Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
WINDSHIELD FOR WEIGHING DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/102634
Kind Code:
A1
Abstract:
Intended is to smooth the opening/closing actions of the slide door of a windshield for a weighing device. Specifically intended is to provide a constitution for smoothing the opening/closing of the slide door, which is curved to have a circular projected face, in case the windshield is substantially cylindrical. From the lower portion of the slide door (3) curved to have the circular projected face, there are projected retaining portions (10 (10a, 10b and 10c)), which are retained in the upper end face of the (not-shown) guide groove for guiding the opening/closing of the slide door (3). As a result, the retaining portions (10) support the load of the slide door (3), so that the slide door (3) does not contact the bottom face of the guide groove but the retaining portions (10) slide on the upper end face of the guide groove, thereby to perform the opening/closing. With this constitution, the opening/closing of the slide door (3) is smoothed even if waste or specimen falls into the guide groove. Moreover, a clearance is formed between the slide door (3) and the side wall of the guide groove, so that the opening/closing of the slide door (3) is smoothed without making the circularities so high for forming the slide door (3) and the guide groove.

Inventors:
IZUMO NAOTO (JP)
SIGANO HIROSI (JP)
SUZAKI SATOSI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/051768
Publication Date:
August 28, 2008
Filing Date:
February 04, 2008
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
A & D CO LTD (JP)
International Classes:
G01G21/30; G01G21/28
Foreign References:
JPS63167218A1988-07-11
JPH0725637Y21995-06-07
JP7054820Y2
US4798250A1989-01-17
Other References:
See also references of EP 2116825A4
Attorney, Agent or Firm:
YOSHIZAWA, Souiti (1-1-10 Sibuy, Sibuya-kuTokyo 02, JP)
Download PDF:
Claims:
スライドドアの下部が風防本体の案内溝に位置し、スライドドアはこの案内溝に沿って開閉するよう構成された秤量装置用風防において、スライドドアの下部端縁近傍には複数箇所係止部が突設され、係止部は風防本体の案内溝の上端面に係止することによりスライドドアの荷重を支持し、これにより案内溝底面とスライドドア下部端縁との間に隙間が形成され、かつスライドドアの肉厚は案内溝の溝形成幅よりも小さくすることによりスライドドアと案内溝側壁との間にも隙間が形成され、スライドドアは係止部が案内溝の上端面を摺動することにより開閉するよう構成したことを特徴とする秤量装置用風防。
スライドドアのうち案内溝内に位置する部分にはスライドドアの内面と外面に厚肉部が形成され、この厚肉部は案内溝の形成幅とほぼ同じ寸法幅に形成されていることを特徴とする請求項1記載の秤量装置用風防。
前記厚肉部は係止部の下に形成されていることを特徴とする請求項2記載の秤量装置用風防。
前記スライドドア及びこのスライドドアを案内する案内溝は投影面が円弧を成すよう曲面として形成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の秤量装置用風防。
スライドドアの下部端縁の幅方向のほぼ中央には開放端が下向きの溝が形成され、かつ案内溝底面中央にはこの溝と一定の隙間を介して突条が形成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の秤量装置用風防。
Description:
秤量装置用風防

 本発明は電子秤をはじめとする秤量装置 の風防に係り、特に風防側部にスライド式 開閉ドアを有する風防の構成に関する。

 秤量装置のうち、電子天秤と称される電 平衡式秤量装置や、高精度のロードセル式 等をはじめとする所謂電子秤は微小な質量 測定が可能であるが、反面外乱による影響 大きい。この外乱うちの一つが測定対象を 置する秤量皿周辺の空気の流れである。

 例えばエアコンによる空気の流動、測定 の人の息、人が歩く場合に発生する空気の 動等が秤量皿を中心とした荷重負荷部分に 圧として作用して、秤量皿が風圧により所 煽りを受けて計量値が安定しなかったり、 いは測定誤差を生じたりする事態が発生す 。このため分析天秤と称される最小表示が0 .1mg程度の高精度の電子秤は当然のことなが 、汎用天秤と通称される最小表示が0.01g乃至 0.001g程度の機種まで、秤量皿を中心として荷 重負荷部を覆う風防が用いられている。

 分析天秤の場合には風防は正確な荷重測 を行うための必須要素となるため、風防は 子秤の一部として、即ち電子秤本体と一体 に形成されているが、上記汎用天秤の場合 は電子秤本体とは別個に形成された着脱可 な風防を必要に応じて当該電子秤に対して 用する構成となっているものが多い。

 分析天秤のように電子秤本体と一体とな ている風防は、風防の左右や上部に開閉部( 以下実施例も含めて「ドア」と称する)を有 、使い勝手も良好であるが、このドアの開 を確保するためのフレームやドア摺動部の 成等のため風防部分が大型複雑化すること 避けられない。また、着脱型の風防は軽量 、低価格化等の要請から本体一体型の風防 比較して構造が簡単であるものが多いが、 体型風防に比較して使い勝手が劣るのは止 を得ないこととして認識されている。

 分析天秤のみでなく汎用天秤においても今 一層の高精度化が進むものと考えられ、こ ため電子秤全体としての風防の必要性は今 益々増加するものと予想される。
 風防の基本的構成として風防内部を開放す ため風防側部にドアが形成されているもの 多い。分析天秤等に多用されている一体型 風防では風防全体が板ガラス等の平板によ 全体形状が直方体や立方体等のように方形 形成されているものが多く、この構成の風 の場合には風防側板を形成するガラス板が 防前後に引き戸式に摺動することにより風 の開閉を行うようになっている。

 上記風防の構成では、操作性は一般的に 好であるが風防開放時に引き戸式の風防側 を後方に移動させるため、風防後部に風防 板を移動させるだけのスペースが必要とな 、風防としての構成が大型化する。このた 風防後部に予め秤量機構室や基板配置空間 が設けられており、この空間を風防側板の 納スペースとして利用可能な一体型の風防 有する分析天秤を中心とした秤量装置以外 はこの引き戸式の構成を実施することは困 である。

 因みに、この風防側板の側縁のうち鉛直 向の側縁の一方を風防本体に対して蝶番に り接続して風防側板をこの蝶番を中心とし 回動させることにより側板を開閉させるよ 構成すれば開閉時の風防側板の収納空間は 要となる。しかし、蝶番を中心とした側板 回動動作による開閉は、最も空気の流動を う秤量皿近傍空間に大きな風圧を生じさせ ことになり、風防本来の目的と全く逆行す 結果となってしまい秤量装置用風防の開閉 構としては採用不可能である。

 このような点に鑑み、風防全体を略円筒形 形成し、その円筒形側部の少なくとも一部 この円筒形の軸心を中心として回転するよ に構成すれば、この回転部は円筒形の投影 ある円の上を移動するだけであるから風防 放時においても風防後部に収納スペースを ける必要がなくなり風防を小型に形成する とができる。
 また開閉部は摺動動作するものであり前述 ような蝶番を中心とした開閉でもないため 閉時に特別な風圧が生じることもなく風防 しての機能を十分果たすことができる。

 上記のような観点も加味して下記特許文献 ように略円筒形に形成された風防が提案さ ている。

実公平7-054820

USP 4798250

 上記特許文献のうち特許文献1に記載の風 防は電子秤本体と一体型に形成された風防と して構成され、特許文献2に記載の風防は電 秤本体とは別個に構成された着脱型風防と て構成されている。

 特許文献1記載の風防は円筒側壁の一部が スライドドアとして開閉するよう構成されて おり、特許文献2記載の風防は全体が略円筒 に形成され、かつこの円筒形が円筒形軸心 向に対して例えば2分割され、一方の半円筒 が他方の半円筒部の内側に位置可能なよう 者の内径が設定されることにより両半円等 が相対的に回転し、風防全体としての開閉 行われるようになっている。

 この構成は、前述のような利点を有する反 次のような技術的問題を有しており、製品 して幅広く普及されるに至っていない。
 特許文献1及び特許文献2の風防の何れも開 を行う部分は円筒の一部であり、この円筒 一部が秤量装置本体側に平面円形に形成さ た摺動溝を摺動することにより風防の開閉 作が行われるよう構成されている。つまり 面円形の摺動経路(摺動溝)に沿って平面円形 の開閉部分が摺動動作することになる。

 上記の場合、摺動経路及び開閉部分の何 に対しても高い真円度が要求され、少なく も一方の真円度が低いと摺動時に開閉部分 摺動溝を擦過して異音を発したり、開閉が 滑に行われなくなったり、場合によっては 閉動作自体が不能となってしまう。特に特 文献2の場合には半円筒の内径が異なるため 摺動溝も二つ形成する必要がありこれら全て の真円度を高くする必要がある。

 しかし、実際には風防側の円筒部及び秤 装置側の摺動溝の何れにおいても真円度の 上には限界がある。この問題を逃れる一つ 方法として摺動溝の形成幅を開閉部の肉厚 りも幅広く形成することにより両者の間に 定のクリアランスを形成し、このクリアラ スを摺動時の逃げとすれば両者の真円度を 定限度に抑えることができる。しかし逆に のクリアランスにより開閉時のがたつきの 生、開閉の円滑性を損ねる結果となる。

 また当然のことであるが、風防の開閉時 開閉部の下部端縁全体が摺動溝に接触して 動するため、溝部分にゴミや砂粒等が進入 ると摺動抵抗が大きくなって開閉が困難に ったり、或いはこれらゴミや砂粒等により 者の接触面が磨耗して一層開閉が困難にな などの問題が発生する。この点は例え上述 た真円度が確保されたとしても、電子秤の 実の使用においては計測対象の試料が摺動 に落下したり、ゴミ等が侵入する事態はあ 程度避けられない状況であるため従来の構 では天秤の使用現場では非常に大きな問題 なる。

 本発明は上記問題点に鑑み構成されたもの ある。
 即ち、本発明は着脱型、固定型を問わず、 えば略円筒形に形成された風防において、 筒形の側壁の一部がスライドドアとして構 され、スライドドアの上下の端縁はスライ ドア上下に配置されているフレームに形成 れた案内溝に沿って移動するよう構成され スライドドアの上下の端縁のうち少なくと 下部の端縁近傍にはスライドドアの肉厚方 に突出した凸部が形成され、この凸部は前 案内溝の上端の平面部と係合し、かつスラ ドドア下部端縁はこの凸部によりその荷重 支持され、これによりスライドドアの下部 縁は案内溝の底面から離間するよう構成さ 、スライドドアはこの凸部が前記案内溝の 端の平面部と接触摺動することにより開閉 行うよう構成した秤量装置用の風防である とを特徴とする。

 スライドドアの凸部と案内溝の上端の平 部のみが接触し、スライドドアの下部端縁 案内溝の底面とは非接触となるため、従来 ようにスライドドアの下部端縁全体が案内 の底面と接触する構成に比較して、スライ ドア開閉時の摺動抵抗が大幅に低減され、 ってスライドドアの開閉を円滑に行うこと できる。

 また案内溝内にゴミや砂粒、計測時に落 した試料等が侵入しても、スライドドアと 内溝とは直接接触摺動しないので、両者の 耗も殆ど無くスライドドアの開閉の円滑性 が長期間保持される。

 少なくともスライドドア及びスライドド を保持する上下のフレームは合成樹脂によ 構成され、特にスライドドアはアクリル樹 等の透明樹脂により前記凸部、ドア開閉用 把手等が一体成形される。アクリル樹脂は 量であること及びスライドドアは凸部のみ 案内溝を有するフレーム側と接触して摺動 るため、スライドドアの開閉動作は極めて 滑に行うことができる。

 図1及び図2において、矢印1は風防本体で って、図示の構成の風防本体1は電子秤本体 2に対して着脱可能に構成されている。但し 脱機構は本発明の要素ではないため、その 明は割愛する。以下本発明を着脱型風防を に説明するが、本発明は着脱型風防、一体 風防の何れに対しても実施可能なものであ 。

 図示の風防本体1において符号3A、3Bは風 本体1の一部を構成する左右二つのスライド ア3の各々を示す。このうち、風防本体に1 向かって左側のスライドドア3を左スライド ア3A、右側のスライドドア3を右スライドド 3Bとする。 

 符号5はやはり風防本体1の一部を構成す 下部フレーム部材、7は上部フレーム部材、6 はこれら上下のフレーム部材7、5を連接する 部フレーム部材であって、前記左右のスラ ドドア3A、3Bは後で詳述する構成により、こ れら上下のフレーム部材7、5に形成された案 溝に沿って開閉するよう構成されている。

 符号4は正面固定パネル(以下単に「固定 ネル」と称する)であって上下のフレーム部 7、5に上下の端部が嵌合することにより、 の通り風防本体1の中央正面位置で固定され いる。また符号8は上部ドアであって、上部 ドア8を上部フレーム部材7に取り付けるビス9 を中心として回動することにより上部空間を 開閉するよう構成されている。前記の上下フ レーム部材5、7、後部フレーム部材6、及びこ れら各フレーム部材5、6、7により挟持或いは 支持された左右のスライドドア3A、3B及び固 パネル4、及び上部フレーム部材7に設けられ た上部ドア8の各部材により全体が略円筒形 した風防本体1が構成される。

 図3は上述のスライドドア3の構成を示す 図示の構成は右スライドドア3Bを示すが、左 スライドドア3Aはこの右スライドドア3Bに対 て対称の構成となっている。以下左スライ ドア3Bを例に説明するが、その構成は左右両 スライドドア3A、3Bに共通であるため、図3に いては特に左右のスライドドアを特定する 要がある場合以外はスライドドア3として説 明する。

 図3のうち、図(A)はスライドドア3の平面 、(B)は正面を、(C)、(D)は左右の側面を、(E) 底面をそれぞれ示し、(F)はスライドドア3の 視図である。   

 スライドドア3は例えばアクリル樹脂等の 合成樹脂により後述する各部を含めて一体的 に成形されている。符号3aはスライドドア3の 本体部であって、円筒形を成す風防本体1の 部を構成するよう図示の如く平面、底面の 影が円弧を描くよう曲面形成されている。 号3bはこのスライドドア本体3aに一体的に形 されたスライドドア開閉用の把手である。

 符号10はこのスライドドア本体3aの下部端 縁3a´の近傍においてスライドドア本体3aの内 面と外面に対して各々突出形成された係止部 であって、スライドドア本体3aのスライド方 に対して複数箇所形成されている。符号10a 10b、10cはスライドドア3aのそれぞれの位置 形成された個々の係止部10を示す。

 図4に示される構成では、係止部10はスラ ドドア本体3a内面及び外面において何れも 面略半円状に形成されている。但し、この 止部10は後述するようにスライドドア3の荷 を支持し、かつスライドドア3の開閉を円滑 行うためのものであるので、この機能が果 せるものであればその形状を問うものでは い。

 符号11はこの係止部10の下部においてスライ ドドア本体3aの表裏において突出形成した厚 部であり、図示の構成は略カマボコ型に形 されている。スライドドア3a内外の厚肉部11 全体の形成幅は後述する案内溝12の形成幅と ぼ同じとなるよう構成されている(図5参照) なお図5において符号W1は厚肉部11の形成幅 示し、符号W2は案内溝12の形成幅とする(W1=W2) 。この構成は各係止部10a、10b、10cの全ての厚 肉部11において同様である。
 但し、係止部10cにおいては把手3bの下部端 3b´〔図3(B)参照〕が係止部を兼ねているので スライドドア本体3aの外面には半円形の係止 は形成されていない。しかし、厚肉部11は 成されている。

 図3における符号13はスライドドア本体3a 上部端縁近傍においてスライドドア本体3aの 内外面に形成された係止部であり、図示の係 止部13は何れも上述の係止部10と同様な構成 なっている。また符号14はこの係止部13に連 してスライドドア本体3aの内外に形成され 厚肉部であって、やはり前記厚肉部11と同様 その形成幅が、上部フレーム部材7に形成さ た案内溝(図示せず)の形成幅とほぼ同じ値に 形成されている。

 図6はスライドドア3用の案内溝を有する 風防の下部フレーム部材5を示す。案内溝12 下部フレーム部材5に対して2か所形成され、 図1に示す右スライドドア3Aは案内溝12Aと、ま た左スライドドア3Bは案内溝12Bと係合するよ 構成されている。また図示しないが、上部 レーム部材7に対しても左右の案内溝12A、12B に対応する案内溝がそれぞれ形成され、左右 のスライドドア3A、3Bはこれら上下のフレー 部材7、5の案内溝に案内されて開閉されるよ う構成されている。

 次に主として図4乃至図7を用いてスライ ドア3と案内溝12との係合状態、スライドド 3の開閉状態を具体的に説明する。なお図5は 図4に示すスライドドア下部が図6示す案内溝1 2(12B)に位置する時のスライドドア3と案内溝12 の断面図であって、図4のA-A線における係止 断面と図6のB-B線における案内溝12の断面に 応するものである。

 この図5において、係止部10の形成位置、 り具体的には係止部10の裏面(摺動面)におけ るスライドドア下部端縁3a´からの形成高さ 案内溝12の深さよりもやや低くすることより スライドドア3を当該案内溝12に配置した場合 に、係止部10の裏面が案内溝12の上端面12bに 止した状態で、スライドドア3の下部端縁3a´ と案内溝12の底面12aとの間に高さH1の空間が 成される。つまりスライドドア3は各係止部1 0によりその荷重が支持され、スライドドア3 開閉に当たっては各係止部10が案内溝12の上 部端面12bを摺動することにより実現される。

 スライドドア3の肉厚W3は図5に示されると おり案内溝12の形成幅W2よりも小さい。この め案内溝12の側壁とスライドドア3との間に 一定の隙間が形成される(図7及び他の実施例 を示す図8参照)。一方係止部10の下部には上 した厚肉部11がスライドドア3の内面、外面 突出形成されかつこの厚肉部11の形成幅W1は 内溝12の形成幅W2とほぼ同じであるためこの 肉厚部11が案内溝12側壁の深さ方向において 接触するよう近接位置している。

 以上の構成とすることにより、スライド ア3の開閉は各係止部10が案内溝12の上端面12 bを摺動することにより実現される。またス イドドア3と案内溝12の側壁の間には一定の 間が形成されるので、案内溝12及びスライド ドア3の真円度が多少低くても、この隙間が げとなって両者が接触することはないので ライドドアの開閉は極めて軽くかつ円滑に 施できる。開閉時の軽さを具体的に説明す と、スライドドア3の把手3bに手の小指を軽 当てて押すだけでスライドドア3を容易に開 ることができる。このため例えば試料を持 た手でスライドドア3の開閉も可能であり、 例えば右手で筆記具をもった状態で左手でス ライドドア3を開けて試料を秤量皿に載置す 等の行動をとることも可能となる。

 次に厚肉部11が形成されていることによ スライドドア3はこの厚肉部11で案内溝12の側 壁にほぼ接触する状態となるため、案内溝12 スライドドア3との間には隙間が形成されて いるにも係わらず、各厚肉部11が案内溝12に けるスライドドア3の位置決めを行う機能を 揮してスライドドア3の開閉時のがたつきを ほぼ完璧に防止することが可能となる。

 図示の構成では係止部10の直下に厚肉部11が 形成されているが、厚肉部11は必ずしも係止 10の直下に形成する必要はなく、例えば図7 おいて符号11´で示されるように係止部10と 別の位置に形成してもよい。
 更に係止部10、厚肉部11共にスライドドア3 表裏において対称に配置せず、オフセット て配置することも可能である。

 図8は本発明の他の実施例を示す。
 この実施例において、スライドドア3の下部 端縁3a´の中央部には開放端が下向きの溝部3c を形成し、かつこの溝部3cに対向するよう案 溝12の底面12aの中央に突条12cを形成する。 おこの溝部3cと突条12cとの間にも一定の隙間 が形成されるよう構成することにより溝部3c び突条12cの真円度もあまり高いものとする 要がなく構成可能である。この構成では連 する隙間の断面が前記実施例よりも複雑と ることによりラビリンスシールとしての機 を一層高めることができる。 

 本発明のスライドドア摺動構造は、略円筒 の風防のみでなく平板のスライドドアを直 的に開閉する風防構造にも実施可能である
 また、本発明ではスライドドアを合成樹脂 より一体的に構成する場合を例に説明した 、スライドドア自体はガラスで構成し、か 係止部10及び厚肉部11(上部の係止部13及び厚 肉部14も同様)を例えば合成樹脂で構成してこ れをスライドドアの所定の部分に嵌挿固定す る等の構成も可能である。特にプラスチック を溶解するような試料を計量する場合等のよ うにガラスでスライドドアを構成する方が良 い場合がある。ガラスで真円に近い曲面を形 成することはかなり困難であるが、前述のよ うにスライドドアと案内溝との間に隙間を形 成するよう構成しておけばガラスのスライド ドアの真円度もあまり高く設定する必要がな く、従ってガラス製スライドドアの利用も実 現性を帯びるものである。

本発明に係る風防を設けた電子秤の斜 図である。 図1に示す風防のスライドドアの開閉状 態を示す斜視図である。 スライドドアの構成を示す図であって (A)はスライドドアの平面図、(B)は正面図、( C)及び(D)は側面図、(E)は底面図、(F)は斜視図 ある。 図3(F)のC部拡大図である。 図4のA-A線によるスライドドア断面と図 6のB-B線による案内溝断面との係合状態を示 断面図である。 スライドドアの案内溝を構成した下部 レーム部材の斜視図である。 スライドドアと案内溝との関係を示す 内溝におけるスライドドアを水平に切った 面図である。 他の実施例を示すスライドドアと案内 との断面図である。

符号の説明

 1 風防    
 2 電子秤 
 3 スライドドア
 3A 左スライドドア
 3B 右スライドドア
 3a スライドドア本体
 3a´ (スライドドア本体3aの)下部端縁
 3b (スライドドアの)把手
 4 正面固定パネル
 5 下部フレーム部材
 6 後部フレーム部材
 7 上部フレーム部材
 8 上部ドア
 9 ビス
 10(10a、10b、10c) 係止部
 11 厚肉部
 12(12A、12B) 案内溝
 12a (案内溝12の)底面
 12b (案内溝12の)上端縁
 13 (スライドドア上部の)係止部
 14 (スライドドア上部の)厚肉部