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Title:
SILYL ETHER-CONTAINING SULFONATE SALT
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2020/175035
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a silyl ether-containing sulfonate salt that contains an anion represented by formula (1) and a cation. (In the formula, R1 to R4 are each independently a C1-4 alkyl group. m is an integer from 1 to 3. n is an integer from 2 to 8.)

Inventors:
NANJO MASATO (JP)
MASUDA GEN (JP)
Application Number:
PCT/JP2020/004134
Publication Date:
September 03, 2020
Filing Date:
February 04, 2020
Export Citation:
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Assignee:
NAT UNIV CORP TOTTORI UNIV (JP)
NISSHINBO HOLDINGS INC (JP)
International Classes:
C07D207/04; C07F7/18; C07F9/54
Foreign References:
FR2147768A11973-03-11
JPS63243088A1988-10-07
Other References:
CHEMICAL ABSTRACTS, 5 October 2004, Columbus, Ohio, US; abstract no. 757130-01-1
CHEMICAL ABSTRACTS, 16 November 1984, Columbus, Ohio, US; abstract no. 50663-06-4
HUANG, Y. ET AL.: "Synthesis, properties, and aggregation behavior of tetrasiloxane-based anionic surfactants", LANGMUIR, vol. 34, no. 14, 2018, pages 4382 - 4389, XP055734304
CHEMICAL ABSTRACTS, 9 August 2018, Columbus, Ohio, US; abstract no. 2237219-69-9
J. ORG. CHEM., vol. 35, 1970, pages 1308 - 1314
J. ORG. CHEM., vol. 26, no. 6, 1961, pages 2097 - 2098
See also references of EP 3932904A4
Attorney, Agent or Firm:
PATENT PROFESSIONAL CORPORATION EI-MEI PATENT OFFICE (JP)
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Claims:
〇 2020/175035 18 卩(:171? 2020 /004134 請求の範囲

[請求項 1 ] 下記式 (1) で表されるアニオン、 及びカチオンを含むシリルェー テル含有スルホン酸塩。

[化 1 ]

のアルキル基で ある。 は、 1〜 3の整数である。 nは、 2〜 8の整数である。 )

[請求項 2] 同一の基である請求項 1記載の塩。

[請求項 3] メチル基である請求項 2記載の塩。

[請求項 4] 2及び 3が同一の基である 請求項 1記載の塩。

[請求項 5] 8 1が炭素数 2〜 4のアルキル基であり、 2及び がメチル基であ る請求項 4記載の塩。

[請求項 6] が、 1又は 2である請求項 1〜 5のいずれか 1項記載の塩。

[請求項 7] メチル基である請求項 1〜 6のいずれか 1項記載の塩。

[請求項 8] 门が、 2又は 3である請求項 1〜 7のいずれか 1項記載の塩。

[請求項 9] カチオンが、 有機カチオンである請求項 1〜 8のいずれか 1項記載 の塩。

[請求項 10] カチオンが、 リン原子含有有機カチオンである請求項 9記載の塩。

[請求項 1 1 ] カチオンが、 窒素原子含有有機カチオンである請求項 9記載の塩。

[請求項 12] 融点が、 1 0 0 °〇以下のイオン液体である請求項 1〜 1 1のいずれ か 1項記載の塩。

[請求項 13] 融点が、 2 5 °〇以下のイオン液体である請求項 1 2記載の塩。

Description:
\¥0 2020/175035 1 卩(:17 2020 /004134 明 細 書

発明の名称 : シリルエーテル含有スルホン酸塩

技術分野

[0001 ] 本発明は、 シリルエーテル含有スルホン酸塩に関する。

背景技術

[0002] イオン液体とは、 イオンのみから構成される塩であって、 一般に融点が 1

0 0 ° 〇以下のものをいう。 イオン液体は、 その特性から様々な応用研究がな されている。 これまで知られているイオン液体の多くは、 アニオンにフッ素 原子等のハロゲン原子を含んでいることから 、 環境負荷という点で依然とし て問題があり、 ハロゲンフリーのイオン液体が望まれていた 。

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0003] 本発明は、 前記事情に鑑みてなされたものであり、 ハロゲン原子を含まな いイオン液体となり得る新規な塩を提供する ことを目的とする。

課題を解決するための手段

[0004] 本発明者らは、 前記目的を達成するために鋭意検討を重ねた 結果、 シリル エーテル構造を有するスルホン酸塩によって 前記目的を達成できることを見 出し、 本発明を完成させた。

[0005] すなわち、 本発明は、 下記シリルエーテル含有スルホン酸塩を提供 する。

1 . 下記式 (1) で表されるアニオン、 及びカチオンを含むシリルエーテル 含有スルホン酸塩。

[化 1 ]

のアルキル基である。 〇 2020/175035 2 卩(:171? 2020 /004134

は、 1〜 3の整数である。 nは、 2〜 8の整数である。 )

2. 〜 が、 同一の基である 1 の塩。

3. 〜 が、 メチル基である 2の塩。

4. が V及び とは異なる基であり、 及び が同一の基である 1の塩

5. が炭素数 2〜 4のアルキル基であり、 及び がメチル基である 4の 塩。

6. が、 1又は 2である 1〜 5のいずれかの塩。

7. メチル基である 1〜 6のいずれかの塩。

8. 门が、 2又は 3である 1〜 7のいずれかの塩。

9. カチオンが、 有機カチオンである 1 〜 8のいずれかの塩。

1 0. カチオンが、 リン原子含有有機カチオンである 9の塩。

1 1 . カチオンが、 窒素原子含有有機カチオンである 9の塩。

1 2. 融点が、 1 〇 0°〇以下のイオン液体である 1 〜 1 1 のいずれかの塩。

1 3. 融点が、 25 °〇以下のイオン液体である 1 2の塩。

発明の効果

[0006] 本発明のシリルエーテル含有スルホン酸塩は 、 カチオンの種類によってイ オン液体となり、 ハロゲンフリーであるため環境負荷が小さい 。

図面の簡単な説明

[0007] [図 1]実施例 2 _ 1 で作製した トルである。

[図 2]実施例 2 _ 1 で作製した

[図 3]実施例 2-2で作製した ? 1^3_1 ^ 2 30 3 1 關(¾スぺク トルである。 [図 4]実施例 2-2で作製した 〇 11/168丨 1〇 2 30 3 の 〇チヤートである。

[図 5]実施例 2-3で作製 トルである。 [図 6]実施例 2-3で作製

[図 7]実施例 2-4で作製した 〇 1^5丨 1(: 3 30 3 1 關(¾スぺク トルである。 [図 8]実施例 2-4で作製 チヤートである。

[図 9]実施例 2-5で作製 トルである。 〇 2020/175035 3 卩(:171? 2020 /004134

[図 1 9]実施例 2 _ 1 0で作製した 1^(1^ 3 3丨0) 2 3 _|(: 2 30 3 の -關[¾スぺク トル である。

ヤートであ トルである。 [図 22]実施例 2— 1 1 で作製した チヤートである。 発明を実施するための形態

[0008] [シリルエーテル含有スルホン酸塩]

本発明のシリルエーテル含有スルホン酸塩は 、 下記式 ( 1 ) で表されるア ニオン、 及びカチオンを含むものである。

[化 2]

[0009] 式 ( 1 ) 中、 〜 は、 それぞれ独立に、 炭素数 1 〜 4のアルキル基であ る。 前記アルキル基は、 直鎖状、 分岐状、 環状のいずれでもよく、 その具体 〇 2020/175035 4 卩(:171? 2020 /004134

例としては、 メチル基、 エチル基、 11—プロピル基、 イソプロピル基、 シク ロプロピル基、 -ブチル基、 3 6 0 -ブチル基、 イソプチル基、

-ブチル基、 シクロブチル基等が挙げられる。 これらのうち、 〜 として は、 炭素数 1〜 4の直鎖アルキル基が好ましい。

[0010] は、 全て同一の基であることが好ましく、 全てメチル基又はエチル 基であることがより好ましく、 全てメチル基であることが更に好ましい。 ま たは、 が V及び Vとは異なる基であり、 が同一の基であること も好ましく、 このとき、 が炭素数 2〜 4のアルキル基であり、 及び が メチル基であることがより好ましい。

[001 1 ] としては、 炭素数 1〜 4の直鎖アルキル基が好ましく、 メチル基又はエ チル基がより好ましく、 メチル基が更に好ましい。

[0012] 式 (1) 中、 るが、 1又は 2が好ましい。 nは 2〜

8の整数であるが、 2〜 6が好ましく、 2又は 3がより好ましい。

[0013] 本発明のシリルエーテル含有スルホン酸塩に 含まれるカチオンは、 特に限 定されないが、 1価のものが好ましい。 また、 前記カチオンは、 無機カチオ ンであっても、 有機カチオンであってもよいが、 有機カチオンが好ましい。

[0014] 前記無機カチオンとしては、 ナトリウムイオン、 カリウムイオン、 リチウ ムイオン等のアルカリ金属イオン、 マグネシウムイオン、 銀イオン、 亜鉛イ オン、 銅イオン等の金属イオンが挙げられる。

[0015] 前記有機カチオンとしては、 リン原子含有有機カチオンや窒素原子含有有 機カチオンが好ましく、 具体的には、 4級ホスホニウムイオン、 4級アンモ ニウムイオン、 イミダゾリウムイオン、 ピリジニウムイオン、 ピロリジニウ ムイオン、 ピペリジニウムイオン等が好ましい。

[0016] 前記リン原子含有有機カチオンとしては、 例えば下記式 (2) で表される 4級ホスホニウムイオンが好ましい。 〇 2020/175035 5 卩(:171? 2020 /004134

[化 3]

[0017] 式 (2) 中、 炭素数 1〜 2 0のアルキル基である。 前記炭素数 1〜

2 0のアルキル基は、 直鎖状、 分岐状、 環状のいずれでもよく、 その具体例 としては、 前述した炭素数 1〜 8のアルキル基のほか、 11—ノニル基、 11— デシル基、 n _ウンデシル基、 门 _ドデシル基、 门 _トリデシル基、 门 _テ トラデシル基、 ペンタデシル基、 へキサデシル基、 ヘプタデシ ル基、 门 _オクタデシル基、 ノナデシル基、 n _エイコシル基等が挙げ られる。

[0018] 式 (2) 中、 2 は、 炭素数 1〜 2 0のアルキル基又は一(〇1 ~ 1 2 \ -〇 で 表されるアルコキシアルキル基である。 1<は、 1又は 2である。 メチ ル基又はエチル基である。 前記炭素数 1〜 2 0のアルキル基としては、 前述 したものが挙げられる。 前記アルコキシアルキル基としては、 メ トキシメチ ル基、 エトキシメチル基、 メ トキシエチル基及びエトキシエチル基が挙げ ら れる。 前記アルコキシアルキル基のうち、 好ましくはメ トキシメチル基又は メ トキシエチル基である。

[0019] 式 (2) で表される 4級ホスホニウムイオンのうち、 12 が一(〇 1 ~ 1 2 ! ^—〇 で表されるアルコキシアルキル基であるもの はイオン液体を形成しやすい 。 2 がアルキル基の場合は、 1 2 とが異なる構造のものはイオン液体を 形成しやすい。 この場合、 炭素数の差が 1以上あることが好ましく、 より好 ましくは 2以上、 更に好ましくは 4以上である。

[0020] 前記窒素原子含有有機カチオンとしては、 例えば下記式 (3) で表される ものが好ましい。 〇 2020/175035 6 卩(:171? 2020 /004134

[化 4]

[0021 ] 式 (3) 中、 それぞれ独立に、 炭素数 1〜 2 0のアルキル基 、 又は一(〇 1 ~ 1 2 \ -〇 で表されるアルコキシアルキル基である。 1<は、 1又 は 2である。 メチル基又はエチル基である。 前記炭素数 1〜 2 0のア ルキル基及びアルコキシアルキル基としては 、 前述したものと同様のものが 挙げられる。

[0022] また、 のいずれか 2つが、 互いに結合してこれらが結合する窒素 原子とともに環を形成してもよい。 更に、 [¾ 21 ~ [¾ 24 のいずれか 2つが互いに 結合してこれらが結合する窒素原子とともに 環を形成し、 残りの 2つも互い に結合して窒素原子をスピロ原子とするスピ ロ環を形成してもよい。 この場 合、 前記環としては、 アジリジン環、 アゼチジン環、 ピロリジン環、 ピペリ ジン環、 アゼパン環等が挙げられるが、 ピロリジン環、 ピぺリジン環等が好 ましく、 ピロリジン環等がより好ましい。 また、 前記スピロ環としては、 1 ,

1’ースピロビビロリジン環が特に好まし 。

[0023] [¾ 21 〜[¾ 24 がすべてアルキル基の場合は、 少なくとも 1つがその他のものと 異なる構造であるものはイオン液体を形成し やすく、 この場合、 炭素数の差 が 1以上あることが好ましく、 より好ましくは 2以上、 更に好ましくは 4以 上である。

[0024] 式 (3) で表される窒素原子含有有機カチオンとして 具体的には、 下記式

(3— 1) 又は (3— 2) で表される 4級アンモニウムイオン、 下記式 (3 - 3) 又は (3 - 4) で表されるピロリジニウムイオン等が挙げら れる。 〇 2020/175035 卩(:17 2020 /004134

[化 5]

2

(3-3) (3-4)

[0025] 式 (3— 1) 〜 (3— 4) 中、 前記と同じ。 01 04 は、 そ れぞれ独立に、 炭素数 1〜 4のアルキル基である。 それぞれ 独立に、 炭素数 1〜 4のアルキル基である。 また、 [¾ 205 及び[¾ 206 は、 互いに結 合してこれらが結合する窒素原子とともに環 を形成してもよい。 前記炭素数 1〜 4のアルキル基としては、 前述したものと同様のものが挙げられる。 [0026] 前記窒素原子含有有機カチオンとしては、 例えば下記式 (4) で表される イミダゾリウムイオンも好ましい。

[化 6]

[0027] 式 (4) 中、 それぞれ独立に、 炭素数 1〜 20のアルキル 基、 又は一(〇 1 ~ 1 2 \-〇[¾で表されるアルコキシアルキル である。 及び 1< は、 前記と同じである。 前記炭素数 1〜 20のアルキル基及びアルコキシア ルキル基としては、 前述したものと同様のものが挙げられる。 この場合、 と[¾ 32 とは異なる基である方が、 イオン液体を形成しやすい。

[0028] 前記窒素原子含有有機カチオンとしては、 例えば下記式 (5) で表される ピリジニウムイオンも好ましい。 〇 2020/175035 8 卩(:171? 2020 /004134

[化 7]

[0029] 式 (5) 中、 1 は、 炭素数 1〜 8のアルキル基、 又は一(〇1 ~ 1 2 \ -〇 で 表されるアルコキシアルキル基である。 及び 1<は、 前記と同じである。 前 記炭素数 1〜 8のアルキル基及びアルコキシアルキル基と ては、 前述した ものと同様のものが挙げられる。

[0030] 本発明のシリルエーテル含有スルホン酸塩は 、 カチオンの種類によっては イオン液体となる。 例えば、 カチオンが式 (3 - 4) で表されるものはイオ ン液体になりやすく、 また、 式 (2) で表されるもののうち、 1 2 とが 異なる構造のものはイオン液体になりやすい 。 本発明においてイオン液体と は、 イオンのみから構成される塩であって、 融点が 1 0 0 ° 〇以下のものを意 味する。 本発明のシリルエーテル含有スルホン酸塩か らなるイオン液体は、 融点が室温 (2 5 ° 〇) 以下 (すなわち、 室温で液体) であるものが好ましい 。 本発明のシリルエーテル含有スルホン酸塩か らなるイオン液体は、 ハロゲ ンフリーであるため環境負荷が小さい。

[0031 ] [シリルエーテル含有スルホン酸塩の製造方 法]

本発明のシリルエーテル含有スルホン酸塩は 、 例えば、 下記スキーム八に 従つて製造することができる。

[化 8]

(式中、 01及び は、 前記と同じ。 1\/1 + は、 金属イオンである。 八 + は、 1価のカチオンである。 X-は、 ハロゲン化物イオンである。 ) 〇 2020/175035 9 卩(:171? 2020 /004134

[0032] まず、 化合物 (1 3) とスルホン化剤とを反応させ、 化合物 (1 匕) を合 成する (第 1工程) 。 前記スルホン化剤としては、 亜硫酸水素ナトリウム等 が挙げられる。 なお、 化合物 (1 3) は、 丄 〇 . (^6111. , 1970, 35, 卩卩. 1 308-1 314を参考にして合成することができる。 また、 スルホン化は、 丄 〇 . (^6111. , 1961 , 26 (6), 卩卩. 2097-2098を参考にして行うことができる。

[0033] 第 1工程において使用する溶媒としては、 水のみ、 又は水に補助溶媒と してメタノール、 エタノール等のアルコール類、 アセトン、 アセトニトリル 等の親水性溶媒等を加えた混合溶媒が挙げら れる。 また、 反応温度は、 通常 1 〇〜 5 0 °〇程度であり、 好ましくは 2 0〜 3 0 °〇程度である。 反応時間は 、 通常 1〜 7日間程度であり、 好ましくは 3〜 4日間程度である。

[0034] 次に、 化合物 (1 匕) と化合物 (1 〇) とのイオン交換反応を行う (第 2 工程) 。 これによって、 式 (1) で表されるアニオンを含む塩を得ることが できる。

[0035] イオン交換反応は、 例えば、 化合物 (1 匕) の水溶液及び化合物 (1 〇) の水溶液を混合することで行うことができる 。 このときの反応温度は、 1 0 〜 5 0 °〇で行うことが好ましく、 室温付近で (2 5 °〇前後) で行うことが更 に好ましい。 反応時間は、 通常 3〜 4日間程度である。 なお、 化合物 (1 匕 ) 及び化合物 (1 〇) を混合するときは、 水溶液に限定されず、 両者を溶か すものであれば有機溶媒を用いてもよい。

[0036] 第 2工程の反応において、 式 (1 13) で表される化合物と式 (1 〇) で表 される化合物との使用比率は、 モル比で 5 : 1〜 1 : 5程度とすることがで きるが、 コスト面を考慮すると、 1 : 1 に近い比率で行うことが好ましい。

[0037] 反応終了後は、 通常の後処理を行って目的物を得ることがで きる。

[0038] 本発明のシリルエーテル含有スルホン酸塩は 、 電気二重層キャパシタ、 リ チウムイオンキャパシタ、 レドックスキャパシタ、 リチウムニ次電池、 リチ ウムイオンニ次電池、 リチウム空気電池、 プロトンポリマー電池等の蓄電デ バイスの電解液溶媒、 電解質や電解質用添加剤としても使用できる 。 また、 本発明のシリルエーテル含有スルホン酸塩は 、 潤滑剤としても使用できる。 〇 2020/175035 10 卩(:171? 2020 /004134

更に、 本発明のシリルエーテル含有スルホン酸塩は 、 ゴム、 プラスチック等 の高分子材料に添加する帯電防止剤や可塑剤 等としても使用できる。 また、 本発明のシリルエーテル含有スルホン酸塩か らなるイオン液体は、 ハロゲン フリーのイオン液体であるため、 環境負荷の少ないグリーン溶媒として有用 である。

実施例

[0039] 以下、 実施例を挙げて本発明をより具体的に説明す るが、 本発明は下記実 施例に限定されない。 なお、 実施例で使用した分析装置及び条件は以下の と おりである。

[1 ] 核磁気共鳴 2 ¾丨- スぺクトル

装置: 日本電子(株)製 £〇乂-500 2 ¾卜 、 又は日本電子( 株)製

溶媒:重水素化ジメチルスルホキシド (01^〇-(^ 6 ) 又は重水素化クロロホルム( 0001 3

[2] 融点

装置:セイコーインスツル(株)製 0306200

測定条件: 20〜 40°◦まで毎分 1 0°◦昇温、 40°◦で 1分間保持後、 40 〜一 1 00 ° 〇まで毎分 1 ° 〇降温、 一 1 00 ° 〇で 1分間保持後、 一 1 00〜 1 0〇°〇まで毎分 1 °〇昇温の条件で測定した。

[0040] [実施例 1 - 1 ] 2 -( 1,, 1,, 3’, 3’, 3’ーペンタメチルジシロキサニル) エタンー 1 -スルホン酸ナトリウム (1^3110 2 50 3 N3) の合成

還流冷却管及び磁気攪拌子を備えた三ロフラ スコを脱気し、 窒素気流下で 亜硫酸水素ナトリウム 7.3 9 (70. 1 〇1〇1〇 1) 、 亜硝酸ナトリウム 0.8 9 (1 1.5〇1111〇 1) 、 硝酸ナトリウム 0.89 (9.4|11111〇 I) 、 イオン 交換水 60〇! 1_、 ペンタメチルビニルジシロキサン 6.09 (34.71111110 I) 及びメタノール 1 30 !_を入れ、 密閉系の状態で室温で 3日間激しく 攪拌した。 吸引ろ過により析出した固体を除去し、 常圧蒸留によりろ液から メタノールを留去した後、 析出した無色結晶をろ別し、 目的とする化合物 1^5 〇 2020/175035 11 卩(:171? 2020 /004134

| 1(^0 3 を得た (収量 6.59 (1 7.7〇1111〇 1) 、 収量 5 1.0%) 。

[0041] [実施例 1 -2] 3 -( 1’, 1’, 3’, 3’, 3’ーペンタメチルジシロキサニル) プロパンー 1 -スルホン酸ナトリウム (1^3110 3 50 3 N3) の合成

ペンタメチルビニルジシロキサン 6.09のかわりにアリルぺンタメチルジ シロキサン 5. 1 9 (27.0〇!〇!〇 丨) を用いた以外は、 実施例 1 - 1 と同

[0042] [実施例 1 —3] 2—(3’一 1-1—ブチルー 1’, 1’, 3’, 3’ーテトラメチルジ シロキサニル)エタンー 1 -スルホン酸ナトリウム 1^_1^ 2 30 3 N3) の合成 ペンタメチルビニルジシロキサン 6.09のかわりに 3 _门 _プチルー 1 ,

1 , 3, 3—テトラメチルー 1 —ビニルジシロキサン 5.09 (2 1.801010

[0043] [実施例 1 —4] 3—(3’一 1-1—ブチルー 1’, 1’, 3’, 3’ーテトラメチルジ 〇 2020/175035 12 卩(:171? 2020 /004134

[0044] [実施例 1 -5] 2 -[ビス(トリメチルシロキシ)メチルシリル] エタンー 1 -スルホン酸ナトリウム 〇^(1^ 0) (^0 3 N3) の合成

[0045] [実施例 2- 1 ] 2 -( 1’, 1’, 3’, 3’, 3’ーペンタメチルジシロキサニル) エタンー 1 -スルホン酸トリプチルドデシルホスホニウ MeSi 10 2 50 3 ) の合成

磁気攪拌子を備えたナス型シュレンクフラス コを脱気し、 アルゴン気流下 で 1^3丨 10 2 50 3 N31.029 (3.05〇1〇1〇 1) 及びイオン交換水 25 1_を 入れて攪拌した。 そこへ塩化トリプチルドデシルホスホニウム の 50質量% 水溶液 2.679 (3.28〇1111〇 1) を加えると、 瞬時に白濁した。 更に 1 時間攪拌した後静置すると、 2層の溶液に分かれた。 水層を取り除き、 酢酸 〇 2020/175035 13 卩(:171? 2020 /004134

エチルを有機層にしてイオン交換水で数回 抽出した後、 これを硫酸マグネシ ウムで乾燥した。 エバポレーターで濃縮した後、 40〜 50 ° 〇で 7時間減圧 下で溶媒を留去することで、

た (収量 1.689 (2.46〇1〇1〇 1) 、 収率 80.6%) 。 -關(¾スペクト ルを図 1 に、 チヤートを図 2に示す。

-關 (0001 3 , 500 1^ , 5) 2.72 ( , 2 , 2.29 (〇1, 8 , 1.48 (〇1, 15 , 1.21 (111, 16 , 1.08 ( , 2 , 0.93 (士, ), 0.84 (士, 3 , 0.01 ( , 6H ), 0.00 昍).

[0046] [実施例 2 -2] 2 -( 1’, 1’, 3’, 3’, 3’ーペンタメチルジシロキサニル) エタンー 1 -スルホン酸トリプチルへキサデシルホスホ ウム 卩

3〇 3 ) の合成

10 2 50 3 N3の使用量を 1.049 (3. 1 3〇1〇1〇 丨) とし、 イオン交換 水の使用量を 20 1_とし、 塩化トリプチルドデシルホスホニウムの 50質 量%水溶液のかわりに塩化トリプチルへキサ デシルホスホニウムの 50質量 %水溶液 2.999 (3.22 〇 I) を用いた以外は、 実施例 2- 1 と同 様の方法で、 (収量 1.66 9 (2.43〇1〇1〇 1) 、 収率77.6%) 。 -關(¾スぺクトルを図 3に、 〇 チヤートを図 4に示す。

[0047] [実施例 2 -3] 3 -( 1’, 1’, 3’, 3’, 3’ーペンタメチルジシロキサニル) プロパンー 1 -スルホン酸トリプチルドデシルホスホニウ MeSi 10 3 50 3) の合成

1^3丨 10 2 50 3 N3のかわりに ^/^丨 10 3 50 3 N30.529 (1.42〇1〇1〇 丨) を用 い、 イオン交換水の使用量を 1_とし、 塩化トリプチルドデシルホスホニ ウムの 50質量%水溶液の使用量を 1.3 1 9 (1.6 1 〇1111〇 丨) とした以 外は、 実施例 2_ 1 と同様の方法で、

として得た (収量〇 439 (0.68〇1〇1〇 1) 、 収率 47.2%) 。 -關 スペクトルを図 5に、 チヤートを図 6に示す。

-關 (0001 3 , 500 1^ , 5) 2.80 ( , 2 , 2.32 (〇1, 8 , 1.84 (〇1, 2 , 〇 2020/175035 14 卩(:171? 2020 /004134

1.50 (111, 16 , 1.23 ( , 1 ), 0.95 (士, ), 0.85 (士, 3 , 0 56 (〇1, 2H

), 0.02 15

13 〇 (¾ (0001 3 , 125 5) 56.0, 32.1, 31 0 ( 」 = 15. 5 ), 29.8,

29.7, 29.5, 29.2, 24.2 ( 」 = 15.5 ), 24.0 ( 」 = 4.8 ), 22.8, 22.1 ( 」 = 4.8 ), 19.6, 19.2 ( 」 = 46.5 ), 19.0 (」 = 46.5 )

, 18.3, 14.3, 13.7, 2.2, 0.5.

[0048] [実施例 2 -4] 3 -( 1’, 1’, 3’, 3’, 3’ーペンタメチルジシロキサニル) プロパンー 1 -スルホン酸トリブチルへキサデシルホスホ ウム 卩 1^3_1 1〇 3 $〇 3 ) の合成

1^3丨 10 2 50 3 N3のかわりに ^/^丨 10 3 50 3 N30.529 (1.42〇1〇1〇 丨) を用 い、 イオン交換水の使用量を 1_とし、 塩化トリプチルへキサデシルホス ホニウムの 50質量%水溶液の使用量を 1.459 (1.56〇1111〇 丨) とし た以外は、 実施例 2 _ 2と同様の方法で、

液体として得た (収量〇 1 59 収率 1 5.3%) 。 - 關 スペクトルを図 7に、 チヤートを図 8に示す。

[0049] [実施例 2 -5] 2-(3,一 n -ブチルー 1’, 1’, 3’, 3,ーテトラメチルジ シロキサニル)エタンー 1 -スルホン酸トリプチルドデシルホスホニウ の合成

1^3丨 10 2 50 3 のかわりに 丨 10 2 50 3 N80.5 1 9 (1.44〇1111〇 丨) を用 い、 イオン交換水の使用量を 1 0 !_とし、 塩化トリブチルドデシルホスホ ニウムの 50質量%水溶液の使用量を 1.239 (1.5 1 〇1111〇 丨) とした 以外は、 実施例 2_ 1 と同様の方法で、

体として得た (収量〇 339 (0.48〇1〇1〇 1) 、 収率 33.3%) 。 - スぺクトルを図 9に、 チヤートを図 1 0に示す。

[0050] [実施例 2 -6] 2 -(3,一 n -ブチルー 1,, 1,, 3’, 3,ーテトラメチルジ シロキサニル)エタンー 1 -スルホン酸トリブチルへキサデシルホスホ ウム の合成

1^3丨 10 2 50 3 のかわりに 丨 10 2 50 3 N80.609 (1.62〇1111〇 丨) を用 〇 2020/175035 15 卩(:171? 2020 /004134

い、 イオン交換水の使用量を 1 0〇11_とし、 塩化トリブチルへキサデシルホ スホニウムの 50質量%水溶液の使用量を 1.599 (1.72〇1〇1〇 丨) と した以外は、 実施例 を無色透明の粘 性液体として得た (収量 0.649 (0.88〇1〇1〇 I) 、 収率 54.3%) 。 1 關(¾スペクトルを図 1 1 に、 チヤートを図 1 2に示す。

[0051] [実施例 2 -7] 3-(3,一 n -ブチルー 1,, 1,, 3’, 3,ーテトラメチルジ シロキサニル)プロパンー 1 -スルホン酸トリブチルドデシルホスホニウ ( の合成

1^3丨 10 2 50 3 のかわりに 丨 10 3 50 3 N81.039 (2.52〇1111〇 丨) を用 い、 イオン交換水の使用量を 1 0 !_とし、 塩化トリブチルドデシルホスホ ニウムの 50質量%水溶液の使用量を 2.229 (2.73〇1〇1〇 丨) とした 以外は、 実施例 2_ 1 と同様の方法で、

体として得た (収量〇.7 1 9 (1.06〇1〇1〇 1) 、 収率 42.0%) 。 - スぺクトルを図 1 3に、 チヤートを図 1 4に示す。

[0052] [実施例 2 -8] 3-(3,一 n -ブチルー 1,, 1,, 3’, 3,ーテトラメチルジ シロキサニル)プロパンー 1 -スルホン酸トリブチルへキサデシルホスホ ウ ム の合成

1^3丨 10 2 50 3 のかわりに 丨 10 3 50 3 N80.5 1 9 (1.46〇1111〇 丨) を用 い、 イオン交換水の使用量を 1 0 !_とし、 塩化トリブチルへキサデシルホ スホニウムの 50質量%水溶液の使用量を 1.369 (1.47〇1〇1〇 丨) と した以外は、 実施例 を無色透明の粘 性液体として得た (収量〇 75 9 収率 69. 1 %) 。 1 關(¾スペクトルを図 1 5に、 チヤートを図 1 6に示す。

[0053] [実施例 2— 9 ] 2— [ビス(トリメチルシロキシ)メチルシリル] タンー 1

-スルホン酸トリブチルドデシルホスホニ ム 1^〇^ 0) (^0 3 ) の 合成

10 2 50 3 N3のかわりに 1^(1^ 3 3_1〇)5_|(^0 3 N30.539 (1.25〇1〇1〇 1 ) を用い、 イオン交換水の使用量を 1 0 !_とし、 塩化トリブチルドデシル 〇 2020/175035 16 卩(:171? 2020 /004134

ホスホニウムの 50質量%水溶液の使用量を 1.069 (1.30〇1〇1〇 1) とした以外は、 実施例 2- 1 と同様の方法で、

透明の粘性液体として得た (収量 0.409 (0.57〇1〇1〇 1) 、 収率 45. 5%) 。 -關(¾スぺクトルを図 1 7に、 チヤートを図 1 8に示す。

[0054] [実施例 2— 1 0 ] 2— [ビス(トリメチルシロキシ)メチルシリル] タンー

1 -スルホン酸トリブチルへキサデシルホスホ ウム 卩

〇3) の合成

10 2 30 3 のかわりに 11/16(11/16 3 3_1〇) 2 3_1〇 2 30 3 1 · 009 (2.34〇1111〇 1 ) を用い、 イオン交換水の使用量を 1 8 !_とし、 塩化トリブチルへキサデ シルホスホニウムの 50質量%水溶液の使用量を 2.20 9 (2.37〇1〇1〇 I) とした以外は、 実施例 2 - 2と同様の方法で、

無色透明の粘性液体として得た (収量〇.48 9 (0.63〇1〇1〇 1) 、 収率 27.0%) 。 -關(¾スぺクトルを図 1 9に、 チヤートを図 20に示す。

[0055] [実施例 2- 1 1 ] 2 -( 1,, 1,, 3’, 3’, 3’ーペンタメチルジシロキサニ ル)エタンー 1 —スルホン酸 _ 2—メ トキシエチルー 1\1 _メチルピロリジニ ウム (1^1^ 1^5丨1(: 2 30 3 ) の合成

磁気攪拌子を備えたナス型フラスコに 1^3_1^ 2 30 3 N31. 1 7 9 〇 丨) 及びアセトニトリル 1 0 1_を入れて攪拌した。 そこヘアセトニト リル 2 1_に溶解した 1\1 - 2 -メ トキシエチルー 1\1 -メチルピロリジニウムク ロライ ド 0.679 (3.82〇1〇1〇 丨) を加えた。 終夜攪拌した後、 析出分 をろ別した。 ろ液をエバポレーター、 続いて真空ポンプで濃縮し目的物であ

を図 22に示す。

[0056] 03 <3測定より求めた各シリルエーテル含有ス ホン酸塩の融点、 及び 2

5°〇における形状を、 表1 に示す。

[0057] \¥02020/175035 17 卩(:17 2020 /004134

[表 1]