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Title:
SLIT-SCANNING CONFOCAL MICROSCOPE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/099778
Kind Code:
A1
Abstract:
A slit-scanning confocal microscope is provided with a slit-like light source (1); an illuminating optical system (2) for forming the image of the light source (1) on a sample (3); and an imaging optical system (4), which forms an image on one-dimensional imaging element (5) arranged at a position optically conjugated to the light source (1) by reflection light, transmitted light or fluorescence from the sample (3). The slit-like light source (1) is divided into unit light sources, each of which has a size optically conjugated to a pixel of the one-dimensional imaging element (5).

Inventors:
UJIKE TOMOKO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/052123
Publication Date:
August 21, 2008
Filing Date:
February 08, 2008
Export Citation:
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Assignee:
NIKON CORP (JP)
UJIKE TOMOKO (JP)
International Classes:
G02B21/06
Foreign References:
JPH05188301A1993-07-30
JP2004219537A2004-08-05
Other References:
See also references of EP 2124085A4
TADAO TSURUTA: "Light Pencil", NEW TECHNOLOGY COMMUNICATIONS, pages: 177 - 205
Attorney, Agent or Firm:
OKADA, FUSHIMI AND HIRANO, PC (2-7Kudan-minami 3-chom, Chiyoda-ku Tokyo 74, JP)
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Claims:
 スリット状の光源と、
前記光源の像を試料の上に結像させる照明光学系と、
前記試料からの反射光、透過光又は蛍光を、前記光源と光学的に共役な位置に配置された1次元撮像素子上に結像させる結像光学系とを有し、
前記光源は、前記1次元撮像素子の画素と光学的に共役な大きさの単位光源に分割されていることを特徴とするスリット走査共焦点顕微鏡。
 前記光源は、前記単位光源を離散的に点灯するよう制御されていることを特徴とする請求項1に記載のスリット走査共焦点顕微鏡。
 前記光源は、点灯している前記単位光源の両隣にある単位光源を消灯状態にするよう制御されていることを特徴とする請求項2に記載のスリット走査共焦点顕微鏡。
 前記光源は、前記単位光源を1つおきに点灯するよう制御されていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のスリット走査共焦点顕微鏡。
 点灯している前記単位光源と共役な位置にある前記1次元撮像素子の画素の出力信号をSaとし、その両隣にある、前記単位光源が点灯したときの前記共役位置に配置された1次元撮像素子の画素の出力信号をSbとするとき、差分出力信号(Sa-Sb)を、前記1次元撮像素子の画素の出力信号Saの修正出力信号とする処理部を有することを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか一項に記載のスリット走査共焦点顕微鏡。
Description:
スリット走査共焦点顕微鏡

 本発明は、スリット走査共焦点顕微鏡に するものである。

 一般的に使用されているスリット走査共 点顕微鏡は、光源からの光を第1のスリット を通過させ、第1のスリットの像を、走査光 系を介して走査光として、対物レンズによ 試料上に結像させ、試料からの反射光又は 光を、前記対物レンズと前記走査光学系を に通過させて非走査光に変え、第1のスリッ と光学的に共役な位置に置かれた第2のスリ ットを通し、第2のスリットを通った光の強 を検出器(1次元撮像素子)により測定し、画 データを構成するものである。走査光学系 は、ガルバノミラー等が使用され、スリッ の長さ方向と直角な方向に一次元走査を行 。なお、走査光学系は必ずしも必要ではな 、例えば、光源、照明光学系、結像光学系 スリット等を一体に移動させることにより 査を行ってもよい。

 なお、レーザー共焦点走査顕微鏡に関して 「第5・光の鉛筆 / 鶴田匡夫 /新技術コミ ニケーションズ p177~p205」(非特許文献1)に しく記載されている。スリット走査共焦点 微鏡は、レーザー共焦点走査顕微鏡が使用 ているピンホールをスリットに変えたもの ある。
第5・光の鉛筆 / 鶴田匡夫 /新技術コミ ュニケーションズ p177~p205

 共焦点顕微鏡においては、ピンホール状 光源を用いて試料を走査し、光源と共役な 置に置かれたピンホールを透過した光のみ 検出しているため、試料の深さ方向におい 高い分解能を有する。しかし、2次元走査で あるため計測時間がかかる。

 スリット走査共焦点顕微鏡は、通常の点 源を使用したレーザー共焦点走査顕微鏡に して、スリットを使用しているため、測定 間は短いが、試料の深さ方向の分解能(解像 度)が低いという問題があった。本発明はこ ような事情に鑑みてなされたもので、試料 深さ方向の分解能を高めることができるス ット走査共焦点顕微鏡を提供することを課 とする。

 前記課題を解決するための第1の手段は、 スリット状の光源と、前記光源の像を試料の 上に結像させる照明光学系と、前記試料から の反射光、透過光又は蛍光を、前記光源と光 学的に共役な位置に配置された1次元撮像素 上に結像させる結像光学系とを有し、前記 源は、前記1次元撮像素子の画素と光学的に 役な大きさの単位光源に分割されているこ を特徴とするスリット走査共焦点顕微鏡で る。

 前記課題を解決するための第2の手段は、 前記第1の手段であって、前記光源は、前記 位光源を離散的に点灯するよう制御されて ることを特徴とするスリット走査共焦点顕 鏡である。

 前記課題を解決するための第3の手段は、 前記第2の手段であって、前記光源は、点灯 ている前記単位光源の両隣にある単位光源 消灯状態にするよう制御されていることを 徴とするスリット走査共焦点顕微鏡である

 前記課題を解決するための第4の手段は、 前記第2の手段又は第3の手段であって、前記 源は、前記単位光源を1つおきに点灯するよ う制御されていることを特徴とするスリット 走査共焦点顕微鏡である。

 前記課題を解決するための第5の手段は、 前記第2の手段乃至第4の手段のいずれか一つ 手段であって、点灯している前記単位光源 共役な位置にある前記1次元撮像素子の画素 の出力信号をSaとし、その両隣にある、前記 位光源が点灯したときの前記共役位置に配 された1次元撮像素子の画素の出力信号をSb するとき、差分出力信号(Sa-Sb)を、前記1次 撮像素子の画素の出力信号Saの修正出力信号 とする処理部を有することを特徴とするスリ ット走査共焦点顕微鏡である。

本発明の実施の形態の1例であるスリッ ト走査共焦点顕微鏡の原理を示す概要図と、 光源及びラインセンサの配列を示す図である 。 スリット状光源の点灯の実施の形態を す図である。 試料において、単位光源が照射する領 を示す図である。 ラインセンサの画素と共役な位置にあ 単位光源の隣の単位光源を点灯させた場合 、出力信号に含まれている試料情報の領域 示す図である。 ラインセンサの1つの画素の出力信号に 含まれている試料情報の領域と、演算結果に 含まれている試料情報の領域を示す図である 。

符号の説明

1…スリット状光源、2…照明光学系、3…試 料、4…結像光学系、5…ラインセンサ、SA,SB1, SB2、SB3、SB4…単位光源、D0,D1,D2、D3、D4…画素

 以下、本発明の実施の形態の例を、図を いて説明する。図1(a)は、本発明の実施の形 態の1例であるスリット走査共焦点顕微鏡の 理を示す概要図である。図1(a)においては、 軸方向をz軸、スリット状光源1のスリット さ方向をy軸、スリット幅方向をx軸にとる。

 スリット状光源1(2次光源である場合もあ )が位置する光源面は、試料3上の結像面と 役な関係にある。よって、スリット状光源1 ら放出された光は、照明光学系2により、試 料3上の結像面(xs-ys平面)に、スリット状光源1 の像を結像する。これにより、試料3におい 照射される領域から蛍光、反射光、又は透 光(図においては透過光の例を示している)が 発生される。試料3から発生する蛍光、反射 、又は透過光(図においては透過光の例を示 ている)は、結像光学系4により、試料3から 生する蛍光、反射光、又は透過光の像を、1 次元撮像素子であるラインセンサ5(xd-yd平面) に結像する。ラインセンサ5からの出力信号 は、処理部6により処理される。

 ラインセンサ5の位置は、スリット状光源 1と共役にされている。また、ラインセンサ5 位置する検出面は、結像面と共役な関係に る。よって、試料3上の結像面(xs-ys平面)か 発する光が、ラインセンサ5(xd-yd平面)上に焦 点を結ぶことになる。そして、注目する試料 領域すべての信号を得ることができるように 、試料3を光軸方向とxs方向に走査する。なお 、スリット状光源1とラインセンサ5が常に共 の関係にあるように位置を保ちながら、ス ット状光源1をx軸方向に、ラインセンサ5をx d軸方向に走査してもよい。

 図1(b)は、スリット状光源1の詳細とライ センサ5の各画素との関係を示す図である。 リット状光源1は、ラインセンサ5の各画素 照明光学系2及び結像光学系4を介して光学的 に共役な大きさの単位光源に分割されている 。図1(b)は、スリット状光源1の単位光源SAが ラインセンサ5の画素D0と共役な関係にある とを示している。同様、単位光源SB1が画素D1 と、単位光源SB2が画素D2と、単位光源SB3が画 D3と、単位光源SB4が画素D4と共役な関係にあ る。このように、スリット状光源1は、ライ センサ5の各画素と共役な位置関係となるよ な単位光源で構成されている。

 このような、スリット状光源1の点灯の実 施の形態を図2に示す。表示方法は図1と同じ ある。図2においてはハッチングをしてある 単位光源が点灯している。則ち、図2(a)にお ては、一つおきの単位光源SA、SB3、SB4が点灯 している。そして、点灯している単位光源SA 両隣にある単位光源SB1、SB2を消灯状態にす 。なお、単位光源の点灯および消灯は制御 (不図示)により制御されている。図に示さ ているハッチングを施された楕円は、点灯 ている単位光源と共役な画素が検出しうる 料上の領域を示している。また、破線で示 れた楕円は、点灯していない単位光源と共 な画素が検出しうる試料上の領域を示して る。

 図2(b)においては、一つおきの単位光源SB1 、SB2が点灯している。そして、点灯している 単位光源SB1の両隣にある単位光源SA、SB3を消 状態にし、また点灯している単位光源SB2の 隣にある単位光源SA、SB4を消灯状態にする このように、スリット光源1は、図2(a)に示す 点灯状態と、図2(b)に示す点灯状態とを有す ように制御されている。そして、図2(a)に示 点灯状態と図2(b)に示す点灯状態とのそれぞ れで、試料3を走査して出力信号を得る。な 、スリット状光源1をx軸方向に走査して出力 信号を得てもよい。

 以下、単位光源SAと画素D0を例として、光 の進み方を説明する。単位光源SAが点灯して る図2(a)の点灯状態のとき、対応するハッチ ングをした楕円の照明領域からの光は画素D0 入射するが、その一部は、画素D0の隣の画 D1、D2に入射する。則ち、ハッチングをした 円と破線で示した楕円の重なり合う部分の が、それぞれ、画素D1、D2に入射する。

 同様にして、図2(b)の点灯状態のとき、画 素D0には、単位光源SB1、SB2からの光の一部(ハ ッチングをした楕円と破線で示した楕円の重 なり合う部分の光)が入射する。これは、単 光源からの光は試料上で広がりを持ち、ま 画素D0が検出しうる試料上の領域も広がりを 持つためである。則ち、画素D0で受光される は、単位光源SB1の照明により結像面近傍以 の領域から発する光の一部と、単位光源SB2 照明により結像面近傍以外の領域からの発 る光の一部である。

 以下、図2(a)の点灯状態のとき、則ち、単 位光源SAが点灯しているとき画素D0からの出 信号をSaとする。次に、この出力信号Saが示 試料の情報について説明する。

 図3は、試料において、単位光源SAが照射 る領域Aを示す図である。この領域からの光 が主として画素D0で受光されると共に、一部 画素D1、D2で受光される。

 なお、図3の領域AのXs軸上の部分が結像面 近傍に相当する。領域Aは、試料3上の結像面( xs-ys平面)上において一番絞られているが、z 方向にも広がっている。前述のように、ス ット走査共焦点顕微鏡においては、ピンホ ルを用いていないので、試料深さ方向の分 能が低く、出力信号Saに含まれる試料情報の 領域は、照射されている試料の領域Aと重な た領域となる。出力信号Saには、単位光源SA 試料における結像面近傍以外の領域(光軸方 向に離れた位置)から発する光の一部も含ま る。

 次に、図2(b)のように、単位光源SAの両隣 単位光源SB1、SB2を点灯させる。その際、画 D0で受光される光による出力信号をSbとする 。この出力信号Sbが示す試料情報の領域につ て図4を用いて説明する。

 図4(a)において、実線で示した領域A(z軸方向 中心軸はZ A )は図3で示した領域Aであり、破線で示した領 域B(z軸方向中心軸はZ B )は、単位光源SB1によって照明されている領 である。図4(a)に示すように領域Aと領域Bと 、ハッチングを施した領域Dで重なり合って る。

 同様にして、図4(b)において、実線で示した 領域Aは図3で示した領域であり、破線で示し 領域E(z軸方向中心軸はZ E )は、単位光源SB2によって照明されている領 である。図4(b)に示すように領域Aと領域Eと 、ハッチングを施した領域Fで重なり合って る。

 以上のように、図2(b)の点灯状態の場合に 、これらの重なり合った試料上の領域D及び 域Eからの光が、画素D0で検出され、出力信 Sbが得られる。つまり、出力信号Sbに含まれ 試料情報の領域は、図5(b)に示すように、図 4の領域Dと領域Fとを合成したものとなり、こ れらから得られる出力信号Sbは、出力信号Sa 含まれる、単位光源SAの照明により結像面近 傍以外の領域から発する光の一部とほぼ等価 とみなせる。

 よって、差分出力信号(Sa-Sb)を演算すれば 、この差分に含まれている試料情報の領域は 図5(c)に領域Gで示す領域となり、図5(a)に領域 Aで示すような、単位光源SAを点灯させた場合 の試料情報の領域に比して、z方向の領域が くなっている。これは、すなわち、試料深 方向の分解能(解像度)が高くなっていること を意味する。よって、この差分出力信号を画 素D0の修正出力信号として用いて画像を形成 れば、試料深さ方向に高い分解能を有する 像が得られる。

 このようにして、まず、図2(a)のように、 スリット状光源1の単位光源を1つおきに点灯 せて上述の処理を行う。続いて、図2(b)のよ うに、スリット状光源1の単位光源のうち点 していた単位光源を消灯し、消灯していた 位光源を点灯させて、前述の処理を行う。 して、両者を合成した出力信号により画像 構成すれば、試料深さ方向に高い分解能を する画像が得られる。

 なお、以上の説明においては、単位光源 一つおきに交互に点灯させたが、必ずしも のようにする必要はない。例えば、単位光 を任意の順で離散的に点灯させ、点灯して る単位光源と共役な位置にある1次元撮像素 子の画素の出力信号をSaとし、その両隣にあ 単位光源が点灯したときの前記の同じ画素 出力信号をSbとするとき、差分出力信号(Sa-S b)を、前記の1次元撮像素子の画素の出力信号 Saの修正出力信号とすれば、同じ効果が得ら る。

 なお、図1においては走査機構の説明を省 略しているが、走査機構は従来のスリット走 査共焦点顕微鏡と変わるところが無く、従来 のものをそのまま使用できる。