Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
SWEET ROLL PRODUCTION DEVICE AND SWEET ROLL PRODUCTION LINE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/044599
Kind Code:
A1
Abstract:
A sweet roll production device (3) produces a sweet roll where an overlying dough (53) is placed on a core dough (15). On the downstream side of the sweet roll production device (3), an upper curved surface forming device (5) presses the overlying dough against the core dough and forms them integrally. On the downstream side of the upper curved surface forming device (5), a shaping device (7) moves a cake product formed by the upper curved surface forming device (5) horizontally and performs shaping action. On the downstream side of the shaping device (7), a mold pressing device (9) presses a mold against the upper portion of the cake product subjected to shaping action by the shaping device (7) and appropriately transfers a groove-shaped pattern provided in the mold. The sweet roll production device (3) constitutes one unit (U1). The upper curved surface forming device (5), the shaping device (7), and the mold pressing device (9) constitute another unit (U2) in combination.

Inventors:
HASHIMOTO SHIGERU
KONDO YASUNORI
Application Number:
PCT/JP2008/065735
Publication Date:
April 09, 2009
Filing Date:
September 02, 2008
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
RHEON AUTOMATIC MACHINERY CO (JP)
HASHIMOTO SHIGERU
KONDO YASUNORI
International Classes:
A21C11/00; A21C9/08; A21C11/02; A21C11/10
Foreign References:
JPH0937704A1997-02-10
JPH0650495U1994-07-12
JP2005341891A2005-12-15
JP3557259B22004-08-25
JP2005124510A2005-05-19
JPH03155774A1991-07-03
JPS62224243A1987-10-02
Attorney, Agent or Firm:
MIYOSHI, Hidekazu et al. (2-8 Toranomon 1-chom, Minato-ku Tokyo 01, JP)
Download PDF:
Claims:
芯生地に上掛け生地を乗せた状態の菓子パンを製造するための菓子パン製造装置であって、
  第1の食品生地を所望形状の芯生地に切断するための芯生地切断装置と、
  前記芯生地を受けるために、上下動可能かつ前記芯生地を下流側へ搬送自在の芯生地搬送装置と、
  この芯生地搬送装置によって搬送された芯生地上に第2の食品生地としての偏平状の上掛け生地を乗せるために、前記芯生地切断装置に隣接して設けられた上掛け生地供給装置と、
  前記芯生地切断装置の切断動作と前記芯生地搬送装置の上下動作及び搬送動作とに関連して動作する、前記上掛け生地供給装置の上掛け生地供給動作を制御するための動作制御装置と、
を備える。
 請求項1に記載の菓子パン製造装置において、
前記上掛け生地供給装置は、第2の食品生地を供給する食品生地供給部から圧送される第2の食品生地を偏平状に形成するためのスリット状の開口部を備えたケーシング内に、前記開口部から吐出される上掛け生地の吐出幅を調節可能なロータリーバルブを回転可能に備える。
 請求項2に記載の菓子パン製造装置において、
  前記ロータリーバルブは、前記食品生地供給部から圧送される第2の食品生地を受け入れるための受入れ開口部をバルブ本体の周面の一部に備えると共に、食品生地をスリット状の前記開口部側へ導く出口開口部をバルブ本体の周面の一部に備え、
  前記出口開口部は、前記バルブ本体の軸心に平行な周面上の仮想基準位置から周方向の寸法が前記バルブ本体の長手方向の中央部側よりも両端側が次第に短くなる湾曲縁を呈する開口縁又は台形形状の開口縁を備える。
 請求項2に記載の菓子パン製造装置において、
  前記食品生地供給部が第2の食品生地を圧送を開始するタイミングと、前記ロータリーバルブがスリット状の前記開口部を開口するタイミングとがほぼ同時である。
 請求項1に記載の菓子パン製造装置を使用した菓子パン製造ラインであって、
  前記菓子パン製造装置と、
  前記菓子パン製造装置の下流側に、上掛け生地を芯生地に押圧して上掛け生地と芯生地とを一体にかつ上面を曲面形状に成形するための上面曲面成形装置と、
  前記上面曲面成形装置の下流側に、上記上面曲面成形装置によって上面を曲面形状に成形された菓子製品を水平に移動して整形作用を行うための整形装置と、
  前記整形装置の下流側に、前記整形装置による整形作用を受けた後の菓子製品の上部に型を押圧して、当該型に備えた溝状の適宜模様を転写するための型押し装置と、
を備える。
 請求項5に記載の菓子パン製造ラインにおいて、
  前記型押し装置は、型からの菓子製品の剥離を行うために、前記型の内面にエアーを噴出する複数のエアー噴射孔を備える。
 請求項5に記載の菓子パン製造ラインにおいて、
  前記型押し装置に備えられた型は、複数の付勢装置によって基準姿勢を保持するように付勢されており、かつ菓子製品を押圧時には揺動可能な構成である。
 請求項5に記載の菓子パン製造ラインにおいて、
  前記菓子パン製造装置が一つのユニットを構成し、
  前記上面曲面成形装置と前記整形装置と前記型押し装置とが組み合わされて一つのユニットを構成する。
Description:
菓子パン製造装置及び菓子パン 造ライン

 本発明は、メキシコの菓子として知られ いるコンチャ(メロンパンのルーツと言われ る菓子パン)などのような、パン生地等の第1 食品生地上に偏平状(シート状)の上掛け生 やかぶせ生地等と称される第2の食品生地を せた菓子パンを製造するための菓子パン製 装置及びこの装置を用いた菓子パン製造ラ ンに関する。

 例えばコンチャやメロンパンなどの菓子パ は、半球状の芯生地上に偏平状の上掛け生 を乗せ、上記芯生地と上掛け生地とを一体 し、製品として半球状に仕上げ成形(整形) ることにより製造される(特許文献1参照)。

特許第3557259号公報

 上記特許文献1に記載の構成を以下に述べ る。まず、予め一塊に切断された芯生地が、 成形工程で玉状に丸められる。その後、前記 芯生地は次工程へ搬送され、偏平状に成形し た上掛け生地を乗せられる。ここで、前記上 掛け生地は、予め一塊に切断された上掛け生 地を偏平状に成形した後、前記芯生地の搬送 ラインに搬入され、前記芯生地上に乗る。従 って、特許文献1に記載の構成は、芯生地の 形ラインと上掛け生地の成形ラインとが交 する構成である。そのため、全体的なライ 構成が大がかりになると共に専有面積が大 くなるという問題があった。

 そこで、本発明は、上記事情を考慮し、 えばコンチャやメロンパン等のような芯生 に上掛け生地を乗せた状態の菓子パンを簡 に製造することのできる菓子パン製造装置 びこの装置を用いて全体的構成の小型化を った菓子パン製造ラインを提供することを 的とする。

 本発明の第一のアスペクトに係る菓子パ 製造装置は、芯生地に上掛け生地を乗せた 態の菓子パンを製造するための菓子パン製 装置であって、第1の食品生地を所望形状の 芯生地に切断するための芯生地切断装置と、 前記芯生地を受けるために、上下動可能かつ 前記芯生地を下流側へ搬送自在の芯生地搬送 装置と、この芯生地搬送装置によって搬送さ れた芯生地上に第2の食品生地としての偏平 の上掛け生地を乗せるために、前記芯生地 断装置に隣接して設けられた上掛け生地供 装置と、前記芯生地切断装置の切断動作と 記芯生地搬送装置の上下動作及び搬送動作 に関連して動作する前記上掛け生地供給装 の上掛け生地供給動作を制御するための動 制御装置と、を備える。

 前記上掛け生地供給装置は、第2の食品生 地を供給する食品生地供給部から圧送される 第2の食品生地を偏平状に形成するためのス ット状の開口部を備えたケーシング内に、 記開口部から吐出される上掛け生地の吐出 を調節可能なロータリーバルブを回転可能 備えることが好ましい。

  前記ロータリーバルブは、前記食品生 供給部から圧送される第2の食品生地を受け れるための受入れ開口部をバルブ本体の周 の一部に備えると共に、食品生地をスリッ 状の前記開口部側へ導く出口開口部をバル 本体の周面の一部に備えることが好ましい 同時に、前記出口開口部は、前記バルブ本 の軸心に平行な周面上の仮想基準位置から 方向の寸法が前記バルブ本体の長手方向の 央部側よりも両端側が次第に短くなる湾曲 を呈する開口縁又は台形形状の開口縁を備 ることが好ましい。

 前記食品生地供給部が第2の食品生地を圧 送を開始するタイミングと、前記ロータリー バルブがスリット状の前記開口部を開口する タイミングとがほぼ同時であることが好まし い。

 また、本発明の第一のアスペクトに係る 子パン製造装置を使用した菓子パン製造ラ ンは、前記菓子パン製造装置と、前記菓子 ン製造装置の下流側に上掛け生地を芯生地 押圧して上掛け生地と芯生地とを一体にか 上面を曲面形状に成形するための上面曲面 形装置と、前記上面曲面成形装置の下流側 上記上面曲面成形装置によって上面を曲面 状に成形された菓子製品を水平に移動して 形作用を行うための整形装置と、前記整形 置の下流側に前記整形装置による整形作用 受けた後の菓子製品の上部に型を押圧して 該型に備えた溝状の適宜模様を転写するた の型押し装置と、を備える。

 前記型押し装置は、型からの菓子製品の 離を行うために、前記型の内面にエアーを 出する複数のエアー噴射孔を備えることが ましい。

 前記型押し装置に備えられた型は、複数 付勢装置によって基準姿勢を保持するよう 付勢されており、かつ菓子製品を押圧時に 揺動可能な構成であることが好ましい。

 そして、前記菓子パン製造装置は一つの ニットに構成することができ、前記上面曲 成形装置と前記整形装置と前記型押し装置 は組み合わされて一つのユニットに構成す ことができる。

 本発明の第一のアスペクトに係わる菓子 ン製造装置によれば、芯生地上に上掛け生 を乗せた状態の菓子パンが自動的に製造さ る。このため、後工程の成形(整形)工程な を手作業によって行うなどの少量生産に容 に対応することができる。また、製造ライ として自動化を図るときには、各ユニット 製造ラインに配置される構成である。この め、菓子パン製造装置のライン化が容易で ると共に、菓子パン製造ラインの小面積化 図られる。

菓子パン製造ラインの正面説明図であ 。 菓子パン製造ラインの平面説明図であ 。 菓子パン製造装置の主要部を示す正断 説明図である。 菓子パン製造装置の主要部を示す平断 説明図である。 シート状食品生地吐出装置におけるロ タリーバルブ部の構成を示す説明図である シート状食品生地を吐出する作用の説 図である。 上面曲面成形装置の断面説明図である 型押し装置の断面説明図である。

 以下、図面を用いて本発明の実施形態に いて説明する。

 図1および2は、コンチャ(メロンパンの一 )などの菓子パンを製造するための菓子パン 製造ライン1を示す。この菓子パン製造ライ 1は、ユニットU1とユニットU2の二つのユニッ トからなる。ユニットU1は、まず、パン生地 の第1の食品生地を例えば球状や長い棒状( えばコッペパンのように長円形の山形のパ 状)などのように所望形状の芯生地に切断す 。次に、この芯生地上に偏平状(シート状) 上掛け生地やかぶせ生地等と称される第2の 品生地を乗せる。このように、ユニットU1 、芯生地上に扁平状の第2の食品生地を乗せ 状態の菓子パンを製造するための菓子パン 造装置3を一つのユニットとなす。

 そして、上記菓子パン製造装置3の下流側 に、ユニットU2が置かれる。このユニットU2 、前記菓子パンの上面を曲面形状に形成す ための上面曲面成形装置5と、この上面曲面 形装置5によって上面を曲面形状に形成され た菓子パン(菓子製品)を水平に移動して整形 用を行うための整形装置7と、上記整形装置 7による整形作用を受けた後の菓子製品の上 に網目の模様などの溝状の模様を転写する めの型押し装置9と、を組み合せて一つのユ ットとなす。

 これら上流側の第1のユニットU1と下流側 第2ユニットU2とは、組立ておよび調整をそ ぞれ別個に行う。その後、それぞれが別個 工場に搬送される。そして、両ユニットU1 U2が工場において菓子パン製造ラインとして 配置調整される。また、両ユニットU1、U2は 数の装置を組合わせてユニット化してあり 両ユニットU1、U2の配置関係は高密度化を図 ことができる。このことにより、菓子パン 造ラインの全体的構成が小型化される。

 前記菓子パン製造装置3は、箱状のフレー ム11を備え、芯生地切断装置17をこのフレー 11の上部に備える。そして、芯生地切断装置 17がパン生地などの第1の食品生地13(図3参照) 例えば球状などの所望形状の芯生地15に切 する。芯生地切断装置17は、特開2004-129524で に知られている包被切断装置の内包材又は 皮材の一方の吐出口を閉じることにより構 される。つまり、図3に示すように、芯生地 切断装置17は、包被切断装置の内包材を吐出 る吐出口19を閉じた構成である。そして、 の他の部分は、包被切断装置においてよく られた構成である。

 前述したように、芯生地切断装置17の全 的構成は、包被切断装置において既に公知 ある。この構成を図3、図4に概略的に示す。 芯生地切断装置17は、公知の包被切断装置と 様に、パン生地などの第1の食品生地を吐出 する吐出口21へ送給するために、第1の食品生 地を収容するホッパー23(図1参照)の下側に食 生地供給部として一対のスクリュー25(図4参 照)を回転自在に備える。このスクリュー25は 、前記フレーム11に装着したモータM1(図示省 )により回転される。

 前記モータM1がスクリュー25を回転すると 、ホッパー23内の食品生地は前記吐出口21へ 給される。その食品生地は、この吐出口21か ら断面円形の棒状に連続して下方向へ吐出さ れる。そして、上記棒状の食品生地は、包被 切断装置において既に公知の上下動自在かつ 開閉自在なシャッター装置27により、球状や い棒状などの所望形状の芯生地15に切断さ る。

 前記シャッター装置27の下方位置には、 被切断装置において既に知られているよう 、前記芯生地15を受けるために、上下動自在 かつ前記芯生地15を下流側(図3において左側) 搬送自在な芯生地搬送装置としてのコンベ ベルト29が走行自在に備えられる。そして 前記吐出口21の下方位置には、前記コンベヤ ベルト29を上下動するための上下動部材31が えられる。この上下動部材31は、包被切断装 置において知られているように、前記シャッ ター装置27の上下動に連動して上下動される なお、前記コンベヤベルト29は、モータM2( 示省略)によって定速で回転走行される。

 前記フレーム11の上部で前記芯生地切断 置17に隣接した位置に、上掛け生地供給装置 33が備えられる。この上掛け生地供給装置33 、例えばビスケット生地などの第2の食品生 としての偏平状(シート状)の上掛け生地を 前記コンベヤベルト29によって下流側へ搬送 された前記芯生地15の上部に乗せる。また、 の上掛け生地供給装置33は、第2の食品生地3 4を収容するホッパー35(図1参照)の下部に、食 品生地供給部として前記芯生地切断装置17と 様に一対のスクリュー37(図4参照)を備える そして、前記スクリュー37によって送られた 食品生地の出口39に近接した位置には、一方 スクリュー37に連動連結したベーンポンプ41 が備えられる。なお、前記スクリュー37は、 記モータM2とは別個のモータM3(図示省略)に って回転される。

 前記出口39には、導管43の一端側が接続し てある。そして、この導管43の他端側には、 記食品供給部から圧送された第2の食品生地 34を偏平状(シート状)に形成して吐出するた のシート状食品生地の吐出装置45が接続され る。

 上記シート状食品生地の吐出装置45は、 記導管43に連通した入口47を形成した筒状の ーシング49を備える。このケーシング49は、 前記入口47を備えた上側の本体部分49Aと、長 方向のスリット状の開口部51を備えた下側 ノズル部分49Bとに分割してある。そして、 ズル部分49Bは、ボルト等の締結具(図示省略) を介して前記本体部分49Aに着脱交換可能に備 えられる。したがって、ノズル部分49Bを交換 することにより、前記開口部51のスリット幅 種々の寸法に変更可能である。このことに り、この開口部51から吐出されるシート状 品生地(上掛け生地)53(図3参照)は、その厚さ 種々変更できる。

 なお、前記上掛け生地53の厚さを変更す 必要がない場合には、前記本体部分49Aとノ ル部分49Bとは予め一体化した構成にしても い。

 前記吐出装置45における前記ケーシング49 内には、モータM4(図4参照)によって回動され ロータリーバルブ55が回動自在に内装され 。上記ロータリーバルブ55は、バルブ本体57 周面の上部側に受入れ開口部59を備える。 の受け入れ開口部59は前記入口47と常に連通 態にあり、前記スクリュー37とベーンポン 41等からなる食品生地供給部から圧送された 第2の食品生地34を受け入れる。

 そして、前記バルブ本体57の下部側には 受入れた食品生地をスリット状の前記開口 51側へ導くための出口開口部61が形成される また、前記受入れ開口部59と前記出口開口 61との間には絞り部63が形成される。前記出 開口部61の周縁は、前記バルブ本体57の周面 においてほぼ半円形状に形成される。より詳 細には、前記出口開口部61において、湾曲縁 呈する開口縁61Aの形状は、図5に示すように 、バルブ本体57の軸心に平行な周面上の仮想 準位置から前記開口縁61Aに至る周方向の寸 がバルブ本体57の長手方向の中央部側より 両端側が次第に短くなる湾曲縁を呈するよ に形成される。

 なお、上記開口縁61Aの形状は、前述した うな湾曲縁を呈する形状に限らず、例えば 形形状としてもよい。この場合は、台形の 部を円弧状の曲縁にすることや、台形の直 部分を凸状の曲縁にするなど適宜の変形形 とすることも可能である。

 上記構成により、第2の食品生地34が、前 スクリュー37、ベーンポンプ41などの食品生 地供給部から吐出装置45へ圧送される。する 、第2の食品生地34は、ロータリーバルブ55 受入れ開口部59と絞り部63と出口開口部61を て、スリット状の開口部51からシート状(偏 状)の食品生地(上掛け生地)53として吐出され る。このとき、コンベヤベルト29によって搬 される前記芯生地15が前記吐出装置45の下部 に至るタイミングを図り、ロータリーバルブ 55の回動によりシート状生地53の吐出の開始 停止が行われる。このことにより、適宜な きさのシート状生地(上掛け生地)53が前記芯 地15に乗せられる。すなわち、芯生地15上に 上掛け生地53を乗せただけの菓子パンが製造 れる。

 したがって、後工程として前記菓子パン 上面が曲面を呈する形状に形成する工程を 作業で行う場合には、芯生地15に上掛け生 53を手作業で乗せる工程が省略できる。この ことにより、手作業による少量生産にも容易 に対応し得る。

 また、ロータリーバルブ55が前記ケーシ グ49のスリット状の前記開口部51に対し相対 に正回転させられると、図6(a)に示すように 、出口開口部61の開口縁61Aが前記開口部51を 切るように交差を開始する。このときに、 記開口部51からシート状食品生地53の吐出が 始される。そして、前記ロータリーバルブ5 5の正回転が次第に進行すると、図6(b)、(c)に すように、前記開口縁61Aが開口部51と交差 る位置の間隔が次第に大きくなる。すると 開口部51から吐出されるシート状食品生地53 幅寸法は次第に大きくなる。

 そして、開口部51に対する開口縁61Aの交 位置の間隔が次第に増大するようにロータ ーバルブ55を正回転した後に、前記交差位置 の間隔が次第に減少するようにロータリーバ ルブ55を逆回転する。このことにより、開口 51から吐出されるシート状食品生地53の形状 は、例えば円形形状に形成される。また、ロ ータリーバルブ55を正回転から逆回転に移る き、ロータリーバルブ55を一時的に停止状 に保持する。こうすることにより、シート 食品生地53を芯生地15の形状に対応して長円 状や楕円形状に形成することが可能となる そしてこのとき、ロータリーバルブ55の正 転範囲を適宜に制御することにより、シー 状食品生地53の幅寸法が種々変更される。す なわち、前記芯生地15の形状や大きさに対応 て、上掛け生地53の大きさが調節される。

 前述のように、スリット状の開口部51と ータリーバルブ55における出口開口部61の開 縁61Aとが交差することにより、シート状食 生地53が前記開口部51から吐出される。この とき、絞り部63がロータリーバルブ55に形成 れているため、前記スクリュー37とベーンポ ンプ41等からなる食品生地供給部から圧送さ た食品生地はこの絞り部63よりも上流側の 入れ開口部59内では高圧状態にある。そして 、絞り部63を通過して出口開口部61に至った 品生地は、絞り部63を通過して圧力が解放さ れた状態にあるので、前記受入れ開口部59内 食品生地よりも低圧に保持される。

 すなわち、シート状の食品生地53は、絞 部63を通過して、圧力が解放された低圧に保 持されて前記開口部51から吐出される。した って、シート状の食品生地53の内部応力は 食品生地供給部から圧送された状態のまま 口部51から直接吐出される場合と比較して小 さい。このことは、シート状の食品生地53が 口部51から吐出された後に内部応力に起因 て形状変化することなどを抑制する。

 上述のように、開口部51から第2の食品生 34をシート状に吐出するとき、ロータリー ルブ55における受入れ開口部59内の圧力より 出口開口部61内の圧力が低圧に保持される しかし、前記開口部51が前記ロータリーバル ブ55により閉じられた状態にあるときに、食 生地が食品生地供給部から予め圧送される 、出口開口部61内の食品生地は高圧状態と る。この食品生地が高圧状態の時に、ロー リーバルブ55の回転により開口部51の開動作 開始されると、食品生地が開口部51から急 に吐出されることとなり望ましいものでは い。

 そこで、本実施形態においては、出口開 部61内の食品生地が必要以上に圧力上昇す ことを防止するために、制御装置65(図1参照) により、前記スクリュー37、ベーンポンプ41 からなる食品生地供給部の供給開始と、ロ タリーバルブ55の正回転による開口部51の開 作とは同時的に行われるように制御される そして、前記ロータリーバルブ55の逆回転 よる前記開口部51の閉動作と前記食品生地供 給部の供給停止が同時的に行われるように制 御される。

 したがって、開口部51から吐出されるシ ト状食品生地53の内部応力は抑制され、開口 部51から第2の食品生地34が急激に吐出される とを抑制する。このことにより、シート状 品生地53は安定して吐出される。

 なお、前記菓子パン製造装置3における芯 生地切断装置17の切断動作、コンベヤベルト2 9の上下動作、コンベヤベルト29の搬送動作に 関連しての上掛け生地供給装置33におけるシ ト生地供給動作の関連動作は、前記制御装 65により、それぞれに対応したモータの回 を制御することにより制御される。すなわ 、所定時間ごとに切断されシート状食品生 53の吐出装置45に至った芯生地15にシート状 品生地53を乗せるために制御される関連動作 は、例えば、モータM4によりバルブ本体57の 回転を開始するタイミング及びこれと同時 スクリュー37の回転を開始するタイミング、 シート状食品生地53の大きさを調節するため 前記バルブ本体57の正回転および逆回転時 回転速度と回転角度、バルブ本体57の正回転 から逆回転に変化する際の停止時間、バルブ 本体57の逆回転開始のタイミング、前記シー 状食品生地53の吐出終了時のモータM4及び前 記スクリュー37の停止タイミング、などであ 。すなわち芯食品生地15がシート状食品生 53に被覆されるための関連動作である。

 前記菓子パン製造装置3において、前記吐 出装置45の下流側には、散粉器67が着脱可能 備えられる。この散粉器67は、前述したよう に、芯生地15上にシート状食品生地53を乗せ 状態の菓子パン上に、小麦粉などの打粉や ラニュー糖の散粉を行うものである。この の散粉器67は公知であり、また場合によって は省略することも可能である。したがって、 散粉器67についての詳細な説明は省略する。 記散粉器67の下側において、前記コンベヤ ルト29の下流端側のコンベヤベルト29Aは、コ ンベヤプレートを介して水平状態から下方向 へ折り畳み可能に設けられる。

 前記第2のユニットU2は、箱状のフレーム6 9を備える。このフレーム69上には、前記上面 曲面成形装置5、整形装置7及び型押し装置9が 上流側(図1の右側)から下流側(図1の左側)へ順 次装着される。そして、フレーム69には、前 上面曲面成形装置5に対応したコンベヤベル ト71Aと前記整形装置7に対応したコンベヤベ ト71Bと前記型押し装置9に対応したコンベヤ ルト71Cが備えられる。これらのコンベヤベ トはそれぞれ個別のモータによって回転さ 、個別に回転走行自在に設けられる。

 図7に示すように、前記上面曲面成形装置 5は、前記フレーム69上に装着する架台75を備 、芯生地15上にシート状生地53を乗せた状態 の菓子パン73の上面を曲面形状に成形する。 台75にはモータM5が装着され、モータM5の出 軸に備えらた駆動ギア77Aは中間ギヤ77Bを介 て連動連結したギア77Cを回転自在に支持す 。そして、このギア77Cの軸心部には、回転 79が上下動自在に備えられている。

 上記回転軸79は、例えば滑りキー等を介 てギア77Cと一体に回転するが、ギア77Cに対 て相対的に上下動自在な構成である。この 転軸79の上端部は、エアーシリンダなどのよ うな上下動用アクチュエータ81に上下動自在 備えられた上下作動杆83と、回転継手85を介 して相対的に回転自在に連結してある。なお 、前記上下動用アクチュエータ81はブラケッ 87を介して前記架台75上に装着される。

 そして、前記回転軸79の下端部には、前 菓子パン73の上面を半球面形状に形成するた めに、断面円形状の凹部89Cを備えた円筒形状 の成形カップ89が一体的に取付けられる。そ て、この成形カップ89の下側に開口した開 部89Aには、伸縮自在かつ非粘着性の編織生 91がOリングなどの止め具92により着脱可能に 張設してある。上記編織生地91は、伸縮自在 ポリウレタン弾性繊維(スパンデックス)に ッ素加工糸を巻きつけた構成の繊維の編物 生地又は織物の生地であり、伸縮性、食品 非粘着性、低摩擦性に優れている。

 上記構成により、菓子パン73が前記菓子 ン製造装置3から上面曲面成形装置5のコンベ ヤベルト71A上へ搬入される。そして、菓子パ ン73は前記成形カップ89の下方位置に位置決 される。すると、成形カップ89は、モータM5 より回転されると共に、上下動用アクチュ ータ81の作動によって下降される。したが て、成形カップ89の開口部89Aに張設した編織 生地91が回転しつつ菓子パン73に押圧される このことにより、芯生地15とシート状食品生 地53との密着性が図られる。また、このとき 前記編織生地91が伸びて、図7に点線で示す うに、次第に湾曲する。このことにより、 子パン73が半球状に形成されることになる この際、前記編織生地91が伸縮自在かつ非粘 着性で低摩擦性に優れているので、菓子パン 73が前記編織生地91に粘着するようなことが い。このため、菓子パン73の表面は平滑で良 好な半球形状に形成される。

 ところで、前記菓子パン73が前述したよ に長い棒状である場合には、前記上面曲面 形装置5における回転軸79は回転不要である この場合、前記成形カップ89に備えた凹部の 開口部89Aの形状は菓子パン73の形状に対応し 長円形状又は長方形状に形成され、前記編 生地91がこの開口部89Aに張設される構成と ればよい。そして、前記成形カップ89が下降 して、前記編織生地91を上側から菓子パン73 押圧する。このことにより、編織生地91が伸 びて湾曲し、菓子パン73の上面に曲面を形成 る。

 なお、上記構成においては、前記成形カ プ89が前記回転軸79に対して偏心回動可能に 備えられた構成として、前記成形カップ89は 向性を一定に保持して、回転軸79が僅かに 心回動する構成とすることが望ましい。こ ような構成とすることにより、編織生地91は 菓子パン73との間に僅かな滑りを生じて、菓 パン73の表面がより円滑な表面に仕上がる

 前記整形装置7は、図2に示すように、コ ベヤベルト71Bによる菓子パンの搬送方向と 行に延伸したガイドプレート93を、コンベヤ ベルト71Bの幅方向へ位置調整可能に備える。 そして、このガイドプレート93に対向した位 には、上記ガイドプレート93との間に菓子 ン73を挟み込んで下流方向へ転動移動するた めのベルト95が備えられる。

 上記構成により、コンベヤベルト71B上に 入された菓子パン73は、前記ガイドプレー 93とベルト95によって水平方向から軽く挟み まれる。そして、ベルト95はモータM6により 図2の反時計回り方向に走行回転させられる このことにより、菓子パン73はガイドプレー ト93に対して相対的に転動して下流側へ移動 る。このように、垂直軸心回りに回転する うに転動するとき、芯生地15はシート状生 53と密着する。このことにより、菓子パン73 その周面に整形作用を受けることとなり、 れのない周面に仕上げ整形される。

 ここまで、上記整形装置7の構成は、半球 形状の菓子パン73の場合について説明してき 。次に、菓子パン73が前述したように長い 状である場合ついて述べる。この場合、前 ガイドプレート93に代えて、前記ベルト95と 称的に(対向配置的に)別個のベルトを配置 た構成とする。そして、このベルト95と別個 のベルトによって菓子パン73を軽く挟み込ん 下流側へ搬送する。このことにより、シー 状生地53と芯生地15は密着して形状を整えら れる。なお、ベルト95と別個のベルトとが対 配置された構成に代えて、一対の竪ローラ 配置された構成とすることも可能である。

 前記整形装置7において整形作用を受けた 菓子パン73は、次に型押し装置9に搬入されて 、上部に溝状の適宜の模様が形成される。よ り詳細には、図8に示すように、前記型押し 置9は前記フレーム69に装着する架台97を備え る。そして、この架台97には、エアーシリン などのごとき上下動用アクチュエータ99が 着される。上下動用アクチュエータ99は、ピ ストンロッドなどのような上下作動杆99Pを上 下動自在に備える。そして上下作動杆99Pの下 端部には、型101が備えられる。

 より詳細には、前記上下作動杆99Pの下端 に水平に一体的に取付けた支持プレート103 下面中央部には、有底筒体のハウジング107 例えば玉継手などの適宜な自在継手105を介 て揺動自在に支持される。そして、前記自 継手105の周囲で、前記支持プレート103とハ ジング107の上面との間の複数ヶ所(本例では 4ヶ所)に付勢装置として例えば圧縮スプリン のような弾性部材109が弾装してある。この とにより、各弾性部材109による下方向への 勢力が均衡して、前記ハウジング107は基本 勢となる水平に保持される。

 前記ハウジング107内には、前記型101が着 交換可能に取付けられる。この型101の下面 は、表面に凹凸部を形成した型面111が備え れる。この型面111が前記菓子パン73の上部 例えばコンチャの上部の模様のような貝殻 様やメロンパンの上部の模様などのような が交差した模様など適宜の模様を転写する そして、前記型101の上部には、エアー供給 置(図示省略)から供給されたエアーを貯える ためのエアーチャンバ113が備えられる。この エアーチャンバ113には、前記型面111に開口し た小径で複数のエアー噴射孔115が連通される 。

 上記構成により、菓子パン73は前記整形 置7から型押し装置9のコンベヤベルト71C上に 搬入され、前記型101の下方に位置決めされる 。そして、上下動用アクチュエータ99の作動 よってハウジング107が下降され、型101の型 111が菓子パン73の上部に押圧される。この うにして、前記型面111の模様が菓子パン73の 上部に転写される。

 この際、前記ハウジング107は揺動自在に 持されており、かつ複数の弾性部材109を介 て下方向へ押圧付勢された状態に支持され いる。このことにより、前記菓子パン73の 心とハウジング107の軸心とが多少ずれてい ような場合でも、何等の問題を生じること く型面111の模様が前記菓子パン73の上部に転 写される。

 そして、前記ハウジング107が上昇すると に、エアー供給装置から前記エアーチャン 113内にエアーが供給され、複数箇所のエア 噴射孔115からエアーが型面111に対して噴出 れる。このことにより、前記型面111と前記 子パン73の上面との間に空気層が形成され 。このため、菓子パン73は型面111から容易に 剥離される。

 さらに、菓子パンの製造に上流側のユニ トU1のみを利用して、その後の菓子パン73の 丸め作業や整形作業を手作業で行うことも可 能である。このことにより、芯生地15上にシ ト状生地53を被覆した菓子パンの少量生産 も容易に対応し得る。そして、上流側のユ ットU1と下流側のユニットU2を組合せて、菓 パンとしてのメロンパンが製造されるライ 構成とすることもできる。したがって、菓 パンの製造に当たっての汎用性が向上する

 また、芯生地15に被覆するシート状の食 生地53の内部応力は、食品生地供給部から圧 送された状態のまま吐出される場合と比較し て小さくすることができる。このことにより 、シート状生地53の均一化が図られる。

 また上面曲面成形装置5において、伸縮自 在で非粘着性の編織生地91を使用している。 のため、菓子パン73の上面を曲面形状に成 した後に、編織生地91が元の平面の状態に復 帰するとき、編織生地91と菓子パン73との剥 が効果的に行われる。、このことにより、 産性の向上が図られる。

 同様に、型押し装置9においては型101の型 面111と菓子パン73との間に空気層を形成して 面111からの菓子パン73の剥離(分離)が効果的 に行われる。このことにより、生産性の向上 が図られる。