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Patent Searching and Data


Title:
WATER STOP STRUCTURE FOR WIRE HARNESS
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/139220
Kind Code:
A1
Abstract:
A water stop structure for a wire harness, wherein, when an electronic controlling unit and a device are interconnected by a wire harness, water is prevented from passing through between electric wire elements which form the wire harness and entering the inside of the electronic controlling unit. In the water stop structure, a wire harness is divided into sections in a direction of wiring, and terminals are connected to ends of the electric wires of the divided wire harness. The terminals are attached to first and second connectors. The water stop structure has a relay connector having first and second connector fitting sections with a partition wall provided in between, and the first and second connectors are fitted in the first and second connector fitting sections. Relay terminals are provided in the partition wall of the relay connector so as to penetrate through the partition wall, and electric contact sections at opposite ends of the relay terminals are made to protrude to the first and second connector fitting sections. A water stop agent is placed at that portion of either or both of the first and second connector fitting sections which is in contact with the partition wall, and those portions of the relay terminals which exclude the electric contact sections are embedded in the water stop agent.

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WO/2023/214498WIRE HARNESS
JP6222025Connector
JP6024611Connector
Inventors:
ARAI MASARU (JP)
SAWAMURA NAOHITO (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/054644
Publication Date:
November 19, 2009
Filing Date:
March 11, 2009
Export Citation:
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Assignee:
SUMITOMO WIRING SYSTEMS (JP)
ARAI MASARU (JP)
SAWAMURA NAOHITO (JP)
International Classes:
H01R13/52; B60R16/02; H01B7/00; H01B7/282; H01R31/06
Foreign References:
JPH11111382A1999-04-23
JP2000040551A2000-02-08
JP2006031961A2006-02-02
JP2005166293A2005-06-23
JP2001085101A2001-03-30
JP2004146181A2004-05-20
JP2004146181A2004-05-20
Other References:
See also references of EP 2278666A4
Attorney, Agent or Firm:
OWADA, KAZUMI (JP)
Kazumi Owada (JP)
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Claims:
 自動車または二輪車に搭載される電子制御ユニットと機器とを接続するワイヤハーネスの止水構造であって、
 前記ワイヤハーネスを配線方向で分割し、該分割したワイヤハーネスの電線の両端末にそれぞれ端子を接続し、これらの端子をそれぞれ第一、第二コネクタに取り付ける一方、
 前記第一、第二コネクタと嵌合する第一、第二コネクタ嵌合部を仕切壁部を介して備えた中継コネクタを設け、
 前記中継コネクタの仕切壁部に中継端子を貫通し、各中継端子の両端の電気接触部を前記第一、第二コネクタ嵌合部に突出し、
 前記第一、第二コネクタ嵌合部のいずれか一方または両方の前記仕切壁部に接した部分、あるいは該仕切壁内に設けた空隙に止水剤を充填し、前記中継端子の電気接触部を除く部分を前記止水剤中に埋設していることを特徴とするワイヤハーネスの止水構造。
 自動車または二輪車に搭載される電子制御ユニットと機器とを接続するワイヤハーネスの止水構造であって、
 前記ワイヤハーネスを配線方向で分割し、該分割したワイヤハーネスの電線の両端末にそれぞれ端子を接続し、これらの端子をそれぞれ第一、第二コネクタに取り付ける一方、
 前記第一、第二コネクタと嵌合する第一、第二コネクタ嵌合部を仕切壁部を介して備えた中継コネクタを設け、
 前記中継コネクタの仕切壁部に中継端子を貫通し、各中継端子の両端の電気接触部を前記第一、第二コネクタ嵌合部に突出し、前記仕切壁を貫通する部分の前記中継端子に予め止水剤を塗布して該仕切壁中に埋設していることを特徴とするワイヤハーネスの止水構造。
 前記中継コネクタに取り付ける中継端子は、両端にオス端子部からなる電気接触部を設けた細長な平板形状とし、前記分断した両側の電線端末にはメス端子を接続して前記第一、第二コネクタに挿入係止し、または、
 前記中継端子は、一端にオス端子部、他端にメス端子部を設け、前記第一、第二コネクタに挿入係止する前記電線端末には前記オス端子部と嵌合するメス端子部、前記メス端子部と嵌合するオス端子部を設けている請求項1または請求項2に記載のワイヤハーネスの止水構造。
 自動車または二輪車に搭載される電子制御ユニットと機器とを接続するワイヤハーネスの止水構造であって、
 前記ワイヤハーネスに防水コネクタを介在させる分割部を設け、該分割されたワイヤハーネスの電線の両端末にそれぞれ互いに嵌合する電気接触部を有する端子を圧着接続すると共に、これらの端子をそれぞれ挿入係止する第一、第二コネクタを設け、
 前記第一、第二コネクタのいずれか一方または両方に止水剤を充填し、端子の電気接触部を除く電線圧着部を前記止水剤中に埋設していることを特徴とするワイヤハーネスの止水構造。
 自動車または二輪車に搭載される電子制御ユニットに接続されるワイヤハーネスの止水構造であって、
 前記電子制御ユニットのハウジングに形成されたコネクタ接続口に嵌合して、前記ハウジング内のコネクタと接続する中継コネクタを設け、
 前記中継コネクタは前記コネクタを嵌合する第一コネクタ嵌合部と、前記ワイヤハーネス端末に接続したワイヤハーネス側コネクタを嵌合する第二コネクタ嵌合部とを仕切壁部を設けて区切り、
 前記中継コネクタの仕切壁部に中継端子を貫通し、各中継端子の両端の電気接触部を前記第一、第二コネクタ嵌合部に突出すると共に、前記第一、第二コネクタ嵌合部のいずれか一方または両方の前記仕切壁部に接した部分に止水剤を充填し、前記中継端子の電気接触部を除く部分を前記止水剤中に埋設していることを特徴とするワイヤハーネスの止水構造。
 前記中継コネクタに取り付ける中継端子は、前記第一コネクタ嵌合部に突出する一端をメス端子部、前記第二コネクタ嵌合部に突出する他端をオス端子部とし、
 前記電子制御ユニット内のコネクタは基板実装コネクタであり、該基板実装コネクタ内のオス端子部を前記メス端子部と嵌合し、前記ワイヤハーネス側コネクタ内のメス端子部を前記オス端子部と嵌合している請求項5に記載のワイヤハーネスの止水構造。
 前記中継コネクタは、前記第一コネクタ嵌合部の上下壁より第二コネクタ嵌合部の上下壁を段状に突出させて前記第二コネクタ嵌合部の断面積を第一コネクタ嵌合部より大とし、前記第二コネクタ嵌合部に前記仕切壁を設けると共に、該仕切壁に接する第二コネクタ嵌合部に前記止水剤を充填し、かつ、
 前記第一コネクタ嵌合部は前記電子制御ユニットのハウジング内に突出させると共に、
 第二コネクタ嵌合部はハウジング外に突出させている請求項5または請求項6に記載のワイヤハーネスの止水構造。
 前記止水剤はゲル状封止剤または液状ポッティング封止剤からなり、前記第一コネクタまたは第二コネクタのハウジング内、または前記中継コネクタ内の端子取付領域に充填して硬化している請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載のワイヤハーネスの止水構造。
 前記電子制御ユニットは、エンジン制御ユニット、燃料噴射制御ユニット、ABS制御ユニット、エアバック制御ユニット、走行安全制御ユニット、車両レーダー制御ユニット、暗視カメラ制御ユニットから選択される1種以上であり、
 前記電子制御ユニットと接続する前記機器は、
 電子制御ユニットで制御されるライト、ウオッシャ、ドアロック、防盗用ホーン、スタータから選択される1種以上の被制御機器、
 前記電子制御ユニットに情報を送信するO 2 センサ、スピードセンサ、ノックセンサ等からなるセンサおよび/または他の電子制御ユニットからなる情報送信機器、
 さらに、電気接続箱のヒューズ、リレー、コネクタ、接地部材から選択される1種以上の電気部品である請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載のワイヤハーネスの止水構造。
Description:
ワイヤハーネスの止水構造

 本発明はワイヤハーネスの止水構造に関 、詳しくは、電子制御ユニットと機器とを イヤハーネスを介して接続した際、ワイヤ ーネスを構成する電線の素線間を通って水 電子制御ユニット内に浸入するのを防止す ものである。

 自動車や二輪車には、高性能化に伴って種 の電子制御ユニットが搭載されている。電 制御ユニットは、O 2 センサやスピードセンサ、ノックセンサなど 各種センサからの検出信号に基づいて、イン ジェクタや点火コイル装置など様々な機器の 制御を行っており、電子制御ユニットは前記 センサや被制御機器、電気部品等の各機器と ワイヤハーネスによって接続されている。
 また、ワイヤハーネスの長さやその配索経 等によっては、図14に示すようにワイヤハ ネスW/Hを、電子制御ユニット3に接続させる ニット側ワイヤハーネスW/H-1と、機器4に接 させる機器側ワイヤハーネスW/H-2とに分割 、ユニット側ワイヤハーネスW/H-1の端末に取 り付けたコネクタ1と機器側ワイヤハーネスW/ H-2の端末に取り付けたコネクタ2とを嵌合さ ることにより、電子制御ユニット3と機器4と を電気接続している場合も多い。
 電子制御ユニット3と機器4との間に設けら るワイヤハーネスW/Hは、雨水等のかかりや い被水領域を通って配索される場合が多い め、電子制御ユニット3の内部に水が浸入し いようにすることが重要である。

 一方、本出願人は、ワイヤハーネスの端 に取り付けるコネクタとして、例えば、特 2004-146181号公報(特許文献1)に示されるよう 防水コネクタ5を提案している。防水コネク 5は、図15に示すように、ハウジングの背面 に防水ゴム栓6を密着状態で装着しており、 このような防水コネクタ5を、例えば、前記 割したワイヤハーネスW/H-1、W/H-2の端末のコ クタ1、2として用いることにより、コネク 1、2の外部から内部への水の浸入を防止する ことは可能である。

 しかし、電子制御ユニットに接続される イヤハーネス、また、図14のようにワイヤ ーネスW/Hが分割されているような場合も、 器側ワイヤハーネスW/H-2の電線の絶縁被覆部 が損傷し、該被覆部の一部が剥ぎ取られたり 、ひびが電線の素線部にまで達したりしてい るときには、該損傷部分から雨水等が電線の 素線部に浸入する場合がある。このような場 合、素線部に浸入した水が毛細管現象により 素線間を浸透していき、接続端子部を経由し て電子制御ユニット内にまで浸入してしまう おそれがある。

特開2004-146181号公報

 本発明は前記問題に鑑みてなされたもの あり、電子制御ユニットと機器に接続され ワイヤハーネス、また、電子制御ユニット 接続するワイヤハーネスを配線方向で分割 、分割したワイヤハーネスの端末同士を接 している場合に、分割した一方のワイヤハ ネスの電線素線部に浸入し該素線間を浸透 てきた水が、分割した他方のワイヤハーネ の電線素線間に浸入するのを防止し、最終 に前記水が電子制御ユニット内に浸入する を防止することを課題としている。

 前記課題を解決するため、第一の発明は、 動車または二輪車に搭載される電子制御ユ ットと機器とを接続するワイヤハーネスの 水構造であって、
 前記ワイヤハーネスを配線方向で分割し、 分割したワイヤハーネスの電線の両端末に れぞれ端子を接続し、これらの端子をそれ れ第一、第二コネクタに取り付ける一方、
 前記第一、第二コネクタと嵌合する第一、 二コネクタ嵌合部を仕切壁部を介して備え 中継コネクタを設け、
 前記中継コネクタの仕切壁部に中継端子を 通し、各中継端子の両端の電気接触部を前 第一、第二コネクタ嵌合部に突出し、
 前記第一、第二コネクタ嵌合部のいずれか 方または両方の前記仕切壁部に接した部分 あるいは該仕切壁内に設けた空隙に止水剤 充填し、前記中継端子の電気接触部を除く 分を前記止水剤中に埋設していることを特 とするワイヤハーネスの止水構造からなる

 第二の発明は、自動車または二輪車に搭載 れる電子制御ユニットと機器とを接続する イヤハーネスの止水構造であって、
 前記ワイヤハーネスを配線方向で分割し、 分割したワイヤハーネスの電線の両端末に れぞれ端子を接続し、これらの端子をそれ れ第一、第二コネクタに取り付ける一方、
 前記第一、第二コネクタと嵌合する第一、 二コネクタ嵌合部を仕切壁部を介して備え 中継コネクタを設け、
 前記中継コネクタの仕切壁部に中継端子を 通し、各中継端子の両端の電気接触部を前 第一、第二コネクタ嵌合部に突出し、前記 切壁を貫通する部分の前記中継端子に予め 水剤を塗布して該仕切壁中に埋設している とを特徴とするワイヤハーネスの止水構造 らなる。

 前記のように、第一および第二の発明では 電子制御ユニットと機器とを接続するワイ ハーネスを分割し、分割したワイヤハーネ の端末に取り付けた第一コネクタと第二コ クタとを中継コネクタを介して接続してい 。
 また、前記中継コネクタは、前記第一、第 コネクタを嵌合する第一、第二コネクタ嵌 部を仕切りかつ中継端子を貫通させた仕切 部を有している。
 第一の発明では、前記第一、第二コネクタ 合部のいずれか一方または両方の仕切壁部 接した部分に止水剤を充填し、あるいは仕 壁部に設けた空隙に止水剤を充填し、該止 剤中に前記中継端子の電気接触部を除く部 を埋設する構成としている。
 第二の発明では、前記仕切壁を貫通する部 の前記中継端子に予め止水剤を塗布して該 切壁中に埋設している。

 前記構成によれば、分割された一方のワ ヤハーネス(例えば、端末に第二コネクタを 設けたワイヤハーネス)の電線素線部に浸入 た水が毛細管現象により素線間を浸透して き、電線端末の端子を経て中継コネクタの 二コネクタ嵌合部にまで水が浸入したとし も、仕切壁部に接する部分に充填した止水 あるいは中継端子に塗布した止水剤によっ 、第一コネクタ嵌合部内への水の浸入が不 能となる。即ち、中継端子が前記止水剤中 埋設されている、あるいは中継端子に止水 を塗布しているため、中継端子を伝って第 コネクタ嵌合部内に水が浸入できなくなり よって第一コネクタを端末に設けた他方の イヤハーネスの電線素線間に前記水が浸入 ることも不可能となる。

 即ち、前記構成によれば、機器側に接続 れた一方のワイヤハーネスの電線素線部に が浸入し素線間を浸透したとしても、前記 の流れは中継コネクタで阻止されるため、 記中継コネクタを介して接続される他方の イヤハーネス、さらには該ワイヤハーネス 接続される電子制御ユニット内への前記水 浸入を効果的に防止することができる。

 また、前記のように、中継端子の電気接 部を除く部分を止水剤に埋設し、あるいは 水剤を塗布し、前記電気接触部は突出させ 状態としているため、前記止水剤による止 効果を高めつつ、端子間の電気接続も確実 維持することができる。

 前記中継コネクタに取り付ける中継端子は 両端にオス端子部からなる電気接触部を設 た細長な平板形状とし、前記分割した両側 電線端末にはメス端子を接続して前記第一 第二コネクタに挿入係止し、または、
 前記中継端子は、一端にオス端子部、他端 メス端子部を設け、前記第一、第二コネク に挿入係止する前記電線端末には前記オス 子部と嵌合するメス端子部、前記メス端子 と嵌合するオス端子部を設けていることが ましい。

 特に、素線間の止水効果を高める点では、 記中継端子の両端をオス端子部とし、該オ 端子部を突出させた第一、第二コネクタ嵌 部の仕切壁部に接した部分に前記止水剤を 填していることが好ましい。
 しかし、前記中継端子の端子形状は前記し 形状に限定されず、例えば、両端にメス端 部を設けたものであってもよい。

 また、第三の発明は、自動車または二輪車 搭載される電子制御ユニットと機器とを接 するワイヤハーネスの止水構造であって、 記ワイヤハーネスに防水コネクタ接続用の 割部を設け、該分割されたワイヤハーネス 電線の両端末にそれぞれ互いに嵌合する電 接触部を有する端子を圧着接続すると共に これらの端子をそれぞれ挿入係止する第一 第二コネクタを設け、
 前記第一、第二コネクタのいずれか一方ま は両方に止水剤を充填し、端子の電気接触 を除く電線圧着部を前記止水剤中に埋設し いることを特徴とするワイヤハーネスの止 構造を提供している。

 前記のように、第三の発明では、第一の 明のような中継端子を介在させず、分割さ た各ワイヤハーネスの端末に設けた第一コ クタと第二コネクタとを直接嵌合させてい 。また、前記第一、第二コネクタのいずれ 一方または両方に止水剤を充填し、端子の 気接触部を除く電線圧着部を前記止水剤中 埋設する構成としている。

 前記構成によれば、例えば、端末に第二 ネクタを設けた、分割された一方のワイヤ ーネスの電線素線部に水が浸入し、毛細管 象により水が素線間を浸透してきたとして 、端末の第二コネクタに充填した止水剤に って、前記水が第二コネクタ内の電気接触 に到達することもできなくなる。また、第 コネクタでなく第一コネクタに止水剤を充 している場合には、嵌合する第一コネクタ 端子の電気接触部までは前記水が到達可能 あるものの、第一コネクタに充填した止水 によって、前記端子が圧着接続される他方 ワイヤハーネスの電線素線間に浸入するこ はできない。即ち、第一、第二コネクタの ずれか一方または両方に充填した止水剤中 端子の電線圧着部が埋設されているため電 圧着部を伝った水の移動が不可能となり、 って、分割された一方のワイヤハーネスの 線素線間を浸透してきた水が、電線圧着部 経て、分割された他方のワイヤハーネスの 線素線間に浸入することは不可能となる。

 即ち、前記構成によれば、機器側に接続さ た一方のワイヤハーネスの電線素線部に水 浸入し素線間を浸透したとしても、前記水 流れは端末の第二コネクタあるいは/および 嵌合する第一コネクタでブロックされるため 、その先に連続する他方のワイヤハーネスの 電線素線間や、該ワイヤハーネスに接続され る電子制御ユニット内への前記水の浸入を効 果的に防止することができる。
 また、前記構成によれば、ワイヤハーネス 電線素線間を浸透してきた水のみならず、 ネクタの外側からの水の浸入も防止するこ が可能である。

 また、第三の発明においても、端子の電 接触部を除く電線圧着部を止水剤に埋設し 前記電気接触部は突出させた状態としてい ため、前記止水剤による止水効果を高めつ 、端子間の電気接続は確実に維持すること できる。

 第四の発明として、自動車または二輪車に 載される電子制御ユニットに接続されるワ ヤハーネスの止水構造であって、
 前記電子制御ユニットのハウジングに形成 れたコネクタ接続口に嵌合して前記ハウジ グ内のコネクタと接続する中継コネクタを け、
 前記中継コネクタは前記コネクタを嵌合す 第一コネクタ嵌合部と、前記ワイヤハーネ 端末に接続したワイヤハーネス側コネクタ 嵌合する第二コネクタ嵌合部とを仕切壁部 設けて区切り、
 前記中継コネクタの仕切壁部に中継端子を 通し、各中継端子の両端の電気接触部を前 第一、第二コネクタ嵌合部に突出すると共 、前記第一、第二コネクタ嵌合部のいずれ 一方または両方の前記仕切壁部に接した部 に止水剤を充填し、前記中継端子の電気接 部を除く部分を前記止水剤中に埋設してい ことを特徴とするワイヤハーネスの止水構 を提供している。

 前記のように、電子制御ユニットのハウ ング内に形成されたコネクタと、ワイヤハ ネス端末に接続したコネクタとを中継コネ タを介して接続している。また、前記中継 ネクタは、電子制御ユニット側のコネクタ 嵌合する第一コネクタ嵌合部とワイヤハー ス側のコネクタを嵌合する第二コネクタ嵌 部とを区切りかつ前記各コネクタの端子と 続させる中継端子を貫通させた仕切壁部を していると共に、前記第一、第二コネクタ 合部のいずれか一方または両方の仕切壁部 接した部分に止水剤を充填し、該止水剤中 前記中継端子の電気接触部を除く部分を埋 する構成としている。

 前記構成によれば、前記ワイヤハーネス 構成する電線の被覆部の損傷等によって電 の素線部に浸入した水が毛細管現象により 線間を浸透していき、電線端末の端子を経 中継コネクタの第二コネクタ嵌合部にまで が浸入したとしても、前記仕切壁部に接す 部分に充填した止水剤によって、電子制御 ニット側のコネクタを嵌合する第一コネク 嵌合部内への水の浸入が不可能となる。即 、中継端子が前記止水剤中に埋設されてい ため、該中継端子を伝って第一コネクタ嵌 部内に水が浸入できなくなる。よって、電 制御ユニット内への水の浸入を防止するこ ができる。

 また、前記のように、中継端子の電気接 部を除く部分を止水剤に埋設し、前記電気 触部は突出させた状態としているため、前 止水剤による止水効果を高めつつ、端子間 電気接続も確実に維持することができる。

 前記中継コネクタに取り付ける中継端子は 前記第一コネクタ嵌合部に突出する一端を ス端子部、前記第二コネクタ嵌合部に突出 る他端をオス端子部とし、
 前記電子制御ユニット内のコネクタは基板 装コネクタであり、該基板実装コネクタ内 オス端子部を前記メス端子部と嵌合し、前 ワイヤハーネス側コネクタ内のメス端子部 前記オス端子部と嵌合していることが好ま い。

 前記のように、中継端子を両端をメス端子 オス端子としているのは、電子制御ユニッ の基板実装コネクタの端子は、通常、タブ のオス端子であるため、該オス端子と接続 る中継コネクタの中継端子の一端はメス端 としている。かつ、中継端子の両端をメス 子とすると、仕切壁を貫通させるには貫通 を大きくしなければならないため、オス端 としている。
 なお、前記貫通孔を大きくして、両端をメ 端子としてもよい。
 いずれの場合も、中継端子は中継コネクタ 端子収容室の内面に設けた係止部と係止し 位置決め保持している。

 前記中継コネクタは、前記第一コネクタ嵌 部の上下壁より第二コネクタ嵌合部の上下 を段状に突出させて前記第二コネクタ嵌合 の断面積を第一コネクタ嵌合部より大とし 前記第二コネクタ嵌合部に前記仕切壁を設 ると共に、該仕切壁に接する第二コネクタ 合部に前記止水剤を充填し、かつ、
 前記第一コネクタ嵌合部は前記電子制御ユ ットのハウジング内に突出させると共に、
 第二コネクタ嵌合部はハウジング外に突出 せていることが好ましい。

 前記のように、第一コネクタ嵌合部を電 制御ユニットのハウジング内に突出させる 共に、上下壁を第一コネクタ嵌合部の上下 より段状に突出させ第一コネクタ嵌合部よ 断面積を大とした第二コネクタ嵌合部をハ ジング外に突出させることにより、電子制 ユニットのコネクタ接続口を断面積の大き 第二コネクタ嵌合部で完全に塞ぐことがで る。よって、コネクタ接続口から電子制御 ニット内への水や埃の進入が防止でき、防 、防塵効果を高めることができる。

 また、前記のように、仕切壁部を電子制 ユニットのハウジング外に突出させる第二 ネクタ嵌合部側に設けると共に、前記仕切 部に接する第二コネクタ嵌合部に止水剤を 填しておくことによって、前記止水剤によ 止水を電子制御ユニットのハウジング外で うことができ、電子制御ユニット内への水 浸入を確実に防止することができる。

 前記第一~第四の発明で用いる止水剤は、 ゲル状封止剤または液状ポッティング封止剤 からなり、前記中継コネクタ、前記第一コネ クタまたは第二コネクタのハウジング内の端 子取付領域に充填して硬化していることが好 ましい。

 前記のように、止水剤として、ゲル状封止 または液状ポッティング封止剤を前記中継 ネクタや前記第一、第二コネクタのハウジ グ内の端子取付領域に充填して硬化させる とにより、耐水性や耐熱性、絶縁性等に優 た前記ゲル状封止剤または液状ポッティン 封止剤が、埋設した中継端子や電線圧着部 大きな負荷を与えることなく密着して止水 果を高めることができる。
 ゲル状封止剤としては、例えば、シリコー ゲルやブチルゴムなどを用いることが好ま い。また、液状ポッティング封止剤として 、例えば、エポキシ樹脂剤などを用いるこ が好ましい。

 前記電子制御ユニットは、エンジン制御ユ ット、燃料噴射制御ユニット、ABS制御ユニ ト、エアバック制御ユニット、走行安全制 ユニット、車両レーダー制御ユニット、暗 カメラユニットから選択される1種以上であ り、
 前記電子制御ユニットと接続する前記機器 、
 電子制御ユニットで制御されるライト、ウ ッシャ、ドアロック、防盗用ホーン、スタ タから選択される1種以上の被制御機器、
 前記電子制御ユニットに情報を送信するO 2 センサ、スピードセンサ、ノックセンサ等か らなるセンサおよび/または他の電子制御ユ ットからなる情報送信機器、
 さらに、電気接続箱のヒューズ、リレー、 ネクタ、接地部材から選択される1種以上の 電気部品であることが好ましい。

 前記したような機器はエンジンルームな の被水領域に配置される場合が多く、これ に接続されるワイヤハーネスも被水領域を 過する場合が多い。したがって、前記電子 御ユニットと前記機器とを接続するワイヤ ーネス、および電子制御ユニット接続した イヤハーネスを分割している場合に、本発 の止水構造を適用することにより、機器側 接続されたワイヤハーネスの電線素線間を 透してきた水を確実にブロックして、電子 御ユニット内に浸入するのを未然に防止で る点で効果的である。

 前述したように、第一、第二の発明によ ば、分割されて機器に接続される一方のワ ヤハーネスの電線素線部に浸入した水が素 間を浸透していき、端末の第二コネクタ内 端子を経て中継コネクタの第二コネクタ嵌 部にまで水が浸入したとしても、仕切壁部 接する部分に充填した止水剤によって、前 水が中継端子を伝って第一コネクタ嵌合部 へ浸入することが不可能となる。したがっ 、第一コネクタが取り付けられた他方のワ ヤハーネス、さらには該ワイヤハーネスに 続される電子制御ユニット内への前記水の 入も防止することができる。

 また、前記のように、中継端子の電気接 部を除く部分を止水剤に埋設し、前記電気 触部は突出させた状態としているため、前 止水剤による止水効果を高めつつ、端子間 電気接続を確実に維持することができる。

 第三の発明の中継端子を介在させず、分 された各ワイヤハーネスの端末に設けた第 コネクタと第二コネクタとを直接嵌合させ いる場合においても、分割されて機器側に 続された一方のワイヤハーネスの電線素線 に水が浸入し素線間を浸透したとしても、 記水の流れは端末の第二コネクタあるいは/ および嵌合する第一コネクタの止水剤でブロ ックされるため、電線圧着部を経て水が他方 のワイヤハーネスの電線素線部に浸入するこ とができなくなる。よって、前記他方のワイ ヤハーネスに接続される電子制御ユニット内 への前記水の浸入も効果的に防止することが できる。また、ワイヤハーネスの電線素線間 を浸透してきた水のみならず、コネクタの外 側からの水の浸入も防止できる。

 第三の発明においても、端子の電気接触 を除く電線圧着部を止水剤に埋設し、前記 気接触部は突出させた状態としているため 前記止水剤による止水効果を高めつつ、端 間の電気接続を確実に維持することができ 。

 第四の発明の電子制御ユニットのハウジ グ内に形成されたコネクタとワイヤハーネ 端末に接続したコネクタとを中継コネクタ 接続する場合においても、ワイヤハーネス 構成する電線の素線部に浸入した水が素線 を浸透していき、電線端末の端子を経て中 コネクタの第二コネクタ嵌合部にまで水が 入したとしても、前記仕切壁部に接する部 に充填した止水剤によって、電子制御ユニ ト側のコネクタを嵌合する第一コネクタ嵌 部内への水の浸入は不可能となる。よって 電子制御ユニット内への水の浸入を防止す ことができる。

 また、中継端子の電気接触部を除く部分 止水剤に埋設し、前記電気接触部は突出さ た状態としているため、前記止水剤による 水効果を高めつつ、端子間の電気接続は確 に維持することができる。

 さらに、第一~第四の発明において、止水 剤としてゲル状封止剤または液状ポッティン グ封止剤を、前記第一、第二コネクタのハウ ジング内や前記中継コネクタの端子取付領域 に充填して硬化させることにより、耐水性や 耐熱性、絶縁性等に優れた前記ゲル状封止剤 または液状ポッティング封止剤が埋設した中 継端子に大きな負荷を与えることなく密着し 、水の浸入を効果的に防止することができる 。

第一実施形態を示し、電子制御ユニッ と機器とを接続するワイヤハーネスの接続 態を示す概念図である。 第一実施形態の中継コネクタに嵌合さ る第一コネクタと第二コネクタの概略斜視 である。 前記中継コネクタに嵌合される第一コ クタと第二コネクタの概略断面図である。 第一実施形態の変形例の要部断面図で る。 第二実施形態の要部断面図である。 第三実施形態を示し、電子制御ユニッ と機器とを接続するワイヤハーネスの接続 態を示す概念図である。 第三実施形態の嵌合される第一コネク と第二コネクタの概略斜視図である。 前記嵌合される第一コネクタと第二コ クタの概略断面図である。 第四実施形態を示し、電子制御ユニッ に接続されるワイヤハーネスの接続状態を す概念図である。 第四実施形態の電子制御ユニットを示 し、(A)は概略斜視図、(B)は概略断面図である 。 第四実施形態の中継コネクタを示し、 (A)は概略斜視図、(B)は概略断面図である。 第四実施形態のワイヤハーネス側コネ クタを示し、(A)は概略斜視図、(B)は概略断面 図である。 電子制御ユニット側コネクタと中継コ ネクタ、中継コネクタとワイヤハーネス側コ ネクタの嵌合過程を示す概略図である。 従来例を示す図面である。 従来例を示す図面である。

符号の説明

10 電子制御ユニット
 10a ハウジング
  10a-1 コネクタ接続口
 10b 基板実装コネクタ
  10b-1 オス端子部
11 機器
 12 情報送信機器
 13 被制御機器
 14 電気部品
21、31 第一コネクタ
 21a メス端子部
 31a オス端子部
 31b 止水剤
22、32 第二コネクタ
 22a、32a メス端子部
23 中継コネクタ
 23a 第一コネクタ嵌合部
 23b 第二コネクタ嵌合部
 23c 仕切壁部
 23d 中継端子
  23d-1、23d-2 オス端子部
 23e 止水剤
44 中継コネクタ
 44a 第一コネクタ嵌合部
 44b 第二コネクタ嵌合部
 44c 仕切壁部
 44d 中継端子
  44d-1 メス端子部
  44d-2 オス端子部
 44e 止水剤
45 ワイヤハーネス側コネクタ
W/H-1 ユニット側ワイヤハーネス
W/H-2 機器側ワイヤハーネス

 以下、本発明の実施形態を図面を参照して 明する。
 図1乃至図3は第一実施形態を示し、電子制 ユニット10と機器11とを接続するワイヤハー スW/Hの止水構造を図示している。
 自動車または二輪車に搭載される電子制御 ニット10は、センサなどの情報送信機器12か ら受信した信号に基づいて、被制御機器13の 御を行っており、図1に示すように、電子制 御ユニット10と、情報送信機器12、被制御機 13、電源に接続されたヒューズボックス等の 電気部品14からなる機器11とをワイヤハーネ W/Hで接続している。なお、ワイヤハーネスW/ Hは車両の被水領域を通過している。

 電子制御ユニット10としては、例えば、エ ジン制御ユニット、燃料噴射制御ユニット エアバック制御ユニット、走行安全制御ユ ットなどが含まれる。
 また、前記のように機器11は、情報送信機 12、被制御機器13および電気部品14から構成 れ、情報送信機器12としては、電子制御ユニ ット10の種類によっても異なるが、例えば、O 2 センサやスピードセンサ、ノックセンサや他 の電子制御ユニットなどが含まれる。
 また、被制御機器13としては、電子制御ユ ット10の種類によっても異なるが、例えば、 ライト、ウオッシャ、ドアロック、防盗用ホ ーンなどが含まれる。
 さらに、電気部品14としては、例えば、電 接続箱のヒューズ、リレー、コネクタ、接 部材が含まれる。

 図1に示すように、電子制御ユニット10と機 11とを接続するワイヤハーネスW/Hを、電子 御ユニット10と接続されるユニット側ワイヤ ハーネスW/H-1と、機器11と接続される機器側 イヤハーネスW/H-2とに分割している。なお、 ワイヤハーネスW/Hのうち、ユニット側ワイヤ ハーネスW/H-1は電線の損傷等が発生せず、電 素線部に水が浸入しないような場所に配索 ている。
 図2、図3に示すように、分割したユニット ワイヤハーネスW/H-1および機器側ワイヤハー ネスW/H-2の電線端末にはメス端子部21a、22aを れぞれ接続し、第一コネクタ21、第二コネ タ22に挿入係止している。また、ユニット側 ワイヤハーネスW/H-1端末の第一コネクタ21お び機器側ワイヤハーネスW/H-2端末の第二コネ クタ22は、中継コネクタ23を介して接続して る。

 中継コネクタ23には、第一コネクタ21が嵌 合する第一コネクタ嵌合部23aおよび第二コネ クタ22が嵌合する第二コネクタ嵌合部23bを設 ており、第一コネクタ嵌合部23aと第二コネ タ嵌合部23bを仕切壁部23cで区切っている。 切壁部23cには複数本の中継端子23dを貫通し おり、各中継端子23dは、両端の電気接触部 オス端子部23d-1、23d-2とした細長な平板形状 としている。即ち、第一コネクタ嵌合部23aに 突出させる中継端子23dの一端側のオス端子部 23d-1は第一コネクタ21のメス端子部21aと接続 せるようにし、第二コネクタ嵌合部23bに突 させる中継端子23dの他端側のオス端子部23d-2 は第二コネクタ22のメス端子部22aと接続させ ようにしている。

 また、第二コネクタ嵌合部23bの仕切壁部23c 接する端子取付領域には、シリコーンゲル らなるゲル状封止剤を止水剤23eとして充填 ている。第二コネクタ嵌合部23bに突出する 継端子23dは、電気接触部23d-2を除く部分が 水剤23e中に埋設された状態にしている。
 なお、本実施形態においては、第二コネク 嵌合部23bの仕切壁部23cに接する部分に止水 23eを充填しているが、第一コネクタ嵌合部2 3a側に充填してもよいし、第一、第二コネク 嵌合部23a、23bの両方に充填してもよい。

 仕切壁部23cに接する第二コネクタ嵌合部2 3bの端子取付領域に充填するシリコーンゲル 止剤23eは、液状のシリコーンオイルを前記 域に注入し硬化させて形成している。

 前記中継コネクタ23の第一コネクタ嵌合 23aにユニット側ワイヤハーネスW/H-1端末の第 一コネクタ21を嵌合させ、中継コネクタ23の 二コネクタ嵌合部23bに機器側ワイヤハーネ W/H-2端末の第二コネクタ22を嵌合させること より、電子制御ユニット10と機器11とを電気 接続することができる(図3)。

 前記のように、本実施形態では、電子制 ユニット10と機器11とを接続するワイヤハー ネスW/Hを分割し、分割されたユニット側ワイ ヤハーネスW/H-1の端末の第一コネクタ21と機 側ワイヤハーネスW/H-2の端末の第二コネクタ 22とを中継コネクタ23を介して接続している また、中継コネクタ23は、第一、第二コネク タ21、22を嵌合する第一、第二コネクタ嵌合 23a、23bを仕切り、かつ中継端子23dを貫通さ た仕切壁部23cを有していると共に、第二コ クタ嵌合部23bの仕切壁部23cに接した部分に 水剤23eを充填する構成としている。

 前記構成により、機器側ワイヤハーネスW /H-2を構成する電線wの絶縁被覆部の一部が剥 取られた損傷部分Aから素線部に浸入した水 が素線間を浸透していき、電線端末の端子22a を経て中継コネクタ23の第二コネクタ嵌合部2 3bにまで水が浸入したとしても、第二コネク 嵌合部23bの仕切壁部23cに接する部分に充填 た止水剤23eによって、第一コネクタ嵌合部2 3a内への前記水の浸入が不可能となる。よっ 、第一コネクタ21が取り付けられたユニッ 側ワイヤハーネスW/H-1、さらには該ワイヤハ ーネスW/H-1に接続される電子制御ユニット10 への前記水の浸入も防止することができる

 また、前記のように、中継端子23dの電気 触部23d-2を除く部分を止水剤23eに埋設し、 気接触部23d-2は突出させた状態としているた め、止水剤23eによる止水効果を高めつつ、端 子間の電気接続は確実に維持することができ る。

 さらに、前記のように、止水剤23eとして ル状封止剤を仕切壁部23cに接する端子取付 域に充填して硬化させることにより、耐水 や耐熱性、絶縁性等に優れたゲル状封止剤2 3eが、埋設した中継端子23dに大きな負荷を与 ることなく密着して止水効果を高めること できる。

 図4に第一実施形態の変形例を示す。
 該変形例では、中継コネクタ23の仕切壁部23 cを二枚の仕切壁部23c-1、23c-2に分割して、該 切壁部23c-1と23c-2との間に空隙23c-3を設け、 空隙23c-3に止水剤23eを充填している。
 前記仕切壁部23c-1、空隙23c-3の止水剤23e、仕 切壁部23c-2に中継端子23dを貫通して通し、貫 した中継端子23dの中央部を止水剤23e中に通 て、止水剤23e中に埋設している。他の構成 第一実施形態と同一であるため、図示およ 説明を省略する。

 前記のように二枚に分割した仕切壁部23c- 1と23c-2の間に止水剤23eを充填すると、止水剤 23eの流出を防止でき、仕切壁部を貫通させる 中継端子23dを確実に止水剤23e中に通すことが できる。

 図5に第二実施形態を示す。
 第二実施形態では、前記中継コネクタ23の 切壁部に接した部分あるいは仕切壁部内の 隙に止水剤を充填する代わりに、仕切壁部23 cを貫通させる中継端子23dの中央部表面に予 止水剤23eを塗布しておき、この状態で、中 端子23dを仕切壁部23cとなる部分にインサー モールドして、中継コネクタ23を成形してい る。
 他の構成は第一実施形態と同様であるため 図示および説明を省略する。

 このように、中継端子23dの表面に止水剤2 3eを付着させておくと、仕切壁部に接する部 や仕切壁部に設けた空隙に止水剤23eを充填 る工程を不要にできる。かつ、止水壁部23c にインサートモールドされた中継端子23dの 面の止水剤23eを確実に保持でき、止水性能 高めることができる。 

 図6乃至図8に第三実施形態を示す。
 第三実施形態では、第一、第二実施形態の うに中継端子を介在させず、分割されたユ ット側ワイヤハーネスW/H-1の端末に設けた 一コネクタ31と機器側ワイヤハーネスW/H-2の 末に設けた第二コネクタ32とを直接嵌合さ ている。本第三実施形態では、ユニット側 イヤハーネスW/H-1の電線端末にオス端子部31a を接続して第一コネクタ31に取り付けている 方、機器側ワイヤハーネスW/H-2の電線端末 メス端子部32aを接続して第二コネクタ32に取 り付けており、オス端子部31aを突出させた第 一コネクタ31にエポキシ樹脂剤からなる液状 ッティング封止剤を止水剤31bとして充填し オス端子部31aの電気接触部を除く電線圧着 を止水剤31b中に埋設している。前記した点 外は第一実施形態と同様としている。

 前記構成によれば、機器側ワイヤハーネ W/H-2の損傷部分Aより電線素線部に水が浸入 、毛細管現象により素線間を浸透してきた 合、端末のメス端子部32aと接続する第一コ クタ31のオス端子部31aの電気接触部までは 記水が到達可能であるものの、第一コネク 31に充填した止水剤31bにオス端子部31aの電線 圧着部が埋設されているため、オス端子部31a が圧着接続されるユニット側ワイヤハーネス W/H-1の電線素線間、さらには該ワイヤハーネ W/H-1に接続される電子制御ユニット10内への 前記水の浸入を防止することができる。

 また、前記のように、止水剤31bとして液 ポッティング封止剤を第一コネクタ31の端 取付領域に充填して硬化させることにより 耐水性や耐熱性、絶縁性等に優れた液状ポ ティング封止剤31bが、埋設した電線圧着部 大きな負荷を与えることなく密着して止水 果を高めることができる。

 図9乃至図13に第四実施形態の電子制御ユ ット10に接続されるワイヤハーネスW/Hの止 構造を示す。電子制御ユニット10と機器11(12 13、14)とをワイヤハーネスを介して接続し ワイヤハーネスW/Hは車両の被水領域を通過 ている。

 図10に示すように、電子制御ユニット10のハ ウジング10aにコネクタ接続口10a-1を形成する 共に、ハウジング10aの内部には基板よりオ 端子部10b-1を突出させた基板実装コネクタ10 bを設けている。
 前記基板実装コネクタ10bおよび図12に示す イヤハーネスW/H端末のコネクタ45を、図11に す中継コネクタ44に嵌合接続することによ 、基板実装コネクタ10bとワイヤハーネスW/H 末のコネクタ45とを電気的に接続している。

 具体的には、図11に示すように、中継コ クタ44のハウジング内には、基板実装コネク タ10bを嵌合する第一コネクタ嵌合部44aと、ワ イヤハーネスW/H端末のコネクタ45を嵌合する 二コネクタ嵌合部44bとを設け、第一コネク 嵌合部44aおよび第二コネクタ嵌合部44bを仕 壁部44cで区切っている。

 仕切壁部44cには複数本の中継端子44dを貫 しており、各中継端子44dが第一、第二コネ タ嵌合部44a、44bに突出している。第一コネ タ嵌合部44aに突出する中継端子44dの一端44d- 1をメス端子部とし、電子制御ユニット10の基 板実装コネクタ10bのオス端子部10b-1と嵌合さ るようにしている。また、第二コネクタ嵌 部44bに突出する中継端子44dの他端44d-2をオ 端子部とし、ワイヤハーネスW/H端末のコネ タ45のメス端子部45aと嵌合させるようにして いる。

 さらに、中継コネクタ44のハウジングは 第二コネクタ嵌合部44bの上下壁44b-1を第一コ ネクタ嵌合部44aの上下壁44a-1より段状に突出 せた形状とし、第二コネクタ嵌合部44bの断 積を第一コネクタ嵌合部44aより大としてい 。

 前記仕切壁部44cは断面積の大きな第二コ クタ嵌合部44b側に設けて、仕切壁部44cに接 る第二コネクタ嵌合部44bの端子取付領域に シリコーンゲルからなるゲル状封止剤を止 剤44eとして充填している。止水剤44eの充填 より、第二コネクタ嵌合部44bに突出する中 端子のオス端子44d-2の電気接触部を除く部 が止水剤44e中に埋設された状態にしている

 仕切壁部44cに接する第二コネクタ嵌合部4 4bの端子取付領域に充填するシリコーンゲル 止剤44eは、粘度を有する液状で領域に注入 、その後、自然硬化させて形成している。

 前記中継コネクタ44の第一コネクタ嵌合 44aを、電子制御ユニット10のコネクタ接続口 10a-1からハウジング10a内に突出させ、内部の 板実装コネクタ10bと嵌合させている。一方 ハウジング外に突出させている中継コネク 44の第二コネクタ嵌合部44bをワイヤハーネ W/H端末のコネクタ45と嵌合させることにより 、電子制御ユニット10とワイヤハーネスW/Hと 電気接続することができる(図13)。

 前記のように、本第四実施形態では、電 制御ユニット10のハウジング10a内に形成さ た基板実装コネクタ10bとワイヤハーネスW/H 末に接続したコネクタ45とを中継コネクタ44 接続している。また、中継コネクタ44には 電子制御ユニット10側のコネクタ10bを嵌合す る第一コネクタ嵌合部44aとワイヤハーネスW/H 側のコネクタ45を嵌合する第二コネクタ嵌合 44bとを区切り、かつ中継端子44dを貫通した 切壁部44cを設けていると共に、第2コネクタ 嵌合部44b側の仕切壁部44cに接した部分にゲル 状封止剤からなる止水剤44eを充填させている 。

 前記構成とすることにより、ワイヤハー スW/Hを構成する電線wの絶縁被覆部の一部が 剥ぎ取られた損傷部分Aから素線部に浸入し 水が素線間を浸透していき、電線端末の端 45aを経て中継コネクタ44の第二コネクタ嵌合 部44bにまで水が浸入したとしても、仕切壁部 44cに接する部分に充填した止水剤44eによって 、電子制御ユニット10側のコネクタ10bを嵌合 る第一コネクタ嵌合部44a内への水の浸入は 可能となる。よって、電子制御ユニット10 への水の浸入を防止することができる。

 また、前記のように、第二コネクタ嵌合 44bに突出させた中継端子のオス端子44d-2の ち、電気接触部を除く部分を止水剤44e中に 設し、電気接触部は突出させた状態として るため、止水剤44eによる止水効果を高めつ 、端子間の電気接続はしっかりと維持する とができる。

 さらに、前記のように、止水剤44eとして ル状封止剤を充填することにより、耐水性 耐熱性、絶縁性等に優れたゲル状封止剤44e 、埋設した中継端子44d-2に大きな負荷を与 ることなく密着し、第二コネクタ嵌合部44b ら第一コネクタ嵌合部44aへの水の浸入を効 的に防止できる。

 また、前記のように、第一コネクタ嵌合 44aを電子制御ユニット10のハウジング10a内 突出させると共に、上下壁44b-1を第一コネク タ嵌合部44aの上下壁44a-1より段状に突出させ 一コネクタ嵌合部44aより断面積を大とした 二コネクタ嵌合部44bをハウジング10a外に突 させることにより、電子制御ユニット10の ネクタ接続口10a-1を断面積の大きな第二コネ クタ嵌合部44bで完全に塞ぐことができる。よ って、コネクタ接続口10a-1から電子制御ユニ ト10内への水や埃の進入が防止でき、防水 防塵効果を高めることができる。

 第五実施形態(図示せず)では、止水剤44e してエポキシ樹脂剤からなる液状ポッティ グ封止剤を充填、硬化させたものを用いる 以外は第四実施形態と同様としている。

 第五実施形態においても第四実施形態と 様の効果が得られ、中継コネクタ44の仕切 部44cに接した部分にポッティング封止剤44e 充填することによって、ワイヤハーネスW/H 構成する電線wの素線間を浸透してきた水が 電子制御ユニット10内に浸入するのを効果 に防止することができる。




 
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