を重畳した状態で、前記被試験デバイスの良否を再判定することを特徴とする請求項5に記載の半導体試験装置。
 前記ノイズ制御部は、前記フェイルアドレス以前の少なくともひとつのアドレスを検査アドレスに設定し、前記ノイズ電圧の振幅を、前記検査アドレスに対応するアドレス期間、小さく設定することを特徴とする請求項6に記載の半導体試験装置。
 前記ノイズ制御部は、前記判定処理部による再判定の結果、前記被試験デバイスが合格と判定されるまで、前記検査アドレスをスキャンさせる請求項7に記載の半導体試験装置。
 被試験デバイスに所定のテストシーケンスを実行させ、前記被試験デバイスの合格、不合格を判定するステップと、
 テストシーケンスの実行中、前記被試験デバイスに供給される電源電圧にインパルス状のノイズ電圧を重畳するステップと、
 を備えることを特徴とする半導体試験方法。
 被試験デバイスに所定のテストシーケンスを実行させ、前記被試験デバイスの合格、不合格を判定するステップと、
 テストシーケンスの実行中、前記被試験デバイスに供給される電源電圧に周期的なパルス状のノイズ電圧を重畳するステップと、
 を備えることを特徴とする半導体試験方法。
 前記被試験デバイスを不合格と判定すると、不合格が発生したテストパターンのアドレスを取得するステップと、
 不合格が発生したアドレスを指定するフェイルアドレス以前の少なくともひとつのアドレスを検査アドレスに設定し、前記ノイズ電圧の振幅を、前記検査アドレスに対応づけられるアドレス期間、小さく設定するステップと、
 設定後のノイズ電圧にて、前記被試験デバイスにテストシーケンスを再実行させるステップと、
 をさらに備えることを特徴とする請求項9または10に記載の半導体試験方法。
 前記検査アドレスを変化させるステップを、前記被試験デバイスが合格と判定されるまで繰り返すことを特徴とする請求項11に記載の半導体試験方法。
 所定の単位時間ごとにアドレスで区別可能なテストパターンを生成するステップと、
 前記単位時間と同期したノイズ電圧を、被試験デバイスに供給する電源電圧に重畳した状態で、前記テストパターンを利用して前記被試験デバイスの合格、不合格を判定するステップと、
 前記被試験デバイスが合格と判定されたときの前記ノイズ電圧の振幅を、パス電圧として取得するステップと、
 前記被試験デバイスが不合格と判定されたときの前記ノイズ電圧の振幅を、フェイル電圧として取得するステップと、
 前記テストパターンの少なくともひとつの単位時間について、前記ノイズ電圧の振幅をフェイル電圧に設定し、残りの単位時間について、前記ノイズ電圧の振幅をパス電圧に設定する電圧設定ステップと、
 前記電圧設定ステップにより設定された前記ノイズ電圧の重畳した状態で、前記被試験デバイスの合格、不合格を再判定する再判定ステップと、
 を備え、
 前記電圧設定ステップと前記再判定ステップを繰り返し実行することを特徴とする半導体試験方法。 
Description:
半導体試験装置および試験方法

 本発明は、半導体試験装置に関する。

 半導体集積回路が設計通りの動作を行う を判定するために、半導体試験装置が用い れる。半導体試験装置は、試験対象の半導 集積回路(以下、単にDUT:Device Under Testとい )に、所定のテストパターンを供給し、DUTに テストパターンにもとづいた処理を実行させ る。その結果DUTの処理が正常に完了すれば、 そのDUTを良品と判定する。

 DUTがメモリなどの場合、DUTに供給する電源 圧を変化させることによって、電源電圧に する耐性を検査する場合がある。特許文献1 に記載の試験装置では、DUTに一連のテストパ ターンを供給するごとに、電源電圧を変化さ せてDUTの耐性を検査する。

特開平6-308197号公報

 しかしながら、特許文献1に記載の試験装 置では、テストパターンを実行させる期間、 電源電圧が固定的に変動されるため、パルス 状の電源電圧変動に対する耐性を検査するこ とができない。近年の低電圧化が進む半導体 デバイスにおいて、パルス状ノイズ(インパ ス性ノイズ)に対する耐性は、半導体デバイ の設計者、ユーザの双方にとって重要な問 である。

 本発明はこうした課題に鑑みてなされた のであり、その目的は、電源電圧変動の試 が可能な半導体試験装置の提供にある。

 本発明のある態様は、半導体試験装置に する。ある態様の半導体試験装置は、被試 デバイスに供給すべき電源電圧を生成する 圧源と、被試験デバイスに所定のテストシ ケンスを実行させる判定処理部と、テスト ーケンスの実行中、被試験デバイスに供給 れる電源電圧にインパルス状のノイズ電圧 重畳するノイズ発生部と、を備える。

 この態様によると、インパルス状の電源 圧変動に対する耐性を検査することができ 。

 本発明の別の態様も半導体試験装置に関 る。この半導体試験装置は、被試験デバイ に供給すべき電源電圧を生成する電圧源と 被試験デバイスに所定のテストシーケンス 実行させる判定処理部と、テストシーケン の実行中、被試験デバイスに供給される電 電圧に周期的なパルス状のノイズ電圧を重 するノイズ発生部と、を備える。

 この態様によると、周期的なパルス状の 源電圧変動に対する耐性を検査することが きる。なお、パルス状とは、矩形波状のパ スのみでなく、インパルス状のパルスを含 概念である。

 ノイズ発生部は、被試験デバイスに供給さ るクロック信号と同期したノイズ電圧を重 してもよい。
 「クロック信号と同期」するとは、ノイズ 圧の周波数が、クロック信号の周波数と等 い場合のみでなく、クロック信号の周波数 逓倍または分周した周波数である場合を含 。ノイズ電圧とクロック信号との間には、 意の位相差が存在してもよい。
 被試験デバイスは、クロック信号を利用し データをラッチし、あるいは演算処理を実 する。したがって、クロック信号と同期し ノイズ電圧を重畳することにより、厳しい 件で検査を実行することができる。

 ある態様の半導体試験装置は、被試験デ イスに供給するクロック信号を生成するオ レータをさらに備えてもよい。ノイズ発生 は、オシレータからのクロック信号と同期 て、ノイズ電圧を生成してもよい。

 判定処理部は、所定の単位時間ごとにアド スで区別可能なテストパターンを生成し、 試験デバイスに対して、当該テストパター を供給してもよい。ノイズ発生部は、ノイ 電圧の振幅を、テストパターンの単位時間 とに独立して調節可能であってもよい。
 この態様によれば、アドレス期間ごとにノ ズ電圧の振幅を変化させることができるた 、エラーの発生しやすいテストパターンの ドレスを特定可能となる。さらに、特定し テストパターンのアドレスから、電源電圧 動の耐性が低い回路ブロックを推定するこ が可能となる。

 ある態様の半導体試験装置は、被試験デバ スを不合格と判定すると、不合格が発生し テストパターンのアドレスを取得するフェ ルアドレス取得部と、不合格が発生したア レスを指定するフェイルアドレスにもとづ 、単位時間ごとのノイズ電圧の振幅を再設 するノイズ制御部と、をさらに備えてもよ 。判定処理部は、再設定されたノイズ電圧 振幅を重畳した状態で、被試験デバイスの 否を再判定してもよい。
 ノイズ電圧の振幅を再設定し、被試験デバ スを再判定した結果、合格と判定された場 、ノイズ電圧の振幅が変更されたアドレス 間に対応するアドレスが、ノイズに弱いと 定することができる。

 ノイズ制御部は、フェイルアドレス以前の なくともひとつのアドレスを検査アドレス 設定し、ノイズ電圧の振幅を、検査アドレ に対応するアドレス期間、小さく設定して よい。
 被試験デバイスが不合格と判定された場合 フェイルアドレス以前に与えられたノイズ よってエラーが発生した可能性が高い。し がって、フェイルアドレス以前のあるアド ス期間のノイズ振幅を小さくした状態で、 試験デバイスの合否を再判定したときに、 格と判定されれば、そのアドレス期間のパ ーンアドレスにもとづいて、ノイズ耐性の い回路ブロックを推定することができる。

 ノイズ制御部は、判定処理部による再判 の結果、被試験デバイスが合格と判定され まで、検査アドレスをスキャンさせてもよ 。言い換えれば、ノイズ制御部は、被試験 バイスが合格と判定される検査アドレスを 索してもよい。

 本発明の別の態様は、半導体試験方法に する。この半導体試験方法は、被試験デバ スに所定のテストシーケンスを実行させ、 試験デバイスの合格、不合格を判定するス ップと、テストシーケンスの実行中、被試 デバイスに供給される電源電圧にインパル 状のノイズ電圧を重畳するステップと、を える。

 本発明の別の態様の半導体試験方法は、 試験デバイスに所定のテストシーケンスを 行させ、被試験デバイスの合格、不合格を 定するステップと、テストシーケンスの実 中、被試験デバイスに供給される電源電圧 周期的なパルス状のノイズ電圧を重畳する テップと、を備える。

 ある態様の半導体試験方法は、被試験デ イスを不合格と判定すると、不合格が発生 たテストパターンのアドレスを取得するス ップと、不合格が発生したアドレスを指定 るフェイルアドレス以前の少なくともひと のアドレスを検査アドレスに設定し、ノイ 電圧の振幅を、検査アドレスに対応づけら る期間、小さく設定するステップと、設定 のノイズ電圧にて、被試験デバイスにテス シーケンスを再実行させるステップと、を らに備えてもよい。

 ある態様の半導体試験方法は、検査アド スを変化させるステップを、被試験デバイ が合格と判定されるまで繰り返してもよい これにより、ノイズに弱いアドレスを探索 ることができる。

 本発明の別の態様も、半導体試験方法に関 る。この方法は、以下の処理を実行する。
 (1) 所定の単位時間ごとにアドレスで区別 能なテストパターンを生成する。
 (2) 単位時間と同期したノイズ電圧を、被 験デバイスに供給する電源電圧に重畳した 態で、テストパターンを利用して被試験デ イスの合格、不合格を判定する。
 (3) 被試験デバイスが合格と判定されたと のノイズ電圧の振幅を、パス電圧として取 する。
 (4) 被試験デバイスが不合格と判定された きのノイズ電圧の振幅を、フェイル電圧と て取得する。
 (5) テストパターンの少なくともひとつの 位時間について、ノイズ電圧の振幅をフェ ル電圧に設定し、残りの単位時間について ノイズ電圧の振幅をパス電圧に設定する。
 (6) ステップ(5)により設定されたノイズ電 の重畳した状態で、被試験デバイスの合格 不合格を再判定する。
 ステップ(5)(6)を、被試験デバイスが合格と 定されるまで繰り返し実行する。この処理 よれば、合格と判定された時点において、 イズ電圧の振幅がパス電圧に設定されてい 単位時間が、ノイズに弱いアドレスを示す とになる。したがって、ノイズに弱いアド スにもとづいて、ノイズに弱い回路ブロッ や回路パスを、特定、または推定すること できる。

 なお、以上の構成要素の任意の組合せや 発明の構成要素や表現を、方法、装置など 間で相互に置換したものもまた、本発明の 様として有効である。

 本発明によれば、電圧ノイズに対する耐 を検査できる。

実施の形態に係る半導体試験装置の構 を示すブロック図である。 ノイズ電圧Vnが重畳された電源電圧Vddn 、クロック信号CKと、テストパターンのパ ーンアドレスを示すタイムチャートである 図1の半導体試験装置による試験のフロ ーチャートである。 図4(a)、(b)は、図3のフローチャートに 応するタイムチャートである。 ノイズに弱いパターンアドレスの探索 ルゴリズムを示すフローチャートである。 図6(a)、(b)は、図5の探索アルゴリズム おける振幅δVnの遷移図である。

符号の説明

10・・・電圧源、20・・・ノイズ発生部、22 ・・・パルス発生部、24・・・パルス重畳部 26・・・ノイズ制御部、28・・・フェイルア ドレス取得部、30・・・判定処理部、40・・ オシレータ、100・・・半導体試験装置、200 ・・DUT。

 以下、本発明を好適な実施の形態をもと 図面を参照しながら説明する。各図面に示 れる同一または同等の構成要素、部材、処 には、同一の符号を付するものとし、適宜 複した説明は省略する。また、実施の形態 、発明を限定するものではなく例示であっ 、実施の形態に記述されるすべての特徴や の組み合わせは、必ずしも発明の本質的な のであるとは限らない。また、本明細書に いて、「部材Aと部材Bが接続」された状態 は、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続さ れる場合や、部材Aと部材Bが、電気的な接続 態に実質的あるいは本質的な影響を及ぼさ い他の部材を介して間接的に接続される場 も含む。

 図1は、実施の形態に係る半導体試験装置 100の構成を示すブロック図である。半導体試 験装置100は、DUT200に対して電源電圧Vddを供給 するとともに、所定のテストシーケンスを実 行させて、その良否(合格、不合格)を判定す 。DUT200は、デジタル回路、アナログ回路あ いはメモリ回路のいずれであるとを問わな が、以下では、クロック信号CKにもとづく 号処理を行う回路ブロックを含むものとし 説明する。DUT200はデバイス装着部(不図示)に 装着され、半導体試験装置100から電源電圧Vdd 、接地電圧GND、クロック信号CKの供給を受け 。

 半導体試験装置100は、電圧源10、ノイズ発 部20、ノイズ制御部26、フェイルアドレス取 部28、判定処理部30、オシレータ40を備える
 電圧源10は、DUT200に供給する電源電圧Vddを 成する。判定処理部30は、DUT200に所定のテス トシーケンスを実行させ、その良否を判定す る。本実施の形態において、判定処理部30は 検査端子P3を介してテストパターンを出力 る。テストパターンは、時間軸上で仮想的 分割されており、所定の単位時間ごとにア レスで区別可能となっている。以下、テス パターンのアドレスをパターンアドレスADD いい、アドレスに対応する単位時間をアド ス期間Tという。DUT200はテストパターンを受 、テストパターンに対して所定の信号処理 する。判定処理部30は、信号処理の結果得 れたデータが、テストパターンから予期さ るデータと一致すれば合格と判定し、一致 なければ不合格と判定する。判定処理部30は 、パターンアドレス単位でパス、フェイルを 出力する。いずれかのパターンアドレスでフ ェイルが発生すれば、DUT200は不合格となり、 その時点で試験を中断する。すべてのパター ンアドレスについてパスが出力されれば、DUT 200は合格と判定される。

 オシレータ40は、クロック信号CKを生成す る。クロック信号CKは、クロック端子P4を介 てDUT200に供給される。DUT200はこのクロック 号CKと同期した信号処理を実行する。また、 判定処理部30はクロック信号CKと同期したテ トパターンを生成する。図1では、DUT200に対 るクロック信号CKはクロック専用のライン 供給されるが、CDR(Clock Data Recovery)などを利 用して、別のデータとともに供給されてもよ い。

 ノイズ発生部20は、DUT200によるテストシ ケンスの実行中、DUT200に供給される電源電 Vddに周期的なパルス状のノイズ電圧Vnを重畳 する。ノイズ発生部20は、ノイズ電圧Vnを生 するパルス発生部22と、ノイズ電圧Vnを電源 圧Vddに重畳するパルス重畳部24と、を含む たとえばパルス重畳部24は、一端が電圧源10 正極に接続され、他端がパルス発生部22に 続されたカップリングキャパシタを含んで 成されてもよく、その構成は問わない。

 本実施の形態において、ノイズ発生部20 、DUT200に供給されるクロック信号CKと同期し たノイズ電圧Vnを、電源電圧Vddに重畳する。 ルス発生部22は、オシレータ40により生成さ れるクロック信号CKを受け、このクロック信 CKを利用して、ノイズ電圧Vnを生成する。パ ルス発生部22は、クロック信号CKを逓倍、も くは分周するPLL回路や分周器、あるいはク ック信号CKをカウントするカウンタなどを利 用して構成することができ、その構成は特に 限定されない。パルス発生部22により生成さ るノイズ電圧Vnとクロック信号CKとの位相差 は、任意に調節できることが望ましい。また 、ノイズ電圧Vnのパルス幅も任意に調節でき ことが好ましい。ノイズ電圧Vnは、サージ イズのような、急峻なインパルス状の電圧 あることが好ましい。ノイズ電圧Vnは、自然 界において発生するノイズを想定しているた め、そのパルス幅は、システムの1クロック 周期に比べて短い場合と長い場合の両方が りえ、ある程度長ければ、矩形波のノイズ 圧と認識されうるし、非常に短い時間であ ば、インパルスノイズと認識されうる。

 本実施の形態において、ノイズ発生部20 、ノイズ電圧Vnの振幅δVnを、パターンアド スに対応するアドレス期間Tごとに独立して 節可能である。図2は、ノイズ電圧Vnが重畳 れた電源電圧Vddnと、クロック信号CKと、パ ーンアドレスADDを示すタイムチャートであ 。図2の例では、すべてのパターンアドレス ADDに対応するアドレス期間Tにおいて、δVn=0.2 Vに設定されている。図2の例では、アドレス 間Tは、クロック信号CKの周期時間と等しい

 たとえば、ある試験において、すべての ドレス期間の振幅δVnを同一値に設定し、そ の値をスイープさせていき、各振幅δVnに対 てDUT200の良否を判定していけば、DUT200のノ ズ耐性を測定できる。また、特定のアドレ 期間のノイズ耐性を検査したい場合、その ドレスに対応するアドレス期間の振幅δVnを 他のアドレス期間の振幅δVnよりも大きくす ればよい。

 本実施の形態に係る半導体試験装置100に れば、DUT200がテストシーケンスを実行する 中に、パルス状のノイズ電圧が重畳された 源電圧Vddnを供給することができ、パルス状 の電源電圧変動に対する耐性を検査すること ができる。特に、振幅δVnを調節可能に構成 ることにより、どれくらいのノイズ耐性を するかを測定することが可能となる。

 さらに、本実施の形態では、ノイズ電圧V nを、クロック信号CKと同期させることにより 、厳しい条件で検査を実行することができる 。さらに、ノイズ電圧Vnはテストパターンと 期して生成され、パターンアドレスADDに対 するアドレス期間ごとに、その振幅δVnが独 立に設定可能となっている。その結果、ノイ ズに弱いパターンアドレスを特定することが できる。

 次にノイズに弱いパターンアドレスを探索 るための技術について説明する。
 まず、ノイズ制御部26は、すべてのアドレ 期間に同じ振幅δVnを設定し、振幅δVnを徐々 に変化させていく。振幅δVnを大きくするに ってDUT200はノイズの影響を受け、誤動作を る確率が高くなっていく。半導体試験装置10 0は、設定した振幅δVnごとに、所定のテスト ーケンスを実行し、DUT200の良否を判定する

 振幅δVnがあるレベルに達すると、いずれ かのパターンアドレスにおいてフェイルが発 生し、判定処理部30によって不合格と判定さ る。ノイズ制御部26は、このときの振幅δVn レベル(以下、フェイル電圧Vfという)を取得 する。あわせて、ノイズ制御部26は、その直 の合格したときの振幅δVnのレベル(以下、 ス電圧Vpという)を取得する。たとえばVdd=5V とき、δVn=0.1Vのとき合格し、δVn=0.2Vのとき 合格であった場合、Vf=0.2V、Vp=0.1Vとなる。

 フェイルアドレス取得部28は、判定処理 30によってDUT200が不合格と判定されたとき、 フェイルが発生したパターンアドレス(以下 フェイルアドレスADD_Fという)を取得する。 イズ制御部26は、フェイルアドレスADD_Fにも づき、各アドレス期間ごとのノイズ電圧Vn 振幅δVnを設定する。判定処理部30は、再設 されたノイズ電圧Vnの振幅δVnを重畳した状 で、DUT200に対してテストパターンを生成し DUT200の良否を再判定する。

 ノイズ制御部26は、フェイルアドレスADD_F 以前の少なくともひとつのパターンアドレス ADDを検査アドレスADD_Tに設定する。ノイズ制 部26は、ノイズ電圧Vnの振幅δVnを、検査ア レスADD_Tに対応するアドレス期間、小さく設 定する。ノイズ制御部26は、判定処理部30に りDUT200が合格と判定されるまで、検査アド スADD_Tをスキャンしていき、不合格の原因と なるアドレスを特定する。

 図3は、図1の半導体試験装置100によるノ ズに弱いパターンアドレスを探索するため フローチャートである。図4(a)、(b)は、図3の フローチャートに対応するタイムチャートで ある。

 半導体試験装置100が初期化され、検査が 始される。はじめに、図4(a)に示すように、 すべてのアドレス期間が同じ振幅δVnに初期 し、振幅δVnを徐々に変化させていく(図3のS1 0)。振幅δVnがあるレベルに達すると、判定処 理部30によって不合格と判定される。ノイズ 御部26は、このときの振幅δVnのレベル(以下 、フェイル電圧Vfという)を取得する(S12)。あ せて、ノイズ制御部26は、その直前の合格 たときの振幅δVnのレベル(以下、パス電圧Vp いう)を取得する(S12)。

 フェイルアドレス取得部28は、不合格と 定されたときに、フェイルが発生したパタ ンアドレス(フェイルアドレスADD_F)を取得す (S14)。図4(a)は、振幅δVnをあるフェイル電圧 Vfに設定したとき、パターンアドレスADD=5に いてフェイルが発生した状態を示している この場合、フェイルアドレスADD_Fは5に設定 れる。

 続いて、ノイズ制御部26は、フェイルア レスADD_F以前の少なくともひとつのパターン アドレスADDを、検査アドレスADD_Tに設定する( S16)。検査アドレスADD_Tは、ひとつのパターン アドレスADDであってもよいし、連続する複数 のパターンアドレスADDを含んでもよい。もし くは、連続しない複数のパターンアドレスADD を含んでもよい。

 ノイズ制御部26は、検査アドレスADD_Tに対 応するアドレス期間中の振幅δVnをパス電圧Vp に設定する。また、検査アドレスADD_T以外の ターンアドレスに対応するアドレス期間中 振幅δVnをフェイル電圧Vfに設定する(S18)。 の処理によって、検査アドレスADD_Tに対応づ けられるアドレス期間、ノイズ電圧Vnの振幅 Vnは小さく設定される。図4(b)は、一例とし 、ADD_T=3の場合の電源電圧Vddnを示す。パター ンアドレスADD=3に対応するアドレス期間中の 幅δVnがパス電圧Vpに設定され、残りがフェ ル電圧Vfに設定される。

 判定処理部30は、DUT200にテストパターン 出力し、再度、テストシーケンスを実行さ る(S20)。このとき、DUT200の電源電圧Vddには、 ステップS18によって設定されたノイズが重畳 される。そして良否の再判定を行い(S22)、DUT2 00が合格と判定された場合(S22のY)、その時点 の検査アドレスADD_Tを保存してテストを完 する。DUT200の設計者は、最終的に保存され 検査アドレスADD_Tから、DUT200のうち、ノイズ 耐性の低い回路ブロックを特定することがで きる。

 たとえば、DUT200がスキャンフリップフロ プを備える場合、検査アドレスADD_Tに対応 る処理を実行する論理ゲートを特定するこ ができる。また、スキャンフリップフロッ を備えない場合であっても、シミュレーシ ンによってあるパターンアドレスにおいて クティブとなる論理ゲートを特定すること 可能である。

 もし、良否判定S22の結果、不合格であっ 場合(S22のN)、ステップS16に戻り、検査アド スADD_Tを別のパターンアドレスに再設定す 。この状態でステップS18からS22を実行し、 び良否を判定する(S22)。

 図3のフローチャートによれば、ステップ S14において取得されたフェイルアドレスADD_F フェイルが発生しなくなるまで、検査アド スADD_Tを変化させることにより、ノイズに いアドレスパターンを特定することが可能 なる。

 次に、ノイズに弱いパターンアドレスの探 アルゴリズム(ステップS16~S22)の具体例を説 する。このアルゴリズムは、ノイズ制御部2 6、フェイルアドレス取得部28、判定処理部30 よって実行される。
 図5は、ノイズに弱いパターンアドレスの探 索アルゴリズムを示すフローチャートである 。図5のフローチャートは、図3のステップS16 降の処理を示している。図6(a)、(b)は、図5 探索アルゴリズムにおける振幅δVnの遷移図 ある。

 以下の説明において、i番目のアドレス期 間におけるノイズ電圧Vnの振幅を、δVn[i]と書 く。まず、パターンアドレス1~ADD_Fのアドレ 期間の振幅δVn[1:ADD_F]をフェイル電圧Vfに設 する(S30)。

 続いて、ループ1(S32~38)を実行する。ルー 1は、変数iを、初期値ADD_F、目標値1、差分1 してデクリメントしていく。ループ中、i番 目のパターンアドレスのアドレス期間δVn[i] パス電圧Vpに設定する(S34)。そして、DUT200に ストシーケンスを実行させる(S36)。その結 、合格と判定されれば(S38のY)、ループ1を抜 、後述するステップS42に進む。不合格の場 (S38のN)、ステップS32に戻り、変数iをデクリ メントする。もし、変数iが目標値1に達して ループ1を抜けない場合には、探索は失敗と なり(S40)、処理を終了する。

 ループ1を繰り返すことにより、振幅δVn 図6(a)のように遷移する。図6(a)では、ADD_F=5 場合を示している。ループ1を繰り返した結 、i=2のときにフェイルアドレスADD_Fがパス(P ASS)となり、合格と判定されたとする。

 合格と判定されると(S38のY)、現在の変数i を、開始アドレスADD_Sに設定する(S42)。続い 、ステップS32と同様に、パターンアドレス1~ ADD_Fのアドレス期間の振幅δVn[1:ADD_F]をフェイ ル電圧Vfに設定する(S44)。そして、ループ2を 行する。ループ2では、変数iを、初期値ADD_S 、目標値ADD_F、差分1にてインクリメントして いく。ループ中、i番目のパターンアドレス アドレス期間δVn[i]をパス電圧Vpに設定する(S 48)。そして、DUT200にテストシーケンスを実行 させる(S50)。その結果、合格と判定されれば( S52のY)、ループ2を抜け、ステップS56に進む。 不合格の場合(S52のN)、ステップS46に戻り、変 数iをインクリメントする。

 ループ2を繰り返すことにより、振幅δVn 、図6(b)のように遷移する。図6(b)では、ADD_F= 5、ADD_S=2の場合を示している。ループ2を繰り 返した結果、i=4のとき合格と判定されたとす る(S52のY)。続いて、現在の変数iを、終了ア レスADD_Eに設定する(S56)。もし、変数iが目標 値ADD_Eに達してもループ2を抜けない場合には 、フェイルアドレスADD_Fを終了アドレスADD_E 設定する。そして探索処理を完了する。

 以上の探索アルゴリズムの結果、開始ア レスADD_Sと終了アドレスADD_Eが特定される。 開始アドレスADD_Sは、ノイズに弱いパターン ドレスの始点を示し、終了アドレスADD_Eは ノイズに弱いパターンアドレスの終点を示 。DUT200の設計者は、開始アドレスADD_Sおよび 終了アドレスADD_Eから、DUT200の内部の、ノイ 耐性の低い回路ブロックを推定することが きる。以上のアルゴリズムによれば、ノイ に弱いパターンアドレスが複数の場合にも 確実に特定することができる。

 探索アルゴリズムには、以下の変形例があ 。
(1) 最も単純には、ひとつの、あるいは連続 る複数の試験アドレスADD_Tを、フェイルア レスADD_Fを始点としてひとつづつ前にシフト させていき、DUT200が合格する状態を探索して もよい。
(2) 二分探索を行ってもよい。まず、パター アドレス1~ADD_Fを2分割し、前半または後半 いずれか一方を試験アドレスADD_Tに設定し、 良否を判定する。その結果、合格したときの 試験アドレスADD_Tをさらに2分割し、良否を判 定する。この処理を繰り返し実行すれば、ノ イズに弱いパターンアドレスの範囲を特定す ることができる。
 図6のアルゴリズム、上記(1)、(2)のアルゴリ ズム、その他のアルゴリズムは単独で利用し てもよいし、組み合わせてもよい。

 上記実施の形態は例示であり、それらの 構成要素や各処理プロセスの組合せにいろ ろな変形例が可能なこと、またそうした変 例も本発明の範囲にあることは当業者に理 されるところである。以下、こうした変形 について説明する。

 実施の形態では、ノイズ発生部20は電圧 10により生成される電圧の正極側に、ノイズ 電圧Vnを重畳したが、本発明はこれに限定さ ない。たとえば、パルス重畳部24を負極側 配置してもよい。この場合、従来の半導体 験装置では実施されていなかった接地ノイ に対する試験を実施することができる。ま 、実施の形態では図2に示すように、電源電 Vddに対して、負側にスパイクするノイズ電 Vnについて説明したが、正側に、つまり電 電圧Vddが上昇するノイズを重畳してもよい

 実施の形態では、パルス発生部22により 成されるノイズ電圧Vnの周波数は、DUT200に供 給されるクロック信号CKと同一周波数の場合 ついて説明した。DUT200の内部クロックがク ック信号CKの整数n倍に設定される場合、パ ス発生部22はクロック信号CKをn倍に逓倍し ノイズ電圧Vnを生成してもよい。

 実施の形態にもとづき、本発明を説明し が、実施の形態は、本発明の原理、応用を しているにすぎず、実施の形態には、請求 範囲に規定された本発明の思想を離脱しな 範囲において、多くの変形例や配置の変更 可能である。

 本発明は半導体試験技術に利用できる。