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Patent Searching and Data


Title:
STOPPER OF WHEEL GUARD IN GRINDER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/054275
Kind Code:
A1
Abstract:
Since conventionally there is no special regulation on a hand-held grinder when the position of a wheel guard covering the side of a whetstone to prevent particulates from scattering is adjusted, the particulate scattering prevention function may be impaired due to excessive rotation about the spindle axis. The particulate scattering prevention function is exhibited surely in this invention by preventing excessive rotation when the position of a wheel guard is adjusted. The wheel guard (20) is provided with a stopper protrusion (27) and a stopper abutting portion (8e) is provided on the gear housing side (8). The position adjustment range is regulated by making the stopper protrusion (27) abut against the stopper abutting portion (8e) at a position where the wheel guard (20) is rotated about 60 degree in the rotational direction of the whetstone.

Inventors:
NUMATA FUMITOSHI (JP)
KIMATA HIROKAZU (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/068476
Publication Date:
April 30, 2009
Filing Date:
October 10, 2008
Export Citation:
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Assignee:
MAKITA CORP (JP)
NUMATA FUMITOSHI (JP)
KIMATA HIROKAZU (JP)
International Classes:
B24B55/05
Foreign References:
JPS54112688U1979-08-08
JP2000135687A2000-05-16
JPS6367074U1988-05-06
US3068620A1962-12-18
JPS5628844U1981-03-18
Other References:
See also references of EP 2204262A4
Attorney, Agent or Firm:
OKADA PATENT & TRADEMARK OFFICE, P.C. (10-19 Sakae 2-chome,Naka-ku, Nagoya-shi, Aichi, JP)
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Claims:
駆動源を内装した本体部と、前記駆動源の回転出力を減速する減速ギヤ部と、該減速ギヤ部を経て前記本体部の機長方向に対して側面視交差する方向に回転軸線を有するスピンドルと、該スピンドルに取り付けた円形の砥石の周囲の一部を覆う砥石カバーを備えたグラインダにおける前記砥石カバーのストッパ装置であって、
 前記砥石カバーは、前記減速ギヤ部を内装するギヤハウジングに対して、前記スピンドルの軸回りに位置変更可能に支持されて前記砥石の周囲を覆う範囲を変更可能であり、前記スピンドルの軸回りのうち前記砥石の回転方向についての位置変更可能な範囲を規制するストッパ装置。
請求項1記載のストッパ装置であって、前記砥石カバーは、前記スピンドルの軸線を中心とする平面視放射方向に沿った端縁部を有しており、該端縁部を前記本体部の機長方向に対して平面視直交させた基準位置から、前記砥石の回転方向に最大で60度の開き角度に規制するストッパ装置。
請求項1または2記載のストッパ装置であって、前記砥石カバーは、前記砥石の周囲を覆うカバー本体部と、固定ねじの締め込みにより前記ギヤハウジングの周囲に巻き付けて当該砥石カバーを前記ギヤハウジングに取り付ける取り付けバンド部を備えており、該取り付けバンド部にストッパ突起部を内周側に張り出して設ける一方、前記ギヤハウジングに該ストッパ突起部が当接するストッパ当接部を設け、該ストッパ当接部に前記ストッパ突起部を当接させて前記砥石の回転方向についての位置変更可能な範囲を規制する構成としたストッパ装置。
請求項1または2記載のストッパ装置であって、前記砥石カバーは、前記砥石の周囲を覆うカバー本体部と、固定ねじの締め込みにより前記ギヤハウジングの周囲に巻き付けて当該砥石カバーを前記ギヤハウジングに取り付ける取り付けバンド部を備えており、該取り付けバンド部を、前記ギヤハウジングを前記本体部に取り付けるための取り付けねじの共締めにより固定したストッパ当接部に、前記取り付けバンド部に外周側に張り出して設けた固定ねじ締め付け部を当接させて前記砥石の回転方向についての位置変更可能な範囲を規制する構成としたストッパ装置。
請求項3または4記載のストッパ装置であって、前記取り付けバンドの内周面に沿って、前記ギヤハウジングの外周面に設けた抜け止め凹部に挿入してスピンドル軸方向の変位を規制する抜け止め凸部を設け、該抜け止め凸部の前記ストッパ突起部の近傍部分を、該ストッパ突起部の前記ストッパ当接部に対するスピンドル軸方向の位置ずれを規制するためのストッパ規制凸部として機能させる構成としたストッパ装置。
Description:
グラインダにおける砥石カバー ストッパ装置

 この発明は、例えば石材等の研削作業等 用いる手持ち式グラインダにおける砥石カ ーのストッパ装置に関する。

 手持ち式グラインダは、電動モータを内蔵 た概ね円柱体形状の本体部を備えており、 用者はこの本体部をグリップ部として把持 て研削作業等に用いる。この本体部の前部 は、電動モータの回転出力をかさ歯車列に り減速して直交方向に出力する減速部が設 られている。このため、減速部の出力側と るスピンドルはモータ軸に対して直交して る。このスピンドルに円形の砥石(ホイール )が装着される。通常、砥石の後ろ側(使用者 )のほぼ半周の範囲は、切削作業時に発生す る粉塵等(以下、単に粉塵という)の使用者側 の飛散を防止するためにカバーで覆われて る。
 この砥石カバーは、例えば下記の特許文献 開示されているようにその交換作業等の便 のため取り外し可能とされ、また使用者の 業姿勢等を考慮してスピンドルの軸回りに 当な範囲で回転させて位置変更できるよう なっている。当該砥石カバーの位置変更は その固定ねじ等を緩めることにより行うこ ができるようになっている。

実開昭56-28844号公報

 しかしながら、この種の砥石カバーには、 のような問題があった。上記したように固 ねじを緩めることによって砥石カバーの位 をスピンドルの軸回りの位置について任意 位置に変更することができる構成となって るため、仮に使用者側へ大きな角度開いた 置に位置調整した場合には切削粉が使用者 へ飛散する問題があり、任意の位置に位置 整可能とする構成(位置調整機能)が、粉塵 飛散防止という観点からはかえって使い勝 を悪くしていた。
 また、位置調整後の固定ねじの締め付けが い場合には、当該砥石カバーが他部位に接 する等してその位置が開き方向に大きくず てしまい、結果的に粉塵の飛散防止機能が なわれる状態となる場合があった。
 そこで、本発明は、砥石カバーの位置調整 能を大きく損なうことなく、粉塵の飛散防 機能が確実に発揮されるようにするを目的 する。

 このため、本発明は、特許請求の範囲の各 求項に記載した構成のストッパ装置とした
 請求項1記載のストッパ装置によれば、砥石 カバーは、ギヤハウジングに対してスピンド ルの軸回りに位置変更可能に支持されている ことから、作業形態等に併せて最適な位置に 調整することにより使用者側への粉塵の飛散 を防止しつつ作業の効率化を図ることができ る。しかも、砥石カバーの砥石回転方向の位 置変更可能な範囲についてはストッパ装置に よって一定の範囲に規制されているので、使 用者が誤って粉塵飛散防止機能を大きく損な う位置に位置調整してしまうことがなく、ま た当該砥石カバーが他部位に接触する等した 場合であってもその粉塵飛散防止機能が大き く損なわれる位置にまで不用意に移動してし まうことがない。
 請求項2記載のストッパ装置によれば、砥石 カバーの端縁部を機長方向に対して平面視直 交させた基準位置に位置させることにより、 砥石の例えば前側半周の範囲を露出させてそ の作業性を確保しつつ、使用者側への粉塵の 飛散を最も効率よく防止することができる。 この基準位置から砥石回転方向への位置調整 範囲(基準位置からの開き角度θ)を角度60度(θ =60°)に規制することにより、粉塵飛散防止機 能を大きく損なうことなく、十分実用的な位 置調整範囲を確保することができる。
 請求項3記載のストッパ装置によれば、スト ッパ突起部をギヤハウジング側のストッパ当 接部に当接させることによりその位置調整可 能な範囲の規制を確実に行うことができる。
 請求項4記載のストッパ装置によれば、砥石 カバーの取り付けバンド部の固定ねじ締め込 み部が、ギヤハウジング側のストッパ当接部 に当接することによって、当該砥石カバーの 砥石回転方向についての位置調整可能な範囲 が一定の位置で規制され、これにより作業形 態に合わせた使い勝手を確保しつつ、当該砥 石カバーの粉塵飛散防止機能を確実に確保す ることができる。
 また、ストッパ当接部が、本体部に対する ヤハウジングの取り付けねじを利用して共 めにより取り付けられる構成であるので、 該ストッパ当接部を後付けすることが容易 なることから当該ストッパ装置を既に使用 のグラインダについていわゆる後付けによ 広く適用することができる。
 請求項5記載のストッパ装置によれば、スト ッパ突起部のスピンドル軸方向の変位がより 確実に規制される。このため、ストッパ突起 部がストッパ当接部に当接した際の衝撃によ りストッパ突起部がストッパ当接部に対して スピンドル軸方向に外れてしまうことが防止 され、これにより当該砥石カバーの基準位置 からの開き角度を一層確実に規制することが できる。

本発明の第1実施形態に係るストッパ装 置を備えたグラインダの全体側面図である。 第1実施形態に係るストッパ装置を備え たグラインダを、図1中矢印(2)方向から見た 面図である。本図は、砥石カバーが基準位 に位置する状態を示している。本図におい 、砥石回転方向は、反時計回り方向となる 図2と同様、第1実施形態に係るストッ 装置を備えたグラインダを、図1中矢印(2)方 から見た下面図である。本図は、砥石カバ が基準位置から砥石回転方向へ約60度回転 せた規制状態を示している。本図では、ス ッパ突起部27がストッパ当接部8eに当接した 態が示されている。本図において、砥石回 方向は、反時計回り方向となる。 砥石カバーを、図1中矢印(4)方向から見 た平面図である。本図は、砥石カバーをギヤ ハウジングから取り外した単体の状態を示し ている。本図において、砥石回転方向は、図 中白抜きの矢印で示す時計回り方向となる。 第1実施形態に係るストッパ装置に関し 、ギヤハウジング下部の縦断面図である。 第1実施形態に係るストッパ装置に関し 、ギヤハウジング下部を図5中矢印(6)方向か 見た下面図である。 第2実施形態のストッパ装置を備えたグ ラインダ全体の下面図である。本図は、砥石 カバーが基準位置に固定された状態を示して いる。本図において、砥石回転方向は反時計 回り方向となる。 第2実施形態のストッパ装置を備えたグ ラインダ全体の下面図である。本図では、砥 石カバーが基準位置から砥石回転方向へ約60 回転させた規制状態を示している。本図で 、固定ねじ24の先端がギヤハウジングに共 めしたストッパ本体31aに当接した状態が示 れている。本図において、砥石回転方向は 時計回り方向となる。 第2実施形態のストッパ装置を備えたグ ラインダの前部を上下反転して示す斜視図で ある。本図では、砥石10の図示が省略されて る。 第3実施形態のストッパ装置を備えた ラインダの前部を上下反転して示す斜視図 ある。本図では、砥石10の図示が省略されて いる。 第1実施形態の砥石カバーに、ストッ 規制部を設けた別形態の砥石カバーの平面 である。

 次に、本発明の実施形態を図1~図11に基づい て説明する。図1は、第1実施形態に係るスト パ装置T1を備えたグラインダ1を示している グラインダ1の基本的構成については本実施 形態において特に変更を要しないが、以下簡 単に説明する。なお、図1において左側を当 グラインダ1の前側とし、右側を後ろ側とす 。
 このグラインダ1は、本体部3と減速ギヤ部4 備えている。本体部3は、ほぼ円筒形状の本 体ハウジング5を備えている。本体ハウジン 5には、駆動源としての電動モータ2が内装さ れている。この本体ハウジング5ひいては本 部3は、使用者が把持しやすい太さのグリッ 部としての機能を併せ持っている。使用者 、本体部3の後ろ側に位置して当該本体部3 把持する。この本体部3の側部には、スライ 操作式のメインスイッチ6が配置されている 。当該本体部3を把持した手の指先でこのメ ンスイッチ6をスライド操作すると、電動モ タ2が起動する。
 本体部3の前部に減速ギヤ部4が設けられて る。電動モータ2の回転出力は、この減速ギ 部4により減速されてスピンドル7に出力さ る。減速ギヤ部4は、ギヤハウジング8にかさ 歯車列を内装した構成を備えている。このた め、スピンドル7の回転軸線は、電動モータ2 回転軸線(機長方向J)に対して側面視直交し いる。
 なお、この明細書では、側面視とは当該グ インダ1の側面を正面にした向き(図1に示す き)をいい、平面視とは当該グラインダ1の 面を正面にした向き(図1において矢印(4)方向 から見る向き)をいう。
 ギヤハウジング8は、上部8aと下部8bの二体 造を有しており、それぞれ取り付けねじ9~9 本体ハウジング5の前端部に結合されている スピンドル7は、ギヤハウジング下部8bから 方へ突き出されており、この突き出し部分 円形の砥石10が取り付けられている。この 石10は、平面視時計回り方向に回転する。こ の砥石10の後ろ側(使用者側、図1では右側、 下同じ)のほぼ半周の範囲は、研削粉等の粉 が使用者側へ飛散することを防止するため 砥石カバー20で覆われている。この砥石カ ー20の詳細が図2~図4に示されている。

 この砥石カバー20は、砥石の後ろ側ほぼ半 の範囲を覆うカバー本体部21と、このカバー 本体部21の上部に設けられ、前記ギヤハウジ グ8に巻き付いた状態に固定される取り付け バンド部22を備えている。カバー本体部21は 砥石10の上方を覆う半円形状の部分(半円形 部21c)と、この半円形状部21cの周囲に沿って けられて砥石10の外周側を遮蔽する半円弧 状に湾曲した部分(半円湾曲部21d)を備えてい る。半円形状部21cの両端縁部21a,21bは、相互 ほぼ同一線上に位置している。このカバー 体部21によって、砥石10の主として後ろ側の 分の範囲が覆われて、使用者側(後ろ側)へ 粉塵等の飛散が防止される。
 取り付けバンド部22をギヤハウジング8に対 て固定することにより当該砥石カバー20が 石10の後ろ側を覆う位置に固定される。図4 示すように取り付けバンド部22は、帯状鋼板 を円形に湾曲させたもので、その内周側にギ ヤハウジング下部8bの円筒部8c(図5及び図6参 )が挿入される。取り付けバンド部22の両端 は、それぞれ外周側へ約90度屈曲されて、相 互に対向する固定ねじ締め付け部22a,22bが形 されている。一方の固定ねじ締め付け部22a はナット23が溶接されている。他方の固定ね じ締め付け部22bには、固定ねじ24の挿通孔22c 形成されている。
 上記両固定ねじ締め付け部22a,22bには、それ ぞれ補強板25,26が溶接によって取り付けられ いる。補強板25は、固定ねじ締め付け部22a 下部とカバー本体部21の上面との間に跨った 状態に取り付けられている。補強板26は、固 ねじ締め付け部22bの下部と取り付けバンド 22との間に跨った状態に取り付けられてい 。この補強板25,26によって両固定ねじ締め付 け部22a,22bの外周側への屈曲状態(相互の対向 態)が強固に維持され、これにより固定ねじ 24の締め付け状態が維持される結果、取り付 バンド部22のギヤハウジング8に対する取り け状態(巻き付き状態)が維持されてその不 意な緩みが防止されるようになっている。
 固定ねじ締め付け部22a側の補強板25には、 トッパ突起部27が一体に設けられている。こ のストッパ突起部27は、取り付けバンド部22 内周側に突き出されている。このストッパ 起部27の機能については後述する。

 次に、取り付けバンド部22の内周面には、 ヤハウジング下部8bに対する抜け止めをする ための抜け止め凸部22dが設けられている。図 5及び図6にギヤハウジング下部8bの詳細が示 れている。ギヤハウジング下部8bの円筒部8c 外周面には、上記抜け止め凸部22dが挿入さ る抜け止め凹部8dがその全周にわたって形 されている。この抜け止め凹部8d内に抜け止 め凸部22dを挿入した状態で取り付けバンド部 22の内周側にギヤハウジング下部8bの円筒部8c が挿入され、この挿入状態で固定ねじ24を締 込むことにより当該取り付けバンド部22が 筒部8cに巻き付いた状態に固定され、これに より当該砥石カバー20がギヤハウジング8に固 定される。
 図5及び図6では省略されているが、ギヤハ ジング下部8bの内周側には、スピンドル7を 転支持するための軸受けあるいは防塵用の ールリング等が組み込まれている。このギ ハウジング下部8bの中心からスピンドル7が 方へ突き出す状態に支持されている。
 また、このギヤハウジング下部8bの下面に 、ストッパ当接部8eが一体に設けられている 。このストッパ当接部8eは、後述する機能を たす範囲で円筒部8cの下面に沿って設けら ている。このストッパ当接部8eと前記したス トッパ突起部27が、本実施形態のストッパ装 T1を構成している。
 図2及び図3に示すように砥石カバー20のギヤ ハウジング8への取り付け状態において、取 付けバンド部22に設けたストッパ突起部27が 記ストッパ当接部8eに対して円周方向に対 した状態となる。一方、固定ねじ24を緩める ことにより砥石カバー8は、スピンドル7の軸 を中心にして回転させることができ、これ よりカバー本体部21により覆われる砥石10の 範囲(遮蔽範囲)を一定の範囲内で移動させる とができる。

 このため、上記したように固定ねじ24を緩 て砥石カバー20をスピンドル7の軸線回りに 転可能な状態としてその砥石10に対する遮蔽 範囲を調整可能となっているものの、その調 整可能な範囲は、図3に示すようにストッパ 起部27がストッパ当接部8eに当接することに って一定の範囲に規制されている。本実施 態の場合、砥石カバー20の位置調整可能な 囲(基準位置Sからの開き角度θ)は、砥石回転 方向(図2及び図3において反時計回り方向)に いて前側となる端縁部21aを、本体部3の機長 向Jに対して平面視直交する基準位置S(図2に 示す位置)から、図4中白抜きの矢印で示すよ に同じく砥石回転方向へ60度の開き角度(θ=6 0°)に規制されるようになっている。図3は、 石カバー20を最大開き角度60度まで砥石回転 方向に回転させた状態を示している。
 すなわち、基準位置Sから、砥石カバー20を 3に示すように砥石10の回転方向(図3では反 計回り方向、図4では時計回り方向)へ60度回 させると、ストッパ突起部27がストッパ当 部8eの端部に当接してそれ以上の回転が阻止 されることにより、当該砥石カバー20の、砥 10の回転方向についての位置調整可能な範 が規制されるようになっている。
 砥石10の回転方向とは逆方向について、当 砥石カバー20の基準位置Sからの位置調整範 が上記ストッパ突起部27及びストッパ当接部 8eによって規制されることはなく、従来通り きな角度範囲で位置調整することにより作 の便宜が図られる。すなわち、図2に示す基 準位置Sから砥石カバー20を図示時計回り方向 に回転させて行う位置調整については、砥石 10の回転方向とは反対方向(図2において時計 り方向)に開くことから粉塵の使用者側への 散について影響を及ぼすことが少ない。こ ため、本実施形態ではストッパ突起部27及 ストッパ当接部8eによる位置調整範囲の規制 がなされず、従って砥石カバー20を基準位置S から砥石回転方向とは反対方向に大きく開い て、作業の便宜を図ることができる。

 以上のように構成した本実施形態の砥石カ ー20によれば、砥石10の回転方向についての 基準位置Sからの位置調整範囲(開き角度θ)が 大で60度に規制されることから、使用者が って開き角度を大きくし過ぎることがなく 従って作業に伴う粉塵の使用者側への飛散 未然に防止することができる。
 また、固定ねじ24を強固に締め付けて砥石 バー20を固定しておけば、砥石10の回転に伴 、研削片等が万一飛散して砥石カバー20に 突しても当該砥石カバー20は位置ずれするこ とはない。しかし、その場合、砥石カバー20 取り付けバンド部22が必要以上にギヤハウ ング8の円筒部8cを締め付けてしまう結果、 ピンドル7を支えているベアリング(図示省略 )に悪影響を与えることになる。また、作業 応じて砥石カバー20を必要な角度に回転させ る場合に固定ねじの緩めや締め付けに手間が かかる。
 この点、本発明は、固定ねじを適切に締め けて使用するため、研削片が万一飛散して の衝撃で砥石カバー20が回転方向に位置ず した場合でも、その基準位置Sから最大で60 の開き角度θでストッパ突起部27がストッパ 接部8eに当接してそれ以上の回転が阻止さ ることから、研削片等の使用者側への飛散 防止される。
 さらに、ストッパ突起部27及びストッパ当 部8eによる位置調整範囲の規制機能は、当該 砥石カバー20の砥石回転方向への位置調整範 について機能し、砥石回転方向とは反対方 への位置調整範囲については従来通り大き 開き角度で位置調整することができること ら、砥石の代わりにダイヤモンドホイール 取り付けて、コンクリート等に溝付け作業 行う場合にあっても、当該砥石カバー20の 置調整機能を大きく損なうことなく、上記 作用効果を得ることができる。

 以上説明した実施形態には種々変更を加え ことができる。例えば、ストッパ突起部27 、固定ねじ締め付け部22aを補強する補強板25 に一体に設ける構成を例示したが、取り付け バンド部22の周囲、あるいはカバー本体部21 その他の部位に設ける構成としてもよい。 た、ストッパ当接部8eを設ける部位について も、前記例示した部位に限らず、上記ストッ パ突起部の位置に合わせてその他の部位に設 ける構成としてもよい。要は、砥石カバー20 砥石回転方向に回転させてその位置調整を うに際して、基準位置Sから最大で60度の開 角度θに規制されるようにストッパ突起部 びストッパ当接部を設けることによって、 等の作用効果を得ることができる。
 また、以上例示した実施形態では、ストッ 装置T1としてストッパ突起部27及びストッパ 当接部8eを新たに設ける構成を例示したが、 トッパ当接部のみを追加設定することによ 同様の作用効果を得ることができる。図7~ 9には、第2実施形態に係るストッパ装置T2が されている。この第2実施形態に係るストッ パ装置T2は、前記第1実施形態に係るストッパ 装置T1のストッパ突起部27を省略した構成を えている。その他の構成については、第2実 形態の砥石カバー30は、第1実施形態の砥石 バー20と同様に構成されている。第1実施形 と同様で足り、特に変更を要しない部材、 成については同位の符号を用いてその説明 省略する。

 図9に示すように砥石カバー30の取り付けバ ド部22の両固定ねじ締め付け部22a,22bの、砥 回転方向について前方には、第2実施形態に 係るストッパ当接部31が設けられている。こ ストッパ当接部31は、円筒形状をなすスト パ本体31aを1本の取り付けねじ9でギヤハウジ ング8とともに本体ハウジング5に共締めした 成を備えている。この第2実施形態では、ス トッパ本体31aを共締めするために、第1実施 態の場合よりもねじ長さの十分に長い取り けねじ9が用いられている。
 このストッパ当接部31は、砥石カバー30の砥 石回転方向への回転に伴う両固定ねじ締め付 け部22a,22bの移動経路中に進入した状態に設 られている。このため、砥石カバー30を砥石 回転方向へ回転させて砥石10に対する遮蔽範 を位置調整すると、ストッパ当接部31に固 ねじ締め付け部22a若しくは固定ねじ24の先端 部が当接し、それ以上の回転が阻止される。 第2実施形態においても、砥石カバー30の砥石 回転方向への位置調整範囲は、基準位置Sか 最大で60度の開き角度θに規制されている。
 このように第2実施形態のストッパ装置T2に れば、ギヤハウジング8側にストッパ本体31a を追加設定するのみで、砥石カバー30につい は従来構成のまま用いることにより第1実施 形態と同様の作用効果を得ることができる。

 また、上記第2実施形態には、さらに変更を 加えることができる。図10には第3実施形態に 係るストッパ装置T3が示されている。この第3 実施形態に係るストッパ装置T3は、前記第2実 施形態に用いた円筒形状のストッパ本体31aに 加えてストッパ金具40を備えている。また、 石カバー50の固定ねじ締め付け部22aにはス ッパ突起部41が一体に設けられている。スト ッパ金具40は、第2実施形態と同様、取り付け ねじ9の共締めによりギヤハウジング8側に固 されている。このストッパ金具40は、スト パ本体31aとギヤハウジング8の前面との間に まれた状態で固定されている。このストッ 金具40の上部は、図示するように前側(図10 おいて手前側)へL字形に屈曲されている(屈 部40a)。この屈曲部40aは、ストッパ本体部31a 上方に沿って張り出している。
 ストッパ突起部41は、固定ねじ締め付け部22 aの屈曲先端側が、砥石回転方向前側へL字形 さらに屈曲されて設けられている。
 この第3実施形態に係るストッパ装置T3によ ても、固定ねじ24を緩めて砥石カバー50のス ピンドル軸回りの位置を調整する場合に、そ の端縁部21aを機長方向Jに対して直交させて 準位置Sから砥石回転方向へ60度回転させる 、ストッパ突起部41がストッパ本体31aに当接 し、これにより当該砥石カバー50の砥石回転 向へのそれ以上の回転が阻止されて、当該 石カバー50の位置調整範囲が規制されるよ になっている。このことから、前記第1及び 2実施形態と同様、使用者が砥石カバー50の 石回転方向への開き角度を大きくし過ぎる とがなく、これにより粉塵の使用者側への 散を未然に防止することができる。
 また、万一研削片等が飛散して砥石カバー5 0に衝突し、その衝撃で当該砥石カバー50が砥 石回転方向に位置ずれした場合であっても、 その基準位置Sから最大で60度の開き角度θで トッパ本体31aにストッパ突起部41を当接さ てそれ以上の回転を阻止することができる とから、研削片等の使用者側への飛散が防 される。

 さらに、前記2実施形態と同様、ストッパ突 起部41及びストッパ本体部31aによる位置調整 囲の規制機能は、当該砥石カバー50の砥石 転方向への位置調整範囲について機能し、 石回転方向とは反対方向への位置調整範囲 ついては従来通り大きな開き角度で位置調 することができることから、当該砥石カバ 50の位置調整機能を大きく損なうことなく、 上記の作用効果を得ることができる。
 また、第3実施形態のストッパ金具40の上部 は、屈曲部40aが設けられている。この屈曲 40aはストッパ本体31aの上方に沿って張り出 状態に設けられている。この屈曲部40aによ ば、当該ストッパ本部31aに当接したストッ 突起部41の上方への変位が規制されてその れ防止がなされ、これにより当該当接状態 確実に維持することができることから、当 ストッパ装置T3の位置調整範囲規制機能を確 実に発揮させることができる。
 以上説明した3実施形態についても、それぞ れさらに変更を加えることができる。例えば 、図11に示すように第1実施形態におけるスト ッパ突起部27の近傍に、ストッパ規制凸部28 設けることによって砥石カバー20の開き角度 θをより確実に規制することができる。この トッパ規制凸部28は、抜け止め凸部22dと同 取り付けバンド部22の内周面であってストッ パ突起部27に極めて近い部位に設けられてい 。取り付けバンド部22をギヤハウジング下 8bの円筒部8cに取り付けると、抜け止め凸部2 2dと同じくこのストッパ規制凸部28が抜け止 凹部8d内に挿入された状態となる。このスト ッパ規制凸部28と抜け止め凸部22dによって、 り付けバンド部22ひいては当該砥石カバー20 のスピンドル7の軸方向(ギヤハウジング下部8 bに対する取り外し方向)の変位が規制される
 特に、ストッパ規制凸部28によってストッ 突起部27のスピンドル軸方向の変位がより確 実に規制される。このため、砥石カバー20が 転してストッパ突起部27がストッパ当接部8e に当接した時の衝撃による部材のたわみ等に より当該ストッパ突起部27がスピンドル軸方 に変位してストッパ当接部8eから外れてし うことをより確実に防止することができ、 って当該ストッパ突起部27のストッパ当接部 8eに対する当接状態が確実に維持されて当該 石カバー20の開き角度θがより確実に規制さ れる。
 このストッパ規制凸部28は、第1実施形態に らず、第2及び第3実施形態にも同様に適用 ることができる。このストッパ規制凸部28を 第3実施形態に適用することによって、屈曲 40aに加えてこのストッパ規制凸部28によって もストッパ突起部41のストッパ金具40に対す 当接状態が一層確実に維持される。
 また、取り付けバンド部22の内周面にほぼ 周に沿って連続する1つの抜け止め凸部を設 、これをギヤハウジング下部8bの抜け止め 部8d内に沿って挿入することにより取り付け バンド部22ひいては砥石カバー20をスピンド 7回りに一定の角度範囲で回転可能かつスピ ドル軸方向に位置ずれしないよう支持する 成としてもよい。この場合、取り付けバン 部の内周面に沿って連続する1つの抜け止め 凸部のうち、ストッパ突起部27の近傍部分が 記ストッパ規制凸部28と同じ機能を有する
 さらに、例えば、各ストッパ装置T1,T2,T3に いて、砥石カバー20,30,50の砥石回転方向の位 置調整範囲を基準位置Sから最大で約60度の開 き角度θに規制する構成を例示したが、この き角度θについては、粉塵等の飛散状況に わせて例えば50度前後、あるいは70度前後の 度に任意に設定することができる。また、 石回転方向への位置調整範囲を基準位置Sか ら0度(基準位置S)として、砥石回転方向とは 対方向へのみ位置調整可能となるようスト パ装置を設定することもできる。
 また、本体ハウジング5がグリップ部として の機能を併せ持つ形態の比較的小型のグライ ンダを例示したが、本体ハウジングの後部に 別途専用のグリップ部を備える形態の比較的 大型のグラインダにおける砥石カバーにも同 様に適用することができる。