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Patent Searching and Data


Title:
VEHICLE TRAVEL SUPPORT DEVICE AND METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/105283
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a user-friendly vehicle travel support device which realizes torque-up only when a driver has issued an instruction.The vehicle travel support device (10) supports travel of a vehicle by changing the wheel drive torque during a travel of the vehicle. The vehicle travel support device (10) includes: torque-up means (36, 38) which increases the drive torque; and switching means (12) for switching between a first state which allows operation of the torque-up means and a second state which suppresses operation of the torque-up means according to an input by the driver.

Inventors:
MAKINO YASUSHI (JP)
IWAKIRI HIDEYUKI (JP)
KUBOTA YUUICHI (JP)
ENDO TOMOHIKO (JP)
KAWABATA YUKIKO (JP)
OMORI MIYUKI (JP)
MORIIZUMI KIYOTAKA (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/052809
Publication Date:
September 04, 2008
Filing Date:
February 20, 2008
Export Citation:
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Assignee:
TOYOTA MOTOR CO LTD (JP)
MAKINO YASUSHI (JP)
IWAKIRI HIDEYUKI (JP)
KUBOTA YUUICHI (JP)
ENDO TOMOHIKO (JP)
KAWABATA YUKIKO (JP)
OMORI MIYUKI (JP)
MORIIZUMI KIYOTAKA (JP)
International Classes:
B60W30/06; B60R1/00; B60R21/00; B60W10/04; B60W10/06; B60W30/00; F02D29/02; F02D45/00
Foreign References:
JP2003206780A2003-07-25
JPH01240326A1989-09-25
JP2004284530A2004-10-14
JPH0632155A1994-02-08
JP2003237511A2003-08-27
JP2003205769A2003-07-22
JP2003205810A2003-07-22
JP2003205808A2003-07-22
JP2007047546A2007-02-22
Other References:
See also references of EP 2116439A4
Attorney, Agent or Firm:
ITOH, Tadahiko (Yebisu GardenPlace Tower, 20-3, Ebisu,4-Chome, Shibuya-K, Tokyo 32, JP)
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Claims:
 車両の走行時の車輪の駆動トルクを変化させて車両の走行を支援する車両走行支援装置において、
 前記駆動トルクを増加させるトルクアップ手段と、
 前記トルクアップ手段の作動が許容される第1の状態と、前記トルクアップ手段の作動が抑制される第2の状態とを、車両乗員からの入力に応じて切り替える切替手段とを備えることを特徴とする、車両走行支援装置。
 前記切替手段は、車両乗員からのトルクアップ指示を表す入力があり、且つ、車両が停止している場合に、前記第1の状態を形成する、請求項1に記載の車両走行支援装置。
 前記トルクアップ手段は、駐車支援中の前記駆動トルクを増加させる、請求項1に記載の車両走行支援装置。
 前記トルクアップ手段は、駐車支援中の後退走行時の前記駆動トルクを増加させる、請求項1に記載の車両走行支援装置。
 前記車両乗員からの入力は、車室内に設けられるスイッチを介した入力又は音声入力である、請求項1に記載の車両走行支援装置。
 駐車支援中にアクセルペダルの踏み込みが検出された場合に該駐車支援を中止する駐車支援中止手段を更に備え、
 前記トルクアップ手段は、駐車支援中の前記駆動トルクを増加させる、請求項1に記載の車両走行支援装置。
 車両の駐車走行時の車輪の駆動トルクを変化させて車両の走行を支援する車両走行支援装置において、
 車両乗員からのトルクアップの指示が入力され、且つ、車両が停止している場合に、前記駆動トルクを増加させるトルクアップの作動が許容される状態を形成することを特徴とする、車両走行支援装置。
 車両の駐車走行時の車輪の駆動トルクを変化させて車両の走行を支援する車両走行支援方法において、
 車両乗員からのトルクアップの指示を入力するステップと、
 前記トルクアップの指示が入力され、且つ、車両が停止している場合に、前記駆動トルクを増加させるトルクアップの作動が許容される状態を形成するステップとを備えることを特徴とする、車両走行支援方法。
Description:
車両走行支援装置及び方法

 本発明は、車両の走行時の車輪の駆動ト クを変化させて車両の走行を支援する車両 行支援装置及び方法に関する。

 従来から、ブレーキ操作のみによる車速の 御範囲を拡大するために、アクセルオフ時 エンジン発生トルクを所定量増大させるト クアップ手段を備えている駐車支援装置が られている(例えば、特許文献1参照)。この 車支援装置では、運転者がブレーキペダル 踏み込んで、シフトレバーを操作して後退 セットすると、駐車支援ECUから、エンジンE CUにエンジンをトルクアップするよう指示が 力される。

特開2003-205808号公報

 ところで、後退走行予定の経路中に段差 急勾配が存在するような場合には、ブレー オフ状態として最大限のトルクを発生させ も、段差を乗り越えられない場合や、急勾 を登れない場合がある。

 この点、上記の特許文献1に開示される駐 車支援装置では、アクセルオフ時のエンジン 発生トルクを所定量増大させるトルクアップ 手段を備えているので、アクセルオフ時のエ ンジン発生トルクを、段差を乗り越えられる ようなトルクまで増加させる仕様とすると、 段差を乗り越えられない事態等を回避するこ とは可能である。

 しかしながら、上記の特許文献1に開示さ れる駐車支援装置では、後退走行開始時に必 ず行うブレーキペダルの踏み込みとシフトレ バーの後退(R)へのセットに応答して、トルク アップが実現されるので、後退走行時には一 律にトルクアップが実現されることになる。 このため、上記の特許文献1に開示される駐 支援装置では、運転者が望まない場合でも ルクアップが実現されてしまい、利便性を なう虞がある。例えば、上記の特許文献1に 示される駐車支援装置において、アクセル フ時のエンジン発生トルクを、段差を乗り えられるようなトルクまで増加させる仕様 すると、段差や急勾配のある道路環境では 便性が高くなるが、その反面として、平坦 道路環境では、アクセルオフ時に車速の増 が促進されるので、車速の上限ガードによ 支援が意図せずに終了されてしまうことや 車速の予想以上の増加により運転者に焦燥 を与えてしまうことが予想され、却って利 性が悪くなる虞がある。

 そこで、本発明は、運転者からの指示が る場合に限りトルクアップが実現される利 性の高い車両走行支援装置及び方法の提供 目的とする。

 上記目的を達成するため、第1の発明は、車 両の走行時の車輪の駆動トルクを変化させて 車両の走行を支援する車両走行支援装置にお いて、
 前記駆動トルクを増加させるトルクアップ 段と、
 前記トルクアップ手段の作動が許容される 1の状態と、前記トルクアップ手段の作動が 抑制される第2の状態とを、車両乗員からの 力に応じて切り替える切替手段とを備える とを特徴とする。

 第2の発明は、第1の発明に係る車両走行支 装置において、
 前記切替手段は、車両乗員からのトルクア プ指示を表す入力があり、且つ、車両が停 している場合に、前記第1の状態を形成する ことを特徴とする。

 第3の発明は、第1の発明に係る車両走行支 装置において、
 前記トルクアップ手段は、駐車支援中の前 駆動トルクを増加させることを特徴とする

 第4の発明は、第1の発明に係る車両走行支 装置において、
 前記トルクアップ手段は、駐車支援中の後 走行時の前記駆動トルクを増加させること 特徴とする。

 第5の発明は、第1の発明に係る車両走行支 装置において、
 前記車両乗員からの入力は、車室内に設け れるスイッチを介した入力又は音声入力で ることを特徴とする。

 第6の発明は、第1の発明に係る車両走行支 装置において、
 駐車支援中にアクセルペダルの踏み込みが 出された場合に該駐車支援を中止する駐車 援中止手段を更に備え、
 前記トルクアップ手段は、駐車支援中の前 駆動トルクを増加させることを特徴とする

 第7の発明は、車両の駐車走行時の車輪の駆 動トルクを変化させて車両の走行を支援する 車両走行支援装置において、
 車両乗員からのトルクアップの指示が入力 れ、且つ、車両が停止している場合に、前 駆動トルクを増加させるトルクアップの作 が許容される状態を形成することを特徴と る。

 第8の発明は、車両の駐車走行時の車輪の駆 動トルクを変化させて車両の走行を支援する 車両走行支援方法において、
 車両乗員からのトルクアップの指示を入力 るステップと、
 前記トルクアップの指示が入力され、且つ 車両が停止している場合に、前記駆動トル を増加させるトルクアップの作動が許容さ る状態を形成するステップとを備えること 特徴とする。

 本発明によれば、運転者からの指示があ 場合に限りトルクアップが実現される利便 の高い車両走行支援装置及び方法が得られ 。

本発明による車両走行支援装置10の一 施例を示すシステム構成図である。 駐車支援時に駐車支援ECU12により実現 れる基本的な処理の流れを示すフローチャ トである。 縦列駐車用の目標駐車位置等設定画面 一例を示す図である。 トルクアップ制御の一例を示すフロー ャートである。

符号の説明

 10  車両走行支援装置
 12  駐車支援ECU
 16  舵角センサ
 18  車輪速センサ
 20  リアカメラ
 22  ディスプレイ
 24  スピーカー
 30  EPS・ECU
 32  モータ
 34  トルクセンサ
 36  EFI・ECU
 38  エンジン
 39  アクセル開度センサ
 40  ブレーキECU
 42  ブレーキスイッチ
 50  リバースシフトスイッチ
 52  駐車スイッチ
 54  トルクアップスイッチ
 80  目標駐車枠

 以下、図面を参照して、本発明を実施す ための最良の形態の説明を行う。

 図1は、本発明による車両走行支援装置10 一実施例を示すシステム構成図である。図1 に示す如く、車両走行支援装置10は、電子制 ユニット12(以下、「駐車支援ECU12」と称す) 中心に構成されている。駐車支援ECU12は、 示しないバスを介して互いに接続されたCPU ROM、及びRAM等からなるマイクロコンピュー として構成されている。ROMには、CPUが実行 るプログラムやデータが格納されている。

 駐車支援ECU12には、CAN(Controller Area Network )や高速通信バス等の適切なバスを介して、 テアリングホイール(図示せず)の舵角を検出 する舵角センサ16、パワーステアリング装置 モータ32を制御するEPS・ECU30、エンジン38を 御するEFI・ECU36、及び、ブレーキアクチュ ータを制御するブレーキECU40等が接続される 。尚、モータ32は、ステアリングコラムやス アリングギアボックスに設けられ、その回 によりステアリングシャフトを回転させる のであってよい。EFI・ECU36には、アクセル ダルの操作量を検出するアクセル開度セン 39が接続され、EPS・ECU30には、ステアリング イールの操舵トルクを検出するトルクセン 34が接続され、ブレーキECU40には、車両の速 度を検出する車輪速センサ18及びブレーキペ ルが操作されているときにオン信号を出力 るブレーキスイッチ42が接続されている。 クセル開度センサ39は、アクセルペダルの操 作ストロークを検出するセンサであってもよ いし、スロットル開度センサであってもよい 。

 また、駐車支援ECU12には、車両後方の所 角度領域における風景を撮影するリアカメ 20、及び、車室内に配置されたディスプレイ 22が接続されている。ディスプレイ22にはス ーカー24が接続されている。

 また、駐車支援ECU12には、リバースシフ スイッチ50及び駐車スイッチ52が接続されて る。リバースシフトスイッチ50は、シフト バーが後退位置(リバース)に操作された場合 にオン信号を出力し、それ以外の場合にオフ 状態を維持する。また、駐車スイッチ52は、 室内に設けられ、ユーザによる操作が可能 なっている。駐車スイッチ52は、常態でオ 状態に維持されており、ユーザの操作によ オン状態となる。駐車支援ECU12は、駐車スイ ッチ52の出力信号に基づいてユーザが駐車支 を必要としているか否かを判別する。

 また、駐車支援ECU12には、トルクアップ イッチ54が接続されている。トルクアップス イッチ54は、車室内の運転者による操作が可 な場所に配置される。例えば、トルクアッ スイッチ54は、インストルメントパネル、 ンソールボックス、ステアリングホイール に配置されてもよい。或いは、トルクアッ スイッチ54は、例えばディスプレイ22がタッ パネル式のディスプレイである場合には、 該ディスプレイ22のタッチパネル内に設定 れるタッチスイッチにより実現されてもよ (図3参照)。トルクアップスイッチ54は、ユー ザ(主に運転者)のトルクアップの要否の意思 駐車支援ECU12に伝達する役割を果たす。例 ば、トルクアップスイッチ54は、常態でオフ 状態に維持されており、ユーザの操作により オン状態となる。駐車支援ECU12は、トルクア プスイッチ54の出力信号に基づいてユーザ トルクアップを必要としているか否かを判 する。

 尚、トルクアップスイッチ54は、必ずし オン/オフスイッチである必要はなく、2段階 以上の段階で目標トルクを指定するものであ ってもよい。例えば、段差の大小や登り勾配 の大小に応じて、2種類の目標トルクが指定 能であってもよい。

 次に、駐車支援時に駐車支援ECU12により 現される基本的な処理について説明する。

 図2は、駐車支援時に駐車支援ECU12により 現される基本的な処理の流れを示すフロー ャートである。

 ステップ100では、駐車支援ECU12は、リバ スシフトスイッチ50がオンにされたか否かを 判定する。リバースシフトスイッチ50がオン された場合には、ステップ102に進み、それ 外の場合には、今回周期の処理ルーチンは のまま終了する。

 ステップ102では、駐車支援ECU12は、駐車 イッチ52がオンにされたか否かを判定する。 駐車スイッチ52がオンにされた場合には、ス ップ104に進み、それ以外の場合には、今回 期の処理ルーチンはそのまま終了する。

 ステップ104では、駐車支援ECU12は、ディ プレイ22上に、目標駐車位置設定画面を表示 する。具体的には、駐車支援ECU12は、図3(縦 駐車用の画面)に示すように、ディスプレイ2 2上に、リアカメラ20の撮像画像(実画像)を表 させると共に、撮像画像上に目標駐車枠80 重畳表示させる。目標駐車枠80は、実際の駐 車枠や車両の外形を模した図形であってよく 、例えば、その位置及び向きがユーザにより 視認可能である形態を有する。目標駐車枠80 位置等は、図3に示すように、目標駐車枠を 上下左右方向の並進移動及び回転移動させる ためのタッチスイッチ等により、確定スイッ チの操作前に調整が可能とされてもよい。

 また、図3に示す例では、目標駐車位置設 定画面には、トルクアップスイッチ54が設定 れている。図3に示すトルクアップスイッチ 54は、後述のトルクアップが禁止される状態( “トルクアップOFF”)を示しており、ユーザ よりタッチ操作されると、後述のトルクア プが許容される状態(“トルクアップON”)に 転する。これにより、ユーザは、トルクア プスイッチ54の表示状態を見て、この後の 退走行時にトルクアップが行われるのか否 を判断できる。例えば、ユーザは、目標駐 位置までの後退走行時の経路中に段差や急 登り勾配を発見した場合等、トルクアップ 必要性があると判断した場合には、トルク ップスイッチ54をオンにすればよい。また、 ユーザは、目標駐車位置までの後退走行時の 経路中に段差や登り勾配がなく、トルクアッ プの必要性が無いと判断した場合には、トル クアップスイッチ54をオフ状態に維持すれば い。尚、図3に示す“トルクアップOFF”の表 示は、別途設けられるトルクアップスイッチ 54の状態を示すだけものであってもよい。

 図2に戻る。続くステップ106では、駐車支 援ECU12は、目標駐車枠80の位置等が確定され 否かを判定する。本例では、駐車支援ECU12は 、図3に示す確定スイッチがユーザにより操 された場合に、目標駐車枠80の位置等が確定 されたと判定する。目標駐車枠80の位置等が 定された場合には、ステップ108に進む。尚 この際、駐車支援ECU12は、確定された目標 車枠80の位置及び方向に基づいて目標駐車位 置及び目標駐車方向を決定し、当該決定した 目標駐車位置及び目標駐車方向に基づいて、 目標移動軌跡を演算しておく。目標駐車枠80 位置等が確定されていない場合には、ステ プ104に戻り、目標駐車位置等の設定処理が 続される。

 ステップ108では、駐車支援ECU12は、後退 行支援制御を実行する。尚、後退走行支援 御実行中においても、トルクアップスイッ 54の操作は可能な状態が維持される。これは 、後退走行開始後に、現在の後退クリープト ルクでは登れないような段差等をユーザが発 見する場合もあるからである。

 後退走行支援制御は、後退走行時の操舵 支援する操舵支援制御と、後に図4を参照し て説明するトルクアップ制御とを含む。操舵 支援制御は、例えば次のようなものであって よい。ブレーキペダルの踏み込みが解除され 、後退クリープトルクが発生して車両の後方 移動が開始されると、駐車支援ECU12は、車輪 センサ18の出力信号から演算した車両移動 と舵角センサ16から得られる舵角位置を用い て自車の車両位置を推定し、推定した車両位 置の目標移動軌跡からの偏差に応じた目標舵 角を演算し、当該目標舵角をEPS・ECU30に送信 る。EPS・ECU30は、当該目標舵角を実現する うにモータ32を制御する。

 ステップ110では、駐車支援ECU12は、EFI・EC U36を介して得られるアクセル開度センサ39の 報に基づいて、アクセルペダルが操作され いるか否かを判定する。アクセルペダルが 作されている場合には、ステップ112に進み アクセルペダルが操作されていない場合に 、ステップ114に進む。

 ステップ112では、駐車支援ECU12は、現在 行中の後退走行支援制御を速やかに中断す (即ち強制終了する)。尚、後退走行支援制御 の中断ないし強制終了は、その他、障害物が 検出された場合や、車速が所定の上限値を超 えた場合や、トルクセンサ34に基づいて運転 がステアリングホイールを所定トルク以上 操作したことが検出された場合等に実現さ てもよい。

 ステップ114では、駐車支援ECU12は、自車 車両位置の推定結果に基づいて、自車が目 駐車位置に到達したか否かを判定する。自 が目標駐車位置に到達した場合には、例え スピーカー24を介して運転者に車両の停止を 要求し(若しくは、ブレーキECU40を介して車両 を自動的に停止させ)、今回の駐車支援処理 終了される。自車が目標駐車位置に到達し いない場合には、ステップ108に戻り、後退 行支援制御が継続される。

 図4は、図2のステップ108において後退走 支援制御の一部として実行されるトルクア プ制御の一例を示すフローチャートである 図4に示す処理ルーチンは、上述の後退走行 援制御が継続される間、所定周期毎に繰り し実行される。但し、図4に示す処理ルーチ ンは、図2のステップ106の肯定判定前から開 されてもよい(例えば、ステップ104の処理と 時に開始されてもよい)。

 ステップ200では、駐車支援ECU12は、トル 状態を表すフラグが“アップ完了”である 否かを判定する。トルク状態“アップ完了 とは、EFI・ECU36による目標トルクまでのトル クアップが完了した状態を表す。トルク状態 が“アップ完了”である場合には、ステップ 210にスキップし、それ以外の場合には、ステ ップ202に進む。

 ステップ202では、駐車支援ECU12は、車輪 センサ18の出力信号及びブレーキスイッチ42 出力信号に基づいて、車両が停止しており 且つ、ブレーキペダルが踏み込まれている 否かを判定する。例えば、駐車支援ECU12は 車輪速センサ18の検出する車速がゼロであり 、且つ、ブレーキスイッチ42がオンである場 に、車両が停止しており、且つ、ブレーキ ダルが踏み込まれていると判断して、ステ プ204に進む。少なくともいずれかの条件が たされていない場合には、ステップ208に進 。尚、車両が停止しているか否かは、車輪 センサ18の出力信号以外にも、加速度セン やヨーレートセンサの出力信号(例えばそれ れの微分値)や、GPS信号から得られる速度情 報、トランスミッションの出力軸の回転速度 等に基づいて判定されてもよい。また、同様 に、ブレーキペダルが踏み込まれているか否 かは、マスタシリンダ圧の検出結果等に基づ いて判定されてもよい。

 ステップ204では、駐車支援ECU12は、トル アップスイッチ54がオンにされているか否か を判定する。トルクアップスイッチ54がオン されている場合には、ステップ206に進み、 ルクアップスイッチ54がオンにされていな 場合(即ちトルクアップスイッチ54がオフに れている場合)には、ステップ208に進む。

 ステップ206では、駐車支援ECU12は、トル 状態を表すフラグを“可変中”にセットし ステップ210に進む。トルク状態“可変中” は、EFI・ECU36による目標トルクまでのトルク アップが完了していない過渡状態を表す。即 ち、目標トルクへのトルクアップが継続中の 状態を表す。尚、“可変中”なる状態を設け た理由は、トルクアップ開始から目標トルク までのトルクアップ完了までにある程度の時 間が必要であり、かかる過渡状態を考慮した ものである。

 ステップ208では、駐車支援ECU12は、トル 状態を表すフラグを“通常”にセットし、 テップ210に進む。トルク状態“通常”とは EFI・ECU36による目標トルクまでのトルクアッ プが実行されていない状態を表す。即ち、ト ルクアップが禁止されている状態を表す。

 ステップ210では、駐車支援ECU12は、現在 トルク状態を表すフラグが“通常”である 否かを判定する。現在のトルク状態を表す ラグが“通常”である場合には、ステップ22 0に進み、それ以外の場合には、ステップ212 進む。

 ステップ212では、駐車支援ECU12は、現在 トルク状態を表すフラグが“可変中”であ か否かを判定する。現在のトルク状態を表 フラグが“可変中”である場合には、ステ プ214に進み、“可変中”でない場合には、 テップ218に進む。

 ステップ214では、駐車支援ECU12は、EFI・EC U36との通信を介して得る情報に基づいて、EFI ・ECU36による目標トルクまでのトルクアップ 完了したか否かを判定する。EFI・ECU36によ 目標トルクまでのトルクアップが完了した 合には、ステップ216に進み、EFI・ECU36による 目標トルクまでのトルクアップが完了してい ない場合には、ステップ218に進む。

 ステップ216では、駐車支援ECU12は、トル 状態を表すフラグを“アップ完了”にセッ し、ステップ218に進む。尚、この際、駐車 援ECU12は、例えばディスプレイ22やスピーカ 24を介して、トルクアップが完了した旨の 知を出力してもよい。これにより、運転者 、トルクアップが完了した段階でブレーキ ダルの踏み込みを解除して後退走行を開始 せることができる。

 ステップ218では、駐車支援ECU12は、EFI・EC U36に対するトルクアップ要求をオンにする。 例えば、駐車支援ECU12は、EFI・ECU36に対して ルクアップを行うように指示を送信する。 れを受けて、EFI・ECU36は、後退クリープトル クが目標トルクとなるようにエンジン38の回 数を制御する。例えば、アイドル時のエン ン38の回転数と、そのときに発生する後退 リープトルクとの関係は予め導出可能であ ので、EFI・ECU36は、目標トルクに対応する目 標回転数となるようにエンジン38の回転数を 御する。尚、後退クリープトルクとは、シ トレバーが後退位置にあり且つアクセルペ ル及びブレーキペダルがオフの状態にある きに発生するトルクであり、AT車における ルクコンバータの存在に起因して発生する ルクである。尚、トルクアップスイッチ54が 2種類以上の目標トルクが指定可能な構成で る場合には、駐車支援ECU12は、EFI・ECU36に対 て、トルクアップを行うように指示を送信 ると共に、指定された目標トルクを送信す こととしてよい。

 ステップ220では、駐車支援ECU12は、EFI・EC U36に対するトルクアップ要求をオフにする。 例えば、駐車支援ECU12は、EFI・ECU36に対して ルクアップを停止するように指示を送信す 。これを受けて、EFI・ECU36は、現在のトルク アップの実行状況に応じて、トルクアップを 現在実行中である場合には、トルクアップを 停止し、トルクアップを現在実行していない 場合には、当該トルクアップ不実施状態を維 持する。尚、車両が走行中であるときのトル クアップの停止は、後退クリープトルクの急 減により運転者に与えうる違和感を防止すべ く、徐々に元の通常時の回転数(通常時の後 クリープトルクに対応する回転数)に戻すよ な態様で実現されてよい。或いは、トルク ップの停止の指示が、トルクアップスイッ 54のオンからオフへの切替により生じた場 には、通常時の回転数に徐々に戻す一方で トルクアップの停止の指示が、トルクアッ スイッチ54がオンに維持されている状況下で の車両の移動開始により生じた場合には、現 在の回転数(増加中であった後退クリープト ク)を維持することとしてもよい。後者の場 には、その後、車両が再び停止した場合に 、上記のステップ206にてトルク状態を表す ラグが“可変中”にセットされることで、 該維持された回転数から目標回転数に向け トルクアップが上記のステップ218にて再開 れることになる。

 以上説明した本実施例による車両走行支 装置10によれば、とりわけ、以下のような れた効果が奏される。

 本実施例によれば、上述の如く、ユーザ より操作可能なトルクアップスイッチ54を 定することで、ユーザが望む場合に限りト クアップが行われる構成を実現することが きる。これにより、ユーザは、段差等の存 によりトルクアップが必要な状況下では、 ルクアップスイッチ54をオンにして、段差等 が存在せず(平坦な道路であり)トルクアップ 不必要な状況下では、トルクアップスイッ 54をオフにすることで、かかる状況の相違 応じた後退クリープトルクで車両を後退さ ることができる。これにより、段差を乗り えたり登り勾配を登れないような不都合を 避しつつ、不必要な状況で不必要にトルク ップが行われることによる不都合、例えば トルクアップにより車速が増加して後退走 支援制御が意図せず強制終了されたり、車 がユーザの予想以上に増加してユーザに焦 感を与えてしまったりするような事態を回 することができる。

 また、本実施例によれば、上述の如く、 ルクアップスイッチ54がオンであっても、 両が停止していない場合にはトルクアップ 実行されないので、車両の走行中にトルク ップが実現されて、車両の走行中に後退ク ープトルクが急変してしまうことを防止す ことができる。また、トルクアップスイッ 54がオンであっても、車両が停止していない 場合にはトルクアップが実行されないので、 運転者が車両の走行中に誤ってトルクアップ スイッチ54をオンにしてしまった場合でも、 両の走行中に不要なトルク増加が生ずるこ が防止される。

 尚、以上説明した実施例においては、添 の特許請求の範囲の「トルクアップ手段」 、EFI・ECU36及びエンジン38により実現され、 同特許請求の範囲の「切替手段」は、駐車支 援ECU12により実現されており、同特許請求の 囲の「第1の状態」は、駐車支援ECU12が図4の ステップ206の処理を実行することにより形成 され、同特許請求の範囲の「第2の状態」は 駐車支援ECU12が図4のステップ208の処理を実 することにより形成されており、同特許請 の範囲の「車両乗員からの入力」は、ユー によるトルクアップスイッチ54により実現さ れ、同特許請求の範囲の「車両乗員からのト ルクアップ指示を表す入力」は、ユーザによ るトルクアップスイッチ54に対するオン操作 より実現されている。また、同特許請求の 囲の「駐車支援中止手段」は、駐車支援ECU1 2が図2のステップ112の処理を実行することに り実現されている。

 以上、本発明の好ましい実施例について 説したが、本発明は、上述した実施例に制 されることはなく、本発明の範囲を逸脱す ことなく、上述した実施例に種々の変形及 置換を加えることができる。

 例えば、上述した実施例では、車輪の駆 源がエンジンであるAT車を前提としている 、本発明は、車輪の駆動源が電気モータで るハイブリッド車や電気自動車に対しても 用可能である。この場合、トルクアップは 電気モータの回転トルクを通常時よりも高 することで実現されてよい。尚、当然なが 、電気モータは、各車輪内独立的に組み込 れるものであっても、複数の車輪に対して 用されるものであってもよい。

 また、上述した実施例では、ユーザから トルクアップ指示は、ユーザによるトルク ップスイッチ54に対するオン操作により実 されているが、ユーザからのトルクアップ 示は、音声認識装置を用いた音声入力によ 実現されてもよいし、画像認識装置に、ト クアップ指示を表す所定のジェスチャを認 させることにより実現されてもよい。また ユーザからのトルクアップの不要の指示は ユーザによるトルクアップスイッチ54に対す るオフ操作により実現されているが、これに ついても同様である。

 また、上述した実施例では、駐車スイッ 52がオンにされることを一条件として後退 行支援制御が実行されているが、本発明は れに限定されることは無く、例えば駐車ス ッチ52がオンにされていない場合でも、超音 波センサや画像センサにより車両周辺に駐車 空間が検出されている状況下や、ナビゲーシ ョン装置の地図データから車両位置が駐車場 内にあると判断されている状況下において、 車速がゼロとなり、その後、リバースシフト スイッチ50がオンにされた場合に起動・実行 れてもよい。この場合、駐車スイッチ52が 在しない構成も考えられる。

 また、上述した実施例では、駐車時にお る後退走行が支援されているが、本発明は 駐車時以外の後退走行の支援や、駐車支援 の前進走行の支援に対しても適用可能であ 。例えば、駐車開始位置まで前進しそこか 目標駐車位置まで後退する間の駐車支援に しては、前進走行及び後退走行の双方の支 に対して適用可能である。尚、前進走行の 合、同様に前進クリープトルクを、ユーザ らのトルクアップ指示に応じて、増加させ ばよい。

 また、上述した実施例において、トルク ップスイッチ54がオンであることや、車両 停止していること以外の条件を、トルクア プの実行のための新たな条件として追加し もよい。例えば、後退走行時の経路に段差 急な登り勾配が存在することが例えばリア メラ20や傾斜センサにより検出されているこ とが、トルクアップの実行のための新たな条 件として追加されてもよい。尚、後退走行時 の経路に段差や急な登り勾配が存在すること が検出されている場合には、段差の手前等の 必要な場面でのみトルクアップが実現される ようにしてもよい。

 尚、本国際出願は、19年2月27日に出願し 日本国特許出願2007-047546号に基づく優先権を 主張するものであり、その全内容は本国際出 願にここでの参照により援用されるものとす る。