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Patent Searching and Data


Title:
WIPER DRIVE DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/078773
Kind Code:
A1
Abstract:
A wiper device in which a wiper blade can be easily replaced and that does not malfunction. In the wiper drive device (31), when wiper operation is stopped, a wiper arm is moved to a stowage position and then sopped. To replace the wiper blade, an IG switch (33) is turned off during wiper operation. When the IG switch (33) is turned off while the wiper arm is in a first stop range, the wiper arm stops at that position and the wiper blade can be replaced. When the wiper arm is stopped outside the first stop range, the wiper arm moves to a lower reversed position or the stowage position and then stops.

Inventors:
AMAGASA TOSHIYUKI (JP)
OKABE HIROJI (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/074952
Publication Date:
July 03, 2008
Filing Date:
December 26, 2007
Export Citation:
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Assignee:
MITSUBA CORP (JP)
AMAGASA TOSHIYUKI (JP)
OKABE HIROJI (JP)
International Classes:
B60S1/08
Foreign References:
JP2003526567A2003-09-09
JPH07329768A1995-12-19
JPH05178167A1993-07-20
JPS62103248A1987-05-13
Attorney, Agent or Firm:
SHIGA, Masatake et al. (Marunouchi Chiyoda-k, Tokyo 20, JP)
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Claims:
 ウィンドウシールドに当接させるワイパブレードが装着されたワイパアームを上反転位置と下反転位置の間で揺動させるワイパ作動部を備えるワイパ駆動装置であって、
 前記ワイパ作動部は、ワイパスイッチをONにして前記ワイパアームを作動させているときに、第一の停止範囲内でイグニッションスイッチがOFFになったときには、その位置で前記ワイパアームを停止させ、前記第一の停止範囲外でイグニッションスイッチがOFFになったときには、前記ワイパアームを前記下反転位置又は格納位置まで移動させてから前記ワイパアームを停止させるワイパ駆動装置。
 前記第一の停止範囲は、前記上反転位置を含み、前記上反転位置から20°までの範囲である請求項1に記載のワイパ駆動装置。
 ウィンドウシールドに当接させるワイパブレードが装着されたワイパアームを上反転位置と下反転位置の間で揺動させるワイパ作動部を備えるワイパ駆動装置であって、
 前記ワイパ作動部は、ワイパスイッチをONにして前記ワイパアームを作動させているときに、第一の払拭範囲内でイグニッションスイッチがOFFになったときには、前記第一の払拭範囲内で前記ワイパアームを停止させ、
 第一の払拭範囲より前記下反転位置又は格納位置側の第二の払拭範囲内で前記イグニッションスイッチがOFFになったときには、前記第一の払拭範囲内で前記ワイパアームを停止させ、
 前記下反転位置又は格納位置を含む第三の払拭範囲で前記イグニッションスイッチがOFFになったときには、前記ワイパアームを前記下反転位置又は格納位置まで移動させてから前記ワイパアームを停止させるワイパ駆動装置。
 前記ワイパ作動部は、前記ワイパアームが上反転位置から下反転位置に向けて移動しているときに、前記第二の払拭範囲で前記イグニッションスイッチがOFFになったときは、下反転位置まで戻ってから前記第一の払拭範囲まで移動し、前記第一の払拭範囲内で前記ワイパアームを停止させる請求項3に記載のワイパ駆動装置。
 前記ワイパ作動部は、前記イグニッションスイッチをOFFからONに切り換えたときに、前記ワイパアームを前記下反転位置又は格納位置まで移動させるように構成した請求項3又は請求項4に記載のワイパ駆動装置。
 ウィンドウシールドに当接させるワイパブレードが装着されたワイパアームを上反転位置と下反転位置の間で揺動させるワイパ作動部を備えるワイパ駆動装置であって、
 前記ワイパ作動部は、車室内に設けられた第一のスイッチがONで、かつ車室内に設けられた第二のスイッチがONからOFFになったときに、前記ワイパアームを予め定められた第一の停止位置まで移動させるワイパ駆動装置。
 前記第一のスイッチが自動復帰式スイッチであり、前記第二のスイッチがイグニッションスイッチである請求項6に記載のワイパ装置。
 前記第一の停止位置は、前記上反転位置を含み、前記上反転位置から20°の範囲内である請求項6又は請求項7に記載のワイパ装置。
 前記第一のスイッチが前記ワイパ作動部に電気的に接続されたミストスイッチである請求項6から請求項8のいずれか一項に記載のワイパ装置。
 前記ワイパ作動部は、ワイパアームを動作させるスイッチ又は洗浄液を噴射するスイッチがONで、かつ前記第二のスイッチがOFFからONになったときに、前記第一の停止位置における前記ワイパアームの停止を解除する請求項6から請求項9のいずれか一項に記載のワイパ駆動装置。
Description:
ワイパ駆動装置

 本発明は、車両に搭載され、ワイパ装置を 御するために用いられるワイパ駆動装置に する。
 本願は、2006年12月26日に、日本に出願され 特願2006-348760号及び特願2006-348884号に基づき 先権を主張し、その内容をここに援用する

 車両には、ウィンドウシールドに付着し 雨や前車の飛沫等を拭き取り、運転者の視 を確保するワイパ装置が設けられている。 イパ装置は、ワイパ駆動装置によって揺動 御されるワイパアームを有し、ワイパアー の先端にウィンドウシールドに当接させら るワイパブレードが装着されている。ワイ ブレードは、ラバーが磨耗したときに交換 きるように、ワイパアームに対して着脱自 になっている。

 ここで、ワイパ装置には、停止時にワイパ レードをボンネットフード内に格納できる のがある。この種のワイパ装置では、ボン ットフードに格納された状態ではブレード 換が困難である。そこで、例えば、特許文 1に開示されているように、車室内でワイパ 装置を操作するコントロールパネルに、交換 時に使用するボタンを新たに設け、このボタ ンが押されたときにワイパブレードを格納位 置から上反転位置まで移動させるように構成 したものがある。交換用のボタンは、ワイパ アームを通常動作させるワイパスイッチなど と並んで配置されている。

独国特許出願公開第10044924号

 しかしながら、コントロールパネル上に交 用のボタンを設けると、操作が容易になる 、ワイパスイッチなどと並んで配置されて るので誤って交換用のボタンを押してしま ことがあった。
 また、ワイパブレードをボンネットフード に格納する制御機能を有しない車両から、 許文献1に開示されているような制御機能を 有する車両に乗り換えたときは、交換用のボ タンを押す操作が増えるので、運転者に煩わ しさを感じさせることがあった。
 また、交換用のボタンを新たに設けること 、コントロールパネルにレイアウト上の制 が生じていた。
 この発明は、このような事情に鑑みてなさ たものであり、ワイパブレードの交換を容 に、かつ誤操作しないようにすることを主 目的とする。

 上記の課題を解決する為、本願に係る第1の 発明は、ウィンドウシールドに当接させるワ イパブレードが装着されたワイパアームを上 反転位置と下反転位置の間で揺動させるワイ パ作動部を備えるワイパ駆動装置であって、 前記ワイパ作動部は、ワイパスイッチをONに て前記ワイパアームを作動させているとき 、第一の停止範囲内でイグニッションスイ チがOFFになったときには、その位置で前記 イパアームを停止させ、前記第一の停止範 外でイグニッションスイッチがOFFになった きには、前記ワイパアームを前記下反転位 又は格納位置まで移動させてから前記ワイ アームを停止させワイパ駆動装置である。
 このワイパ駆動装置では、ワイパアームが 一の停止範囲内にあるときに停止操作が実 されると、その位置でワイパアームが停止 る。これに対して、第一の停止範囲外で停 操作を実施すると、下反転位置又は格納位 まで移動する。運転者が目視で確認しなが ワイパブレードの停止位置を選択できる。

 本願に係る第2の発明は、上記第1の発明に わるワイパ駆動装置において、前記第一の 止範囲は、前記上反転位置を含み、前記上 転位置から20°までの範囲であっても良い。
 このワイパ駆動装置は、第一の停止位置が 反転位置近傍になるので、ワイパブレード 交換する作業が容易になる。

 本願に係る第3の発明は、ウィンドウシール ドに当接させるワイパブレードが装着された ワイパアームを上反転位置と下反転位置の間 で揺動させるワイパ作動部を備えるワイパ駆 動装置であって、前記ワイパ作動部は、ワイ パスイッチをONにして前記ワイパアームを作 させているときに、第一の払拭範囲内でイ ニッションスイッチがOFFになったときには 前記第一の払拭範囲内で前記ワイパアーム 停止させる。第一の払拭範囲より前記下反 位置又は格納位置側の第二の払拭範囲内で 記イグニッションスイッチがOFFになったと には、前記第一の払拭範囲内で前記ワイパ ームを停止させる。前記下反転位置又は格 位置を含む第三の払拭範囲で前記イグニッ ョンスイッチがOFFになったときには、前記 イパアームを前記下反転位置又は格納位置 で移動させてから前記ワイパアームを停止 せるワイパ駆動装置である。
 このワイパ駆動装置は、ブレード交換位置 なる第一の払拭範囲を越えた後にワイパア ムが停止した場合、第一の払拭範囲に近い 二の払拭範囲内であれば第一の払拭範囲ま 戻ってからワイパアームを停止させる。第 の払拭範囲よりも下反転位置や格納位置に いところでワイパアームが停止した場合に 、ワイパアームを下反転位置又は格納位置 停止させる。

 本願に係る第4の発明は、上記第3の発明に わるワイパ駆動装置において、前記ワイパ 動部は、前記ワイパアームが上反転位置か 下反転位置に向けて移動しているときに、 記第二の払拭範囲で前記イグニッションス ッチがOFFになったときは、下反転位置まで ってから前記第一の払拭範囲まで移動し、 記第一の払拭範囲内で前記ワイパアームを 止させても良い。
 このワイパ駆動装置は、第二の払拭範囲内 ワイパアームを停止させたときは、通常の 拭動作にしたがってワイパアームを駆動さ 、第一の払拭範囲内で停止する。

 本願に係る第5の発明は、上記第3又は上記 4の発明に係わるワイパ駆動装置において、 記ワイパ作動部は、前記イグニッションス ッチをOFFからONに切り換えたときに、前記 イパアームを前記下反転位置又は格納位置 で移動させても良い。
 このワイパ駆動装置は、ブレード交換した にイグニッションスイッチをONにすると、 帰動作としてワイパアームが下反転位置又 格納位置まで移動する。移動後は、ワイパ イッチがOFFであれば、その位置に停止する ワイパスイッチがONであれば、通常の払拭動 作を実施する。

 又、本願に係る第6の発明は、ウィンドウシ ールドに当接させるワイパブレードが装着さ れたワイパアームを上反転位置と下反転位置 の間で揺動させるワイパ作動部を備えるワイ パ駆動装置であって、前記ワイパ作動部は、 車室内に設けられた第一のスイッチがONで、 つ車室内に設けられた第二のスイッチがON らOFFになったときに、前記ワイパアームを め定められた第一の停止位置まで移動させ ワイパ駆動装置である。
 このワイパ駆動装置は、第一、第二のスイ チを操作すると、ワイパブレードを第一の 止位置にワイパアームが移動する。一方の イッチを操作しただけでは、第一の停止位 まで移動しない。

 本願に係る第7の発明は、上記第6の発明に わるワイパ装置において、前記第一のスイ チが自動復帰式スイッチであり、前記第二 スイッチがイグニッションスイッチであっ も良い。
 このワイパ駆動装置は、第一のスイッチが 動復帰式スイッチなので、手を離せばOFFに る。また、イグニッションスイッチを同時 操作する必要があるので、誤操作が防止さ る。

 本願に係る第8の発明は、上記第6又は上記 7の発明に係わるワイパ装置において、前記 一の停止位置は、前記上反転位置を含み、 記上反転位置から20°の範囲内であっても良 い。
 このワイパ駆動装置は、第一の停止位置が 反転位置を含む所定の範囲なので、ワイパ レードの交換作業が容易になる。

 本願に係る第9の発明は、上記第6~8の発明に 係わるワイパ装置において、前記第一のスイ ッチが前記ワイパ作動部に電気的に接続され たミストスイッチであっても良い。
 このワイパ駆動装置は、ミストスイッチを 用するので、誤操作が生じ難い。

 本願に係る第10の発明は、上記第6~9の発明 係わるワイパ駆動装置において、前記ワイ 作動部は、ワイパアームを動作させるスイ チ又は洗浄液を噴射するスイッチがONで、か つ前記第二のスイッチがOFFからONになったと に、前記第一の停止位置における前記ワイ アームの停止を解除しても良い。
 このワイパ駆動装置は、第一の停止位置か の復帰にも2つのスイッチを使用する。通常 は使用しない組み合わせなので、誤操作が生 じ難い。

 本発明によれば、所定の範囲でワイパアー を停止させたときにはブレード交換が可能 位置で停止させ、所定の範囲の外で停止さ たときには下反転位置又は格納位置に移動 るようにしたので、ワイパブレードの交換 業が容易になる。
 又、2つのスイッチを操作したときにワイパ アームを第一の停止位置に停止させることが できるので、誤操作が生じ難くなる。第一の 停止位置でワイパブレードの交換を行う場合 には、作業が容易になる。
 第一の停止範囲内で停止させたときにワイ アームがその位置で停止し、第一の停止範 外で停止させたときには下反転位置又は格 位置に移動するようにしたので、ワイパブ ードの交換作業が容易になる。

本発明の実施の形態に係るワイパ駆動 置を搭載したワイパ装置の構成を示す図で る。 本発明の第1の実施形態に係わるワイパ 装置に搭載されているワイパ駆動装置のブロ ック図である。 イグニッションスイッチをOFFにしたと のワイパブレードの位置に応じてワイパア ムの制御を行う場合のフローチャートであ 。 タンデムタイプのワイパ装置のメンテ ンス範囲を説明する図である。 オポジットタイプのワイパ装置のメン ナンス範囲を説明する図である。 第一、第二、第三の払拭範囲を模式的 説明する図である。 イグニッションスイッチをOFFにしたと のワイパブレードの位置に応じてワイパア ムの制御を行う場合のフローチャートであ 。 本発明の第3の実施形態に係わるワイパ 装置に搭載されたワイパ駆動装置のブロック 図である。 本発明の第3実施形態に係わるブレード 交換時のフローチャートである。 本発明の第三実施形態に係わる格納位 置からブレード交換位置に移動する際のタイ ミングチャートである。

符号の説明

 1 ワイパ装置 
 2 車体 
 2A ウィンドウシールド 
 3 ワイパモータ 
 5,6 ワイパアーム 
 21 ワイパブレード 
 31 ワイパ駆動装置 
 33 IGスイッチ (第二のスイッチ)
 34 ミストスイッチ(第一のスイッチ) 
 35 ワイパスイッチ 
 42 CPU(ワイパ作動部) 
 PD3,PP3,PD6,PP6 位置(第一の停止範囲) 
 RA1 第一の払拭範囲 
 RA2 第二の払拭範囲 
 RA3 第三の払拭範囲

 発明を実施するための最良の形態につい 図面を参照しながら詳細に説明する。なお 以下の各実施の形態で同じ構成要素には、 一に符号を付してある。また、各実施の形 で重複する説明は省略する。

(第1の実施の形態)
 図1に示すように、ワイパ装置1は、車両2に 載され、ワイパモータ3がリンク機構4を介 て一対のワイパアーム5,6に連結された構成 有する。
 ワイパモータ3は、モータ本体11と、モータ 体11の回転を減速して出力する減速機構部12 とを有する。モータ本体11は、直流ブラシモ タから構成されており、モータハウジング1 3内に図示しない界磁マグネットとブラシが 定され、コンミテータを備えるアーマチュ が回転自在に収容されている。なお、モー 本体11は、ブラシレスの直流モータや、他の 形式のモータを使用しても良い。

 ワイパモータ3の減速機構部12は、ギヤハウ ング14内に減速機構となるウォームギヤが 容されている。ギヤハウジング14内に延びる アーマチュアの回転軸はウォームに固定され 、ウォーム(ねじ歯車)に噛み合うウォームホ ール(はす歯歯車)には出力軸15が固定されて いる。出力軸15は、ギヤハウジング14の外に き出され、クランクアーム16に連結されてい る。クランクアーム16は、リンク機構4に連結 されている。リンク機構4は、一対のワイパ 17を支点として形成されており、クランクア ーム16を回転させることで一対のワイパアー 5,6をワイパ軸17を支点にして揺動させるこ ができる。
 各ワイパアーム5,6には、ワイパブレード21 着脱自在に装着されている。ワイパブレー 21は、ワイパアーム5,6内に装着されたバネ部 材によってラバーをウィンドウシールド2Aに 圧的に接触させる。

 ここで、減速機構部12のギヤハウジング14 内には、ワイパ装置1の制御を司るワイパ駆 装置31が収容されている。図2に示すように ワイパ駆動装置31は、電源32からの電力供給 受け、車室内に配置された各種スイッチ33,3 5に電気的に接続されており、運転者の操作 受けてワイパアーム5,6の制御を行う。

 ワイパ駆動装置31は、電源回路41と、ワイパ 作動部であるCPU(中央演算装置)42と、IG(イグ ッション)スイッチ入力回路43と、ワイパス ッチ入力回路45と、モータ駆動回路46と、位 検出センサ47とを有する。電源回路41は、電 源32の電圧をCPU42の作動電圧に変換する回路 成を有する。
 CPU42は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access M emory)、タイマなどを有し、ROMには制御用のプ ログラムやデータが格納されている。IGスイ チ入力回路43は、車両2のIGスイッチ33(第二 スイッチ)がONになったときにCPU42に信号を出 力する。ワイパスイッチ入力回路45は、ワイ スイッチ35がONになったときにCPU42に信号を 力する。

 モータ駆動回路46は、スイッチング素子 どを有し、ワイパモータ3への通電を制御す 。位置検出センサ47は、例えば、磁気抵抗 ンサを使用できる。磁気抵抗センサを使用 るときは、ウォームホイールの出力軸15にN とS極が周方向に着磁された回転検出用のマ ネットを設け、このマグネットに近接して 気抵抗センサを配置する。ワイパモータ3を 駆動させたときには、出力軸15の回転に伴っ 回転検出用のマグネットが回転する。位置 出センサ47は、回転検出用のマグネットの 極が切り替わるたびに信号を出力するので この信号をデータ処理すればワイパブレー 21の位置を演算できる。なお、位置検出セン サ47は、ホールICなどを使用しても良い。

 次に、ワイパ装置1の動作について、図3の ローチャートを主に参照して説明する。
ワイパスイッチ35をONにすると、ワイパ装置1 作動する(ステップS101)。ブレード交換しな ときは(ステップS102でNo)、そのままワイパ 作を継続する。
CPU42が位置検出センサ47の信号に基づいてワ パモータ3の回転制御を行い、一対のワイパ ーム5,6を上側反転位置と下側反転位置との で揺動させる。運転席側のワイパアーム5に 取り付けられたワイパブレード21が領域R1内 往復移動し、ラバーがウィンドウシールド2A 上の水滴や汚れを払拭する。同様に、助手席 側のワイパアーム6に取り付けられたワイパ レード21が領域R2内を往復移動し、ラバーが ィンドウシールド2A上の水滴や汚れを払拭 る。
 これに対して、ブレード交換するときは、I Gスイッチ33をOFFにする(ステップS103)。CPU42は IGスイッチ33がOFFになったときのワイパブレ ード21の位置(以下、ブレード位置という)が め設定されたメンテナンス範囲(第一の停止 囲)にあるか調べる(ステップS104)。ブレード 位置は、位置検出センサ47の出力に基づいてC PU42が判定する。

 ブレード位置がメンテナンス範囲外であれ (ステップS104でNo)、CPU42は正規位置、例えば 下反転位置や格納位置まで自動で移動させて から停止させる(ステップS105)。その後、IGス ッチ33がONになったら(ステップS106)、ワイパ 動作を継続させ(ステップS107)、ステップS103 戻る。
 これに対して、IGスイッチ33をOFFにしたとき のブレード位置がメンテナンス範囲内であれ ば(ステップS104でYes)、CPU42がその場でワイパ ーム5,6を停止させる(ステップS108)。その位 でブレード交換を実施したら(ステップS109) IGスイッチ33をONにする(ステップS110)。ワイ スイッチ35がONのままなので、通常の払拭動 作が継続される(ステップS111)。ワイパスイッ チ35をOFFにすると(ステップS112)、正規位置ま 移動してからワイパアーム5,6が停止する(ス テップS113)。

 ここで、第一の停止範囲であるメンテナン 範囲について具体例をあげて説明する。
 図4には、一対のワイパアーム5,6が同じ方向 で移動するタンデムタイプにおけるメンテナ ンス範囲が図示されている。運転席側を払拭 するワイパブレード21の動作範囲は領域R1の うになり、助手席側を払拭するワイパブレ ド21の動作範囲は領域R2になる。ワイパブレ ド21は、アーム連結部21Aでワイパアーム5,6 それぞれ装着されているので、ブレード交 時には、アーム連結部21Aに作業者の手が届 なければならない。例えば、下反転位置や 納位置に相当する位置PD1,PP1は、ウィンドウ ールド2Aの下部中央付近であるため、手が き難い。同様に、位置PD2,PP2もウィンドウシ ルド2Aの中央付近なので手が届き難い。
これに対して、上反転位置に相当する位置PD3 ,PP3では、ワイパアーム6は、車両2の助手席側 の端にあり、ワイパアーム5も車両2の中央よ も助手席側の端に寄っているので、手が届 易い。したがって、位置PD3,PP3近傍がメンテ ナンス範囲になる。位置PD3,PP3近傍とは、車 2の大きさによって異なるが、上反転位置を み上反転位置から10°程度である。車両の形 状等によっては上反転位置を含み上反転位置 から20°程度でも良い。この角度範囲であれ 、交換作業が容易になる。

 図5には、運転席側と助手席側のそれぞれ にワイパ軸17が配置されたオポジットタイプ おけるメンテナンス範囲が図示されている 図4と同様に下反転位置や格納位置に相当す る位置PD4,PP4は、ウィンドウシールド2Aの下部 中央付近にワイパブレードのアーム連結部21A があるため、手が届き難い。位置PD5,PP5は、 ィンドウシールド2Aの中央に近いので、作業 性は良くない。上反転位置に相当する位置PD6 ,PP6の近傍では、それぞれが車両2の端になる で、作業性が良い。したがって、位置PD6,PP6 の近傍が適切なメンテナンス範囲になる。位 置PD6,PP6の近傍とは、車両2の大きさによって なるが、上反転位置を含み上反転位置から2 0°程度であることが望ましい。この角度範囲 であれば、交換作業が容易になる。

 この実施の形態では、ワイパ装置1が稼動し ているときに、ワイパブレード21を交換し易 範囲でIGスイッチ33をOFFにすれば、その位置 でワイパモータ3を停止させることができる これに対して、その他の位置では停止位置 戻る。したがって、ワイパアーム5,6が自動 に停止位置に戻るようなワイパ装置1でもブ ード交換位置にワイパアーム5,6を停止させ ことが可能になる。目視で確認した位置で めることができるので、運転者が観念し易 。ブレード交換位置は、ピンポイントの位 でなく所定の範囲として設定されているの 、ワイパアーム5,6を確実に停止できる。
 ワイパ作動中にIGスイッチ33をOFFにしたら、 常にブレード交換位置に移動させるように制 御しても良い。

(第2の実施の形態)
 この実施の形態では、図1及び図2に示すワ パ装置1において、ワイパ作動部であるCPU42 ワイパ停止時の位置に応じて停止動作を変 することを特徴とする。図6には、ワイパア ム5における払拭範囲の区分けが模式的に示 されている。ワイパアーム5の払拭範囲は、 反転位置を含む第一の払拭範囲RA1と、第一 払拭範囲RA1よりも下側の第2の払拭範囲RA1と 下反転位置又は格納位置を含む第三の払拭 囲RA3とに区分けされている。第一の払拭範 RA1は、例えば、上反転位置を含む約20°の範 囲である。第三の払拭範囲RA3は、例えば、下 反転位置又は格納位置を含む約20°の範囲で る。第二の払拭範囲RA2は、第一、第三の払 範囲RA1,RA3の間の領域からなる。なお、ワイ アーム6についても同様に、第一、第二、第 三の払拭範囲RA1,RA2,RA3が区分けがされている

 ワイパ装置1の動作について、図7のフロー ャートを主に参照して説明する。
 ステップS101からステップS103までの処理で レード交換のためにIGスイッチをOFFにしたら 、CPU42はワイパアーム5,6がメンテナンス範囲 にあるか調べる(ステップS104)。ここでのメ テナンス範囲とは、ワイパアーム5,6が第一 払拭範囲RA1又は第二の払拭範囲RA2内にある 合をいう。ワイパアーム5,6の位置は、位置 出センサ47で検出される。メンテナンス範 内にない場合(ステップS104でNo)、つまり第三 の払拭範囲RA3内にあるときはステップS105か ステップS107を実施する。ワイパアーム5,6は 正規位置である下反転位置又は格納位置で 止する。

 ワイパアーム5,6がメンテナンス範囲にあ 場合は(ステップS104でYes)、第一の払拭範囲R A1内にあれば(ステップS121でYes)、その場で停 させる(ステップS122)。第一の払拭範囲RA1内 ない場合(ステップS121でNo)、つまりワイパ ーム5,6が上反転位置から下反転位置に向け 移動で、第二の払拭範囲RA2内にあったとき 、第一の払拭範囲RA1まで移動してから停止 せる(ステップS123)。このとき、ワイパアー 5,6は、上反転位置を越えて下反転位置又は 納位置に戻る動作中の場合があるので、CPU42 は、ワイパアーム5,6を下反転位置又は格納位 置に移動してから、第一の払拭範囲RA1まで移 動させ、移動後に停止する。

 第一の払拭範囲RA1内でブレード交換を行い( ステップS124)、IGスイッチ33がONになったら(ス テップS125)、ワイパ動作を継続させる(ステッ プS126)。この場合、ワイパアーム5,6は、ブレ ド交換位置から下反転位置まで移動し、そ 後、通常の払拭動作に移行する。ワイパス ッチ35がOFFになったら(ステップS127)、正規 置にて停止させる(ステップS128)。
 なお、ステップS124からステップS128までの 理は、第1の実施の形態のステップS109からス テップS113と同様の処理である。ステップS125 IGスイッチ33をONにしたときに、ワイパスイ チ35がOFFであった場合には、CPU42はワイパア ーム5,6を下反転位置又は格納位置まで移動さ せ、その位置で停止させる。

 この実施の形態では、ワイパアーム5,6の払 範囲R1を3つに分割し、ブレード交換が容易 第一の払拭範囲RA1でIGスイッチ33をOFFして場 合にはそのまま停止させるようにした。さら に、第二の払拭範囲RA2で停止させた場合には 、第一の払拭範囲RA1まで戻ってから停止させ るようにした。したがって、ワイパアーム5,6 が自動的に停止位置に戻るようなワイパ装置 1でもブレード交換位置に容易にワイパアー 5,6を停止させることが可能になる。第二の 拭範囲RA1でIGスイッチ33をOFFにしてもブレー 交換が容易な第一の払拭範囲RA1で停止させ ことができるので、運転者の意思を反映さ 易くなる。
 第二の払拭範囲RA2でIGスイッチ33をOFFにした ときや、ブレード交換後の復帰動作では、通 常の払拭動作に従ってワイパアーム5,6を稼動 させるようにしたので、特殊な処理が不要で ある。

 なお、本発明は、前記の各実施の形態に限 されずに広く応用することができる。
 例えば、第一、第二、第三の払拭範囲RA1~RA3 の大きさは、図示した割合に限定されない。 第二の払拭範囲R2より第三の払拭範囲RA3を大 くするなど、種々の変更が可能である。第 の実施の形態のワイパ装置1も図5に示すよ なオポジットタイプであっても良い。
 第2の実施の形態のステップS123では、ワイ アーム5,6が上反転位置から下反転位置に向 て移動中でなくても、第二の払拭範囲RA2内 あったときは、第一の払拭範囲RA1まで移動 てから停止させても良い。

(第3の実施の形態)
 この実施の形態では、図1及び図2に示すワ パ装置1において、ミストスイッチ入力回路 備えたことを特徴とする。
 図8に示すワイパ駆動装置31は、電源回路41 、ワイパ作動部であるCPU(中央演算装置)42と IG(イグニッション)スイッチ入力回路43と、 ストスイッチ入力回路44と、ワイパスイッ 入力回路45と、モータ駆動回路46と、位置検 センサ47とを有する。電源回路41は、電源32 電圧をCPU42の作動電圧に変換する回路構成 有する。
 CPU42は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access M emory)、タイマなどを有し、ROMには制御用のプ ログラムやデータが格納されている。IGスイ チ入力回路43は、車両2のIGスイッチ33(第二 スイッチ)がONになったときにCPU42に信号を出 力する。ミストスイッチ入力回路44は、ミス スイッチ34(第一のスイッチ)がONになったと にCPU42に信号を出力する。ミストスイッチ34 は、不図示のバネ部材でOFF方向に付勢されて おり、運転者が保持している間だけONになる 動復帰式スイッチである。ワイパスイッチ 力回路45は、ワイパスイッチ35がONになった きにCPU42に信号を出力する。

 次に、ワイパ装置1の動作について、図9の ローチャートを主に参照して説明する。ワ パ駆動装置31は、ミストスイッチ34が入力さ たか否かを判定する(ステップS201)。ミスト イッチ入力回路44の信号がOFFのときには、 ストスイッチ34が未入力とみなし(ステップS2 01でNo)、通常の払拭動作を実施する(ステップ S202)。CPU42が位置検出センサ47の信号に基づい てワイパモータ3の回転制御を行い、一対の イパアーム5,6を上側反転位置と下側反転位 との間で揺動させる。
 運転席側のワイパアーム5に取り付けられた ワイパブレード21が領域R1内を往復移動し、 バーがウィンドウシールド2A上の水滴や汚れ を払拭する。同様に、助手席側のワイパアー ム6に取り付けられたワイパブレード21が領域 R2内を往復移動し、ラバーがウィンドウシー ド2A上の水滴や汚れを払拭する。

 ミストスイッチ34がONのときは(ステップS201 Yes)、IGスイッチ33の変化を調べる(ステップS 203)。IGスイッチ入力回路43の信号がONからOFF なったときは(ステップS203でYes)、CPU42の制御 によってワイパアーム5,6をブレード交換位置 (第一の停止位置)に移動させる(ステップS204) ブレード交換位置は、下反転位置又は格納 置以外の位置のうち上反転位置近傍とする 上反転位置近傍とは、上反転位置を含んで2 0°の範囲内とする。この範囲であれば、交換 作業が容易である。なお、この範囲は車両2 形状や大きさによって異なる。
 IGスイッチ入力回路43がONからOFFに変化した き以外は(ステップS203でNo)、IGスイッチ33がO NかOFFかによって処理がさらに分岐する(ステ プS205)。IGスイッチ33がOFFのときは(ステップ S205でYes)、ワイパアーム5,6が既にブレード交 位置にあれば(ステップS206でYes)、ワイパ装 1を停止させる(ステップS207)。ブレード交換 位置にないときは(ステップS206でNo)、ブレー 交換位置にワイパアーム5,6を移動させる(ス テップS208)。
 前記したステップS205でIGスイッチ33がONのと きは(ステップS205でNo)、ミストを噴出させな ら払拭動作を実施する(ステップS209)。

 図10に、格納されたワイパアーム5,6を交 位置に移動させる際のタイミングチャート 一例を示す。IGスイッチ33をONにした状態で ストスイッチ34をONにし、ミストスイッチ34 入れたままでIGスイッチ33をOFFにする。ワイ モータ3が正転し、格納位置にあるワイパア ーム5,6がブレード交換位置、つまり上反転位 置に向けて移動する。上反転位置に到達した ら、ワイパモータ3が停止し、ワイパアーム5, 6がブレード交換位置に留まる。ミストスイ チ34から手を離すと、ミストスイッチ34がOFF なる。

 なお、上反転位置でワイパブレード21を交 した後、動作解除するときは、IGスイッチ33 各種のワイパ操作用のスイッチの組み合わ で操作する。例えば、ワイパスイッチ35をHi に入れ、かつIGスイッチ33をOFFからONに切り替 えると、ブレード交換位置に停止した状態が 解除され、Hi払拭動作を開始する。Hiとは、 イパブレード21の払拭速度が速い状態をいう 。
 ワイパスイッチ35をLoに入れ、かつIGスイッ 33をOFFからONに切り替えると、ブレード交換 位置に停止した状態が解除され、Lo払拭動作 開始する。Loとは、払拭速度がHiより遅い状 態をいう。なお、スイッチ操作で払拭速度を 3段階以上に変更可能な場合も同様である。
 ウィンドウシールド2Aに洗浄液を噴き付け ウォッシャスイッチ(不図示)をONにし、かつI Gスイッチ33をOFFからONに切り替えると、ブレ ド交換位置に停止した状態が解除され、ウ ッシャ液を噴射しながら、払拭動作を開始 る。
 間欠払拭モードを選択するスイッチ(不図示 )をONにし、かつIGスイッチ33をOFFからONに切り 替えると、ブレード交換位置に停止した状態 が解除され、間欠払拭動作を開始する。
 ミストスイッチ34をONにし、かつIGスイッチ3 3をOFFからONに切り替えると、ブレード交換位 置に停止した状態が解除され、ミストを噴き 付けながら払拭動作を開始する。
 なお、ワイパスイッチ35をOFFにし、かつIGス イッチ33がOFFからONに切り替わったときは、 イパアーム5,6を動作させないことが望まし 。運転者が意図しない状態でワイパ装置1が 動するためである。

 この実施の形態では、ブレード交換位置 の移動や、移動解除を2つのスイッチの操作 で行うようにしたので、交換時の操作を通常 の運転時の操作と異らせることができ、誤操 作を防止できる。操作機構として自動復帰式 のスイッチを使用するので、交換作業を行う ときなどに手を離すとスイッチが元に戻る。 次に乗るときは、スイッチが戻っているので 、スイッチの戻し忘れがなくなる。ブレード 交換位置に移動させる際に、IGスイッチ33をOF Fにするようにしたので、誤操作を行う可能 がさらに低くなる。ブレード交換位置に移 させるために特別なスイッチを要しないの 、室内内のレイアウトが容易になる。

 なお、自動復帰式のスイッチは、ミストス ッチ34に限定されない。ウォッシャ液を噴 させるスイッチや、ライトの点灯モードを ッシングに切り替えるスイッチなどでも良 。この場合、ワイパ装置1はミストスイッチ3 4を有しなくても良い。
 ブレード交換位置にワイパアーム5,6を移動 せる用途は、ブレード交換に限定されず、 えば、雪の重さでワイパアーム5,6に負荷が からないよう第一の停止位置に停止させる とがあげられる。この場合、第一の停止位 は、交換位置ではなく、待機位置として機 する。




 
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