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Patent Searching and Data


Title:
WASHING MACHINE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/090790
Kind Code:
A1
Abstract:
A washing machine in which transmission of vibration of an outer tank, caused by rotation of a rotating drum, from a base to a frame is suppressed. In a frame (101) surrounding an outer tank (4), the lower end (106A) of a left face plate (106), the lower end (107A) of a right face plate (107), and the lower end (108A) of a rear face plate (108) are screwed to the base (102). On the other hand, a front portion of the frame (101)(specifically, a front left portion (111), a front right portion (112), and second connection plate (110)) and a control box (12) screwed to the front portion of the frame (101) are not fixed to the base (102). The construction suppresses transmission of vibration of the outer tank (4), caused by rotation of the drum (5), from the base (102) to the front portion of the frame (101), where the front portion is a highly visible portion of the washing machine (1).

Inventors:
KAWAGUCHI TOMOYA (JP)
HIRASAWA YUJI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/070425
Publication Date:
July 23, 2009
Filing Date:
November 10, 2008
Export Citation:
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Assignee:
SANYO ELECTRIC CO (JP)
KAWAGUCHI TOMOYA (JP)
HIRASAWA YUJI (JP)
International Classes:
D06F37/26; D06F39/12
Foreign References:
JP2007181603A2007-07-19
JP2005058725A2005-03-10
JP2007181603A2007-07-19
Other References:
See also references of EP 2248937A4
Attorney, Agent or Firm:
INAOKA, Kosaku et al. (TRADEMARK ATTORNEYSSun Mullion NBF Tower, 21st Floor,6-12, Minamihommachi 2-chome,Chuo-k, Osaka-shi Osaka 54, JP)
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Claims:
 洗い工程、すすぎ工程および脱水工程を実行する洗濯機であって、
 洗濯機本体の下端をなすベースと、前記ベースに複数のダンパーを介して取付けられ、前側に衣類出入れ用の開口を有する外槽と、前記外槽内に回転可能に配置され、前記開口を介して衣類が出入れされる回転ドラムと、前記外槽を囲うフレームと、前記開口を開閉するドアと、洗濯に係る制御を行うための制御回路が内蔵され、前記フレームの前側下部に配置された制御ボックスと、を備え、
 前記フレームの左側面下部は、前記ベースの左部にネジ留め固定され、
 前記フレームの右側面下部は、前記ベースの右部にネジ留め固定され、
 前記フレームの後面下部は、前記ベースの後部にネジ留め固定され、
 前記フレームの前側部分には、前記制御ボックスがネジ留め固定され、
 前記フレームの前側部分および前記制御ボックスは、前記ベースに固定されていないことを特徴とする、洗濯機。
 洗い工程、すすぎ工程および脱水工程を実行する洗濯機であって、
 洗濯機本体の下端をなすベースと、前記ベースに複数のダンパーを介して取付けられ、前側に衣類出入れ用の開口を有する外槽と、前記外槽内に回転可能に配置され、前記開口を介して衣類が出入れされる回転ドラムと、前記外槽を囲うフレームと、前記開口を開閉するドアと、を備え、
 前記フレームの左側面下部は、前記ベースの左部にネジ留め固定され、
 前記フレームの右側面下部は、前記ベースの右部にネジ留め固定され、
 前記フレームの前側下部および/または後面下部は、前記ベースに固定されていないことを特徴とする、洗濯機。
 前記フレームの前側部分の下部を受けることができる受け部が、前記ベースに一体形成されていることを特徴とする、請求項1記載の洗濯機。
 前記フレームの前側部分は、上下に細長い前側左部と、上下に細長い前側右部と、前記前側左部と前記前側右部とを連結する前側連結部と、を含み、
 前記制御ボックスの上部が前記前側連結部にネジ留め固定されていることを特徴とする、請求項1記載の洗濯機。
 前記制御ボックスは、前記前側左部および/または前記前側右部にネジ留め固定されていることを特徴とする、請求項4記載の洗濯機。
 前記フレームの前側部分を外側から覆う上側部材および下側部材を備え、
 前記上側部材は前記フレームに固定され、
 前記下側部材の上部は、前記上側部材の下部に遊嵌され、
 前記下側部材の下部は、前記ベースにネジ留め固定され、
 前記下側部材は、前記フレームに固定されていないことを特徴とする、請求項1、3、4または5記載の洗濯機。
Description:
洗濯機

 この発明は、洗濯機に関する。

 洗濯機は、一般的に、洗濯パンなどの載置 に載置されるので、洗濯機本体の下端には 載置面に当接することで洗濯機全体を支え ベースが設けられている(たとえば、特許文 献1参照)。
 特許文献1に記載の洗濯機は、水を溜めるこ とができる外槽と、この外槽内において回転 可能に配置されるドラム(回転ドラム)とを有 ている。このような洗濯機において、外槽 、ダンパーなどの振動吸収部材を介してベ スに取付けられており、ダンパーによって ベースから浮いた状態で支持されている。 た、洗濯機は、一般的に、その外殻をなす 粧パネルなどが組みつけられるフレームを している。フレームは、たとえば、外槽を う中空の略直方体形状であり、フレームに ける前後左右の各側面の下部は、ベースに れぞれネジ留め固定されている。

特開2007-181603号公報

 洗濯機では、ドラムの回転に伴って外槽 振動する。そして、この振動がダンパーに 収されきれずにベースにまで伝わる場合が る。この場合において、フレームの前後左 の各側面の下部がベースにそれぞれネジ留 固定されている(つまりフレームがベースに 強固に固定されている)と、ベースの振動が レームにまで伝わってしまうという不具合 生じる。

 この発明は、かかる背景のもとになされ もので、回転ドラムの回転に伴う外槽の振 がベースからフレームにまで伝わることを 制できる洗濯機を提供することを目的とす 。

 請求項1記載の発明は、洗い工程、すすぎ 工程および脱水工程を実行する洗濯機であっ て、洗濯機本体の下端をなすベースと、前記 ベースに複数のダンパーを介して取付けられ 、前側に衣類出入れ用の開口を有する外槽と 、前記外槽内に回転可能に配置され、前記開 口を介して衣類が出入れされる回転ドラムと 、前記外槽を囲うフレームと、前記開口を開 閉するドアと、洗濯に係る制御を行うための 制御回路が内蔵され、前記フレームの前側下 部に配置された制御ボックスと、を備え、前 記フレームの左側面下部は、前記ベースの左 部にネジ留め固定され、前記フレームの右側 面下部は、前記ベースの右部にネジ留め固定 され、前記フレームの後面下部は、前記ベー スの後部にネジ留め固定され、前記フレーム の前側部分には、前記制御ボックスがネジ留 め固定され、前記フレームの前側部分および 前記制御ボックスは、前記ベースに固定され ていないことを特徴とする、洗濯機である。

 請求項2記載の発明は、洗い工程、すすぎ 工程および脱水工程を実行する洗濯機であっ て、洗濯機本体の下端をなすベースと、前記 ベースに複数のダンパーを介して取付けられ 、前側に衣類出入れ用の開口を有する外槽と 、前記外槽内に回転可能に配置され、前記開 口を介して衣類が出入れされる回転ドラムと 、前記外槽を囲うフレームと、前記開口を開 閉するドアと、を備え、前記フレームの左側 面下部は、前記ベースの左部にネジ留め固定 され、前記フレームの右側面下部は、前記ベ ースの右部にネジ留め固定され、前記フレー ムの前側下部および/または後面下部は、前 ベースに固定されていないことを特徴とす 、洗濯機である。

 請求項3記載の発明は、前記フレームの前側 部分の下部を受けることができる受け部が、 前記ベースに一体形成されていることを特徴 とする、請求項1記載の洗濯機である。
 請求項4記載の発明は、前記フレームの前側 部分は、上下に細長い前側左部と、上下に細 長い前側右部と、前記前側左部と前記前側右 部とを連結する前側連結部と、を含み、前記 制御ボックスの上部が前記前側連結部にネジ 留め固定されていることを特徴とする、請求 項1記載の洗濯機である。

 請求項5記載の発明は、前記制御ボックスは 、前記前側左部および/または前記前側右部 ネジ留め固定されていることを特徴とする 請求項4記載の洗濯機である。
 請求項6記載の発明は、前記フレームの前側 部分を外側から覆う上側部材および下側部材 を備え、前記上側部材は前記フレームに固定 され、前記下側部材の上部は、前記上側部材 の下部に遊嵌され、前記下側部材の下部は、 前記ベースにネジ留め固定され、前記下側部 材は、前記フレームに固定されていないこと を特徴とする、請求項1、3、4または5記載の 濯機である。

 請求項1記載の発明によれば、この洗濯機 では、洗濯機本体の下端をなすベースが洗濯 機全体を支える。そして、外槽は、複数のダ ンパーを介してベースに取付けられおり、ダ ンパーによって、ベースから浮いた状態で支 持されている。そして、外槽内には、回転ド ラムが回転可能に配置されているので、回転 ドラムの回転に伴って外槽が振動すると、こ の振動がダンパーに吸収されきれずにベース にまで伝わる場合がある。

 ここで、外槽を囲うフレームにおいて、 側面下部、右側面下部および後面下部は、 れぞれ、ベースにネジ留め固定されている のの、フレームの前側部分、および、フレ ムの前側部分にネジ留め固定された制御ボ クスは、ベースに固定されていない。その め、回転ドラムの回転に伴う外槽の振動が ベースからフレームの前側部分にまで伝わ ことを抑制できる。これにより、フレーム 前側部分、つまり、洗濯機において目立つ 分が振動することを抑制できるので、運転 の洗濯機の見映えの向上を図ることができ 。

 ここで、請求項4記載の発明のように、フレ ームの前側部分における、上下に細長い前側 左部と上下に細長い前側右部とを連結する前 側連結部に制御ボックスの上部がネジ留め固 定されてもよい。
 また、請求項5記載の発明のように、制御ボ ックスは、前側左部および/または前側右部 ネジ留め固定されてもよい。

 請求項2記載の発明によれば、この洗濯機 では、洗濯機本体の下端をなすベースが洗濯 機全体を支える。そして、外槽は、複数のダ ンパーを介してベースに取付けられおり、ダ ンパーによって、ベースから浮いた状態で支 持されている。そして、外槽内には、回転ド ラムが回転可能に配置されているので、回転 ドラムの回転に伴って外槽が振動すると、こ の振動がダンパーに吸収されきれずにベース にまで伝わる場合がある。

 ここで、外槽を囲うフレームにおいて、 側面下部および右側面下部は、それぞれ、 ースにネジ留め固定されているものの、フ ームの前側下部および/または後面下部は、 ベースに固定されていない。そのため、回転 ドラムの回転に伴う外槽の振動が、ベースか らフレームの前側部分および/または後面に で伝わることを抑制できる。これにより、 レームの前側部分、つまり、洗濯機におい 目立つ部分が振動することを抑制できれば 運転中の洗濯機の見映えの向上を図ること できる。

 請求項3記載の発明によれば、ベースに一体 形成された受け部によって、フレームの前側 部分の下部が受けられるので、フレームの前 側部分の位置ずれを防止することができる。
 請求項6記載の発明によれば、フレームの前 側部分を外側から覆う上側部材および下側部 材において、上側部材はフレームに固定され 、下側部材の上部は、上側部材の下部に遊嵌 され、下側部材の下部は、ベースにネジ留め 固定され、下側部材は、フレームに固定され ていない。

 これにより、回転ドラムの回転に伴う外 の振動は、ベースから下側部材に伝わるも の、この振動が上側部材およびフレームの 側部分にまで伝わることは抑制される。こ により、フレームの前側部分、および、こ 前側部分において特に目立つ上側部材が振 することを抑制できるので、運転中の洗濯 の見映えの向上を図ることができる。

この発明の一実施形態に係る洗濯機1を 斜め前方から見た斜視図である。 この発明の一実施形態に係る洗濯機1の 縦断面右側面図である。 この発明の一実施形態に係る洗濯機1を 斜め前方から見た斜視図であり、筐体2が取 外された内部構造が示されている。 洗濯機1を斜め後方から見た斜視図であ り、筐体2が取り外された内部構造が示され いる。 洗濯機1の水路および風路を中心とする 構成を図解的に示す図である。 筐体2におけるフレーム101を斜め前方か ら見た斜視図である。 洗濯水槽3の背面が露出された状態にあ る洗濯機1を斜め後方から見た斜視図である 制御ボックス12を斜め前方から見た斜 図である。 下カバー104が外された状態にある洗濯 1の下部の正面図である。 図9の状態にある洗濯機1の下部の左側 図である。 図9の状態にある洗濯機1の下部の右側 図である。 図9の状態にある洗濯機1の下部の背面 である。 ベース102に下カバー104を取り付けた状 態を正面から見た図である。 ベース102に下カバー104を取り付けた状 態を斜め前方から見た図である。

符号の説明

 1    洗濯機
 2    筐体
 4    外槽
 5    ドラム
 9    出入口
 10   ドア
 12   制御ボックス
 14   ダンパー
 101  フレーム
 102  ベース
 103  上カバー
 103A 下端部
 104  下カバー
 104A 上端部
 106A 下端部
 107A 下端部
 108A 下端部
 110  第2連結板
 111  前側左部
 112  前側右部
 140  受け部

 以下には、図面を参照して、この発明の一 施形態として、いわゆる斜めドラム式洗濯 の構成について具体的に説明をする。
1.洗濯機の構成および動作の概要
 図1は、この発明の一実施形態に係る洗濯機 1を斜め前方から見た斜視図である。図2は、 の発明の一実施形態に係る洗濯機1の縦断面 右側面図である。なお、方向について言及す る場合には、各図に示した方向矢印を参照す る(以下同様)。また、左右方向と幅方向とは じであり、鉛直方向には上下方向が含まれ 水平方向には前後左右方向が含まれる。

 この洗濯機1では、洗濯工程(洗い工程、す ぎ工程および脱水工程)と、乾燥工程とが実 される。
 図1に示すように、洗濯機1は、縦長の筐体2( 洗濯機本体)を有している。筐体2の前面の略 半分は、斜め後側上方に傾斜している。
 図2に示すように、洗濯機1は、筐体2内に斜 に配置された洗濯水槽3を備えている。洗濯 水槽3には、洗濯時に水を溜めるための外槽4 、外槽4内に回転自在に収容されたドラム5( 転ドラム)とが含まれている。洗濯工程およ び乾燥工程において、ドラム5は、外槽4の後 に備えられたDDモータ6によって回転軸7を中 心に適宜回転される。回転軸7は、前方に向 って斜め上方へ延びており、いわゆる斜め ラム構造をしている。

 ドラム5の前側には、ドラム5内に連通す 出入口8が形成され、外槽4の前側には、出入 口9が形成されている。これらの出入口8およ 出入口9は、互いに対向して連通している。 これらの出入口8および出入口9は、筐体2に取 り付けられたドア10によって開閉される。ド 10が開けられると、出入口8、9を介してドラ ム5内への衣類(洗濯物)の出し入れがされる。 つまり、出入口8および出入口9は、衣類出し れ用の開口である。

 この洗濯機1の特徴の1つは、洗濯水槽3の 方に既使用水(リサイクル水)を貯留するた のタンク11が備えられていることである。こ のタンク11は、約8.5リットルの内容積を有し 後述するように、すすぎ工程に使用された が溜められ、その水が乾燥工程において熱 換用水および循環風路内を流れるリント等 洗浄水として活用される。筐体2内の下方前 方部には、洗濯に係る制御を行うための制御 回路(図示せず)が内蔵された制御ボックス12 設けられ、また、上方前方部には操作・表 部13が備えられている。操作・表示部13に設 られた図示しない操作キーを操作すること 、洗濯機1の運転を任意に設定することがで き、操作・表示部13に設けられた図示しない 示パネルに、洗濯機1の運転状況が表示され る。

 筐体2内の上方には、さらに、後述する乾燥 工程において駆動されるブロア21、および、 ロア21により洗濯水槽3内へ循環される空気 加熱するための乾燥ヒータA124および乾燥ヒ ータB125が配置されている。
 図3は、この発明の一実施形態に係る洗濯機 1を斜め前方から見た斜視図であり、筐体2が り外された内部構造が示されている。また 図4は、洗濯機1を斜め後方から見た斜視図 あり、筐体2が取り外された内部構造が示さ ている。

 図3および図4において、3は洗濯水槽であ 、洗濯水槽3には外槽4およびドラム5が含ま ている。洗濯水槽3はダンパー14で支持され いる(以降で詳説する。)。そして洗濯水槽3 下方にタンク11が配置されている。タンク11 の前方右側にはフィルタユニット15が配置さ ており、フィルタユニット15は、所定のホ スやパイプにより洗濯水槽3およびタンク11 接続されている。

 洗濯水槽3の上部には、水栓16と、水栓16 ら入った水を水路へ供給するのを制御する めの給水バルブ17と、注水口ユニット18と、 化用空気を生成するためにオゾンを発生す オゾン発生器19と、乾燥風路20(図4参照)と、 乾燥工程において乾燥風路20内で空気を循環 せるためのブロア21と、ブロア21により乾燥 風路20を循環される空気中に含まれるリント の異物を捕獲するための乾燥用フィルタユ ット22とが備えられている。

 洗い工程では、給水バルブ17が制御され 、水栓16から供給される水道水が洗濯水槽3 に溜められる。その際、水が注水口ユニッ 18内の洗剤容器29(図5参照)を通過して洗濯水 3に至るようにすれば、洗剤が溶けた水を洗 濯水槽3に溜めることができる。この状態でDD モータ6(図4参照)によりドラム5が回転される 、水に溶けた洗剤成分によって、ドラム5に 収容された衣類を良好に洗うことができる。 また、すすぎ工程では、洗剤が溶けてない水 が洗濯水槽3に供給され、この水によって衣 がすすがれる。

 このように洗い工程およびすすぎ工程に いて洗濯水槽3に水を供給する場合、循環ポ ンプ25によって洗濯水槽3内の水がフィルタユ ニット15を経由して汲み出され、汲み出され 水は循環水路(図4に示す第2循環水路57)を通 て外槽4の後面上方へ導かれ、その後、上か ら下へと落下するように流されて、洗濯水槽 3の後面下方から洗濯水槽3内へ戻るように循 される。循環水路の途中には気液混合器27( 4参照)が介在されていて、気液混合器27にお いて、上から下へ流れる水にオゾン発生器19 発生するオゾンが混入される。水にオゾン 混入されると、オゾンの強力な酸化、殺菌 用により水が浄化される。すなわち、洗濯 槽3内の水は、洗濯工程(洗い工程およびす ぎ工程)において循環され、循環水中にオゾ が混入されることによって浄化されつつ、 濯に利用される。なお、図4に示すように、 気液混合器27の近傍には、外槽4の後面から後 方へ突出する突起82が設けられており、外槽4 が揺れて筐体2とぶつかった場合等に、外槽4 後面に取り付けられた気液混合器27を保護 るようにされている。

 脱水工程では、DDモータ6によってドラム5が 高速回転し、これに伴って発生する遠心力に よって、ドラム5内の衣類の脱水が行われる
 乾燥工程では、洗濯水槽3内の後面下方から 空気が吸い出されて乾燥風路20を通って上方 導かれ、乾燥用フィルタユニット22で異物 濾過されて洗濯水槽3の上部前面側から洗濯 槽3内へ流入するように循環される。乾燥風 路20内を空気が循環する際に、高温多湿の空 は水と熱交換されることによって冷却除湿 れる。そのため、乾燥風路20内には水が供 される。すなわち、タンク11内の水が乾燥用 ポンプ23により汲み出され、たとえばホース より構成された風路水供給路24を介して乾 風路20の所定位置(第1位置)へ供給される構成 が備えられている。また、図示が省略されて いるが、給水バルブ17により水栓16から供給 れる水道水を、必要に応じて乾燥風路20へ供 給する水路も備えられている。

 以上が洗濯機1の構成および動作の概要であ る。次に、図5を参照して、洗濯機1の水路お び風路を中心とする全体構成についてより 細に説明をする。
2.洗濯機の水路および風路の構成
 図5は、洗濯機1の水路および風路を中心と る構成を図解的に示す図である。
 水栓16は給水バルブ17の流入口に接続されて いる。給水バルブ17には4つの出口があり、い ずれの出口から水を出すかを切り換えること ができる。給水バルブ17の第1出口28は注水口 ニット18に接続されており、注水口ユニッ 18内に設けられた洗剤容器29を水が通過し、 剤が溶けた水が給水路30を通って洗濯水槽3 に溜まるようにされている。給水バルブ17 第2出口31も注水口ユニット18に接続されてい るが、第2出口31から供給される水は、洗剤容 器29を通らず、給水路32を通って洗濯水槽3へ 給されるようになっている。さらに、第2出 口31から注水口ユニット18に流入した水の一 は呼び水水路33を通って風呂水ポンプ34へ呼 水として与えられる。風呂水ポンプ34が駆 されると、風呂水ホース36を介して浴槽35の り湯が汲み上げられて水路37から注水口ユ ット18へ流入し、給水路30または給水路32を って洗濯水槽3へ与えられる。

 給水バルブ17の第3出口38は水路39によって 乾燥風路20の所定位置に接続されている。ま 、給水バルブ17の第4出口40は水路41によって 乾燥風路20の所定位置に接続されている。第3 出口38は相対的に小径の出口であり、第4出口 40は相対的に大径の出口である。このため、 3出口38が開かれると、相対的に少量の水が 路39を経由して乾燥風路20に供給される。こ の水は、乾燥風路20内で高温多湿の循環空気 接触され熱交換に寄与する。第4出口40が開 れると、水路41を介して乾燥風路20に相対的 に多量の水が供給される。この水は、乾燥風 路20内を上昇してくる循環空気に含まれるリ トその他の異物や、乾燥風路20の内壁に付 したリントその他の異物を洗い流すのに寄 する。

 洗濯工程(洗い工程およびすすぎ工程)に いて、洗濯水槽3に水が溜められる。洗濯水 3の底面最下部(より具体的には外槽4の底面 下部)には排水口42が形成されている。排水 42には水路43を介して第1排水バルブ44の流入 口が接続されており、第1排水バルブ44の流出 口は水路45を介してフィルタユニット15の流 口151と接続されている。第1排水バルブ44が じられることにより、洗濯水槽3(外槽4)内に を溜めることができる。洗濯水槽3内の水位 は、水路43から分岐し、上方へ延びたエアー ース46内の圧力変化に基づき、水位センサ47 により検知される。

 フィルタユニット15は、ケース150を有し おり、ケース150内に異物を捕獲するための ィルタ本体83が備えられている。ケース150に は、上述した流入口151に加え、排水口152、第 1流出口153および第2流出口154が形成されてい 。排水口152には第2排水バルブ48の流入口が 続されており、第2排水バルブ48の流出口は 水路49を介して外部排水ホース50および排水 トラップ51と接続されている。よって、第1排 水バルブ44および第2排水バルブ48が開かれる 、洗濯水槽3内の水は、排水口42、水路43、 1排水バルブ44、水路45、フィルタユニット15 排水口152、第2排水バルブ48、排水路49、外 排水ホース50を通って排水トラップ51へと排 される。排水路49には溢水用水路52の一端( 端)が合流している。溢水用水路52の他端(上 )は外槽4に設けられた溢水口53に連通してい る。よって、洗濯水槽3に水が溜まり過ぎ、 の水位が所定水位以上になった場合は、溢 口53から水が溢れ、第2排水バルブ48の開閉の 如何に関わらず、その水は溢水用水路52から 水路49および外部排水ホース50を通って排水 トラップ51へと排出される。

 なお、溢水用水路52の上下方向途中部と、 ィルタユニット15の流入口151との間には気圧 調整用のホース54が接続されている。このホ ス54を設けたことにより、洗濯水槽3内の気 とフィルタユニット15の流入口151側の気圧 が等しくなり、フィルタユニット15内におい て水が逆流する等の不具合が防止されている 。
 フィルタユニット15の第1流出口153には第1循 環水路55の一端が接続され、第1循環水路55の 端は循環ポンプ25の吸い込み口に接続され いる。循環ポンプ25の吐出口には第2循環水 57の一端が接続されている。第2循環水路57の 他端側は、洗濯水槽3内に溜められる水の通 の水位よりも高い位置まで上方へ延びてい 。そして、その先には、上から下向きにUタ ンしたUターン部26が接続されている。そし Uターン部26には気液混合器27としてのベン ュリー管58の上端が接続されている。ベンチ ュリー管58の下端には第3循環水路59の一端(上 端)が接続され、第3循環水路59の他端(下端)は 洗濯水槽3(外槽4)の背面下方に接続されてい 。

 上述の構成を有しているため、洗い工程 よび/またはすすぎ工程において、洗濯水槽 3に一定量の水が溜められ、第1排水バルブ44 開けられ、第2排水バルブ48が閉じられた状 で、循環ポンプ25が駆動されることにより、 洗濯水槽3内に溜められた水は、排水口42→水 路43→第1排水バルブ44→水路45→流入口151→ ース150→第1流出口153→第1循環水路55→循環 ンプ25→第2循環水路57→Uターン部26→ベン ュリー管58→第3循環水路59→洗濯水槽3へと 環される。

 ここで、ベンチュリー管58には空気流入 60が備えられていて、空気流入口60にはエア チューブ61を介してオゾン発生器19が接続さ れている。ベンチュリー管58に水が流れると に、オゾン発生器19が作動されると、オゾ 発生器19で生成されるオゾンを含む浄化用空 気は、エアーチューブ61を介して空気流入口6 0からベンチュリー管58内へ流入される。流入 原理は、ベンチュリー管58内を流れる水によ 生じる圧力差(負圧)のためである。循環さ る水にオゾンが混入されると、オゾンの強 酸化力および殺菌力によって循環水が浄化 れ、浄化された水を用いて洗濯水槽3内での 濯を行うことができる。

 フィルタユニット15の第2流出口154には貯 用水路62の一端(上端)が接続されており、貯 水用水路62の他端(下端)は貯水バルブ63の流入 口に接続されている。貯水バルブ63の流出口 タンク11に接続されている。たとえばすす 工程終了後、第1排水バルブ44が開かれ、第2 水バルブ48が閉じられ、循環ポンプ25が停止 した状態で、貯水バルブ63が開かれると、洗 水槽3内に溜まっているすすぎに使用された 水は、重力(自然落下)により排水口42→水路43 →第1排水バルブ44→水路45→流入口151→ケー 150→第2流出口154→貯水用水路62→貯水バル 63→タンク11へと流れる。これにより、タン ク11内にすすぎで使用した既使用水を、リサ クル水として貯留することができる。

 タンク11の上方には溢水口64が備えられて おり、溢水口64には水路65の一端が接続され 水路65の他端は溢水用水路52の途中に合流さ ている。よって、タンク11内に所定量以上 水が溜まろうとする場合には、その水は溢 口64→水路65→溢水用水路52→排水路49→外部 排水ホース50→排水トラップ51へと流れて、 出される。

 この洗濯機1では、タンク11に溜められた既 用水が、リサイクル水として、乾燥工程に いて再利用される。
 洗濯機1には、乾燥工程を行うために、上述 した乾燥風路20が備えられている。乾燥風路2 0は、洗濯水槽3(外槽4)の外側に配置され、外 4の背面下方部から洗濯水槽3内の空気を吸 出し、その空気を外槽4の前方側上方部から 濯水槽3内へ流入させるように空気を循環さ せるための風路である。乾燥風路20には、接 パイプ66、フィルタブロアユニット70(ブロ 21および乾燥用フィルタユニット22が含まれ )および接続パイプ67が含まれている。フィ タブロアユニット70から接続パイプ67へつな がる風路内には、図2で説明したように、乾 ヒータA124および乾燥ヒータB125(図示せず)が えられており、循環される空気が加熱され 。乾燥ヒータは、たとえば半導体ヒータを いることができる。

 乾燥風路20内では、洗濯水槽3から吸い出さ た空気が除湿される。また、乾燥風路20内 循環する空気に含まれるリントなどの異物 よび乾燥風路20の内壁に付着した異物が洗い 流される。そのために、タンク11に溜められ リサイクル水が乾燥風路20内を通るように 環される。
 タンク11には乾燥用ポンプ23の吸い込み口が 接続されている。乾燥用ポンプ23の吐出口に 風路水供給路24の一端が接続され、風路水 給路24の他端は乾燥風路20の第1位置に接続さ れている。乾燥工程において、乾燥用ポンプ 23が駆動されると、風路水供給路24を介して 燥風路20の第1位置から乾燥風路20内へ水が供 給される。供給される水は、上述したように 、乾燥風路20内を下方から上方へと循環する 気と熱交換するとともに、空気中のリント どの異物を洗い流し、かつ、乾燥風路20内 内壁に付着しようとする異物も洗い流す。 して、乾燥風路20内を下方へ流れ落ちた水は 、リントなどの異物を伴って外槽4の下方か 排水口42を通り、水路43→第1排水バルブ44→ 路45→フィルタユニット15へと流れる。そし てフィルタユニット15において、リント等の 物は捕獲されて除去され、異物が除去され 後の水は第2流出口154から貯水用水路62およ 貯水バルブ63を通ってタンク11内へ戻る。

 なお、乾燥風路20内を流れ落ちた水が外槽4 流入せず、たとえば乾燥風路20内の第2位置 してのたとえば下端から排出され、タンク1 1内へと戻る構成としてもよい。
 乾燥工程では、乾燥風路20内で行う熱交換 よび乾燥風路20の内壁に付着するリント等の 異物の洗浄のために多量の水が必要になる。 この洗濯機1によれば、熱交換および異物の 浄に必要な水は、タンク11に溜めた既使用水 をリサイクルする構成としているため、極め て大幅な節水を実現できる。また、タンク11 水を循環させる構成であるから、タンク11 容量を小さくでき、タンク11を設けても、洗 濯機の外観は大きくならない構成とすること ができる。

 さらに、フィルタブロアユニット70には、 アーチューブ71を介してオゾン発生器19が接 されている。このため、乾燥工程において オゾン発生器19が作動されると、オゾン発 器19が発生するオゾンを含む浄化用空気は、 フィルタブロアユニット70内へ吸い込まれ、 濯水槽3へ循環される空気にオゾンを含む浄 化用空気を混入することができる。その結果 、乾燥する衣類の消臭や殺菌を行うことがで きる。
3.筐体の構造
 図6は、筐体2におけるフレーム101を斜め前 から見た斜視図である。図7は、洗濯水槽3の 背面が露出された状態にある洗濯機1を斜め 方から見た斜視図である。なお、図4と図7と では、洗濯水槽3の背面周辺において、ホー の取り回しなどに関して、若干異なる部分 ある。

 筐体2は、フレーム101(図6参照)と、ベース102 (図3参照)と、上側部材としての上カバー103( 1参照)と、下側部材としての下カバー104(図1 照)と、天面カバー105(図1参照)とを含んでい る。
(1)フレーム
 図6に示すように、フレーム101は、たとえば 金属製であり、筐体2と相似する縦長で中空 略直方体形状であり、その上端面および下 面が開放されている。フレーム101は、左側 板106と、右側面板107と、後面板108と、第1連 板109と、前側連結部としての第2連結板110と 、第3連結板121とを備えている。

 左側面板106および右側面板107は、幅方向か 見て互いに等しい大きさを有する縦長の略 形状であり、幅方向に間隔を隔てて対向配 されている。左側面板106および右側面板107 それぞれの後側上端部には、切欠き118が形 されている。切欠き118は、右側から見て略L 字状に形成されている。
 左側面板106において、下端部106A(フレーム10 1の左側面下部)は、それより上側の部分に比 て幅方向内側(右側)にずれて配置されてい 。右側面板107において、下端部107A(フレーム 101の右側面下部)は、それより上側の部分に べて幅方向内側(左側)にずれて配置されてい る。下端部106Aおよび下端部107Aのそれぞれに 、複数のネジ穴127が前後方向に間隔を隔て 設けられている。

 また、左側面板106および右側面板107にお て、幅方向から見た周縁部のほとんどは、 方向内側へ向って折れ曲っている。つまり 左側面板106の周縁部は、右側へ折れ曲がっ おり、右側面板107の周縁部は、左側へ折れ がっている。ここで、左側面板106の周縁部 おいて、左側面板106の前端をなす部分を前 左部111といい、右側面板107の周縁部におい 、右側面板107の前端をなす部分を前側右部1 12という。

 前側左部111および前側右部112は、正面か 見て、ともに上下に細長い。詳しくは、前 左部111は、左側面板106の前端の下端から略 直に沿って上方に延び(この部分を鉛直部113 という。)、途中から斜め後側上方に傾斜し 延びている(この部分を傾斜部114という。)。 前側左部111と同様に、前側右部112にも、鉛直 部113および傾斜部114が設けられている。傾斜 部114は、上述したように斜め後側上方に傾斜 している筐体2の前面の略上半分(図1参照)に 応して設けられている。

 前側左部111および前側右部112のそれぞれ 鉛直部113は、肉薄部115と肉厚部116(斜線部分 参照)とを含んでいる。肉薄部115は、左側面 106および右側面板107において対応する方に 体形成されている。肉厚部116は、肉薄部115 ら分離可能であり、ネジ117によって肉薄部11 5に組み付けられており、肉薄部115を幅方向 側および後側から補強する。この状態にお て、肉厚部116は、肉薄部115よりも下側には 出ている。つまり、鉛直部113の下端は、肉 部116の下端である。

 また、左側面板106および右側面板107のそれ れには、幅方向内側へ窪む凹部126が設けら ており、凹部126に手を掛けることによって 洗濯機1(図1参照)を持ち上げて移動させるこ とができる。
 後面板108は、背面視において縦長の矩形状 あり、左側面板106の後端縁において切欠き1 18より下側の部分と、右側面板107の後端縁に いて切欠き118より下側の部分との間に架設 れている。後面板108は、ネジ119(図7も参照) よって、左側面板106および右側面板107のそ ぞれに組み付けられている。なお、後面板1 08は、上下方向において3つに分割可能であり 、図7では、後面板108における上下方向途中 分(点線部分参照)が取り外されている。後面 板108において、下端部108A(フレーム101の後面 部であり、図7において1点鎖線で示した部 参照)は、それより上側の部分に比べて前に れて配置されている。下端部108Aには、複数 のネジ穴(図示せず)が幅方向に間隔を隔てて けられている。

 図6に示すように、第1連結板109は、正面 において幅方向に長手の矩形状であり、前 左部111の傾斜部114と前側右部112の傾斜部114 の間に架設されている。第1連結板109は、図 しないネジによって、前側左部111および前 右部112のそれぞれに組み付けられている。 面視における第1連結板109の略中央には、丸 い貫通穴130が形成されている。フレーム101が 洗濯機1に組み付けられた状態において、貫 穴130は、上述したドラム5の出入口8および外 槽4の出入口9(図3参照)に対して前側から対向 る。衣類は、出入口8,9だけでなく貫通穴130 通ることにより、ドラム5内(図3参照)へ出し 入れされる。

 そして、第1連結板109の前側面において、 貫通穴130の左側には、ヒンジ131が取り付けら れ、貫通穴130の右側には、ロック機構132およ びボタン133が取り付けられている。図示され ていないが、ドア10(図1参照)は、ヒンジ131に 持されており、ヒンジ131の軸周りに回動す ことによって、上述したように出入口8,9を 閉し、このとき、貫通穴130も開閉する。ロ ク機構132は、ドア10を閉じた状態でロック る。この状態でボタン133を操作すると、ド 10のロックが解除され、ドア10を開くことが きる。

 第2連結板110は、正面視において幅方向に 長細く、第1連結板109の下方において、前側 部111の鉛直部113の上端部と前側右部112の鉛 部113の上端部との間に架設されている。第2 結板110は、ネジ134によって、前側左部111お び前側右部112のそれぞれに組み付けられて る。これにより、第2連結板110は、前側左部 111と前側右部112とを連結している。第2連結 110において、前側左部111と前側右部112とに って幅方向から挟まれた部分は、前側へや 膨出している。第1連結板109と第2連結板110と 前側左部111と前側右部112とは、フレーム101の 前側部分に含まれる。

 第3連結板121は、背面視において幅方向に 長細く、左側面板106の後端縁において切欠き 118に相当する部分と、右側面板107の後端縁に おいて切欠き118に相当する部分との間に架設 されている。第3連結板121は、図示しないネ によって、左側面板106および右側面板107の れぞれに組み付けられている。第3連結板121 おいて、左側面板106と右側面板107とによっ 幅方向から挟まれた部分は、後側へ膨出し いる。

 このように第1連結板109、第2連結板110およ 第3連結板121を設けることによって、フレー 101において後面板108より前側の部分が幅方 に変形することが防止されている。
 そして、このようなフレーム101が洗濯機1に 組み付けられた状態において、フレーム101の 内側(左側面板106と右側面板107と後面板108と 第1連結板109および第2連結板110とによって前 後左右から囲まれた空間)に、図7に示すよう 、洗濯水槽3(外槽4およびドラム5)が配置さ ている。換言すれば、フレーム101は、洗濯 槽3を囲っている。

 ここで、フレーム101の前側部分の下部(前側 下部)には、上述した制御ボックス12が配置さ れている。
(2)制御ボックス
 図8は、制御ボックス12を斜め前方から見た 視図である。図9は、下カバー104が外された 状態にある洗濯機1の下部の正面図である。

 制御ボックス12は、図8に示すように、前 方向に薄く幅方向に長手で中空の直方体形 であり、その内部には、上述したように制 回路(図示せず)が内蔵されている。制御ボ クス12の前面は開放されている。制御ボック ス12には、その前面を前側から塞ぐ格子状の バー145がネジ146によって組みつけられてい 。制御ボックス12の上面の右端部には、上 きに突出してから折れ曲って前側へ延びる 部147が一体的に設けられており、凸部147の 端面には、ネジ穴148が形成されている。ま 、制御ボックス12の左側面には、左側へ延び るアーム149が一体的に設けられており、アー ム149の左端部には、貫通穴155(点線部分参照) 形成されている。

 図9に示すように、制御ボックス12は、フ ーム101の第2連結板110の下側、かつ、前側左 部111と前側右部112とに幅方向から挟まれた領 域に配置されている。この状態において、制 御ボックス12では、アーム149の左端部が、前 左部111(詳しくは鉛直部113の肉厚部116)に前 から重なるように配置され、凸部147が第2連 板110に後側から重なるように配置されてい 。そして、ネジ156が、アーム149の貫通穴155( 図8参照)を貫通して前側左部111に組み付けら 、ネジ157が、第2連結板110を貫通して、凸部 147のネジ穴148(図8参照)に組み付けられている 。

 これにより、制御ボックス12がフレーム101 前側部分(詳しくは第2連結板110および前側左 部111)にネジ留め固定されている。詳しくは 制御ボックス12の左側部分が前側左部111にネ ジ留め固定され、制御ボックス12の上部が第2 連結板110にネジ留め固定されている。
 なお、制御ボックス12は、フレーム101の前 部分にネジ留め固定されるのであれば、第2 結板110、前側左部111および前側右部112の少 くともいずれかにネジ留め固定されればよ 、これら全てにネジ留め固定されてもよい
(3)ベース
 図3に示すように、ベース102は、筐体2の下 をなし(図1も参照)、上下方向に薄い略直体 状である。ベース102の天面では、平面視に ける外縁部がほぼ全周に亘って上側へ突き ており、そのため、ベース102の天面には、 の外縁部に囲まれた領域に、窪み135が形成 れている。ここで、窪み135の最深部とベー 102の天面とは一致している。窪み135には、 述したタンク11、フィルタユニット15、乾燥 ポンプ23および循環ポンプ25が配置され、ベ ース102に固定されている。また、ベース102の 左側面および右側面のそれぞれには、露出穴 136が形成されており(図4も参照)、上述した排 水路49(図5参照)の一端が、ベース102の左側面 よび右側面のいずれかの露出穴136(図4では 側面の露出穴136)から選択的に露出されてい 。

 ここで、上述したダンパー14は、タンク11 を幅方向から挟むように間隔を隔てて2つ設 られており、各ダンパー14の下端は、ベース 102の天面に接続され、窪み135に収容されてい る。そして、各ダンパー14の上端は、洗濯水 3(詳しくは外槽4)の下側外周面に取り付けら れている。換言すれば、外槽4は、これらの ンパー14を介してベース102に取り付けられお り、ダンパー14によって、ベース102から浮い 状態で支持されている。なお、図示しない 、外槽4の前面下部とフレーム101の第2連結 110(図6参照)との間に、復元力が比較的小さ コイルばねが2本架設されており、外槽4は、 上述したダンパー14だけでなく、これらのコ ルばねによっても支持されている。

 ベース102の左側面、右側面および後面の各 端部(上下方向において窪み135に一致する部 分)には、窪み135側へ凹む溝137が、水平方向 間隔を隔てて複数設けられている(図4および 図7も参照)。溝137は、上下方向に細長く、そ 上端部には、窪み135に連通する小孔138が形 されている(図4および図7参照)。
 ベース102の前面の上端部における幅方向両 には、前側へ突出するボス129がそれぞれ一 形成されており、各ボス129の前端面にはネ 穴139が形成されている。そして、ベース102 前面の上端部において、各ボス129の上側に 、受け部140が一体形成されている。受け部1 40は、幅方向に長手の略直方体形状である。 け部140およびボス129のそれぞれの前側への 出量は、互いにほぼ等しい。

 ベース102の前端部および後端部の幅方向両 には、下向きに延びるバー141が一体的に設 られている(図2および図4も参照)。ベース102 では、各バー141の下端面が載置面に当接する 。そして、前側2つのバー141のそれぞれには リング142が外嵌されている。リング142をた えば所定の方向へ捩じると、リング142がバ 141に対して下降して載置面に接触する。こ に応じて、ベース102の前側部分が浮き上が 。このようにして、ベース102を含む洗濯機1 体の姿勢が調整される。
(4)ベースに対するフレームの組み付け
 図10は、図9の状態にある洗濯機1の下部の左 側面図である。図11は、図9の状態にある洗濯 機1の下部の右側面図である。図12は、図9の 態にある洗濯機1の下部の背面図である。

 次に、ベース102に対するフレーム101の組み けについて説明する。まず、図7に示すよう に、ベース102の天面にフレーム101を載置する 。
 この状態において、フレーム101の下端部が ース102の天面における窪み135(図4参照)に嵌 込まれている。具体的には、フレーム101に ける左側面板106の下端部106A(図6参照)、右側 面板107の下端部107A(図6参照)および後面板108 下端部108A(図6参照)が、ベース102の天面の窪 135(図4参照)内に配置されている(図10~図12も 照)。

 また、この状態において、図9に示すよう に、フレーム101において、前側左部111の下端 (詳しくは鉛直部113において肉薄部115よりも 側にはみ出た肉厚部116の下端)が、ベース102 おける左側の受け部140の上端面に対して、 かに隙間を隔てて上から対向している。前 左部111と同様に、前側右部112の下端も、ベ ス102における右側の受け部140の上端面に対 て、僅かに隙間を隔てて上から対向してい 。たとえば、フレーム101の前側部分(前側左 部111、前側右部112および第2連結板110)が衝撃 によって不意に下方へずれようとした場合 前側左部111および前側右部112の各下端が、 応する受け部140に当接する。つまり、フレ ム101の前側部分の下部(フレーム101の前側下 部)が受け部140によって受けられる。これに り、フレーム101の前側部分の位置ずれを防 することができる。

 そして、この状態において、左側面板106 下端部106Aおよび右側面板107の下端部107Aの ネジ穴127(図6参照)、ならびに、後面板108の 端部108A(図12参照)に設けられた各ネジ穴(図 せず)は、図7に示すようにベース102の左側面 、右側面および後面において対応する小孔138 に対向している。そして、各小孔138には、図 10、図11および図12に示すネジ128が挿通され、 対応するネジ穴(ネジ穴127および上述した後 板108における図示しないネジ穴)に組み付け れる。これにより、図10に示すようにフレ ム101の左側面下部(左側面板106の下端部106A) 、ベース102の左部(左側面)にネジ留め固定さ れる。また、図11に示すようにフレーム101の 側面下部(右側面板107の下端部107A)が、ベー 102の右部(右側面)にネジ留め固定される。 して、図12に示すようにフレーム101の後面下 部(後面板108の下端部108A)が、ベース102の後部 (後側面)にネジ留め固定される。なお、この 態において、各ネジ128は、対応する溝137に まっており、ベース102の左側面、右側面お び後面から外側へはみ出ていない。

 一方、図9に示すように、フレーム101の前側 部分(具体的には前側下部であり、第2連結板1 10、前側左部111および前側右部112が含まれる )と、上述したようにフレーム101の前側部分 にネジ留め固定された制御ボックス12とは、 ース102に対して接触しておらず、固定され いない。なお、制御ボックス12は、フィル ユニット15に対して左側から間隔を隔てて配 置されている。
(5)上カバー
 図1に示すように、上カバー103は、上述した ように筐体2の前面において斜め後側上方に 斜している略上半分に相当する。上カバー10 3は、たとえば樹脂で形成されており、正面 において上下方向に長手の略矩形状である 上カバー103において、正面視における略中 にはドア10が配置され、上端部には操作・表 示部13が配置されている。上カバー103は、フ ーム101(図6参照)に固定され、フレーム101の 側部分の略上半分を外側(前側)から覆う。 の状態において、上カバー103の左端面は、 レーム101の左側面板106(図6参照)の左側面と ぼ面一になっており、上カバー103の右端面 、フレーム101の右側面板107の右側面とほぼ 一になっている。
(6)下カバー
 図13は、ベース102に下カバー104を取り付け 状態を正面から見た図である。図14は、ベー ス102に下カバー104を取り付けた状態を斜め前 方から見た図である。

 下カバー104は、筐体2の前面の略下半分に 相当する。下カバー104は、たとえば樹脂で形 成されており、正面視において幅方向に長手 の略矩形状である。下カバー104において、右 端部には蓋143が開閉自在に設けられており、 蓋143を開くと、図14に示すように、フィルタ ニット15が露出される。図13に示すように、 下カバー104の下端部の幅方向両端には、下カ バー104を前後方向に貫通する小孔144がそれぞ れ設けられている。

 ここで、左側の小孔144を、ベース102の前 における左側のネジ穴139(図3参照)に対向さ 、右側の小孔144を、ベース102の前面におけ 右側のネジ穴139(図3参照)に対向させる。そ て、各小孔144にネジ(図示せず)を挿通して ジ穴139に組み付けることにより、下カバー10 4の下部がベース102の前面にネジ留め固定さ る。この状態において、下カバー104は、フ ーム101(図6参照)の前側部分の略下半分を外 (前側)から覆う。下カバー104は、このように ベース102に固定されているものの、フレーム 101には固定されていない。

 この状態において、図1に示すように、下カ バー104の左端面は、フレーム101の左側面板106 (図6参照)の左側面とほぼ面一になっており、 下カバー104の右端面は、フレーム101の右側面 板107の右側面とほぼ面一になっている。
 また、下カバー104の上部(図13および図14に す上端部104A)は、図1において点線で示すよ に、上カバー103の下部(下端部103A)の後側に 置されている。この状態において、下カバ 104の上端部104Aは、上カバー103の下端部103Aに 遊嵌されている。つまり、下カバー104は、上 カバー103に係止されていない。
(7)天面カバー
 天面カバー105は、平面視において略矩形状 ある。詳しくは、天面カバー105において、 レーム101の左側面板106および右側面板107の 欠き118(図6参照)に相当する部分は、幅方向 ら見て、切欠き118に沿うように折り曲げら ている。天面カバー105は、フレーム101にお て上述したように開放された上端面を上か 塞ぐように、フレーム101に固定されている

 この状態において、天面カバー105の左端 は、左側面板106(図6参照)の左側面とほぼ面 になっており、天面カバー105の右端面は、 側面板107の右側面とほぼ面一になっている また、天面カバー105の前端縁は、上カバー1 03の上端縁に連続し、天面カバー105の後端縁 、フレーム101の後面板108(図6参照)の上端縁 連続している。

 以上のように、この洗濯機1では、筐体2 下端をなすベース102が洗濯機1の全体を支え 。そして、図3に示すように、外槽4は、複 のダンパー14を介してベース102に取付けられ おり、ダンパー14によって、ベース102から浮 た状態で支持されている。そして、外槽4内 には、ドラム5が回転可能に配置されている で、ドラム5の回転に伴って外槽4が振動する と、この振動がダンパー14に吸収されきれず ベース102にまで伝わる場合がある。

 ここで、図7に示すように外槽4を囲うフ ーム101において、左側面板106の下端部106A、 側面板107の下端部107Aおよび後面板108の下端 部108Aは、それぞれ、ベース102にネジ留め固 されている(図10~図12参照)。しかし、図9に示 すように、フレーム101の前側部分(詳しくは 側左部111、前側右部112および第2連結板110)、 および、フレーム101の前側部分にネジ留め固 定された制御ボックス12は、ベース102に固定 れていない。そのため、ドラム5の回転に伴 う外槽4の振動が、ベース102からフレーム101 前側部分にまで伝わることを抑制できる。 れにより、フレーム101の前側部分、つまり 洗濯機1において目立つ部分が振動すること 抑制できるので、運転中の洗濯機1の見映え の向上を図ることができる。

 また、図1に示すようにフレーム101の前側 部分(図6参照)を外側から覆う上カバー103およ び下カバー104において、上カバー103はフレー ム101に固定され、下カバー104の上端部104Aは 上カバー103の下端部103Aに遊嵌され、下カバ 104の下部は、ベース102にネジ留め固定され 下カバー104は、フレーム101に固定されてい い。

 これにより、ドラム5の回転に伴う外槽4 振動は、ベース102から下カバー104に伝わる のの、この振動が上カバー103およびフレー 101の前側部分にまで伝わることは抑制され 。これにより、フレーム101の前側部分、お び、この前側部分において特に目立つ上カ ー103が振動することを抑制できるので、運 中の洗濯機1の見映えの向上を図ることがで る。

 この発明は、以上説明した実施形態に限定 れるものではなく、請求項記載の範囲内に いて種々の変更が可能である。
 たとえば、フレーム101の前側下部(図6参照) よび/またはフレーム101の後面下部(図7に示 後面板108の下端部108A)がベース102に固定さ ていない構成もあり得る。その場合、ドラ 5の回転に伴う外槽4の振動が、ベース102から フレーム101の前側部分および/または後面に で伝わることを抑制できる。これにより、 レーム101の前側部分、つまり、洗濯機1にお て目立つ部分が振動することを抑制できれ 、運転中の洗濯機1の見映えの向上を図るこ とができる。