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Patent Searching and Data


Title:
WHEEL BEARING WITH SENSOR
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/125583
Kind Code:
A1
Abstract:
Disclosed is a wheel bearing with a sensor which is unaffected by temperature or slip between knuckle and flange surfaces or the like and is able to accurately detect a load acting on a wheel bearing or on a tire tread. The wheel bearing comprises one or more sensor units (20) provided in the fixed-side member out of an outer member (1) and an inner member (2). The sensor unit (20) includes a distortion-generating member (21) having two or more contact fixed parts (21a) fixed in contact with the fixed-side member, and two or more sensors (22A, 22B) fixed to the distortion-generating member (21) for detecting the distortion of the distortion-generating member (21). The two or more contact fixed parts (21a) are arranged at the same position in the axial direction and spaced in the circumferential direction on the outer diameter surface of the fixed-side member. An estimation means for estimating a load acting on the wheel bearing from the difference between output signals (A, B) of the two or more sensors (22A, 22B) is provided. This estimation means (30) calculates either the amplitude of the output signals (A, B), or a value corresponding to the amplitude, from the difference between the output signals (A, B) of the sensors (22A, 22B).

Inventors:
TAKAHASHI TORU (JP)
ISOBE HIROSHI (JP)
NISHIKAWA KENTAROU (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/001610
Publication Date:
October 15, 2009
Filing Date:
April 07, 2009
Export Citation:
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Assignee:
NTN TOYO BEARING CO LTD (JP)
TAKAHASHI TORU (JP)
ISOBE HIROSHI (JP)
NISHIKAWA KENTAROU (JP)
International Classes:
G01L5/00; F16C19/18; F16C41/00
Foreign References:
JP2007057299A2007-03-08
JP2004514900A2004-05-20
JP2006170352A2006-06-29
JP2006119000A2006-05-11
Attorney, Agent or Firm:
SUGIMOTO, Shuji et al. (JP)
Shuji Sugimoto (JP)
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Claims:
 車体に対して車輪を回転自在に支持する車輪用軸受であって、
 複列の転走面が内周に形成された外方部材と、前記転走面と対向する転走面が外周に形成された内方部材と、両部材の対向する転走面間に介在した複列の転動体とを備え、
 上記外方部材および内方部材のうちの固定側部材に、この固定側部材に接触して固定される2つ以上の接触固定部を有する歪み発生部材、およびこの歪み発生部材に取付けられてこの歪み発生部材の歪みを検出する2つ以上のセンサからなる1つ以上の荷重検出用センサユニットが設けられ、
 前記2つ以上の接触固定部を、前記固定側部材の外径面の同一軸方向位置でかつ円周方向に互いに離間した位置となるように配置し、前記2つ以上のセンサの出力信号の差分により、車輪用軸受に作用する荷重を推定する推定手段を設けたセンサ付車輪用軸受。
 請求項1において、前記推定手段は、前記2つ以上のセンサの出力信号の差分から、出力信号の振幅または振幅に相当する値を演算するものであるセンサ付車輪用軸受。
 請求項2において、前記推定手段は、出力信号の差分から信号の絶対値を生成し、そのピーク値または直流成分を、出力信号の振幅相当値とするものであるセンサ付車輪用軸受。
 請求項2において、前記推定手段は、出力信号の差分から信号の実効値を演算し、その値を出力信号の振幅相当値とするものであるセンサ付車輪用軸受。
 請求項2において、前記推定手段は、出力信号の差分から、その振動周期の一周期以上の時間区間内における最大値と最小値を求め、その値を出力信号の振幅相当値とするものであるセンサ付車輪用軸受。
 請求項1において、前記2つ以上の接触固定部のうち、前記固定側部材の外径面の円周方向配列の両端に位置する2つの接触固定部の間隔を、転動体の配列ピッチと同一としたセンサ付車輪用軸受。
 請求項1において、前記2つ以上のセンサにおける隣り合うセンサ間の前記固定側部材の外径面の円周方向についての間隔を、転動体の配列ピッチの{1/2+n(n:整数)}倍またはこれらの値に近似した値としたセンサ付車輪用軸受。
 請求項1において、前記センサユニットは3つの接触固定部と2つのセンサを有し、隣り合う第1および第2の接触固定部の間、および隣り合う第2および第3の接触固定部の間に各センサをそれぞれ取付けたセンサ付車輪用軸受。
 請求項8において、隣り合う接触固定部もしくは隣り合うセンサの前記固定側部材の外径面の円周方向についての間隔を、転動体の配列ピッチの{1/2+n(n:整数)}倍またはこれらの値に近似した値としたセンサ付車輪用軸受。
 請求項1において、前記歪み発生部材は、平面概形が均一幅の帯状、または平面概形が帯状で側辺部に切欠き部を有する薄板材からなるセンサ付車輪用軸受。
 請求項1において、前記センサユニットを、タイヤ接地面に対して上下位置および左右位置となる前記固定側部材の外径面の上面部、下面部、右面部、および左面部に配置したセンサ付車輪用軸受。
 請求項1において、前記推定手段は、さらに前記2つ以上のセンサの出力信号の和も用いて、車輪用軸受に作用する荷重を推定するセンサ付車輪用軸受。
 請求項1において、前記センサユニットは3つの前記接触固定部と2つの前記センサを有し、
 前記3つの接触固定部を、前記固定側部材の外径面の同一軸方向位置でかつ円周方向に互いに離間した位置となるように配置し、隣り合う前記接触固定部または隣り合う前記センサの前記固定側部材の外径面の円周方向についての間隔を、転動体の配列ピッチの{1/2+n(n:整数)}倍またはこれらの値に近似した値としたセンサ付車輪用軸受。
Description:
センサ付車輪用軸受 関連出願

 本願は2008年4月10日出願の特願2008-102133お び2009年4月1日出願の特願2009-088788の優先権 主張するものであり、その全体を参照によ 本出願の一部をなすものとして引用する。

 この発明は、車輪の軸受部にかかる荷重 検出する荷重センサを内蔵したセンサ付車 用軸受に関する。

 自動車の各車輪にかかる荷重を検出する 術として、車輪用軸受の固定輪である外輪 フランジ部外径面の歪みを検出することに り荷重を検出するセンサ付車輪用軸受が提 されている(例えば特許文献1)。また、車輪 軸受の外輪に歪みゲージを貼り付け、歪み 検出するようにした車輪用軸受も提案され いる(例えば特許文献2)。

 さらに、歪み発生部材およびこの歪み発 部材に取付けた歪みセンサからなるセンサ ニットを軸受の固定輪に取付け、前記歪み 生部材は、前記固定輪に対して少なくとも2 箇所の接触固定部を有し、隣り合う接触固定 部の間で少なくとも1箇所に切欠き部を有し この切欠き部に前記歪みセンサを配置した ンサ付車輪用軸受が提案されている(例えば 許文献3)。

 特許文献3に開示のセンサ付車輪用軸受に よると、車両走行に伴い回転輪に荷重が加わ ったとき、転動体を介して固定輪が変形する ので、その変形がセンサユニットに歪みをも たらす。センサユニットに設けられた歪みセ ンサは、センサユニットの歪みを検出する。 歪みと荷重の関係を予め実験やシミュレーシ ョンで求めておけば、歪みセンサの出力から 車輪にかかる荷重等を検出することができる 。

特開2002-098138号公報

特表2003-530565号公報

特開2007-057299号公報

 特許文献1に開示の技術では、固定輪のフ ランジ部の変形により発生する歪みを検出し ている。しかし、固定輪のフランジ部の変形 には、フランジ面とナックル面の間に、静止 摩擦力を超える力が作用した場合に滑りが伴 うため、繰返し荷重を印加すると、出力信号 にヒステリシスが発生するといった問題があ る。

 例えば、車輪用軸受に対してある方向の 重が大きくなる場合、固定輪フランジ面と ックル面の間は、最初は荷重よりも静止摩 力の方が大きいため滑らないが、ある大き を超えると静止摩擦力に打ち勝って滑るよ になる。その状態で荷重を小さくしていく 、やはり最初は静止摩擦力により滑らない 、ある大きさになると滑るようになる。そ 結果、この変形が生じる部分で荷重を推定 ようとすると、出力信号にヒステリシスが じる。ヒステリシスが生じると、検出分解 が低下する。

 特許文献2のように外輪に歪みゲージを貼 り付けるのでは、組立性に問題がある。特許 文献3に開示のセンサ付車輪用軸受では、車 用軸受の転動体がセンサユニットの設置部 近傍を通過する毎にセンサユニットの出力 号の振幅が変動する。また、出力信号の平 値より荷重を推定する場合、温度の影響や ックル・フランジ面間などの滑りによる影 を受けるので、検出精度が悪くなる。

 この発明の目的は、温度の影響やナック ・フランジ面間などの滑りによる影響を受 ることなく、車輪用軸受やタイヤ接地面に 用する荷重を正確に検出できるセンサ付車 用軸受を提供することである。

 この発明にかかるセンサ付車輪用軸受は 車体に対して車輪を回転自在に支持する車 用軸受であって、複列の転走面が内周に形 された外方部材と、前記転走面と対向する 走面が外周に形成された内方部材と、両部 の対向する転走面間に介在した複列の転動 とを備え、上記外方部材および内方部材の ちの固定側部材に、この固定側部材に接触 て固定される2つ以上の接触固定部を有する 歪み発生部材、およびこの歪み発生部材に取 付けられてこの歪み発生部材の歪みを検出す る2つ以上のセンサからなる1つ以上の荷重検 用センサユニットが設けられ、前記2つ以上 の接触固定部を、前記固定側部材の外径面の 同一軸方向位置でかつ円周方向に互いに離間 した位置となるように配置し、前記2つ以上 センサの出力信号の差分により、車輪用軸 に作用する荷重を推定する推定手段を設け 。

 車輪用軸受や、車輪のタイヤと路面間の 重が作用すると、車輪用軸受の固定側部材( 例えば外方部材)にも荷重が印加されて変形 生じ、その変形からセンサユニットが荷重 検出する。センサユニットの2つ以上のセン の出力信号は、転動体の通過の影響を受け が、推定手段はこれらのセンサの出力信号 差分から、車輪用軸受や車輪と路面間(タイ ヤ接地面)に作用する力(垂直方向荷重Fz ,駆 力や制動力となる荷重Fx ,軸方向荷重Fy )を 定するものとしているので、2つ以上のセン サの各出力信号に現れる温度の影響やナック ル・フランジ面間などの滑りによる影響を相 殺することができる。これにより、温度の影 響やナックル・フランジ面間などの滑りによ る影響を受けることなく、車輪用軸受や、車 輪のタイヤと路面間に作用する荷重(垂直方 荷重Fz ,駆動力や制動力となる荷重Fx ,軸方 荷重Fy )を精度良く検出できる。

 この発明において、前記推定手段は、前記2 つ以上のセンサの出力信号の差分から、出力 信号の振幅または振幅に相当する値を演算す るものであっても良い。
 出力信号の振幅は、転動体の通過や転動体 位置による影響を受けると共に、温度の影 やナックル・フランジ面間などの滑りの影 を受ける。そこで、その出力信号の差分か 出力信号の振幅または振幅に相当する値を 算することにより、少なくとも各出力信号 及ぼす温度の影響やナックル・フランジ面 などの滑りの影響を相殺できて、検出精度 上げることができる。

 前記推定手段は、出力信号の差分から信号 絶対値を生成し、そのピーク値または直流 分を、出力信号の振幅相当値としても良い
 前記推定手段は、出力信号の差分から信号 実効値を演算し、その値を出力信号の振幅 当値としても良い。
 前記推定手段は、出力信号の差分から、そ 振動周期の一周期以上の時間区間内におけ 最大値と最小値を求め、その値を出力信号 振幅相当値としても良い。

 この発明において、前記2つ以上の接触固定 部のうち、前記固定側部材の外径面の円周方 向配列の両端に位置する2つの接触固定部の 隔を、転動体の配列ピッチと同一としても い。
 この構成の場合、前記両端の2つの接触固定 部の中間位置に例えば2つのセンサを配置す ことにより、これら両センサの間での前記 周方向の間隔は、転動体の配列ピッチの略1/ 2とすることができる。その結果、両センサ 出力信号は略180度の位相差を有することに り、その差分は温度の影響やナックル・フ ンジ面間などの滑りの影響を十分相殺した となる。これにより、推定手段によって推 される車輪用軸受や車輪と路面間に作用す 力は、温度の影響やナックル・フランジ面 などの滑りの影響をより確実に排除した正 なものとなる。

 この発明において、前記2つ以上のセンサに おける隣り合うセンサ間の前記固定側部材の 外径面の円周方向についての間隔を、転動体 の配列ピッチの{1/2+n(n:整数)}倍またはこれら 値に近似した値としても良い。
 2つのセンサの間での前記円周方向の間隔が 、転動体の配列ピッチの1/2であると、それら センサの出力信号は180度の位相差を有するこ とになり、その差分は、温度の影響やナック ル・フランジ面間などの滑りの影響を相殺し た値となる。これにより、推定手段によって 推定される車輪用軸受や車輪と路面間に作用 する力は、温度の影響やナックル・フランジ 面間などの滑りの影響をより確実に排除した 正確なものとなる。

 この発明において、前記センサユニットは3 つの接触固定部と2つのセンサを有し、隣り う第1および第2の接触固定部の間、および隣 り合う第2および第3の接触固定部の間に各セ サをそれぞれ取付けても良い。
 この構成の場合、両端に位置する2つの接触 固定部(第1の接触固定部と第3の接触固定部) 間での前記円周方向の間隔を、転動体の配 ピッチと同一とすると、隣り合う2つのセン 間での前記円周方向の間隔は転動体の配列 ッチの1/2となる。これにより、推定手段に って推定される車輪用軸受や車輪と路面間 作用する力は、温度の影響やナックル・フ ンジ面間などの滑りの影響を排除した正確 ものとなる。

 この発明において、隣り合う接触固定部 たは隣り合うセンサの前記固定側部材の外 面の円周方向についての間隔を、転動体の 列ピッチの{1/2+n(n:整数)}倍またはこれらの に近似した値としても良い。この構成の場 も、各センサの出力信号の差分により、温 の影響やナックル・フランジ面間などの滑 の影響を排除できる。

 この発明において、前記歪み発生部材は、 面概形が均一幅の帯状、または平面概形が 状で側辺部に切欠き部を有する薄板材から るものとしても良い。
 このように、平面概形が均一幅の帯状であ 薄板材で歪み発生部材を構成した場合、歪 発生部材をコンパクトで低コストなものと きる。

 この発明において、前記センサユニット 、タイヤ接地面に対して上下位置および左 位置となる前記固定側部材の外径面の上面 、下面部、右面部、および左面部に配置し も良い。この構成の場合、複数方向の荷重 推定することができる。すなわち、固定側 材の外径面における上面部と下面部に配置 れる2個のセンサユニットの出力信号から垂 直方向荷重Fz と軸方向荷重Fy を推定でき、 定側部材の外径面における右面部と左面部 配置される2個のセンサユニットの出力信号 から駆動力や制動力による荷重Fx を推定す ことができる。

 この発明において、前記推定手段は、さら 前記2つ以上のセンサの出力信号の和も用い て、車輪用軸受に作用する荷重を推定するも のとしても良い。
 2つ以上のセンサの出力信号の和を取ると、 各出力信号に現れる転動体の位置の影響を相 殺することができるので、静止時においても 荷重を推定できる。差分から温度の影響やナ ックル・フランジ面間などの滑りの影響を排 除できることと相まって、荷重をさらに精度 良く検出でき、ローパスフィルタが不要とな るため、応答速度も向上する。

 この発明において、前記センサユニットは 3つの前記接触固定部と2つの前記センサを し、前記3つの接触固定部を、前記固定側部 の外径面の同一軸方向位置でかつ円周方向 互いに離間した位置となるように配置し、 り合う前記接触固定部または隣り合う前記 ンサの前記固定側部材の外径面の円周方向 ついての間隔を、転動体の配列ピッチの{1/2 +n(n:整数)}倍またはこれらの値に近似した値 しても良い。
 この構成によると、2つのセンサの出力信号 の差分により、温度の影響やナックル・フラ ンジ面間などの滑りの影響が相殺されるので 、これらの影響を受けることなく、車輪用軸 受や、車輪のタイヤと路面間に作用する荷重 を精度良く検出できる。

 この発明は、添付の図面を参考にした以下 好適な実施形態の説明からより明瞭に理解 れるであろう。しかしながら、実施形態お び図面は単なる図示および説明のためのも であり、この発明の範囲を定めるために利 されるべきでない。この発明の範囲は添付 クレームによって定まる。添付図面におい 、複数の図面における同一の部品番号は、 一部分を示す。
この発明の一実施形態にかかるセンサ 車輪用軸受の断面図とその検出系の概念構 のブロック図とを組み合わせて示す図であ 。 同センサ付車輪用軸受の外方部材をア トボード側から見た正面図である。 同センサ付車輪用軸受におけるセンサ ニットの拡大平面図である。 図3におけるIV-IV線断面図である。 センサユニットの他の設置例を示す断 図である。 センサユニットの出力信号に対する転 体位置の影響の説明図である。 センサユニットの出力信号に対する転 体位置の影響の他の説明図である。 センサユニットの出力信号に対する転 体位置の影響のさらに他の説明図である。 センサユニットの出力信号に対する転 体位置の影響のさらに他の説明図である。

 この発明の一実施形態を図1ないし図9と に説明する。この実施形態は、第3世代型の 輪回転タイプで、駆動輪支持用の車輪用軸 に適用したものである。なお、この明細書 おいて、車両に取付けた状態で車両の車幅 向の外側寄りとなる側をアウトボード側と び、車両の中央寄りとなる側をインボード と呼ぶ。

 このセンサ付車輪用軸受における軸受は 図1に断面図で示すように、内周に複列の転 走面3を形成した外方部材1と、これら各転走 3に対向する転走面4を外周に形成した内方 材2と、これら外方部材1および内方部材2の 走面3,4間に介在した複列の転動体5とで構成 れる。この車輪用軸受は、複列のアンギュ 玉軸受型とされていて、転動体5はボールか らなり、各列毎に保持器6で保持されている 上記転走面3,4は断面円弧状であり、ボール 触角が背面合わせとなるように形成されて る。外方部材1と内方部材2との間の軸受空間 の両端は、一対のシール7,8によってそれぞれ 密封されている。

 外方部材1は固定側部材となるものであっ て、車体の懸架装置(図示せず)におけるナッ ル16に取付ける車体取付用フランジ1aを外周 に有し、全体が一体の部品とされている。フ ランジ1aには周方向複数箇所にナックル取付 のボルト孔14が設けられ、インボード側よ ナックル16のボルト挿通孔17に挿通したナッ ルボルト18を前記ボルト孔14に螺合すること により、車体取付用フランジ1aがナックル16 取付けられる。

 内方部材2は回転側部材となるものであっ て、車輪取付用のハブフランジ9aを有するハ 輪9と、このハブ輪9の軸部9bのインボード側 端の外周に嵌合した内輪10とでなる。これら ブ輪9および内輪10に、前記各列の転走面4が 形成されている。ハブ輪9のインボード側端 外周には段差を持って小径となる内輪嵌合 12が設けられ、この内輪嵌合面12に内輪10が 合している。ハブ輪9の中心には貫通孔11が けられている。ハブフランジ9aには、周方向 複数箇所にハブボルト(図示せず)の圧入孔15 設けられている。ハブ輪9のハブフランジ9a 根元部付近には、車輪および制動部品(図示 ず)を案内する円筒状のパイロット部13がア トボード側に突出している。

 図2は、この車輪用軸受の外方部材1をア トボード側から見た正面図を示す。なお、 1は、図2におけるI-I線断面図を示す。前記車 体取付用フランジ1aは、図2のように、各ボル ト孔14が設けられた円周方向部分が他の部分 りも外径側へ突出した突片1aaとされている

 固定側部材である外方部材1の外径面には 、4個のセンサユニット20が設けられている。 ここでは、これらのセンサユニット20が、タ ヤ接地面に対して上下位置および前後位置 なる外方部材1の外径面における上面部、下 面部、右面部、および左面部に設けられてい る。

 これらのセンサユニット20は、図3および 4に拡大平面図および拡大断面図で示すよう に、歪み発生部材21と、この歪み発生部材21 取付けられて歪み発生部材21の歪みを検出す る2つ以上(ここでは2つ)の歪みセンサ22とでな る。歪み発生部材21は、鋼材等の弾性変形可 な金属製で2mm以下の薄板材からなり、平面 形が全長にわたり均一幅の帯状で両側辺部 切欠き部21bを有する。切欠き部21bの隅部は 面円弧状とされている。

 また、歪み発生部材21は、外方部材1の外 面にスペーサ23を介して接触固定される2つ 上(ここでは3つ)の接触固定部21aを有する。3 つの接触固定部21aは、歪み発生部材21の長手 向に向け1列に並べて配置される。2つの歪 センサ22は、歪み発生部材21における各方向 荷重に対して歪みが大きくなる箇所に設置 れる。具体的には、歪み発生部材21の外面 で隣り合う接触固定部21aの間に配置される つまり、図4において、左端の接触固定部21a 中央の接触固定部21aとの間に1つの歪みセン サ22Aが配置され、中央の接触固定部21aと右端 の接触固定部21aとの間に他の1つの歪みセン 22Bが配置される。

 切欠き部21bは、図3のように、歪み発生部 材21の両側辺部における前記歪みセンサ22の 置部に対応する2箇所の位置にそれぞれ形成 れている。これにより、歪みセンサ22は歪 発生部材21の切欠き部21bの周辺における長手 方向の歪みを検出する。

 なお、歪み発生部材21は、固定側部材で る外方部材1に作用する外力、またはタイヤ 路面間に作用する作用力として、想定され 最大の力が印加された状態においても、塑 変形しないものとするのが望ましい。塑性 形が生じると、外方部材1の変形がセンサユ ニット20に伝わらず、歪みの測定に影響を及 すからである。

 前記センサユニット20は、その歪み発生 材21の3つの接触固定部21aが、外方部材1の軸 向に同寸法の位置で、かつ各接触固定部21a 互いに円周方向に離れた位置に来るように 置され、これら接触固定部21aがそれぞれス ーサ23を介してボルト24により外方部材1の 径面に固定される。前記各ボルト24は、それ ぞれ接触固定部21aに設けられた径方向に貫通 するボルト挿通孔25からスペーサ23のボルト 通孔26に挿通し、外方部材1の外周部に設け れたボルト孔27に螺合させる。

 このように、スペーサ23を介して外方部 1の外径面に接触固定部21aを固定することに り、薄板状である歪み発生部材21における 欠き部21bを有する各部位が外方部材1の外径 から離れた状態となり、切欠き部21bの周辺 歪み変形が容易となる。接触固定部21aが配 される軸方向位置として、ここでは外方部 1のアウトボード側列の転走面3の周辺とな 軸方向位置が選ばれる。ここでいうアウト ード側列の転走面3の周辺とは、インボード 列およびアウトボード側列の転走面3の中間 位置からアウトボード側列の転走面3の形成 までの範囲である。外方部材1の外径面へセ サユニット20を安定良く固定する上で、外 部材1の外径面における前記スペーサ23が接 固定される箇所には平坦部1bが形成される。

 このほか、図5に断面図で示すように、外 方部材1の外径面における前記歪み発生部材21 の3つの接触固定部21aが固定される3箇所の各 間部に溝1cを設けることで、前記スペーサ23 を省略し、歪み発生部材21における切欠き部2 1bが位置する各部位を外方部材1の外径面から 離すようにしても良い。

 歪みセンサ22としては、種々のものを使 することができる。例えば、歪みセンサ22を 金属箔ストレインゲージで構成することがで きる。その場合、通常、歪み発生部材21に対 ては接着による固定が行なわれる。また、 みセンサ22を歪み発生部材21上に厚膜抵抗体 にて形成することもできる。

 各センサユニット20の2つの歪みセンサ22 推定手段30に接続される。推定手段30は、セ サユニット20の2つの歪みセンサ22の出力信 の差分(具体的には出力信号の振幅)から、車 輪用軸受や車輪と路面間(タイヤ接地面)に作 する力(垂直方向荷重Fz ,駆動力や制動力と る荷重Fx ,軸方向荷重Fy )を推定する手段で ある。この推定手段30は、前記垂直方向荷重F z ,駆動力や制動力となる荷重Fx ,軸方向荷重 Fy と、2つの歪みセンサ22の出力信号の差分 の関係を演算式またはテーブル等により設 した関係設定手段(図示せず)を有し、2つの みセンサ22の出力信号の差分から前記関係設 定手段を用いて作用力(垂直方向荷重Fz ,駆動 力や制動力となる荷重Fx ,軸方向荷重Fy )を 定する。前記関係設定手段の設定内容は、 め試験やシミュレーションで求めておいて 定する。

 センサユニット20は、外方部材1のアウト ード側列の転走面3の周辺となる軸方向位置 に設けられるので、歪みセンサ22A,22Bの出力 号A,Bは、図6のようにセンサユニット20の設 部の近傍を通過する転動体5の影響を受ける また、軸受の停止時においても、歪みセン 22A,22Bの出力信号A,Bは、転動体5の位置の影 を受ける。すなわち、転動体5がセンサユニ ト20における歪みセンサ22A,22Bに最も近い位 を通過するとき(または、その位置に転動体 5があるとき)、歪みセンサ22A,22Bの出力信号A,B は最大値となり、図6(A),(B)のように転動体5が その位置から遠ざかるにつれて(または、そ 位置から離れた位置に転動体5があるとき)低 下する。軸受回転時には、転動体5は所定の 列ピッチPで前記センサユニット20の設置部 近傍を順次通過するので、歪みセンサ22A,22B 出力信号A,Bは、転動体5の配列ピッチPを周 として図6(C)に実線で示すように周期的に変 する正弦波に近い波形となる。また、歪み ンサ22A,22Bの出力信号A,Bは、温度の影響やナ ックル16と車体取付用フランジ1a(図1)の面間 どの滑りによるヒステリシスの影響を受け 。

 この実施形態では、前記2つの歪みセンサ 22A,22Bの出力信号A,Bの差分を演算処理するこ で、推定手段30が車輪用軸受や車輪と路面間 (タイヤ接地面)に作用する力(垂直方向荷重Fz ,駆動力や制動力となる荷重Fx ,軸方向荷重Fy  )を推定するものとしているので、2つの歪 センサ22A,22Bの各出力信号A,Bに現れる温度の 響やナックル・フランジ面間などの滑りの 響を相殺することができ、これにより車輪 軸受やタイヤ接地面に作用する荷重を正確 検出することができる。

 差分の演算処理について説明する。
 前記2つの歪みセンサ22A,22Bの出力信号A,Bの 分から、演算処理によって差分信号の振幅 または振幅に相当する値を求める方法とし は、絶対値|A-B|からそのピーク値を検出する ものでもよい。絶対値|A-B|は、演算回路によ て生成してもよいが、デジタル演算処理に って計算してもよい。回転状態では半波整 波形が得られるため、そのピーク値をホー ドするか、ローパスフィルタ;Low Pass Filter, 略称LPFによって直流成分を求めて差分信号の 振幅相当値とすることができる。また、差分 信号(A-B)の実効値(二乗平均値)を振幅相当値 して荷重の推定演算に用いてもよい。デジ ル演算処理においては、差分信号の振動周 の一周期以上を演算対象区間に設定し、そ 区間内の最大値と最小値を検出することで 振幅相当値を算出するものでもよい。

 センサユニット20として、図5の構成例の のを示す図6においては、固定側部材である 外方部材1の外径面の円周方向に並ぶ3つの接 固定部21aのうち、その配列の両端に位置す 2つの接触固定部21aの間隔を、転動体5の配 ピッチPと同一に設定している。この場合、 り合う接触固定部21aの中間位置にそれぞれ 置される2つの歪みセンサ22A,22Bの間での前 円周方向の間隔は、転動体5の配列ピッチPの 略1/2となる。

 その結果、2つの歪みセンサ22A,22Bの出力 号A,Bは略180度の位相差を有することになり その差分は温度の影響やナックル・フラン 面間などの滑りの影響を十分相殺した値と る。これにより、2つの歪みセンサ22A,22Bの出 力信号A,Bの差分から、推定手段30によって推 される車輪用軸受や車輪と路面間(タイヤ接 地面)に作用する力(垂直方向荷重Fz ,駆動力 制動力となる荷重Fx ,軸方向荷重Fy )は、温 の影響やナックル・フランジ面間などの滑 の影響をより確実に排除した正確なものと る。

 図7には、図5の構成例のセンサユニット20 において、2つの歪みセンサ22A,22Bの間での前 円周方向の間隔を、転動体5の配列ピッチP 1/2に設定した例を示している。この例では 2つの歪みセンサ22A,22Bの間での前記円周方向 の間隔が、転動体5の配列ピッチPの1/2とされ ので、2つの歪みセンサ22A,22Bの出力信号A,B 180度の位相差を有することになり、その差 は、温度の影響やナックル・フランジ面間 どの滑りの影響を完全に相殺した値となる これにより、推定手段30によって推定される 車輪用軸受や車輪と路面間(タイヤ接地面)に 用する力(垂直方向荷重Fz ,駆動力や制動力 なる荷重Fx ,軸方向荷重Fy )から、温度の影 響やナックル・フランジ面間などの滑りの影 響をより確実に排除することができる。

 なお、この場合に、2つの歪みセンサ22A,22 Bの前記円周方向の間隔を、転動体5の配列ピ チPの{1/2+n(n:整数)}倍、またはこれらの値に 似した値としても良い。この場合にも、両 みセンサ22A,22Bの出力信号A,Bの差分は、温度 の影響やナックル・フランジ面間などの滑り の影響を相殺した値となる。

 図8には、センサユニット20として、図5の 構成例のものにおいて、中間位置の接触固定 部21aを省略して、接触固定部21aを2つとした 成例(図8(A))の場合を示している。この場合 図6の例の場合と同様に、2つの接触固定部21a の間隔を、転動体5の配列ピッチPと同一に設 している。2つの接触固定部21aの間に配置さ れる2つの歪みセンサ22A,22Bの間での前記円周 向の間隔は、転動体5の配列ピッチPの略1/2 設定されている。

 その結果、2つの歪みセンサ22A,22Bの出力 号A,Bは略180度の位相差を有することになり その差分は温度の影響やナックル・フラン 面間などの滑りの影響を十分相殺した値と る。これにより、2つの歪みセンサ22A,22Bの出 力信号A,Bの差分から、推定手段30によって推 される車輪用軸受や車輪と路面間(タイヤ接 地面)に作用する力(垂直方向荷重Fz ,駆動力 制動力となる荷重Fx ,軸方向荷重Fy )は、温 の影響やナックル・フランジ面間などの滑 の影響をより確実に排除した正確なものと る。

 図9には、図8(A)の構成例のセンサユニッ 20において、2つの歪みセンサ22A,22Bの間での 記円周方向の間隔を、転動体5の配列ピッチ Pの1/2に設定した例を示している。この例で 、図7の例の場合と同様に、2つの歪みセンサ 22A,22Bの出力信号A,Bは180度の位相差を有する とになり、その差分は、温度の影響やナッ ル・フランジ面間などの滑りの影響を完全 相殺した値となる。これにより、推定手段30 によって推定される車輪用軸受や車輪と路面 間(タイヤ接地面)に作用する力(垂直方向荷重 Fz ,駆動力や制動力となる荷重Fx ,軸方向荷 Fy )から、温度の影響やナックル・フランジ 面間などの滑りの影響をより確実に排除する ことができる。

 この場合、2つの歪みセンサ22A,22Bの前記 周方向の間隔を、転動体5の配列ピッチPの{1/ 2+n(n:整数)}倍、またはこれらの値に近似した としても良い。この場合にも、両歪みセン 22A,22Bの出力信号A,Bの差分は、温度の影響や ナックル・フランジ面間などの滑りの影響を 相殺した値となる。

 このほか、図6および図7において、隣り う2つの接触固定部21aの間での前記円周方向 間隔を、転動体5の配列ピッチPの{1/2+n(n:整 )}倍、またはこれらの値に近似した値として も良い。この場合にも、隣り合う2つのセン 22A,22Bの出力信号の差分は、温度の影響やナ クル・フランジ面間などの滑りの影響を相 した値となる。

 車輪用軸受や、車輪のタイヤと路面間に 重が作用すると、車輪用軸受の固定側部材 ある外方部材1にも荷重が印加されて変形が 生じる。センサユニット20における切欠き部2 1bを有する歪み発生部材21の3つの接触固定部2 1aが外方部材1に接触固定されているので、外 方部材1の歪みが歪み発生部材21に拡大して伝 達され、その歪みが歪みセンサ22A,22Bで感度 く検出され、その出力信号から荷重を推定 きる。ここでは、外方部材1の外径面におけ 上面部と下面部に配置される2つのセンサユ ニット20の出力信号から垂直方向荷重Fz と軸 方向荷重Fy を推定でき、外方部材1の外径面 おける右面部と左面部に配置される2つのセ ンサユニット20の出力信号から駆動力や制動 による荷重Fx を推定できる。

 この場合、各センサユニット20における みセンサ22A,22Bの出力信号A,Bは、上記したよ にそのままでは温度の影響やナックル・フ ンジ面間などの滑りの影響を受けるが、推 手段30ではその2つの出力信号の差分から、 輪用軸受や、車輪のタイヤと路面間に作用 る荷重(垂直方向荷重Fz ,駆動力や制動力と る荷重Fx ,軸方向荷重Fy )を推定するので、 温度の影響やナックル・フランジ面間などの 滑りの影響が解消され、荷重を精度良く推定 できる。

 固定側部材である外方部材1の外径面に固 定されるセンサユニット20の各接触固定部21a 軸方向寸法が異なると、外方部材1の外径面 から接触固定部21aを介して歪み発生部材21に 達される歪みも異なる。この実施形態では センサユニット20の各接触固定部21aを、外 部材1の外径面に対して軸方向に同寸法とな ように設けているので、歪み発生部材21に みが集中しやすくなり、それだけ検出感度 向上する。

 また、この実施形態では、センサユニッ 20の歪み発生部材21は、平面概形が均一幅の 帯状、または平面概形が帯状で側辺部に切欠 き部21bを有する薄板材からなるものとしてい るので、外方部材1の歪みが歪み発生部材21に 拡大して伝達され易く、その歪みが歪みセン サ22A,22Bで感度良く検出され、その出力信号A, Bに生じるヒステリシスも小さくなり、荷重 精度良く推定できる。また、歪み発生部材21 の形状も簡単なものとなり、コンパクトで低 コストなものとできる。

 また、歪み発生部材21の切欠き部21bの隅 は断面円弧状とされているので、切欠き部21 bの隅部に歪みが集中せず、塑性変形する可 性が低くなる。また、切欠き部21bの隅部に みが集中しなくなることで、歪み発生部材21 における検出部つまり歪みセンサ22A,22Bの取 け部での歪み分布のばらつきが小さくなり 歪みセンサ22A,22Bの取付け位置が歪みセンサ2 2A,22Bの出力信号A,Bに及ぼす影響も小さくなる 。これにより、荷重をさらに精度良く推定で きる。

 このセンサ付車輪用軸受から得られた検 荷重を自動車の車両制御に使用することに り、自動車の安定走行に寄与できる。また このセンサ付車輪用軸受を用いると、車両 コンパクトに荷重センサを設置でき、量産 に優れたものとでき、コスト低減を図るこ ができる。

 また、この実施形態では、固定側部材で る外方部材1の車体取付用フランジ1aの円周 向複数箇所にナックル取付用のボルト孔14 設けられた周方向部分が他の部分よりも外 側へ突出した突片1aaとされるが、前記セン ユニット20における歪み発生部材21の接触固 部21aは、隣り合う突片1aa間の中央に配置さ ているので、ヒステリシスの原因となる突 1aaから離れた位置に歪み発生部材21が配置 れることになり、それだけ歪みセンサ22A,22B 出力信号A,Bに生じるヒステリシスが小さく り、荷重をより精度良く推定できる。

 また、この実施形態では、センサユニッ 20を、外方部材1における複列の転走面3のう ちのアウトボード側の転走面3の周辺となる 方向位置、つまり比較的設置スペースが広 、タイヤ作用力が転動体5を介して外方部材1 に伝達されて比較的変形量の大きい部位に配 置しているので、検出感度が向上し、荷重を より精度良く推定できる。

 また、この実施形態では、固定側部材で る外方部材1の外径面の上面部と下面部、お よび右面部と左面部にセンサユニット20を設 ているので、どのような荷重条件において 、荷重を精度良く推定することができる。 なわち、ある方向への荷重が大きくなると 転動体5と転走面3が接触している部分と接 していない部分が180度位相差で現れるため その方向に合わせてセンサユニット20を180度 位相差で設置すれば、どちらかのセンサユニ ット20には必ず転動体5を介して外方部材1に 加される荷重が伝達され、その荷重を歪み ンサ22A,22Bにより検出可能となる。

 なお、上記実施形態では、推定手段30が 2つ以上の歪みセンサ22A,22Bの出力信号A,Bの差 分から、車輪用軸受に作用する荷重を推定す るものとしたが、推定手段30は、さらに前記2 つ以上のセンサ22A,22Bの出力信号A,Bの和も用 て、車輪用軸受に作用する荷重を推定する のとしても良い。このように、2つ以上のセ サ22A,22Bの出力信号A,Bの和を取ると、各出力 信号A,Bに現れる転動体5の位置の影響を相殺 ることができるので、差分から温度の影響 ナックル・フランジ面間などの滑りの影響 排除できることと相まって、荷重をさらに 度良く検出できる。

 以上のとおり、図面を参照しながら好適 実施例を説明したが、当業者であれば、本 明細書を見て、自明な範囲内で種々の変更 よび修正を容易に想定するであろう。した って、そのような変更および修正は、請求 範囲から定まる発明の範囲内のものと解釈 れる。

1 外方部材
2 内方部材
3,4 転走面
5 転動体
6 保持器
20 センサユニット
21 歪み発生部材
21a 接触固定部
21b 切欠き部
22A,22B 歪みセンサ
30 推定手段




 
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