SENGOKU TADASHI (JP)
YONEZAWA YUTAKA (JP)
MITSUDERA TARO (JP)
SENGOKU TADASHI (JP)
YONEZAWA YUTAKA (JP)
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(A)塩化ビニル系樹脂100重量部に、(B)可塑剤5~100重量部、(C)下記一般式(I)で表されるヒンダードアミン化合物0.05~5重量部、及び(D)下記一般式(II)で表されるベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤0.05~5重量部を配合してなる塩化ビニル系樹脂組成物からなる防水シート。 |
上記一般式(II)におけるR 3 が、1,1,3,3-テトラメチルブチル基である請求の範囲第1項記載の防水シート。 |
本発明は、塩化ビニル系樹脂組成物から る防水シートに関し、詳しくは、特定の構 を有するヒンダードアミン化合物及び紫外 吸収剤を配合してなり、耐候性に優れる塩 ビニル系樹脂組成物からなる防水シートに するものである。
陸屋根等の屋上に施設される防水シート は、一般的に塩化ビニル系樹脂、可塑剤、 填剤等からなる塩化ビニル系樹脂組成物か なる防水シートが使用されている。
近年、住宅の高い耐久性が要求されるに って、防水シートにも高い耐久性(耐候性) 求められるようになった。
特許文献1には、ポリ塩化ビニル樹脂、可 塑剤、グリシン亜鉛、有機リン酸エステル及 び塩素化ホウ酸化チタンからなる軟質ポリ塩 化ビニル樹脂系防水シートが提案され、特許 文献2には塩化ビニル系樹脂、可塑剤、充填 及び塩基性リン酸亜鉛又は塩基性亜リン酸 鉛を配合した塩化ビニル系樹脂からなる防 シートが提案されている。いずれの発明も 候性の改善は認められるものの満足のいく のではなかった。
従って本発明の目的は、耐候性に優れた 化ビニル系樹脂組成物からなる防水シート 提供することにある。
本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、塩 ビニル系樹脂に、可塑剤、特定のヒンダー アミン化合物及びベンゾトリアゾール系紫 線吸収剤を配合してなる塩化ビニル系樹脂 成物からなる防水シートが優れた耐候性を すことを知見した。
即ち、本発明は、上記知見に基づきなさ たもので、(A)塩化ビニル系樹脂100重量部に (B)可塑剤5~100重量部、(C)下記一般式(I)で表 れるヒンダードアミン化合物0.05~5重量部、 び(D)下記一般式(II)で表されるベンゾトリア ール系紫外線吸収剤0.05~5重量部を配合して る塩化ビニル系樹脂組成物からなる防水シ トを提供することにより、上記目的を達成 たものである。
以下、本発明の塩化ビニル系樹脂組成物 らなる防水シートについて好ましい実施形 に基づき詳細に説明する。
本発明の防水シートは、(A)塩化ビニル系 脂100重量部に、(B)可塑剤5~100重量部、(C)下 一般式(I)で表されるヒンダードアミン化合 0.05~5重量部、及び(D)下記一般式(II)で表され ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤0.05~5重 部を配合してなる塩化ビニル系樹脂組成物 らなる。
本発明に使用される(A)塩化ビニル系樹脂 しては、塊状重合、溶液重合、懸濁重合、 化重合等その重合方法には特に限定されず 例えば、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリ塩化 ニル、ポリ塩化ビニリデン、塩素化ポリエ レン、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、塩 化ビニル-エチレン共重合体、塩化ビニル-プ ピレン共重合体、塩化ビニル-スチレン共重 合体、塩化ビニル-イソブチレン共重合体、 化ビニル-塩化ビニリデン共重合体、塩化ビ ル-スチレン-無水マレイン酸三元共重合体 塩化ビニル-スチレン-アクリロニトリル共重 合体、塩化ビニル-ブタジエン共重合体、塩 ビニル-イソプレン共重合体、塩化ビニル-塩 素化プロピレン共重合体、塩化ビニル-塩化 ニリデン-酢酸ビニル三元共重合体、塩化ビ ル-マレイン酸エステル共重合体、塩化ビニ ル-メタクリル酸エステル共重合体、塩化ビ ル-アクリロニトリル共重合体、塩化ビニル- 各種ビニルエーテル共重合体等の塩素含有樹 脂、及びそれら相互のブレンド品、あるいは 他の塩素を含まない合成樹脂、例えば、アク リロニトリル-スチレン共重合体、エチレン- 酸ビニル共重合体、エチレン-エチル(メタ) クリレート共重合体、ポリエステル等との レンド品、ブロック共重合体、グラフト共 合体等を挙げることができる。
本発明に使用される(B)可塑剤としては、 常塩化ビニル系樹脂に用いられる可塑剤を 意に使用することができ、例えば、ジブチ フタレート、ブチルヘキシルフタレート、 ヘプチルフタレート、ジオクチルフタレー 、ジ-2-エチルヘキシルフタレート、ジイソ ニルフタレート、ジイソデシルフタレート ジウンデシルフタレート、ジラウリルフタ ート、ジトリデシルフタレート、ジオクタ シルフタレート、ジシクロヘキシルフタレ ト、ジオクチルテレフタレート等のフタル エステル系可塑剤;ジオクチルアジペート、 ジイソノニルアジペート、ジイソデシルアジ ペート、ジ(ブチルジグリコール)アジペート のアジピン酸エステル系可塑剤;トリフェニ ルホスフェート、トリクレジルホスフェート 、トリキシレニルホスフェート、トリ(イソ ロピルフェニル)ホスフェート、トリエチル スフェート、トリブチルホスフェート、ト オクチルホスフェート、トリ(ブトキシエチ ル)ホスフェート、オクチルジフェニルホス ェート、フェノール・レゾルシノールポリ スフェート、フェノール・ビスフェノールA リホスフェート等のリン酸エステル系可塑 ;多価アルコールとしてエチレングリコール 、ジエチレングリコール、トリエチレングリ コール、1,2-プロピレングリコール、1,3-プロ レングリコール、1,3-ブタンジオール、1,4- タンジオール、2-メチル-1,3-プロピレングリ ール、1,5-ヘキサンジオール、1,6-ヘキサン オール、ネオペンチルグリコール、グリセ ン、トリメチロールプロパン、ペンタエリ リトール、ジペンタエリスリトール等と、 塩基酸として、シュウ酸、マロン酸、コハ 酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸 スベリン酸、アゼライン酸、セバチン酸、 タル酸、イソフタル酸、テレフタル酸等と 用い、必要により一価アルコール及び/又は ノカルボン酸をストッパーに使用したポリ ステル系可塑剤;エポキシ化大豆油、エポキ シ化ひまし油等のエポキシ化植物油;その他 テトラヒドロフタル酸系可塑剤、アゼライ 酸系可塑剤、セバチン酸系可塑剤、ステア ン酸系可塑剤、クエン酸系可塑剤、トリメ ット酸系可塑剤、ピロメリット酸系可塑剤 ビフェニレンポリカルボン酸系可塑剤等が げられる。これらの可塑剤の中でも、フタ 酸及び炭素原子数8~13のアルコール、特に炭 原子数9~11のアルコールから得られるフタル 酸エステル系可塑剤、とりわけ、ジイソノニ ルフタレート、ジウンデシルフタレートを使 用することが、特に耐候性に優れた防水シー トが得られるので好ましい。
上記(B)可塑剤は、塩化ビニル系樹脂100重 部に対して、30~100重量部、好ましくは40~80 量部、特に好ましくは45~70重量部の範囲で使 用される。30重量部より少ないと十分な可塑 効果が得られず、100重量部より多く用いる 得られる塩化ビニル系樹脂組成物の強度が 足して実用に耐えないことがある。
本発明に使用される(C)上記一般式(I)で表さ るヒンダードアミン化合物において、R 1 及びR 2 で表される炭素原子数4~20のアルキル基とし は、例えば、ブチル、第二ブチル、第三ブ ル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オク ル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシ 、テトラデシル、ヘキサデシル、オクタデ ル等が挙げられ、炭素原子数5~6のシクロア キル基としては、例えば、シクロペンチル シクロヘキシル等が挙げられる。
上記(C)ヒンダードアミン化合物としては より具体的には、以下の化合物No.1~4の化合 が挙げられる。ただし、本発明は以下の化 物によりなんら制限されるものではない。
これら上記(C)ヒンダードアミン化合物の でも、化合物No.1が耐候性に優れるため好ま しい。
上記(C)ヒンダードアミン化合物は、塩化 ニル系樹脂100重量部に対して、0.05~5重量部 好ましくは0.1~3重量部の範囲で使用される 0.05重量部より少ないと十分な安定化効果が られず、5重量部より多く用いても安定化効 果はあまり向上せずコストアップになり、ま た、ブリードして概観を損なうことがある。
本発明に使用される(D)上記一般式(II)で表さ れるベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤おい て、R 3 で表される炭素原子数1~12のアルキル基とし は、例えば、メチル、エチル、プロピル、 ソプロピル、ブチル、第二ブチル、第三ブ ル、ペンチル、第三ペンチル、ヘキシル、 プチル、オクチル、1,1,3,3-テトラメチルブチ ル、ノニル、イソノニル、デシル、イソデシ ル、ウンデシル、ドデシル等が挙げられる。
上記(D)ベンゾトリアゾール系紫外線吸収 としては、例えば、2-(2-ヒドロキシ-5-メチ フェニル)ベンゾトリアゾール、2-(2-ヒドロ シ-5-第三ブチルフェニル)ベンゾトリアゾー 、2-(2-ヒドロキシ-5-(1,1,3,3-テトラメチルブ ル)フェニル)ベンゾトリアゾール等が挙げら れる。2-(2-ヒドロキシ-5-(1,1,3,3-テトラメチル チル)フェニル)ベンゾトリアゾールが樹脂 の相溶性と耐揮発性に優れ好ましい。
上記(D)ベンゾトリアゾール系紫外線吸収 は、塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、0 .05~5重量部、好ましくは0.1~3重量部の範囲で 用される。0.05重量部より少ないと十分な安 化効果が得られず、5重量部より多く用いて も安定化効果はあまり向上せずコストアップ になり、また、ブリードして概観を損なうこ とがある。
本発明の塩化ビニル系樹脂組成物には、 要に応じて、通常塩化ビニル系樹脂に配合 れる任意の添加剤、例えば、バリウム・亜 系安定剤、カルシウム・亜鉛系安定剤、錫 安定剤、鉛系安定剤等の金属塩化合物やハ ドロタルサイト化合物、β-ジケトン化合物 過塩素酸塩、有機ホスファイト化合物、フ ノール系又は硫黄系酸化防止剤、エポキシ 合物、ポリオール化合物、他のヒンダード ミン化合物、他の紫外線吸収剤、充填剤、 定化助剤等を配合することができる。
上記金属塩化合物としては、例えば、ス アリン酸塩、ラルリン酸塩、オレイン酸塩 マレイン酸、安息香酸塩等の有機カルボン 塩、ステアリルリン酸塩、ジステアリルリ 酸塩、フェニルリン酸塩、ジフェニルリン 塩等のリン酸エステル塩及びこれらの塩基 塩、炭酸塩、硫酸塩及びこれらの塩基性塩 金属酸化物、金属水酸化物が挙げられ、こ らは単独で又は混合物として、場合により 合物として用いる。
上記ハイドロタルサイト化合物としては 下記〔化7〕の一般式(III)で表されるマグネ ウム及びアルミニウム、又はマグネシウム 及びアルミニウムからなる複塩化合物が好 しく用いられ、また、結晶水を脱水したも であってもよい。
上記ハイドロタルサイト化合物は、天然 であってもよく、合成品であってもよい。 合成品の合成方法としては、特公昭46-2280号 公報、特公昭50-30039号公報、特公昭51-29129号 報、特公平3-36839号公報、特開昭61-174270号公 、特開2001-164042号公報、特開2002-53722号公報 に記載の公知の合成方法を例示することが きる。また、本発明においては、上記ハイ ロタルサイト化合物は、その結晶構造、結 粒子径等に制限されることなく使用するこ が可能で、原料中に含まれる鉄等の重金属 の残存量は精製コストが実用的な範囲で少 いことが好ましい。
また、上記ハイドロタルサイト化合物と ては、その表面をステアリン酸のごとき高 脂肪酸、オレイン酸アルカリ金属のごとき 級脂肪酸金属塩、ドデシルベンゼンスルホ 酸アルカリ金属塩のごとき有機スルホン酸 属塩、高級脂肪酸アミド、高級脂肪酸エス ル又はワックス等で被覆したものも使用で る。
上記β-ジケトン化合物としては、例えば アセチルアセトン、トリアセチルメタン、2 ,4,6-ヘプタトリオン、ブタノイルアセチルメ ン、ラウロイルアセチルメタン、パルミト ルアセチルメタン、ステアロイルアセチル タン、フェニルアセチルアセチルメタン、 シクロヘキシルカルボニルメタン、ベンゾ ルホルミルメタン、ベンゾイルアセチルメ ン、ジベンゾイルメタン、オクチルベンゾ ルメタン、ビス(4-オクチルベンゾイル)メタ ン、ベンゾイルジアセチルメタン、4-メトキ ベンゾイルベンゾイルメタン、ビス(4-カル キシメチルベンゾイル)メタン、2-カルボキ メチルベンゾイルアセチルオクチルメタン デヒドロ酢酸、シクロヘキサン-1,3-ジオン 3,6-ジメチル-2,4-ジオキシシクロヘキサン-1- ルボン酸メチル、2-アセチルシクロヘキサノ ン、ジメドン、2-ベンゾイルシクロヘキサン が挙げられる。また、これらβ-ジケトン化 物の金属塩も使用することができ、該β-ジ トン金属塩を提供しうる金属としては、例 ば、リチウム、ナトリウム及びカリウム等 アルカリ金属;マグネシウム、カルシウム、 ストロンチウム及びバリウム等のアルカリ土 類金属;亜鉛、アルミニウム、錫、アルキル 等が挙げられる。
上記過塩素酸塩としては、例えば、過塩 酸ナトリウム、過塩素酸カリウム、過塩素 バリウム、過塩素酸アンモニウム等が挙げ れる。
上記有機ホスファイト化合物としては、例 ば、トリフェニルホスファイト、トリス(2,4 -ジ第三ブチルフェニル)ホスファイト、トリ (ノニルフェニル)ホスファイト、トリス(ジ ニルフェニル)ホスファイト、トリス(モノ ジ混合ノニルフェニル)ホスファイト、ジフ ニルアシッドホスファイト、2,2’-メチレン ビス(4,6-ジ第三ブチルフェニル)2-エチルヘキ ルホスファイト、ジフェニルデシルホスフ イト、フェニルジイソデシルホスファイト トリブチルホスファイト、トリス(2-エチル キシル)ホスファイト、トリデシルホスファ イト、トリラウリルホスファイト、ジブチル アシッドホスファイト、ジラウリルアシッド ホスファイト、トリラウリルトリチオホスフ ァイト、ビス(ネオペンチルグリコール)・1,4- シクロヘキサンジメチルジホスファイト、ビ ス(2,4-ジ第三ブチルフェニル)ペンタエリスリ トールジホスファイト、ビス(2,6-ジ第三ブチ -4-メチルフェニル)ペンタエリスリトールジ ホスファイト、ビス(2,4-ジクミルフェニル)ペ ンタエリスリトールジホスファイト、ジステ アリルペンタエリスリトールジホスファイト 、水素化-4,4’-イソプロピリデンジフェノー ポリホスファイト、テトラ(C 12 ~C 15 混合アルキル)-4,4’-イソプロピリデンジフェ ニルジホスファイト、テトラトリデシル・4,4 ’-ブチリデンビス(2-第三ブチル-5-メチルフ ノール)ジホスファイト、ヘキサ(トリデシル )・1,1,3-トリス(2-メチル-5-第三ブチル-4-ヒド キシフェニル)ブタン・トリホスファイト、9 ,10-ジハイドロ-9-オキサ-10-ホスファフェナン レン-10-オキサイド、2-ブチル-2-エチル-1,3- ロパンジオール・2,4,6-トリ第三ブチルフェ ール・モノホスファイト等が挙げられる。
上記フェノール系酸化防止剤としては、 えば、2,6-ジ第三ブチル-4-メチルフェノール 、2,6-ジフェニル-4-オクタデシロキシフェノ ル、ステアリル(3,5-ジ第三ブチル-4-ヒドロキ シフェニル)プロピオネート、ジステアリル(3 ,5-ジ第三ブチル-4-ヒドロキシベンジル)ホス ネート、チオジエチレンビス〔(3,5-ジ第三ブ チル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート 、4,4’-チオビス(2-第三ブチル-5-メチルフェ ール)、2-メチル-4,6-ビス(オクチルチオメチ )フェノール、2-(3,5-ジ第三ブチル-4-ヒドロ シフェニル)アミノ-4,6-ビス(オクチルチオ)-s- トリアジン、2,2’-メチレンビス(4-メチル-6- 三ブチルフェノール)、ビス〔3,3-ビス(4-ヒド ロキシ-3-第三ブチルフェニル)ブチリックア ッド〕グリコールエステル、4,4’-ブチリデ ビス(5-第三ブチル-4-ヒドロキシ-2-メチルフ ニル)、2,2’-エチリデンビス(4,6-ジ第三ブチ ルフェノール)、1,1,3-トリス(2-メチル-4-ヒド キシ-5-第三ブチルフェニル)ブタン、ビス〔2 -第三ブチル-4-メチル-6-(2-ヒドロキシ-3-第三 チル-5-メチルベンジル)フェニル〕テレフタ ート、1,3,5-トリス(2,6-ジメチル-3-ヒドロキ -4-第三ブチルベンジル)イソシアヌレート、1 ,3,5-トリス(3,5-ジ第三ブチル-4-ヒドロキシベ ジル)イソシアヌレート、1,3,5-トリス(3,5-ジ 三ブチル-4-ヒドロキシベンジル)-2,4,6-トリメ チルベンゼン、1,3,5-トリス〔(3,5-ジ第三ブチ -4-ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ エチル〕イソシアヌレート、テトラキス〔3-( 3,5-ジ第三ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロ オニルオキシメチル〕メタン、2-第三ブチ -4-メチル-6-(2-アクリロイルオキシ-3-第三ブ ル-5-メチルベンジル)フェノール、2-第三ア ル-4-メチル-6-〔1-(2-アクリロイルオキシ-3-第 三アミル-5-メチルフェニル)エチル〕フェノ ル、3,9-ビス〔2-〔3-(3-第三ブチル-4-ヒドロキ シ-5-メチルフェニル)プロパノイルオキシ〕-1 ,1-ジメチルエチル〕-2,4,8,10-テトラオキサス ロ〔5.5〕ウンデカン-ビス、トリエチレング コールビス〔3-(3-第三ブチル-4-ヒドロキシ-5 -メチルフェニル)プロピオネート〕等が挙げ れる。
上記硫黄系酸化防止剤としては、例えば ジラウリルチオジプロピオネート、ジミリ チルチオジプロピオネート、ジステアリル オジプロピオネート、ミリスチルステアリ チオジプロピオネート等のジアルキルチオ プロピオネート類、及びペンタエリスリト ルテトラ(3-ドデシルメルカプトプロピオネ ト)等のポリオールのβ-アルキルメルカプト プロピオン酸エステル類等が挙げられる。
上記エポキシ化合物としては、例えば、 ポキシ化大豆油、エポキシ化亜麻仁油、エ キシ化桐油、エポキシ化魚油、エポキシ化 脂油、エポキシ化ひまし油、エポキシ化サ ラワー油等のエポキシ化動植物油、エポキ 化ステアリン酸メチル、エポキシ化ステア ン酸ブチル、エポキシ化ステアリン酸2-エ ルヘキシル、エポキシ化ステアリン酸ステ リルエステル、エポキシ化ポリブタジエン トリス(エポキシプロピル)イソシアヌレート 、エポキシ化トール油脂肪酸エステル、エポ キシ化亜麻仁油脂肪酸エステル、ビスフェノ ールAジグリシジルエーテル、ビニルシクロ キセンジエポキシド、ジシクロヘキセンジ ポキシド、3,4-エポキシシクロヘキシルメチ -3,4-エポキシシクロヘキサンカルボキシレ ト等のエポキシ化合物等が挙げられる。
上記ポリオール化合物としては、例えば トリメチロールプロパン、ジトリメチロー プロパン、グリセリン、ペンタエリスリト ル、ジペンタエリスリトール、ポリペンタ リスリトールやこれらポリオール化合物と テアリン酸の等の脂肪酸との部分エステル ビス(ジペンタエリスリトール)アジペート トリス(2-ヒドロキシエチル)イソシアヌレー 等が挙げられる。
上記他のヒンダードアミン化合物として 、例えば、2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジ ステアレート、1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペ ジルステアレート、2,2,6,6-テトラメチル-4- ペリジルベンゾエート、ビス(2,2,6,6-テトラ チル-4-ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6 -ペンタメチル-4-ピペリジル)セバケート、ビ (1-オクチルオキシ-2,2,6,6-テトラメチル-4-ピ リジル)セバケート、テトラキス(2,2,6,6-テト ラメチル-4-ピペリジル)-1,2,3,4-ブタンテトラ ルボキシレート、テトラキス(1,2,2,6,6-ペンタ メチル-4-ピペリジル)-1,2,3,4-ブタンテトラカ ボキシレート、ビス(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4- ピペリジル)・ジ(トリデシル)-1,2,3,4-ブタンテ トラカルボキシレート、ビス(1,2,2,6,6-ペンタ チル-4-ピペリジル)-2-ブチル-2-(3,5-ジ第三ブ ル-4-ヒドロキシベンジル)マロネート、1-(2- ドロキシエチル)-2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペ リジノール/コハク酸ジエチル重縮合物、1,6- ス(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジルアミノ) ヘキサン/ジブロモエタン重縮合物、1,6-ビス( 2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジルアミノ)ヘキ サン/2,4-ジクロロ-6-モルホリノ-s-トリアジン 縮合物、1,6-ビス(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペ リジルアミノ)ヘキサン/2,4-ジクロロ-6-第三オ クチルアミノ-s-トリアジン重縮合物、1,5,8,12- テトラキス〔2,4-ビス(N-ブチル-N-(2,2,6,6-テト メチル-4-ピペリジル)アミノ)-s-トリアジン-6- イル〕-1,5,8,12-テトラアザドデカン、1,5,8,12- トラキス〔2,4-ビス(N-ブチル-N-(1,2,2,6,6-ペン メチル-4-ピペリジル)アミノ)-s-トリアジン-6- イル〕-1,5,8,12-テトラアザドデカン、1,6,11-ト ス〔2,4-ビス(N-ブチル-N-(2,2,6,6-テトラメチル -4-ピペリジル)アミノ)-s-トリアジン-6-イルア ノ〕ウンデカン、1,6,11-トリス〔2,4-ビス(N- チル-N-(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジル) ミノ)-s-トリアジン-6-イルアミノ〕ウンデカ 、3,9-ビス〔1,1-ジメチル-2-[トリス(1,2,2,6,6- ンタメチル-4-ピペリジルオキシカルボニル) チルカルボニルオキシ]エチル〕-2,4,8,10-テ ラオキサスピロ〔5.5〕ウンデカン等のヒン ードアミン化合物等が挙げられる。
上記他の紫外線吸収剤としては、例えば 2,4-ジヒドロキシベンゾフェノン、2-ヒドロ シ-4-メトキシベンゾフェノン、2-ヒドロキ -4-オクトキシベンゾフェノン、5,5’-メチレ ビス(2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノ )等の2-ヒドロキシベンゾフェノン類;フェニ ルサリシレート、レゾルシノールモノベンゾ エート、2,4-ジ第三ブチルフェニル-3,5-ジ第三 ブチル-4-ヒドロキシベンゾエート、2,4-ジ第 アミルフェニル-3,5-ジ第三ブチル-4-ヒドロキ シベンゾエート、ヘキサデシル-3,5-ジ第三ブ ル-4-ヒドロキシベンゾエート等のベンゾエ ト類;2-エチル-2'-エトキシオキザニリド、2- トキシ-4'-ドデシルオキザニリド等の置換オ キザニリド類;エチル-α-シアノ-β,β-ジフェニ ルアクリレート、メチル-2-シアノ-3-メチル-3- (p-メトキシフェニル)アクリレート等のシア アクリレート類;2-(2-ヒドロキシ-4-オクトキ フェニル)-4,6-ビス(2,4-ジ第三ブチルフェニル )-s-トリアジン、2-(2-ヒドロキシ-4-メトキシフ ェニル)-4,6-ジフェニル-s-トリアジン、2-(2-ヒ ロキシ-4-プロポキシ-5-メチルフェニル)-4,6- ス(2,4-ジ第三ブチルフェニル)-s-トリアジン 2-(2-ヒドロキシ-4-(2-エチルヘキサノイルオ シ)エトキシフェニル)-4,6-ジフェニル-s-トリ ジン等のトリアリールトリアジン類や2-(2- ドロキシ-5-メチルフェニル)ベンゾトリアゾ ル、2-(2-ヒドロキシ-5-第三オクチルフェニ )ベンゾトリアゾール、2-(2-ヒドロキシ-3,5-ジ 第三ブチルフェニル)-5-クロロベンゾトリア ール、2-(2-ヒドロキシ-3-第三ブチル-5-メチル フェニル)-5-クロロベンゾトリアゾール、2-(2- ヒドロキシ-3,5-ジクミルフェニル)ベンゾトリ アゾール、2,2’-メチレンビス(4-第三オクチ -6-ベンゾトリアゾリル)フェノール等の一般 (II)に該当しないベンゾトリアゾール系紫外 線吸収剤等が挙げられる。
上記充填剤としては、例えば、炭酸カル ウム(重質、軽質、沈降性)、石膏、酸化チ ン、硫酸バリウム、アルミナ、ハイドロカ マイト、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸アルミ ウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸カルシ ム、ゼオライト、ケイ石、珪藻土、活性白 、タルク、マイカ、クレイ、ベンガラ、ロ クウール、グラファイト、カーボンブラッ 等が挙げられるが、特に炭酸カルシウムの 用が塩化ビニル系樹脂の耐候性に悪影響が さいため好ましい。
上記安定化助剤としては、例えば、ジフ ニルチオ尿素、アニリノジチオトリアジン メラミン、安息香酸、桂皮酸、p-第三ブチ 安息香酸、無水ケイ酸、ケイ酸塩、ゼオラ ト等が挙げられる。
その他、本発明の塩化ビニル系樹脂組成 からなる防水シートには、必要に応じて、 橋剤、帯電防止剤、発泡剤、防曇剤、プレ トアウト防止剤、表面処理剤、滑剤、難燃 、防黴剤、抗菌剤、殺菌剤、蛍光剤、顔料 金属不活性化剤、離型剤、加工助剤等の任 の添加剤を配合することもできる。
上述した任意の添加剤の配合量は、添加 の種類等によって適宜選択することができ が、塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、 ましくは合計で50重量部以下とする。
本発明の塩化ビニル系樹脂組成物からな 防水シートは、従来周知の塩化ビニル系樹 製防水シートの製造方法により製造するこ ができ、特に制限されない。
本発明の防水シートは、主に陸屋根等の 水シートとして好適に用いられる。
次に、実施例及び比較例によって本発明の
水シートを更に詳細に説明するが、本発明
下記の実施例等によって制限を受けるもの
はない。
尚、下記実施例1は、本発明に係る塩化ビニ
ル系樹脂組成物からなる防水シートの実施例
を示し、下記比較例1~5は、本発明に係る塩化
ビニル系樹脂組成物とは異なるヒンダートア
ミン化合物及び/又はベンゾトリアゾール系
外線吸収剤を配合した塩化ビニル系樹脂組
物からなる防水シートの実施例を示す。
〔実施例1及び比較例1~5〕
(A)塩化ビニル樹脂(平均重合度1000)100重量部
、(B)ジイソノニルフタレート62重量部、炭
カルシウム 5重量部、二酸化チタン 5重量
、ビスフェノールA型エポキシ樹脂 2重量部
ハイドロタルサイト 2重量部、ステアリン
亜鉛 1重量部、βジケトン 0.1重量部、アル
キルホスフェート 1重量部、ジプロピレング
リコール-ビス(ジフェニルホスファイト) 0.5
量部及び表1記載の耐候剤を配合して180℃で
7分間ロール混練し0.7mm厚のシートを作成した
。これらのシートを張り合わせて180℃で5分
プレス加工を行い、厚さ1mmのシートを得た
得られたシートをメタルウェザー試験(ダイ
ラ・ウィンテック社製 試験条件Lightのみ B
P 63℃ 湿度50%RH spray Light 2hr中 120sec.)で表
が黄色に着色するまでの時間を測定し、耐
性として評価した。評価結果を下記〔表1〕
に示す。
実施例1及び比較例1~5の結果から次のことが
明らかである。
塩化ビニル樹脂に、耐候剤を使用しない場
(比較例5)には、得られたシートの耐候性が
く不十分であった。また、本発明に係る(C)
定のヒンダードアミン化合物のみを用いた
合(比較例1)、本発明に係る(D)特定のベンゾ
リアゾール化合物のみを用いた場合(比較例
2)、本発明に係る(C)特定のヒンダードアミン
合物と本発明に係る(D)特定のベンゾトリア
ール化合物とは異なるベンゾトリアゾール
合物とを併用した場合(比較例3)、及び本発
に係る(C)特定のヒンダードアミン化合物と
異なるヒンダードアミン化合物と本発明に
る(D)ベンゾトリアゾール化合物とを併用し
場合(比較例4)には、いずれも得られたシー
の耐候性が不十分であった。
これに対し、塩化ビニル樹脂に、本発明に
る(C)特定のヒンダードアミン化合物と本発
に係る(D)特定のベンゾトリアゾール化合物
を併用した場合(実施例1)には、得られたシ
トに顕著な耐候性の向上が認められた。
本発明の防水シートは、耐候性に優れた のであり、陸屋根等の防水シートとして好 に用いることができる。