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Title:
UPPER RAIL CONNECTION DEVICE IN POWER SLIDE DEVICE FOR VEHICLE SEAT
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/047948
Kind Code:
A1
Abstract:
An upper rail connection device in a power slide device for a vehicle seat. The upper rail connection device can easily connect ends of a pair of upper rails to each other even if the distance between a pair of screw rods of a floor surface stationary unit, which forms a part of the power slide device for the vehicle seat, is slightly deviated from a design value, and the upper rail connection device can be applied to floor surface stationary units of multiple vehicle models. A through hole (71) is formed in a power transmission device (70). A bolt (B3) that is mounted in a screw hole (42), which is formed in a stationary member (37) fixed to an end of the upper rail (13), is inserted in the through hole (71). A long adjustment hole (65) is formed in a connection bracket (60), and the bolt (B3) is inserted through the adjustment hole (65) so as to be slidable in the left-right direction.

Inventors:
KIMURA AKIHIRO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/064890
Publication Date:
April 16, 2009
Filing Date:
August 21, 2008
Export Citation:
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Assignee:
SHIROKI CORP (JP)
KIMURA AKIHIRO (JP)
International Classes:
B60N2/06
Foreign References:
JPH0296217U1990-07-31
JPS632630U1988-01-09
JPH0546544U1993-06-22
Attorney, Agent or Firm:
MIURA, Kunio et al. (1-4 Kojimachi 4-chom, Chiyoda-ku Tokyo 83, JP)
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Claims:
車両床面に固定した一対のロアレールに固定したナット部材にそれぞれ螺合し、かつ、シートを支持する一対のアッパレールとそれぞれ一緒に各ロアレールに対してスライドする一対のスクリューロッドを、その軸線回りに回転させる駆動手段と、
 該駆動手段の駆動力を上記各スクリューロッドにそれぞれ伝達する一対の動力伝達装置と、
 上記駆動手段及び上記動力伝達装置を支持し、かつ、上記動力伝達装置を上記一対のスクリューロッドにそれぞれ連係させた状態で上記一対のアッパレールの端部どうしを連結する連結ブラケットと、を備え、
 少なくとも一方の上記動力伝達装置に、少なくとも一方の上記アッパレールの一方の端部または該端部に固定した固定部材に形成したねじ孔に螺合するボルトが貫通する貫通孔を形成し、
 上記連結ブラケットに、該ボルトが上記一対のアッパレールの並び方向にスライド可能として貫通する調整用長孔を少なくとも一つ形成したことを特徴とする車両用シートのパワースライド装置におけるアッパレール連結装置。
請求の範囲1記載の車両用シートのパワースライド装置におけるアッパレール連結装置において、
 少なくとも一方の上記動力伝達装置と上記連結ブラケットとに、該動力伝達装置を上記連結ブラケットに上記調整用長孔の長手方向にスライド可能として支持するスライド式支持手段を設けた車両用シートのパワースライド装置におけるアッパレール連結装置。
請求の範囲2記載の車両用シートのパワースライド装置におけるアッパレール連結装置において、
 上記スライド式支持手段が、
 上記連結ブラケットと動力伝達装置の一方に形成した、上記調整用長孔と平行な方向に延びる支持用長孔と、
 他方に形成した、上記支持用長孔にスライド可能に嵌合する支持用突部と、を備える車両用シートのパワースライド装置におけるアッパレール連結装置。
請求の範囲3記載の車両用シートのパワースライド装置におけるアッパレール連結装置において、
 上記動力伝達装置が、頭部と、該頭部に連なる首部と、を有し、
 上記支持用長孔が、上記頭部及び首部が貫通可能な広幅部と、該広幅部と連通し、かつ上記シートのスライド方向の寸法が上記首部と同じまたは広く上記頭部より狭い狭幅部と、を有し、
 上記狭幅部に、該狭幅部に嵌合した上記首部が上記広幅部側に移動するのを規制する抜け止め用突部を形成した車両用シートのパワースライド装置におけるアッパレール連結装置。
Description:
車両用シートのパワースライド 置におけるアッパレール連結装置

 本発明は、車両用シートのパワースライ 装置におけるアッパレールを連結するため 連結装置に関する。

 車両における車両用シートのパワースライ 装置の従来技術としては、例えば特開2000-17 7440号公報(以下、特許文献1と呼ぶ)に開示さ たものがある。
 特許文献1のパワースライド装置は、車両床 面に固定した左右一対のロアレール(固定レ ル)と、シートを支持すると共に左右のロア ールに対してスライド可能な左右一対のア パレール(可動レール)と、左右のアッパレ ルの前端部どうしを結合する左右方向に延 るクロスメンバーと、左右のロアレールの 面にそれぞれ固定した貫通雌ねじ孔を有す 一対のナット部材と、左右のナット部材の 通雌ねじ孔をそれぞれ貫通する左右一対の ードスクリュー(スクリューロッド)と、共に クロスメンバーに固定したモータ及び左右の リードスクリューの前端部に連係することに よりモータの動力を左右のリードスクリュー に伝達するギヤユニットと、を具備している 。

 モータが作動すると、モータの駆動力が 右のギヤユニットを介して左右のリードス リューに伝わり、左右のリードスクリュー 自身の軸線回りに回転しながらロアレール 一体化している左右のナット部材に対して 身の軸線方向に相対移動する。すると、左 のリードスクリューと一緒に左右のアッパ ール及びシートが左右のロアレールに対し 前方または後方に相対スライドする。

 上記のような構成のパワースライド装置 組み立て方法の一例として、車両床面上に めロアレール、ナット部材、リードスクリ ー、アッパレール及びシートからなる床面 定側ユニットを組み立てておき、この床面 定側ユニットに、別の場所で予め組み付け おいたクロスメンバー、ギヤユニット、ギ ユニット及びモータからなる連結用ユニッ (連結装置)を後から組み付ける方法がある

 しかし、左右のロアレールの車両床面に対 る固定位置が設計値から僅かでもずれたり ナット部材のロアレール7への固定位置が設 計位置から僅かでもずれると、左右のリード スクリューどうしの間隔が設計値からずれて しまう。
 そのため、このような状態で連結用ユニッ を床面固定側ユニットに組み付けようとす と、リードスクリューやギヤユニットに無 な力が掛かったり、あるいは左右のギヤユ ットを左右のリードスクリューに接続でき くなる。

 また、左右のロアレール(及びアッパレー ル)どうしの間隔は車種によって異なるので 従来においては連結用ユニットを車種毎に 造しなければならなかった。

 本発明の目的は、車両用シートのパワー ライド装置の一部をなす床面固定側ユニッ の一対のスクリューロッドどうしの間隔が 計値から多少ずれていても、一対のアッパ ールの端部どうしを無理なく容易に連結で 、かつ複数の車種の床面固定側ユニットに 応できる車両用シートのパワースライド装 におけるアッパレール連結装置を提供する とにある。

 本発明の車両用シートのパワースライド 置におけるアッパレール連結装置は、車両 面に固定した一対のロアレールに固定した ット部材にそれぞれ螺合し、かつ、シート 支持する一対のアッパレールとそれぞれ一 に各ロアレールに対してスライドする一対 スクリューロッドを、その軸線回りに回転 せる駆動手段と、該駆動手段の駆動力を上 各スクリューロッドにそれぞれ伝達する一 の動力伝達装置と、上記駆動手段及び上記 力伝達装置を支持し、かつ、上記動力伝達 置を上記一対のスクリューロッドにそれぞ 連係させた状態で上記一対のアッパレール 端部どうしを連結する連結ブラケットと、 備え、少なくとも一方の上記動力伝達装置 、少なくとも一方の上記アッパレールの一 の端部または該端部に固定した固定部材に 成したねじ孔に螺合するボルトが貫通する 通孔を形成し、上記連結ブラケットに、該 ルトが上記一対のアッパレールの並び方向 スライド可能として貫通する調整用長孔を なくとも一つ形成したことを特徴としてい 。

 少なくとも一方の上記動力伝達装置と上 連結ブラケットとに、該動力伝達装置を上 連結ブラケットに上記調整用長孔の長手方 にスライド可能として支持するスライド式 持手段を設けるのが好ましい。

 上記スライド式支持手段は、例えば、上 連結ブラケットと動力伝達装置の一方に形 した、上記調整用長孔と平行な方向に延び 支持用長孔と、他方に形成した、上記支持 長孔にスライド可能に嵌合する支持用突部 、を備えるものとすることが可能である。

 さらに、上記動力伝達装置が、頭部と、 頭部に連なる首部と、を有し、上記支持用 孔が、上記頭部及び首部が貫通可能な広幅 と、該広幅部と連通し、かつ上記シートの ライド方向の寸法が上記首部と同じまたは く上記頭部より狭い狭幅部と、を有し、上 狭幅部に、該狭幅部に嵌合した上記首部が 記広幅部側に移動するのを規制する抜け止 用突部を形成するのが好ましい。

 本発明では、連結ブラケットに形成した調 用長孔に挿入したボルトは該長孔に対して ライド可能である。そのため、本連結装置 アッパレールの端部に接続する前の状態に いては、動力伝達装置は連結ブラケットに して調整用長孔の長手方向(一対のアッパレ ールの並び方向)に位置調整が可能である。
 従って、車両床面に予め固定しておいたロ レール、ナット部材、スクリューロッド及 アッパレールを有する床面固定側ユニット 一対のスクリューロッドどうしの間隔が設 値から多少ずれていても、連結ブラケット 対する動力伝達装置の位置を調整すること より、連結ブラケット及び動力伝達装置を して一対のアッパレールの端部どうしを無 なく容易に接続できる。
 また、連結ブラケットに対する動力伝達装 の位置を調整可能なので、本発明の連結装 は複数の車種の床面固定側ユニットに対応 きる。

 請求の範囲2のように構成すれば、連結ブ ラケットに動力伝達装置をスライド可能に仮 保持できるので、連結装置による一対のアッ パレールの連結作業が容易になる。

 請求の範囲3のように構成すれば、簡単な 構造のスライド式支持手段が得られる。

 請求の範囲4のように構成すれば、動力伝 達装置の首部を支持用長孔の狭幅部に嵌合す ると、動力伝達装置の頭部によって動力伝達 装置の支持用長孔からの脱落が阻止され、か つ首部が狭幅部に対してスライド可能になる 。さらに、首部の広幅部側への移動が狭幅部 に形成した抜け止め用突部によって規制され るので、一旦首部を狭幅部に嵌合すれば、首 部及び頭部が不意に広幅側に移動して動力伝 達装置が支持用長孔から脱落することはない 。

本発明の一実施形態のパワースライド 置の前方から見た分解斜視図である。 左側のロアレール、アッパレール、及 これらの周辺部材の縦断側面図である。 連結ブラケットの左端部とその周辺部 の分解斜視図である。 連結ブラケットの左端部の平面図であ 。 変形例の連結ブラケットの右端部とそ 周辺部材の分解斜視図である。 変形例の連結ブラケットの右端部のギ ボックスの首部を通る平面で横断した平面 である。

符号の説明

10  パワースライド装置
11  前側ブラケット
12  後側ブラケット
13  ロアレール
14  上片
15  垂下片
17  アッパレール
18  本体部
19  上向き嵌合片
20  左側シート用ブラケット
21  右側シート用ブラケット
22  嵌合孔
23  円形孔
25  ナットユニット(ナット部材)
26  金属製ケース
32  樹脂製ナット
34  雌ねじ孔
37  支持ブラケット(固定部材)
38  水平嵌合片
39  突起
41  垂直片
42  ねじ孔
45  荷重伝達部材
46  ねじ部
47  水平当接片
48  下方突出部
49  スクリューロッド挿通孔
50  スクリューロッド
51  後端軸受部
52  小径雄ねじ部
53  前端セレーション部
54  ナット螺合用雄ねじ部
55  中間大径雄ねじ部
56  後端軸受部材
57  軸受用凹部
60  連結ブラケット
61  端部前壁
62  天井壁
63  後部壁
64 65 調整用長孔
66  支持用長孔(スライド式支持手段)
67  広幅部
68  狭幅部
68a 抜け止め用突部
68b 係合凹部
69  パイプ状カバー部材
70  ギヤボックス(動力伝達装置)
71  貫通孔
72  ウォームホイル収納孔
73  ウォーム収納孔
75  ウォームホイル(動力伝達装置)
75a セレーション溝付凹部
76  ウォーム(動力伝達装置)
77  本体部
78  首部(スライド式支持手段)(支持用突部)
79  頭部(スライド式支持手段)(支持用突部)
80  モータ(駆動手段)
90  ギヤボックス(動力伝達手段)
91  当接部
92  首部(スライド式支持手段)(支持用突部)
93  係合突部
94  頭部(スライド式支持手段)(支持用突部)
B1 B2 B3 B4 ボルト
CU  連結用ユニット(連結装置)
FU  床面固定側ユニット
FS1 FS2 フレキシブルシャフト
N1 N2  N3 N4 NS ナット
R1 R2 リベット

 以下、本発明の一実施形態を添付図面を参 しながら説明する。なお、以下の説明中の 後方向と左右方向は図中に記載した矢線方 を基準とする。
 車両内の床面(図示略)上には対をなす前側 ラケット11と後側ブラケット12が左右に並べ 固定してあり、左右の前側ブラケット11及 後側ブラケット12の上面にはそれぞれロアレ ール13の下面の前端部と後端部がリベットR1 リベットR2によって固定してある。
 図1に示すようにロアレール13は前後方向に 線的に延びる金属製のチャンネル材であり その左右両側壁の上端からは水平な上片14 内向きに突出しており、左右の上片14の対向 縁部からはそれぞれ垂下片15が下向きに突出 ている。
 左右のロアレール13には、前後方向に延び 金属製のチャンネル材である左右一対のア パレール17がそれぞれスライド可能に嵌合し ている。アッパレール17は断面下向きU字形を なす本体部18と、本体部18の左右両側部から 旦外側に延びた後に上方に延びる上向き嵌 片19と、を有している。アッパレール17は、 の左右の上向き嵌合片19がロアレール13の側 壁と垂下片15の間の空間内に位置し、かつそ 本体部18がロアレール13の左右の垂下片15の に位置する状態で対応するロアレール13に ライド自在に嵌合している。さらに、左右 アッパレール17の上面にはそれぞれ左側シー ト用ブラケット20と右側シート用ブラケット2 1が複数のボルトB1とナットN1により固定して り、左側シート用ブラケット20と右側シー 用ブラケット21には図示を省略したシートの 下面の左側部と右側部を固定してある。

 図示するように、左右のロアレール13の 面の中央部より前寄りの部分には、前後一 のボルトB2によってナットユニット25が固定 てある。このナットユニット25は、ブロッ 形状をなし、かつ、その下面に形成した前 一対の雌ねじ孔31にロアレール13の底部を貫 する前後一対のボルトB2がそれぞれ螺合す 金属製ケース26と、金属製ケース26を前後方 に貫通する断面略円形の貫通孔の内周面に ウトサート成形(一体成形)した、その内周 が雌ねじ孔34となっている樹脂製ナット32と を備えている。

 左右のアッパレール17の本体部18の前端部に は、側面視L字形をなす金属製の支持ブラケ ト37(固定部材)の水平嵌合片38が本体部18の天 井面に当接する状態で挿入してある。水平嵌 合片38の左右幅は本体部18の左右両側壁の対 面間距離と等しく、さらに水平嵌合片38の上 面に突設した突起39が本体部18の天井部に穿 した嵌合孔22に嵌合しているので、水平嵌合 片38(支持ブラケット37)の本体部18(アッパレー ル17)に対する(上下方向の軸回りの)回転は規 されている。また、水平嵌合片38の前端部 ら上方に延びる垂直片41にはねじ孔42が穿設 てある。
 さらに、支持ブラケット37の水平嵌合片38に は荷重伝達部材45が一体的に設けてある。こ 荷重伝達部材45は、上方に向かって延出す ねじ部46と、ねじ部46の下端に連なる水平当 片47と、水平当接片47の下面から下方に延び る下方突出部48と、を備えており、下方突出 48には下方突出部48を前後方向に貫通するス クリューロッド挿通孔49が穿設してある。荷 伝達部材45のねじ部46は、アッパレール17の 体部18の天井部に穿設した円形孔23、及び左 側シート用ブラケット20に穿設した貫通孔を 方から上方に貫通しており、水平当接片47 水平嵌合片38の下面に当接している。そして 、左側の荷重伝達部材45のねじ部46の左側シ ト用ブラケット20より上方に突出した部分に はナットN2が螺合し、かつ該ナットN2が左側 ート用ブラケット20の上面に接触しているの で、左側の荷重伝達部材45は左側の支持ブラ ット37、左側のアッパレール17及び左側シー ト用ブラケット20と一体化している。さらに 右側の荷重伝達部材45のねじ部46の右側シー ト用ブラケット21より上方に突出した部分に ナットN2が螺合し、かつ該ナットN2が右側シ ート用ブラケット21の上面に接触しているの 、右側の荷重伝達部材45は右側の支持ブラ ット37、右側のアッパレール17及び右側シー 用ブラケット21と一体化している。

 左右のロアレール13に固定したナットユニ ト25の樹脂製ナット32の雌ねじ孔34には、前 方向に延びると共に断面円形をなす金属製 スクリューロッド50を挿通させてある。スク リューロッド50の後端部をなす後端軸受部51 、スクリューロッド50の前端部近傍をなす小 径雄ねじ部52と、スクリューロッド50の前端 をなす前端セレーション部53はその他の部分 に比べて小径である。後端軸受部51と小径雄 じ部52の間に位置する部分は樹脂製ナット32 の雌ねじ孔34と螺合するナット螺合用雄ねじ 54であり、小径雄ねじ部52と前端セレーショ ン部53の間に位置する部分は荷重伝達部材45 スクリューロッド挿通孔49を貫通する中間大 径雄ねじ部55である。
 左右のスクリューロッド50の後端軸受部51は 、左右のアッパレール17の後端部に固定した 端軸受部材56の軸受用凹部57によって相対回 転可能かつ相対スライド可能に支持されてい る。
 図示するように、左右のスクリューロッド5 0の中間大径雄ねじ部55には、荷重伝達部材45 前後から挟むようにしてナットN3とナットN4 が螺合してある。これらのナットN3及びナッ N4はかしめることにより中間大径雄ねじ部55 に固定してある。荷重伝達部材45の前後両面 ナットN3とナットN4の対向面にそれぞれ接触 しているの
で、荷重伝達部材45はスクリューロッド50に して相対回転可能であるが、スクリューロ ド50に対する相対スライドは規制されている 。即ち、ナットN3とナットN4が荷重伝達部材45 を前後から挟持することにより、スクリュー ロッド50とアッパレール17は前後方向に一緒 移動するようになっている。
 さらに、左右のスクリューロッド50のナッ 螺合用雄ねじ部54には、ナットユニット25の 方に位置するナットNSが螺合してあり、こ ナットNSをかしめることによりナット螺合用 雄ねじ部54に固定している。
 以上説明した構成要素からなる部分が、パ ースライド装置10の一部をなす床面固定側 ニットFUである。

 次に、パワースライド装置10の残りの部分 構成するユニット体である連結用ユニット( 結装置)CUについて説明する。
 左右の支持ブラケット37(アッパレール17)を 結するための部材である金属製の連結ブラ ット60の左右両端部はチャンネル形状をな ている。即ち、連結ブラケット60の左右両端 部に形成した端部前壁61の上部からは略水平 天井壁62が後方に向かって延びており、天 壁62の後部からは後部壁63が垂下している。 らに、端部前壁61及び後部壁63には互いに前 後方向に対向しかつ左右方向に延びる調整用 長孔64と調整用長孔65が穿設してあり、天井 62には左右方向に延びる支持用長孔(スライ 式支持手段)66が穿設してある。この支持用 孔66は、広幅部67と、広幅部67より前後寸法 短い狭幅部68とからなるものである。

 連結ブラケット60の左右の支持用長孔66には 左右一対のギヤボックス(動力伝達装置)70を れぞれ取付可能である。
 ギヤボックス70にはギヤボックス70の上部を 前後方向に貫通する断面円形の貫通孔71と、 ヤボックス70の下部を前後方向に貫通する ォームホイル収納孔72と、ウォームホイル収 納孔72の直上部分を左右方向に貫通するウォ ム収納孔73が穿設してあり、ウォームホイ 収納孔72とウォーム収納孔73はギヤボックス7 0の内部において互いに連通している。
 さらに、左右のギヤボックス70のウォーム イル収納孔72の内部には、前後方向に延びる 軸線を有し、かつその後面に前方に向かって 延びるセレーション溝付凹部75aが凹設された 樹脂製のウォームホイル(動力伝達装置)75が 該軸線回りに回転可能かつスライド不能と て収納してある。一方、ウォーム収納孔73の 内部には、左右方向に延びる軸線を有する樹 脂製のウォーム(動力伝達装置)76が、該軸線 りに回転可能かつ該軸線方向に相対スライ 不能として収納してある。これらウォーム イル75とウォーム76はギヤボックス70の内部 おいて互いに噛合している。

 さらに、ウォームホイル75及びウォーム76を 収納している本体部77の上端部には本体部77 り前後寸法及び左右寸法が短い断面矩形の 部(スライド式支持手段)(支持用突部)78が連 してあり、かつ首部78の上端部には首部78よ 前後寸法及び左右寸法が長い断面矩形の頭 (スライド式支持手段)(支持用突部)79が連設 てある。図3及び図4に示すように、この頭 79の前後寸法及び左右寸法は支持用長孔66の 幅部67より小寸であるが、その前後寸法は 幅部68より長い。一方、首部78の前後寸法及 左右寸法は支持用長孔66の広幅部67より短い 。さらに、首部78の前後寸法は狭幅部68と同 であり、かつ首部78の左右寸法は狭幅部68よ 短い。また、ギヤボックス70の本体部77の前 後寸法は端部前壁61と後部壁63の間隔より狭 。
 従って、左右のギヤボックス70は左右の端 前壁61と後部壁63の間に下方から挿入可能で り、その頭部79を支持用長孔66の広幅部67を して天井壁62の上方に突出させ(図4の仮想線 及び図2参照)、そのまま外側(左側のギヤボッ クス70は左側、右側のギヤボックス70は右側) スライドさせると首部78が狭幅部68に嵌合す る。このように首部78が狭幅部68に嵌合する 、狭幅部68より前後寸法が大きい頭部79の下 が天井壁62の上面に当接するので、左右の ヤボックス70が連結ブラケット60の左右両端 に左右方向にスライド可能に支持(仮保持) れる。

 さらに、連結ブラケット60の後面の中央部 りやや左側には、その軸線が左右方向に延 るモータ(駆動手段)80が固定してある。モー 80に内蔵された左右方向の軸線回りに回転 る出力回転軸(図示略)の左端部には、柔軟な 金属材からなるフレキシブルシャフトFS1の右 端部が同軸的に固着してあり、該出力回転軸 の右端部には、フレキシブルシャフトFS1と同 じ金属材からなると共にフレキシブルシャフ トFS1より長いフレキシブルシャフトFS2の左端 部が同軸的に固着してある。
 フレキシブルシャフトFS1の左端部は左側の ヤボックス70に収納したウォーム76に相対回 転不能かつ相対スライド可能に接続しており 、フレキシブルシャフトFS2の右端部は右側の ギヤボックス70に収納したウォーム76に相対 転不能かつ相対スライド可能に接続してい 。また、フレキシブルシャフトFS2の周囲に 、その左端部をモータ80の右端面に固定する と共にその右端部を右側のギヤボックス70の 側面に固定した可撓性材料からなるパイプ カバー部材69が位置している。

 以上説明した連結ブラケット60、パイプ状 バー部材69、ギヤボックス70、ウォームホイ 75、ウォーム76、モータ80、フレキシブルシ フトFS1及びフレキシブルシャフトFS2を備え 連結用ユニットCUは、一対のボルトB3によっ て床面固定側ユニットFUの左右の支持ブラケ ト37に固定される。
 具体的には、まず連結用ユニットCUの左右 端部の調整用長孔65を床面固定側ユニットFU 左右の支持ブラケット37の直前に位置させ 。そして、左右のスクリューロッド50の前端 セレーション部53と左右のギヤボックス70の ォームホイル収納孔72が同軸をなすようにし 、ウォームホイル収納孔72の前端開口を通し ウォームホイル75のセレーション溝付凹部75 aに左右のスクリューロッド50の前端セレーシ ョン部53をセレーション嵌合する(相対回転不 能かつ相対スライド可能に嵌合する)。

 しかし、左右いずれかのロアレール13(前側 ラケット11、後側ブラケット12)の車両床面 対する固定位置が設計位置からずれている 合は、左右のロアレール13どうしの間隔が設 計値からずれるので、左右のスクリューロッ ド50どうしの間隔も設計値からずれてしまう 従って、このような場合は左右の前端セレ ション部53と左右のウォームホイル75(セレ ション溝付凹部75a)を同時に同軸的に対向さ ることはできない。
 そのため、このような場合は左右いずれか( または双方)のギヤボックス70を支持用長孔66 対して左右にスライドさせて、左右のウォ ムホイル収納孔72(ウォームホイル75)が左右 前端セレーション部53とそれぞれ同軸をな ようにする。このようにギヤボックス70の左 右方向の位置調整を行えば、左右のウォーム ホイル75のセレーション溝付凹部75aに左右の 端セレーション部53を無理なく容易にセレ ション嵌合できる。
 左右のウォームホイル75のセレーション溝 凹部75aに左右の前端セレーション部53をセレ ーション嵌合すると、左右のギヤボックス70 貫通孔71と左右の支持ブラケット37のねじ孔 42が共に同軸をなすので、連結ブラケット60 前方から左右の調整用長孔64、貫通孔71及び 整用長孔65にボルトB3を挿通し、かつ左右の ボルトB3を支持ブラケット37のねじ孔42に螺合 する。
 このように連結ブラケット60の左右両端部 左右の支持ブラケット37に固定することによ り、左右の支持ブラケット37(アッパレール17) が連結ブラケット60を介して互いに連結され 。

 以上構成のパワースライド装置10の動作は の通りである。
 車両の室内(例えば、スライドさせようとす るシートの側面)には、OFF位置(中立
位置)から第1ON位置(前方スライド位置)と第2ON 位置(後方スライド位置)とに移動可能なスラ ドスイッチ(図示略)が設けてあり、例えば のスライドスイッチをOFF位置から第1ON位置 に移動させると、図示を省略したバッテリ らモータ80に電流が流れモータ80が正転する すると、モータ80の回転出力軸と一体化し いるフレキシブルシャフトFS1及びフレキシ ルシャフトFS2が図2において時計方向に回転 る。すると、左右のギヤボックス70内にお てウォーム76が同方向に回転し、さらにウォ ーム76と噛合しているウォームホイル75及び クリューロッド50が前方から見て反時計方向 に回転する。このようにスクリューロッド50 回転すると、スクリューロッド50がナット ニット25(樹脂製ナット32)に対して回転しな ら前方に移動するので、左右のアッパレー 17及びシートが左右のロアレール13(車両床面 )に対して前方に移動する。アッパレール17及 びシートは、ナットNSが金属製ケース26の後 面に当接するまでロアレール13に対して前方 にスライド可能である。スライドスイッチを 第1ON位置からOFF位置に復帰させれば、バッテ リからモータ80への電流の供給が遮断される で、アッパレール17及びシートのスライド 作は停止する。
 一方、スライドスイッチを第2ON位置側に移 させると、バッテリからモータ80に電流が れモータ80が逆転するので、ウォームホイル 75及びスクリューロッド50が前方から見て時 方向に回転する。すると、スクリューロッ 50がナットユニット25(樹脂製ナット32)に対し て回転しながら後方に移動するので、左右の アッパレール17及びシートが左右のロアレー 13(車両床面)に対して後方に移動する。アッ パレール17及びシートはナットN4が金属製ケ ス26の前面に当接するまでロアレール13に対 て後方にスライド可能である。スライドス ッチを第2ON位置からOFF位置に復帰させれば バッテリからモータ80への電流の供給が遮 されるので、アッパレール17及びシートのス ライド動作は停止する。

 以上説明したように本実施形態のパワース イド装置10は、連結ブラケット60に対する左 右のギヤボックス70の左右位置を調整しなが 、連結用ユニットCUを車両床面に予め固定 てある床面固定側ユニットFUに結合できる。 従って、仮に左右のスクリューロッド50どう の間隔が設計値から多少ずれていても、連 ブラケット60を介して左右のアッパレール17 の前端部(支持ブラケット37)どうしを無理な 容易に接続できる。
 しかも、支持用長孔66、首部78、及び頭部79 利用することにより左右のギヤボックス70 連結ブラケット60の両端部にスライド可能に 支持(仮保持)しているので、このような支持 段がない場合に比べて、連結ブラケット60 よる左右のアッパレール17(支持ブラケット37 )の連結作業をより容易に行うことが可能で る。
 さらに、一般的にロアレール13どうしの間 は車種によって異なるので、左右のスクリ ーロッド50どうしの間隔も車種によって異な ることになる。しかし、本実施形態の連結用 ユニットCUはギヤボックス70の左右方向位置 調整可能なので複数の車種に対応可能であ 。

 以上、上記実施形態を利用して本発明を説 したが、本発明は上記実施形態以外の態様 実施することも可能である。
 図5及び図6は一つの変形例を示している。 の変形例では連結ブラケット60の左右両端部 の支持用長孔66の狭幅部68の広幅部67側の端部 に前後一対の抜け止め用突部68aを突設してあ る。また、狭幅部68における抜け止め用突部6 8aに隣接する部分には係合凹部68bが凹設して る。
 一方、左右一対の樹脂製のギヤボックス90( ヤボックス70と同様に貫通孔71、ウォームホ イル収納孔72及びウォーム収納孔73を備えて る)の上端部近傍には平面視長方形の当接部9 1が設けてあり、当接部91の上部には首部92が 設してある。図示するように首部92の前後 面の中央部には係合突部93が突設してある( 側の係合突部93のみ図示している)。さらに 首部92の上部には頭部79と同じ形状の頭部94 突設してある。
 ギヤボックス90の頭部94が支持用長孔66の広 部67を通して天井壁62の上方に突出し、かつ 当接部91の上面が天井壁62の下面に接触した 態で、ギヤボックス90全体をそのまま内側( 側のギヤボックス90は右側、右側のギヤボッ クス90は左側)にスライドさせると、首部92が 幅部68内に移動し、かつ前後の係合突部93が 前後の抜け止め用突部68aを乗り越えて前後の 係合凹部68bに係合する。図6に示すように、 後の係合突部93の端部同士の前後方向距離は 前後の抜け止め用突部68aの前後間隔より長い ので、前後の係合突部93が前後の抜け止め用 部68aにそれぞれ係合すると、ギヤボックス9 0の支持用長孔66に対するスライド範囲が係合 凹部68bと係合突部93によって制限される。従 て、意図的にギヤボックス90を外側(左側の ヤボックス90は左側、右側のギヤボックス90 は右側)にスライドさせない限り、首部92が広 幅部67側に移動してギヤボックス90が支持用 孔66から下方に脱落することはない。

 また、上記実施形態及び変形例では連結ブ ケット60の左右両端部に調整用長孔64、調整 用長孔65、及び支持用長孔66を穿設している 、左右一方のみに調整用長孔64、調整用長孔 65、及び支持用長孔66を穿設し、一方のギヤ ックス70(ギヤボックス90)のみを連結ブラケ ト60に対して左右方向に位置調整可能として もよい。さらに、支持用長孔66を連結ブラケ ト60の端部前壁61や後部壁63に形成してもよ 。
 さらに、ギヤボックス70(ギヤボックス90)側 支持用長孔66に相当する孔を形成し、連結 ラケット60側に首部78及び頭部79(首部92、頭 94)に相当する支持用突部を形成してもよい
 また、支持ブラケット37にねじ孔42を形成す る代わりに、アッパレール17の前端部にねじ 42に相当するねじ孔を形成してもよい。
 さらに、挟幅部68の前後寸法を首部78、92よ 広くしてもよい。

 本発明は、車両用シートのパワースライ 装置に適用可能であり、適用することによ 、車両用シートのパワースライド装置の一 をなす床面固定側ユニットの一対のスクリ ーロッドどうしの間隔が設計値から多少ず ていても、一対のアッパレールの端部どう を無理なく容易に連結でき、かつ複数の車 の床面固定側ユニットに対応できる。




 
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