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Title:
SYSTEM AND METHOD FOR SYNCHRONOUSLY CONVEYING UNDERBODY COMPONENTS FOR VEHICLE BODY
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/142293
Kind Code:
A1
Abstract:
A system for synchronously conveying underbody components for a vehicle body comprises an overhead conveyor (100) for conveying vehicle bodies; a floor conveyor (40) for conveying underbody components; a controller (90) for controllably operating the overhead conveyor (100) and the floor conveyor (40); and conveyance devices (1) on which the underbody components are placed.  The device synchronizes these conveyors with each other in a step of assembling the underbody components into the vehicle body.

Inventors:
TERAZAWA YOSHIHIKO (JP)
SHIMIZU YOSHIKAZU (JP)
MINAMIKAWA AKIRA (JP)
IWASAKI MASANAO (JP)
YOSHIDA YUICHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/059424
Publication Date:
November 26, 2009
Filing Date:
May 22, 2009
Export Citation:
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Assignee:
HONDA MOTOR CO LTD (JP)
TERAZAWA YOSHIHIKO (JP)
SHIMIZU YOSHIKAZU (JP)
MINAMIKAWA AKIRA (JP)
IWASAKI MASANAO (JP)
YOSHIDA YUICHI (JP)
International Classes:
B62D65/18; B62D65/10; B62D65/12
Foreign References:
JPS56103665A1981-08-18
JP2004331245A2004-11-25
JPH10236641A1998-09-08
Attorney, Agent or Firm:
SHIGA Masatake et al. (JP)
Masatake Shiga (JP)
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Claims:
 車体を搬送するオーバーヘッドコンベアと;
 足回り部品を搬送するフロア側コンベアと;
 前記オーバーヘッドコンベア及び前記フロア側コンベアを作動制御する制御装置と;
 前記足回り部品が載置される搬送装置と;
を備えた同期搬送システムであって、
 前記車体に前記足回り部品を組み付ける際に前記オーバーヘッドコンベアと前記フロア側コンベアとは互いに同期し、
 前記フロア側コンベアは、
 前記オーバーヘッドコンベアのワーク搬送方向と平行な主ライン部を有し、工場床面に沿って設けられる主経路と、
 この主経路に沿って前記搬送装置を走行させるフロア側チェーンコンベア及びフリクションコンベアと、
を有し、
 前記フロア側チェーンコンベアは、
 前記主経路の前記主ライン部と並列をなす副ライン部を有し、前記工場床面に沿って設けられる副経路と、
 この副経路に沿って走行する前記搬送装置に係合する係合部と、
を有し、
 前記フリクションコンベアは、
 前記主経路における前記主ライン部の終点と始点との間を連結するリターン部と、
 このリターン部に配置され、前記搬送装置に接触することによって前記搬送装置を走行させる個別駆動可能な複数のフリクションローラと、
を有し、
 前記制御装置は、
 前記フロア側チェーンコンベア及び前記オーバーヘッドコンベアを互いに同期制御し、かつ、前記リターン部の所定箇所で前記搬送装置が所定速度で走行して停止するように、前記フリクションコンベアを制御し;
 前記リターン部における前記主ライン部の始点の上流側で停止された前記搬送装置を前記オーバーヘッドコンベアと同期する前記フロア側チェーンコンベアの前記係合部に係合させる際に、前記主ライン部の始点の上流側に配置した前記フリクションローラを駆動させて前記搬送装置を前記主ライン部に送り出し;
 前記係合部に係合した前記搬送装置を前記主ライン部の終点まで走行させ;
 前記主ライン部の終点において前記搬送装置と前記係合部との係合を解除する際に、前記制御装置は前記リターン部における前記主ライン部の終点の下流側に配置した前記フリクションローラを駆動させて前記搬送装置を前記リターン部に導くことを特徴とする同期搬送システム。
 前記搬送装置は、
 前記足回り部品を所定の位置に搭載する基台と;
 この基台から下方に突出し、前記主経路を走行できるように前記主経路係合するトラニオンピンと;
 前記基台に設けられ、この基台に対する前記トラニオンピンの位置をワーク搬送方向で変化させる位相切換部と;
 前記トラニオンピンを含む複数のピンを介して互いに連結される複数の杆部材と;
 これら各杆部材の互いに連続する複数の面からなり、前記フリクションローラに接触してその駆動力を受ける受部と;
 前記各ピンにそれぞれ軸支される複数のトロリーと;
を有し、
 前記各トラニオンピンに軸支される前記各トロリーには、前記フロア側チェーンコンベアの前記係合部に係合する被係合部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の同期搬送システム。
 車体を搬送するオーバーヘッドコンベアと;
 前記オーバーヘッドコンベアと同期するように制御され、足回り部品を搬送するフロア側コンベアと;
を備え、
 前記フロア側コンベアは、工場床面に沿って設けられた主経路と;前記足回り部品が載置される搬送装置を前記主経路に沿って走行させるフロア側チェーンコンベア及びフリクションコンベアと;前記工場床面に沿って設けられた副経路と;を有し、
 前記主経路は、前記オーバーヘッドコンベアの車体搬送方向と平行な主ライン部と;この主ライン部の終点と始点との間を連結するリターン部と;を有し、
 前記副経路は、前記主ライン部と並列をなす副ライン部を有し、
 前記フロア側チェーンコンベアは、前記副経路に沿って走行する、前記搬送装置に係合可能な係合部を有し、
 前記フリクションコンベアは、前記リターン部に配置され、前記搬送装置に接触することによって前記搬送装置を走行させる、個別駆動可能な複数のフリクションローラを有することを特徴とする同期搬送システム。
 車体を搬送するオーバーヘッドコンベアと;
 足回り部品を搬送するフロア側コンベアと;
を備え、
 前記車体に前記足回り部品を組み付ける際に前記オーバーヘッドコンベアと前記フロア側コンベアとを互いに同期させる同期搬送方法であって、
 前記フロア側コンベアは、
 前記オーバーヘッドコンベアのワーク搬送方向と平行な主ライン部を有し、工場床面に沿って設けられる主経路と、
 この主経路に沿って前記足回り部品が載置される搬送装置を走行させるフロア側チェーンコンベア及びフリクションコンベアと、
を有し、
 前記フロア側チェーンコンベアは、
 前記主経路の前記主ライン部と並列をなす副ライン部を有し、前記工場床面に沿って設けられる副経路と、
 この副経路に沿って走行する前記搬送装置に係合する係合部と、
を有し、
 前記フリクションコンベアは、
 前記主経路における前記主ライン部の終点と始点とを連結するリターン部と、
 このリターン部に配置され、前記搬送装置に接触することによって前記搬送装置を走行させる個別駆動可能な複数のフリクションローラと、
を有し、
 前記制御装置は、
 前記フロア側チェーンコンベア及び前記オーバーヘッドコンベアを互いに同期制御し;
 前記搬送装置が前記リターン部の所定箇所で所定の速度で走行して停止できるように、前記フリクションコンベアを制御し;
 前記リターン部における前記主ライン部の始点の上流側で停止された前記搬送装置を前記オーバーヘッドコンベアと同期する前記フロア側チェーンコンベアの前記係合部に係合させる際に、前記主ライン部の始点の上流側に配置した前記フリクションローラを駆動させて前記搬送装置を前記主ライン部に送り出し;
 前記係合部に係合した前記搬送装置を前記主ライン部の終点まで走行させ;
 前記主ライン部の終点において前記搬送装置と前記係合部との係合を解除する際に、前記制御装置は前記リターン部における前記主ライン部の終点の下流側に配置した前記フリクションローラを駆動させて前記搬送装置を前記リターン部に導くことを特徴とする同期搬送方法。
 請求項3に記載の同期搬送システムを用いた同期搬送方法であって、
 前記主ライン部の始点の上流側で停止している前記搬送装置が前記係合部に係合する際に、前記始点の上流側に配置された前記フリクションローラを駆動させて、前記搬送装置を前記主ライン部に送り出す工程と;
 前記係合部に係合した前記搬送装置を、前記オーバーヘッドコンベアと同期する前記フロア側チェーンコンベアにより、前記主ライン部の前記始点から前記終点まで走行させる工程と;
 前記主ライン部の終点において前記搬送装置と前記係合部との係合が解除される際に、前記終点の下流側に配置された前記フリクションローラを駆動させて、前記搬送装置を前記リターン部に送り出す工程と;
 を備えることを特徴とする同期搬送方法。
Description:
車体に対する足回り部品の同期 送システム及び同期搬送方法

 本発明は、車体に対する足回り部品の組み け工程における同期搬送システム及び同期 送方法に関する。
 本願は、2008年5月23日に、日本国に出願され た特願2008-135524号に基づき優先権を主張し、 の内容をここに援用する。

 従来、自動車の車体組み立て工程におい 、オーバーヘッドコンベアに搭載されて搬 される車体に対して、エンジン・ミッショ アッシーあるいはサスペンションアッシー の足回り部品を組み付ける工程がある。こ 工程の中には、工場床上にワーク搬送方向 並行して設置したスラットコンベアを使っ 、前記足回り部品を載置した台車をオーバ ヘッドコンベアに搬送される車体と一緒に 送し、かつこの台車及び足回り部品を所定 置で上昇させて車体に組み付けることがで る工程がある(例えば、特許文献1参照)。前 スラットコンベアは、工場床下の地下ピッ 内に設置したベースフレームに支持される 前記地下ピット内には、台車リターン装置 含まれている。この台車リターン装置は、 ラットコンベアの下流側に至った台車を工 床下に下降させる。さらに、この台車リタ ン装置は、この台車をスラットコンベア下 の地下空間を通じて上流側へ移動させて再 工場床上に上昇させる。

 また、上記特許文献1では、スラットコンベ アに対する台車の位置を車種(ホイールベー )に応じて変化させる同期搬送装置が開示さ ている。この台車の位置の変化は、互いに 期状態にあるオーバーヘッドコンベア及び ラットコンベアの内、オーバーヘッドコン アに搭載されている車体を基準にして行な れる。さらに、上記特許文献1の同期搬送装 置は、車種に応じて車体に対する足回り部品 の組み付け位置を異ならせることを目的とす る。
  具体的に、上記同期搬送装置は、スラッ コンベアに取り付けられたフレーム(170)及び ドッグ(3D)と、このドッグにより作動する車 に対応する複数の開始信号スイッチ(S1,S2,S3) 、台車に配設されて前記フレームの所定箇 をクランプするクランプユニット(150)と、 ラットコンベアによる台車の移動を停止す ことができる台車ストッパ装置(10)と、車種 ータを配信する上位コンピュータとを有す 。前記各開始信号スイッチは全て前記ドッ を検出することができる。しかし、前記上 コンピュータからの車種データ信号により 該当する車種に応じた開始信号スイッチの がドッグを検出する。このとき、台車の両 に設けたクランプユニットが、スラットコ ベアの両側に設けたフレームをクランプす 。そして、前記台車ストッパ装置が台車を 止させた状態で、前記該当する車種に応じ 開始信号スイッチがドッグを検知すると、 車の各クランプユニットがスラットコンベ の各フレームをクランプする。これと同時 、前記台車ストッパ装置による台車の停止 解除される。これにより、スラットコンベ で搬送される台車及び足回り部品が、オー ーヘッドコンベアに搭載される車体に対し 車種に応じた位置に位置決めされた状態で 送される。

特開平10-236641号公報

 しかしながら、上記従来の構成では、地下 ットを用いて台車を昇降させる比較的大掛 りな台車リターン装置を構成する。この結 、装置の設置コストや運転コストが増大し いた。
 また、足回り部品の組み付け工程を流れる 種が変更あるいは増加する度に、前記開始 号スイッチの位置や数を変更する必要があ た。そのため、上記従来の構成は煩雑であ た。また、スラットコンベアには台車毎に 記一対のフレームを設ける必要がある。同 に、台車にも前記一対のクランプユニット 設ける必要がある。このため、上記従来の 成は高いコストが必要だった。
 そこで本発明は、車体に対する足回り部品 同期搬送装置及び同期搬送方法において、 の装置の設置コスト及び運転コストを抑え ことを目的とする。同時に、本発明は、車 変更への対応による煩雑さを抑えて、同時 コストを低くすることも目的とする。

 本発明の一態様に係る車体に対する足回 部品の同期搬送システムは、車体を搬送す オーバーヘッドコンベアと;足回り部品を搬 送するフロア側コンベアと;前記オーバーヘ ドコンベア及び前記フロア側コンベアを作 制御する制御装置と;前記足回り部品が載置 れる搬送装置と;を備えた同期搬送システム であって、前記車体に前記足回り部品を組み 付ける際に前記オーバーヘッドコンベアと前 記フロア側コンベアとは互いに同期し、前記 フロア側コンベアは、前記オーバーヘッドコ ンベアのワーク搬送方向と平行な主ライン部 を有し、工場床面に沿って設けられる主経路 と、この主経路に沿って前記搬送装置を走行 させるフロア側チェーンコンベア及びフリク ションコンベアと、を有し、前記フロア側チ ェーンコンベアは、前記主経路の前記主ライ ン部と並列をなす副ライン部を有し、前記工 場床面に沿って設けられる副経路と、この副 経路に沿って走行する前記搬送装置に係合す る係合部と、を有し、前記フリクションコン ベアは、前記主経路における前記主ライン部 の終点と始点との間を連結するリターン部と 、このリターン部に配置され、前記搬送装置 に接触することによって前記搬送装置を走行 させる個別駆動可能な複数のフリクションロ ーラと、を有し、前記制御装置は、前記フロ ア側チェーンコンベア及び前記オーバーヘッ ドコンベアを互いに同期制御し、かつ、前記 リターン部の所定箇所で前記搬送装置が所定 速度で走行して停止するように、前記フリク ションコンベアを制御し;前記リターン部に ける前記主ライン部の始点の上流側で停止 れた前記搬送装置を前記オーバーヘッドコ ベアと同期する前記フロア側チェーンコン アの前記係合部に係合させる際に、前記主 イン部の始点の上流側に配置した前記フリ ションローラを駆動させて前記搬送装置を 記主ライン部に送り出し;前記係合部に係合 た前記搬送装置を前記主ライン部の終点ま 走行させ;前記主ライン部の終点において前 記搬送装置と前記係合部との係合を解除する 際に、前記制御装置は前記リターン部におけ る前記主ライン部の終点の下流側に配置した 前記フリクションローラを駆動させて前記搬 送装置を前記リターン部に導く。

 上記の車体に対する足回り部品の同期搬 システムは、以下のように構成してもよい: 前記搬送装置は、前記足回り部品を所定の位 置に搭載する基台と;この基台から下方に突 し、前記主経路を走行できるように前記主 路係合するトラニオンピンと;前記基台に設 られ、この基台に対する前記トラニオンピ の位置をワーク搬送方向で変化させる位相 換部と;前記トラニオンピンを含む複数のピ ンを介して互いに連結される複数の杆部材と ;これら各杆部材の互いに連続する複数の面 らなり、前記フリクションローラに接触し その駆動力を受ける受部と;前記各ピンにそ ぞれ軸支される複数のトロリーと;を有し、 前記各トラニオンピンに軸支される前記各ト ロリーには、前記フロア側チェーンコンベア の前記係合部に係合する被係合部が設けられ ている。

 本発明の一態様に係る車体に対する足回 部品の同期搬送方法は、車体を搬送するオ バーヘッドコンベアと;足回り部品を搬送す るフロア側コンベアと;を備え、前記車体に 記足回り部品を組み付ける際に前記オーバ ヘッドコンベアと前記フロア側コンベアと 互いに同期させる同期搬送方法であって、 記フロア側コンベアは、前記オーバーヘッ コンベアのワーク搬送方向と平行な主ライ 部を有し、工場床面に沿って設けられる主 路と、この主経路に沿って前記足回り部品 載置される搬送装置を走行させるフロア側 ェーンコンベア及びフリクションコンベア 、を有し、前記フロア側チェーンコンベア 、前記主経路の前記主ライン部と並列をな 副ライン部を有し、前記工場床面に沿って けられる副経路と、この副経路に沿って走 する前記搬送装置に係合する係合部と、を し、前記フリクションコンベアは、前記主 路における前記主ライン部の終点と始点と 連結するリターン部と、このリターン部に 置され、前記搬送装置に接触することによ て前記搬送装置を走行させる個別駆動可能 複数のフリクションローラと、を有し、前 制御装置は、前記フロア側チェーンコンベ 及び前記オーバーヘッドコンベアを互いに 期制御し;前記搬送装置が前記リターン部の 定箇所で所定の速度で走行して停止できる うに、前記フリクションコンベアを制御し; 前記リターン部における前記主ライン部の始 点の上流側で停止された前記搬送装置を前記 オーバーヘッドコンベアと同期する前記フロ ア側チェーンコンベアの前記係合部に係合さ せる際に、前記主ライン部の始点の上流側に 配置した前記フリクションローラを駆動させ て前記搬送装置を前記主ライン部に送り出し ;前記係合部に係合した前記搬送装置を前記 ライン部の終点まで走行させ;前記主ライン の終点において前記搬送装置と前記係合部 の係合を解除する際に、前記制御装置は前 リターン部における前記主ライン部の終点 下流側に配置した前記フリクションローラ 駆動させて前記搬送装置を前記リターン部 導く。

 上記同期搬送システム及び同期搬送方法 よれば、オーバーヘッドコンベアに搬送さ る車体に対してフロア側コンベアに搬送さ る足回り部品を組み付ける工程において、 場床面に沿う主経路に沿って搬送装置(台車 )を周回させる。そして、これを、主経路の ライン部において、同じく工場床面に沿う 経路に沿って周回する係合部に係合させる この結果、車体を搭載したオーバーヘッド ンベアと足回り部品を搭載した台車とを一 に搬送することができる。そして、地下ピ トを用いて台車を昇降させるような大掛か な台車リターン装置を用いる工程と比べて 本発明は、当該装置の設置コスト及び運転 ストを抑えることができる。

 上記同期搬送システムでは、オーバーヘ ドコンベアと同じ周期で作動するフロア側 ェーンコンベアの係合部に搬送装置を係合 せる際、足回り部品の位置を、トラニオン ンひいてはフロア側チェーンコンベアの係 部に対してワーク搬送方向で変位させる。 記足回り部品は、この搬送装置の基台及び の基台に所定の位置決め状態に搭載されて る。この同期搬送方法によれば、車体に対 る足回り部品の組み付け位置を車種に応じ 異ならせることができる。また、上記同期 送方法では、前記基台及びトラニオンピン の相対位置の変化を基台に設けた位相切換 で完結させる。これにより、車種変更への 応に伴う煩雑さ及びコスト高を抑えること できる。

図1は、本発明の一実施形態に係る同期 搬送装置の上面図である。 図2は、同実施形態に係る同期搬送装置 の工場床下部分を主に示す上面図である。 図3は、同実施形態に係る同期搬送装置 の要部の側面図である。 図4は、同実施形態に係る同期搬送装置 の搬送装置の工場床上部分を主に示す側面図 である。 図5は、図4の上面図である。 図6は、図4のA-A断面図である。

[実施形態1]

 次に、本発明の一実施形態を図面に基づい 説明する。
 図1~3は、自動車の車体組み立て工程におい 、オーバーヘッドコンベア100に搭載されて 送される車体Wに対して、リヤサスペンショ ンアッシーR(足回り部品)を組み付ける工程に 用いられる同期搬送装置を示す。

 オーバーヘッドコンベア100は、ハンガー1 01をガイドレール104に沿って走行させる。ハ ガー101は、駆動突起102に受動突起103を係合 せることによって構成されている。工場の (フロア)には、リヤサスペンションアッシ Rを搬送するための搬送装置1を走行させるフ ロア側コンベア40が配置されている。制御装 90は、これらコンベア40,100を作動制御する

 リヤサスペンションアッシー組み付け工 200において、各コンベア40,100が互いに同期 て車体W及びリヤサスペンションアッシーR 搬送する。さらに、所定位置でリヤサスペ ションアッシーRを上昇させて車体Wに組み付 けることが可能である。リヤサスペンション アッシー組み付け工程200において、オーバー ヘッドコンベア100は車体Wを略水平かつ直線 に搬送する。なお、図中矢印fは、オーバー ッドコンベア100の搬送方向を示す。図中f’ は、フロア側コンベア40のワーク搬送方向を す。

 フロア側コンベア40は、スリット28とフロ ア側チェーンコンベア24とフリクションコン ア31とを含む。スリット28は、工場床面27に 成される。このスリット28は、オーバーヘ ドコンベア100とワーク搬送方向を平行にす (上面視でほぼ重なる)直線状の主ライン部28a を含む。フロア側チェーンコンベア24は、ス ット28に沿ってリヤサスペンションアッシ R搬送用の搬送装置1を走行させる。

 スリット28は、上面視でオーバーヘッド ンベア100のワーク搬送方向に沿って長い楕 状をなすループ状の搬送経路を形成する。 下、スリット28における前記主ライン部28aを 除く部位を、リターン部28dとする。このリタ ーン部28dは、主ライン部28aの終点28cから始点 28bまでの部分である。リターン部28dには、複 数のフリクションローラ30が適宜箇所に配設 れている。このフリクションローラ30は、 記搬送装置1を所定速度で走行可能かつ停止 能とするように、前記制御装置90に作動制 されている。なお、主ライン部28aの始点28b ら終点28cまでの間で、前記リヤサスペンシ ンアッシーの組み付けが行なわれる。

 フロア側チェーンコンベア24は、副ライ 部25aとガイドレール25と駆動突起24aとを含む 。副ライン部25aは、直線状で、前記スリット 28の主ライン部28aと並列をなす。ガイドレー 25は、工場床面27に沿って設けられている。 駆動突起24aは、ガイドレール25に沿って走行 る前記搬送装置1と向かい合っている。フロ ア側チェーンコンベア24とオーバーヘッドコ ベア100とは、前記制御装置90によって、互 に同期するように作動制御される。

 ガイドレール25は、上面視でオーバーヘ ドコンベア100に沿って細長く延びるループ の搬送経路を形成する。ガイドレール25は、 上面視で副ライン部25aを除いてスリット28の 周側に配置される。ガイドレール25の周長 、スリット28の周長よりも短い。ガイドレー ル25は、スリット28下方(工場床下)の小空間27a の底部に配置されている。

 フリクションコンベア31は、前記リター 部28dと各フリクションローラ30とを含む。各 フリクションローラ30は、それぞれ、電動式 駆動機構29を含む。この駆動機構29は、前記 制御装置90によって、個別に駆動制御される 各フリクションローラ30が前記搬送装置1の 部35に摩擦接触することによって、搬送装 1は走行又は停止する。

 次に、図3を参照して説明する。搬送装置 1は、リヤサスペンションアッシーRを基台10 に適宜位置決めした状態で載置して搬送す 。搬送装置1は、基台10下方(工場床下)の前記 小空間27a内において略水平に延びる第一杆( )部材2の前端に、上下に延びるフロントピン 2aを含む。フロントピン2aの下端には、フロ トトロリー3の本体部3aが、回動可能なよう 軸支されている。第一杆部材2の後端では、 二杆部材4の前端に上下に延びるトラニオン ピン20によって、第二杆部材4が揺動可能なよ うに連結されている。トラニオンピン20の下 には、受動トロリー5の本体部5aが回動可能 ように軸支されている。第二杆部材4の後端 では、第三杆部材6の前端に上下に延びる連 ピン6aによって、第三杆部材6が揺動可能な うに連結されている。連結ピン6aの下端には 、ロードトロリー7の本体部7aが、回動可能な ように軸支されている。第三杆部材6の後端 は、第四杆部材8の前端に上下に延びる連結 ン6aによって、第四杆部材8が揺動可能なよ に連結されている。連結ピン6aの下端には 前記同様のロードトロリー7の本体部7aが、 動可能なように軸支されている。第四杆部 8の後端には、上下に延びるリヤピン8aが設 られている。リアピン8aの下端には、リアト ロリー9の本体部9aが、回動可能なように軸支 されている。

 フロントトロリー3は、前記本体部3aと、 ロリーホイール3bと、ガイドローラ3cとを含 む。トロリーホイール3bは、この本体部3aの 後両側面に沿うように軸支されている。ガ ドローラ3cは、本体部3aの上面に沿うように 支されている。前記フロントピン2aには、 頭杆部材2bが、このフロントピン2aの回転方 を指向するように固定される。

 受動トロリー5は、前記本体部5aと、トロ ーホイール5bと、ガイドローラ5cと、受動突 起5dとを含む。トロリーホイール5bは、この 体部5aの前後両側面に沿うように軸支されて いる。ガイドローラ5cは、本体部5aの上面に うように軸支されている。受動突起5dは、本 体部5aの下方に出没できるように設けられる

 各ロードトロリー7は、それぞれ、前記本 体部7aと、トロリーホイール7bと、ガイドロ ラ7cとを含む。トロリーホイール7bは、この 体部7aの前後両側面に沿うように軸支され いる。ガイドローラ7cは、本体部7aの上面に うように軸支されている。

 リヤトロリー9は、前記本体部9aと、トロ ーホイール9bと、ガイドローラ9cとを含む。 トロリーホイール9bは、この本体部9aの前後 側面に沿うように軸支されている。ガイド ーラ9cは、本体部9aの上面に沿うように軸支 れている。前記リヤピン8aには、後尾杆部 8bが、このリヤピン8aの回転方向を指向する うに固定されている。

 各杆部材2,2b、4,6,8,8bの側面は、一つの面 して連なるように配置される。これら杆部 2,2b、4,6,8,8bの側面は、前記フリクションロ ラ30の受部35として構成される。

 次に、図4~6を参照して説明する。搬送装 1の基台10は工場床上に配置されている。こ 基台10の前部にトラ二オンピン20の上端が回 動可能に係合(軸支)される。基台10の前後両 には複数の車輪10aが軸支されている。各連 杆が走行する時には、基台10が、トラニオン ピン20を介して牽引されて走行する。

 工場床下の小空間27a内には、断面略U字状 の一対のガイドレール23が互いに間隔を空け 対向配置されている。これらの各ガイドレ ル23内を、前記各トロリー3,5,7,9両側のトロ ーホイール3b,5b,7b,9bがそれぞれ走行する。 お、図6は受動トロリー5を例に示す。他のト ロリー3,7,9も同様の構成である。

 各トロリー3,5,7,9のガイドローラ3c,5c,7c,9c 、各ガイドレール23の上端部間に挟まれる うに配置される。これらの各ガイドローラ3c ,5c,7c,9cが各ガイドレール23の上端部に適宜当 する。これにより、各トロリー3,5,7,9の振れ が防止される。

 基台10に対するトラニオンピン20の係合位 置は、基台10上に構成された位相切換部36に り、基台10の前部中央に形成したワーク搬送 方向(前後方向)に沿って長い長孔37に沿って 後に変位可能とされる。

 位相切換部36は、一対のガイドレール11と 、一対のガイド部材12と、スライド部材13と 含む。ガイドレール11は、基台10上面におけ 前記長孔37を挟んだ両側に敷設したワーク 送方向に沿って延びている。ガイド部材12は 、各ガイドレール11の一本一本に、長手方向 移動が可能なように係合する。スライド部 13は、各ガイド部材12上に支持されている。 スライド部材13には、トラニオンピン20の上 部が軸受け部材14を介して係合される。トラ ニオンピン20の上端部は、工場床下から前記 孔37を貫通して基台10上方に突出する。

 基台10上には長孔37と並ぶように棒ネジ15 軸支されている。この棒ネジ15は、スライ 部材13を前後に貫通するようにその雌ネジ部 16に螺合する。棒ネジ15の前端には基台10上に 支持された電気モータ17の駆動軸が連結され いる。例えば、電気モータ17は、ベルト式 伝動機構18を介して連結される。電気モータ 17は前記制御装置90により駆動制御される。 の電気モータ17の駆動により、伝動機構18を して棒ネジ15が回転する。この結果、スラ ド部材13が前後に変位する。

 基台10の略中央部には、シリンダ21により 昇降する昇降部22が配設されている。この昇 部22上には、前記リヤサスペンションアッ ーRを位置決め載置するパレット50が所定の 置決め状態で搭載される。

 搬送装置1の各トロリー3,5,7,9両側のトロ ーホイール3b,5b,7b,9bは、一対のガイドレール 23内を走行する。このガイドレール23は、工 床下に上面視ループ状に敷設されている。 台10の下方に突出するトラニオンピン20及び の後方のガイドローラ26は、各ガイドレー 23と同様の上面視ループ状に工場床面27に形 されたスリット28内を走行する。

 すなわち、各ガイドレール23は、スリッ 28と共に上面視ループ状の搬送経路を形成す る。ガイドレール23の下方(小空間27aの底部) は、フロア側チェーンコンベア24のガイドレ ール25が敷設されている(図3参照)。

 次に、図2を参照して説明する。各フリク ションローラ30は、スリット28の主ライン部28 aの始点28bの直前と、主ライン部28aの終点28c 直後と、その他の複数箇所とに、配設され 。このように、フリクションコンベア31は、 これら各フリクションローラ30とリターン部2 8dとを含む。その結果、フリクションコンベ 31は、フロア側チェーンコンベア24よりも高 速で搬送装置1を搬送することが可能である

 フロア側チェーンコンベア24及びオーバ ヘッドコンベア100は、パルス制御等の方法 より常に同期状態で作動する。そして、フ ア側チェーンコンベア24とオーバーヘッドコ ンベア100とのパルスデータは、制御装置90に 力される。制御装置90は、オーバーヘッド ンベア100におけるハンガー101を係合する駆 突起102の位置に関する情報を取得する。そ て、制御装置は、フロア側チェーンコンベ 24における搬送装置1を係合する駆動突起24a 位置に関する情報を取得する。

 次に、図1と図2とを参照して説明する。 リクションコンベア31の中間部分には、第一 移載部60と第二移載部70とが配置されている 第一移載部60は、リヤサスペンションアッシ ーRを載置したパレット50を搬送装置1の昇降 22に移載する。第二移載部70は、空になった レット50を搬送装置1の昇降部22から排出す 。第一移載部60はリターン部28dの下流側(主 イン部28aの始点28b側)に配置される。そして 第二移載部70はリターン部28dの上流側(主ラ ン部28aの終点28c側)に配置される。このよう にして、移載部60と70とは、互いに隣接する うに配置される。

 第二移載部70の近傍には、書き込み装置80 が配設されている。書き込み装置80は、搬送 置1に取り付けられたIDプレート等の記憶部1 aに車種情報を書き込む。書き込み装置80は制 御装置90に接続されている。制御装置90は、 産管理コンピュータ(不図示)から送信される 生産計画に基づく車種情報を記憶部1aに順次 書きする。

 一方、ハンガー101にも、IDプレート等の 憶部101aが設けられている。ハンガー101は、 ーバーヘッドコンベア100に吊り下げられて 送される。記憶部101aには、車体組み付け工 程の初期において前記生産管理コンピュータ に接続された書き込み装置(不図示)により、 ンガー101に搭載した車体Wの車種・仕様等の 情報が書き込まれる。リヤサスペンションア ッシー組み付け工程200の直前であってオーバ ーヘッドコンベア100の近傍には、読み取り装 置100aが配設されている。読み取り装置100aは 前記記憶部101aに書き込まれた車種情報を読 み取る。

 次に、本発明の作用について説明する。
 まず、リヤサスペンションアッシー組み付 工程200からリターン部28d内に搬送装置1が進 入する。すると、各フリクションローラ30が 宜駆動する。そして、搬送装置1は、前記第 二移載部70まで比較的高速で搬送されてから 一旦停止する。さらに、第二移載部70では 搬送装置1の昇降部22から空になったパレッ 50が排出される。それと同時に、この昇降部 22に次に載置するリヤサスペンションアッシ Rに対応する車種情報が、前記書き込み装置 80により前記記憶部1aに書き込まれる。

 次いで、各フリクションローラ30が適宜 動する。その結果、搬送装置1が第一移載部6 0まで速やかに搬送されて一旦停止する。こ 第一移載部60では、搬送装置1の昇降部22にリ ヤサスペンションアッシーRを載置したパレ ト50が所定の位置決め状態で搭載される。

 その後、各フリクションローラ30が適宜 動する。そして、搬送装置1がリターン部28d おける主ライン部28a手前(上流側)の待機位 40aまで高速で搬送される。搬送装置1は、こ 位置で、主ライン部28aに送り出されるまで 止して待機する。

 すなわち、フリクションコンベア31は、 フリクションローラ30の個別駆動により、搬 送装置1をリターン部28dの任意箇所で任意の 度で走行させかつ停止させる。フリクショ コンベア31は、この作動を、オーバーヘッド コンベア100及びこれと同期するフロア側チェ ーンコンベア24とは独立して実行する。

 このとき、電気モータ17が、前記記憶部1a に書き込まれた車種情報に基づいて作動する 。この電気モータ17は、基台10上に支持され いる。スライド部材13及びトラニオンピン20 、棒ネジ15が回転することによって、基台10 に対してガイドレール11に沿って移動する。 の結果、前記車種情報に基づく車体Wとリヤ サスペンションアッシーRとの間の位相が調 される。

 すなわち、基台10に対するトラニオンピ 20の位置が、ワーク搬送方向で変化する。こ れによって、このトラニオンピン20下の受動 ロリー5の受動突起5dと基台10上に搭載した ヤサスペンションアッシーRとの相対位置が ワーク搬送方向で変化する。

 オーバーヘッドコンベア100と同期するフ ア側チェーンコンベア24の駆動突起24aは、 ーバーヘッドコンベア100に搭載した車体Wと 相対位置を変化させない。その代わり、前 のように、受動突起5dとリヤサスペンショ アッシーRとの相対位置をワーク搬送方向で 化させる。これによって、車体Wとリヤサス ペンションアッシーRとの相対位置をワーク 送方向で変化させることが可能である。す わち、位相の調節が可能である。

 このように、オーバーヘッドコンベア100 ハンガー101に搭載された車体Wと、搬送装置 1に搭載されたリヤサスペンションアッシーR の相対位置が、リヤサスペンションアッシ 組み付け工程200にて同期搬送する際にワー 搬送方向で変化する。これによって、車体W におけるリヤサスペンションアッシーRの組 付け位置(ダンパー取り付け部及びボルト孔 )と、リヤサスペンションアッシーRの位置( ンパーの被取り付け部及びボルト孔等)とを 、ワーク搬送方向で一致させることが可能と なる。

 制御装置90は、オーバーヘッドコンベア10 0のハンガー101がリヤサスペンションアッシ 組み付け工程200に搬入される直前の位置情 を、前記パルスデータから取得する。する 、制御装置90は、前記待機位置40aに配置され たフリクションローラ30を駆動させる。同時 、制御装置90は、そのフリクションローラ30 の下流側に配置されたフリクションローラ30( 主ライン部28aの始点28bの直前に配置されたフ リクションローラ30も含む)を駆動させる。そ して、制御装置90は、前記待機位置40aにあっ 搬送装置1を、主ライン部28a上流側の移載位 置40bに速やかに送り出す。

 このとき、搬送装置1のトラニオンピン20 び受動突起5dは、主ライン部28aの始点28b近 に位置する。この位置において、フロア側 ェーンコンベア24の駆動突起24aに受動突起5d 係合することとなる。フロア側チェーンコ ベア24は、オーバーヘッドコンベア100と同 している。換言すれば、制御装置90は、前記 待機位置40aにある搬送装置1の受動突起5dを主 ライン部28aの始点28b近傍においてフロア側チ ェーンコンベア24の駆動突起24aに係合させる きに、搬送装置1を主ライン部28aに送り出す 。

 またこのとき、リヤサスペンションアッ ー組み付け工程200の直前に配設された前記 み取り装置100aが、ハンガー101に設けられた 記憶部101aに書き込まれた車種情報を読み取 。同時に、読み取り装置100aは、この情報を 御装置90に送信する。すると、制御装置90に おいて、当該車種情報と、主ライン部28aに送 り出した搬送装置1の記憶部1aに書き込んだ車 種情報(すなわち当該搬送装置1に載置された ヤサスペンションアッシーRの車種情報)と 比較がなされる。

 そして、前記両車種情報が一致している 合には、前記オーバーヘッドコンベア100の ンガー101がそのままリヤサスペンションア シー組み付け工程200に搬入される。同時に フロア側チェーンコンベア24の駆動突起24a 搬送装置1の受動突起5dに係合する。そして ハンガー101及び搬送装置1が同期搬送される このとき、車体Wにおけるリヤサスペンショ ンアッシーRの組み付け位置とリヤサスペン ョンアッシーRの位置とは、垂直方向で互い 離間しつつ上面視では一致する。

 この状態で、搬送装置1のシリンダ21を伸 させて昇降部22と共にリヤサスペンション ッシーRを上昇させる。そして、このリヤサ ペンションアッシーRを車体Wにおけるリヤ スペンションアッシーRの組み付け位置にセ トする。その結果、車体Wに対するリヤサス ペンションアッシーRの組み付け作業が可能 なる。

 車体WにリヤサスペンションアッシーRを み付けた後、搬送装置1が主ライン部28a下流 の移載位置40cまで走行する。すると、この 送装置1の受動突起5dが受動トロリー5の本体 部5a内に没入したりする。これにより、フロ 側チェーンコンベア24の駆動突起24aに対す 搬送装置1の受動突起5dの係合が解除される このとき、オーバーヘッドコンベア100のハ ガー101は、リヤサスペンションアッシー組 付け工程200から搬出される直前の位置にあ 。

 またこのとき、搬送装置1の受動突起5d及 トラニオンピン20は、上面視で工場床面27の スリット28と工場床下のフロア側チェーンコ ベア24のガイドレール25との分岐位置にある 。すなわち、受動突起5d及びトラニオンピン2 0は主ライン部28aの終点28c近傍に位置する。 して、前記係合解除後には、搬送装置1はフ ア側コンベア40から離れる。このようにし 、搬送装置1は、スリット28のリターン部28d に進入する。

 制御装置90は、オーバーヘッドコンベア10 0のハンガー101がリヤサスペンションアッシ 組み付け工程200から搬出される直前の位置 報を前記パルスデータから取得する。次に 制御装置90は、フリクションコンベア31のリ ーン部28dにおける主ライン部28aの終点28cの 後に配置されたフリクションローラ30を駆 させる。同時に、制御装置90は、前記フリク ションローラ30の下流側かつ第二移載部70よ も上流側に配置されたフリクションローラ30 を駆動させる。このようにして、制御装置90 、リターン部28d側に進入した搬送装置1を第 二移載部70まで速やかに搬送させる。換言す ば、制御装置90は、搬送装置1の受動突起5d フロア側チェーンコンベア24の駆動突起24aと の係合が解除されるときに、搬送装置1をリ ーン部28d内に導く。

 搬送される車体Wに応じて、上述のサイク ルが繰り返し行なわれる。これにより、異な る車種の車体W及びリヤサスペンションアッ ーRの組み付けを連続的に行うことができる

 なお、前記ハンガー101の記憶部101aに書き 込まれた車種情報と搬送装置1の記憶部1aに書 き込んだ車種情報とが一致しないときがある 。この場合、制御装置90は、リヤサスペンシ ンアッシー組み付け工程200を停止させるた に、各コンベア40,100を停止させる。それと 時に、制御装置90は、警告ランプ90a及び警 器90bを作動させる。このようにして、制御 置90は、周囲に異常を知らせる。この場合、 作業者は補完作業を行なう。例えば、作業者 は、目視で車体W及びリヤサスペンションア シーRの車種を確認する。あるいは、作業者 、単なるデータ違い等が起こったときは、 の補正を行った後にこの工程を復帰させる また、実際に車種が異なる場合には、作業 は、正規のリヤサスペンションアッシーRを 用意して別途車体Wに組み付ける。

  以上説明したように、上記実施形態に ける車体に対する足回り部品の同期搬送装 (及び同期搬送方法)は、前記車体Wを搬送す オーバーヘッドコンベア100と;前記足回り部 を搬送するフロア側コンベア40と;前記各コ ベア40,100を作動制御する制御装置90と;を備 、前記同期搬送装置は前記車体Wに対する前 記足回り部品の組み付け工程200で前記各コン ベア40,100を互いに同期させ、前記フロア側コ ンベア40は、前記オーバーヘッドコンベア100 ワーク搬送方向を平行にする主ライン部28a 有して工場床面27に沿って設けられる主経 と、この主経路に沿って前記足回り部品搬 用の前記搬送装置1を走行させるフロア側チ ーンコンベア24及びフリクションコンベア31 と、を有し、前記フロア側チェーンコンベア 24は、前記主経路の前記主ライン部28aと並列 なす副ライン部25aを有して前記工場床面27 沿って設けられる副経路と、この副経路に って走行する前記搬送装置に対する係合部 、を有し、前記フリクションコンベア31は、 前記主経路における前記主ライン部28aの終点 28cから始点28bに戻るリターン部28dと、このリ ターン部28dに配置されて前記搬送装置1に接 することによって前記搬送装置1を走行させ 個別駆動可能な複数のフリクションローラ3 0と、を有し、前記制御装置90は、前記フロア 側チェーンコンベア24及び前記オーバーヘッ コンベア100を同期制御し、前記制御装置90 、前記リターン部28dの所定箇所で前記搬送 置1が所定速度で走行して停止できるように 前記フリクションコンベア31を制御し、前 制御装置90が前記リターン部28dにおける前記 主ライン部28aの始点28bの上流側で前記搬送装 置1を停止させた後、前記制御装置90がこの搬 送装置1を前記オーバーヘッドコンベア100と 期する前記フロア側チェーンコンベア24の前 記係合部に係合させる際に、前記制御装置90 前記主ライン部28aの始点28bの上流側に配置 た前記フリクションローラ30を駆動させて 記搬送装置1を前記主ライン部28aに送り出し 前記フロア側チェーンコンベア24の前記係 部に係合した前記搬送装置1が前記主ライン 28aの終点28cまで走行した後、この搬送装置1 が前記係合部への係合を解除する際に、前記 制御装置は前記リターン部28dにおける前記主 ライン部28aの終点28cの下流側に配置した前記 フリクションローラ30を駆動させて前記搬送 置1を前記リターン部28dに導く。

 この構成によれば、オーバーヘッドコン ア100に搬送される車体Wに対してフロア側コ ンベア40に搬送されるリヤサスペンションア シーRを組み付ける工程において、工場床面 27に沿うスリット28に沿って搬送装置1(台車) 周回させる。それと同時に、搬送装置1を駆 突起24aに係合させる。駆動突起24aは、スリ ト28の主ライン部28aにおいて、搬送装置1と じように、工場床面27に沿うガイドレール25 に沿って周回する。上記のような構成によっ て、車体Wを搭載したオーバーヘッドコンベ 100とリヤサスペンションアッシーRを搭載し 台車とを互いに同期して搬送することがで る。すなわち、地下ピットを用いて台車を 降させるような大掛かりな台車リターン装 を用いる場合と比べて、搬送装置の設置コ ト及び運転コストを抑えることができる。

 また、上記同期搬送装置1は、前記足回り 部品を所定の決められた位置に搭載する基台 10と;この基台10から下方に突出して前記主経 を走行できるように係合するトラニオンピ 20と;前記基台10に設けられてこの基台10に対 する前記トラニオンピン20の位置をワーク搬 方向で変化させる位相切換部36と;前記トラ オンピン20及び他のピン2a,6a,8aを介して互い に連結される複数の杆部材2,2b、4,6,8,8bと;こ らの各杆部材2,2b、4,6,8,8bで互いに連続する うに設けられた複数の面を含み、前記フリ ションローラ30に接触してその駆動力を受け る受部35と;前記各ピン2a,6a,8aにそれぞれ軸支 れる複数のトロリー3,5,7,9と;をさらに有し 前記トラニオンピン20に軸支される前記トロ リー5には、前記フロア側チェーンコンベア24 の前記係合部に対する被係合部が設けられる 。

 この構成によれば、オーバーヘッドコン ア100に同期するフロア側チェーンコンベア2 4の駆動突起24aに搬送装置1を係合させる際、 の搬送装置1の基台10及びこの基台10に所定 位置決め状態に搭載されたリヤサスペンシ ンアッシーRの位置を、トラニオンピン20に して、そして、フロア側チェーンコンベア24 の駆動突起24aに対して、ワーク搬送方向で変 位させる。これにより、車体Wに対するリヤ スペンションアッシーRの組み付け位置を車 に応じて異ならせることができる。また、 記基台10及びトラニオンピン20間の相対位置 の変化を基台10に設けた位相切換部36で完結 せる。これにより、車種変更への対応によ 煩雑さ及びコスト高を抑えることができる

 なお、この発明は上記実施形態に限られる のではない。例えば、本発明は、リヤサス ンションアッシーR以外にもエンジン・ミッ ションアッシー等の他の足回り部品を車体W 組み付ける工程にも適用可能である。
 そして、上記実施形態における構成はこの 明の一例である。当該発明の要旨を逸脱し い範囲で種々の変更が可能である。

 本発明によれば、車体を搭載したオーバ ヘッドコンベアと足回り部品を搭載した台 とを互いに同期して搬送することができる すなわち、地下ピットを用いて台車を昇降 せるような大掛かりな台車リターン装置を いる場合と比べて、搬送装置の設置コスト び運転コストを抑えることができる。

 本発明によれば、車体に対する足回り部 の組み付け位置を車種に応じて異ならせる とができる。また、車種変更への対応によ 煩雑さ及びコスト高を抑えることができる

 1   搬送装置
 2   第一杆部材
 2a  フロントピン
 2b  先頭杆部材
 3   フロントトロリー
 4   第二杆部材
 5   受動トロリー
 5d  受動突起(被係合部)
 6   第三杆部材
 6a  連結ピン
 7   ロードトロリー
 8   第四杆部材
 8a  リヤピン
 8b  後尾杆部材
 9   リヤトロリー
 10  基台
 20  トラニオンピン
 24  フロア側チェーンコンベア
 24a 駆動突起(係合部)
 25  ガイドレール(副経路)
 25a 副ライン部
 27  工場床面
 28  スリット(主経路)
 28a 主ライン部
 28b 始点
 28c 終点
 28d リターン部
 30  フリクションローラ
 31  フリクションコンベア
 35  受部
 36  位相切換部
 40  フロア側コンベア
 90  制御装置
 100 オーバーヘッドコンベア
 200 リヤサスペンションアッシー組み付け 程
 W   車体
 R   リヤサスペンションアッシー(足回り 品)




 
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