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Patent Searching and Data


Title:
WASHING COUNTER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/142153
Kind Code:
A1
Abstract:
A washing counter comprising a concave bowl portion used for washing, or the like, a counter portion for supporting the bowl portion, and a light source portion arranged on the back side of the bowl portion and emitting light toward the bowl portion, light from the light source portion being radiated from the surface of the bowl portion to the surrounding, characterized in that at least a part of the bowl portion is formed of a translucent member obtained by dispersing a light diffusion material, i.e. micro particles of a translucent material having a refractive index of light different from that of a base material, into the base material of a translucent material having translucence for transmitting light, and the light source portion is arranged opposite to the end face at the end portion of the translucent member so that at least a part of the translucent member serves as a light radiation portion for radiating light, emitted from the light source portion and introduced into the translucent member from the end portion thereof, to the outside while the light is diffused by the light diffusion material.

Inventors:
KANEDA TAKESHI (JP)
WANO MASANOBU (JP)
NAGAKAWA HIROSHI (JP)
ASOH SHIGERU (JP)
SUGIYAMA CHIHIRO (JP)
KOGA MITSUNORI (JP)
EZAWA MASAAKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/059055
Publication Date:
November 26, 2009
Filing Date:
May 15, 2009
Export Citation:
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Assignee:
TOTO LTD (JP)
KANEDA TAKESHI (JP)
WANO MASANOBU (JP)
NAGAKAWA HIROSHI (JP)
ASOH SHIGERU (JP)
SUGIYAMA CHIHIRO (JP)
KOGA MITSUNORI (JP)
EZAWA MASAAKI (JP)
International Classes:
A47K1/02; A47K1/00; A47K1/04
Foreign References:
JP2002212448A2002-07-31
JP2005342179A2005-12-15
JP2005103058A2005-04-21
JPH026557A1990-01-10
JPS63317118A1988-12-26
JPH02139579U1990-11-21
JP2007125194A2007-05-24
JP2005304873A2005-11-04
Other References:
See also references of EP 2283756A4
Attorney, Agent or Firm:
HYUGAJI, Masahiko et al. (JP)
Masahiko Hiugaji (JP)
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Claims:
 洗面等を行うための凹形状のボウル部と、
 前記ボウル部を支持するカウンタ部と、
 前記ボウル部の裏面側に配設され、前記ボウル部に向けて光を発する光源部と、
を備え、前記光源部からの光を前記ボウル部表面から周囲に放射する洗面カウンタにおいて、
 前記ボウル部の少なくとも一部は、光を透過させる透光性を有する透光性素材の基材に、光の屈折率が前記基材と異なる透光性素材の微小粒子である光拡散材を分散させて得られる透光部材で形成されるとともに、
 前記光源部は、前記透光部材の木口部の端面に対峙するように配設されることによって、
 前記透光部材の少なくとも一部は、前記木口部から前記透光部材中に導かれた前記光源部からの光が、前記光拡散材で拡散されながら外部に放射される放光部とされたことを特徴とする洗面カウンタ。
 前記ボウル部は、
  前記カウンタ部の天面よりも上方に突出した突壁部を有する側壁部を有して全体が前記透光部材で形成されたボウル本体部材と、
  光の透過を遮る遮光性素材で形成され前記カウンタ部の天面と略同一の高さの前記ボウル部内面を覆うように配設された遮光部材と、
 を有すると共に、
 前記木口部は、前記側壁部の下端部であり、前記放光部は、前記突壁部の表面であることを特徴とする請求項1に記載の洗面カウンタ。
 前記ボウル部は、
  遮光性素材で形成された底壁部と、
  前記透光部材で形成された側壁部と、
 により一体成形されると共に、
 前記木口部は、前記側壁部の下端部であり、
 前記放光部は、前記側壁部の表面であることを特徴とする請求項1に記載の洗面カウンタ。
 前記ボウル部は、前記透光部材で形成されると共に、前記ボウル部内の水を前記ボウル部外に排出するための排水口部を有し、
 前記木口部は、前記排水口部の下端部であり、
 前記放光部は、前記排水口部近傍の内表面であることを特徴とする請求項1に記載の洗面カウンタ。
 前記ボウル部は、前記排水口部に取付けられる排水金具をさらに有し、
 前記光源部は、前記排水金具に取付けられていることを特徴とする請求項4に記載の洗面カウンタ。
 前記ボウル部の表面は、微小な凹凸の形成された粗面からなる光散乱面であることを特徴とする請求項1に記載の洗面カウンタ。
 前記光源部は、複数のLED素子を前記ボウル部の形状に応じて配列してなる線状光源であることを特徴とする請求項1に記載の洗面カウンタ。
Description:
洗面カウンタ

 この発明は、ボウル部が発光する洗面カ ンタに関する。

 従来、ボウル部を有する洗面化粧台の天 から或いはボウル部から放光して洗面台を るくする技術は多数存在する。

 たとえば、特開昭63-317118号公報に開示す ように、洗面化粧台を構成する天板を透光 材料で形成し、天板裏面に線状発光源を配 する基本的な技術を初めとして、実開平2-13 9579号公報に開示するように、洗面化粧台の 面器を構成するボウル部を透光性材料で形 し、ボウル部の裏面下方に線状発光源の照 器を配設し、ボウル部を通して上方へ光を 射可能としたものがある。更には、特開2007- 125194号公報に開示するように、吐水温度に応 じて異なった色に照明されるように、洗面ボ ウルを透光性材料で形成すると共に、青色LED と赤色LEDよりなる発光源を洗面ボウルに直接 に埋設して吐水温度を検知して検知温度で異 なった色に洗面ボウルを介して照明する技術 が開示されている。

 これらはいずれも、光源を天板下方やボ ル部の下方に配設したものや、ボウル部の 料中に埋設したものであり、光を透過する 光性素材で形成された天板やボウル部から 透過光を利用した発光洗面台であった。

 さらに、特開2005-304873号公報には、ボウ 部を支持するカウンタ部を備え、このカウ タ部を透光性素材で形成するとともにその 部に光源を配設した洗面カウンタが開示さ ている。カウンタ部には、ボウル部を設置 るための開口が設けられており、光源から 光が、カウンタ部の内部へ導かれ、上記開 の周縁から周囲に放射される。

特開昭63-317118号公報

実開平2-139579号公報

特開2007-125194号公報

特開2005-304873号公報

 上記したように、従来の発光源を有する 面化粧台においては、発光源からの透過光 反射光によって発光するものであったため 天板やボウル部を形成する素材は発光源か の光を透過させる必要から透光性素材で形 されていた。一方、洗面化粧台の下方には 排水をおこなう配管類などが配置されるた 、外観品質面で使用者側からこれらの部材 視認できないようにする必要がある。その め、使用者側から発光源が直視できないよ に、従来でも透光性素材表面をマット状に たり、素材自体を半透明にすることなどが なわれていたが、光り方にムラを生じたり 度の眩しさを生起したりして、発光洗面台 設置場所に対応した照明環境にそぐわない 合が多く、単に光る洗面台という物珍しさ 終止することが多いものであった。本発明 、透光性素材を使用する発光源を有した洗 化粧台において、透光性素材および発光源 適切に構成することによって、使用する素 の透光性が影響する発光品質を含めた総合 な外観品質を向上させることを目的とする

 本発明によれば、洗面等を行うための凹 状のボウル部と、前記ボウル部を支持する ウンタ部と、前記ボウル部の裏面側に配設 れ、前記ボウル部に向けて光を発する光源 と、を備え、前記光源部からの光を前記ボ ル部表面から周囲に放射する洗面カウンタ おいて、前記ボウル部の少なくとも一部は 光を透過させる透光性を有する透光性素材 基材に、光の屈折率が前記基材と異なる透 性素材の微小粒子である光拡散材を分散さ て得られる透光部材で形成されるとともに 前記光源部は、前記透光部材の木口部の端 に対峙するように配設されることによって 前記透光部材の少なくとも一部は、前記木 部から前記透光部材中に導かれた前記光源 からの光が、前記光拡散材で拡散されなが 外部に放射される放光部とされたことを特 とする洗面カウンタが提供される。

図1は、本発明の第1実施形態に係る洗 カウンタの概観を示す斜視図である。 図2は、本発明の第1実施形態に係る洗 カウンタの一部を切り欠いた斜視図である 図3は、本発明の第1実施形態に係る洗 カウンタの側断面図である。 図4は、ボウル部からの光の放射態様を 示す断面視による説明図である。 図5は、本発明の第2実施形態に係る洗 カウンタの一部を切り欠いた斜視図である 図6は、本発明の第3実施形態に係る洗 カウンタの一部を切り欠いた斜視図である 図7は、本発明の第4実施形態に係る洗 カウンタの概観を示す斜視図である。 図8は、本発明の第4実施形態に係る洗 カウンタの断面視による全体構成を示す説 図である。 図9は、本発明の第4実施形態に係る洗 カウンタの排水口近傍における断面視によ 光源部の説明図である。 図10は、本発明の第4実施形態に係る光 源部からの光の放射態様を示す断面視による 説明図である。

 本発明は、洗面等を行うための凹形状の ウル部と、前記ボウル部を支持するカウン 部と、前記ボウル部の裏面側に配設され、 記ボウル部に向けて光を発する光源部と、 備え、前記光源部からの光を前記ボウル部 面から周囲に放射する洗面カウンタにおい 、前記ボウル部の少なくとも一部は、光を 過させる透光性を有する透光性素材の基材 、光の屈折率が前記基材と異なる透光性素 の微小粒子である光拡散材を分散させて得 れる透光部材で形成されるとともに、前記 源部は、前記透光部材の木口部の端面に対 するように配設されることによって、前記 光部材の少なくとも一部は、前記木口部の 面を入射部として前記透光部材中に導かれ 前記光源部からの光が、前記光拡散材で拡 されながら外部に放射される放光部とされ ものである。

 このような構成によれば、放光部を透光 素材に光拡散材を分散させた透光部材で形 し、透光部材の木口部から入射させた光源 らの光を、放光部まで透光部材の中を導い 、光拡散材で拡散させながら目視レベルで 一に放射させることにより、ボウル部の放 部を広範囲にわたって、あたかもそこに光 があるがごとく、即ち、自照的に、かつ均 に光らせることができる。その結果として 不要な部分を使用者の視線から遮蔽した状 で、ボウル部の特定部位のみを意匠的に優 た淡い光によって強調することが可能とな 、洗面カウンタの設置場所の照明環境にマ チした意匠性の高い洗面カウンタとするこ ができる。

 また、本発明の一実施態様は、本発明に いて、前記ボウル部を、前記カウンタ部の 面よりも上方に突出した突壁部を有する側 部を有して全体が前記透光部材で形成され ボウル本体部材と、光の透過を遮る遮光性 材で形成され前記カウンタ部の天面と略同 の高さの前記ボウル部内面を覆うように配 された遮光部材と、を有すると共に、前記 口部を、前記側壁部の下端部であり、前記 光部は、前記突壁部の表面としたものであ 。

 このような構成によれば、本発明の効果 加え、ボウル本体が一体の素材で形成され いるため、ボウル本体の製造工程が簡略化 れるだけでなく、側壁部内方のボウル内面 遮光部材によって隠蔽されているため、使 者にとってボウル部の周側部全体、すなわ 、側壁部の内外表面及び上端面のみ発光し いるように視認されることとなり、独特の の放光現象を得ることができるだけでなく ボウル本体の底面部に設置される排水口等 目隠し効果も期待できるため、洗面カウン の意匠性が向上する。

 また、本発明の一実施態様は、本発明に いて、前記ボウル部を、遮光性素材で形成 れた底壁部と、前記透光部材で形成された 壁部と、により一体成形すると共に、前記 口部を、前記側壁部の下端部であり、前記 光部は、前記側壁部の表面としたものであ 。

 このような構成によれば、本発明の効果 加え、遮光性素材で形成された底壁部と、 記導光部材で形成された側壁部と、を一体 形したので、側壁部の直下から光が入射し 一体形成したボウル部の底壁部に光が導光 れても、遮光性素材の底壁部からは、放光 れることなく、もっぱら側壁部からのみ放 されて、ボウル部内を周側から包み込むよ に照光してより幽玄な光環境を形成するこ が簡素な構成で実現できる効果がある。

 また、本発明の一実施態様は、本発明に いて、前記ボウル部を、前記透光部材で形 すると共に、前記ボウル部内の水を前記ボ ル部外に排出するための排水口部を有し、 記木口部を、前記排水口部の下端部であり 前記放光部は、前記排水口部近傍の内表面 したものである。

 このような構成によれば、本発明の効果 加え、通常のボウル部に必ず設置される排 口部の木口部の端面を光入射部としたので 通常のボウル部の排水構造を大きく変更す ことなくボウル部を発光させる構成とする とができるため、発光させる構成にするた に発生する洗面カウンタの設計変更を最小 に抑えることが可能となる。

 また、本発明の一実施態様は、前記の実 態様における前記ボウル部を、前記排水口 に取付けられる排水金具をさらに有したも とし、前記光源部を、前記排水金具に取付 たものである。

 このような構成によれば、前記の実施態 の効果に加え、光源部が排水口部に取付け 排水金具部材に取付けられるものであるた 、光源部の取付場所を堅固に取付ける個所 改めて設定する必要がなく、また排水金具 材の取付作業時に、同時に光源部の取付作 が行えるので、作業性も向上する。

 また、本発明の一実施態様は、本発明に いて、前記ボウル部の表面を、微小な凹凸 形成された粗面からなる光散乱面としたも である。

 このような構成によれば、本発明の効果 加え、光拡散面で光を拡散するため、ボウ 部の表面についた傷や汚れを目立ちにくく ることができ、意匠性を更に向上すること できる。

 また、本発明の一実施態様は、本発明に いて、前記光源部を、複数のLED素子を前記 ウル部の形状に応じて配列してなる線状光 としたものである。

 このような構成によれば、本発明の効果 加え、ボウル部の形状に適合して光源部を 設することができるため、光源部からの光 効率的に利用することが可能となる。また LED光源の寿命は他の光源と比較して長いた 、光源部の交換作業の頻度を可及的に少な することができる。

 以下に、本発明の実施形態について図面 参照しながら説明する。

 (第1実施形態)
 図1は、本発明の第1実施形態に係る洗面カ ンタの概観を示す斜視図であり、図2は、本 明の第1実施形態に係る洗面カウンタの一部 を切り欠いた斜視図であり、図3は、本発明 第1実施形態に係る洗面カウンタの側断面図 ある。

 本実施形態に係る洗面カウンタ1は、例え ば、レストランやバー等の飲食店に設置され るものであり、この洗面カウンタ1は、図1~図 3に示すように、洗面等を行うための凹形状 ボウル部10と、ボウル部10を支持するカウン 部20と、ボウル部10の裏面側に配設され、ボ ウル部10に向けて光を発する光源部30と、を えている。

 ボウル部10は、中央の排水金具40を介して 排水管42に接続された略円盤状の底壁部12と 底壁部12の全周に連続して形成された略垂直 の側壁部14と、を有するボウル本体(ボウル本 体部材)19と、底壁部12の全体を覆う略円板状 、遮光性素材で形成された本発明における 光部材としての遮光蓋体(遮光部材)50と、を 備える。

 ボウル部10における側壁部14の外周縁の途 中には、カウンタ部20におけるボウル本体19 設置するための開口22よりも大径の鍔状部18 設けられている。ボウル本体19は、カウン 部20の開口22に上方から嵌入された状態で、 状部18によってカウンタ部20に支持される。 これにより、側壁部14のカウンタ部20の天面 りも上方に突出した部分が突壁部16となる。

 本実施形態では、ボウル本体19の全体を すなわち、底壁部12及び側壁部14を、光を透 する透光性素材の一例であるエポキシ樹脂 、入射した光を拡散させる光拡散材60を分 して含有させた透光部材で形成している。 拡散材60は、ボウル本体19の基材とは光の屈 率が異なる透光性素材の微小粒子で形成さ ている。具体的には、光拡散材60は、ポリ タクリル酸エステル粒子で形成されている

 カウンタ部20は、光が透過するのを遮る 光性素材で略平板状に形成されており、略 央にボウル部10を設置するための開口22を有 る。カウンタ部20は、この開口22にボウル部 10を設置してボウル部10を支持した状態で、 源部30からの光を遮蔽して上方へ漏れないよ うにしている。また、カウンタ部20の前端部 は、天面から下方に延在した化粧板として 前垂部23が設けられている。

 カウンタ部20の裏面には、遮光性素材で 成された固定用プレート36が、図示しないビ ス等を介して取付けられている。更に、この 固定用プレート36には、ボウル部10の側壁部14 下端から所定距離だけ下方に、光源部30たる 数のLED素子32が互いに所定間隔を置いて円 状に配置されるようにしている。

 そして、この固定用プレート36には、排 管42を避けるように切り欠いた切欠部36aが設 けられており、ボウル部10がカウンタ部20に ットされて排水管42が接続された状態でも、 光源部30をこの固定用プレート36ごとカウン 部20に着脱できる構成としている。そのため 、万一、光源部30に不具合が生じた場合でも 易にメンテナンスが可能となる。

 光源部30は、複数のLED素子32をボウル部10 形状に応じて配列した線状光源である。こ 光源部30では、各LED素子32の発光方向を揃え て、各LED素子32からの放射光束に指向性を持 せている。光源部30にLED素子32を用いたのは 、LED素子32の寿命は他の光源と比較して長い め、光源部30の交換作業の頻度を可及的に なくすることができるからである。

 この光源部30では、可撓性の線状バンド34 に複数のLED素子32が互いに所定間隔を置いて り付けられている。そして、光源部30は、 板状の底壁部12の外周縁に沿って線状バンド 34を円環状に折り曲げることにより、ボウル 10の形状に応じて配置される。つまり、本 施形態では、円板状の底壁部12の外周縁に沿 って環状に連結した環状LED部35を光源部30と て用いている。

 しかも、光源部30のLED素子32は、側壁部14 下端部の直下に配設されている。すなわち 側壁部14の下端部に形成された略垂直に立 上がった端面に対峙するように光源部30のLED 素子32が配設されている。従って、側壁部14 下端部(木口部)は、光が入射可能な光入射部 81として機能し、放射方向に指向性を持たせ 光源部30からの光を側壁部14内部に効率よく 多量に導入することができる。

 ここで、本発明における「木口部」とは 板形状の左右端面や上下端面等の、広さを った部材の厚みとなる端面を含む部位を指 するものである。ここで、本実施形態にお る側壁部14は、底壁部12の全周を囲む円筒板 形状であり、径方向に厚みのある下端部を有 する。そのため、その下端部は本発明の木口 部に相当する。また、側壁部14は、本発明の 光性部材に相当する部材で構成されている 従って、光源部30は、ボウル部10を構成する 透光性部材の木口部の端面に対峙するように 配置されていることになる。

 以上のように、本実施形態では、光源部3 0をカウンタ部20に取り付けた状態では、複数 のLED素子32は、カウンタ部20と固定用プレー 36との間で上下に挟まれて、ボウル本体19と せて形成される閉じられた空間Sに収納され た状態となっている。そして、上述したよう に、カウンタ部20及び固定用プレート36は、 光性素材で形成されており、ボウル本体19は 、透光性素材で形成されている。

 したがって、光源部30を構成する各LED素 32から発せられた光でボウル本体19内部に入 した光以外の光は、カウンタ部20及び固定 プレート36によって遮断されて空間Sの外部 は漏れず、ボウル本体19の裏面、より詳しく は、ボウル部10における側壁部14下端からボ ル本体19の内部へ効率良く入射する。

 なお、ボウル本体19の底壁部12も透光性素 材で形成されているが、その大部分が光源部 30から離隔して光の放射方向から外れている そのため、光源部30からの光は、底壁部12に 到達しにくく、主として側壁部14の木口部す わち側壁部14の下端面(下端部)からボウル本 体19内部へ導入される。また、ボウル本体19 おける底壁部12に、前述した遮光蓋体50を、 該底壁部12を上方から覆うように配設し、 壁部12の表面から上方へ放射する光を遮光蓋 体50で遮断するようにしている。

 また、本実施形態では、以上のような構 にすることによって、側壁部14のうち突壁 16の表面のみを、周囲(洗面カウンタ1外)へ光 を放射する放光部82(図4参照)としている。こ 放光部82については、後に詳述する。

 その結果、従来例に見られるようにボウ 部10の表面全体から外部へ光が放射される 合と比較して、特異な美観を実現すること でき、洗面カウンタとしての意匠性を格段 向上することができる。

 また、このように遮光蓋体50を当該底壁 12を覆うように配設することによって、底壁 部12の中央に設けた排水金具40を使用者の視 から遮蔽することができている。

 なお、遮光蓋体50の下面には、3本の脚部5 2が設けられており、本実施形態では、遮光 体50を脚部52を介して底壁部12上に載置した 態で、遮光蓋体50の天面の高さが、カウンタ 部20の天面の高さと略同一となるようにして る。

 また、遮光蓋体50の天面の模様や色彩を めた表面性状を、カウンタ部20の天面の模様 や色彩を含めた表面性状と同一として使用者 に与える両者の素材感を統一している。

 本実施形態では、以上のような構成にす ことによって、ボウル部10における側壁部14 、より詳しくは、側壁部14のうち突壁部16の がカウンタ部20の天面から上方に略リング状 に突出した極めて特異な意匠を実現している 。

 さらに、遮光蓋体50の上面及びカウンタ 20の天面の素材感と、ボウル部10の素材感と を異なるものとすれば、ボウル部10におけ 突壁部16の外観を、遮光蓋体50及びカウンタ 20に対して顕著に際立たせることができ、 匠性を更に向上することができる。

 次に、本発明における放光部からの光の放 原理について、本実施形態における光の放 態様を示す模式図を参照して具体的に説明 る。 
 図4は、本実施形態のボウル部10の側壁部14 近の断面視による説明図である。

 図4に示すように、ボウル本体19は、透光 素材であるエポキシ樹脂製の透光性基材62 、光を拡散させる光拡散材60を分散して含有 させた透光部材で形成されている。

 この光拡散材60は、透光性基材62の透光性 素材と屈折率の異なる透光性素材で形成され た略球状の微小粒子である。ここで、両者の 屈折率差は目的とする意匠品質によって実験 的に決定することが可能である。

 このように、透光部材を構成する光拡散 60と透光性基材62との間に屈折率差を設ける ことにより、いずれも光が透過する光透過性 を有した素材であるにもかかわらず、この透 光部材に入射した光は、その入射角度によっ て、両者の境界面、即ち、本発明の場合は透 光性基材62と各光拡散材60との境界面で反射 屈折など、異なる挙動を示すこととなる。

 一般に、光は直進性があるため、透光性 有する部材に入射した光を光の進行方向以 の方向にも届くようにして、あたかもその 位が光るかのように視認出来るようにする は、部材内部で入射光を視認方向に拡散(分 散)させる必要がある。そして、透光部材の 部で拡散させること自体は、透光性素材に 透光性の微小粒子を分散させて含有させ、 の微小粒子表面で入射光を反射させて散乱 せることによっても実現することができる しかしながら、その場合には、微小粒子が 発明とは異なり非透光性のため、光の当た た各微小粒子が光の進路を遮ることになり 進行方向の光の減衰率が大きくなる。その 果、光入射部から比較的長い距離まで目視 均一に光らせることは困難であることが、 々の実験でも確かめられた。

 それに対して、本実施形態における、透 性素材で形成された光拡散材60を透光性基 62中に分散して含有させた透光部材中におい ては、両者の境界面となる光拡散材60の表面 光は入射角度に応じて反射や透過・屈折し がら進行する。即ち、一部は光拡散材60と 境界面を透過して先へ進行する結果、入射 から比較的遠方まで光が到達することとな 。そのため、透光部材全体として比較的均 で適度な明るさを比較的広い範囲で発現さ ることが可能となる。

 具体的には、ボウル部10の側壁部14の下端 、すなわち円筒形状部を形成する側壁部14の 口部の端面からボウル本体19の内部へ入射 た光源部30からの光は、ボウル本体19内を進 し各光拡散材60に到達する。そうすると、 の光は、光拡散材60と透光性基材62との間の 界面における屈折率差により、その入射角 に応じて当該光拡散材60の表面で反射した 、屈折したりする。このようにして、ボウ 本体19の内部へ入射した光は、ボウル本体19 で徐々に拡散しながら進行していく。そし 、ボウル本体19内部で拡散された光のうち 光性基材62の全反射臨界角以上の角度で到達 した光は、ボウル本体19の表面(側壁部14及び 壁部12の表面)から外部へ放射される。

 このとき、光源部30は前述したように光 放射方向に指向性を有し、その放射方向を 壁部14に向けて設置されているため、光源部 30からボウル本体19の内部に入射した光の大 分(光Q)は、側壁部14の上端部に向かって進行 する。そして、側壁部14の表面各部から外部 放射されるが、そのうち側壁部14の下部か 放射される分は遮光蓋体50によって周囲(洗 カウンタ1外)への進行を遮断される。一方で 、ボウル本体19の内部に入射した光の一部は 側壁部14と同じ透光部材で形成された底壁 12の方向にも進行する。これらの底壁部12の 向に向かった光Pは、底壁部12の表面から外 へ放射することになるが、この光Pは遮光蓋 体50で遮断され、この遮光蓋体50よりも上方 放射されることはない。

 つまり、本実施形態では、側壁部14の下 部(木口部)の端面からボウル本体19内部へ入 した光は、光拡散材60により拡散しつつボ ル本体19内を導かれ、突壁部16からのみ周囲( 洗面カウンタ1外)に放射される。言い換えれ 、透光部材で構成されたボウル本体19の背 側に設置された光源部30から放射された光は 、ただ単にボウル本体19の板厚方向に透過し 表面側に到達するわけではなく、木口部か 入射しボウル本体19の内部を板厚方向とは 直交する方向に導光された後、光拡散材60に より順次板厚方向に進路を曲げられて放光部 82としての突壁部16表面から周囲(洗面カウン 1外)に放射される。

 このようにして、本実施形態では、本発 の木口部の端面に相当する側壁部14の下端 を、光源部30から放射される光が入射する光 入射部81とし、ボウル本体19の表面のうち突 部16の表面を、周囲に光を放射する本発明に おける放光部82としている。そして、ボウル 体19内は、入射した光が放光部82まで進行す る導光部83として機能している。

 その結果、あたかも、ボウル部10の突壁 16自体が自発的に淡く放光しているかのよう な外観態様となる。そのため、洗面カウンタ 1の一部であるボウル部10の存在を光によって 強調した幻想的で独特な雰囲気を醸し出すこ とが可能となり、周囲の環境に適合した意匠 性の高い洗面カウンタ1を提供することがで る。ここで、本願明細書においては、この うにボウル部10の突壁部16自体が自発的に放 しているかのような外観態様となることを 「自照的である」あるいは「自照的に光る ともいう。

 そのため、特に、レストランやバーなど 飲食店のように穏やかな照明環境を必要と る場所を洗面カウンタ1の設置場所とした場 合には、ボウル部10からの放射光と他の照明 具からの照明光との相乗効果により、より 好な美観を得ることができる。

 なお、本実施形態では、突壁部16の高さ 60mmとしているが、別の試験で70mmの場合でも 同じ構成で突壁部16の表面を目視的に均一な 度で光らせることが可能であることを確か ている。つまり、本実施形態では、透光性 材62とは光屈折率が異なる光拡散材60を分散 させた透光部材で突壁部16を構成し、その木 部から光を入射させる限り、その突壁部16 高さについては、特に限定されず、突壁部16 を自照的に光らせる効果が得られる。

 また、本実施形態では、ボウル本体19の 面、すなわち、底壁部12及び側壁部14に表面 シボ加工を施し光を拡散する光拡散面64と ている。この光拡散面64は、光拡散性を有す る微小な凹凸で構成された粗面であれば良く 、例えば、サンドブラスト面でも同等な効果 を示すことができる。

 このように、底壁部12及び側壁部14の表面 を光拡散面64とすることにより、ボウル本体1 9の外部からの光は、このボウル本体19の表面 において乱反射される。そのため、ボウル本 体19の表面に付いた傷や汚れを目立ちにくく ることができ、意匠性を更に向上すること できる。

 またこの構成においては、光拡散材60で 散されたボウル本体19の突壁部16の内部から 光は、外部へ放射される際には、この光拡 面64でさらに拡散されることになる。その め、突壁部16はより均一な光を放射する放光 部となる効果も生じる。つまり、突壁部16は 光拡散材60と光拡散面64との相乗効果により 、より自照的に光ることができる。

 ここで、本実施形態では、透光性基材62 してエポキシ樹脂を使用しているため、光 散材60の一例としてポリメタクリル酸エステ ル粒子を用いているが、これに限定されるも のではない。即ち、光拡散材60としては、ボ ル本体19を形成する透光性基材62の有する屈 折率と異なる屈折率を有する透光性素材であ ることが必要であるが、これらの条件を満た す範囲内で放光部の形態や透光性基材62の材 に合わせた適宜な材質の選択が可能である

 また、光拡散材60の粒子径は限定される のではないが、光拡散性の向上の観点から 平均粒子径で5~15μmの範囲であることが好ま い。従って、本実施形態では、平均粒子径8 μmの略球形のポリメタクリル酸エステル粒子 を用いている。

 また、同様の観点から、透光性基材62に する光拡散材60の重量比は、0.1~0.5%の範囲で ることが好ましい。

 なお、上記した実施形態では、光拡散材6 0として略球形の微粒子を配して透光性基材62 との屈折率差を設けることにより、いわゆる 素材内部での光の拡散機能である内部光拡散 性を発現させているが、透光性基材62との屈 率差を設けることが可能な透光性素材であ ば光拡散材60の形状は適宜選択可能である

 また、上記した実施形態では、光拡散材6 0として、1種類の微粒子を用いたが、複数種 の光拡散微粒子を用いても良い。

 つまり、本実施形態では、透光性基材62 は光屈折率が異なる光拡散材60を分散させた 透光部材で突壁部16を構成し、その木口部か 光を入射させる限り、光拡散材60の材料や 粒子径や、透光性基材62に対する重量比や、 形状や、種類の数などについては、前述した 例示に限定されず、突壁部16を自照的に光ら る効果が得られる。

 (第2実施形態)
 次に、本発明の洗面カウンタの第2実施形態 について、図5を用いて説明する。第2実施形 に係る洗面カウンタ2では、遮光蓋体50を設 る代わりにボウル本体79を一体の部材で形 した構成が、上記した第1実施形態に係る洗 カウンタ1と異なる。その他の構成は、第1 施形態に係る洗面カウンタ1と同様であるの 説明を省略する。

 図5は、本発明の第2実施形態に係る洗面 ウンタ2の一部を切り欠いた斜視図である。 お、第1実施形態と同一の部分又は同一の機 能を有する部分には同一の符号を付した。

 図5に示すように、本実施形態に係る洗面 カウンタ2では、ボウル部70は、遮光性素材で 形成された底壁部72と、第1実施形態における ボウル本体19と同じ組成の透光部材で形成さ た側壁部74と、を一体成形したボウル本体79 を有する。ボウル本体79は、カウンタ部20の 置孔に嵌入され、側壁部74の突壁部76は、カ ンタ部20より上方に突出している。

 このように、ボウル部70を構成すること よって、光源部30からの光は、遮光性素材で 形成された底壁部72で遮断され、底壁部72の 面からは上方へ放射されることはない。ボ ル部70の側壁部74の下端たる透光部材の木口 から側壁部74の内部へ入射した光は、透光 基材62内を進行し、光拡散材60に到達すると 光拡散材60により拡散される。そして、光 散材60で拡散された光は、側壁部74の表面か 外部へ放射される。このようにして、本実 形態では、ボウル部70の表面のうち側壁部74 の表面を、周囲に光を放射する放光部として いる。

 これにより、第1実施形態と同様の効果を 奏するほか、遮光性部材等を別途設けずに、 ボウル部70における側壁部74の表面からのみ を放射することができるため、部品点数を 減して製造効率を向上することができる。

 なお、本実施形態では、ボウル部70の底 部72を遮光性素材で形成することによって、 ボウル部の一部に遮光機能を付与したが、遮 光機能の付与形態はこれに限らず、ボウル部 の底壁部上面に遮光性の塗布液をコーティン グして、遮光性の樹脂層を形成してもよい。

 (第3実施形態)
 次に、本発明の洗面カウンタの第3実施形態 について、図6を用いて説明する。第3実施形 に係る洗面カウンタ3では、上記した第1実 形態に係る洗面カウンタ1と、光源部30の設 態様が異なる。その他の構成は、第1実施形 に係る洗面カウンタ1と同様であるので説明 を省略する。

 図6は、本発明の第3実施形態に係る洗面 ウンタ3の一部を切り欠いた斜視図である。 お、第1実施形態と同一の部分又は同一の機 能を有する部分には同一の符号を付した。

 図6に示すように、本実施形態に係る洗面 カウンタ3では、光源部30は、ボウル本体19に ける側壁部14の下部に埋設されている。す わち、光源部30は、ボウル本体19を成型する に、ボウル本体19の側壁部14の下部に予め埋 め込まれるようにしている。

 かかる構成により、第1実施形態と同様の 効果を奏するほか、光源部30を固定するため 器具(第1実施形態における固定用プレート36 など)を不要として部品点数を削減すること できる。そのため、施工現場にて光源部30を 固定するための作業を省略することができる ので、施工性を向上することができる。

 (第4実施形態)
 次に、本発明の洗面カウンタの第4実施形態 について、図7~図10を用いて説明する。

 洗面カウンタ4は、図7に示すように、カ ンタ部20と、なだらかな凹状のボウル形状を 有してカウンタ部20の上面に戴置されたボウ 部80と、を備える。ボウル部80は、全体を透 光性素材で形成されて中央底部に開口部を持 つボウル本体89と、ボウル部80内の水を洗面 ウンタ4外に排出するために前記開口部に設 られた排水金具40と、を有する。

 本実施形態におけるボウル本体89は、上 した第1実施形態におけるボウル本体19と同 組成の透光部材で形成されており、排水金 40の近傍は、図7に示すように裏面側に設け れた発光源からの光をボウル部80の内面側に 放射する領域である放光部82となっている。

 すなわち、ボウル本体89全体を形成する 光部材は、透光性素材の一例であるエポキ 樹脂を基材として、光の屈折率がこの基材 適度に異なる透光性素材であるポリメタク ル酸エステルの微小粒子を分散させたもの ある。この透光部材は、内部に入射した光 対して、適度な光分散性と光透過性とを奏 る作用も第1実施形態で説明したものと同じ ある。

 ボウル本体89は、図8に示すように、カウ タ部20の中央に穿設した設置孔25に凹状底部 11を挿入した状態で、外縁部に垂設された脚 26によってカウンタ部20上面に戴置されてい る。そして、凹状底部11の中央最下部には、 水金具40を取り付けるための排水口(排水口 )41が形成されている。

 排水金具40は、排水口41に嵌入される排水 口金具44を備える。排水口金具44は、円筒状 形成され、上端開口部44aと、その上端開口 44aの上端部に設けられた鍔部44bと、を有す 。この排水口金具44の上端開口部44aには、排 水口蓋43が装着されている。

 また、凹状底部11の裏面には、ボウル部80に 向けて光を発する光源部90が、取付けホルダ4 9(図9参照)を介して排水口金具44に取付けられ て配設されている。 
 なお、カウンタ部20の後端部には、天面か 上方に延在した立上げ部24が設けられている 。立上げ部24は、例えば壁面などに接続され 化粧板などとして機能する。

 次に、本発明の発光部の構成について、図 を用いて詳細に説明する。 
 図9はボウル部80の凹状底部11の排水口41近傍 における垂直断面の詳細図であり、排水口金 具44への取付構造等の光源部90の構成をより 体的に示したものである。

 取付けホルダ49は、図示のように、排水 金具44の外周面にねじ止めして固定された取 付け板48と、外周部に立壁45aを形成したホル 板45と、を有する。取付け板48と、ホルダ板 45と、は取付けボルト46で互いに固定された 成となっている。なお、止水パッキン47は、 締付ねじ付き当接金具47aが排水口金具44の外 面に締結されることによって、ボウル本体8 9の環状端面80a(木口部の端面)に当接し、水密 構造としている。

 また、光源部90は、光源として、多数個 点光源であるLED素子92を線状バンド94を介し 光放射部の発光方向を揃えて線状に密に並 て擬似的に配列した線状光源である。つま 、本実施形態では、ボウル部80を形成する ウル本体89の木口部の端面形状に合わせて環 状に連結した環状LED部95を光源部90として用 ている。本実施形態では光源部90を線状光源 としているため、放光部82となるボウル本体8 9の木口部近傍では、円周方向に均一な放光 態が得られる。

 そして、光源となる個々のLED素子92は、 ウル本体89の排水口41を形成する環状端面80a( 木口部の端面)に相対して配設されている。

 そして、この環状LED部95をホルダ板45上に 設置して、排水口金具44の外周壁と、ホルダ 45と、立壁45aと、により形成された囲繞空 Zに配設することで、光源部90からの光が囲 空間Zの外部へ可及的に漏れないように配慮 ている。

 ここで、本発明における放光部82の光入 部81となる「木口部」とは、一般的には、一 定の拡がりを有する平面板体や曲面板体の側 面を含む部位であって厚み方向に形成される 端面部を指称するものである。ここで、本実 施形態においては、図9に示すように、排水 41の円筒形状部分に形成した環状端面80aは、 円筒板部の厚み方向に形成された端面を形成 している。そのため、この環状端面80aは、本 発明の木口部の端面に相当する。

 また、図10(a)及び図10(b)は、本実施形態と その変形例とにおける光源部90と放光部82と 関係を模式的にそれぞれ示したものである 本実施形態に対比して図10(b)に示されている ような変形例の場合では、斜面80bが、本発明 の光入射部81となる木口部の端面に相当する そして、この変形例のように光源部90の発 方向をボウル本体89の外縁部方向に傾けて配 置すると、光入射面が広がり光源部90からの 光量も増加するだけでなく、ボウル部80に する光の入射角度もより外周部方向に設定 れることになる。そのため、光を透過・屈 させながら素材中を伝送させる導光部83の距 離も長く出来ることから、光源からの光が到 達する範囲が広がり放光部82の範囲も、一点 線で図示するように、本実施形態より広く る効果が得られる。

 なお、本実施形態では、ボウル本体89全 が光透過性を持つことより、そのままでは 用者からボウル部80を透過して裏面側の構造 物が視認出来ることとなり、使用者への見栄 えが悪くなる。そのため、図10(a)及び図10(b) 示すように、ボウル部80の外底面、すなわち 透光部材の外表面には遮光塗料85を塗布して る。その結果、放光部82に導かれる光がボ ル部80外表面側に偏光してボウル部80外に放 されることを防止するようにもなっている

 なお、本実施形態では、光源部90となる 状LED部95を固定支持する取付けホルダ49を排 金具40に取付け固定しているが、ボウル本 89の外表面に取付けクランプを設けて、ボウ ル本体89に固定するような構成としてもよい

 以上、本発明の好ましい実施の形態につ て各種の形態について説明したが、本発明 かかる特定の実施形態に限定されるもので なく、特許請求の範囲に記載された本発明 要旨の範囲内において、種々の変形・変更 可能である。

 例えば、以上述べた実施形態では、光源 継続的に点灯する構成を想定したが、これ 限らず、点灯・消灯を繰り返すように構成 てもよい。

 以上述べた実施形態では、光源を多数個 LEDを密に並べた線状光源としたものを使用 ているが、他にも陰極線管等が線状光源と て採用できる。さらには、線状光源として 複数個の点光源を間隔をあけて木口部の端 に対峙させて配置する形態でも良い。その 合は、配置する間隔に応じた明暗のある意 性を持った外観が得られる。

 また、ボウル部に対して所定の距離内に 近した使用者を感知する感知センサと、こ 感知センサに接続され、光源の発光を制御 る制御部と、を備え、感知センサが使用者 感知したときに、その感知信号に基づいて 御部が光源を点灯するようにしてもよい。

 さらにまた、以上述べた実施形態では、 ウル部の側壁面や底面中央部を本発明の放 部として形成しているが、放光部に対応し 位置に光の入射部となる木口部を有する限 本発明が適用可能であるため、洗面カウン のボウル部形状によってはボウルの他の部 を放光部としても良い。

 さらにまた、以上述べた実施形態では、 光部を形成する透光部材における透光性基 の一例としてエポキシ樹脂の例を述べたが 本発明における透光性基材としては透光性 材であればよく、その他の例としてアクリ 樹脂が適用できる。その場合、光拡散材と ては、当該アクリル樹脂と屈折率の異なる 光性素材の微粒子を適宜選択することによ て本発明と同等な効果を得ることが可能で る。

 さらに、本発明における透光性基材のそ 他の例として、ポリエステル樹脂やビニル ステル樹脂が適用できる。その場合も、当 樹脂と屈折率の異なる透光性素材の微粒子 光拡散材として適宜選択することによって 本発明と同等な効果を得ることが可能であ 。

 本発明によれば、透光性素材を使用する 光源を有した洗面化粧台において、透光性 材および発光源を適切に構成することによ て、使用する素材の透光性が影響する発光 質を含めた総合的な外観品質を向上させた 面カウンタが提供される。

 1 洗面カウンタ
 2 洗面カウンタ
 3 洗面カウンタ
 4 洗面カウンタ
 10 ボウル部
 11 凹状底部
 12 底壁部
 14 側壁部
 16 突壁部
 18 鍔状部
 19 ボウル本体
 20 カウンタ部
 22 開口
 23 前垂部
 24 立上げ部
 25 設置孔
 26 脚板
 30 光源部
 32 LED素子
 34 線状バンド
 35 環状LED部
 36 固定用プレート
 36a 切欠部
 40 排水金具
 41 排水口
 42 排水管
 43 排水口蓋
 44 排水口金具
 44a 上端開口部
 44b 鍔部
 45 ホルダ板
 45a 立壁
 46 取付ボルト
 47 止水パッキン
 47a 締付ねじ付き当接金具
 48 取付け板
 49 取付けホルダ
 50 遮光蓋体
 52 脚部
 60 光拡散材
 62 基材
 64 光拡散面
 70 ボウル部
 72 底壁部
 74 側壁部
 76 突壁部
 79 ボウル本体
 80 ボウル部
 80a 環状端面(木口部端面)
 80b 斜面(木口部端面)
 81 光入射部
 82 放光部
 83 導光部
 85 遮光塗料(バックコート)
 89 ボウル本体
 90 光源部
 92 LED素子
 94 線状バンド
 95 環状LED部
 P 光
 Q 光
 S 空間
 Z 囲繞空間