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Patent Searching and Data


Title:
VEHICLE, AND ITS CONTROL METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/120555
Kind Code:
A1
Abstract:
When the temperature (Tw) of the cooling water of an engine is lower than a threshold value (Tref), it is estimated that the catalyst with a heater or the ternary catalyst of a purifying device is not relatively heated, and the catalyst with the heater is energized for a second predetermined time so that it is heated. The motoring of the engine is initiated (at S150), when a first predetermined time elapses after the heating of the catalyst with the heater was initiated. After the heating end of the catalyst with the heater was ended, a fuel injection to and the ignition of the engine are initiated to start the engine (at S180). As a result, it is possible to heat the catalyst with the heater more homogeneously and to start the engine after the catalyst with the heater or the ternary catalyst was quickly heated.

Inventors:
YOSHIZAKI SATOSHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/054726
Publication Date:
October 09, 2008
Filing Date:
March 14, 2008
Export Citation:
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Assignee:
TOYOTA MOTOR CO LTD (JP)
YOSHIZAKI SATOSHI (JP)
International Classes:
B60W10/06; B60K6/44; B60K6/445; B60K6/46; B60K6/48; B60K6/52; B60K6/54; B60L3/00; B60L50/16; B60W10/08; B60W10/26; B60W20/00; F01N3/20; F01N3/24; F02D29/02; F02D29/06; F02D43/00; F02D45/00
Foreign References:
JP2006125245A2006-05-18
JPH08338235A1996-12-24
JP2861628B21999-02-24
JP2002295347A2002-10-09
Attorney, Agent or Firm:
ITEC INTERNATIONAL PATENT FIRM (3-3 Uchisaiwai-cho 1-chom, Chiyoda-ku Tokyo 11, JP)
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Claims:
 内燃機関と電動機とを搭載し、少なくとも前記内燃機関の運転を停止した状態で走行可能な車両であって、
 前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、
 前記蓄電手段の状態に基づいて該蓄電手段から放電してもよい許容最大電力である出力制限を設定する出力制限設定手段と、
 前記内燃機関の排気系に取り付けられ、前記内燃機関からの排気を浄化するための触媒を担持すると共に電力の供給を受けて該触媒を加熱する触媒担持加熱部材を有する排気浄化手段と、
 前記蓄電手段からの電力の前記触媒担持加熱部材への供給を司る電力供給手段と、
 前記排気浄化手段における触媒が所定温度未満であるのを推定する触媒温度推定手段と、
 走行に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
 前記内燃機関の運転を停止して前記設定された要求駆動力によって走行するよう前記内燃機関と前記電動機とを制御している最中に前記内燃機関の始動が要求されたとき、前記触媒温度推定手段により触媒が所定温度未満であると推定されないときには前記内燃機関の始動を伴って前記設定された出力制限の範囲内で前記設定された要求駆動力によって走行するよう前記内燃機関と前記電動機とを制御し、前記触媒温度推定手段により触媒が前記所定温度未満であると推定されたときには第1の所定時間に亘る前記触媒担持加熱部材への電力供給と該第1の所定時間内の少なくとも一部の時間に亘る前記内燃機関のモータリングと前記触媒担持加熱部材への電力供給の終了後の前記内燃機関の始動とを伴って前記設定された出力制限の範囲内で前記設定された要求駆動力によって走行するよう前記内燃機関と前記電動機と前記電力供給手段とを制御する制御手段と、
 を備える車両。
 請求項1記載の車両であって、
 前記制御手段は、前記触媒温度推定手段により触媒が所定温度未満であると推定されたときには、前記触媒担持加熱部材への電力供給を開始してから前記第1の所定時間より短い第2の所定時間が経過したときに前記内燃機関のモータリングを開始し、前記触媒担持加熱部材への電力供給を開始してから前記第1の所定時間が経過したときにモータリングしている前記内燃機関への燃料噴射と点火とを開始して該内燃機関を始動するよう前記内燃機関と前記電動機と前記電力供給手段とを制御する手段である、
 車両。
 請求項1記載の車両であって、
 前記触媒温度推定手段は、前記内燃機関の冷却水の温度に基づいて触媒が所定温度未満であるのを推定する手段である、
 車両。
 請求項1記載の車両であって、
 前記触媒温度推定手段は、前記内燃機関を運転停止してからの経過時間に基づいて触媒が所定温度未満であるのを推定する手段である、
 車両。
 請求項1記載の車両であって、
 前記排気浄化手段は、前記触媒担持加熱部材と前記内燃機関からの排気を浄化するための触媒を担持してなる触媒担持部材とを有し、排気の上流側から前記触媒担持加熱部材,前記触媒担持部材の順に配置されてなる手段である、
 車両。
 請求項1記載の車両であって、
 前記蓄電手段と電力のやりとりが可能で、車軸に連結された駆動軸に接続されると共に該駆動軸とは独立に回転可能に前記内燃機関の出力軸に接続され、電力と動力の入出力を伴って前記出力軸と前記駆動軸とに動力を出力する電力動力入出力手段を備え、
 前記電動機は、前記駆動軸に動力を入出力可能に取り付けられてなる、
 車両。
 請求項6記載の車両であって、
 前記電力動力入出力手段は、動力を入出力可能な発電機と、前記駆動軸と前記出力軸と前記発電機の回転軸との3軸に接続され該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、を備える手段である、
 車両。
 内燃機関と、電動機と、前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、前記内燃機関の排気系に取り付けられ、前記内燃機関からの排気を浄化するための触媒を担持すると共に電力の供給を受けて該触媒を加熱する触媒担持加熱部材を有する排気浄化手段と、前記蓄電手段からの電力の前記触媒担持加熱部材への供給を司る電力供給手段と、を搭載し、少なくとも前記内燃機関の運転を停止した状態で走行可能な車両の制御方法であって、
 前記内燃機関の運転を停止して走行に要求される要求駆動力によって走行するよう前記内燃機関と前記電動機とを制御している最中に前記内燃機関の始動が要求されたとき、前記排気浄化手段における触媒が所定温度未満でないと推定されるときには前記内燃機関の始動を伴って前記蓄電手段から放電してもよい許容最大電力である出力制限の範囲内で前記要求駆動力によって走行するよう前記内燃機関と前記電動機とを制御し、前記排気浄化手段における触媒が前記所定温度未満であると推定されるときには第1の所定時間に亘る前記触媒担持加熱部材への電力供給と該第1の所定時間内の少なくとも一部の時間に亘る前記内燃機関のモータリングと前記触媒担持加熱部材への電力供給の終了後の前記内燃機関の始動とを伴って前記出力制限の範囲内で前記要求駆動力によって走行するよう前記内燃機関と前記電動機と前記電力供給手段とを制御する、
 ことを特徴とする車両の制御方法。
Description:
車両およびその制御方法

 本発明は、車両およびその制御方法に関 、詳しくは、内燃機関と電動機とを搭載し 少なくとも前記内燃機関の運転を停止した 態で走行可能な車両およびその制御方法に する。

 従来、この種の車両としては、車両を駆動 る電動機と、発電用の内燃機関と、内燃機 の排気系に電気的に加熱可能な電気加熱触 とを備えるハイブリッド車が提案されてい (例えば、特許文献1参照)。この車両では、 燃機関を始動するときに電気加熱触媒が低 のときには、電気加熱触媒に電力を供給し 加熱した後に内燃機関を始動することによ 、排ガスの浄化を促進している。

特開平8-338235号公報

 しかしながら、上述の車両では、電気加 触媒が均一に加熱しない場合には、触媒が 分に機能を発揮することができず、エミッ ョンが悪化してしまう。また、電気加熱触 と共に通常の触媒を備える排気浄化装置で 、電気加熱触媒は加熱するものの通常の触 は加熱しないため、触媒が十分に機能を発 することができず、エミッションが悪化す 場合が生じる。

 本発明の車両およびその制御方法は、内 機関の排気を浄化する触媒が低温のときに 触媒をより均一に加熱してから内燃機関を 動することを目的の一つとする。また、本 明の車両およびその制御方法は、エミッシ ンの悪化を抑制することを目的の一つとす 。

 本発明の車両およびその制御方法は、上 の目的の少なくとも一部を達成するために 下の手段を採った。

 本発明の車両は、内燃機関と電動機とを 載し、少なくとも前記内燃機関の運転を停 した状態で走行可能な車両であって、前記 動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と 前記蓄電手段の状態に基づいて該蓄電手段 ら放電してもよい許容最大電力である出力 限を設定する出力制限設定手段と、前記内 機関の排気系に取り付けられ、前記内燃機 からの排気を浄化するための触媒を担持す と共に電力の供給を受けて該触媒を加熱す 触媒担持加熱部材を有する排気浄化手段と 前記蓄電手段からの電力の前記触媒担持加 部材への供給を司る電力供給手段と、前記 気浄化手段における触媒が所定温度未満で るのを推定する触媒温度推定手段と、走行 要求される要求駆動力を設定する要求駆動 設定手段と、前記内燃機関の運転を停止し 前記設定された要求駆動力によって走行す よう前記内燃機関と前記電動機とを制御し いる最中に前記内燃機関の始動が要求され とき、前記触媒温度推定手段により触媒が 定温度未満であると推定されないときには 記内燃機関の始動を伴って前記設定された 力制限の範囲内で前記設定された要求駆動 によって走行するよう前記内燃機関と前記 動機とを制御し、前記触媒温度推定手段に り触媒が前記所定温度未満であると推定さ たときには第1の所定時間に亘る前記触媒担 持加熱部材への電力供給と該第1の所定時間 の少なくとも一部の時間に亘る前記内燃機 のモータリングと前記触媒担持加熱部材へ 電力供給の終了後の前記内燃機関の始動と 伴って前記設定された出力制限の範囲内で 記設定された要求駆動力によって走行する う前記内燃機関と前記電動機と前記電力供 手段とを制御する制御手段と、を備えるこ を要旨とする。

 この本発明の車両では、内燃機関の運転 停止して走行に要求される要求駆動力によ て走行するよう内燃機関と電動機とを制御 ている最中に内燃機関の始動が要求された きに、排気浄化手段における触媒が所定温 未満でないと推定されるときには内燃機関 始動を伴って蓄電手段から放電してもよい 容最大電力である出力制限の範囲内で要求 動力によって走行するよう内燃機関と電動 とを制御する。触媒が所定温度未満でない め内燃機関を直ちに始動してもエミッショ の悪化を抑制することができる。また、内 機関を直ちに始動するから、内燃機関の動 を迅速に用いることができる。一方、排気 化手段における触媒が所定温度未満である 推定されたときには第1の所定時間に亘る触 媒担持加熱部材への電力供給と第1の所定時 内の少なくとも一部の時間に亘る内燃機関 モータリングと触媒担持加熱部材への電力 給の終了後の内燃機関の始動とを伴って蓄 手段の出力制限の範囲内で要求駆動力によ て走行するよう内燃機関と電動機と電力供 手段とを制御する。第1の所定時間に亘る触 担持加熱部材への電力供給を行なって触媒 持加熱部材を加熱している最中に内燃機関 モータリングを行なうから、内燃機関のモ タリングに伴って排気される空気の流れに り触媒担持加熱部材をより均一に加熱する とができる。しかも、排気には未燃焼燃料 含まれるため、未燃焼燃料を触媒により浄 する際に生じる熱を触媒担持加熱部材の加 に用いることができる。この結果、迅速に 媒担持加熱部材を加熱することができる。

 こうした本発明の車両において、前記制 手段は、前記触媒温度推定手段により触媒 所定温度未満であると推定されたときには 前記触媒担持加熱部材への電力供給を開始 てから前記第1の所定時間より短い第2の所 時間が経過したときに前記内燃機関のモー リングを開始し、前記触媒担持加熱部材へ 電力供給を開始してから前記第1の所定時間 経過したときにモータリングしている前記 燃機関への燃料噴射と点火とを開始して該 燃機関を始動するよう前記内燃機関と前記 動機と前記電力供給手段とを制御する手段 あるものとすることもできる。こうすれば 触媒担持加熱部材をある程度加熱してから 燃機関をモータリングするから、内燃機関 モータリングに伴って排気される空気の流 によりより効果的に触媒担持加熱部材をよ 均一に加熱することができると共により効 的に未燃焼燃料を浄化することができる。

 また、本発明の車両において、前記触媒 度推定手段は、前記内燃機関の冷却水の温 に基づいて触媒が所定温度未満であるのを 定する手段であるものとすることもできる この場合、第1の所定時間は内燃機関の冷却 水の温度に基づく時間とすること、例えば、 内燃機関の冷却水の温度が高いほど短くなる 傾向の第1の所定時間とすることもできる。

 さらに、本発明の車両において、前記触 温度推定手段は、前記内燃機関を運転停止 てからの経過時間に基づいて触媒が所定温 未満であるのを推定する手段であるものと ることもできる。この場合、第1の所定時間 は内燃機関を運転停止してからの経過時間に 基づく時間とすること、例えば、内燃機関を 運転停止してからの経過時間が短いほど短く なる傾向の第1の所定時間とすることもでき 。

 あるいは、本発明の車両において、前記 気浄化手段は、前記触媒担持加熱部材と前 内燃機関からの排気を浄化するための触媒 担持してなる触媒担持部材とを有し、排気 上流側から前記触媒担持加熱部材,前記触媒 担持部材の順に配置されてなる手段であるも のとすることもできる。こうすれば、排気浄 化手段の触媒全体を加熱するものに比して加 熱に必要な電力量を小さくすることができる と共に迅速に加熱することができる。

 また、本発明の車両において、前記蓄電 段と電力のやりとりが可能で、車軸に連結 れた駆動軸に接続されると共に該駆動軸と 独立に回転可能に前記内燃機関の出力軸に 続され、電力と動力の入出力を伴って前記 力軸と前記駆動軸とに動力を出力する電力 力入出力手段を備え、前記電動機は、前記 動軸に動力を入出力可能に取り付けられて る、ものとすることもできる。この場合、 記電力動力入出力手段は、動力を入出力可 な発電機と、前記駆動軸と前記出力軸と前 発電機の回転軸との3軸に接続され該3軸の ちのいずれか2軸に入出力される動力に基づ て残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入 出力手段と、を備える手段であるものとする こともできる。

 本発明の車両の制御方法は、内燃機関と 電動機と、前記電動機と電力のやりとりが 能な蓄電手段と、前記内燃機関の排気系に り付けられ、前記内燃機関からの排気を浄 するための触媒を担持すると共に電力の供 を受けて該触媒を加熱する触媒担持加熱部 を有する排気浄化手段と、前記蓄電手段か の電力の前記触媒担持加熱部材への供給を る電力供給手段と、を搭載し、少なくとも 記内燃機関の運転を停止した状態で走行可 な車両の制御方法であって、前記内燃機関 運転を停止して走行に要求される要求駆動 によって走行するよう前記内燃機関と前記 動機とを制御している最中に前記内燃機関 始動が要求されたとき、前記排気浄化手段 おける触媒が所定温度未満でないと推定さ るときには前記内燃機関の始動を伴って前 蓄電手段から放電してもよい許容最大電力 ある出力制限の範囲内で前記要求駆動力に って走行するよう前記内燃機関と前記電動 とを制御し、前記排気浄化手段における触 が所定温度未満であると推定されるときに 第1の所定時間に亘る前記触媒担持加熱部材 への電力供給と該第1の所定時間内の少なく も一部の時間に亘る前記内燃機関のモータ ングと前記触媒担持加熱部材への電力供給 終了後の前記内燃機関の始動とを伴って前 出力制限の範囲内で前記要求駆動力によっ 走行するよう前記内燃機関と前記電動機と 記電力供給手段とを制御する、ことを特徴 する。

 この本発明の車両の制御方法では、内燃 関の運転を停止して走行に要求される要求 動力によって走行するよう内燃機関と電動 とを制御している最中に内燃機関の始動が 求されたときに、排気浄化手段における触 が所定温度未満でないと推定されるときに 内燃機関の始動を伴って蓄電手段から放電 てもよい許容最大電力である出力制限の範 内で要求駆動力によって走行するよう内燃 関と電動機とを制御する。触媒が所定温度 満でないため内燃機関を直ちに始動しても ミッションの悪化を抑制することができる また、内燃機関を直ちに始動するから、内 機関の動力を迅速に用いることができる。 方、排気浄化手段における触媒が所定温度 満であると推定されたときには第1の所定時 間に亘る触媒担持加熱部材への電力供給と第 1の所定時間内の少なくとも一部の時間に亘 内燃機関のモータリングと触媒担持加熱部 への電力供給の終了後の内燃機関の始動と 伴って蓄電手段の出力制限の範囲内で要求 動力によって走行するよう内燃機関と電動 と電力供給手段とを制御する。第1の所定時 に亘る触媒担持加熱部材への電力供給を行 って触媒担持加熱部材を加熱している最中 内燃機関のモータリングを行なうから、内 機関のモータリングに伴って排気される空 の流れにより触媒担持加熱部材をより均一 加熱することができる。しかも、排気には 燃焼燃料も含まれるため、未燃焼燃料を触 により浄化する際に生じる熱を触媒担持加 部材の加熱に用いることができる。この結 、迅速に触媒担持加熱部材を加熱すること できる。

本発明の一実施例であるハイブリッド 動車20の構成の概略を示す構成図である。 エンジン22の構成の概略を示す構成図 ある。 バッテリ50における電池温度Tbと入出力 制限Win,Woutとの関係の一例を示す説明図であ 。 バッテリ50の残容量(SOC)と入出力制限Win ,Woutの補正係数との関係の一例を示す説明図 ある。 実施例のハイブリッド用電子制御ユニ ト70により実行されるエンジン始動制御ル チンの一例を示すフローチャートである。 実施例のハイブリッド用電子制御ユニ ト70により実行される始動時駆動制御ルー ンの一例を示すフローチャートである。 要求トルク設定用マップの一例を示す 明図である。 エンジン22の始動時にモータMG1のトル 指令Tm1*に設定するトルクマップの一例とエ ジン22の回転数Neの変化の様子の一例とを示 す説明図である。 エンジン22をモータリングしている状 で走行しているときの動力分配統合機構30の 回転要素における回転数とトルクとの力学的 な関係を示す共線図の一例を示す説明図であ る。 モータ走行しているときの動力分配統 合機構30の回転要素における回転数とトルク の力学的な関係を示す共線図の一例を示す 明図である。 変形例のハイブリッド自動車120の構成 の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車220の構成 の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車320の構成 の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車420の構成 の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車520の構成 の概略を示す構成図である。

 次に、本発明を実施するための最良の形 を実施例を用いて説明する。図1は、本発明 の一実施例であるハイブリッド自動車20の構 の概略を示す構成図である。実施例のハイ リッド自動車20は、図示するように、エン ン22と、エンジン22の出力軸としてのクラン シャフト26にダンパ28を介して接続された3 式の動力分配統合機構30と、動力分配統合機 構30に接続された発電可能なモータMG1と、動 分配統合機構30に接続された駆動軸として リングギヤ軸32aに取り付けられた減速ギヤ35 と、この減速ギヤ35に接続されたモータMG2と 動力出力装置全体をコントロールするハイ リッド用電子制御ユニット70とを備える。

 エンジン22は、例えばガソリンまたは軽 などの炭化水素系の燃料により動力を出力 能な内燃機関として構成されており、図2に すように、エアクリーナ122により清浄され 空気をスロットルバルブ124を介して吸入す と共に燃料噴射弁126からガソリンを噴射し 吸入された空気とガソリンとを混合し、こ 混合気を吸気バルブ128を介して燃料室に吸 し、点火プラグ130による電気火花によって 発燃焼させて、そのエネルギにより押し下 られるピストン132の往復運動をクランクシ フト26の回転運動に変換する。エンジン22か らの排気は、一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC),窒 素酸化物(NOx)の有害成分を浄化する浄化装置( 三元触媒)134を介して外気へ排出される。浄 装置134には、通電すると通電抵抗により発 する発熱部材(例えば、ステンレスなど)に一 酸化炭素(CO)や炭化水素(HC),窒素酸化物(NOx)の 害成分を浄化する触媒を担持させた加熱ヒ タ付き触媒134aと担体に一酸化炭素(CO)や炭 水素(HC),窒素酸化物(NOx)の有害成分を浄化す 触媒を担持させた三元触媒134bとが排気の上 流側からこの順に配置されて構成されている 。加熱ヒータ付き触媒134aは、一端が導電ラ ンによりスイッチ134cを介してバッテリ50の 極端子に接続されており、他端が導電ライ により接地されている。したがって、スイ チ134cをオンとすることにより加熱ヒータ付 触媒134aを加熱することができる。

 エンジン22は、エンジン用電子制御ユニ ト(以下、エンジンECUという)24により制御さ ている。エンジンECU24は、CPU24aを中心とす マイクロプロセッサとして構成されており CPU24aの他に処理プログラムを記憶するROM24b 、データを一時的に記憶するRAM24cと、図示 ない入出力ポートおよび通信ポートとを備 る。エンジンECU24には、エンジン22の状態を 出する種々のセンサからの信号、クランク ャフト26の回転位置を検出するクランクポ ションセンサ140からのクランクポジション エンジン22の冷却水の温度を検出する水温セ ンサ142からの冷却水温,燃焼室内に取り付け れた圧力センサ143からの筒内圧力Pin,燃焼室 吸排気を行なう吸気バルブ128や排気バルブ 開閉するカムシャフトの回転位置を検出す カムポジションセンサ144からのカムポジシ ン,スロットルバルブ124のポジションを検出 するスロットルバルブポジションセンサ146か らのスロットルポジション,吸気管に取り付 られたエアフローメータ148からのエアフロ メータ信号AF,同じく吸気管に取り付けられ 温度センサ149からの吸気温,空燃比センサ135a からの空燃比AF,酸素センサ135bからの酸素信 などが入力ポートを介して入力されている また、エンジンECU24からは、エンジン22を駆 するための種々の制御信号、例えば、燃料 射弁126への駆動信号や、スロットルバルブ1 24のポジションを調節するスロットルモータ1 36への駆動信号、イグナイタと一体化された グニッションコイル138への制御信号、吸気 ルブ128の開閉タイミングの変更可能な可変 ルブタイミング機構150への制御信号、スイ チ134cへの駆動信号などが出力ポートを介し て出力されている。なお、エンジンECU24は、 イブリッド用電子制御ユニット70と通信し おり、ハイブリッド用電子制御ユニット70か らの制御信号によりエンジン22を運転制御す と共に必要に応じてエンジン22の運転状態 関するデータを出力する。なお、エンジンEC U24は、クランクポジションセンサ140からのク ランクポジションに基づいてクランクシャフ ト26の回転数、即ちエンジン22の回転数Neも演 算している。

 動力分配統合機構30は、外歯歯車のサン ヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置さ た内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に 噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数 ピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を 自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34 を回転要素として差動作用を行なう遊星歯 機構として構成されている。動力分配統合 構30は、キャリア34にはエンジン22のクラン シャフト26が、サンギヤ31にはモータMG1が、 リングギヤ32にはリングギヤ軸32aを介して減 ギヤ35がそれぞれ連結されており、モータMG 1が発電機として機能するときにはキャリア34 から入力されるエンジン22からの動力をサン ヤ31側とリングギヤ32側にそのギヤ比に応じ て分配し、モータMG1が電動機として機能する ときにはキャリア34から入力されるエンジン2 2からの動力とサンギヤ31から入力されるモー タMG1からの動力を統合してリングギヤ32側に 力する。リングギヤ32に出力された動力は リングギヤ軸32aからギヤ機構60およびデファ レンシャルギヤ62を介して、最終的には車両 駆動輪63a,63bに出力される。

 モータMG1およびモータMG2は、いずれも発 機として駆動することができると共に電動 として駆動できる周知の同期発電電動機と て構成されており、インバータ41,42を介し バッテリ50と電力のやりとりを行なう。イン バータ41,42とバッテリ50とを接続する電力ラ ン54は、各インバータ41,42が共用する正極母 および負極母線として構成されており、モ タMG1,MG2のいずれかで発電される電力を他の モータで消費することができるようになって いる。したがって、バッテリ50は、モータMG1, MG2のいずれかから生じた電力や不足する電力 により充放電されることになる。なお、モー タMG1,MG2により電力収支のバランスをとるも とすれば、バッテリ50は充放電されない。モ ータMG1,MG2は、いずれもモータ用電子制御ユ ット(以下、モータECUという)40により駆動制 されている。モータECU40には、モータMG1,MG2 駆動制御するために必要な信号、例えばモ タMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転 位置検出センサ43,44からの信号や図示しない 流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印 加される相電流などが入力されており、モー タECU40からは、インバータ41,42へのスイッチ グ制御信号が出力されている。モータECU40は 、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信 ており、ハイブリッド用電子制御ユニット7 0からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動 御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運 転状態に関するデータをハイブリッド用電子 制御ユニット70に出力する。なお、モータECU4 0は、回転位置検出センサ43,44からの信号に基 づいてモータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2も演算して る。

 バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニ ト(以下、バッテリECUという)52によって管理 れている。バッテリECU52には、バッテリ50を 管理するのに必要な信号、例えば、バッテリ 50の端子間に設置された図示しない電圧セン からの端子間電圧,バッテリ50の出力端子に 続された電力ライン54に取り付けられた図 しない電流センサからの充放電電流,バッテ 50に取り付けられた温度センサ51からの電池 温度Tbなどが入力されており、必要に応じて ッテリ50の状態に関するデータを通信によ ハイブリッド用電子制御ユニット70に出力す る。また、バッテリECU52は、バッテリ50を管 するために電流センサにより検出された充 電電流の積算値に基づいて残容量(SOC)を演算 したり、演算した残容量(SOC)と電池温度Tbと 基づいてバッテリ50を充放電してもよい最大 許容電力である入出力制限Win,Woutを演算して る。なお、バッテリ50の入出力制限Win,Woutは 、電池温度Tbに基づいて入出力制限Win,Woutの 本値を設定し、バッテリ50の残容量(SOC)に基 いて出力制限用補正係数と入力制限用補正 数とを設定し、設定した入出力制限Win,Wout 基本値に補正係数を乗じることにより設定 ることができる。図3に電池温度Tbと入出力 限Win,Woutとの関係の一例を示し、図4にバッ リ50の残容量(SOC)と入出力制限Win,Woutの補正 数との関係の一例を示す。

 ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CP U72を中心とするマイクロプロセッサとして構 成されており、CPU72の他に処理プログラムを 憶するROM74と、データを一時的に記憶するRA M76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポ ートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユ ニット70には、イグニッションスイッチ80か のイグニッション信号,シフトレバー81の操 位置を検出するシフトポジションセンサ82か らのシフトポジションSP,アクセルペダル83の み込み量を検出するアクセルペダルポジシ ンセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキ ダル85の踏み込み量を検出するブレーキペ ルポジションセンサ86からのブレーキペダル ポジションBP,車速センサ88からの車速Vなどが 入力ポートを介して入力されている。ハイブ リッド用電子制御ユニット70は、前述したよ に、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52 と通信ポートを介して接続されており、エン ジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制 信号やデータのやりとりを行なっている。

 こうして構成された実施例のハイブリッ 自動車20は、運転者によるアクセルペダル83 の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車 速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ 32aに出力すべき要求トルクを計算し、この 求トルクに対応する要求動力がリングギヤ 32aに出力されるように、エンジン22とモータ MG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン 22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては 要求動力に見合う動力がエンジン22から出 されるようにエンジン22を運転制御すると共 にエンジン22から出力される動力のすべてが 力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2と よってトルク変換されてリングギヤ軸32aに 力されるようモータMG1およびモータMG2を駆 制御するトルク変換運転モードや要求動力 バッテリ50の充放電に必要な電力との和に見 合う動力がエンジン22から出力されるように ンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の 充放電を伴ってエンジン22から出力される動 の全部またはその一部が動力分配統合機構3 0とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換 伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力さ るようモータMG1およびモータMG2を駆動制御 る充放電運転モード、エンジン22の運転を停 止してモータMG2からの要求動力に見合う動力 をリングギヤ軸32aに出力するよう運転制御す るモータ運転モードなどがある。

 次に、こうして構成された実施例のハイ リッド自動車20の動作、特にモータ運転モ ドによりモータ走行している最中にアクセ ペダル83などが踏み込まれて大きなアクセル 開度Accとなったり車速Vが大きくなり車両に 求されるパワーが大きくなることによりエ ジン22が始動要求されたときの動作について 説明する。図5はエンジン22が始動要求された ときにハイブリッド用電子制御ユニット70に り実行されるエンジン始動制御ルーチンの 例を示すフローチャートであり、図6はこの エンジン始動制御ルーチンが実行されている ときに並行してハイブリッド用電子制御ユニ ット70により繰り返し実行される始動時駆動 御ルーチンの一例を示すフローチャートで る。図6の始動時駆動制御ルーチンは、所定 時間毎(例えば、数msec毎)に繰り返し実行され る。説明の都合上、図5のエンジン始動制御 ーチンと図6の始動時駆動制御ルーチンとを 宜組み合わせて説明する。

 図5のエンジン始動制御ルーチンが実行さ れると、ハイブリッド用電子制御ユニット70 CPU72は、まず、エンジン22の冷却水の温度Tw 入力し(ステップS100)、入力した冷却水温度T wを閾値Trefと比較する(ステップS110)。ここで 冷却水温度Twは、水温センサ142により検出 れたものをエンジンECU24から通信により入力 するものとした。また、閾値Trefは、浄化装 134の加熱ヒータ付き触媒134aや三元触媒134bが 十分に機能することができる温度より随分低 い温度であることを推定する程度のエンジン 22の冷却水の温度として設定されるものであ 、例えば、50℃や70℃などを用いることがで きる。

 冷却水温度Twが閾値Tref以上のときには、 化装置134の加熱ヒータ付き触媒134aや三元触 媒134bは比較的加温された状態にあると判断 、モータリング開始フラグFMに値1を設定し( テップS120)、エンジン22の始動を開始する制 御信号をエンジンECU24に送信する(ステップS18 0)。エンジン22の始動を開始する制御信号を 信したエンジンECU24は、エンジン22の回転数N eが回転数Nrefに至ったときにエンジン22の燃 噴射制御や点火制御を開始してエンジン22を 始動する。そして、エンジン22の始動が完了 るのを待って(ステップS190)、モータリング 始フラグFMを値0にリセットして(ステップS20 0)、エンジン始動制御ルーチンを終了する。 ち、冷却水温度Twが閾値Tref以上のときには 直ちにエンジン22を始動するのである。こ とき、浄化装置134の加熱ヒータ付き触媒134a 三元触媒134bは比較的加温された状態にある から、すぐに加熱ヒータ付き触媒134aや三元 媒134bは加温されるため、エミッションは悪 しない。こうした冷却水温度Twが閾値Tref以 のときの駆動制御は以下のように行なわれ 。

 図6の始動時駆動制御ルーチンが実行され ると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のC PU72は、まず、アクセルペダルポジションセ サ84からのアクセル開度Accや車速センサ88か の車速V,モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2,バッテ 50の入出力制限Win,Woutなど制御に必要なデー を入力し(ステップS300)、入力したアクセル 度Accと車速Vとに基づいて車両に要求される トルクとして駆動輪63a,63bに連結された駆動 としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求 ルクTr*を設定する(ステップS310)。ここで、 ータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2は、回転位置検出セ ンサ43,44により検出されたモータMG1,MG2の回転 子の回転位置に基づいて演算されたものをモ ータECU40から通信により入力するものとした また、バッテリ50の入出力制限Win,Woutは、バ ッテリ50の電池温度Tbとバッテリ50の残容量(SO C)とに基づいて設定されたものをバッテリECU5 2から通信により入力するものとした。要求 ルクTr*は、実施例では、アクセル開度Accと 速Vと要求トルクTr*との関係を予め定めて要 トルク設定用マップとしてROM74に記憶して き、アクセル開度Accと車速Vとが与えられる 記憶したマップから対応する要求トルクTr* 導出して設定するものとした。図7に要求ト ルク設定用マップの一例を示す。

 続いて、モータリング開始フラグFMの値 調べ(ステップS320)、モータリング開始フラ FMが値1のとき、即ち、エンジン22の冷却水の 温度Twが閾値Tref以上であったときには、エン ジン22の始動時のトルクマップとエンジン22 始動開始からの経過時間tとに基づいてモー MG1のトルク指令Tm1*を設定する。(ステップS3 40)。エンジン22の始動時にモータMG1のトルク 令Tm1*に設定するトルクマップの一例とエン ジン22の回転数Neの変化の様子の一例とを図8 示す。実施例のトルクマップは、エンジン2 2の始動指示がなされた時間t11の直後からレ ト処理を用いて比較的大きなトルクをトル 指令Tm1*に設定してエンジン22の回転数Neを迅 速に増加させる。エンジン22の回転数Neが共 回転数帯を通過したか共振回転数帯を通過 るのに必要な時間以降の時間t12にエンジン22 を安定して回転数Nref以上でモータリングす ことができるトルクをトルク指令Tm1*に設定 、電力消費や駆動軸としてのリングギヤ軸3 2aにおける反力を小さくする。そして、エン ン22の始動を開始する制御信号をエンジンEC U24に送信した以降でエンジン22の回転数Neが 転数Nref以上となった時間t13からレート処理 用いてトルク指令Tm1*を値0とし、エンジン22 の完爆が判定された時間t15から発電用のトル クをトルク指令Tm1*に設定する。ここで、回 数Nrefは、エンジン22の燃料噴射制御や点火 御を開始する最低回転数である。エンジン22 を始動しているときの動力分配統合機構30の 転要素における回転数とトルクとの力学的 関係を示す共線図の一例を図9に示す。図中 、左のS軸はモータMG1の回転数Nm1であるサン ヤ31の回転数を示し、C軸はエンジン22の回転 数Neであるキャリア34の回転数を示し、R軸は ータMG2の回転数Nm2を減速ギヤ35のギヤ比Grで 除したリングギヤ32の回転数Nrを示す。なお R軸上の2つの太線矢印は、モータMG1から出力 されたトルクTm1がリングギヤ軸32aに作用する トルクと、モータMG2から出力されるトルクTm2 が減速ギヤ35を介してリングギヤ軸32aに作用 るトルクとを示す。

 モータMG1のトルク指令Tm1*を設定すると、要 求トルクTr*に設定したトルク指令Tm1*を動力 配統合機構30のギヤ比ρで除したものを加え 更に減速ギヤ35のギヤ比Grで除してモータMG2 から出力すべきトルクの仮の値である仮トル クTm2tmpを次式(1)により計算し(ステップS350)、 バッテリ50の入出力制限Win,Woutと設定したト ク指令Tm1*に現在のモータMG1の回転数Nm1を乗 て得られるモータMG1の消費電力(発電電力) の偏差をモータMG2の回転数Nm2で割ることに りモータMG2から出力してもよいトルクの上 限としてのトルク制限Tm2min,Tm2maxを次式(2)お び式(3)により計算すると共に(ステップS360) 設定した仮トルクTm2tmpを式(4)によりトルク 限Tm2min,Tm2maxで制限してモータMG2のトルク指 令Tm2*を設定する(ステップS370)。ここで、式(1 )は、図9の共線図から容易に導くことができ 。
 Tm2tmp=(Tr*+Tm1*/ρ)/Gr        (1)
 Tm2min=(Win-Tm1*・Nm1)/Nm2     (2)
 Tm2max=(Wout-Tm1*・Nm1)/Nm2    (3)
 Tm2*=max(min(Tm2tmp,Tm2max),Tm2min) (4)

 こうしてモータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2* を設定すると、設定したトルク指令Tm1*,Tm2*を モータECU40に送信して(ステップS380)、始動時 動制御ルーチンを終了する。トルク指令Tm1* ,Tm2*を受信したモータECU40は、トルク指令Tm1* モータMG1が駆動されると共にトルク指令Tm2* でモータMG2が駆動されるようインバータ41,42 スイッチング素子のスイッチング制御を行 う。

 次に、図5のエンジン始動制御ルーチンのス テップS110でエンジン22の冷却水の温度Twが閾 Tref未満のときについて説明する。このとき 、図5のエンジン始動制御ルーチンでは、浄 装置134の加熱ヒータ付き触媒134aを加熱する 要があると判断し、触媒加熱を開始する制 信号をエンジンECU24に送信する(ステップS130 )。触媒加熱を開始する制御信号を受信した ンジンECU24は、スイッチ134cをオンとするこ によりバッテリ50の電圧を加熱ヒータ付き触 媒134aに印加して加熱ヒータ付き触媒134aを加 する。続いて、スイッチ134cをオンとしてか ら加熱ヒータ付き触媒134aが若干加熱するの 必要な時間として設定された第1所定時間(例 えば、2秒や3秒,5秒など)だけ経過するのを待 て(ステップS140)、モータリング開始フラグF Mに値1を設定する(ステップS150)。そして、ス ッチ134cをオンとしてから加熱ヒータ付き触 媒134aが機能できる程度に加熱するのに必要
時間として設定された第2所定時間(例えば、8 秒や10秒など)が経過するのを待って(ステッ S160)、触媒加熱を停止する制御信号をエンジ ンECU24に送信し(ステップS170)、エンジン22の 動を開始する制御信号をエンジンECU24に送信 し(ステップS180)、エンジン22の始動が完了す のを待って(ステップS190)、モータリング開 フラグFMを値0にリセットして(ステップS200) エンジン始動制御ルーチンを終了する。触 加熱を停止する制御信号を受信したエンジ ECU24は、スイッチ134cをオフとすることによ 加熱ヒータ付き触媒134aの加熱を停止する。 このように、冷却水温度Twが閾値Tref未満のと きには、第2所定時間に亘って加熱ヒータ付 触媒134aに通電して加熱ヒータ付き触媒134aを 加熱すると共に加熱ヒータ付き触媒134aの加 を開始してから第1所定時間が経過したとき モータリング開始フラグFMに値1を設定して ータMG1によるエンジン22のモータリングを 始する。こうした冷却水温度Twが閾値Tref未 のときの駆動制御は以下のように行なわれ 。

 図6の始動時駆動制御ルーチンでは、冷却 水温度Twが閾値Tref以上のときと同様に、まず 、アクセル開度Accや車速V,モータMG1,MG2の回転 数Nm1,Nm2,バッテリ50の入出力制限Win,Woutなど制 御に必要なデータを入力し(ステップS300)、入 力したアクセル開度Accと車速Vとに基づいて 動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき 求トルクTr*を設定する(ステップS310)。そし 、触媒加熱フラグF1の値を調べるが(ステッ S320)、冷却水温度Twが閾値Tref未満であったた めに直ちにモータリング開始フラグFMに値1が 設定されないから、ステップS320では否定的 判定がなされ、モータMG1のトルク指令Tm1*に 値0が設定される(ステップS330)。そして、値 0が設定されたトルク指令Tm1*と要求トルクTr* を用いて上述の式(1)~式(4)によりモータMG2の トルク指令Tm2*を設定し(ステップS350~S370)、設 定したトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40に送信 て(ステップS380)、始動時駆動制御ルーチン 終了する。このときの動力分配統合機構30 回転要素における回転数とトルクとの力学 な関係を示す共線図の一例を図10に示す。

 スイッチ134cをオンとしてから第1所定時 が経過すると、図5のエンジン始動制御ルー ンのステップS150の処理でモータリング開始 フラグFMに値1が設定されるから、図6の始動 駆動制御ルーチンのステップS320では肯定的 判定がなされ、エンジン22の始動時のトル マップとエンジン22の始動開始からの経過時 間tとに基づいてモータMG1のトルク指令Tm1*が 定され(ステップS340)、設定したトルク指令T m1*と要求トルクTr*とを用いて上述の式(1)~式(4 )によりモータMG2のトルク指令Tm2*を設定し(ス テップS350~S370)、設定したトルク指令Tm1*,Tm2* モータECU40に送信して(ステップS380)、始動時 駆動制御ルーチンを終了する。

 こうした制御により、エンジン22はモー リングされるが、加熱ヒータ付き触媒134aの 熱を開始してから第2所定時間が経過するま では、エンジン22の始動を開始する制御信号 エンジンECU24に送信されないため、エンジ 22はモータリングされるだけで始動されない 。こうしたエンジン22のモータリングにより 気が浄化装置134に供給され、加熱ヒータ付 触媒134aがより均一に加熱されると共に加熱 ヒータ付き触媒134aの熱が三元触媒134bに伝達 れる。また、排気には、未燃焼燃料が混在 るため、未燃焼燃料が加熱ヒータ付き触媒1 34aや三元触媒134bで浄化される際に生じる熱 より加熱ヒータ付き触媒134aや三元触媒134bの 加熱を促進することができる。即ち、エンジ ン22をモータリングすることにより、加熱ヒ タ付き触媒134aをより均一に加熱すると共に 加熱ヒータ付き触媒134aや三元触媒134bを迅速 加熱することができるのである。加熱ヒー 付き触媒134aの加熱を開始してから第2所定 間が経過すると、エンジン22の始動を開始す る制御信号がエンジンECU24に送信され、直ち 燃料噴射や点火が行なわれてエンジン22は 動する。このため、加熱ヒータ付き触媒134a 加熱が終了してからエンジン22をモータリ グして始動するものに比して、迅速にエン ン22を始動することができる。

 以上説明した実施例のハイブリッド自動 20によれば、エンジン22の冷却水の温度Twが 値Tref未満のときには、浄化装置134の加熱ヒ ータ付き触媒134aや三元触媒134bは比較的加温 れた状態にないと推定し、第2所定時間に亘 って加熱ヒータ付き触媒134aに通電して加熱 ータ付き触媒134aを加熱し、加熱ヒータ付き 媒134aの加熱を開始してから第1所定時間が 過したときにエンジン22をモータリングする ことにより、加熱ヒータ付き触媒134aをより 一に加熱することができると共に加熱ヒー 付き触媒134aや三元触媒134bを迅速に加熱する ことができる。しかも、加熱ヒータ付き触媒 134aの加熱を開始してから第2所定時間が経過 たときに直ちに燃料噴射と点火を行なって ンジン22を始動することができるから、加 ヒータ付き触媒134aの加熱が終了してからエ ジン22をモータリングして始動するものに して、迅速にエンジン22を始動することがで きる。もとより、加熱ヒータ付き触媒134aの 熱終了後にエンジン22を始動するから、エン ジン22を始動した直後のエミッションの悪化 抑制することができる。また、エンジン22 冷却水の温度Twが閾値Tref以上のときには、 化装置134の加熱ヒータ付き触媒134aや三元触 134bは比較的加温された状態にあると推定し 、直ちにエンジン22を始動するから、迅速に ンジン22を始動してエンジン22からの動力を 用いることができる。このとき、浄化装置134 の加熱ヒータ付き触媒134aや三元触媒134bは比 的加温された状態にあるから、エンジン22 始動した直後でもエミッションの悪化を抑 することができる。

 また、実施例のハイブリッド自動車20に れば、浄化装置134の一部に加熱ヒータ付き 媒134aを用いたから、少ない電力により迅速 加熱ヒータ付き触媒134aを加熱することがで きる。更に、浄化装置134に排気の上流側から 加熱ヒータ付き触媒134a,三元触媒134bの順に配 置することにより、エンジン22をモータリン した際の排気により加熱ヒータ付き触媒134a の熱を三元触媒134bに伝えるから、三元触媒13 4bを迅速に加温することができる。これらの 果、浄化装置134をより迅速に機能させるこ ができ、エミッションの悪化を抑制するこ ができる。

 実施例のハイブリッド自動車20では、浄 装置134の一部に加熱ヒータ付き触媒134aを用 るものとしたが、浄化装置134の全てを加熱 ータ付き触媒134aとするものとしても構わな い。また、実施例のハイブリッド自動車20で 、浄化装置134に排気の上流側から加熱ヒー 付き触媒134a,三元触媒134bの順に配置するも としたが、浄化装置134に排気の上流側から 元触媒134b,加熱ヒータ付き触媒134aの順に配 するものとしたり、三元触媒134b,加熱ヒー 付き触媒134a,三元触媒134bの順に加熱ヒータ き触媒134aを挟むように配置するものとする ど、如何なるように配置しても構わない。

 実施例のハイブリッド自動車20では、自 の通電抵抗により発熱する発熱部材に触媒 担持させて加熱ヒータ付き触媒134aを構成す ものとしたが、通電抵抗により発熱しない 材に触媒を担持させると共にこれらを加熱 る部材を取り付けて加熱ヒータ付き触媒134a を構成するものとしてもよい。

 実施例のハイブリッド自動車20では、エ ジン22の冷却水の温度Twが閾値Tref未満のとき には、第2所定時間に亘って加熱ヒータ付き 媒134aに通電して加熱ヒータ付き触媒134aを加 熱するものとしたが、エンジン22の冷却水の 度Twが閾値Tref未満のときには、エンジン22 冷却水の温度Twに基づく時間に亘って加熱ヒ ータ付き触媒134aに通電して加熱ヒータ付き 媒134aを加熱するものとしてもよい。この場 、エンジン22の冷却水の温度Twが高いほど短 くなる傾向の時間に亘って加熱ヒータ付き触 媒134aに通電して加熱ヒータ付き触媒134aを加 するものとし、加熱ヒータ付き触媒134aを加 熱する時間の1/2や1/3,2/3の時間が経過したと にエンジン22のモータリングを開始するもの としたりするなどしてもよい。

 実施例のハイブリッド自動車20では、エ ジン22の冷却水の温度Twが閾値Tref未満である か否かにより、浄化装置134の加熱ヒータ付き 触媒134aや三元触媒134bは比較的加温された状 にないか比較的加温された状態にあるかを 定するものとしたが、エンジン22の運転を 止してからの経過時間に基づいて、浄化装 134の加熱ヒータ付き触媒134aや三元触媒134bは 比較的加温された状態にないか比較的加温さ れた状態にあるかを推定するものとしてもよ い。この場合、エンジン22の運転を停止して らの経過時間に基づく時間に亘って加熱ヒ タ付き触媒134aに通電して加熱ヒータ付き触 媒134aを加熱するものとしてもよい。更にこ 場合、エンジン22の運転を停止してからの経 過時間が短いほど短くなる傾向の時間に亘っ て加熱ヒータ付き触媒134aに通電して加熱ヒ タ付き触媒134aを加熱するものとし、加熱ヒ タ付き触媒134aを加熱する時間の1/2や1/3,2/3 時間が経過したときにエンジン22のモータリ ングを開始するものとしたりするなどしても よい。

 実施例のハイブリッド自動車20では、エ ジン22の冷却水の温度Twが閾値Tref未満のとき には、第2所定時間に亘って加熱ヒータ付き 媒134aに通電して加熱ヒータ付き触媒134aを加 熱し、加熱ヒータ付き触媒134aの加熱を開始 てから第1所定時間が経過したときにエンジ 22のモータリングを開始するものとしたが エンジン22のモータリングの開始は加熱ヒー タ付き触媒134aの加熱と同時であっても構わ い。

 実施例のハイブリッド自動車20では、減 ギヤ35を介して駆動軸としてのリングギヤ軸 32aにモータMG2を取り付けるものとしたが、リ ングギヤ軸32aにモータMG2を直接取り付けるも のとしてもよいし、減速ギヤ35に代えて2段変 速や3段変速,4段変速などの変速機を介してリ ングギヤ軸32aにモータMG2を取り付けるものと しても構わない。

 実施例のハイブリッド自動車20では、エ ジン22からの動力を動力分配統合機構30を介 て駆動輪63a,63bに接続された駆動軸としての リングギヤ軸32aに出力すると共にモータMG2か らの動力を減速ギヤ35を介してリングギヤ軸3 2aに出力するものとしたが、図11の変形例の イブリッド自動車120に例示するように、エ ジン22の動力を動力分配統合機構30を介して 動輪63a,63bに接続された駆動軸としてのリン グギヤ軸32aに出力すると共にモータMG2からの 動力をリングギヤ軸32aが接続された車軸(駆 輪63a,63bが接続された車軸)とは異なる車軸( 11における車輪64a,64bに接続された車軸)に出 するものとしてもよい。

 実施例のハイブリッド自動車20では、エ ジン22からの動力を動力分配統合機構30を介 て駆動輪63a,63bに接続された駆動軸としての リングギヤ軸32aに出力すると共にモータMG2か らの動力を減速ギヤ35を介してリングギヤ軸3 2aに出力するものとしたが、図12の変形例の イブリッド自動車220に例示するように、エ ジン22からの動力を、エンジン22のクランク ャフト26に接続されたインナーロータ232と 動輪63a,63bに動力を出力する駆動軸に接続さ たアウターロータ234とを有しエンジン22の 力の一部を駆動軸に伝達すると共に残余の 力を電力に変換する対ロータ電動機230を介 て駆動輪63a,63bが接続された駆動軸に出力す と共にモータMG2からの動力を駆動軸に出力 るものとしてもよい。

 実施例のハイブリッド自動車20では、エ ジン22からの動力を動力分配統合機構30を介 て駆動輪63a,63bに接続された駆動軸としての リングギヤ軸32aに出力すると共にモータMG2か らの動力を減速ギヤ35を介してリングギヤ軸3 2aに出力するものとしたが、図13の変形例の イブリッド自動車320に例示するように、駆 輪63a,63bに接続された駆動軸に変速機330を介 てモータMGを取り付け、モータMGの回転軸に クラッチ329を介してエンジン22を接続する構 とし、エンジン22からの動力をモータMGの回 転軸と変速機330とを介して駆動軸に出力する と共にモータMGからの動力を変速機330を介し 駆動軸に出力するものとしてもよい。ある は、図14の変形例のハイブリッド自動車420 例示するように、エンジン22からの動力を変 速機430を介して駆動輪63a,63bに接続された車 に出力すると共にモータMGからの動力を駆動 輪63a,63bが接続された車軸とは異なる車軸(図1 4における車輪64a,64bに接続された車軸)に出力 するものとしてもよい。即ち、走行用の動力 を出力するエンジンと走行用の動力を出力す る電動機とを備えるものであれば如何なるタ イプのハイブリッド自動車としてもよいので ある。さらに、図15の変形例のハイブリッド 動車520に例示するように、エンジン22と、 ンジン22からの動力により発電する発電機530 と、発電機530やバッテリ50からの電力を用い 走行用の動力を出力するモータMGと、を備 るものとしても構わない。

 実施例では、本発明をハイブリッド自動 20の形態として説明したが、自動車以外の 両の形態としてもよいし、車両の制御方法 形態としてもよい。

 ここで、実施例の主要な要素と発明の開 の欄に記載した発明の主要な要素との対応 係について説明する。実施例では、エンジ 22が「内燃機関」に相当し、モータMG2が「 動機」に相当し、バッテリ50が「蓄電手段」 に相当し、電流センサにより検出された充放 電電流の積算値に基づくバッテリ50の残容量( SOC)とバッテリ50の電池温度Tbとに基づいてバ テリ50を充放電してもよい最大許容電力で る入出力制限Win,Woutを演算するバッテリECU52 「出力制限設定手段」に相当し、加熱ヒー 付き触媒134aと三元触媒134bとを有する浄化 置134が「排気浄化手段」に相当し、スイッ 134cが「電力供給手段」に相当し、エンジン2 2の冷却水の温度Twを検出する水温センサ142と この水温センサ142により検出された冷却水の 温度Twが閾値Tref未満であるときに浄化装置134 の加熱ヒータ付き触媒134aや三元触媒134bが比 的加温された状態にないと推定する図5のエ ンジン始動制御ルーチンのステップS110を実 するハイブリッド用電子制御ユニット70とが 「触媒温度推定手段」に相当し、アクセル開 度Accと車速Vとに基づいて要求トルクTr*を設 する図6の始動時駆動制御ルーチンのステッ S310の処理を実行するハイブリッド用電子制 御ユニット70が「要求駆動力設定手段」に相 し、エンジン22の冷却水の温度Twが閾値Tref 上のときには、浄化装置134の加熱ヒータ付 触媒134aや三元触媒134bは比較的加温された状 態にあると推定し、直ちにモータMG1によって エンジン22をモータリングしてエンジン22を 動すると共にバッテリ50の入出力制限Win,Wout 範囲内でモータMG2から要求トルクTr*が駆動 としてのリングギヤ軸32aに出力して走行す ようエンジン22やモータMG1,モータMG2を制御 、エンジン22の冷却水の温度Twが閾値Tref未 のときには、浄化装置134の加熱ヒータ付き 媒134aや三元触媒134bは比較的加温された状態 にないと推定し、第2所定時間に亘って加熱 ータ付き触媒134aに通電して加熱ヒータ付き 媒134aを加熱し、加熱ヒータ付き触媒134aの 熱を開始してから第1所定時間が経過したと にエンジン22のモータリングを開始し、加 ヒータ付き触媒134aの加熱終了後にエンジン2 2への燃料噴射と点火とを開始して始動する 共にバッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内 モータMG2から要求トルクTr*が駆動軸として リングギヤ軸32aに出力して走行するようエ ジン22やモータMG1,モータMG2,スイッチ134cを 御するために図5のエンジン始動制御ルーチ や図6の始動時駆動制御ルーチンを実行する ハイブリッド用電子制御ユニット70とエンジ 22を始動する制御信号を受信して吸入空気 制御,燃料噴射制御,点火制御などを実行して エンジン22を始動するエンジンECU24とトルク 令Tm1*,Tm2*を受信してモータMG1,MG2を制御する ータECU40とが「制御手段」に相当する。ま 、動力分配統合機構30とモータMG1とが「電力 動力入出力手段」に相当し、モータMG1が「発 電機」に相当し、動力分配統合機構30が「3軸 式動力入出力手段」に相当する。対ロータ電 動機230も「電力動力入出力手段」に相当する 。

 ここで、「内燃機関」としては、ガソリ または軽油などの炭化水素系の燃料により 力を出力する内燃機関に限定されるもので なく、水素エンジンとしてもよく、如何な タイプの内燃機関としても構わない。「電 機」としては、同期発電電動機として構成 れたモータMG2に限定されるものではなく、 導電動機など、駆動軸に動力を入出力可能 ものであれば如何なるタイプの電動機であ ても構わない。「蓄電手段」としては、二 電池としてのバッテリ50に限定されるもの はなく、キャパシタなど、電力動力入出力 段とや電動機と電力のやりとりが可能であ ば如何なるものとしても構わない。「出力 限設定手段」としては、バッテリ50の残容量 (SOC)とバッテリ50の電池温度Tbとに基づいて入 出力制限Win,Woutを演算するものに限定される のではなく、残容量(SOC)や電池温度Tbの他に 例えばバッテリ50の内部抵抗などに基づいて 算するものなど、蓄電手段の状態に基づい 蓄電手段から放電してもよい許容最大電力 ある出力制限を設定するものであれば如何 るものとしても構わない。「排気浄化手段 としては、加熱ヒータ付き触媒134aと三元触 媒134bとを有する浄化装置134に限定されるも ではなく、実施例と同様の加熱ヒータ付き 媒134aだけを有する浄化装置としたり、通電 抗により発熱しない部材に触媒を担持させ と共にこれらを加熱する部材を取り付けて る加熱ヒータ付き触媒を有するものとした するなど、内燃機関の排気系に取り付けら 、内燃機関からの排気を浄化するための触 を担持すると共に電力の供給を受けて触媒 加熱する触媒担持加熱部材を有するもので れば如何なるものとしても構わない。「電 供給手段」としては、スイッチ134cに限定さ れるものではなく、リレーとするなど、蓄電 手段からの電力の触媒担持加熱部材への供給 を司るものであれば如何なるものとしても構 わない。「触媒温度推定手段」としては、エ ンジン22の冷却水の温度Twが閾値Tref未満であ ときに浄化装置134の加熱ヒータ付き触媒134a や三元触媒134bが比較的加温された状態にな と推定するものに限定されるものではなく エンジン22の運転を停止してからの経過時間 に基づいて浄化装置134の加熱ヒータ付き触媒 134aや三元触媒134bは比較的加温された状態に いと推定するものとしたり、浄化装置134に 度センサを取り付けて温度センサからの温 に基づいて浄化装置134の加熱ヒータ付き触 134aや三元触媒134bは比較的加温された状態 ないと推定するものとしたりするなど、排 浄化手段における触媒が所定温度未満であ のを推定するものであれば如何なるものと ても構わない。「要求駆動力設定手段」と ては、アクセル開度Accと車速Vとに基づいて 求トルクTr*を設定するものに限定されるも ではなく、アクセル開度Accだけに基づいて 求トルクを設定するものや走行経路が予め 定されているものにあっては走行経路にお る走行位置に基づいて要求トルクを設定す ものなど、走行に要求される要求駆動力を 定するものであれば如何なるものとしても わない。「制御手段」としては、ハイブリ ド用電子制御ユニット70とエンジンECU24とモ ータECU40とからなる組み合わせに限定される のではなく単一の電子制御ユニットにより 成されるなどとしてもよい。また、「制御 段」としては、エンジン22の冷却水の温度Tw が閾値Tref以上のときには、浄化装置134の加 ヒータ付き触媒134aや三元触媒134bは比較的加 温された状態にあると推定し、直ちにモータ MG1によってエンジン22をモータリングしてエ ジン22を始動すると共にバッテリ50の入出力 制限Win,Woutの範囲内でモータMG2から要求トル Tr*が駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力 て走行するようエンジン22やモータMG1,モー MG2を制御し、エンジン22の冷却水の温度Twが 閾値Tref未満のときには、浄化装置134の加熱 ータ付き触媒134aや三元触媒134bは比較的加温 された状態にないと推定し、第2所定時間に って加熱ヒータ付き触媒134aに通電して加熱 ータ付き触媒134aを加熱し、加熱ヒータ付き 触媒134aの加熱を開始してから第1所定時間が 過したときにエンジン22のモータリングを 始し、加熱ヒータ付き触媒134aの加熱終了後 エンジン22への燃料噴射と点火とを開始し 始動すると共にバッテリ50の入出力制限Win,Wo utの範囲内でモータMG2から要求トルクTr*が駆 軸としてのリングギヤ軸32aに出力して走行 るようエンジン22やモータMG1,モータMG2,スイ ッチ134cを制御するものに限定されるもので なく、内燃機関の運転を停止して要求駆動 によって走行するよう内燃機関と電動機と 制御している最中に内燃機関の始動が要求 れたとき、触媒温度推定手段により触媒が 定温度未満であると推定されないときには 燃機関の始動を伴って蓄電手段の出力制限 範囲内で要求駆動力によって走行するよう 燃機関と電動機とを制御し、触媒温度推定 段により触媒が所定温度未満であると推定 れたときには第1の所定時間に亘る触媒担持 熱部材への電力供給と第1の所定時間内の少 なくとも一部の時間に亘る内燃機関のモータ リングと触媒担持加熱部材への電力供給の終 了後の内燃機関の始動とを伴って蓄電手段の 出力制限の範囲内で要求駆動力によって走行 するよう内燃機関と電動機と電力供給手段と を制御するものであれば如何なるものとして も構わない。即ち、内燃機関の運転を停止し て要求駆動力によって走行するよう内燃機関 と電動機とを制御している最中に内燃機関の 始動が要求されないときに如何なる制御を行 なうものとしてもよいのである。「電力動力 入出力手段」としては、動力分配統合機構30 モータMG1とを組み合わせたものや対ロータ 動機230に限定されるされるものではなく、 軸に連結された駆動軸に接続されると共に 駆動軸とは独立に回転可能に前記内燃機関 出力軸に接続され、電力と動力の入出力を って前記駆動軸と前記出力軸とに動力を入 力可能なものであれば如何なるものとして 構わない。「発電機」としては、同期発電 動機として構成されたモータMG1に限定され ものではなく、誘導電動機など、動力を入 力可能なものであれば如何なるタイプの発 機としても構わない。「3軸式動力入出力手 段」としては、上述の動力分配統合機構30に 定されるものではなく、ダブルピニオン式 遊星歯車機構を用いるものや複数の遊星歯 機構を組み合わせて4以上の軸に接続される ものやデファレンシャルギヤのように遊星歯 車とは異なる作動作用を有するものなど、駆 動軸と出力軸と発電機の回転軸との3軸に接 され3軸のうちのいずれか2軸に入出力される 動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する ものであれば如何なるものとしても構わない 。

 なお、実施例の主要な要素と発明の開示 欄に記載した発明の主要な要素との対応関 は、実施例が発明の開示の欄に記載した発 を実施するための最良の形態を具体的に説 するための一例であることから、発明の開 の欄に記載した発明の要素を限定するもの はない。即ち、発明の開示の欄に記載した 明についての解釈はその欄の記載に基づい 行なわれるべきものであり、実施例は発明 開示の欄に記載した発明の具体的な一例に ぎないものである。

 以上、本発明を実施するための最良の形 について実施例を用いて説明したが、本発 はこうした実施例に何等限定されるもので なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内に いて、種々なる形態で実施し得ることは勿 である。

 本発明は、車両の製造産業などに利用可 である。