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Patent Searching and Data


Title:
TAG LABEL MAKING APPARATUS
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/078625
Kind Code:
A1
Abstract:
[PROBLEMS] To simplify apparatus constitution and reduce burden of cost on users by having a communication circuit portion shared. [MEANS FOR SOLVING PROBLEMS] A side wall (200A) of a case of an apparatus main body is arranged to be freely opened/closed, a loop antenna (LC) in the case is arranged on an inner side of the side wall, and the antenna (LC) is permitted to be displaced at a first position inside the case and a second position outside the case by opening/closing the side wall. Information is written on a label making wireless tag circuit element (To) arranged on a printed tag label tape (109) made on a wireless tag label (T), by the antenna (LC) at the first position, and information is acquired for the information acquiring wireless tag circuit element (To) arranged on the wireless tag label (T) by the antenna at the second position.

Inventors:
TODA KATSUMI (JP)
YAMAGUCHI KOSHIRO (JP)
YAMADA SHIRO (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/074425
Publication Date:
July 03, 2008
Filing Date:
December 19, 2007
Export Citation:
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Assignee:
BROTHER IND LTD (JP)
TODA KATSUMI (JP)
YAMAGUCHI KOSHIRO (JP)
YAMADA SHIRO (JP)
International Classes:
G06K17/00; B31D1/02
Foreign References:
JP2006004150A2006-01-05
JP2001331768A2001-11-30
JP2001092929A2001-04-06
JPH11161751A1999-06-18
Attorney, Agent or Firm:
MASUDA, Hirofumi (1-7-13 Higashiuen, Taito-ku Tokyo 15, JP)
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Claims:
 情報を記憶するIC回路部(151)と情報の送受信を行うタグ側アンテナ(152)とを備えた無線タグ回路素子(To)に対し情報送受信を行って無線タグラベル(T)を作成するタグラベル作成装置(1)であって、
 装置本体(2)の外郭を構成する筐体(200)と、
 この筐体(200)内に設けられ、タグ媒体(101)を搬送するための搬送手段(108)と、
 前記筐体(200)内に位置する前記タグ媒体(101)に備えられたラベル作成用の前記無線タグ回路素子(To)に対し通信可能な第1位置と、前記筐体(200)外に位置する情報取得用の前記無線タグ回路素子(To)に通信可能な第2位置とに、変位可能に設けられた装置側アンテナ(LC)と
を有することを特徴とするタグラベル作成装置(1)。
 請求項1記載のタグラベル作成装置において、
 前記装置側アンテナ(LC)を、前記装置本体(2)に対し回動可能に接続するための回動接続手段(200B)を有することを特徴とするタグラベル作成装置(1)。
 請求項2記載のタグラベル作成装置において、
 前記回動接続手段(200B)は、
 前記搬送手段(108)による前記タグ媒体(101)の搬送方向と略平行な回動軸心を備え、前記装置側アンテナ(LC)を、前記装置本体(2)に対し前記回動軸心まわりに回動可能に接続することを特徴とするタグラベル作成装置(1)。
 請求項3記載のタグラベル作成装置において、
 前記回動接続手段(200B)の前記回動軸心まわりの回動変位を検出する変位検出手段(90)を有することを特徴とするタグラベル作成装置(1)。
 請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載のタグラベル作成装置において、
 前記装置側アンテナ(LC)を介し前記情報取得用無線タグ回路素子(To)と情報送受信を行うためのスキャンモードと、前記装置側アンテナ(LC)を介し前記ラベル作成用無線タグ回路素子(To)と情報送受信を行うためのタグラベル作成モードとを備え、前記装置側アンテナ(LC)を、前記スキャンモード又は前記タグラベル作成モードのいずれか一方に対応させて制御するモード制御手段(S10;S85)を有することを特徴とするタグラベル作成装置(1)。
 請求項5記載のタグラベル作成装置において、
 前記装置側アンテナ(LC)が前記第1位置にあるか前記第2位置にあるかを検出する位置検出手段(90)を有し、
 前記モード制御手段(S10)は、
 前記位置検出手段(90)の検出結果に応じて、前記スキャンモード及び前記タグラベル作成モードのモード切り替え制御を行うことを特徴とするタグラベル作成装置(1)。
 請求項6記載のタグラベル作成装置において、
 前記モード制御手段(S10)は、
 前記装置側アンテナ(LC)が前記第1位置にあるときには当該装置側アンテナ(LC)を前記タグラベル作成モードに対応させて制御し、前記装置側アンテナ(LC)が前記第2位置にあるときには当該装置側アンテナ(LC)を前記スキャンモードに対応させて制御することを特徴とするタグラベル作成装置(1)。
 請求項7記載のタグラベル作成装置において、
 ネットワーク接続された操作端末(118)からの、前記ラベル作成用無線タグ回路素子(To)を用いた前記無線タグラベルの作成(T)を指示するための作成指示信号、若しくは、前記情報取得用無線タグ回路素子(To)より情報の読み取りを行うための読み取り指示信号を入力する指示信号入力手段(S5)を有する
ことを特徴とするタグラベル作成装置(1)。
 請求項8記載のタグラベル作成装置において、
 前記モード制御手段(S10)で前記タグラベル作成モードによる制御を行っているときに前記指示信号入力手段(S5)で前記読み取り指示信号を入力したとき、及び、前記モード制御手段(S10)で前記スキャンモードによる制御を行っているときに前記指示信号入力手段(S5)で前記ラベル作成指示信号を入力したときは、報知手段において対応する報知を行うための報知信号を出力する報知信号出力手段(S25)を有することを特徴とするタグラベル作成装置(1)。
 請求項5乃至請求項9のいずれか1項記載のタグラベル作成装置において、
 前記スキャンモードであるか前記タグラベル作成モードであるかに応じて対応する表示を行うためのモード表示手段(9a,9b)を有する
ことを特徴とするタグラベル作成装置(1)。
Description:
タグラベル作成装置

 本発明は、外部と情報の無線通信を行う 線タグ回路素子を備えた無線タグラベルを 成するタグラベル作成装置に関する。

 小型の無線タグとリーダ(読み取り装置)/ イタ(書き込み装置)との間で非接触で情報 読み取り/書き込みを行うRFID(Radio Frequency Id entification)システムが知られている。例えば ベル状の無線タグに備えられた無線タグ回 素子は、所定の無線タグ情報を記憶するIC回 路部とこのIC回路部に接続されて情報の送受 を行うアンテナとを備えている。質問器と てのリーダのアンテナより無線タグ回路素 に対し送信波の送信を行うと、無線タグ回 素子はその送信波の電波のもつエネルギを 用して返答の送信を行う。このようなリー を用いて無線タグ回路素子から情報読み取 を行う従来技術として、例えば特許文献1記 載のものがある。

 この従来技術は、操作端末(PC)とリーダと を接続し、操作端末で所定の操作を行うこと により、リーダよりファイルや人間に所持さ れた無線タグ回路素子の記憶情報を読み取っ て取得するものである。

 一方、例えば、このような無線タグ回路 子に無線タグ情報を書き込んで無線タグラ ルを作成するタグラベル作成装置が既に提 されている(例えば、特許文献2参照)。この 来技術では、所定間隔で無線タグ回路素子 設けられた帯状のタグテープ(基材テープ) タグテープロール(第1ロール)から繰り出さ るとともに、別のロール(第2ロール)から繰 出された被印字テープが上記タグテープに り合わされる。このとき、上記タグテープ 無線タグ回路素子には装置側で生成した所 の無線タグ情報が送信されてIC回路部に書き 込まれ、被印字テープにはその書き込まれる 無線タグ情報に対応した印字が印字手段によ って行われ、これによって印字つきの無線タ グラベルが作成されるようになっている。

特開2005-298100号公報

特開2005-186567号公報

 一般に、上記特許文献2に記載のようなタ グラベル作成装置で作成された無線タグラベ ルは、管理対象(物品等)に貼り付けられる等 関連付けられて設けられる。そして、上記 許文献1記載のようなリーダにより、上記商 品等に設けられた無線タグラベルから無線タ グ情報が読み取られて、商品に関する情報を 入手して当該商品の管理等が行われる。この ように、無線タグラベルを作成しこれを用い て実際に商品管理等を行うには、リーダとタ グラベル作成装置の両方の機能が必要である 。

 ここで、上記従来技術におけるリーダは 無線タグ回路素子に対する送信信号の生成 び無線タグ回路素子からの返答信号の受信 理等を行う通信回路(高周波回路)と、上記 信信号の送信及び上記返答信号の受信を行 ためのアンテナとを備えている。また、上 従来技術におけるタグラベル作成装置も、 様に、書き込むための情報を生成するため 通信回路(高周波回路)と、アンテナとを備え ている。したがって、少なくとも比較的高価 な通信回路部分を共通化できれば、機器構成 の簡素化及び利用者のコスト負担の低減を図 ることができるはずであるが、そのような点 に配慮した従来技術は存在しなかった。

 本発明の目的は、通信回路部分を共通化 ることで、機器構成の簡素化及び利用者の スト負担の低減を図ることができるタグラ ル作成装置を提供することにある。

 上記目的を達成するために、第1の発明は 、情報を記憶するIC回路部と情報の送受信を うタグ側アンテナとを備えた無線タグ回路 子に対し情報送受信を行って無線タグラベ を作成するタグラベル作成装置であって、 置本体の外郭を構成する筐体と、この筐体 に設けられ、タグ媒体を搬送するための搬 手段と、前記筐体内に位置する前記タグ媒 に備えられたラベル作成用の前記無線タグ 路素子に対し通信可能な第1位置と、前記筐 体外に位置する情報取得用の前記無線タグ回 路素子に通信可能な第2位置とに、変位可能 設けられた装置側アンテナとを有すること 特徴とする。

 本願第1発明においては、装置側アンテナ が、第1通信位置に変位されると搬送手段で 送されるタグ媒体のラベル作成用無線タグ 路素子と通信可能となり、第2通信位置に変 されると筐体外に位置する情報取得用無線 グ回路素子と通信可能となる。このように て、装置側アンテナやこれに対応した通信 路部分を共用し、筐体外の情報取得用無線 グ回路素子からの情報読み取りと、筐体内 ラベル作成用無線タグ回路素子を用いた無 タグラベルの作成とを行えるので、ラベル 成装置と無線タグ情報読み取り装置との両 を別々にそろえる場合に比べ、機器構成の 素化及びコスト低減を図ることができる。 た、動作の確実性・信頼性を向上させつつ 速に処理を行うことができる。

 さらにこのとき、装置側アンテナが第1位 置にあるか第2位置にあるかによっていずれ 無線タグ回路素子と通信可能であるか(タグ ベル作成用として使用すべきであるか、情 読み取り用として使用すべき状態であるか) が操作者にとって一目瞭然となる。

 第2発明は、上記第1発明において、前記 置側アンテナを、前記装置本体に対し回動 能に接続するための回動接続手段を有する とを特徴とする。

 回動接続手段で装置側アンテナを回動可 に支持することで、操作者が装置側アンテ を一方側又は他方側に回動させるだけで、 1位置と第2位置とを簡単に切替操作するこ が可能となる。

 第3発明は、上記第2発明において、前記 動接続手段は、前記搬送手段による前記タ 媒体の搬送方向と略平行な回動軸心を備え 前記装置側アンテナを、前記装置本体に対 前記回動軸心まわりに回動可能に接続する とを特徴とする。

 これにより、操作者が搬送方向に略平行 回動軸心まわりに装置側アンテナを回動さ 、第1位置と第2位置とを簡単に切替操作す ことが可能となる。

 第4発明は、上記第3発明において、前記 動接続手段の前記回動軸心まわりの回動変 を検出する変位検出手段を有することを特 とする。

 これにより、操作者の回動により第1位置 と第2位置のいずれにあるかを検出すること できる。

 第5発明は、上記第1乃至第4発明のいずれ において、前記装置側アンテナを介し前記 報取得用無線タグ回路素子と情報送受信を うためのスキャンモードと、前記装置側ア テナを介し前記ラベル作成用無線タグ回路 子と情報送受信を行うためのタグラベル作 モードとを備え、前記装置側アンテナを、 記スキャンモード又は前記タグラベル作成 ードのいずれか一方に対応させて制御する ード制御手段を有することを特徴とする。

 これにより、情報取得用無線タグ回路素 より情報読み取りを行うときにはスキャン ードに切り換え、ラベル作成用無線タグ回 素子を用いて無線タグラベルの作成を行う きにはタグラベル作成モードに切り換える とで、1つの装置でいずれの動作についても 円滑に実行することができる。

 第6発明は、上記第5発明において、前記 置側アンテナが前記第1位置にあるか前記第2 位置にあるかを検出する位置検出手段を有し 、前記モード制御手段は、前記位置検出手段 の検出結果に応じて、前記スキャンモード及 び前記タグラベル作成モードのモード切り替 え制御を行うことを特徴とする。

 これにより、操作者が装置側アンテナを 1位置に変位させるか第2位置に変位させる に応じて、簡単にモード切替操作を行うこ ができる。

 第7発明は、上記第6発明において、前記 ード制御手段は、前記装置側アンテナが前 第1位置にあるときには当該装置側アンテナ 前記タグラベル作成モードに対応させて制 し、前記装置側アンテナが前記第2位置にあ るときには当該装置側アンテナを前記スキャ ンモードに対応させて制御することを特徴と する。

 情報取得用無線タグ回路素子より情報読 取りを行いたいときには操作者が装置側ア テナを第2位置に変位させることでスキャン モードに切り換えることができ、ラベル作成 用無線タグ回路素子を用いて無線タグラベル の作成を行いたいときには操作者が装置側ア ンテナを第1位置に変位させることでタグラ ル作成モードに切り換えることができる。 のように、簡単なモード切替操作を介して1 の装置を用いいずれの動作も円滑に実行す ことができる。

 第8発明は、上記第7発明において、ネット ーク接続された操作端末からの、前記ラベ 作成用無線タグ回路素子を用いた前記無線 グラベルの作成を指示するための作成指示 号、若しくは、前記情報取得用無線タグ回 素子より情報の読み取りを行うための読み り指示信号を入力する指示信号入力手段を する
ことを特徴とする。

 ネットワーク接続した操作端末の作成指 信号や読み取り指示信号で動作するように ることで、ネットワークに接続した複数の 作端末にてタグラベル作成装置を共有し、 れぞれの端末から、タグラベル作成や情報 み取りを実行することが可能となる。

 第9発明は、上記第8発明において、前記 ード制御手段で前記タグラベル作成モード よる制御を行っているときに前記指示信号 力手段で前記読み取り指示信号を入力した き、及び、前記モード制御手段で前記スキ ンモードによる制御を行っているときに前 指示信号入力手段で前記ラベル作成指示信 を入力したときは、報知手段において対応 る報知を行うための報知信号を出力する報 信号出力手段を有することを特徴とする。

 これにより、アンテナの変位状態(第1位 であるか第2位置であるか)と、操作端末から の指示信号(情報読み取り指示なのかラベル 成指示なのか)が適合しないときには、その の警告報知を行って操作者に確実に当該不 合を認識させることができる。

 第10発明は、上記第5乃至第9発明のいずれ かにおいて、前記スキャンモードであるか前 記タグラベル作成モードであるかに応じて対 応する表示を行うためのモード表示手段を有 することを特徴とする。

 これにより、現在のモードがスキャンモ ドなのかタグラベル作成モードなのかを操 者に一目瞭然に知らせることができる。

 本発明によれば、通信回路部分を共通化 ることで、機器構成の簡素化及び利用者の スト負担の低減を図ることができる。

 以下、本発明の一実施の形態を図面を参 しつつ説明する。

 図1は、本実施形態のタグラベル作成装置 を備えた無線タグ生成システムを表すシステ ム構成図である。

 図1に示すこの無線タグ生成システムTSに いて、タグラベル作成装置1(無線タグ情報 信装置)は、有線あるいは無線による通信回 NWを介してルートサーバRS、複数の情報サー バIS、端末118a、及び汎用コンピュータ118bに 続されている。なお、端末118a及び汎用コン ュータ118bを総称して以下適宜、単に「PC118 と称する。

 図2は、上記タグラベル作成装置1の全体 造を表す斜視図である。

 図2において、タグラベル作成装置1は、 記PC118に接続されてPC118からの操作に基づき 望の印字つき無線タグラベルを作成するも であり、外郭に略六面体(略立方体)形状の 体200を有する装置本体2と、この装置本体2の 上面に開閉可能に設けられた開閉蓋3とを有 ている。

 装置本体2の筐体200は、装置前方側(図2中 左手前側)に位置し、装置本体2内で作成さ た無線タグラベルT(後述)を外部に排出する ベル排出口11(排出口)を備えた前壁10と、こ 前壁10のうちのラベル排出口11の下方に設け れ下端を起点として回動する開閉可能な前 12とを備えている。

 前蓋12は押部13を備えており、この押部13 上方より押し込むことで前蓋12が前方に開 されるようになっている。また、前壁10の上 部には、ラベル排出口11の左側に、タグラベ 作成装置1の処理モード(タグラベル作成モ ドとスキャンモード)(詳細は後述)を表示す LED等からなるモード表示手段9a,9bが設けられ 、ラベル排出口11の右側には、タグラベル作 装置1の電源のオン・オフを行う電源ボタン 14が設けられている。この電源ボタン14の上 には、装置本体2の上面の開閉蓋3の開閉ボタ ン4が設けられ、電源ボタン14の下方には、装 置本体2内に配設された切断機構15(後述の図3 照)を使用者の手動操作で駆動するためのカ ッター駆動ボタン16が設けられ、このボタン1 6が押されることで印字済みタグラベル用テ プ109(後述)を所望の長さにカットして無線タ グラベルTを作成するようになっている。

 また、筐体200は、装置側方側(図2中、右 前側)に側壁200Aが備えられ、側壁200Aの内側 、無線タグ回路素子(=ラベル作成用無線タグ 回路素子及び情報取得用無線タグ回路素子。 後述する)Toと無線通信により情報の書き込み 又は読み取りを行うための1つのループアン ナLC(装置側アンテナ。後述の図4及び図7等参 照)がこの例では水平に取り付けられている この側壁200Aは、ループアンテナLCをタグラ ル作成モードとスキャンモードの両方で使 できるように一対のヒンジ200B(回動接続手段 )をその下端の内側に備えている。ヒンジ200B 、この例では、略水平方向、すなわち基材 ープ101(後述の図6等参照)や印字済みタグラ ル用テープ109(後述の図4及び図6等参照)の搬 送方向の回動軸心を備えており、側壁200Aは のヒンジ200Bによって下端を起点として回動 て開閉可能である(図5参照)。この結果、ル プアンテナLCは、図2に示す状態である側壁2 00Aの閉じ状態に対応した第1位置と、後述の 5に示す状態である側壁200Aの開き状態に対応 した第2位置との間で、変位(この例では回転) 可能となっている。このとき、筐体200の側壁 200Aと相対する内側面には、ヒンジ200Bの上記 動軸心まわりの回動変位(側壁200Aの開閉状 )を検出する開閉センサ90(変位検出手段、位 検出手段。例えばリミットスイッチ、ある は公知の光学的検出手段等)が設けられ、こ れによって側壁100Aが閉じ状態にあるか開き 態にあるか、言い換えればアンテナLCが上記 第1位置であるか上記第2位置にあるかを検出 能となっている。

 タグラベル作成装置1は、筐体200内を搬送 される基材テープ101及び印字済みタグラベル 用テープ109に備えられた無線タグ回路素子To( ラベル作成用無線タグ回路素子)に対しルー アンテナLCにより情報の書き込みを行い無線 タグラベルTを作成するタグラベル作成モー と、筐体200外に位置する無線タグ回路素子To (情報取得用無線タグ回路素子)に対しループ ンテナLCにより情報の読み取りを行うスキ ンモードの2つの処理モードを備えており、 閉センサ90による側壁200Aの閉じ位置(第1位 )と開き位置(第2位置)の検出によりそれぞれ グラベル作成モード、スキャンモードに切 替えられる。このモード切り替えと同時に 装置本体2の前壁10の上記モード表示手段の ベル作成モード用表示手段9a又はスキャン ード用表手段9bが点灯し、他方の表示手段9b は9aが消灯するようになっている。

 開閉蓋3は、装置本体2の図2中右奥側の端 にて回動可能に軸支され、バネ等の付勢部 を介して常時開放方向に付勢されている。 して、装置本体2の上面に開閉蓋3に隣接す ように配置された開閉ボタン4が押されるこ により、開閉蓋3と装置本体2とのロックが 除され、上記付勢部材の作用により開放さ る。なお、開閉蓋3の中央側部には、透明カ ーで覆われた透視窓5が設けられている。

 図3は、タグラベル作成装置1の内部の内 ユニット20の構造(但し後述するループアン ナLCは省略)を表す斜視図である。図3におい 、内部ユニット20は、概略的には、カート ッジ(無線タグ回路素子カートリッジ)7を収 するカートリッジホルダ6と、いわゆるサー ルヘッドである印字ヘッド(印字手段)23を備 えた印字機構21と、固定刃40及び可動刃41を備 えた切断機構(切断手段)15と、固定刃40及び可 動刃41のテープ搬送方向下流側に位置し、ハ フカッタ34を備えたハーフカットユニット35 (半切断手段)とが設けられている。

 カートリッジ7の上面には、例えば、カー トリッジ7内に内蔵されている基材テープ101 テープ幅、テープの色等を表示するテープ 定表示部8が設けられている。また、カート ッジホルダ6には、ローラホルダ25が支持軸2 9により回動可能に枢支され、切換機構によ 印字位置(当接位置、後述の図4参照)とリリ ス位置(離反位置)とに切換可能とされている 。このローラホルダ25には、プラテンローラ2 6及びテープ圧接ローラ28が回転可能に配設さ れており、ローラホルダ25が上記印字位置に り換えられたときに、それらプラテンロー 26及びテープ圧接ローラ28が上記印字ヘッド 23及びテープ送りローラ27に対し圧接される うになっている。

 印字ヘッド23は多数の発熱素子を備えて り、カートリッジホルダ6に立設されたヘッ 取付部24に取り付けられている。

 切断機構15は、固定刃40と、金属部材で構 成された可動刃41とを備えている。カッター ータ43(後述の図8参照)の駆動力が、カッタ ハスバギヤ42、ボス50、長孔49を介して可動 41の柄部46に伝達されて可動刃が回転し、固 刃40とともにカット動作を行う。この切断 態は、カッターハスバギヤ用カム42Aの作用 より切り替わるマイクロスイッチ126により 出される。

 ハーフカットユニット35は、受け台38とハ ーフカッタ34とが対向して配置され、さらに イド固定部36Aにより第1ガイド部36と第2ガイ ド部37とが側板44(後述の図4参照)に取り付け れている。ハーフカッタ34は、所定の回動支 点(図示せず)を中心として、ハーフカッタモ タ129(後述の図8参照)の駆動力によって回動 る。受け台38の端部には受け面38Bが形成さ ている。

 図4は、図3に示した内部ユニット20の構造 を表す平面図である。図4において、上記カ トリッジホルダ6は、カートリッジ7のテープ 排出部30より排出されさらに上記ラベル排出 11から排出される印字済みタグラベル用テ プ109の幅方向の向きが、鉛直上下方向とな ようにカートリッジ7を収納する。

 内部ユニット20には、前述のループアン ナLCが設けられており、磁気誘導(電磁誘導 磁気結合、その他電磁界を介して行われる 接触方式を含む)により、ラベル作成用無線 グ回路素子Toへのアクセス(情報読み取り又 情報書き込み)可能になっている。このルー プアンテナLCは、前述したように、タグラベ 作成モードとスキャンモードの両方で使用 きるように、装置本体2の筐体200に対し開閉 可能な側壁200Aの内側に水平に設けられてい 。図5に、タグラベル作成装置1の側壁200Aが き状態になった斜視図を示す。

 ラベル排出機構22は、切断機構15において 切断された後の印字済みタグラベル用テープ 109(言い換えれば無線タグラベルT、以下同様) をラベル排出口11(図2参照)より排出するもの ある。すなわちラベル排出機構22は、テー 排出モータ123(後述の図8参照)の駆動力によ 回転する駆動ローラ51と、この駆動ローラ51 対して印字済みタグラベル用テープ109を挟 で対向する押圧ローラ52と、印字済みタグ ベル用テープ109に設けられた識別子PM(後述 図6参照)を検出するマークセンサ127とを有し ている。このとき、上記ラベル排出口11の内 には、印字済みタグラベル用テープ109をラ ル排出口11へ案内するための第1案内壁55,56 び第2案内壁63,64が設けられている。第1案内 55,56及び第2案内壁63,64はそれぞれ一体に形 され、上記固定刃40と可動刃41とでカットさ た印字済みタグラベル用テープ109(無線タグ ラベルT)の排出位置において、互いに所定の 隔を隔てられるように配置されている。

 なお、上記のような読み取り又は書き込 の際、生成された無線タグラベルTの無線タ グ回路素子ToのタグIDとそのIC回路部151から読 み取られた情報(又はIC回路部151に書き込まれ た情報)との対応関係は、前述のルートサー RSに記憶され、必要に応じて参照できるよう になっている。

 また、テープ送りローラ駆動軸(搬送手段 )108及びリボン巻取りローラ駆動軸107は、印 済みタグラベル用テープ109及びインクリボ 105(後述)の搬送駆動力をそれぞれ与えるもの であり、互いに連動して回転駆動される。

 内部ユニット20には、上記ループアンテ LCにより発生する磁界によって印字済みタグ ラベル用テープ109の搬送経路を横切る長い閉 ループの磁路M1を形成させるために、例えば ェライト等からなる複数の磁性部材82,83が えられている。

 図6は、上記カートリッジ7の詳細構造を 式的に表す拡大平面図である。図6において カートリッジ7は、筐体7Aと、この筐体7A内 配置され帯状の基材テープ101が巻回された 1ロール102(実際は渦巻き状であるが、図では 簡略的に同心円状に示す)と、上記基材テー 101と略同じ幅である透明な上記カバーフィ ム103(被印字媒体層)が巻回された第2ロール10 4(実際は渦巻き状であるが、図では簡略的に 心円状に示す)と、インクリボン105(熱転写 ボン、但し被印字テープが感熱テープの場 は不要)を繰り出すリボン供給側ロール211と 印字後のリボン105を巻取るリボン巻取りロ ラ106と、カートリッジ7のテープ排出部30の 傍に回転可能に支持されたテープ送りロー 27(圧着手段)と、搬送位置規制手段として機 能するガイドローラ112とを有する。

 テープ送りローラ27は、上記基材テープ10 1と上記カバーフィルム103とを押圧し接着さ 上記印字済みタグラベル用テープ109としつ 、図6中矢印Aで示す方向にテープ送りを行う (=圧着ローラとしても機能する)。

 第1ロール102は、リール部材102aの周りに 長手方向に複数の無線タグ回路素子Toが所定 の等間隔で順次形成された上記基材テープ101 を巻回している。基材テープ101はこの例では 4層構造となっており(図6中部分拡大図参照) 内側に巻かれる側(図6中右側)よりその反対 (図6中左側)へ向かって、適宜の粘着材から る粘着層101a、PET(ポリエチレンテレフタラー ト)等から成る色付きのベースフィルム101b、 宜の粘着材からなる粘着層101c(貼り付け用 着剤層)、剥離紙101d(剥離材層)の順序で積層 れ構成されている。

 ベースフィルム101bの裏側(図6中左側)には 、ループコイル形状に構成され情報の送受信 を行うループアンテナ152(タグ側ループアン ナ)がこの例では一体的に設けられており、 れに接続され情報を記憶するIC回路部151が 成され、これらによって無線タグ回路素子To が構成されている。

 ベースフィルム101bの表側(図6中右側)には 、後にカバーフィルム103を接着するための上 記粘着層101aが形成され、またベースフィル 101bの裏側(図6中左側)には、無線タグ回路素 Toを内包するように設けた上記粘着層101cに って上記剥離紙101dがベースフィルム101bに 着されている。

 なお、上記剥離紙101dは、最終的にラベル 状に完成した無線タグラベルTが所定の商品 に貼り付けられる際に、これを剥がすこと 粘着層101cにより当該商品等に接着できるよ にしたものである。また、この剥離紙101dの 表面には、各無線タグ回路素子Toに対応した( 及び後述のタグ印字領域PE1にも対応した)所 の位置(この例では、搬送方向前方側のルー アンテナ152の先端よりさらに前方側の位置) に、搬送制御用の所定の識別子(この例では 塗りの識別子。あるいはレーザ加工等によ 基材テープ101を貫通する孔を穿孔する等で よい。又はトムソン型での加工穴等でもよ 。後述の図11(c)参照)PMが予め設けられている 。

 第2ロール104は、リール部材104aの周りに 記カバーフィルム103を巻回している。第2ロ ル104より繰り出されるカバーフィルム103は その裏面側(すなわち上記基材テープ101と接 着される側)に配置された上記リボン供給側 ール211及び上記リボン巻取りローラ106で駆 されるリボン105が、上記印字ヘッド23に押圧 されることで当該カバーフィルム103の裏面に 当接させられるようになっている。

 リボン巻取りローラ106及びテープ送りロ ラ27は、それぞれカートリッジ7外に設けた えばパルスモータである搬送用モータ119(図 3及び後述の図8参照)の駆動力が図示しないギ ヤ機構を介し上記リボン巻取りローラ駆動軸 107及びテープ送りローラ駆動軸108に伝達され ることによって連動して回転駆動される。な お、上記印字ヘッド23は、テープ送りローラ2 7よりカバーフィルム103の搬送方向上流側に 置されている。

 上記構成において、上記第1ロール102より 繰り出された基材テープ101は、テープ送りロ ーラ27へと供給される。一方、第2ロール104よ り繰り出されるカバーフィルム103は、その裏 面側(すなわち上記基材テープ101と接着され 側)に配置されリボン供給側ロール211とリボ 巻取りローラ106とにより駆動されるインク ボン105が、上記印字ヘッド23に押圧されて 該カバーフィルム103の裏面に当接させられ 。

 そして、カートリッジ7が上記カートリッ ジホルダ6に装着されロールホルダ25が上記リ リース位置から上記印字位置に移動されると 、カバーフィルム103及びインクリボン105が印 字ヘッド23とプラテンローラ26との間に狭持 れるとともに、基材テープ101及びカバーフ ルム103がテープ送りローラ27と圧着ローラ28 の間に狭持される。そして、搬送用モータ1 19の駆動力によってリボン巻取りローラ106及 テープ送りローラ27が図6中矢印B及び矢印C 示す方向にそれぞれ同期して回転駆動され 。このとき、前述のテープ送りローラ駆動 108と上記圧着ローラ28及びプラテンローラ26 ギヤ機構(図示せず)にて連結されており、 ープ送りローラ駆動軸108の駆動に伴いテー 送りローラ27、圧着ローラ28及びプラテンロ ラ26が回転し、第1ロール102から基材テープ1 01が繰り出され、上述のようにテープ送りロ ラ27へ供給される。一方、第2ロール104から カバーフィルム103が繰り出されるとともに 印刷駆動回路120(後述の図8参照)により印字 ッド23の複数の発熱素子が通電される。こ 結果、カバーフィルム103の裏面に、貼り合 せ対象となる基材テープ101上の無線タグ回 素子Toに対応した印字R(後述の図10参照)が印 される。そして、上記基材テープ101と上記 刷が終了したカバーフィルム103とが上記テ プ送りローラ27及び圧着ローラ28により接着 されて一体化されて印字済みタグラベル用テ ープ109として形成され、テープ排出部30(図4 照)よりカートリッジ7外へと搬出される。カ バーフィルム103への印字が終了したインクリ ボン105は、リボン巻取りローラ駆動軸107の駆 動によりリボン巻取りローラ106に巻取られる 。

 そして、上述のように貼り合わされて生 された印字済みタグラベル用テープ109に対 上記ループアンテナLCにより無線タグ回路 子Toに情報読み取り又は書き込みが行われた 後、自動的にあるいは上記カッター駆動ボタ ン16(図2参照)を操作することにより切断機構1 5によって印字済みタグラベル用テープ109が 断され、無線タグラベルTが生成される。こ 無線タグラベルTは、その後さらに上記ラベ ル排出機構22によってラベル排出口11(図2参照 )から排出されるようになっている。

 図7(a)は、ループアンテナLCによるタグラ ル作成モード時の磁路とスキャンモード時 磁路を示す(図4中E方向からの矢視を90度反 計回りに回転させた図に相当する)説明図で る。図7(a)において、上記磁性部材82は、こ 例では両端部が内側に突出した略コの字型 状に形成され、印字済みタグラベル用テー 109の搬送経路を挟んでループアンテナLCの 対側にテープ109の幅方向に設けられて、一 (図中上側)の突出部がループアンテナLCと対 するように位置されている。

 一方、上記磁性部材83はこの例では略ブ ック形状に形成され、上記磁性部材82の他方 (図中下側)の突出部と対向するようにして、 記筐体200の側壁200Aの内側に設けられている 。ループアンテナLCで発生する磁界は、磁力 Mが水平なループアンテナLCの一端から出て 磁力線Mを導く磁性部材82及び83を経てルー アンテナLCの他端に戻るような、ループアン テナLCから離れた位置を通る印字済みタグラ ル用テープ109の搬送経路を横切って1周する 鉛直面内で水平方向に長い閉ループの磁路M1 形成する。これにより、タグラベル作成モ ド時、ループアンテナLCから離れた位置を 過する印字済みタグラベル用テープ109に対 、ループアンテナLCを介して電磁気的に印字 済みタグラベル用テープ109に備えられたラベ ル作成用無線タグ回路素子Toと情報を送受信 て、ラベル作成用無線タグ回路素子Toに情 を書き込むことができるようになっている

 図7(b)は、ループアンテナLCによるスキャ モード時の磁路を示す説明図である。図7(b) において、スキャンモード時、側壁200Aの内 に設けられたループアンテナLCは、筐体200に 対し側壁200Aを回動して、図7(b)に表わされる うに、側壁200Aを水平に開くことにより取り 上を向くようになっている。ループアンテナ LCで発生する磁界は、磁力線Mが鉛直なループ アンテナLCの一端からから出て、図示しない さなループを描いてループアンテナLCの他 に戻るような、鉛直面内で鉛直方向に小さ 閉ループの磁路M2を形成する。これにより、 例えば、情報取得用無線タグ回路素子Toを備 た物品B(例えば書類やファイル等)を手で持 てループアンテナLCにかざし、情報取得用 線タグ回路素子ToをループアンテナLCに近接 て位置させることで、ループアンテナLCを して情報取得用無線タグ回路素子Toと情報を 送受信して、既に情報取得用無線タグ回路素 子Toに書き込まれている情報を読み取ること できるようになっている。

 なお、上記では、ループアンテナLCから 磁力線Mを導く磁性部材82,83を設けて、印字 みタグラベル用テープ109の搬送経路を横切 ように磁路M1を形成したが、磁性部材を設け ないでも、印字済みタグラベル用テープ109の 搬送経路を横切る磁路が形成できる場合は、 その限りでない。また、ループアンテナの代 わりに、ダイポールアンテナを用いるように してもよい。さらに、ここでは特に設けなか ったが、上記ループアンテナLCにより発生す 磁路M1がカートリッジ7内のラベル作成用無 タグ回路素子Toに影響を与えないように、 ープアンテナLCと印字済みタグラベル用テー プ109に備えられたラベル作成用無線タグ回路 素子Toとが無線通信を行う領域(すなわち押圧 ローラ52と印字済みタグラベル用テープ109と 当接位置近傍)とカートリッジホルダ6との に電磁波を遮断するシールド部材を設ける うにしてもよい。さらに、ループアンテナLC により発生する磁路M1が装置本体2の前方側( 4中左側)に漏れないように、ループアンテナ LCとラベル作成用無線タグ回路素子Toとが無 通信を行う領域の前方側にもシールド部材 設けるようにしてもよい。

 図8は、本実施形態のタグラベル作成装置 1の制御系を表す機能ブロック図である。図8 おいて、このタグラベル作成装置1の制御基 板(図示せず)上には、制御回路110が配置され いる。

 制御回路110には、内部にタイマ111Aを備え 各機器を制御するCPU111と、このCPU111にデータ バス112を介して接続された入出力インターフ ェース113と、CGROM114と、ROM115,116と、RAM117とが 設けられている。

 CGROM114には、多数のキャラクタの各々に して、表示のためのドットパターンデータ コードデータに対応させて格納されている

 ROM(ドットパターンデータメモリ)115には アルファベット文字や記号等のキャラクタ 印字するための多数のキャラクタ各々に関 て、印字用ドットパターンデータが、書体( シック系書体、明朝体書体等)毎に分類され 、各書体毎に印字文字サイズ分、コードデー タに対応させて格納されている。また、階調 表現を含むグラフィック画像を印字するため のグラフィックパターンデータも記憶されて いる。

 ROM116には、上記PC118から入力された文字 数字等のキャラクタのコードデータに対応 せて、印字バッファのデータを読み出して 記印字ヘッド23、搬送用モータ119、テープ排 出モータ65を駆動する印字駆動制御プログラ 、各印字ドットの形成エネルギ量に対応す パルス数を決定するパルス数決定プログラ 、印字終了した場合に印字済みタグラベル テープ109を切断位置まで搬送用モータ119を 動して搬送し、上記カッターモータ43を駆 して印字済みタグラベル用テープ109を切断 る切断駆動制御プログラム、切断された印 済みタグラベル用テープ109(=無線タグラベル T、以下同様)をテープ排出モータ65を駆動し ラベル排出口11から強制的に排出するテープ 排出プログラム、その他タグラベル作成装置 1の制御上必要な各種のプログラムが格納さ ている。CPU111は、このようなROM116に記憶さ ている各種プログラムに基づいて各種の演 を行う。

 RAM117には、テキストメモリ117A、印字バッ ファ117B、パラメータ記憶エリア117E等が設け れている。テキストメモリ117Aには、PC118か 入力された文書データが格納される。印字 ッファ117Bには、複数の文字や記号等の印字 用ドットパターンや各ドットの形成エネルギ 量である印加パルス数等がドットパターンデ ータとして格納され、印字ヘッド23はこの印 バッファ117Bに記憶されているドットパター ンデータに従ってドット印字を行う。パラメ ータ記憶エリア117Eには、各種演算データが 憶される。

 入出力インターフェース113には、PC118と 印字ヘッド23を駆動するための上記印刷駆動 回路120と、搬送用モータ119を駆動するための 搬送用モータ駆動回路121と、カッターモータ 43を駆動するためのカッターモータ駆動回路1 22と、ハーフカッタモータ129を駆動するため ハーフカッタモータ駆動回路128と、テープ 出モータ65を駆動するためのテープ排出モ タ駆動回路123と、押圧ローラモータ130を駆 するための押圧ローラモータ駆動回路131と 上記ループアンテナLCを介してラベル作成用 無線タグ回路素子To又は情報取得用無線タグ 路素子Toにアクセスする(読取り/書込みを行 う)ための搬送波を発生させるとともに、上 制御回路110から入力される制御信号に基づ て上記搬送波を変調する上記送信回路306と ラベル作成用無線タグ回路素子To又は情報取 得用無線タグ回路素子Toから上記ループアン ナLCを介して受信された応答信号の復調を い、上記制御回路110に出力する上記受信回 307と、識別マークPMを検出する上記マークセ ンサ127と、装置本体2の側壁200Aの開閉を検出 る上記開閉センサ90(マイクロスイッチ)と、 側壁200Aの開閉に応じて択一的に点灯して、 グラベル作成装置1がタグラベル作成モード あるか、それともスキャンモードであるか 表示するモード表示手段9(9a,9b)とが各々接 されている。

 また、上記送信回路306及び受信回路307は アンテナ共用器240を介してループアンテナL Cに接続されている。これにより、1つのルー アンテナLCを用いてラベル作成用無線タグ 路素子To又は情報取得用無線タグ回路素子To の信号の送信及び受信が可能となっている

 このような制御回路110を核とする制御系 おいて、PC118を介して文字データ等が入力 れた場合、そのテキスト(文書データ)がテキ ストメモリ117Aに順次記憶されるとともに、 字ヘッド23が駆動回路120を介して駆動され、 各発熱素子が1ライン分の印字ドットに対応 て選択的に発熱駆動されて印字バッファ117B 記憶されたドットパターンデータの印字を い、これと同期して搬送用モータ119が駆動 路121を介してテープの搬送制御を行う。ま 、送信回路306が制御回路110からの制御信号 基づき搬送波の変調制御を行うとともに、 信回路307は制御回路110からの制御信号に基 き復調した信号の処理を行う。

 図9は、上記ラベル作成用無線タグ回路素 子To又は情報取得用無線タグ回路素子Toの機 的構成を表す機能ブロック図である。この 9において、ラベル作成用無線タグ回路素子T o又は情報取得用無線タグ回路素子Toは、タグ ラベル作成装置1側のループアンテナLCと磁気 誘導により非接触で信号の送受信を行う上記 ループアンテナ152と、このループアンテナ152 に接続された上記IC回路部151とを有している

 IC回路部151は、ループアンテナ152により 信された搬送波を整流する整流部153と、こ 整流部153により整流された搬送波のエネル を蓄積し駆動電源とするための電源部154と 上記ループアンテナ152により受信された搬 波からクロック信号を抽出して制御部155に 給するクロック抽出部156と、所定の情報信 を記憶し得るメモリ部157と、上記ループア テナ152に接続された変復調部158と、上記整 部153、クロック抽出部156、及び変復調部158 を介して上記無線タグ回路素子Toの作動を制 御するための上記制御部155とを備えている。

 変復調部158は、ループアンテナ152により 信された上記タグラベル作成装置1のループ アンテナLCからの通信信号の復調を行い、ま 、上記制御部155からの返信信号を変調し、 ープアンテナ152より応答波として送信する

 制御部155は、上記変復調部158により復調 れた受信信号を解釈し、上記メモリ部157に いて記憶された情報信号に基づいて返信信 を生成し、上記変復調部158により返信する 御等の基本的な制御を実行する。

 クロック抽出部156は受信した信号からク ック成分を抽出して制御部155にクロックを 出するものであり、受信した信号のクロッ 成分の周波数に対応したクロックを制御部1 55に供給する。

 図10(a)及び図10(b)は、上述のような構成で あるタグラベル作成装置1によりラベル作成 無線タグ回路素子Toの情報書き込み(又は読 取り)及び印字済タグラベル用テープ109の切 が完了し形成された無線タグラベルTの外観 の一例を表す図であり、図10(a)は上面図、図1 0(b)は下面図である。また図11(a)は図10中XIA-XIA ″断面による横断面図を反時計方向に90°回 させた図であり、図11(b)は図10中XIB-XIB″断面 による横断面図を反時計方向に90°回転させ 図である。

 これら図10(a)、図10(b)、図11(a)、及び図11(b )において、無線タグラベルTは、前述したよ に図6に示した4層構造にカバーフィルム103 加わった5層構造となっており、カバーフィ ム103側(図11中上側)よりその反対側(図11中下 側)へ向かって、カバーフィルム103、粘着層10 1a、ベースフィルム101b、粘着層101c、剥離紙10 1dで5層を構成している。そして、前述のよう にベースフィルム101bの裏側に設けられたル プアンテナ152を含むラベル作成用無線タグ 路素子Toがベースフィルム101b及び粘着層101c に備えられるとともに、カバーフィルム103 裏面にラベル作成用無線タグ回路素子Toの 憶情報等に対応したラベル印字R(この例では 無線タグラベルTの種類を示す「RF-ID」の文字 )が印刷されている。

 また、カバーフィルム103、粘着層101a、ベ ースフィルム101b、粘着層101cには、既に述べ ように上記ハーフカッタ34によってテープ 方向に略沿ってハーフカット線HC(半切断部 。但しこの例では前ハーフカット線HC1及び ハーフカット線HC2の2本。)が形成されている 。カバーフィルム103のうち、これらハーフカ ット線HC1、HC2の間に挟まれた領域がラベル印 字Rが印刷される印字領域Sとなり、印字領域S よりハーフカット線HC1,HC2を挟んでテープ長 方向両側がそれぞれ前余白領域S1及び後余白 領域S2となっている。言い換えれば、ハーフ ット線HC1、HC2により、カバーフィルム103の 後余白領域S1、S2と印字領域Sとが区別され いる。

 なお、既に述べたように識別マークPMと て図10(b)及び図11(b)に示すような黒塗りのマ キングを設けるのに代え、図11(c)に示すよ に、識別マークPMとして、トムソン型やビク 型による打ち抜きやレーザ加工等により基材 テープ101を略貫通する孔を孔設する等でもよ い。この場合、マークセンサ127を投光器及び 受光器からなる反射型の公知の光電センサで 構成した場合、投光器と受光器との間の位置 に上記孔からなる識別マークPMが来ると、投 器からの光が識別マークPMの孔及び透明の バーフィルム103を透過して反射しなくなっ 受光器で受光しなくなり、これによって受 器からの制御出力が反転させられる。

 図12は、上述したようなタグラベル作成 置1によるラベル作成用無線タグ回路素子To IC回路部151の無線タグ情報へのアクセス(読 取り又は書き込み)に際して、上記PC118(端末1 18a又は汎用コンピュータ118b)に表示される画 の一例を表す図である。

 図12において、この例では、タグラベル 種別(アクセス周波数及びテープ寸法)、ラベ ル作成用無線タグ回路素子Toに対応して印刷 れた印字文字R、そのラベル作成用無線タグ 回路素子Toに固有の識別情報(タグID)であるア クセス(読み取り又は書き込み)ID、上記情報 ーバISに記憶された物品情報のアドレス、及 び上記ルートサーバRSにおけるそれらの対応 報の格納先アドレス等が上記PC118に表示可 となっている。そして、そのPC118の操作によ りタグタグラベル作成装置1が作動されて、 バーフィルム103に上記印字文字Rが印刷され と共に、IC回路部151に上記書き込みIDや物品 情報等の情報が書き込まれる(又はIC回路部151 に予め記憶された読み取りIDや物品情報等の 報が読み取られる)。

 なお、上記のような読み取り又は書き込 の際、生成された無線タグラベルTのラベル 作成用無線タグ回路素子ToのタグIDとその無 タグラベルTのIC回路部151から読み取られた 報(又はIC回路部151に書き込まれた情報)との 応関係は、前述のルートサーバRSに記憶さ 、必要に応じて参照できるようになってい 。

 上記のような構成であるタグラベル作成 置1において、本実施形態の最大の特徴は、 ループアンテナLCが設けられた筐体側壁200Aの 開閉に応じて、制御回路110により上記スキャ ンモードモード若しくは上記タグラベル作成 モードとなるように制御されることである。 既に述べたように、スキャンモードは、ルー プアンテナLCを介して物品Bに備えられた情報 取得用無線タグ回路素子Toよりの情報の読み り処理を行うためのものであり、タグラベ 作成モードは、ループアンテナLCを介して 字済みタグラベル用テープ109(カバーフィル 103を貼り合わせた印字後の基材テープ101)に 備えられたラベル作成用無線タグ回路素子To の情報の書き込み処理(又は読み取り処理) して、無線タグラベルTの作成を実行するた のものである。

 図13は、このような制御を行うために制 回路110によって実行される制御手順を表す ローチャートである。このフローは、例え タグラベル作成装置1の電源を投入した際に 始される。

 まず、ステップS5では、ネットワークNWで 接続された操作端末のPC118(端末118a、汎用コ ピュータ118b)から操作者により指示入力があ ったかどうかを判定する(指示信号入力手段) この判定は、PC118から指示入力があるまで り返され、指示入力があったら判定が満た れて、次のステップS10に移る。

 ステップS10では、開閉センサ90からの検 信号に基づいて装置本体2の筐体200の側壁200A が開いているかどうかを判定する。側壁200A 開いていればステップS10の判定が満たされ ステップS15へ移行し、側壁200Aが閉じていれ ステップS10の判定が満たされずステップS20 移行する。

 ステップS15では、上記ステップS5におい 操作者により入力された指示入力がスキャ 指示であるかどうかを判定する。既に述べ ように、本実施形態のタグラベル作成装置1 は側壁200Aの開き状態がスキャンモードに対 応し閉じ状態がラベル作成モードに対応する 。したがって、ステップS15での指示入力がス キャン指示であった場合は、(ステップS10に ける側壁200Aの開き状態と適合し)判定が満た され、ステップS300に移行し、スキャン処理 行う。ステップS15で指示入力がスキャン指 でない(タグラベル作成指示であった)場合、 (ステップS10における側壁200Aの開き状態と適 せず)判定が満たされず、ステップS25へ移行 する。

 ステップS300では、スキャンモードにより 、開いた側壁200AのループアンテナLCを介して 装置本体2(筐体200)の外部で無線タグラベルT 情報取得用無線タグ回路素子Toに対し無線通 信を行い、当該情報取得用無線タグ回路素子 Toの情報を読み取るスキャン処理を行う(詳細 は後述の図14参照)。このとき併せて、上述し たように、装置本体2の前壁12のスキャンモー ド用表示手段9bに点灯制御信号を出力し、当 表示手段9bが点灯される。スキャン処理が 了したら、ステップS30へ移行する。

 一方、ステップS20では、上記ステップS5 おいて操作者により入力された指示入力が ベル作成指示であるかどうかを判定する。 述のように側壁200Aの閉じ状態がラベル作成 ードに対応することから、ステップS20での 示入力がラベル作成指示であった場合は、( ステップS10における側壁200Aの閉じ状態と適 し)判定が満たされ、ステップS100に移行し、 タグラベル作成処理を行う。ステップS20で指 示入力がラベル作成指示でない(スキャン指 であった)場合、(ステップS10における側壁200 Aの閉じ状態と適合せず)判定が満たされず、 テップS25へ移行する。

 ステップS100では、タグラベル作成モード により、無線タグラベルTを作成するタグラ ル作成処理を行う(詳細は後述の図14参照)。 のとき併せて、上述したように、装置本体2 の前壁12のラベル作成モード用表示手段9aに 灯制御信号を出力し、当該表示手段9aが点灯 される。その後、上記したステップS30に移る 。

 ステップS25では、ステップS15又はステッ S20での指示入力の内容とタグラベル作成装 1側の処理モードとの不適合の結果を受けて 、入出力インターフェース113を介しPC118にア ーム信号を出力し、PC118において操作者に し表示手段(報知手段)における文字表示や発 音手段(報知手段)音声等の警告報知を行わせ (報知信号出力手段)。その後、上記したス ップS30に移る。

 ステップS30では、操作端末のPC118からネ トワークNWを介して操作者により終了指示の 入力があったどうかを判定する。終了指示の 入力がない場合は判定が満たされず、ステッ プS5に戻って指示入力の有無の判定以下の同 の手順を繰り返す。終了指示があった場合 ステップS30の判定が満たされ、本フローを 了する。

 以上のフローにおいて、ステップS10が、 置側アンテナを、スキャンモード又はタグ ベル作成モードのいずれか一方に対応させ 制御するモード制御手段を構成する。

 図14は、上述したステップS300の詳細手順 表すフローチャートである。

 この図14において、まずステップS310では 操作者からスキャン中止の指示入力があっ かどうか、すなわち例えば上記PC118等から 信回線NW及び入出力インターフェース113を介 してスキャン中止の操作信号が入力されたか どうかを判定する。指示入力があった場合に は、判定が満たされて、本フローを終了する 。指示入力がない場合には、判定が満たされ ずに次のステップS320に移る。

 ステップ320では、送信回路306に制御信号 出力し、情報取得用無線タグ回路素子Toに 憶された情報を取得するための問合せ信号( えば「Scroll All ID」「Ping」信号等)として 所定の変調を行った搬送波をループアンテ LCを介して読み取り対象である情報取得用無 線タグ回路素子Toに送信し、返信を促す。

 その後、ステップS330において、上記問合 せ信号に対応して読み取り対象の情報取得用 無線タグ回路素子Toからリプライ信号が送信 れ、当該リプライ信号をループアンテナLC 介し受信したかどうかを判定する。リプラ 信号を受信していない場合、判定が満たさ ず上記ステップS310に戻り、リプライ信号を 信するまでステップS310~ステップS330を繰り す。すなわち、装置本体2外のループアンテ ナLCの通信範囲(前述の図7(b)に示す筐体200の いた側壁200A上の磁路M2の範囲)に読み取り対 となる情報取得用無線タグ回路素子To(無線 グラベルT)がない場合には、問合せ信号の 信状態が継続される。そして、リプライ信 が受信された場合には、ステップS330での判 が満たされて次のステップS340に移る。

 ステップS340では、上記受信したリプライ 信号に基づき読み取り対象である情報取得用 無線タグ回路素子Toから取得した無線タグ情 を、適宜処理する。当該処理としては、例 ば、入出力インターフェース113及び通信回 NWを介して出力し、情報サーバISやルートサ ーバRSに必要に応じてPC118より参照可能に格 したり、PC118の表示手段で表示する等が挙げ られる。そして、このフローを終了する。

 なお、ここでは特に説明しなかったが、 報の読み取りがうまくいかなかった場合に 所定の回数リトライを行うようにしてもよ 。また、上記問い合わせ信号をループアン ナLCから出力する際には、上記ステップS100 タグラベル作成処理の場合よりも送信出力 大きくするようにしてもよい。

 図15は、上述したステップS100の詳細手順 表すフローチャートである。

 まずステップS105で、PC118からの操作信号 基づき印刷データやラベル作成用無線タグ 路素子Toとの通信データ、前・後ハーフカ ト位置やフルカット位置の設定等を行う準 処理を実行する。

 次に、ステップS110において、ループアン テナLCからラベル作成用無線タグ回路素子To 通信を行う際、ラベル作成用無線タグ回路 子Toからの応答がない場合に通信再試行(リ ライ)を行う回数(アクセス試行回数)をカウ トする変数M,Nと、通信が成功したかどうか あらわすフラグFとを0に初期化設定する。

 その後、ステップS115に移り、入出力イン ターフェース113を介し搬送用モータ駆動回路 121に制御信号を出力し、搬送用モータ121の駆 動力によってテープ送りローラ27及びリボン 取りローラ106を回転駆動させる。さらに、 ープ排出モータ駆動回路123を介してテープ 出モータ65に制御信号を出力し、駆動ロー 51を回転駆動させる。これらにより、第1ロ ル102から基材テープ101が繰り出されテープ りローラ27へ供給されるとともに、第2ロー 104からはカバーフィルム103が繰り出され、 れら基材テープ101とカバーフィルム103とが 記テープ送りローラ27及びサブローラ109によ り接着されて一体化されて印字済タグラベル 用テープ109として形成され、カートリッジ7 らタグラベル作成装置1外方向へと搬送され 。

 その後、ステップS120において、入出力イ ンターフェース113を介し入力されたマーク検 出センサ127の検出信号に基づき、基材テープ 101の上記識別子PMが検出されたかどうか(言い 換えればカバーフィルム103が印字ヘッド23に る印刷開始位置まで到達したかどうか)を判 定する。識別子PMが検出されるまで判定が満 されずこの手順を繰り返し、検出されたら 定が満たされて次のステップS125に移る。

 ステップS125では、入出力インターフェー ス113を介し印刷駆動回路120に制御信号を出力 し、印字ヘッド23を通電して、カバーフィル 103のうち前述した印字領域S(=基材テープ101 所定ピッチで等間隔で配置されたラベル作 用無線タグ回路素子Toの裏面にほぼ貼り合 せることとなる領域)に、ステップS105で生成 した印刷データに対応した文字、記号、バー コード等のラベル印字Rの印刷を開始する。

 その後、ステップS130において、印字済タ グラベル用テープ109が先のステップS105で設 した前ハーフカット位置まで搬送されたか うか(言い換えればハーフカット機構35のハ フカッタ34が設定された前ハーフカット線HC1 に正対する位置まで印字済みタグラベル用テ ープ109が到達したかどうか)を判定する。こ ときの判定は、例えば、上記ステップS120に いて基材テープ101の識別子PMを検出した後 搬送距離を所定の公知の方法で検出すれば い(パルスモータである搬送用モータ119を駆 する搬送用モータ駆動回路121の出力するパ ス数をカウントする等)。前ハーフカット位 置に到達するまで判定が満たされずこの手順 を繰り返し、到達したら判定が満たされて次 のステップS135に移る。

 ステップS135では、入出力インターフェー ス113を介し搬送用モータ駆動回路121及びテー プ排出モータ駆動回路123に制御信号を出力し 、搬送用モータ119及びテープ排出モータ65の 動を停止して、テープ送りローラ27、リボ 巻取りローラ106、駆動ローラ51の回転を停止 する。これにより、カートリッジ7から繰り された印字済タグラベル用テープ109が排出 向に移動する過程で、ステップS105で設定し 前ハーフカット線HC1にハーフカット機構35 ハーフカッタ34が正対した状態で、第1ロー 102からの基材テープ101の繰り出し、第2ロー 104からのカバーフィルム103の繰り出し、及 印字済みタグラベル用テープ109の搬送が停 する。またこのとき、入出力インターフェ ス113を介し印刷駆動回路120にも制御信号を 力し、印字ヘッド23の通電を停止して、上 ラベル印字Rの印刷を停止(印刷中断)する。

 その後、ステップS140で、入出力インター フェース113を介しハーフカッタモータ駆動回 路128に制御信号を出力してハーフカッタモー タ129を駆動し、ハーフカッタ34を回動させて 印字済タグラベル用テープ109のカバーフィ ム103、粘着層101a、ベースフィルム101b、及 粘着層101cを切断して前ハーフカット線HC1を 成する前ハーフカット処理を行う。

 そして、ステップS145に移り、上記ステッ プS115と同様にしてテープ送りローラ27、リボ ン巻取りローラ106、駆動ローラ51を回転駆動 せて印字済タグラベル用テープ109の搬送を 開するとともに、ステップS125と同様にして 印字ヘッド23に通電してラベル印字Rの印刷を 再開する。

 その後、ステップS150において、搬送され る印字済タグラベル用テープ109が所定値(例 ば、対応する印字が施されたカバーフィル 103が貼り合わされたラベル作成用無線タグ 路素子Toが上記ループアンテナLCに到達する けの搬送距離)だけ搬送されたかどうかを判 断する。このときの搬送距離判定も、上記ス テップS130と同様に、パルスモータである搬 用モータ119を駆動する搬送用モータ駆動回 121の出力するパルス数をカウントする等に り行えば足りる。

 次のステップS200では、タグアクセス処理 を行う。すなわち、ラベル作成用無線タグ回 路素子Toの通信位置(無線タグ回路素子Toがル プアンテナLCと正対する位置)まで搬送した 搬送及び印字を停止して情報送受信を行い その後搬送及び印字を再開して印字を完了 せ、さらに搬送して後ハーフカット位置で 送を停止して後ハーフカット線HC2の形成を う(後述の図16参照)。

 以上のようにしてステップS200が終了した ら、ステップS155に移る(なおこの時点でステ プS200において印字済みタグラベル用テープ 109の搬送が再開されている)。ステップS155で 、印字済タグラベル用テープ109が前述した ルカット位置まで搬送されたかどうか(言い 換えれば切断機構15の可動刃41が設定された 断線CLに正対する位置まで印字済みタグラベ ル用テープ109が到達したかどうか)を判定す 。このときの判定も、前述と同様、例えば 上記ステップS120において基材テープ101の識 子PMを検出した後の搬送距離を所定の公知 方法で検出すればよい(パルスモータである 送用モータ119を駆動する搬送用モータ駆動 路121の出力するパルス数をカウントする等) 。フルカット位置に到達するまで判定が満た されずこの手順を繰り返し、到達したら判定 が満たされて次のステップS160に移る。

 ステップS160では、上記ステップS135と同 にして、テープ送りローラ27、リボン巻取り ローラ106、駆動ローラ51の回転を停止して印 済タグラベル用テープ109の搬送を停止する これにより、ステップS105で設定した切断線 CLに切断機構15の可動刃41が正対した状態で、 第1ロール102からの基材テープ101の繰り出し 第2ロール104からのカバーフィルム103の繰り し、及び印字済みタグラベル用テープ109の 送が停止する。

 その後、ステップS165でカッターモータ駆 動回路122に制御信号を出力してカッターモー タ43を駆動し、切断機構15の可動刃41を回動さ せて、印字済タグラベル用テープ109のカバー フィルム103、粘着層101a、ベースフィルム101b 粘着層101c、及び剥離紙101dをすべて切断(分 )して切断線CLを形成するフルカット処理を う。この切断機構15による分断によって印 済みタグラベル用テープ109から切り離され ラベル作成用無線タグ回路素子Toへ所定の無 線タグ情報が書き込まれ(又はラベル作成用 線タグ回路素子Toから所定の無線タグ情報が 読み取られ)かつこれに対応する所定の印字 行われたラベル状の無線タグラベルTが生成 れる。

 その後、ステップS170に移り、入出力イン ターフェース113を介してテープ排出モータ駆 動回路123に制御信号を出力し、テープ排出モ ータ65の駆動を再開して、駆動ローラ51を回 させる。これにより、駆動ローラ51による搬 送が再開されて上記ステップS165でラベル状 生成された無線タグラベルTがラベル排出口1 1へ向かって搬送され、ラベル排出口11からタ グラベル作成装置1外へと排出し、このフロ を終了する。

 図16は、上述したステップS200の詳細手順 表すフローチャートである。まずステップS 210において、印字済タグラベル用テープ109が 前述したループアンテナLCとの通信位置まで 送されたかどうかを判定する。このときの 定も、前述した図15のステップS130と同様、 えば、上記ステップS120において基材テープ 101の識別子PMを検出した後の搬送距離を所定 公知の方法で検出すればよい。通信位置に 達するまで判定が満たされずこの手順を繰 返し、到達したら判定が満たされて次のス ップS220に移る。

 ステップS220では、上記ステップS135と同 にして、テープ送りローラ27、リボン巻取り ローラ106、駆動ローラ51の回転を停止し、ラ ル作成用無線タグ回路素子Toにループアン ナLCが略正対した状態で印字済みタグラベル 用テープ109の搬送が停止する。また、印字ヘ ッド23の通電を停止して、上記ラベル印字Rの 印刷を停止(中断)する。

 次のステップS225では、送信回路306に制御 信号を出力し、ラベル作成用無線タグ回路素 子Toに記憶された識別情報(タグID)を取得する ための問合せ信号(例えば「Scroll All ID」「Pi ng」信号等)として、所定の変調を行った搬送 波をループアンテナLCを介して通信対象であ ラベル作成用無線タグ回路素子Toに送信し これに対応してラベル作成用無線タグ回路 子Toから送信されたリプライ信号をループア ンテナLCを介し受信して、通信対象であるラ ル作成用無線タグ回路素子ToのタグIDを取得 する。

 次のステップS400では、上記ステップS225 取得したタグIDを特定してアンテナLCとラベ 作成用無線タグ回路素子Toとの間で無線通 により情報の送受信を行い、ラベル作成用 線タグ回路素子ToのIC回路部151に対し図15の 記ステップS105で作成した情報を書き込む(又 はIC回路部に予め記憶されていた情報を読み る)情報送受信処理を行う(詳細は後述の図17 参照)。

 その後、ステップS230に移り、上記ステッ プS400において情報送受信に成功したかどう を判定する。具体的にはステップS400におい 通信失敗時には上記フラグF=1となっている ずであることから(後述の図16のステップS437 参照)、F=0であるかどうかを判定する。

 F=1である場合、判定が満たされず、当該 ベル作成用無線タグ回路素子Toに対する通 が失敗したとみなされステップS700に移り、 該通信失敗をラベル上で操作者に報知する めのエラー処理(例えば、上記通信エラーに 対応した別態様印字R″(例えば「NG」の文字) 印刷する等)を行い、このルーチンを終了す る。

 一方、F=0である場合、判定が満たされ、 該ラベル作成用無線タグ回路素子Toに対す 通信は成功したとみなされてステップS240に る。

 ステップS240では、図15のステップS145と同 様にして、テープ送りローラ27、リボン巻取 ローラ106、駆動ローラ51を回転駆動させて 字済タグラベル用テープ109の搬送を再開す とともに、印字ヘッド23に通電してラベル印 字Rの印刷を再開する。

 なおこのとき、上記ステップS400における 通信試行回数(リトライ回数)が多かった等に りステップS220以降の印字ヘッド23の通電停 時間が所定の時間より長くなってしまった 合には、印字ヘッド23の温度が低下してい 可能性がある。従ってこれに対応するため 、上記ステップS240における印刷再開時に、 字ヘッド23への通電(単位時間当たりのエネ ギ量)を通常より大きくしてもよい。

 その後、ステップS250に移り、印字済タグ ラベル用テープ109が前述した印刷終了位置( 記図15中ステップS105で算出)まで搬送された どうかを判定する。このときの判定も、前 と同様、例えば、上記ステップS120において 基材テープ101の識別子PMを検出した後の搬送 離を所定の公知の方法で検出すればよい。 刷終了位置に到達するまで判定が満たされ この手順を繰り返し、到達したら判定が満 されて次のステップS260に移る。

 ステップS260では、上記図15のステップS135 と同様にして、印字ヘッド23の通電を停止し 、上記ラベル印字Rの印刷を停止する。これ によって、印字領域Sに対するラベル印字Rの 刷が完了する。

 その後、ステップS500に移り、所定の後ハ ーフカット位置まで搬送した後にハーフカッ トユニット35のハーフカッタ34によって後ハ フカット線HC2の形成を行う後ハーフカット 理を行う。以上によりこのルーチンを終了 る。

 図17は、上述したステップS400の詳細手順 表すフローチャートである。なおこの例で 、前述の情報書き込み及び情報読み取りの ち、情報書込みを例にとって説明する。

 図17に示すフローのまずステップS405にお て、入出力インターフェース113を介し前述 送信回路306に制御信号を出力し、ラベル作 用無線タグ回路素子Toのメモリ部157に記憶 れた情報を初期化する「Erase」信号として、 所定の変調を行った搬送波をループアンテナ LCを介して書き込み対象のラベル作成用無線 グ回路素子Toに送信する。これにより、ラ ル作成用無線タグ回路素子Toの上記メモリ部 157を初期化する。

 次に、ステップS410において、入出力イン ターフェース113を介し送信回路306に制御信号 を出力し、メモリ部157の内容を確認する「Ver ify」信号として、所定の変調を行った搬送波 をループアンテナLCを介して情報書き込み対 のラベル作成用無線タグ回路素子Toに送信 、返信を促す。

 その後、ステップS415において、上記「Ver ify」信号に対応して書き込み対象のラベル作 成用無線タグ回路素子Toから送信されたリプ イ信号をループアンテナLCを介して受信し 受信回路307及び入出力インターフェース113 介し取り込む。

 次に、ステップS420において、上記受信し たリプライ信号に基づき、当該ラベル作成用 無線タグ回路素子Toのメモリ部157内の情報を 認し、メモリ部157が正常に初期化されたか かを判定する。

 判定が満たされない場合はステップS425に 移ってMに1を加え、さらにステップS430におい てM=5かどうかが判定される。M≦4の場合は判 が満たされずステップS405に戻り同様の手順 を繰り返す。M=5の場合はステップS435に移り エラー表示信号を入出力インターフェース11 3を介し上記PC118へ出力し、対応する書き込み 失敗(エラー)表示を行わせ、さらにステップS 437で前述のフラグF=1にして、このルーチンを 終了する。このようにして初期化が不調でも 5回までは再試行が行われる。

 ステップS420の判定が満たされた場合、ス テップS440に移り、送信回路306に制御信号を 力し、所望のデータをメモリ部157に書き込 「Program」信号として、所定の変調を行った 送波をループアンテナLCを介して情報書き み対象のラベル作成用無線タグ回路素子Toに 送信し、情報を書き込む。

 その後、ステップS445において、送信回路 306に制御信号を出力し「Verify」信号として所 定の変調を行った搬送波をループアンテナLC 介して情報書き込み対象のラベル作成用無 タグ回路素子Toに送信し、返信を促す。そ 後ステップS450において、上記「Verify」信号 対応して書き込み対象のラベル作成用無線 グ回路素子Toから送信されたリプライ信号 ループアンテナ305を介して受信し、受信回 307を介し取り込む。

 次に、ステップS455において、上記受信し たリプライ信号に基づき、当該ラベル作成用 無線タグ回路素子Toのメモリ部157内に記憶さ た情報を確認し、公知の誤り検出符号(CRC符 号;Cyclic Redundancy Check等)を用いて、前述の送 信した所定の情報がメモリ部157に正常に記憶 されたか否かを判定する。

 判定が満たされない場合はステップS460に 移ってNに1を加え、さらにステップS465におい てN=5かどうかが判定される。N≦4の場合は判 が満たされずステップS440に戻り同様の手順 を繰り返す。N=5の場合は前述したステップS43 5に移り、同様にPC118に対応する書き込み失敗 (エラー)表示を行わせ、ステップS437で前述の フラグF=1にして、このルーチンを終了する。 このようにして情報書き込みが不調でも5回 では再試行が行われる。

 ステップS455の判定が満たされた場合、ス テップS470に移り、送信回路306に制御信号を 力し、「Lock」コマンドとして所定の変調を った搬送波をループアンテナLCを介して情 書き込み対象のラベル作成用無線タグ回路 子Toに送信し、当該ラベル作成用無線タグ回 路素子Toへの新たな情報の書き込みを禁止す 。これにより、書き込み対象とするラベル 成用無線タグ回路素子Toへの無線タグ情報 書き込みが完了する。

 その後、ステップS480に移り、上記ステッ プS440でラベル作成用無線タグ回路素子Toに書 き込まれた情報と、これに対応して既に印字 ヘッド23により印字領域Sに印字されるラベル 印字Rの印字情報との組み合わせを、入出力 ンターフェース113及び通信回線NWを介し出力 し、情報サーバISやルートサーバRSに記憶さ る。なお、この記憶データは必要に応じてPC 118より参照可能に例えば各サーバIS,RSのデー ベース内に格納保持される。以上により、 のルーチンを終了する。

 なお、本フローにおいて上記「Erase」「Ve rify」「Program」信号等をループアンテナLCか 出力する際には、上記ステップS300のスキャ 処理の場合よりも送信出力を小さくするよ にしてもよい。

 また、ここでは、ラベル作成用無線タグ 路素子Toに対し無線タグ情報を送信しIC回路 部151に書き込みを行って無線タグラベルTを 成する場合を説明したが、これに限られな 。すなわち、予め所定の無線タグ情報が書 換え不可に記憶保持されている読み取り専 のラベル作成用無線タグ回路素子Toから無線 タグ情報を読み取りながら、これに対応する 印字を行って無線タグラベルTを作成するよ にしてもよい。

 以上説明した本実施形態のタグラベル作 装置1においては、装置本体2の筐体200の側 200Aを開閉可能に設け、装置本体2内に設ける ループアンテナLCを側壁200Aの内側に設置した ので、側壁200Aを開閉することにより、側壁20 0Aを閉じた状態の第1位置と、側壁200Aを開い 状態の第2位置との両方の位置で、無線タグ 路素子(ラベル作成用無線タグ回路素子及び 情報取得用無線タグ回路素子)Toと通信可能と なる。これにより、筐体200外の物品Bに備え れた情報取得用無線タグ回路素子Toと情報送 受信を行って無線タグ回路素子Toに既に書き まれている情報を読み取ることができると もに、筐体200内で駆動ローラ51で搬送され 印字済みタグラベル用テープ109に備えられ ラベル作成用無線タグ回路素子Toと情報送受 信を行って無線タグ回路素子Toに情報を書き んで、印字済みタグラベル用テープテープ1 09を切断し無線タグラベルを作成することが きる。このようにして、アンテナLCやこれ 対応した通信回路部分である送信回路306や 信回路307等を共用し、筐体200外の情報取得 無線タグ回路素子Toからの情報読み取りと、 筐体200内のラベル作成用無線タグ回路素子To 用いた無線タグラベルTの作成とを行えるの で、ラベル作成装置と無線タグ情報読み取り 装置との両方を別々にそろえる場合に比べ、 機器構成の簡素化及びコスト低減を図ること ができる。また、動作の確実性・信頼性を向 上させつつ迅速に処理を行うことができる。

 さらにこのとき、筐体200の側壁200Aが閉じ られている(=アンテナLCが第1位置にある)か開 かれている(=アンテナLCが第2位置にある)かに 応じて、タグラベル作成用無線タグ回路素子 To及び情報取得用無線タグ回路素子Toのうち ずれの無線タグ回路素子Toと通信可能である か(タグラベル作成用として使用すべきであ か、情報読み取り用として使用すべき状態 あるか)が操作者にとって一目瞭然となる。

 さらに、筐体200の側壁200Aをヒンジ200Bに り回動可能に接続し、その開閉動作を検出 る開閉センサ90を設け、その検出結果に応じ てスキャンモード及びタグラベル作成モード のモード切り替え制御を行うようにしたので 、操作者がループアンテナLCを第1位置に変位 させるか第2位置に変位させるかによって、 単にモード切替操作を行うことができる。

 また、スキャンモードであるかタグラベ 作成モードであるかを示すモード表示手段9 a,9bを設け、開閉センサ90による検出結果に応 じて、モード表示手段9a又は9bを点灯させる とにより、現在のモードがスキャンモード のかタグラベル作成モードなのかを操作者 一目瞭然に知らせることができる。また報 信号出力手段を設けて、操作者がPC118から、 タグラベル作成モードによる制御を行ってい るときにスキャン指示(読み取り指示)を入力 たとき、及び、スキャンモードによる制御 行っているときにラベル作成指示を入力し とき、つまり、ループアンテナLCの第1位置 あるか第2位置であるかの変位状態と、操作 端末からの指示信号が適合しないときには、 報知手段によって警告表示や音声による警告 報知を行う(ステップS25参照)ようにしたので 操作者に確実に当該不適合を認識させるこ ができる。

 また、図1に示したように、ネットワーク NWを介し複数の操作端末(PC118)を複数のタグラ ベル作成装置1に接続したので、ネットワー NWに接続した複数の操作端末にてタグラベル 作成装置1を共有し、それぞれの端末から、 グラベル作成や情報読み取りを実行できる 果もある。

 なお、本発明は、上記実施形態に限られ ものではなく、その趣旨及び技術的思想を 脱しない範囲内で種々の変形が可能である 以下、そのような変形例を順を追って説明 る。

 (1)指示信号とモードとの適合性をPC側で判 する場合
 上記実施形態においては、PC118からの指示 号をタグラベル作成装置1へ入力し、タグラ ル作成装置1において、その指示信号と、現 在の筐体側壁200Aの開閉状態との適合性を判 した。本変形例では、これに代えて、筐体 壁200Aの開閉状態をPC118側でモニタリングし 操作者がPC118において入力操作した指示と、 上記モニタリング結果との適合性をPC118側で 断するものである。

 図18は、本変形例におけるPC118の制御回路 によって実行される制御手順を表すフローチ ャートである。このフローは、例えばPC118の 源を投入した際に開始される(タグラベル作 成装置1側の電源は略同じタイミング又は前 って投入されているものとする)。

 図18において、まず、ステップS40におい 、PC118(端末118a、汎用コンピュータ118b)に設 られた適宜の操作手段(マウス、キーボート )を介し操作者により操作指示があったかど うかを判定する。この判定は、操作者がPC118 操作指示を入力するまで繰り返され、操作 示の入力があったら判定が満たされて、次 ステップS45に移る。

 ステップS45では、入出力インターフェー 113及びネットワークNWを介しタグラベル作 装置1のCPU111から筐体200の側壁200Aの開閉情報 (開閉センサ90による検出結果)を取得して、 のステップS50に移る。なお、筐体200の側壁20 0Aの開閉情報は開閉センサ90より例えば所定 期で随時PC118へ送られ、例えばPC118の制御回 のCPUのメモリにモニタ結果として記憶更新 れるようにしてもよい。

 ステップS50では、ステップS45で取得した 閉情報により筐体200の側壁200Aが開いている かどうかを判定する。ステップS45で開き状態 の検出信号が取得されていた場合は判定が満 たされ、ステップS55へ移行する。

 ステップS55では、上記ステップS40におい 操作者が入力した操作指示がスキャン指示 あるかどうかを判定する。指示入力がスキ ン指示であった場合は、(ステップS50におけ る側壁200Aの開き状態と適合し)ステップS55の 定が満たされ、ステップS65に移る。指示入 がスキャン指示でない(タグラベル作成指示 であった)場合、(ステップS50における側壁200A の開き状態と適合せず)判定が満たされず、 テップS75に移る。

 ステップS65では、タグラベル作成装置1の 制御回路110に対するスキャン指示信号を生成 して、ネットワークNWを介して無線タグラベ 作成装置1に出力し、本フローを終了する。

 一方、上記ステップS45で開き状態の検出 号が取得されていない(閉じ状態の検出信号 が取得されている)場合は、ステップS50の判 が満たされず、ステップS60へ移行する。ス ップS60では、上記ステップS40において操作 が入力した操作指示がタグラベル作成指示 あるかどうかを判定する。指示入力がタグ ベル作成指示であった場合は、(ステップS50 おける側壁200Aの閉じ状態と適合し)ステッ S60の判定が満たされ、ステップS70に移る。 示入力がラベル作成指示でない(スキャン指 であった)場合、(ステップS50における側壁20 0Aの閉じ状態と適合せず)判定が満たされず、 ステップS55のときと同様、ステップS75に移る 。

 ステップS70では、タグラベル作成装置1の 制御回路110に対するタグラベル作成指示信号 を生成して、ネットワークNWを介して無線タ ラベル作成装置1に出力し、本フローを終了 する。

 一方、ステップS75では、ステップS55及び テップS60での指示入力の判定結果とタグラ ル作成装置1の処理モードとの不適合の結果 を受けて、警告(アラーム)信号を生成してPC11 8の表示手段や発声手段へ出力し、操作者に 字表示や音声等の警告報知を行い、本フロ を終了する。

 図19は、本変形例において、図18に示した PC118のCPUでのフローチャートに対応して、タ ラベル作成装置1の制御回路110のCPU111で実行 される制御手順を表すフローチャートである 。図13~図15と同等の制御手順には同一の符号 付し、説明を省略又は簡略化する。

 まず、ステップS80では、ネットワークNW び入出力インターフェース113を介しPC118から 指示信号の入力があったかどうかを判定する 。この指示信号は、上記図18のステップS65又 ステップS70でPC118から送信されるものであ 。この判定は、PC118から指示信号の入力があ るまで繰り返され、指示信号の入力があった ら判定が満たされて、次のステップS85に移る 。

 ステップS85では、上記ステップS80で入力 たPC118からの指示信号がラベル作成指示か うかを判定する。ラベル作成指示でない場 (スキャン指示であった場合)は判定が満たさ れず、上記同様のステップS300に移る。ステ プS80で入力したPC118からの指示信号がラベル 作成指示であった場合、ステップS85の判定が 満たされ、上記同様のステップS100に移る。

 ステップS300では、前述したように、図14 示すフローにしたがって情報取得用無線タ 回路素子Toに対しスキャン処理を行い、無 タグ回路素子Toに書き込まれている情報を取 得し、次のステップS90に移る。一方、ステッ プS100では、前述したように、図15に示すフロ ーにしたがってタグラベル作成処理を行い、 印字済みタグラベル用テープ109のラベル作成 用無線タグ回路素子Toに対し情報を書き込み 切断処理をして無線タグラベルTを作成し、 次のステップS90に移る。

 ステップS90では、ネットワークNW及び入 力インターフェース113を介しPC118からの終了 指示の入力があったどうかを判定する。終了 指示の入力がない場合は判定が満たされず、 ステップS80に戻って指示信号の入力の有無の 判定以下の同様の処理を繰り返す。終了指示 があってステップS90の判定が満たされた場合 は、本フローを終了する。

 以上のように構成される本変形例によっ も、上記実施形態と同様の効果を得る。

 (2)装置側アンテナを装置本体の筐体の上壁 設ける場合
 上記実施形態では、装置本体2の筐体200の側 壁200Aを筐体200に対し開閉自在に設けて、側 200Aに装置側のループアンテナLCを設置する とにより、ループアンテナLCが筐体200内にあ る第1位置と筐体200外にある第2位置とに変位 能としたが、これに限られない。すなわち 図2に示す、装置本体2の筐体200の上壁の開 蓋3の図示しない一部を開閉蓋3に対しさらに 開閉自在な開閉壁となるようににし、その開 閉壁の内側にループアンテナLCを取り付け、 閉壁の開閉により、ループアンテナLCが筐 200内にある第1位置と筐体200外にある第2位置 とに変位可能としてもよい。この場合でも、 上記実施形態と同様の効果を得ることができ る。

 (3)装置側アンテナを設ける側壁をアクチュ ータで開閉動作させる場合
 以上においては、装置本体2の筐体200に設け た側壁200Aは操作者が手で持って手動で開閉 、ループアンテナLCを第1位置又は第2位置に 位するようにしたが、これに限られない。 えば、図5の筐体200と側壁200Aとの間に図示 ないアクチュエータを設け、操作者がPC118か らタグラベル作成装置1にスキャンモードを 示すると、タグラベル作成装置1の制御回路1 10から上記アクチュエータに開き動作信号を 力して、閉じている側壁200Aをアクチュエー タで開くように駆動し、操作者がPC118からタ ラベル作成モードを指示すると、アクチュ ータに閉じ動作信号を出力して、開いてい 側壁200Aをアクチュエータで閉じるように駆 動するようにしてもよい。

 本変形例によれば、PC118側からのスキャ モード(又はタグラベル作成モード)の指示に より、側壁200Aが自動的に開き状態(又は閉じ 態)になり、ループアンテナLCがモードに応 た第2位置(又は第1位置)に変位するので、タ グラベル装置1の処理モードとループアンテ LCの位置(側壁200Aの開閉状態)との不一致を確 実に避けることができる。

 (4)その他
 以上においては、タグラベル作成装置1の筐 体200の一部(この例では側壁200A等)をヒンジ200 Bを介し変位(この例では回動)可能に設けたが 、これに限られない。すなわち筐体200の一部 を、筐体200に設けた凹部や溝部に対してスラ イド可能に配設し、押し込んだら収納状態( グラベル作成モードに対応したアンテナの 1位置)となり、引き出したら出現状態(スキ ンモードに対応したアンテナの第2位置)とな るようにしてもよい。あるいは、上記実施形 態等のような回転と上記スライドとを組み合 わせ、例えば押し込んだ収納状態(タグラベ 作成モードに対応したアンテナの第1位置)か ら、引き出すとともに所定角度回転させた状 態がスキャンモードに対応したアンテナの第 2位置となるようにしてもよい。さらに着脱 能な構造とすることも考えられ、着脱部を り付けたら(又は取り外したら)タグラベル作 成モードに対応したアンテナの第1位置、着 部を取り外したら(又は取り付けたら)スキャ ンモードに対応したアンテナの第2位置とす ようにしてもよい。これらの場合も同様の 果を得る。

 また、以上においては、ラベル作成用無 タグ回路素子Toを備えた基材テープ101とは のカバーフィルム103に印字を行ってこれら 貼り合わせる方式であったが、これに限ら ず、タグテープとして、被印字層(例えば熱 より発色し印字形成可能な感熱材料からな 感熱層、又はインクリボンからの熱転写に り印字形成可能な被転写材料により構成さ た被転写層、もしくはインクを塗布するこ で印字形成可能な受像材料により構成され 受像層等)を備えたタグテープを用いて当該 被印字層に印字を行う方式(貼りあわせを行 ないタイプ)に本発明を適用してもよい。こ 場合、ハーフカットユニット35において受 台38とハーフカッタ34の構成は本実施形態と 異なったものとなる。すなわちハーフカッ 34側に受け台が配置され、受け台38側にハー フカッタが配置される。

 また、以上において、印字及びラベル作 用無線タグ回路素子Toへのアクセス(読み取 又は書き込み)の終了した印字済みタグラベ ル用テープ109を切断機構15で切断してタグラ ルTを作成した場合を例にとって説明したが 、これに限られない。すなわち、ラベルに対 応した所定の大きさに予め分離されたラベル 台紙(いわゆるダイカットラベル)がロールか 繰り出されるテープ上に連続配置されてい ような場合には、切断機構15で切断しなく も、テープがラベル排出口11から排出されて きた後にラベル台紙(アクセス済みのラベル 成用無線タグ回路素子Toが備えられかつ対応 する印字がなされたもの)のみをテープから がしてタグラベルTを作成しても良く、本発 はこのようなものに対しても適用できる。

 さらに、以上は、基材テープ101がリール 材102aの周りに巻回されて第1ロール102を構 し、カートリッジ7内にそのロールが配置さ て基材テープ101が繰り出される場合を例に って説明したが、これに限られない。例え 、ラベル作成用無線タグ回路素子Toが少な とも一つ配置された長尺平紙状あるいは短 状のテープやシート(ロールに巻回されたテ プを繰り出した後に適宜の長さに切断して 成したものを含む)を、所定の収納部にスタ ックして(例えばトレイ状のものに平積み積 して)カートリッジ化し、このカートリッジ タグラベル作成装置側のカートリッジホル に装着して、上記収納部から移送、搬送し 印字及び書き込みを行いタグラベルを作成 るようにしてもよい。

 さらには上記ロールを直接タグラベル作 装置側に着脱可能に装着する構成や、長尺 紙状あるいは短冊状のテープやシートをタ ラベル作成装置外より1枚ずつ所定のフィー ダ機構によって移送しタグラベル作成装置内 へ供給する構成も考えられ、さらにはカート リッジ7のようなタグラベル作成装置本体側 着脱可能なものにも限られず、装置本体側 着脱不能のいわゆる据え付け型あるいは一 型として第1ロール102を設けることも考えら る。この場合も同様の効果を得る。

 なお、以上で用いた「Scroll ID」信号、「 Erase」信号、「Verify」信号、「Program」信号等 は、EPC globalが策定した仕様に準拠している のとする。EPC globalは、流通コードの国際 関である国際EAN協会と、米国の流通コード 関であるUniformed Code Council(UCC)が共同で設立 した非営利法人である。なお、他の規格に準 拠した信号でも、同様の機能を果たすもので あればよい。

 また、以上既に述べた以外にも、上記実 形態や各変形例による手法を適宜組み合わ て利用しても良い。

 その他、一々例示はしないが、本発明は その趣旨を逸脱しない範囲内において、種 の変更が加えられて実施されるものである

本発明の一実施形態であるタグラベル 成装置を備えた無線タグ生成システムを表 システム構成図である。 タグラベル作成装置の全体構造を表す 視図である。 タグラベル作成置の内部の内部ユニッ の構造を表す斜視図である。 タグラベル作成装置の内部の内部ユニ トの構造を表す平面図である。 装置本体の筐体の側壁が開閉すること 示す斜視図である。 カートリッジの詳細構造を模式的に表 拡大平面図である。 側壁に設けたループアンテナによるタ ラベル作成モード時の磁路とスキャンモー 時の磁路を示す説明図である。 本発明の一実施形態であるタグラベル 成装置の制御系を表す機能ブロック図であ 。 無線タグ回路素子の機能的構成を表す 能ブロック図である。 タグラベル作成装置により無線タグ回 路素子の情報書き込み(又は読み取り)及び印 済タグラベル用テープの切断が完了し形成 れた無線タグラベルの外観の一例を表す上 図及び下面図である。 図10中XIA-XIA″断面による横断面図を反 時計方向に90°回転させた図及び図10中XIB-XIB 断面による横断面図を反時計方向に90°回転 せた図、及び識別マークとしてレーザ加工 により基材テープを略貫通する孔を孔設す 場合の無線タグラベルの下面図である。 タグラベル作成装置による無線タグ回 路素子のIC回路部の無線タグ情報へのアクセ (読み取り又は書き込み)に際して、PC(端末 は汎用コンピュータ)に表示される画面の一 を表す図である。 タグラベル作成装置のCPUによって実行 される制御手順を表すフローチャートである 。 図13のステップS300の詳細手順を表すフ ローチャートである。 図13のステップS100の詳細手順を表すフ ローチャートである。 図15のステップS200の詳細手順を表すフ ローチャートである。 図16のステップS400の詳細手順を表すフ ローチャートである。 指示信号とモードとの適合性をPC側で 断する変形例におけるPCの制御回路により 行される制御手順を表すフローチャートで る。 指示信号とモードとの適合性をPC側で 断する変形例におけるタグラベル作成装置 CPUによって実行される制御手順を表わすフ ーチャートである。

符号の説明

 1       タグラベル作成装置
 2       装置本体
 9a,9b   モード表示手段
 90      開閉センサ(開閉検出手段、位置 出手段)
 101     基材テープ(タグ媒体)
 103     カバーフィルム(被印字媒体)
 108     テープ送りローラ駆動軸(搬送手 )
 109     印字済みタグラベル用テープ
 110     制御回路
 151     IC回路部
 152     ループアンテナ(タグ側アンテナ)
 200     筐体
 200A    側壁
 200B    ヒンジ(回動接続手段)
 LC      ループアンテナ(装置側アンテナ 段)
 T       無線タグラベル
 To       無線タグ回路素子