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Patent Searching and Data


Title:
VAPOR COOKER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/019959
Kind Code:
A1
Abstract:
A vapor cooker (1) has a vapor generation heater (52) for generating vapor and also has a vapor heating heater (41) for raising the temperature of the vapor, generated by the vapor generation heater (52), to generate superheated vapor and circulating and heating vapor in a heating chamber (20). The vapor cooker (1) cooks an object (F) by using the vapor supplied into the heating chamber (20). The vapor cooker (1) has a first cooking process for cooking the object (F) by increasing electric power supplied to the vapor generation heater (52) to a level higher than electric power supplied to the vapor heating heater (41), and also has a second cooking process for cooking the object (F) by decreasing electric power supplied to the vapor generation heater (52) to a level lower than electric power supplied to the vapor heating heater (41). When the temperature of the object (F) is beyond a fat melting temperature zone and is lower than or equal to 100˚C, the first cooking process is switched to the second cooking process.

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JP6382153Cooker
Inventors:
OHASHI NORIKO
NAKAJIMA YUKO
Application Number:
PCT/JP2008/062798
Publication Date:
February 12, 2009
Filing Date:
July 16, 2008
Export Citation:
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Assignee:
SHARP KK (JP)
OHASHI NORIKO
NAKAJIMA YUKO
International Classes:
F24C1/00
Foreign References:
JP2006038255A2006-02-09
JP2005265341A2005-09-29
JP2005265308A2005-09-29
JP2005061816A2005-03-10
Other References:
See also references of EP 2187130A4
Attorney, Agent or Firm:
SANO, Shizuo (2-6 Tenmabashi-Kyomachi, Chuo-Ku, Osaka-Sh, Osaka 32, JP)
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Claims:
 蒸気を発生する蒸気発生ヒータと、前記蒸気発生ヒータで発生した蒸気を昇温して過熱蒸気を生成するとともに加熱室内の蒸気を循環して加熱する蒸気加熱ヒータとを備え、前記加熱室内に供給された蒸気を用いて被加熱物を調理する蒸気調理器において、前記蒸気発生ヒータの供給電力を前記蒸気加熱ヒータの供給電力よりも大きくして被加熱物を調理する第1調理工程と、前記蒸気発生ヒータの供給電力を前記蒸気加熱ヒータの供給電力よりも小さくして被加熱物を調理する第2調理工程とを有し、被加熱物の内部温度が油脂溶融温度帯を超えて100℃以下の時に第1調理工程から第2調理工程に切り替えることを特徴とする蒸気調理器。
 被加熱物の種類に対応した調理メニューと、該調理メニューに応じた調理シーケンスデータとを記憶し、前記調理シーケンスデータは、被加熱物の種類に応じた油脂溶融温度特性に基づいて、第1調理工程から第2調理工程に切り替える時期のデータを保有することを特徴とする請求項1に記載の蒸気調理器。
 被加熱物の量を入力する被加熱物量入力手段を備え、前記被加熱物量入力手段の入力情報に基づいて第1調理工程から第2調理工程に切り替える時期を可変したことを特徴とする請求項2に記載の蒸気調理器。
 被加熱物の内部温度が60~80℃の時に第1調理工程から第2調理工程に切り替えたことを特徴とする請求項1に記載の蒸気調理器。
 被加熱物の内部温度の温度変化率が略一定の状態から小さくなる時期に第1調理工程から第2調理工程に切り替えることを特徴とする請求項1に記載の蒸気調理器。
 蒸気を発生する蒸気発生ヒータと、前記蒸気発生ヒータで発生した蒸気を昇温して過熱蒸気を生成するとともに加熱室内の蒸気を循環して加熱する蒸気加熱ヒータとを備え、前記加熱室内に供給された蒸気を用いて被加熱物を調理する蒸気調理器において、前記蒸気発生ヒータの供給電力を前記蒸気加熱ヒータの供給電力よりも大きくして被加熱物を調理する第1調理工程と、前記蒸気発生ヒータの供給電力を前記蒸気加熱ヒータの供給電力よりも小さくして被加熱物を調理する第2調理工程とを有し、被加熱物の内部温度の温度変化率が略一定の状態から小さくなる時期に第1調理工程から第2調理工程に切り替えることを特徴とする蒸気調理器。
 第1調理工程で前記蒸気加熱ヒータを停止したことを特徴とする請求項1または請求項6に記載の蒸気調理器。
 第2調理工程で前記蒸気発生ヒータを停止したことを特徴とする請求項1または請求項6に記載の蒸気調理器。
 前記蒸気加熱ヒータの輻射熱によって被加熱物を加熱することを特徴とする請求項1または請求項6に記載の蒸気調理器。
 前記蒸気発生ヒータの供給電力が第1調理工程よりも小さくて第2調理工程よりも大きく、前記蒸気加熱ヒータの供給電力が第1調理工程よりも大きくて第2調理工程よりも小さい中間調理工程を第1、第2調理工程の間に設けたことを特徴とする請求項1または請求項6に記載の蒸気調理器。
 前記蒸気発生ヒータ及び前記蒸気加熱ヒータの供給電力はデューティ比によって配分され、第1調理工程で前記蒸気発生ヒータの供給電力のデューティ比を前記蒸気加熱ヒータの供給電力のデューティ比よりも大きくし、第2調理工程で前記蒸気発生ヒータの供給電力のデューティ比を前記蒸気加熱ヒータの供給電力のデューティ比よりも小さくしたことを特徴とする請求項1または請求項6に記載の蒸気調理器。
 前記蒸気発生ヒータの供給電力のデューティ比を段階的に下げるとともに前記蒸気加熱ヒータの供給電力のデューティ比を段階的に上げることを特徴とする請求項11に記載の蒸気調理器。
 蒸気を発生する蒸気発生ヒータと、前記蒸気発生ヒータで発生した蒸気を昇温して過熱蒸気を生成するとともに加熱室内の蒸気を循環して加熱する蒸気加熱ヒータとを備え、前記加熱室内に供給された蒸気を用いて被加熱物を調理する蒸気調理器において、前記蒸気発生ヒータ及び前記蒸気加熱ヒータの供給電力はデューティ比によって配分され、調理の序盤は前記蒸気発生ヒータの供給電力のデューティ比を前記蒸気加熱ヒータの供給電力のデューティ比よりも大きくし、前記蒸気発生ヒータの供給電力のデューティ比を段階的に下げるとともに前記蒸気加熱ヒータの供給電力のデューティ比を段階的に上げ、所定の時期に前記蒸気発生ヒータの供給電力のデューティ比を前記蒸気加熱ヒータの供給電力のデューティ比よりも小さくしたことを特徴とする蒸気調理器。
Description:
蒸気調理器

 本発明は、加熱室内に蒸気を噴出して被 熱物の調理を行う蒸気調理器に関する。

 従来の蒸気調理器は特許文献1に開示され ている。この蒸気調理器は過熱蒸気を加熱媒 体とし、加熱室内に配された受皿上に被加熱 物が載置される。加熱室の側方には水タンク が配され、水タンクから給水路を介して蒸気 発生装置に給水される。蒸気発生装置は蒸気 発生ヒータを有し、蒸気発生ヒータにより水 を加熱して蒸気を生成する。

 蒸気は蒸気加熱ヒータを有した蒸気昇温 置に送出される。蒸気昇温装置は蒸気加熱 ータによって蒸気を更に加熱して過熱蒸気 生成し、過熱蒸気を加熱室に噴出する。加 室に噴出された過熱蒸気は循環して蒸気加 ヒータによって加熱され、過熱蒸気が高温 維持される。

 これにより、低酸素状態で被加熱物の調 が行われる。その結果、被加熱物の酸化を 止し、脂質の酸化による臭いの発生や味の 化を防止して良好な調理を行うことができ 。また、被加熱物に含まれる油脂が溶解し 蒸気の凝縮水とともに流下し、被加熱物を 油して健康的な調理を行うことができる。

 家庭用の蒸気調理器では使用できる電力 限られており、蒸気発生ヒータ及び蒸気加 ヒータに分けて電力が供給される。蒸気発 ヒータ及び蒸気加熱ヒータにより生成され 過熱蒸気は潜熱が大きく、被加熱物の表面 凝縮して内部温度を迅速に上昇させること できる。加えて、蒸気加熱ヒータによる熱( 輻射熱や熱気流)によって被加熱物は表面か 加熱され、内部温度を上昇させるとともに 加熱物の表面に焼き色が付けられる。

 このため、蒸気発生ヒータの供給電力が さい場合は被加熱物の内部が適度な温度に 達した時に表面が焦げてしまう。一方、蒸 発生ヒータの供給電力が大きい場合は被加 物の内部が適度な温度に到達した時に表面 焼き色が付いていない状態になる。これに り、表面がパリッと仕上がらず、美味しさ 低下する。従って、蒸気発生ヒータ及び蒸 加熱ヒータにそれぞれ適正な電力(例えば、 それぞれ260W、1040W)を供給して調理が行われ 。

特開2005-61816号公報

 近年、消費者の健康に対する関心が高ま 、脱油効果の高い調理器のニーズが高くな ている。上記従来の蒸気調理器によると、 油効果を向上するためには調理温度を高く ることや調理時間を長くすることが必要で った。しかしながら、家庭用の蒸気調理器 使用できる電力が限られているため、調理 度を高くすることが困難である。一方、調 時間を長くすると使用者の利便性が悪くな 問題がある。

 また、上記従来の蒸気調理器によると、 加熱物の内部温度は過熱蒸気の潜熱及び蒸 加熱ヒータの熱により上昇する。即ち、被 熱物の内部温度に対して過熱蒸気よりも加 効率が低い蒸気加熱ヒータの熱が被加熱物 内部温度上昇に用いられる。このため、被 熱物の体積が大きくなると所望の内部温度 到達するまでに時間がかかり、調理時間が くなる問題があった。

 本発明は、脱油効果を向上できる蒸気調 器を提供することを目的とする。また本発 は、被加熱物の調理時間を短縮できる蒸気 理器を提供することを目的とする。

 上記目的を達成するために本発明は、蒸 を発生する蒸気発生ヒータと、前記蒸気発 ヒータで発生した蒸気を昇温して過熱蒸気 生成するとともに加熱室内の蒸気を循環し 加熱する蒸気加熱ヒータとを備え、前記加 室内に供給された蒸気を用いて被加熱物を 理する蒸気調理器において、前記蒸気発生 ータの供給電力を前記蒸気加熱ヒータの供 電力よりも大きくして被加熱物を調理する 1調理工程と、前記蒸気発生ヒータの供給電 力を前記蒸気加熱ヒータの供給電力よりも小 さくして被加熱物を調理する第2調理工程と 有し、被加熱物の内部温度が油脂溶融温度 を超えて100℃以下の時に第1調理工程から第2 調理工程に切り替えることを特徴としている 。

 この構成によると、蒸気発生ヒータ及び 気加熱ヒータの駆動時には給水タンク等か 蒸気発生ヒータに水が供給され、蒸気が発 する。発生した蒸気は蒸気加熱ヒータで更 昇温され、100℃よりも高温の過熱蒸気が生 される。過熱蒸気は加熱室に供給され、循 して蒸気加熱ヒータにより加熱される。こ により、高温の過熱蒸気による調理が行わ る。

 所定の調理メニューを開始すると蒸気発 ヒータの供給電力が蒸気加熱ヒータの供給 力よりも大きい第1調理工程が行われる。こ れにより、大量の過熱蒸気を加熱室に供給し て調理が行われる。尚、蒸気加熱ヒータを停 止した場合は大量の飽和蒸気を加熱室に供給 して調理が行われる。被加熱物は大量の蒸気 の潜熱によって内部温度が急激に上昇する。

 被加熱物を蒸気により加熱すると内部温 が急激に上昇した後、100℃以下の範囲で内 温度の上昇が緩やかになる。その後、被加 物の内部の水分が蒸発すると100℃を超えて に内部温度が急激に上昇する。第1調理工程 によって被加熱物の内部温度が100℃以下の範 囲で約30~60℃の油脂溶融温度帯を越えると油 の滲み出しが始まり、第2調理工程に切り替 えられる。

 第2調理工程では蒸気発生ヒータの供給電 力を蒸気加熱ヒータの供給電力よりも小さく 設定される。これにより、循環により蒸気加 熱ヒータで加熱された過熱蒸気または飽和蒸 気によって被加熱物が調理される。その結果 、被加熱物は主に表面が加熱され、所望の内 部温度に維持されるとともに表面に焼き色が 付けられて調理が完了する。

 また本発明は上記構成の蒸気調理器にお て、被加熱物の種類に対応した調理メニュ と、該調理メニューに応じた調理シーケン データとを記憶し、前記調理シーケンスデ タは、被加熱物の種類に応じた油脂溶融温 特性に基づいて、第1調理工程から第2調理 程に切り替える時期のデータを保有するこ を特徴としている。

 この構成によると、調理メニューが選択 れると選択した調理メニューに応じた調理 ーケンスデータが呼び出される。調理シー ンスデータは被加熱物毎に異なる油脂溶融 度特性に基づいた第1、第2調理工程の切り え時期のデータを保有する。第1調理工程が 始されると被加熱物毎に異なる切り替え時 が調理シーケンスデータから取得される。 して、第1調理工程の調理時間が取得した時 期になると第2調理工程に切り替えられる。

 また本発明は上記構成の蒸気調理器にお て、被加熱物の量を入力する被加熱物量入 手段を備え、前記被加熱物量入力手段の入 情報に基づいて第1調理工程から第2調理工 に切り替える時期を可変したことを特徴と ている。

 この構成によると、調理メニューを選択 て被加熱物量入力手段によって被加熱物の が入力され、調理が開始される。第1調理工 程が開始されると被加熱物毎に異なる切り替 え時期が調理シーケンスデータから取得され る。第1、第2調理工程の切り替え時期は被加 物の量が多いと遅れるように可変され、被 熱物の量が少ないと早めるように可変され 。そして、第1調理工程の調理時間が可変し た時期になると第2調理工程に切り替えられ 。

 また本発明は上記構成の蒸気調理器にお て、被加熱物の内部温度が60~80℃の時に第1 理工程から第2調理工程に切り替えたことを 特徴としている。

 また本発明は上記構成の蒸気調理器にお て、被加熱物の内部温度の温度変化率が略 定の状態から小さくなる時期に第1調理工程 から第2調理工程に切り替えることを特徴と ている。この構成によると、蒸気の供給に って被加熱物の内部温度が急激に上昇し、 部温度の上昇が緩やかになる時期に第1調理 程から第2調理工程に切り替えられる。

 また本発明は、蒸気を発生する蒸気発生 ータと、前記蒸気発生ヒータで発生した蒸 を昇温して過熱蒸気を生成するとともに加 室内の蒸気を循環して加熱する蒸気加熱ヒ タとを備え、前記加熱室内に供給された蒸 を用いて被加熱物を調理する蒸気調理器に いて、前記蒸気発生ヒータの供給電力を前 蒸気加熱ヒータの供給電力よりも大きくし 被加熱物を調理する第1調理工程と、前記蒸 気発生ヒータの供給電力を前記蒸気加熱ヒー タの供給電力よりも小さくして被加熱物を調 理する第2調理工程とを有し、被加熱物の内 温度の温度変化率が略一定の状態から小さ なる時期に第1調理工程から第2調理工程に切 り替えることを特徴としている。

 この構成によると、所定の調理メニュー 開始すると蒸気発生ヒータの供給電力が蒸 加熱ヒータの供給電力よりも大きい第1調理 工程が行われる。これにより、大量の過熱蒸 気を加熱室に供給して調理が行われる。尚、 蒸気加熱ヒータを停止した場合は大量の飽和 蒸気を加熱室に供給して調理が行われる。

 蒸気の供給によって被加熱物の内部温度 急激に上昇し、内部温度の上昇が緩やかに る時期に第1調理工程から第2調理工程に切 替えられる。第2調理工程では蒸気発生ヒー の供給電力を蒸気加熱ヒータの供給電力よ も小さく設定される。これにより、循環に り蒸気加熱ヒータで加熱された過熱蒸気ま は飽和蒸気によって被加熱物が調理される

 また本発明は上記構成の蒸気調理器にお て、第1調理工程で前記蒸気加熱ヒータを停 止したことを特徴としている。

 また本発明は上記構成の蒸気調理器にお て、第2調理工程で前記蒸気発生ヒータを停 止したことを特徴としている。

 また本発明は上記構成の蒸気調理器にお て、前記蒸気加熱ヒータの輻射熱によって 加熱物を加熱することを特徴としている。 の構成によると、蒸気加熱ヒータは例えば 熱室の天面に配され、蒸気加熱ヒータの輻 熱が被加熱物に照射されて加熱調理が行わ る。

 また本発明は上記構成の蒸気調理器にお て、前記蒸気発生ヒータの供給電力が第1調 理工程よりも小さくて第2調理工程よりも大 く、前記蒸気加熱ヒータの供給電力が第1調 工程よりも大きくて第2調理工程よりも小さ い中間調理工程を第1、第2調理工程の間に設 たことを特徴としている。

 また本発明は上記構成の蒸気調理器にお て、前記蒸気発生ヒータ及び前記蒸気加熱 ータの供給電力はデューティ比によって配 され、第1調理工程で前記蒸気発生ヒータの 供給電力のデューティ比を前記蒸気加熱ヒー タの供給電力のデューティ比よりも大きくし 、第2調理工程で前記蒸気発生ヒータの供給 力のデューティ比を前記蒸気加熱ヒータの 給電力のデューティ比よりも小さくしたこ を特徴としている。

 この構成によると、蒸気発生ヒータ及び 気加熱ヒータには電源からデューティ比を 変して電力が配分される。第1調理工程では 蒸気発生ヒータの供給電力のデューティ比が 蒸気加熱ヒータの供給電力のデューティ比よ りも大きく、大量の過熱蒸気が加熱室に供給 される。蒸気発生ヒータの供給電力のデュー ティ比が蒸気加熱ヒータの供給電力のデュー ティ比よりも小さくして第2調理工程に切り えられる。

 また本発明は上記構成の蒸気調理器にお て、前記蒸気発生ヒータの供給電力のデュ ティ比を段階的に下げるとともに前記蒸気 熱ヒータの供給電力のデューティ比を段階 に上げることを特徴としている。

 また本発明は蒸気を発生する蒸気発生ヒ タと、前記蒸気発生ヒータで発生した蒸気 昇温して過熱蒸気を生成するとともに加熱 内の蒸気を循環して加熱する蒸気加熱ヒー とを備え、前記加熱室内に供給された蒸気 用いて被加熱物を調理する蒸気調理器にお て、前記蒸気発生ヒータ及び前記蒸気加熱 ータの供給電力はデューティ比によって配 され、調理の序盤は前記蒸気発生ヒータの 給電力のデューティ比を前記蒸気加熱ヒー の供給電力のデューティ比よりも大きくし 前記蒸気発生ヒータの供給電力のデューテ 比を段階的に下げるとともに前記蒸気加熱 ータの供給電力のデューティ比を段階的に げ、所定の時期に前記蒸気発生ヒータの供 電力のデューティ比を前記蒸気加熱ヒータ 供給電力のデューティ比よりも小さくした とを特徴としている。

 この構成によると、蒸気発生ヒータ及び 気加熱ヒータには電源からデューティ比を 変して電力が配分される。給水タンク等か 蒸気発生ヒータに水が供給され、蒸気が発 する。発生した蒸気は蒸気加熱ヒータで更 昇温され、100℃よりも高温の過熱蒸気が生 される。この時、蒸気発生ヒータの供給電 のデューティ比が蒸気加熱ヒータの供給電 のデューティ比よりも大きく、大量の過熱 気が加熱室に供給される。加熱室に供給さ た過熱蒸気は循環して蒸気加熱ヒータによ 加熱される。被加熱物は大量の過熱蒸気の 熱によって内部温度が急速に上昇する。

 調理が所定時間行われると、段階的に蒸 発生ヒータの供給電力のデューティ比を下 て蒸気加熱ヒータの供給電力のデューティ が上げられる。この時、過熱蒸気及び蒸気 熱ヒータの熱によって被加熱物の内部温度 上昇するとともに、蒸気加熱ヒータの熱に って被加熱物の表面が加熱される。そして 蒸気発生ヒータの供給電力のデューティ比 蒸気加熱ヒータの供給電力のデューティ比 りも小さくなると、循環により蒸気加熱ヒ タで加熱された過熱蒸気または飽和蒸気に って被加熱物が調理される。これにより、 加熱物は主に表面が加熱され、所望の内部 度に維持されるとともに表面に焼き色が付 られて調理が完了する。

 本発明によると、蒸気発生ヒータの供給 力を蒸気加熱ヒータの供給電力よりも大き 第1調理工程を有するので、大量の蒸気の潜 熱によって肉類等の被加熱物の内部温度を急 速に上昇させることができる。これにより、 早期に被加熱物の内部温度を油脂溶融温度帯 よりも高温にすることができる。

 また、被加熱物の内部温度を油脂溶融温 帯を超えて油脂の滲み出しが始まった後に 蒸気発生ヒータの供給電力を蒸気加熱ヒー の供給電力よりも小さくした第2調理工程に 切り替えるので、被加熱物を所望の内部温度 に維持するとともに表面に焼き色を付けて調 理を完了させることができる。

 従って、被加熱物内部に適正な水分量を 保して美味しさを保持するとともに、調理 間を長くすることなく油脂溶融温度帯より 高温の期間を長くすることができる。これ より、蒸気調理器の利便性を低下させずに 加熱物の脱油量を増加させて健康的な調理 行うことができる。また、被加熱物の内部 度が早期に高温になるため、調理時間を短 することができる。被加熱物の脱油量を従 と同程度にすると、更に調理時間を短縮で る。

 また本発明によると、調理序盤で蒸気発 ヒータの供給電力のデューティ比が蒸気加 ヒータの供給電力のデューティ比よりも大 いので、被加熱物の内部温度の上昇に用い れる蒸気加熱ヒータの熱が少なく、加熱効 が高い大量の過熱蒸気の潜熱によって被加 物の内部温度を急速に上昇させることがで る。また、所定の時期に蒸気発生ヒータの 給電力のデューティ比を蒸気加熱ヒータの 給電力のデューティ比よりも小さくしたの 、被加熱物を所望の内部温度に維持すると もに表面に焼き色を付けて調理を完了させ ことができる。

 更に、蒸気発生ヒータ及び蒸気加熱ヒー の供給電力のデューティ比が段階的に可変 れるので、被加熱物の周部の水分量の減少 抑制するとともに表面に焼き色を付ける期 を長くとることができる。従って、被加熱 の体積が大きくても調理時間を短縮し、内 に適正な水分量を確保して美味しさを保持 ることができる。

本発明の第1実施形態の蒸気調理器を示 す正面図 本発明の第1実施形態の蒸気調理器を示 す側面図 本発明の第1実施形態の蒸気調理器の扉 を開いた状態を示す正面図 本発明の第1実施形態の蒸気調理器の加 熱室を示す正面図 本発明の第1実施形態の蒸気調理器の内 部構造を示す図 本発明の第1実施形態の蒸気調理器の構 成を示すブロック図 過熱蒸気の過熱による被加熱物の内部 度の変化を示す図 過熱蒸気による被加熱物の脱油を説明 る図 本発明の第1実施形態の蒸気調理器によ る被加熱物の内部温度及び残存油脂量を示す 図 本発明の第2実施形態の蒸気調理器の 気発生ヒータ及び蒸気加熱ヒータの電力供 の制御シーケンスを示す図 本発明の第3実施形態の蒸気調理器の 体の構成を示す図 本発明の第3実施形態の蒸気調理器の 発カップを示す正面図 本発明の第3実施形態の蒸気調理器の 発カップを示す側面図 本発明の第3実施形態の蒸気調理器の 発カップを示す側面断面図

符号の説明

   1  蒸気調理器
  11  扉
  20、120 加熱室
  21  受皿
  26、126 送風ファン
  28  吸気口
  31  排気ファン
  32、33、132、133 排気ダクト
  34  蒸気供給ダクト
  35、135 循環ダクト
  40、140 蒸気昇温装置
  41、141 蒸気加熱ヒータ
  48  ダンパ
  50  蒸気発生装置
  51  ポット
  52  蒸気発生ヒータ
  54  排水バルブ
  55  給水路
  56  タンク水位検知部
  57  給水ポンプ
  61  噴出カバー
  65、66 噴気口
  68  反射部
  71  水タンク
  71a 排水貯溜部
  81  ポット水位検知部
  91  タンク水位検出容器
 101  加熱ヒータ
 110  排水部
 111、113 配管
 111a 排水孔
 112  チューブ
 114  排水トレイ
 115  チューブポンプ
 116  ハウジング
 117  回転板
 118  ローラー
 171  誘導加熱コイル
 172  IH回路
 200  蒸発カップ
 230  発熱体
   F  被加熱物
   L  油脂
   S  蒸気
   W  結露水

 以下に本発明の実施形態を図面を参照し 説明する。図1、図2は一実施形態の蒸気調 器を示す正面図及び側面図である。蒸気調 器1は過熱蒸気によって被加熱物を調理する 蒸気調理器1は直方体形状のキャビネット10 備えている。キャビネット10の正面には扉11 が設けられる。

 扉11は下端を中心に垂直面内で回動可能 枢支され、上部には扉11を開閉するためのハ ンドル12が設けられている。扉11の中央部11C は耐熱ガラスをはめ込んで内部を視認でき 透過部11a(図3参照)が設けられる。中央部11C 左右には金属製装飾板を表面に設けた左側 11L及び右側部11Rが対称的に配置されている 扉11の右側部11Rには操作パネル13が設けられ いる。

 図3は扉11を開いた状態の蒸気調理器1の正 面図を示している。扉11はハンドル12を把持 て手前に引くと回動し、垂直な閉鎖状態か 水平な開放状態へと90゜姿勢を変えることが できる。扉11を開くとキャビネット10の正面 露出する。

 扉11の中央部11Cに対応する箇所には加熱 20が設けられる。扉11の左側部11Lに対応する 所には水タンク室70が設けられ、蒸気発生 の水を貯溜する水タンク71が収納される。扉 11の右側部11Rに対応する箇所には特に開口部 設けられていないが、内部に制御基板(不図 示)が配置されている。

 加熱室20は略直方体に形成され、扉11に面 した正面側の全面が被加熱物F(図5参照)を出 入れするための開口部20dになっている。扉11 の回動により開口部20dが開閉される。加熱室 20の壁面はステンレス鋼板で形成され、加熱 20の外周面には断熱対策が施されている。

 図4は加熱室20内の詳細を示す正面図であ 。加熱室20の側壁には複数の受皿支持部20b 20cが異なる高さに設けられる。上段の受皿 持部20bは反射部68よりも下方に設けられる。 受皿支持部20b、20cの一方または両方にはステ ンレス鋼板製の受皿21が係止される。受皿21 には被加熱物F(図5参照)を載置するステンレ 鋼線製のラック22が設置される。

 過熱蒸気により調理を行う場合は、上段 受皿支持部20bに受皿21が設置される。これ より、後述するように反射部68の反射によっ て被加熱物Fの下面に過熱蒸気を導くことが きる。上段及び下段の受皿支持部20b、20cに 皿21を設置してもよい。これにより、一度に 多くの被加熱物Fを調理することができる。

 この時、受皿支持部20bに配される受皿21 通気性を有するように形成され、下段の受 21上の被加熱部の上面に過熱蒸気が供給され る。また、下段の受皿21上の被加熱部の下面 加熱室20の底面に配された加熱ヒータ101(図5 参照)により加熱される。

 加熱室20の奥側の背壁には左右方向の略 央部に吸気口28が設けられ、左方下部に排気 口32aが設けられる。反射部68は加熱室20の両 壁に凹設され、表面が曲面により形成され いる。後述する噴出カバー61から反射部68に けて側方に噴き出された過熱蒸気は反射部6 8で反射して被加熱物Fの下方に導かれるよう なっている。

 加熱室20の天面には、過熱蒸気を噴き出 ステンレス鋼板から成る噴出カバー61が取り 付けられる。噴出カバー61の右側部の手前側 は加熱室20内を照明する照明装置69が設けら れる。

 噴出カバー61は平面視が矩形に対して前 の両コーナーが面取りされた略六角形に形 されている。噴出カバー61は上下両面とも塗 装等の表面処理によって暗色に仕上げられて いる。これにより、蒸気加熱ヒータ41(図5参 )の輻射熱を吸収して噴出カバー61の下面か 加熱室20に輻射される。

 噴出カバー61の底面及び周面には複数の 気口65、66(図5参照)が設けられる。各噴気口6 5、66の周縁は筒状に形成され、噴気口65、66 軸方向に気流を案内することができる。

 図5は蒸気調理器1の内部の概略構造を示 ている。同図において、加熱室20は側面から 見た図になっている。水タンク71は前述の図3 に示すように加熱室20の左方に配され、ジョ ント部58を介してタンク水位検出容器91と連 通する。これにより、キャビネット10(図2参 )に対して水タンク71が着脱自在になってい 。

 タンク水位検出容器91には水位センサ56が 設けられる。水位センサ56は複数の電極を有 、電極間の導通により水位を検知する。本 施形態ではGND電極と3本の検知電極によって 水位を3段階に検知している。水位センサ56の 検知によって水タンク71の水位が所定水位よ も低下すると、給水を促すように報知され 。

 タンク水位検出容器91には給水路55が底部 まで延びて浸漬される。給水路55は経路途中 給水ポンプ57が設けられ、蒸気発生装置50に 接続される。蒸気発生装置50は軸方向が垂直 筒型のポット51を有し、給水ポンプ57の駆動 によって水タンク71からポット51に給水され 。

 ポット51は金属、合成樹脂、セラミック いはこれらの異種材料の組み合わせ等によ 筒型に形成され、耐熱性を有している。ポ ト51内には螺旋状のシーズヒータから成る蒸 気発生ヒータ52が浸漬される。蒸気発生ヒー 52の通電によってポット51内の水が昇温され 、蒸気が発生する。

 ポット51内には上面から螺旋状の蒸気発 ヒータ52内に延びた筒状の隔離壁51aが設けら れる。隔離壁51aにより蒸気発生ヒータ52と隔 される水位検知室51bが形成される。隔離壁5 1aはポット51の底面に対して隙間を有するよ に形成され、水位検知室51bの内部と外部と 連通して同じ水位に維持される。

 水位検知室51b内にはポット51内の水位を 知するポット水位検知部81が設けられる。ポ ット水位検知部81は複数の電極を有し、電極 の導通によりポット51内の水位を検知する 蒸気発生ヒータ52と水位検知室51bとが隔離壁 51aで隔離されるため、蒸気発生ヒータ52に接 た水の沸騰による発泡がポット水位検知部8 1に伝えられにい。これにより、発泡による 極の導通を回避し、ポット水位検知部81の検 知精度を向上することができる。

 尚、ポット51の外周面にヒータ等を密着 てポット51内の水を昇温してもよい。この時 、ポット51の周壁はポット51内の水を加熱す 加熱手段を構成し、水位検知室51bはポット51 の周壁に対して隔離して設けられる。また、 蒸気発生ヒータ52をIHヒータにより形成して よい。

 ポット51の上面には後述する循環ダクト35 に接続した蒸気供給ダクト34が導出される。 ット51の周面の上部にはタンク水位検出容 91に連結される溢水パイプ98が設けられる。 れにより、ポット51の溢水が水タンク71に導 かれる。溢水パイプ98の溢水レベルはポット5 1内の通常の水位レベルよりも高く、蒸気供 ダクト34よりも低い高さに設定されている。

 ポット51の下端には排水パイプ53が導出さ れる。排水パイプ53の経路途中には排水バル 54が設けられている。排水パイプ53は水タン ク71内に設けた排水貯溜部71aに向かって所定 度の勾配を有している。これにより、排水 ルブ54を開いてポット51内の水を排水貯溜部 71aに排水して貯溜し、水タンク71を取り外し 廃棄することができる。

 加熱室20の外壁には背面から上面に亙っ 循環ダクト35が設けられる。循環ダクト35は 熱室20の背壁に形成された吸気口28を開口し 、加熱室20の上方に配された蒸気昇温装置40 接続される。蒸気昇温装置40の下面は噴出カ バー61で覆われ、上面は上カバー47で覆われ 。

 循環ダクト35内には遠心ファンから成る 風ファン26が設置され、蒸気供給ダクト34は 風ファン26の上流側に接続される。送風フ ン26の駆動によって蒸気発生装置50により発 した蒸気は蒸気供給ダクト34を介して循環 クト35に流入する。また、加熱室20内の蒸気 吸気口28から吸引され、循環ダクト35を通っ て噴出カバー61の噴気口65、66から噴き出され て循環する。蒸気の噴出しと吸引とを共通の 送風ファン26により行うので、蒸気調理器1の コスト増加を抑制することができる。

 尚、通常の場合加熱室20内の気体は空気 あるが、蒸気調理を始めると空気が蒸気で き換えられる。以下の説明において、加熱 20内の気体が蒸気に置き換わっているものと する。

 循環ダクト35の上部には電動式のダンパ48 を介して分岐する排気ダクト33が設けられる 排気ダクト33は外部に臨む開放端を有し、 ンパ48を開いて送風ファン26を駆動すること より加熱室20内の蒸気を強制排気する。ま 、加熱室20の下部には排気口32aを介して連通 する排気ダクト32が導出される。排気ダクト3 2はステンレス鋼等の金属から成り、外部に む開放端を有して加熱室20内の蒸気を自然排 気する。

 蒸気昇温装置40はシーズヒータから成る 気加熱ヒータ41を備え、蒸気発生装置50で発 した蒸気を更に加熱して過熱蒸気を生成す 。蒸気昇温装置40は平面的に見て加熱室20の 天井部の中央部に配置される。また、加熱室 20の天面に対して面積が狭く、小さい容積に 成して高い加熱効率が得られるようになっ いる。

 加熱室20の側方の下部には加熱室20の底面 20aに溜まる結露水を排水する排水部110が設け られる。排水部110は排水トレイ114、配管111、 113及びチューブポンプ115を備えている。排水 トレイ114は扉11の下方に着脱自在に配され、 水部110で搬送された結露水を貯溜する。ま 、扉11の内面に付着した結露水が扉11を開い た際に流下して排水トレイ114に貯留されるよ うになっている。

 配管111は加熱室20の側壁に突設して屈曲 た樹脂製のパイプから成る(解りやすくする め図5では背壁に描いている)。配管111の先 は加熱室20の底面20aと隙間を介して離れ、下 向きに開口した排水孔111aを形成する。排水 111aには網状のフィルター(不図示)が設けら ている。配管113は樹脂製のパイプから成り 排水トレイ114に対向して開口する。配管111 113の間はシリコンゴム等から成る可撓性の ューブ112により連結される。

 チューブポンプ115は有底筒状のハウジン 116内に回転板117が設けられ、回転板117の周 に複数のローラー118が突設される。チュー 112はハウジング116の内周壁に沿って環状に される。ハウジング116とローラー118との間 チューブ112の外径よりも狭く形成され、チ ーブ112がローラー118により押圧される。

 チューブポンプ115の駆動によって回転板1 17が矢印Aの方向に回転すると、チューブ112の 長手方向に沿ってローラー118が回転しながら チューブ112を順次押圧する。これにより、チ ューブ112内の流体が一方向に順次押し出され て搬送され、逆方向の流体の流通が阻止され る。

 加熱室20の底面20aに溜まる結露水は排水 111aから吸引され、排水トレイ114に搬送され 。排水トレイ114に溜まった水は排水トレイ1 14を脱着して廃棄される。これにより、加熱 20内の気密性を保持して排水を行うことが きる。尚、チューブポンプ115により結露水 水タンク71の排水貯溜部71aに搬送してもよい 。

 図6は蒸気調理器1の制御構成を示すブロ ク図である。蒸気調理器1はマイクロプロセ サ、メモリおよびタイマを有した制御装置8 0を備えている。制御装置80には送風ファン26 蒸気加熱ヒータ41、ダンパ48、蒸気発生ヒー タ52、排水バルブ54、給水ポンプ57、操作パネ ル13、ポット水位検知部81、タンク水位検知 56、温度センサ82、湿度センサ83、チューブ ンプ115が接続される。制御装置80によって所 定のプログラムに従って各部を制御して、蒸 気調理器1が駆動される。

 操作パネル13は表示部(不図示)を有し、制 御状況を表示部に表示する。また、操作パネ ル13に配置した各種操作キーを通じて動作指 の入力を行う。操作パネル13には各種の音 出す音発生装置(不図示)も設けられている。 温度センサ82は加熱室20内の温度を検知する 湿度センサ83は加熱室20内の湿度を検知する

 また、制御装置80の制御によって電源(不 示)から蒸気加熱ヒータ41及び蒸気発生ヒー 52に供給される。この時、蒸気加熱ヒータ41 及び蒸気発生ヒータ52の供給電力はデューテ 比によって配分される。即ち、蒸気加熱ヒ タ41がオンになると蒸気発生ヒータ52がオフ になり、蒸気加熱ヒータ41がオフになると蒸 発生ヒータ52がオンになるように切り替え れる。これにより、蒸気加熱ヒータ41及び蒸 気発生ヒータ52の供給電力の一方のデューテ 比が大きくなると、他方のデューティ比が さくなる。

 上記構成の蒸気調理器1において、扉11を けて水タンク71を水タンク室70から引き出し て、水タンク71内に水が入れられる。満水状 にした水タンク71は水タンク室70に押し込ま れ、ジョイント部58によりタンク水位検出容 91に連結される。被加熱物Fをラック22上に 置して扉11を閉じ、操作パネル13を操作して 理メニューが選択される。そして、スター キー(不図示)を押下することにより調理メ ューに対応した調理シーケンスが開始する これにより、給水ポンプ57が運転を開始し、 蒸気発生装置50に給水される。この時、排水 ルブ54は閉じられている。

 給水ポンプ57の駆動により給水路55を介し てポット51内に給水され、ポット51が所定の 位になるとポット水位検知部81の検知によっ て給水が停止される。この時、タンク水位検 知部56により水タンク71の水位が監視され、 タンク71に調理に必要十分な水がない場合は 警告が報知される。

 所定量の水がポット51に入れられると蒸 発生ヒータ52に通電され、蒸気発生ヒータ52 ポット51内の水を直接加熱する。蒸気発生 ータ52の通電と同じ時期、またはポット51内 水が所定温度に到達する時期に、送風ファ 26及び蒸気加熱ヒータ41が通電される。この 時、蒸気発生ヒータ52の供給電力(例えば、100 0W)が蒸気加熱ヒータ41の供給電力(例えば、300 W)よりも大きくなっている。

 送風ファン26の駆動により吸気口28から加 熱室20内の蒸気が循環ダクト35に吸い込まれ 。また、ポット51内の水が沸騰すると100℃且 つ1気圧の飽和蒸気が発生し、飽和蒸気が蒸 供給ダクト34を介して循環ダクト35に流入す 。この時、ダンパ48は閉じられている。送 ファン26から圧送された蒸気は循環ダクト35 流通して蒸気昇温装置40に流入する。

 蒸気昇温装置40に流入した蒸気は蒸気加 ヒータ41により熱せられて100℃以上の過熱蒸 気となる。通常、150℃から300℃にまで昇温し た過熱蒸気が使用される。また、蒸気発生ヒ ータ52の供給電力が蒸気加熱ヒータ41の供給 力よりも大きいため、大量の過熱蒸気が加 室20に供給されて第1調理工程が行われる。

 過熱蒸気の一部は噴気孔65から真下方向( 印B)に噴き出される。これにより、被加熱 Fの上面が過熱蒸気と接触する。また、過熱 気の一部は噴気口66から側方の斜め下方向 向けて噴き出される。側方に噴き出された 熱蒸気は反射部68で反射し、被加熱物Fの下 に導かれる。これにより、被加熱物Fの下面 過熱蒸気と接触する。

 被加熱物Fの表面が100℃以下の場合は、過 熱蒸気が被加熱物Fの表面で凝縮する。この 縮熱(潜熱)は、539cal/gと大きいため、対流伝 に加えて被加熱物Fに大量の熱を与えること ができる。これにより、被加熱物Fは内部温 が急激に上昇する。

 また、噴出カバー61の前部に形成される 気口66から扉11に向けて斜め下方向に過熱蒸 の一部が噴き出される。加熱室20内の蒸気 送風ファン26によって吸気口28から吸引され 。この吸引力によって前方に向けて噴き出 れた過熱蒸気の気流が曲げられて後方に導 れる。これにより、過熱蒸気は一部が被加 物Fの上面の前部に衝突するとともに、一部 が前方から被加熱物Fの下方に導かれる。そ 結果、過熱蒸気が加熱室20の前部に行き渡っ て被加熱物Fの前部の加熱不足を防止し、被 熱物Fを均一に調理することができる。

 また、加熱室20内の過熱蒸気が吸気口28か ら吸引されるため、扉11に直接当たる高温の 熱蒸気を減らすことができる。従って、扉1 1の加熱を抑制して耐熱性の高い扉11を使用す る必要がなく、蒸気調理器1のコスト増加を 止することができる。

 送風ファン26の吸引力を小さくすると、 方に噴き出された過熱蒸気の気流が加熱室20 の下部で曲げられる。これにより、被加熱物 Fの下面により多くの過熱蒸気を導くことが きる。送風ファン26の吸引力を大きくすると 、前方に噴き出された過熱蒸気の気流が加熱 室20の上部で曲げられる。これにより、被加 物Fの上面により多くの過熱蒸気を導くこと ができる。

 時間の経過に伴って加熱室20内の蒸気量 増加すると、余剰となった蒸気は排気ダク 32を通じて外部に放出される。

 噴気口65、66から噴き出された過熱蒸気は 被加熱物Fに熱を与えた後、吸気口28から循環 ダクト35内に吸引され、蒸気昇温装置40に流 する。これにより、加熱室20内の蒸気は循環 を繰り返して調理が行われる。

 図7は過熱蒸気の加熱による被加熱物Fの 部温度の変化を示している。縦軸は被加熱 Fの内部温度(単位:℃)を示し、横軸は時間を している。図中、実線Cで示すように、被加 熱物Fは過熱蒸気が供給されると第1昇温期間 内部温度が略直線的に急激に上昇する。即 、第1昇温期間では内部温度の温度変化率が 略一定となる。

 被加熱物Fは水分を含むため、内部温度が 100℃に近づくと水分が徐々に蒸発する。水分 の蒸発には大きな熱量を必要とするため、被 加熱物Fの内部温度の温度変化率が小さくな 。これにより、第1昇温期間よりも温度上昇 緩やかな安定期間になる。そして、被加熱 Fの水分が全て蒸発すると、再度内部温度が 急激に上昇する第2昇温期間に移行する。

 制御装置80のメモリには調理シーケンス ータが記憶される。調理シーケンスデータ 被加熱物Fの種類に応じた油脂溶融温度特性 基づく第1調理工程から第2調理工程に切り える時期のデータを保有する。肉類等の被 熱物Fは約30~60℃の油脂溶融温度帯を超える 、内部に含まれる油脂が溶融して滲み出し 開始される。

 各食品によって油脂溶融温度特性が異な 、例えば、豚肉の油脂溶融温度帯は約33~46 、牛肉の油脂溶融温度帯は約40~50℃である。 即ち、調理シーケンスデータは被加熱物Fの 類に応じ、油脂溶融温度帯を超えて100℃以 の所定の内部温度になる時期のデータを保 する。

 また、被加熱物Fの量や第1調理工程の調 条件等に応じて被加熱物の内部温度の変化 異なる。このため、調理シーケンスデータ 被加熱物Fの量や第1調理工程の調理条件によ って切り替え時期を可変する可変データを保 有する。第1、第2調理工程の切り替え時期は 加熱物Fの量が多いと遅れるように可変され 、被加熱物Fの量が少ないと早めるように可 される。

 被加熱物の量は調理開始時に操作パネル1 3(被加熱物量入力手段)により入力される。調 理開始からの調理時間は制御装置80(図6参照) のタイマにより計時される。タイマーの計 が調理シーケンスデータから取得された切 替え時期になると、被加熱物Fの内部温度が 油脂溶融温度帯を超えたと判断する。これに より、図中、一点鎖線Dで示すように第2調理 程に移行する。

 この時、被加熱物Fの内部温度が100℃以下 の範囲で過熱蒸気によって上昇する第1昇温 間から安定期間に移行する時期に第1調理工 から第2調理工程に切り替えられる。即ち、 被加熱物Fの内部温度の温度変化率が略一定 状態から小さくなる時期に第1調理工程から 2調理工程に切り替えられる。これにより、 被加熱物の内部温度を100℃以下の適正な温度 に維持することができる。

 尚、制御装置80のメモリに被加熱物Fの種 、量、第1調理工程の調理条件等に応じた被 加熱物Fの内部温度の変化を予めデータベー として記憶してもよい。調理シーケンスは ータベースを監視し、タイマーの計時によ 調理開始からの調理時間が所定の内部温度 到達する時期になると第2調理工程に移行す 。

 このときの所定の内部温度とは、被加熱 の油脂溶融温度帯に対して20℃~30℃程度を 乗せした値、すなわち、約60℃~80℃程度に設 定される。これにより、食材の温度バラツキ を抑えることができるため、安定した制御が 可能になるので好ましい。

 また、被加熱物Fの内部温度に対応する被 加熱物Fの表面温度、加熱室20の内部や壁面の 温度等をデータベースとして記憶し、これら の検知によって第1調理工程から第2調理工程 切り替える時期を判断してもよい。

 更に、第1調理工程から第2調理工程に切 替える時期を加熱室20への蒸気の供給量によ って判断してもよい。即ち、蒸気の供給によ って被加熱物Fは内部温度が第1昇温期間で急 に上昇した後、安定期間で内部温度の温度 化率が小さくなって温度上昇が緩やかにな 。

 温度変化率が小さくなる時の被加熱物Fの 内部温度は第1調理工程の蒸気供給量を増加 るとより高温になり、ある蒸気供給量より 増加してもそれ以上温度が上がらずに飽和 る。この時の蒸気量以下の所定量の蒸気が 1調理工程で供給されると、第2調理工程に切 り替える。これにより、脱油効果に寄与しな い過剰な蒸気による電力浪費を抑制すること ができる。また、必要以上に蒸気を供給する ことによる調理時間の増加を防止することが できる。

 第2調理工程では蒸気発生ヒータ52が停止 れ、蒸気加熱ヒータ41に最大電力(例えば、1 300W)が供給される。これにより、被加熱物Fは 主に表面が加熱され、油脂溶融温度帯を超え た所望の内部温度(例えば、70~80℃)に維持さ るとともに表面に焼き色が付けられる。こ 時、蒸気発生ヒータ52に蒸気加熱ヒータ41よ も小さい電力を供給してもよい。

 図8に示すように、被加熱物Fは油脂溶融 度帯よりも高温に維持されると油脂Lが溶融 、被加熱物Fの収縮によって油脂Lが表面に け出す。蒸気Sが被加熱物Fの表面で凝縮した 凝縮水Wは油脂Lを取り込んで流下する。これ より、被加熱物Fが脱油される。

 第2調理工程が所定時間行われると被加熱 物Fが所望の表面状態になり、調理が終了す 。そして、制御装置80によって操作パネル13 表示部に調理の終了を表示するとともに合 音が報知される。調理終了を知らされた使 者によって扉11が開かれると、ダンパ48が開 いて加熱室20内の蒸気が排気ダクト33から急 に強制排気される。これにより、使用者は 温の蒸気に触れずに、安全に加熱室20内から 被加熱物Fを取り出すことができる。

 図9は本実施形態の調理による被加熱物F 内部温度及び残存油脂量の変化を示してい 。縦軸の左側のスケールは内部温度、右側 スケールは残存油脂量であり、横軸は調理 間である。また、図中、一点鎖線D、dは本実 施形態の調理による被加熱物Fの内部温度及 残存油脂量である。第1調理工程では蒸気発 ヒータ52の供給電力が1000W、蒸気加熱ヒータ 41の供給電力が300Wである。第2調理工程は蒸 発生ヒータ52が停止されて蒸気加熱ヒータ41 供給電力が1300Wであり、被加熱物Fの内部温 が70℃の時に切り替えられる。尚、一点鎖 Dは前述の図7の一点鎖線Dと同一である。

 図中、破線E、eは第1比較例を示し、蒸気 生ヒータ52の供給電力を260W、蒸気加熱ヒー 41の供給電力を1040Wで一定にした時の内部温 度及び残存油脂量である。また、図中、実線 G、gは第2比較例を示し、蒸気加熱ヒータ41を 止して蒸気発生ヒータ52の供給電力を1300Wで 一定にした時の内部温度及び残存油脂量であ る。また、表1は上記の各条件の調理による 理時間、蒸気量及び脱油量を示している。

 図9及び表1によると、本実施形態では大 の過熱蒸気が加熱室20に供給されるため、一 点鎖線Dに示すように被加熱物Fの内部温度の 昇が早くなる。これに対して、第1比較例で は過熱蒸気の量が少ないため破線Eに示すよ に内部温度の上昇が遅い。また、第2比較例 は過熱蒸気がなく、実線Gに示すように内部 温度の上昇が更に遅くなる。

 このため、本実施形態では早期に油脂溶 温度帯を越え、油脂溶融温度帯よりも高温 期間を長くすることができる。これにより 被加熱物Fの脱油量が多くなる。また、被加 熱物Fの内部温度が早期に高温になるため、 理時間が短縮される。更に、蒸気の使用量 低減され、水タンク71への給水頻度を少なく して蒸気調理器1の利便性を向上できる。

 本実施形態によると、蒸気発生ヒータ52 供給電力を蒸気加熱ヒータ41の供給電力より も大きく過熱蒸気により被加熱物Fを調理す 第1調理工程を有するので、大量の過熱蒸気 潜熱によって肉類等の被加熱物Fの内部温度 を急速に上昇させることができる。これによ り、早期に被加熱物Fの内部温度を油脂溶融 度帯よりも高温にすることができる。

 また、被加熱物Fの内部温度を油脂溶融温 度帯を超えて油脂の滲み出しが始まった後に 、蒸気発生ヒータ52を停止して蒸気加熱ヒー 41に最大電力を供給した第2調理工程に切り えるので、被加熱物Fを所望の内部温度に維 持するとともに表面に焼き色を付けて調理を 完了させることができる。

 従って、被加熱物F内部に適正な水分量を 確保して美味しさを保持するとともに、調理 時間を長くすることなく油脂溶融温度帯より も高温の期間を長くすることができる。これ により、蒸気調理器1の利便性を低下させず 被加熱物Fの脱油量を増加させて健康的な調 を行うことができる。また、被加熱物Fの内 部温度が早期に高温になるため、調理時間を 短縮することができる。被加熱物の脱油量を 従来と同程度にすると、更に調理時間を短縮 できる。

 また、調理シーケンスデータが被加熱物F の種類に応じた油脂溶融温度特性に基づいて 、各被加熱物Fの第1調理工程から第2調理工程 に切り替える時期のデータを保有するので、 豚肉や牛肉等の被加熱物の種類に応じて最適 な時期に第1、第2調理工程を切り替えること できる。従って、良好な調理を行うことが きる。

 また、被加熱物Fの量を入力する操作パネ ル13(被加熱物量入力手段)の入力情報に基づ て第1調理工程から第2調理工程に切り替える 時期を可変したので、被加熱物Fの量に応じ 最適なタイミングで第1調理工程から第2調理 工程に切り替えることができる。従って、よ り良好な調理を行うことができる。

 第1調理工程において、蒸気加熱ヒータ41 停止して蒸気発生ヒータ52に最大電力を供 してもよい。これにより、飽和蒸気を加熱 20に供給して調理が行われ、第2調理工程で 気加熱ヒータ41の加熱によって過熱蒸気によ る調理が行われる。飽和蒸気であっても過熱 蒸気と同じ潜熱を有し、最大電力の蒸気発生 ヒータ52によってより多くの蒸気が供給され 。このため、被加熱物Fの内部温度を更に迅 速に上昇させ、脱油量を増加するとともに調 理時間を短縮することができる。

 尚、第2調理工程において蒸気発生ヒータ 52の供給電力を蒸気加熱ヒータ41の供給電力 りも小さくしていれば同様の効果を得るこ ができる。しかし、第2調理工程で蒸気発生 ータ52を停止すると、蒸気加熱ヒータ41に大 きな電力を供給してより早期に調理を完了す ることができる。

 また、蒸気加熱ヒータ41及び蒸気発生ヒ タ52には電力を切り替え制御して供給される ため、一方を停止することにより他方を連続 運転することができる。これにより、停止さ れたヒータの降温による電力ロスを防止して 省電力化を図ることができる。

 また、被加熱物Fの内部温度の温度変化率 が略一定の状態の第1昇温期間から小さくな 安定期間に移行する時期に第1調理工程から 2調理工程に切り替えるので、被加熱物Fの 部温度を100℃以下の適正な温度に維持する とができる。従って、被加熱物Fの水分の減 を抑制して美味しさを維持した調理を簡単 実現することができる。尚、第1昇温期間内 に第1調理工程から第2調理工程に切り替えて よい。

 また、被加熱物Fの内部温度が60~80℃の時 第1調理工程から第2調理工程に切り替える より望ましい。これにより、被加熱物Fの水 の減少をより低減して美味しさを更に向上 ることができる。

 また、被加熱物Fの内部温度が油脂溶融温 度よりも約10℃高温になる前に第2調理工程に 切り替えると、内部温度が上昇しにくい第2 理工程の初期に油脂の溶解量が少なくなる このため、被加熱物Fの内部温度が油脂溶融 度よりも10℃以上高温になってから第1調理 程から第2調理工程に切り替えるとより望ま しい。これにより、過熱蒸気によって切替え 時期に早く到達し、第2調理工程の初期から 脂を大量に溶融させて調理時間を長くする となく脱油効果を向上することができる。

 本実施形態において、蒸気加熱ヒータ41 加熱室20の天井面に配しているが、加熱室20 連結されるダクト内に配してもよい。即ち 第2調理工程で熱風により被加熱物Fを加熱 るコンベクション型にしてもよい。しかし がら、本実施形態のように蒸気加熱ヒータ41 を加熱室20の天井面に配置すると、輻射熱に って被加熱物Fが加熱される。このため、被 加熱物Fに容易に焼き色を付けることができ 調理時間をより短縮することができる。こ 時、送風ファン26を停止して蒸気の循環を停 止してもよい。これにより、省電力化を図る ことができる。

 次に、第2実施形態について説明する。本 実施形態は前述の図1~図9に示す第1実施形態 同様に構成され、第1実施形態と異なる調理 ードを有している。本実施形態はロースト ーフ等の体積の大きな被加熱物Fに対応した 調理モード(以下、「大型食品モード」とい )が設けられる。体積の大きな被加熱物Fが加 熱室20内に設置されると大型食品モードが選 され、スタートキー(不図示)を押下するこ により調理シーケンスが開始される。

 図10は大型食品モードの蒸気発生ヒータ52 及び蒸気加熱ヒータ41の電力供給の制御シー ンスを示している。縦軸は蒸気発生ヒータ5 2及び蒸気加熱ヒータ41のオンオフ状態を示し 、横軸は調理時間を示している。蒸気発生ヒ ータ52及び蒸気加熱ヒータ41はデューティ比 よって配分して電力が供給される。大型食 モードは電力切り替えの状態を可変した第1 第2、第3調理工程を有している。

 第1調理工程は蒸気発生ヒータ52のオン時 が蒸気加熱ヒータ41のオン時間よりも長く っている。即ち、蒸気発生ヒータ52の供給電 力のデューティ比が蒸気加熱ヒータ41の供給 力のデューティ比よりも大きい。これによ 、蒸気発生ヒータ52には例えば1000Wの電力が 供給され、蒸気加熱ヒータ41には例えば300Wの 電力が供給される。

 第2調理工程は蒸気発生ヒータ52のオン時 が第1調理工程よりも短く、蒸気加熱ヒータ 41のオン時間が第1調理工程よりも長くなって いる。即ち、蒸気発生ヒータ52の供給電力の ューティ比が第1調理工程よりも小さく、蒸 気加熱ヒータ41の供給電力のデューティ比が 1調理工程よりも大きい。

 更に、第2調理工程では蒸気発生ヒータ52 供給電力のデューティ比が蒸気加熱ヒータ4 1の供給電力のデューティ比よりも小さい。 れにより、蒸気発生ヒータ52には例えば600W 電力が供給され、蒸気加熱ヒータ41には例え ば700Wの電力が供給される。

 第3調理工程は蒸気発生ヒータ52が停止さ 、蒸気加熱ヒータ41に最大電力(例えば、1300 W)が供給される。

 第1調理工程では蒸気発生ヒータ52の供給 力のデューティ比が蒸気加熱ヒータ41の供 電力のデューティ比よりも大きいため、大 の過熱蒸気が加熱室20に供給される。これに より、被加熱物Fの内部温度が通常の調理モ ドよりも更に急速に上昇する。

 そして、タイマーの計時が調理シーケン データから取得された切り替え時期になる 、被加熱物Fの内部温度が油脂溶融温度帯を 超えたと判断する。これにより、第2調理工 に移行する。

 この時、被加熱物Fの内部温度の温度変化 率が略一定の状態から小さくなる時期に第1 理工程から第2調理工程に切り替えられる。 れにより、被加熱物の内部温度を100℃以下 適正な温度に維持することができる。

 第2調理工程では蒸気発生ヒータ52及び蒸 加熱ヒータ41によって生成される過熱蒸気 よって被加熱物Fの内部温度が更に上昇する また、蒸気加熱ヒータ41の熱によって被加 物Fの主に表面が加熱され、表面に焼き色が けられる。

 第2調理工程が所定時間行われると、第3 理工程に切り替えられる。第3調理工程では 気加熱ヒータ41の熱によって被加熱物Fは主 表面が加熱される。これにより、被加熱物F は所望の内部温度(例えば、70~80℃)に維持さ るとともに表面に焼き色が付けられる。こ 時、蒸気発生ヒータ52に蒸気加熱ヒータ41よ も小さい電力を供給してもよい。そして、 2調理工程が所定時間行われると被加熱物F 所望の表面状態になり、調理が完了する。

 本実施形態によると、大型食品モードで 調理序盤の第1調理工程で蒸気発生ヒータ52 供給電力のデューティ比が蒸気加熱ヒータ4 1の供給電力のデューティ比よりも大きい。 のため、被加熱物Fの内部温度の上昇に用い れる蒸気加熱ヒータ41の熱が少なく、加熱 率が高い大量の過熱蒸気の潜熱によって被 熱物Fの内部温度を急速に上昇させることが きる。また、第2、第3調理工程で蒸気発生 ータ52の供給電力のデューティ比が蒸気加熱 ヒータ41の供給電力のデューティ比よりも小 いので、被加熱物Fを所望の内部温度に維持 するとともに表面に焼き色を付けて調理を完 了させることができる。

 更に、第2調理工程は蒸気発生ヒータ52の 給電力のデューティ比が第1調理工程よりも 小さくて第3調理工程よりも大きく、蒸気加 ヒータ41の供給電力のデューティ比が第1調 工程よりも大きくて第3調理工程よりも小さ 。第2調理工程を設けずに第1調理工程から 3調理工程に切り替えると、切替え時期が早 時は被加熱物Fの表面が仕上がった時に内部 の温度が所望の温度まで加熱されない場合が 生じる。また、切替え時期が遅い時は被加熱 物Fの周部が加熱されすぎて水分量を確保で ず美味しく調理できない場合が生じる。

 このため、第2調理工程を中間調理工程と して設けて段階的に蒸気発生ヒータ52の供給 力のデューティ比を下げて蒸気加熱ヒータ4 1の供給電力のデューティ比を上げる。これ より、被加熱物Fの周部の水分量を確保する ともに表面に焼き色を付ける期間を長くと ことができる。従って、ローストビーフ等 体積が大きい被加熱物Fの場合でも調理時間 を短縮し、内部に適正な水分量を確保して美 味しさを保持することができる。蒸気発生ヒ ータ52及び蒸気加熱ヒータ41の供給電力のデ ーティ比を第1調理工程から第3調理工程まで 更に細分化して段階的に可変してもよい。

 尚、第3調理工程において蒸気発生ヒータ 52の供給電力のデューティ比を蒸気加熱ヒー 41の供給電力のデューティ比よりも小さく ていれば同様の効果を得ることができる。 かし、本実施形態のように第3調理工程で蒸 発生ヒータ52を停止するとより望ましい。 ち、蒸気加熱ヒータ41に大きな電力を供給し てより早期に調理を完了することができる。 また、蒸気加熱ヒータ41がオフにならないた 、オフ時に蒸気加熱ヒータ41が温度低下す ことによる電力のロスを低減できる。従っ 、調理時間をより短縮することができる。

 第1調理工程において、蒸気加熱ヒータ41 停止して蒸気発生ヒータ52に最大電力を供 してもよい。これにより、飽和蒸気を加熱 20に供給して調理が行われ、第2調理工程で 気加熱ヒータ41の加熱によって過熱蒸気によ る調理が行われる。飽和蒸気であっても過熱 蒸気と同じ潜熱を有し、最大電力の蒸気発生 ヒータ52によってより多くの蒸気が供給され 。このため、被加熱物Fの内部温度を更に迅 速に上昇させ、脱油量を増加するとともに調 理時間を短縮することができる。

 また、被加熱物Fの内部温度が油脂溶融温 度帯を超えて100℃以下の時に蒸気発生ヒータ 52の供給電力のデューティ比を蒸気加熱ヒー 41の供給電力のデューティ比よりも小さく たので、油脂の滲み出しが始まった後に表 に焼き色が付けられる。従って、被加熱物F 部に適正な水分量を確保して美味しさを保 するとともに、油脂溶融温度帯よりも高温 期間を長くすることができる。これにより 被加熱物の脱油量を増加させて健康的な調 を行うことができる。

 また、調理シーケンスデータが被加熱物F の種類に応じた油脂溶融温度特性に基づいて 、各被加熱物Fの蒸気発生ヒータ52の供給電力 のデューティ比を蒸気加熱ヒータ41の供給電 のデューティ比よりも小さくする時期のデ タを保有するので、豚肉や牛肉等の被加熱 Fの種類に応じて最適な時期に切り替えるこ とができる。従って、良好な調理を行うこと ができる。

 また、被加熱物Fの量を入力する操作パネ ル13(被加熱物量入力手段)の入力情報に基づ て蒸気発生ヒータ52の供給電力のデューティ 比を蒸気加熱ヒータ41の供給電力のデューテ 比よりも小さくする時期を可変したので、 加熱物Fの量に応じて最適なタイミングで切 り替えることができる。従って、より良好な 調理を行うことができる。

 また、蒸気加熱ヒータ41及び蒸気発生ヒ タ52には電力を切り替えて供給されるため、 一方を停止することにより他方を連続運転す ることができる。これにより、停止されたヒ ータの降温による電力ロスを防止して省電力 化を図ることができる。

 また、被加熱物Fの内部温度の温度変化率 が略一定の状態の第1昇温期間から小さくな 安定期間に移行する時期に第1調理工程から 2調理工程に切り替えるので、被加熱物Fの 部温度を100℃以下の適正な温度に維持する とができる。従って、被加熱物Fの水分の減 を抑制して美味しさを維持した調理を簡単 実現することができる。尚、第1昇温期間内 に第1調理工程から第2調理工程に切り替えて よい。

 また、被加熱物Fの内部温度が60~80℃の時 第1調理工程から第2調理工程に切り替える より望ましい。これにより、被加熱物Fの水 の減少をより低減して美味しさを更に向上 ることができる。

 また、被加熱物Fの内部温度が油脂溶融温 度よりも約10℃高温になる前に第2調理工程に 切り替えると、内部温度が上昇しにくい第2 理工程の初期に油脂の溶解量が少なくなる このため、被加熱物Fの内部温度が油脂溶融 度よりも10℃以上高温になってから第1調理 程から第2調理工程に切り替えるとより望ま しい。これにより、過熱蒸気によって切替え 時期に早く到達し、調理時間を短縮するとと もに第2調理工程の初期から油脂を大量に溶 させて脱油効果を向上することができる。

 本実施形態において、第2調理工程で蒸気 発生ヒータ52の供給電力のデューティ比を蒸 加熱ヒータ41の供給電力のデューティ比よ も大きくしてもよい。これにより、第2調理 程から第3調理工程に切り替えることにより 、蒸気発生ヒータ52の供給電力のデューティ が蒸気加熱ヒータ41の供給電力のデューテ 比よりも小さくなる。

 即ち、第1、第2調理工程が上記の第1調理 程に相当し、第3調理工程が上記の第2調理 程に相当する。これにより、第2調理工程は 1、第3調理工程間の中間調理工程として機 する。

 この時、上記と同様に、被加熱物Fの内部 温度が油脂溶融温度帯を超えて100℃以下の時 に第2調理工程から第3調理工程に切り替える よい。また、被加熱物Fの内部温度の温度変 化率が略一定の状態から小さくなる時期に第 2調理工程から第3調理工程に切り替えると、 加熱物Fの内部温度を100℃以下の適正な温度 に維持することができる。また、被加熱物F 内部温度が60~80℃の時に第2調理工程から第3 理工程に切り替えるとより望ましい。

 次に、図11は第3実施形態の蒸気調理器の 略構成を示す図である。蒸気調理器1は、制 御部(不図示)を有した本体100に着脱自在の蒸 カップ200を備えている。蒸発カップ200は水4 00を収容するための容器になっている。蒸発 ップ200内には水400を加熱して蒸気を発生さ る発熱体230が配置される。蒸発カップ200に 本体100に蒸気を供給するための蒸気供給手 として蒸気供給管221が設けられる。本体100 は発熱体230を誘導加熱する誘導加熱コイル1 71が設けられる。

 蒸気調理器1の本体100は直方体形状のキャ ビネット(不図示)を備えている。キャビネッ の内部には被調理物として食品300を収容し 加熱調理するための加熱室120が設けられる

 加熱室120は一面(正面側)が開口部となっ いる直方体形状をしており、その開口部に 食品300の出し入れ時に開閉する扉(不図示)が 設置されている。扉の上部にはハンドル(不 示)が設けられている。使用者はハンドルを 持して、下端を中心に回動させて扉を開閉 ることができる。扉の中央部には、扉を閉 たときに加熱室120の内部を視認するために 熱ガラスがはめ込まれている。

 耐熱ガラスの右側には操作パネル(不図示 )が配置されている。加熱室120の残りの面は テンレス鋼板で形成されている。加熱室120 床面にステンレス鋼板製の受皿121が配置さ 、受皿121の上には食品300を載置するための テンレス鋼線製のラック122が配置されてい 。使用者は扉を開けて食品300を加熱室120内 のラック122上に載置する。

 加熱室120の天面には過熱蒸気を噴き出す めの噴出カバー161が取り付けられる。噴出 バー161はステンレス鋼製である。噴出カバ 161には複数の噴気孔165、167が形成されてい 。噴出カバー161の右側部の手前側には加熱 120内を照明するための照明装置(不図示)が 置される。

 加熱室120の奥側の背壁には左右方向の略 央部に吸気口128が設けられ、左方下部に排 口132aが設けられる。

 加熱室120の外壁には背面から上面に亘っ 循環ダクト135が設けられている。循環ダク 135は加熱室120の背壁に形成された吸気口128 開口し、加熱室120の上方に配置された蒸気 温装置140に接続される。蒸気昇温装置140の 面は噴出カバー161で覆われ、上面は上カバ 147で覆われている。

 循環ダクト135内には送風ファン126が配さ 、循環ダクト135の上部には電動式のダンパ1 48を介して排気ダクト133が分岐する。ダンパ1 48を開いて送風ファン126を駆動すると、加熱 120内の蒸気が排気ダクト133の開放端から強 的に排気することができる。

 加熱室120の下部には排気口132aを介して連 通する排気ダクト132が導出される。排気ダク ト132はステンレス鋼等の金属から形成され、 外部に臨む開放端を有して加熱室120内の蒸気 を自然排気する。尚、蒸気調理器1にマグネ ロンを搭載してマイクロ波による調理を行 場合には、排気ダクト132を介して外気が吸 される。

 循環ダクト135は蒸発カップ200で発生した 気を循環ダクト135に導くための給気管136と 熱室120の背面側で接続されている。給気管1 36は蒸発カップ200の蒸気供給管221と接続され いる。蒸発カップ200のジョイント部222を介 て蒸気供給管221と給気管136とを接続すると 蒸発カップ200は本体100のキャビネット内に められる。

 図12、図13は蒸発カップ200の概略を示す正 面図及び側面図である。蒸発カップ200はカッ プ部210及び蓋部220を有している。カップ部210 は上部に開口部が形成されて水400を収容する 。蓋部220はカップ部210と着脱可能に形成され 、カップ部210の開口部を覆う。

 蓋部220には蒸発カップ200の外部とカップ 210の内部とを連通してカップ部210の内部で 生した蒸気を流通させる蒸気供給管221が取 付けられている。蒸気供給管221の端部の吐 口223にはジョイント部222が設けられている ジョイント部222は本体100の給気管136(図11参 )に接続される。

 図14は蒸発カップ200の側面断面図を示し いる。カップ部210内の下部には板状の発熱 230が配置されている。発熱体230は例えば、 テンレス鋼等の磁性材料によって形成され いる。発熱体230はカップ部210の底面から上 きに突出した固定用リブ252上にほぼ水平に るように載せられる。発熱体230の上面から 面までを貫通する固定用ねじ251によって発 体230が固定用リブ252にねじ止めされている 固定用ねじ251を外すことによって、発熱体23 0をカップ部210から取り外して洗浄すること できる。

 図11、図14に示すように、蒸発カップ200の 蒸気供給管221を本体100の給気管136と接続して 、蒸発カップ200が本体100に取り付けられる。 これにより、蒸発カップ200内に配置されてい る発熱体230が本体100のキャビネット内に配置 されている誘導加熱コイル171と対向する。

 制御部がIH回路172を制御して誘導加熱コ ル171を駆動させると、誘導加熱コイル171の 磁誘導によって発熱体230に誘導電流が流れ 。この誘導電流の抵抗熱によって発熱体230 発熱する。これにより、カップ部210の内部 収容された水400が加熱され、蒸発カップ200 において蒸気が発生する。従って、誘導加 コイル171及び発熱体230により、蒸気を発生 る蒸気発生ヒータが構成される。

 蒸発カップ200で発生した蒸気は蒸発カッ 200の蒸気供給管221を通って本体100の給気管1 36に流入する。給気管136に流入した蒸気は循 ダクト135を通って加熱室120の天井部に設置 れている蒸気昇温装置140内に導かれる。

 蒸気昇温装置140は蒸気加熱ヒータ141を内 している。蒸気加熱ヒータ141はシーズヒー によって形成されている。蒸気加熱ヒータ1 41により加熱された蒸気は過熱蒸気となる。 気を加熱して過熱蒸気を生成するための熱 は特にシーズヒータに限られるものではな 。

 過熱蒸気は飽和蒸気の温度を100℃とする 、通常、101℃から300℃以上にまで昇温され 。過熱蒸気は蒸気昇温装置140の底面及び側 に配置された複数の噴気孔165、167から噴出 る。これにより、ラック122上に配置された 品300に過熱蒸気が供給される。

 複数の噴気孔165は加熱室120の天井の中央 に配置され、過熱蒸気を加熱室120の中央部 吹き降ろす構造である。このようにして、 品300の上面が過熱蒸気と接触する。また、 熱蒸気の一部は、噴気孔167から斜め下方向 向けて噴き出され、加熱室120の内壁で反射 て、食品300の下方に導かれる。このように て、食品300の下面が過熱蒸気と接触する。

 加熱室120内に過熱蒸気が供給されるに従 て、加熱室120の内部の余剰となる気体が加 室120の下方に設けた排気口132aから外部に排 出される。これにより、加熱室120の内部は常 圧に保たれる。食品300に適した加熱時間が経 過したとき、蒸気や過熱蒸気の供給を停止し て加熱調理が完了する。

 尚、蒸気調理器1は蒸発カップ200から蒸気 を供給しながら蒸気昇温装置140の駆動を停止 することによって、100℃の飽和蒸気で蒸し調 理を行うことが可能である。

 蒸発カップ200の給水や洗浄時には使用者 よって蒸発カップ200が本体100から取り外さ 、カップ部210から蓋部220が取り外される。 用者はカップ部210に水400を供給した後、蓋 220をカップ部210に取り付ける。そして、蒸 供給管221をジョイント部222で給気管136と接 して蒸発カップ200が本体100に取り付けられ 。

 上記構成の蒸気調理器1において、誘導加 熱コイル171の供給電力が蒸気加熱ヒータ141の 供給電力よりも大きい第1調理工程が行われ 。その後、蒸気加熱ヒータ141の供給電力が 導加熱コイル171の供給電力よりも大きい第2 理工程が行われる。誘導加熱コイル171及び 気加熱ヒータ141の供給電力はデューティー により可変される。これにより、第1実施形 態と同様の効果を得ることができる。第2実 形態と同様に、第1、第2、第3調理工程を設 てもよい。

 加えて、蒸発カップ200内に発熱体230が設 られ、本体100に誘導加熱コイル171が設けら る。これにより、誘導加熱コイル171の駆動 より発生する誘導電流の抵抗熱によって発 体230が発熱する。このため、発熱体230と誘 加熱コイル171とは電気的に接続されずに、 熱体230を発熱させることができる。従って 水400が加熱されてスケールが付着しやすい 発カップ200を本体100から取り外して簡単に 浄することができる。

 また、第1、第2実施形態のように、水タ ク71、ポット50、給水ポンプ57やこれらを接 する配管、水漏れを防止するためのシール を別個に備える必要がない。このため、蒸 調理器1を構成する部品を削減できるととも 、接続箇所の減少により水漏れや蒸気の漏 を防ぐことができる。

 また、蒸発カップ200を本体100に取り付け 際に発熱体230が誘導加熱コイル171に対向す ので、蒸発カップ200内の水400を効率よく加 することができる。

 また、発熱体230は固定用ねじ251により蒸 カップ200に着脱が可能に設けられる。これ より、スケールが付着しやすい発熱体230を 単に洗浄することができる。

 本発明は、加熱室内に蒸気を噴出して被 熱物の調理を行う家庭用や業務用の蒸気調 器に利用することができる。