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Patent Searching and Data


Title:
WATER FILTRATION DEVICE AND FILTRATION BLOCK
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2020/175068
Kind Code:
A1
Abstract:
[Problem] The purpose of this invention is to provide a water filtration device which can be easily assembled as an under-mounted type or attached to the outside of an aquarium tank, which does not detract from appearance, and which can be used in indoor aquarium tanks. [Solution] A filtration unit can be connected externally or to the water path, is divided into a plurality of filtration blocks covered by a cover, and is constituted so as to be able to configured so as to be able to attached to the outside of an aquarium tank or as an under-mounted type.

Inventors:
SAITO KIYOFUMI (JP)
Application Number:
PCT/JP2020/004375
Publication Date:
September 03, 2020
Filing Date:
February 05, 2020
Export Citation:
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Assignee:
BIO LABO TOTTO INT CO LTD (JP)
International Classes:
A01K63/04
Foreign References:
JPS58195697U1983-12-26
JP2016189753A2016-11-10
Attorney, Agent or Firm:
KASUKAWA Toshio (JP)
Download PDF:
Claims:
\¥0 2020/175068 27 卩(:17 2020 /004375

請求の範囲

[請求項 1 ] 被浄化水を濾過により浄化する、 浄水装置であって、

濾過部を、 外形的にも水路的にも互いに連結可能な複数の濾過ブロッ クに分割して、 水槽外掛けタイプとしても下置きタイプとしても組み 替えることが可能となるように構成し、

各濾過ブロックは、 濾材収納部を含み、 該濾材収納部に、 外部と接 続可能な 2つの開口部が設けられ、 水槽外壁面に取り付けて固定し得 るように構成された筐体からなる濾過器本体と、 該濾過器本体の濾材 収納部外面の少なくとも側面を覆う濾過器カバーを有し、 全体として 略直方体である

ことを特徴とする、 浄水装置。

[請求項 2] 前記濾過ブロックの濾過器本体の筐体の濾材収納部は、 濾材は通さ ずに水を通す部分が上下に設けられた偶数本の筒体を、 鉛直方向に向 けて内部に 1本ずつ挿入できる形状であり、 かつ、 濾材収納部の上部 —端に設けられた開口部と該開口部に隣接する 1本目の上部との間, 奇数本目とそれに隣接する前記開口部とは反対側の偶数本目の間の下 部, 偶数本目とそれに隣接する前記開口部とは反対側の奇数本目の間 の上部または濾材収納部の上部他端に設けられた開口部との間が、 そ れぞれ水を通せる連通部であり、 濾材が収納された各筒体を、 濾材収 納部にそれぞれ挿入することで、 細長いジグザグ状の水路が形成され る構成であって、

前記複数の濾過ブロックを外形的にも水路的にも連結して運用する 際には、 上流側の筒体を物理濾過部とし、 下流側の筒体を嫌気性パク テリアによる生物濾過部とし、 その間の中流の筒体を好気性/<クテリ アによる生物濾過部とする、 ことを特徴とする請求項 1 に記載の浄水 装置。

[請求項 3] 被浄化水を濾過する濾材収納部を含み、 該濾材収納部に、 外部と接 続可能な 2つの開口部が設けられ、 水槽外壁面に取り付けて固定し得 \¥0 2020/175068 28 卩(:171? 2020 /004375

るように構成された筐体からなる濾過器本体と、

前記濾過器本体の筐体の濾材収納部外面の少なくとも側面を覆う濾 過器カバーを有し、

全体として略直方体であることを特徴とする濾過ブロック。

[請求項 4] 前記濾過器本体の筐体の濾材収納部は、 濾材は通さずに水を通す部 分が上下に設けられた濾材収納体である 前記濾過ブロックの濾過器 本体の筐体の濾材収納部は、 濾材は通さずに水を通す部分が上下に設 けられた偶数本の筒体を、 鉛直方向に向けて内部に 1本ずつ揷入でき る形状であり、 かつ、 濾材収納部の上部一端に設けられた開口部と該 開口部に隣接する 1本目の上部との間, 奇数本目とそれに隣接する前 記開口部とは反対側の偶数本目の間の下部, 偶数本目とそれに隣接す る前記開口部とは反対側の奇数本目の間の上部または濾材収納部の上 部他端に設けられた開口部との間が、 それぞれ水を通せる連通部であ り、 濾材が収納された各筒体を、 濾材収納部にそれぞれ揷入すること で、 細長いジグザグ状の水路が形成される構成であることを特徴とす る請求項 3に記載の濾過ブロック。

[請求項 5] 請求項 3又は 4に記載の濾過ブロックを長手方向に延長するように 複数並べて、 外形的に連結し、 水路的にも接続したことを特徴とする 、 水槽外掛けタイプの浄水装置。

[請求項 6] 請求項 3又は 4に記載の濾過ブロックを短手方向に延長するように 複数並べて、 外形的に連結し、 水路的にも接続したことを特徴とする 、 下置きタイプの浄水装置。

[請求項 7] 被浄化水を濾過する濾材収納部を含み、 該濾材収納部の上部両端に

、 外部と接続可能な 2つの開口部が設けられ、 水槽外壁面に取り付け て固定し得るように構成された筐体を有する、 複数の濾過器本体と、 前記複数の濾過器本体を、 各開口部が上を向くように立てて、 かつ

、 厚みを増す方向に並べた状態で収容可能な、 上端が開口された下部 カバーと、 \¥0 2020/175068 29 卩(:171? 2020 /004375

を有すること特徴とする濾過ブロック。

[請求項 8] 請求項 7に記載の濾過部ブロックを、 1つ若しくは複数並べて、 水 路的に接続したことを特徴とする下置きタイプの浄水装置。

[請求項 9] 濾材を収納する複数の筒体を、 〇番目の前記筒体の出口が n + 1番 目の前記筒体の入り口に水路的に接続されるように、 かつ、 個々の筒 体が鉛直方向になるように、 並べて収納してなる濾過ブロックを複数 有し、

门番目の前記濾過ブロックの出口が + 1番目の前記濾過ブロックの 入り口に水路的に接続されることで、 複数の前記濾過ブロックに収納 される複数の前記筒体すべてが水路的に直列に接続されてなる浄水装 置であって、

複数の前記濾過ブロックがその長さが増す方向に直線状に配列される 第 1のレイアウトと、 複数の前記濾過ブロックがその厚みが増す方向 に配列される第 2のレイアウトとが組み替え可能に構成される ことを特徴とする浄水装置。

[請求項 10] 前記複数の濾過ブロックそれぞれの側面の一方には、 前記第 1のレ イアウトにおいて水槽外壁面に固定するための凸部を有することを特 徴とする請求項 9に記載の浄水装置。

[請求項 1 1 ] 前記複数の濾過ブロックは、 前記第 2のレイアウトにおいて、 連結 板によって互いに連結されて固定されることを特徴とする請求項 9に 記載の浄水装置。

[請求項 12] 前記水槽外壁面に固定するための凸部には、 前記第一のレイアウト に際して水槽外壁面に固定するための固定具が挿入される貫通孔が設 けられており、

前記第 2のレイアウトに際して、 前記複数の濾過ブロックの前記貫通 孔は互いに実質同一直線上に配置されることを特徴とする請求項 1 0 に記載の浄水装置。

Description:
\¥0 2020/175068 1 卩(:17 2020 /004375 明 細 書

発明の名称 : 浄水装置及び濾過ブロック

技術分野

[0001 ] 本発明は、 水槽内の水を浄化する装置に関する。

背景技術

[0002] 従来から、 観賞魚等を飼育する水槽内の水を浄化するた めに、 濾過により 水を浄化する濾過装置, 浄水装置が用いられている。 水の濾過の方法として 、 濾材に水の汚れを吸着させる物理濾過と、 バクテリアの働きにより水を浄 化する生物濾過とがある。 濾過により水槽内の水を浄化する装置には、 濾過 機能を有する濾過部を水槽の外部に設けるも のと、 濾過部を水槽の内部に設 けるものがあり、 それぞれ特徴がある。 濾過部を水槽の外部に設けるものと しては、 濾過部を水槽外部の下 (専用ラック, テーブル, 台, 床など) に置 く 「下置きタイプ」 (外部フィルターとも呼ばれる) と、 濾過部を水槽の外 壁に掛ける若しくは取り付ける 「水槽外掛けタイプ」 (外掛けフィルターと も呼ばれる) がある。

[0003] 浄水装置のタイプ, 濾過部の容量, 濾材は、 水槽の大きさ (水の容量) , 水槽内に入れる観賞魚の量や性質, メンテナンス容易性, その他の要件を勘 案して選ばれ、 最終的には利用者によって選択される。

一般に、 水槽外掛けタイプは、 下置きタイプに比べてコンパクトでよいが 、 濾過部内部の汚れがそのまま透けて見えてし まう構成であり、 美観を損ね る。 美観を重視する場合には、 小容量の水槽であっても、 内部が透けて見え ない構造の下置きタイプが好まれる傾向があ るが、 下置きタイプでは、 才一 バースペックになりがちであり、 サイズも大きくなりがちである。 家庭や比 較的小さな施設等での観賞魚用水槽では、 設置場所の狭さや水槽のサイズに 見合ったコンパクトで美観も良いものが求め られている。

[0004] 特許文献 1 には、 濾材の洗浄あるいは交換が容易であり、 かつ、 装置の小 型化を図ることのできる観賞魚水槽水の濾過 装置を提供することを目的とし \¥0 2020/175068 2 卩(:171? 2020 /004375

て、

上端が開口しているケース本体と、 このケース本体の開口部を覆う蓋体より なる筐体と、 この筐体内を複数の垂直な濾過室に分割する 隔壁と、 これらの 複数の濾過室にそれぞれ着脱可能であって、 複数種の濾材を個別に収容した 複数の濾材収容箱とを有しており、 濾材収容箱の上板及び底板に設けられた 通水孔を通じ水槽内の水が濾材収容箱の上板 から底板に、 底板から上板にと 交互にジグザグ状に通過するごとく構成した ことを特徴とした濾過装置が記 載されている。 特許文献 1 に記載のものは、 濾材収納箱およびそれに収容さ れた濾材の水流に対する断面積を小さくする とともに、 水の濾材通過距離を 長く したことにより、 水の浄化能力を損なうことなく装置の小型化 ·薄型化 ができるという利点がある。 また、 中の濾材が見えないようにケースで覆っ ているうえ、 水槽の背面外側に取り付けるようにしている ので、 美観を損ね ずに観賞魚を観賞できるという利点がある。

[0005] 特許文献 2及び 3には、 水の浄化方法及び装置として、 細長く閉鎖された 水路が、 複数の筒体から成り、 その筒体の長手方向の中心よりも一方向の側 と他方の側とで交互に連結されてジグザグ状 の水路を形成するようにしたも のが開示されている。 特許文献 2及び 3に記載のものは、 濾材を収納する容 器が特許文献 1 に記載されたような箱型ではなく筒体を連結 している。 特許 文献 2には、 筒体が 8本連結しており、 筒体内に収納する濾材を工夫するこ とにより、 水路の入り口側の筒体 1本を物理濾過部とし、 出口側の筒体 1本 を嫌気性バクテリアによる生物濾過部とし、 中間の筒体 6本を、 好気性パク テリアによる生物濾過部とする構成が記載さ れている。 この構成により、 嫌 気性バクテリアのもたらす脱窒作用により、 ほぼ中性に水を浄化するという 作用を連続的に長期間単一の装置で行うこと ができる方法と装置を提供でき る。 また、 筒体を連結し細長い水路をジグザグ状に形成 することにより、 濾 材の特定部分を水が選択的に流れるいわゆる チヤネル現象の発生を最小に抑 えると共に、 濾材の交換を容易にし、 装置を小型化できるというメリッ トが ある。 \¥0 2020/175068 3 卩(:171? 2020 /004375

上記従来技術記載の技術内容は本明細書の 一部となる。

先行技術文献

特許文献

[0006] 特許文献 1 :特開平 1 0— 8 0 2 3 7号公報

特許文献 2 :特開 2 0 0 2 _ 1 4 3 8 8 7号公報

特許文献 3 :国際公開 ^2014/184948号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0007] 特許文献 1〜 3に記載の浄水装置の技術によれば、 装置を小型化 ·薄型化 することが可能である。 また、 濾材を収納する箱体または筒体を同一規格の 力ートリツジ式にしているので、 濾材の交換が容易であり、 適切な個数の筒 体を挿入し接続することで、 被浄化水が通る水路の長さを調節できる (特許 文献 3の段落 0 0 1 5など) 。 したがって、 水槽のサイズに合わせて、 濾過 能力や浄水装置のサイズを適宜選択すること が可能であり、 オーバースぺツ クになることも回避可能である。

[0008] しかしながら、 従来は、 下置きタイプと水槽外掛けタイプとは、 それぞれ 別々に提供されており、 いずれのタイプにも使えるように構成された 浄水装 置は見当たらなかった。 例えば、 特許文献 1 (特に図 1 , 図 2) に記載のもの は、 横長の水槽の背面のサイズに合わせて横幅が 長く薄い箱状の濾過装置 ( 浄水装置) であり、 水槽外壁面に取り付けて使用するものである から、 薄い 箱型のまま立てて下置きしようとしても、 不安定で倒れてしまう。 また、 特 許文献 2 , 3に記載の水槽外掛けタイプの浄水装置では 上述するように浄水 装置内部に収容された濾材や汚れがそのまま 透けて見えてしまう構成であり 、 美観を損ねていた。

[0009] 本発明は、 このような状況に鑑みてなされたものであり 、 利用者の希望に 合わせて、 下置きタイプ、 水槽外掛けタイプのいずれのタイプとしても 簡単 に組み立てられ、 美観も損ねない、 観賞魚水槽に用いられる浄水装置を提供 \¥0 2020/175068 卩(:171? 2020 /004375

することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0010] 本発明は、 被浄化水を濾過により浄化する、 浄水装置であって、 濾過部を 、 外形的にも水路的にも互いに連結可能な複数 の濾過ブロックに分割して、 水槽外掛けタイプとしても下置きタイプとし ても組み替えることが可能とな るように構成し、 各濾過ブロックは、 濾材収納部を含み、 該濾材収納部に、 外部と接続可能な 2つの開口部が設けられ、 水槽外壁面に取り付けて固定し 得るように構成された筐体からなる濾過器本 体と、 該濾過器本体の濾材収納 部外面の少なくとも側面を覆う濾過器カバー を有し、 全体として略直方体で ある、 ことを特徴とする、 浄水装置である。

本発明の本質的な特徴は、 通常は 1つの箱体である濾過部を、 全体として 薄型にも厚型にもできるように、 扱いやすいように分割して、 外形的にも水 路的にも、 相互に連結可能となるような構成にブロック 化したことにある。

[001 1 ] 本発明の濾過ブロックは、 被浄化水を濾過する濾材収納部を含み、 該濾材 収納部の上部両端に、 外部と接続可能な 2つの開口部が設けられ、 水槽外壁 面に取り付けて固定し得るように構成された 筐体からなる濾過器本体と、 前 記濾過器本体の筐体の濾材収納部外面の少な くとも側面を覆う濾過器カバー を有し、 全体として略直方体であることを特徴とする 。

濾過ブロックの濾過器本体の筐体の濾材収納 部は、 濾材は通さずに水を通 す部分が上下に設けられた偶数本の筒体を、 鉛直方向に向けて内部に 1本ず つ揷入できる形状であり、 かつ、 濾材収納部の上部一端に設けられた開口部 該開口部に隣接する 1本目の上部との間, 奇数本目とそれに隣接する前記開 口部とは反対側の偶数本目の間の下部, 偶数本目とそれに隣接する前記開口 部とは反対側の奇数本目の間の上部または濾 材収納部の上部他端に設けられ た開口部との間が、 それぞれ水を通せる連通部であり、 濾材が収納された各 筒体を、 濾材収納部にそれぞれ挿入することで、 細長いジグザグ状の水路が 形成される構成であって、 前記複数の濾過ブロックを外形的にも水路的 にも 連結して運用する際には、 上流側の筒体を物理濾過部とし、 下流側の筒体を \¥0 2020/175068 5 卩(:171? 2020 /004375

嫌気性バクテリアによる生物濾過部とし、 その間の中流の筒体を好気性バク テリアによる生物濾過部とする、 ことが好ましい。

具体的に言い換えると、 上記濾過ブロックの濾過器本体の筐体の濾材 収納 部の内部構成として、 筒体 4本を収納する構成を採用する場合には、 濾材収 納部の上部一端に設けられた開口部と 1本目の上部の間, 1本目と 2本目の 間の下部, 2本目と 3本目の間の上部, 3本目と 4本目の間の下部, 4本目 の上部と濾材収納部の上部他端に設けられた 開口部との間が、 それぞれ水を 通せる連通部である。 筒体 6本の場合には、 濾材収納部の上部一端に設けら れた開口部と 1本目の上部の間, 1本目と 2本目の間の下部, 2本目と 3本 目の間の上部, 3本目と 4本目の間の下部, 4本目と 5本目の間の上部, 5 本目と 6本目の間の下部, 6本目の上部と濾材収納部の上部他端に設け れ た開口部との間が、 それぞれ水を通せる連通部である。

この濾過ブロックを長手方向に延長するよう に複数並べて、 全体として外 形が薄型になるように、 外形的に連結し、 水路的にも接続することで、 水槽 外掛けタイプの浄水装置となる。

また、 この濾過ブロックを短手方向に延長するよう に複数並べて厚みを増 して、 外形的に連結し、 水路的にも接続することで、 下置きタイプの浄水装 置となる。

また、 本発明の他の態様による濾過ブロックは、 被浄化水を濾過する濾材 収納部を含み、 該濾材収納部の上部両端に、 外部と接続可能な 2つの開口部 が設けられ、 水槽外壁面に取り付けて固定し得るように構 成された筐体を有 する、 複数の濾過器本体と、 前記複数の濾過器本体を、 各開口部が上を向く ように立てて、 かつ、 厚みを増す方向に並べた状態で収容可能な、 上端が開 口された下部カバーと、 を有すること特徴とする。 この態様の濾過ブロック を 1つ若しくは複数並べて、 水路的に接続することで、 下置きタイプの浄水 装置となる。

発明の効果

[0012] 本発明によれば、 下置きタイプ、 水槽外掛けタイプのいずれのタイプとし \¥0 2020/175068 6 卩(:171? 2020 /004375

ても簡単に組み立てられ、 美観も損ねない、 観賞魚水槽に用いられる水槽浄 水装置及び濾過ブロックを提供することがで きる。

図面の簡単な説明

[0013] [図 1]本発明に係る一実施形態である浄水装置 水槽外掛けタイプとして用い る際の、 水槽を含む構成を、 濾過ブロックを水槽に取り付けていない側の 水 槽外側から見た斜視図である。

[図 2]本発明に係る一実施形態である浄水装置 水槽外掛けタイプとして用い る際の、 水槽を含む構成を、 図 1 と反対側から見た斜視図である。

[図 3]本発明に係る一実施形態である浄水装置 下置きタイプとして用いる際 の、 水槽外部に設置する部分の構成を、 ポンプ側から見た斜視図である。

[図 4]本発明に係る一実施形態である浄水装置 下置きタイプとして用いる際 の、 水槽外部に設置する部分の構成を、 図 3と反対側 (ポンプがない側) か ら見た斜視図である。

[図 5]本発明に係る一実施形態である浄水装置 下置きタイプとして用いる際 の、 水槽内部に設置する部分の構成を示す斜視図 である。

[図 6]本発明に係る一実施形態である浄水装置 水槽外掛けタイプとして用い る際の構成を示す部品展開図である。

[図 7]本発明に係る一実施形態である浄水装置 下置きタイプとして用いる際 の構成を示す部品展開図である。

[図 8]本発明に係る一実施形態である濾過ブロ ク単体の外部構成を示す斜視 図である。

[図 9]上部カバーを外した状態の濾過ブロック 体を示す斜視図である。

[図 10]濾過ブロック単体の構成の一例を示す部 展開図である。

[図 1 1]濾過ブロックの内部構成の一例として、 濾過器本体の構成の一例を示 す部品展開図である。

[図 12]水槽外掛けタイプとして用いる際に濾過 ロックを水槽に掛けて固定 する構造をわかりやすく説明するための取り 付け部分の拡大図であって、 上 部カバーを外した状態である。 \¥0 2020/175068 7 卩(:171? 2020 /004375

[図 13]図 5に対応する部分の構造を示す部品展開図で る。

[図 14]本発明に係る一実施形態である浄水装置 1の、 浄水装置としての機能 構成と被浄化水の流れを説明するための、 補助的な概念的な図である。

[図 15]本発明の一態様である濾過ブロック単体 、 他の実施形態を説明する ための斜視図である。

[図 16]ポンプ固定具 4の裏面の一態様を示す図である。

[図 17]ポンプ固定具 4の裏面の別態様を示す図である。

[図 18]連結板 8 1の別態様の表 (おもて) 面を示す図である。

[図 19]連結板 8 1の別態様の裏面を示す図である。

発明を実施するための形態

[0014] 以下、 本発明の一実施形態について、 図面を適宜参照しつつ説明する。

本実施形態は、 本発明を、 観賞魚用水槽として家庭や施設等で用いられ る ことの多い、 一般に の角型水槽 丁に適用 した構成の浄水装置 1、 及び/または、 濾過ブロック 2 (2 , 2巳) とし て適用した一例である。 本実施形態の浄水装置 1は、 図 1 , 図 2 , 図 6に示 すように、 水槽外掛けタイプとして用いることができ、 図 3 , 図 4 , 図 5 , 図 7に示すように、 下置きタイプとして用いることもできるよう に構成され ている。 濾過ブロック 2八, 2巳は、 図示するように同じ形状 ·構造であり 、 以下の説明では、 特に区別する必要がない場合には、 単に 「濾過ブロック 2」 と呼ぶこともある。 また、 便宜上、 被浄化水の流れの上流側から順に、 第 1の濾過ブロック、 第 2の濾過ブロックと呼ぶこともある。 また、 便宜上 、 水槽外掛けタイプとして用いる際の浄水装置 のレイアウト (主として濾過 ブロック同士の配列) のことを第 1のレイアウトと呼び、 下置きタイプとし て用いる際の浄水装置のレイアウト (主として濾過ブロック同士の配列) の ことを第 2のレイアウトとも呼ぶこともある。

[0015] 図示するように、 本実施形態の浄水装置 1 を、 水槽外掛け、 下置きのいず れのタイプにも組み替えられる構成としてい る技術的特徴は、 被浄化水を濾 過する機能を有する濾過部を、 全体として薄型にも厚型にもできるように、 \¥0 2020/175068 8 卩(:171? 2020 /004375

扱いやすいように分割して、 外形的にも水路的にも相互に連結可能となる よ うな構成にブロック化したことにある。 すなわち、 水槽外掛けタイプの浄水 装置として用いる場合には、 すなわち第 1のレイアウトでは、 図 1 , 図 2 , 図 6に示すように、 複数の濾過ブロック 2を、 濾過部全体として薄型になる ように、 すなわち、 長手方向に延長するように並べて外形的に連 結させ、 水 路的にも接続したことを特徴とする。 下置きタイプの浄水装置として用いる 場合には、 すなわち第 2のレイアウトでは、 複数の濾過ブロック 2を、 濾過 部全体として厚型にし、 下に置いても安定するように、 すなわち、 濾過ブロ ック 2の短手方向に延長するように並べて外形的 連結させ、 水路的にも接 続したことを特徴とする。 また、 濾過ブロック 2の構成自体 (その構成の詳 細は後述する) が、 本実施形態の技術的な特徴の一つである。

[0016] 水槽外掛けタイプ, 下置きタイプ、 いずれの場合であっても、 浄水装置 1 は、 図示するように、 水槽の外部に置かれる構成部分として、 濾過ブロック 2八, 2巳と、 ポンプ 3と、 連通部 6 2〜 6 5とを少なくとも含んでいる。 ただし、 連通部 6 2と 6 5の一部は、 後述するように、 水槽内部にも配置さ れる。 水槽内に置かれる部品としては、 ストレーナ 7 0と、 シャワーパイプ 7 1が含まれる。 ストレーナ 7 0は、 水槽内の固形物を遮断して水を通過さ せるために吸い込み側に置かれるもので、 一般的な部品を用いることができ る。 シャワーパイプ 7 1は、 濾過により浄化された水を水槽内に排出する 排 水路であり、 一般的な部品を用いることができる。

[0017] ポンプ 3は、 ストレーナ 7 0を通過した水槽内の被浄化水を吸引し、 連通 部 6 2を介して第 1の濾過ブロック 2八へと被浄化水を供給する。 ポンプ 3 は、 図 3に示すようにポンプ本体 3 3と、 吸水口 3 13と、 吐水口 3〇を有し ている。 ポンプ 3は、 電源仕様及び必要な吸引力に応じて適宜選択 される。 必要な吸引力は、 被浄化水を吸引するべき水路の長さ等による 。 後述するよ うに濾過ブロック内の筒体が 4本で 2つの濾過ブロック合わせて 8本を連結 する場合で、 ポンプ 3の最大揚程は、 2〇!程度が好ましい。 筒体 4本の濾過 ブロックを 3個 (筒体 1 2本) 連結する場合には、 ポンプ 3の最大揚程は、 \¥0 2020/175068 9 卩(:171? 2020 /004375

2 . 8 程度が好ましい。

[0018] 連通部 6 2は、 ストレーナ 7 0とポンプ 3とを繫ぎ、 その間を水が流通す るように設けられたパイプである。 連通部 6 3は、 ポンプ 3と第 1の濾過ブ ロック 2八とを繫ぎ、 その間を水が流通するように設けられたパイ プである 。 連通部 6 4は、 第 1の濾過ブロック 2八と第 2の濾過ブロック 2巳とを繫 ぎ、 その間を水が流通するように設けられたパイ プである。 連通部 6 5は、 第 2の濾過ブロックとシャワーパイプ 7 1 との間を繫ぎ、 その間を水が流通 するように設けられたパイプである。 連通部 6 2〜 6 5には、 図示するよう にパイプ同士の連結部を含む場合もある。 連通部 6 2〜 6 5の長さ 太さ · 材質などの構成は、 設置場所の状況等に合わせて、 適宜調整される。

[0019] 水槽外掛けタイプとして用いる際の浄水装置 1 には、 共通の構成に加えて 、 略!-字形の固定具 5 2と、 フック 4チが 4か所に設けられた略板状のボン プ固定具 4が含まれる。 後述するように、 ポンプ固定具 4と固定具 5 2は、 ポンプ 3を水槽外壁の上部に固定するために用いら る。 ただし、 これらの 固定具の形状や、 固定方法は、 一例であり、 図示するものには限定されない

[0020] 下置きタイプとして用いる際の浄水装置 1 には、 共通の構成に加えて、 図

3 , 図 4 , 図 7に示すように、 連結板 8 1 と連結板 8 2が含まれる。 連結板 8 1は、 濾過ブロック 2同士を厚み方向に並べて固定するとともに ンプ 3 を取り付けるためのフックが設けられたもの である。 連結板 8 2は、 濾過ブ ロック 2同士を厚み方向に並べて固定するためのも である。 ただし、 複数 の濾過ブロック 2同士を厚み方向に並べて固定するための方 、 ポンプ 3を 取り付け固定するための方法は、 一例であり、 これらに限定されない。 たと えば、 弾力性のあるバンド、 テープ、 フックなど一般に入手できるものを適 宜用いて固定させることもできる。

また、 連結板 8 1の、 より好ましい態様として、 図 1 8及び図 1 9に示す ように、 連結板 8 1 には図 7に示すようなフック 8 1 干を設けずに、 表 (お もて) を平面とし、 連結板 8 1の上部にポンプ固定具 4を掛けられるような \¥0 2020/175068 10 卩(:171? 2020 /004375

凹部を設け、 連結板 8 1の表裏の複数個所に適宜、 振動吸収材 8 1 3を貼り 付けてもよい。 すなわち、 ポンプ固定具 4と連結板 8 1 とを、 互いに接しな いように振動吸収材 8 1 3を挟んで組み合わせて、 ポンプ 3を固定できるよ うにしてもよい。 そうすることで、 ポンプ 3の振動が連結板 8 1 と濾過器力 バーに伝わって共鳴して騒音が大きくなるの を防ぐことができる。 振動吸収 材 8 1 3 としては、 例えば、 ポンプの振動を吸収または抑制できる粘弾性 材 、 耐震ゲルなどが挙げられる。 下置きタイプとして用いる際には、 水槽外掛 けの場合に比べて、 ポンプに必要とされる吸引力が大きくなるた め、 振動音 が大きくなりがちであるほか、 ポンプの振動が連結板 8 1や濾過器カバーを 通じて伝わりやすくなるため、 振動吸収材 8 1 3を連結板 8 1の両面に適宜 貼り付けることで、 ボンプの振動による騒音を低減することがで きるという 利点がある。

[0021 ] (濾過ブロック 2の構成)

次に、 濾過ブロック 2の構成について、 主に図 8〜 1 1 を参照して説明す る。

濾過ブロック 2は、 濾過機能を有し、 ポンプ 3 , シャワーパイプ 7 1 , 他 の濾過ブロック 2などの外部機器と、 連通部を介して、 水路的に接続可能と なるように構成されたブロックである。 図 8に示すように、 濾過ブロック 2 は、 全体としては、 略直方体形状であり、 外形的にも濾過ブロック 2同士で 相互に連結可能な構成とされている。

[0022] 濾過ブロック 2は、 図 1 0に示すように、 濾過器本体 2 0と、 濾過器側面 カバー 2 1 と、 濾過器側面カバー 2 2と、 濾過器上部カバー 2 3を有してい る。 以下、 濾過器側面カバー 2 1 , 2 2のことは、 単に側面カバー 2 1 , 2 2ということもあり、 まとめて、 濾過器下部カバーということもある。 濾過 器上部カバー 2 3のことは、 単に上部カバー 2 3ということもある。 また、 まとめて、 濾過器カバー 2 1〜 2 3、 若しくは、 単に、 カバー 2 1〜 2 3と いうこともある。

[0023] 濾過器本体 2 0の上部両端に設けられている開口部 2 0 0匕, 2 0 0〇は \¥0 2020/175068 1 1 卩(:171? 2020 /004375

、 連通部を介して外部機器と接続するためのも ので、 一方が取水口 (水の入 口) 、 他方が吐水口 (水の出口) となる。 図 8に示すように, 開口部 2 0 0 13 , 2 0 0〇は、 カバー 2 1 , 2 2 , 2 3から外部に露出している。 すなわ ち、 濾過器本体 2 0をカバー 2 1〜 2 3で覆った状態の濾過ブロック 2にお いて、 取水口, 吐水口となる開口部 2 0 0 1〇, 2 0 0〇が露出しているので 、 連通部を介して外部機器と水路的に接続する ことが可能となる。

[0024] (濾過器本体 2 0の構成)

濾過器本体 2 0は、 被浄化水を濾過する濾過部の本体である。 まず、 外形 を説明し、 次に内部を説明する。

濾過器本体 2 0は、 内部に濾材を収納できる濾材収納部 2 0 0 3を有する 筐体 2 0 0と、 蓋 2 0 4を有する。 筐体 2 0 0の上部両端には、 連通部 (パ イプ) を接続するための開口部 2 0 0 1〇, 2 0 0〇が設けられている。 開口 部 2 0 0 1〇, 2 0 0〇は、 その接続の仕方によって、 一方が取水部となり、 他方が吐水部となる。 筐体 2 0 0の濾材収納部 2 0 0 3は、 図示するように 、 濾材を収納する筒体 2 0 1 を 4本、 別々に挿入可能な外形となっており、 横幅と奥行きの比が 4対 1 ぐらいの薄型である。 図示するように、 筐体 2 0 0の上部の長手方向の一方の側面の縁部に沿 て、 断面下部が略逆!-字形と なった凸部 2 0 0 が設けられている。 この凸部 2 0 0 は、 水槽の外壁に 掛けて固定できるように設けられたもので、 図 9に示すように、 濾過器側面 カバー 2 2から露出している。 この凸部 2 0 0 ¢1の中央には、 !_字形の固定 具 5 1 を貫通させるための貫通孔 2 0 0 6 が設けられている。 したがって、 図 1 2に示すように、 この凸部 2 0 0 を外壁縁部に嵌合させ、 この貫通孔 2 0 0 6に固定具 5 1 を揷入し、 ネジ 5 9で止めることで、 濾過器本体 2 0 を、 水槽外壁に固定することができる。 なお、 図 1 に示すように、 水槽外壁 に固定する場合はもちろんのこと、 図 3 , 図 7に示すように、 水槽外壁に固 定しないで用いる場合 (下置きの場合) であっても、 貫通孔 2 0 0 6に固定 具 5 1 を揷入した状態で用いる。 そうすることで、 固定具 5 1が紛失するの を防ぐことができるとともに、 水槽外壁に濾過器本体 2 0を固定したいとき \¥0 2020/175068 12 卩(:171? 2020 /004375

に、 いつでも固定具 5 1 を使って固定することができる。

[0025] 筐体 2 0 0の、 左から 1本目と 2本目の間の筒体収納部 2 0 0 3の下部と 、 3本目と 4本目の間の筒体収納部 2 0 0 3の下部には、 図 1 0及び図 1 1 に示すように、 水を通せる連通部が設けられている。 図面では見にくいが、

2本目と 3本目の間の筒体収納部の上部にも、 水を通せる連通部が設けられ ている。 なお、 筐体 2 0 0内の連通部には、 特に符号を付していない。 筒体 2 0 1は、 内部に濾材を収納し、 1本ずつ交換容易に構成された濾材 力一トリッジである。 筒体 2 0 1の下部 2 0 2と上部 2 0 3は、 それぞれ図 示するように、 濾材は通さずに水を通す構成となっている。 筒体 2 0 1の大 きさは、 特に限定されないが、 中には濾材を収容するので、 被浄化水を濾過 するのに必要な量の濾材が十分入るような大 きさである。 収容する濾材は、 目的に応じて適宜選択することができる。

以上のように、 筐体 2 0 0は、 内部に濾材を収容した 4本の筒体 2 0 1 を 揷入し、 蓋 2 0 4をそれぞれ締めて、 連通部を介して開口部 2 0 0 1〇, 2 0 0〇と外部を接続することで、 開口部 2 0 0匕, 2 0 0〇のいずれか一方が 取水部となり、 他方が吐水部となる、 閉鎖された細長いジグザグ状の水路が できあがる構成となっている。

[0026] 上記のような構成なので、 濾過器本体 2 0は、 カバー 2 1〜 2 3がなくて も、 ポンプ 3 , シャワーパイプ 7 1 , 他の濾過器本体 2 0と、 連通部を介し て連結可能であり、 内部に濾材を入れて、 ポンプ 3等必要なものと接続すれ ば、 濾過器として機能する。

[0027] 濾過器本体 2 0の内部構成は、 上記では、 濾材収容体である筒体 2 0 1 を 4本収納でき, 閉鎖された細長いジグザグ状の水路ができあ がる構成のもの として説明した。 この内部構成により、 被浄化水が濾材を通過する距離を長 く確保することができるとともに、 濾材の特定部分を水が選択的に流れるい わゆるチャネル現象を防ぎ、 濾材を有効に利用できると共に、 筐体を小型化 -薄型化することができる。 また、 濾材収容体を複数の筒体 2 0 1 に分けて ジグザグ状の細長い 1つの水路を形成しているから、 水路の上流、 中流、 下 \¥0 2020/175068 13 卩(:171? 2020 /004375

流のそれそれに適した濾材を区別して収容 し易い構成であり、 バクテリアの 繁殖を促す環境を構築しやすい構成でもある という利点がある。

しかし、 本発明としては、 濾過器本体の内部構成は、 特に上記のものに限 定されない。 たとえば、 筒体を 4本収納できる構成に限らず、 6本、 8本な ど、 偶数本収納できる構成であってもよい。 偶数本であれば、 上記の説明と 同様に、 濾過器本体の両端上部の開口部のうちの一方 を被浄化水の入り口に して他方の開口部を水の出口にして水流的に ジグザク状の細長い 1つの水路 を形成することが可能だからである。 また、 特に内部に区分けのない略直方 体の筐体に直接濾材を揷入して蓋をする構成 であってもよい。

[0028] (濾過器カバーの構成)

側面カバー 2 1 , 2 2は、 図 1 0に示すように、 濾過器本体 2 0の下部 ( 符号 2 0 0 3 で示す筒体収納部) を側面両側から、 挟み込むように覆うカバ —である。 図示するように、 據過器側面カバー 2 1 , 2 2の外面は、 平坦で あり、 内面は、 筒体収納部 2 0 0 3 の側面に沿った形である。 カバー 2 1 ,

2 2は、 それぞれ 4か所に設けられたフック 2 1 2 2チを互いに嵌合させ ることで固定される。 濾過器側面カバー 2 1 , 2 2の外面が平坦であるから 、 濾過ブロック 2を、 図 1〜図 4に示すように、 並列配置できる。 図示する 例では側面カバー 2 1 , 2 2は、 濾過器本体 2 0を両側から覆った際に濾過 器本体 2 0の底面が露出するような形状である。 そのほうが、 立てた際に安 定しやすいからであるが、 底面を露出させなくても良い。

[0029] 側面カバー 2 2は、 図 6に示すように、 水槽外掛けタイプとして使用した 際に水槽側となる面の側面カバーである。 側面カバー 2 2は、 濾過器本体 2 0の凸部 2 0 0〇1がある側の筒体収納部 2 0 0 3を覆うもので、 筒体収納部 2 0 0 3の中央下部の凸部 2 0 0 9と側面カバー 2 2下部の凹部が嵌合する ように構成されている。 側面カバー 2 2の外面が平坦であるから、 水槽外壁 に掛けた際に、 水槽外壁面と密着させることができる。

[0030] 上部カバー 2 3は、 濾過器本体 2 0の上部を、 両端に設けられた開口部 2

0 0 13 , 2 0 0〇を露出させるようにして、 上から全体的に覆うカバーであ \¥0 2020/175068 14 卩(:171? 2020 /004375

る。 上部カバー 2 3は、 濾過器本体 2 0の上部を覆うようにのせるだけで、 特にネジ等では固定されないから、 上部カバー 2 3のつけ外しが容易で、 濾 過器内部の様子を容易に見ることができる。 上部カバーがなくても濾過機能 を果たすことはできるが、 上部カバーを被せることによって、 濾過器本体 2 0の上部が汚れるのを防ぐことができる。

上部カバー 2 3の上面は、 この例では、 図示するように平坦であるが、 平 坦でなくてもよい。 上部カバー上面を平坦にすることで、 汚れても簡単に汚 れを拭き取ることができる。

[0031 ] 上部カバー 2 3の側面両側の下部中央には、 図 8に示すように、 カバー 2

3をかぶせた状態で濾過器本体 2 0の貫通孔 2 0 0 6に対応する位置に、 固 定具 5 1 と嵌合可能な、 篏合溝 2 3 6 が設けられている。 このように、 篏合 溝 2 3 6 が設けられているので、 濾過器本体 2 0を水槽外壁に固定しないと きであっても、 !_字形の固定具 5 1 を、 濾過器本体 2 0の貫通孔 2 0 0 6に 貫通させたままにしておくことができ (すなわち、 固定具 5 1の紛失を防ぐ ことができ) 、 この濾過器上部カバー 2 3を上から乗せただけで、 左右に動 かないという利点がある。

[0032] 濾過ブロック 2は、 図 1〜図 4 , 図 8に示すように、 濾過器本体 2 0に力 バー2 1〜 2 3を被せた状態で使用される。 図 8に示すように、 カバーをす ベて被せた状態で、 側面カバー 2 1の前面と上部カバー 2 3の側面とが一体 となった平坦な面になるように構成されてい る。 すなわち、 図 9に示すよう に、 上部カバー 2 3を外した状態では、 濾過器本体 2 0より側面カバー 2 1 が少し張り出している。 上部カバー 2 3を被せることで、 側面カバー 2 1の 前面と上部カバー 2 3の側面とが一体となって平坦な面になる。 したがって 、 カバー 2 1 , 2 2 , 2 3をすベて被せた状態の濾過ブロック 2は、 図示す るように、 略直方体形状となり、 濾過ブロック 2同士を並列配置しやすい構 成となっている。 ここで、 濾過ブロック 2の形状を、 直方体ではなく、 略直 方体といっているのは、 水槽外掛けできるように設けられた濾過器本 体の凸 部 2 0 0 が図示するように出ている分、 上部カバー 2 3の凸部 2 0 0〇^則 \¥0 2020/175068 15 卩(:171? 2020 /004375

(側面カバー 2 2側) が、 出ているからである。 ただし、 この凸部 2 0 0 の厚みは、 図 1 2に示すように、 水槽外壁の厚さ程度、 !_字形固定具 5 1の 厚さ程度であるから、 略直方体、 と表現したものである。

[0033] また、 カバー 2 1〜 2 3は、 不透明なもので構成されており、 濾過器本体

2 0が外部から見えない。 汚れた濾材や水が外部から見えないので、 美観を 損ねない。 また、 カバー 2 1〜 2 3には、 適宜、 色や模様を付してもよい。 例えばカバー 2 1〜 2 3に黒など暗い色を付した場合には、 図 1に示すように 水槽 丁の外壁面に取り付けて水槽水越しに観賞魚 を見た際に、 カバー 2 2 表面が鏡のようになるので、 より美しく魚を観賞することができる。 また、 カバー 2 1〜 2 3は、 透明で内部が見える、 いわゆるシースルータイプ (866 -士11「〇 11タイプ) であっても、 デザイン性が高く美観を損ねないものであれ ば良い。 なお、 上部カバー以外のカバーは、 側面カバー 2 1 , 2 2に分けず に、 一体化して底面まで覆い、 底面を平坦とした、 上端が開放された箱型形 状のカバー (下部カバー) にしてもよい。

[0034] 上述したように、 個々の濾過ブロック 2は、 その外形が、 略直方体である から、 濾過部全体の厚さを増す方向にも、 横幅を増す方向にも、 並列配置す ることができる。 少なくとも底面は平坦であるから、 十分な厚みを持たせて 安定させれば下置きできる。 略直方体であるが、 後述するように水槽外壁面 に取り付けられる構造を有しているから、 図 1 , 2に示すように、 水槽の外 側壁面に沿って並列配置することもできる。 図 3 , 4に示すように厚みを増 す方向にも並列配置しやすい形状となってい る。

[0035] 上記説明したように、 本実施形態によれば、 浄水装置 1の濾過部を、 厚さ を増す方向にも、 横幅を増す方向にも、 並列配置しやすい形状の濾過ブロッ ク 2として、 ブロック化しているので、 水槽外掛け、 下置きのいずれの構成 にも容易に組み替えることができる。

[0036] [水槽外掛けタイプとして用いる場合の構成 ·組み立て方 ·取り付け方] 次に、 水槽外掛けタイプとして用いる場合の浄水装 置 1の構成、 組み立て 方、 取り付け方について、 適宜説明する。 \¥0 2020/175068 16 卩(:171? 2020 /004375

水槽外掛けタイプとして用いる場合には、 まず、 2個の濾過ブロック 2八 , 2巳を、 図 1 , 図 2に示すように、 その長手方向を延長させるように、 そ の短手方向の側面同士が相対するように並列 配置し、 隣接する開口部同士、 すなわち、 濾過ブロック 2八の開口部 2 0 0〇と濾過ブロック 2巳の開口咅6

2 0 0 とを連通部 6 4で接続する。 これにより、 浄水装置 1の濾過部が出 来上がる。

[0037] 次に、 この濾過部、 すなわち、 連結された 2つの濾過ブロック 2八, 2巳 を、 水槽 丁の一外壁面 (図 1 における奥側) の上部の縁部の適宜な位置に 、 仮固定する。 濾過ブロック 2の固定方法としては、 図 1 2に示すように、 濾過ブロック 2の上部カバー 2 3を外した状態で、 濾過器本体 2 0の上部縁 部に沿って設けられた、 凸部 2 0 0 を、 水槽 丁の外壁上端縁部に密着さ せてのせて、 貫通孔 2 0 0 6に、 !_字形の固定具 5 1 を水槽 丁の外壁の内側 から差し込んで、 水槽外壁を挟み込むようにしてネジ 5 9で固定する方法が 挙げられる。 上部カバー 2 3は、 本固定した後に、 最後にのせればよい。

[0038] 次に、 水槽外壁上部 (縁部) の適宜な位置に、 すなわちポンプ 3の吐出口

3〇と濾過ブロック 2八の一方の開口部 2 0 0匕とを繫ぐ連通部 6 3が届く 位置に、 ポンプ 3を水槽外壁に固定するための板状の固定具 4を、 フック 4 干が設けられた面が水槽と反対側になるよう に水槽外壁にのせ、 固定具 4に 設けられた貫通孔に、 反対側から!-字形の固定具 5 2を貫通させることによ って、 水槽外壁を挟み込み、 仮固定する。 そして、 ポンプ 3を、 ポンプ固定 具 4の 4か所に設けられたフック 4干に掛け、 ポンプ 3の吐出口 3〇と濾過 ブロック 2八の一方の開口部 2 0 0 13とを連通部 6 3で接続する。 連通部 6 3で接続できたら、 ポンプ固定具 4をネジ 5 9で本固定する。 なお、 ポンプ 固定具 4の裏面 (水槽側) には、 図 1 6の 4 IIに示すように、 ポンプの振動 を吸収または低減できる素材、 例えば、 ウレタン, スポンジ, ゲル等を、 複 数個所に適宜貼付しおくとよい。 そうすることで、 ポンプの振動が水槽に伝 わるのを和らげることができる。 以上により、 水槽外掛けタイプとして用い る場合の、 水槽外掛け部分が取り付けられ固定されたこ とになる。 \¥0 2020/175068 17 卩(:171? 2020 /004375

[0039] 次に、 ストレーナ 7 0とポンプ 3の吸水口 3匕とを連通部 6 2で接続し、 ストレーナ 7 0と連通部 6 2の一部分を、 水槽内側に垂らすように入れる。 これで、 取水側の配管が出来上がる。 最後に、 濾過ブロック 2巳の未だ接続 されていない開口部 (2 0 0〇) とシャワーパイプ 7 1 とを連通部 6 5で接 続し、 シャワーパイプ 7 1 を水槽外壁の内側に入れ、 図 1 , 図 2 , 図 6に示 すように、 例えば吸盤 7 9を用いてシャワーパイプ 7 1 を水槽外壁の内側面 に固定する。

[0040] 以上のようにして、 図 1 , 図 2に示すような、 外形的にも水路的にも相互 に濾過ブロックが接続された、 水槽外掛けタイプの浄水装置 1が組み上がり 、 取り付けが完了する。

このように、 水槽外掛けタイプとして用いる場合には、 複数個の濾過ブロ ック 2を、 濾過部全体が薄型になるように並べ変え、 水槽の奥側外壁面に沿 って設置できる。 したがって、 水槽内部に観賞魚を入れた際、 水槽の手前側 は何もない状態となるので、 視界の妨げとなるものがなく、 存分に観賞魚を 観ることができる。

[0041 ] [下置きタイプとして用いる場合の構成 ·組み立て方 ·取り付け方]

次に、 下置きタイプとして用いる場合の一実施形態 としての浄水装置 1の 構成、 組み立て方、 取り付け方について、 順に説明する。

図 3は、 本発明に係る一実施形態である浄水装置 1 を下置きタイプとして 用いる際の、 水槽外部に設置する部分の構成を、 ポンプ側から見た斜視図で あり、 図 4は、 図 3と反対側 (ポンプがない側) から見た斜視図である。 図 5は、 下置きタイプとして用いる際の、 水槽内部に設置する部分の構成を示 したものである。

[0042] 下置きタイプとして用いる場合には、 図 3 , 図 4に示すように、 2個の濾 過ブロック 2八, 2巳を、 その短手方向を延長させるように、 その長手方向 の側面同士を相対させて並列配置する。 すなわち、 浄水装置 1の下置き部分 が全体として厚型になるように (厚みが増すように) 配列し連結する。 濾過 ブロック 2八と 2巳とは、 連結板 8 1 , 8 2をそれぞれネジ止めすることで \¥0 2020/175068 18 卩(:171? 2020 /004375

固定される。 濾過ブロック 2八の水槽外掛け可能な凸部 2 0 0 のある面 ( 図 3の右側) から見て左側が、 連結板 8 1 をネジ止めすることで固定するこ とができる。 図 7の例の連結板 8 1 には、 ボンプを取り付けることが可能な フック 8 1 干が 4か所に設けられている。 このフック 8 1 干にポンプ 3を掛 けることで、 ポンプ 3が連結板 8 1 に固定される。 反対側の面は、 図 4に示 すように、 連結板 8 2をネジ止めすることで固定される。 連結板 8 2の表面 は、 図示するように、 この例では、 何もない平面である。

[0043] なお、 ポンプ 3の取り付け方の他の例として、 図 1 7〜図 1 9に示すよう に、 連結板 8 1 にはフックを設けずに、 ポンプ固定具 4の上部を掛けられる ような凹部を連結板 8 1の上部に設け、 この (上部に凹部のある) 態様の連 結板 8 1 と、 フック 4干が設けられたボンプ固定具 4とを組み合わせて、 ポ ンプを固定しても良い。 この態様の連結板 8 1 には、 図 1 8及び図 1 9に示 すように、 粘弾性材, 耐震ゲルなどの粘着性のある振動吸収材 8 1 3を複数 個所に貼り付けておくことが好ましい。 この態様の場合のポンプ固定具 4の 裏面には図 1 6の 4 1 * 1に示すようなものは必要ない (図 1 7参照) 。 このよ うな構成とすることで、 2個の濾過ブロック 2八, 2巳及びポンプ 3を固定 できるとともに、 ポンプの振動による騒音を低減することがで きる。 この態 様の連結板 8 1の上部に設ける凹部は、 ポンプ固定具 4上部 (凸部) の幅よ りも少し広めの幅となるようにし、 設置する際には、 ポンプ固定具 4が連結 板 8 1 に直接触れないようにすることが好ましい。 ボンプの振動が連結板 8 1 を通じて濾過器カバーに伝わるのを防ぎ、 結果としてポンプの振動音を抑 制するためである。

[0044] 図 3 , 図 5に示すように、 ストレーナ 7 0とポンプ 3の吸水口 3匕を連通 部 6 2で接続し、 ポンプ 3の吐出口 3〇と濾過ブロック 2八の一方の開口部 2 0 0匕とを連通部 6 3で接続し、 濾過ブロック 2 の他方の開口部 2 0 0 〇と濾過ブロック 2巳の開口部 2 0 0〇とを連通部 6 4で接続し、 濾過ブロ ック 2巳の開口部 2 0 0 13とシャワーパイプ 7 1 とを連結部 6 5で接続する \¥0 2020/175068 19 卩(:171? 2020 /004375

このように、 下置きタイプとして用いる場合には、 複数個の濾過ブロック 2を、 全体が厚型になるように並べ変えることがで きるので、 浄水装置 1が 横転せず、 安定配置できる。

水槽内部に設置する部分の構成は、 図 5に示すように、 基本的に水槽外掛 けタイプの場合と同様であるので、 説明を省略する。

[0045] (浄水装置としての機能的構成)

次に、 主に図 6 , 図 7 , 図 1 2を参照して、 本発明の一実施形態である浄 水装置 1の、 浄水装置として機能するための接続構成と被 浄化水の流れを簡 単に説明する。

以下の説明では、 被浄化水の上流から下流への流れに沿って、 説明する。 便宜上、 ポンプ 3に近い側、 すなわち被浄化水の流路の上流側のものを第 1 の濾過ブロックとも呼び、 その隣、 下流側のものを第 2の濾過ブロックとも 呼ぶことにする。

[0046] 図示するように、 ストレーナ 7 0とポンプ 3とは、 連通部 6 2で接続され ている。 ポンプ 3と第 1の濾過ブロック 2八とは、 連通部 6 3で接続されて いる。 第 1の濾過ブロック 2八と第 2の濾過ブロック 2巳とは、 連通部 6 4 で接続されている。 第 2の濾過ブロック 2とシャワーパイプ 7 1 とは連通部 6 5で接続されている。 シャワーパイプ 7 1は、 吸盤 7 9で水槽 丁の内側 に固定されている。 すなわち、 少なくとも、 ストレーナ 7 0とシャワーパイ プ 7 1は、 図示するように、 水槽内に置かれる。

[0047] 浄水装置 1は、 図 1 , 図 2 , 図 6に示すように水槽外掛けタイプとして用 いる場合であっても、 図 3 , 図 4 , 図 5 , 図 7に示すように下置きタイプと して用いる場合であっても、 開口部 2 0 0 1〇, 2 0 0〇の接続のされ方が異 なるものの、 基本的には、 上述のように接続されている。 したがって、 水槽 内の被浄化水は、 図 1 4に示すように、 水槽内部に設けられたストレーナ 7 0から取水され、 連通部 6 2の内部を通って、 水槽外部に設けられたポンプ 3、 連通部 6 3、 第 1の濾過ブロック、 連通部 6 4、 第 2の濾過ブロック、 と順に流れて浄化され、 連通部 6 5を通って、 水槽内部に設けられたシャワ \¥0 2020/175068 20 卩(:171? 2020 /004375

—パイプ 7 1から流出されて、 浄化水が水槽内に戻る。

[0048] 本実施形態は、 上記のような構成を採っているので、 本発明によれば、 下 置きタイプ、 水槽外掛けタイプのいずれのタイプとしても 簡単に組み立てら れ、 美観も損ねない、 観賞魚水槽に用いられる浄水装置を提供する ことがで きる。

[0049] なお、 実際に浄水装置として機能するためには、 濾材を含めた濾過器本体 内部の構成と、 そこに繁殖するバクテリアが、 非常に重要である。 これらに ついては、 特許文献 1〜 3にも詳しく説明されているが、 ここで説明を補足 する。 上記説明した構成の濾過器本体 2 0を、 水槽外掛けタイプの場合は図 6 , 下置きタイプの場合は図 7に記載のように、 2つ接続すると、 濾材収容 体である筒体 2 0 1が 8本ほど水路的に接続されることとなる。 この 8本の 濾材収容体の用い方は、 特に限定されないが、 例えば、 水路の上流側の 1本 を 「物理濾過部」 とし、 最下流の 1本を 「嫌気性バクテリアによる生物濾過 部」 とし、 中間の 6本を 「好気性バクテリアによる生物濾過部」 とする運用 が想定される。 物理濾過部とするには、 物理濾過に適した濾材を収容すれば よい。 「好気性バクテリアによる生物濾過部」 とするには、 好気性バクテリ アの繁殖を促進する栄養源となる濾材を収容 すればよい。 たとえば、 通水性 が確保でき、 かつ表面積の大きい、 多数の多孔質リングが挙げられる。 「嫌 気性バクテリアによる生物濾過部」 とするには、 嫌気性バクテリアを繁殖さ せることができる栄養源となる濾材、 すなわち、 有機炭素製剤を収容すれば よい。 有機炭素製剤は、 たとえば、 非水溶性の有機性プラスチックから構成 される。

このように濾材を工夫して運用することで、 閉鎖された細長いジグザグ状 の水路の入り口側 (最上流側) で物理濾過させた後、 好気性バクテリアを繁 殖させて硝化作用を行わせ、 好気性パクテリアによって酸素がほぼ消費さ れ た後段に、 嫌気性バクテリアを繁殖させることができ、 同一水路内で定量の 水を継続的に流し続けながら硝化 ·脱窒作用を連続的に行わせるようにする ことができる。 そうすることで、 水替え不要な浄水装置の提供も可能となる \¥0 2020/175068 21 卩(:17 2020 /004375

[0050] [他の実施形態]

次に、 上記説明した濾過器本体 2 0を複数個配列して浄水装置, 濾過ブロ ックを構成する場合の他の実施形態について 、 図 1 5を参照して、 説明する 図 1 5に示すように、 この実施形態によれば、 上端が開口された下部カバ — 2 4の中に、 複数個 (図示の例では 3個であるが 3個に限定されない) の 濾過器本体 2 0が、 それぞれの開口部 2 0 0匕, 2 0 0〇を上に向けて立て て、 厚みを増やす方向に並べた状態で、 まとめて収容されている。 先に説明 した実施形態では、 濾過器本体 2 0とカバー 2 1〜 2 3が 1対 1だったのに 対して、 この実施形態では 1対複数である点が異なる。 この相違に伴い、 水 の出し入れ口となる開口部 2 0 0 1〇, 2 0 0〇を、 他の濾過器本体 2 0やポ ンプ等の外部と水路的につなぐ連通部の長さ , 形状, 接続の仕方が変わって くる。 1つの下部カバー 2 4に入れる濾過器本体 2 0の個数が多くなれば、 それに伴って、 1濾過ブロック内で用いる連通部の数も増え くる。 そのよ うな相違があっても、 外から見てひとまとまりの濾過ブロックが、 ブロック 内で複数の濾過器本体が水路的に接続され、 ポンプ, ストレーナ, シャワー パイプ等の外部とも接続されれば、 浄水装置として機能する。 浄水装置とし ての被浄化水の基本的な流れについては、 図 1 4に示したものと同様である 。 そうなるように、 適宜、 連通部の長さ, 形状, 材質等を工夫して接続すれ ばよいという点では、 先に説明した実施形態と何ら変わらない。 なお、 図 1 5の例では、 上部カバーを設けていないが、 複数の濾過器本体 2 0の上面を まとめて覆うための上部カバーを設けてもよ い。 その場合、 4以上ある開口 部 2 0 0 または 2 0 0〇のうち、 濾過ブロックの外部と接続するための取 水口/吐水口となる開口部 2つを露出させておける形状の上部カバーと る

[0051 ] この実施形態によれば、 複数個の濾過器本体 2 0を厚みが増す方向に並列 配置して 1個の濾過器カバーを設けて濾過ブロックと ているので、 濾過ブ \¥0 2020/175068 22 卩(:171? 2020 /004375

ロック 1つだけでも下置きした場合に安定する。 したがって、 濾過ブロック 1つだけをポンプ, ストレーナ, シャワーパイプと接続して下置きタイプの 浄水装置としても良い。 もちろん、 濾過ブロックを複数つなげてポンプ, ス トレーナ, シャワーパイプと接続して浄水装置としても 良い。

[0052] 1つの濾過ブロック内に入れる濾過器本体 2 0の個数が増えていけば、 厚 み, 重量が増して、 水槽外掛けタイプとしては適さない構造にな ってしまう が、 逆に、 下置きタイプとして運用するのであれば、 厚み, 重量が増しても 、 さほど問題とならない。 むしろ、 下置きタイプとして固定するのであれば 、 複数個の濾過器本体に対して 1個の濾過器カバーを設けたほうが、 濾過器 本体 1個に対して 1個のカバーという組み合わせのブロックを 数個作って 接続する構成 (図 3 , 図 4 , 図 7参照) よりも、 濾過ブロック若しくは浄水 装置を提供するのが容易であるという利点が ある。 また、 図 1 5に示す通り 、 複数個の濾過器本体 2 0を厚みが増す方向に並列配置すると、 凸部 2 0 0 の中央に設けられた貫通孔 2 0 0 6同士が互いに実質同一直線上になる。 したがって、 このように配列した場合、 貫通孔 2 0 0 6にあらかじめ揷入し てある!-字形の固定具 5 1 を外して、 一直線上に並んだ複数の貫通孔 2 0 0 ㊀を通すのに十分な長さの棒 1本を、 これら(一直線上に並んだ複数)の貫通孔 2 0 0 6 に揷入して、 貫通孔同士を連結しても良い (図示せず) 。

[0053] 以上、 本発明の複数の実施形態について説明したが 、 上記説明した実施形 態は、 例示に過ぎず、 本発明の技術的範囲を限定するものではない 。 本発明 はその他の様々な実施形態を取ることが可能 であり、 さらに、 本発明の要旨 を逸脱しない範囲で、 省略や置換等種々の変更を行うことができる 。 これら 実施形態やその変形は、 本明細書等に記載された発明の範囲や要旨に 含まれ るとともに、 特許請求の範囲に記載された発明とその均等 の範囲に含まれる

[0054] たとえば、 上記実施形態の図面及び説明では、 一般に 6 0型と呼ばれてい る幅 6 0〇 の角型水槽の例として、 濾過ブロックを 2個接続する構成で説 明したが、 本発明は、 その他のサイズの水槽にも適用できるし、 接続する濾 \¥0 2020/175068 23 卩(:171? 2020 /004375

過ブロックの数は、 2個に限定されない。 たとえば、 対象となる水槽の大き さや、 被浄化水の容量、 中に入れる魚の種類や数等に応じて必要とさ れる濾 材の量に合わせて、 濾過ブロックの数を 3個, 4個, 5個, 6個など、 適宜 変更してもよい。 1個の濾過ブロックの濾過能力が同じであれ 、 濾過ブロ ックの数を増やすことにより、 濾過能力を向上させることができる。

[0055] したがって、 たとえば、 当初は図 1 に示すように濾過ブロック 2個を接続 する構成で運用を始め、 その後、 魚を増やすなどの理由により、 水槽サイズ はそのままで濾過能力を増大させる必要が生 じた際や、 より大きな水槽に浄 水装置を移し替える必要が生じた際には、 今まで運用していた濾過ブロック はそのまま運用し続け、 さらに新たな濾過ブロックを追加接続するこ とで、 容易に濾過能力を向上させることができると いう利点がある。 この際、 例え ば、 物理濾過部 1本, 好気性バクテリアによる生物濾過部 6本, 嫌気性パク テリアによる生物濾過部 1本で、 上流側からこの順番になるように濾過部を 構成していた場合、 新規設置の濾過ブロックは、 すでに運用していた 2個の 濾過ブロックの中間に揷入して好気性/ クテリアによる生物濾過部とし、 最 下流の嫌気性バクテリアによる生物濾過部と していた筒体の 1本上流側の筒 体 (好気性バクテリアによる生物濾過部であっ た場所) を取り出して、 嫌気 性バクテリアによる生物濾過部を 1本増やす。 このように運用することで、 せっかく育ったバクテリアを無駄にせずに、 容易に濾過能力を向上させるこ とができるという利点がある。

[0056] すなわち、 水槽に実際に観賞魚や水草等を導入して、 水槽の運用を始めた 後に、 濾過機能を増強する必要性を感じた際には、 必要に応じて濾過ブロッ クを追加すればよいので、 無理なく無駄なく濾過機能を増強していける 、 と いう利点がある。 また、 何らかの事情があって、 水槽をリセッ トする必要が 生じたとき、 バクテリアの育った濾過ブロックがあれば、 水槽のリセッ トが 容易であるという利点もある。 バクテリアの育った濾過部は、 愛好家にとっ ては宝物であり、 容易に取り換えることができないものだから である。

[0057] 上記実施形態では、 濾過ブロックの形状を、 略直方体として説明した。 こ \¥0 2020/175068 24 卩(:171? 2020 /004375

れは、 略直方体のほうが、 濾過ブロックを縦横に組み合わせやすいから であ る。 また、 設置対象となる水槽外壁面が平坦であれば、 略直方体のほうが水 槽外壁面に沿って配置しやすいからである。

[0058] また、 上記実施形態では、 濾過器の側面カバー 2 1 , 2 2の表面が平坦で あると説明したが、 平坦にせずに、 たとえば、 濾過器本体 2 0の側面の外形 、 すなわち筒型 4本をつなげた形状の筐体側面の外形に合わ て波形形状の 側面カバーにしてもよい。 その場合であっても、 濾過ブロックの外形は、 全 体としては、 略直方体といっても差し支えないと考える。

[0059] また、 濾過器本体 2 0の形状は、 上記実施形態で説明したように、 濾材力 —トリッジでもある筒体 4本を収容でき、 ジグザグ状の水路を形成できるよ うな構成とすれば、 細長く閉鎖された水路をコンパクトな外形に できるとい う利点があるが、 特にこれに限定されない。 たとえば、 1つの濾過器本体の 内部に収容可能な濾材収納用筒体の本数とし ては、 2本、 4本、 6本などの 偶数本であれば、 上記実施形態での説明のように、 水の入口 ·出口となる開 口部を上部両端に設けることが可能であるが 、 1本、 3本、 5本などの奇数 本であって構わない。 筒体奇数本で 1つの濾過器本体とする場合には、 一方 の開口部が上部に、 他方の開口部が下部に位置する構成となる。 そのため、 開口部を露出させるように覆う形状のカバー にするためには、 力/ 一の構造 が若干複雑になり、 設置する際の連通部 (パイプ) の取り回しも若干扱いに くくはなるが、 そのように構成することは可能である。 いずれにしても、 被 浄化水の入口 ·出口となる開口部を露出させて、 濾過ブロック同士が互いに 外形的にも水路的にも接続可能となるような 構成であればよい。

すなわち、 濾材を収納する複数の筒体が何本であっても 、 その筒体を、 门 番目の筒体の出口が门 + 1番目の筒体の入り口に水路的に接続される うに 、 かつ、 個々の筒体が鉛直方向になるように、 並べて収納できる構成の濾過 ブロックとすればよい。 その濾過ブロックを複数並べ、 1·!番目の前記濾過ブ ロックの出口が + 1番目の前記濾過ブロックの入り口に水路的 接続され ることで、 複数の濾過ブロックに収納される複数の筒体 すべてが水路的に直 \¥0 2020/175068 25 卩(:171? 2020 /004375

列に接続されてなる浄水装置であって、 複数の濾過ブロックがその長さが増 す方向に直線状に配列される第 1のレイアウトと、 複数の濾過ブロックがそ の厚みが増す方向に配列される第 2のレイアウトとが組み替え可能に構成さ れることを特徴とする浄水装置であればよい 。

産業上の利用可能性

[0060] 上記構成を採っているので、 本発明によれば、 下置きタイプ、 水槽外掛け タイプのいずれのタイプとしても簡単に組み 立てられ、 美観も損ねない、 浄 水装置及び濾過ブロックを提供することがで きる。 浄水装置の運用を始めて から、 濾過ブロックを追加接続していくことが容易 であり、 実情に合わせて 濾過能力を増強することができる。

[0061 ] 上記説明では、 観賞魚用水槽として説明したが、 これに限られず、 養殖魚 用水槽や、 汚水処理施設に適用しても良い。 地球上では、 一般生活排水、 エ 業廃水、 家畜のし尿、 空気中の大気汚染物質が含まれる雨や雪、 農薬による 地下水の汚染等、 様々な要因により、 汚水が生じている。 本発明による浄水 装置及び濾過ブロックを用いることで、 これらの汚水を浄化し、 地球環境を 改善していく一助となる。 その意味で、 産業上の利用可能性は広い。 濾過器 本体及び濾過ブロックの大きさ, 中に入れる濾材の種類等は、 被浄化水の容 量や水質、 設置対象の大きさ等に合わせて、 適宜設定することができる。 符号の説明

[0062] 1 浄水装置

2 濾過ブロック

2 0 · · ·濾過器本体

2 1 · · ·濾過器側面カバー八

2 2 · · ·濾過器側面カバー巳

2 3 · · ·濾過器上部カバー

3 ポンプ

3 3 ポンプ本体, 3 13 ポンプ吸水口, 3〇 ポンプ吐出口

4 ポンプを固定するための固定具 \¥02020/175068 26 卩(:171? 2020 /004375

5 1 · · 濾過ブロック 2を水槽外壁に固定するための固定具 (I -字形ス トッパ) 。

52 · · 水槽外掛けタイプとして使用する際に、 ポンプを水槽外壁に固 定するための固定具 (I -字形ストッパ) 。

59 · · 濾過ブロックを水槽外壁に固定するための固 定具 (ネジ)

62 · · ストレーナとポンプを繫ぐ連通部

63 · ポンプと濾過器第 1 ブロックを繫ぐ連通部

64 · 第 1の濾過ブロックと第 2の濾過ブロックを繫ぐ連通部

65 · 第 2の濾過ブロックとシャワーパイプを繫ぐ連 部

70 · · ストレーナ

7 1 · · ·シャワーパイプ

79 · · シャワーパイプを水槽外壁に固定するための 固定具 (吸盤)

81 · · 濾過ブロック同士を連結する連結板 (ポンプ固定用)

82 · · 濾過ブロック同士を連結する連結板

89 · · 連結板を濾過ブロックに固定するための固定 具 (ネジ) 200 · · ·濾過器本体の筐体

20〇 3 · · ·筒体収納部

20013, 200〇 · - 連通部に接続される開口部

200 濾過器本体の筐体上部に設けられた凸部

2006 - - -固定具 5 1が揷入される貫通孔

2009 濾過器本体の筐体下部に設けられた凸部

201 · · ·筒体

202 · · ·筒体下部

203 · · ·筒体上部

204 · · ·濾過器本体の蓋

丁 · · ·水槽