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Patent Searching and Data


Title:
STRING FASTENING TOOL
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/090849
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a string fastening tool comprising sliders having string passing holes, and a case arranging the sliders to slide from the openings on the end-face sides to the inside space and having windows formed in two opposed faces and enabled to communicate with the passing holes, so that the strings can be retained and prevented from coming out by moving the positions of the through holes relative to the windows through the slides of the sliders from the state, in which the pull-side end portions are threaded into the windows and the passing holes. The string fastening tool is constituted of three members of the case and the paired sliders. The case has the inside space and the windows on the two sides. The sliders are independently arranged in the spaces on the two sides, and each slider has two through holes at two portions. The end portions of the strings are led in different directions and threaded through the windows of the corresponding sides and the individual through holes, and are pulled in the different directions so that the individual sliders can be slid to retain the end portions of the strings.

Inventors:
KAWAGUCHI GAKU (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/050726
Publication Date:
July 31, 2008
Filing Date:
January 21, 2008
Export Citation:
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Assignee:
NIFCO INC (JP)
KAWAGUCHI GAKU (JP)
International Classes:
A44B99/00; A44B11/06
Foreign References:
JPH11332617A1999-12-07
JP3112315U2005-08-11
JPH09224717A1997-09-02
JP2003009910A2003-01-14
JP2002537879A2002-11-12
JP2001218607A2001-08-14
Attorney, Agent or Firm:
OGAWA, Toshiharu et al. (SIA Kanda Square17, Kanda-konyacho,Chiyoda-k, Tokyo 35, JP)
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Claims:
 紐用通し孔を形成しているスライダーと、前記スライダーを端面側の開口から内空間に摺動可能に配置し、かつ前記通し孔と連通可能な窓部を対向する上下面に形成しているケースとを備え、紐がその引き側端部を、前記窓部及び前記通し孔に通した状態から、前記スライダーの摺動を介して前記窓部に対する前記通し孔の位置をずらすことで抜けないよう係止可能にする紐留め具において、
 前記ケースと一対の前記スライダーとの3点構成からなり、
 前記ケースは前記内空間及び前記窓部を両側に有しているとともに、前記各スライダーは前記両側の内空間にそれぞれ独立して配置されて、かつ該各スライダーが前記通し孔をそれぞれ2箇所に有して、
 前記紐の引き側端部を、前記ケースの両側に異方向からそれぞれ導いて対応する側の前記窓部及び前記各通し孔に通した状態から、異方向への引き操作によって前記各スライダーを摺動し、それにより係止可能にすることを特徴とする紐留め具。
 前記スライダーは、前記ケースの内空間に挿入されると共に前記通し孔を形成している略舌状の差込板部と、該差込板部の対応端に設けられて前記ケースの開口を外側から目視不能に覆う釦部と、前記ケースから不用意に外れないようにする抜止め手段とを有していることを特徴とする請求項1に記載の紐留め具。
 前記通し孔及び前記窓部の少なくとも一方には前記紐の対応部に喰い付くエッジ部が設けられている請求項1又は2に記載の紐留め具。
 前記各通し孔は円形からなると共に、前記窓部は前記各通し孔を露出可能な大きさの楕円形からなることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の紐留め具。
Description:
紐留め具

 本発明は、例えば、靴の前側や袋体の開 縁回り等に配置される紐の両端又は一端を っ張って任意の長さに係止したり、紐の締 付け度合いを調整するために好適な紐留め に関する。

 この種の紐留め具は、特許文献1~3に例示さ るように、紐用通し孔を形成しているスラ ダー(挿入子、スライド体等とも称される) 、前記スライダーを端面側の開口から内空 に摺動可能に配置し、かつ前記通し孔と連 可能な窓部を対向する上下面に形成してい ケース(本体、ケース体、外体等とも称され )と、前記スライダーをケースから突出する 方向へ付勢する付勢手段(コイルばね又は樹 の弾性片で構成されている)とを備えている そして、使用時は、スライダーが付勢手段 付勢力によりケースから突出方向へ摺動さ 、ケース側窓部に対するスライダー側通し の位置をずらすことで、紐の対応部を、窓 内面と通し孔の対応内面部との間に挟持し それにより紐の引き側端部を抜けないよう 止する。また、係止を解除したり紐の引き を調整する際は、スライダーを付勢力に抗 てケース内へ押し込んだ状態を保って、紐 め具自体を紐に沿って移動することになる

実公平5-3052号公報

特開平11-332617号公報

特開2001-218607号公報

 上記した従来紐留め具は、紐の引出量な を簡単に調整できるため簡易かつ使い勝手 優れているが、何れもがスライダーを付勢 る付勢手段を必須としているため、更なる 型化、軽量化並びにコスト低減が図り難い のとなっている。すなわち、付勢手段のう 、特許文献1や3のごとくコイルばねを使用 ると部品点数が増えたり配置空間も必要と り、特許文献2のごとく弾性片をスライダー 一体に形成すると、成形型が高価となり、 た弾性片が短いと良好な弾性特性を付与し く、長いと大きな配置空間が必要となる。

 本発明の目的は、以上のような問題を解 して、特に部品点数を削減したり小型・軽 化をより達成し、それにより信頼性の向上 用途拡大に寄与することにある。

 上記目的を達成するため本発明は、紐用 し孔を形成しているスライダーと、前記ス イダーを端面側の開口から内空間に摺動可 に配置し、かつ前記通し孔と連通可能な窓 を対向する上下面に形成しているケースと 備え、紐がその引き側端部を、前記窓部及 前記通し孔に通した状態から、前記スライ ーの摺動を介して前記窓部に対する前記通 孔の位置をずらすことで抜けないよう係止 能にする紐留め具において、前記ケースと 対の前記スライダーとの3点構成からなり、 前記ケースは前記内空間及び前記窓部を両側 に有していると共に、前記各スライダーは前 記両側の内空間にそれぞれ独立して配置され 、かつ該各スライダーが前記通し孔をそれぞ れ2箇所に有して、前記紐の引き側端部を、 記ケースの両側に異方向からそれぞれ導い 対応する側の前記窓部及び前記各通し孔に した状態から、異方向への引き操作によっ 前記各スライダーを摺動し、それにより係 可能にすることを特徴としている。

 以上の本発明において、紐としては、ロ プやコードそれら類似にするものを含む広 な意味で使用している。また、紐の引き側 部としては、例えば、通常の靴の紐のごと 同じ紐の両端が引き側端部となる態様と、 割された各紐が衣服等の物品の離間した箇 に取り付けられ、各紐の引き側端部を引き せるような場合だと異なる紐の対応端が引 側端部となる態様とが考えられ、何れであ てもよい。

 本発明では、従来構造に比べて、特にケ ス及び2つのスライダーの3点構成であり、 勢手段を用いないで、スライダーを各紐の き側端部を異方向に引き操作することによ 紐係止位置に摺動するため、コスト低減と 型・軽量化をより達成でき、それにより用 拡大を実現できる。

 以上の本発明は次のような形態で具体化さ ることがより好ましい。
(ア)前記スライダーは、前記ケースの内空間 挿入されると共に前記通し孔を形成してい 略舌状の差込板部と、該差込板部の対応端 設けられて前記ケースの開口を外側から目 不能に覆う釦部と、前記ケースから不用意 外れないようにする抜止め手段とを有して る構成である(第1形態)。

 この形態では、構成部材のシンプル化を図 ことを前提とし、ケースの開口を目視不能 覆う釦部の存在によって外観特性及び紐の さを調整する際の操作性を良好にでき、ま 抜止め手段により未使用時におけるスライ ーの抜け落ちを阻止し、取扱性を維持でき ようにする。
(イ)前記通し孔及び前記窓部の少なくとも一 には前記紐の対応部に喰い付くエッジ部等 設けられている構成である(第2形態)。

 この形態では、ケース側窓部内面とスライ ー側の対応する通し孔の対応内面部との間 紐の引き側端部を挟持して抜けないよう係 するが、その際、エッジ部で挟持すること よって確実な抜け止め係止を付与できる。
(ウ)前記各通し孔は円形からなると共に、前 窓部は前記各通し孔を露出可能な大きさの 円形からなる構成である(第3形態)。

 この形態では、紐の引き側端部を窓部及 各通し孔に組み込む操作、及び紐が円形通 孔の孔縁や楕円形窓部の孔縁の対応部に挟 れることによって確実な抜け止め係止を付 できる。

形態例の紐留め具を示す概略斜視図で る。 (a)は上記紐留め具の上面図、(b)は端面 、(c)は側面図、(d)は(a)のA-A線断面図である (a)は上記紐留め具に紐の引き側端部を れぞれ引っ掛けた状態を示す断面図、(b)は 紐の引き側端部を異方向へ引き操作した状 を示す模式断面図である。 上記紐留め具のケース単品を示し、(a) 上面図、(b)は端面図、(c)は下面図、(d)は(a) B-B線断面図である。 上記紐留め具のスライダー単品を示し (a)は上面図、(b)は右端面図、(c)は左端面図 (d)は側面図、(e)は(a)のC-C線断面図である。

 本発明の最適な形態を図面を参照しなが 説明する。図1は紐留め具の外観を示し、図 2(a)~(d)は紐留め具の細部を示し、図3(a)(b)は紐 留め具の使用時の状態を示し、図4(a)~(d)は紐 め具を構成しているケース単品を示し、図5 (a)~(e)は紐留め具を構成しているスライダー 品を示している。以下の説明では構造特徴 作用特徴の順に詳述する。

(構造特徴)形態例の紐留め具3は、偏平筒形 のケース1と2つのスライダー2,2との3点で構成 されており、又、作図上拡大しているが、実 際はかなり小さくなっている。ケース1及び ライダー2は、何れもが樹脂の射出成形体で り、共にシンプルな形状で量産性に優れて る。

 ここで、ケース1は、図1と図4(a)~(d)に示さ れるように、偏平筒状をなし、上下面10,11と 両端面12,12と、両側面13,13とで区画形成され ている。上下面10,11は、上面10が極緩い凸形 湾曲面であり、下面11が極緩い凹形の湾曲面 であり、左右に窓部15a,15bと16a,16bが上下貫通 た状態で設けられている。各窓部は横に長 楕円形である。また、ケース1内は、両端面 12,12の間を断面矩形の空間で貫通している。 号14はその内空間であり、符号14aは内空間14 に通じている各端面12に貫通された開口であ 。但し、ケース1の内部は、両端面に開口し 、かつその手前に該開口に通じている所定長 さの内空間を有していればよい。

 なお、符号15aと16aは上面10の窓部、符号15 b,16bは下面11の窓部である。また、符号を付 ないが、各窓部のうち、窓部15a,16aの孔下縁 、窓部15b,16bの孔下縁及び孔上縁は紐4の対 部に喰い付き易くなるようエッジ部として 成されている。

 各スライダー2は、図1と図5(a)~(e)に示され るように、略舌状の差込板部20と、差込板部2 0の後端面に設けられた釦部21からなる。差込 板部20は、ケース側内空間14に挿入される形 であり、紐4を通す2つの通し孔22,23と、上下 にそれぞれ突出されている、抜止め手段と ての突起24とを有している。符号25は差込板 部20の上下面のうち、釦部21の手前に設けら ている凹部である。通し孔22及び通し孔23は 図5(e)から分かるように、それぞれの孔の上 下縁が紐4の対応部に喰い付き易くなるよう ッジ部22a,23aに形成されている。

 各通し孔22,23は、同じ径の円形からなる ともに、図2(a)から推察されるごとく両者が 記窓部(15a,15b又は16a,16b)に収まる大きさとな っている。突起24は、差込板部20の上下面に ち、前側の通し孔22と後側の通し孔23との間 位置し、かつ板幅の中間部に突出されてい 。そして、各突起24は、各スライダー2がケ ス1に対し両端の開口14aから対応する内空間 14に挿入された状態で対応する窓部(15a,15b又 16a,16b)内に位置し、各スライダー2が引き抜 れる方向に摺動されると対応する窓部(15a,15b 又は16a,16b)の内周に当たって、それ以上抜け いよう規制するストッパーとして機能する

 釦部20は、差込板部20がケース1の内空間14 に最大まで挿入された状態で、ケース側開口 14aを外側から目視不能に覆う大きさからなる 。また、釦部20は、外面に突設した複数の凸 21aを有しており、スライダー2をケース1内 押し操作する際に凸部21aの存在で指などが り難くなるようにしている。

(作用特徴)以上の紐留め具3は、図3(a)(b)に 途例として示したように、例えば、袋体の 口縁回り等に配置される紐4の両端部4a,4aを なる方向から引き寄せて、長さ調整可能に 止するような場合に用いられる。すなわち この態様では、図3(a)のごとく、左側の端部4 aは、紐留め具3の左側に引き寄せられて、下 の窓部15b、前側の通し孔22、上側の窓部15a 後側の通し孔23、下側窓部15bに通され紐4の 応する内側に引き出される。同様に、右側 左側の端部4aも、紐留め具3の右側に引き寄 られて、下側の窓部16b、前側の通し孔22、上 側の窓部16a、後側の通し孔23、下側窓部16bに され紐4の対応する内側に引き出される。

 そして、紐4は、以上のセット状態から、 両端部4a,4aが図3(b)のごとく異なる同図の矢印 方向に引き操作される。すると、紐留め具3 、両側のスライダー2が対応端部2aの引き方 の応力を受け、該応力と同方向、つまり左 のスライダー2がケース1の対応端から突出す る左方向、右側のスライダー2がケース1の対 端から突出する右方向へ摺動される。つま 、各スライダー2は、後側の通し孔23を形成 ている部分を内空間14の対応する開口14a側 移行するよう摺動される。すると、紐留め 3は、各引き側端部4aの対応部を、上下窓部15 a,15bの対応孔周面部分と通し孔23の対応孔周 部分との間、又は、上下窓部16a,16bの対応孔 面部分と通し孔23の対応孔周面部分との間 挟持し、それにより紐の引き側端部4a,4aを抜 けないよう係止する。

 この係止状態は、特に、上記した窓部15a 孔下縁及び窓部15bの孔上下縁のエッジ部、 び通し孔23の孔上下縁のエッジ部23aが紐4の 応部に喰い付いていること、各引き側端部4 aのうち、下側の窓部15b又は窓部16bから引き された紐部分が窓部15b又は窓部16bに挿入さ る手前に位置して図3(b)の矢印と反対方向に かれ(矢印と反対方向の張力を受け)ている 部分とケース1の対応部との間に挟み込まれ 状態になること、等によって確実に維持さ る。

 また、紐4の係止を解除したり引き度合い を緩める場合は釦21をケース1の対応端面側に 押し操作する。すると、紐留め具3は、スラ ダー2が内空間14の奥へ摺動されて、図3(a)と 様なセット時の状態に切り換えられて引き 端部4aが引き戻されることになる。この係 解除操作は、従来構造のごとく付勢手段の 勢力に抗して行わないため、比較的弱い押 力にて係止解除できる。

 以上のような紐留め具3では、従来構造に 比べて、ケース1とスライダー2を製造すれば く、しかも付勢手段を用いない分だけ組み け作業も簡易となるため、コスト低減が可 となり、付勢手段用の配置空間を省くこと 一層の小型化と軽量化を実現でき、それら より例えばベビー用の衣服やその他の身回 品にも好適となり、用途拡大も期待できる

 なお、以上の形態は本発明を何ら制約する のではない。本発明の紐留め具は、請求項 特定される技術要素を実質的に備えておれ よく、細部は必要に応じて種々変更したり 開可能なものである。
 
 なお、2007年1月25日に出願された日本国特許 出願第2007-015294号の明細書、特許請求の範囲 図面及び要約書の全内容をここに引用し、 発明の明細書の開示として、取り入れるも である。