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Title:
THREE-DIMENSIONAL MEASUREMENT DEVICE AND BOARD INSPECTING MACHINE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/019966
Kind Code:
A1
Abstract:
A three-dimensional measurement device and a board inspecting machine capable of enlarging a measurable height range and realizing highly accurate measurement, and also minimizing the number of times of imaging, thereby improving measurement (or inspection) efficiency. The board inspecting machine (1) includes a conveyer (2) for mounting a printed board (K) with cream solder painted thereon, a radiating means (3) for radiating a predetermined light pattern from slantly upward, a CCD camera (4) for imaging the radiated region, and a controller (7). A height of a part to be measured is measured by a phase shift scheme. Prior to this, a spatial code number equivalent to a fringe corresponding to the part to be measured is identified by a spatial coding scheme. In addition, library data is read beforehand, and the number of times of imaging for the spatial coding scheme is determined based on an approximate height of the part to be measured. Highly accurate three-dimensional measurement can be realized by the minimum number of times of imaging.

Inventors:
MAMIYA TAKAHIRO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/062985
Publication Date:
February 12, 2009
Filing Date:
July 18, 2008
Export Citation:
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Assignee:
CKD CORP (JP)
MAMIYA TAKAHIRO (JP)
International Classes:
G01B11/25; G01N21/17; G01N21/956; H05K3/00
Foreign References:
JPH11148810A1999-06-02
JP2001243468A2001-09-07
JP2005003409A2005-01-06
JP2007192608A2007-08-02
JP2005091176A2005-04-07
JP2006177781A2006-07-06
JPH05332737A1993-12-14
JPS6454208A1989-03-01
Attorney, Agent or Firm:
KAWAGUCHI, Mitsuo (8-12 Meieki 4-chome,Nakamura-ku, Nagoya-shi, Aichi, JP)
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Claims:
 基板本体上の計測対象部に対し、位相シフト法用の縞状の光パターン及び空間コード化法用の縞状の光パターンを照射可能な照射手段と、
 前記光パターンの照射された計測対象部を撮像可能な撮像手段と、
 前記撮像手段による撮像を制御する撮像制御手段と、
 前記撮像手段にて撮像された複数通りの画像データに基づき、位相シフト法により少なくとも前記計測対象部の高さを演算する第1演算手段と、
 前記撮像手段にて撮像された画像データに基づき、前記位相シフト法による前記第1演算手段での演算時における画像データのうち前記計測対象部に対応する縞を、空間コード化法により特定可能な第2演算手段と
を備えた三次元計測装置であって、
 前記撮像制御手段は、前記計測対象部の高さ情報又は概略高さ情報に基づき、前記空間コード化法用の光パターンの照射に基づく前記撮像手段による撮像回数を決定し、決定した撮像回数での撮像を実行することを特徴とする三次元計測装置。
 基板本体上の計測対象部に対し、位相シフト法用の縞状の光パターン及び空間コード化法用の縞状の光パターンを照射可能な照射手段と、
 前記光パターンの照射された計測対象部を撮像可能な撮像手段と、
 前記撮像手段による撮像を制御する撮像制御手段と、
 前記撮像手段にて撮像された複数通りの画像データに基づき、位相シフト法により少なくとも前記計測対象部の高さを演算する第1演算手段と、
 前記撮像手段にて撮像された画像データに基づき、前記位相シフト法による前記第1演算手段での演算時における画像データのうち前記計測対象部に対応する縞を、空間コード化法により特定可能な第2演算手段と
を備えた三次元計測装置であって、
 前記撮像制御手段は、基板の設計データ及び製造データのうち少なくとも一方に基づき、前記計測対象部の高さ情報又は概略高さ情報を取得し、当該高さ情報又は概略高さ情報に基づき、前記空間コード化法用の光パターンの照射に基づく前記撮像手段による撮像回数を決定し、決定した撮像回数での撮像を実行することを特徴とする三次元計測装置。
 基板本体上の計測対象部に対し、略正弦波状の光強度分布を有する位相シフト法用の縞状の光パターン、及び、光強度分布が所定コードに従う空間コード化法用の縞状の光パターンを照射可能な照射手段と、
 前記位相シフト法用の光パターン及び空間コード化法用の光パターンが照射された計測対象部を撮像可能な撮像手段と、
 前記撮像手段による撮像を制御する撮像制御手段と、
 前記撮像手段にて撮像された複数通りの画像データに基づき、位相シフト法により少なくとも前記計測対象部の高さを演算する第1演算手段と、
 前記撮像手段にて撮像された画像データに基づき、前記位相シフト法による前記第1演算手段での演算時における縞次数を、空間コード化法により特定可能な第2演算手段と
を備え、
 前記第2演算手段によって、前記位相シフト法による前記第1演算手段での演算時における縞次数を特定した上で、前記第1演算手段によって、前記計測対象部の高さを演算するよう構成されてなる三次元計測装置であって、
 前記撮像制御手段は、基板の設計データ及び製造データのうち少なくとも一方に基づき、前記計測対象部の高さ情報又は概略高さ情報を取得し、当該高さ情報又は概略高さ情報に基づき、前記空間コード化法用の光パターンの照射に基づく前記撮像手段による撮像回数を決定し、決定した撮像回数での撮像を実行することを特徴とする三次元計測装置。
 前記撮像制御手段は、
 取得した前記高さ情報又は概略高さ情報が、前記計測対象部の高さが第1の所定値未満である旨の情報である場合には、前記空間コード化法用の光パターンの照射に基づく前記撮像手段による撮像回数をゼロ回とし、前記第2の演算手段による特定を経ることなく、前記第1演算手段によって前記計測対象部の高さを演算することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の三次元計測装置。
 前記撮像制御手段は、
 取得した前記高さ情報又は概略高さ情報が、前記計測対象部の高さが第1の所定値以上である旨の情報である場合には、前記空間コード化法用の互いに異なる光パターンの照射に基づく前記撮像手段による撮像回数を2回以上とすることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の三次元計測装置。
 前記位相シフト法用の縞状の光パターンは、当該位相シフト法用の縞状の光パターンの照射に基づく各撮像回数毎に、同じ周期で位相が異なるパターンであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の三次元計測装置。
 前記空間コード化法用の縞状の光パターンは、前記空間コード化法用の光パターンの照射に基づく各撮像回毎に、最小周期の光パターンに対して、各回で異なる整数値を乗算した周期で明暗が反転するパターンであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の三次元計測装置。
 前記照射手段は、単一の照明からなり、位相シフト法用の光パターン及び空間コード化法用の光パターンを切換照射可能であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の三次元計測装置。
 前記照射手段は、光源と、液晶スリット板とを具備し、
 前記液晶スリット板の一方の面側の複数の電極に印加する電圧を制御することで、前記光源からの光を略正弦波状に透過させて、位相シフト法用の縞状の光パターンを照射可能であるとともに、前記光源からの光をストライプ状に透過させて空間コード化法用の明・暗縞状の光パターンを照射可能であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の三次元計測装置。
 請求項1乃至9のいずれかに記載の三次元計測装置を備えてなる基板検査機。
Description:
三次元計測装置及び基板検査機

 本発明は、三次元計測装置、及び、該三 元計測装置を備えた基板検査機に関するも である。

 一般に、プリント基板上に電子部品を実 する場合、まずプリント基板上に配設され 所定の電極パターン上にクリームハンダが 刷される。次に、該クリームハンダの粘性 基づいてプリント基板上に電子部品が仮止 される。その後、前記プリント基板がリフ ー炉へ導かれ、所定のリフロー工程を経る とでハンダ付けが行われる。昨今では、リ ロー炉に導かれる前段階においてクリーム ンダの印刷状態を検査する必要があり、か る検査に際して三次元計測装置が用いられ 。また、リフリー工程を経た後においても 電子部品の実装状態を検査する必要があり 当該検査に際しても三次元計測装置が用い れることもある。

 近年、光を用いたいわゆる非接触式の三 元計測装置が種々提案されており、中でも 相シフト法を利用した三次元計測装置に関 る技術が提案されている(例えば、特許文献 1等)。当該位相シフト法を利用した三次元計 装置においては、光源と正弦波パターンの ィルタとの組み合わせからなる照射手段に り、正弦波状(縞状)の光強度分布を有する パターンをプリント基板に照射する。そし 、基板上の点を真上に配置したCCDカメラを いて観測する。この場合、画面上の点Pの光 強度Iは下式で与えられる。

 I=e+f・cosφ
[但し、e:直流光ノイズ(オフセット成分)、f: 弦波のコントラスト(反射率)、φ:物体の凹凸 により与えられる位相]
 このとき、光パターンを移動させて、位相 例えば4段階(φ+0、φ+π/2、φ+π、φ+3π/2)に変 させ、これらに対応する強度分布I0、I1、I2 I3をもつ画像を取り込み、下記式に基づい 変調分αを求める。

 α=arctan{(I3-I1)/(I0-I2)}
 この変調分αを用いて、クリームハンダ等 計測対象上の点Pの3次元座標(X,Y,Z)が求めら 、もって計測対象の三次元形状、特に高さ 計測される。

 しかしながら、実際の計測対象には、高 ものもあれば低いものもある。例えば、ク ームハンダに関して言えば、薄膜状のもの あれば、円錐台状をなして突起しているも もある。そして、これら測定対象のうち最 の高さに合わせて、照射する光パターンの の間隔を広くすると、分解能が粗くなって まい、測定精度が悪化してしまうおそれが る。一方で、縞の間隔を狭くすることで、 度の向上を図ることはできるものの、測定 能な高さレンジが足りなくなってしまう(縞 次数が別のものとなってしまう)おそれがあ 。

 そこで、上述した位相シフト法と、空間コ ド化法とを組み合わせて、測定可能な高さ ンジを大きなものとするとともに、高精度 計測を実現することが提案されている(例え ば、特許文献2参照)。

特開平11-211443号公報

特開平11-148810号公報

 ところが、上記特許文献2に記載の技術で は、位相シフト法のみならず、空間コード化 法に際しても、予め定めた回数だけ撮像しな ければならず、必然的に撮像回数の増大を招 いてしまっていた。そのため、総合的な処理 速度の低下を招いてしまい、計測に時間を要 してしまうおそれがあった。

 本発明は、上記事情に鑑みてなされたも であり、測定可能な高さレンジを大きくで 、かつ、高精度な計測を実現することがで るとともに、撮像回数を最小限に抑制する とができ、ひいては、計測(或いは検査)効 の向上を実現することのできる三次元計測 置及び基板検査機を提供することを目的と る。

 以下、上記目的等を解決するのに適した 手段につき項分けして説明する。なお、必 に応じて対応する手段に特有の作用効果等 付記する。

 手段1.基板本体上の計測対象部に対し、位 シフト法用の縞状の光パターン及び空間コ ド化法用の縞状の光パターンを照射可能な 射手段と、
 前記光パターンの照射された計測対象部を 像可能な撮像手段と、
 前記撮像手段による撮像を制御する撮像制 手段と、
 前記撮像手段にて撮像された複数通りの画 データに基づき、位相シフト法により少な とも前記計測対象部の高さを演算する第1演 算手段と、
 前記撮像手段にて撮像された画像データに づき、前記位相シフト法による前記第1演算 手段での演算時における画像データのうち前 記計測対象部に対応する縞を、空間コード化 法により特定可能な第2演算手段と
を備えた三次元計測装置であって、
 前記撮像制御手段は、前記計測対象部の高 情報又は概略高さ情報に基づき、前記空間 ード化法用の光パターンの照射に基づく前 撮像手段による撮像回数を決定し、決定し 撮像回数での撮像を実行することを特徴と る三次元計測装置。

 手段2.基板本体上の計測対象部に対し、位 シフト法用の縞状の光パターン及び空間コ ド化法用の縞状の光パターンを照射可能な 射手段と、
 前記光パターンの照射された計測対象部を 像可能な撮像手段と、
 前記撮像手段による撮像を制御する撮像制 手段と、
 前記撮像手段にて撮像された複数通りの画 データに基づき、位相シフト法により少な とも前記計測対象部の高さを演算する第1演 算手段と、
 前記撮像手段にて撮像された画像データに づき、前記位相シフト法による前記第1演算 手段での演算時における画像データのうち前 記計測対象部に対応する縞を、空間コード化 法により特定可能な第2演算手段と
を備えた三次元計測装置であって、
 前記撮像制御手段は、基板の設計データ及 製造データのうち少なくとも一方に基づき 前記計測対象部の高さ情報又は概略高さ情 を取得し、当該高さ情報又は概略高さ情報 基づき、前記空間コード化法用の光パター の照射に基づく前記撮像手段による撮像回 を決定し、決定した撮像回数での撮像を実 することを特徴とする三次元計測装置。

 手段1,2によれば、撮像手段にて撮像され 複数通りの画像データに基づき、第1演算手 段によって、位相シフト法により少なくとも 計測対象部の高さが演算される。また、これ に先だって、或いは、これとともに、撮像手 段にて撮像された画像データに基づき、位相 シフト法による第1演算手段での演算時にお る画像データのうち前記計測対象部に対応 る縞が、第2演算手段によって空間コード化 により特定される。つまり、空間コード化 によって、位相シフト法における計測対象 に対応する縞、すなわち、縞次数が、特定 れた上で、第1演算手段によって計測対象部 の高さが演算される。そのため、空間コード 化法のメリットたる測定可能な高さレンジを 大きくできること、及び、位相シフト法のメ リットたる高精度な計測を実現することがで きること、の双方の効果が奏される。

 また、撮像制御手段によって、前記撮像 段による撮像が制御される。特に、手段2で は、撮像制御手段により、基板の設計データ 及び製造データのうち少なくとも一方に基づ き、計測対象部の高さ情報又は概略高さ情報 が取得される。そして、手段1,2では、当該高 さ情報又は概略高さ情報に基づき、前記空間 コード化法用の光パターンの照射に基づく前 記撮像手段による撮像回数が決定され、決定 した撮像回数での撮像が実行される。このた め、計測対象部の高さがそれほど高くない場 合には、空間コード化法用の光パターンの照 射に基づく撮像手段による撮像回数を、より 少ないものとすることができる。一方、計測 対象部の高さが高い場合には、空間コード化 法用の光パターンの照射に基づく撮像手段に よる撮像回数をそれに応じて多くすることで 、高さレンジに対応して、位相シフト法にお ける縞次数を的確に特定することができる。 すなわち、そのときどきに取得される計測対 象部の高さ情報等に応じた最小限の最適な撮 像回数を決定することができ、ひいては、総 合的にも最小限の撮像回数で精度の高い三次 元計測を実現できる。結果として、計測効率 の向上を実現することができる。

 手段3.基板本体上の計測対象部に対し、略 弦波状の光強度分布を有する位相シフト法 の縞状の光パターン、及び、光強度分布が 定コードに従う空間コード化法用の縞状の パターンを照射可能な照射手段と、
 前記位相シフト法用の光パターン及び空間 ード化法用の光パターンが照射された計測 象部を撮像可能な撮像手段と、
 前記撮像手段による撮像を制御する撮像制 手段と、
 前記撮像手段にて撮像された複数通りの画 データに基づき、位相シフト法により少な とも前記計測対象部の高さを演算する第1演 算手段と、
 前記撮像手段にて撮像された画像データに づき、前記位相シフト法による前記第1演算 手段での演算時における縞次数を、空間コー ド化法により特定可能な第2演算手段と
を備え、
 前記第2演算手段によって、前記位相シフト 法による前記第1演算手段での演算時におけ 縞次数を特定した上で、前記第1演算手段に って、前記計測対象部の高さを演算するよ 構成されてなる三次元計測装置であって、
 前記撮像制御手段は、基板の設計データ及 製造データのうち少なくとも一方に基づき 前記計測対象部の高さ情報又は概略高さ情 を取得し、当該高さ情報又は概略高さ情報 基づき、前記空間コード化法用の光パター の照射に基づく前記撮像手段による撮像回 を決定し、決定した撮像回数での撮像を実 することを特徴とする三次元計測装置。

 手段3によれば、基本的には上記手段1,2と 同様の作用効果が奏される。すなわち、空間 コード化法によって測定可能な高さレンジを 大きくでき、位相シフト法によって高精度な 計測を実現することができる。また、そのと きどきに取得される計測対象部の高さ情報等 に応じた最適かつ最小限の撮像回数を決定す ることができ、計測効率の向上を実現するこ とができる。

 手段4.前記撮像制御手段は、
 取得した前記高さ情報又は概略高さ情報が 前記計測対象部の高さが第1の所定値未満で ある旨の情報である場合には、前記空間コー ド化法用の光パターンの照射に基づく前記撮 像手段による撮像回数をゼロ回とし、前記第 2の演算手段による特定を経ることなく、前 第1演算手段によって前記計測対象部の高さ 演算することを特徴とする手段1乃至3のい れかに記載の三次元計測装置。

 手段4によれば、計測対象部の高さが第1 所定値未満である場合には、空間コード化 用の光パターンの照射に基づく撮像が行わ ない。すなわち、第2の演算手段による特定 経ることなく、位相シフト法のみによって 測対象部の高さが演算されることとなる。 って、計測対象部の高さが低い場合には、 ざわざ空間コード化法用の撮像を行うこと く高精度の計測を実現できる。その結果、 り一層の計測効率の向上を図ることができ 。

 手段5.前記撮像制御手段は、
 取得した前記高さ情報又は概略高さ情報が 前記計測対象部の高さが第1の所定値以上で ある旨の情報である場合には、前記空間コー ド化法用の互いに異なる光パターンの照射に 基づく前記撮像手段による撮像回数を2回以 とすることを特徴とする手段1乃至4のいずれ かに記載の三次元計測装置。

 手段5によれば、計測対象部の高さが第1 所定値以上である場合には、空間コード化 用の互いに異なる光パターンの照射に基づ 撮像手段による撮像回数が2回以上とされる このように、2回以上撮像されることで空間 コード化法用の画像データが2つ以上存在す こととなる。これにより、位相シフト法の では複数の高さ候補が存在する場合でも、 相シフト法における縞次数をより的確に特 することができ、ひいては正確な計測を実 することができる。

 手段6.前記位相シフト法用の縞状の光パ ーンは、当該位相シフト法用の縞状の光パ ーンの照射に基づく各撮像回数毎に、同じ 期で位相が異なるパターンであることを特 とする手段1乃至5のいずれかに記載の三次元 計測装置。

 手段6によれば、位相シフト法用の縞状の 光パターンの照射に基づく各撮像回数毎に、 同じ周期で位相が異なるパターンが照射され る。このため、位相シフト法による演算式、 演算プログラムの簡素化が図られるとともに 、計測の精度の向上を図ることができる。

 手段7.前記空間コード化法用の縞状の光 ターンは、前記空間コード化法用の光パタ ンの照射に基づく各撮像回毎に、最小周期 光パターンに対して、各回で異なる整数値 乗算した周期で明暗が反転するパターンで ることを特徴とする手段1乃至6のいずれかに 記載の三次元計測装置。

 手段7によれば、撮像回数の増大に伴って 、計測可能な高さレンジの増大を図ることが できる。

 手段8.前記照射手段は、単一の照明から り、位相シフト法用の光パターン及び空間 ード化法用の光パターンを切換照射可能で ることを特徴とする手段1乃至7のいずれかに 記載の三次元計測装置。

 手段8によれば、位相シフト法用と空間コ ード化法用とで異なる照射手段を用いなくて も済み、省スペース化及びコストの増大抑制 を図ることができる。

 手段9.前記照射手段は、光源と、液晶スリ ト板とを具備し、
 前記液晶スリット板の一方の面側の複数の 極に印加する電圧を制御することで、前記 源からの光を略正弦波状に透過させて、位 シフト法用の縞状の光パターンを照射可能 あるとともに、前記光源からの光をストラ プ状に透過させて空間コード化法用の明・ 縞状の光パターンを照射可能であることを 徴とする手段1乃至8のいずれかに記載の三 元計測装置。

 手段9のように、液晶スリット板を用いる ことで、位相シフト法用の照射にも空間コー ド化法用の照射にも対応することができる。 そのため、手段8において述べた作用効果が り確実に奏される。

 手段10.手段1乃至9のいずれかに記載の三 元計測装置を備えてなる基板検査機。

 手段10のように、上記各技術思想を、三 元計測装置を備える基板検査機にも具現化 ることもできる。

 以下、一実施形態について、図面を参照 つつ説明する。

 図1は、本実施形態における三次元計測装 置を具備する基板検査機1を模式的に示す概 構成図である。同図に示すように、基板検 機1は、検査対象たるクリームハンダの印刷 れてなるプリント基板Kを載置するためのコ ンベア2と、プリント基板Kの表面に対し斜め 方から所定の光パターンを照射するための 射手段3と、プリント基板K上の前記照射さ た領域を撮像するための撮像手段を構成す CCDカメラ4とを備えている。なお、本実施形 におけるクリームハンダCは、プリント基板 K上に設けられた銅箔からなる電極パターン に印刷形成されている。また、電極パター 上にはハンダメッキが施されている。さら 、検査に際し、前記コンベア2は、プリント 板Kとともに水平方向(X軸方向及びY軸方向) スライドさせられるようになっている。

 ここで、照射手段3についてより詳しく説 明する。照射手段3は、LEDからなる光源11と、 光源11から照射される光を集める集光レンズ1 2と、液晶透過装置13と、液晶透過装置13を透 した光パターンを投影する投影レンズ14と 備えている。

 本実施形態において、前記照射手段3は、 位相シフト法用の光パターンと、空間コード 化法用の光パターンとを切換えて照射できる ようになっている。より詳しくは、位相シフ ト法用の光パターンとは、照度(輝度)が一定 周期で正弦波状に変化する縞状の光パター である。当該正弦波状に変化する縞状の光 ターンは、位相シフト法用の照射に際し、4 分の1ピッチづつ位相が変化させられる。

 また、空間コード化法用の光パターンと 、各撮像回毎に、最小周期の光パターンに して、各回で異なる整数値を乗算した周期 明・暗が反転するパターンである。より詳 くは、前記位相シフト法用の縞状の光パタ ンの1周期分を最小周期として、1回目は、 記1周期内に明・暗が1回ずつ含まれるよう反 転するストライプ状の光パターンが照射され 、2回目は、その2倍の周期で明・暗が1回ずつ 含まれるよう反転するストライプ状の光パタ ーンが照射される。3回目は、さらにその倍( 記最小周期の4倍)の周期で明・暗が1回ずつ まれるよう反転するストライプ状の光パタ ンが照射される。

 このような光パターンの照射を実現する め、本実施形態では、液晶透過装置13とし 、次のような構成が採用されている。すな ち、図2に示すように、液晶透過装置13は、 晶スリット板21と、後述する制御装置7の液 制御部72からのパターン信号をデコードして 、前記液晶スリット板21のスリットパターン 変化するデコーダ22とを含んで構成されて る。液晶スリット板21の一方の表面には、同 図縦方向に分割された複数のアノード側透明 電極25a,25b,25c,・・・・25hが設けられており( 称するときには「25」と表記する。また、図 は、あくまでも便宜的なものであり、実際に は、アノード側透明電極は多数本設けられて いる。)、これらに対し、デコーダ22から個別 的に電圧が印加され電力が与えられる。液晶 スリット板21の他方の表面には、単一かつ共 のカソード側透明電極26が形成されており この電極26は接地されている。電極25、26間 充填される液晶としては、電圧が印加され ことによって遮光性となるもの、或いは、 過性となるもの、のうちいずれかが用いら る。

 次に、かかる液晶透過装置13の光制御パ ーンについて説明する。上記のとおり、液 透過装置13によって位相シフト法用の光制御 パターンと、空間コード化法用の光制御パタ ーンとが切換えられるようになっている。位 相シフト法用の光制御パターンとしては、図 3の位相シフト(S1)~位相シフト(S4)の光制御パ ーン例に示すように、光の透過率が階段状 変化し、略正弦波を描くように光を透過す よう構成されている。そして、位相シフト(S 1)から位相シフト(S4)の順に光制御パターンが 切換えられるのに伴って、位相が90゜(π/2)ず ずらされる。これにより、照射手段3からは 、一定の周期で略正弦波状に変化する縞状の 光パターンが照射されるようになっており、 上記のように位相がずらされるようにして4 の照射が行われ、各照射毎に位相シフト法 の撮像が行われるようになっている。

 また、空間コード化法用の光制御パター としては、図3の空間コード(C1)~空間コード( C3)の光制御パターン例に示すように、光の透 過率が「0(最小)」と「4(最大)」との間で交互 に光を透過するよう構成されている。そして 、空間コード(C1)は、上記のように、位相シ ト(S1)~(S4)の光透過パターンの1周期分を1周期 (最小周期)として、前記1周期内に明(透光)・ (遮蔽)が1回ずつ含まれるよう反転するスト イプ状の光制御パターンとされる。また、 間コード(C2)は、その2倍の周期で明・暗が1 ずつ含まれるよう反転するストライプ状の 制御パターンとされる。さらに、空間コー (C3)は、さらにその倍[空間コード(C1)の4倍] 周期で明・暗が1回ずつ含まれるよう反転す ストライプ状の光制御パターンとされる。

 本実施形態において、位相シフト法によ 計測に際しては、各測定ポイント毎に、4回 の撮像が行われるのであるが、空間コード化 法による計測に際しては、後述するように、 そのときどきのクリームハンダの概略高さ情 報に基づいて、空間コード化法用の光パター ンの照射に基づく撮像回数が決定され、決定 された撮像回数での撮像及び照射が実行され る。より詳しくは、クリームハンダの概略高 さ情報に基づき、クリームハンダ(計測対象 )が例えば0μm~100μm(但し、100μmは含まない;以 下同様)の範囲内にあると判断された場合に 、第1態様での計測が行われるようになって る。また、計測対象部が例えば100μm~200μm( し、200μmは含まない;以下同様)の範囲内にあ ると判断された場合には、第2態様での計測 行われるようになっている。さらに、計測 象部が例えば200μm~400μmの範囲内にあると判 された場合には、第3態様での計測が行われ るようになっている。尚、本実施形態では、 説明の便宜上、クリームハンダ(計測対象部) 高さが400μmを超えるケースはないものとし 説明することとしている。

 そして、第1態様での計測が行われる場合 には、空間コード化法用の撮像回数はゼロ回 とされる。従って、この場合には、位相シフ ト法のみによる計測が行われる。

 また、第2態様での計測が行われる場合に は、空間コード化法用の撮像回数は2回とさ る。この場合には、最小周期の空間コード(C 1)と、その2倍の周期の空間コード(C2)の光制 パターンでの照射が行われる。

 さらに、第3態様での測定が行われる場合 には、空間コード化法用の撮像回数は3回と れる。この場合には、最小周期の空間コー (C1)と、その2倍の周期の空間コード(C2)と、 らにその2倍の周期の空間コード(C3)の光制御 パターンでの照射が行われる。

 また、図1に示すように、前記照射手段3 CCDカメラ4、コンベア2等を駆動制御するとと もに、CCDカメラ4により撮像された撮像デー に基づき種々の演算(計測)、及び、検査を実 行するための制御装置7が設けられている。 なわち、プリント基板Kがコンベヤ2上の所定 位置に配置されると、制御装置7は、まず図 しないモータ等を駆動制御して所定の位置 移動させ、プリント基板Kを初期位置に移動 せる。この初期位置は、例えばCCDカメラ4の 視野の大きさを1単位としてプリント基板Kの 面を予め分割しておいた中の1つの位置であ る。また、制御装置7は、照射手段3を駆動制 して光パターンの照射を開始させると共に 位相シフト法用の光パターンを、位相を4分 の1ピッチずつシフトさせて4種類の照射を順 切換制御する。また、これとともに、必要 応じて空間コード化法用の光パターンの照 を実行する。さらに、このようにして光パ ーンの照射が行われている間に、制御装置7 はCCDカメラ4を駆動制御して、これら各照射 とに検査エリア部分を撮像し、それぞれ必 な画像データ(位相シフト法用の画像データ び空間コード化法用の画像データ)を得る。

 制御装置7は画像メモリを備えており、各 画像データを順次記憶する。当該記憶した画 像データに基づいて、制御装置7は各種画像 理を行う。かかる画像処理が行われている に、制御装置7は、モータを駆動制御してコ ベア2(プリント基板K)を次の検査エリアへと 移動せしめる。制御装置7は、ここでの画像 ータについても画像メモリへ格納する。一 、画像メモリでの画像処理が一旦終了した 合、すでに画像メモリには次の画像データ 記憶されているので、速やかに制御装置7は の画像処理を行うことができる。つまり、 査は、一方で次なる検査エリア(n+1番目)へ 移動及び画像入力を行い、他方ではn番目の 像処理及び計測・判定を行う。以降、全て 検査エリアでの検査が完了するまで、交互 同様の上記並行処理が繰り返し行われる。 のように、本実施形態の基板検査装置1にお いては、制御装置7の制御により検査エリア 移動しながら、順次画像処理を行うことに り、プリント基板K上のクリームハンダの高 計測を含む三次元計測を行い、クリームハ ダの印刷状態を高速かつ確実に検査するこ ができるようになっている。

 上記のような制御を実現するべく、制御 置7は、メイン制御部71、液晶制御部72、光 制御部73、及び、撮像制御手段としてのカメ ラ制御部74を具備している。液晶制御部72は 上述した液晶透過装置13の光制御パターンを 主として制御する。また、光源制御部73は、 源11の点灯、消灯等を主として制御する。 らに、カメラ制御部74は、上述のとおり、CCD カメラ4による検査エリア部分の撮像を制御 る。また、カメラ制御部74は、撮像の実行以 外にも、プリント基板Kの設計データ、製造 ータ等に基づき、クリームハンダの概略高 情報を取得(読み取り)可能に構成されている 。そして、当該概略高さ情報に基づき、カメ ラ制御部74では、上記のとおり、空間コード 法用の光パターンの照射に基づくCCDカメラ4 による撮像回数が決定されるようになってい る。

 本実施形態では、上記概略高さ情報とし 、プリント基板Kのライブラリデータが取得 される(読み込まれる)ことに基づき、クリー ハンダ(各計測対象部)のおおよその高さが られるようになっている。勿論、プリント 板Kの設計データ、製造データとしては、ラ ブラリデータに限られるものではなく、CAD ータや、実装データ、或いは部品データ、 び、これらのうちの任意の組み合わせを採 することとしてもよい。

 さらに、メイン制御部71は、各制御部72~74 の各種制御を主として司るとともに、コンベ ア2を制御したり、撮像により得られた画像 ータに基づき、画像処理及び計測(位相シフ 法による計測、空間コード化法による計測) ・判定を行ったりする。すなわち、メイン制 御部71は、本発明における第1演算手段、及び 、第2演算手段としても機能する。

 次に、メイン制御部71をはじめとする制 装置7にて実行される三次元計測(基板検査) 処理内容を、図4のフローチャートに基づい 説明する。図4は、所定検査エリアにおける 基板検査の処理内容の一例を示している。制 御装置7では、ステップS101において、該当す プリント基板Kのライブラリデータを読み込 む。続くステップS102において、クリームハ ダ(計測対象部)のおおよその高さを得る。

 そして、得られた計測対象部のおおよそ 高さが0μm~100μmの範囲内にある場合には、 テップS103に移行し、第1態様での計測を実行 する。第1態様での計測に際しては、図5に示 ように、空間コード化法用の撮像回数はゼ 回とされる。従って、この場合には、位相 フト法のみによる計測が行われる。すなわ 、上述した位相シフト(S1)~位相シフト(S4)の 制御パターンに基づいて、図5に示すような 位相シフト法(IS1)~位相シフト法(IS4)の4回の光 パターンの照射が行われ、各照射毎に位相シ フト法用の撮像が行われる。そして、背景技 術においても説明した公知の位相シフト法に よって、当該位相シフト法のみに基づいた、 計測対象部の高さ計測が行われる。

 また、得られた計測対象部のおおよその さが100μm~200μmの範囲内にある場合には、ス テップS104に移行し、第2態様での計測を実行 る。第2態様での計測に際しては、空間コー ド化法用の撮像回数は2回とされる。この場 には、最小周期の空間コード(C1)と、その2倍 の周期の空間コード(C2)の光制御パターンで 照射が行われる。すなわち、図6に示すよう 空間コード化法(KC1)、空間コード化法(KC2)の 2回の光パターンの照射が行われ、各照射毎 空間コード化法用の撮像が行われる。また 当該撮像とは別に、位相シフト法(IS1)~位相 フト法(IS4)の4回の光パターンの照射が行わ 、各照射毎に位相シフト法用の撮像が行わ る。そして、先ずは空間コード化法に基づ て、計測対象部の空間コード番号が特定さ る。これにより位相シフト法の縞次数が特 される。また、特定された縞次数に基づい 、位相シフト法によって計測対象部の高さ 測が行われる。

 また、得られた計測対象部のおおよその さが200μm~400μmの範囲内にある場合には、ス テップS105に移行し、第3態様での計測を実行 る。第3態様での計測に際しては、空間コー ド化法用の撮像回数は3回とされる。この場 には、最小周期の空間コード(C1)と、その2倍 の周期の空間コード(C2)と、さらにその倍の 期の空間コード(C3)の光制御パターンでの照 が行われる。すなわち、図7に示すような空 間コード化法(KC1)、空間コード化法(KC2)及び 間コード化法(KC3)の3回の光パターンの照射 行われ、各照射毎に空間コード化法用の撮 が行われる。また、当該撮像とは別に、位 シフト法(IS1)~位相シフト法(IS4)の4回の光パ ーンの照射が行われ、各照射毎に位相シフ 法用の撮像が行われる。そして、先ずは空 コード化法に基づいて、計測対象部の空間 ード番号が特定される。これにより位相シ ト法の縞次数が特定される。また、特定さ た縞次数に基づいて、位相シフト法によっ 計測対象部の高さ計測が行われる。

 さて、上記ステップS103,104,105から移行し 、ステップS106においては、計測結果を判定 する。すなわち、前記各ステップS103~105での 測対象部の高さが予め定められた許容範囲 にあるか否かを判定する。そして、続くス ップS107において、その判定結果を外部に出 力してその後の処理を一旦終了する。より詳 しくは、計測対象部の高さが予め定められた 許容範囲内にある場合には、OK(良)である旨 出力し、計測対象部の高さが許容範囲内に い場合には、不良であるものとして、警告 を発したり、一旦検査機の動作を停止した 、モニタにその旨の表示を行ったりして、 業者等に報知を促す。

 ここで、より具体的な事例を図8に基づい て説明する。上述のとおり、最終的な計測対 象部の高さは、位相シフト法により得られる 位相角θによって求められる。例えば、図8に 示すように、位相シフト法における正弦波の 1周期分が100μmに対応し、かつ、位相シフト により得られる位相角θが90゜であったとす 。すると、同図より、候補となる高さは、 25μm」、「125μm」、「225μm」、・・・とな 。ここで、ライブラリデータによる計測対 部のおおよその高さが100μm~200μmの範囲内に ると推定された場合には、第2態様での計測 が行われる。つまり、この場合には、空間コ ード化法用の撮像回数は2回とされる[空間コ ド化法(KC1)、空間コード化法(KC2)の2回の光 ターンの照射が行われ、各照射毎に空間コ ド化法用の撮像が行われる]。そして、空間 ード化法で求められた空間コード番号が「0 」であれば(縞次数が0であれば)、実際の高さ は「25μm」であるとされ、空間コード番号が 2」であれば(縞次数が1であれば)、実際の高 さは「125μm」であるとされる。

 また、上記事例において位相シフト法に り得られる位相角θが180゜であったとする すると、同図より、候補となる高さは、「50 μm」、「150μm」、「250μm」、・・・となる。 ここで、ライブラリデータによる計測対象部 のおおよその高さが100μm~200μmの範囲内にあ と推定された場合には、上記同様第2態様で 計測が行われ、空間コード化法用の撮像回 は2回とされる。そして、空間コード化法で 求められた空間コード番号が「0」又は「1」 あれば(縞次数が0又は2であれば)、実際の高 さは「50μm」であるとされ、空間コード番号 「2」又は「3」であれば(縞次数が1であれば )、実際の高さは「150μm」であるとされる。

 さらに、別の事例について説明する。例 ば、図9に示すように、位相シフト法におけ る正弦波の1周期分が100μmに対応し、かつ、 相シフト法により得られる位相角θが270゜で あったとする。すると、同図より、候補とな る高さは、「75μm」、「175μm」、「275μm」、 375μm」・・・となる。ここで、ライブラリ ータによる計測対象部のおおよその高さが2 00μm~400μmの範囲内にあると推定された場合に は、第3態様での計測が行われる。つまり、 の場合には、空間コード化法用の撮像回数 3回とされる[空間コード化法(KC1)、空間コー 化法(KC2)、空間コード化法(KC3)の3回の光パ ーンの照射が行われ、各照射毎に空間コー 化法用の撮像が行われる]。そして、空間コ ド化法で求められた空間コード番号が「1」 であれば(縞次数が0であれば)、実際の高さは 「75μm」であるとされ、空間コード番号が「3 」であれば(縞次数が1であれば)、実際の高さ は「175μm」であるとされ、空間コード番号が 「5」であれば(縞次数が2であれば)、実際の さは「275μm」であるとされ、空間コード番 が「7」であれば(縞次数が3であれば)、実際 高さは「375μm」であるとされる。

 以上詳述したように、本実施形態によれ 、最終的には、位相シフト法により計測対 部の高さが計測されるのであるが、これに だって、空間コード化法によって、計測対 部に対応する縞(縞次数)に相当する空間コ ド番号が、特定される。すなわち、縞次数 特定された上で、計測対象部の高さが計測 れる。そのため、空間コード化法のメリッ たる測定可能な高さレンジを大きくできる と、及び、位相シフト法のメリットたる高 度な計測を実現することができること、の 方の効果が奏される。

 また、本実施形態では、単に位相シフト と空間コード化法とを組み合わせるという 術思想にとどまらず、ライブラリデータを み込みんで、計測対象部のおおよその高さ 得ることとし、それによって、空間コード 法用の撮像回数を決定することとしている より詳しくは、計測対象部のおおよその高 が0μm~100μmの範囲内にある場合には、第1態 (位相シフト法のみ)での計測を実行し、計 対象部のおおよその高さが100μm~200μmの範囲 にある場合には、第2態様(位相シフト法+空 コード化法用の2回の撮像)での計測を実行 、計測対象部のおおよその高さが200μm~400μm 範囲内にある場合には、第3態様(位相シフ 法+空間コード化法用の3回の撮像)での計測 実行することとした。このように、計測対 部の高さがそれほど高くない場合には、空 コード化法用の光パターンの照射に基づく 像手段による撮像回数を、より少ないもの することができる。一方、計測対象部の高 が高い場合には、空間コード化法用の光パ ーンの照射に基づく撮像手段による撮像回 をそれに応じて多くすることで、高さレン に対応して、空間コード番号(位相シフト法 おける縞次数)を的確に特定することができ る。すなわち、そのときどきに取得される計 測対象部の高さ情報等に応じた最小限の最適 な撮像回数を決定することができ、ひいては 、総合的にも最小限の撮像回数で精度の高い 三次元計測を実現できる。結果として、計測 効率の向上を実現することができる。

 特に、本実施形態では、計測対象部のお よその高さが0μm~100μmの範囲内にある場合 は、空間コード化法用の光パターンの照射 基づく撮像回数をゼロ回とし、位相シフト のみによって計測対象部の高さを計測する ととした。従って、より一層の計測効率の 上を図ることができる。

 一方で、計測対象部のおおよその高さが1 00μm以上の場合には、空間コード化法用の互 に異なる光パターンの照射に基づく撮像回 を2回以上とすることとしている。このよう に、2回以上撮像されることで空間コード化 用の画像データが2つ以上存在することとな 。これにより、位相シフト法のみでは複数 高さ候補が存在する場合でも、位相シフト における縞次数をより的確に特定すること でき、ひいては正確な計測を実現すること できる。

 また、本実施形態では、単一の照射手段3 、単一のCCDカメラ4を用いることとしている 換言すれば、位相シフト法用と空間コード 法用とで異なる照射手段、撮像手段を用い くても済む。そのため、省スペース化を図 ことができるとともに、コストの増大抑制 図ることができる。また、本実施形態では 照明手段3として、液晶スリット板21を有す 液晶透過装置13を用いることで、位相シフト 法用の照射にも空間コード化法用の照射にも 対応することができる。そのため、上記作用 効果がより確実に奏される。

 なお、上述した実施の形態の記載内容に 定されることなく、例えば次のように実施 てもよい。

 (a)上記実施形態では、クリームハンダ(計 測対象部)の高さが400μmを超えるケースはな ものとして説明することとしている。これ 対し、空間コード化法用の撮像回数をさら 増大することで、400μmを超える場合であっ も、計測可能である。すなわち、上記実施 態では、空間コード化法用の撮像回数の上 が3回となっているが、4回以上撮像すること としても差し支えない。

 (b)上記実施形態では、特に言及していな が、空間コード化法においては、明・暗の 界を特定することが重要となっている。そ で、液晶透過装置13による光制御パターン 明・暗を逆転させた光パターンを別途照射 ることとしてもよい。このようにして第1の ターン光と、その第1パターン光の照射領域 と陰の領域とを反転した第2パターン光とを 射し、撮像するのである。図10に、第1パタ ン光を照射して得られる画像情報の一部を 号Laで示し、第2パターン光を照射して得ら る画像情報の一部を符号Lbで示す。第1パタ ン光によって得られる画像情報Laの透光領域 に対応する照射領域の部分La1は、第2パター 光を用いたときの画像情報Lbの遮光領域に対 応する部分Lb1となる。これらの画像情報La,Lb 明るさ、すなわち光強度が互いに交わる点 、明・暗の境界とすることで、光源11から 光にムラが生じたり、外乱要因が存在した しても、それに影響されることなく、正確 明・暗の境界を特定することができる。ひ ては、空間コード化法におけるより正確な 算を実現することができる。

 (c)上記実施形態では、位相シフト法によ 撮像回数を4回としているが、撮像回数を3 としてもよい(特開2002-81924号公報等参照)。

 (d)上記実施形態では、最小周期を100μmと て計測することとしているが、これはあく でも例示であって、かかる数値に拘泥され ものではない。

 (e)上記実施形態では、クリームハンダを 測対象しているが、他の計測対象を計測す こととしてもよい、他の計測対象としては 例えば、ハンダバンプ、電子部品等が挙げ れる。

 (f)上記実施形態では、計測された高さが1 回でも範囲を逸脱する場合には、不良と判定 することとしたが、判定基準については何ら 限定されるものではない。例えば、複数エリ アにおいて逸脱する場合に不良と判定するこ ととしてもよいし、クリームハンダ全体の体 積が所定値以下の場合に不良と判定すること としてもよい。

三次元計測装置を含む基板検査機を示 概略構成図である。 液晶透過装置を示す概略構成図である 液晶透過装置における位相シフト法用 光制御パターン、及び、空間コード化法用 光制御パターンを示す図である。 所定検査エリアにおける基板検査の処 内容の一例を示すフローチャートである。 第1態様での計測に際して、照射される 位相シフト法用の光パターンを示す模式図で ある。 第2態様での計測に際して、照射される 空間コード化法用の光パターン及び位相シフ ト法用の光パターンを示す模式図である。 第3態様での計測に際して、照射される 空間コード化法用の光パターン及び位相シフ ト法用の光パターンを示す模式図である。 具体的な高さ計測の事例を示す説明図 ある。 別の具体的な高さ計測の事例を示す説 図である。 別の実施形態において液晶透過装置に よる光制御パターンの明・暗を逆転させた光 パターンを別途照射することで、明暗の境界 を求める事例を示す説明図である。

符号の説明

 1…基板検査機、3…照射手段、4…撮像手 を構成するCCDカメラ、7…制御装置、11…光 、12…液晶透過装置、21…液晶スリット板、 25,26…電極、71…メイン制御部、72…液晶制御 部、73…光源制御部、74…撮像制御手段とし のカメラ制御部。