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Patent Searching and Data


Title:
SHAPE-RETENTION-TYPE HOISTING RECTANGULAR PARALLELEPIPED BAG
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/025098
Kind Code:
A1
Abstract:
[PROBLEMS] To provide a shape-retention-type hoisting rectangular parallelepiped bag with which soil inside a sand bag is solidified, the shape is stable and an operation of piling can be easily done. [MEANS FOR SOLVING PROBLEMS] Base bands (24) are provided along diagonal lines of a rectangular parallelepiped bag (11) in a rectangular parallelepiped shape filled with soil inside. A lift band (30) with a quadrangular prism shape is fixed to the intersection where the bands (24) intersect. An end of a truss band (21) is fixed with a fixing band (31) surrounding around the quadrangular prism of the lift band (30). The other end is fixed to the base band at a predetermined distance from the center of the lift band. Thus a plurality of truss bands can be placed on the vertical lift band (30), thereby dispersing a weight applied to one truss band and keeping the shape of the shape-retention-type hoisting rectangular parallelepiped bag (1). Thus, the bags can be neatly piled, largely shortening working hours.

Inventors:
NOMOTO FUTOSHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/054897
Publication Date:
February 26, 2009
Filing Date:
March 17, 2008
Export Citation:
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Assignee:
MATSUOKA HAJIME (JP)
NOMOTO FUTOSHI (JP)
International Classes:
E02B3/04
Foreign References:
JP3949156B12007-07-25
JPH11334786A1999-12-07
JP2002327417A2002-11-15
JP2001002182A2001-01-09
JP3949156B12007-07-25
Other References:
See also references of EP 2202360A4
Attorney, Agent or Firm:
IZUMI, Kazuto (Shimocho Omiya-k, Saitama-shi Saitama 44, JP)
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Claims:
 内部に土砂が詰め込まれる直方体形状の直方体バックと、
 前記直方体バックの対角線上に設けられた基底バンドと、
 前記基底バンドが交差する交点に一端が接続され、他端は吊り下げ部に接続される四角柱形状のリフトバンドと、
 前記リフトバンドの四角柱の周囲を取り巻く複数の四角柱枠型固定バンドと、
 各固定バンド毎に、前記リフトバンドの各面において、その各一端が前記リフトバンドと前記固定バンド間に固定され、その各他端はリフトバンドの中心から所定距離隔たった点で前記基底バンドに固定される複数のトラスバンドと
 を備えるようにしたことを特徴とする形状保持型吊上げ式直方体バック。
 前記の中心から所定距離隔たった点は、前記複数の固定バンドのうち上方の固定バンドにその一端が固定されたリフトバンドの他端が下方の固定バンドにその一端が固定されたリフトバンドの他端よりも、前記中心からより遠い距離に設定されることを特徴とする請求項1に記載の形状保持型吊上げ式直方体バック。
 内部に土砂が詰め込まれる直方体形状の直方体バックと、
 前記直方体バックの対角線上に設けられた基底バンドと、
 前記基底バンドが交差する交点に一端が接続され、他端は吊り下げ部に接続される四角柱形状のリフトバンドと、
 前記リフトバンドの四角柱の各面で高さが異なる位置に取りつけられた複数の上吊り輪固定部と、
 前記基底バンド上でリフトバンドの中心から異なる所定距離隔たった点に取りつけられた複数の下吊り輪固定部と、
 前記リフトバンドの各面において、その各一端がフックを介して前記各上吊り輪固定部に固定され、その各他端がフックを介して各下吊り輪固定部に固定される複数のトラスバンドと
 を備えるようにしたことを特徴とする形状保持型吊上げ式直方体バック。
 内部に土砂が詰め込まれる直方体形状の直方体バックと、
 前記直方体バックの対角線上に設けられた基底バンドと、
 前記基底バンド上で上記直方体バックの中心から異なる所定距離隔たった点に対向して取りつけられた複数の下吊り輪固定部と、
 前記対向する下吊り輪固定部の一方に設けられた下吊り輪にその一端が固定され、他方に設けられた下吊り輪にその他端が固定され、所定の位置に設けられたリフトバンド固定部で固定され、その中間点で折り返されて吊り下げ部を構成する複数のトラスバンドと
 を備えるようにしたことを特徴とする形状保持型吊上げ式直方体バック。
 前記吊り下げ部の先端はフックを取り付けるためにアーチ形状に形成されることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の形状保持型吊上げ式直方体バック。
 
Description:
形状保持型吊上げ式直方体バッ

 本発明は、主として灌漑や治水工事、の 面補強や擁壁工事、道路や建物の地盤補強 、埋め立て工事、自然災害の復旧工事等で いられる超大型土嚢に関するもので、特に 直方体の土嚢を複数個積み重ねて使用する きに、積み重ね易い安定した形状を維持し がら、一本の吊下体で施工できる形状保持 吊上げ式直方体バックに関する。また、小 土嚢袋を用いた土嚢工法との併用も可能で 一度に大きな面積を施工出来るため、作業 率を上げる事が出来る。その他本発明の特 を生かした使い方として、小麦、大豆など 粒形状の物資を搬送する際などにも利用可 である。従来の土嚢の形状は、通常円柱形 、風船を逆さにしたような形(巾着形)にな ため、袋間に空隙が生じていたが、本発明 形状保持型吊上げ式直方体バックは、物資 積み込みやストックなどを四角形による効 の良い形で置く事ができる。

 灌漑や治水工事、台風や大雨にともなう 然災害の復旧工事等で、土嚢の積み上げ作 が行われる。従来の土嚢は、図13に示すよ に、麻袋やポリエチレン製やポリプロピレ 製等の袋状、網状等の耐久性に優れた土嚢10 1に、土砂を詰め込み、マジックテープ(登録 標)105等によりその袋の口を塞ぐようにした ものである。工事用の土嚢では、大きいもの になるとその重さが1トン以上にもなり、土 の運搬には、クレーン車やバックホーが使 されている。台風や大雨にともなう自然災 の復旧工事等では、図14に示すように、複数 の土嚢101を並べて、積み重ねて使用すること が多い。

 図11は、本件発明者の特許(特許文献1)で る。直方体バック11の底面12内の中心部19に フトバンド30の一端を固定し、直方体バック 11内の底面の4つの頂点18a~18dの対角線上で各 点から所定距離隔たった点18a1、18b1、18c1、18 d1に第1~第4の4本のトラスバンド21a~21dの各一 を固定し、底面12の中心部19と4つの頂点18a~18 dと5点で直方体バック11を支え、トラスバン 21a~21dの他端は、リフトバンド30上の固定点30 aに固定されている。リフトバンド30によって 直方体バックを引き上げると、直方体バック の内部の土砂は圧縮され、直方体形状に固ま り、直方体バックの形状が安定したものとな る。このため、複数の形状保持型吊上げ式直 方体バックを整然と積み重ねることができ、 作業時間が大幅に低減される。

 図12は、従来の形状保持型吊上げ式直方体 ックの原理を説明する図である。図12におい て、点18a及び18bは、点30aとの間に張られたリ フトバンド21a、21bによって引っ張られるので 、上向きの力と横向きの力が働き、ハッチン グを施した部分の土砂が圧縮され固められる ので、直方体バック1は安定した形状を維持 ることができる。

特許3949156号公報

 しかしながら、特許文献1に示される従来 の直方体バックでは、形状が1m角程度までは 用できるが、1mを超すと形状が安定せず、 数の土嚢を積み重ねて使用することが困難 ある。すなわち、クレーン車等により土嚢 運搬や積み上げ作業を行う際に、土嚢の中 土砂が動き、土嚢の形状が変形するという 点があった。すなわち、袋の大型化にとも い、袋の垂直方向の距離が長くなる為、袋 央部から垂直に取り付けられた吊り下げ用 バンドが、内部資材を押し上げ、対角に取 付けられたトラスバンドとの間で十分な摩 を発生するまでの必要距離が長くなる為、 体がへの字に変形してしまうという欠点が った。すなわち、土嚢袋の横幅が広くなる 従って少ない数のトラスバンドだけでは土 袋の形状を直方体形状に維持できなくなる

 本発明は、上述の課題を鑑み、1mを超す 大型の偏平の直方体バックであっても直方 形状を維持できる積み重ね易い土嚢を提供 ることを目的とする。

 上述の課題を解決するために、本発明は 内部に土砂が詰め込まれる直方体形状の直 体バックと、前記直方体バックの対角線上 設けられた基底バンドと、前記基底バンド 交差する交点に一端が接続され、他端は吊 下げ部に接続される四角柱形状のリフトバ ドと、前記リフトバンドの四角柱の周囲を り巻く複数の固定バンドと、各固定バンド に、前記四角柱形状の各面において、その 一端が前記リフトバンドと前記固定バンド に固定され、その各他端はリフトバンドの 心から所定距離隔たった点で前記基底バン に固定される複数のトラスバンドとを備え ようにしたことを特徴とする。

 前記の中心から所定距離隔たった点は、 記複数の固定バンドのうち上方の固定バン にその一端が固定されたリフトバンドの他 が下方の固定バンドにその一端が固定され リフトバンドの他端よりも、前記中心から り遠い距離に設定されることを特徴とする

 また、本発明は、内部に土砂が詰め込ま る直方体形状の直方体バックと、前記直方 バックの対角線上に設けられた基底バンド 、前記基底バンドが交差する交点に一端が 続され、他端は吊り下げ部に接続される四 柱形状のリフトバンドと、前記リフトバン の四角柱の周囲の各面で高さが異なる位置 取りつけられた複数の上吊り輪と、前記基 バンド上でリフトバンドの中心から異なる 定距離隔たった点に取りつけられた複数の 吊り輪と、前記リフトバンドの各面におい 、その各一端が前記各上吊り輪に固定され その各他端が各下吊り輪に固定される複数 トラスバンドとを備えるようにしたことを 徴とする。

 また、本発明は、内部に土砂が詰め込ま る直方体形状の直方体バックと、前記直方 バックの対角線上に設けられた基底バンド 、前記基底バンド上で上記直方体バックの 心から異なる所定距離隔たった点に対向し 取りつけられた複数の下吊り輪固定部と、 記対向する下吊り輪固定部の一方に設けら た下吊り輪にその一端が固定され、他方に けられた下吊り輪にその他端が固定され、 定の位置に設けられたリフトバンド固定部 固定され、その中間点で折り返されて吊り げ部を構成する複数のトラスバンドとを備 るようにしたことを特徴とする。

 好ましくは、前記吊り下げ部の先端はフ クを取り付けるためにアーチ形状に形成さ るようにしたことを特徴とする。

 本発明によれば、内部に土砂が詰め込ま る直方体形状の直方体バックと、前記直方 バックの対角線上に設けられた基底バンド 、前記基底バンドが交差する交点に一端が 続され、他端は吊り下げ部に接続される四 柱形状のリフトバンドと、前記リフトバン の四角柱の周囲を取り巻く複数の四角柱枠 固定バンドと、各固定バンド毎に、前記リ トバンドの各面において、その各一端が前 リフトバンドと前記固定バンド間に固定さ 、その各他端はリフトバンドの中心から所 距離隔たった点で前記基底バンドに固定さ る複数のトラスバンドとを備えるようにし いる。このように、複数のトラスバンドを いることにより、直方体バックの内部のト スバンドの周囲の土砂の圧縮範囲を中央部 ら段階的に広げることができるので、大型 形状保持型吊上げ式直方体バックが得られ 。

 また、本発明によれば、中心から所定距 隔たった点は、複数の固定バンドのうち上 の固定バンドにその一端が固定されたリフ バンドの他端が下方の固定バンドにその一 が固定されたリフトバンドの他端よりも、 心からより遠い距離に設定されるようにし いる。このために、高さ方向に複数のトラ バンドを設けることができ、土砂の粒子間 生じる摩擦力により固形化できる範囲が拡 され、大型の形状保持型吊上げ式直方体バ クに対応できる。

 また、本発明によれば、内部に土砂が詰 込まれる直方体形状の直方体バックと、前 直方体バックの対角線上に設けられた基底 ンドと、前記基底バンドが交差する交点に 端が接続され、他端は吊り下げ部に接続さ る四角柱形状のリフトバンドと、前記リフ バンドの四角柱の各面で高さが異なる位置 取りつけられた複数の上吊り輪固定部と、 記基底バンド上でリフトバンドの中心から なる所定距離隔たった点に取りつけられた 数の下吊り輪固定部と、前記リフトバンド 各面において、その各一端がフックを介し 前記各上吊り輪固定部に固定され、その各 端がフックを介して各下吊り輪固定部に固 される複数のトラスバンドとを備えるよう しているので、トラスバンドの取りつけ作 が容易になる。

 また、本発明によれば、内部に土砂が詰 込まれる直方体形状の直方体バックと、前 直方体バックの対角線上に設けられた基底 ンドと、前記基底バンド上で上記直方体バ クの中心から異なる所定距離隔たった点に 向して取りつけられた複数の下吊り輪固定 と、前記対向する下吊り輪固定部の一方に けられた下吊り輪にその一端が固定され、 方に設けられた下吊り輪にその他端が固定 れ、所定の位置に設けられたリフトバンド 定部で固定され、その中間点で折り返され 吊り下げ部を構成する複数のトラスバンド を備えるようにしているので、トラスバン の取りつけ作業がさらに容易になる。

 また、本発明によれば、リフトバンドの 端はフックを取り付けるためにアーチ形状 形成される。このため、クレーン車等によ 、形状保持型吊上げ式直方体バックを簡単 引き上げることができる。

 実施形態.
 以下、本発明の実施の形態について図面を 照しながら説明する。図1は、本発明の実施 形態の形状保持型吊上げ式直方体バック1の 視図を示し、図2は、その形状保持型吊上げ 直方体バック1の平面図を示すものである。

 図1及び図2において、1は形状保持型吊上 式直方体バック、11は形状保持型吊上げ式 方体バック1を構成する直方体バックである 直方体バック11としては、耐久性のある可 性の素材、例えば、麻等の天然素材やポリ チレンやポリプロピレン等の化学繊維他、 形状が製作可能な材料が用いられる。直方 バック11は、直方体をなしており、その上部 に、左右の蓋部13a及び13b、前後の蓋部14a及び 14b、及び前後の蓋部14a及び14bを閉じるための ベルト15及びロック部材16が設けられる。ま 、ベルト15は中に投入する資材の種類や重量 に応じて本数を増やすこともできる。なお、 形状保持型吊上げ式直方体バックの重量が1t 度の場合にはベルト15は4本程度必要である また、図示されていないが、左右の蓋部13a び13bを閉じるためのベルト15及びロック部 16を左右の蓋部13a及び13bに取り付けることも できる。また、13a、13b及び14a、14bの蓋部を直 方体バック11と一体として製作も可である。

 30はリフトバンドであり、21a~21d、22a~22dは トラスバンドである。リフトバンド30及びト スバンド21a~21d、22a~22dは、直方体バック11を 吊り下げるためのものである。リフトバンド 30は四角柱に構成され、トラスバンド21a~21d、 22a~22dは、紐又はベルト状のもので、それぞ 耐久性のある素材から形成されている。17は 、前後の蓋部14a及び14bを閉じたときに、リフ トバンド30を引き出す開口をつくるための溝 ある。

 トラスバンド21の一端は、直方体バック11 内の底面12に対角線状に設けられた2つの基底 バンド24の交差する部分に固定されている。 ラスバンド21a~21d、22a~22dの各一端は、後述 るように、リフトバンド30と固定バンド31間 固定され、それらの各他端はリフトバンド3 0の中心から所定距離隔たった点で前記基底 ンドに固定されている。

 図3は、本発明の実施形態における2段の ラスバンドの取りつけ状態を示す図である 図3(A)はリフト固定バンドを2段に設けた図で ある。上述のように、トラスバンド21a、21cは 、その一端がリフトバンド30とリフト固定バ ド31の間に固定され、トラスバンド22a、22c 、その一端がリフトバンド30とリフト固定バ ンド32の間に固定されている。一方、トラス ンド21a、21cは、その他端が基底バンド24上 一点でそれぞれ固定され、トラスバンド22a 22cは、その他端がそれぞれ基底バンド24上の 他の一点で固定されている。図3においては トラスバンド21、22の両先端が折り曲げてあ 、リフトバンド30、リフト固定バンド31との 接続及び基底バンド24との接続を簡略化して してある。この接続の詳細は、後述するよ に、図4で説明する。

 図3(B)はリフト固定バンド31を3段に設けた 図である。このように、リフト固定バンドは 複数段設けることができ、直方体バックの形 状が大きくなるとリフト固定バンドの段数を 増やしそこに固定されるトラスバンドを増や すことによって、直方体バック1の形状を一 の型に保つことができる。また、垂直方向 リフトバンドに複数本のトラスバンドを設 するため、トラスバンド一本にかかる重量 分散し、安全性が増す。

 図3(B)において、上述と同じように、トラ スバンド21a、21cは、その一端がリフトバンド 30とリフト固定バンド31の間に固定され、ト スバンド22a、22cは、その一端がリフトバン 30とリフト固定バンド32の間に固定され、ト スバンド23a、23cは、その一端がリフトバン 30とリフト固定バンド33の間に固定されてい る。一方、トラスバンド21a、21cは、その他端 が基底バンド24上の一点18a1、18c1でそれぞれ 定され、トラスバンド22a、22cは、その他端 基底バンド24上の一点19a1、19c1でそれぞれ固 され、トラスバンド23a、23cは、その他端が れぞれ基底バンド24上の一点19a1、19c1で固定 され、ている。図3(B)においても、トラスバ ド21、22の両先端は折り曲げられており、リ トバンド30、リフト固定バンド31、32、33と 接続及び基底バンド24との接続を簡略化して 示してある。この接続の詳細は、後述するよ うに、図4で説明する。

 リフトバンド30の先端には吊り下げ部29が 接続され、吊り下げ部29の先端はアーチ状に 成され、クレーンやバックホーなどの重機 フック等で吊り下げられる。吊り下げ部29 形状はフック状にしてもよく、輪状にして よい。

 図4は、本発明の実施形態におけるトラス バンドの取りつけの詳細を示す図である。図 4(A)は、リフトバンド30、トラスバンド21a、21c 、リフト固定バンド31及び基底バンド24を側 から見た状態を示す図である。図4(B)は、リ トバンド30、トラスバンド21a~21d、リフト固 バンド31及び基底バンド24を斜め上からみた 斜視図である。

 図4(A)及び図4(B)において、トラスバンド21 cの上端42cと下端43cが折り曲げられ、上端42c リフト固定バンド31とリフトバンド30間に挿 され、かしめ鋲やネジや接着剤やその他十 な強度のある樹脂系糸などで縫いつけるな して固定される。一方、下端43cは基底バン 24の一端にかしめ鋲34やネジや接着剤やその 他十分な強度のある樹脂系糸などで縫いつけ るなどして固定される。ここで、リフトバン ド30の下端は縦横の基底バンド24の交差した 、すなわちリフトバンドの固定点26で基底バ ンド24に固定される。もちろん基底バンド24 直方体バック1の底面に固定されているので  基底バンド24に固定することは直方体バッ ク1の底面にも固定されることになる。また リフト固定バンド31を使用せず、各トラスバ ンドとリフトバンド30を直接縫い合わせても まわない。そのような実施形態を以下に説 する。なお、図4においては、トラスバンド 21のみの1段の場合が示されているが、図3(b) 示すように、複数段のトラスバンドを設け こともできる。

 図5は、本発明の実施形態におけるさらに 他のトラスバンドの詳細を示す図である。図 5(A)は、リフトバンド30、トラスバンド21a、21a c、21c、リフト固定バンド31及び基底バンド24 側面から見た状態を示す図である。図5(B)は 、リフトバンド30、トラスバンド21a~21d、21ac 21bd、リフト固定バンド31及び基底バンド24を 斜め上からみた斜視図である。

 図5(A)及び図5(B)において、トラスバンド21 は斜線部のトラスバンド21a、トラスバンド21c 及び吊り下げ部29を形成するトラスバンド21ac から形成される1本のバンドとして製作され 。すなわち、トラスバンド21acはトラスバン 21aとトラスバンド21cが連続している部分で る。図5に示すトラスバンド21は、図4に示す トラスバンド21ほぼ同じ構成になっているが 図4中のトラスバンド21は、リフト固定バン 31の部分で終端されるが、図5中のトラスバ ド21は、リフト固定バンド31の部分で終端さ れずに、吊り下げ部29であるトラスバンド21ac を介して連続に構成されている。上述のよう に、図5のトラスバンド21は図4のトラスバン 21と一部の構造が異なっているので、以下に おいては図4と異なるところのみについて説 する。

 図5においては、トラスバンド21aはトラス バンド21cの上端が曲げられリフト固定バンド 31とリフトバンド30間に挿入され、かしめ鋲 ネジや接着剤やその他十分な強度のある樹 系糸などで縫いつけるなどして固定される また、リフト固定バンド31とリフトバンド30 に挿入されたトラスバンド21aとトラスバン 21cの上端は、連続するトラスバンド21ac部に よって吊り下げ部29を形成している。なお、 ラスバンド21bとトラスバンド21dとに連続さ る部分はトラスバンド21bdによって吊り下げ 部29bdを形成するが、図面が複雑になるので り下げ部29bdは省略している。リフト固定バ ド31とリフトバンド30間に挿入されたトラス バンド21acは、リフト固定バンド31の部分でか しめ鋲やネジや接着剤やその他十分な強度の ある樹脂系糸などで縫いつけるなどして固定 される。また、リフト固定バンド31を使用せ 、各トラスバンドとリフトバンド30を直接 い合わせてもかまわない。このような構造 よれば、トラスバンド21a、トラスバンド21c トラスバンド21acは、一本のバンドとして製 される。この場合には、吊り下げ部は、吊 下げ部29ac及び吊り下げ部29bdの2つで構成さ るので、吊り下げに対し安全性が大きくな 。なお、図5においては、トラスバンド21の の1段の場合が示されているが、図3(b)に示 ように、複数段のトラスバンドを設けるこ もできる。

 図6は、本発明の実施形態における他のト ラスバンドの詳細を示す図である。図6(A)は リフトバンド30、トラスバンド21、フック36 吊り輪37、38、上吊り輪固定部39、下吊り輪 定部40及び基底バンド24を側面から見た状態 示す図である。図6(B)は、リフトバンド30、 ラスバンド21、フック36、上吊り輪37、下吊 輪38、上吊り輪固定部39、下吊り輪固定部40 び基底バンド24を斜め上からみた斜視図で る。

 図6(A)及び図6(B)において、トラスバンド21 cの上端下端にフック36cが設けられる。トラ バンド21cの上端のフック部36cは上吊り輪37c 止められ、上吊り輪37cは上吊り輪固定部39c 止められ、この上吊り輪固定部39cはリフト ンド30に固定される。また、トラスバンド21c の下端のフック36cは下吊り輪38cで止められ、 下吊り輪38cは下吊り輪固定部40cに止められ、 この下吊り輪固定部40cは基底バンド24に固定 れる。上吊り輪固定部39c及び下吊り輪固定 40cは、かしめ鋲34やネジや接着剤やその他 分な強度のある樹脂系糸などでそれぞれリ トバンド30及び基底バンド24に縫いつけるな して固定される。上記では、トラスバンド2 1cについて説明したが、他のトラスバンド21a, 21b,21dについても同様であるので説明を省略 る。このような構造によれば、トラスバン 21は、各上下吊り輪37、38をあらかじめ上吊 輪固定部39及び下吊り輪固定部40にそれぞれ りつけておき、後から上端下端のフック36 各上下吊り輪37、38に取りつけることができ 。したがって、トラスバンド21の取りつけ 業が容易になる。なお、図6においては、ト スバンド21のみの1段の場合が示されている 、図3(b)に示すように、複数段のトラスバン ドを設けることもできる。

 図7は、本発明の実施形態におけるさらに 他のトラスバンドの詳細を示す図である。図 7(A)は、トラスバンド21、22、フック36、下吊 輪38、下吊り輪固定部40及び基底バンド24を 面から見た状態を示す図である。図7(B)は、 ラスバンド21、22、フック36、下吊り輪38、 吊り輪固定部40及び基底バンド24を斜め上か みた斜視図である。

 図7(A)及び図7(B)において、2段に設けられ トラスバンド21a及び22aの下端にそれぞれフ ク36aが設けられ、トラスバンド21c及び22cの 端にそれぞれフック36cが設けられる。トラ バンド21a、21c、22a、22cの上端はリフトバン 固定部44で止められる。ここで、トラスバ ド21a、21c及びトラスバンド22a、22cはそれぞ 1本のバンド、紐、ロープ等(以下バンドとい う)で形成され、それぞれ上方で折り返され 吊り下げ部29を構成する。全てのトラスバン ド21a、21c、22a、22cはリフトバンド固定部44で ングや紐等で固定される。リフトバンド固 部44でトラスバンド21a、21c、22a、22cを縛っ 固定しても良い。トラスバンド21a、21cの下 の各フック36a、36cは下吊り輪38a、38cにそれ れ止められ、下吊り輪38a、38cは下吊り輪固 部40a、40cにそれぞれ止められ、この下吊り 固定部40a、40cは基底バンド24にそれぞれ固定 される。上記では、トラスバンド21a、21c及び トラスバンド22a、22cについて説明したが、他 のトラスバンド21b,21d及び22b,22dについても同 であるので説明を省略する。このような構 によれば、トラスバンド21、22は、各下吊り 輪38をあらかじめ下吊り輪固定部40にそれぞ 取りつけておき、後からトラスバンド21、22 先端を各下吊り輪38に取りつけることがで る。したがって、トラスバンド21の取りつけ 作業が容易になる。なお、上記の説明では、 トラスバンド21、22の先端にはフック36を設け るように説明したが、フック36を設けないで トラスバンド21、22の先端を直接下吊り輪38 結びつけて、トラスバンド21、22と下吊り輪 38とを接続してもよい。なお、図7においては 、トラスバンド21、トラスバンド22の2段の場 が示されているが、図3(b)に示すように、複 数段のトラスバンドを設けることもできる。

 図8及び図9は、本発明の実施形態の形状 持型吊上げ式直方体バック1の使用時の説明 用いる斜視図である。図8(A)に示すように、 本発明の実施形態の形状保持型吊上げ式直方 体バック1を使用する場合には、左右の蓋部13 a及び13b、前後の蓋部14a及び14bを開いた状態 し、その上から、土砂25を詰め込む。

 直方体バック11に十分な土砂25を詰め込ん だら、土砂25の中から吊り下げ部29を引き出 。次に、図8(B)に示すように、左右の蓋部13a び13bを閉じ、ベルト15及びロック部材16によ り蓋部13a及び13bをロックする。さらに、前後 の蓋部14a及び14bを閉じ、直方体バック11の上 表面の中心の溝17で形成された開口から、 り下げ部29を引き出して、ベルト15及びロッ 部材16により、蓋部14a及び14bをロックする ただし、ベルト15及びロック部材16により蓋 13a及び13bをロックした状態は、蓋部14a及び1 4bに隠れて図8(B)では見えない状態にある。

 このように、直方体バック11に十分な土 25を詰め込み、左右の蓋部13a及び13b、前後の 蓋部14a及び14bを閉じ、吊り下げ部29を溝17で 成された開口から引き出した後、図9(A)に示 ように、吊り下げ部29の先端に、クレーン (図示せず)のフック28を通し、吊り下げ部29 直方体バック11を引き上げて、所定の位置ま で形状保持型吊上げ式直方体バック1を運搬 、図9(B)に示すように複数の直方体バック1を 積層する。図9(B)は積層の一例を示した図で るが、通常は奇数段である第1段と第3段は上 下に同じように積み重ね、偶数段である第2 は奇数段と直方体バックの半分の幅だけず せて積層する。図9は直方体バックの積層の 例を示したものであり、縦方向への積層は のように3段に限らず必要に応じて何段にで も積層することができる。また、横方向に対 しても図のように一列ではなく面状に何列に でも積層することができる。

 以上のように、本発明の実施形態の形状 持型吊上げ式直方体バック1では、直方体バ ック11内の基底バンド24のリフトバンドの固 点26にリフトバンド30の一端を固定し、トラ バンド21の各一端をリフトバンド30に固定し 、トラスバンド21の各他端を基底バンド24の 点に固定して直方体バック11を支えている。 このため、吊り下げ部29で形状保持型吊上げ 直方体バック1を引き上げると、直方体バッ ク11の内部のリフトバンド30及びトラスバン 21の周囲の土砂25が圧縮され、直方体バック1 1は持ち上げられて空中にあるときでも、直 体形状の形状を維持し、形状保持型吊上げ 直方体バック1の形状が安定したものとなる このことについて、以下に説明する。

 本発明の実施形態の形状保持型吊上げ式 方体バック1の構造を、図1における矢印A方 から見ると、図10(A)に示すように、トラス ンド21aと、リフトバンド30と、底面12とによ 、三角形T1の構造が生じる。同様に、トラ バンド21cと、リフトバンド30と、底面12とに り、三角形T2の構造が生じる。トラスバン 22aと、リフトバンド30と、底面12とにより、 角形T3の構造が生じる。トラスバンド22cと リフトバンド30と、底面12とにより、三角形T 4の構造が生じる。

 ここで、吊り下げ部29で直方体バック11を 引き上げると、その自重による力F0を受けて トラスバンド21a及び21cに引張力F2が加わる トラスバンド21a及び21cは、底面12に対して角 度θ1を有しているので、トラスバンド21a及び 21cの引張力F2は、トラスバンド21a及び21cが底 12を吊り下げている点18a1及び18c1では、直方 体バック11を上側に引き上げる力F3と、内側 引き込む力F4とに分解される。直方体バック 11を上側に引き上げる力F3が生じることによ 、トラスバンド21a及び21cが底面12を吊り下げ ている点18a1及び18c1は持ち上げられ、これに り、直方体バック11内に詰められた土砂25は 、上側に押し上げられ、圧縮されて固められ る。また、内側に引き込む力F4により、点18a1 及び18c1周辺の土砂25は、横方向に圧縮されて 固められる。

 トラスバンド22a及び22cについても同様で る。すなわち、吊り下げ部29で直方体バッ 11を引き上げると、その自重による力F0を受 て、トラスバンド22a及び22cに引張力F5が加 る。トラスバンド22a及び22cは、底面12に対し て角度θ2を有しているので、トラスバンド22a 及び22cの引張力F5は、トラスバンド22a及び22c 底面12を吊り下げている点19a1及び19c1では、 直方体バック11を上側に引き上げる力F6と、 側に引き込む力F7とに分解される。直方体バ ック11を上側に引き上げる力F6が生じること より、トラスバンド22a及び22cが底面12を吊り 下げている点19a1及び19c1は持ち上げられ、こ により、点19a1及び19c1周辺の土砂25は、上側 に押し上げられ、圧縮されて固められる。ま た、内側に引き込む力F7により、点19a1及び19c 1周辺の土砂25は、横方向に圧縮されて固めら れる。

 また、直方体バック11の底面12のリフトバ ンドの固定点26には、リフトバンド30の先端 固定されており、底面12のリフトバンドの固 定点26には、直方体バック11を上側に引き上 る力F1が働く。このため、底面12の中心は、 側に引き上げられ、直方体バック11に詰め れた土壌は、圧縮されて固められる。すな ち、リフトバンド30で直方体バック11を引き げると、直方体バック11は、図10(B)に示すよ うに、トラスバンドが底面12を吊り下げてい 点18a1及び18c1、点19a1及び19c1は持ち上げられ 、これにより、点18a1及び18c1、点19a1及び19c1 辺の土砂25は、上方及び横方向に圧縮されて 固められる。図10(B)に示すように、複数のト スバンドにより、段階的に圧縮範囲を広げ 為、吊上げた状態で起こる、下部中央リフ バンド取付け位置のくぼみが小さくなる為 吊り降ろして設置した際、土嚢下部に空隙 発生しない。すなわち、設置後の変形がほ んど無く、寸法管理が容易となる。

 図10(B)では、点18a1及び18c1、点19a1及び19c1 上方向に引っ張られる様子を誇張して描い 図であり、実際にはこの形状は点18a1及び18c 1、点19a1及び19c1の位置、トラスバンド21の張 等によって変化するのでこの図と同じには らない。図10(B)において、ハッチングを施 た部分の土砂が圧縮され固められるので、 方体バック1は安定した形状を維持すること できる。

 なお、本発明の第1の実施形態では、リフ トバンド30により直方体バック11を吊り下げ と、底面12の中心部19に凹部35が生じる。こ 底面12の凹部35は、直方体バック11の中心部19 の位置を正確に反映して生じるものであるか ら、この凹部35を位置決めに利用すれば、複 の形状保持型吊上げ式直方体バックを正確 敷き詰めることができる。

 本発明は、上述した実施形態に限定され ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない 囲内で様々な変形や応用が可能である。

 本発明は、灌漑や治水工事、のり面補強 擁壁工事、道路や建物の地盤補強や、埋め て工事、自然災害の復旧工事等で用いられ 土嚢として使用可能である。また、小型土 袋を用いた土嚢工法との併用も可能で、一 に大きな面積を施工出来るため、作業効率 上げる事が出来る。その他本発明の特性を かした使い方として、小麦、大豆などの粒 状の物資を搬送する際などにも利用可能で 物資の積み込みやストックなどを四角形に る効率の良い形で置く事ができる。

本発明の実施形態の形状保持型吊上げ 直方体バックの斜視図である。 本発明の実施形態の形状保持型吊上げ 直方体バックの平面図である。 本発明の実施形態におけるトラスバン の取りつけ状態を示す図である。 本発明の実施形態におけるトラスバン の取りつけの詳細を示す図である。 本発明の実施形態における他のトラス ンドの取りつけの詳細を示す図である。 本発明の実施形態におけるさらに他の ラスバンドの取りつけの詳細を示す図であ 。 本発明の実施形態におけるさらに他の ラスバンドの取りつけの詳細を示す図であ 。 本発明の実施形態の形状保持型吊上げ 直方体バックの使用時の説明に用いる斜視 である。 本発明の実施形態の形状保持型吊上げ 直方体バックの使用時の説明に用いる図で る。 本発明の実施形態の形状保持型吊上げ 式直方体バックの原理を説明する図である。 従来の形状保持型吊上げ式直方体バッ クの斜視図である。 従来の形状保持型吊上げ式直方体バッ クの原理を説明する図である。 従来の形状保持型吊上げ式直方体バッ クの使用時の説明に用いる図である。 従来の形状保持型吊上げ式直方体バッ クを積層した状況を説明する図である。

符号の説明

1 形状保持型吊上げ式直方体バック
11 直方体バック
12 底面
13a,13b,14a,14b 蓋部
15 ベルト
16 ロック部材
17 溝
18a1~18d1 トラスバンドの固定点
19a1、19c1 トラスバンドの固定点
20a1、20c1 トラスバンドの固定点
21a~21d トラスバンド
22a~22d トラスバンド
23a~23d トラスバンド44
24 基底バンド
25 土砂
26 リフトバンドの固定点
27 リング
28 フック
29 吊り下げ部
30 リフトバンド
30a リフトバンド上の固定点
31 リフト固定バンド
32 リフト固定バンド
33 リフト固定バンド
34 かしめ鋲
35 凹部
36 フック
37 上吊り輪
38 下吊り輪
39 上吊り輪固定部
40 下吊り輪固定部
42 トラスバンドの上端
43 トラスバンドの下端
44 リフトバンド固定部