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Patent Searching and Data


Title:
STRUCTURE INSTALLATION FRAME
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/102789
Kind Code:
A1
Abstract:
A structure installation frame (1) comprises a mounting crosspiece (4) for mounting a structure, and a tap metal (31) for latching the structure onto the mounting crosspiece (4). The mounting crosspiece (4) is constituted at least of an intermediate plate (11a) extending in the longitudinal direction of the mounting crosspiece (4), and two parallel side plates (11b) on the opposite sides of the intermediate plate (11a); and the tap metal (31) is constituted of an intermediate plate (31b), two parallel side plates (31d) on the opposite sides of the intermediate plate (31b), and supporting pieces (31a) projecting above the intermediate plate (31b) from respective side plates (31d). The tap metal (31) is arranged on the inside of the mounting crosspiece (4) such that each side plate (31d) of the tap metal (31) becomes perpendicular to each side plate (11b) of the mounting crosspiece (4), each supporting piece (31a) of the tap metal (31) is allowed to project from the hole (11d) in the intermediate plate (11a) of the mounting crosspiece (4), and the structure is latched onto the mounting crosspiece (4) by each supporting piece (31a) of the tap metal (31).

Inventors:
SAGAYAMA KENICHI
Application Number:
PCT/JP2008/052812
Publication Date:
August 28, 2008
Filing Date:
February 20, 2008
Export Citation:
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Assignee:
SHARP KK (JP)
SAGAYAMA KENICHI
International Classes:
E04D13/00; H01L31/042
Foreign References:
JP2004140256A2004-05-13
JP2006210613A2006-08-10
JP2003035016A2003-02-07
JP2000064523A2000-02-29
JP2004011129A2004-01-15
JP2004140256A2004-05-13
JP2006210613A2006-08-10
JP2007044123A2007-02-22
Attorney, Agent or Firm:
KURAUCHI, Giro (14-3 Nishitemma 4-chome,Kita-ku, Osaka-shi, Osaka 47, JP)
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Claims:
構造物が載せられる載置用桟と、構造物を載置用桟上に係止するタップ金具とを備える構造物設置架台において、
 前記載置用桟は、この載置用桟の長手方向に延びる中板と、この中板両側の相互に平行な2つの側板とを少なくとも有し、
 前記タップ金具は、中板と、この中板両側の相互に平行な2つの側板と、これらの側板から該中板上方に突出するそれぞれの支持片とを有し、
 前記載置用桟の各側板に対して前記タップ金具の各側板が垂直となるように、タップ金具を載置用桟の内側に配置し、タップ金具の各支持片を載置用桟の中板の孔から突出させ、タップ金具の各支持片により構造物を載置用桟上に係止することを特徴とする構造物設置架台。
前記タップ金具の各側板は、2つ折りにされて二重に重ねられており、タップ金具の各支持片は、前記各側板の端からタップ金具の中板上方に突出することを特徴とする請求項1に記載の構造物設置架台。
前記タップ金具の各側板の端から突出する支持片は、T字型の頭部を有し、
 前記タップ金具の各側板の端は、タップ金具の中板の上面下方に後退していることを特徴とする請求項2に記載の構造物設置架台。
前記載置用桟の内側で、前記タップ金具の中板を載置用桟の中板に重ね合わせて固定したことを特徴とする請求項1に記載の構造物設置架台。
前記タップ金具の各側板の長さと前記載置用桟の各側板内側の離間距離を実質的に等しくしたことを特徴とする請求項1に記載の構造物設置架台。
前記タップ金具の各支持片は、T字型の頭部を有し、
 前記載置用桟の中板の孔は、前記各支持片のT字型の頭部を挿し通す挿入スリットと、該各支持片のT字型の頭部を引っ掛ける係合孔とを繋げて形成したものであり、該各支持片のT字型の頭部を挿入スリットに挿し通して係合孔へと導くことを特徴とする請求項1に記載の構造物設置架台。
Description:
構造物設置架台

 本発明は、太陽電池モジュール等の平板 の構造物を設置するのに好適な構造物設置 台に関する。

 この種の架台では、平板状の構造物に風 を受け易いので、構造物の荷重だけではな 風圧も考慮して、架台の強度を十分に高く 、かつ平板状の構造物を強固に取り付けて 持する必要がある。

 このため、従来は、太陽電池モジュール等 構造物の縁にボルトを挿し通して、ボルト より構造物を直接固定したり、あるいは構 物の縁に固定金具を固定して、ボルトによ 固定金具を固定していた(特許文献1、2を参 )。

特開2004-140256号公報

特開2006-210613号公報

 しかしながら、従来の架台では、ボルト けを用いるにしても、固定金具とボルトを み合わせて用いるにしても、太陽電池モジ ール等の構造物の位置調整まで考慮されて らず、構造物の位置調節が困難もしくは不 能であった。

 例えば、複数枚の太陽電池モジュールを 設する場合は、太陽電池モジュール相互間 位置調節を行う必要があるが、この位置調 ができないために、施工作業が極めて困難 なった。

 そこで、本発明は、上記従来の問題点に みてなされたものであり、荷重及び風圧の ずれに対しても強度が高く、構造物の位置 節が可能な構造物設置架台を提供すること 目的とする。

 上記課題を解決するために、本発明の構 物設置架台は、構造物が載せられる載置用 と、構造物を載置用桟上に係止するタップ 具とを備える構造物設置架台において、前 載置用桟は、この載置用桟の長手方向に延 る中板と、この中板両側の相互に平行な2つ の側板とを少なくとも有し、前記タップ金具 は、中板と、この中板両側の相互に平行な2 の側板と、これらの側板から該中板上方に 出するそれぞれの支持片とを有し、前記載 用桟の各側板に対して前記タップ金具の各 板が垂直となるように、タップ金具を載置 桟の内側に配置し、タップ金具の各支持片 載置用桟の中板の孔から突出させ、タップ 具の各支持片により構造物を載置用桟上に 止している。

 また、前記タップ金具の各側板は、2つ折 りにされて二重に重ねられており、タップ金 具の各支持片は、前記各側板の端からタップ 金具の中板上方に突出している。

 更に、前記タップ金具の各側板の端から 出する支持片は、T字型の頭部を有し、前記 タップ金具の各側板の端は、タップ金具の中 板の上面下方に後退している。

 また、前記載置用桟の内側で、前記タッ 金具の中板を載置用桟の中板に重ね合わせ 固定している。

 更に、前記タップ金具の各側板の長さと 記載置用桟の各側板内側の離間距離を実質 に等しくしている。

 また、前記タップ金具の各支持片は、T字 型の頭部を有し、前記載置用桟の中板の孔は 、前記各支持片のT字型の頭部を挿し通す挿 スリットと、該各支持片のT字型の頭部を引 掛ける係合孔とを繋げて形成したものであ 、該各支持片のT字型の頭部を挿入スリット に挿し通して係合孔へと導いている。

 このような本発明の構造物設置架台では 載置用桟の各側板とタップ金具の各側板を 互に垂直にした状態で、タップ金具を載置 桟の内側に配置し、タップ金具の各支持片 載置用桟の中板の孔から突出させ、タップ 具の各支持片により構造物を載置用桟上に 止している。タップ金具の各支持片を載置 桟の中板の孔から突出させているため、こ 孔の形状にもよるが、例えば、この孔が溝 形状であれば、タップ金具の各支持片を溝 に沿って移動させることができる。従って 構造物の位置調節が可能である。

 また、載置用桟の各側板とタップ金具の 側板を相互に直交させているので、タップ 具の各側板により載置用桟の各側板の撓み 載置用桟のねじれが防止され、載置用桟が 固に補強される。

 更に、タップ金具の各側板は、2つ折りに されて二重に重ねられているので、タップ金 具そのものの強度が高く、このタップ金具に より補強される載置用桟の強度もより向上す る。

 また、タップ金具の各側板の端から突出 る支持片はT字型の頭部を有し、タップ金具 の各側板の端はタップ金具の中板の上面下方 に後退している。このため、タップ金具の各 側板の端の位置では、各支持片のT字型の頭 を載置用桟の中板の孔に挿入し易くなる。

 更に、載置用桟の内側で、タップ金具の 板を載置用桟の中板に重ね合わせて固定し いるので、これによっても載置用桟の中板 補強される。

 また、タップ金具の各側板の長さと載置 桟の各側板内側の離間距離を実質的に等し しているので、載置用桟の各側板とタップ 具の各側板を相互に垂直にした状態では、 ップ金具の各側板が載置用桟の各側板間に 挟みこまれて、タップ金具が載置用桟の内 に丁度収まる。このため、タップ金具と載 用桟間に隙間がなくなり、タップ金具によ 載置用桟が更に強固に補強される。

 また、タップ金具の各支持片は、T字型の 頭部を有し、載置用桟の中板の孔は、各支持 片のT字型の頭部を挿し通す挿入スリットと 各支持片のT字型の頭部を引っ掛ける係合孔 を繋げて形成したものであり、各支持片のT 字型の頭部を挿入スリットに挿し通して係合 孔へと導いている。これにより、タップ金具 の取り付けが容易となり、また取り付けた後 では、タップ金具の各支持片のT字型の頭部 載置用桟の中板の係合孔に引っ掛かって脱 することはない。

図1は、本発明の構造物設置架台の一実 施形態を示す斜視図である。 図2は、図1の構造物設置架台における 礎部を示す斜視図である。 図3aは、図1の構造物設置架台における 載置用桟を構成する主桟部を示す斜視図であ る。 図3bは、図1の構造物設置架台における 載置用桟を構成する先端桟部を示す斜視図で ある。 図4aは、図1の構造物設置架台における 載置用桟の先端近傍を示す斜視図である。 図4bは、図1の構造物設置架台における 載置用桟の先端近傍を示す正面図である。 図4cは、図1の構造物設置架台における 載置用桟の先端近傍を示す側面図である。 図4dは、図1の構造物設置架台における 載置用桟の先端近傍を示す平面図である。 図5は、図1の構造物設置架台における 支柱の下端近傍を示す斜視図である。 図6は、図3bの先端桟部を示す展開図で る。 図7は、図1の構造物設置架台における 強部材を示す斜視図である。 図8は、横桟及び固定金具が取り付けら れた状態にある図1の構造物設置架台におけ 載置用桟の先端近傍を図4aとは異なる方向か ら見て示す斜視図である。 図9は、図1の構造物設置架台における 支柱を示す斜視図である。 図10は、図1の構造物設置架台の施工例 を示す斜視図である。 図11は、図1の構造物設置架台における タップ金具の取り付け状態を示す斜視図であ る。 図12は、図11のタップ金具を示す斜視 である。 図13aは、図11のタップ金具及び載置用 桟を表側から見て示す斜視図である。 図13bは、図11のタップ金具及び載置用 桟を裏側から見て示す斜視図である。 図1の構造物設置架台への横桟及び固 金具の取り付け状態を示す斜視図である。 図15aは、横桟への軒先カバーの取り け状態を説明するための側面図である。 図15bは、横桟への軒先カバーの取り け状態を説明するための側面図である。 図16aは、図1の構造物設置架台に太陽 池モジュールを載せて支持するときの施工 順を説明するための図である。 図16bは、図1の構造物設置架台に太陽 池モジュールを載せて支持するときの施工 順を説明するための図である。 図16cは、図1の構造物設置架台に太陽 池モジュールを載せて支持するときの施工 順を説明するための図である。 図16dは、図1の構造物設置架台に太陽 池モジュールを載せて支持するときの施工 順を説明するための図である。

符号の説明

1 構造物設置架台
2、3 基礎部
4 載置用桟
5 縦支柱
6 テンションバー
7 矩形状基台
8、21、33、41 ボルト
11 主桟部
12 先端桟部
13 補強部材
15、18、22 ナット
16 押え部材
27 横桟
28 斜交い部材
31 タップ金具
32 押え部材
42 ネジ止め金具
43 固定金具
44 軒先カバー
45 太陽電池モジュール

 以下、本発明の実施形態を添付図面を参 しつつ詳細に説明する。

 図1は、本発明の構造物設置架台の一実施 形態を示す斜視図である。本実施形態の構造 物設置架台1は、太陽電池モジュール等の平 状の構造物を地面や陸屋根上に設置するた のものである。この架台1では、一対の基礎 2、3を地面や陸屋根上に一定距離を開けて 置し、載置用桟4の先端部4aを一方の基礎部2 接続固定し、縦支柱5を他方の基礎部3と載 用桟4間に介在させて固定し、載置用桟4と縦 支柱5を相互に垂直配置し、各基礎部2、3間に テンションバー6を架け渡して固定している

 また、載置用桟4の5箇所に係合孔11dを形 し、3つの係合孔11dにそれぞれのタップ金具3 1を取り付けている。これらのタップ金具31は 、後で述べるように載置用桟4上に横桟を連 固定するためのものである。

 各基礎部2、3は、図2に示すように矩形状 台7にボルト8を突設したものであり、ボル 8を上方に向けて、矩形状基台7を地面や陸屋 根に固定配置する。

 載置用桟4は、図3a及び図3bに示すような ット型の断面形状を有する主桟部11及び先端 桟部12を組み合わせたものであり、図4a~図4d 示すように主桟部11の一端に先端桟部12を接 固定する。

 縦支柱5は、図5に示すようにほぼU字型の 面形状を有している。なお、本明細書中に いて、ほぼU字型には、角のあるU字型が含 れるものとする。また、テンションバー6は 図1及び図4a~図4dに示すようにL字型の断面形 状を有している。

 載置用桟4、縦支柱5、及びテンションバ 6のいずれも、メッキ鋼板等の金属板を切断 び折り曲げ加工したものである。

 ここで、図1及び図4a~図4dに示すようにテ ションバー6の先端部6aの孔に基礎部2のボル ト8を挿し通して、テンションバー6の先端部6 aを基礎部2に載せ、載置用桟4の先端部4aの孔 ボルト8を挿し通し、更に補強部材13の孔に ルト8を挿し通し、基礎部2上に、テンショ バー6の先端部6a、載置用桟4の先端部4a、及 補強部材13を順次重ね合わせ、この後にボル ト8にワッシャを挿し通し、ボルト8にナット1 5をねじ込んで締め付けている。これにより 基礎部2上に、テンションバー6の先端部6a及 載置用桟4の先端部4aを固定している。

 また、図5に示すようにテンションバー6 後端部6cの孔に基礎部3のボルト8を挿し通し 、テンションバー6の後端部6cを基礎部3に載 せ、縦支柱5の下端面部5aの孔に基礎部3のボ ト8を挿し通し、更に押え部材16の孔にボル 8を挿し通し、基礎部3上に、テンションバー 6の後端部6c、縦支柱5の下端面部5a、及び押え 部材16を順次重ね合わせ、この後にボルト8に ワッシャを挿し通し、ボルト8にナット18をね じ込んで締め付けている。これにより、基礎 部3上に、テンションバー6の後端部6c及び載 用桟4の先端部4aを固定している。

 更に、図1に示すように縦支柱5の上端部 ハット型の主桟部11の内側に差し込み、ボル ト19を主桟部11及び縦支柱5に貫通させて、ボ ト19にナット(図示せず)をねじ込んで締め付 け、縦支柱5を主桟部11に連結固定している。 縦支柱5の上端部は、該縦支柱5と主桟部11が 互に垂直に配置されるように位置決めされ 連結される。

 このような構造物設置架台1は、後で詳し く述べるように複数のものを地面や陸屋根等 に並設して用いられる。複数の構造物設置架 台1を略平行に並べて固定し、各構造物設置 台1の載置用桟4上に複数の横桟を水平方向に 架け渡し、これらの横桟間に太陽電池モジュ ールを支持する。

 図1から明らかなように、構造物設置架台 1の全体をみると、載置用桟4、縦支柱5、及び テンションバー6を直角三角形状に組み合わ ている。このような直角三角形状に構成さ た架台1では、載置用桟4に作用した力を該載 置用桟4、縦支柱5、及びテンションバー6に分 散させて受けることができるので、架台1の 度が高くなる。例えば、載置用桟4上に載置 れた太陽電池モジュールの荷重や太陽電池 ジュールに加わった風圧等を載置用桟4、縦 支柱5、及びテンションバー6に分散させて受 ることができる。

 また、載置用桟4の断面形状をハット型に して、その断面強度を高くし、更に縦支柱5 断面形状をほぼU字型にしたり、テンション ー6の断面形状をL字型にして、それらの断 強度を高くしている。すなわち、載置用桟4 縦支柱5、及びテンションバー6の部品その のについても、それぞれの強度を高くして る。

 尚、各基礎部2、3を陸屋根に強固に取り けることができて、各基礎部2、3相互間の位 置ズレを生じない状況であれば、テンション バー6を省略しても構わない。ただし、各基 部2、3を地面に設置する場合は、テンション バー6が必要である。

 ところで、載置用桟4、縦支柱5、及びテ ションバー6からなる直角三角形状の構造で 、力を載置用桟4、縦支柱5、及びテンショ バー6に分散させて受けることができるが、 の力が、載置用桟4の先端部4aや縦支柱5の下 端面部5aに最終的に集中するので、これらの 所の強度を高くする必要がある。

 そこで、載置用桟4の先端部4a及び縦支柱5 の下端面部5aのいずれについても、強度を格 に高めるための構造を採用している。

 次に、載置用桟4の先端部4aの構造を説明 る。載置用桟4は、図3a及び図3bに示すよう 主桟部11及び先端桟部12を組み合わせたもの ある。主桟部11は、その断面形状がハット となるように金属板を折り曲げ加工したも であり、主桟部11の長手方向に延びる中板11a と、中板11a両側の相互に平行な各側板11bと、 各側板11bの縁から両側に突出するそれぞれの 縁板11cとを有する。また、先端桟部12は、主 部11と同様に金属板を折り曲げ加工したも であり、中板12aと、各側板12bと、各縁12cと 有し、更に中板12aから前方に突出した傾斜 面部12dと、傾斜端面部12dよりも先の先端部4a とを有する。

 図1に示すように主桟部11の中板11aの相互 離間した複数箇所には、係合孔11dを形成し いる。また、図3aに示すように主桟部11の一 端近傍で、中板11aに2つの孔11eを形成し、各 11cにも2つ孔11eをそれぞれ形成し、合計で6個 の孔11eを形成している。

 図3bに示すように先端桟部12の中板12aには 、開口孔12fを形成している。また、先端桟部 12の中板12aに2つの孔12gを形成し、各縁12cにも 2つ孔12gをそれぞれ形成し、合計で6個の孔12g 形成している。

 図4a~図4dに示すように主桟部11の一端内側 に先端桟部12を嵌合させ、主桟部11の6個の孔1 1eと先端桟部12の6個の孔12gを重ね合わせ、6本 のボルト21を各孔11e、12gに挿し通し、各ボル 21にそれぞれのナット22をねじ込んで締め付 け、主桟部11及び先端桟部12を組み合わせて 定する。このとき、先端桟部12の開口孔12fが 主桟部11の一端近傍の係合孔11dに重なって、 桟部11の一端近傍の係合孔11dが開放された 態となる。

 図6は、先端桟部12を展開して示す図であ 。先端桟部12は、図6の展開形状にメッキ鋼 等の金属板を切断して、この展開形状の金 板を折り曲げ成形したものであり、各折り げ線23を山折りし、各折り曲げ線24を谷折り して、中板12a、各側板12b、及び各縁12cを形成 し、また各側板12bの折り曲げ線25を山折りし 各側板12bの先端側を重ね合わせて、傾斜端 部12d及び該傾斜端面部12dよりも先の先端部4 aを形成し、更に傾斜端面部12dと先端部4a間の 折り曲げ線26を谷折りして、先端部4aを先端 部12(載置用桟4)の長手方向に対して傾斜させ ている。そして、図3bに示すように先端部4a 孔4bを形成している。

 ここで、載置用桟4の先端部4aを基礎部2に 固定し、縦支柱5を基礎部3と載置用桟4間に固 定しているので、載置用桟4が傾斜して支持 れる。この状態では、折り曲げ線26で谷折り された先端部4aが基礎部2の矩形状基台7の上 と丁度平行になる。

 このため、図4a~図4dに示すように先端部4a をテンションバー6の先端部6aを介して基礎部 2の矩形状基台7に載せ、更にその上に補強部 13を重ねてから、ボルト8にナット15をねじ んで締め付けると、先端部4aがテンションバ ー6の先端部6aを介して基礎部2の矩形状基台7 上面に均等に押し付けられて、先端部4aが 礎部2上に強固に固定される。

 また、補強部材13は、図7に示すようにほ U字型の断面形状を有しており、その中央に 孔13aを形成し、その両側に縁板13cを設けたも のである。各縁板13cの先端側を斜めに切断し て、それぞれの当接端面13dを形成している。

 この補強部材13を先端桟部12の先端部4aに せるときには、図8に示すように補強部材13 各当接端面13dを先端桟部12の傾斜端面部12d 向ける。そして、ボルト8にナット15をねじ んで締め付け、補強部材13の下面を先端桟部 12の先端部4aに圧接させ、かつ補強部材13の各 当接端面13dを先端桟部12の傾斜端面部12dに圧 させる。これにより、先端桟部12の傾斜端 部12dが押え付けられて、先端桟部12の先端部 4aが補強され、載置用桟4が起き上がる方向に 先端部4aが折れ曲がることを防止することが きる。

 このように載置用桟4の先端部4aは、図6に 示す展開形状の金属板を折り曲げ成形したも のであって、2枚重ねとなった傾斜端面部12d び先端部4aを有し、この先端部4aが基礎部2に 固定される。また、補強部材13により、載置 桟4が起き上がる方向に折れ曲がらないよう に先端桟部12の先端部4aが補強される。

 尚、図6において、傾斜端面部12dの2辺に 点鎖線で示すそれぞれの補強板12eを付設し これらの補強板12eを先端桟部12の内側に折り 込んで各側板12bに重ね合わせ、これにより先 端桟部12の強度を更に高めても良い。

 次に、縦支柱5の下端面部5aの構造を説明 る。縦支柱5は、図9に示すようにその断面 状がほぼU字型となるように金属板を折り曲 加工したものであり、該縦支柱5の長手方向 に延びる中板5cと、同様に長手方向に延びる 互に平行な各側板5dとを有している。そし 、各側板5dの折り曲げ線5eを山折りし、各側 5dの先端側を重ね合わせて、下端面部5aを形 成し、この下端面部5aに孔5bを形成している

 図5に示すように縦支柱5の下端面部5aをテ ンションバー6の後端部6cを介して基礎部3の 形状基台7に載せ、更にその上に押え部材16 重ねてから、ボルト8にナット18をねじ込ん 締め付けて、縦支柱5の2枚重ねとなった下端 面部5aを基礎部3に固定する。

 このように載置用桟4の先端桟部12に2枚重 ねとなった傾斜端面部12d及び先端部4aを設け 、この先端部4aを基礎部2に固定し、また縦 柱5に2枚重ねとなった下端面部5aを設けて、 この下端面部5aを基礎部3に固定している。

 載置用桟4の先端桟部12の2枚重ねとなった 傾斜端面部12d及び先端部4aは、その強度が1枚 の部位よりも強度が高く、また補強部材13に り補強されている。このため、載置用桟4に 作用した力が先端部4aに集中したとしても、 の力に先端部4aが耐えることができる。

 同様に、縦支柱5の2枚重ねとなった下端 部5aも強度が高くなっていることから、載置 用桟4に作用した力が縦支柱5の下端面部5aに 中したとしても、この力に下端面部5aが耐え ることができる。

 例えば、載置用桟4に太陽電池モジュール を載せた状態では、太陽電池モジュールの荷 重が直角三角形状の載置用桟4、縦支柱5、及 テンションバー6に分散して作用するが、載 置用桟4の先端部4a及び縦支柱5の下端面部5aの いずれにも水平方向の力及び垂直方向の力が 集中して加わることになる。

 また、載置用桟4上の太陽電池モジュール に風圧が作用したときには、この風圧も作用 して、先端部4a及び下端面部5aに加わる水平 向の力及び垂直方向の力が増大する。

 ところが、先端部4a及び下端面部5aの強度 が高いので、これらの力に先端部4a及び下端 部5aが耐えることができ、太陽電池モジュ ルを支障なく支持することができる。

 仮に、先端部4a及び下端面部5aの強度が高 くなかったならば、太陽電池モジュールの荷 重や風圧に先端部4a及び下端面部5aが耐え切 ず、これらが変形もしくは損傷することに る。

 逆に言えば、先端部4a及び下端面部5aの強 度を高くしたからこそ、載置用桟4、縦支柱5 及びテンションバー6からなる直角三角形状 の構造を採用することが可能になったといえ る。

 また、縦支柱5を載置用桟4に対して垂直 配置しているので、載置用桟4に作用した風 を縦支柱5で受け止めることができ、厳しい 気象状況での大きな風圧に対しても耐えるこ とができる。

 更に、載置用桟4の先端部4a及び縦支柱5の 下端面部5aは、それらの強度が高いながらも 1枚の金属板を切断して折り曲げ加工したも のであり、部品点数の増大を招くことがない 。

 次に、本実施形態の構造物設置架台1にお いて、載置用桟4の上に太陽電池モジュール 取り付けて支持するためのタップ金具を説 する。

 本実施形態では、図1及び図10に示すよう 載置用桟4の主桟部11の複数箇所に係合孔11d 形成しており、図11に示すように主桟部11の 中板11aの裏側から係合孔11dを通じてタップ金 具31を取り付け、タップ金具31の一対の支持 31aを主桟部11の中板11aの表側に突出させ、こ の一対の支持片31a間に横桟27を挟み込んで支 している。

 タップ金具31は、図12に示すようにその中 板31bにネジ孔31cを形成し、その両側に側板31d を設けて2重に折り曲げ、更にそれぞれの側 31dの中央から突出するT字型の支持片31aを設 たものである。

 側板31dの上端を中板31bの上面よりも低く て、側板31dの上端とT字型の支持片31a間の隙 間Paを、中板31bの上面とT字型の支持片31a間の 隙間Pbよりも広くしている。

 また、タップ金具31の横幅Qaは、主桟部11 各側板12bの内側離間距離Qbよりも僅かに狭 設定されている。

 図13a及び図13bに示すように、タップ金具3 1の一方の支持片31aを主桟部11の挿入スリット 11fに挿し込んで、一方の支持片31aを挿入スリ ット11fから係合孔11dへと移動させ、引き続い てタップ金具31の他方の支持片31aを挿入スリ ト11fに挿し込んで、他方の支持片31aも挿入 リット11fから係合孔11dへと移動させ、各支 片31aのT字型の頭部を係合孔11dに引っ掛けて 、タップ金具31を主桟部11に取り付ける。こ とき、タップ金具31の各側板31dが主桟部11の 側板11bに対して垂直に配置される。

 タップ金具31の支持片31aを挿入スリット11 fに挿し込むときには、タップ金具31を主桟部 11の中板11aに対して傾斜させる必要があるが タップ金具31を傾斜させた状態では、タッ 金具31の側板31dの上端とT字型の支持片31a間 広い隙間Paに係合孔11dの両縁を通すことにな るので、タップ金具31の支持片31aの挿し込み 業が容易になる。

 また、各支持片31aのT字型の頭部を係合孔 11dに引っ掛けただけでは、一方の支持片31aの T字型の頭部が係合孔11dの縁に当接するまで タップ金具31が係合孔11dに沿って主桟部11の 斜下方向に滑動し、タップ金具31がぶら下 った状態となるが、挿入スリット11fが係合 11dよりも傾斜上方向に設けられているので 各支持片31aのT字型の頭部が挿入スリット11f ら抜け落ちることはない。

 尚、主桟部11の中板11aの先端近傍の係合 11d及び挿入スリット11fは、先端桟部12の中板 12aの開口孔12fに重なるので、これらの係合孔 11d及び挿入スリット11fには開口孔12fを通じて タップ金具31の各支持片31aを挿し込むことに る。

 こうして載置用桟4の主桟部11の係合孔11d タップ金具31を取り付けた後、図11に示すよ うにタップ金具31の一対の支持片31a間に横桟2 7を配置し、タップ金具31の部位で、押え部材 32を横桟27に重ね合わせ、ボルト33を押え部材 32の孔及び横桟27の溝孔27aを通じてタップ金 31のネジ孔31cにねじ込んで締め付け、横桟27 載置用桟4の主桟部11に固定する。

 このとき、タップ金具31の横幅Qaを主桟部 11の各側板12bの内側離間距離Qbよりも僅かに く設定しているので、タップ金具31と主桟部 11間の隙間が殆どなくなる。また、タップ金 31の中板31bが主桟部11の中板11aに重なり合っ て密接する。従って、タップ金具31の上部及 側部では、タップ金具31と主桟部11間の隙間 が殆どなくなり、このタップ金具31の部位で 桟部11が補強されることになる。

 また、タップ金具31の各側板31dが主桟部11 の各側板11bに対して垂直に配置さているので 、タップ金具31の各側板31dにより載置用桟11 各側板11bの撓みが防止され、載置用桟11の各 側板11bが強固に補強され、載置用桟11のねじ 等の変形が防止される。

 このため、このタップ金具31に大きな荷 や力が作用しても、このタップ金具31の部位 で主桟部11が変形したり損傷することがなく 主桟部11からタップ金具31が脱落することが ない。

 次に、本実施形態の構造物設置架台1の施 工例を説明する。図10は、太陽電池モジュー 等の平板状の構造物を支持するために並設 れた複数の構造物設置架台1を示している。

 ここでは、4台の構造物設置架台1を一定 隔を開けて並設し、各構造物設置架台1の載 用桟4上に3本の横桟27を所定間隔で水平方向 に配置して架け渡している。また、相互に隣 り合う2本の縦支柱5間には2本の斜交い部材28 架け渡して、各縦支柱5を補強している。

 このように各構造物設置架台1を設置した 後、3本の横桟27を各載置用桟4に架け渡し、 桟27毎に、図8に示すように、各載置用桟4の 桟部11の係合孔11dから突出するタップ金具31 の一対の支持片31a間に横桟27を配置し、それ れのボルト33を各載置用桟4のタップ金具31 ネジ孔31cにねじ込んで締め付け、横桟27を各 載置用桟4に固定する。このとき、下側の横 27については、各ボルト33を強く締め付けて 実に固定する。また、中央及び上側の横桟2 7については、各ボルト33を軽く締め付けて仮 固定する。

 引き続いて、横桟27毎に、図14に示すよう にボルト41及びネジ止め金具42を用いて、横 27に固定金具43を固定する。この固定金具43 、その上端に引っ掛け爪43aを有し、この引 掛け爪43aを太陽電池モジュールの一辺に係 させて、太陽電池モジュールを固定支持す ものであり、太陽電池モジュールの一辺に いて2個1組で用いられる。

 また、図15a及び図15bに示すように下側の 桟27の前方に、軒先カバー44を装着する。

 この後、図16aに示すように太陽電池モジ ール45を下側の横桟27と中央の横桟27間に挿 して配置する。実際には、複数枚の太陽電 モジュール45を横並びにして下側の横桟27と 中央の横桟27間に配置する。

 このとき、中央の横桟27を仮止めしてい 各ボルト33を緩めて、この中央の横桟27を支 している各タップ金具31を各載置用桟4の係 孔11dに沿って移動させて、この中央の横桟2 7の位置を調節し、この中央の横桟27を太陽電 池モジュール45の上側一辺に当接させる。

 引き続いて、図16bに示すように太陽電池 ジュール45の上側一辺を持ち上げて、図16c 示すように太陽電池モジュール45の下側一辺 を下側の横桟27に押し付ける。これにより、 定金具43の引っ掛け爪43aが太陽電池モジュ ル45の下側一辺の係合溝45aに係合する。

 更に、図16dに示すように太陽電池モジュ ル45の上側一辺を降ろして中央の横桟27上に 載せる。

 そして、中央の横桟27を太陽電池モジュ ル45の上側一辺に押し付けて、下側の横桟27 中央の横桟27間に太陽電池モジュール45を挟 み込み、この状態で、中央の横桟27を仮止め ている各ボルト33を強く締め付けて、中央 横桟27を確実に固定する。これにより、太陽 電池モジュール45が下側の横桟27と中央の横 27間に挟み込まれて強固に支持される。

 同様の手順で、中央の横桟27と上側の横 27間にも、太陽電池モジュール45を挟み込ん 支持する。

 尚、本発明は、上記実施形態に限定され ものではなく、多様に変形することができ 。例えば、載置用桟の断面形状をハット型 しているが、ほぼU字型にしても構わない。 また、載置用桟を主桟部と先端部に分割して いるが、必ずしも分割する必要はない。先端 部単体では、その長さが短く、折り曲げ加工 が容易であることから、主桟部と先端部に分 割している。仮に、主桟部と先端部が一体で あると、先端部の折り曲げ加工のときに、先 端部の向きや位置が変わり、これに伴って長 い主桟部の向きや位置も変わるので、このた めのスペースを必要とし、加工作業が困難に なる。

 また、本発明は、その精神または主要な 徴から逸脱することなく、他のいろいろな で実施することができる。そのため、上述 実施の形態はあらゆる点で単なる例示にす ず、限定的に解釈してはならない。本発明 範囲は請求の範囲によって示すものであっ 、明細書本文には、なんら拘束されない。 らに、請求の範囲の均等範囲に属する変形 変更は、全て本発明の範囲内のものである

 また、この出願は、2007年2月23日に日本で 出願された特願2007-044123に基づく優先権を請 する。これに言及することにより、その全 の内容は本出願に組み込まれるものである

 本発明は、地面や陸屋根等に太陽電池モ ュール等の平板状の構造物を設置するため 利用される構造物設置架台として適用可能 ある。