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Title:
WIRELESS COMMUNICATION TERMINAL DEVICE AND COMMUNICATION SYSTEM CATCHING CONTROL METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/001957
Kind Code:
A1
Abstract:
It is an object to provide a wireless communication terminal device and a communication system catching control method that efficiently carry out the reselection among a plurality of communication systems to suppress electric power consumption and that can prevent a catching failure of an incoming call as much as possible. A control unit (18) is provided with a first reselection timer (long period timer (201)) that starts up reselection processing to shift from a standby state in a low priority communication system to a standby state in a high priority communication system and a second reselection timer that is shorter in period than that of the first reselection timer. When communication is carried out at in a standby state in a low priority communication system, the control unit registers base station information to use at a memory unit (17) and judges whether or not the base station information of a base station is registered at the memory unit (17) when in standby after the communication is finished. The control unit carries out the reselection processing by using the long period timer (201) in the case where the information is registered at the memory unit (17), or otherwise, the control unit carries out the reselection processing by using the short period timer (202).

Inventors:
HOSHINO HIDEYUKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/061818
Publication Date:
December 31, 2008
Filing Date:
June 30, 2008
Export Citation:
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Assignee:
KYOCERA CORP (JP)
HOSHINO HIDEYUKI (JP)
International Classes:
H04W48/18
Foreign References:
JP2005295037A2005-10-20
Attorney, Agent or Firm:
SATOH, Takahisa (Toranomon Denki Building 2F8-1, Tornanomon 2-chom, Minato-ku Tokyo 01, JP)
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Claims:
 互いに時間的同期のとられた複数の通信システムに対応する無線通信端末であって、
 基地局との間で前記複数の通信システムのいずれか一つを選択的に捕捉して通信を行う通信部と、
 複数の基地局情報を記憶する記憶部と、
 前記通信部が優先度の低い第1の通信システムにて待ち受けているとき、優先度の高い第2の通信システムへの待ち受けに移行するための捕捉処理を行うリセレクション処理を実行可能な制御部と、を備え、
 前記制御部は、優先度の低い第1の通信システムにて待ち受けている状態にて通信の開始が生じたとき、当該通信に使用する基地局の基地局情報を前記記憶部に登録し、前記通信が終了して待ち受けに移行するとき、待ち受ける基地局の基地局情報が前記記憶部にて記憶される基地局情報に含まれているか判定し、含まれていると判定されれば第1のリセレクションタイマを設定し、含まれていないと判定されれば前記第1のリセレクションタイマよりも短い周期である第2のリセレクションタイマを設定し、前記第1のリセレクションタイマあるいは第2のリセレクションタイマのうち、いずれか設定されたタイマがタイムアウトすると、前記リセレクション処理を実行する
 無線通信端末。
 前記記憶部に記憶された基地局情報は、それぞれカウンタが対応付けられており、
 前記制御部は、前記第1のリセレクションタイマが満了すると、前記記憶部に記憶された基地局情報毎のカウンタのうち、前記第1のリセレクションタイマ設定直前の通信に用いた基地局以外のカウンタを所定値に一定量近づけるとともに、いずれかのカウンタが前記所定数に達すると、当該所定数に達したカウンタの対応付けられる基地局情報を前記記憶部から削除する
 請求項1に記載の無線通信端末。
 前記制御部は、前記リセレクション処理を行い、前記優先度の高い第2の通信システムの捕捉処理に失敗すると、直前に待ち受けていた基地局の基地局情報に対応するカウント値をリセットする
 請求項2に記載の無線通信端末。
 前記制御部は、前記リセレクション処理を行い、前記優先度の高い第2の通信システムに待ち受けできたとき、直前に待ち受けていた基地局の基地局情報を前記記憶部から削除する
 請求項2に記載の無線通信端末。
 前記制御部は、前記優先度の高い第2の通信システムでの待ち受け時間が所定時間以上継続した場合、前記記憶部の基地局情報を全件削除する
 請求項2に記載の無線通信端末。
 前記制御部は、前記優先度の高い第2の通信システムでの待ち受け時間が所定時間内である場合、前記記憶部の基地局情報ごとのカウンタを、前記待ち受け時間に対応する値分前記所定値に近づける
 請求項2に記載の無線通信端末。
 互いに時間的同期のとられた複数の通信システムに対応する無線通信端末であって、
 優先度の低い通信システムにて待ち受けているとき、優先度の高い通信システムへの待ちうけ移行するための捕捉処理を行うリセレクション手段と、
 前記リセレクション手段を起動するためのタイマ手段と、
 複数の基地局情報を記憶する記憶手段と、
 優先度の低い通信システムにて待ち受けている状態で通信が行われる際、使用する基地局情報を前記記憶手段に登録する登録手段と、
 通信を終了して待ち受けに移行するとき、待ち受ける基地局の基地局情報が前記記憶手段にて記憶される基地局情報に含まれているか判定する判定手段と、
 前記タイマ手段は長周期タイマと短周期タイマとを含み、
 前記判定手段にて、前記基地局情報に含まれないと判定されれば前記短周期タイマ、含まれると判定されれば前記長周期タイマにて次のリセレクション手段の起動を行うよう制御する無線通信端末。
 前記複数の通信システムはそれぞれ、CDMA2000_1x方式における異なるBand Classがあてがわれる通信システムである
 請求項1に記載の無線通信端末。
 前記第1の通信システムはBand Class3が、前記第2の通信システムはBand Class0があてがわれる通信システムである
 請求項8に記載の無線通信端末。
 前記第2の通信システムは、前記第1の通信システムよりも新しく使用可能となった通信システムである
 請求項1に記載の無線通信端末。
 互いに時間的同期のとられた複数の通信システムに対応し、当該複数の通信システムのいずれか一つを選択的に捕捉して基地局との間で通信を行う通信部を有する無線通信端末における通信システム捕捉制御方法であって、
 優先度の低い第1の通信システムにて待ち受けている状態にて通信の開始が生じたとき、当該通信に使用する基地局の基地局情報を登録する登録ステップと、
 前記通信が終了して待ち受けに移行するとき、待ち受ける基地局の基地局情報が前記登録ステップにて登録された基地局情報に含まれているか判定する判定ステップと、
 前記判定ステップにおいて、含まれていると判定されれば第1のリセレクションタイマを設定し、含まれていないと判定されれば前記第1のリセレクションタイマよりも短い周期である第2のリセレクションタイマを設定する設定ステップと、
 前記第1の通信システムにて待ち受けているとき、前記第1のリセレクションタイマあるいは第2のリセレクションタイマのうち、いずれか設定されたタイマがタイムアウトすると、前記第1の通信システムよりも優先度の高い第2の通信システムへの待ち受けに移行するための捕捉処理を行うリセレクション処理を実行するリセレクションステップと、 を備える、
 無線通信端末における通信システム捕捉制御方法。
Description:
無線通信端末およびその通信シ テム捕捉制御方法

 本発明は、互いに時間同期がとられた複 の通信システムに対応する無線通信端末お びその通信システム捕捉制御方法に関する のである。

 基地局を介してネットワークとの接続を行 携帯端末装置において、通信品質を維持す ために常に最良の基地局を選択することが 要とされている。
 このため、周辺セルの捕捉を高速に行うた に、例えばCDMA(Code Division Multiple Access)2000 1x方式における、現在待ち受けているセルの 基地局から、その周辺基地局情報を受信して 待ち受けセルの変更を行う技術が知られてい る(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。

特開2005-260425号公報

特開2005-260427号公報

 上記した特許文献1、2には、2000 1x通信方 式、EVDO(Evolution Data Only)通信方式内の各単一 の通信システムにおける基地局変更について のみ開示されており、複数の通信システム対 応の携帯端末装置についての詳細な開示は無 い。

 以上の観点から、複数の通信システムを 用可能とした場合にも電力消費を抑え、着 の取り漏らしを極力回避するこのできる無 通信端末およびその通信システム捕捉制御 法を提供することが望まれている。

 本発明の無線通信端末は、互いに時間的 期のとられた複数の通信システムに対応す 無線通信端末であって、基地局との間で前 複数の通信システムのいずれか一つを選択 に捕捉して通信を行う通信部と、複数の基 局情報を記憶する記憶部と、前記通信部が 先度の低い第1の通信システムにて待ち受け ているとき、優先度の高い第2の通信システ への待ち受けに移行するための捕捉処理を うリセレクション処理を実行可能な制御部 、を備え、前記制御部は、優先度の低い第1 通信システムにて待ち受けている状態にて 信の開始が生じたとき、当該通信に使用す 基地局の基地局情報を前記記憶部に登録し 前記通信が終了して待ち受けに移行すると 、待ち受ける基地局の基地局情報が前記記 部にて記憶される基地局情報に含まれてい か判定し、含まれていると判定されれば第1 のリセレクションタイマを設定し、含まれて いないと判定されれば前記第1のリセレクシ ンタイマよりも短い周期である第2のリセレ ションタイマを設定し、前記第1のリセレク ションタイマあるいは第2のリセレクション イマのうち、いずれか設定されたタイマが イムアウトすると、前記リセレクション処 を実行する。

 また、本発明の無線通信端末において、 記記憶部に記憶された基地局情報は、それ れカウンタが対応付けられており、前記制 部は、前記第1のリセレクションタイマが満 了すると、前記記憶部に記憶された基地局情 報毎のカウンタのうち、前記第1のリセレク ョンタイマ設定直前の通信に用いた基地局 外のカウンタを所定値に一定量近づけると もに、いずれかのカウンタが前記所定数に すると、当該所定数に達したカウンタの対 付けられる基地局情報を前記記憶部から削 するように構成してもよい。

 また、本発明の無線通信端末において、 記制御部は、前記リセレクション処理を行 、前記優先度の高い第2の通信システムの捕 捉処理に失敗すると、直前に待ち受けていた 基地局の基地局情報に対応するカウント値を リセットするように構成してもよい。

 また、本発明の無線通信端末において、 記制御部は、前記リセレクション処理を行 、前記優先度の高い第2の通信システムに待 ち受けできたとき、直前に待ち受けていた基 地局の基地局情報を前記記憶部から削除する ように構成してもよい。

 また、本発明の無線通信端末において、 記制御部は、前記優先度の高い第2の通信シ ステムでの待ち受け時間が所定時間以上継続 した場合、前記記憶部の基地局情報を全件削 除するように構成してもよい。

 また、本発明の無線通信端末において、 記制御部は、前記優先度の高い第2の通信シ ステムでの待ち受け時間が所定時間内である 場合、前記記憶部の基地局情報ごとのカウン タを、前記待ち受け時間に対応する値分前記 所定値に近づけるように構成してもよい。

 また、本発明の無線通信端末において、 いに時間的同期のとられた複数の通信シス ムに対応する無線通信端末であって、優先 の低い通信システムにて待ち受けていると 、優先度の高い通信システムへの待ちうけ 行するための捕捉処理を行うリセレクショ 手段と、前記リセレクション手段を起動す ためのタイマ手段と、複数の基地局情報を 憶する記憶手段と、優先度の低い通信シス ムにて待ち受けている状態で通信が行われ 際、使用する基地局情報を前記記憶手段に 録する登録手段と、通信を終了して待ち受 に移行するとき、待ち受ける基地局の基地 情報が前記記憶手段にて記憶される基地局 報に含まれているか判定する判定手段と、 記タイマ手段は長周期タイマと短周期タイ とを含み、前記判定手段にて、前記基地局 報に含まれないと判定されれば前記短周期 イマ、含まれると判定されれば前記長周期 イマにて次のリセレクション手段の起動を うよう制御する。

 また、本発明の無線通信端末において、 記複数の通信システムはそれぞれ、CDMA2000_1 x方式における異なるBand Classがあてがわれる 通信システムであってもよい。

 また、本発明の無線通信端末において、 記第1の通信システムはBand Class3が、前記第 2の通信システムはBand Class0があてがわれる 信システムであってもよい。

 また、本発明の無線通信端末において、 記第2の通信システムは、前記第1の通信シ テムよりも新しく使用可能となった通信シ テムであってもよい。

 た、本発明の無線通信端末における通信 ステム捕捉制御方法において、互いに時間 同期のとられた複数の通信システムに対応 、当該複数の通信システムのいずれか一つ 選択的に捕捉して基地局との間で通信を行 通信部を有する無線通信端末における通信 ステム捕捉制御方法であって、優先度の低 第1の通信システムにて待ち受けている状態 にて通信の開始が生じたとき、当該通信に使 用する基地局の基地局情報を登録する登録ス テップと、前記通信が終了して待ち受けに移 行するとき、待ち受ける基地局の基地局情報 が前記登録ステップにて登録された基地局情 報に含まれているか判定する判定ステップと 、前記判定ステップにおいて、含まれている と判定されれば第1のリセレクションタイマ 設定し、含まれていないと判定されれば前 第1のリセレクションタイマよりも短い周期 ある第2のリセレクションタイマを設定する 設定ステップと、前記第1の通信システムに 待ち受けているとき、前記第1のリセレクシ ンタイマあるいは第2のリセレクションタイ マのうち、いずれか設定されたタイマがタイ ムアウトすると、前記第1の通信システムよ も優先度の高い第2の通信システムへの待ち けに移行するための捕捉処理を行うリセレ ション処理を実行するリセレクションステ プと、を備える。

 本発明の無線通信端末およびその通信シ テム捕捉制御方法によれば、複数の通信シ テムを使用可能とした場合にも電力消費を え、着信ミスを極力回避することができる

本発明の実施の形態に係る無線通信端 の内部構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る無線通信端 で使用される記憶部のデータ構造の一例を した図である。 本発明の実施の形態に係る無線通信端 の発着信開始時の動作を示すフローチャー である。 本発明の実施の形態に係る無線通信端 の通話終了後の待ち受け動作を示すフロー ャートである。 本発明の実施の形態に係る無線通信端 のリセレクションタイマタイムアウト時の 作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る無線通信端 のリセレクション動作を示すフローチャー である。 本発明の実施の形態に係る無線通信端 の下位通信システム移行時のリセレクショ 動作を示すフローチャートである。

符号の説明

 11…通信部、12…操作部、13…音声処理部 14…スピーカ、15…マイク、16…表示部、17 記憶部、18…制御部、181…主制御部、182…リ セレクション処理部、183…タイマ監視部、184 …基地局情報登録処理部、185…リセレクショ ン処理起動制御部。

 近年、複数の周波数帯(以下、通信システ ムという)で待ち受け可能な携帯端末装置が 現するようになった。すなわち、携帯端末 置は、電波状態、あるいはトラフィック上 常に最良の通信システムを選択することが 求され、上記した周辺基地局情報を用いて ち受ける通信システムを変更するリセレク ョン処理についても知られている。

 例えば、日本国内のCDMA2000_1x方式におい は、従来から800MHz帯(バンドクラス3)のイン ラが整備されている。そのトラフィックが 雑してきたことから新規に割当てた800MHz帯( ンドクラス0)と、2GHz帯(バンドクラス6)のイ フラが新たに整備されたような環境(トライ バンド対応)にあっては、当然ながら新しい 波数帯でのトラフィックが軽い。そのため それらを捕捉するための優先度を上位に設 したい。

 しかしながら、インフラ的には、バンド ラス3が圧倒的に安定したカバーエリアであ るため、一度バンドクラス3で待ち受けると この周波数帯でPN(Pseudo Noise)オフセットのみ を変更したアイドルハンドオフのみで何ら問 題なく携帯端末装置が稼動する。そのため、 上記した周辺基地局情報に基づいて周波数を 跨ぐアイドルハンドオフの機会が無ければい つまでたってもバンドクラス6やバンドクラ 0による待ち受けに変更することができない

 上記した問題を解決するために「リセレ ション処理」が知られている。ここでいう リセレクション処理」とは、携帯端末装置 いずれかの周波数帯で待ち受けしている状 において、一旦、その周波数帯における待 受けを開放(セッション開放)し、他の優先 の高い周波数帯の捕捉を行い、優先度の高 周波数帯がその携帯端末装置の周辺にあれ 、その周波数帯における新たな位置登録を うことにより待ち受ける周波数帯を上位の 波数帯に変更するという技術である。

 図1は、本発明の実施の形態に係る無線通信 端末の内部構成を示すブロック図である。こ こでは、無線通信端末として、携帯電話が例 示されている。
 図1に示されるように、携帯電話は、通信部 11と、操作部12と、音声処理部13と、スピーカ (以下、SPという)14と、マイクロフォン(以下 MICという)15と、表示部16と、記憶部17と、制 部18とにより構成される。

 通信部11は、複数の通信システムを捕捉し 例えば、CDMA2000 1x(以下、単に1xという)やEVDO の通信プロトコルにしたがい、通信網に接続 される不図示の基地局を含む網側装置との間 で無線通信を行う。
 なお、EVDO通信は、1x通信よりも高速であり 1x通信は、EVDO通信と異なり、データ通信の に音声通信もサポートするといった特徴を している。

 操作部12は、例えば、電源キー、通話キ 、数字キー、文字キー、方向キー、決定キ 、発信キーなど、各種の機能が割り当てら たキーを有しており、これらのキーがユー によって操作された場合に、その操作内容 対応する信号を発生し、これをユーザの指 として制御部18に入力する。

 音声処理部13は、SP14から出力される音声信 やMIC15において入力される音声信号の処理 行う。
 すなわち、音声処理部13は、MIC15から入力さ れる音声を増幅し、アナログ/デジタル変換 行い、更に符号化等の信号処理を施し、デ タルの音声データに変換して制御部18に出力 する。
 また、音声処理部13は、制御部18から供給さ れる音声データに復号化、デジタル/アナロ 変換、増幅等の信号処理を施し、アナログ 音声信号に変換してSP14に出力する。

 表示部16は、例えば、液晶表示パネルや有 EL(Electro-Luminescence)パネルなどの表示デバイ を用いて構成されており、制御部18から供給 される映像信号に応じた画像を表示する。
 表示部16は、例えば、発信時における発信 の電話番号、着信時における着信相手の電 番号、受信メールや送信メールの内容、日 、時刻、電池残量、発信成否、待ち受け画 などの各種の情報や画像を表示する。

 記憶部17は、制御部18において処理に利用さ れる各種のデータを記憶する。記憶部17は、 えば、制御部18が実行するアプリケーショ プログラム、通信相手の電話番号や電子メ ルアドレス等の個人情報を管理するアドレ 帳、着信音やアラーム音を再生するための 声ファイル、待ち受け画面用の画像ファイ 、各種の設定データ、プログラムの処理過 で利用される一時的なデータなどを保持す 。
 ここでは、更に、周辺基地局情報が格納さ るものとし、具体的には、図2に示されるよ うに、下位の基地局毎、周波数チャンネル、 パイロットPN、SID(Sector ID)、NID(Network ID)から 成る基地局情報の他に、これら基地局情報の 更新管理を行うタイマカウンタ(TCNT)が割当て られ記憶されている。タイマカウンタ(TCNT)に ついての詳細は後述する。
 なお、上記した記憶部17は、例えば、不揮 性の記憶デバイス(フラッシュメモリ)やラン ダムアクセス可能な記憶デバイス(SRAM、DRAM) によって構成される。

 制御部18は、携帯電話の全体的な動作を統 的に制御する。
 すなわち、制御部18は、携帯電話の各種の 理が操作部12の操作に応じて適切な手順で実 行されるように、上述した各ブロックの動作 を制御する。ここで、各部の処理とは、例え ば回線交換網を介して行われる音声通話、電 子メールの作成と送受信、インターネットの Web(World Wide Web)サイトの閲覧などの制御であ る。また、各ブロックの動作とは、例えば通 信部11における信号の送受信、音声処理部13 おける音声の入出力、表示部16における画像 の表示などである。
 制御部18は、記憶部17に格納されるプログラ ム(オペレーティングシステム、アプリケー ョンプログラム等)に基づいて処理を実行す コンピュータ(マイクロプロセッサ)を備え おり、このプログラムにおいて指示された 順に従って上述した処理を実行する。すな ち、制御部18は、記憶部17に格納されるオペ ーティングシステムやアプリケーションプ グラム等のプログラムから命令コードを順 読み込んで処理を実行する。

 制御部18はまた、優先度の低い通信シス ムで待ち受けているとき、優先度の高い通 システムへの待ち受けに移行する捕捉処理 行う。すなわち、まず、優先度の低い通信 ステムで待ち受けしているときに通信が行 れる際、使用する基地局情報を記憶部17に登 録する。そして、通信が終了して待ち受ける とき、その基地局の基地局情報が記憶部17に 録されているか否かを判定する。その結果 基地局情報に含まれていると判定された場 に後述する第1のタイマ(長期間タイマ)を用 、含まれていないと判定された場合に第2の タイマ(短期間タイマ)を用いてリセレクショ 処理を起動する。

 制御部18は、図1にその内部構成が機能展開 れて示されるように、主制御部181と、リセ クション処理部182と、タイマ監視部183と、 地局情報登録処理部184と、リセレクション 理起動制御部185と、により構成される。
 なお、これらのブロックが持つ機能は、記 部17に記憶されるそれぞれのプログラムを 御部18で実行することにより達成されるもの であって、制御部18内において実体的に他の ロックと区分され内蔵されるもののみを指 のではなく、あくまで説明の簡略化のため 各処理部を分けて表現したものである。

 主制御部181は、優先度の低い通信システム 待ち受けているとき、優先度の高い通信シ テムへの待ち受けに移行する捕捉処理を行 。
 主制御部181は、優先度の低い通信システム 待ち受けしているときに通信が行われる際 使用する基地局情報を記憶部17に登録し、 信が終了して待ち受けるとき、その基地局 基地局情報が記憶部17に登録されているか否 かを判定する。
 主制御部181は、基地局情報に含まれている 判定された場合に後述する第1のリセレクシ ョンタイマ(長期間リセレクションタイマ)を い、含まれていないと判定された場合に第2 のリセレクションタイマ(短期間リセレクシ ンタイマ)を用いてリセレクション処理を起 する制御部18としての機能を実現する。こ ために、主制御部181は、後述する各機能ブ ック182~185のシーケンス制御を行う。

 リセレクション処理部182は、優先度の低い 信システムで待ち受けているとき、優先度 高い通信システムへの待ち受けに移行する 捉処理を行う機能を有する。
 リセレクションとは、後述するリセレクシ ンタイマにて計時される時間間隔で所定周 毎に行われるようになっている。まず、リ レクションタイマ満了段階での待ち受け中 通信システムを一旦開放し(実質圏外に移行 する)、PRL(Preferred Roaming List)によって規定さ れる優先度の高い順に通信システムのスキャ ンを行う。その結果、タイマ満了段階よりも 上位の通信システムの存在が確認できた場合 には、この上位通信システムに待ち受けを移 行する。そして、上位の通信システムが見つ からなくとも、元の通信システムは存在する ため、最悪、元の通信システムでの待ち受け に復帰する。

 タイマ監視部183は、リセレクション処理部1 82による優先度の高い通信システムへの待ち けへの移行を起動する、第1のリセレクショ ンタイマ(ここでは長周期タイマ201という)と 第1のリセレクションタイマより短い周期を 有する第2のリセレクションタイマ(ここでは 周期タイマ202という)とを含む。
 これらリセレクションタイマ201、202は、主 御部181により初期値が設定されてカウント 開始するとともにタイムアウト発生を主制 部181に通知する。
 なお、長周期タイマ201は、待ち受け状態が 時間継続するケースを想定してリセレクシ ン処理を起動するために用いられるタイマ あり、短周期タイマ202は、通話終了、もし はハンドオフを契機にリセレクション処理 起動するために用いられるリセレクション イマである。
 ちなみにリセレクションタイマは、既に述 たように、より上位の通信システムが存在 るか否かを確認するための処理であるため PRL上の最上位(最優先)通信システムに待ち けが成功した段階で、リセレクションタイ を停止する。

 基地局情報登録処理部184は、通信部11が優 度の低い通信システムで待ち受けしている きに通信が行われる際、使用する基地局情 を記憶部17に登録する機能を有する。
 また、基地局情報登録処理部184は、長周期 イマ201がタイムアウトした場合に、記憶部1 7に記憶された基地局情報毎に設定されるタ マカウンタ(TCNT)のうち、直前の通信に用い 基地局以外の基地局情報に対応するタイマ ウンタ(TCNT)を更新し、当該タイマカウンタ(T CNT)が所定数に達した場合に、記憶部17から該 当の基地局情報を削除する。
 また、基地局情報登録処理部184は、リセレ ション処理部182によるリセレクション処理 際、通信部11が捕捉に失敗すると、直前に ち受けしていた基地局の基地局情報に対応 るタイマカウンタ(TCNT)の値をリセットする

 また、基地局情報登録処理部184は、リセレ ション処理部182が、優先度の高い通信シス ムを待ち受けたとき、直前に待ち受けてい 基地局に関して記憶部17に記憶されている 地局情報から削除する。
 また、基地局情報登録処理部184は、リセレ ション処理部182による優先度の高い通信シ テムでの待ち受けが所定時間を越えた場合 記憶部17に記憶された基地局情報を全件削 する。
 また、基地局情報登録処理部184は、リセレ ション処理部182による優先度の高い通信シ テムでの待ち受けが所定時間内に含まれる 合、待ち受けしていた時間に応じて記憶部1 7に記憶された基地局情報に対応するタイマ ウンタ(TCNT)を更新する。

 リセレクション処理起動制御部185は、通信 11による通信が終了して待ち受けるとき、 の基地局の基地局情報が記憶部17に登録され ているか否かを判定する。そして、その基地 局情報に含まれていると判定された場合に長 周期タイマ201を用い、含まれていないと判定 された場合に短周期タイマ202を用いてリセレ クション処理部182を起動するためのタイマを 設定する機能を有する。
 なお、上記した各機能ブロック182~185は、い ずれも主制御部181によるシーケンス制御の下 で起動され動作するものとする。

 図3~図7は、本発明の実施の形態に係る無線 信端末の動作を説明するために示したフロ チャートであり、発着信開始時の動作(図3) 通話終了後の待ち受け動作(図4)、リセレク ョンタイマタイムアウト時の動作(図5)、リ レクション動作(図6)、下位通信システム移 時のリセレクション動作(図7)のそれぞれを す。
 以下、図3~図7のフローチャートを参照しな ら、図1、図2に示す本発明の実施の形態に わる無線通信端末の動作について詳細に説 する。

 まず、図3のフローチャートを参照して発 着信開始時の動作について説明する。

 無線通信端末(制御部18)は、発着信要求が発 生して優先度の低い下位通信システムにて発 着信動作を開始するにあたり、即座に記憶部 17を参照して直前までに通信を行っていた基 局の基地局情報が登録されているか否かを 定する(ステップS31)。
 ここで、登録されていれば発着信動作を行 、登録されていなければその基地局情報の 規登録を行う(ステップS32)。なお、新規登 の際は、対応するタイマカウンタ(TCNT)に、 “0”を設定する。

 次に、下位通信システムで通話が終了後 最初の待ち受け状態において、図4のフロー チャートに示されるように、リセレクション 処理起動制御部185は、最初に待ち受けた基地 局の基地局情報と記憶部17に記憶されている 地局情報とを比較する(ステップS41)。そし 、一致する基地局情報があれば(ステップS41 Yes”)、通話終了時に起動された短周期タイ マ202による計時を停止して長周期タイマ201に 切り替える(ステップS42)。

 一方、リセレクション処理起動制御部185 、一致する基地局情報がなければ(ステップ S41“No”)、短周期タイマ202による待ち受け状 態を継続し、タイマ監視部183による短周期タ イマ202のタイムアウト検知によりリセレクシ ョン処理部182を起動してリセレクション動作 の開始を指示する。

 次に、タイマカウンタ(TCNT)のカウント周 を長周期タイマ201の整数倍として制御する 合のリセレクションタイマタイムアウト時 動作について、図5のフローチャートを用い て説明する。

 図5において、基地局情報登録処理部184は、 主制御部181による制御の下、長周期タイマ201 がタイムアウト(TO)する毎に記憶部17に記憶さ れた基地局情報を全件参照し(ステップS51“ 完”)、現在待ち受けている基地局以外の基 局情報に対応するタイマカウンタ(CNT)を+1更 新する(ステップS52“No”、S53)。
 そして、タイマカウンタ(CNT)が所定の値を えた場合(ステップS54“Yes”)、例えば、値“ 3”を超えた場合に対応する基地局情報を消 する(ステップS55)。
 ところで長周期タイマを1時間、短周期タイ マを数十秒としておけば、タイマカウンタが 3を示すことは、3時間経過を意味する。つま 、基地局情報登録処理部184は、基地局を登 してから下位システムでの待ち受けが少な とも連続3時間以上経過すれば、この基地局 の情報は削除することとなる。

 続いて、図6のフローチャートに示されるよ うに、タイマ監視部183で長周期タイマ201のタ イムアウトが検出され、その上でリセレクシ ョン処理部182で優先度が高い上位の通信シス テムを捕捉できた場合(ステップS61“Yes”)、 地局情報登録処理部184は、記憶部17を参照 、そして、直前に待ち受けていた基地局情 が記憶部17に登録されていればその情報を消 去する(ステップS62)。
 そして、上位通信システムへ待受けたとき 時間を記憶部17に記憶して発着信動作に進 (ステップS64)。
 一方、リセレクション処理部182で上位通信 ステムが捕捉出来ず(ステップS61“No”)、直 前に待ち受けていた基地局情報が記憶部17に 録されていれば、その基地局情報に対応す タイマカウンタ(TCNT)を、最も消去される可 性が低い値“0”にリセットしてリセレクシ ョン動作を終了する(ステップS63)。
 これにより、一旦はリセレクションを行っ にもかかわらず失敗した、すなわち上位シ テムの捕捉に成功することの低い地域を、 り長く記憶部17に残すこととなるため、上 システムの存在しない地域でのリセレクシ ンを極力抑えることが出来、省電力につな る。

 なお、基地局情報登録処理部184は、図7の フローチャートに示されるように、上位通信 システムから下位通信システムへの待ち受け 切替え時、下位通信システムへ待ち受けた時 の時間を記憶しておき(図6のステップS64、図7 のステップS71)、次回、下位通信システムに ち受けた場合の時間差と所定の値(ここでは 3時間”)とを比較する。この時間差が所定 値を超えていた場合(ステップS72“Yes”)、記 憶部17に登録されている全ての基地局情報を 去する(ステップS73)。また、この時間差が 定の値を越えない、つまり“3時間”未満の 合(ステップS72“No”)、例えば、その経過時 間を1時間ならば“1”、2時間ならば“2”と う具合に、タイマカウンタ(TCNT)に加算し、 “3”を超える基地局情報のみを消去しても い。

 以上説明のように本発明の実施の形態に る無線通信端末(制御部18)は、通信部11が優 度の低い通信システムで待ち受けていると 、優先度の高い通信システムへの待ち受け 移行するリセレクション処理を起動する第1 のリセレクションタイマ(長周期タイマ201)と 第1のリセレクションタイマより短い周期を 有する第2のリセレクションタイマ(短周期タ マ202)とを有する。そして、優先度の低い通 信システムで待ち受けしているときに通信が 行われる際、使用する基地局情報を記憶部17 登録し、当該通信が終了して待ち受けると 、その基地局の基地局情報が記憶部17に登 されているか否かを判定する。そして、記 部17に記憶された基地局情報に含まれている と判定された場合、長周期タイマ201を用い、 含まれていないと判定された場合に短周期タ イマ202を用いてリセレクション処理を実行す る。これにより、無駄なリセレクション動作 や捕捉動作を行う機会が減るため、消費電流 を抑えることができ、待ち受け時間が減少し てユーザビリティの向上がはかれる。

 また、記憶部17に記憶された基地局情報 管理するために、タイマカウンタ(TCNT)を有 る。そして、長周期タイマ201がタイムアウ した場合に、記憶部17に記憶された基地局情 報毎に設定されるタイマカウンタ(TCNT)のうち 、直前の通信に用いた基地局以外の基地局情 報に対応するタイマカウンタ(TCNT)を更新する 。その後、当該タイマカウンタ(TCNT)が所定数 に達した場合に、記憶部17から該当の基地局 報を削除することにより、あるいは、リセ クション処理の際、通信システムの捕捉に 敗すると、直前に待ち受けしていた基地局 基地局情報に対応するタイマカウンタ(TCNT) 値をリセットすることにより、リセレクシ ン動作をより最適化することができる。更 、より安定した通信システムでの待ち受け 態を長く維持できるため、着信通知などの 信ミスを極力抑えることができる。

 なお、上記した本発明の実施の形態に係 無線通信端末によれば、無線通信端末とし 携帯電話のみ例示したが、同様の構成を有 る、例えば、PDA(Personal Digital Assistants)、や ゲーム機等にも同様に適用が可能である。

 また、図1に示す本発明の実施の形態に係る 無線通信端末(制御部18)が有する各構成ブロ クの機能は、全てをソフトウェアによって 現しても、あるいはその少なくとも一部を ードウェアで実現してもよい。
 例えば、主制御部181と、リセレクション処 部182と、タイマ監視部183と、基地局情報登 処理部184と、リセレクション処理起動制御 185におけるデータ処理は、1または複数のプ ログラムによりコンピュータ上で実現しても よく、また、その少なくとも一部をハードウ ェアで実現してもよい。