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Title:
STRIP-LINE FILTER, AND METHOD FOR MANUFACTURING THE SAME
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/078281
Kind Code:
A1
Abstract:
Disclosed is a strip-line filter, which can acquire arbitrary stable filter characteristics while suppressing the external coupling quantity thereof. The strip-line filter comprises an upper-face resonator electrode (13A), an input/output electrode on the lower face of a dielectric substrate (10), and outgoing electrodes connected with the upper-face resonator electrode (13A). The outgoing electrodes include a side-face line portion (14A), an upper-face line portion (16A) and a connecting electrode portion (15A). The side-face line portion (14A) is mounted on the side face of the dielectric substrate (10). The upper-face line portion (16A) is mounted on the upper face of the dielectric substrate (10), and is connected with the upper-face resonator electrode (13A).The connecting electrode portion (15A) is mounted on the upper face of the dielectric substrate (10) with such a line width from the boundary between the side face and the upper face as is different from that of the upper-face line portion (16A), and is connected with the side-face line portion (14A) and the upper-face line portion (16A). The width of the connecting electrode portion (15A) at that boundary is larger than the line width of the side-face line portion (14A).

Inventors:
TSUJIGUCHI TATSUYA (JP)
HONDA NOBUYOSHI (JP)
TAKEI YASUNORI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/072031
Publication Date:
June 25, 2009
Filing Date:
December 04, 2008
Export Citation:
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Assignee:
MURATA MANUFACTURING CO (JP)
TSUJIGUCHI TATSUYA (JP)
HONDA NOBUYOSHI (JP)
TAKEI YASUNORI (JP)
International Classes:
H01P1/203; H01P1/205; H01P7/08
Foreign References:
JPH01305702A1989-12-11
JP2006287985A2006-10-19
JP2002335111A2002-11-22
JPH08298402A1996-11-12
Attorney, Agent or Firm:
KOMORI, Hisao (Noninbashi Chuo-ku, Osaka-sh, Osaka 11, JP)
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Claims:
 矩形平板状の誘電体基板の下面に設けられた接地電極と、
 前記誘電体基板の下面に前記接地電極から離間して設けられた入出力電極と、
 前記誘電体基板の上面に設けられ共振器を構成する共振器電極と、
 前記入出力電極および前記共振器電極に接続された引出電極と、
を備え、
 前記引出電極は、
前記誘電体基板の側面に設けられた側面線路部と、
前記誘電体基板の上面に設けられ前記共振器電極に接続される上面線路部と、
前記誘電体基板の上面に、側面と上面との境界から前記上面線路部と異なる線路幅で設けられ、前記側面線路部と前記上面線路部とに接続された接続電極部と、を備え、
 前記接続電極部の前記境界での幅は、前記側面線路部の線路幅よりも広い、マイクロストリップラインフィルタ。
 前記上面線路部の線路幅は、前記接続電極部の前記境界での幅よりも狭い、マイクロストリップラインフィルタ。
 前記上面線路部の線路幅は、前記側面線路部の線路幅よりも狭い、請求項1または2に記載のストリップラインフィルタ。
 前記側面線路部は、その線路幅が前記入出力電極よりも狭い、請求項1~3のいずれかに記載のストリップラインフィルタ。
 前記接続電極部の前記境界での中心位置は、前記側面線路部の幅方向の中心位置に略一致する、請求項1~4のいずれかに記載のストリップラインフィルタ。
 前記上面線路部の幅方向の中心位置は、前記接続電極部の前記境界での中心位置からずれる、請求項1~5のいずれかに記載のストリップラインフィルタ。
 前記上面線路部の幅方向の中心位置は、前記接続電極部の前記境界での中心位置から前記共振器電極の開放端側にずれる、請求項6に記載のストリップラインフィルタ。
 互いにインターディジタル結合する複数の共振器電極が設けられ、入出力段の共振器電極に前記引出電極が接続された、請求項1~7のいずれかに記載のストリップラインフィルタ。
 前記誘電体基板の上面の電極は感光性電極であり、前記誘電体基板の下面および側面の電極は非感光性電極である請求項1~8のいずれかに記載のストリップラインフィルタ。
 請求項1~9のいずれかに記載のストリップラインフィルタの製造方法であって、
 上面に前記共振器電極、前記上面線路部、および前記接続電極部を形成し、下面に前記接地電極および前記入出力電極を形成した平板状の誘電体母基板を、複数の誘電体基板に分割する分割ステップと、
 前記分割ステップにより分割された前記誘電体基板の側面に、導電体ペーストを印刷し、乾燥し、焼成して、前記側面線路部を形成する側面線路形成ステップと、を備えるストリップラインフィルタの製造方法。
Description:
ストリップラインフィルタおよ その製造方法

 この発明は、誘電体基板にストリップラ ンを設けたストリップラインフィルタと、 の製造方法とに関する。

 高周波で非常に広い帯域を使ったUWB(ウル トラワイドバンド)通信など大容量の通信シ テムが利用されている。そのような通信シ テムで使用されるフィルタには広帯域なフ ルタ特性が求められ、外部結合の強いフィ タが利用される。外部結合の強いフィルタ しては、入出力段の共振器を構成する共振 電極と入出力電極との間を電極で直接接続 てタップ結合させたストリップラインライ フィルタがある。

 このようなストリップラインフィルタで 、誘電体基板の上面に共振器電極が、下面 入出力電極が設けられて、引出電極が、誘 体基板の上面に設けられた共振器電極の中 付近から垂直に延び、誘電体基板の側面を 由して誘電体基板の下面に設けられた入出 電極まで付設されることがあった(例えば、 特許文献1参照。)。

 また、ストリップラインフィルタのSMD実 時には、溶融ハンダによるチップのセルフ ライメント効果によって、チップが一方側 引張られて実装不良になることがあった。 のような実装不良を防ぐため、誘電体基板 面での引出電極の電極中心は、基板の中心 と略一致するように構成されることがあっ 。

 また、ストリップラインフィルタの小型化 ため高誘電率の誘電体基板が用いられる場 、引出電極と接地電極との間で大きな容量 生じる。この容量は外部結合を弱めるよう 作用するため、大きな外部結合を得るため は、引出電極の線路幅を細くして容量を抑 する必要があった。

特開平7-58509号公報

 誘電体基板上面の電極形成後に側面への 極形成を行う場合、上面の電極形成精度に べて側面への電極形成精度が劣ることがあ た。そのため、引出電極の誘電体基板側面 の電極中心の位置が、上面での電極中心の 置からずれることより、引出電極における 面と側面の接続箇所の幅が変動する虞があ た。この変動によって、外部結合量が変化 ると周波数特性のバラツキが大きくなり製 の良品率が低下する問題が生じる。

 上記問題は、引出電極の誘電体基板上面 の線路幅を、側面での電極幅よりも電極形 誤差以上に狭くすることで解消することが きる。しかしながら、これだけでは引出電 の形状の制約が大きく、制約を満たしなが 外部結合量を任意に設定し、所望のフィル 特性を得ることが難しかった。

 そこで本発明は、外部結合量を任意に設 でき、所望のフィルタ特性を安定して得ら る構成のストリップラインフィルタと、そ 製造方法を提供することを目的とする。

 この発明のストリップラインフィルタは 接地電極と入出力電極と共振器電極と引出 極とを備え、引出電極は、側面線路部と上 線路部と接続電極部とを備える。接地電極 、矩形平板状の誘電体基板の下面に設けら ている。入出力電極は、誘電体基板の下面 接地電極から離間して設けられている。共 器電極は、誘電体基板の上面に設けられて て、共振器の一部を構成する。引出電極は 入出力電極および共振器電極に接続されて る。引出電極を構成する側面線路部は、誘 体基板の側面に設けられている。引出電極 構成する上面線路部は、誘電体基板の上面 設けられ共振器電極に接続されている。引 電極を構成する接続電極部は、誘電体基板 上面に、側面と上面との境界から前記上面 路部と異なる線路幅で設けられ、側面線路 と上面線路部とに接続されている。接続電 部の前記境界での幅は、側面線路部の線路 よりも広い。

 このような構成では、電極幅の広い接続 極部によって上面線路部と側面線路部との 続性を確保する。接続電極部の幅は、側面 路部の電極形成誤差を考慮して設定する必 があるが、上面線路部の線路幅はそのよう 誤差を考慮する必要が無く、線路幅を任意 設定できる。

 上面線路部の線路幅は、接続電極部の前 境界での幅よりも狭くてもよい。上面線路 の線路幅が狭いと、大きな外部結合が得ら る。したがって、UWB通信に用いるフィルタ して最適な、外部結合の大きなフィルタを 成できる。この場合でも、電極幅の広い接 電極部によって上面線路部と側面線路部と 接続性を確保できる。

 上面線路部の線路幅は、側面線路部の線 幅よりも狭くてもよい。側面線路部を印刷 により形成する場合、その線路幅は広くな てしまう。その場合でも、電極幅の広い接 電極部によって上面線路部と側面線路部と 接続性を確保することにより、上面線路部 線路幅を任意に設定できる。したがって、 面線路部の線路幅を側面線路部の線路幅よ も狭くして、極めて強い外部結合量を実現 ることが可能になる。

 側面線路部は、その線路幅が入出力電極 りも狭くてもよい。これにより、側面線路 と入出力電極との接続性を確保できる。

 接続電極部の前記境界での中心位置は、 面線路部の幅方向の中心位置に略一致して よい。この場合、側面線路部の電極形成誤 を許容し易くなる。

 上面線路部の幅方向の中心位置は、接続 極部の前記境界での中心位置からずれても い。上面線路部は、接続電極部とは異なり 方向の中心位置を考慮する必要が無く、そ 形成位置を任意に設定できる。また、上面 路部の形成位置がずれていても、接続電極 の幅が広いので、上面線路部と接続電極部 の接続性を確保できる。なお、共振器電極 上面線路部との接続位置により、外部結合 は影響を受けるため、その位置調整によっ も、外部結合量を任意に設定できる。

 上面線路部の幅方向の中心位置は、接続 極部の前記境界での中心位置から共振器電 の開放端側にずれると外部結合量は大きく り、逆に短絡端(等価的な短絡端を含む)に づくと、外部結合量は小さくなるので、外 結合量、ひいてはフィルタ特性を任意に設 できる。

 互いにインターディジタル結合する複数 共振器電極が設けられ、入出力段の共振器 極に引出電極が接続されてもよい。これに り、共振器間の強い結合が得られ、フィル 特性を広帯域化できる。

 誘電体基板の上面の電極は感光性電極で り、誘電体基板の下面および側面の電極は 感光性電極であってもよい。これにより、 ィルタ特性に大きな影響を及ぼす共振器電 などを高精度に形成しながら、接地電極や 面線路などの形成のための工程コストを抑 できる。この場合、側面線路などの形状精 が低くても、引出電極の接続性を高め、外 結合量を任意に設定できる。

 この発明のストリップラインフィルタの 造方法は、分割ステップと側面線路形成ス ップとを備える。分割ステップは、平板状 誘電体母基板を複数の誘電体基板に分割す ステップである。この誘電体母基板は、上 に共振器電極、上面線路部、および接続電 部を形成し、下面に接地電極および入出力 極を形成したものである。側面線路形成ス ップは、分割ステップにより分割された誘 体基板の側面に、導電体ペーストを印刷し 乾燥し、焼成して、側面線路部を形成する テップである。

 この発明によれば、引出電極として側面 路部と上面線路部と接続電極部とを設け、 電体基板の上面と側面との境界での接続電 部の幅を、側面線路部の線路幅の線路幅よ も広くすることによって、電極接続の信頼 が高まり、ストリップラインフィルタの外 結合量を任意に設定して、所望の安定した ィルタ特性が得られる。

実施形態に係るストリップラインフィ タの上面側の分解斜視図である。 同ストリップラインフィルタの下面側 斜視図である。 同ストリップラインフィルタの製造工 のフローを説明する図である。 同ストリップラインフィルタの引出電 周辺の拡大斜視図である。 同ストリップラインフィルタの引出電 の他の形状設定例を説明する図である。

符号の説明

1…ストリップラインフィルタ
2,3…ガラス層
10…誘電体基板
11A~11D…ダミー電極
12A~12D…側面共振器電極
13A~13E…上面共振器電極
14A,14B…側面線路部
15A,15B…接続電極部
16A,16B…上面線路部
17…接地電極
18A,18B…入出力電極

 以下、本発明の実施形態のストリップラ ンフィルタの構成例を説明する。

 ここで示すストリップラインフィルタは 域通過型のフィルタである。このフィルタ 、4GHz以上の高周波帯に対応するUWB(Ultra Wide  Band)通信に利用される。

 図1は、ストリップラインフィルタの上面 側の分解斜視図である。図2は、ストリップ インフィルタの下面側の斜視図である。

 ストリップラインフィルタ1は、誘電体基 板10とガラス層2,3とを備える。ここではガラ 層2,3は、それぞれ厚み約15μmとしている。 ラス層2,3は、誘電体基板10の上面に積層して いて、ストリップラインフィルタ1の機械的 護、耐環境性向上などに寄与する。ガラス 2をガラス層3に積層しているため、ガラス層 2にマーカとなる孔21を設けることができ、こ れにより、ストリップラインフィルタ1の向 が視認可能になっている。なお、ガラス層2, 3は必須の構成ではなく設けなくてもよい。

 基板10は酸化チタン等からなる比誘電率 約111の小型直方体状のセラミック焼結基板 ある。基板10の組成および寸法は周波数特性 などを考慮して適宜設定している。

 基板10の上面は、上面共振器電極13A~13Eと 面線路部16A,16Bと接続電極部15A,15Bとが形成 れている。これらの電極パターンは厚み約5 m以上の銀電極であり、基板10に感光性銀ペ ストを塗布し、フォトリソグラフィプロセ によりパターン形成し、焼成してなる。こ らの電極を感光性銀電極とすることによっ 、電極の形状精度を高めて、UWB通信に利用 能なストリップラインフィルタとしている

 基板10の右手前面(右側面)は、側面共振器 電極12A,12Bとダミー電極11A,11Bとが形成されて る。基板10の右手前面に対向する左手奥面( 側面)は、側面共振器電極12C,12Dとダミー電 11C,11Dとが形成されている。これらの電極パ ーンは厚み約12μm以上の銀電極であり、基 10にスクリーンマスクまたはメタルマスクを 用いて非感光性の銀ペーストを塗布し、焼成 してなる。なお、基板10の右側面の電極パタ ンと左側面の電極パターンとは互いに合同 形状に形成して、これらの電極パターンの 成工程で基板10の向きを制御する必要を無 している。なお、ここでは側面の対称性を 保するためにダミー電極11A~11Dを設けている 、これらの電極は必須の構成でなく設けな てもよい。

 基板10の左手前面(正面)は、側面線路部14A が形成されている。基板10の左手前面に対向 る右手奥面(背面)は、側面線路部14B(不図示) が形成されている。これらの電極パターンは 厚み約12μm以上の銀電極であり、基板10にス リーンマスクまたはメタルマスクを用いて 感光性の銀ペーストを塗布し、焼成してな 。なお、基板10の正面の電極パターンと背面 の電極パターンとは互いに合同に形成して、 これらの電極パターンの形成工程で基板10の きを制御する必要を無くしている。

 基板10の下面は、このストリップライン ィルタ1の実装面であり、接地電極17と入出 電極18A,18Bが形成されている。入出力電極18A, 18Bは、接地電極17から分離して形成している 入出力電極18A,18Bは、このストリップライン フィルタ1を実装基板に実装する際に、高周 信号入出力端子に接続される。接地電極17は 共振器のグランド面であり、実装基板の接地 電極に接続される。この下面電極パターンは 厚み約12μmの銀電極であり、基板10にスクリ ンマスクまたはメタルマスクを用いて非感 性の銀ペーストを塗布し、焼成してなる。

 入出力電極18A,18Bは、正面または背面と下 面との境界に接する位置に設けている。そし て、その境界での幅を、側面線路部14A,14Bよ も太くすることで、側面線路部14A,14Bとの接 性を高め、且つ、側面線路部14A,14Bと接地電 極17との絶縁性を高めている。

 なお、側面電極パターンの電極厚みを上 電極パターンの電極厚みよりは厚いものに ているので、一般に電流集中が生じる接地 側の部位での電流を分散させ、導体ロスを 減させている。この構成によって、このス リップラインフィルタは挿入損失が小さい 子になっている。

 さて、基板10の上面では、上面共振器電 13A,13Eは基板10の左側面と上面との境界で側 共振器電極12C,12Dに接続され、側面共振器電 12C,12Dを介して下面の接地電極17に接続され いる。また、上面共振器電極13A,13Eは、その 境界から右側面側に延設され、先端が開放さ れている。

 上面共振器電極13B,13Dは基板10の右側面と 面との境界で側面共振器電極12A,12Bに接続さ れ、側面共振器電極12A,12Bを介して下面の接 電極17に接続されている。また、上面共振器 電極13B,13Dは、その境界から右側面側に屈曲 て延び、先端が開放されている。

 上面共振器電極13Cは基板10の中央に配置 れていて、右側面側が開いたC字形状の電極 ある。上面共振器電極13Cは、その両端が開 されている。

 これらの上面共振器電極13A~13Eは、下面の 接地電極17に対向し、互いにインターディジ ル結合する5段の共振器を構成している。こ れにより各共振器間の電磁界結合が強いもの になり、フィルタ特性の広帯域化が実現でき ている。なお、インターディジタル結合する 構成のほか、コムライン結合するような構成 を採用してもよい。

 1段目の共振器を構成する上面共振器電極 13Aと、5段目の共振器を構成する上面共振器 極13Eとは、入出力段の共振器であり、上面 路部16A,16Bと接続電極部15A,15Bと側面線路部14A ,14Bとを介して入出力電極18A,18Bに接続されて る。上面線路部16A,16Bと接続電極部15A,15Bと 面線路部14A,14Bが引出電極を構成している。 面線路部14A,14Bは下面の入出力電極18A,18Bに 続されている。上面線路部16A,16Bは上面共振 電極13A,13Eに接続されている。接続電極部15A ,15Bは、正面または背面と上面との境界から けられ、側面線路部14A,14Bと上面線路部16A,16B とに接続されている。このように上面共振器 電極13A,13Eが、入出力電極18A,18Bに対して電極 直接接続されているため、入出力段の共振 は入出力電極18A,18Bにタップ結合し、強い外 部結合を実現している。

 図3は、ストリップラインフィルタ1の製 工程を説明するフローである。

(S1)まず、いずれの面にも電極を形成して ない誘電体母基板を用意する。

(S2)次に、上記誘電体母基板に対して、下 に導電体ペーストをスクリーン印刷または タルマスク印刷し、焼成を経て接地電極17お よび入出力電極18A,18Bを形成する。

(S3)次に、誘電体母基板に対して、上面に 光性導電体ペーストを印刷し、露光、現像 るフォトリソグラフィプロセスを経て、焼 により上面共振器電極13A~13Eと接続電極部15A 15Bと上面線路部16A,16Bとを形成する。フォト リソグラフィプロセスでは、電極を30μm程度 で細線化でき、極めて高い位置精度で電極 形成できる。

(S4)次に、誘電体母基板の上面側にガラス ーストを印刷し、焼成を経て透明なガラス を形成する。この工程によりガラス層2,3が 成される。

(S5)次に、上記のようにして構成した誘電 母基板からダイシングなどにより多数の素 を切り出す。

(S6)次に、素体を配列して、所定パターン メタルマスクまたはスクリーンマスクによ 導電体ペーストを印刷する印刷プロセスを て、焼成により電極を形成する。この印刷 ロセスを各側面に実施することで、側面線 部14A,14Bと、側面共振器電極12A~12Dと、ダミー 電極11A~11Dとが形成される。この印刷プロセ では、電極は100μm程度までしか細線化でき 、フォトリソグラフィプロセスに比べて低 位置精度でしか電極を形成できない。

 以上の工程により、ストリップラインフ ルタ1は製造されている。

 次に、引出電極の具体的な形状設定例を 明する。

 図4は、引出電極の周辺構造を説明する拡 大斜視図である。この図では、上面線路部16A と接続電極部15Aと側面線路部14Aとからなる引 出電極の周辺構造を示している。以下の説明 では、上面線路部16Aと接続電極部15Aと側面線 路部14Aとについて説明するが、上面線路部16B と接続電極部15Bと側面線路部14Bとからなる引 出電極についても同様である。

 上面線路部16Aと接続電極部15Aと側面線路 14Aとからなる引出電極は、いずれも基板10 中心線を通るように形成されている。上面 路部16A,16Bの線路幅をW1とし、接続電極部15A,1 5Bが正面および背面と接する幅をW2とし、側 線路部14A,14Bの線路幅をW3とすれば、それら 寸法は、W1<W3<W2の関係となっている。

 具体的には、接続電極部15Aの幅は側面線 部14Aの電極形成誤差を考慮して設定してい 、側面線路部14Aの電極形成誤差の代表値と 面線路部14Aの線路幅を足したものよりも広 している。このため、側面線路部14Aは、製 毎の側面線路部14Aの電極形成誤差がどのよ なものであっても、その線路幅の全体にわ って接続電極部15Aに接続され、接続長さは 面線路部14Aの線路幅と等しくなる。したが て、接続長さの変動がほとんど無くなり、 部結合量が安定し周波数特性のバラツキが さくなり製品の良品率が改善する。

 また、上面線路部16Aは、側面線路部14Aの 極形成誤差を考慮することなく線路幅を設 でき、接地電極17との間の容量値、ひいて 外部結合量を任意に設定できる。ここでは 上面線路部16Aの線路幅は、側面線路部14Aや 続電極部15Aに比べて細くしている。したが て、上面線路部16A,16Bと接地電極17との間に じる容量は小さくなっている。なお、側面 路部14A,14Bの線路幅は、接続電極部15A,15Bに比 べて細くなっているので、側面線路部14A,14B 接地電極17との間に生じる容量も小さくなっ ている。このため、このストリップフィルタ 1では強い外部結合が得られ、フィルタ特性 広帯域化が実現できている。なお、弱い外 結合を必要とする場合には、上面線路部16A 線路幅を、側面線路部14Aに比べて太くして よい。

 また、接続電極部15Aと側面線路部14Aとか なる引出電極は、いずれも基板10の中心線 通るように形成されているので、側面線路 14A,14Bの電極形成誤差を許容し易くなってい 。

 以上の構成では、上面線路部16Aの線路幅 、接続電極部15Aの幅よりも狭いので、大き 外部結合が得られる。したがってストリッ ラインフィルタ1は、UWB通信に用いるフィル タとして最適な、外部結合の大きなフィルタ を構成する。この場合でも、電極幅の広い接 続電極部15Aによって上面線路部16Aと側面線路 部14Aとの接続性を確保できる。

 側面線路部14Aは非感光性電極であって印 等により形成するので、感光性電極である 面線路部16Aなどに比べて、その線路幅は広 しか形成できない。この場合でも、上面線 部16Aの線路幅は任意に設定でき、フォトリ フラフィプロセスにより形成する上面線路 16Aの線路幅を、フォトリソフラフィプロセ による微細加工精度の限界まで狭くでき、 めて強い外部結合量を実現できる。

 次に、引出電極の他の形状設定例を説明 る。

 図5は、引出電極の周辺構造を説明する拡 大斜視図である。

 接続電極部15Aと側面線路部14Aとは、いず も基板10の中心線を通るように形成されて るが、上面線路部16Aは上面共振器電極13Aの 放端側にずらして形成している。なお、上 線路部16A,16Bの線路幅をW1とし、接続電極部15 A,15Bが正面および背面と接する幅をW2とし、 面線路部14A,14Bの線路幅をW3とすれば、それ の寸法は、W1<W3<W2の関係となっている。

 接続電極部15Aの幅は側面線路部14Aの電極形 誤差を考慮して設定していて、側面線路部1 4Aの電極形成誤差の代表値と側面線路部14Aの 路幅を足したものよりも広くしている。し がって、接続長さの変動がほとんど無くな 、外部結合量が安定し周波数特性のバラツ が小さくなり製品の良品率が改善する。ま 、上面線路部16Aは、側面線路部14Aの電極形 誤差を考慮することなく線路幅を設定して る
 上面線路部16Aは、基板10の中心線から上面 振器電極13Aの開放端側にずれて形成されて る。したがって、上面共振器電極13Aと入出 電極18Aのタップ結合位置が開放端側になっ いる。このため、このストリップラインフ ルタ1の外部結合量は、上面線路部16Aを基板1 0の中心線に沿って形成する場合よりも大き なっている。

 このように、接続電極部15Aの幅が上面線 部16Aの線路幅よりも広いので、接続電極部1 5Aと側面線路部14Aとを基板10の中心線を通る うに形成していても、上面線路部16Aのみ、 成位置をずらすことができる。

 なお、弱い外部結合を必要とする場合に 、上面線路部16Aを、上面共振器電極13Aの短 端側にずらして形成するとよい。

 以上のように、本発明によれば、側面線 部と接続電極部との接続性を確保しながら 上面線路部の線路幅を任意に設定できるよ になり、所望の外部結合量が安定して得ら る。

 なお、以上の実施形態では接続電極部と 面線路部とがステップ状に形成された例を したが、本発明はこれに限らず、例えば、 続電極部と上面線路部との間がテーパ状に 成されていてもよい。

 また、側面線路部と接続電極部とを基板 中心線を通る位置に形成する例を示したが それぞれの形成位置は自由に設定してよく 中心線からずれていてもよい。

 また、上記した実施形態での上面共振器 極や引出電極の配置位置や形状は製品仕様 応じたものであり、製品仕様に応じたどの うな配置位置や形状であっても良い。本発 は上記構成以外であっても適用でき、多様 フィルタのパターン形状に採用できる。ま 、このフィルタに、他の構成(高周波回路) さらに配しても良い。