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Patent Searching and Data


Title:
STRUCTURE INSTALLATION FRAME, METHOD FOR ASSEMBLING THE STRUCTURE INSTALLATION FRAME, SOLAR MODULE, AND CONSTRUCTION STRUCTURE EMPLOYING THE STRUCTURE INSTALLATION FRAME
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/020177
Kind Code:
A1
Abstract:
A structure installation frame comprises a front bracket (2) secured to the foundation surface, and a crosspiece (4) for mounting a structure. The mounting crosspiece (4) is inclined against the foundation surface. Side face at the distal end (4a) of the inclining mounting crosspiece (4) and the side face of the front bracket (2) are overlapped, and then the distal end (4a) of the mounting crosspiece and the front bracket (2) are tightened by means of a bolt (14) penetrating these side faces. The front bracket (2) has an abutting part (2k) abutting against the upper edge (4d) or the upper surface at the distal end (4a) of the mounting crosspiece. When the upper edge (4d) or the upper surface at the distal end (4a) of the mounting crosspiece abuts against the abutting part (2k) of the front bracket, movement of the mounting crosspiece around the bolt is blocked.

Inventors:
SAGAYAMA KENICHI
Application Number:
PCT/JP2008/064212
Publication Date:
February 12, 2009
Filing Date:
August 07, 2008
Export Citation:
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Assignee:
SHARP KK (JP)
SAGAYAMA KENICHI
International Classes:
E04D13/00; E04D13/18; H01L31/042
Foreign References:
JP2006210613A2006-08-10
JP2004140256A2004-05-13
JPH0970188A1997-03-11
JPH11177114A1999-07-02
Attorney, Agent or Firm:
KURAUCHI, Giro (14-3 Nishitemma 4-chome,Kita-k, Osaka-shi Osaka 47, JP)
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Claims:
 基礎面に固定された前方ブラケットと、構造物が載置される載置用桟とを備え、載置用桟を基礎面に対して傾斜させて、傾斜した載置用桟の先端部側面と前方ブラケット側面を重ね合わせて、これらの側面を貫通するボルトにより載置用桟の先端部と前方ブラケットを締結した構造物設置架台において、
 前記前方ブラケットは、前記載置用桟の先端部の上側エッジもしくは上面に当接する当接部位を有し、
 載置用桟の先端部の上側エッジもしくは上面が前方ブラケットの当接部位に当接することによりボルト周りでの載置用桟の移動が阻止されることを特徴とする構造物設置架台。
 請求項1に記載の構造物設置架台において、
 前記載置用桟の少なくも先端部は、コの字型もしくはハット型の断面形状を有し、
 前記前方ブラケットは、載置用桟のコの字型もしくはハット型先端部の各側板に当接するそれぞれの側板と、コの字型もしくはハット型先端部の上側エッジもしくは上面に当接する当接部位とを有し、
 前記ボルトは、載置用桟のコの字型もしくはハット型先端部の各側板と前方ブラケットの各側板を貫通して、コの字型もしくはハット型先端部と前方ブラケットを締結し、
 前方ブラケットの当接部位は、載置用桟のコの字型もしくはハット型先端部の上側エッジもしくは上面に上方から当接する構造物設置架台。
 請求項2に記載の構造物設置架台において、
 前記前方ブラケットの当接部位は、前方ブラケットの各側板に形成されたそれぞれの凹所であり、
 前記載置用桟のコの字型もしくはハット型先端部の上側エッジもしくは上面が前方ブラケットの各側板の凹所に入り込んで当接する構造物設置架台。
 請求項3に記載の構造物設置架台において、
 前記前方ブラケットの各側板の凹所は、前方ブラケットの各側板に形成された円弧状もしくは直線状の切り込み溝であり、
 前記載置用桟のコの字型もしくはハット型先端部の上側エッジもしくは上面が前方ブラケットの各側板の切り込み溝に入り込んで当接する構造物設置架台。
 請求項1に記載の構造物設置架台において、
 前記前方ブラケットと離間して基礎面に固定された後方ブラケットと、
 前記載置用桟と前記後方ブラケット間を連結接続する縦桟とを備える構造物設置架台。
 請求項1~5のいずれか一つに記載の構造物設置架台において、
 複数台の前記構造物設置架台を並設し、これらの構造物設置架台の載置用桟上に複数の横桟を架け渡して、これらの横桟を離間配置し、これらの横桟間に太陽電池モジュールを挟み込んで支持するために用いられた構造物設置架台。
 前方ブラケット及び後方ブラケットを離間して基礎面に固定するステップと、
 縦桟を基礎面に対して傾斜させた状態で、該縦桟を後方ブラケットに固定する工程と、
 載置用桟を縦桟に載せて、載置用桟を基礎面に対して傾斜させた状態で、載置用桟の先端部側面と前方ブラケット側面を重ね合わせて、これらの側面を貫通するボルトにより載置用桟の先端部と前方ブラケットを締結し、載置用桟の先端部の上側エッジもしくは上面を前方ブラケットの当接部位に当接させて、ボルト周りでの載置用桟の移動を阻止するステップとを含むことを特徴とする構造物設置架台の組立方法。
 請求項1~5のいずれか一つに記載の構造物設置架台により支持された太陽電池モジュールにおいて、
 複数台の前記構造物設置架台を並設し、これらの構造物設置架台の載置用桟上に複数の横桟を架け渡して、これらの横桟を離間配置し、これらの横桟間に挟み込んで支持された太陽電池モジュール。
 太陽電池モジュールを支持するために、請求項1~5のいずれか一つに記載の構造物設置架台を用いた施工構造において、
 複数台の前記構造物設置架台を並設し、これらの構造物設置架台の載置用桟上に複数の横桟を架け渡して、これらの横桟を離間配置し、これらの横桟間に太陽電池モジュールを挟み込んで支持した構造物設置架台を用いた施工構造。
Description:
構造物設置架台、その組立方法 太陽モジュール、及びその構造物設置架台 用いた施工構造

 本発明は、太陽電池モジュール等の平板 の構造物を地面や陸屋根上に設置するのに 適な構造物設置架台、その組立方法、太陽 ジュール、及びその構造物設置架台を用い 施工構造に関する。

 この種の従来の架台では、太陽電池モジ ールを太陽に向けて支持するために、載置 桟を地面や陸屋根等の基礎面に対して傾斜 せて固定し、この傾斜した載置用桟の上に 陽電池モジュールを支持している。例えば 図27に示すように2つの基礎ブロック101、102 離間して固定し、載置用桟103の先端部103aを 前方の基礎ブロック101に接続固定し、縦桟104 の上端部104aを載置用桟103の中央付近に接続 ると共に、縦桟104の下端部104bを後方の基礎 ロック102に接続して、載置用桟103と後方の 礎ブロック102間を縦桟104で連結し、これに り載置用桟103を傾斜させて固定していた。 して、このような載置用桟103を複数本並設 、これらの載置用桟103上に太陽電池モジュ ルを載せて支持していた。

 あるいは、4本の脚部を地面や陸屋根上に立 設し、これらの脚部の上に矩形状の枠体を固 定支持し、この枠体上に太陽電池モジュール を載置したり、前側の2つの脚部を後側の2つ 脚部よりも短くして、枠体を傾斜させ、太 電池モジュールの受光面を太陽光の入射方 に略向けるようにしていた(特許文献1、2を 照)。

特開2000-101123号

特開平11-177115号

 ところで、太陽電池モジュール等の平板 の構造物を支持する場合は、構造物に受け 風圧が大きいので、構造物そのものの荷重 けではなく、風圧から生じる荷重にも十分 耐えることができなければならない。

 例えば、特許文献1、2のように4本の脚部 立設し、これらの脚部の上に太陽電池モジ ールを支持する構造では、構造物の荷重や 圧から生じる荷重が作用すると、それぞれ 脚部に垂直方向及び水平方向の力が作用す ので、これらの脚部が倒れないように該各 部を強固に支持せねばならず、脚部を固定 持するためのボルトや補強金具の個数を増 す必要があった。ところが、このために部 点数や組立て工数が増大し、現場での組立 作業が困難になり、コストが上昇した。

 これに対して図27に示すように載置用桟10 3、縦桟104、及び基礎面を三角に組み合わせ 三角構造では、格別に部品点数を増やさな ても、垂直方向及び水平方向のいずれの力 も十分に耐えることができる。

 このような三角構造の本来の強度を十分 高く維持するには、載置用桟及び縦桟の強 は勿論のこと、載置用桟、縦桟、及び基礎 の接続箇所の強度を十分に高くする必要が る。特に、載置用桟の先端部は、垂直方向 び水平方向のいずれにも大きな力が作用す ので、この先端部の接続強度を高くする必 がある。

 しかしながら、載置用桟の先端部とブラ ット間の接続強度を高くするために、ボル や補強金具の個数を増やしたならば、特許 献1、2と同様に、部品点数や組立て工数が 大し、現場での組立て作業が困難になり、 ストが上昇してしまう。

 本発明は、上記従来の問題点に鑑みてな れたものであり、垂直方向及び水平方向の ずれの力にも十分に耐えることができ、か 部品点数も少なくて、コストを低く抑える とが可能な構造物設置架台、その組立方法 太陽モジュール、及びその構造物設置架台 用いた施工構造を提供することを目的とす 。

 上記課題を解決するために、本発明の構 物設置架台は、基礎面に固定された前方ブ ケットと、構造物が載置される載置用桟と 備え、載置用桟を基礎面に対して傾斜させ 、傾斜した載置用桟の先端部側面と前方ブ ケット側面を重ね合わせて、これらの側面 貫通するボルトにより載置用桟の先端部と 方ブラケットを締結した構造物設置架台に いて、前記前方ブラケットは、前記載置用 の先端部の上側エッジもしくは上面に当接 る当接部位を有し、載置用桟の先端部の上 エッジもしくは上面が前方ブラケットの当 部位に当接することによりボルト周りでの 置用桟の移動が阻止されている。

 上記構成において、前記載置用桟の少な も先端部は、コの字型もしくはハット型の 面形状を有し、前記前方ブラケットは、載 用桟のコの字型もしくはハット型先端部の 側板に当接するそれぞれの側板と、コの字 もしくはハット型先端部の上側エッジもし は上面に当接する当接部位とを有し、前記 ルトは、載置用桟のコの字型もしくはハッ 型先端部の各側板と前方ブラケットの各側 を貫通して、コの字型もしくはハット型先 部と前方ブラケットを締結し、前方ブラケ トの当接部位は、載置用桟のコの字型もし はハット型先端部の上側エッジもしくは上 に上方から当接していてもよい。

 また、前記前方ブラケットの当接部位は 前方ブラケットの各側板に形成されたそれ れの凹所であり、前記載置用桟のコの字型 しくはハット型先端部の上側エッジもしく 上面が前方ブラケットの各側板の凹所に入 込んで当接していてもよい。

 また、前記前方ブラケットの各側板の凹 は、前方ブラケットの各側板に形成された 弧状もしくは直線状の切り込み溝であり、 記載置用桟のコの字型もしくはハット型先 部の上側エッジもしくは上面が前方ブラケ トの各側板の切り込み溝に入り込んで当接 ていてもよい。

 また、上記構成において、前記前方ブラ ットと離間して基礎面に固定された後方ブ ケットと、前記載置用桟と前記後方ブラケ ト間を連結接続する縦桟とを備えていても い。

 また、本発明の構造物設置架台は、複数 の前記構造物設置架台を並設し、これらの 造物設置架台の載置用桟上に複数の横桟を け渡して、これらの横桟を離間配置し、こ らの横桟間に太陽電池モジュールを挟み込 で支持するために用いられる。

 一方、本発明の構造物設置架台の組立方 は、前方ブラケット及び後方ブラケットを 間して基礎面に固定するステップと、縦桟 基礎面に対して傾斜させた状態で、該縦桟 後方ブラケットに固定する工程と、載置用 を縦桟に載せて、載置用桟を基礎面に対し 傾斜させた状態で、載置用桟の先端部側面 前方ブラケット側面を重ね合わせて、これ の側面を貫通するボルトにより載置用桟の 端部と前方ブラケットを締結し、載置用桟 先端部の上側エッジもしくは上面を前方ブ ケットの当接部位に当接させて、ボルト周 での載置用桟の移動を阻止するステップと 含んでいる。

 更に、本発明の太陽電池モジュールは、 記本発明の構造物設置架台により支持され 太陽電池モジュールにおいて、複数台の前 構造物設置架台を並設し、これらの構造物 置架台の載置用桟上に複数の横桟を架け渡 て、これらの横桟を離間配置し、これらの 桟間に挟み込んで支持される。

 また、本発明の構造物設置架台を用いた 工構造は、太陽電池モジュールを支持する めに、前記本発明の構造物設置架台を用い 施工構造において、複数台の前記構造物設 架台を並設し、これらの構造物設置架台の 置用桟上に複数の横桟を架け渡して、これ の横桟を離間配置し、これらの横桟間に太 電池モジュールを挟み込んで支持している

 本発明の構造物設置架台によれば、傾斜 た載置用桟の先端部側面と前方ブラケット 面が重ね合わせられて、これらの側面を貫 するボルトにより載置用桟の先端部と前方 ラケットが締結される。また、載置用桟の 端部の上側エッジもしくは上面が前方ブラ ットの当接部位に当接して、ボルト周りで 載置用桟の水流れ方向と垂直上方向の移動 阻止される。従って、載置用桟に作用した 重は、載置用桟の先端部と前方ブラケット 締結するボルトで受けられるだけではなく 載置用桟の先端部の上側エッジもしくは上 が当接する前方ブラケットの当接部位でも けられ、ボルト及び当接部位の複数箇所に 散して受けられることになる。このため、 ルトの1箇所だけで載置用桟に作用した荷重 全てを受けた場合と比較すると、載置用桟と 前方ブラケット間の接続部位の耐荷重性が向 上する。しかも、部品点数や組立て工数が増 大することはない。

 例えば、載置用桟の先端部は、コの字型 しくはハット型の断面形状を有する。この うな断面形状により先端部の強度が向上す 。また、ボルトは、載置用桟のコの字型も くはハット型先端部の各側板と前方ブラケ トの各側板を貫通して、コの字型もしくは ット型先端部と前方ブラケットを締結する 更に、前方ブラケットの当接部位は、載置 桟のコの字型もしくはハット型先端部の上 エッジもしくは上面に上方から当接して、 ルト周りでの載置用桟の水流れ方向と垂直 方向の移動を阻止する。

 例えば、前方ブラケットの当接部位は、 方ブラケットの各側板に形成されたそれぞ の凹所であり、載置用桟のコの字型もしく ハット型先端部の上側エッジもしくは上面 前方ブラケットの各側板の凹所に入り込ん 当接する。前方ブラケットの各側板の凹所 、円弧状もしくは直線状の切り込み溝等で る。

 また、前方ブラケットと離間して基礎面 固定された後方ブラケットと、載置用桟と 方ブラケット間を連結接続する縦桟とを備 ているので、載置用桟、縦桟、及び基礎面 らなる三角構造の架台を構成することがで る。このような三角構造の架台では、荷重 いずれの方向から載置用桟に作用しても、 の荷重を分散させて受けることができる。 のため、載置用桟の上に太陽電池モジュー 等の平板状の構造物を載置して固定した状 で、構造物そのものの荷重や風圧に基づく 重が作用しても、これらの荷重に対して耐 ることができる。

 一方、本発明の組立方法によれば、載置 桟、縦桟、及び基礎面からなる三角構造の 台を組立てることができる。また、ボルト より載置用桟の先端部と前方ブラケットを 結し、載置用桟の先端部の上側エッジもし は上面を前方ブラケットの当接部位に当接 せているので、ボルト周りでの載置用桟の 流れ方向と垂直上方向の移動を阻止するこ ができ、載置用桟と前方ブラケット間の接 部位の耐荷重性が向上する。

図1は、本発明の構造物設置架台の一実 施形態を示す斜視図である。 図2は、図1の構造物設置架台における 置用桟の先端部に対する前方ブラケットの 続構造を示す斜視図である。 図3は、図2の接続構造を示す側面図で る。 図4は、図1の構造物設置架台における 方ブラケットを裏面側から見たときの接続 造を示す斜視図である。 図5は、図1の構造物設置架台における 方ブラケットを示す斜視図である。 図6は、前方ブラケットの変形例を示す 側面図である。 図7は、図1の構造物設置架台における 1縦桟の下端部に対する後方ブラケットの接 構造を示す斜視図である。 図8は、図7の接続構造を示す側面図で る。 図9は、図1の構造物設置架台における 方ブラケット及び後方ブラケットの設置工 を示す図である。 図10は、図1の構造物設置架台における 第1縦桟の取り付け工程を示す図である。 図11は、図10の第1縦桟へのブレースの り付け工程を示す図である。 図12は、図1の構造物設置架台における 載置用桟の組立工程を示す図である。 図13は、図1の構造物設置架台における 載置用桟の取り付け工程を示す図である。 図14は、図1の構造物設置架台における 載置用桟と第1縦桟の位置合わせの様子を示 図である。 図15は、複数組の載置用桟と第1縦桟を 並設した状態を示す図である。 図16は、図1の構造物設置架台における 第2縦桟の取り付け工程を示す図である。 図17は、図1の構造物設置架台における 第1及び第2縦桟の組立て工程を示す図である 図18は、図17の第1縦桟を後方ブラケッ に取り付ける工程を示す図である。 図19は、複数の構造物設置架台を並設 た状態を示す図である。 図20は、図1の構造物設置架台における 載置用桟に対するタップ金具の取り付け状態 を示す斜視図である。 図21は、図20のタップ金具を示す斜視 である。 図22(a)は、図20のタップ金具及び載置 桟を表側から見て示す斜視図であり、図22(b) は、図20の載置用桟を表側及び裏側から見て す斜視図である。 図23は、複数の構造物設置架台に対す 複数の横桟の取り付け状態を示す斜視図で る。 図24は、構造物設置架台への横桟及び 定金具の取り付け状態を示す斜視図である 図25(a)及び図25(b)は、構造物設置架台 の横桟及び軒先カバーの取り付け状態を説 する図である。 図26(a)乃至図26(d)は、構造物設置架台 太陽電池モジュールを載せて支持する施工 造を示す図である。 図27は、従来の架台の概略構成を示す 視図である。

符号の説明

1 構造物設置架台
2 前方ブラケット
3 後方ブラケット
4 載置用桟
5 第1縦桟
6 第2縦桟
11、14、16、21、24、31、33、55 ボルト
12、15、17、22、25、32 ワッシャ
41 鋼材
42 ブレース
51 タップ金具
53 横桟
54 押え部材
56 ネジ止め金具
57 固定金具
58 軒先カバー
61 太陽電池モジュール

 以下、本発明の実施形態を添付図面を参 しつつ詳細に説明する。

 図1は、本発明の構造物設置架台の一実施 形態を示す斜視図である。本実施形態の構造 物設置架台1は、太陽電池モジュール等の平 状の構造物を地面や陸屋根上に設置するた のものである。この架台1では、前方ブラケ ト2及び後方ブラケット3を地面や陸屋根等 水平な基礎面に一定距離を開けて設置固定 、載置用桟4の先端部4aを前方ブラケット2に 続固定し、第1縦桟5を後方ブラケット3と載 用桟4の中央付近間に介在させて固定し、更 に第2縦桟6を第1縦桟5の下端部5aと載置用桟4 後端近傍間に介在させて固定している。

 載置用桟4は、その先端部4aのみがコの字 断面形状を有し、先端部4a近傍から後端ま の範囲ではハット型の断面形状を有してい 。また、第1及び第2縦桟5、6は、それらの上 部のみがコの字型の断面形状を有し、上端 近傍から下端までの範囲ではハット型の断 形状を有している。

 前方ブラケット2、後方ブラケット3、載 用桟4、第1及び第2縦桟5、6のいずれも、メッ キ鋼板等の金属板を切断及び折り曲げ加工し たものである。

 図2及び図3は、載置用桟4の先端部4aに対 る前方ブラケット2の接続構造を示す斜視図 び側面図である。また、図4は、前方ブラケ ット2を裏面側から見たときの接続構造を示 斜視図である。更に、図5は、前方ブラケッ 2を示す斜視図である。

 前方ブラケット2は、底板2aと、底板2aの 側で折り曲げられて立ち上がった各側板2b、 2cと、底板2aの前後で折り曲げられて立ち上 った各補強部2d、2eとを有している。前方ブ ケット2の底板2aには、複数の孔2fが形成さ ている。また、各側板2b、2cには、それぞれ ネジ孔2g、2h及びそれぞれの円弧溝2i、2jが 成されており、各円弧溝2i、2jが各ネジ孔2g 2hよりも前方に位置している。

 少なくとも1本のボルト11が、ワッシャ12 通され、更に前方ブラケット2の底板2aの孔2f に通されて基礎面にねじ込まれ、これにより 前方ブラケット2が基礎面に固定される。

 載置用桟4の先端部4aは、コの字型断面形 を有しており、先端部4aの各側板4b、4cの内 が前方ブラケット2の各側板2b、2cの外幅と 一かもしくは該外幅よりも僅かに広く設定 れ、先端部4aの各側板4b、4cの内側に前方ブ ケット2の各側板2b、2cが挟み込まれて、先端 部4aの各側板4b、4cが前方ブラケット2の各側 2b、2cに重ねられる。

 そして、ボルト14が、ワッシャ15に通され 、先端部4aの一方の側板4bの孔(図示せず)を通 じて前方ブラケット2の一方の側板2bのネジ孔 2gにねじ込まれて締結され、またボルト16が ワッシャ17に通され、先端部4aの他方の側板4 cの孔(図示せず)を通じて前方ブラケット2の 方の側板2cのネジ孔2hにねじ込まれて締結さ る。これにより、載置用桟4の先端部4aが前 ブラケット2に接続固定される。

 基礎面に対して載置用桟4が傾斜させられ た状態では、載置用桟4の先端部4aの上側エッ ジ4dが前方ブラケット2の各側板2b、2cの円形 2i、2jに入って、先端部4aの上側エッジ4dが各 円形溝2i、2jの内周当接部位2kに当接する。

 この状態では、前方ブラケット2の各側板 2b、2cの内周当接部位2kは、載置用桟4の先端 4aの上側エッジ4dに上方から当接し、載置用 4の先端部4aが各ボルト14、16周りで該載置用 桟4の水流れ方向と垂直上方向に移動しよう すると、載置用桟4の先端部4aの上側エッジ4d が前方ブラケット2の各側板2b、2cの内周当接 位2kに圧接して、載置用桟4の先端部4aの水 れ方向と垂直上方向への移動が阻止される

 従って、載置用桟4から前方ブラケット2 と荷重が作用したときには、この荷重に基 く力が、載置用桟4の先端部4aと前方ブラケ ト2間を接続固定する各ボルト14、16で受けら れるだけではなく、載置用桟4の先端部4aの上 側エッジ4dが当接する前方ブラケット2の各側 板2b、2cの内周当接部位2kでも受けられ、各ボ ルト14、16及び各側板2b、2cの内周当接部位2k いう複数箇所に分散して受けられることに る。このため、前方ブラケット2に作用する をボルトだけで受けた場合と比較すると、 置用桟4と前方ブラケット2間の接続部位の 荷重性が向上する。特に、載置用桟4の先端 4aの上側エッジ4dが前方ブラケット2の各側 2b、2cの内周当接部位2kに当接する向き(水流 方向と垂直上方向)での耐荷重性が向上する 。しかも、部品点数や組立て工数が増大する ことはない。

 尚、前方ブラケット2の各側板2b、2cに各 形溝2i、2jを形成する代わりに、図6に示すよ うな各直線状溝2mを形成しても構わない。こ らの直線状溝2mに載置用桟4の先端部4aの上 エッジ4dが入れられると、先端部4aの上側エ ジ4dが各直線状溝2mの内周当接部位2kに当接 、載置用桟4の水流れ方向と垂直上方向への 移動が阻止されるだけではなく、載置用桟4 下方への回転が阻止される。このため、載 用桟4の先端部4aを前方ブラケット2に接続固 するだけで、載置用桟4を基礎面に対して傾 斜した状態で支持することができ、載置用桟 4と基礎面間に第1縦桟5を連結接続して、載置 用桟4、第1縦桟5、及び基礎面からなる三角構 造の構造物設置架台1を構成するときに、そ 組立て作業が容易になる。

 また、円形溝や直線状溝だけではなく、 の形状の凹所を前方ブラケット2の各側板2b 2cに形成し、各側板2b、2cの凹所の当接部位 先端部4aの上側エッジ4dにその上方から当接 するようにしても構わない。更に、円形溝、 直線状溝、及び凹所等の当接部位が、先端部 4aの上側エッジ4dではなく、先端部4aの上面に 当接する構成でも構わない。

 図7及び図8は、第1縦桟5の下端部5aに対す 後方ブラケット3の接続構造を示す斜視図及 び側面図である。また、図9は、後方ブラケ ト3等を示す斜視図である。

 後方ブラケット3は、底板3aと、底板3aの 側で折り曲げられて立ち上がった各側板3bと 、底板3aの前後で折り曲げられて立ち上がっ 各補強部3d、3eとを有している。後方ブラケ ット3の底板3aには、複数の孔3fが形成されて る。また、各側板3bには、それぞれのネジ 3gが形成されている。更に、前の補強部3dは その途中で斜めに折り曲げられ、その斜め 先端側が受け部3iとなっている。

 少なくとも1本のボルト21が、ワッシャ22 通され、更に後方ブラケット3の底板3aの孔3f に通されて基礎面にねじ込まれ、これにより 後方ブラケット3が基礎面に固定される。

 図1に示すように第1縦桟5は、その上端部5 dのみがコの字型断面形状を有し、上端部5d近 傍から下端までの範囲ではハット型の断面形 状を有しており、図7及び図8に示すように第1 縦桟5の各側板5bの内幅が後方ブラケット3の 側板3bの外幅と同一かもしくは該外幅よりも 僅かに広く設定されている。第1縦桟5の下端 5aでは、各側板5bの内側に後方ブラケット3 各側板3bが挟み込まれて、各側板5bが後方ブ ケット3の各側板3bに重ねられる。また、各 板5bの下辺が後方ブラケット3の補強部3dの け部3iに当接される。

 この状態で、ボルト24が、ワッシャ25に通 され、第1縦桟5の下端部5aの一方の側板5bの孔 (図示せず)を通じて後方ブラケット3の一方の 側板3bのネジ孔3gにねじ込まれて締結され、 た他方のボルト(図示せず)も、ワッシャ(図 せず)に通され、下端部5aの他方の側板5bの孔 (図示せず)を通じて後方ブラケット3の他方の 側板3bのネジ孔3gにねじ込まれて締結される これにより、第1縦桟5の下端部5aが後方ブラ ット3に接続固定される。

 このとき、第1縦桟5の下端部5aでは、各側 板5bの下辺が後方ブラケット3の補強部3dの受 部3iに当接して受けられるので、第1縦桟5が 基礎面に対して傾斜させられた状態で支持さ れる。

 図1に示すように第1縦桟5の上端部5dは、 ット型の載置用桟4の中央付近の内側に差し まれ、2本のボルト26が載置用桟4の各側壁の 孔を通じて第1縦桟5の各側壁のネジ孔にねじ まれて締結され、これにより第1縦桟5の上 部5dが載置用桟4の中央付近に連結固定され 。

 また、第2縦桟6も、その上端部6dのみがコ の字型断面形状を有し、上端部6d近傍から下 までの範囲ではハット型の断面形状を有し おり、第2縦桟6の各側板6bの内幅が第1縦桟5 各側板5bの外幅と同一かもしくは該外幅よ も僅かに広く設定されている。第2縦桟6の下 端部6aでは、各側板6bの内側に第1縦桟5の各側 板5bが挟み込まれて、各側板6bが第1縦桟5の各 側板5bに重ねられる。

 そして、ボルト31が、ワッシャ32に通され 、第2縦桟6の下端部6aの一方の側板6bの孔(図 せず)を通じて第1縦桟5の一方の側板5bのネジ 孔(図示せず)にねじ込まれて締結され、また 方のボルト(図示せず)が、ワッシャ(図示せ )に通され、第2縦桟6の下端部6aの他方の側 6bの孔(図示せず)を通じて第1縦桟5の他方の 板5bのネジ孔(図示せず)にねじ込まれて締結 れる。これにより、第2縦桟6の下端部6aが第 1縦桟5の下端部5aに接続固定される。

 図1に示すように第2縦桟6の上端部6dは、 ット型の載置用桟4の後端近傍の内側に差し まれ、2本のボルト33が載置用桟4の各側壁の 孔を通じて第2縦桟6の各側壁のネジ孔にねじ まれて締結され、これにより第2縦桟6の上 部6dが載置用桟4の後端近傍に連結固定され 。

 ここで、載置用桟4から第1縦桟5へと荷重 作用するか、もしくは載置用桟4から第2縦 6を介して第1縦桟5へと荷重が作用すると、 の荷重に基づく力が、第1縦桟5の下端部5aと 方ブラケット3を締結する2本のボルト24で受 けられるだけではなく、第1縦桟5の各側壁5b 下辺が当接する後方ブラケット3の受け部3i も受けられ、2本のボルト24及び後方ブラケ ト3の受け部3iという複数箇所に分散して受 られることになる。このため、後方ブラケ ト3に作用する力をボルトだけで受けた場合 比較すると、第1縦桟5と後方ブラケット3間 接続部位の耐荷重性が向上する。しかも、 品点数や組立て工数が増大することはない

 また、後方ブラケット3の受け部3iは、第1 縦桟5の各側板5bの下辺を下方から受けている ので、各ボルト24周りの第1縦桟5の下方への 転移動が阻止される。このため、第1縦桟5の 先端部5aを後方ブラケット3に接続固定するだ けで、第1縦桟5を傾斜した状態で支持するこ ができ、載置用桟4、第1縦桟5、及び基礎面 らなる三角構造の構造物設置架台1を構成す るときに、その組立て作業が容易になる。

 このような構成の構造物設置架台1におい て、その全体をみると、載置用桟4、第1縦桟5 、及び基礎面が三角形状に組み合わせられて いる。また、載置用桟4、第2縦桟6、及び基礎 面も三角形状に組み合わせられ、載置用桟4 第1縦桟5、及び第2縦桟6も三角形に組み合わ られている。この複合的に三角形状に構成 れた架台1では、載置用桟4に作用した力を 載置用桟4、第1及び第2縦桟5、6、及び基礎面 に分散させて受けることができるので、架台 1の強度が高くなる。例えば、載置用桟4上に 置された太陽電池モジュールの荷重や太陽 池モジュールに加わった風圧等を載置用桟4 、第1及び第2縦桟5、6、及び基礎面に分散さ て受けることができる。

 また、載置用桟4、第1及び第2縦桟5、6の 面形状をハット型にして、載置用桟4、第1及 び第2縦桟5、6の部品そのものについても、そ れぞれの強度を高くしている。

 しかも、本実施形態では、先に述べたよ に載置用桟4から前方ブラケット2へと作用 た荷重が、2本のボルト14、16だけではなく、 載置用桟4の先端部4aの上側エッジ4dが当接す 前方ブラケット2の各側板2b、2cの内周当接 位2kでも受けられるので、載置用桟4と前方 ラケット2間の接続部位の耐荷重性が高くな ている。また、載置用桟4から第1縦桟5へと 用した荷重、もしくは載置用桟4から第2縦 6を介して第1縦桟5の下端部5aへと作用した荷 重も、2本のボルトで受けられるだけではな 、第1縦桟5の下端部5aの下辺が当接する後方 ラケット3の受け部3iでも受けられるので、 1縦桟5と後方ブラケット3間の接続部位の耐 重性も高くなっている。

 すなわち、構造物設置架台1の三角形状の 構造により、架台1そのものの強度が高くな ているだけではなく、載置用桟4と前方ブラ ット2間の接続部位及び第1縦桟5と後方ブラ ット3間の接続部位の強度が高くなっている ので、架台1に作用した荷重がそれらの接続 位に集中しても、この荷重に耐えることが きる。

 このような構造物設置架台1は、後で詳し く述べるように複数のものを地面や陸屋根等 の基礎面に並設して用いられる。複数の構造 物設置架台1を略平行に並べて固定し、各構 物設置架台1の載置用桟4上に複数の横桟を水 平方向に架け渡し、これらの横桟間に太陽電 池モジュールを支持する。

 次に、本実施形態の構造物設置架台1の組 立方法を説明する。

 まず、図9に示すように2本のH型断面形状 鋼材41を一定間隔を開けて地面や陸屋根等 並設し、各鋼材41の上面41aを地面や陸屋根等 に平行に配置して、各鋼材41の上面41aを基礎 とする。そして、前方の鋼材41の上面41aに 方ブラケット2を配置すると共に、後方の鋼 41の上面41aに後方ブラケット3を配置し、各 材41と直交する直線上に1組の前方ブラケッ 2及び後方ブラケット3を並べる。そして、 ルト11により前方ブラケット2を固定し、ま ボルト21により後方ブラケット3を固定する

 また、複数組の前方ブラケット2及び後方 ブラケット3を各鋼材41に沿って一定間隔で配 設する。

 図10に示すように(細部は図7、図8を参照) 方ブラケット3毎に、第1縦桟5の下端部5aで 側板5bの内側に後方ブラケット3の各側板3b、 3cを挟み込んで、2本のボルト24を第1縦桟5の 側板5bの孔を通じて後方ブラケット3の各側 3bのネジ孔3gにねじ込んで締結し、第1縦桟5 下端部5aを後方ブラケット3に接続固定する このとき、第1縦桟5の各側板5bの下辺が後方 ラケット3の受け部3iに当接して受けられる で、第1縦桟5が基礎面に対して傾斜させら た状態で支持される。

 図11に示すように相互に隣り合う2本の第1 縦桟5間に2本のブレース42を斜交いにして架 渡し、各ブレース42の両端をボルト及びナッ トで各第1縦桟5に固定する。

 次に、図12に示すように2本の桟43、44をボ ルト及びナットで連結して、1本の載置用桟4 形成する。

 図13に示すように(細部は図2、図3を参照) 置用桟4の先端部4aの各側板4b、4cの内側に前 方ブラケット2の各側板2b、2cを挟み込み、載 用桟4の先端部4aの上側エッジ4dを前方ブラ ット2の各側板2b、2cの円形溝2i、2jに入れて 先端部4aの上側エッジ4dを各円形溝2i、2jの内 周当接部位2kに当接させ、2本のボルト14、16 先端部4aの各側板4b、4cの孔を通じて前方ブ ケット2の各側板2b、2cのネジ孔2g、2hにねじ んで締結し、載置用桟4の先端部4aを前方ブ ケット2に接続固定する。

 また、図1に示すように第1縦桟5の上端部5d ハット型の載置用桟4の中央付近の内側に差 込んで、2本のボルト26を載置用桟4の各側壁 の孔を通じて第1縦桟5の各
側壁のネジ孔にねじ込んで締結し、第1縦桟5 上端部5dを載置用桟4の中央付近に連結固定 る。

 このとき、第1縦桟5が傾斜状態に維持さ ていることから、図14に示すように載置用桟 4の中央付近での第1縦桟5の上端部5dの位置あ せを容易に行うことができる。

 図15に示すように前方ブラケット2毎に、 置用桟4の先端部4aを前方ブラケット2に接続 固定し、第1縦桟5の上端部5dを載置用桟4の中 付近に連結固定する。これにより、前方ブ ケット2及び後方ブラケット3毎に、載置用 4及び第1縦桟5が三角形状に組み合わせられ 。

 図16に示すように三角形状に組み合わせ れた載置用桟4及び第1縦桟5毎に、第2縦桟6の 下端部6aを第1縦桟5の下端部5aに接続固定する と共に、第2縦桟6の上端部6dを載置用桟4の後 近傍に接続固定する。

 そして、相互に隣り合う2本の第2縦桟6間 2本のブレース43を斜交いにして架け渡し、 ブレース43の両端をボルト及びナットで各 2縦桟6に固定する。

 このような構造物設置架台1の組立方法に おいては、第1縦桟5を後方ブラケット3に接続 固定したときに、第1縦桟5が傾斜状態で支持 れるので、第1縦桟5の上端部5dを載置用桟4 中央付近の内側に差し込んで連結固定する 業工程が容易であり、この作業工程を一人 行うことができる。また、他の作業工程に いても、格別に困難ではなく、一人で行う とが可能である。

 しかも、構造物設置架台1毎に、三角形状 の構造を持ち、相互に隣り合う構造物設置架 台1間に複数のブレースを斜交いにして架け しているので、全体的な強度が非常に高く る。

 尚、上記組立方法の一部を変更しても構 ない。例えば、図17に示すように第1縦桟5を 第2縦桟6の内側に配置し、ボルトを用いて、 2縦桟6の下端部6aと第1縦桟5の下端部5aを予 接続しておき、図17及び図18に示すように第1 縦桟5の下端部6aを後方ブラケット3に固定し 、第1縦桟5を傾斜した状態で支持し、第1及 第2縦桟5、6の下端部5a、6aを相互に接続する ルト周りで、第2縦桟6を回転移動させて、 1及び第2縦桟5、6を相互に開き、この後に第1 及び第2縦桟5、6の上端部5d、6dに載置用桟4を せて固定し、更にブレースを取り付ける。

 次に、本実施形態の構造物設置架台1によ る太陽電池モジュールの施工構造を説明する 。

 まず、図19に示すように6台の構造物設置 台1を一定間隔を開けて並設する。

 構造物設置架台1毎に、載置用桟4の複数 所にタップ金具51を取り付ける。図1に示す うに載置用桟4の複数箇所に係合孔4eを形成 ており、図20に示すように載置用桟4の裏側 ら係合孔4eを通じてタップ金具51の一対の支 片51aを載置用桟4の表側に突出させる。

 タップ金具51は、図21に示すようにその中 板51bにネジ孔51cを形成し、その両側に側板51d を設けて2重に折り曲げ、更にそれぞれの側 51dの中央から突出するT字型の支持片51aを設 たものである。

 図22(a)、(b)に示すように、タップ金具51の一 方の支持片51aを載置用桟4の挿入スリット4fに 挿し込んで、一方の支持片51aを挿入スリット 4fから係合孔
4eへと移動させ、引き続いてタップ金具51の 方の支持片51aを挿入スリット4fに挿し込んで 、他方の支持片51aも挿入スリット4fから係合 4eへと移動させ、各支持片51aのT字型の頭部 係合孔4eに引っ掛けて、タップ金具51を載置 用桟4に取り付ける。このとき、タップ金具51 の各側板51dが載置用桟4の各側板4b、4cに対し 垂直に配置される。

 こうして載置用桟4の係合孔4eにタップ金 51を取り付けた後、図20に示すようにタップ 金具51の一対の支持片51a間に横桟53を配置し タップ金具51の部位で、押え部材54を横桟53 重ね合わせ、ボルト55を押え部材54の孔及び 桟53の溝孔53aを通じてタップ金具51のネジ孔 51cにねじ込んで、横桟53を載置用桟4に仮止め する。

 図23に示すように各構造物設置架台1の載 用桟4上に3本の横桟53を所定間隔で水平方向 に配置して架け渡し、各横桟53を仮止めする

 横桟53毎に、図24に示すようにボルト55及 ネジ止め金具56を用いて、横桟53に固定金具 57を固定する。この固定金具57は、その上端 引っ掛け爪57aを有し、この引っ掛け爪57aを 陽電池モジュールの一辺に係合させて、太 電池モジュールを固定支持するものであり 太陽電池モジュールの一辺について2個1組で 用いられる。

 また、図25(a)、(b)に示すように下側の横 53の前方に、軒先カバー58を装着する。下側 横桟53を支持する各タップ金具51のボルト55 締め付けて、下側の横桟53を完全に固定す 。

 この後、図26(a)に示すように太陽電池モ ュール61を下側の横桟53と中央の横桟53間に 入して配置する。実際には、複数枚の太陽 池モジュール61を横並びにして下側の横桟53 中央の横桟53間に配置する。

 引き続いて、図26(b)に示すように太陽電 モジュール61の上側一辺を持ち上げて、図26( c)に示すように太陽電池モジュール61の下側 辺を下側の横桟53に押し付ける。これにより 、固定金具57の引っ掛け爪57aが太陽電池モジ ール61の下側一辺の係合溝61aに係合する。

 更に、図26(d)に示すように太陽電池モジ ール61の上側一辺を降ろして中央の横桟53上 載せる。

 そして、中央の横桟53を太陽電池モジュ ル61の上側一辺に押し付けて、下側の横桟53 中央の横桟53間に太陽電池モジュール61を挟 み込んで支持する。中央の横桟53を支持する タップ金具51のボルト55を締め付けて、中央 の横桟53を完全に固定する。

 同様の手順で、中央の横桟53と上側の横 53間にも、太陽電池モジュール61を挟み込ん 支持する。

 尚、本発明は、上記実施形態に限定され ものではなく、多様に変形することができ 。例えば、載置用桟、第1及び第2縦桟の断 形状をハット型やコの字型にしているが、C 等にしても構わない。

  本発明は、その精神または主要な特徴 ら逸脱することなく、他のいろいろな形で 施することができる。そのため、上述の実 例はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限 的に解釈してはならない。本発明の範囲は 許請求の範囲によって示すものであって、 細書本文には、なんら拘束されない。さら 、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形 変更は、全て本発明の範囲内のものである

 本発明は、例えば、本願の構造物設置架 に太陽電池モジュールを取り付けた太陽光 電システムなどに好適に適用可能である。 して、平板状の構造物を地面や陸屋根上に 置するのに有益である。