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Title:
THRUST SLIDE BEARING AND COMBINED MECHANISM OF THE THRUST SLIDE BEARING AND PISTON ROD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/102541
Kind Code:
A1
Abstract:
A thrust slide bearing (1) including a synthetic resin bearing body (4) having an annular upper surface (2) and an annular outer peripheral surface (3); a synthetic resin bearing body (6) relatively rotatably superposed on the bearing body (4); a synthetic resin thrust slide bearing piece (7) placed between the annular upper surface (2) of the bearing body (4) and the annular lower surface (5) of the bearing body (6); an annular upper cover (10) having an annular inner peripheral surface (9) engaging with an annular outer peripheral surface (8) of the bearing body (4); and an annular metal plate (15) placed between an annular upper surface (11) of the bearing body (6) and a lower surface (14) of the annular upper cover (10).

Inventors:
KANEKO RYOHEI (JP)
YOSHIDA ATSUSHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/000257
Publication Date:
August 28, 2008
Filing Date:
February 19, 2008
Export Citation:
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Assignee:
OILES INDUSTRY CO LTD (JP)
KANEKO RYOHEI (JP)
YOSHIDA ATSUSHI (JP)
International Classes:
F16C17/04; B60G3/28; B60G13/06; B60G15/06; F16C33/20; F16F9/54
Foreign References:
JP2004263773A2004-09-24
JP2004176728A2004-06-24
JPS63101326U1988-07-01
JPS5740749U1982-03-05
JPH08326758A1996-12-10
JP2004263773A2004-09-24
JP2004225754A2004-08-12
Other References:
See also references of EP 2123922A4
Attorney, Agent or Firm:
TAKADA, Takeshi (Hanabusa Building12-6, Minamiaoyama 5-chom, Minato-ku Tokyo 62, JP)
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Claims:
 環状上面及び環状係合外周面を有した合成樹脂製の環状の第一の軸受体と、この第一の軸受体に当該第一の軸受体の軸心の回りで相対的に回転自在となるように重ね合わされると共に第一の軸受体の環状上面に対面した環状下面を有する合成樹脂製の環状の第二の軸受体と、第一の軸受体の環状上面及び第二の軸受体の環状下面間に介在されていると共に第一の軸受体の環状上面及び第二の軸受体の環状下面のうちの少なくとも一方に摺動自在に接触した下面及び上面のうちの少なくとも一方を有したスラスト滑り軸受手段と、第一の軸受体の環状係合外周面に係合する環状係合内周面を有した環状上カバーと、第二の軸受体の環状上面に下面で接触すると共に上面で環状上カバーの下面に接触して第二の軸受体の環状上面及び環状上カバーの下面間に介在されている環状板金とを具備しており、環状板金は、第一及び第二の軸受体並びに環状上カバーの環状内周面の内径よりも小さな径を有した環状内周面を具備しているスラスト滑り軸受。
 環状上カバーは、環状板金の環状外周面が接触する環状内周面を有している請求項1に記載のスラスト滑り軸受。
 請求項1又は2に記載のスラスト滑り軸受と、ショックアブソーバのピストンロッドとを具備しており、ピストンロッドは、第一及び第二の軸受体の環状内周面で規定される貫通孔に配された大径部と、この大径部よりも小径であって大径部に一体的に形成されていると共に環状板金の内周面で規定される貫通孔に配された小径部と、この小径部に刻設されたねじ部とを具備しており、環状板金は、ピストンロッドの大径部及び小径部間の環状凹段部面と、ねじ部に螺合されたナットの環状面とに挟持されているスラスト滑り軸受とピストンロッドとの組合せ機構。
 四輪自動車におけるストラット型サスペンションに用いるための請求項3に記載のスラスト滑り軸受とピストンロッドとの組合せ機構。
Description:
スラスト滑り軸受及びこのスラ ト滑り軸受とピストンロッドとの組合せ機

 本発明は、スラスト滑り軸受、特に四輪 動車におけるストラット型サスペンション( マクファーソン式)の滑り軸受として組込ま て好適なスラスト滑り軸受及びこのスラス 滑り軸受とピストンロッドとの組合せ機構 関する。

特開平8-326758号公報

特開2004-263773号公報

特開2004-225754号公報

 四輪自動車の前輪に用いられるストラッ 型サスペンションは、一般に、主軸と一体 なった外筒の中に油圧式ショックアブソー を内蔵したストラットアッセンブリにコイ ばねを組合せた構造をもっている。斯かる スぺンションにおいては、ステアリング操 においてストラットアッセンブリがコイル ねと共に回る際に、ストラットアッセンブ のピストンロッドが回る形式のものと、ピ トンロッドが回らない形式のものとがある 、いずれの形式においてもストラットアッ ンブリの円滑な回動を許容するべく、スト ットアッセンブリの車体への取付機構とコ ルばねの上部ばね座部材との間に、ころが 軸受に代えて、合成樹脂製のスラスト滑り 受が使用される場合がある。

 ところで、ストラットアッセンブリの車 への取付機構においては、油圧式ショック ブソーバのピストンロッドの一端を支持す ために取付板が用いられるのであるが、斯 る取付機構であると、ピストンロッドの一 を支持する取付板を必要とする上に、複雑 構造となって、高コストを招来している。

 本発明は、前記諸点に鑑みてなされたも であって、その目的とするところは、スト ットアッセンブリの車体への取付機構の取 板に代えてピストンロッドの一端を支持で 、而して、取付機構を簡単化し得てコスト 減を図り得るスラスト滑り軸受及びこのス スト滑り軸受とピストンロッドとの組合せ 構を提供することにある。

 本発明のスラスト滑り軸受は、環状上面 び環状係合外周面を有した合成樹脂製の環 の第一の軸受体と、この第一の軸受体に当 第一の軸受体の軸心の回りで相対的に回転 在となるように重ね合わされると共に第一 軸受体の環状上面に対面した環状下面を有 る合成樹脂製の環状の第二の軸受体と、第 の軸受体の環状上面及び第二の軸受体の環 下面間に介在されていると共に第一の軸受 の環状上面及び第二の軸受体の環状下面の ちの少なくとも一方に摺動自在に接触した 面及び上面のうちの少なくとも一方を有し スラスト滑り軸受手段と、第一の軸受体の 状係合外周面に係合する環状係合内周面を した環状上カバーと、第二の軸受体の環状 面に下面で接触すると共に上面で環状上カ ーの下面に接触して第二の軸受体の環状上 及び環状上カバーの下面間に介在されてい 環状板金とを具備しており、ここで、環状 金は、第一及び第二の軸受体並びに環状上 バーの環状内周面の内径よりも小さな径を した環状内周面を具備している。

 本発明によるスラスト滑り軸受によれば 第一及び第二の軸受体並びに環状上カバー 環状内周面の径よりも小さな径を有した環 内周面を具備した環状板金が第二の軸受体 環状上面に下面で接触すると共に上面で環 上カバーの下面に接触して第二の軸受体の 状上面及び環状上カバーの下面間に介在さ ているために、斯かる環状板金でピストン ッドの一端を支持でき、ストラットアッセ ブリの車体への取付機構におけるピストン ッドの一端を支持するための取付板を省き 、而して、取付機構を簡単化し得てコスト 減を図り得る。

 好ましい例では、環状上カバーは、環状 金の環状外周面が接触する環状内周面を有 ており、斯かる例では、環状板金を環状上 バーに対して位置決めできる結果、接着剤 を用いて環状板金を第二の軸受体及び環状 カバーに固定する必要がない。環状板金の 二の軸受体及び環状上カバーへの固定は、 合により接着剤等を用いて行ってもよいが これに代えて又はこれと共に、突起と貫通 又は凹所との嵌合により行わせてもよい。 起及び貫通孔又は凹所の夫々は、一個でも いが、二個以上であるとよい。

 本発明において、スラスト滑り軸受手段 、第一の軸受体及び第二の軸受体とは別体 合成樹脂製のスラスト滑り軸受片を具備し いても、これに代えて、第一の軸受体及び 二の軸受体のうちの少なくとも一方に一体 に形成された合成樹脂製のスラスト滑り軸 部を具備していてもよい。

 両軸受体は、ポリアセタール樹脂、ポリ ミド樹脂、熱可塑性ポリエステル樹脂、ポ オレフィン樹脂、ポリカーボネート樹脂及 フッ素樹脂のうちの少なくとも一つを含む 成樹脂からなっているとよい。スラスト滑 軸受手段をスラスト滑り軸受片をもって具 化する場合には、斯かるスラスト滑り軸受 は、ポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂 熱可塑性ポリエステル樹脂、ポリオレフィ 樹脂及びフッ素樹脂のうちの少なくとも一 を含む合成樹脂からなっているとよく、第 及び第二の軸受体の夫々には、スラスト滑 軸受片を構成する合成樹脂と同様の合成樹 が使用され得るが、特にスラスト滑り軸受 に使用される合成樹脂と摩擦特性の良好な 合せの合成樹脂が使用され、その望ましい 合せについて例示すると、スラスト滑り軸 片と第一及び第二の軸受体とに対して、ポ アセタール樹脂とポリアミド樹脂との組合 、ポリオレフィン樹脂、特にポリエチレン 脂とポリアセタール樹脂との組合せ、ポリ セタール樹脂と熱可塑性ポリエステル樹脂 特にポリブチレンテレフタレート樹脂との 合せ及びポリアセタール樹脂とポリアセタ ル樹脂との組合せがある。

 環状上カバーは、好ましい例ではポリア タール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリブチレ テレフタレート樹脂などの熱可塑性合成樹 からなっているが、これに代えてこれら熱 塑性合成樹脂にガラス繊維、ガラス粉末、 ラスビーズ、炭素繊維などの無機充填材で 強された強化熱可塑性合成樹脂であっても い。環状板金は、好ましい例では鋼、ステ レスなどの鋼板からなっているが、これに えて銅合金、チタン合金などの非鉄合金板 あってもよい。

 本発明のスラスト滑り軸受とピストンロ ドとの組合せ機構、好ましい例では、四輪 動車におけるストラット型サスペンション 用いるための組合せ機構は、上記のいずれ の態様のスラスト滑り軸受と、ショックア ソーバのピストンロッドとを具備しており ここで、ピストンロッドは、第一及び第二 軸受体の内周面で規定される貫通孔に配さ た大径部と、この大径部よりも小径であっ 大径部に一体的に形成されていると共に環 板金の内周面で規定される貫通孔に配され 小径部と、この小径部に刻設されたねじ部 を具備しており、ここで、環状板金は、ピ トンロッドの大径部及び小径部間の環状凹 部面と、ねじ部に螺合されたナットの環状 とに挟持されている。

 本発明によれば、ストラットアッセンブ の車体への取付機構の取付板に代えてピス ンロッドの一端を内蔵された環状板金を介 て支持でき、而して、取付機構を簡単化し てコスト低減を図り得るスラスト滑り軸受 びこのスラスト滑り軸受とピストンロッド の組合せ機構を提供することができる。

 次に本発明の実施の形態を、図に示す好 しい例に基づいて更に詳細に説明する。な 、本発明はこれら例に何等限定されないの ある。

図1は、本発明の実施の形態の一例の断面図
図2は、図1に示す例の軸受体の断面図、
図3は、図1に示す例のスラスト滑り軸受片の 面図、
図4は、図1に示す例の軸受体の断面図、
図5は、図1に示す例の環状板金の斜視図、
図6は、図1に示す例の環状上カバーの断面図 そして、
図7は、図1に示す例をストラット型サスペン ョンに用いた例の断面図である。

 図1から図6において、本例のスラスト滑 軸受1は、環状上面2及び環状外周面3を有し 合成樹脂製の環状の軸受体4と、軸受体4に当 該軸受体4の軸心Oの回りでR方向に相対的に回 転自在となるように重ね合わされると共に軸 受体4の環状上面2に対面した環状下面5を有す る合成樹脂製の環状の軸受体6と、軸受体4の 状上面2及び軸受体6の環状下面5間に介在さ ているスラスト滑り軸受手段としての軸受 4及び軸受体6とは別体の環状の合成樹脂製 スラスト滑り軸受片7と、軸受体4の環状係合 外周面8に係合する環状係合内周面9を有した 状上カバー10と、軸受体6の環状上面11に下 12で接触すると共に上面13で環状上カバー10 下面14に接触して軸受体6の環状上面11及び環 状上カバー10の下面14間に介在されている環 板金15とを具備している。

 軸受体4は、環状上面2、環状外周面3、環 内周面21及び環状下面22を有した環状の下側 軸受本体23と、下側軸受本体23の環状上面2に 体形成されていると共に環状上面2から環状 下面5に向かって突出した環状の内側突出部24 と、下側軸受本体23の環状下面22に一体形成 れていると共に環状下面22から下方に向かっ て突出した円筒部25と、下側軸受本体23の環 上面2に一体形成されていると共に内側突出 24よりも径方向外側に配された環状の外側 出部26と、下側軸受本体23及び外側突出部26 一体形成されていると共に下側軸受本体23の 環状外周面3の一部及び外側突出部26の環状の 外周面から径方向外側に突出した環状の係合 突起27とを具備している。

 下側軸受本体23は、内側突出部24よりも径 方向内側の部位では内側突出部24よりも径方 外側の部位に対して薄肉に形成されており 内側突出部24は、環状内周面21の径よりも大 きな径を有した円筒状の内周面41と、外側突 部26の内周面42及び環状上面2と協同して円 状の凹所43を規定する円筒状の外周面44と、 状下面5に環状の隙間45をもって対面する環 頂面46とを有しており、環状外周面47を有す る円筒部25は、環状内周面21と面一になった 状内周面48を有しており、内周面42を有した 側突出部26は、環状頂面46と面一になってい ると共に環状下面5に環状の隙間49をもって対 面した環状頂面50を有しており、環状外周面3 及び環状係合外周面8は、環状の隙間51をもっ て環状係合内周面9と対面しており、環状内 面21及び48は貫通孔52を規定しており、内周 41は、貫通孔52と同心であって貫通孔52より 大径の貫通孔53を規定している。

 軸受体6は、環状下面5、環状上面11、環状 内周面61及び環状外周面62を有した上側軸受 体63と、上側軸受本体63の環状下面5に一体形 成されていると共に環状下面5から下側軸受 体23の環状上面2に向かって垂下した環状突 部64とを有している。

 下側軸受本体23より薄肉の上側軸受本体63 は、環状上面11の径方向外周側に環状の凹溝6 5を有しており、環状突出部64は、環状内周面 61と面一であって環状内周面21より大径の環 内周面66と、内周面41よりも小径であって環 の隙間51をもって内周面41と対面している外 周面67と、環状上面2に環状の隙間68をもって 面する環状頂面69とを有しており、環状内 面61及び66は、貫通孔52よりも大径であって 通孔53よりも小径の貫通孔70を規定している

 凹所43は、径方向外周側では、隙間49及び 隙間51からなるラビリンスを介して外部に連 されており、径方向内周側では、隙間45、51 及び68からなるラビリンスを介して貫通孔53 連通している。

 径方向において内側突出部24と外側突出 26との間の凹所43に配されて、しかも、これ 内側突出部24及び外側突出部26の環状の外周 面44及び内周面42に環状の内周面75及び外周面 76でR方向に相対的に回転自在に接触して径方 向に関して位置決めされた円盤状のスラスト 滑り軸受片7は、平坦な環状下面5及び環状上 2の夫々にR方向に相対的に滑り自在に接触 る平坦な環状の上面77及び下面78と、上面77 び下面78の夫々において径方向であって放射 状に伸びる複数の溝79及び複数の溝79に連通 た環状の溝80とを有しており、上面77及び下 78は、環状下面5及び環状上面2と同様に、軸 心Oに直交して平坦に伸びており、上面77及び 下面78の夫々の複数の溝79及び溝80には、グリ ース等の潤滑剤が溜められるようになってい る。

 環状上カバー10は、軸心Oに直交して伸び 平坦な下面14及び環状の平坦な上面85並びに 環状内周面86を有した円盤状部87と、円盤状 87に一体的に形成されていると共に円筒状の 外周面88を有した円筒状部89とを有しており 上面85と外周面88とは、凸状の湾曲面90を介 て連接されており、円筒状部89は、環状内周 面91と、環状内周面91に環状の段部平面92を介 して連接されていると共に環状内周面91より 大径の円筒状の内周面93と、内周面93に連接 されている環状係合内周面9とを有しており 環状内周面86は貫通孔94を規定しており、段 平面92は、凹溝65よりも径方向外側で環状の 隙間をもって環状上面11に対面しており、内 面93は、環状の隙間をもって環状外周面62に 対面している。

 環状板金15は、環状の下面12及び上面13に えて、貫通孔52、70及び94の径よりも小さい r1、即ち、軸受体4及び6並びに環状上カバー 10の環状内周面21、48、61、66及び86の径よりも 小さな径r1を有した環状内周面101と、環状内 面91と同径の径r2を有した環状外周面102とを 有しており、環状内周面101は、貫通孔94より 小径の貫通孔103を規定しており、環状外周 102は、環状上カバー10の環状内周面91に接触 している。

 以上のスラスト滑り軸受1では、環状係合 外周面8への環状係合内周面9の合成樹脂の撓 性を利用したスナップフィット式の係合で って軸受体4と環状上カバー10とは、重ね合 されたスラスト滑り軸受片7、軸受体6及び 状板金15を挟んで互いに重ね合わされて連結 されており、軸心Oの周りの軸受体6に対する 受体4の相対的なR方向の回転において、ス スト滑り軸受片7の上面77と上側軸受本体63の 環状下面5との間の低摩擦の摺動又はスラス 滑り軸受片7の下面78と下側軸受本体23の環状 上面2との間の低摩擦の摺動を生じさせ、而 て、軸心Oの周りの軸受体6に対する軸受体4 相対的なR方向の回転を極めて低い摩擦抵抗 もって行わせる。

 斯かるスラスト滑り軸受1は、図7に示す うに、ピストンロッド111を具備した油圧式 ショックアブソーバ(図示せず)と斯かる油圧 式のショックアブソーバを取り囲んで配され たコイルばね112とを有した車両のストラット 型サスペンション113を取付機構114を介して車 体に取り付けられる。

 車両、例えば四輪自動車におけるストラ ト型サスペンション113は、油圧式のショッ アブソーバ及びコイルばね112に加えて、コ ルばね112の一端を受容する上部ばね座部材1 15と、ピストンロッド111を取り囲んで配され バンプストッパ116とを具備しており、取付 構114は、心金117が埋設された弾性部材118と 上部ばね座部材115及び下側軸受本体23の環 下面22の間に介在されたスペーサ部材119とを 具備しており、スラスト滑り軸受1は、取付 構114の弾性部材118とスペーサ部材119を介し ストラット型サスペンション113の上部ばね 部材115との間に配されており、スラスト滑 軸受1を囲繞した弾性部材118は、環状上カバ 10の上面85及び湾曲面90に接触して配されて る。

 ピストンロッド111は、貫通孔52、53及び70 配された大径部121と、大径部121よりも小径 あって大径部121に一体的に形成されている 共に貫通孔94及び103に配された小径部122と 小径部122に刻設されたねじ部123とを具備し おり、環状板金15は、ピストンロッド111の大 径部121及び小径部122間の環状凹段部面124と、 ねじ部123に螺合されたナット125の環状面126と に挟持されている。

 大径部121は、貫通孔52におけるその外周 127で環状内周面21及び48にR方向に回転自在に 接触しており、ナット125の外周面には、弾性 部材118の環状の内周面128が接触しており、軸 受体6及び環状上カバー10は、環状凹段部面124 と環状面126とに挟持された環状板金15を介し R方向に回転しないように弾性部材118に保持 されている。

 以上のスラスト滑り軸受1とピストンロッ ド111との組合せ機構では、ステアリング操作 によりコイルばね112が軸心Oの周りでR方向に 動されると、軸受体6に対して軸受体4が同 にR方向に相対的に回転され、軸受体4のこの 回転は、軸受体4及び軸受体6間に配されたス スト滑り軸受片7により滑らかになされ、し たがってステアリング操作も抵抗なく行われ る。

 スラスト滑り軸受1によれば、軸受体4及 6並びに環状上カバー10の環状内周面21、48、6 1、66及び86の径よりも小さな径を有した環状 周面101を具備した環状板金15が軸受体6の環 上面11に下面12で接触すると共に上面13で環 上カバー10の下面14に接触して軸受体6の環 上面11及び環状上カバー10の下面14間に介在 れているために、斯かる環状板金15でピスト ンロッド111の一端を支持でき、ストラットア ッセンブリの車体への取付機構におけるピス トンロッド111の一端を支持するための取付板 を省き得、而して、取付機構を簡単化し得て コスト低減を図り得る。

 以上のスラスト滑り軸受1は、スラスト滑 り軸受手段として、軸受体4及び軸受体6とは 体のスラスト滑り軸受片7を具備した例であ るが、これに代えて、スラスト滑り軸受手段 として軸受体4の環状上面2及び軸受体6の環状 下面5のうちの少なくとも一方に一体的に形 された合成樹脂製の環状のスラスト滑り軸 部を具備していてもよい。