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Title:
SIGNAL PROCESSOR
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/066517
Kind Code:
A1
Abstract:
An unknown substrate connected with an optical waveguide can be recognized by transmission/reception of a signal via the waveguide. A signal processor (1A) includes the optical waveguide (2A) where light input from an arbitrary circumferential position is output to all circumferential directions with a level corresponding to a positional relation with the input location, a master substrate (3M) provided along the circumference of the waveguide (2A) and a single or a plurality of slave substrates (3S) provided at any of a plurality of mounting locations different in position along the circumference of the waveguide (2A). As the light is output from a laser diode (30S) of all of the slave substrates (3S) connected with the optical waveguide (2A), the master substrate (3M) recognizes the position and the number of the slave substrates (3S) mounted from the level of the light corresponding to the arrangement of the slave substrates (3S) transmitted through the waveguide (2A) and input to a photo detector (31M) of the master substrate (3M).

Inventors:
SEKIYA TOSHIYUKI (JP)
HAYAKAWA KEN (JP)
HARAOKA KAZUO (JP)
HATTORI MASAAKI (JP)
KANEKO NAOKI (JP)
KONDO TETSUJIRO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/068245
Publication Date:
May 28, 2009
Filing Date:
October 07, 2008
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Assignee:
SONY CORP (JP)
SEKIYA TOSHIYUKI (JP)
HAYAKAWA KEN (JP)
HARAOKA KAZUO (JP)
HATTORI MASAAKI (JP)
KANEKO NAOKI (JP)
KONDO TETSUJIRO (JP)
International Classes:
G02B6/28; G02B6/42
Foreign References:
JPH09270753A1997-10-14
JP2002101044A2002-04-05
JP2004233991A2004-08-19
JP2006005532A2006-01-05
JPH1070553A1998-03-10
JP2005195873A2005-07-21
JP2001086063A2001-03-30
JP2001166177A2001-06-22
JPH1131035A1999-02-02
Attorney, Agent or Firm:
YAMAGUCHI, Kunio (Kanda Ocean Building15-2, Uchikanda 1-chome,Chiyoda-k, Tokyo 47, JP)
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Claims:
 光が伝送される導光部の外周に光の入出力面が形成され、前記入出力面の任意の位置から入力された光が、入力箇所との位置関係に応じたレベルで全周方向に出力される光導波路と、
 電気信号が光に変換されて出力される光出力部及び入力された光が電気信号に変換される光入力部を有し、前記光導波路の外周に配置されるマスタ基板と、
 電気信号が光に変換されて出力される光出力部及び入力された光が電気信号に変換される光入力部を有し、前記光導波路の外周に沿って位置を異ならせた複数の実装箇所の何れかに配置される単数または複数のスレーブ基板とを備え、
 前記光導波路の外周に配置された全ての前記スレーブ基板の前記光出力部から光が出力されることで、前記光導波路を伝送されて前記マスタ基板の前記光入力部に入力される前記スレーブ基板の配置に応じた光のレベルから、前記マスタ基板は、前記スレーブ基板の実装された位置と数を認識する
 信号処理装置。
 前記マスタ基板は、前記スレーブ基板の配置に応じて前記マスタ基板の前記光入力部に入力される光のレベルと前記スレーブ基板の位置及び数が特定された配置情報とを対応付けた入力レベルテーブルを保持し、
 前記光導波路の外周に配置された全ての前記スレーブ基板の前記光出力部から光が出力されることによる前記マスタ基板の前記光入力部の入力値で前記入力レベルテーブルを検索し、スレーブ基板の配置情報を取得する
 請求の範囲第1項に記載の信号処理装置。
 前記スレーブ基板は、他のスレーブ基板の前記光出力部から光が出力されることによる自機の前記光入力部の入力値を保持し、
 前記マスタ基板は、前記入力レベルテーブルから複数の配置情報の候補が取得されると、それぞれの配置情報で位置が特定された前記スレーブ基板における前記光入力部の入力値を予測し、前記スレーブ基板で保持される入力値と前記マスタ基板で算出された予測値が一致する配置情報を選択する
 請求の範囲第2項に記載の信号処理装置。
 前記スレーブ基板は、他のスレーブ基板の前記光出力部から光が出力されることによる自機の前記光入力部の入力値を保持し、
 前記マスタ基板は、配置情報で位置が特定された前記スレーブ基板における前記光入力部の入力値を予測し、識別情報と共に前記光出力部から出力して、前記光導波路の外周に配置された全ての前記スレーブ基板に対して送信し、
 前記スレーブ基板は、前記マスタ基板から受信した予測値に該当する入力値を保持していると、前記マスタ基板から受信した識別情報を、自機に付与された識別情報とする
 請求の範囲第2項に記載の信号処理装置。
 前記マスタ基板及び前記スレーブ基板は、前記光入力部の入力値が一定になる変化、及び一定である前記光入力部の入力値が低下する変化を利用することで、
 前記マスタ基板が、前記光導波路の外周に任意の数で配置された全ての前記スレーブ基板の前記光出力部の点灯及び消灯を確認する処理、及び、前記スレーブ基板が、前記マスタ基板の前記光出力部の消灯を確認する処理が行われる
 請求の範囲第1項に記載の信号処理装置。
 前記マスタ基板は、前記光導波路の外周に配置された全ての前記スレーブ基板の前記光出力部の点灯を確認することで、前記スレーブ基板を発見して自機の前記光入力部の入力値を取得する処理、及び、全ての前記スレーブ基板の前記光出力部の消灯を確認することで、前記スレーブ基板での処理が終了したことを確認する処理が行われると共に、
 前記スレーブ基板は、前記マスタ基板の前記光出力部の消灯を確認することで、自機の前記光入力部の入力値を保持し、前記光出力部を消灯する処理が行われる
 請求の範囲第5項に記載の信号処理装置。
 前記マスタ基板及び前記スレーブ基板は、前記光入力部の入力値の微分係数の正の値から0への変化、負の値から0への変化、または、微分係数が0になって入力値が一定になる変化と、前記光入力部の入力値の積分値の微分係数の正の値から0への変化、負の値から0への変化、または、積分値が一定になる変化と、前記光入力部の入力値が0になる変化の何れか、あるいは複数の処理の組み合わせで、
 前記マスタ基板が前記スレーブ基板を発見して自機の前記光入力部の入力値を取得する処理、及び、前記スレーブ基板での処理が終了したことを確認する処理が行われると共に、前記スレーブ基板が自機の前記光入力部の入力値を保持し、前記光出力部を消灯する処理が行われる
 請求の範囲第6項に記載の信号処理装置。
 前記マスタ基板及び前記スレーブ基板は、前記光入力部の入力値の微分値を算出する微分回路、入力値の積分値を算出する積分回路、または、入力値の積分値を算出し、その微分値を算出する微分・積分回路のいずれかを備える
 請求の範囲第7項に記載の信号処理装置。
 光が伝送される導光部の外周に光の入出力面が形成され、前記入出力面の任意の位置から入力された光が、入力箇所との位置関係に応じたレベルで全周方向に出力される光導波路と、
 電気信号が光に変換されて出力される光出力部及び入力された光が電気信号に変換される光入力部を有し、前記光導波路の外周に配置されるマスタ基板と、
 電気信号が光に変換されて出力される光出力部及び入力された光が電気信号に変換される光入力部を有し、前記光導波路の外周に沿って位置を異ならせた複数の実装箇所の何れかに配置される単数または複数のスレーブ基板とを備え、
 前記マスタ基板と前記スレーブ基板は、前記光導波路の外周に配置される前記スレーブ基板の位置及び数が異なる場合に、前記マスタ基板及び前記スレーブ基板に入力される光のレベルに差が出る配置で、前記光入力部と前記光出力部を備え、
 前記マスタ基板は、前記スレーブ基板の配置に応じて前記マスタ基板の前記光入力部に入力される光のレベルと前記スレーブ基板の位置及び数が特定された配置情報とを対応付けた入力レベルテーブルを保持し、
 前記光導波路の外周に配置された全ての前記スレーブ基板の前記光出力部から光が出力されることによる前記マスタ基板の前記光入力部の入力値で前記入力レベルテーブルを検索し、スレーブ基板の配置情報を取得する
 信号処理装置。
 前記マスタ基板と前記スレーブ基板は、前記光入力部と前記光出力部を1個ずつ備え、
 前記光入力部と前記光出力部の少なくとも一方は、前記光導波路の中心に対して面方向に傾斜させて配置される
 請求の範囲第9項に記載の信号処理装置。
 前記マスタ基板と前記スレーブ基板は、前記光入力部を2個備えると共に前記光出力部1個備え、
 前記光入力部の一方は、前記光導波路の中心に向けて配置され、前記光入力部の他方は、前記光導波路の中心に対して面方向に傾斜させて配置される
 請求の範囲第9項に記載の信号処理装置。
 前記入力レベルテーブルは、前記マスタ基板の一方の前記光入力部に入力される光のレベルと前記スレーブ基板の配置情報を対応付けた第1の入力レベルテーブルと、前記マスタ基板の他方の前記光入力部に入力される光のレベルと前記スレーブ基板の配置情報を対応付けた第2の入力レベルテーブルとを備え、
 前記マスタ基板は、前記光導波路の外周に配置された全ての前記スレーブ基板の前記光出力部から光が出力されることによる一方の前記光入力部の入力値で前記第1の入力レベルテーブルを検索して取得したスレーブ基板の第1の配置情報と、他方の前記光入力部の入力値で前記第2の入力レベルテーブルを検索して取得したスレーブ基板の第2の配置情報から、前記スレーブ基板の配置が一致する配置情報を取得する
 請求の範囲第11項に記載の信号処理装置。
 前記マスタ基板と前記スレーブ基板は、前記光入力部を1個備えると共に前記光出力部2個備え、
 前記光出力部の一方は、前記光導波路の中心に向けて配置され、前記光出力部の他方は、前記光導波路の中心に対して面方向に傾斜させて配置される
 請求の範囲第9項に記載の信号処理装置。
 前記入力レベルテーブルは、前記スレーブ基板の一方の前記光出力部から出力されて前記マスタ基板の前記光入力部に入力される光のレベルと前記スレーブ基板の配置情報を対応付けた第1の入力レベルテーブルと、前記スレーブ基板の他方の前記光出力部から出力されて前記マスタ基板の前記光入力部に入力される光のレベルと前記スレーブ基板の配置情報を対応付けた第2の入力レベルテーブルとを備え、
 前記マスタ基板は、前記光導波路の外周に配置された全ての前記スレーブ基板の一方の前記光出力部から光が出力されることによる前記光入力部の入力値で前記第1の入力レベルテーブルを検索して取得したスレーブ基板の第1の配置情報と、前記スレーブ基板の他方の前記光出力部から光が出力されることによる前記光入力部の入力値で前記第2の入力レベルテーブルを検索して取得したスレーブ基板の第2の配置情報から、前記スレーブ基板の配置が一致する配置情報を取得する
 請求の範囲第13項に記載の信号処理装置。
 前記マスタ基板と前記スレーブ基板は、前記光入力部を2個備えると共に前記光出力部2個備え、
 前記光入力部と前記光出力部の一方は、前記光導波路の中心に向けて配置され、前記光入力部と前記光出力部の他方は、前記光導波路の中心に対して面方向に傾斜させて配置される
 請求の範囲第9項に記載の信号処理装置。
 光が伝送される導光部の外周に光の入出力面が形成され、前記入出力面の任意の位置から入力された光が、入力箇所との位置関係に応じたレベルで全周方向に出力される光導波路と、
 電気信号が光に変換されて出力される光出力部及び入力された光が電気信号に変換される光入力部を有し、前記光導波路の外周に配置されるマスタ基板と、
 電気信号が光に変換されて出力される光出力部及び入力された光が電気信号に変換される光入力部を有し、前記光導波路の外周に沿って位置を異ならせた複数の実装箇所の何れかに配置される単数または複数のスレーブ基板とを備え、
 前記マスタ基板は、前記スレーブ基板の配置に応じて前記マスタ基板の前記光入力部に入力される光のレベルと前記スレーブ基板の位置及び数が特定された配置情報とを対応付けた入力レベルテーブルを保持し、
 前記光導波路の外周に配置された全ての前記スレーブ基板の前記光出力部から光が出力されることによる前記マスタ基板の前記光入力部の入力値で前記入力レベルテーブルを検索し、スレーブ基板の配置情報を取得すると共に、
 前記スレーブ基板は、他のスレーブ基板の前記光出力部から光が出力されることによる自機の前記光入力部の入力値を保持し、
 前記マスタ基板は、配置情報で位置が特定された前記スレーブ基板における前記光入力部の入力値を予測し、識別情報と共に前記光出力部から出力して、前記光導波路の外周に配置された全ての前記スレーブ基板に対して送信し、
 前記スレーブ基板は、前記マスタ基板から受信した予測値に該当する入力値を保持していると、前記マスタ基板から受信した識別情報を、自機に付与された識別情報とする
 信号処理装置。
Description:
信号処理装置

 本発明は、光が伝送される導光部の外周 光の入出力面が形成され、入出力面の任意 位置から入力された光が、入力箇所との位 関係に応じたレベルで全周方向に出力され 光導波路を介して、マスタ基板と単数また 複数のスレーブ基板が接続される信号処理 置に関する。詳しくは、光導波路に接続さ たマスタ基板とスレーブ基板との間で光導 路によって光を送受することで、光導波路 接続された全てのスレーブ基板から光を出 させた時のマスタ基板での光の入力レベル ら、マスタ基板で未知のスレーブ基板の位 及び数を認識して、スレーブ基板に固有の 別情報を付与できるようにしたものである

 従来から、複数の回路基板を光導波路を して接続して、各基板間で光で信号を送受 きるようにした信号処理装置が提案されて る(例えば、特開平10-123350号公報を参照)。

 従来の信号処理装置では、光導波路が実 された支持基板に複数の基板用コネクタが えられ、回路基板が基板用コネクタに実装 れて、複数の回路基板が光導波路に接続さ る。

 また、支持基板には、電気信号伝送用の 気配線が備えられ、回路基板間で電気信号 送受も行われる。

 しかし、従来の信号処理装置では、光導 路に回路基板を接続した時に、未知の回路 板を認識する技術が提供されておらず、回 基板の追加や削除等が容易に行なえない。 た、回路基板間で、光導波路とは別に1対1 通信できる電気配線が必要であった。

 本発明は、このような課題を解決するた になされたもので、光導波路による信号の 受で、光導波路に接続されている未知の基 の認識を可能とした信号処理装置を提供す ことを目的とする。

 上述した課題を解決するため、本発明の 号処理装置は、光が伝送される導光部の外 に光の入出力面が形成され、入出力面の任 の位置から入力された光が、入力箇所との 置関係に応じたレベルで全周方向に出力さ る光導波路と、電気信号が光に変換されて 力される光出力部及び入力された光が電気 号に変換される光入力部を有し、光導波路 外周に配置されるマスタ基板と、電気信号 光に変換されて出力される光出力部及び入 された光が電気信号に変換される光入力部 有し、光導波路の外周に沿って位置を異な せた複数の実装箇所の何れかに配置される 数または複数のスレーブ基板とを備え、光 波路の外周に配置された全てのスレーブ基 の光出力部から光が出力されることで、光 波路を伝送されてマスタ基板の光入力部に 力されるスレーブ基板の配置に応じた光の ベルから、マスタ基板は、スレーブ基板の 装された位置と数を認識するものである。

 本発明の信号処理装置では、マスタ基板 光出力部を点灯させると、マスタ基板から 力された光は、光導波路を伝送されて、光 波路に任意の配置で接続されているスレー 基板に入力される。

 これにより、マスタ基板は、自機の光出 部を点灯させることで、光導波路に接続さ ている全てのスレーブ基板に対して、光出 部を点灯させる指示を出す。

 光導波路に接続された全てのスレーブ基 の光出力部から光が出力されると、光導波 を伝送されてマスタ基板の光入力部に入力 れる光のレベルは、スレーブ基板の実装さ る位置及び数によって変化する。

 このため、マスタ基板は、光導波路に接 されたスレーブ基板との間で光導波路によ て光を送受することで、光入力部に入力さ る光のレベルから、スレーブ基板の実装さ た位置と数を認識する。

 また、本発明の信号処理装置は、光が伝 される導光部の外周に光の入出力面が形成 れ、入出力面の任意の位置から入力された が、入力箇所との位置関係に応じたレベル 全周方向に出力される光導波路と、電気信 が光に変換されて出力される光出力部及び 力された光が電気信号に変換される光入力 を有し、光導波路の外周に配置されるマス 基板と、電気信号が光に変換されて出力さ る光出力部及び入力された光が電気信号に 換される光入力部を有し、光導波路の外周 沿って位置を異ならせた複数の実装箇所の れかに配置される単数または複数のスレー 基板とを備え、マスタ基板とスレーブ基板 、光導波路の外周に配置されるスレーブ基 の位置及び数が異なる場合に、マスタ基板 びスレーブ基板に入力される光のレベルに が出る配置で光入力部と光出力部を備え、 スタ基板は、スレーブ基板の配置に応じて スタ基板の光入力部に入力される光のレベ とスレーブ基板の位置及び数が特定された 置情報とを対応付けた入力レベルテーブル 保持し、光導波路の外周に配置された全て スレーブ基板の光出力部から光が出力され ことによるマスタ基板の光入力部の入力値 入力レベルテーブルを検索し、スレーブ基 の配置情報を取得するものである。

 本発明の信号処理装置では、光導波路に 続されるスレーブ基板の位置及び数が異な 場合に、マスタ基板に入力される光のレベ が同一とならないような配置で光入力部と 出力部を備えることで、光のレベルの大小 、スレーブ基板の位置と数を認識可能とす 。

 そして、マスタ基板は、スレーブ基板の 置及び数によって変化する光のレベルと、 レーブ基板の位置及び数が特定された配置 報とを対応付けた入力レベルテーブルを保 する。

 これにより、マスタ基板は、光導波路に 続された全てのスレーブ基板の光出力部か 光を出力させた時における自機の光入力部 入力値で入力レベルテーブルを検索するこ で、スレーブ基板の実装された位置と数を 識する。

 更に、本発明の信号処理装置は、光が伝 される導光部の外周に光の入出力面が形成 れ、入出力面の任意の位置から入力された が、入力箇所との位置関係に応じたレベル 全周方向に出力される光導波路と、電気信 が光に変換されて出力される光出力部及び 力された光が電気信号に変換される光入力 を有し、光導波路の外周に配置されるマス 基板と、電気信号が光に変換されて出力さ る光出力部及び入力された光が電気信号に 換される光入力部を有し、光導波路の外周 沿って位置を異ならせた複数の実装箇所の れかに配置される単数または複数のスレー 基板とを備え、マスタ基板は、スレーブ基 の配置に応じてマスタ基板の光入力部に入 される光のレベルとスレーブ基板の位置及 数が特定された配置情報とを対応付けた入 レベルテーブルを保持し、光導波路の外周 配置された全てのスレーブ基板の光出力部 ら光が出力されることによるマスタ基板の 入力部の入力値で入力レベルテーブルを検 し、スレーブ基板の配置情報を取得すると に、スレーブ基板は、他のスレーブ基板の 出力部から光が出力されることによる自機 光入力部の入力値を保持し、マスタ基板は 配置情報で位置が特定されたスレーブ基板 おける光入力部の入力値を予測し、識別情 と共に光出力部から出力して、光導波路の 周に配置された全てのスレーブ基板に対し 送信し、スレーブ基板は、マスタ基板から 信した予測値に該当する入力値を保持して ると、マスタ基板から受信した識別情報を 自機に付与された識別情報とするものであ 。

 本発明の信号処理装置では、スレーブ基 の位置と数を認識すると、マスタ基板は、 置が特定された各スレーブ基板における光 力部の入力値を予測し、予測値を識別情報 共に光出力部から出力して、光導波路に接 された全てのスレーブ基板に対して送信す 。

 光導波路に接続されたスレーブ基板は、 スタ基板でスレーブ基板の位置と数を認識 る処理で、全てのスレーブ基板の光出力部 ら光が出力された時における自機の光入力 の入力値を保持しておく。そして、マスタ 板から受信した予測値に該当する入力値を 持していると、マスタ基板から受信した識 情報を、自機に付与された識別情報とする

 本発明の信号処理装置によれば、光導波 に接続されたマスタ基板とスレーブ基板と 間で光導波路によって光を送受することで マスタ基板は、実装されている位置及び数 未知のスレーブ基板を発見し、マスタ基板 光入力部に入力される光のレベルから、各 レーブ基板の位置と数を認識することがで る。

 これにより、マスタ基板が予めスレーブ 板の数や位置を認識する必要がなく、スレ ブ基板の追加や削除を行う際に、マスタ基 にスレーブ基板の位置や数の情報を設定す 必要が無い。また、スレーブ基板の数や実 位置も、任意に設定できる。

 従って、スレーブ基板の追加や削除等の 成の変更を容易に行なうことができるシス ムを提供できる。

 また、マスタ基板とスレーブ基板との間 、光導波路とは別の制御線が不要であり、 レーブ基板の実装位置及び数の制約が低減 れ、構成を簡単にすることができる。

 更に、本発明の信号処理装置によれば、 導波路に接続されている未知のスレーブ基 に対して、マスタ基板は位置及び数を認識 ることで、光のレベルの大小を利用して、 スレーブ基板で固有の識別情報を付与する とができる。

第1の実施の形態の信号処理装置の概 を示す模式的な平面図である。 第1の実施の形態の信号処理装置の概 を示す模式的な側面図である。 第1の実施の形態の信号処理装置にお る光入出力部の配置の概要を示す模式的な 面図である。 本実施の形態の信号処理装置を構成す る光導波路の一例を示す模式的な断面図であ る。 本実施の形態の信号処理装置を構成す る光導波路の減衰特性を示すグラフである。 マスタ基板の制御系の一例を示す機能 ロック図である。 電源オン時の処理を示すタイミングチ ートである。 電源オン時のマスタ基板3Mの処理を示 フローチャートである。 電源オン時のマスタ基板3Mにおけるレ ザダイオード出力とフォトディテクタ入力 レベル変化を示すタイムチャートである。 電源オン時のスレーブ基板3Sの処理を すフローチャートである。 電源オン時のスレーブ基板3Sにおける ーザダイオード出力とフォトディテクタ入 のレベル変化を示すタイムチャートである マスタ基板3M及びスレーブ基板3Sで処理 が完了したことを確認する方法の一例を示す フローチャートである。 マスタ基板3M及びスレーブ基板3Sで処 が完了したことを確認する方法の一例を示 フローチャートである。 マスタ基板3M及びスレーブ基板3Sで処 が完了したことを確認する方法の一例を示 フローチャートである。 マスタ基板3M及びスレーブ基板3Sで処 が完了したことを確認する方法の一例を示 フローチャートである。 マスタ基板3M及びスレーブ基板3Sで処 が完了したことを確認する方法の一例を示 フローチャートである。 マスタ基板3M及びスレーブ基板3Sで処 が完了したことを確認する方法の一例を示 フローチャートである。 マスタ基板3M及びスレーブ基板3Sで処 が完了したことを確認する方法の一例を示 フローチャートである。 フォトディテクタの入力値の微分値を 算出する微分回路の一例を示すブロック図で ある。 微分回路におけるサンプリング間隔を 示すクロックの波形図である。 フォトディテクタの入力値の積分値を 算出する積分回路の一例を示すブロック図で ある。 積分回路におけるサンプリング間隔を 示すクロックの波形図である。 フォトディテクタの入力値の積分値を 算出してこの積分値の微分値を算出する微分 ・積分回路の一例を示すブロック図である。 微分・積分回路におけるサンプリング 間隔を示すクロックの波形図である。 電源オン時のマスタ基板3Mの処理の詳 を示すフローチャートである。 電源オン時のスレーブ基板3Sの処理の 細を示すフローチャートである。 スレーブ基板3Sの配置及び数を決定す 処理を示すタイミングチャートである。 スレーブ基板3Sの配置及び数を決定す 時のマスタ基板3Mの処理を示すフローチャ トである。 スレーブ基板3Sの配置及び数を決定す 時のマスタ基板3Mにおけるレーザダイオー 出力とフォトディテクタ入力のレベル変化 示すタイムチャートである。 スレーブ基板3Sの配置及び数を決定す 時のスレーブ基板3Sの処理を示すフローチ ートである。 スレーブ基板3Sの配置及び数を決定す 時のスレーブ基板3Sにおけるレーザダイオ ド出力とフォトディテクタ入力のレベル変 を示すタイムチャートである。 スレーブ基板3Sの配置及び数を決定す 時のマスタ基板3Mの処理の詳細を示すフロ チャートである。 スレーブ基板3Sの配置及び数を決定す 時のスレーブ基板3Sの処理の詳細を示すフ ーチャートである。 フォトディテクタ31Mに入力する光のレ ベルを示すグラフである。 マスタ基板3Mとスレーブ基板3Sの配置 を示す説明図である。 フォトディテクタ31M 1 における入力レベルテーブルtPD 1 と配置ベクトルW m を対応付けたテーブルの一例を示す説明図で ある。 マスタ基板3Mでスレーブ基板3Sの配置 び数を算出する処理の一例を示すフローチ ートである。 PD入力レベルテーブルを検索する処理 一例を示すフローチャートである。 複数の候補から配置ベクトルを決定す る処理の一例を示すフローチャートである。 スレーブ基板3Sの数を決定する処理の 例を示すフローチャートである。 スレーブ基板3Sの位置を決定する処理 一例を示すフローチャートである。 スレーブ基板3SにIDを付与する処理を すタイミングチャートである。 スレーブ基板3SにIDを付与する時のマ タ基板3Mの処理を示すフローチャートである 。 スレーブ基板3SにIDを付与する時のス ーブ基板3Sの処理を示すフローチャートであ る。 測定誤差を考慮してスレーブ基板3SにI Dを付与する時のマスタ基板3Mの処理を示すフ ローチャートである。 測定誤差を考慮してスレーブ基板3SにI Dを付与する時のスレーブ基板3Sの処理を示す フローチャートである。 配置が一意に決められたスレーブ基板 3SにIDを付与する時のマスタ基板3Mの処理の詳 細を示すフローチャートである。 配置が一意に決められたスレーブ基板 3SにIDを付与する時のスレーブ基板3Sの処理の 詳細を示すフローチャートである。 PD入力レベルの分布を示すグラフであ る。 PD入力レベルの分布を示すグラフであ る。 PD入力レベルの分布を示すグラフであ る。 マスタ基板3Mに対する配置W(i)と配置W( j)のスレーブ基板3Sの配置例を示す説明図で る。 マスタ基板3Mに対する配置W(i)と配置W( j)のスレーブ基板3Sの配置例を示す説明図で る。 配置が一意に決められないスレーブ基 板3SにIDを付与する時のマスタ基板3Mの処理の 詳細を示すフローチャートである。 第2の実施の形態の信号処理装置にお る光入出力部の配置の一例を示す模式的な 面図である。 第2の実施の形態の信号処理装置にお るフォトディテクタの入力レベルの関係を すグラフである。 スレーブ基板3Sの配置と数を決定する のマスタ基板3Mの他の処理例を示すフロー ャートである。 配置が一意に決められないスレーブ基 板3SにIDを付与する時のマスタ基板3Mの他の処 理の詳細を示すフローチャートである。 第3の実施の形態の信号処理装置の概 を示す構成図である。 スレーブ基板3Sの位置及び数を算出す 時のマスタ基板3Mの他の処理例を示すフロ チャートである。 スレーブ基板3Sの位置及び数を算出す 時のスレーブ基板3Sの他の処理例を示すフ ーチャートである。 スレーブ基板3Sの配置候補を算出する 理の一例を示すフローチャートである。 配置が一意に決められないスレーブ基 板3SにIDを付与する時のマスタ基板3Mの他の処 理の詳細を示すフローチャートである。 配置が一意に決められないスレーブ基 板3Sで配置を決定する時のスレーブ基板3Sの の処理の詳細を示すフローチャートである 配置が一意に決められないスレーブ基 板3SにIDを付与する時のスレーブ基板3Sの他の 処理の詳細を示すフローチャートである。 第4の実施の形態の信号処理装置の概 を示す構成図である。 スレーブ基板3Sの位置及び数を算出す 時のマスタ基板3Mの他の処理例を示すフロ チャートである。 スレーブ基板3Sの位置及び数を算出す 時のスレーブ基板3Sの他の処理例を示すフ ーチャートである。 複数の候補から配置ベクトルを決定す る処理の一例を示すフローチャートである。 配置が一意に決められないスレーブ基 板3SにIDを付与する時のマスタ基板3Mの他の処 理の詳細を示すフローチャートである。 配置が一意に決められないスレーブ基 板3Sで配置を決定する時のスレーブ基板3Sの の処理の詳細を示すフローチャートである 配置が一意に決められないスレーブ基 板3SにIDを付与する時のスレーブ基板3Sの他の 処理の詳細を示すフローチャートである。

 以下、図面を参照して、本発明の信号処 装置の実施の形態について説明する。

 <第1の実施の形態の信号処理装置の構成 >
 図1A、図1B及び図1Cは、第1の実施の形態の信 号処理装置の概要を示し、図1Aは、第1の実施 の形態の信号処理装置1Aの模式的な平面図、 1Bは、信号処理装置1Aの模式的な側面図、図 1Cは、信号処理装置1Aにおける光入出力部の 置を示す模式的な平面図である。

 第1の実施の形態の信号処理装置1Aは、光 伝送される光導波路2Aと、光導波路2Aに接続 されるマスタ基板3M及びスレーブ基板3Sを備 る。

 光導波路2Aは、例えば円板形状の外周が の入出力面となり、入出力面の任意の位置 ら入力した光が全周方向へ出力する機能を する。

 マスタ基板3Mは、入力された電気信号を に変換して出力する光出力部として、例え レーザダイオード(LD)30Mを備えると共に、入 された光を電気信号に変換して出力する光 力部として、フォトディテクタ(PD)31Mを備え る。

 スレーブ基板3Sは、入力された電気信号 光に変換して出力する光出力部として、例 ばレーザダイオード(LD)30Sを備えると共に、 力された光を電気信号に変換して出力する 入力部として、フォトディテクタ(PD)31Sを備 える。

 信号処理装置1Aは、光導波路2Aの外周に対 向した複数個所に、マスタ基板3M及びスレー 基板3Sが実装される基板接続部10を備える。

 基板接続部10は、例えば、マスタ基板3M及 びスレーブ基板3Sに電源を供給する電源基板1 1に、マスタ基板3M及びスレーブ基板3Sが着脱 能なコネクタを備えて構成される。

 これにより、信号処理装置1Aは、1枚のマ タ基板3Mと、実現したい機能に応じた任意 枚数のスレーブ基板3Sが、基板接続部10に実 される。

 そして、マスタ基板3Mのレーザダイオー 30Mから出力された光は、光導波路2Aを伝送さ れて、任意の位置の基板接続部10に実装され スレーブ基板3Sのフォトディテクタ31Sに入 される。

 また、任意の位置の基板接続部10に実装 れたスレーブ基板3Sのレーザダイオード30Sか ら出力された光は、光導波路2Aを伝送されて マスタ基板3Mのフォトディテクタ31Mに入力 れる。

 ここで、光導波路2Aに接続されたスレー 基板3Sのレーザダイオード30Sから一定光量で 光を出力したときに、光導波路2Aでは、マス 基板3Mに対するスレーブ基板3Sの実装位置に 応じて光が減衰し、また、スレーブ基板3Sの に応じて光が加算されることで、マスタ基 3Mでは、フォトディテクタ31Mに入力される のレベル(強度)が変化する。

 同様に、マスタ基板3Mのレーザダイオー 30M及びスレーブ基板3Sのレーザダイオード30S から一定光量で光を出力したときに、光導波 路2Aでは、あるスレーブ基板3Sに対するマス 基板3M及び他のスレーブ基板3Sの実装位置に じて光が減衰し、また、スレーブ基板3Sの に応じて光が加算されることで、スレーブ 板3Sでは、フォトディテクタ31Sに入力される 光のレベルが変化する。

 そこで、信号処理装置1Aでは、マスタ基 3M及びスレーブ基板3Sで入力される光のレベ を利用して、マスタ基板3Mは、配置が未知 スレーブ基板3Sを認識する。

 すなわち、マスタ基板3Mは、光導波路2Aに 接続された全てのスレーブ基板3Sのレーザダ オード30Sから、一定光量で光を出力させる

 ここで、マスタ基板3Mは、自機のレーザ イオード30M及びスレーブ基板3Sのレーザダイ オード30Sに関する諸特性、例えば、波長と発 光量と減衰特性を認識している。また、マス タ基板3Mのフォトディテクタ31Mと、各スレー 基板3Sのフォトディテクタ31Sは、同一のも である。

 このため、マスタ基板3Mのフォトディテ タ31Mに入力される光のレベルと、スレーブ 板3Sのフォトディテクタ31Sに入力される光の レベルは、スレーブ基板3Sの数と配置に応じ 一意に決まる。

 これにより、マスタ基板3Mは、各スレー 基板3Sから一定光量で光が出力されることで 、光導波路2Aを伝送されて自機のフォトディ クタ31Mに入力される光のレベルに基づいて スレーブ基板3Sの配置と数を決定する。

 更に、各スレーブ基板3Sは、自機のフォ ディテクタ31Sに入力される光のレベルに応 た入力値を保持すると共に、マスタ基板3Mは 、配置が認識された各スレーブ基板3Sでフォ ディテクタ31Sに入力される光のレベルを求 て、該当する入力値を持つスレーブ基板3S 対して固有の識別情報であるIDを付与し、各 スレーブ基板3Sを識別する。

 さて、光導波路2Aにおいては、光導波路2A を間にしたある基板の正面位置を中心(0°)に て考えると、±180°の範囲で光が略対称に減 衰する。これにより、光導波路2Aを間にして スタ基板3Mに対する180°の位置、すなわち、 マスタ基板3Mの正面を0°とした場合に、+θt° 位置にあるスレーブ基板3Sからの光のPD入力 レベルと、-θt°の位置にあるスレーブ基板3S らの光のPD入力レベルは略等しくなる。

 また、0°~+180°の範囲及び0°~-180°の範囲 間にも、PD入力レベルが等しくなる位置があ る。

 そこで、光導波路2Aにおける光の減衰の対 性を崩して、スレーブ基板3Sの配置が異なる 場合で、マスタ基板3Mで入力される光のレベ が同一とならないように、マスタ基板3Mは 本例では、2個のフォトディテクタ31M 1 とフォトディテクタ31M 2 を備える。

 フォトディテクタ31M 1 とフォトディテクタ31M 2 は、同一方向からが光が入力したときにレベ ルに差が出るように、光導波路2Aの中心に向 た一方のフォトディテクタ31M 1 に対して他方のフォトディテクタ31M 2 は、面方向に所定の角度αで傾斜させて配置 れる。

 また、配置が異なるスレーブ基板3Sで、入 される光のレベルが同一とならないように スレーブ基板3Sは、本例では、2個のフォト ィテクタ31S 1 とフォトディテクタ31S 2 を備える。

 フォトディテクタ31S 1 とフォトディテクタ31S 2 は、同一方向からが光が入力したときにレベ ルに差が出るように、光導波路2Aの中心に向 た一方のフォトディテクタ31S 1 に対して他方のフォトディテクタ31S 2 は、面方向に所定の角度αで傾斜させて配置 れる。

 <光導波路の構成例>
 図2Aと図2Bは、本実施の形態の信号処理装置 を構成する光導波路の一例及び減衰特性を示 し、図2Aは、本実施の形態の信号処理装置を 成する光導波路の一例を示す模式的な断面 、図2Bは、本実施の形態の信号処理装置を 成する光導波路の減衰特性を示すレーザダ オードに対する角度とフォトディテクタの 力レベルの関係を示すグラフである。

 光導波路2Aは、任意の方向から入力され 光を、乱反射または散乱によって全周方向 ら出力させる平面型の光導波路である。こ で、反射とは、進行波あるいは粒子等が、 行中の媒質と異なる媒質あるいは不連続的 化のある境界面に当たって方向を変え、元 媒質中の新しい方向に進む現象で、境界面 凹凸が波長と同程度、あるいはそれより大 ければ、反射波は種々の方向に進む。この うな反射を乱反射あるいは拡散反射という

 一方、散乱とは、波がその波長に比べて まり大きくない障害物に当たったときに、 れを中心として周囲に広がっていく波がで る現象である。

 光導波路2Aは、所定の波長領域において 1の光透過率を有した導光素材で形成された 1の導光部20Aと、第1の光透過率と異なる第2 光透過率を有した導光素材で形成された第2 の導光部21Aを備える。第1の導光部20A及び第2 導光部21Aは、本例では共に円板形状で、第1 の導光部20Aの側方全周に第2の導光部21Aが設 られる。

 第1の導光部20Aは、所定の波長領域におい て第1の光透過率を有して透明な樹脂材料ま は空気層等で形成される。また、第2の導光 21Aは、所定の波長領域において第2の光透過 率を有して透明な樹脂材料等で形成される。

 例えば、第1の導光部20Aと第2の導光部21A 共に樹脂材料で形成される構成では、第1の 光部20Aと第2の導光部21Aの境界面22で、第1の 導光部20Aの外周面と第2の導光部21Aの内周面 接する構成である。

 また、第1の導光部20Aが空気層で形成され 、第2の導光部21Aが樹脂材料で形成される構 では、第1の導光部20Aと第2の導光部21Aの境界 面22で、第2の導光部21Aの内周面が空気層と接 する構成である。

 ここで、上述したいずれの構成でも、円 の第1の導光部20Aの中心と第2の導光部21Aの 心を合わせて、第1の導光部20Aが第2の導光部 21Aの略中心に配置される。

 光導波路2Aは、第2の導光部21Aの上下面に 射材23Aを備える。反射材23Aは、第2の導光部 21Aの外周面は全周に亘って露出させると共に 、光を反射させる反射面を第2の導光部21Aの 面に対向させて、第2の導光部21Aを両面から む。

 更に、光導波路2Aは、第1の導光部20Aの上 面に乱反射材24を備える。乱反射材24は、光 を乱反射させる乱反射面を、例えば空気層で ある第1の導光部20Aに対向させて、第1の導光 20Aを両面から挟む。

 ここで、図2Aの構成では、第2の導光部21A 挟んだ反射材23Aを、更に乱反射材24で挟ん 構成で、乱反射材24の第1の導光部20Aに対向 た乱反射面と、反射材23Aの第2の導光部21Aに 向した反射面は、反射材23Aの厚みに応じた 離を有する。

 なお、乱反射材24の乱反射面と反射材23A 反射面の距離は、この例に限ることなく、 づけても良いし同一面でも良い。また、乱 射材24の乱反射面が反射材23Aの反射面より内 側にあっても良い。

 すなわち、乱反射材24の乱反射面と反射 23Aの反射面の距離は、光導波路2Aの外周の任 意の位置から第1の導光部20Bに向けて光を入 したときに、光導波路2Aの外周において測定 される乱反射光が十分な強度になるという条 件を満たす所定の距離ならいくらでも良い。

 これにより、光導波路2Aは、第2の導光部2 1Aの外周面の任意の位置が光の入出力面とな 、第2の導光部21Aの外周面から光が入出力さ れると共に、第2の導光部21Aに入力した光が 射材23Aで反射して、第2の導光部21Aを伝送さ る。

 また、第2の導光部21Aを伝送される光が、 乱反射材24での乱反射と、光透過率の異なる 1の導光部20Aと第2の導光部21Aとの境界面22で の屈折や反射等により、第1の導光部20Aから 周方向に出力される。

 更に、第1の導光部20Aから全周方向に出力 された光は、第2の導光部21Aを伝送されて、 2の導光部21Aの外周面から出力される。

 従って、光導波路2Aは、外周の任意の位 から第1の導光部20Aに向けて光が入力される 、第1の導光部20Aで全周方向に光が出力され て、外周の任意の位置で受光が可能となる。

 これにより、図1Aに示すマスタ基板3Mとス レーブ基板3Sは、レーザダイオード30M,30Sの図 示しない発光部とフォトディテクタ31M,31Sの 示しない受光部を第2の導光部21Aの外周面に 向させて、光導波路2Aの外周に配置される

 図2Bでは、図1Cに示すように、一方のフォト ディテクタ31M 1 に対する他方のフォトディテクタ31M 2 の角度αを5°とした時に、レーザダイオード3 0Sに対する角度θを動かしたときのPD入力レベ ルの変化を示す。

 図2Bに示すように、2個のフォトディテクタ3 1Mに傾斜を持たせることで、PD入力レベルに が生じて、対象性が崩れていることがわか 。ここで、一方のフォトディテクタ31M 1 に対する他方のフォトディテクタ31M 2 の傾斜角度は、他方のフォトディテクタ31M 2 の向きが、光導波路2Aにおいて第1の導光部20A の内側に入る程度が望ましい。

 なお、光導波路2Aは、図2Aに示す構成に限 るものではなく、光導波路2Aの外周の任意の 置から光を入力した時に、光導波路2Aの外 において測定される乱反射光が十分な強度 なるという条件を満たすものであれば良い

 また、光導波路2Aは、円形ではなく多角 でも良い。光導波路を多角形とする構成で 、多角形の角(頂点)を除く辺部を光の入出力 面とすれば良い。

 <マスタ基板の制御機能例>
 図3は、マスタ基板の制御系の一例を示す機 能ブロック図である。マスタ基板3Mは、フォ ディテクタ31M 1 ,31M 2 の入力値を検知するPD入力飽和値検出部32aと PD入力値からスレーブ基板3Sの位置と数を算 出するスレーブ位置・数算出部32bを備える。 また、位置が決定したスレーブ基板3SのPD入 値を予測するスレーブPD入力値予測部32cと、 PD入力値の予測値を利用してスレーブ基板3S 区別し、IDを付与するスレーブID割り当て部3 2dを備える。

 <第1の実施の形態の信号処理装置の動作 >
 1.マスタ基板がスレーブ基板の存在を認識 る処理
 次に、電源オン時においてマスタ基板3Mが レーブ基板3Sの存在を認識するために、マス タ基板3Mとスレーブ基板3Sで実行される処理 概要について説明する。

 図4は、電源オン時の処理を示すタイミン グチャート、図5は、電源オン時のマスタ基 3Mの処理を示すフローチャート、図6は、電 オン時のマスタ基板3Mにおけるレーザダイオ ード出力とフォトディテクタ入力のレベル変 化を示すタイムチャートである。また、図7 、電源オン時のスレーブ基板3Sの処理を示す フローチャート、図8は、電源オン時のスレ ブ基板3Sにおけるレーザダイオード出力とフ ォトディテクタ入力のレベル変化を示すタイ ムチャートである。

 (1-1)図5のステップSA1で、マスタ基板3Mの 源がオンされる。マスタ基板3Mでは、電源が オンされると、ステップSA2でコンフィギュレ ーションを開始する。

 (1-2)図5のステップSA3で、マスタ基板3Mは、 源がオンされると、自機のレーザダイオー 30M( M LD)を点灯させる。

 光導波路2Aは、外周の任意の位置から入力 た光が全周方向へ出力される機能を有する で、マスタ基板3Mでは、レーザダイオード30M から出力した光が、自機のフォトディテクタ 31M( M PD)に入力する。これにより、フォトディテク タ31Mの入力レベルが、図6のレベルLM1に上昇 る。

 また、マスタ基板3Mのレーザダイオード30M 点灯することで、マスタ基板3Mから出力され た光が光導波路2Aを伝送されて、スレーブ基 3Sのフォトディテクタ31S( S PD)に入力される。これにより、図7のステッ SB1で、光導波路2Aに接続されている各スレー ブ基板3Sは、フォトディテクタ31Sの入力レベ が、図8のレベルLS1に上昇する。

 スレーブ基板3Sは、フォトディテクタ31S 入力レベルが上昇すると、ステップSB2で電 をオンし、ステップSB3でコンフィギュレー ョンを開始する。

 (1-3)図7のステップSB4で、各スレーブ基板3 Sは、マスタ基板3Mから出力された光が、光導 波路2Aを伝送されてフォトディテクタ31Sに入 されることで電源がオンになると、自機の ーザダイオード30Sを点灯させる。

 マスタ基板3Mのレーザダイオード30Mの点 に応答して、各スレーブ基板3Sのレーザダイ オード30Sが点灯すると、各スレーブ基板3Sか 出力された光が光導波路2Aを伝送されて、 スタ基板3Mのフォトディテクタ31Mに入力され る。

 各スレーブ基板3Sから出力された光が、 スタ基板3Mのフォトディテクタ31Mに入力する ことで、マスタ基板3Mでは、フォトディテク 31Mの入力レベルが上昇する。

 図6では、2枚のスレーブ基板3Sが接続されて いる場合の例を示し、第1のスレーブ基板3Sの レーザダイオード30S( S1 LD)が点灯すると、マスタ基板3Mでは、フォト ィテクタ31Mの入力レベルがレベルLM2に上昇 る。更に、第2のスレーブ基板3Sのレーザダ オード30S( S2 LD)が点灯すると、フォトディテクタ31Mの入力 レベルがレベルLM3に上昇する。

 このように、マスタ基板3Mでは、自機の ーザダイオード30Mの点灯に応答してスレー 基板3Sでレーザダイオード30Sが点灯されると 、マスタ基板3Mのフォトディテクタ31Mの入力 ベルは、全てのスレーブ基板3Sのレーザダ オード30Sが点灯するまでは上昇し、全ての レーブ基板3Sのレーザダイオード30Sが点灯す ると一定値になる。

 そこで、マスタ基板3Mは、フォトディテ タ31Mの入力値が一定値になると、図5のステ プSA4で、光導波路2Aに接続されている全て スレーブ基板3Sの存在を確認する。尚、マス タ基板3Mがスレーブ基板3Sの存在を確認する 理の詳細は後述する。

 また、マスタ基板3Mのレーザダイオード30 Mの点灯に応答して、各スレーブ基板3Sから光 が出力されると、各スレーブ基板3Sでは、フ トディテクタ31Sの入力レベルが上昇する。

 例えば、第1のスレーブ基板3Sでは、自機の ーザダイオード30S( S1 LD)が点灯することで出力した光が、自機のフ ォトディテクタ31Sに入力する。これにより、 フォトディテクタ31Sの入力レベルが、図8の ベルLS2に上昇する。

 また、マスタ基板3Mのレーザダイオード30M 点灯に応答して、第2のスレーブ基板3Sのレ ザダイオード30S( S2 LD)が点灯すると、第1のスレーブ基板3Sでは、 フォトディテクタ31Sの入力レベルがレベルLS3 に上昇する。尚、第2のスレーブ基板側でも 同様の動作である。

 (1-4)マスタ基板3Mは、光導波路2Aに接続さ ている全てのスレーブ基板3Sの存在を確認 ると、図5のステップSA5で、自機のレーザダ オード30Mを消灯させる。

 マスタ基板3Mのレーザダイオード30Mが消 することで、スレーブ基板3Sは、フォトディ テクタ31Sの入力レベルが、図8のレベルLS3か 下降する。

 このように、スレーブ基板3Sでは、マス 基板3Mのレーザダイオード30Mの点灯に応答し てレーザダイオード30Sが点灯すると、フォト ディテクタ31Sの入力レベルは、全てのスレー ブ基板3Sのレーザダイオード30Sが点灯するま は上昇し、全てのスレーブ基板3Sのレーザ イオード30Sが点灯すると一定値になる。

 そして、マスタ基板3Mが全てのスレーブ 板3Sの存在を確認し、レーザダイオード30Mを 消灯すると、各スレーブ基板3Sのフォトディ クタ31Sの入力レベルは、一定値から下降す 。

 そこで、スレーブ基板3Sは、フォトディ クタ31Sの入力値が一定値から下降すると、 7のステップSB5で、マスタ基板3Mがスレーブ 板3Sの存在の確認を完了したと判断する。尚 、マスタ基板3Mでスレーブ基板3Sの存在が確 されたことをスレーブ基板3Sが確認する処理 の詳細は後述する。

 (1-5)各スレーブ基板3Sは、マスタ基板3Mで てのスレーブ基板3Sの存在の確認を完了し と判断すると、図7のステップSB6で、自機の ーザダイオード30Sを消灯させる。

 各スレーブ基板3Sのレーザダイオード30S 消灯することで、マスタ基板3Mは、フォトデ ィテクタ31Mの入力レベルが下降する。

 このように、マスタ基板3Mでは、自機の ーザダイオード30Mの消灯に応答してスレー 基板3Sでレーザダイオード30Sが消灯されると 、マスタ基板3Mのフォトディテクタ31Mの入力 ベルは、全てのスレーブ基板3Sのレーザダ オード30Sが消灯するまでは下降し、全ての レーブ基板3Sのレーザダイオード30Sが消灯す ると「0」になる。

 そこで、マスタ基板3Mは、フォトディテ タ31Mの入力値が0になると、図5のステップSA6 で、全てのスレーブ基板3Sで処理を完了した 判断し、電源オン時の処理を終了する。尚 マスタ基板3Mがスレーブ基板3Sで処理を完了 したことを確認する処理の詳細は後述する。

 次に、電源オン時のフローチャートで、 スタ基板3Mがスレーブ基板3Sの存在を確認す る処理、マスタ基板3Mでスレーブ基板3Sの存 が確認されたことをスレーブ基板3Sが確認す る処理、及びマスタ基板3Mがスレーブ基板3S 処理が完了したことを確認する処理の詳細 ついて説明する。

 図9~図15は、マスタ基板3M及びスレーブ基 3Sで処理が完了したことを確認する方法の 例を示すフローチャートである。

 ここで、T=0,1,・・・t,・・・を、Xのサン リング間隔とする。また、Xの微分係数を、 以下の(1)式と定義し、Xの積分値を、以下の(2 )式と定義する。尚、εは、十分小さい正の数 である。

 図9のフローチャートでは、ステップSC1aで フォトディテクタ31M(フォトディテクタ31S)の PD入力値をサンプリングし、ステップSC2aで、 δPD t を算出する。

 そして、ステップSC3aで、δPD t >0か判断することで、PD入力値の微分係数 、正の値から0に変化したことを利用して、 源オン時のフローチャートにおいて、マス 基板3M及びスレーブ基板3Sで処理が完了した ことを確認する。

 図10のフローチャートでは、ステップSC1bで フォトディテクタ31M(フォトディテクタ31S) PD入力値をサンプリングし、ステップSC2bで δPD t を算出する。

 そして、ステップSC3bで、δPD t <0か判断することで、PD入力値の微分係数 、負の値から0に変化したことを利用して、 源オン時のフローチャートにおいて、マス 基板3M及びスレーブ基板3Sで処理が完了した ことを確認する。

 図11のフローチャートでは、ステップSC1cで フォトディテクタ31M(フォトディテクタ31S) PD入力値をサンプリングし、ステップSC2cで δPD t を算出する。

 そして、ステップSC3cで、│δPD t │<εか判断することで、PD入力値の値が一 になった(PD入力値の微分係数が0になった) 化を利用して、電源オン時のフローチャー において、マスタ基板3M及びスレーブ基板3S 処理が完了したことを確認する。

 図12のフローチャートでは、ステップSC1dで フォトディテクタ31M(フォトディテクタ31S) PD入力値をサンプリングし、ステップSC2dで SumPD t を算出する。

 そして、ステップSC3dで、SumPD t >0か判断することで、PD入力値の積分値(平 値)の微分係数が、正の値から0に変化した とを利用して、電源オン時のフローチャー において、マスタ基板3M及びスレーブ基板3S 処理が完了したことを確認する。

 図13のフローチャートでは、ステップSC1eで フォトディテクタ31M(フォトディテクタ31S) PD入力値をサンプリングし、ステップSC2eで SumPD t を算出する。

 そして、ステップSC3eで、SumPD t <0か判断することで、PD入力値の積分値(平 値)の微分係数が、負の値から0に変化した とを利用して、電源オン時のフローチャー において、マスタ基板3M及びスレーブ基板3S 処理が完了したことを確認する。

 図14のフローチャートでは、ステップSC1fで フォトディテクタ31M(フォトディテクタ31S) PD入力値をサンプリングし、ステップSC2fで SumPD t を算出する。

 そして、ステップSC3fで、│SumPD t │<εか判断することで、PD入力値の積分値( 平均値)が一定になった変化を利用して、電 オン時のフローチャートにおいて、マスタ 板3M及びスレーブ基板3Sで処理が完了したこ を確認する。

 図15のフローチャートでは、ステップSC1g 、フォトディテクタ31M(フォトディテクタ31S )のPD入力値をサンプリングする。

 そして、ステップSC2gで、PD t <εか判断することで、PD入力値の値が0にな った変化を利用して、電源オン時のフローチ ャートにおいて、マスタ基板3M及びスレーブ 板3Sで処理が完了したことを確認する。

 なお、電源オン時のフローチャートにお て、マスタ基板3M及びスレーブ基板3Sで処理 が完了したことを確認する方法としては、こ の図9~図15の処理を組み合わせて行っても良 。

 次に、マスタ基板3M及びスレーブ基板3Sで 処理が完了したことを確認する方法を実現す る回路構成について説明する。

 図16は、フォトディテクタの入力値の微 値を算出する微分回路の一例を示すブロッ 図、図17は、微分回路におけるサンプリング 間隔を示すクロックの波形図である。

 微分回路300は、フリップフロック301,302と 、分周器303を備える。

 さて、フォトディテクタ31M(31S)のレベル 化は、単調に増加及び減少し、フォトディ クタのレベル上昇は、レーザダイオード30S(3 0M)の点灯によるものであって、フォトディテ クタのレベル上昇は十分短い時間で飽和する と考えられる。

 また、各基板でのレーザダイオードの点 によるフォトディテクタのレベル上昇の間 は、各基板での回路のコンフィギュレーシ ンが終わる間隔に準じる。このフォトディ クタのレベル上昇の間隔は、レーザダイオ ドの点灯から飽和するまでの時間に比べれ 、十分に長いと考えられる。

 従って、微分回路300では、フォトディテ タの入力値のサンプリング間隔(CLK)に比べ 長い間隔で、フォトディテクタの入力値の 分をとれば良い。

 図18は、フォトディテクタの入力値の積 値を算出する積分回路の一例を示すブロッ 図、図19は、積分回路におけるサンプリング 間隔を示すクロックの波形図である。

 積分回路310は、加算器311と分周器312を備 る。加算器311は、内部にレジスタを持ち、 力された値を加算した結果を保持する。そ て、積分回路310は、図示しないPLL回路から 力されるパルスで加算結果を出力し、値を リアする。

 図20は、フォトディテクタの入力値の積 値を算出し、この積分値の微分値を算出す 微分・積分回路の一例を示すブロック図、 21は、微分・積分回路におけるサンプリング 間隔を示すクロックの波形図である。

 微分・積分回路320は、積分回路を構成す 加算器321及び分周器322と、加算器321の出力 微分する微分回路を構成するフリップフロ プ323及び分周器324を備える。

 図22は、電源オン時のマスタ基板3Mの処理 の詳細を示すフローチャートであり、次に、 電源オン時におけるマスタ基板3Mの処理の詳 について説明する。なお、図22では、図5の ローチャートで説明した処理ステップと同 処理については、同じ処理ステップの番号 付してある。

 上述したように、マスタ基板3Mでは、図5( 図22)のフローチャートのステップSA3での自機 のレーザダイオード30Mの点灯に応答して、図 7のステップSB4でスレーブ基板3Sのレーザダイ オード30Sが点灯されると、マスタ基板3Mのフ トディテクタ31Mの入力レベルは、全てのス ーブ基板3Sのレーザダイオード30Sが点灯す までは上昇し、全てのスレーブ基板3Sのレー ザダイオード30Sが点灯すると一定値になる。

 そこで、マスタ基板3Mは、図22のステップ SA4aで、フォトディテクタ31Mの入力値を取得 、ステップSA4bで、フォトディテクタ31Mの入 値が一定値になったことを、例えば、図9の フローチャートの処理で入力値の微分係数が 正から0に変化したか否かで判断する。

 そして、フォトディテクタ31Mの入力値の 分係数が正から0に変化すると、マスタ基板 3Mは、光導波路2Aに接続されている全てのス ーブ基板3Sの存在を確認したと判断し、図5( 22)のステップSA5で、自機のレーザダイオー 30Mを消灯させる。

 また、マスタ基板3Mでは、自機のレーザ イオード30Mの消灯に応答して、図7のステッ SB6でスレーブ基板3Sのレーザダイオード30S 消灯されると、マスタ基板3Mのフォトディテ クタ31Mの入力レベルは、全てのスレーブ基板 3Sのレーザダイオード30Sが消灯するまでは下 し、全てのスレーブ基板3Sのレーザダイオ ド30Sが消灯すると「0」になる。

 そこで、マスタ基板3Mは、図22のステップ SA6aで、フォトディテクタ31Mの入力値を取得 、ステップSA6bで、フォトディテクタ31Mの入 値が0になったか否かを、例えば、図15のフ ーチャートの処理で判断する。

 そして、フォトディテクタ31Mの入力値が0 になると、マスタ基板3Mは、全てのスレーブ 板3Sで電源オン時の処理を完了したと判断 、電源オン時の処理を終了する。

 図23は、電源オン時のスレーブ基板3Sの処 理の詳細を示すフローチャートであり、次に 、電源オン時におけるスレーブ基板3Sの処理 詳細について説明する。なお、図23では、 7のフローチャートで説明した処理ステップ 同じ処理については、同じ処理ステップの 号を付してある。

 上述したように、スレーブ基板3Sでは、 5(図22)のステップSA3でのマスタ基板3Mのレー ダイオード30Mの点灯に応答して、図7(図23) ステップSB4でレーザダイオード30Sが点灯す と、フォトディテクタ31Sの入力レベルは、 てのスレーブ基板3Sのレーザダイオード30Sが 点灯するまでは上昇し、全てのスレーブ基板 3Sのレーザダイオード30Sが点灯すると一定値 なる。

 そして、マスタ基板3Mが全てのスレーブ 板3Sの存在を確認し、ステップSA5でレーザダ イオード30Mを消灯すると、各スレーブ基板3S フォトディテクタ31Sの入力レベルは、一定 から下降する。

 そこで、スレーブ基板3Sは、図23のステッ プSB5aで、フォトディテクタ31Sの入力値を取 し、ステップSB5bで、フォトディテクタ31Sの 力値が一定値から下降したことを、例えば 図9のフローチャートの処理で入力値の微分 係数が正から0に変化した後、0から負に変化 たか否かで判断する。

 そして、フォトディテクタ31Sの入力値の 分係数が正から0に変化した後、0から負に 化すると、スレーブ基板3Sは、マスタ基板3M 全てのスレーブ基板3Sの存在を確認したと 断し、図7(図23)のステップSB6で、自機のレー ザダイオード30Sを消灯させる。

 2.マスタ基板がスレーブ基板の配置と数を 定する処理
 次に、マスタ基板3Mがスレーブ基板3Sの配置 と数を決定するために、マスタ基板3Mとスレ ブ基板3Sで実行される処理の概要について 明する。

 図24は、スレーブ基板3Sの配置及び数を決 定する処理を示すタイミングチャート、図25 、スレーブ基板3Sの配置及び数を決定する のマスタ基板3Mの処理を示すフローチャート 、図26は、スレーブ基板3Sの配置及び数を決 する時のマスタ基板3Mにおけるレーザダイオ ード出力とフォトディテクタ入力のレベル変 化を示すタイムチャートである。また、図27 、スレーブ基板3Sの配置及び数を決定する のスレーブ基板3Sの処理を示すフローチャー ト、図28は、スレーブ基板3Sの配置及び数を 定する時のスレーブ基板3Sにおけるレーザダ イオード出力とフォトディテクタ入力のレベ ル変化を示すタイムチャートである。

 (2-1)図25のステップSD1で、マスタ基板3Mは、 機のレーザダイオード30M( M LD)を点灯させる。

 上述したように、マスタ基板3Mでは、レー ダイオード30Mから出力した光が、光導波路2A を伝送されて自機のフォトディテクタ31M( M PD)に入力する。これにより、フォトディテク タ31Mの入力レベルが、図26のレベルLM1に上昇 る。

 また、マスタ基板3Mのレーザダイオード30M 点灯することで、マスタ基板3Mから出力され た光が光導波路2Aを伝送されて、スレーブ基 3Sのフォトディテクタ31S( S PD)に入力される。これにより、図27のステッ SE1で、光導波路2Aに接続されている各スレ ブ基板3Sは、フォトディテクタ31Sの入力レベ ルが、図28のレベルLS1に上昇する。

 (2-2)図27のステップSE2で、各スレーブ基板 3Sは、マスタ基板3Mから出力された光がフォ ディテクタ31Sに入力されることで、フォト ィテクタ31Sの入力レベルが所定値(LS1)に上昇 すると、自機のレーザダイオード30Sを点灯さ せる。

 マスタ基板3Mのレーザダイオード30Mの点 に応答して、各スレーブ基板3Sのレーザダイ オード30Sが点灯すると、各スレーブ基板3Sか 出力された光が光導波路2Aを伝送されて、 25のステップSD2で、マスタ基板3Mのフォトデ テクタ31Mに入力される。

 各スレーブ基板3Sから出力された光が、 スタ基板3Mのフォトディテクタ31Mに入力する ことで、マスタ基板3Mでは、フォトディテク 31Mの入力レベルが上昇する。

 図26でも、2枚のスレーブ基板3Sが接続され いる場合の例を示し、第1のスレーブ基板3S レーザダイオード30S( S1 LD)が点灯すると、マスタ基板3Mでは、フォト ィテクタ31Mの入力レベルがレベルLM2に上昇 る。更に、第2のスレーブ基板3Sのレーザダ オード30S( S2 LD)が点灯すると、フォトディテクタ31Mの入力 レベルがレベルLM3に上昇する。

 上述したように、マスタ基板3Mでは、自 のレーザダイオード30Mの点灯に応答してス ーブ基板3Sでレーザダイオード30Sが点灯され ると、マスタ基板3Mのフォトディテクタ31Mの 力レベルは、全てのスレーブ基板3Sのレー ダイオード30Sが点灯するまでは上昇し、全 のスレーブ基板3Sのレーザダイオード30Sが点 灯すると一定値になる。

 そこで、マスタ基板3Mは、フォトディテ タ31Mの入力値が一定値になると、図25のステ ップSD3で、光導波路2Aに接続されている全て スレーブ基板3Sでレーザダイオード30Sの出 が行われたことを確認する。尚、マスタ基 3Mがスレーブ基板3Sでレーザダイオード30Sの 力が行われたことを確認する処理の詳細は 述する。

 また、マスタ基板3Mのレーザダイオード30 Mの点灯に応答して、各スレーブ基板3Sから光 が出力されると、各スレーブ基板3Sでは、フ トディテクタ31Sの入力レベルが上昇する。

 例えば、第1のスレーブ基板3Sでは、自機の ーザダイオード30S( S1 LD)が点灯することで出力した光が、自機のフ ォトディテクタ31Sに入力する。これにより、 フォトディテクタ31Sの入力レベルが、図28の ベルLS2に上昇する。

 また、マスタ基板3Mのレーザダイオード30M 点灯に応答して、第2のスレーブ基板3Sのレ ザダイオード30S( S2 LD)が点灯すると、第1のスレーブ基板3Sでは、 フォトディテクタ31Sの入力レベルがレベルLS3 に上昇する。尚、第2のスレーブ基板側でも 同様の動作である。

 マスタ基板3Mは、光導波路2Aに接続されて いる全てのスレーブ基板3Sでレーザダイオー 30Sの出力が行われたことを確認すると、図2 5のステップSD4で、スレーブ基板3Sの配置及び 数を算出する。なお、マスタ基板3Mがスレー 基板3Sの配置及び数を算出する処理の詳細 後述する。

 (2-3)マスタ基板3Mは、光導波路2Aに接続さ ている全てのスレーブ基板3Sの配置及び数 算出すると、図25のステップSD5で、自機のレ ーザダイオード30Mを消灯させる。

 マスタ基板3Mのレーザダイオード30Mが消 することで、スレーブ基板3Sは、フォトディ テクタ31Sの入力レベルが、図28のレベルLS3か 下降する。

 上述したように、スレーブ基板3Sでは、 スタ基板3Mのレーザダイオード30Mの点灯に応 答してレーザダイオード30Sが点灯すると、フ ォトディテクタ31Sの入力レベルは、全てのス レーブ基板3Sのレーザダイオード30Sが点灯す までは上昇し、全てのスレーブ基板3Sのレ ザダイオード30Sが点灯すると一定値になる

 そして、マスタ基板3Mが全てのスレーブ 板3Sの配置と数を算出し、レーザダイオード 30Mを消灯すると、各スレーブ基板3Sのフォト ィテクタ31Sの入力レベルは、一定値から下 する。

 そこで、スレーブ基板3Sは、フォトディ クタ31Sの入力値が一定値から下降すると、 27のステップSE3で、マスタ基板3Mがスレーブ 板3Sの配置と数の算出を完了したと判断す 。尚、マスタ基板3Mでスレーブ基板3Sの配置 数の算出を完了したことをスレーブ基板3S 確認する処理の詳細は後述する。

 (2-4)各スレーブ基板3Sは、マスタ基板3Mで てのスレーブ基板3Sの配置と数の算出を完 したと判断すると、図27のステップSE4で、自 機のレーザダイオード30Sを消灯させる。

 各スレーブ基板3Sのレーザダイオード30S 消灯することで、マスタ基板3Mは、フォトデ ィテクタ31Mの入力レベルが下降する。

 上述したように、マスタ基板3Mでは、自 のレーザダイオード30Mの消灯に応答してス ーブ基板3Sでレーザダイオード30Sが消灯され ると、マスタ基板3Mのフォトディテクタ31Mの 力レベルは、全てのスレーブ基板3Sのレー ダイオード30Sが消灯するまでは下降し、全 のスレーブ基板3Sのレーザダイオード30Sが消 灯すると「0」になる。

 そこで、マスタ基板3Mは、フォトディテ タ31Mの入力値が0になると、図25のステップSD 6で、全てのスレーブ基板3Sが応答したと判断 し、スレーブ基板3Sの配置と数を算出する処 を終了する。尚、マスタ基板3Mがスレーブ 板3Sで応答したことを確認する処理の詳細は 後述する。

 図29は、スレーブ基板3Sの配置及び数を決 定する時のマスタ基板3Mの処理の詳細を示す ローチャートであり、次に、スレーブ基板3 Sの配置及び数を決定する時におけるマスタ 板3Mの処理の詳細について説明する。なお、 図29では、図25のフローチャートで説明した 理ステップと同じ処理については、同じ処 ステップの番号を付してある。

 上述したように、マスタ基板3Mでは、図25 (図29)のフローチャートのステップSD1での自 のレーザダイオード30Mの点灯に応答して、 27のステップSE2でスレーブ基板3Sのレーザダ オード30Sが点灯されると、マスタ基板3Mの ォトディテクタ31Mの入力レベルは、全ての レーブ基板3Sのレーザダイオード30Sが点灯す るまでは上昇し、全てのスレーブ基板3Sのレ ザダイオード30Sが点灯すると一定値になる

 そこで、マスタ基板3Mは、図29のステップ SD3aで、フォトディテクタ31Mの入力値を取得 、ステップSD3bで、フォトディテクタ31Mの入 値が一定値になったことを、例えば、上述 た図9のフローチャートの処理で入力値の微 分係数が正から0に変化したか否かで判断す 。

 そして、フォトディテクタ31Mの入力値の 分係数が正から0に変化すると、マスタ基板 3Mは、光導波路2Aに接続されている全てのス ーブ基板3Sでレーザダイオード30Sの出力が行 われたことを確認したと判断し、図25(図29)の ステップSD4で、スレーブ基板3Sの配置及び数 算出する。

 また、マスタ基板3Mでは、自機のレーザ イオード30Mの消灯に応答して、図27のステッ プSE4でスレーブ基板3Sのレーザダイオード30S 消灯されると、マスタ基板3Mのフォトディ クタ31Mの入力レベルは、全てのスレーブ基 3Sのレーザダイオード30Sが消灯するまでは下 降し、全てのスレーブ基板3Sのレーザダイオ ド30Sが消灯すると「0」になる。

 そこで、マスタ基板3Mは、図29のステップ SD6aで、フォトディテクタ31Mの入力値を取得 、ステップSD6bで、フォトディテクタ31Mの入 値が0になったか否かを、例えば、上述した 図15のフローチャートの処理で判断する。

 そして、フォトディテクタ31Mの入力値が0 になると、マスタ基板3Mは、全てのスレーブ 板3Sが応答したと判断し、スレーブ基板3Sの 配置と数を決定する処理を終了する。

 図30は、スレーブ基板3Sの配置及び数を決 定する時のスレーブ基板3Sの処理の詳細を示 フローチャートであり、次に、スレーブ基 3Sの配置及び数を決定する時におけるスレ ブ基板3Sの処理の詳細について説明する。な お、図30では、図27のフローチャートで説明 た処理ステップと同じ処理については、同 処理ステップの番号を付してある。

 上述したように、スレーブ基板3Sでは、 25(図29)のステップSD1でのマスタ基板3Mのレー ザダイオード30Mの点灯に応答して、図27(図30) のステップSE2でレーザダイオード30Sが点灯す ると、フォトディテクタ31Sの入力レベルは、 全てのスレーブ基板3Sのレーザダイオード30S 点灯するまでは上昇し、全てのスレーブ基 3Sのレーザダイオード30Sが点灯すると一定 になる。

 そして、マスタ基板3Mが全てのスレーブ 板3Sの配置と数を決定し、ステップSD5でレー ザダイオード30Mを消灯すると、各スレーブ基 板3Sのフォトディテクタ31Sの入力レベルは、 定値から下降する。

 そこで、スレーブ基板3Sは、図30のステッ プSE3aで、フォトディテクタ31Sの入力値を取 し、ステップSE3bで、フォトディテクタ31Sの 力値が一定値から下降したことを、例えば 上述した図9のフローチャートの処理で入力 値の微分係数が正から0に変化した後、0から に変化したか否かで判断する。

 そして、フォトディテクタ31Sの入力値の 分係数が正から0に変化した後、0から負に 化すると、スレーブ基板3Sは、マスタ基板3M スレーブ基板3Sの配置と数を決定したと判 し、後述するID付与で利用するため、図30の テップSE3cで、自機のフォトディテクタ31Sの 入力値を保持した後、図27(図30)のステップSE4 で、自機のレーザダイオード30Sを消灯させる 。

 次に、スレーブ基板3Sの配置と数を算出 るPD入力レベルテーブルについて説明する。

 図31は、フォトディテクタ31Mに入力する のレベルを示すグラフで、図31では、横軸に 受光角度θ(0°~180°)をとり、縦軸に入力レベ をとっている。

 マスタ基板3Mにおいて、フォトディテクタ31 M 1 のレベル分布を角度θによってN分割し、角度 θ i に対応した入力レベルをPD 1θi と定義する。そして、角度θ i に対応した入力レベルPD 1θi を全ての分割に対して持ったベクトルPD1を、 以下の(3)式で定義する。
 PD1=(PD 1θ1 ,PD 1θ2 ,・・・PD 1θN )・・・(3)

 これにより、スレーブ基板3Sの配置を角度θ iで規定することで、最大S個のスレーブ基板3 Sが配置され得る全ての配置のうち、どこか スレーブ基板3Sが配置され一定光量でレーザ ダイオード30Sを点灯させた時に、マスタ基板 3Mのフォトディテクタ31M 1 に入力される光のレベルから、入力レベルテ ーブルtPD 1 を予め計算できる。

 S個のスレーブ基板3Sは、0~360°の範囲で2N- 1個の配置をとることができる。すなわち、0~ 180°をN分割するので、円周上では2N分割され 。

 ここで、スレーブ基板3Sの配置情報を、以 の(4)式に示す配置ベクトルW m に置き換える。つまり、配置0から配置2N-1を クトルの要素番号に対応付ける。
 W m =(isNode(θ 0 ),isNode(θ 1 ),・・・,isNode(θ 2N-1 ))・・・(4)
 ここで、m=0,1,2,・・・,2 2N-1 -1である。

 更に、スレーブ基板3S(マスタ基板3M)が配置 れるまたは配置しないという情報を、1また は0の値に対応付ける。すなわち、isNode(θ i )=1は、θ i の位置にスレーブ基板3S(マスタ基板3M)が存在 することを表し、isNode(θ i )=0は、θ i の位置にスレーブ基板3Sが存在しないことを す。なお、配置0はマスタ基板3Mを表し、こ 要素は常に1にしておく。

 図32は、マスタ基板3Mとスレーブ基板3Sの 置例を示す説明図である。図32では、配置0 マスタ基板3Mが配置される箇所である。ま 、配置1,2,・・・,2N-1は、スレーブ基板3Sが配 置され得る箇所である。

 例えば、図32において、配置1,2及び配置kに レーブ基板3Sが配置されていることを、配 ベクトルW m では以下の(5)式で表すことが出来る。
 W m =[1,1,1,0,・・・,0,1(配置k),0,・・・,0]・・・(5)

 逆に考えると、配置ベクトルW m のうち、値が1に等しい要素番号を調べるこ で、その要素に対応した位置に、スレーブ 板3Sが配置されていることがわかる。

 さて、以下の(6)式に示すように、配置ベク ルW m とベクトルPD1の内積をとることで、スレーブ 基板3Sが配置ベクトルW m で特定される位置に配置されている場合、マ スタ基板3Mのフォトディテクタ31M 1 に入力される入力レベルを得ることができる 。
 tPD 1wi =W m ・PD 1 ・・・(6)

 1枚のスレーブ基板3Sが配置される場所に関 る組み合わせは2N-1箇所あり、それぞれ独立 に配置の有無があるので、スレーブ基板3Sが 置される場所に関する組み合わせは2 2N-1 通りある。

 この全ての組み合わせのベクトルWに対して 、上述したPD 1 との内積をとることで、以下の(7)式に示す入 力レベルテーブルtPD 1 を計算できる。

 ここで、入力レベルテーブルtPD 1 は、2 2N-1 ×1次元のベクトル、配置ベクトルW m は、2 2N-1 ×2N次元のベクトル、ベクトルPD 1 は、2N×1次元のベクトルである。

 図33は、フォトディテクタ31M 1 における入力レベルテーブルtPD 1 と配置ベクトルW m を対応付けたテーブルの一例を示す説明図で 、マスタ基板3Mは、フォトディテクタ31M 1 における入力レベルテーブルtPD 1 と配置ベクトルW m の関係におけるテーブルを持つ。フォトディ テクタ31M 2 に関しても、同様のテーブルを予め算出して おく。

 これにより、マスタ基板3Mは、自機のフォ ディテクタ31M 1 ,31M 2 の入力値を基にテーブルを検索することで、 スレーブ基板3Sの配置ベクトルWを得ることが できる。

 なお、以上の例では、光導波路2Aの円周 向を等間隔でN分割し、2N-1個の位置にスレー ブ基板3Sが存在しえるものとして、入力レベ テーブルを作成した。但し、円周方向の等 隔上の位置をスレーブ基板3Sの存在しえる 置とする必要はない。

 すなわち、スレーブ基板3Sの存在しえる 置が等間隔ではなく、偏った配置であって 、スレーブ基板3Sの位置と光のレベルの関係 から、上述したように入力レベルテーブルを 作成することができる。これにより、スレー ブ基板3Sの存在しえる位置が偏った配置であ ても、マスタ基板3Mのフォトディテクタ31M 入力される光のレベルから、スレーブ基板3S の数と位置を決定することができる。

 図34は、マスタ基板3Mでスレーブ基板3Sの 置及び数を算出する処理の一例を示すフロ チャートであり、次に、図25(図29)のステッ SD4で、スレーブ基板3Sの配置及び数を算出 る処理の詳細について説明する。

 マスタ基板3Mは、図25(図29)のステップSD3(a,b) で、光導波路2Aに接続されている全てのスレ ブ基板3Sでレーザダイオード30Sの出力が行 れたことを確認したと判断すると、図34のス テップSF1で、フォトディテクタ31M 1 のPD入力値PD 1 _INとフォトディテクタ31M 2 のPD入力値PD 2 _INを取得する。

 マスタ基板3Mは、図34のステップSF2aで、ス ーブ基板3Sの配置に応じて変化するフォトデ ィテクタ31M 1 に入力する光のレベルとスレーブ基板3Sの配 情報である配置ベクトルW 1 が対応付けられた上述したPD入力レベルテー ルtPD 1 から、フォトディテクタ31M 1 のPD入力値PD 1 _INに基づいて、スレーブ基板3Sの配置ベクト W 1 を検索する。

 同様に、マスタ基板3Mは、図34のステップSF2 bで、スレーブ基板3Sの配置に応じて変化する フォトディテクタ31M 2 に入力する光のレベルとスレーブ基板3Sの配 情報である配置ベクトルW 2 が対応付けられたPD入力レベルテーブルtPD 2 から、フォトディテクタ31M 2 のPD入力値PD 2 _INに基づいて、スレーブ基板3Sの配置ベクト W 2 を検索する。

 マスタ基板3Mは、図34のステップSF3で、フォ トディテクタ31M 1 の入力値に基づく配置ベクトルW 1 と、フォトディテクタ31M 2 の入力値に基づく配置ベクトルW 2 から、一意に決められるスレーブ基板3Sの配 ベクトルWを得る。

 マスタ基板3Mは、図34のステップSF4で、ス レーブ基板3Sの配置ベクトルWに基づいて、ス レーブ基板3Sの数を算出する。

 マスタ基板3Mは、図34のステップSF5で、ス レーブ基板3Sの配置ベクトルWに基づいて、ス レーブ基板3Sの位置を算出する。

 図35は、PD入力レベルテーブルを検索する 処理の一例を示すフローチャートであり、次 に、図34のステップSF2(a,b)で、PD入力レベルテ ーブルを検索する処理の詳細について説明す る。

 PD入力レベルテーブルtPD 1 は、光導波路2Aに接続可能なスレーブ基板3S 数が2N-1個であるので、スレーブ基板3Sが配 され得る場所に合わせて本例では2 2N-1 通りの組み合わせがある。

 このため、マスタ基板3Mは、図35のステップ SF21~SF23で、フォトディテクタ31M 1 のPD入力値PD 1 _INと、i番目のPD入力レベルテーブルtPD 1,i との差を算出して、フォトディテクタ31M 1 のPD入力値PD 1 _INに最も近い要素を検索する。

 マスタ基板3Mは、図35のステップSF24で、i番 のPD入力レベルテーブルtPD 1,i がPD入力値に十分近いと判断すると、i番目の PD入力レベルテーブルtPD 1,i に対応した配置ベクトルW 1,i を取得し、図35のステップSF25,SF26で、i+1番目 要素に対して同様に検索を行う。

 また、マスタ基板3Mは、全てのPD入力レベル テーブルtPD 2 に対して、フォトディテクタ31M 2 のPD入力値PD 2 _INに最も近い要素を検索し、入力値に最も近 い要素に対応した配置ベクトルW 2,i を取得する。

 図36は、複数の候補から配置ベクトルを 定する処理の一例を示すフローチャートで り、次に、図34のステップSF3で、配置ベクト ルを決定する処理の詳細について説明する。

 マスタ基板3Mは、図36のステップSF31~SF36で、 フォトディテクタ31M 1 のPD入力値PD 1 _INから得られたi個の配置ベクトルW 1 と、フォトディテクタ31M 2 のPD入力値PD 2 _INから得られたj個の配置ベクトルW 2 を順次比較し、ステップSF37で、配置ベクト W 1 と配置ベクトルW 2 が一致しているものを、最終的な配置ベクト ルWとする。

 図37は、スレーブ基板3Sの数を決定する処 理の一例を示すフローチャートであり、次に 、図34のステップSF4で、スレーブ基板3Sの数 決定する処理の詳細について説明する。

 マスタ基板3Mは、図37のステップSF43で、 定した配置ベクトルWにおいて基板が存在す ことを示す値が1である要素の数を検索する 処理を、ステップSF41,SF42,SF44,SF45で、マスタ 板以外の全ての要素に対して行う。

 図38は、スレーブ基板3Sの位置を決定する 処理の一例を示すフローチャートであり、次 に、図34のステップSF5で、スレーブ基板3Sの 置を決定する処理の詳細について説明する

 マスタ基板3Mは、図38のステップSF53で、 定した配置ベクトルWにおいて基板が存在す ことを示す値が1である要素を検索し、ステ ップSF54で、基板が存在することを示す値が1 ある要素に対応した角度θでスレーブ基板3S が存在する位置を特定する処理を、ステップ SF51,SF52,SF55,SF56で、マスタ基板以外の全ての 素に対して行う。

 ここで、マスタ基板3Mがスレーブ基板3Sの 位置及び数を算出する処理は、電源オン時の 処理とLDの点灯及び消灯の制御が同じである で、電源オン時の処理で、マスタ基板3Mが 知のスレーブ基板3Sを発見すると共に、マス タ基板3Mがスレーブ基板3Sの位置及び数を算 する処理を同時に行うことができる。

 3.マスタ基板がスレーブ基板にIDを付与する 処理
 次に、マスタ基板3Mがスレーブ基板3SにIDを 与するために、マスタ基板3Mとスレーブ基 3Sで実行される処理の概要について説明する 。

 図39は、スレーブ基板3SにIDを付与する処 を示すタイミングチャート、図40は、スレ ブ基板3SにIDを付与する時のマスタ基板3Mの 理を示すフローチャート、図41は、スレーブ 基板3SにIDを付与する時のスレーブ基板3Sの処 理を示すフローチャートである。

 マスタ基板3Mは、図40のステップSG1,SG2で 位置が決められた全てのスレーブ基板3Sに対 して、順にID付与の処理を行う。

 マスタ基板3Mは、光導波路2Aに接続されたス レーブ基板3Sの位置と数が決定すると、上述 た電源オン時及び位置と数を決定する処理 で、マスタ基板3Mと全てのスレーブ基板3Sが レーザダイオードを点灯させた時に、各スレ ーブ基板3Sのフォトディテクタ31S 1 とフォトディテクタ31S 2 に入力する光のレベルを求めることができる 。

 すなわち、マスタ基板3Mは、図40のステップ SG3で、全てのスレーブ基板3Sの位置から、i番 目に配置されるスレーブ基板3Sに対して、マ タ基板3M及び他のスレーブ基板3Sの配置情報 (配置ベクトル)を求める、そして、上述した 力レベルテーブルtPD 1 ,tPD 2 を利用して、配置情報からi番目のスレーブ 板3Sのフォトディテクタ31S 1 に入力する光の入力レベルmPD 1 と、フォトディテクタ31S 2 に入力する光の入力レベルmPD 2 を得る。

 マスタ基板3Mは、図40のステップSG4で、i番 に配置されるスレーブ基板3Sに対して求めた PD入力レベルmPD 1 ,mPD 2 とIDの情報をレーザダイオード30Mから出力し 、フォトディテクタ31S 1 ,31S 2 のPD入力レベルがmPD 1 ,mPD 2 であるスレーブ基板3SにIDを付与する。

 光導波路2Aに接続されている全てのスレー 基板3Sは、図41のステップSH1で、マスタ基板3 MからPD入力レベルmPD 1 ,mPD 2 とIDを受信する。

 スレーブ基板3Sは、図41のステップSH2で、ス レーブ基板3Sの位置と数を決定する処理にお て、図30のフローチャートのステップSE3cで 持したフォトディテクタ31S 1 の実際の入力値sPD 1 とmPD 1 を比較すると共に、フォトディテクタ31S 2 の実際の入力値sPD 2 とmPD 2 を比較する。

 そして、スレーブ基板3Sは、自機で保持し いるフォトディテクタ31S 1 ,31S 2 の入力値と、マスタ基板3Mから取得したPD入 レベルmPD 1 ,mPD 2 が一致すると、図41のステップSH3でIDが自機 付与されたものと判断して、図41のステップ SH4でこのIDを保持し、PD入力値が一致しない 合は、IDを破棄する。

 スレーブ基板3Sは、PD入力値が一致するこ とでIDが付与されると、図41のステップSH5で IDが付与されたことを示す情報をレーザダイ オード30Sで出力して、マスタ基板3Mに通知す 。

 マスタ基板3Mは、スレーブ基板3SからIDが 与されたことを示す情報を受信すると、図4 0のステップSG5で、i番目のスレーブ基板3SにID が付与されたことを確認し、ステップSG6及び ステップSG2で、i+1番目のスレーブ基板3Sがあ ば、同様の処理でID付与を行い、IDを付与す べき次のスレーブ基板3Sが無ければ、全ての レーブ基板3Sに対するID付与が終了する。

 図42は、測定誤差を考慮してスレーブ基 3SにIDを付与する時のマスタ基板3Mの処理を すフローチャート、図43は、測定誤差を考慮 してスレーブ基板3SにIDを付与する時のスレ ブ基板3Sの処理を示すフローチャートである 。

 さて、各スレーブ基板3Sにおいて、マスタ 板3Mが持っている入力レベルテーブルtPD 1 ,tPD 2 によるPD入力レベル分布と、フォトディテク 31S 1 ,31S 2 で実際に取得した入力値では、誤差がある場 合が考えられる。このため、各フォトディテ クタ毎に、誤差の大きさに応じて評価値の重 みを付けることで、ID付与の正確性を向上さ る。

 すなわち、マスタ基板3Mは、図42のステップ SI1,SI2で、位置が決められた全てのスレーブ 板3Sに対して、順にID付与の処理を行うため ステップSI3で、上述した入力レベルテーブ tPD 1 ,tPD 2 を利用して、配置情報からi番目のスレーブ 板3Sのフォトディテクタ31S 1 に入力する光の入力レベルmPD 1 と、フォトディテクタ31S 2 に入力する光の入力レベルmPD 2 を得る。

 マスタ基板3Mは、図42のステップSI4で、i番 に配置されるスレーブ基板3Sに対して求めた PD入力レベルmPD 1 ,mPD 2 と、PD入力レベルの誤差許容範囲δと、フォ ディテクタ31S 1 に対応した評価値算出の重み係数α 1 と、フォトディテクタ31S 2 に対応した評価値算出の重み係数α 2 と、IDの情報mIDをレーザダイオード30Mから出 して、全てのスレーブ基板3Sに対してこれ 情報を送信する。

 光導波路2Aに接続されている全てのスレー 基板3Sは、図43のステップSJ1で、マスタ基板3 MからPD入力レベルmPD 1 ,mPD 2 と、PD入力レベルの誤差許容範囲δと、評価 算出の重み係数α 1 2 と、mIDを受信する。

 スレーブ基板3Sは、図43のステップSJ2で、ス レーブ基板3Sの位置と数を決定する処理にお て保持したフォトディテクタ31S 1 ,31S 2 の実際の入力値sPD 1 ,sPD 2 が、マスタ基板3MからのPD入力レベルmPD 1 ,mPD 2 に対して誤差許容範囲δ内に収まっているか 断する。

 ここでは、フォトディテクタ31S 1 の実際の入力値sPD 1 とmPD 1 の差に重み係数α 1 を乗じた値と、フォトディテクタ31S 2 の実際の入力値sPD 2 とmPD 2 の差に重み係数α 2 を乗じた値の加算値が、誤差許容範囲δより さいか比較する。

 スレーブ基板3Sは、フォトディテクタ31S 1 ,31S 2 の実際の入力値sPD 1 ,sPD 2 が、マスタ基板3MからのPD入力レベルmPD 1 ,mPD 2 に対して誤差許容範囲δ内に収まっていると 図43のステップSJ3で、自機のIDとしてマスタ 基板3MからのmIDをsIDにセットする。

 マスタ基板3Mは、図42のステップSI5で、ID mIDのスレーブ基板3SからsIDを読み出す取得 令を送信する。

 スレーブ基板3Sは、図43のステップSJ4で、 マスタ基板3MからIDの取得命令を受信すると ステップSJ5で、保持しているsIDの情報をレ ザダイオード30Sから出力して、sIDをマスタ 板3Mに送信する。

 マスタ基板3Mは、図42のステップSI6で、ス レーブ基板3SからsIDを取得し、ステップSI7でm IDと比較する。

 マスタ基板3Mは、mIDと一致するsIDをスレ ブ基板3Sから取得できると、該当するスレー ブ基板3SにIDが付与されたこと確認し、図42の SI8及びステップSI2で、i+1番目のスレーブ基板 3Sがあれば、同様の処理でID付与を行い、IDを 付与すべき次のスレーブ基板3Sが無ければ、 てのスレーブ基板3Sに対するID付与が終了す る。

 これに対して、マスタ基板3Mは、mIDと一 するsIDをスレーブ基板3Sから取得できなかっ た場合は、図42のステップSI9で誤差許容範囲 を更新し、誤差に対する許容範囲を大きく て、同様の処理でID付与を行う。

 図44は、配置が一意に決められたスレー 基板3SにIDを付与する時のマスタ基板3Mの処 の詳細を示すフローチャート、図45は、配置 が一意に決められたスレーブ基板3SにIDを付 する時のスレーブ基板3Sの処理の詳細を示す フローチャートである。次に、上述した図34 フローチャートで、スレーブ基板3Sの配置 一意に決められた場合に、スレーブ基板3Sに IDを付与する処理の詳細について説明する。

 マスタ基板3Mは、図44のステップSK1で、配 置iのスレーブ基板3Sに対して、ID付与の処理 開始する。ここで、マスタ基板3Mを含めた ードの数をN個とした時に、マスタ基板3Mは 図44のステップSK2で、自機を除いた数のi=0か らi=N-1のスレーブ基板3Sに対して、順にIDを付 与する。

 マスタ基板3Mは、図44のステップSK3~SK7で、 置iのスレーブ基板3Sのフォトディテクタ31S 1 ,31S 2 に、他のスレーブ基板3Sのレーザダイオード3 0Sから出力された光がどのようなレベルで入 されるか求める。

 すなわち、マスタ基板3Mは、図44のステップ SK6で、配置i以外の配置jのスレーブ基板3Sの ーザダイオード30Sから出力された光が、配 iのスレーブ基板3Sのフォトディテクタ31S 1 に入力した場合のPD入力値PD 1 (i,j)と、フォトディテクタ31S 2 に入力した場合のPD入力値PD 2 (i,j)を算出し、算出したPD入力値をステップSK 7で加算する。

 そして、配置i以外の全てのスレーブ基板3S LD出力に対して、配置iのスレーブ基板3Sの ォトディテクタ31S 1 におけるPD入力値PD 1 (i,j)を順次加算することで求められるPD入力 の総和が、配置iのスレーブ基板3Sのフォト ィテクタ31S 1 に入力するPD入力値SumPD 1 となる。

 同様に、配置iのスレーブ基板3Sのフォトデ テクタ31S 2 におけるPD入力値PD 2 (i,j)を順次加算することで求められるPD入力 の総和が、フォトディテクタ31S 2 に入力するPD入力値SumPD 2 となる。

 マスタ基板3Mは、図44のステップSK8で、配置 iのスレーブ基板3Sに対して求めたPD入力値SumP D 1 ,SumPD 2 とIDの情報を、レーザダイオード30Mからの光 全てのスレーブ基板3Sに対して送信し、PD入 力値としてSumPD 1 ,SumPD 2 を持つスレーブ基板3SにIDを付与する。

 光導波路2Aに接続されている全てのスレー 基板3Sは、図45のステップSL1で、マスタ基板3 MからPD入力レベルSumPD 1 ,SumPD 2 とIDを受信する。

 スレーブ基板3Sは、図45のステップSL2で、ス レーブ基板3Sの位置と数を決定する処理にお て保持したフォトディテクタ31S 1 の実際の入力値sPD 1 とSumPD 1 を比較すると共に、フォトディテクタ31S 2 の実際の入力値sPD 2 とSumPD 2 を比較する。

 そして、スレーブ基板3Sは、自機で保持し いるフォトディテクタ31S 1 ,31S 2 の入力値と、マスタ基板3Mから取得したPD入 レベルSumPD 1 ,SumPD 2 が一致すると、図45のステップSL3でIDが自機 付与されたものと判断して、図45のステップ SL4でこのIDを保持し、PD入力値が一致しない 合は、IDを破棄する。

 スレーブ基板3Sは、PD入力値が一致するこ とでIDが付与されると、図45のステップSL5で IDが付与されたことを示す情報をレーザダイ オード30Sで出力して、マスタ基板3Mに通知す 。

 マスタ基板3Mは、スレーブ基板3SからIDが 与されたことを示す情報を受信すると、図4 4のステップSK9で、配置iのスレーブ基板3SにID が付与されたことを確認し、ステップSK10及 ステップSK2で、i+1番目のスレーブ基板3Sがあ れば、同様の処理でID付与を行い、IDを付与 べき次のスレーブ基板3Sが無ければ、全ての スレーブ基板3Sに対するID付与が終了する。

 なお、本例でも、上述した図42及び図43の 処理のように、フォトディテクタ毎に誤差の 大きさに応じて評価値の重みを付けることで 、ID付与の正確性を向上させることができる

 図46A、図46AB及び図46Cは、PD入力レベルの 布を示し、図46Aは、マスタ基板3Mからみた 布を示すグラフ、図46B及び図46Cは、配置W(i) スレーブ基板3Sからみた分布を示すグラフ ある。また、図47Aと図47Bは、マスタ基板3Mに 対する配置W(i)と配置W(j)のスレーブ基板3Sの 置例を示す説明図である。

 次に、スレーブ基板3Sに入力される光の ベルをマスタ基板3Mで算出する処理の詳細に ついて説明する。ここで、配置W(i)のスレー 基板3Sは、マスタ基板3Mに対して角度θiの位 にあり、配置W(j)のスレーブ基板3Sは、マス 基板3Mに対して角度θjの位置にあるものと る。

 図46Aでは、光導波路2Aを間にしてマスタ 板3Mに対する180°の位置、すなわち、マスタ 板3Mの正面を0°とした場合に、角度θに配置 されるスレーブ基板3Sから、マスタ基板3Mの ォトディテクタ31Mに入力される光のレベル 布を示し、マスタ基板3Mは、図46Aに示すPD入 レベルの分布の情報を、図33に示すような ーブルとして持つ。

 これに対して、配置W(j)のスレーブ基板3S ら、配置W(i)のスレーブ基板3Sに入力される のレベルを考えると、図47Aに示すように、 i>θjの場合は、配置W(j)のスレーブ基板3Sは 、配置W(i)のスレーブ基板3Sに対してθi-θjの 置にある。

 このため、配置W(i)のスレーブ基板3Sが、±18 0°の位置に配置されると考えると、配置W(j) スレーブ基板3Sは、180°-(θi-θj)の位置にある 。これにより、配置W(j)のスレーブ基板3Sのレ ーザダイオード30Sから、配置W(i)のスレーブ 板3Sのフォトディテクタ31S 1 ,31S 2 に入力される光のPD入力値PD 1 (i,j),PD 2 (i,j)は、図46BにPD IN _W(i)で示す矢印となる。

 一方、図47Bに示すように、θi<θjの場合 は、配置W(j)のスレーブ基板3Sは、配置W(i)の レーブ基板3Sに対してθj-θiの位置にある。

 このため、配置W(i)のスレーブ基板3Sが、±18 0°の位置に配置されると考えると、配置W(j) スレーブ基板3Sは、-180°+(θj-θi)の位置にあ 。これにより、配置W(j)のスレーブ基板3Sの ーザダイオード30Sから、配置W(i)のスレーブ 板3Sのフォトディテクタ31S 1 ,31S 2 に入力される光のPD入力値PD 1 (i,j),PD 2 (i,j)は、図46CにPD IN _W(i)で示す矢印となる。

 そこで、配置W(i)と配置W(j)に存在するスレ ブ基板3Sのマスタ基板3Mに対する角度をそれ れθi,θjとすると、θi<θjの時は、以下の(8 )式に示すような関数Fを導入し、θi>θjの時 は、以下の(9)式に示すような関数Fを導入す 。
 F(θi,θj)=-180+(θj-θi)・・・(8)
 F(θi,θj)=180-(θi-θj)・・・(9)

 このとき、配置W(j)にあるスレーブ基板3SのL D出力は、配置W(i)のスレーブ基板3Sに以下の(1 0)式及び(11)式の値で入力される。
 Level=PD(θi,j)・・・(10)
 θi,j=F(W(i),W(j))・・・(11)

 図48は、配置が一意に決められないスレ ブ基板3SにIDを付与する時のマスタ基板3Mの 理の詳細を示すフローチャートで、次に、 述した図34のフローチャートで、スレーブ基 板3Sの配置が一意に決められない場合に、ス ーブ基板3SにIDを付与する処理の詳細につい て説明する。なお、スレーブ基板3S側での処 は、図45のフローチャートと同じである。

 上述したように、2個のフォトディテクタ を備えて、一方に対して他方を傾斜させると 、光の減衰の対称性が崩される。但し、図2B 示すように、0°~±180°の範囲の間に、PD入力 レベルが等しくなる位置がある。このため、 PD入力レベルテーブルには、PD入力レベルが じで配置ベクトルが異なる要素が存在する

 以下の説明では、スレーブ基板3Sの配置候 W i がN個あるとする。スレーブ基板3Sの配置候補 W i (i=0,1,・・・,N)には、以下の(12)式に示すよう 、全ての候補の中に確定したスレーブ位置( 実線内)と不確定なスレーブ位置(二点鎖線内) の2つの情報が入っているとする。

 ここで、スレーブ基板3Sの各配置候補W i に対して、基板が存在することを示す値が1 ある位置にスレーブ基板3Sが存在すると仮定 する。

 そして、スレーブ基板3Sが存在すると仮 したある1つの位置に配置されるスレーブ基 3Sに入力されるPD入力レベルを予測する。例 えば、本例では、0番目の要素に対応する位 のスレーブ基板3SのPD入力レベルを予測し、I Dが付与できればスレーブ基板3Sの配置を確定 する。一方、IDが付与できなければ、次の要 に対応する位置のスレーブ基板3SのPD入力レ ベルを予測し、ID付与を行う。この処理を、I Dが付与できるまで繰り返す。

 すなわち、マスタ基板3Mは、図48のステップ SM1で、配置候補W i のあるスレーブ基板3Sに対して、ID付与の処 を開始する。ここで、スレーブ基板3Sの配置 候補数をNとした時に、図48のステップSM2で、 i=0からi=Nの配置候補に対して、IDが付与でき までID付与の処理を行う。

 マスタ基板3Mは、図48のステップSM3で、配置 候補W i のあるスレーブ基板3Sのフォトディテクタ31S 1 ,31S 2 に、他のスレーブ基板3Sのレーザダイオード3 0Sから入力される光のPD入力値SumPD 1 ,SumPD 2 を、上述した図44のフローチャートのステッ SK3~SK7の処理で予測する。

 マスタ基板3Mは、図48のステップSM4で、配置 候補W i のあるスレーブ基板3Sに対して求めたPD入力 SumPD 1 ,SumPD 2 とIDの情報を、レーザダイオード30Mからの光 全てのスレーブ基板3Sに対して送信し、PD入 力値としてSumPD 1 ,SumPD 2 を持つスレーブ基板3SにIDを付与する。

 光導波路2Aに接続されている全てのスレー 基板3Sは、図45のステップSL1で、マスタ基板3 MからPD入力レベルSumPD 1 ,SumPD 2 とIDを受信する。

 スレーブ基板3Sは、図45のステップSL2で、ス レーブ基板3Sの位置と数を決定する処理にお て保持したフォトディテクタ31S 1 の実際の入力値sPD 1 とSumPD 1 を比較すると共に、フォトディテクタ31S 2 の実際の入力値sPD 2 とSumPD 2 を比較する。

 そして、スレーブ基板3Sは、自機で保持し いるフォトディテクタ31S 1 ,31S 2 の入力値と、マスタ基板3Mから取得したPD入 レベルSumPD 1 ,SumPD 2 が一致すると、図45のステップSL3でIDが自機 付与されたものと判断して、図45のステップ SL4でこのIDを保持し、PD入力値が一致しない 合は、IDを破棄する。

 スレーブ基板3Sは、PD入力値が一致するこ とでIDが付与されると、図45のステップSL5で IDが付与されたことを示す情報をレーザダイ オード30Sで出力して、マスタ基板3Mに通知す 。

 マスタ基板3Mは、スレーブ基板3SからのIDが 与されたことを示す情報の受信の有無で、 48のステップSM5で、配置候補W i のあるスレーブ基板3SにIDが付与されたこと 確認し、図48のステップSM6で、スレーブ基板 3SにIDが付与できたことを確認すると、図48の ステップSM7で、スレーブ基板3Sの配置を配置 補W i であると決定する。

 スレーブ基板3Sの配置が決定した後は、 スタ基板3Mは、上述した図44のフローチャー の処理で、全てのスレーブ基板3SにIDを付与 する。

 また、図48のステップSM6で、スレーブ基板3S にIDが付与できたことを確認できなかった場 は、マスタ基板3Mは、図48のステップSM2に戻 り、次の配置候補W i+1 のあるスレーブ基板3Sに対して、ID付与の処 を行う。

 <第2の実施の形態の信号処理装置の構成 >
 図49Aと図49Bは、第2の実施の形態の信号処理 装置の概要を示し、図49Aは、第2の実施の形 の信号処理装置1Bにおける光入出力部の配置 を示す模式的な平面図、図49Bは、レーザダイ オードを傾斜させた場合のフォトディテクタ の入力レベルの関係を示すグラフである。

 第2の実施の形態の信号処理装置1Bは、図1 Aに示すように、光が伝送される光導波路2Aと 、光導波路2Aに接続されるマスタ基板3M及び レーブ基板3Sを備える。

 マスタ基板3Mは及びスレーブ基板3Sは、そ れぞれレーザダイオード30M,30Sと、フォトデ テクタ31M,31Sを備え、光導波路2Aにおける光 減衰の対称性を崩すため、各基板では、図49 Aに示すように、レーザダイオード30M,30Sが、 導波路2Aの中心に対して、面方向に所定の 度βで傾斜させて配置される。

 なお、各基板では、フォトディテクタ31M, 31Sは、光導波路2Aの中心に向けて配置され、 た、レーザダイオードは各基板に1個ずつ配 置され、フォトディテクタは各基板に1個ず 配置される。

 ここで、光導波路2Aに接続されるマスタ 板3M及びスレーブ基板3Sでは、レーザダイオ ド30M,30Sの傾斜の向きが、円周方向に同一と なるように構成される。

 図49Bでは、図49Aに示すように、レーザダ オード30M,30Sの角度βを5°とした時に、フォ ディテクタ31S,31Mに対するレーザダイオード 30M,30Sの角度θを動かしたときのPD入力レベル 変化を示す。なお、測定範囲は、0°から±12 5°までの範囲である。

 図49Bに示すように、レーザダイオード30M, 30Sに傾斜を持たせることで、0°からプラス側 とマイナス側でPD入力レベルに差が生じて、 象性が崩れていることがわかる。

 <第2の実施の形態の信号処理装置の動作 >
 図50は、スレーブ基板3Sの配置と数を決定す る時のマスタ基板3Mの他の処理例を示すフロ チャートで、次に、各基板で単一のレーザ イオードを傾けて配置した構成で、スレー 基板3Sの配置と数を決定する処理について 明する。

 マスタ基板3Mは、上述した図25のフローチ ャートのステップSD1と同様の処理を行い、図 50のステップSN1で、光導波路2Aに接続されて る全てのスレーブ基板3Sのレーザダイオード 30Sを点灯させる。

 マスタ基板3Mは、全てのスレーブ基板3Sの レーザダイオード30Sが点灯したことを、例え ば、自機のフォトディテクタ31MのPD入力値が 和したことを検知する等により判断すると 図50のステップSN2で、自機のフォトディテ タ31Mに入力したPD入力値を取得する。

 上述した第1の実施の形態と同様に、マス タ基板3Mは、自機のレーザダイオード30M及び レーブ基板3Sのレーザダイオード30Sに関す 諸特性、例えば、波長と発光量と減衰特性 認識している。また、マスタ基板3Mのフォト ディテクタ31Mと、各スレーブ基板3Sのフォト ィテクタ31Sは、同一のものである。

 そして、マスタ基板3Mは、スレーブ基板3S の配置に応じたPD入力値のレベルテーブルを 持している。このPD入力レベルテーブルは 上述した第1の実施の形態のPD入力レベルテ ブルと同様の手順で作成される。但し、第2 実施の形態では、各基板でレーザダイオー とフォトディテクタは1個ずつ備えられてい るので、マスタ基板3Mでは、単一のフォトデ テクタ31Mの入力レベルに応じて作成されるP D入力レベルテーブルを持てば良い。

 マスタ基板3Mは、図50のステップSN3で、自 機のフォトディテクタ31MのPD入力値から、PD 力レベルテーブルを検索する。

 マスタ基板3Mは、図50のステップSN4で、ス レーブ基板3SからのPD入力値でPD入力レベルテ ーブルを検索して配置候補を取得し、スレー ブ基板3Sの位置と数を算出する。マスタ基板3 Mが、PD入力レベルテーブルからスレーブ基板 3Sの配置候補を取得して、スレーブ基板3Sの 置と数を算出する処理は、上述した第1の実 の形態でPD入力レベルテーブルを利用した 理と同様である。

 図51は、配置が一意に決められないスレ ブ基板3SにIDを付与する時のマスタ基板3Mの の処理の詳細を示すフローチャートである

 以下の説明では、Lはスレーブ基板3Sの配置 補数を示し、W i はi番目のスレーブ基板3Sの配置候補における 配置ベクトルを示す。

 マスタ基板3Mは、図51のステップSO1,SO2で、 置ベクトルW i のスレーブ基板3Sに対して順番にPD入力値を 測する処理を開始し、i=0からi=Lの配置候補 対してPD入力値の予測値と実測値が一致する まで処理を行う。

 マスタ基板3Mは、図51のステップSO3で、配置 ベクトルW i で特定されるi番目のスレーブ基板3Sの配置に おけるスレーブ基板3Sの数をNとする。

 マスタ基板3Mは、図51のステップSO4~SO8で、 置ベクトルW i におけるj番目のスレーブ基板3Sのフォトディ テクタ31Sに、他のスレーブ基板3Sのレーザダ オード30Sから入力される光のPD入力値を、j= 0からj=Nの全てのスレーブ基板3Sに対して、上 述した図44のフローチャートのステップSK3~SK7 の処理で予測する。

 マスタ基板3Mは、図51のステップSO7で、配置 ベクトルW i のj番目スレーブ基板3Sに対して求めたPD入力 の情報を、レーザダイオード30Mからの光で てのスレーブ基板3Sに対して送信する。

 光導波路2Aに接続されている全てのスレ ブ基板3Sは、マスタ基板3MからPD入力値の情 を受信すると、スレーブ基板3Sの位置と数を 決定する処理において保持したフォトディテ クタ31Sの実際の入力値と比較する。

 そして、スレーブ基板3Sは、自機で保持 ているフォトディテクタ31Sの入力値と、マ タ基板3Mから取得したPD入力値が一致すると PD入力値の予測値と実測値が一致したこと 示す情報をレーザダイオード30Sで出力して マスタ基板3Mに通知する。

 マスタ基板3Mは、図51のステップSO9で、配置 ベクトルW i で特定されるi番目のスレーブ基板3Sの配置に おいて、全てのスレーブ基板3SのPD入力値の 測値と実測値が一致したか判断する。

 そして、配置ベクトルW i において、全てのスレーブ基板3SのPD入力値 予測値と実測値が一致すると、図51のステッ プSO10で、スレーブ基板3Sの配置を配置ベクト ルW i で特定されるi番目のスレーブ基板3Sの配置で あると決定する。

 スレーブ基板3Sの配置が決定した後は、 スタ基板3Mは、上述した図44のフローチャー の処理で、全てのスレーブ基板3SにIDを付与 する。

 また、図51のステップSO11で、配置ベクトルW i において、全てのスレーブ基板3SのPD入力値 予測値と実測値が一致しない場合は、次の 置ベクトルW i+1 のスレーブ基板3Sに対して、順番にPD入力値 予測して、実測値との一致を確認する処理 行う。

 <第3の実施の形態の信号処理装置の構成 >
 図52は、第3の実施の形態の信号処理装置の 要を示す構成図である。

 第3の実施の形態の信号処理装置1Cは、光 伝送される光導波路2Aと、光導波路2Aに接続 されるマスタ基板3M及びスレーブ基板3Sを備 る。

 マスタ基板3Mは及びスレーブ基板3Sは、そ れぞれレーザダイオード(LD)30M,30Sと、フォト ィテクタ(PD)31M,31Sを備え、光導波路2Aにおけ る光の減衰の対称性を崩すため、各基板では 、フォトディテクタ31M,31Sが、光導波路2Aの中 心に対して、面方向に所定の角度αで傾斜さ て配置される。

 なお、各基板では、レーザダイオード30M, 30Sは、光導波路2Aの中心に向けて配置され、 た、レーザダイオードは各基板に1個ずつ配 置され、フォトディテクタは各基板に1個ず 配置される。

 ここで、光導波路2Aに接続されるマスタ 板3M及びスレーブ基板3Sでは、フォトディテ タ31M,31Sの傾斜の向きが、円周方向に同一と なるように構成される。

 <第3の実施の形態の信号処理装置の動作 >
 次に、各基板で光導波路2Aの中心に対して 斜させたフォトディテクタを1個備えた構成 おいて、マスタ基板3Mがスレーブ基板3Sの位 置及び数を算出する処理について説明する。

 図53は、スレーブ基板3Sの位置及び数を算 出する時のマスタ基板3Mの他の処理例を示す ローチャート、図54は、スレーブ基板3Sの位 置及び数を算出する時のスレーブ基板3Sの他 処理例を示すフローチャートである。

 マスタ基板3Mは、図53のステップSP1で、自機 のレーザダイオード30M( M LD)を点灯させる。マスタ基板3Mのレーザダイ ード30Mが点灯することで、マスタ基板3Mか 出力された光が光導波路2Aを伝送されて、ス レーブ基板3Sのフォトディテクタ31S( S PD)で受光される。これにより、図54のステッ SQ1で、光導波路2Aに接続されている各スレ ブ基板3Sは、フォトディテクタ31Sの入力レベ ルが上昇する。

 各スレーブ基板3Sは、図54のステップSQ2で 、マスタ基板3Mから出力された光がフォトデ テクタ31Sで受光されることで、フォトディ クタ31Sの入力レベルが所定値に上昇すると 自機のレーザダイオード30Sを点灯させる。

 マスタ基板3Mのレーザダイオード30Mの点 に応答して、各スレーブ基板3Sのレーザダイ オード30Sが点灯すると、各スレーブ基板3Sか 出力された光が光導波路2Aを伝送されて、 53のステップSP2で、マスタ基板3Mのフォトデ テクタ31Mで受光される。

 各スレーブ基板3Sから出力された光を、 スタ基板3Mのフォトディテクタ31Mで受光する ことで、マスタ基板3Mでは、フォトディテク 31Mの入力レベルが上昇する。

 これにより、マスタ基板3Mでは、自機の ーザダイオード30Mの点灯に応答してスレー 基板3Sでレーザダイオード30Sが点灯されると 、マスタ基板3Mのフォトディテクタ31Mの入力 ベルは、全てのスレーブ基板3Sのレーザダ オード30Sが点灯するまでは上昇し、全ての レーブ基板3Sのレーザダイオード30Sが点灯す ると一定値になる。

 そこで、マスタ基板3Mは、フォトディテ タ31Mの入力値が一定値になると、光導波路2A に接続されている全てのスレーブ基板3Sでレ ザダイオード30Sの出力が行われたことを確 する。

 すなわち、マスタ基板3Mは、図53のステッ プSP3aで、フォトディテクタ31Mの入力値を取 し、ステップSP3bで、フォトディテクタ31Mの 力値が一定値になったことを、例えば、上 した図9のフローチャートの処理で入力値の 微分係数が正から0に変化したか否かで判断 る。

 そして、フォトディテクタ31Mの入力値の 分係数が正から0に変化すると、マスタ基板 3Mは、光導波路2Aに接続されている全てのス ーブ基板3Sでレーザダイオード30Sの出力が行 われたことを確認したと判断する。

 マスタ基板3Mは、光導波路2Aに接続されて いる全てのスレーブ基板3Sでレーザダイオー 30Sの出力が行われたことを確認すると、図5 3のステップSP4で、スレーブ基板3Sの位置及び 数を算出して、スレーブ基板3Sの配置候補を 出する。

 マスタ基板3Mは、光導波路2Aに接続されて いるスレーブ基板3Sの配置候補を算出すると 図53のステップSP5で、自機のレーザダイオ ド30Mを消灯させる。

 スレーブ基板3Sでは、マスタ基板3Mのレー ザダイオード30Mの点灯に応答して、各スレー ブ基板3Sから光が出力されると、フォトディ クタ31Sの入力レベルは、全てのスレーブ基 3Sのレーザダイオード30Sが点灯するまでは 昇し、全てのスレーブ基板3Sのレーザダイオ ード30Sが点灯すると一定値になる。

 そして、マスタ基板3Mがスレーブ基板3Sの 配置候補を算出し、ステップSP5でレーザダイ オード30Mを消灯すると、各スレーブ基板3Sの ォトディテクタ31Sの入力レベルは、一定値 ら下降する。

 そこで、スレーブ基板3Sは、フォトディ クタ31Sの入力値が一定値から下降すると、 スタ基板3Mがスレーブ基板3Sの配置候補の算 を完了したと判断する。

 すなわち、スレーブ基板3Sは、図54のステ ップSQ3aで、フォトディテクタ31Sの入力値を 得し、ステップSQ3bで、フォトディテクタ31S 入力値が一定値から下降したことを、例え 、上述した図9のフローチャートの処理で入 力値の微分係数が正から0に変化した後、0か 負に変化したか否かで判断する。

 そして、フォトディテクタ31Sの入力値の 分係数が正から0に変化した後、0から負に 化すると、スレーブ基板3Sは、マスタ基板3M スレーブ基板3Sの配置候補の算出が完了し と判断し、ID付与で利用するため、図54のス ップSQ3cで、自機のフォトディテクタ31Sの入 力値を保持した後、図54のステップSQ4で、自 のレーザダイオード30Sを消灯させる。

 各スレーブ基板3Sのレーザダイオード30S 消灯することで、マスタ基板3Mは、フォトデ ィテクタ31Mの入力レベルが下降する。

 マスタ基板3Mでは、自機のレーザダイオ ド30Mの消灯に応答してスレーブ基板3Sでレー ザダイオード30Sが消灯されると、マスタ基板 3Mのフォトディテクタ31Mの入力レベルは、全 のスレーブ基板3Sのレーザダイオード30Sが 灯するまでは下降し、全てのスレーブ基板3S のレーザダイオード30Sが消灯すると「0」に る。

 そこで、マスタ基板3Mは、フォトディテ タ31Mの入力値が0になると、全てのスレーブ 板3Sが応答したと判断する。

 すなわち、マスタ基板3Mは、図53のステッ プSP6aで、フォトディテクタ31Mの入力値を取 し、ステップSP6bで、フォトディテクタ31Mの 力値が0になったか否かを、例えば、上述し た図15のフローチャートの処理で判断する。

 そして、フォトディテクタ31Mの入力値が0 になると、マスタ基板3Mは、全てのスレーブ 板3Sが応答したと判断し、スレーブ基板3Sの 配置候補を決定する処理を終了する。

 図55は、スレーブ基板3Sの配置候補を算出 する処理の一例を示すフローチャートであり 、次に、図53のステップSP4で、スレーブ基板3 Sの配置候補を算出する処理の詳細について 明する。

 本例では、マスタ基板3Mは1個のフォトデ テクタ31Mを備えるので、マスタ基板3Mは、 一のフォトディテクタ31Mの入力値に対応し PD入力レベルテーブルtPDを保持する。

 上述した図33のPD入力レベルテーブルと同様 にして算出されるPD入力レベルテーブルtPDは 光導波路2Aに接続可能なスレーブ基板3Sの数 が2N-1個であるので、本例では2 2N-1 通りの組み合わせがある。

 このため、マスタ基板3Mは、図55のステップ SR1~SR3で、フォトディテクタ31MのPD入力値PD_ IN と、i番目のPD入力レベルテーブルtPD i との差を算出して、フォトディテクタ31MのPD 力値PD_ IN に最も近い要素を検索する。

 マスタ基板3Mは、図55のステップSR4で、i番 のPD入力レベルテーブルtPD i がPD入力値に十分近いと判断すると、i番目の PD入力レベルテーブルtPD i に対応した配置ベクトルW i を取得し、図55のステップSR5,SR6で、i+1番目の 要素に対して同様に検索を行う。

 次に、各基板で光導波路2Aの中心に対し 傾斜させたフォトディテクタを1個備えた構 において、配置が一意に決められないスレ ブ基板3Sの配置を決定して、マスタ基板3Mが スレーブ基板3SにIDを付与する処理について 明する。

 図56は、配置が一意に決められないスレ ブ基板3SにIDを付与する時のマスタ基板3Mの の処理の詳細を示すフローチャート、図57は 、配置が一意に決められないスレーブ基板3S 配置を決定する時のスレーブ基板3Sの他の 理の詳細を示すフローチャート、図58は、配 置が一意に決められないスレーブ基板3SにID 付与する時のスレーブ基板3Sの他の処理の詳 細を示すフローチャートである。

 以下の説明では、Lはスレーブ基板3Sの配置 補数を示し、W i はi番目のスレーブ基板3Sの配置候補における 配置ベクトルを示す。

 マスタ基板3Mは、図56のステップSS1,SS2で、 置ベクトルW i のスレーブ基板3Sに対して順番にPD入力値を 測する処理を開始し、i=0からi=Lの配置候補 対してPD入力値の予測値と実測値が一致する まで処理を行う。

 マスタ基板3Mは、図56のステップSS3で、配置 ベクトルW i で特定されるi番目のスレーブ基板3Sの配置に おけるスレーブ基板3Sの数をNとする。

 マスタ基板3Mは、図56のステップSS4~SS8で、 置ベクトルW i におけるj番目のスレーブ基板3Sのフォトディ テクタ31Sに、他のスレーブ基板3Sのレーザダ オード30Sから入力される光のPD入力値を、j= 0からj=Nの全てのスレーブ基板3Sに対して、上 述した図44のフローチャートのステップSK3~SK7 の処理で予測する。

 マスタ基板3Mは、図56のステップSS7で、配置 ベクトルW i のj番目スレーブ基板3Sに対して求めたPD入力 の情報を、レーザダイオード30Mからの光で てのスレーブ基板3Sに対して送信する。

 光導波路2Aに接続されている全てのスレ ブ基板3Sは、図57のステップST1aで、マスタ基 板3MからPD予測値Vを受信すると、ステップST2a で、スレーブ基板3Sの位置と数を決定する処 において保持したフォトディテクタ31Sの実 の入力値と比較する。

 そして、スレーブ基板3Sは、自機で保持 ているフォトディテクタ31Sの入力値と、マ タ基板3Mから取得したPD入力値が一致すると 図57のステップST3aで、PD入力値の予測値Vと 測値が一致したことを示す情報をレーザダ オード30Sで出力して、マスタ基板3Mに通知 る。

 マスタ基板3Mは、図56のステップSS9で、配置 ベクトルW i で特定されるi番目のスレーブ基板3Sの配置に おいて、全てのスレーブ基板3SのPD入力値の 測値と実測値が一致したか判断する。

 マスタ基板3Mは、配置ベクトルW i において、全てのスレーブ基板3SのPD入力値 予測値と実測値が一致しない場合は、図56の ステップSS10で、次の配置ベクトルW i+1 のスレーブ基板3Sに対して、順番にPD入力値 予測して、実測値との一致を確認する処理 行う。

 また、マスタ基板3Mは、配置ベクトルW i において、全てのスレーブ基板3SのPD入力値 予測値と実測値が一致すると、図56のステッ プSS11で、スレーブ基板3Sの配置を配置ベクト ルW i で特定されるi番目のスレーブ基板3Sの配置で あると決定する。

 マスタ基板3Mは、スレーブ基板3Sの配置が決 定すると、図56のステップSS12~SS16で、配置ベ トルW i におけるj番目のスレーブ基板3Sのフォトディ テクタ31Sに、他のスレーブ基板3Sのレーザダ オード30Sから入力される光のPD入力値を、j= 0からj=Nの全てのスレーブ基板3Sに対して、上 述した図44のフローチャートのステップSK3~SK7 の処理で予測する。

 マスタ基板3Mは、図56のステップSS15で、配 ベクトルW i のj番目スレーブ基板3Sに対して求めたPD入力 とIDの情報を、レーザダイオード30Mからの で全てのスレーブ基板3Sに対して送信する。

 光導波路2Aに接続されている全てのスレ ブ基板3Sは、図58のステップST1bで、マスタ基 板3MからPD予測値VとIDの情報を受信すると、 テップST2bで、スレーブ基板3Sの位置と数を 定する処理において保持したフォトディテ タ31Sの実際の入力値と比較する。

 そして、スレーブ基板3Sは、自機で保持 ているフォトディテクタ31Sの入力値と、マ タ基板3Mから取得したPD入力値が一致すると 図57のステップST3bで、PD予測値Vを持つスレ ブ基板3SにIDが付与されたことを示す情報を レーザダイオード30Sで出力して、マスタ基板 3Mに通知する。

 <第4の実施の形態の信号処理装置の構成 >
 図59は、第4の実施の形態の信号処理装置の 要を示す構成図である。

 第4の実施の形態の信号処理装置1Dは、光 伝送される光導波路2Aと、光導波路2Aに接続 されるマスタ基板3M及びスレーブ基板3Sを備 る。

 マスタ基板3Mは及びスレーブ基板3Sは、それ ぞれレーザダイオード(LD)30M,30Sと、フォトデ テクタ(PD)31M,31Sを備え、光導波路2Aにおける 光の減衰の対称性を崩すため、マスタ基板3M 、2個のレーザダイオード30M 1 とレーザダイオード30M 2 を備える。

 レーザダイオード30M 1 とレーザダイオード30M 2 は、一定光量で光を出力した時に、PD入力レ ルに差が出るように、一方のレーザダイオ ド30M 1 は、光導波路2Aの中心に向けて配置され、他 のレーザダイオード30M 2 は、一方のレーザダイオード30M 1 に対して面方向に所定の角度βで傾斜させて 置される。

 同様に、スレーブ基板3Sは、2個のレーザダ オード30S 1 とレーザダイオード30S 2 を備える。

 レーザダイオード30S 1 とレーザダイオード30S 2 は、一定光量で光を出力した時に、PD入力レ ルに差が出るように、一方のレーザダイオ ド30S 1 は、光導波路2Aの中心に向けて配置され、他 のレーザダイオード30S 2 は、一方のレーザダイオード30S 1 に対して面方向に所定の角度βで傾斜させて 置される。

 なお、各基板では、フォトディテクタ31M, 31Sは、光導波路2Aの中心に向けて配置され、 た、フォトディテクタは各基板に1個ずつ配 置される。

 ここで、光導波路2Aに接続されるマスタ基 3M及びスレーブ基板3Sでは、レーザダイオー 30M 2 ,30S 2 の傾斜の向きが、円周方向に同一となるよう に構成される。

 <第4の実施の形態の信号処理装置の動作 >
 次に、各基板でレーザダイオードを2個備え た構成において、マスタ基板3Mがスレーブ基 3Sの位置及び数を算出する処理について説 する。

 図60は、スレーブ基板3Sの位置及び数を算 出する時のマスタ基板3Mの他の処理例を示す ローチャート、図61は、スレーブ基板3Sの位 置及び数を算出する時のスレーブ基板3Sの他 処理例を示すフローチャートである。

 マスタ基板3Mは、図60のステップSU1で、自機 のレーザダイオード30M 1 ( M LD 1 )を点灯させる。マスタ基板3Mのレーザダイオ ード30M 1 が点灯することで、マスタ基板3Mから出力さ た光が光導波路2Aを伝送されて、スレーブ 板3Sのフォトディテクタ31S( S PD)で受光される。これにより、図61のステッ SV1で、光導波路2Aに接続されている各スレ ブ基板3Sは、フォトディテクタ31Sの入力レベ ルが上昇する。

 各スレーブ基板3Sは、図61のステップSV2で、 マスタ基板3Mから出力された光がフォトディ クタ31Sで受光されることで、フォトディテ タ31Sの入力レベルが所定値に上昇すると、 機のレーザダイオード30S 1 を点灯させる。

 マスタ基板3Mのレーザダイオード30M 1 の点灯に応答して、各スレーブ基板3Sのレー ダイオード30S 1 が点灯すると、各スレーブ基板3Sから出力さ た光が光導波路2Aを伝送されて、図60のステ ップSU2で、マスタ基板3Mのフォトディテクタ3 1Mで受光される。

 各スレーブ基板3Sから出力された光を、 スタ基板3Mのフォトディテクタ31Mで受光する ことで、マスタ基板3Mでは、フォトディテク 31Mの入力レベルが上昇する。

 これにより、マスタ基板3Mでは、自機のレ ザダイオード30M 1 の点灯に応答してスレーブ基板3Sでレーザダ オード30S 1 が点灯されると、マスタ基板3Mのフォトディ クタ31Mの入力レベルは、全てのスレーブ基 3Sのレーザダイオード30S 1 が点灯するまでは上昇し、全てのスレーブ基 板3Sのレーザダイオード30Sが 1 点灯すると一定値になる。

 そこで、マスタ基板3Mは、フォトディテク 31Mの入力値が一定値になると、光導波路2Aに 接続されている全てのスレーブ基板3Sでレー ダイオード30S 1 の出力が行われたことを確認する。

 すなわち、マスタ基板3Mは、図60のステッ プSU3aで、フォトディテクタ31Mの入力値を取 し、ステップSU3bで、フォトディテクタ31Mの 力値が一定値になったことを、例えば、上 した図9のフローチャートの処理で入力値の 微分係数が正から0に変化したか否かで判断 る。

 そして、フォトディテクタ31Mの入力値の微 係数が正から0に変化すると、マスタ基板3M 、光導波路2Aに接続されている全てのスレ ブ基板3Sでレーザダイオード30S 1 の出力が行われたことを確認したと判断する 。

 マスタ基板3Mは、光導波路2Aに接続されてい る全てのスレーブ基板3Sでレーザダイオード3 0S 1 の出力が行われたことを確認すると、図60の テップSU4で、スレーブ基板3Sの位置及び数 算出して、スレーブ基板3Sの配置候補を算出 する。

 マスタ基板3Mは、光導波路2Aに接続されてい るスレーブ基板3Sの配置候補を算出すると、 60のステップSU5で、自機のレーザダイオー 30M 1 を消灯させる。

 スレーブ基板3Sでは、マスタ基板3Mのレーザ ダイオード30M 1 の点灯に応答して、各スレーブ基板3Sから光 出力されると、フォトディテクタ31Sの入力 ベルは、全てのスレーブ基板3Sのレーザダ オード30S 1 が点灯するまでは上昇し、全てのスレーブ基 板3Sのレーザダイオード30S 1 が点灯すると一定値になる。

 そして、マスタ基板3Mがスレーブ基板3Sの配 置候補を算出し、ステップSU5でレーザダイオ ード30M 1 を消灯すると、各スレーブ基板3Sのフォトデ テクタ31Sの入力レベルは、一定値から下降 る。

 そこで、スレーブ基板3Sは、フォトディ クタ31Sの入力値が一定値から下降すると、 スタ基板3Mがスレーブ基板3Sの配置候補の算 を完了したと判断する。

 すなわち、スレーブ基板3Sは、図61のステ ップSV3aで、フォトディテクタ31Sの入力値を 得し、ステップSV3bで、フォトディテクタ31S 入力値が一定値から下降したことを、例え 、上述した図9のフローチャートの処理で入 力値の微分係数が正から0に変化した後、0か 負に変化したか否かで判断する。

 そして、フォトディテクタ31Sの入力値の微 係数が正から0に変化した後、0から負に変 すると、スレーブ基板3Sは、マスタ基板3Mで レーブ基板3Sの配置候補の算出が完了した 判断し、ID付与で利用するため、図61のステ プSV3cで、自機のフォトディテクタ31Sの入力 値を保持した後、図61のステップSV4で、自機 レーザダイオード30S 1 を消灯させる。

 各スレーブ基板3Sのレーザダイオード30S 1 が消灯することで、マスタ基板3Mは、フォト ィテクタ31Mの入力レベルが下降する。

 マスタ基板3Mでは、自機のレーザダイオー 30M 1 の消灯に応答してスレーブ基板3Sでレーザダ オード30S 1 が消灯されると、マスタ基板3Mのフォトディ クタ31Mの入力レベルは、全てのスレーブ基 3Sのレーザダイオード30S 1 が消灯するまでは下降し、全てのスレーブ基 板3Sのレーザダイオード30S 1 が消灯すると「0」になる。

 そこで、マスタ基板3Mは、フォトディテ タ31Mの入力値が0になると、全てのスレーブ 板3Sが応答したと判断する。

 すなわち、マスタ基板3Mは、図60のステッ プSU6aで、フォトディテクタ31Mの入力値を取 し、ステップSU6bで、フォトディテクタ31Mの 力値が0になったか否かを、例えば、上述し た図15のフローチャートの処理で判断する。

 そして、フォトディテクタ31Mの入力値が0に なると、マスタ基板3Mは、全てのスレーブ基 3Sが応答したと判断し、他方のレーザダイ ードを点灯させて同様の処理を行うため、 60のステップSU7で、自機のレーザダイオード 30M 2 ( M LD 2 )を点灯させる。

 マスタ基板3Mのレーザダイオード30M 2 が点灯することで、マスタ基板3Mから出力さ た光が光導波路2Aを伝送されて、スレーブ 板3Sのフォトディテクタ31Sで受光される。こ れにより、図61のステップSV5で、光導波路2A 接続されている各スレーブ基板3Sは、フォト ディテクタ31Sの入力レベルが上昇する。

 各スレーブ基板3Sは、図61のステップSV6で、 マスタ基板3Mから出力された光がフォトディ クタ31Sで受光されることで、フォトディテ タ31Sの入力レベルが所定値に上昇すると、 機のレーザダイオード30S 2 を点灯させる。

 マスタ基板3Mのレーザダイオード30M 2 の点灯に応答して、各スレーブ基板3Sのレー ダイオード30S 2 が点灯すると、各スレーブ基板3Sから出力さ た光が光導波路2Aを伝送されて、図60のステ ップSU8で、マスタ基板3Mのフォトディテクタ3 1Mで受光される。

 各スレーブ基板3Sから出力された光を、 スタ基板3Mのフォトディテクタ31Mで受光する ことで、マスタ基板3Mでは、フォトディテク 31Mの入力レベルが上昇する。

 これにより、マスタ基板3Mでは、自機のレ ザダイオード30M 2 の点灯に応答してスレーブ基板3Sでレーザダ オード30S 2 が点灯されると、マスタ基板3Mのフォトディ クタ31Mの入力レベルは、全てのスレーブ基 3Sのレーザダイオード30S 2 が点灯するまでは上昇し、全てのスレーブ基 板3Sのレーザダイオード30Sが 2 点灯すると一定値になる。

 このため、マスタ基板3Mは、光導波路2Aに接 続されている全てのスレーブ基板3Sでレーザ イオード30S 2 の出力が行われたことを確認するため、図60 ステップSU9aで、フォトディテクタ31Mの入力 値を取得し、ステップSU9bで、フォトディテ タ31Mの入力値が一定値になったことを、例 ばPD入力値の微分係数が正から0に変化した 否かで判断する。

 そして、フォトディテクタ31Mの入力値の微 係数が正から0に変化すると、マスタ基板3M 、光導波路2Aに接続されている全てのスレ ブ基板3Sでレーザダイオード30S 2 の出力が行われたことを確認したと判断する 。

 マスタ基板3Mは、光導波路2Aに接続されてい る全てのスレーブ基板3Sでレーザダイオード3 0S 2 の出力が行われたことを確認すると、図60の テップSU10で、スレーブ基板3Sの位置及び数 算出して、スレーブ基板3Sの配置候補を算 する。

 マスタ基板3Mは、光導波路2Aに接続されてい るスレーブ基板3Sの配置候補を算出すると、 60のステップSU11で、自機のレーザダイオー 30M 2 を消灯させる。

 スレーブ基板3Sでは、マスタ基板3Mのレーザ ダイオード30M 2 の点灯に応答して、各スレーブ基板3Sから光 出力されると、フォトディテクタ31Sの入力 ベルは、全てのスレーブ基板3Sのレーザダ オード30S 2 が点灯するまでは上昇し、全てのスレーブ基 板3Sのレーザダイオード30S 2 が点灯すると一定値になる。

 そして、マスタ基板3Mがスレーブ基板3Sの配 置候補を算出し、ステップSU11でレーザダイ ード30M 2 を消灯すると、各スレーブ基板3Sのフォトデ テクタ31Sの入力レベルは、一定値から下降 る。

 このため、スレーブ基板3Sは、マスタ基 3Mがスレーブ基板3Sの配置候補の算出を完了 たことを確認するため、図61のステップSV7a 、フォトディテクタ31Sの入力値を取得し、 テップSV7bで、フォトディテクタ31Sの入力値 が一定値から下降したことを、例えば、PD入 値の微分係数が正から0に変化した後、0か 負に変化したか否かで判断する。

 そして、フォトディテクタ31Sの入力値の微 係数が正から0に変化した後、0から負に変 すると、スレーブ基板3Sは、マスタ基板3Mで レーブ基板3Sの配置候補の算出が完了した 判断し、ID付与で利用するため、図61のステ プSV7cで、自機のフォトディテクタ31Sの入力 値を保持した後、図61のステップSV8で、自機 レーザダイオード30S 2 を消灯させる。

 各スレーブ基板3Sのレーザダイオード30S 2 が消灯することで、マスタ基板3Mは、フォト ィテクタ31Mの入力レベルが下降する。

 マスタ基板3Mでは、自機のレーザダイオー 30M 2 の消灯に応答してスレーブ基板3Sでレーザダ オード30S 2 が消灯されると、マスタ基板3Mのフォトディ クタ31Mの入力レベルは、全てのスレーブ基 3Sのレーザダイオード30S 2 が消灯するまでは下降し、全てのスレーブ基 板3Sのレーザダイオード30S 1 が消灯すると「0」になる。

 このため、マスタ基板3Mは、全てのスレ ブ基板3Sが応答したとことを確認するため、 図60のステップSU12aで、フォトディテクタ31M 入力値を取得し、ステップSU12bで、フォトデ ィテクタ31Mの入力値が0になったか否かを判 する。

 そして、フォトディテクタ31Mの入力値が0 になると、マスタ基板3Mは、全てのスレーブ 板3Sが応答したと判断し、スレーブ基板3Sの 配置候補を決定する処理を終了する。

 図62は、複数の候補から配置ベクトルを 定する処理の一例を示すフローチャートで り、次に、配置ベクトルを決定する処理の 細について説明する。

 本例では、スレーブ基板3Sは2個のレーザダ オード30S 1 ,30S 2 を備えるので、マスタ基板3Mは、2個のレーザ ダイオード30S 1 ,30S 2 のそれぞれの出力によるフォトディテクタ31M の入力値に対応してPD入力レベルテーブルtLD 1 ,tLD 2 を保持する。

 ここで、PD入力レベルテーブルtLD 1 ,tLD 2 は、図33のPD入力レベルテーブルと同様にし 算出される。

 マスタ基板3Mは、上述した図55のフローチャ ートと同様の処理を行って、図62のステップS W1で、スレーブ基板3Sのレーザダイオード30S 1 を点灯させた時に取得したPD入力値と一致す PD入力レベルテーブルtLD 1 を検索して、配置ベクトル候補W 1 を取得する。

 同様に、マスタ基板3Mは、図62のステップSW2 で、スレーブ基板3Sのレーザダイオード30S 2 を点灯させた時に取得したPD入力値と一致す PD入力レベルテーブルtLD 2 を検索して、配置ベクトル候補W 2 を取得する。

 マスタ基板3Mは、図62のステップSW3~SW7で、 レーブ基板3Sのレーザダイオード30S 1 を点灯させた時に取得したPD入力値から得ら たi個の配置ベクトルW 1 と、スレーブ基板3Sのレーザダイオード30S 2 を点灯させた時に取得したPD入力値から得ら たj個の配置ベクトルW 2 を順に読み出し、図62のステップSW8で順次比 する。

 そして、マスタ基板3Mは、図62のステップSW9 で、配置ベクトルW 1 と配置ベクトルW 2 で各要素が一致するものを、最終的な候補と して、配置ベクトルW 1 (i)を保持し、ステップSW10で、次の配置候補 検索を行う。

 次に、各基板でレーザダイオードを2個備 えた構成において、配置が一意に決められな いスレーブ基板3Sの配置を決定して、マスタ 板3Mがスレーブ基板3SにIDを付与する処理に いて説明する。

 図63は、配置が一意に決められないスレ ブ基板3SにIDを付与する時のマスタ基板3Mの の処理の詳細を示すフローチャート、図64は 、配置が一意に決められないスレーブ基板3S 配置を決定する時のスレーブ基板3Sの他の 理の詳細を示すフローチャート、図65は、配 置が一意に決められないスレーブ基板3SにID 付与する時のスレーブ基板3Sの他の処理の詳 細を示すフローチャートである。

 以下の説明では、Lはスレーブ基板3Sの配置 補数を示し、W i はi番目のスレーブ基板3Sの配置候補における 配置ベクトルを示す。

 マスタ基板3Mは、図63のステップSX1,SX2で、 置ベクトルW i のスレーブ基板3Sに対して順番にPD入力値を 測する処理を開始し、i=0からi=Lの配置候補 対してPD入力値の予測値と実測値が一致する まで処理を行う。

 マスタ基板3Mは、図63のステップSX3で、配置 ベクトルW i で特定されるi番目のスレーブ基板3Sの配置に おけるスレーブ基板3Sの数をNとする。

 マスタ基板3Mは、図63のステップSX4~SX9で、 置ベクトルW i におけるj番目のスレーブ基板3Sのフォトディ テクタ31Sに、他のスレーブ基板3Sのレーザダ オード30Sから入力される光のPD入力値を、 述した図44のフローチャートのステップSK3~SK 7の処理で予測する。

 すなわち、マスタ基板3Mは、図63のステップ SX6で、配置ベクトルW i におけるj番目のスレーブ基板3Sのフォトディ テクタ31Sに、他のスレーブ基板3Sのレーザダ オード30S 1 (LD 1 )から入力される光のPD入力値を、j=0からj=Nの 全てのスレーブ基板3Sに対して予測する。

 また、マスタ基板3Mは、図63のステップSX7で 、配置ベクトルW i におけるj番目のスレーブ基板3Sのフォトディ テクタ31Sに、他のスレーブ基板3Sのレーザダ オード30S 2 (LD 2 )から入力される光のPD入力値を、j=0からj=Nの 全てのスレーブ基板3Sに対して予測する。

 そして、マスタ基板3Mは、図63のステップSX8 で、配置ベクトルW i のj番目スレーブ基板3Sに対して求めたPD入力 の予測値(PD予測値)V 1 ,V 2 を、レーザダイオード30Mからの光で全てのス レーブ基板3Sに対して送信する。

 光導波路2Aに接続されている全てのスレー 基板3Sは、図64のステップSY1aで、LD 1 点灯時のPD入力値の予測値V 1 と、LD 2 点灯時のPD入力値の予測値V 2 を、マスタ基板3Mから受信すると、ステップS Y2aで、スレーブ基板3Sの位置と数を決定する 理において保持したフォトディテクタ31Sの 際の入力値と比較する。

 そして、スレーブ基板3Sは、自機で保持し いるフォトディテクタ31Sの入力値と、マス 基板3Mから取得したPD入力値の予測値が一致 ると、図64のステップSY3aで、PD入力値の予 値V 1 ,V 2 と実測値が一致したことを示す情報をレーザ ダイオード30Sで出力して、マスタ基板3Mに通 する。

 マスタ基板3Mは、図63のステップSX10で、配 ベクトルW i で特定されるi番目のスレーブ基板3Sの配置に おいて、全てのスレーブ基板3SのPD入力値の 測値と実測値が一致したか判断する。

 マスタ基板3Mは、配置ベクトルW i において、全てのスレーブ基板3SのPD入力値 予測値と実測値が一致しない場合は、図63の ステップSX11で、次の配置ベクトルW i+1 のスレーブ基板3Sに対して、順番にPD入力値 予測して、実測値との一致を確認する処理 行う。

 また、マスタ基板3Mは、配置ベクトルW i において、全てのスレーブ基板3SのPD入力値 予測値と実測値が一致すると、図63のステッ プSX12で、スレーブ基板3Sの配置を配置ベクト ルW i で特定されるi番目のスレーブ基板3Sの配置で あると決定する。

 マスタ基板3Mは、スレーブ基板3Sの配置が決 定すると、図63のステップSX13~SX17で、配置ベ トルW i におけるj番目のスレーブ基板3Sのフォトディ テクタ31Sに、他のスレーブ基板3Sのレーザダ オード30S 1 ,S 2 から入力される光のPD入力値を、j=0からj=Nの てのスレーブ基板3Sに対して予測する。

 マスタ基板3Mは、図63のステップSX16で、配 ベクトルW i のj番目スレーブ基板3Sに対して求めたPD入力 の予測値V 1 ,V 2 とIDの情報を、レーザダイオード30Mからの光 全てのスレーブ基板3Sに対して送信する。

 光導波路2Aに接続されている全てのスレー 基板3Sは、図65のステップSY1bで、マスタ基板 3MからPD入力値の予測値V 1 ,V 2 とIDの情報を受信すると、ステップSY2bで、ス レーブ基板3Sの位置と数を決定する処理にお て保持したフォトディテクタ31Sの実際の入 値と比較する。

 そして、スレーブ基板3Sは、自機で保持し いるフォトディテクタ31Sの入力値と、マス 基板3Mから取得したPD入力値の予測値が一致 ると、図65のステップSY3bで、PD予測値V 1 ,V 2 を持つスレーブ基板3SにIDが付与されたこと 示す情報をレーザダイオード30Sで出力して マスタ基板3Mに通知する。

 <各実施の形態の信号処理装置の変形例> ;
 上述した各実施の形態において、レーザダ オードとフォトディテクタを1個ずつ備える 構成では、双方を光導波路の中心に対して面 方向に所定の角度傾斜させても良い。また、 レーザダイオードとフォトディテクタを2個 つ備える構成として、それぞれ一方を光導 路の中心に対して面方向に所定の角度傾斜 せても良い。

 なお、光導波路2Aにおける減衰の対称性 崩すためには、レーザダイオードから光導 路に入力される光、または、光導波路から ォトディテクタに入力される光が傾斜して れば良い。このため、レーザダイオードや ォトディテクタ自体を傾斜させるのではな 、レーザダイオードまたはフォトディテク の光路中に、光を所定の角度で傾斜させる 学部品を配置するようにしても良い。

 本発明は、信号の伝送経路を動的に切り え可能な1対多、多対1、多対体の光セレク に適用される。