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Title:
TWO-PACK TYPE HAIR DYEING OR BLEACHING PREPARATION
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/136441
Kind Code:
A1
Abstract:
The invention relates to an improvement in the foam quality and ejectability in ejecting a mixed lotion composed of the first and second lotions constituting a two-pack type hair-dyeing or -bleaching preparation in the form of foam by the use of a squeeze container. The two-pack type hair-dyeing or -bleaching preparation (1) of the invention comprises the first lotion (A1) containing an alkali agent, the second lotion (A2) containing hydrogen peroxide, and a squeeze container (6) for ejecting a mixed lotion (A3) composed of the first and second lotions (A1, A2) in the form of foam. The first lotion (A1) or the second lotion (A2) contains a foaming agent and the mixed lotion (A3) exhibits a viscosity (at 25°C) of 1 to 100mPa s. The squeeze foamer (5) of the squeeze container (6) comprises a gas-liquid mixing chamber (12), a foam homogenizing means (14) for homogenizing the foam of the mixed lotion formed in the chamber (12), and an ejection opening (17) for ejecting the homogenized foam and the ratio of the total volume of the first and second lotions to the capacity of the container body is 0.30 to 0.60. In the body-part cross section of the container body, the ratio of the mixer axis to the major axis is adjusted to 0.50 to 1.0 with the area adjusted to 12 to 30cm2.

Inventors:
FUJINUMA HIROYUKI (JP)
MATSUMOTO SHYUHEI (JP)
CHIBA TETSUYA (JP)
INAGAWA YOSHINORI (JP)
KODAMA DAISUKE (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/058137
Publication Date:
November 13, 2008
Filing Date:
April 25, 2008
Export Citation:
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Assignee:
KAO CORP (JP)
FUJINUMA HIROYUKI (JP)
MATSUMOTO SHYUHEI (JP)
CHIBA TETSUYA (JP)
INAGAWA YOSHINORI (JP)
KODAMA DAISUKE (JP)
International Classes:
A61K8/02; A45D19/00; A61K8/19; A61K8/22; A61Q5/08; A61Q5/10; B05B11/04; B65D47/06
Foreign References:
JP2006124279A2006-05-18
JP2004339216A2004-12-02
JPH07215353A1995-08-15
JPH09227347A1997-09-02
JPH10167938A1998-06-23
JP2004339216A2004-12-02
JP2006124279A2006-05-18
JPH07215352A1995-08-15
Other References:
SAITO H.: "Foamer Yoki no Tokucho to Saikin no Gijutsu Doko", FRAGRANCE JOURNAL, vol. 34, no. 7, 15 July 2006 (2006-07-15), pages 54 - 59, XP008103913
FOOD & PACKAGING, vol. 35, no. 10, 1994, pages 588 - 593, XP008116972
FOOD & PACKAGING, vol. 34, no. 9, 1993, pages 531 - 535, XP008117078
See also references of EP 2062562A4
Attorney, Agent or Firm:
TAJIME & TAJIME (New-Well-Ikuta Bldg.26-28, Mita 1-chome, Tama-k, Kawasaki-shi Kanagawa 34, JP)
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Claims:
 アルカリ剤を含有する第1剤と過酸化水素を含有する第2剤とからなる二剤式染毛用又は脱色用組成物、及び前記第1剤と第2剤との混合液を泡状に吐出させるスクイズ容器を備え、
前記第1剤又は第2剤の少なくとも一方が起泡剤を含有し、
第1剤と第2剤との混合液の粘度(25℃)が1~100mPa・sであり、
スクイズ容器が、容器本体及びスクイズフォーマーを有し、
スクイズフォーマーが、容器本体内の空気と混合液との混合により混合液を発泡させる気液混合室、気液混合室で発泡した混合液の泡を均質化する泡均質化手段、及び均質化した泡を吐出させる吐出口を有し、
第1剤と第2剤との合計容積と容器本体の内容積との比(合計容積/内容積)が0.30~0.60である二剤式染毛用又は脱色用毛髪化粧品。
 アルカリ剤を含有する第1剤と過酸化水素を含有する第2剤とからなる二剤式染毛用又は脱色用組成物、及び第1剤と第2剤の混合液を泡状に吐出させるスクイズ容器を備え、第1剤又は第2剤の少なくとも一方が起泡剤を含有し、
第1剤と第2剤の混合液の粘度(25℃)が1~100mPa・sであり、
スクイズ容器が、容器本体及びスクイズフォーマーを有し、
スクイズフォーマーが、容器本体内の空気と混合液との混合により混合液を発泡させる気液混合室、気液混合室で発泡した混合液の泡を均質化する泡均質化手段、及び均質化した泡を吐出させる吐出口を有し、
第1剤と第2剤との合計容積と容器本体の内容積との比(合計容積/内容積)が0.30~0.70であり、
容器本体の胴部外形が、容器本体の高さ方向の中央部において短径と長径の比が0.50~1.0の横断面を有する二剤式染毛用又は脱色用毛髪化粧品。
 アルカリ剤を含有する第1剤と過酸化水素を含有する第2剤とからなる二剤式染毛用又は脱色用組成物、及び第1剤と第2剤の混合液を泡状に吐出させるスクイズ容器を備え、第1剤又は第2剤の少なくとも一方が起泡剤を含有し、
第1剤と第2剤の混合液の粘度(25℃)が1~100mPa・sであり、
スクイズ容器が、容器本体及びスクイズフォーマーを有し、
スクイズフォーマーが、容器本体内の空気と混合液との混合により混合液を発泡させる気液混合室、気液混合室で発泡した混合液の泡を均質化する泡均質化手段、及び均質化した泡を吐出させる吐出口を有し、
第1剤と第2剤との合計容積と容器本体の内容積との比(合計容積/内容積)が0.30~0.70であり、
容器本体の胴部外形が、容器本体の高さ方向の中央部において面積12~30cm 2  の横断面を有する二剤式染毛用又は脱色用毛髪化粧品。
 容器本体がポリオレフィン系樹脂からなり、容器本体の樹脂量w(g)と容器本体の内容積V(mL)の2/3乗との比(w/V 2/3 )が0.40~0.60である請求項1~3のいずれかに記載の二剤式染毛用又は脱色用毛髪化粧品。
 スクイズフォーマーが、容器本体の内部空間と気液混合室とを連通させる空気導入路と、気液混合室から容器本体底部側に伸びたディップチューブを備え、空気導入路の最狭部の開口面積と、ディップチューブの流路断面積との比(最狭部の開口面積/流路断面積)が、0.05~0.25である請求項1~3のいずれかに記載の二剤式染毛用又は脱色用毛髪化粧品。
 スクイズ容器を正立させたときの吐出口の開口面に垂直な軸と鉛直方向とのなす角度が10~80°となるように吐出口を形成する請求項1~3のいずれかに記載の二剤式染毛用又は脱色用毛髪化粧品。
 
Description:
二剤式染毛用又は脱色用毛髪化 品

 本発明は、二剤式染毛用又は脱色用組成 を構成する第1剤と第2剤、及びこれらの混 液を充填するスクイズ容器を備えた二剤式 毛用又は脱色用毛髪化粧品に関する。

 液体の内容物を収容し、その内容物を吐 させる吐出容器の一つにスクイズ容器があ 。スクイズ容器は、容器本体に取り付ける ャップの種類により、ノズルキャップ付ス イズ容器、スクイズフォーマー付スクイズ 器等に分類する事ができる。

 これらスクイズ容器を用いた製品を完成 せるには、内容物の物性や使用目的等によ 、多種多様な材質、形状等を選択し、1回あ たりの吐出量、内容物を液状又は泡状のいず れで吐出させるかという吐出形態、吐出頻度 等を踏まえて設計する必要がある。こういっ た選択・設計は、容器の当業者と内容物の当 業者との共同作業をもってしても、膨大な作 業が必要となり、新製品開発にはしばしば非 常な困難がつきまとう。

 例えば、洗顔化粧料は、1回あたり1g前後 吐出量を1日に数回程度の頻度で使用するも のである。そして洗顔化粧料を収容する容器 は、数ヶ月~数年間にわたり内容物が入った 態で放置され、吐出形態については液体の ま、あるいはきめ細かな泡状、といった条 が課せられ、これらの条件に最適な材質等 選択し、設計する必要がある。

 一方、二剤式染毛用又は脱色用組成物は アルカリ剤を含有する第1剤と、過酸化水素 を含有する第2剤とからなり、使用直前に第1 と第2剤とを充分に混合して用い、混合後に はすぐに全てを使いきってしまう必要がある 。また、第1剤と第2剤の混合液は毛髪に適用 、30分前後放置する必要があり、その間タ 落ちない事が求められる。そのため、混合 を液状のまま毛髪に適用するには、少なく も粘度が数千mPa・sのジェル状あるいはクリ ム状の剤型とすることが求められ、そのよ な剤型の二剤式染毛用又は脱色用組成物を 容する容器としては、髪への適用のしやす 、組成物による容器の腐食の問題等を考慮 て、一般にノズルキャップ付スクイズ容器 使用されている。

 しかしながら、ジェル状あるいはクリー 状の剤型の二剤式染毛用又は脱色用組成物 用いてムラなく染色又は脱色するには、そ らの混合液の粘度が前述の通り高いため、 練を要する上に、予め毛髪をブロッキング( 毛髪を、前頭部、側頭部、後頭部などの部位 ごとに束ねておくこと)する必要があり、非 に手間と時間を要する。

 近年、この問題を解決するため、第1剤と第 2剤との少なくとも一方に起泡剤を含有させ 二剤式染毛用又は脱色用組成物が提案され いる(特許文献1、特許文献2)。これら第1剤と 第2剤との混合液をフォーマー容器により泡 に吐出させて毛髪に適用すると、手間なく 単に染色又は脱色する事ができる。

特開2004-339216号公報

特開2006-124279号公報

 特許文献1、特許文献2には、二剤式染毛 又は脱色用組成物の第1剤と第2剤の混合液を 泡状に吐出させるフォーマー容器として、公 知のポンプフォーマー容器、スクイズ容器等 が記載されている。

 しかしながら、第1剤と第2剤の混合液の 出操作を円滑に繰り返せるようにし、また 状の混合液を髪に適用して30分前後放置して も液ダレせず、しかもムラなく染色又は脱色 する事ができるようにするためには、フォー マー容器に更なる検討が必要であった。

 本発明者らは、二剤式染毛用又は脱色用 成物の第1剤と第2剤の混合液をスクイズ容 で泡状に吐出させる場合に、スクイズ容器 充填した混合液の液量と容器本体の内容積 の比、容器本体の横断面形状や横断面面積 いった要因が泡質に大きく影響することを 出し、これらを特定の範囲とすることで泡 を制御でき、引いては液ダレせずしかもム 無く染色又は脱色する事ができることを見 し、本発明を完成させた。

 即ち、第1の本発明は、アルカリ剤を含有す る第1剤と過酸化水素を含有する第2剤とから る二剤式染毛用又は脱色用組成物、及び第1 剤と第2剤の混合液を泡状に吐出させるスク ズ容器を備え、
第1剤又は第2剤の少なくとも一方が起泡剤を 有し、
第1剤と第2剤の混合液の粘度(25℃)が1~100mPa・s であり、
スクイズ容器が、容器本体及びスクイズフォ ーマーを有し、
スクイズフォーマーが、容器本体内の空気と 混合液との混合により混合液を発泡させる気 液混合室、気液混合室で発泡した混合液の泡 を均質化する泡均質化手段、及び均質化した 泡を吐出させる吐出口を有し、
第1剤と第2剤の合計容積と容器本体の内容積 の比(合計容積/内容積)が0.30~0.60である二剤 染毛用又は脱色用毛髪化粧品を提供する。

 第2の本発明は、アルカリ剤を含有する第1 と過酸化水素を含有する第2剤とからなる二 式染毛用又は脱色用組成物、及び第1剤と第 2剤の混合液を泡状に吐出させるスクイズ容 を備え、
第1剤又は第2剤の少なくとも一方が起泡剤を 有し、
第1剤と第2剤の混合液の粘度(25℃)が1~100mPa・s であり、
スクイズ容器が、容器本体及びスクイズフォ ーマーを有し、
スクイズフォーマーが、容器本体内の空気と 混合液との混合により混合液を発泡させる気 液混合室、気液混合室で発泡した混合液の泡 を均質化する泡均質化手段、及び均質化した 泡を吐出させる吐出口を有し、
第1剤と第2剤の合計容積と容器本体の内容積 の比(合計容積/内容積)が0.30~0.70であり、
容器本体の胴部外形が、容器本体の高さ方向 の中央部において短径と長径の比が0.50~1.0の 断面を有する二剤式染毛用又は脱色用毛髪 粧品を提供する。

 第3の本発明は、アルカリ剤を含有する第1 と過酸化水素を含有する第2剤とからなる二 式染毛用又は脱色用組成物、及び第1剤と第 2剤の混合液を泡状に吐出させるスクイズ容 を備え、
第1剤又は第2剤の少なくとも一方が起泡剤を 有し、
第1剤と第2剤の混合液の粘度(25℃)が1~100mPa・s であり、
スクイズ容器が、容器本体及びスクイズフォ ーマーを有し、
スクイズフォーマーが、容器本体内の空気と 混合液との混合により混合液を発泡させる気 液混合室、気液混合室で発泡した混合液の泡 を均質化する泡均質化手段、及び均質化した 泡を吐出させる吐出口を有し、
第1剤と第2剤の合計容積と容器本体の内容積 の比(合計容積/内容積)が0.30~0.70であり、
容器本体の胴部外形が、容器本体の高さ方向 の中央部において面積12~30cm 2  の横断面を有する二剤式染毛用又は脱色用 髪化粧品を提供する。

 第1の本発明によれば、第1剤と第2剤の混 液が起泡剤を含有すると共に特定の粘度を し、特定のスクイズフォーマーを備えたス イズ容器を使用し、さらに第1剤と第2剤の 計容積と容器本体の内容積との比(合計容積/ 内容積)を0.30~0.60としているので、スクイズ 繰り返した際の混合液の泡質を、スクイズ 開始当初から最後まで極めてきめ細かくす ことができ、液ダレせずしかもムラ無く染 又は脱色する事ができるといった染毛性能 優れたものとすることができる。また、ス イズの開始当初から最後まで1回のスクイズ 片手の上に取るのに適切な略3g以上の泡を 出させ、毛髪に必要な全吐出量に対応する クイズの繰り返し数を低減させることがで る。よって、毛髪全体に混合液の泡を適用 る場合でも手の疲れが引き起こされないよ にすることが可能となる。

 第2の本発明によれば、第1の本発明と同 の混合液とスクイズフォーマーを使用し、 らに容器本体の胴部外形に、容器本体の高 方向の中央部において短径と長径の比が0.50~ 1.0の横断面をもたせているので、スクイズ容 器から吐出される混合液の泡質をきめ細かく することができ、液ダレせずしかもムラ無く 染色又は脱色する事ができるといった染毛性 能に優れたものとすることができる。また、 1回のスクイズで片手の上に取るのに適切な 3g以上の泡を吐出させると共に、スクイズし た容器の復元性を向上させることができる。 よって、安定した泡質で連続的にスクイズを 繰り返すことが容易となる。

 第3の本発明によれば、第1の本発明と同様 混合液とスクイズフォーマーを備え、さら 、容器本体の胴部外形に、容器本体の高さ 向の中央部において面積12~30cm 2  の横断面をもたせているので、スクイズ容 から吐出される混合液の泡質をきめ細かく ることができ、液ダレせずしかもムラ無く 色又は脱色する事ができるといった染毛性 に優れたものとすることができる。また、 器本体が把持しやすくなり、1回のスクイズ の吐出量を多くすることが容易となり、1回 スクイズで片手の上に取るのに適切な略3g以 上の泡を吐出させることが容易となる。よっ て、毛髪全体に混合液の泡を適用する場合で も、手の疲れが引き起こされないようにする ことが可能となる。

第1の本発明の一態様の二剤式染毛用 は脱色用化粧品であって、第1剤と第2剤の混 合前の模式図である。 第1の本発明の一態様の二剤式染毛用 は脱色用化粧品であって、第1剤と第2剤の混 合後の模式図である。 スクイズ容器の断面図である。 スクイズ時のスクイズ容器の断面図で る。 スクイズ容器の横断面の説明図である スクイズ容器を傾けた状態の模式図で る。 ノズル付きの二剤式染毛用又は脱色用 髪化粧品の説明図である。 第1剤と第2剤の混合後のスクイズ容器 模式図である。

符号の説明

 1  二剤式染毛用又は脱色用毛髪化粧品
 2  第1容器
 3  第2容器
 4  第2容器の容器本体、スクイズ容器の容 本体
 5  スクイズフォーマー
 6、6B  スクイズ容器
 7  キャップ部
 8  ヘッド部
 10  混合器
 11  気液混合室
 12  空気導入路
 13  ディップチューブ
 14  泡均質化手段
 15  通液路
 16  通液路
 17  吐出口
 18  泡均質化手段
 19  間隙
 20  逆止弁
 21  吐出ノズル
 A1  第1剤
 A2  第2剤
 A3  混合液
 La  短径
 Lb  長径
 Lx  吐出口の開口面に垂直な軸
 Ly  鉛直方向
 S  容器本体の横断面

 以下、図面を参照しつつ本発明を詳細に 明する。なお、各図中、同一符号は同一又 同等の構成要素を表している。

 図1Aは、第1の本発明の二剤式染毛用又は 色用毛髪化粧品の一態様の模式図であって 第1剤と第2剤の混合前の状態を表し、図1Bは 第1剤と第2剤の混合後の状態を表している。

 図1Aに示すように、この二剤式染毛用又 脱色用毛髪化粧品1は、第1容器2に充填され 第1剤A1と、第2容器3に充填された第2剤A2と、 スクイズフォーマー5からなっている。第2容 3の容器本体4はスクイズ容器の容器本体と なっており、容器本体4とスクイズフォーマ 5から図1Bに示すようにスクイズ容器6が構成 される。ここでスクイズ容器は、同一容器本 体内の空気と混合液との混合により混合液を 発泡させる方式であることが好ましく、この ような方式のスクイズ容器としては、図1Bに すスクイズ容器6のように正立で内容物を吐 出させるタイプ(例えば大和製罐製 S1スクイ フォーマー)の他、図7に示すスクイズ容器6B のように、液の吐出経路に逆止弁(図示せず) 設けることにより、正立時は空気導入路で る部分が倒立時は液導入路となり、一方で 立時は液導入路であるディップチューブが 立時は空気導入路となることで正立・倒立 ずれでも内容物を吐出させることができる イプ(例えば東洋製罐製スクイズフォーマー  RF-270)などを使用することができる。泡の吐 出性能の点からは、図1Bに示すような正立で 容物を吐出させるタイプが好ましい。

 なお、本発明において、二剤式染毛用又 脱色用組成物とは、第1剤と第2剤からなり それらを使用時に混合して用いる染毛用あ いは脱色用の組成物を含む概念である。染 用の場合、第1剤A1はアルカリ剤と染料を含 し、第2剤A2は過酸化水素を含有する。脱色 の場合、第1剤A1は染料を含有することなく ルカリ剤を含有し、第2剤A2は、過酸化水素 含有する。また、染毛用の場合も脱色用の 合も、過硫酸塩を含有する第3剤をも用いる 態も含まれる概念であり、その場合には、 1剤、第2剤及び第3剤が混合して用いられる

 第1の本発明の染毛用又は脱色用毛髪化粧 品1は、かかる二剤式染毛用又は脱色用組成 の第1剤A1又は第2剤A2の少なくとも一方に起 剤を含有させると共にその混合液A3を所定の 粘度に調整し、かつスクイズ容器6として特 のものを使用し、混合液A3の初期充填量と容 器本体4の内容積とを特定の比率とすること より、スクイズ容器から泡状に吐出される 合液A3の泡質と吐出性とをスクイズの開始当 初から最後まで改善したものである。

 ここで、第1剤A1が含有するアルカリ剤と ては、アンモニア、モノエタノールアミン のアルカノールアミン、水酸化ナトリウム 水酸化カリウム等を使用することができる また、適宜、緩衝剤として、炭酸水素アン ニウム、塩化アンモニウム等のアンモニウ 塩や、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム の炭酸塩などを添加することができる。

 アルカリ剤の濃度は、第1剤A1と第2剤A2の 合液A3におけるpHが8~12、好ましくは9~11とな ように適宜定められる。

 一方、第2剤A2が含有する過酸化水素の濃 は、好ましくは1~9質量%、より好ましくは3~6 質量%であり、第1剤A1と第2剤A2の混合液中の 酸化水素濃度を、好ましくは1~6質量%、より ましくは2~5質量%とする。また、第2剤A2のpH 、過酸化水素の分解抑制のため、好ましく pH2~6、より好ましくはpH2.5~4とする。

 第1剤A1と第2剤A2は、いずれも水を主たる 体とすることが好ましい。

 また、第1剤A1と第2剤A2の少なくとも一方 起泡剤を含有する。これにより、第1剤A1と 2剤A2の混合液A3をスクイズ容器6から吐出さ ることにより、容易に混合液A3を発泡させ かつその泡を持続させることができる。起 剤としては、起泡性を持つものであれば何 も良いが、界面活性剤が好ましい。界面活 剤としては、非イオン界面活性剤、アニオ 界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界 活性剤、半極性界面活性剤等が挙げられる この中でもアニオン界面活性剤を使用する とが好ましく、さらに両性界面活性剤も併 することがより好ましい。アニオン界面活 剤としては、例えば、アルキル硫酸塩、ポ オキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩等 使用することができる。両性界面活性剤と ては、脂肪酸アミドプロピルベタイン、ア キルジメチルアミンオキサイド、アルキル ルボキシメチルヒドロキシエチルイミダゾ ニウムベタイン、アルキルジメチルアミノ 酸ベタイン、スルホベタイン等を使用する とができる。

 また、一般に、第1剤A1がアンモニアや炭 塩を含み、高いイオン強度を有している場 が多い点に鑑み、第1剤A1には、染料の可溶 のために、あるいは感触向上のために、ポ オキシエチレンアルキルエーテル、アルキ ポリグルコシド、アルキルアルカノールア ド等の非イオン界面活性剤を含有させるこ が好ましく、中でも、アルキルポリグルコ ド又はポリオキシエチレンアルキルエーテ が好ましい。より具体的には、好ましいア キルポリグルコシドとしては、アルキル基 炭素数が8~14であって、グルコシドの縮合度 が平均で1~2のものが挙げられる。また、好ま しいポリオキシエチレンアルキルエーテルと しては、アルキル基の炭素数が10~18であって ポリオキシエチレンの平均重合度が5~40のも のが挙げられる。

 また、第2剤A2にも、感触向上のためポリ キシエチレンアルキルエーテル、アルキル リグルコシド、アルキルアルカノールアミ 等の非イオン界面活性剤や、塩化アルキル リメチルアンモニウム、塩化ジアルキルジ チルアンモニウム等のカチオン界面活性剤 使用することができる。

 二剤式組成物が染毛用のものである場合 、第1剤A1が含有する染料としては、酸化染 又は直接染料を挙げることができる。この 化染料としては、パラフェニレンジアミン パラアミノフェノール、トルエン-2,5-ジア ン、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)パラフェニ レンジアミン、2-(2-ヒドロキシエチル)パラフ ェニレンジアミン、4-アミノ-3-メチルフェノ ル、6-アミノ-3-メチルフェノール、オルト ミノフェノール、1-ヒドロキシエチル-4,5-ジ ミノピラゾール等の染料前駆体、レゾルシ 、2-メチルレゾルシン、メタアミノフェノ ル、パラアミノオルトクレゾール、5-(2-ヒド ロキシエチルアミノ)-2-メチルフェノール、 タフェニレンジアミン、2,4-ジアミノフェノ シエタノール、1-ナフトール等のカップラ が挙げられる。直接染料としては、パラニ ロオルトフェニレンジアミン、パラニトロ タフェニレンジアミン、ベーシックイエロ 87、ベーシックオレンジ31、ベーシックレッ 12、ベーシックレッド51、ベーシックブルー 99、アシッドオレンジ7等を挙げることができ る。

 また、第1剤A1と第2剤A2の少なくとも一方 は、スクイズ容器6から吐出した混合液の泡 の泡持ちをよくし、泡を毛髪に適用した後に その泡がつぶれて液だれが生じることを抑制 するため、高級アルコールを含有させること が好ましい。高級アルコールとしては、炭素 数14~24のものが好ましく、例えば、ミリスチ アルコール、セチルアルコール、ステアリ アルコール、ベヘニルアルコール、イソス アリルアルコール、オレイルアルコール等 挙げられる。これらは、二種以上を併用す ことができる。第1剤と第2剤との混合後の 毛用組成物全体に対して、0.01~3質量%、好ま くは0.1~2質量%、更に好ましくは0.2~1質量%、 も好ましくは0.3~0.8質量%含有する。

 この他、第1剤A1と第2剤A2は必要に応じて 々の添加剤を含有することができる。例え 、第1剤A1と第2剤A2の混合液A3を毛髪に適用 、水分が蒸発し、過酸化水素等の刺激性成 が濃縮されて頭皮が刺激を受けることをな すため、ポリオール類、その低級アルキル ーテル類等の不揮発性親水性溶剤を添加す ことが好ましい。また、コンディショニン 効果を毛髪に付与するため、両性若しくは チオン性ポリマー、又はシリコーン類等を 有させることも好ましい。香料、紫外線吸 剤、エデト酸等の金属封鎖剤、殺菌剤、パ オキシ安息香酸メチル等の防腐剤、ジブチ ヒドロキシトルエン、1-ヒドロキシエタン-1, 1-ジホスホン酸、硫酸オキシキノリン等の安 化剤、エタノール、ベンジルアルコール、 ンジルオキシエタノール等の有機溶剤、ヒ ロキシエチルセルロース等の水溶性高分子 合物、保湿剤等も適宜含有することができ 。

 また、第1剤A1の粘度(25℃)は、好ましくは 1~50mPa・s、より好ましくは3~40mPa・s、最も好 しくは5~30mPa・sである。第2剤A2の粘度(25℃) 、好ましくは1~300mPa・s、より好ましくは3~200 mPa・s、最も好ましくは5~100mPa・sである。第1 A1と第2剤A2との混合液A3の粘度(25℃)が1~100mPa ・s、好ましくは3~50mPa・s、最も好ましくは5~3 0mPa・sである。なお、粘度の数値は、株式会 トキメック製B型回転粘度計(モデルTV-10)で ローターNo.1を用い、ローターを1分間回転さ せた後の値である。測定対象が100mPa・s以下 場合の回転速度は60rpm、100~200mPa・sの場合は3 0rpm、200~500mPa・sの場合は12rpmで測定する。粘 は、第1剤、第2剤、混合液のいずれも、25℃ の恒温槽において測定するものとする。なお 、混合液の場合、混合後ただちに測定するも のとし、反応熱による温度変化は無視するも のとする。混合液の粘度を上述の範囲とする ことにより容器本体内での混合時に混合液を 泡立てずに均質に混合することを可能とし、 さらに、スクイズフォーマーから吐出後には 毛髪へ適用し易く、毛髪との泡馴染みがよく 、毛髪に適用した後の液だれが生じにくい均 質な泡を得ることができる。

 第1剤A1と第2剤A2の混合液A3の粘度を上述 範囲に調整する方法としては、第1剤A1又は 2剤A2にエタノール等の水溶性溶剤を添加し り、あるいは前述の界面活性剤、ポリオー 類又は高級アルコールの種類や添加量を適 調整すればよい。

 一方、二剤式染毛用又は脱色用組成物を 泡させるスクイズ容器6は、特開平7-215352号 報等に記載の公知のスクイズ容器と同様の 本構成を備えており、図2に示すように、可 撓性の容器本体4とスクイズフォーマー5から っている。スクイズフォーマー5は、容器本 体4の開口部に被着するキャップ部7と、キャ プ部7に冠着するヘッド部8からなる。

 キャップ部7には混合器10が冠着し、垂下 ている。混合器10の内部には気液混合室11と 、容器本体4内の内部空間と気液混合室11とを 連通させる空気導入路12が設けられている。 た、混合器10にはディップチューブ13が容器 本体4内に伸びて嵌合しており、さらに気液 合室11の天面には泡均質化手段14としてネッ が取り付けられ、泡均質化手段14のヘッド 8側が通液路15となっている。

 ヘッド部8には、キャップ部7の通液路15に 連通する通液路16と、通液路16に連通する吐 口17が設けられ、さらに、吐出口17近傍の通 路16内には泡均質化手段18としてネットが設 けられている。

 なお、本発明において、気液混合室側及 吐出口側の泡均質化手段14、18としては、そ れぞれネットに限らず、スポンジ、焼結体等 の多孔性物質を使用してもよい。

 この二剤式染毛用又は脱色用毛髪化粧品1 の使用方法としては、使用時に、まず、第1 器2に充填されていた第1剤A1の全量を、第2剤 A2が充填されている第2容器3の容器本体4に移 て混合液A3を作る。したがって、第1剤と第2 剤の合計容積が、容器本体4における混合液A3 の初期充填量となる。本発明の好ましい使用 方法においては、この第1剤A1と第2剤A2の混合 をできる限り泡立てないように、あるいは泡 立たないように行う。ここで泡立てない、あ るいは泡立たないとは、意図して泡立てるこ とを排除する意味であり、例えば以下に示す 具体例のように混合した際に、意図せず僅か な泡が発生することは含む概念であるものと する。混合時に泡立たないのであれば、混合 方法に制限は無いが、例えば試験管を振とう する様な混合方法、あるいは容器本体4を略 立状態から倒立乃至横倒し状態とし再度略 立状態に戻す混合方法が挙げられる。より 体的には、第1剤A1と第2剤A2が入っている容 本体4に第2容器3の蓋をし、容器本体4を略正 状態から倒立乃至横倒し状態とし再度略正 状態に戻すサイクルを10秒間に1~30回、好ま くは1.5~20回、最も好ましくは2~10回の速さで 行うと良い。略正立状態から倒立乃至横倒し 状態とし再度略正立状態に戻す操作は1~15回 好ましくは2~10回、最も好ましくは3~7回行う このように容器本体4をゆっくりと振とうし ても、本発明に用いられる第1剤A1と第2剤A2は 、粘度がジェル状やクリーム状の剤型と比較 してはるかに低いから、容易に均一な混合液 A3を得ることができ、しかも泡立つことがな 。

 第1剤A1と第2剤A2を混合した後は、図1Bあ いは図7に示すように、この容器本体4にスク イズフォーマー5を取り付ける。なお、第1剤A 1と第2剤A2の混合時に、第1剤A1の全量を、第2 A2が充填されている第2容器の容器本体4に移 した後、容器本体4に、第2容器3の蓋に代えて スクイズフォーマー5を取り付け、試験管を とうする様な混合方法で容器本体4をゆっく と振とうしてもよい。

 こうして吐出された混合液A3の泡は手又 櫛で毛髪に適用する。また、必要量までこ 吐出を繰り返す。その後、所定時間放置し 洗い流すことにより、毛髪の染毛ないし脱 を行うことができる。

 ここで、第1の本発明の二剤式染毛用又は 脱色用毛髪化粧品1においては、第1剤A1と第2 A2との合計容積(即ち、混合液A3の初期充填  以下同じ)と容器本体4の内容積との比(合計 容積/内容積)が0.30~0.60となることを特徴とし いる。したがって、例えば、混合液A3の液 が100mLとなる場合、容器本体4としては、そ 内容積が167mL~333mLであるものを使用する。こ の混合液A3の初期充填量と容器本体4の内容積 との比は、好ましくは0.40~0.60、より好ましく は、0.35~0.55、更には0.40~0.50、特に0.45~0.50であ る。このように混合液A3の初期充填量と容器 体4の内容積との比を特定の範囲とすること により、スクイズ開始当初から、吐出口17か 吐出される混合液A3の泡を極めてきめ細か 泡質にし、泡持ちをよくし、泡を毛髪に適 した後の液だれを抑制することが可能とな 。より具体的には、混合液A3の初期充填量と 容器本体4の内容積との比を0.30~0.60とするこ により、図3に示すように、泡を吐出させる に、容器本体4をその対向する側面が互いに 接触するまでスクイズしても、スクイズの開 始当初から気液混合室11の空気導入路12が容 本体4内の混合液A3で塞がれることはなく、 質の指標となる気液混合比を安定させるこ ができる。従って髪に適用した際、液ダレ にくく、色ムラも生じにくい。

 なお、気液混合比は、次のようにして25 で吐出させたものの質量と体積を測定する とにより測定される値である。即ち、混合 A3が80g入ったスクイズ容器6から1000mLのメス リンダーに20g吐出し、最初の吐出から1分後 泡と液の合計体積を測定し、その測定され 泡と液の合計容積(mL)を質量20gで割ることに より気液混合比(mL/g)を求める。ただし、第1 A1と第2剤A2との合計容積と容器本体4の内容 との比の影響を測定するときは、初期充填 にて測定するものとする。

 第2の本発明の二剤式染毛用又は脱色用毛 髪化粧品は、第1の本発明の二剤式染毛用又 脱色用毛髪化粧品において、第1剤A1と第2剤A 2との合計容積と容器本体4の内容積との比(合 計容積/内容積)を0.30~0.70、好ましくは0.35~0.60 更には0.40~0.55、より好ましくは0.45~0.50とす 。一方、図4に示すように、容器本体4の胴 外形が、容器本体4の高さ方向の中央部にお て、短径Laと長径Lbの比a/bが0.50~1.0である横 面Sを有するとしたものである。ここで、容 器本体4の高さ方向の中央部とは、容器本体 器4の高さLh(容器本体4の底面からスクイズフ ォーマー5のキャップ部7の下縁までの高さ)の 中央部をいう。

 横断面Sの短径La と長径Lb の比a/bは、好 しくは、0.60~0.90、より好ましくは0.70~0.80で り、容器本体4の横断面Sは円よりも楕円が ましい。

 この短径La と長径Lb の比a/bは、容器本 4をスクイズするのに必要な押し圧と、スク ズによって吐出される液量に影響し、この a/bを0.50~1.0とすることにより、容器本体4を の対向する側面が互いに接触するまでスク ズしなくても、より少ない押し圧でスクイ することにより、十分な泡量を吐出させる とができ、スクイズ後の容器本体4の復元性 も向上させることができる。

 より具体的には、1回のスクイズで混合液 A3を容器本体4から片手の上に取るのに適切な 3g以上吐出させる場合に、容器本体4のスクイ ズに必要な押し圧を5kgf以下とすることが可 となる。

 ここで、押し圧は、次のようにして測定 れる数値である。即ち、25℃にて、混合液A3 の充填量が80gの時点で、容器本体4の高さLh( 器本体4の底面からスクイズフォーマー5のキ ャップ部7の下縁までの高さ)の中央部を、直 15mmで、先端が高さ5mmの略ドーム形状を有す るステンレス製の棒状部材で、容器本体4の 向する両側から短径方向に短径の1/2の距離 15mm/秒でスクイズしたときの最大荷重の測定 値である。ただし、第1剤A1と第2剤A2との合計 容積と容器本体4の内容積との比の影響を測 するときは、初期充填量にて測定するもの する。

 また、1回のスクイズで吐出させる泡量に ついては、混合液A3を容易に、片手の上に取 のに適切な2g以上、より好ましくは3g以上と することができる。したがって、毛髪全体に 混合液を適用する場合でも、その混合液の吐 出に必要なスクイズ回数を略30回以下程度と ることができ、スクイズする手を疲れさせ ことがない。しかも吐出させた泡を髪に適 した際、液ダレしにくく、色ムラも生じに い。

 第3の本発明の二剤式染毛用又は脱色用毛髪 化粧品は、第1の本発明の二剤式染毛用又は 色用毛髪化粧品において、第1剤A1と第2剤A2 合計容積と容器本体4の内容積との比(合計容 積/内容積)を0.30~0.70、好ましくは0.35~0.60、更 は0.40~0.55、より好ましくは0.45~0.50とし、一 、容器本体4の胴部外形が、容器本体4の高 方向の中央部において、面積12~30cm 2  、好ましくは17~25cm 2  、より好ましくは19~23cm 2  を有するとしたものである。

 この横断面Sの面積は、容器本体4の把持 しやすさと、容器本体4をスクイズするのに 要な押し圧と、スクイズによって吐出され 液量に影響するため、この面積を上述の範 とすることにより、容器本体4をその対向す る側面が互いに接触するまでスクイズしなく ても、1回のスクイズで吐出させる混合液A3の 液量を容易に2g以上、より好ましくは3g以上 することができる。

 したがって、毛髪全体に混合液を適用す 場合でも、その混合液の吐出に必要なスク ズ回数を略30回以下程度とすることができ スクイズする手を疲れさせることがない。 かも吐出させた泡を髪に適用した際、液ダ しにくく、色ムラも生じにくい。

 以上の第1、第2及び第3の本発明の二剤式 毛用又は脱色用毛髪化粧品の構成は、適宜 み合わせてもよい。

 また、第1、第2及び第3のいずれの二剤式染 用又は脱色用毛髪化粧品においても、容器 体4のスクイズに必要な押し圧を低下させる と共に、スクイズした容器本体4の復元性を 上させるため、容器本体4をポリプロピレン( PP)、高密度ポリエチレン(HDPE)、中密度ポリエ チレン(MDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖 状低密度ポリエチレン(LLDPE)等のポリオレフ ン樹脂から形成することが好ましく、特に リプロピレン(PP)が好ましい。また、このよ なポリオレフィン樹脂から容器本体4を形成 する場合に、容器本体4の樹脂量w(g)と容器本 4の内容積V(mL)の2/3乗との比(w/V 2/3 )である「2/3乗係数」を0.40~0.60とすることが ましく、0.45~0.55とすることがより好ましい ちなみに容器本体4の内容積が210mLの場合、 脂量は好ましくは14~20g、より好ましくは16~18 gとなる。これにより、スクイズに必要な押 圧を低下させると共に、復元性を向上させ 連続的にスクイズを繰り返すことが可能と る。

 また、第1、第2及び第3のいずれの二剤式 毛用又は脱色用毛髪化粧品においても、ス イズ容器6から吐出させた混合液A3の泡の泡 をさらに改善するため、空気導入路12の最 部の開口面積とディップチューブ13の流路断 面積との比(最狭部の開口面積/流路断面積)を 0.05~0.25とすることが好ましく、より好ましく は0.055~0.20、特に好ましくは0.060~0.10とする。 お、スクイズフォーマー5に空気導入路12が 数形成されている場合には、その最狭部の 口面積の合計とディップチューブ13の流路 面積との比を上述の範囲とする。空気導入 12の数は成型のしやすさと、泡質の観点から 1~8個とすることが好ましく、より好ましくは 2~6個、特に好ましくは3~4個とする。また、デ ィップチューブ13の流路においてその断面積 広狭がある場合には、上述の比の算出にお て最狭部の流路断面積を使用する。

 これらにより、気液混合比が下がって泡 の液の割合が大きくなって液だれしやすく ることを防止でき、また、気液混合比が過 に高くなることにより個々の泡が大きくな てきめの粗い泡、所謂カニ泡となり、混合 A3の毛髪への適用効率(浴比)が低下し、ひい ては液ダレや色ムラといった染毛性能の悪化 を防止できる。

 この他、気液混合室11側の泡均質化手段14 を構成するネットの粗さを、好ましくは50~220 メッシュ、より好ましくは90~195メッシュ、さ らに好ましくは130~170メッシュとし、吐出口17 側の泡均質化手段18を構成するネットの粗さ 、好ましくは150~280メッシュ、より好ましく は165~250メッシュ、さらに好ましくは180~220メ シュとする。ここで、メッシュとは、1イン チ当たりの目の数をいう。

 さらに、スクイズ容器6の使用者が、混合 液A3を泡として吐出させる時に、図5に示すよ うに、過度に傾け、容器本体4内の混合液A3が スクイズフォーマー5の空気導入路12を塞ぐと 、容器本体4をスクイズしても混合液A3を泡と して吐出させることができないので、使用者 がスクイズ時にスクイズ容器6をこのように けないようにする容器構成が好ましい。

 そこで、図6(a)に示すように、先端の吐出 口17が下向きの吐出ノズル21をヘッド部8に取 付けるか、そのような吐出ノズル21をヘッ 部8に一体に形成することにより、スクイズ 器6を正立させたときの吐出口17の開口面に 直な軸Lx と鉛直方向Ly とのなす角度θが80~ 10°となるようにすることが好ましく、この 度θが65~20°となるようにすることがより好 しく、更には50~30°とすることが特に好まし 。同図(b)に示すように、一般に、使用者は 吐出口17の開口面に垂直な軸Lxが鉛直方向を 向く以上に傾けることはしないから、このよ うに吐出口17を形成することにより、使用者 容器本体4を傾けて空気導入路12が混合液A3 覆われることを防止できる。

 以下の試験例は全て室温(25℃)で行った。

 試験例1
(1)二剤式染毛用毛髪化粧品の作製
 表1、表2に示す配合組成で二剤式染毛剤組 物の第1剤と第2剤を調製した。この第1剤と 2剤のそれぞれの粘度とpH、及び第1剤と第2剤 との質量比4:6の混合液の粘度とpHを測定したB 型回転粘度計でローターNo.1を用い、30rpmで1 間回転させることで測定し、pHはpH計(堀場製 作所製F-52 電極9611-10D)で測定した。この結果 を表3に示す。

 一方、試験例1のスクイズ容器として、図1B スクイズ容器6を、可撓性の容器本体4とス イズフォーマー(大和製罐社、S1スクイズフ ーマー)から構成した。この可撓性の容器本 4は、ポリプロピレン(PP)製で、樹脂量17g、 容積210mLであり、この樹脂量と内容積から算 出される2/3乗係数α(α=w/V 2/3 )は0.46であった。容器本体4の高さ方向の中央 部に相当する、底部から55mmの高さの横断面 状は楕円(長径61mm、短径44mm、面積21cm 2  )であり、短径Laと長径Lbの比La/Lbは0.72であ た。

 また、スクイズフォーマー5内の均質化手段 としては、気液混合室11側に150メッシュのネ トを有し、吐出口17側に200メッシュのネッ を有していた。スクイズフォーマー内の空 導入路12の最狭部の開口面積(3箇所の合計)は 0.27mm 2 であり、この開口面積とディップチューブ13 流路断面積との比は、0.086であった。

(2)吐出性評価
 上述のスクイズ容器に第1剤40gと第2剤60gを れ、容器本体を略正立状態から倒立状態と 再度略正立状態に戻す操作を10秒間に3回の 合で、5回振とうすることにより、第1剤と第 2剤をそれらの混合液が泡立たないように混 し、スクイズフォーマーを取り付けた。

 次に、スクイズ容器を正立させ、1回のスク イズあたり2秒でスクイズ容器を後述の押し 測定と同一方法で30mmスクイズし、泡状の混 液を吐出させ、(a)スクイズ1回の吐出量を次 のように評価し、吐出させた泡の泡質を評価 するために(b)気液混合比を次のように測定し た。
 また、スクイズ時の(c)押し圧と(d)復元性を のように評価した。
 これらの結果を表4に示す。

(a)スクイズ1回の吐出量
 スクイズを初回から3回繰り返すことにより 吐出した混合液の質量を測定し、スクイズ1 あたりの吐出量(g)を求め、この数値によっ 、次のように評価した。
 ◎:3g以上
 ○:2g以上3g未満
 △:1g以上2g未満
 ×:1g未満

(b)気液混合比
 スクイズ容器から1000mLのメスシリンダーに2 0g吐出させ、最初の吐出から1分後の泡と液と の合計体積(mL)を20gで割ることにより気液混 比(mL/g)を求め、この数値によって、次のよ に評価した。
 ◎:20mL/g以上30mL/g未満
 ○:15mL/g以上20mL/g未満、又は30mL/g以上40mL/g未 満
 △:10mL/g以上15mL/g未満、又は40mL/g以上50mL/g未 満
 ×:10mL/g未満、又は50mL/g以上

 なお、この評価基準は、手に載せる量や 髪に塗布した際の浴比の観点から定めたも である。ただし、20g吐出直後での液の体積 3mL以上である場合、手に取ったときに垂れ ちる不都合が生じるため、一律×とする。

(c)押し圧
 25℃でスクイズして混合液の泡を吐出させ 1回目のスクイズで、容器本体4の高さLhの中 部(容器本体4の底面から55mmの位置)を、直径 15mmで、先端が高さ5mmの略ドーム形状を有す ステンレス製の棒状部材で、容器本体4の対 する両側から短径方向に短径の1/2の距離を1 5mm/秒でスクイズし、そのときの最大荷重を 定し、その測定値によって、次のように評 した。
 ◎:5Kgf未満
 ○:5Kgf以上5.5Kgf未満
 △:5.5Kgf以上6Kgf未満
 ×:6Kgf以上

(d)復元性
 (c)の測定を行った後、荷重を解放したとき 容器本体が原形を回復するのに要する時間 測定した。
 ◎:0.5秒未満
 ○:0.5秒以上1秒未満
 △:1秒以上3秒未満
 ×:3秒以上(長径方向に力を加えるなど、ボ ルの戻りを助ける操作が必要)

 試験例1-2~1-6
 混合液(第1剤と第2剤の質量比4:6)の容器本体 における初期充填量を、比を一定のまま表4 ように変えた。そして各評価を試験例1も含 、初期状態で上述の吐出性評価を行った。 果を表4に示す。

 
 
 
 
 
 
 
 
 

(*1):pHを3.5にする量
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 表4から、混合液の初期充填量と容器本体 の内容積との比が0.30~0.70の範囲にある試験例 1~1-5では、泡質を安定させることができるこ 、これに対し、この比が大きい試験例1-6で 泡質が緩くなり、押し圧が高くなることが かる。

 試験例2~2-5
 スクイズ容器の容器本体として、胴部横断 の短径と長径の長さが表5のように異なるも のを使用し、容器本体中の混合液が80gの時点 で評価する以外は、試験例1と同様にして吐 性評価を行った。結果を表5に示す。

 表5から、短径と長径の比が0.50~1.0の範囲 ある試験例2~2-4では、この比がこれよりも さい試験例2-5に比して復元性に優れている とがわかる。

 試験例3~3-6
 スクイズ容器の容器本体として、胴部横断 の面積が表6のように異なるものを使用し、 容器本体中の混合液が80gの時点で評価する以 外は、試験例1と同様にして吐出性評価を行 た。結果を表6に示す。

 表6から、容器本体の胴部横断面の面積が12~ 30cm 2 の範囲にある試験例3~3-4では、横断面の面積 この範囲よりも小さい試験例3-5や、この範 よりも大きい3-6のいずれに対してもスクイ 1回の吐出量を多くできることがわかる。

 試験例4~4-6
 スクイズ容器の容器本体として、空気導入 の最狭部の開口面積とディップチューブの 路断面積との比が表7のように異なるものを 使用し、容器本体中の混合液が80gの時点で評 価する以外は、試験例1と同様にして吐出性 価を行った。結果を表7に示す。

 表7から、この比が0.05~0.25の範囲にある試 験例4~4-4では、良好な泡質が得られることが かる。

 反対に、この比が試験例4-5のように小さい 、吐出量は増えるが緩い泡となり、この比 試験例4-6のように大きいと、気液混合比を 定する際の液の体積が3mL以上となり、吐出 が少なくなることがわかる。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

 試験例5~5-6
 容器本体の樹脂量と内容積から算出される2 /3乗係数α(α=w/V 2/3 )が表8のように異なるものを使用し、容器本 中の混合液が80gの時点で評価する以外は、 験例1と同様にして吐出性評価を行った。結 果を表8に示す。

 表8から、2/3乗係数が0.40~0.60の範囲にある 試験例5~5-4では、小さい押し圧で復元性よく 出させられることがわかる。

 これに対し、試験例5-5のように容器本体 樹脂量が少ないことによりこの比が小さい 、押し圧は小さいが復元しにくく、試験例5 -6のように容器本体の樹脂量が多いことによ この比が大きいと、復元はし易くなるが、 きな押し圧が必要になることがわかる。

 

 本発明の二剤式染毛用又は脱色用化粧品は 毛髪の染毛あるいは脱色に適用することが きる。