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Patent Searching and Data


Title:
SHORTS
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/069686
Kind Code:
A1
Abstract:
It is intended to provide shorts having a constitution whereby the exposed skin area can be freely determined while keeping on so that no additional physical or psychological burden is loaded on a wearer. Shorts wherein a nearly inverted triangular front cover (11) and a nearly inverted triangular back cover (12) are tied up together at the tops (13) of the individual nearly inverted triangles. Owing to this constitution, the lower abdomen and hips of the human body can be covered together by the front and back covers (11, 12). Further, a ring-shaped string (31) is passed in a freely slidable manner into string passages (19, 20) that are formed at the upper edges of the front and back covers (11, 12). Thus, both ends (21L, 21R, 22L, 22R) of the upper edges of the front and back covers (11, 12) are made slidable along the string (31) toward the center so that the shapes of the front and back covers (11, 12) can be changed to thereby cover the lower abdomen and hips of the human body while narrowing the width.

Inventors:
MURATA OHKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/071517
Publication Date:
June 04, 2009
Filing Date:
November 27, 2008
Export Citation:
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Assignee:
MURATA OHKI (JP)
International Classes:
A41B9/04
Foreign References:
JPS61164208U1986-10-11
JPH01164705U1989-11-17
JPH0444305U1992-04-15
JPH03125002U1991-12-18
JPH0448213U1992-04-23
Attorney, Agent or Firm:
MATSUO, Kenichiro (Shinkumi Akasaka Bldg.10-17, Akasaka 1-chome,Chuo-ku, Fukuoka-shi, Fukuoka 42, JP)
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Claims:
 略逆三角形状の前カバー体と略逆三角形状の後カバー体とをそれぞれ略逆三角形状の頂部において連結することにより、
 装着時に、人体の下腹部と股下と臀部とを一体に前後カバー体により被覆することができる形状とするとともに、
 環状の紐体を、前後カバー体の上縁部に形成した紐体挿通路にスライド自在に挿通することにより、
 前後カバー体の上縁両端部を、紐体に沿って中心部に向かってスライド可能に構成し、
 前後カバー体の形態を幅狭状態で人体の下腹部と股下と臀部とを覆う状態に変更可能とし、
 しかも、装着時に前後カバー体の形態を幅狭状態に変更した場合には、環状の紐体の左右側部は人体の骨盤の左右側部に係止されて、環状の紐体の前後側部は前後側視で略V字状に変位すべく構成してなることを特徴とするショーツ。
 前後カバー体の上縁両端部を、紐体に沿って中心部に向かってスライド可能に構成するに際し、
 前後カバー体の上縁両端部が上縁略中心部を超えてスライド移動しないように構成してなることを特徴とする請求項1に記載のショーツ。
 紐体は弾性体にて構成してなることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のショーツ。
 前後カバー体の上縁略中心部を紐体に固定してなることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載のショーツ。
 両端を自由端として紐状体の自由端を締結することにより環状の紐体に構成してなることを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載のショーツ。
 前カバー体の上縁左端部に第1の紐状体を、前カバー体の上縁右端部に第2の紐状体をそれぞれ形成し、また、後カバー体の上縁左端部に第3の紐状体を、後カバー体の上縁右端部に第4の紐状体をそれぞれ形成し、
 装着時に前カバー体の形態を幅狭状態に変更した場合には、前記第1の紐状体の自由端と前記第2の紐状体の自由端とを締結することにより、また、装着時に後カバー体の形態を幅狭状態に変更した場合には、前記第3の紐状体の自由端と前記第4の紐状体の自由端とを締結することにより、前後カバー体の上縁左右端部が、紐体に沿って中心部から左右側部に向かってスライド移動するのを規制可能に構成してなることを特徴とする請求項1から請求項5の何れかに記載のショーツ。
 装着時に前後カバー体の形態を幅狭状態に変更しない場合には、前記第1の紐状体の自由端と前記第3の紐状体の自由端とを締結することにより、また、前記第2の紐状体の自由端と前記第4の紐状体の自由端とを締結することにより、前後カバー体の上縁左右端部が、紐体に沿って左右側部から中心部に向かってスライド移動するのを規制可能に構成してなることを特徴とする請求項6に記載のショーツ。
Description:
ショーツ

 本発明は、主に衣料、衛生、医療等の分 におけるショーツに関するものであり、好 しくは、全身に対する美容術を施すエステ ィックサービスを提供する際に利用者に着 させるショーツに関する。

 近年、主に女性を中心として、全身に対 る美容術を施すサービス(いわゆるエステテ ィックサービス)に対する需要が増している 一般的に、エステティックサービスとして われる施術の内容としては、全身の肌に対 て美容液やオイルを塗布してその上から刺 を与えるといったマッサージ術や、余分な 毛を除去する脱毛術を施すものが主流とな ている。

 上記のようなエステティックサービスを提 する施設(いわゆるエステティックサロン) は、施術を行うに際し、利用者の肌を露出 せる必要があることや、使用する美容液な によって利用者の着衣を汚損させてしまう それがあるといった理由から、当該施術を う間に一時的に利用者に着用させる衣類を 意しているのが一般的である。最近では、 のような衣類の1つとして、不織布で形成さ た使い捨てショーツを使用することが知ら ている(例えば、特許文献1参照)。

特表2005-509098号公報

 しかしながら、前述した従来のショーツ は、当該ショーツによって被覆される部分 即ち下腹部や臀部に対してマッサージや脱 といった施術を行うにあたって、以下のよ な問題が有った。

 例えば、装着しているショーツを利用者 脱ぐように促そうとすると、これを促され 利用者の中には、施術を行う者や他の利用 などの視線を意識して、それらの者がたと 同性であったとしても、羞恥心を抱いてし う者が少なくなかった。また、利用者にシ ーツを装着させたまま施術を行おうとする き、施術箇所である局部周辺を露出させる めに、ショーツの股部を中心側に無理に手 押しやってその形状を変形させるなどする 要があるため、施術が円滑に行い難く、ま 、不自然に力が加えられた部分が利用者の 体を圧迫したり或いは締め付けたりしてし い、利用者に不快感を与えてしまうおそれ あった。

 そこで、本発明は、装着したままで露出 る肌の面積を変更自在に構成することで、 着者に余計な身体的或いは心理的負担を課 ことのないショーツを提供することを目的 する。

 以上のような目的を達成するために、本 明は、以下のようなショーツを提供する。

 (1) 略逆三角形状の前カバー体と略逆三 形状の後カバー体とをそれぞれ略逆三角形 の頂部において連結することにより、装着 に、人体の下腹部と股下と臀部とを一体に 後カバー体により被覆することができる形 とするとともに、環状の紐体を、前後カバ 体の上縁部に形成した紐体挿通路にスライ 自在に挿通することにより、前後カバー体 上縁両端部を、紐体に沿って中心部に向か てスライド可能に構成し、前後カバー体の 態を幅狭状態で人体の下腹部と股下と臀部 を覆う状態に変更可能とし、しかも、装着 に前後カバー体の形態を幅狭状態に変更し 場合には、環状の紐体の左右側部は人体の 盤の左右側部に係止されて、環状の紐体の 後側部は前後側視で略V字状に変位すべく構 してなることを特徴とするショーツ。

 (1)に記載のショーツによれば、当該ショ ツを装着する者(以下、装着者)は、装着し ままの状態で、前後カバー体の上縁両端部 紐体に沿って中心部に向かってスライドさ ることによって、前後カバー体により下腹 や臀部が被覆される面積を自在に変更させ ことができるようになる。

 したがって、エステティックサービスを 供する際において、当該ショーツを装着し ままで、下腹部や臀部において施術の対象 する肌を容易に露出させることができるよ になるので、ショーツを脱いだり、無理に 形させたりする必要がなくなる。この結果 施術を受ける利用者に対して羞恥心を抱か てしまうことや、不快感を与えてしまうこ がなくなるので、余計な身体的或いは心理 負担を課すことがないようにすることが可 となる。

 (2) 前後カバー体の上縁両端部を、紐体 沿って中心部に向かってスライド可能に構 するに際し、前後カバー体の上縁両端部が 縁略中心部を超えてスライド移動しないよ に構成してなることを特徴とする(1)に記載 ショーツ。

 (2)に記載のショーツによれば、前後カバ 体の上縁両端部を紐体に沿って中心部に向 ってスライドさせる際に、中心部から左右 どちらかにずれて幅狭状態が形成されてし うことを防止することが可能となる。した って、装着者に余計な身体的或いは心理的 担を課すことがないようにするのに好適と る。

 (3) 紐体は弾性体にて構成してなること 特徴とする(1)又は(2)に記載のショーツ。

 (3)に記載のショーツによれば、装着者の エストのサイズに合わせて当該ショーツの 体が伸長されるようになるので、装着者の 象を徒に狭めないようにすることができる

 (4) 前後カバー体の上縁略中心部を紐体 固定してなることを特徴とする(1)から(3)の れかに記載のショーツ。

 (4)に記載のショーツによれば、前後カバ 体の上縁両端部を紐体に沿って中心部に向 ってスライドさせる際に中心部から左右の ちらかにずれて幅狭状態が形成されてしま ことを防止するにあたって、その確実性を めることが可能となる。したがって、装着 に余計な身体的或いは心理的負担を課すこ がないようにするのに好適となる。

 (5) 両端を自由端として紐状体の自由端 締結することにより環状の紐体に構成して ることを特徴とする(1)から(4)の何れかに記 のショーツ。

 (5)のショーツによれば、装着者のウエス のサイズ或いは装着者の好みに応じて、当 ショーツの紐体の長さを調整することがで るようになるので、装着者の対象を徒に狭 ないようにするのに好適となる。

 (6) 前カバー体の上縁左端部に第1の紐状 を、前カバー体の上縁右端部に第2の紐状体 をそれぞれ形成し、また、後カバー体の上縁 左端部に第3の紐状体を、後カバー体の上縁 端部に第4の紐状体をそれぞれ形成し、装着 に前カバー体の形態を幅狭状態に変更した 合には、前記第1の紐状体の自由端と前記第 2の紐状体の自由端とを締結することにより また、装着時に後カバー体の形態を幅狭状 に変更した場合には、前記第3の紐状体の自 端と前記第4の紐状体の自由端とを締結する ことにより、前後カバー体の上縁左右端部が 、紐体に沿って中心部から左右側部に向かっ てスライド移動するのを規制可能に構成して なることを特徴とする(1)から(5)の何れかに記 載のショーツ。

 (6)のショーツによれば、装着時に前後カ ー体の形態を幅狭状態に変更した場合に、 後カバー体の上縁左右端部に形成した紐状 の自由端をそれぞれ締結することにより、 縁左右端部のそれぞれが中心部から左右側 にスライド移動するのを防ぐことが可能と る。その結果、前後カバー体の形態を幅狭 態で維持することが可能となる。

 (7) 装着時に前後カバー体の形態を幅狭 態に変更しない場合には、前記第1の紐状体 自由端と前記第3の紐状体の自由端とを締結 することにより、また、前記第2の紐状体の 由端と前記第4の紐状体の自由端とを締結す ことにより、前後カバー体の上縁左右端部 、紐体に沿って左右側部から中心部に向か てスライド移動するのを規制可能に構成し なることを特徴とする(6)に記載のショーツ

 (7)のショーツによれば、装着時に前後カ ー体の形態を幅狭状態に変更しない場合に 、前カバー体の上縁左右端部に形成した紐 体の自由端と、これらと対になる後カバー の上縁左右端部に形成した紐状体の自由端 をそれぞれ締結することにより、前後カバ 体の上縁左右端部が、紐体に沿って左右側 から中心部に向かってスライド移動するの 防ぐことが可能となる。その結果、前後カ ー体の形態が幅狭状態に変更されないよう 維持することが可能となる。

 本発明のショーツによれば、当該ショー を装着したままの状態で、前後カバー体に り下腹部や臀部が被覆される面積を自在に 更させることができるようになる。そして エステティックサービスを提供する際に、 用者に本発明のショーツを装着させる場合 下腹部や臀部において施術の対象とする肌 容易に露出させることができるようになる で、利用者に余計な身体的或いは心理的負 を課すことがないようにすることが可能と る。

ショーツ1の全体の構成を示す斜視図で ある。 ショーツ1の要部を拡大した図である。 ショーツ1を装着したときの外観を示す 斜視図である。 ショーツ1を装着したときの外観を示す 正面図である。 ショーツ1を装着したときの外観を示す 背面図である。 ショーツ1を変位させたときの外観を示 す斜視図である。 ショーツ1を変位させたときの外観を示 す斜視図である。 ショーツ1を変位させたときの外観を示 す正面図である。 ショーツ1を変位させたときの外観を示 す背面図である。 ショーツ1の全体の構成を示す斜視図 ある。 ショーツ1を変位させたときの外観を す斜視図である。 ショーツ1を装着したときの外観を示 斜視図である。 ショーツ1の全体の構成を示す斜視図 ある。 ショーツ1を変位させたときの外観を す斜視図である。 ショーツ1を装着したときの外観を示 斜視図である。

符号の説明

 1  ショーツ
 11 前カバー体
 12 後カバー体
 13 頂部
 14 クロッチ部
 15,16 側縁部
 17,18 上縁部
 19,20 挿通路
 21,22 端部
 23,24 紐状体
 31 紐体

 本発明の実施の形態において採用するシ ーツ1について、以下図面(図1~図12)を参照し ながら説明する。まず、図1を参照して、シ ーツ1の全体的な構成について説明する。図1 は、本発明の実施の形態に係るショーツ1の 体の構成を示す斜視図である。

 ショーツ1は、略逆三角形状の布地からな る前カバー体11(前身頃にあたる)と、この前 バー体11と概ね同様の面積及び形状を有する 略逆三角形状の布地からなる後カバー体12(後 ろ身頃にあたる)とを備え、前カバー体11及び 後カバー体12のそれぞれが逆三角形状の頂部1 3において連結されることによって構成され いる。

 前カバー体11及び後カバー体12のそれぞれ を逆三角形状の頂部13において連結するにあ っては、それぞれの頂部から延在させた布 を上下に重ねて縫い合わせることによって 装着者の股下に当たる部分を補強するクロ チ部14が形成される。

 また、前カバー体11の両側縁部(略三角形 の斜辺に相当する)15L,15R及び後カバー体12の 両側縁部16L,16Rは、左右それぞれにおいて、 入れ部を形成する。

 そして、詳しくは追って説明していくが 前カバー体11の上縁部(略三角形状の底辺に 当する)17及び後カバー体12の上縁部18は、後 述する環状の紐体31にそれぞれ連結され、こ 紐体31に沿ってスライド可能なウエスト部 形成する。

 前カバー体11及び後カバー体12は、不織布 によって構成されている。不織布を構成する 繊維としては、綿、パルプなどの天然繊維、 レーヨン、ポリエステル、ポリプロピレンな どの化学繊維、或いはこれらを組合せたもの の中から好適な素材を選択する。また、不織 布は、ショーツ1を着用した時に下腹部や臀 の肌が透けない程度の目付をもって構成さ ていることが好ましい。

 また、不織布は、とくにエステティック ービスにおける用途を考慮すると、黒或い 黒に近い紺や茶などを除く色、例えば、白 いはピンクや橙などを採用することが好ま い。所定の波長(例えば755mm程度)を有する可 視光線を患部に当てることにより行う脱毛術 (いわゆるレーザー脱毛)が行われる際に、布 を焦がしてしまうことを防ぐためである。

 続いて、前出した図1及び図2を参照し、 ョーツ1の要部、即ち、スライド可能に構成 れたウエスト部の構成について説明する。 2は、ショーツ1の前後カバー体11,12の上縁部 の左右端部を拡大した図である。

 前カバー体11の上縁部17は、その左右両端 にわたる範囲で内側(装着時に肌に触れる側) 向かって折り返され、所定の空間を持って い合わされることにより、後述の紐体31を 通させるための筒状の折り返し部(以下、挿 路)19が形成される。同様に、後カバー体12 上縁部18は、その左右両端にわたる範囲で内 側に向かって折り返され、所定の空間を持っ て縫い合わされることにより、挿通路20が形 される。

 上記挿通路19,20に通される紐体31は、平帯 状のゴムの両端を連結することにより環状に 形成される。本実施の形態では、紐体31を平 状としたことによって、装着者のウエスト りの肌と接触する面積を増し、そこにかか 圧力を分散させることで、不快感を軽減す ようにしている。

 また、前カバー体11の上縁部17において形 成された挿通路19の長さ(即ち、上縁部17の左 端部にわたる長さ)及び後カバー体12の上縁 18において形成された挿通路20の長さはそれ ぞれ、紐体31が形成する円周(ウエスト長)の ね半分の長さを有している。言い換えると 前カバー体11の上縁部17及び後カバー体12の 縁部18は、紐体31を通した際に、それぞれに 成された挿通路19,20によって当該紐体31の全 体を包み覆うことが可能な幅を備えている。

 図1に示すように、本実施の形態のショー ツ1では、前カバー体11の上縁部17の左端部21L 後カバー体12の上縁部18の左端部22Lとを連結 させることはせずに、自由端としている。ま た、前カバー体11の上縁部17の右端部21Rと後 バー体12の上縁部18の右端部22Rとを連結させ ことはせずに、自由端としている。これに り、上記挿通路19,20に紐体31を通した際に、 前カバー体11の上縁部17及び後カバー体12の上 縁部18のそれぞれを独立して紐体31に沿って ライドさせることが可能となっている。

 上記挿通路19,20において紐体31が通される 空間の大きさは、前カバー体11の上縁部17及 後カバー体12の上縁部18のそれぞれを紐体31 沿ってスライドさせる際に、その「遊び」 きつくなりすぎず、また、緩くなりすぎる とがない程度の大きさに調整することが好 しい。

 また、図1に示すように、各挿通路19,20の 体、即ち、前カバー体11の上縁部17の左右端 部にわたる範囲及び後カバー体12の上縁部18 左右端部にわたる範囲にはそれぞれ、ギャ ーが形成されている。これにより、前カバ 体11の上縁部17及び後カバー体12の上縁部18の それぞれを、紐体31に沿ってその左右方向に 縮させることが容易となっている。また、 体31の引長に伴うウエスト部の拡張にも対 でき、さらに美観が損なわれるのを防ぐこ もできる。

 次に、図3~図9を参照して、ショーツ1を装 着した際の作用について説明する。

 図3は、ショーツ1を装着したときの外観 示す斜視図である。図4は、ショーツ1を装着 したときの外観を示す正面図である。図5は ショーツ1を装着したときの外観を示す背面 である。

 図3~図5に示すように、本実施の形態のシ ーツ1が装着されると、紐体31の左右側部が 着者の骨盤の左右側部(より具体的には、腸 骨を構成する上前腸骨棘或いは腸骨稜によっ て隆起している箇所)に係止されるとともに 略逆三角形状の前カバー体11及び後カバー体 12によって装着者の下腹部と股下と臀部とが 体に被覆される。即ち、図3~図5に示すショ ツ1は、ごく一般的なショーツの形態を保つ ことが可能な状態(以下、通常状態)となって る。

 図6及び図7は、ショーツ1を装着した状態 変位させたときの外観を示す斜視図である 図8は、ショーツ1を装着した状態で変位さ たときの外観を示す正面図である。図9は、 ョーツ1を装着した状態で変位させたときの 外観を示す背面図である。

 図6に示すように、前カバー体11の上縁部1 7の右端部21Rを、紐体31に沿って、前カバー体 の中心部C(或いは装着者の下腹部の中心)に向 かってスライドさせると、紐体31の右側部は 着者の骨盤の右側部に係止されたまま、上 部17の右端部21Rから中心部Cにかけて布地が められ、その幅が縮められる。

 尚、このとき、上縁部17の右端部21Rから 心部Cにかけて布地が集められたことによる ャザーの厚み及び上縁部17の中心部Cから左 部21Lにわたる布地の存在によって、上縁部1 7の右端部21Rが中心部Cを超えて左方の上手側 移動してしまうことが防止される。

 この結果、前カバー体11の中心部Cから右 分の布地が中心部Cに向かって寄せられるこ ととなり、その面積が縮小されることとなる 。

 同様に、図7に示すように、前カバー体11 上縁部17の左端部21Lを、紐体31に沿って、中 心部Cに向かってスライドさせると、紐体31の 左側部は装着者の骨盤の左側部に係止された まま、上縁部17の左端部21Lから中心部Cにかけ て布地が集められ、その幅が縮められる。

 尚、このとき、上縁部17の左端部21Lから 心にかけて布地が集められたことによるギ ザーの厚み及び前述した上縁部17の右端部21R から中心にかけて布地が集められたことによ るギャザーの厚みによって、上縁部17の左端 21Lが中心部Cを超えて右方の上手側に移動し てしまうことが防止される。

 この結果、前カバー体11の中心部Cから左 分の布地が中心部Cに向かって寄せられるこ ととなり、その面積が縮小されることとなる 。

 すると、前カバー体11は、図8に示すよう 、略逆三角形状の左右の幅が中心に向かっ 狭められ、略短冊状となった幅狭状態で、 着者の下腹部と股下とを覆う状態に変更さ る。これにより、ショーツ1を装着したまま で、前述の通常状態では前カバー体11により 覆されていた部分が(局部に近い部分を残し て)露出されることとなる。

 また、図示のように、前述の通常状態か 上記幅狭状態に変更された場合には、紐体3 1の左右側部は装着者の骨盤の左右側部に係 され、上縁部17の左右端部が中心に寄せられ ることにより、紐体31の前後側部は前後側視 略V字状となる。

 前述の前カバー体11を変位させた場合と 様に、後カバー体12についても、その上縁部 18の左右端部22L,22Rを、紐体31に沿って、中心 Cに向かってスライドさせると、紐体31の左 側部は装着者の骨盤の左右側部に係止され まま、上縁部18の左右端部22L,22Rから中心部C にかけて布地が集められ、その幅が縮められ る。この結果、後カバー体12の中心部Cから左 右の布地が中心部Cに向かって寄せられるこ となり、その面積が縮小されることとなる

 すると、後カバー体12は、図9に示すよう 、幅狭状態で、装着者の臀部と股下とを覆 状態に変更される。これにより、ショーツ1 を装着したままで、前述の通常状態において は後カバー体12により被覆されていた箇所が( 臀間裂に近い部分を残して)露出されること なる。

 また、図示のように、後カバー体12につ ても前カバー体11と同様に、上記幅狭状態に 変更された場合には、紐体31の左右側部は装 者の骨盤の左右側部に係止されて、紐体31 前後側部は前後側視で略V字状となる。

 以上説明したように、本実施の形態のシ ーツ1は、装着時に、前述の通常状態(図3~図 5参照)で装着者の下腹部と股下と臀部とを一 に被覆することができる構成とするととも 、前カバー体11の上縁部17の左右両端部21L,21 R及び後カバー体12の上縁部18の左右両端部22L, 22Rを、紐体31に沿って中心部Cに向かってスラ イド可能にし、装着したまま、前述の幅狭状 態(図7~図9参照)で装着者の下腹部と股下と臀 とを覆う状態に変更可能な構成となるよう した。

 したがって、装着者は、上記ショーツ1を 装着したままの状態で、前カバー体11により 腹部が被覆される面積及び後カバー体12に り臀部が被覆される面積のそれぞれを自在 変更させることができるようになる。

 エステティックサービスを提供する際に 実施の形態のショーツ1を利用者に装着させ ると、施術を行う際に、当該ショーツを装着 したままで、下腹部や臀部において施術の対 象とする肌を容易に露出させることができる ようになる。したがって、ショーツを脱がせ る必要がなくなり、利用者に羞恥心を抱かせ ることがないようにすることができる。また 、ショーツを無理に変形させる必要もなくな るので、利用者に不快感を与えてしまうこと もなくなる。この結果、利用者に余計な身体 的或いは心理的負担を課すことがないように することが可能となる。

 また、前述したように、本実施の形態の ョーツ1は、装着したときにおいては、ごく 一般的なショーツと同様の形状が保たれるよ うにしており、その状態から、必要に応じて 肌の露出が増す形状に変更可能となるように した。したがって、最初から下腹部或いは臀 部を覆う面積が小さい布地により形成された ショーツ(いわゆるTバック等)を使用し、装着 したときから露出される肌の面積が極めて大 きくなってしまう場合と違い、羞恥心などか ら利用者が装着の際に抵抗感を抱いてしまう ことがないようにすることができる。

 また、本実施の形態のショーツ1は、前カ バー体11の上縁部17の左右両端部21L,21R及び後 バー体12の上縁部18の左右両端部22L,22Rを、 体31に沿って中心部Cに向かってスライド可 に構成するに際し、前カバー体11の上縁部17 左右両端部21L,21R及び後カバー体12の上縁部1 8の左右両端部22L,22Rが中心部Cを超えて反対側 にまでスライド移動しないように構成してい る。

 したがって、前カバー体11の上縁部17の左 右両端部21L,21R及び後カバー体12の上縁部18の 右両端部22L,22Rを、紐体31に沿って中心部Cに 向かってスライド可能に構成するに際に、中 心部Cから左右の何れかにずれて幅狭状態が 成されてしまうことを防止することが可能 なる。この結果、利用者に余計な身体的或 は心理的負担を課すことがないようにする に好適となる。

 また、本実施の形態のショーツ1は、紐体 31は平帯状のゴムにて構成したので、装着者 ウエストのサイズに合わせて当該ショーツ1 の紐体が伸長されるようになり、装着者の対 象を徒に狭めないようにすることができる。

 続いて、図10~図15を参照して、本発明の うひとつの実施の形態として採用するショ ツ1について説明する。

 図10~図15に示すショーツ1は、前カバー体1 1の上縁部17の左端部21Lに第1の紐状体23Lを、 カバー体11の上縁部17の右端部21Rに第2の紐状 体23Rをそれぞれ形成した。また、後カバー体 12の上縁部18の左端部22Lに第3の紐状体24Lを、 カバー体12の上縁部18の右端部22Rに第4の紐 体24Rをそれぞれ形成した。また、各紐状体23 ,24は、後述する締結を行うのに十分な長さを もって形成されている。

 本実施の形態では、図10に示すように、 カバー体11と、第1の紐状体23L及び第2の紐状 23Rとは一体に形成されるようにする。つま 、両紐状体23L,23Rは、生地を裁断する段階で 前カバー体11を構成する略逆三角形状の布地 ら延在させて形成するようにしている。な 、図13に示すように、第1の紐状体23L及び第2 の紐状体23Rを前カバー体11と別体として用意 、第1の紐状体23Lを前カバー体11の上縁部17 左端部21Lに、第2の紐状体23Rを前カバー体11 上縁部17の右端部21Rにそれぞれ縫い付けるな どして固定するようにしても良い。また、後 カバー体12と、第3の紐状体24L及び第4の紐状 24Rとの関係についても、上記前カバー体11と 、第1の紐状体23L及び第2の紐状体23Rとの関係 同様である。

 このようにすると、図11や図14に示すよう に、ショーツ1の装着時に前カバー体11の形態 を幅狭状態に変更した場合には、第1の紐状 23Lの自由端と第2の紐状体23Rの自由端とを締 する。これにより、前カバー体11の上縁部17 の左端部21Lが紐体31に沿って中心部から人体 骨盤の左側部にスライド移動するのが規制 れ、また、前カバー体11の上縁部17の右端部 21Rが紐体31に沿って中心部から人体の骨盤の 側部にスライド移動するのが規制される。 の結果、前カバー体11の形態を幅狭状態で 持することが可能となる。

 なお、後カバー体12についても同様に、 ョーツ1の装着時に後カバー体12の形態を幅 状態に変更した場合には、第3の紐状体24Lの 由端と第4の紐状体24Rの自由端とを締結する (図示を省略)。これにより、後カバー体12の 縁部18の左端部22Lが紐体31に沿って中心部か 人体の骨盤の左側部にスライド移動するの 規制され、また、後カバー体12の上縁部18の 右端部22Rが紐体31に沿って中心部から人体の 盤の右側部にスライド移動するのが規制さ る。その結果、後カバー体12の形態を幅狭 態で維持することが可能となる。

 加えて、図12や図15に示すように、ショー ツ1の装着時に前カバー体11及び後カバー体12 形態をそれぞれ幅狭状態に変更しない場合 は、第2の紐状体23Rの自由端と第4の紐状体24 Rの自由端とを締結し、また、第1の紐状体23L 自由端と第3の紐状体24Lの自由端とを締結す る。これにより、前カバー体11の上縁部17の 右端部21L,21Rと、後カバー体12の上縁部18の左 右端部22L,22Rがそれぞれ、紐体31に沿って左右 側部から中心部に向かってスライド移動する のを規制することが可能となる。その結果、 前カバー体11の形態及び後カバー体12の形態 通常状態で維持することが可能となる。

 以上、本実施の形態について説明したが 本発明はこれに限定されるものではない。 ち、本発明に係るショーツが備える、略逆 角形状の前カバー体、後カバー体、紐体、 通路などの具体的構成については、本発明 趣旨を逸脱しない範囲で任意に変更可能で る。

 本実施の形態では、前後カバー体の上縁 端部が上縁略中心部を超えてスライド移動 ないように構成する具体的な態様として、 カバー体11及び後カバー体12のそれぞれにギ ャザー形状とした挿通路19,20を形成し、各挿 路19,20の長さをそれぞれ、紐体31が形成する 円周の概ね半分の長さとする構成などを採用 したが、本発明はこれに限らず、他の構成を 採用することもできる。

 例えば、前カバー体11の上縁部17の略中心 部C及び後カバー体12の上縁部18の略中心部Cを 紐体31に固定する構成を採用することができ 。より具体的には、各上縁部17,18の略中心 Cを紐体31に縫い付けることにより固定する

 このようにすると、通常状態から幅狭状 に変更させる際に中心部Cから左右の何れか にずれて幅狭状態が形成されてしまうことを 防止するにあたって、その確実性を高めるこ とが可能となる。したがって、利用者に余計 な身体的或いは心理的負担を課すことがない ようにするのに好適となる。

 また、例えば、挿通路19,20を、紐体31を通 す通路の幅が中心部に向かって漸次狭くなる ようにする構成を採用することもできる。挿 通路19,20が有する中心部の幅の具体的な大き は、例えば紐体31の幅よりも僅かに小さく るなど、任意の大きさを適用可能である。 のようにすると、前後カバー体11,12の上縁部 17,18の中心部にかけて紐体31との摩擦力が増 、通常状態から幅狭状態に変更させる際に 心部Cから左右の何れかにずれて幅狭状態が 成されてしまうことを防止するにあたって その確実性を高めることが可能となる。

 また、本実施の形態では、紐体31として 平帯状のゴムの両端を連結して環状に形成 たものを採用したが、本発明はこれに限ら 、両端を自由端として紐状体の自由端を締 することにより環状に構成しても良い。こ ようにすると、装着者のウエストのサイズ いは装着者の好みに応じて、当該ショーツ 紐体の長さを調整することができるように るので、装着者の対象を徒に狭めないよう するのに好適となる。

 このとき、自由端とした紐体31の両端は 前カバー体11の上縁部17の左端部21Lと後カバ 体12の上縁部18の左端部22Lとの間、又は、後 カバー体12の上縁部17の右端部21Rと後カバー 12の上縁部18の右端部22Rとの間の何れかから 部に垂れ出すようにすることができる。ま 、紐体31は、少なくとも自由端とした両端 結びつけるのに足る長さを有する必要があ 。尚、この場合の紐体31を構成する素材とし ては、必ずしも弾性体を採用せずとも良い。

 また、本実施の形態では、前カバー体11 後カバー体12とをそれぞれ別の布地によって 構成しているが、本発明はこれに限らず、前 カバー体11と後カバー体12とがそれぞれ略逆 角形状の頂部において連結された連続する1 の布地で構成しても良い。即ち、結果とし 、装着時に、人体の局部と股下と尻部とを 体に前カバー体11及び後カバー体12により被 覆することができる形状がつくられれば良く 、それぞれを連結する具体的な態様は任意に 変更可能である。

 また、本実施の形態では、前カバー体11 後カバー体12とをその頂部において連結する 際、挿通路を形成する際、平帯状のゴムを環 状に形成する際などに、縫合によりそれらを 行うこととしているが、本発明はこれに限ら ず、例えば、熱シールや接着剤を用いて接合 する手法やこれらの組合せを採用することが できる。

 また、本実施の形態の紐体31としてゴム どの弾性体を採用する場合、伸縮性、弾力 、引張力を有するものであれば良く、その 状、材質、数などは任意に変更可能である

 また、不織布を構成する繊維としては、 、パルプなどの天然繊維、レーヨン、ポリ ステル、ポリプロピレンなどの化学繊維、 いはこれらを組合せたものの中から、衣料 衛生、医療等の用途に合わせて好適なもの 選択することができる。

 また、本実施の形態では、装着者の精神 生上から、「使い捨て」という用途を考慮 、より好適となる不織布を採用しているが 本発明はこれに限らず、一般的な下着で採 される綿などで織られた布地を採用するこ も可能である。また、採用する布地の素材 よっては、ファッションショーツや水着な として利用することも可能である。さらに 男性が装着する下着としても応用可能であ 。

 尚、本実施の形態に記載された効果は、 発明から生じる最も好適な効果を列挙した 過ぎず、本発明による効果は、本実施の形 に記載されたものに限定されるものではな 。