Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
TAPE TYPE DISPOSABLE DIAPER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/149762
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a method capable of changing the direction/shape of a converging portion and the degree of convergence arbitrarily. The tape type disposable diaper comprises a fastening tape (5) including fixed portions (5f) fixed on the side flap portions (SF) of a back side portion and protruding portions (5e) protruding from the back side portion. These protruding portions (5e) have leading end portions (5p) equipped with connecting portions (9), and body portions (5b) closer to the base end sides than the leading end portions (5p). The fastening tape (5) has a basic non-woven fabric layer (51) extending over the fixed portions (5f), the body portions (5b) and the leading end portions (5p), and a reinforcing non-woven fabric layer (52) fixed on the fixed portions (5f) and the leading end portions (5p) of the basic non-woven fabric layer (51). An elongated elastic member (20) is fixed in such an extended state along directions across the vertical directions that it rides over at least the fixed portions (5f) and the body portions (5b) and over the body portions (5b) and the leading end portions (5p) of the fastening tape (5).

Inventors:
YOSHIDA HIDEAKI (JP)
TORIGOSHI KEIJI (JP)
KUMADA NOBUYUKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/059872
Publication Date:
December 11, 2008
Filing Date:
May 29, 2008
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
DAIO SEISHI KK (JP)
YOSHIDA HIDEAKI (JP)
TORIGOSHI KEIJI (JP)
KUMADA NOBUYUKI (JP)
International Classes:
A61F13/49; A61F13/56
Foreign References:
JP3059442U1999-07-09
JPH10328236A1998-12-15
JPH09291485A1997-11-11
JP2006230839A2006-09-07
JP2003180737A2003-07-02
Attorney, Agent or Firm:
NAGAI, Yoshihisa (3-2 Kajicho 2-chome, Chiyoda-k, Tokyo 44, JP)
Download PDF:
Claims:
 腹側部分及び背側部分を有し、腹側部分及び背側部分のうち少なくとも一方の部分における幅方向両側部から、他方の部分と着脱自在に連結されるファスニングテープがそれぞれ突出されている、テープ式使い捨ておむつにおいて、
 前記ファスニングテープは、前記一方の部分に固定された固定部と、前記一方の部分から突出する突出部とを有し、この突出部は、前記連結のための連結部が設けられた先端部と、この先端部よりも基端側の本体部とを有しており、
 前記ファスニングテープは、前記固定部、本体部及び先端部にわたる基本不織布層と、この基本不織布層における前記固定部及び先端部に固定された補強不織布層とを有し、
 前記ファスニングテープのうち、少なくとも、前記固定部と前記本体部とに跨るように及び前記本体部と前記先端部とに跨るように、上下方向と交差する方向に沿って細長状弾性部材が伸張状態で固定されている、
 ことを特徴とするテープ式使い捨ておむつ。
 前記本体部における不織布の総坪量が20~75g/m 2 であり、前記固定部及び先端部における不織布の総坪量がそれぞれ35~130g/m 2 である、請求項1記載のテープ式使い捨ておむつ。
 前記細長状弾性部材は、前記本体部を横断して前記固定部と前記先端部とを往復しながら前記ファスニングテープの上下方向に延在する波状をなすように設けられている、請求項1又は2記載のテープ式使い捨ておむつ。
 前記細長状弾性部材が三角波状に設けられている、請求項3記載のテープ式使い捨ておむつ。
 前記ファスニングテープは、使用時に上下方向中間部において分離されることにより形成される又は予め上下方向中間部において分離された上段部及び下段部からなり、これら上段部及び下段部の各々が前記固定部、本体部、先端部及び連結部を備えている、請求項4記載のテープ式使い捨ておむつ。
 前記基本不織布層は複数枚の不織布が貼り合わされて形成されるとともに、その不織布間に前記細長状弾性部材が伸張状態で固定されており、
 前記固定部における前記補強不織布層は、前記基本不織布層を形成する不織布の端部が折り返されて固定されてなり、
 前記先端部における前記補強不織布層は、前記基本不織布層を形成する不織布の端部が二重に折り返されて固定されてなる、
 請求項1~5のいずれか1項に記載のテープ式使い捨ておむつ。
 前記基本不織布層は複数枚の不織布が貼り合わされて形成されるとともに、その不織布間に前記細長状弾性部材が伸張状態で固定されており、
 前記固定部における前記補強不織布層は、前記基本不織布層を形成する不織布の端部が折り返されて固定されてなり、
 前記先端部における前記補強不織布層は、前記基本不織布層を形成する不織布とは別体の不織布が前記基本不織布層に貼り合わされて形成されている、
 請求項1~5のいずれか1項に記載のテープ式使い捨ておむつ。
 前記細長状弾性部材の固定が、前記細長状弾性部材の長手方向に所定の規則的間隔で間欠的になされている、請求項1~7のいずれか1項に記載のテープ式使い捨ておむつ。
Description:
テープ式使い捨ておむつ

 本発明は、テープ式使い捨ておむつに関 るものである。

 テープ式使い捨ておむつは、背側部分の幅 向両側部から、他方の部分と着脱自在に連 されるファスニングテープがそれぞれ突出 れているものである(例えば特許文献1、2参 )。ファスニングテープは、背側部分に対す る固定部と、背側部分から突出する突出部と を有し、この突出部は、連結のためのフック テープや粘着剤層等の連結部が設けられた先 端部と、この先端部よりも基端側の本体部と を有している。ファスニングテープは、不織 布により形成されることが多くなってきてお り、その場合、固定部及び先端部においては 、強度や剛性を十分に確保するために総坪量 を高くするのが望ましく、また本体部におい ては柔軟性や伸縮性が十分に確保するために 総坪量を低くするのが望ましい。

特開2005-160506号公報

特許3737725号公報

 しかしながら、このように構成したファス ングテープでは、固定部及び先端部と本体 との各境界に力が集中し、裂けや破れが発 し易くなるという問題点があった。
 そこで、本発明の主たる課題は、ファスニ グテープの固定部及び先端部における強度 剛性を確保し、また本体部における柔軟性 伸縮性を確保しながらも、固定部及び先端 と本体部との各境界における裂けや破れを 止することにある。

 上記課題を解決した本発明は次記のとおり ある。
 <請求項1記載の発明>
 腹側部分及び背側部分を有し、腹側部分及 背側部分のうち少なくとも一方の部分にお る幅方向両側部から、他方の部分と着脱自 に連結されるファスニングテープがそれぞ 突出されている、テープ式使い捨ておむつ おいて、
 前記ファスニングテープは、前記一方の部 に固定された固定部と、前記一方の部分か 突出する突出部とを有し、この突出部は、 記連結のための連結部が設けられた先端部 、この先端部よりも基端側の本体部とを有 ており、
 前記ファスニングテープは、前記固定部、 体部及び先端部にわたる基本不織布層と、 の基本不織布層における前記固定部及び先 部に固定された補強不織布層とを有し、
 前記ファスニングテープのうち、少なくと 、前記固定部と前記本体部とに跨るように び前記本体部と前記先端部とに跨るように 上下方向と交差する方向に沿って細長状弾 部材が伸張状態で固定されている、
 ことを特徴とするテープ式使い捨ておむつ

 (作用効果)
 本発明では、固定部、本体部及び先端部に たる基本不織布層のうち固定部及び先端部 みに補強不織布層を固定することにより、 定部及び先端部における強度や剛性を確保 、また本体部における柔軟性や伸縮性を確 することができる。そして、この構成を前 として、ファスニングテープのうち、少な とも、固定部と本体部とに跨るように及び 体部と先端部とに跨るように、上下方向と 差する方向に沿って細長状弾性部材が伸張 態で固定されていると、この細長状弾性部 が固定部及び先端部と本体部との各境界を ぐ補強部材となるだけでなく、各境界に加 る力が分散するため、裂けや破れが防止さ る。しかも、この細長状弾性部材を設ける けであれば、柔軟性が損なわれることもな 、また形状が細長状であるため通気性が損 われることもない。

 <請求項2記載の発明>
 前記本体部における不織布の総坪量が20~75g/ m 2 であり、前記固定部及び先端部における不織 布の総坪量がそれぞれ35~130g/m 2 である、請求項1記載のテープ式使い捨てお つ。

 (作用効果)
 ファスニングテープの固定部及び先端部に ける強度や剛性の確保、及び本体部におけ 柔軟性や伸縮性の確保を、バランス良く且 効果的に達成するためには、各部の不織布 総坪量が本項記載の範囲内とするのが良い ここで、不織布の総坪量とは、各部の不織 の使用枚数が単数の場合には、その不織布 坪量を意味し、使用枚数が複数の場合には 不織布の坪量の総和を意味する。

 <請求項3記載の発明>
 前記細長状弾性部材は、前記本体部を横断 て前記固定部と前記先端部とを往復しなが 前記ファスニングテープの上下方向に延在 る波状をなすように設けられている、請求 1又は2記載のテープ式使い捨ておむつ。

 (作用効果)
 細長状弾性部材が本項記載のような波状に 置されていると、一本の弾性部材で広範囲 伸縮性を付与することができる。しかも細 状弾性部材の端部が固定部及び先端部に固 されるのと異なり、細長状弾性部材の折り し部分が固定部及び先端部に固定されるた 、細長状弾性部材が固定部及び先端部に強 に固定され、引き抜かれ難くなる。

 <請求項4記載の発明>
 前記細長状弾性部材が三角波状に設けられ いる、請求項3記載のテープ式使い捨ておむ つ。

 (作用効果)
 前述のように細長状弾性部材を波状に配置 る場合、特に三角波状に配置すると、幅方 のみならず、斜め方向や上下方向を含むあ ゆる方向に弾性伸縮するようになり、固定 及び先端部と本体部との各境界に加わる力 良好に分散するとともに、おむつのフィッ 性も極めて高くなる。

 <請求項5記載の発明>
 前記ファスニングテープは、使用時に上下 向中間部において分離されることにより形 される又は予め上下方向中間部において分 された上段部及び下段部からなり、これら 段部及び下段部の各々が前記固定部、本体 、先端部及び連結部を備えている、請求項4 記載のテープ式使い捨ておむつ。

 (作用効果)
 このようなファスニングテープでは、上段 と下段部とを交差させた状態で、腹側部分 び背側部分のうち他方の部分と着脱自在に 結することができる。この際、上段部及び 段部は幅方向に対して斜めに傾斜するが、 述のように細長状弾性部材が三角波状に配 されていると、このような傾斜方向に対し も十分な伸縮性が発揮される。

 <請求項6記載の発明>
 前記基本不織布層は複数枚の不織布が貼り わされて形成されるとともに、その不織布 に前記細長状弾性部材が伸張状態で固定さ ており、
 前記固定部における前記補強不織布層は、 記基本不織布層を形成する不織布の端部が り返されて固定されてなり、
 前記先端部における前記補強不織布層は、 記基本不織布層を形成する不織布の端部が 重に折り返されて固定されてなる、
 請求項1~5のいずれか1項に記載のテープ式使 い捨ておむつ。

 (作用効果)
 ファスニングテープが本項記載のように構 されていると、不織布を張り合わせて形成 たシートの端部を折り畳み固定するだけで 強不織布層を形成でき、しかも後述するト ムレス製法による製造にも対応できる。

 <請求項7記載の発明>
 前記基本不織布層は複数枚の不織布が貼り わされて形成されるとともに、その不織布 に前記細長状弾性部材が伸張状態で固定さ ており、
 前記固定部における前記補強不織布層は、 記基本不織布層を形成する不織布の端部が り返されて固定されてなり、
 前記先端部における前記補強不織布層は、 記基本不織布層を形成する不織布とは別体 不織布が前記基本不織布層に貼り合わされ 形成されている、
 請求項1~5のいずれか1項に記載のテープ式使 い捨ておむつ。

 (作用効果)
 ファスニングテープが本項記載のように構 されていると、先端部における補強不織布 として別体の不織布を貼り合わせる必要が るが、前述のような二重の折り返しなくし 容易に補強不織布層を形成でき、しかも後 するトリムレス製法による製造にも対応で る。

 <請求項8記載の発明>
 前記細長状弾性部材の固定が、前記細長状 性部材の長手方向に所定の規則的間隔で間 的になされている、請求項1~7のいずれか1項 に記載のテープ式使い捨ておむつ。

 (作用効果)
 このように、細長状弾性部材が長手方向に 定の規則的間隔で間欠的に固定されている 、弾性部材の収縮による皺が規則的となる め、伸縮性が顕著に向上するとともに見栄 も良くなる。

 以上のとおり本発明によれば、複数本の 長状弾性部材を収束させて取り付ける際、 束部分の方向・形状、及び収束の緩急を任 に変化できるようになる、あるいは弾性部 の収束部分を利用して胴回り方向のフィッ 性を向上できるようになる、等の利点がも らされる。

 以下、本発明の一実施形態について添付図 を参照しながら詳説する。
 (基本的な構造について)
 図1~図9は、本発明に係るテープ式使い捨て むつの一例を示しており、この使い捨てお つは、外面に外装シート12が積層された不 液性バックシート1の内面と、透液性トップ ート2との間に、吸収体3が介在されている のである。

 不透液性バックシート1としては、ポリエ チレンフィルム等の他、ムレ防止の点から遮 水性を損なわずに透湿性を備えたシートも用 いることができる。この遮水・透湿性シート は、例えばポリエチレンやポリプロピレン等 のオレフィン樹脂中に無機充填材を溶融混練 してシートを形成した後、一軸または二軸方 向に延伸することにより得られる微多孔性シ ートを用いることができる。

 外装シート12は、肌触りを改善するため 不透液性バックシート1の外面に張り合わさ るものである。外装シート12としては各種 不織布を用いることができる。不織布を構 する素材繊維としては、ポリエチレンまた ポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエ テル系、アミド系等の合成繊維の他、レー ンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊 を用いることができる。

 透液性トップシート2としては、有孔また は無孔の不織布や穴あきプラスチックシート などが用いられる。不織布を構成する素材繊 維としては、ポリエチレンまたはポリプロピ レン等のオレフィン系、ポリエステル系、ア ミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプ ラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いるこ とができる。また、不織布の加工方法として は、スパンレース法、スパンボンド法、SMS法 、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニ ードルパンチ法、エアスルー法、ポイントボ ンド法等の公知の方法を用いることができる 。

 吸収体3としては、パルプ繊維の積繊体、 セルロースアセテート等のフィラメントの集 合体、あるいは不織布を基本とし、必要に応 じて高吸収性ポリマーを混合、固着等してな るものを用いることができる。必要に応じて 、吸収体3はクレープ紙(図示せず)により包む ことができる。また、吸収体3の形状は適宜 めることができるが、図示のような砂時計 状の他、長方形等のように、股間部の前側 ら後側まで延在する形状が好適である。

 不透液性バックシート1は、吸収体3の周 より外方に延在して略砂時計形状を成して る。不透液性バックシート1の側方延在部の 面にはバリヤシート4の幅方向外側の部分4x 前後方向全体にわたり貼り付けられ、吸収 3の存在しないサイドフラップ部SFを構成し いる。バリヤシート4の幅方向中央側の部分 4cはトップシート2上にまで延在しており、そ の幅方向中央側の端部には、細長状弾性部材 4Gが前後方向に沿って伸張状態でホットメル 接着剤等により固定されている。この細長 弾性部材4G及び後述する細長状弾性部材7,13, 20としては、糸状、紐状、帯状等に形成され 、スチレン系ゴム、オレフィン系ゴム、ウ タン系ゴム、エステル系ゴム、ポリウレタ 、ポリエチレン、ポリスチレン、スチレン タジエン、シリコン、ポリエステル等、通 使用される素材を用いることができる。

 透液性トップシート2は、吸収体3より若 大きめの砂時計形状とされ、吸収体3側縁よ 若干外方に延在する部分がバリヤシート4と 不透液性バックシート1との間に介在され不 液性バックシート1側にホットメルト接着剤 により接着されている。この接着剤部分は 3及び図4では点模様(網掛け)で示されている 。バリヤシート4の素材としては、プラスチ クシートやメルトブローン不織布を使用す こともできるが、肌への感触性の点で、不 布にシリコンなどにより撥水処理をしたも が好適に使用される。

 不透液性バックシート1の外面を不織布で 覆う場合には、不透液性バックシート1に代 て、外装不織布を吸収体3の周囲より外方に 在させてバリヤシート4の側部とともに、吸 収体8の存在しないサイドフラップ部SFを構成 することもできる。この場合、不透液性バッ クシート1をサイドフラップ部SFまで延在させ ず、トップシート2と同様の形状とすること できる。

 図3及び図4にも示されるように、両バリ シート4,4は、幅方向外側の部分4xが前後方向 全体にわたり物品内面(図示形態ではトップ ート2表面およびバックシート1内面)に着脱 ないように固定されるとともに、幅方向中 側の部分4cが、前後方向の両端部では物品内 面(図示形態ではトップシート2表面)に着脱し ないように固定され、かつ前後方向の両端部 間では物品内面(図示形態ではトップシート2 面)に固定されていない。この非固定部分は 、図4に示されるように、物品内面(図示形態 はトップシート2表面)に対して起立可能な リヤ部となる部分であり、その起立基端4bは バリヤシート4における幅方向外側の固定部 4xと内側の部分4cとの境に位置する。

 使い捨ておむつの前後方向両端部では、 透液性バックシート1および透液性トップシ ート2が吸収体3の前後端よりも前後両側にそ ぞれ延在され、吸収体3の存在しないエンド フラップ部EFが形成され、このうち背側のエ ドフラップ部EFにおいては、複数本、図示 例では3本の細長状弾性部材7,7…が幅方向に って配設されている。

 また、背側の両サイドフラップ部SFには それぞれファスニングテープ5,5が側方に突 するように取り付けられるとともに、使い ておむつの腹側表面に幅方向に沿ってフロ トターゲットテープ6が貼着されており、こ フロントターゲットテープ6にファスニング テープ5を止着することによって使い捨てお つが身体に装着されるようになっている。 り詳細には、ファスニングテープ5は、背側 分のサイドフラップSFに固定された固定部5f と、サイドフラップ部SFから幅方向外側に突 する突出部5eとを有しており、この突出部5e は先端部5pと、この先端部5Pよりも基端側の 体部5bとを有している。ファスニングテープ 5の先端部5pの内面側(透液性表面シート2側)に は、ターゲットテープ6との連結のための連 部として、表面にフック状突起を多数有す フックテープ(メカニカルファスナーの雄材) 9,9がそれぞれ取り付けられており、フロント ターゲットテープ6としてフック状突起が着 可能に掛止される表面を有するもの(メカニ ルファスナーの雌材)6が取り付けられてい 。おむつ外面の素材自体をフロントターゲ トテープ6の代わりに用いたり、フックテー 9に代えて粘着剤層を用いるとともに、フロ ントターゲットテープ6として粘着性に富む うな表面が平滑な樹脂テープを用いたりす ことができる。

 使い捨ておむつの幅方向両側には、腹側 分から背側部分にわたり延在するように、 数本の細長状弾性部材13がそれぞれ設けら ている。この弾性部材13は、本実施形態では 外装シート12とバックシート1との間に接着剤 を用いて固定されているが、サイドフラップ 部SFのみに設ける場合等、取付位置に応じて バックシート1とバリヤシート4との間や、 ックシート1とトップシート2との間に設ける こともできる。

 特に本実施形態においては、サイドフラ プ部SFにおいて、脚周りに沿うように形成 れた括れ部分に沿って延在する複数本(図示 では5本)の外側弾性部材13と、腹側及び背側 のサイドフラップ部SFに始端及び終端を有し 股間側の部分において吸収体と重なる部分 で内側に膨出延在する複数本(図示例では3 )の内側弾性部材13とが設けられている。

 外側弾性部材13は、前後方向に沿って延 するように束ねられた背側端部収束部分13s 、及び前後方向に沿って延在するように束 られた腹側端部収束部分13sと、これらの中 部としての、弾性部材13相互の間隔が空けら れた非収束部分とを有している。

 内側弾性部材13は、前後方向に沿って延 するように束ねられた背側端部収束部分13s 、及び前後方向に沿って延在するように束 られた腹側端部収束部分13sと、背側及び腹 端部収束部分13s間の部分のうち背側端部収 部分13sの近傍及において、おむつ前後方向 央からファスニングテープ側へ向かうにつ て幅方向外側に位置するように向きを変え つ斜めに延在する背側傾斜収束部分13tと、 側及び腹側端部収束部分13s間の部分のうち 側端部収束部分13sの近傍及において、おむ 前後方向中央からファスニングテープ側へ かうにつれて幅方向外側に位置するように きを変えつつ斜めに延在する腹側傾斜収束 分13tと、これら背側及び腹側傾斜収束部分13 t間の中間部としての、弾性部材13相互の間隔 が空けられた非収束部分とを有している。

 これら外側及び内側弾性部材13における 側及び腹側端部収束部分13sは、サイドフラ プ部SFにおける脚周り括れ部分より上側に設 けられており、特に背側端部収束部13sはファ スニングテープ5の基端部と重なる位置に設 られている。また、特に背側及び腹側端部 束部分13sは前後方向に沿う直線状にするよ も、前後方向に沿わないように傾斜した直 状や、緩やかな弧状等の曲線状にするのが ましい。

 また、外側及び内側弾性部材13における 側及び腹側端部収束部13sは、単一の束とし 収束されており、その端部側の一部または 部が接着固定されていない。これは、製造 に行われる前後縁での切断により弾性部材13 を同時に切断し、弾性部材13の前後端部を収 させて、外装シート12とバックシート1との に引き込ませ、前後縁からはみ出ないよう するためである。この結果、図13に点線で すように、外装シート12とバックシート1と 間に筒状の通路12rが形成される。この通路12 rは製品前後縁に開口する。外側及び内側弾 部材13の他の部分は、内側弾性部材13におけ 背側及び腹側傾斜収束部分13tを含め、伸張 態で両シート12,1に接着固定される。

 かくして構成されたテープ式使い捨てお つでは、サイドフラップ部SFにおいて、脚 り方向のみならず、胴回り方向に対しても 縮性が発揮されるようになる。特に背側に ける内側弾性部材13は、ファスニングテープ 5の基端部と重なる部分まで収束部分が延在 れ、且つ伸張状態で固定されているため、 ァスニングテープ5の締め付けに対して胴回 方向の伸縮性を発揮して追従することがで 、フィット性に優れたものとなる。

 (本発明の特徴部分について)
 そして特徴的には、図5に示すように、ファ スニングテープ5は、その全体にわたる(つま 固定部5f、本体部5b及び先端部5pにわたる)基 本不織布層51と、この基本不織布層51におけ 固定部5f及び先端部5pにそれぞれ固定された 強不織布層52とを有する。このように固定 5f及び先端部5pに補強不織布層52を設けるこ により、固定部5f及び先端部5pにおける強度 剛性を確保し、また本体部5bにおける柔軟 や伸縮性を確保することができる。

 図示例の基本不織布層51及び補強不織布 52は、複数枚の不織布NFを貼り合わせて形成 れているが、一枚の不織布NFで形成するこ もできる。この不織布NFとしては公知のもの を特に限定無く用いることができる。不織布 NFを構成する素材繊維としては、ポリエチレ またはポリプロピレン等のオレフィン系、 リエステル系、アミド系等の合成繊維の他 レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の 然繊維を用いることができる。また、不織 NFの加工方法としては、スパンレース法、 パンボンド法、SMS法、サーマルボンド法、 ルトブローン法、ニードルパンチ法、エア ルー法、ポイントボンド法等の公知の方法 用いることができる。特にオレフィン系繊 を用いたスパンボンド不織布、SMS不織布が ましい。

 使用する不織布NFの坪量は適宜定めること できるが、本体部5bにおける不織布NFの総坪 が20~75g/m 2 、特に26~46g/m 2 であり、固定部5f及び先端部5pにおける不織 NFの総坪量がそれぞれ35~130g/m 2 、特に46~116g/m 2 であると好ましい。この範囲内であれば、フ ァスニングテープ5の固定部5f及び先端部5pに ける強度や剛性の確保、及び本体部5bにお る柔軟性や伸縮性の確保を、バランス良く つ効果的に達成することができる。

 また、特徴的には、本体部5bを横断して 定部5fと先端部5pとを往復しながらファスニ グテープ5の上下方向に延在する波状をなす ように、細長状弾性部材20が伸張状態でホッ メルト接着剤により固定されている。細長 弾性部材20の具体的配置形状としては、図1, 2及び図7に示すような三角波状であるのが好 しいが、図8に示すように幅方向に沿う直線 状部分20sと折り返し部分20rからなる波状であ っても良い。後者の場合、直線状部分は固定 部5f及び先端部5pにわたるように設けられて るが好ましく、折り返し部分20rは円弧状等 曲線状をなしているのが好ましい。

 細長状弾性部材20の寸法等については適 定めれば良いが、例えば、ファスニングテ プ5の寸法に関して、高さ(上下方向長さ)hを6 0~240mm、固定部5fの幅を20~60mm、本体部5bの幅を 40~250mm、先端部5pの幅を30~105mmとする場合、弾 性部材20の太さを300~2,500dtexとし、弾性部材20 三角波状に配置する場合には折り返し角度 を1~30度とし、また、幅方向に沿う直線状部 と折り返し部分からなる波状に配置する場 には直線状部分20sの上下方向間隔sを2~30mmと して、ファスニングテープの上下方向全体に わたり弾性部材20を設けるのが好ましい。

 細長状弾性部材20がこのような波状に配 されていると、細長状弾性部材20が少なくと も固定部5fと本体部5bとに跨るように及び本 部5bと先端部5pとに跨るように、上下方向と 差する方向に沿って延在するため、細長状 性部材20が固定部5f及び先端部5pと本体部5b の各境界を繋ぐ補強部材となるだけでなく 各境界に加わる力が分散するため、裂けや れが防止される。しかも、この細長状弾性 材20を設けるだけであれば、柔軟性が損なわ れることもなく、また形状が細長状であるた め通気性が損なわれることもない。

 細長状弾性部材20の固定部位は適宜定める とができるが、基本不織布層51を形成する不 織布NF間に挟んでホットメルト接着剤で固定 るのが好ましい。細長状弾性部材20の接着 長手方向に所定の規則的間隔で間欠的にな れているのが好ましく、特に本体部5bでは間 欠接着、固定部5f及び先端部5pでは連続接着 なっているのが好ましい。図中にはこの接 剤部分が点模様(網掛け)により示されている 。なお、この細長状弾性部材20の固定及び他 不織布間の固定のための接着剤の総使用量 、本体部5bにおいては5~40g/m 2 とするのが好ましく、先端部5pにおいては10~6 0g/m 2 とするのが好ましく、固定部5fにおいては5~60 g/m 2 とするのが好ましい。

 補強不織布層52の形成方法は特に限定さ ないが、図5に示すように、固定部5f及び先 部5pの少なくとも一方において、基本不織布 層51を形成する不織布NFの端部を一重又は二 (Z字状)に折り返して対向面をホットメルト 着剤により接着することにより補強不織布 52を形成することができる。もちろん、図6 示す先端部5pのように、基本不織布層51の内 又は外面に、基本不織布層51を形成する不 布NFとは別体の不織布NFをホットメルト接着 により接着することにより補強不織布層52 形成することもできる。固定部5fをシート間 (図示例の場合にはバックシート1と外装シー 12との間)に挟む場合、固定部5fにおける折 返し部分の端縁を、両シート1,12間からはみ さずに隠すのが好ましい。

 図9は、ファスニングテープのトリムレス 製法への応用例を示している。トリムレス製 法とはトリム(余分な廃棄部分) がゼロ(無)の 製法である。本製法例では、先ず、連続帯状 の複数枚の不織布NFを繰り出してホットメル 接着剤により貼り合わせるとともに、これ 不織布NF間におけるCD方向両側の所定部位に 細長状弾性部材20を伸張状態でホットメルト 着剤により固定する。次いで、CD方向の両 部をそれぞれ中央側に折り返してホットメ ト接着剤により固定する。かくして、固定 5fの補強不織布層52となる部分を基本不織布 51と同じ不織布NFを一重に折り返して形成す ることができる。そして、同図(b)に示すよう に、CD方向中央線に関して一方側の部分及び 方側の部分において、CD方向中央線側の端 をCD方向中央線L1に関して線対称をなすよう それぞれ二重に折り返し(換言すれば、CD方 中央部をω状に折り返す)、この折り返し部 における折り返し側と反対側の面(折り返し 側面であっても良い)にフックテープ等の連 部9を設けることにより、図5に示すように、 先端部5pの補強不織布層52を基本不織布層51の 不織布NFを二重に折り返して形成することが きる。また、同図(c)に示すように、連続帯 の不織布NFを別途繰り出してCD方向中央部に ホットメルト接着剤により貼り付け、更にそ の上に(図示例と異なり反対面であっても良 )フックテープ等の連結部9を設けることによ り、図6に示すように、先端部5pの補強不織布 層52を別体の不織布NFで形成することができ 。

 そして、かくして形成される連続シートS tを、連結部9を交互に横切りつつ連続シート 長さ方向へ連続する波状周期曲線L2によっ 切断するとともに、所望のファスニングシ ト形状となる所定位置で、CD方向に沿って外 側縁から波状周期曲線L2に至る切断線(図示略 )によって切断することにより個々のファス ングテープ5を製造することができる。

 他方、図1及び図7に示すファスニングテ プ5では、上下方向中間部における幅方向外 縁から本体部5b内まで幅方向に沿うミシン 10が設けられており、このミシン目10を切り すことにより上段部及び下段部に分離され 且つ上段部及び下段部の各々が固定部、本 部、先端部及び連結部を備えるようになっ いる。ミシン目10による分離線は細長状弾 部材20を横切らないような配置とするか、又 は横切る場合にはミシン目10のカット部分の 成時に同時に細長状弾性部材20を切断して くことが望ましい。ミシン目10に代えて、予 め切断等により分離されていても良い。この ようなファスニングテープ5は、上段部と下 部とを交差させた状態で、腹側部分のフロ トターゲットテープ6に着脱自在に連結する とができる。この際、上段部及び下段部は 方向に対して斜めに傾斜するが、前述のよ に細長状弾性部材20が三角波状に配置され いると、このような傾斜方向に対しても十 な伸縮性が発揮される。もちろん、このよ な上下2段分割タイプに限られず、図8に示す ように2段分割しないタイプ等、他の公知の ァスニングテープに応用することもできる

 (その他)
 図示しないが、ファスニングテープ5の細長 状弾性部材20として、上記例と異なり、幅方 に沿って固定部5fから先端部5pまで延在する 直線状の細長状弾性部材を、上下方向に間隔 を空けて平行に複数本固定しても良い。この 場合、細長状弾性部材は上下間で不連続にな る。また図示しないが、幅方向に沿う直線状 の細長状弾性部材を、固定部5fと本体部5bと 跨る部分及び本体部5bと先端部5pとに跨る部 で別々に、つまり不連続に設けても良い。

 本発明は、吸収性物品の製造における弾 部材の取付方法、ならびにテープ式使い捨 おむつに利用されるものである。

テープ式使い捨ておむつの展開状態の 面側を示す平面図である。 テープ式使い捨ておむつの展開状態の 面側を示す平面図である。 図1のB-B断面図である。 図1のC-C断面図である。 図1のA-A断面図である。 他のファスニングテープ部分の断面図 ある。 ファスニングテープ部分の拡大図であ 。 他のファスニングテープ部分の拡大図 ある。 トリムレス製造の要領を示す、(a)平面 、(b)図5に示すファスニングテープを製造す る場合の断面図、及び(c)図6に示すファスニ グテープを製造する場合の断面図である。

符号の説明

 1…不透液性バックシート、2…透液性ト プシート、3…吸収体、4…バリヤシート、5 ファスニングテープ、6…ターゲットテープ 7…細長状弾性部材、9…フックテープ、10… ミシン目、12…外装シート、13…細長状弾性 材、20…細長状弾性部材、51…基本不織布層 52…補強不織布層、NF…不織布。