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Title:
WIRING BOARD AND LIQUID CRYSTAL DISPLAY DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/022517
Kind Code:
A1
Abstract:
A wiring board (1) is provided with pads (30) arranged in a plurality of rows. Among the pads, each of the first row pads (30a) has a long length of a metal wiring (10) to the pad (30), and each of the second row pads (30b) has a length of the metal wiring (10) shorter than that of the first metal wiring (10a) of the first row pad (30a). The first metal wiring (10a) connected to the first row pad (30a) is arranged not in a region between the first row pad and the adjacent second row pad (30b) but in a lower layer region of the second row pad (30b) by having at least an insulating layer between the first row pad and the second row pad (30b).

Inventors:
MATSUI TAKASHI
SHIOTA MOTOJI
Application Number:
PCT/JP2008/062898
Publication Date:
February 19, 2009
Filing Date:
July 17, 2008
Export Citation:
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Assignee:
SHARP KK (JP)
MATSUI TAKASHI
SHIOTA MOTOJI
International Classes:
H05K1/11; G02F1/1345; G09F9/00; H01L21/60; H01L51/50; H05B33/02; H05K3/32
Foreign References:
JP2002202522A2002-07-19
JPH11282012A1999-10-15
JP2004252466A2004-09-09
Attorney, Agent or Firm:
HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK (2-6 Tenjinbashi 2-chome Kita, Kita-ku, Osaka-sh, Osaka 41, JP)
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Claims:
 基板に、パッドと、パッドに接続された接続配線とが形成され、
 前記パッドが複数列に配置された配線基板であって、
 前記複数列に配置されたパッドのうち、パッドへの接続配線の長さが長い第1列パッドと、
 接続配線の長さが、前記第1列パッドの接続配線よりも短い第2列パッドとにおいて、
 前記第1列パッドに接続された接続配線は、隣接する前記第2列パッドの間の領域ではなく、前記第2列パッドの下層領域に、前記第2列パッドのとの間に少なくとも絶縁層を介して設けられていることを特徴とする配線基板。
 前記第2列パッドが、当該第2列パッドへの前記接続配線の線幅が広げられることによって形成されていることを特徴とする請求項1に記載の配線基板。
 前記第2列パッドが、前記第1列パッドに接続された前記接続配線よりもやわらかいことを特徴とする請求項1又は2に記載の配線基板。
 前記第2列パッドが、アルミニウムによって形成されており、
 前記第1列パッドに接続された前記接続配線がチタン、窒化チタン、チタン及び窒化チタンの合金、タンタル、窒化タンタル、タンタル及び窒化タンタルの合金のうちの、いずれか一つによって形成されていることを特徴とする請求項3に記載の配線基板。
 前記第2列パッドが、アルミニウム又はチタンによって形成されており、
 前記第1列パッドに接続された前記接続配線がニッケルによって形成されていることを特徴とする請求項3に記載の配線基板。
 前記基板が、表示装置用基板であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の配線基板。
 前記表示装置用基板が、液晶表示装置用ガラス基板であることを特徴とする請求項6に記載の配線基板。
 前記基板が、プリント配線用基板であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の配線基板。
 基板に、パッドと、パッドに接続された接続配線とが形成され、
 前記パッドが複数列に配置された配線基板と、
 前記配線基板の前記パッドに実装された電子部品とを備える液晶表示装置であって、
 前記配線基板は、液晶表示装置用ガラス基板であり、
 前記複数列に配置されたパッドのうち、パッドへの接続配線の長さが長い第1列パッドと、
 接続配線の長さが、前記第1列パッドの接続配線よりも短い第2列パッドとにおいて、
 前記第1列パッドに接続された接続配線は、隣接する前記第2列パッドの間の領域ではなく、前記第2列パッドの下層領域に、前記第2列パッドのとの間に少なくとも絶縁層を介して設けられていることを特徴とする液晶表示装置。
 前記電子部品が前記配線基板のパッドに直接実装されることにより、
前記電子部品が前記液晶表示装置用ガラス基板にチップオングラス接続されていることを特徴とする請求項9に記載の液晶表示装置。
Description:
配線基板、及び、液晶表示装置

 本発明は、配線基板、特には、パッドが 数列設けられた配線基板、及び、前記配線 板を有する液晶表示装置に関するものであ 。

 従来、狭ピッチでの実装をおこなうため 、パッドがいわゆる複数列に配置された配 基板が広く使われている。

 そして、前記配線基板が用いられる電子 器に対するさらなる小型軽量化の要求に伴 、それらの電子機器に搭載される電子部品 高密度化が進んでいる。それに伴って、電 部品が実装される基板である配線基板に対 ても、より狭いピッチに対応することが要 されている。

 (特許文献1)
 このような要求に対して、種々の技術が提 されている。例えば、特許文献1には、複数 列に配置されたパッドが設けられた配線基板 において、パッドと、隣接するパッド間を通 るメタル配線とを異なる層に設け、さらに、 パッドを二重構造とする技術が記載されてい る。以下、図11及び図12を用いて説明する。 こで、図11は、前記特許文献1に記載された 線基板の構造を示す図であり、図12は、図11 H-H線断面図である。また、図11における「 1列」及び「第2列」は、各々、複数列に配置 されたパッド105の列名を示す。

 この特許文献1に記載された配線基板100で は、図11に示すように、複数列に配置された ッド105のうち、第2列のパッド105の間に、第 1列のパッド105に接続されたメタル配線101が けられている。そして、このメタル配線101 、図12に示すように、第2列のパッド105とは なる層に設けられている。すなわち、パッ 105は、前記メタル配線101の上層に層間絶縁 102を介してメタル配線101とは別層として設 られている。

 また、パッド105は、第1列、第2列ともに 前記パッド105とは別層に設けられたメタル 線101と、スルーホール103によって接続され いる(図11参照)。さらに前記パッド105の上層 は層間絶縁層106を介して、前記パッド105よ 面積の大きいパッド109が設けられており、 記パッド105と前記パッド109とは、パッドス ーホール107によって接続されている(図11参 )。すなわち、メタル配線101は第1層目、パ ド105は第2層目、パッド109は第3層目というよ うに、各々異なる層に形成されている。

 以上のように、前記特許文献1に記載され た配線基板100では、第2列のパッド105の間に けられたメタル配線101が、前記パッド105・10 9と異なる層に設けられている(メタル配線101 上層に層間絶縁層102が設けられている)。し たがって、隣接する第2列のパッド109の間隔 ある程度狭くすることができる。

 (特許文献2)
 つぎに、電子部品が実装される基板である 記配線基板が、表示装置用基板として用い れる例について、特許文献2に基づいて説明 する。

 特許文献2には、前記複数列に配置された パッドが液晶パネルに形成された構成につい て記載されている。以下、図19~22を用いて説 する。ここで、図19は前記特許文献2に記載 れた液晶パネルの構造を示す図であり、図2 0は図19に示される駆動ICの底面の構造を示す であり、図21は図20に示される駆動ICが実装 れた液晶パネルを示す図である。

 図19に示すように、特許文献2に記載の液晶 ネル300では、液晶パネル300に駆動IC400が直 実装されている(COG(Chip On Glass)実装)。ここ 、液晶パネル300にCOG実装された上記駆動IC40 0の底面には、図20に示すように、バンプ410が 複数列に配置されている。そして、液晶パネ ル300の、上記駆動IC400が実装される領域には 図21に示すように、上記駆動IC400の底面に形 成されたバンプ410に対応した電極パッド320が 形成されている。そして、前記電極パッド320 には、パッドへの接続配線である入力ライン 310が接続されている。

日本国公開特許公報「特開平5-29377号公 (公開日:1993年2月5日)」

日本国公開特許公報「特開2004-252466号公 (公開日:2004年9月9日)」

 (リーク不良)
 しかしながら、前記特許文献1に記載された 構成では、駆動ICなどの電子部品が実装され 際、パッド109とメタル配線101との間でリー 不良が生じやすいという問題点がある。以 、図13に基づいて説明する。図13は、電子部 品が配線基板に実装される様子を模式的に示 す図である。

 図13に示すように、駆動ICに設けられたバ ンプ120を、異方性導電フィルム(ACF:Anisotropic  Condactive Film)130を介して配線基板100に実装す 際、配線基板100には、押し込み圧力(図13の 印)が加えられる。そして、この押し込み圧 力がパッド109とメタル配線101との間にも作用 することによって、パッド109とメタル配線101 とが接触し、その結果リーク不良が発生する 場合がある。このパッド109とメタル配線101と の接触は、その間隔がもっと狭い領域(図13の ショート領域RS)で発生しやすい。

 また、図13に示すように、特に実装の際 駆動ICが位置ずれし、それによって前記バン プ120とパッド109との間に位置ずれが生じると 、前記リーク不良はより発生しやすくなる。

 (狭ピッチ化)
 また、上記リーク不良の発生を抑制するた に、パッド109とメタル配線101との間隔を広 すると(図13の領域RSにおけるパッド109とメ ル配線101との間隙を広げると)、パッド109の ピッチ化が妨げられるとの問題点を生じる

 そこで本発明は、前記の問題に鑑みてな れたものであり、その目的は、リーク不良 発生しにくく、かつ、パッドの狭ピッチ化 可能な配線基板、及び、液晶表示装置を実 することにある。

 本発明の配線基板は、上記課題を解決す ために、基板に、パッドと、パッドに接続 れた接続配線とが形成され、前記パッドが 数列に配置された配線基板であって、前記 数列に配置されたパッドのうち、パッドへ 接続配線の長さが長い第1列パッドと、接続 配線の長さが、前記第1列パッドの接続配線 りも短い第2列パッドとにおいて、前記第1列 パッドに接続された接続配線は、隣接する前 記第2列パッドの間の領域ではなく、前記第2 パッドの下層領域に、前記第2列パッドのと の間に少なくとも絶縁層を介して設けられて いることを特徴としている。

 前記の構成によれば、複数列に配置され パッドにおいて、第2列パッドと、隣接する 第2列パッドとの間に第1列パッドへの接続配 を設けることなく、前記第1列パッドに接続 配線が接続されている。

 配線基板が、メタル配線などが形成され 液晶表示装置用ガラス基板である場合を例 して説明すると以下のとおりである。すな ち、例えば液晶表示装置用ガラス基板の中 部分に形成されたTFT(Thin Film Transistor)と、 動ICなどとを接続する必要がある場合であ て、前記ICのバンプが複数列に配置されてい るとき、駆動ICが搭載されるパッドのうち、 1列パッドと前記TFTからの引き出し線とが、 第2列パッドと隣接する第2列パッドとの間に 続配線を設けることなく接続されている。

 その結果、本発明の配線基板では、パッ と接続配線とが接触することによって生じ リーク不良の発生を抑制することができる

 すなわち、パッドと接続配線との接触は 接続配線が隣接するパッド間に形成され、 つ、パッドの狭ピッチ化を図るためにパッ と接続配線との間隔が狭い場合に、その間 が狭い場所で発生しやすい。そして、この 触は、パッドに電子部品が等実装される際 特には、実装の際に電子部品が位置ずれし 場合に、基板に対して押し込む力が作用す ことによって発生しやすい。

 この点、本発明の配線板では、隣接する ッド間に接続配線が形成されていない。し がって、上述のパッドと接続配線とが接触 ることによるリーク不良が発生しにくくな 。

 また、本発明の配線基板では、パッドの ピッチ化を実現することができる。

 すなわち、前記の構成では、接続配線が ッドの下層領域に設けられているので、第2 列パッドと第2列パッドとの間には前記接続 線を設ける必要がない。したがって、第2列 ッドと隣接する第2列パッドとの間隔を狭く しても、第2列パッドと接続配線とが接触し くく、よって、狭ピッチ化が可能となる。

 以上より、前記構成の配線基板では、リ ク不良が発生しにくく、かつ、パッドの狭 ッチ化が可能な配線基板を実現することが きる。

 また、本発明の配線基板は、前記第2列パ ッドが、当該第2列パッドへの前記接続配線 線幅が広げられることによって形成される のとすることができる。

 前記の構成によれば、第2列パッドが接続 配線の線幅を広げることによって形成されて いるので、簡便な方法で、前記第1列パッド 接続された接続配線と重畳する領域に、第2 パッドを形成することができる。

 また、本発明の配線基板は、前記第2列パ ッドが、前記第1列パッドに接続された前記 続配線よりもやわらかいことが好ましい。

 また、本発明の配線基板は、前記第2列パ ッドが、アルミニウムによって形成されてお り、前記第1列パッドに接続された前記接続 線がチタン、窒化チタン、チタン及び窒化 タンの合金、タンタル、窒化タンタル、タ タル及び窒化タンタルの合金のうちの、い れか一つによって形成されたものとするこ ができる。

 また、本発明の配線基板は、前記第2列パ ッドが、アルミニウム又はチタンによって形 成されており、前記第1列パッドに接続され 前記接続配線がニッケルによって形成され ものとすることができる。

 前記の構成によれば、パッドと接続配線 が重畳する領域において、上層に位置する ッドの方が、下層に位置する接続配線より やわらかいので、前記パッドと接続配線と 接触することによって生じるリーク不良の 生をより抑制することができる。

 すなわち、前記重畳したパッドと接続配 との接触は、例えば、パッドに駆動ICなど 電子部品が実装される際、前記パッドから 畳した接続配線に対して、基板の方向(基板 垂直な方向であって、パッドから基板に向 う方向)に押し込む力が働くことなどによっ て生じる。

 この点、前記の構成によれば、上層のパ ドの方が下層の接続配線よりもやわらかい で、上層のパッドで前記力が緩和(応力緩和 )され、前記重畳したパッドと接続配線との 触が生じにくくなる。

 したがって、前記重畳したパッドと接続 線とが接触することによって生じるリーク 良の発生を抑制することができる。

 また、本発明の配線基板は、前記基板を 表示装置用基板とすることができる。

 また、本発明の配線基板は、前記表示装 用基板を、液晶表示装置用ガラス基板とす ことができる。

 前記の構成によれば、上述のパッド及び 続配線を有する配線基板を、例えば、EL(Elec tro Luminescence)表示装置や液晶表示装置などの 表示装置用基板として用いることができる。

 したがって、表示装置用基板の接続領域 小さくすることができ、表示装置用基板の 額縁化等、表示装置用基板の小型化などを 現することができる。

 また、本発明の配線基板は、前記基板を プリント配線用基板とすることができる。

 前記の構成によれば、上述の配線基板を プリント配線用基板として用いるので、プ ント配線基板の小型化などを実現すること できる。

 また、本発明の液晶表示装置は、上記課 を解決するために、基板に、パッドと、パ ドに接続された接続配線とが形成され、前 パッドが複数列に配置された配線基板と、 記配線基板の前記パッドに実装された電子 品とを備える液晶表示装置であって、前記 線基板は、液晶表示装置用ガラス基板であ 、前記複数列に配置されたパッドのうち、 ッドへの接続配線の長さが長い第1列パッド と、接続配線の長さが、前記第1列パッドの 続配線よりも短い第2列パッドとにおいて、 記第1列パッドに接続された接続配線は、隣 接する前記第2列パッドの間の領域ではなく 前記第2列パッドの下層領域に、前記第2列パ ッドのとの間に少なくとも絶縁層を介して設 けられていることを特徴としている。

 前記の構成によれば、液晶表示装置用ガ ス基板に設けられたパッドを狭ピッチ化す ことが可能である。したがって、液晶表示 置用ガラス基板に電子部品が直接実装(COG(Ch ip On Glass)実装)された液晶表示装置などにお いて、その狭額縁化、軽薄化などが可能であ る。

 また、リーク不良が発生しにくいので、 り歩留りの高い液晶表示装置の製造が可能 なる。また、製造された液晶表示装置の信 性を向上させることができる。

 また、本発明の液晶表示装置は、前記電 部品が前記配線基板のパッドに直接実装さ ることにより、前記電子部品が前記液晶表 装置用ガラス基板にチップオングラス接続 れていることとできる。

 チップオングラス接続では、ガラス基板 に設けられたパッドに電子部品としてチッ 部品が直接実装されるので、応力緩和が生 にくく、基板表面の絶縁層が破壊されやす 。

 この点、前記の構成によれば、第1列パッ ドに接続された接続配線は、隣接する第2列 ッドの間の領域ではなく、前記第2列パッド 下層領域に設けられている。そのため、例 ばチップ部品を実装する際に位置ずれなど 生じても、チップ部品と接続配線との間で リーク不良の発生を抑制することができる

 本発明の配線基板及び液晶表示装置は、 上のように、複数列に配置されたパッドの ち、パッドへの接続配線の長さが長い第1列 パッドと、接続配線の長さが、前記第1列パ ドの接続配線よりも短い第2列パッドとにお て、前記第1列パッドに接続された接続配線 は、隣接する前記第2列パッドの間の領域で なく、前記第2列パッドの下層領域に、前記 2列パッドのとの間に少なくとも絶縁層を介 して設けられている。

 したがって、リーク不良が発生しにくく かつ、パッドの狭ピッチ化が可能な配線基 、及び、液晶表示装置を実現することがで るという効果を奏する。

本発明の実施の形態を示すものであり 配線基板における配線を示す図である。 図1のA-A線断面を模式的に示す図である 。 図1のB-B線断面を模式的に示す図である 。 図1のC-C線断面を模式的に示す図である 。 図1のD-D線断面を模式的に示す図である 。 本発明の他の実施の形態における、図1 のD-D線断面を模式的に示す図である。 図1のE-E線断面を模式的に示す図である 。 図1のF-F線断面を模式的に示す図である 。 本発明の他の実施の形態における、図1 のF-F線断面を模式的に示す図である。 本発明の他の実施の形態における、図 1のF-F線断面を模式的に示す図である。 特許文献1に記載された配線基板の構 を示す図である。 図11のH-H線断面図である。 ICが、位置ずれした状態で、配線基板 実装される様子を示す図である。 従来技術を示すものであり、配線基板 における配線を示す図である。 図14のI-I線断面を模式的に示す図であ 。 図14のJ-J線断面を模式的に示す図であ 。 図14のK-K線断面を模式的に示す図であ 。 図14のL-L線断面を模式的に示す図であ 。 特許文献2に記載された液晶パネルの 造を示す図である。 図19に示される駆動ICの底面の構造を す図である。 図20に示される駆動ICが実装された液 表示パネルを示す図である。 本発明の実施の形態を示すものであり 、液晶表示装置の概略構成を示す図である。

符号の説明

  1  配線基板
  2  配線基板
  5  基板
 10  メタル配線 (接続配線)
 10a 第1メタル配線
 10b 第2メタル配線
 20a 第1絶縁層
 20b 第2絶縁層
 25  絶縁層
 30  パッド
 30a 第1列パッド
 30b 第2列パッド
 32  パッド電極
 35  パッド開口部
 40  接続メタル部
100  配線基板
101  メタル配線
102  層間絶縁層
103  スルーホール
105  パッド
106  層間絶縁層
107  パッドスルーホール
109  パッド
110  絶縁層
120  バンプ
130  ACF
200  液晶表示装置
210  フレーム
220  液晶パネル
230  電子部品
240  バックライトユニット
300  液晶パネル
310  入力ライン
320  電極パッド
400  駆動IC
410  バンプ
 X   引き出し領域
 Y   第2接続領域
 Z   第1接続領域
 PD  パッド領域
 RS  ショート領域

 本発明の一実施の形態について図1から図 10に基づいて説明すると以下の通りである。 お、本発明の特徴をより明らかにするため 、以下従来の配線基板と対比しながら説明 る。

 ここで、図1は、本実施の形態の配線基板 1における配線を示す図である。また、図14は 、前記配線基板1と同数のパッド30が設けられ た従来の配線基板2における配線を示す図で る。

 (全体構成)
 図1に示すように、本実施の形態の配線基板 1は、基板5上に、IC(Integrated Circuit:集積回路) どの電子部品との電気的な接点となるパッ 30と、前記パッド30と接続された接続配線と してのメタル配線10と、前記パッド30とメタ 配線10とを絶縁するためなどに用いられる絶 縁層(図示せず)とが設けられてなる。

 そして、前記パッド30において、電子部 との電気的接続のために、前記絶縁層が設 られていない部分、言い換えると、絶縁層 一部分が開口されている部分がパッド開口 35となる。

 (パッド)
 そして、前記配線基板1では、前記パッド30 、複数列、より詳しくは千鳥配列状に設け れている。すなわち基板5には、パッド30が2 列にわたって設けられており(図1に示す「第1 列」と「第2列」)、かつ、前記各列のパッド3 0(第1列としての第1列パッド30aと、第2列とし の第2列パッド30b)のパッドピッチは同じで る。そして、各列のパッド30a・30bは、その ッドピッチの1/2だけずらして配置されてい 。

 このようなパッド30の配置は、図14に示す 従来の配線基板2においても同様である。す わち、図14に示すように、パッド30が第1列と 第2列とに分かれ、かつ、互いにずらして配 された千鳥配列状となっている。

 (配線)
 つぎに、前記パッド30への配線について説 する。

 従来の配線基板2においては、図14に示す うに、第1列パッド30aへの配線が、前記第2 パッド30bの間を通って行われていた。

 これに対して、本実施の形態の配線基板1 では、図1に示すように、第1列パッド30aへの 線が、その接続配線としてのメタル配線10( 1メタル配線10a)が前記第2列パッド30bの下層 域を通るようにして行われている。言い換 ると、第1列パッド30aへの配線(第1メタル配 10a)は、前記第2列パッド30bの間を通ってい い。

 以下、配線基板1及び配線基板2の断面図( 2から図10、及び、図15から図18)を用いて、 体的な配線の方法について説明する。

 (従来)
 従来の配線基板2においては、図14に示すよ に、第1列パッド30aに接続される第1メタル 線10aと、前記第2列パッド30bに接続される第2 メタル配線10bとは、引き出し領域(図14に示す 領域X)から各パッド30(第1列パッド30a及び第2 パッド30b。図14に示すパッド領域PD)に至るま で、基板5の同じ層に設けられていた。そし 、他の部品と接続される領域など絶縁が不 要な領域を除いて、同じ絶縁層(図示せず)に よって覆われていた。

 すなわち、図15及び図17に示すように、従 来の配線基板2においては、第1メタル配線10a 第2メタル配線10bは、ともに基板5上の同じ に、同じ材料によって設けられており、互 に重なり合うことがなく、さらに、同じ絶 層25によって覆われていた。

 ここで、図15は、引き出し領域Xにおける 1メタル配線10aの断面(図14のI-I線断面)を示 、図17は、引き出し領域Xにおける第2メタル 線10bの断面(図14のK-K線断面)を示す図である 。

 (本実施の形態)
 これに対して、本実施の形態の配線基板1で は、第1列パッド30aに接続される第1メタル配 10aと、前記第2列パッド30bに接続される第2 タル配線10bとは、引き出し領域(図1に示す領 域X)では、基板5上において重なり合わないの に対して、前記第2列パッド30bに接続される 域である第2接続領域(図1に示す領域Y)では、 互いに重なり合っている。

 すなわち、図2及び図3に示すように、第1 タル配線10aと第2メタル配線10bとは、引き出 し領域Xにおいて、基板5上の異なる位置に、 なり合うことなく形成されている。そして 前記第1メタル配線10aは第1絶縁層20a及び第2 縁層20bによって覆われ、他方第2メタル配線 10bは第2絶縁層20bによって覆われている。

 また、前記第2メタル配線10bと前記基板5 の間には、前記第1絶縁層20aが介在している

 これは、上記各配線及び各層を、前記基 5上に、第1メタル配線10a、第1絶縁層20a、第2 メタル配線10b、第2絶縁層20bの順に形成した めである。

 なお、第1メタル配線10aと、第2メタル配 10bとは、後に説明する通り、互いに異なる 料によって形成されている。

 ここで、図2は、前記引き出し領域Xにお る第2メタル配線10bの断面(図1のA-A線断面)を す図であり、図3は、前記引き出し領域Xに ける第1メタル配線10aの断面(図1のB-B線断面) 示す図である。

 そして、前記第1メタル配線10aと第2メタ 配線10bとは、第2メタル配線10bが第2列パッド 30bに接続される前に、基板5の厚み方向、言 換えると基板5の垂直方向において重なり合 。

 すなわち、図4に示すように、前記第2接 領域Yでは、第1メタル配線10aの上層に第2メ ル配線10bが設けられている。より具体的に 、前記図3に示す断面と同様に、基板5の上に 第1メタル配線10aとそれを覆う第1絶縁層20aと 設けられた上で、さらにその上層に、第2メ タル配線10bとそれを覆う第2絶縁層20bが設け れている。

 ここで、図4は、第2接続領域Yにおける、 1メタル配線10aと第2メタル配線10bとの断面( 1のC-C線断面)を示す図である。

 (第2列パッド)
 つぎに第2列におけるパッド30について説明 る。

 まず、本実施の形態の配線基板1において は、前記第2列におけるパッド30である第2列 ッド30bは、前記第2メタル配線10bの幅が広げ れ、かつ、第2絶縁層20bが開口されることに よって形成されている。

 すなわち、第2列パッド30bにおける断面を 基に説明すると、図5に示すように、第2列パ ド30bは、前記図4に示した第2接続領域Yの層 成における第2メタル配線10bの線幅が広げら れることによって形成されている。

 さらに、図4において第2メタル配線10bを っていた第2絶縁層20bの一部分が開口され、 記第2列パッド30bの上層にパッド開口部35が 成されている。

 すなわち、本実施の形態の第2列パッド30b は、第2メタル配線10bの延長線上に設けられ おり、電子部品などとの電気的な接続を図 ために、幅が広げられ、かつ、表層の絶縁 が除去されたものである(図1の領域PD)。

 なお、前記第2列におけるパッド30の構成 、上記構成に限定されず、例えば図6に示す ように、第2メタル配線10bが拡幅されてなる 2列パッド30bの上層に、例えばITO(Indium Tin Ox ide)からなるパッド電極32が設けられた構成と してもよい。例えば上記パッド電極32を、前 第2メタル配線10bと異なった金属材料で形成 することによって、電子部品の接続安定性を 向上させること等が可能となる。

 ここで上記図5は、第2列におけるパッド30 の断面(図1のD-D線断面)示す図であり、上記図 6は、第2列におけるパッド30の他の構成を示 断面図である。

 これに対して、従来の配線基板2では、図 14のL-L線断面図である図18が示すように、第2 タル配線10bの線幅が広げられ第2列パッド30b が設けられるとともに、絶縁層25が開口され パッド開口部35が形成されている。また、 般的に、前記第2列パッド30bの上層にITOから るパッド電極32が設けられている。

 (第1列パッド)
 つぎに、前記第1メタル配線10aと第1列パッ 30aとについて説明する。

 前記の通り、本実施の形態の配線基板1に おいては、第1メタル配線10aは、第2列パッド3 0bの下層から、第1メタル配線10aが第1列パッ 30aに接続される前の領域である第1接続領域( 図1に示すZ領域)に引き出されている。すなわ ち、第2列パッド30bの間に配線が設けられる となく、前記引き出し領域Xと第1接続領域Z の接続が行われている。

 そして、第1接続領域Zに引き出された前 第1メタル配線10aは、千鳥配列されることに って第2列パッド30bから位置がずれた第1列 ッド30aに対して接続可能なように、折れ曲 りが設けられた後、第1列パッド30aに接続さ ている。

 断面図に基づいて、具体的に説明する。 7及び図8は、いずれも、本実施の形態の配 基板1を示すものであり、図7は、第1接続領 Zにおける第1メタル配線10aの断面(図1のE-E線 面)を示す図であり、図8は、第1列パッド30a 断面(図1のF-F線断面)を示す図である。また 図9は、第1列におけるパッド30の他の構成を 示す断面図である。

 図7に示すように、第1接続領域Zにおいて 、第1メタル配線10aの上層に第2メタル配線10 bは設けられていない。これは、第2メタル配 10bは、第2列パッド30bに接続された後は、延 伸されないからである。

 なお、図7に示す構成においては、第1メ ル配線10aは第1絶縁層20aのみによって覆われ いるが、例えば前記図3に示すように、第1 タル配線10aが第1絶縁層20a及び第2絶縁層20bに よって覆われる構成とすることもできる。

 そして、図8に示すように、前記第1メタ 配線10aはその線幅が広げられることによっ 、第1列パッド30aとされている。さらに、前 第1列パッド30aの上層では、前記第1絶縁層20 aが一部開口され、パッド開口部35が形成され ている。また、図9に示すように、前記第1列 ッド30aの上層にITOなどからなるパッド電極3 2を形成してもよい。上記各構成は、先に説 した第2列パッド30bと同様である。

 また、第1列におけるパッド30の構成は、 発明の配線基板1における上記構成と、従来 の配線基板2における構成とで同様である。 なわち、図16に示すように、従来の配線基板 2における第1列パッド30aも、前記本実施の形 の第1列パッド30aと同様に、第1メタル配線10 aが拡幅され、かつ、上層の絶縁層25の開口部 分が設けられている。また、一般的に、前記 第1列パッド30aの上層はパッド電極32が形成さ れている。なお、図16は、従来の配線基板2に おける第1列パッド30aの断面(図14のJ-J線断面) 示す図である。

 以上のように、本実施の形態の配線基板1 では、隣接する第2列パッド30bの間に、第1列 ッド30aに接続するための配線を設けること く、第1列パッド30aへ導通を確保することが 可能である。したがって、特に実装の際に位 置ずれが生じてもリーク不良が発生しにくく 、かつ、パッドの狭ピッチ化が可能である。

 すなわち、第2列パッド30bの間に配線が設 けられていないので、例えば、配線基板1に 動ICを実装する際に位置ずれが生じても、第 2列パッド30bと第1メタル配線10aとの間の電気 なショート発生しにくい。その結果、リー 不良の発生を抑制することができる。

 この効果は、本実施の形態の配線基板1が 、チップオングラス接続に用いられる場合に 顕著になる。ここで、チップオングラス(COG:C hip On Glass)接続とは、ガラス基板の上に、半 導体チップなどの部品を直接実装する接続を 意味する。

 具体的には、例えば液晶表示装置用ガラ 基板が前記配線基板1に該当し、その液晶表 示装置用ガラス基板に、駆動ICなどのチップ 品が直接実装される場合などが該当する。

 このチップオングラス接続では、ガラス 板上に設けられたパッドにチップ部品が直 実装されるので、層間での応力緩和が生じ くく、前記絶縁層が破られやすい。したが て、例えば特に実装の際に位置ずれなどが じると、パッドと接続配線との間でリーク 良が生じやすい。

 この点、本実施の形態の配線基板1では、 パッド間に配線が設けられていないので、前 記リーク不良の発生を抑制することができる 。

 また、第2列パッド30b間に配線を設ける必 要がないので、第2列パッド30bの間隔を狭く ることができる。その結果、パッド30の狭ピ ッチ化が可能となる。

 なお、上記の説明では、第1列パッド30a及 び第2列パッド30bについて、それぞれ第1メタ 配線10a及び第2メタル配線10bが拡幅されるこ とによって形成される構成について説明した が、本発明のパッド30の構成はかかる構成に 定されない。

 例えば、第1列パッド30a及び第2列パッド30 bを、各々第1メタル配線10a及び第2メタル配線 10bと別異の材料で形成したり、別異の層に形 成したりすることも可能である。

 また、上記の説明では、第1列におけるパ ッド30の構成について、図8に基づいて、第1 タル配線10aを拡幅することによって、第1メ ル配線10aと同じ層に第1列パッド30aを形成す る構成について説明したが、本発明の第1列 おけるパッド30の構成は、かかる構成に限定 されない。

 例えば、図10に示すように、第1メタル配 10aが拡幅されてなる第1列パッド30aの上層に 、さらに前記第2メタル配線10bと同様の材料 からなる接続メタル部40を形成することがで きる。また、必要に応じて前記接続メタル部 40の上層に先に説明したパッド電極32を形成 ることもできる。

 かかる構成によれば、第1列におけるパッ ド30と第2列におけるパッド30との高さの差を さくすることができるので、より信頼性の い実装が可能となる。

 (金属材料)
 つぎに、前記メタル配線(第1メタル配線10a 第2メタル配線10b)及びパッド(第1列パッド30a 第2列パッド30b)の形成に用いられる金属材 について説明する。

 本実施の形態の配線基板1では、図5に基 いて説明した通り、第2列パッド30bの下層に 、第1メタル配線10aが配置されている。

 そして、本実施の形態においては、第2列 パッド30bと前記第1メタル配線10aとは、異な 材料によって形成されることが好ましい。

 なお、本実施の形態においては、第2列パ ッド30bは第2メタル配線10bの延長線上でその 幅が広げられたものであるため、第2列パッ 30bと第2メタル配線10bとは同じ金属材料によ って形成されている。

 表1に、第2列パッド30b及び第1メタル配線1 0aの材料と、第1絶縁層20a・第2絶縁層20bの材 とを示す。

 表1に示すように、本実施の形態の配線基 板1では、第2列パッド30bの材料と第1メタル配 線10aの材料とを比較すると、第2列パッド30b 材料の方が、第1メタル配線10aの材料よりも わらかくなっている。

 すなわち、一般に金属の硬さ(モース硬度 )は、Ni>Ti>Alの順であるので、例えば、表 1における組合せ1、すなわち、第2列パッド30b がAl(アルミニウム)によって形成され、他方 第1メタル配線10aがTi(チタン)とTiN(窒化チタ )との合金によって形成されている場合には 第2列パッド30bの材料の方が、第1メタル配 10aの材料のよりもやわらかくなる。

 また、前記、第2列パッド30bの材料の方が 、第1メタル配線10aの材料のよりもやわらか なるという関係は、他の組合せ2・3・4にお ても同様に実現できる。

 このような構成によれば、実装の際、上 に位置する第2列パッド30bの材料の方が、下 層の第1メタル配線10aの材料のよりもやわら くなるの第2列パッド30bと、下層の第1メタル 配線10aとが接触することに起因するリーク不 良が発生しにくい。

 すなわち、前記第2列パッド30bにICなどが 装される際、例えばICのバンプから、前記 2列パッド30bと第1メタル配線10aとの積層体に 対して、基板5方向に押し込む力が働く。

 そして、この力によって、上層の第2列パ ッド30bと、下層の第1メタル配線10aとが接触 ることが想定される。この点、前記の構成 よれば、上層の第2列パッド30bの方が下層の 1メタル配線10aよりもやわらかいので、上層 の第2列パッド30bで、前記力が緩和(応力緩和) され、その結果、第2列パッド30bと第1メタル 線との接触が生じにくくなる。

 また、本発明の配線基板は、種々の電子 器に用いることができ、例えば液晶表示装 にも好適に用いることができる。図22に、 発明の配線基板が用いられた液晶表示装置20 0の概略構成を示す。

 図22に示すように、前記液晶表示装置200 、フレーム210と、液晶パネル220と、前記液 パネル220に備えられる電子部品230と、バッ ライトユニット240とを備え、例えば、前記 晶パネル220を構成する液晶表示装置用ガラ 基板を本発明の配線基板の構成とすること できる。

 また、本発明は上述した実施の形態に限 されるものではなく、請求項に示した範囲 種々の変更が可能である。すなわち、請求 に示した範囲で適宜変更した技術的手段を み合わせて得られる実施の形態についても 発明の技術的範囲に含まれる。

 本発明の配線基板は、パッドの狭ピッチ が可能であるので、高密度な実装が要求さ る用途について好適に利用可能である。