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Title:
WATERPROOF SHEET
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/117575
Kind Code:
A1
Abstract:
A waterproof sheet made of a vinyl chloride resin composition which comprises (A) 100 parts by weight of a vinyl chloride resin and, incorporated therein, (B) 5-100 parts by weight of a plasticizer, (C) 0.05-5 parts by weight of a hindered amine compound represented by the following general formula (I), and (D) 0.05-5 parts by weight of a benzotriazole ultraviolet absorber represented by the following general formula (II).

Inventors:
MITSUDERA TARO (JP)
SENGOKU TADASHI (JP)
YONEZAWA YUTAKA (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/052240
Publication Date:
October 02, 2008
Filing Date:
February 12, 2008
Export Citation:
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Assignee:
ADEKA CORP (JP)
MITSUDERA TARO (JP)
SENGOKU TADASHI (JP)
YONEZAWA YUTAKA (JP)
International Classes:
C08K5/3435; C08L27/06; C08K5/3475; E04D5/06
Foreign References:
JP2002356596A2002-12-13
JP2000037826A2000-02-08
JPH11269335A1999-10-05
JPH10219004A1998-08-18
JPH1086295A1998-04-07
JPH10139933A1998-05-26
JPH04126747A1992-04-27
JPH04131018A1992-05-01
JPH05306343A1993-11-19
JP2006001963A2006-01-05
JPS462280B11971-01-20
JPS5030039B11975-09-27
JPS5129129B11976-08-24
JPH0336839B21991-06-03
JPS61174270A1986-08-05
JP2001164042A2001-06-19
JP2002053722A2002-02-19
Other References:
See also references of EP 2130867A4
Attorney, Agent or Firm:
HATORI, Osamu (8-6 Akasaka 1-chom, Minato-ku Tokyo 52, JP)
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Claims:
 (A)塩化ビニル系樹脂100重量部に、(B)可塑剤5~100重量部、(C)下記一般式(I)で表されるヒンダードアミン化合物0.05~5重量部、及び(D)下記一般式(II)で表されるベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤0.05~5重量部を配合してなる塩化ビニル系樹脂組成物からなる防水シート。
(式中、R 1 及びR 2 は、各々独立に、炭素原子数4~20のアルキル基又は炭素原子数5~6のシクロアルキル基を表す。)
(式中、R 3 は炭素原子数1~12のアルキル基を表す。)
 上記一般式(II)におけるR 3 が、1,1,3,3-テトラメチルブチル基である請求の範囲第1項記載の防水シート。
Description:
防水シート

 本発明は、塩化ビニル系樹脂組成物から る防水シートに関し、詳しくは、特定の構 を有するヒンダードアミン化合物及び紫外 吸収剤を配合してなり、耐候性に優れる塩 ビニル系樹脂組成物からなる防水シートに するものである。

 陸屋根等の屋上に施設される防水シート は、一般的に塩化ビニル系樹脂、可塑剤、 填剤等からなる塩化ビニル系樹脂組成物か なる防水シートが使用されている。

 近年、住宅の高い耐久性が要求されるに って、防水シートにも高い耐久性(耐候性) 求められるようになった。

 特許文献1には、ポリ塩化ビニル樹脂、可 塑剤、グリシン亜鉛、有機リン酸エステル及 び塩素化ホウ酸化チタンからなる軟質ポリ塩 化ビニル樹脂系防水シートが提案され、特許 文献2には塩化ビニル系樹脂、可塑剤、充填 及び塩基性リン酸亜鉛又は塩基性亜リン酸 鉛を配合した塩化ビニル系樹脂からなる防 シートが提案されている。いずれの発明も 候性の改善は認められるものの満足のいく のではなかった。

特開平5-306343号公報

特開2006-001963号公報

 従って本発明の目的は、耐候性に優れた 化ビニル系樹脂組成物からなる防水シート 提供することにある。

 本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、塩 ビニル系樹脂に、可塑剤、特定のヒンダー アミン化合物及びベンゾトリアゾール系紫 線吸収剤を配合してなる塩化ビニル系樹脂 成物からなる防水シートが優れた耐候性を すことを知見した。

 即ち、本発明は、上記知見に基づきなさ たもので、(A)塩化ビニル系樹脂100重量部に (B)可塑剤5~100重量部、(C)下記一般式(I)で表 れるヒンダードアミン化合物0.05~5重量部、 び(D)下記一般式(II)で表されるベンゾトリア ール系紫外線吸収剤0.05~5重量部を配合して る塩化ビニル系樹脂組成物からなる防水シ トを提供することにより、上記目的を達成 たものである。

(式中、R 1 及びR 2 は、各々独立に、炭素原子数4~20のアルキル 又は炭素原子数5~6のシクロアルキル基を表 。)

(式中、R 3 は炭素原子数1~12のアルキル基を表す。)

 以下、本発明の塩化ビニル系樹脂組成物 らなる防水シートについて好ましい実施形 に基づき詳細に説明する。

 本発明の防水シートは、(A)塩化ビニル系 脂100重量部に、(B)可塑剤5~100重量部、(C)下 一般式(I)で表されるヒンダードアミン化合 0.05~5重量部、及び(D)下記一般式(II)で表され ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤0.05~5重 部を配合してなる塩化ビニル系樹脂組成物 らなる。

 本発明に使用される(A)塩化ビニル系樹脂 しては、塊状重合、溶液重合、懸濁重合、 化重合等その重合方法には特に限定されず 例えば、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリ塩化 ニル、ポリ塩化ビニリデン、塩素化ポリエ レン、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、塩 化ビニル-エチレン共重合体、塩化ビニル-プ ピレン共重合体、塩化ビニル-スチレン共重 合体、塩化ビニル-イソブチレン共重合体、 化ビニル-塩化ビニリデン共重合体、塩化ビ ル-スチレン-無水マレイン酸三元共重合体 塩化ビニル-スチレン-アクリロニトリル共重 合体、塩化ビニル-ブタジエン共重合体、塩 ビニル-イソプレン共重合体、塩化ビニル-塩 素化プロピレン共重合体、塩化ビニル-塩化 ニリデン-酢酸ビニル三元共重合体、塩化ビ ル-マレイン酸エステル共重合体、塩化ビニ ル-メタクリル酸エステル共重合体、塩化ビ ル-アクリロニトリル共重合体、塩化ビニル- 各種ビニルエーテル共重合体等の塩素含有樹 脂、及びそれら相互のブレンド品、あるいは 他の塩素を含まない合成樹脂、例えば、アク リロニトリル-スチレン共重合体、エチレン- 酸ビニル共重合体、エチレン-エチル(メタ) クリレート共重合体、ポリエステル等との レンド品、ブロック共重合体、グラフト共 合体等を挙げることができる。

 本発明に使用される(B)可塑剤としては、 常塩化ビニル系樹脂に用いられる可塑剤を 意に使用することができ、例えば、ジブチ フタレート、ブチルヘキシルフタレート、 ヘプチルフタレート、ジオクチルフタレー 、ジ-2-エチルヘキシルフタレート、ジイソ ニルフタレート、ジイソデシルフタレート ジウンデシルフタレート、ジラウリルフタ ート、ジトリデシルフタレート、ジオクタ シルフタレート、ジシクロヘキシルフタレ ト、ジオクチルテレフタレート等のフタル エステル系可塑剤;ジオクチルアジペート、 ジイソノニルアジペート、ジイソデシルアジ ペート、ジ(ブチルジグリコール)アジペート のアジピン酸エステル系可塑剤;トリフェニ ルホスフェート、トリクレジルホスフェート 、トリキシレニルホスフェート、トリ(イソ ロピルフェニル)ホスフェート、トリエチル スフェート、トリブチルホスフェート、ト オクチルホスフェート、トリ(ブトキシエチ ル)ホスフェート、オクチルジフェニルホス ェート、フェノール・レゾルシノールポリ スフェート、フェノール・ビスフェノールA リホスフェート等のリン酸エステル系可塑 ;多価アルコールとしてエチレングリコール 、ジエチレングリコール、トリエチレングリ コール、1,2-プロピレングリコール、1,3-プロ レングリコール、1,3-ブタンジオール、1,4- タンジオール、2-メチル-1,3-プロピレングリ ール、1,5-ヘキサンジオール、1,6-ヘキサン オール、ネオペンチルグリコール、グリセ ン、トリメチロールプロパン、ペンタエリ リトール、ジペンタエリスリトール等と、 塩基酸として、シュウ酸、マロン酸、コハ 酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸 スベリン酸、アゼライン酸、セバチン酸、 タル酸、イソフタル酸、テレフタル酸等と 用い、必要により一価アルコール及び/又は ノカルボン酸をストッパーに使用したポリ ステル系可塑剤;エポキシ化大豆油、エポキ シ化ひまし油等のエポキシ化植物油;その他 テトラヒドロフタル酸系可塑剤、アゼライ 酸系可塑剤、セバチン酸系可塑剤、ステア ン酸系可塑剤、クエン酸系可塑剤、トリメ ット酸系可塑剤、ピロメリット酸系可塑剤 ビフェニレンポリカルボン酸系可塑剤等が げられる。これらの可塑剤の中でも、フタ 酸及び炭素原子数8~13のアルコール、特に炭 原子数9~11のアルコールから得られるフタル 酸エステル系可塑剤、とりわけ、ジイソノニ ルフタレート、ジウンデシルフタレートを使 用することが、特に耐候性に優れた防水シー トが得られるので好ましい。

 上記(B)可塑剤は、塩化ビニル系樹脂100重 部に対して、30~100重量部、好ましくは40~80 量部、特に好ましくは45~70重量部の範囲で使 用される。30重量部より少ないと十分な可塑 効果が得られず、100重量部より多く用いる 得られる塩化ビニル系樹脂組成物の強度が 足して実用に耐えないことがある。

 本発明に使用される(C)上記一般式(I)で表さ るヒンダードアミン化合物において、R 1 及びR 2 で表される炭素原子数4~20のアルキル基とし は、例えば、ブチル、第二ブチル、第三ブ ル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オク ル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシ 、テトラデシル、ヘキサデシル、オクタデ ル等が挙げられ、炭素原子数5~6のシクロア キル基としては、例えば、シクロペンチル シクロヘキシル等が挙げられる。

 上記(C)ヒンダードアミン化合物としては より具体的には、以下の化合物No.1~4の化合 が挙げられる。ただし、本発明は以下の化 物によりなんら制限されるものではない。

 これら上記(C)ヒンダードアミン化合物の でも、化合物No.1が耐候性に優れるため好ま しい。

 上記(C)ヒンダードアミン化合物は、塩化 ニル系樹脂100重量部に対して、0.05~5重量部 好ましくは0.1~3重量部の範囲で使用される 0.05重量部より少ないと十分な安定化効果が られず、5重量部より多く用いても安定化効 果はあまり向上せずコストアップになり、ま た、ブリードして概観を損なうことがある。

 本発明に使用される(D)上記一般式(II)で表さ れるベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤おい て、R 3 で表される炭素原子数1~12のアルキル基とし は、例えば、メチル、エチル、プロピル、 ソプロピル、ブチル、第二ブチル、第三ブ ル、ペンチル、第三ペンチル、ヘキシル、 プチル、オクチル、1,1,3,3-テトラメチルブチ ル、ノニル、イソノニル、デシル、イソデシ ル、ウンデシル、ドデシル等が挙げられる。

 上記(D)ベンゾトリアゾール系紫外線吸収 としては、例えば、2-(2-ヒドロキシ-5-メチ フェニル)ベンゾトリアゾール、2-(2-ヒドロ シ-5-第三ブチルフェニル)ベンゾトリアゾー 、2-(2-ヒドロキシ-5-(1,1,3,3-テトラメチルブ ル)フェニル)ベンゾトリアゾール等が挙げら れる。2-(2-ヒドロキシ-5-(1,1,3,3-テトラメチル チル)フェニル)ベンゾトリアゾールが樹脂 の相溶性と耐揮発性に優れ好ましい。

 上記(D)ベンゾトリアゾール系紫外線吸収 は、塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、0 .05~5重量部、好ましくは0.1~3重量部の範囲で 用される。0.05重量部より少ないと十分な安 化効果が得られず、5重量部より多く用いて も安定化効果はあまり向上せずコストアップ になり、また、ブリードして概観を損なうこ とがある。

 本発明の塩化ビニル系樹脂組成物には、 要に応じて、通常塩化ビニル系樹脂に配合 れる任意の添加剤、例えば、バリウム・亜 系安定剤、カルシウム・亜鉛系安定剤、錫 安定剤、鉛系安定剤等の金属塩化合物やハ ドロタルサイト化合物、β-ジケトン化合物 過塩素酸塩、有機ホスファイト化合物、フ ノール系又は硫黄系酸化防止剤、エポキシ 合物、ポリオール化合物、他のヒンダード ミン化合物、他の紫外線吸収剤、充填剤、 定化助剤等を配合することができる。

 上記金属塩化合物としては、例えば、ス アリン酸塩、ラルリン酸塩、オレイン酸塩 マレイン酸、安息香酸塩等の有機カルボン 塩、ステアリルリン酸塩、ジステアリルリ 酸塩、フェニルリン酸塩、ジフェニルリン 塩等のリン酸エステル塩及びこれらの塩基 塩、炭酸塩、硫酸塩及びこれらの塩基性塩 金属酸化物、金属水酸化物が挙げられ、こ らは単独で又は混合物として、場合により 合物として用いる。

 上記ハイドロタルサイト化合物としては 下記〔化7〕の一般式(III)で表されるマグネ ウム及びアルミニウム、又はマグネシウム 及びアルミニウムからなる複塩化合物が好 しく用いられ、また、結晶水を脱水したも であってもよい。

(式中、x1、x2及びy1は各々下記式で表される 件を満足する数を示し、mは0又は任意の整数 を示す。0≦x2/x1≦10、2≦x1+x2<20、0≦y1≦2)

 上記ハイドロタルサイト化合物は、天然 であってもよく、合成品であってもよい。 合成品の合成方法としては、特公昭46-2280号 公報、特公昭50-30039号公報、特公昭51-29129号 報、特公平3-36839号公報、特開昭61-174270号公 、特開2001-164042号公報、特開2002-53722号公報 に記載の公知の合成方法を例示することが きる。また、本発明においては、上記ハイ ロタルサイト化合物は、その結晶構造、結 粒子径等に制限されることなく使用するこ が可能で、原料中に含まれる鉄等の重金属 の残存量は精製コストが実用的な範囲で少 いことが好ましい。

 また、上記ハイドロタルサイト化合物と ては、その表面をステアリン酸のごとき高 脂肪酸、オレイン酸アルカリ金属のごとき 級脂肪酸金属塩、ドデシルベンゼンスルホ 酸アルカリ金属塩のごとき有機スルホン酸 属塩、高級脂肪酸アミド、高級脂肪酸エス ル又はワックス等で被覆したものも使用で る。

 上記β-ジケトン化合物としては、例えば アセチルアセトン、トリアセチルメタン、2 ,4,6-ヘプタトリオン、ブタノイルアセチルメ ン、ラウロイルアセチルメタン、パルミト ルアセチルメタン、ステアロイルアセチル タン、フェニルアセチルアセチルメタン、 シクロヘキシルカルボニルメタン、ベンゾ ルホルミルメタン、ベンゾイルアセチルメ ン、ジベンゾイルメタン、オクチルベンゾ ルメタン、ビス(4-オクチルベンゾイル)メタ ン、ベンゾイルジアセチルメタン、4-メトキ ベンゾイルベンゾイルメタン、ビス(4-カル キシメチルベンゾイル)メタン、2-カルボキ メチルベンゾイルアセチルオクチルメタン デヒドロ酢酸、シクロヘキサン-1,3-ジオン 3,6-ジメチル-2,4-ジオキシシクロヘキサン-1- ルボン酸メチル、2-アセチルシクロヘキサノ ン、ジメドン、2-ベンゾイルシクロヘキサン が挙げられる。また、これらβ-ジケトン化 物の金属塩も使用することができ、該β-ジ トン金属塩を提供しうる金属としては、例 ば、リチウム、ナトリウム及びカリウム等 アルカリ金属;マグネシウム、カルシウム、 ストロンチウム及びバリウム等のアルカリ土 類金属;亜鉛、アルミニウム、錫、アルキル 等が挙げられる。

 上記過塩素酸塩としては、例えば、過塩 酸ナトリウム、過塩素酸カリウム、過塩素 バリウム、過塩素酸アンモニウム等が挙げ れる。

 上記有機ホスファイト化合物としては、例 ば、トリフェニルホスファイト、トリス(2,4 -ジ第三ブチルフェニル)ホスファイト、トリ (ノニルフェニル)ホスファイト、トリス(ジ ニルフェニル)ホスファイト、トリス(モノ ジ混合ノニルフェニル)ホスファイト、ジフ ニルアシッドホスファイト、2,2’-メチレン ビス(4,6-ジ第三ブチルフェニル)2-エチルヘキ ルホスファイト、ジフェニルデシルホスフ イト、フェニルジイソデシルホスファイト トリブチルホスファイト、トリス(2-エチル キシル)ホスファイト、トリデシルホスファ イト、トリラウリルホスファイト、ジブチル アシッドホスファイト、ジラウリルアシッド ホスファイト、トリラウリルトリチオホスフ ァイト、ビス(ネオペンチルグリコール)・1,4- シクロヘキサンジメチルジホスファイト、ビ ス(2,4-ジ第三ブチルフェニル)ペンタエリスリ トールジホスファイト、ビス(2,6-ジ第三ブチ -4-メチルフェニル)ペンタエリスリトールジ ホスファイト、ビス(2,4-ジクミルフェニル)ペ ンタエリスリトールジホスファイト、ジステ アリルペンタエリスリトールジホスファイト 、水素化-4,4’-イソプロピリデンジフェノー ポリホスファイト、テトラ(C 12 ~C 15 混合アルキル)-4,4’-イソプロピリデンジフェ ニルジホスファイト、テトラトリデシル・4,4 ’-ブチリデンビス(2-第三ブチル-5-メチルフ ノール)ジホスファイト、ヘキサ(トリデシル )・1,1,3-トリス(2-メチル-5-第三ブチル-4-ヒド キシフェニル)ブタン・トリホスファイト、9 ,10-ジハイドロ-9-オキサ-10-ホスファフェナン レン-10-オキサイド、2-ブチル-2-エチル-1,3- ロパンジオール・2,4,6-トリ第三ブチルフェ ール・モノホスファイト等が挙げられる。

 上記フェノール系酸化防止剤としては、 えば、2,6-ジ第三ブチル-4-メチルフェノール 、2,6-ジフェニル-4-オクタデシロキシフェノ ル、ステアリル(3,5-ジ第三ブチル-4-ヒドロキ シフェニル)プロピオネート、ジステアリル(3 ,5-ジ第三ブチル-4-ヒドロキシベンジル)ホス ネート、チオジエチレンビス〔(3,5-ジ第三ブ チル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート 、4,4’-チオビス(2-第三ブチル-5-メチルフェ ール)、2-メチル-4,6-ビス(オクチルチオメチ )フェノール、2-(3,5-ジ第三ブチル-4-ヒドロ シフェニル)アミノ-4,6-ビス(オクチルチオ)-s- トリアジン、2,2’-メチレンビス(4-メチル-6- 三ブチルフェノール)、ビス〔3,3-ビス(4-ヒド ロキシ-3-第三ブチルフェニル)ブチリックア ッド〕グリコールエステル、4,4’-ブチリデ ビス(5-第三ブチル-4-ヒドロキシ-2-メチルフ ニル)、2,2’-エチリデンビス(4,6-ジ第三ブチ ルフェノール)、1,1,3-トリス(2-メチル-4-ヒド キシ-5-第三ブチルフェニル)ブタン、ビス〔2 -第三ブチル-4-メチル-6-(2-ヒドロキシ-3-第三 チル-5-メチルベンジル)フェニル〕テレフタ ート、1,3,5-トリス(2,6-ジメチル-3-ヒドロキ -4-第三ブチルベンジル)イソシアヌレート、1 ,3,5-トリス(3,5-ジ第三ブチル-4-ヒドロキシベ ジル)イソシアヌレート、1,3,5-トリス(3,5-ジ 三ブチル-4-ヒドロキシベンジル)-2,4,6-トリメ チルベンゼン、1,3,5-トリス〔(3,5-ジ第三ブチ -4-ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ エチル〕イソシアヌレート、テトラキス〔3-( 3,5-ジ第三ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロ オニルオキシメチル〕メタン、2-第三ブチ -4-メチル-6-(2-アクリロイルオキシ-3-第三ブ ル-5-メチルベンジル)フェノール、2-第三ア ル-4-メチル-6-〔1-(2-アクリロイルオキシ-3-第 三アミル-5-メチルフェニル)エチル〕フェノ ル、3,9-ビス〔2-〔3-(3-第三ブチル-4-ヒドロキ シ-5-メチルフェニル)プロパノイルオキシ〕-1 ,1-ジメチルエチル〕-2,4,8,10-テトラオキサス ロ〔5.5〕ウンデカン-ビス、トリエチレング コールビス〔3-(3-第三ブチル-4-ヒドロキシ-5 -メチルフェニル)プロピオネート〕等が挙げ れる。

 上記硫黄系酸化防止剤としては、例えば ジラウリルチオジプロピオネート、ジミリ チルチオジプロピオネート、ジステアリル オジプロピオネート、ミリスチルステアリ チオジプロピオネート等のジアルキルチオ プロピオネート類、及びペンタエリスリト ルテトラ(3-ドデシルメルカプトプロピオネ ト)等のポリオールのβ-アルキルメルカプト プロピオン酸エステル類等が挙げられる。

 上記エポキシ化合物としては、例えば、 ポキシ化大豆油、エポキシ化亜麻仁油、エ キシ化桐油、エポキシ化魚油、エポキシ化 脂油、エポキシ化ひまし油、エポキシ化サ ラワー油等のエポキシ化動植物油、エポキ 化ステアリン酸メチル、エポキシ化ステア ン酸ブチル、エポキシ化ステアリン酸2-エ ルヘキシル、エポキシ化ステアリン酸ステ リルエステル、エポキシ化ポリブタジエン トリス(エポキシプロピル)イソシアヌレート 、エポキシ化トール油脂肪酸エステル、エポ キシ化亜麻仁油脂肪酸エステル、ビスフェノ ールAジグリシジルエーテル、ビニルシクロ キセンジエポキシド、ジシクロヘキセンジ ポキシド、3,4-エポキシシクロヘキシルメチ -3,4-エポキシシクロヘキサンカルボキシレ ト等のエポキシ化合物等が挙げられる。

 上記ポリオール化合物としては、例えば トリメチロールプロパン、ジトリメチロー プロパン、グリセリン、ペンタエリスリト ル、ジペンタエリスリトール、ポリペンタ リスリトールやこれらポリオール化合物と テアリン酸の等の脂肪酸との部分エステル ビス(ジペンタエリスリトール)アジペート トリス(2-ヒドロキシエチル)イソシアヌレー 等が挙げられる。

 上記他のヒンダードアミン化合物として 、例えば、2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジ ステアレート、1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペ ジルステアレート、2,2,6,6-テトラメチル-4- ペリジルベンゾエート、ビス(2,2,6,6-テトラ チル-4-ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6 -ペンタメチル-4-ピペリジル)セバケート、ビ (1-オクチルオキシ-2,2,6,6-テトラメチル-4-ピ リジル)セバケート、テトラキス(2,2,6,6-テト ラメチル-4-ピペリジル)-1,2,3,4-ブタンテトラ ルボキシレート、テトラキス(1,2,2,6,6-ペンタ メチル-4-ピペリジル)-1,2,3,4-ブタンテトラカ ボキシレート、ビス(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4- ピペリジル)・ジ(トリデシル)-1,2,3,4-ブタンテ トラカルボキシレート、ビス(1,2,2,6,6-ペンタ チル-4-ピペリジル)-2-ブチル-2-(3,5-ジ第三ブ ル-4-ヒドロキシベンジル)マロネート、1-(2- ドロキシエチル)-2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペ リジノール/コハク酸ジエチル重縮合物、1,6- ス(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジルアミノ) ヘキサン/ジブロモエタン重縮合物、1,6-ビス( 2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジルアミノ)ヘキ サン/2,4-ジクロロ-6-モルホリノ-s-トリアジン 縮合物、1,6-ビス(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペ リジルアミノ)ヘキサン/2,4-ジクロロ-6-第三オ クチルアミノ-s-トリアジン重縮合物、1,5,8,12- テトラキス〔2,4-ビス(N-ブチル-N-(2,2,6,6-テト メチル-4-ピペリジル)アミノ)-s-トリアジン-6- イル〕-1,5,8,12-テトラアザドデカン、1,5,8,12- トラキス〔2,4-ビス(N-ブチル-N-(1,2,2,6,6-ペン メチル-4-ピペリジル)アミノ)-s-トリアジン-6- イル〕-1,5,8,12-テトラアザドデカン、1,6,11-ト ス〔2,4-ビス(N-ブチル-N-(2,2,6,6-テトラメチル -4-ピペリジル)アミノ)-s-トリアジン-6-イルア ノ〕ウンデカン、1,6,11-トリス〔2,4-ビス(N- チル-N-(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジル) ミノ)-s-トリアジン-6-イルアミノ〕ウンデカ 、3,9-ビス〔1,1-ジメチル-2-[トリス(1,2,2,6,6- ンタメチル-4-ピペリジルオキシカルボニル) チルカルボニルオキシ]エチル〕-2,4,8,10-テ ラオキサスピロ〔5.5〕ウンデカン等のヒン ードアミン化合物等が挙げられる。

 上記他の紫外線吸収剤としては、例えば 2,4-ジヒドロキシベンゾフェノン、2-ヒドロ シ-4-メトキシベンゾフェノン、2-ヒドロキ -4-オクトキシベンゾフェノン、5,5’-メチレ ビス(2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノ )等の2-ヒドロキシベンゾフェノン類;フェニ ルサリシレート、レゾルシノールモノベンゾ エート、2,4-ジ第三ブチルフェニル-3,5-ジ第三 ブチル-4-ヒドロキシベンゾエート、2,4-ジ第 アミルフェニル-3,5-ジ第三ブチル-4-ヒドロキ シベンゾエート、ヘキサデシル-3,5-ジ第三ブ ル-4-ヒドロキシベンゾエート等のベンゾエ ト類;2-エチル-2'-エトキシオキザニリド、2- トキシ-4'-ドデシルオキザニリド等の置換オ キザニリド類;エチル-α-シアノ-β,β-ジフェニ ルアクリレート、メチル-2-シアノ-3-メチル-3- (p-メトキシフェニル)アクリレート等のシア アクリレート類;2-(2-ヒドロキシ-4-オクトキ フェニル)-4,6-ビス(2,4-ジ第三ブチルフェニル )-s-トリアジン、2-(2-ヒドロキシ-4-メトキシフ ェニル)-4,6-ジフェニル-s-トリアジン、2-(2-ヒ ロキシ-4-プロポキシ-5-メチルフェニル)-4,6- ス(2,4-ジ第三ブチルフェニル)-s-トリアジン 2-(2-ヒドロキシ-4-(2-エチルヘキサノイルオ シ)エトキシフェニル)-4,6-ジフェニル-s-トリ ジン等のトリアリールトリアジン類や2-(2- ドロキシ-5-メチルフェニル)ベンゾトリアゾ ル、2-(2-ヒドロキシ-5-第三オクチルフェニ )ベンゾトリアゾール、2-(2-ヒドロキシ-3,5-ジ 第三ブチルフェニル)-5-クロロベンゾトリア ール、2-(2-ヒドロキシ-3-第三ブチル-5-メチル フェニル)-5-クロロベンゾトリアゾール、2-(2- ヒドロキシ-3,5-ジクミルフェニル)ベンゾトリ アゾール、2,2’-メチレンビス(4-第三オクチ -6-ベンゾトリアゾリル)フェノール等の一般 (II)に該当しないベンゾトリアゾール系紫外 線吸収剤等が挙げられる。

 上記充填剤としては、例えば、炭酸カル ウム(重質、軽質、沈降性)、石膏、酸化チ ン、硫酸バリウム、アルミナ、ハイドロカ マイト、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸アルミ ウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸カルシ ム、ゼオライト、ケイ石、珪藻土、活性白 、タルク、マイカ、クレイ、ベンガラ、ロ クウール、グラファイト、カーボンブラッ 等が挙げられるが、特に炭酸カルシウムの 用が塩化ビニル系樹脂の耐候性に悪影響が さいため好ましい。

 上記安定化助剤としては、例えば、ジフ ニルチオ尿素、アニリノジチオトリアジン メラミン、安息香酸、桂皮酸、p-第三ブチ 安息香酸、無水ケイ酸、ケイ酸塩、ゼオラ ト等が挙げられる。

 その他、本発明の塩化ビニル系樹脂組成 からなる防水シートには、必要に応じて、 橋剤、帯電防止剤、発泡剤、防曇剤、プレ トアウト防止剤、表面処理剤、滑剤、難燃 、防黴剤、抗菌剤、殺菌剤、蛍光剤、顔料 金属不活性化剤、離型剤、加工助剤等の任 の添加剤を配合することもできる。

 上述した任意の添加剤の配合量は、添加 の種類等によって適宜選択することができ が、塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、 ましくは合計で50重量部以下とする。

 本発明の塩化ビニル系樹脂組成物からな 防水シートは、従来周知の塩化ビニル系樹 製防水シートの製造方法により製造するこ ができ、特に制限されない。

 本発明の防水シートは、主に陸屋根等の 水シートとして好適に用いられる。

 次に、実施例及び比較例によって本発明の 水シートを更に詳細に説明するが、本発明 下記の実施例等によって制限を受けるもの はない。
 尚、下記実施例1は、本発明に係る塩化ビニ ル系樹脂組成物からなる防水シートの実施例 を示し、下記比較例1~5は、本発明に係る塩化 ビニル系樹脂組成物とは異なるヒンダートア ミン化合物及び/又はベンゾトリアゾール系 外線吸収剤を配合した塩化ビニル系樹脂組 物からなる防水シートの実施例を示す。

〔実施例1及び比較例1~5〕
 (A)塩化ビニル樹脂(平均重合度1000)100重量部 、(B)ジイソノニルフタレート62重量部、炭 カルシウム 5重量部、二酸化チタン 5重量 、ビスフェノールA型エポキシ樹脂 2重量部 ハイドロタルサイト 2重量部、ステアリン 亜鉛 1重量部、βジケトン 0.1重量部、アル キルホスフェート 1重量部、ジプロピレング リコール-ビス(ジフェニルホスファイト) 0.5 量部及び表1記載の耐候剤を配合して180℃で 7分間ロール混練し0.7mm厚のシートを作成した 。これらのシートを張り合わせて180℃で5分 プレス加工を行い、厚さ1mmのシートを得た 得られたシートをメタルウェザー試験(ダイ ラ・ウィンテック社製 試験条件Lightのみ B P 63℃ 湿度50%RH spray Light 2hr中 120sec.)で表 が黄色に着色するまでの時間を測定し、耐 性として評価した。評価結果を下記〔表1〕 に示す。

 実施例1及び比較例1~5の結果から次のことが 明らかである。
 塩化ビニル樹脂に、耐候剤を使用しない場 (比較例5)には、得られたシートの耐候性が く不十分であった。また、本発明に係る(C) 定のヒンダードアミン化合物のみを用いた 合(比較例1)、本発明に係る(D)特定のベンゾ リアゾール化合物のみを用いた場合(比較例 2)、本発明に係る(C)特定のヒンダードアミン 合物と本発明に係る(D)特定のベンゾトリア ール化合物とは異なるベンゾトリアゾール 合物とを併用した場合(比較例3)、及び本発 に係る(C)特定のヒンダードアミン化合物と 異なるヒンダードアミン化合物と本発明に る(D)ベンゾトリアゾール化合物とを併用し 場合(比較例4)には、いずれも得られたシー の耐候性が不十分であった。
 これに対し、塩化ビニル樹脂に、本発明に る(C)特定のヒンダードアミン化合物と本発 に係る(D)特定のベンゾトリアゾール化合物 を併用した場合(実施例1)には、得られたシ トに顕著な耐候性の向上が認められた。

 本発明の防水シートは、耐候性に優れた のであり、陸屋根等の防水シートとして好 に用いることができる。