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Title:
STORAGE DEVICE, RECORD RECOVERY METHOD, AND RECORD RECOVERY PROGRAM
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/090620
Kind Code:
A1
Abstract:
[PROBLEMS] To obtain data recorded on disks in which failures have occurred without fail by inhibiting the writing of data involved in startup even if, in a storage device comprising plural disks, failures have occurred thereon. [MEANS FOR SOLVING PROBLEMS] A storage device is characterized by having plural recording media and comprising a judging means for judging whether or not the number of stopped recording media is more than one in the storage device allowing the stop of the recording media in which failures have been detected, a startup means for restarting the storage device having judged the stop of the recording media, a storage means for storing initial data involved in the startup of the storage device, an operating means for operating any one of the stopped recording media, a specifying means for inhibiting the writing of the initial data on the operated recording medium and specifying the operation order of the storage device to be operated, and a writing means for recording the initial data stored in the storage means on a recording medium which has been judged that the operation order is correct in the judging means.

Inventors:
SAKURAI HIROSHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/051195
Publication Date:
July 31, 2008
Filing Date:
January 25, 2007
Export Citation:
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Assignee:
FUJITSU LTD (JP)
SAKURAI HIROSHI (JP)
International Classes:
G06F3/06
Foreign References:
JPH03229331A1991-10-11
JPS5862899A1983-04-14
JP2005250827A2005-09-15
JPH0756694A1995-03-03
JPH11328823A1999-11-30
Attorney, Agent or Firm:
YOKOYAMA, Junichi (1-1 Kamikodanaka 4-chome, Nakahara-ku, Kawasaki-sh, Kanagawa 88, JP)
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Claims:
複数の記録媒体を有し、障害を検出した記録媒体を休止する記憶装置において、
 休止した記録媒体が複数であるか否かを判別する判別手段と、
 複数の記録媒体の休止を判別した該記憶装置を再起動する起動手段と、
 該記憶装置の起動に伴う初期データを格納する格納手段と、
 休止した記録媒体のいずれか一つを稼動する稼動手段と、
 該稼動した記録媒体に該初期データの書込みを禁止し、稼動する記憶装置の稼動順序を特定する特定手段と、
 該特定手段において、稼動順序が正しいと判別した記録媒体に対して、該格納手段に格納した該初期データを記録する書込み手段と、
 からなることを特徴とする記憶装置。
請求項1に記載の記憶装置において、
 該特定手段は、稼動した記録媒体に記録される履歴情報を参照して該稼動順序を特定することを特徴とする記憶装置。
請求項1に記載の記憶装置において、
 該特定手段は、該記憶装置の動作設定を参照して該稼動順序を特定することを特徴とする記憶装置。
請求項1に記載の記憶装置において、
 該特定手段は、該記憶装置が有するオペレーションシステムの動作状態を参照して該稼動順序を特定することを特徴とする記憶装置。
請求項1に記載の記憶装置において、
 該複数の記録媒体に同一のデータを格納することを特徴とする記憶装置。
請求項1に記載の記憶装置において、
 該複数の記録媒体にデータを分散して記録し、さらに分散した分散データの排他的論理和を格納することを特徴とする記憶装置。
請求項1に記載の記憶装置において、
 該格納手段は、該記憶装置の動作を効率化するキャッシュメモリであることを特徴とする記憶装置。
請求項1に記載の記憶装置において、
 該格納手段は、該記録媒体に書き込むデータを一時的に格納するデータバッファであることを特徴とする記憶装置。
請求項1に記載の記憶装置において、
 該書込み手段は、該稼動した記録媒体が有するフラグを変更して該初期データを記録することを特徴とする記憶装置。
複数の記録媒体を有し、障害を検出した記録媒体を休止する記憶装置が記録するデータを復旧する記録復旧方法において、
 休止した記録媒体が複数であるか否かを判別する判別手順と、
 複数の記録媒体の休止を判別した該記憶装置を再起動する起動手段と、
 該記憶装置の起動に伴う初期データを格納する格納手順と、
 休止した記録媒体のいずれか一つを稼動する稼動手順と、
 該稼動した記録媒体に該初期データの書込みを禁止し、稼動する記憶装置の稼動順序を特定する特定手順と、
 稼動順序が正しいと判別した記録媒体に対して、該格納手段に格納した該初期データを記録する書込み手順と、
 からなることを特徴とする記録復旧方法。
複数の記録媒体を有し、障害を検出した記録媒体を休止する記憶装置が記録するデータを復旧する記録復旧プログラムにおいて、
 休止した記録媒体が複数であるか否かを判別する判別ステップと、
 複数の記録媒体の休止を判別した該記憶装置を再起動する起動ステップと、
 該記憶装置の起動に伴う初期データを格納する格納ステップと、
 休止した記録媒体のいずれか一つを稼動する稼動ステップと、
 該稼動した記録媒体に該初期データの書込みを禁止し、稼動する記憶装置の稼動順序を特定する特定ステップと、
 稼動順序が正しいと判別した記録媒体に対して、該格納手段に格納した該初期データを記録する書込みステップと、
 をコンピュータに実行させることを特徴とする記録復旧プログラム。
Description:
記憶装置、記録復旧方法、記録 旧プログラム

 冗長構成の記憶装置において、記録され データの復旧を行う記憶装置に関する。

 複数のディスクから構成されるRAID装置な どの冗長化された記憶装置は、ディスクに障 害が発生すると、障害の発生したディスクを 切り離す。ここでディスクの障害としては例 えば、サーマル・オフトラックやコンタミネ ーション、ノイズ、接触不良などがある。

 記憶装置は、障害の発生したディスクを り離し、正常なディスクのみを用いてデー の記録更新を行う。さらに他のディスクに 害が発生すると記憶装置は、新たに障害の 生したディスクを切り離す。複数のディス に障害が発生し、冗長が無くなった状態か 更にディスクを切り離した状態を以下、マ チデッド状態と呼ぶ。ここで、障害発生し 切り離されたディスクは、ハードリセット 電源の再投入を行と一時的に正常なディス として動作することができる。これはディ クの切り離し要因として、一時的なノイズ 、サーマル・オフトラックやディスク内媒 上の微小ゴミ(コンタミネーション)などの 合が多く、電源切断後の投入や、ハードリ ットなどによって回復することが多い。こ ため、マルチデッド状態から冗長化を失っ 直前の状態に記憶装置を復旧するために、 度切り離されたディスクに対してハードリ ットや電源の再投入を行う。そして、切り されたディスクを稼動して冗長化を失った 前の状態にする。しかし、記憶装置を再起 する場合、複数のディスクに対して冗長化 失った直前の状態を確実に判断できない場 、ディスクへの誤書込みが発生し、システ が起動しなくなったり、誤動作する可能性 あった。つまり、一度切り離された複数の ィスクを復旧するために、再接続すべきデ スクの順番を特定できない場合、冗長化を った直前の状態を確実に判断できないとい た問題がある。

 またディスク装置の復旧可能なディスクア イ制御装置に関して以下の特許文献がある

特開平10-289065号公報

(発明が解決しようとする課題)
 複数のディスクから構成される記憶装置に いて、複数のディスクに障害が発生し、冗 化を失った直前の状態を確実に判断できな 場合でも、ディスクへの誤書込みをせず、 長化を失った直前の状態まで該記憶装置を 旧し、正常に起動することを目的とする。
(課題を解決するための手段)
 本発明の一観点によれば、本発明の記憶装 は、複数の記録媒体を有し、障害を検出し 記録媒体を休止する記憶装置において、休 した記録媒体が複数であるか否かを判別す 判別手段と、複数の記録媒体の休止を判別 た該記憶装置を再起動する起動手段と、該 憶装置の起動に伴う初期データを格納する 納手段と、休止した記録媒体のいずれか一 を稼動する稼動手段と、該稼動した記録媒 に該初期データの書込みを禁止し、稼動す 記憶装置の稼動順序を特定する特定手段と 該特定手段において、稼動順序が正しいと 別した記録媒体に対して、該格納手段に格 した該初期データを記録する書込み手段と らなることを特徴とする。

 また本発明の他の観点によれば、本発明 記憶装置は、該特定手段が稼動した記録媒 に記録される履歴情報を参照して該稼動順 を特定することを特徴とする。

 また本発明の他の観点によれば、本発明 記憶装置は、該特定手段が該記憶装置の動 設定を参照して該稼動順序を特定すること 特徴とする。

 また本発明の他の観点によれば、本発明 記憶装置は、該特定手段が該記憶装置が有 るオペレーションシステムの動作状態を参 して該稼動順序を特定することを特徴とす 。

 また本発明の他の観点によれば、本発明 記憶装置は、該複数の記録媒体に同一のデ タを格納することを特徴とする。

 また本発明の他の観点によれば、本発明 記憶装置は、該複数の記録媒体にデータを 散して記録し、さらに分散した分散データ 排他的論理和を格納することを特徴とする

 また本発明の他の観点によれば、本発明 記録復旧方法は、複数の記録媒体を有し、 害を検出した記録媒体を休止する記憶装置 記録するデータを復旧する記録復旧方法に いて、休止した記録媒体が複数であるか否 を判別する判別手順と、複数の記録媒体の 止を判別した該記憶装置を再起動する起動 段と、該記憶装置の起動に伴う初期データ 格納する格納手順と、休止した記録媒体の ずれか一つを稼動する稼動手順と、該稼動 た記録媒体に該初期データの書込みを禁止 、稼動する記憶装置の稼動順序を特定する 定手順と、稼動順序が正しいと判別した記 媒体に対して、該格納手段に格納した該初 データを記録する書込み手順とからなるこ を特徴とする。

 また本発明の他の観点によれば、本発明の 録復旧プログラムは、複数の記録媒体を有 、障害を検出した記録媒体を休止する記憶 置が記録するデータを復旧する記録復旧プ グラムにおいて、休止した記録媒体が複数 あるか否かを判別する判別ステップと、複 の記録媒体の休止を判別した該記憶装置を 起動する起動ステップと、該記憶装置の起 に伴う初期データを格納する格納ステップ 、休止した記録媒体のいずれか一つを稼動 る稼動ステップと、該稼動した記録媒体に 初期データの書込みを禁止し、稼動する記 装置の稼動順序を特定する特定ステップと 稼動順序が正しいと判別した記録媒体に対 て、該格納手段に格納した該初期データを 録する書込みステップとをコンピュータに 行させることを特徴とする。
(発明の効果)
 本実施例によれば、複数のディスクから構 される記憶装置において、再起動時の書き みデータをバッファに保存して、障害の発 したハードディスクへの書込みを禁止する とによって、複数のディスクに障害が発生 た場合であっても、障害の発生したハード ィスクの順序を特定し、該記憶装置を正常 起動することができる。

本実施例に係るRAID装置100のハードブロ ック図である。 本実施例に係る記録処理のフローチャ トである。 本実施例に係る記録復旧のフローチャ トである。 本実施例に係るシステム領域114、117に 納されるデータ401、402である。 本実施例に係るシステム領域114、117に 納されるデータ501、502である。 本実施例に係るRAID管理領域116、119に格 納されるデータ601、602である。 本実施例に係るRAID管理領域116、119に格 納されるデータ701、702である。 本実施例に係るRAID管理領域116、119に格 納されるデータ801、802である。 本実施例に係るRAID装置900のハードブロ ック図である。 本実施例に係る記録処理のフローチャ ートである。 本実施例に係る記録復旧のフローチャ ートである。 本実施例に係るシステム領域915、918に 格納されるストライプデータ1201、1202である 本実施例に係るシステム領域921に格納 されるパリティデータ1301である。 本実施例に係るRAID管理領域917、920に 納される管理データ1401、1402、1407である。 本実施例に係るRAID管理領域917、920に 納される管理データ1601、1602、1607である。 本実施例に係るRAID管理領域917、920に 納される管理データ1701、1702、1707である。 本実施例に係るメモリ107に格納される 設定テーブル1801である。 本実施例に係るメモリ107に格納される 設定テーブル1901である。 本実施例に係るメモリ907に格納される 設定テーブル2001である。

符号の説明

 100…RAID装置
 101…CPUモジュール
 102…ディスプレイコントローラ
 103…ディスプレイ
 104…LANコントローラ
 105…RAIDコントローラ
 106…プロセッサ
 107…メモリ
 108…バスコントローラ
 109…データキャッシュ
 110…データバッファ
 111…HDDコントローラ
 112…ハードディスク
 113…ハードディスク
 114…システム領域
 115…データ領域
 116…RAID管理領域
 117…システム領域
 118…データ領域
 119…RAID領域
 401…データ
 402…データ
 403…設定テーブル
 404…設定テーブル
 601…データ
 602…データ
 603…管理情報
 604…管理情報

 (実施例1)
 本実施例は記憶装置100がミラーリング構成 場合を説明する。ミラーリング構成とは、2 以上の記録媒体が共に同一のデータを記録す る構成である。

 [システム構成]
 図1は本実施例に係る記憶装置100のハードブ ロック図である。記憶装置100は例えば、RAID(R edundant Arrays of Inexpensive Disks)装置などの記 装置である。本実施例では、以下記憶装置1 00をRAID装置100と呼ぶ。

 <RAID装置100>
 RAID装置100は、CPU(Central Processing Unit)モジュ ール101、ディスプレイコントローラ(Display Co ntroller)102、ディスプレイ103、LANコントローラ (LAN Controller)104、RAIDコントローラ(RAID Controll er)105、ハードディスク(HDD)112、113から構成さ る。CPUモジュール101は、RAID装置100を統括的 に制御し、ディスプレイコントローラ102、LAN コントローラ104、RAIDコントローラ105を統括 に制御する。またCPUモジュール101はメモリ どの記録媒体を含む構成であり、RAID装置100 OSをメモリ上に展開してOSを起動するもので ある。ディスプレイコントローラ102は、ディ スプレイ103における表示制御を行う。LANコン トローラ104はRAID装置100が接続するネットワ クの通信制御を行う。RAID装置100は、LANコン ローラ104を介してRAID装置100の外部のネット ワークにより、所望のデータを取得する。

 <RAIDコントローラ105>
 RAIDコントローラ105は、プロセッサ106、メモ リ107、バスコントローラ108、データキャッシ ュ109、データバッファ110、HDDコントローラ111 から構成されている。プロセッサ106は、HDDコ ントローラ111経由でハードディスク112または ハードディスク113にデータを書き込む/読み す制御を行う。プロセッサ106はメモリ107に 納されているプログラムを実行する。バス ントローラ108は、RAIDコントローラ105とCPUモ ュール101でのデータのやりとりを制御する さらにプロセッサ106はHDDコントローラ111経 でハードディスク112、113との接続制御を行 。RAIDコントローラ105とハードディスク112、 113を接続することを「オンライン」、RAIDコ トローラ105とハードディスク112、113を切断 ることを「オフライン」と呼ぶ。ただしオ ライン、オンラインに限らず、プロセッサ10 6はHDDコントローラ111経由でハードディスク11 2、113から管理情報を読み出すことが可能で る。データキャッシュ109はハードディスク11 2、113のアクセスを補助し、一度ハードディ ク112、113にアクセスするデータを一時的に 管し、保管された情報は、ディスクに直接 クセスせずに高速化する。またデータバッ ァ111は、ハードディスク112、113に書き込む ータを一旦、格納する記憶部である。ハー ディスク112、113は一定時間に一定のデータ を書き込む必要があるために、データバッ ァ110は設けられている。換言すれば、デー キャッシュ109とデータバッファ110は、CPUモ ュール101またはプロセッサ106が書き込みを 示するデータをハードディスク112、113に格 する前に格納する。そしてデータ量が所定 容量よりも大きくなった後、HDDコントロー 111は、データキャッシュ109経由でデータバ ファ110からデータを読み出し、ハードディ ク112、113に格納する。データキャッシュ109 データバッファ110があることによって、プ セッサ106はデータの転送をハンドリングす ことができる。

 ハードディスク112はシステム領域114、デ タ領域115、RAID管理領域116より構成されてお り、ハードディスク113はシステム領域117、デ ータ領域118、RAID管理領域119より構成されて る。システム領域114、データ領域115、RAID管 領域116は、ハードディスク112を分割した領 である。同様にしてシステム領域117、デー 領域118、RAID管理領域119は、ハードディスク 113を分割した領域である。そしてシステム領 域114、117、データ領域115、118、RAID管理領域11 6、119の容量は可変な量であって、ハードデ スク112、113のデータ容量の範囲内で可変で る。

 システム領域114、117にはRAID装置100における OS(Operation System)、アプリケーションプログラ ムなどが格納されている。データ領域115、118 にはRAID装置100のデータが格納されている。RA ID管理領域116、119にはRAID装置100の管理情報が 格納されている。ここでデータとはユーザの 個人情報などであって、RAID装置100を制御す プログラムなどとは異なる情報である。管 情報とは、ハードディスク112、113が正常か かを示す情報であり、プロセッサ106がHDDコ トローラ111経由で更新を行う。
図4(a)は、本実施例に係るシステム領域114に 納されているデータ401である。データ401は RAID装置100において起動するOS404、アプリケ ションプログラム406から構成されている。 様にして図4(b)は、本実施例に係るシステム 域117に格納されているデータである。デー 402は、RAID装置100において起動するOS405、ア リケーションプログラム407から構成されて る。
また図17に記載の設定テーブル1801はハードデ ィスク112、113、データキャッシュ109、データ バッファ110へのデータの書込み/読み出しを 定する書き込みフラグのオン/オフを示すテ ブルである。初期設定では設定テーブル403 書込みフラグはすべてオンになっている。 定テーブル1801は、メモリ107に格納されてい る。
本実施例において、RAID装置100はミラーリン 構成であるため、データ401を構成するOS404と データ402を構成するOS405、データ401を構成す アプリケーションプログラム406とデータ402 構成するアプリケーションプログラム407は 一のOS及びアプリケーションプログラムで る。
本実施例においてBIOS(Basic Input/Output System)設 定などにおいて、ユーザはデータキャッシュ 109、データバッファ110、ハードディスク112、 113の書込みを有効/無効にするフラグのオン/ フを設定する。
またハードディスク112、113への書き込みを無 効にした場合、プロセッサ106はデータをデー タキャッシュ109またはデータバッファ110から 直接読み出しが可能とする。プロセッサ106は 設定テーブル1801を図18に記載の設定テーブル 1901に更新する。ハードディスク112、113へデ タの書き込みフラグをオフにする。そして ータキャッシュ109へデータの書込みを許可 る書き込みフラグをオンのままにして変更 ず(1にする。書き込みフラグを立てる。)、 ータバッファ110への書き込みを許可する書 込みフラグもオンのままにする。
図6(a)は、RAID管理領域116に格納されているデ タ601である。データ601は、管理情報603とシ テムの起動時間から構成されている。管理 報603は、ハードディスク112、113に障害が発 していない場合の管理情報であり、ハード ィスク112、113が正常に動作していることを す。同様にして図6(b)は、RAID管理領域119に 納されているデータ602である。データ602は 管理情報604とシステムの起動時間から構成 れている。管理情報604は、ハードディスク11 2、113に障害が発生していない場合の管理情 であり、ハードディスク112、113が正常に動 していることを示す。

 ハードディスク112に障害が発生した場合 HDDコントローラ111は管理情報603を図7(a)に示 す管理情報703に更新する。管理情報603は、ハ ードディスク112のRAID管理領域116に格納され いるため、障害により更新することができ 場合もあるし更新できない場合もある。図7( a)に示す管理情報703に記載のハードディスク1 12の動作状態は「(異常)」と記載してあるは HDDコントローラ111が管理情報603を更新でき 場合には、ハードディスク112の動作状態が 異常」と記載されることを意味している。 のため、HDDコントローラ111が管理情報703を 新することができない場合には、ハードデ スク112の動作状態は「正常」のままである( 理情報603と同じ)。HDDコントローラ111はRAID 理領域119に格納される管理情報604を図7(b)に す管理情報704に更新する。HDDコントローラ1 11は、管理情報704に記載のハードディスク112 状態を「異常」と更新し、ハードディスク1 13の状態を「正常」のままとする。

 さらにハードディスク113に障害が発生した 合、HDDコントローラ111は管理情報703、704を 8(a)、図8(b)に示す管理情報803、804に更新す 。図8(a)に示す管理情報803に記載のハードデ スク112、113の動作状態は「(異常)」である HDDコントローラ111が管理情報703を更新でき 場合には、ハードディスク112、113の動作状 が「異常」と記載されることを意味してい 。そのため、HDDコントローラ111が管理情報70 3を更新することができない場合には、ハー ディスク112、113の動作状態は「正常」のま である(管理情報703と同じ)。図8(b)に示す管 情報803に記載のハードディスク112の動作状 は「異常」であり、ハードディスク113の動 状態は「(異常)」である。
管理情報603、604、703、704、803、804は、ハード ディスク112、113が正常に動作しているか否か を示す情報である。HDDコントローラ111は管理 情報を随時更新する。

 またHDDコントローラ111は、ハードディス 112、113の異常を検出する機能を有している 異常の検出の機構は具体的には例えば、診 コマンドなどをハードディスク112、113に送 し、それに対する応答信号がハードディス 112、113から正常応答信号が所定時間内に返 されるか否かを監視している。そしてHDDコ トローラ111が所定時間内に正常応答信号を 信しない場合には、ハードディスク112、113 異常が発生したと判別する。そしてHDDコン ローラ111が所定時間内に正常応答信号を受 した場合には、ハードディスク112、113に異 は発生していないと判別する。またデータ 書込み又はデータの読み出しが正常に行わ たか否かを監視しており、正常にデータの 込み又はデータの読み出しが行われない場 には、異常が発生したと決定する。

 図2は本実施例に係るデータの記録処理の フローチャートである。

 本実施例では、ハードディスク112に障害 発生してハードディスク112をオフラインに 、その後ハードディスク113に障害が発生し ハードディスク113をオフラインにして、RAID 装置100がマルチデッド状態になる場合を説明 する。ハードディスクを112、113をオフライン にする順序は、ハードディスク113に障害が発 生しハードディスク113をオフラインにし、そ の後ハードディスク112に障害が発生してハー ドディスク112をオフラインにする場合であっ てもよい。

 本実施例では、RAID装置100はミラーリング 構成になっている。そのためハードディスク 112、113には同一のデータが格納される。換言 すれば、RAID装置100において、ハードディス 112、113が冗長構成となっている。

 まずユーザはRAID装置100の電源を投入する (ステップS201)。プロセッサ106は、RAID管理領 116、119に格納されている管理情報を参照す (ステップS202)。プロセッサ106は、管理情報 りディスク112、113が正常か否かを判別する( テップS203)。

 プロセッサ106がハードディスク112、113共 オンラインでないと判別した場合には、RAID 装置100はデータの記録処理を終了する(ステ プS204)。プロセッサ106がハードディスク112又 は、113のどちらかがオンラインであると判別 した場合には、CPUモジュール101はハードディ スク112のシステム領域114、又はハードディス ク113のシステム領域117からOSをメモリ107に読 出しシステムを起動する(ステップS205)。そ てHDDコントローラ111はRAID管理領域116、119に システムの起動時刻とシステムの管理情報を 書き込む(ステップS206)。RAID装置100は、RAID装 100の外部から入力されるデータをデータ領 115、118に記録しデータの更新を行う(ステッ プS207)。

 そしてハードディスク112に障害が発生す (ステップS208)。プロセッサ106は、ハードデ スク112をオフラインにする(ステップS209)。 してRAID装置100は、RAID装置100の外部から入 されるデータをデータ領域118に記録しデー の更新を行う(ステップS210)。ハードディス 112はオフラインのため、データ領域115はデ タの更新を行うことができない(ステップS211 )。

 ハードディスク113に障害が発生する(ステ ップS212)。HDDコントローラ111は、ハードディ ク113をオフラインにする(ステップS213)。ハ ドディスク112、113をオフラインにしたため RAID装置100はシステムダウンする(ステップS2 14)。

 図3は本実施例に係るデータの記録復旧の フローチャートである。

 RAID装置100は、ハードディスク112、113の両 方をオフラインにしてシステムダウンすると 、ユーザもしくは、CPUモジュール101がシステ ムをリセットする(ステップS301)。そしてプロ セッサ106は、RAID管理領域116、119に格納され いる管理情報の参照を試みる(ステップS302) プロセッサ106はRAID管理領域116、119の管理情 を読み出し可能か否かを判別する(ステップ S303)。

 RAID管理領域116、119の管理情報を読み出し 可能な場合には、プロセッサ106はRAID管理領 116、119の管理情報を参照する。

 そしてプロセッサ106は、RAID管理領域116、 119の管理情報にお互いのハードディスク状態 が異常として記録されるなどの矛盾があるか 否か判別する(ステップS304)。

 プロセッサ106は、RAID管理領域116、119の管 理情報に矛盾がないと判別した場合には、RAI D管理領域116に格納されている管理情報とRAID 理領域119に格納されている管理情報を比較 冗長構成喪失直後の状態を解析する。

 プロセッサ106はハードディスク112がRAID装 置100から切り離された後、ハードディスク113 が切り離されたことを判別する。そしてプロ セッサ106はハードディスク113のみオンライン にして冗長構成喪失直後の状態にした後にCPU モジュール101はシステムを起動する(ステッ S305)。

 RAID管理領域116の管理情報には、HDDコント ローラ111がハードディスク112へアクセスした アクセス時刻などのログが記録されている。 同様にRAID管理領域119の管理情報には、HDDコ トローラ111がハードディスク113へアクセス たアクセス時刻などのログが記録されてい 。プロセッサ106はこのハードディスク112、11 3へのアクセス時刻を比較して、ハードディ ク112、ハードディスク113が切り離された順 を判別して冗長構成喪失直後の状態を解析 る。またプロセッサ106はシステム領域114、11 7に記録されている起動時刻も参照すること 可能であり、起動時刻よりハードディスク11 2、ハードディスク113が切り離された順序を 別して冗長構成喪失直後の状態を解析して よい。

 RAID管理領域116、119の管理情報を読み出し 不可能な場合(ステップS303 NO)や、RAID管理領 116、119の管理情報にお互いのハードディス 状態が異常として記録されるなどの矛盾が り、冗長構成喪失直後の状態を解らない場 には(ステップS304 YES)、プロセッサ106は、 長構成喪失直後の状態を示す情報がメモリ10 7にある場合かを確認する。プロセッサ106はHD Dコントローラ111にハードディスク112への書 み禁止の設定を行う。またプロセッサ106は ハードディクをオンラインにした情報がメ リ107に記憶されているかを確認すると、記 されていないため、メモリ107にディスク112 オンラインにした事を記憶し、ハードディ ク112をオンラインにする。(ステップS306)。 れによりハードディスク112をオンラインに た場合であっても、HDDコントローラ111はハ ドディスク112への書込みを行わない。HDDコ トローラ111はハードディスク112の全ての書 込み内容(システムの起動時刻と起動状態な を含む)をデータキャッシュ109に記録する。 HDDコントローラ111はシステムの起動時刻と起 動状態をデータバッファ110に記録する構成で あってもよい。起動状態とは、ハードディス ク112がオンラインかオフラインかを示す状態 である。

 CPUモジュール101はOSがパニックや、ハン アップしシステムが正常に起動しないこと 判別する(ステップS307)。ユーザもしくは、CP Uモジュール101がシステムをリセットする(ス ップS308)。プロセッサ106は、冗長構成喪失 後の状態を示す情報がメモリ107にあるかを 認する。プロセッサ106はHDDコントローラ111 ハードディスク113の書込み禁止の設定を行 。プロセッサ106は直前にハードディク112を ンラインにした情報がメモリ107に記憶され いるかを確認し、ハードディスク112がオン インになっていることを確認するため、プ セッサ106はハードディスク112をオフライン する(ステップS309)。そしてプロセッサ106は ードディスク113をオンラインにし、メモリ10 7にディスク112をオフライン、ディスク113を ンラインにした事を記憶しておく。(ステッ S310)。

 CPUモジュール101は、OSが正常に立ち上が と、プロセッサ106に対してシステムが正常 動作した事を通知する。そしてメモリ107に 納される設定テーブルに示す書き込みフラ をすべてONにしてOSを再起動する。プロセッ 106は、冗長構成喪失直後の状態を示す情報( RAID装置100が、ハードディスク112がオフライ で、ハードディスク113がオンラインの状態 あることを示す情報)をメモリ107より参照す 。

 そしてプロセッサ106は、ハードディク112 オフライン、ハードディスク113をオンライ にして正常に起動する(ステップS311)。

 その後、ハードディスク112は、障害の可能 が高いため新しいハードディスクに交換し ハードディスク113からリビルドを実施する リビルドが完了後、同様にハードディスク1 13を新しいディスクに交換し最初のミラー構 にし、システムを完全に復旧する。

デイジーチェイン接続のハードディスクにお いてバス系に異常がある場合などは、RAID装 が不揮発性メモリなどに記録するログから けでは、ログを記録する周期の間隔内に複 のハードディスクの切り離しが発生する事 ある。これによりログからだけではハード ィスクの切り離しの順序を特定することが きず、適切にRAID装置を復旧することができ い。本願発明によればハードディスクをオ ラインにしても起動時刻などを書き込まず 起動するため、正常に起動するか否かを判 して立ち上げの順序を特定することができ 。 (実施例2)
 本実施例は記憶装置900がデータ領域を複数 ハードディスクに分割(ストライピングとい う)してデータのパリティを固定されたディ クに冗長化したRAID3の場合を例に説明する。 また記憶装置900は、RAID3に限定されることは く、RAID5のようなパリティが複数のハード ィスクに分散してもあってもよい。

 図9は、本実施例に係るRAID装置900のハー ブロック図である。

 <RAID装置900>
 RAID装置900は、CPU(Central Processing Unit)モジュ ール901、ディスプレイコントローラ(Display Co ntroller)902、ディスプレイ903、LANコントローラ (LAN Controller)904、RAIDコントローラ(RAID Controll er)905、ハードディスク(HDD)912、913、914から構 される。CPUモジュール901は、RAID装置900を統 括的に制御し、ディスプレイコントローラ902 、LANコントローラ904、RAIDコントローラ905を 括的に制御する。またCPUモジュール901はメ リなどの記録媒体を含む構成であり、RAID装 900のOSをメモリ上に展開してOSを起動するも のである。ディスプレイコントローラ902は、 ディスプレイ903における表示制御を行う。LAN コントローラ904はRAID装置900が接続するネッ ワークの通信制御を行う。RAID装置900は、LAN ントローラ904を介してRAID装置900の外部のネ ットワークより、所望のデータを取得する。

 <RAIDコントローラ905>
 RAIDコントローラ905は、プロセッサ906、メモ リ907、バスコントローラ908、データキャッシ ュ909、データバッファ910、HDDコントローラ911 から構成されている。プロセッサ906は、HDDコ ントローラ911経由でハードディスク912または ハードディスク913にデータを書き込む/読み す制御を行う。プロセッサ906はメモリ907に 納されている所定のプログラムを実行する バスコントローラ908は、RAIDコントローラ905 CPUモジュール901でのデータのやりとりを制 する。さらにプロセッサ906はHDDコントロー 911経由でハードディスク912、913、914との接 制御を行う。RAIDコントローラ105とハードデ ィスク912、913、914を接続することを「オンラ イン」、RAIDコントローラ105とハードディス 912、913、914を切断することを「オフライン と呼ぶ。ただしオフライン、オンラインに らず、プロセッサ906はHDDコントローラ911経 でハードディスク912、913から管理情報を読 出すことが可能である。データキャッシュ90 9はハードディスク912、913、914のアクセスを 助し、一度ハードディスク912、913、914にア セスするデータを一時的に保管し、保管さ た情報は、ディスクに直接アクセスせずに 速化する。そまたデータバッファ911は、ハ ドディスク912、913、914に書き込むデータを 旦、格納する記憶部である。ハードディス 912、913、914は一定時間に一定のデータ量を き込む必要があるために、データバッファ91 0は設けられている。換言すれば、データキ ッシュ909とデータバッファ910は、CPUモジュ ル901またはプロセッサ906が書き込みを指示 るデータをハードディスク912、913、914に格 する前に格納する。そしてデータ量が所定 容量よりも大きくなった後、HDDコントロー 911は、データキャッシュ909経由でデータバ ファ910からデータを読み出し、ハードディ ク912、913、914に格納する。データキャッシ 109と、データバッファ910があることによっ 、RAID装置900はデータの転送をハンドリング ることができる。

 ハードディスク912はシステム領域915、デ タ領域916、RAID管理領域917より構成されてい る。同様にしてハードディスク913はシステム 領域918、データ領域919、RAID管理領域920より 成されている。ハードディスク914はシステ 領域921、データ領域922、RAID管理領域923より 成されている。

 システム領域915、データ領域916、RAID管理 領域917は、ハードディスク912を分割した領域 である。同様にしてシステム領域918、データ 領域919、RAID管理領域920は、ハードディスク91 3を分割した領域であり、システム領域921、 ータ領域922、RAID管理領域923は、ハードディ ク914をパーティション分割した領域である そしてシステム領域915、918、921、データ領 916、919、922、RAID管理領域917、920、923の容量 は可変な量であって、ハードディスク912、913 、914のデータ容量の範囲内で可変である。

 RAID3は、データのパリティ情報を格納す ハードディスクをストライプアレイに付加 た構成である。これによりハードディスク 障害が発生した場合、RAID3はパリティ情報よ りデータの再構築を行うことができる。本実 施例において、ストライピングアレイはハー ドディスク912、913である。パリティ情報を格 納するハードディスクはハードディスク914で ある。

 システム領域915には、RAID装置900における OS、アプリケーションプログラムなどのスト イプデータ1201が格納されている。同様にし てシステム領域918には、RAID装置900におけるOS 、アプリケーションプログラムなどのストラ イプデータ1202が格納されている。ストライ データ1201、1202は、RAID装置900におけるOS、ア プリケーションプログラムなどのデータを分 散したデータである。ストライプデータ1201 1202の分散比率等は、ユーザが設定すること できる。そしてシステム領域921には、スト イプデータ1201とストライプデータ1202の排 的論理和であるパリティデータ9211が格納さ ている。

 データ領域916、919にはRAID装置900のデータ が分散され、それぞれにストライプデータ916 1、9191格納されている。そしてデータ領域921 はデータ領域916に格納されるストライプデ タ9161とデータ領域919に格納されるストライ プデータ9191との排他的論理和であるパリテ データ9221が格納されている。ここでデータ はユーザの個人情報などであって、RAID装置 100を制御するプログラムなどとは異なる情報 である。

 RAID管理領域917、920、923にはRAID装置900の 理情報が分散されずそれぞれに独立して管 データ917、920、923に格納されている。管理 報とは、ハードディスク912、913、914が正常 否かを示す情報であり、プロセッサ906がHDD ントローラ911経由で更新を行う。

 図12(a)は、本実施例に係るシステム領域91 5に格納されているストライプデータ1201であ 。ストライプデータ1201は、RAID装置900にお て起動するOS1205から構成されている。スト イプデータ1201は、RAID装置900におけるOS、ア リケーションプログラムから構成されるデ タを分散したデータであるため、OS1205、ア リケーションプログラム1207は、これらOS、 プリケーションプログラム、設定テーブル 一部分である。同様にして図12(b)は、本実 例に係るシステム領域918に格納されている トライプデータ1202である。ストライプデー 1202は、RAID装置900において起動するOS1206、 プリケーションプログラム1208から構成され いる。OS1205とOS1206の和がRAID装置900のOSであ 。同様にしてアプリケーションプログラム1 207とアプリケーションプログラム1208の和がRA ID装置900のアプリケーションプログラムであ 。本実施例において、ストライプデータ1201 、1202は共に、OS、アプリケーションプログラ ムの一部分を有するが、分散の仕方はこれに 限定されることはない。例えばシステム領域 915にはRAID装置900のOSを格納し、システム領域 918はRAID装置900のアプリケーションプログラ を格納する構成であってもよい。

 図19に記載の設定テーブル2001はハードデ スク912、ハードディスク913、ハードディス 914、データキャッシュ909、データバッファ1 10へのデータの書込み/読み出しを決定する書 き込みフラグのオン/オフの一部を示すテー ルである。初期設定では設定テーブル2001の 込みフラグはすべてオンになっている。設 テーブル2001はメモリ907に格納されている。

 本実施例において、RAID装置900はパラレル アクセスアレイ構成になっているため、OS1205 とOS1206は異なる内容を示すデータである。同 様にして、アプリケーションプログラム1207 1208も異なる内容を示すデータである。

 さらにパリティデータ1301はストライプデ ータ1201とストライプデータ1202の排他的論理 のデータである。プロセッサ906は、パリテ データ1301を算出する。パリティデータ1301 、そのため例えばハードディスク912に障害 発生し、ストライプデータ1201を読み出すこ ができない場合、パリティデータ1301とスト ライプデータ1202からストライプデータ1201を 元することができる。同様にしてハードデ スク913に障害が発生し、ストライプデータ1 202を読み出すことができない場合、パリティ データ1301とストライプデータ1201からストラ プデータ1202を復元することができる。

 本実施例において、BIOS(Basic Input/Output Sy stem)設定などにおいて、ユーザはデータキャ シュ109、データバッファ110、ハードディス 912、913、914の書込みを有効/無効にするフラ グのオン/オフを設定する。ハードディスク91 2、913、914への書込みフラグをオフにすると 設定テーブル2001が更新される。データキャ シュ909へデータの書込みを許可する書き込 フラグをオンのままにして変更せず、デー バッファ110への書き込みを許可する書き込 フラグもオンのままにする。ユーザ若しく CPUモジュール901がRAID装置900をリブートした とき、ハードディスク912、913、914の書込みフ ラグをオフに設定することによって、ハード ディスク912、913、914へ起動に伴う初期データ の書き込みを禁止することができる。初期デ ータはOSの起動時刻、起動状態などを含み、 ステムの起動に伴う設定データやログデー である。

 図14(a)は、RAID管理領域917に格納されてい 管理データ1401である。管理データ1401は、 理情報1403とシステムの起動時間1405から構成 されている。管理情報1403は、ハードディス 912、913、914に障害が発生していない場合の 理情報であり、ハードディスク912、913、914 正常に動作していることを示す。同様にし 図14(b)は、RAID管理領域920に格納されている 理データ1402である。管理データ1402は、管理 情報1404とシステムの起動時間1406から構成さ ている。管理情報1404は、ハードディスク912 、913、914に障害が発生していない場合の管理 情報であり、ハードディスク912、913、914が正 常に動作していることを示す。同様にして図 14(c)は、RAID管理領域923に格納されている管理 データ1407である。管理データ1407は、管理情 1408とシステムの起動時間1409から構成され いる。管理情報1408は、ハードディスク912、9 13、914に障害が発生していない場合の管理情 であり、ハードディスク912、913、914が正常 動作していることを示す。

 ハードディスク912に障害が発生した場合 プロセッサ906は、HDDコントローラ911経由で 管理情報1403を図15(a)に示す管理情報1603に更 新する。管理情報1603は、ハードディスク912 RAID管理領域917に格納されているため、障害 より更新することができる場合もあるし更 できない場合もある。図15(a)に示す管理情 1603に記載のハードディスク912の動作状態は (異常)」と記載してあるは、HDDコントロー 911が管理情報1403を更新できた場合には、ハ ドディスク912の動作状態が「異常」と記載 れることを意味している。プロセッサ906は ハードディスク913、914の状態を「正常」の まとする。そのため、プロセッサ906は、HDD ントローラ911経由で、管理情報1403を更新す ることができない場合には、ハードディスク 912の動作状態は「正常」のままである。プロ セッサ906はRAID管理領域920に格納される管理 報1404を図15(b)に示す管理情報1604に更新する プロセッサ906は、管理情報1404に記載のハー ドディスク912の状態を「異常」と更新し、ハ ードディスク913、914の状態を「正常」のまま とする。プロセッサ906はRAID管理領域923に格 される管理情報1407を図15(c)に示す管理情報16 07に更新する。プロセッサ906は、管理情報1407 に記載のハードディスク912の状態を「異常」 と更新し、ハードディスク913、914の状態を「 正常」のままとする。

 さらにハードディスク913に障害が発生し 場合、プロセッサ906は管理情報1603、1604、16 07を図16(a)、図16(b)、図16(c)に示す管理情報1703 、1704、1708に更新する。図16(a)に示す管理情 1603に記載のハードディスク912、913の動作状 は「(異常)」である。プロセッサ906が管理 報1603を更新できた場合には、ハードディス 112、113の動作状態が「異常」と記載される とを意味している。そのため、プロセッサ9 06が管理情報1603を更新することができない場 合には、ハードディスク912、913の動作状態は 「正常」のままである(管理情報1603と同じ)。 図16(b)に示す管理情報1703に記載のハードディ スク912の動作状態は「異常」であり、ハード ディスク913の動作状態は「(異常)」であり、 ードディスク914の動作状態は「正常」のま である。図16(c)に示す管理情報1707に記載の ードディスク912、913の動作状態は「異常」 あり、ハードディスク914の動作状態は「正 」のままである。

 管理情報1403、1404、1407、1603、1604、1407、1703 、1704、1407は、ハードディスク912、913、914が 常に動作しているか否かを示す情報である プロセッサ906は、管理情報を随時更新する また管理情報を比較して矛盾がある場合あ 、矛盾とは、管理情報に記載されているハ ドディスク912、913、914の「正常」、「異常 の一致が取れないことである。

またHDDコントローラ911は、ハードディスク912 、913、914の異常を検出する機能を有している 。異常の検出の機構は例えば、HDDコントロー ラ911が診断コマンドなどの信号をハードディ スク912、913、914に送信し、それに対する正常 応答信号がハードディスク912、913、914から所 定時間内に返信されるか否かを監視している 。そしてHDDコントローラ911が所定時間内に正 常応答信号を受信しない場合には、ハードデ ィスク912、913、914に異常が発生したと判別す る。そしてHDDコントローラ911が所定時間内に 応答信号を受信した場合には、ハードディス ク912、913、914に異常は発生していないと判別 する。またデータの書込み又はデータの読み 出しが正常に行われたか否かを監視しており 、正常にデータの書込み又はデータの読み出 しが行われない場合には、異常が発生したと 決定する。 図10は本実施例に係るデータの 録処理のフローチャートである。

 本実施例では、ハードディスク912に障害 発生しハードディスク912をオフラインにし その後ハードディスク913に障害が発生して ードディスク913をオフラインにして、RAID装 置900がマルチデッド状態になる場合を説明す る。ハードディスク912、913をオフラインにす る順序は、ハードディスク913をオフラインに し、その後ハードディスク912をオフラインに する場合であってもよい。

 まずユーザはRAID装置900の電源を投入する (ステップS1001)。プロセッサ906は、RAID管理領 917、920、923に格納されている管理情報を参 する(ステップS1002)。

 CPUモジュール901はシステム領域915、918、9 21からOSをメモリ907に読み出し、システムを 動する(ステップS1003)。そしてプロセッサ906 、HDDコントローラ911経由で、RAID管理領域917 、920、923にシステムの起動時刻とシステムの 管理情報を書き込み、管理データを更新する (ステップS1004)。RAID装置900は、RAID装置900の外 部から入力されるデータをデータ領域916、918 、922に記録しデータの更新を行う(ステップS1 005)。プロセッサ906は、データ領域916のスト イプデータとデータ領域919のストライプデ タの排他的論理和を計算し、パリティデー を算出する(ステップS1006)。そしてプロセッ 906は、HDDコントローラ911経由で、パリティ ータをデータ領域922に格納する(ステップS10 07)。

 そしてハードディスク912に障害が発生す (ステップS1008)。プロセッサ906は、HDDコント ローラ911経由で、ハードディスク912をオフラ インにする(ステップS1009)。そしてRAID装置900 、RAID装置900の外部から入力されるデータを データ領域919に記録しデータの更新を行う( テップS1010)。プロセッサ906は、HDDコントロ ラ911経由で、データ領域922のパリティデー の更新を行う(ステップS1011)ハードディスク9 12はオフラインのため、データ領域916はデー の更新を行うことができない(ステップS1012) 。

 ハードディスク913に障害が発生する(ステ ップS1013)。プロセッサ906は、HDDコントローラ 911経由で、ハードディスク913をオフラインに する(ステップS1014)。ハードディスク912、913 オフラインにしたため、RAID装置900はシステ ダウンする(ステップS1015)。

 図11は本実施例に係るデータの記録復旧 フローチャートである。

 RAID装置900は、ハードディスク912、913の両 方を切り離してシステムダウンすると、ユー ザもしくは、CPUモジュール101がシステムをリ セットする(ステップS1101)。そしてプロセッ 906は、RAID管理領域917、920、923に格納されて る管理情報の参照を試みる(ステップS1102)。 プロセッサ906はRAID管理領域917、920、923の管 情報を読み出し可能か否かを判別する(ステ プS1103)。

 RAID管理領域917、920、923の管理情報を読み 出し可能な場合には、プロセッサ906はRAID管 領域917、920、923の管理情報を参照する。

 そしてプロセッサ906は、RAID管理領域917、 920、923の管理情報にハードディスク状態が異 常として記録されるなどの矛盾があるか否か 判別する(ステップS1104)。

 プロセッサ906は、RAID管理領域917、920、923 の管理情報に矛盾がないと判別した場合には 、RAID管理領域917、920、923に格納されている 理情報を比較し、冗長構成喪失直後の状態 解析する。

 プロセッサ906はハードディスク912をオフ インにした後に、ハードディスク913をオフ インにしたことを判別する。そしてプロセ サ906はハードディスク913のみオンラインに て(クリティカル状態にして)、ユーザ若し は、CPUモジュール901はシステムを起動する( テップS1105)。

 RAID管理領域917には、HDDコントローラ911が ハードディスク912へアクセスしたアクセス時 刻などのログが記録されている。同様にRAID 理領域920には、HDDコントローラ911がハード ィスク913へアクセスしたアクセス時刻など ログが記録されている。同様にRAID管理領域9 23には、HDDコントローラ911がハードディスク9 14へアクセスしたアクセス時刻などのログが 録されている。プロセッサ906はこのHDDコン ローラ911がハードディスク912、913、914へア セスしたアクセス時刻を比較して、ハード ィスク912、ハードディスク913をオフライン した順序を判別し、冗長構成喪失直後の状 を解析する。

 またプロセッサ906はシステム領域915、918 記録されている起動時刻、及びシステム領 921のパリティデータを参照することも可能 ある。起動時刻よりハードディスク912、ハ ドディスク913がオフラインになった順序を 別する構成であってもよい。

 RAID管理領域917、920、923の管理情報を読み 出し不可能な場合(ステップS1103 NO)や、RAID管 理領域917、920、923の管理情報にハードディス ク状態が異常として記録されるなどの矛盾が あり、冗長構成喪失直後の状態を解らない場 合には(ステップS1104 YES)、プロセッサ906は、 冗長構成喪失直後の状態を示す情報がメモリ 907にある場合かを確認する。プロセッサ906は HDDコントローラ911にハードディスク912への書 込み禁止の設定を行う。またプロセッサ906は 、ハードディク112をオンラインにした情報が メモリ907に記憶されているかを確認すると、 記憶されていないため、メモリ907にディスク 912をオンラインにした事を記憶し、ハードデ ィスク912をオンラインにする(ステップS1106) HDDコントローラ911がハードディスク912への 込みは行わないように、ユーザは予めメモ 907に格納されている設定テーブルのハード ィスク912、913、914の書き込みフラグをオフ しておく。そのためハードディスク912をオ ラインにした場合であっても、HDDコントロ ラ911はハードディスク912への書込みを行わ い。HDDコントローラ911はハードディスク912 914の全ての書き込み内容(システムの起動時 と起動状態などを含む)をデータキャッシュ 909に記録する。HDDコントローラ911は912、914の 全ての書き込み内容をデータバッファ910に記 録する構成であってもよい。ハードディスク 912の起動状態とは、ハードディスク912がオン ラインかオフラインかを示す状態である。

 CPUモジュール901はOSがパニックや、ハン アップしシステムが正常に起動しないこと 判別する(ステップS1107)。ユーザもしくは、C PUモジュール901がシステムをリセットする(ス テップS1108)。プロセッサ906はハードディスク 912をオフラインにする(ステップS1109)。そし プロセッサ906はハードディスク913をオンラ ンにし、メモリ907にディスク912をオフライ 、ディスク913、914をオンラインにした事を 憶しておく。(ステップS1110)。

 CPUモジュール901は、OSが正常に立ち上が と、プロセッサ906に対してシステムが正常 動作した事を通知する。そしてメモリ907に 納される設定テーブルに示す書き込みフラ をすべてONにしてOSを再起動する。プロセッ 906は、冗長構成喪失直後の状態を示す情報( RAID装置900が、ハードディスク912がオフライ で、ハードディスク913、914がオンラインの 態であることを示す情報)をメモリ907より参 する。

 そしてプロセッサ906は、ハードディク912 オフライン、ハードディスク913、914をオン インにして正常に起動する(ステップS1111)。 またこのとき、RAID管理領域920、923に格納さ ている管理情報に示すハードディスク913の 作状態を「正常」に更新する。

 その後、ハードディスク912は、障害の可能 が高いため新しいハードディスクに交換し ハードディスク913、914からリビルドを実施 る。リビルドが完了後、同様にハードディ ク913を新しいディスクに交換し最初のRAID3 成にし、システムを完全に復旧する。

本実施例におけるRAID装置900では、ハードデ スク912、913、914のうち複数のハードディス に障害が発生した場合であっても、正しい 序でハードディスクをオンラインにしてシ テムを正常に起動することができる。ハー ディスクのオンラインにする順序を特定し 、ハードディスク912、913、914へのデータの 書込みを防止できるため、RAID装置900はハー ディスク912、913、914のデータを救済するこ ができる。
本発明に係る判別手段が行う処理は、プロセ ッサが行う処理に含まれる。本発明における 起動手段が行う処理は、CPUモジュールが行う 処理に含まれる。本発明における格納手段が 行う処理は、データキャッシュ、データバッ ファが行う処理に含まれる。本発明に係る稼 動手段、特定手段が行う処理は、CPU、プロセ ッサが行う処理に含まれる。本発明に係る書 込み手段が行う処理は、HDDコントローラが行 う処理に含まれる。 また本実施例において データを記録する記録媒体はハードディス 912、913、914であるが、これに限られること なく、揮発性記録媒体であるメモリや不揮 性記録媒体のフラッシュメモリなどであっ もよい。

 本発明による記憶装置は、記録されたデ タの復旧を行うものである。したがって、 発明による記憶装置は、障害の発生したデ スクに記録されたデータを取得するうえで めて有用である。