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Patent Searching and Data


Title:
ABSORBENT ARTICLE TO BE WORN AND METHOD OF PRODUCING THE SAME
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/047944
Kind Code:
A1
Abstract:
It is intended to provide an absorbent article to be worn by which irritation to the wearer's skin can be reduced and which can be easily produced, and a method of producing the same. On a liquid-absorbing chassis (4), a barrier cuff (5) having a first cuff side section (5a) and a second cuff side section (5b) is formed and the first and second cuff side sections (5a, 5b) respectively have outer side margins (21), inner side margins (24) and front and back end margins (22, 23) separated facing at a distance along the front-back direction (Y). The outer side margins (21) and the front and back end margins (22, 23) are bonded to a surface sheet (10) to form a fixed marginal section, while the inner side margins (24) are not bonded to the surface sheet (10) but form free marginal sections separable from the liquid-absorbing chassis (4). In the first and second cuff side sections (5a, 5b), at least the fixed marginal section is made of a non-elastic and substantially non-stretchable first sheet (25), while the free marginal sections are made of an elastic and stretchable second sheet (26). In the first sheet (25), a cut (27) is formed at the inner side margin (24) and the second sheet (26) is located so that it is exposed through the cut (27).

Inventors:
MISHIMA YOSHITAKA (JP)
KIKUCHI KYO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/064535
Publication Date:
April 16, 2009
Filing Date:
August 13, 2008
Export Citation:
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Assignee:
UNI CHARM CORP (JP)
MISHIMA YOSHITAKA (JP)
KIKUCHI KYO (JP)
International Classes:
A61F13/15; A61F13/49; A61F13/494
Foreign References:
JP2003038559A2003-02-12
JP2003038599A2003-02-12
JP2000288915A2000-10-17
Other References:
See also references of EP 2213266A4
Attorney, Agent or Firm:
SHIRAHAMA, Yoshiharu et al. (13-8 Shimbashi 2-chome,Minato-k, Tokyo 04, JP)
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Claims:
 前後方向および幅方向と、身体側内面および着衣側外面と、前ウエスト域、後ウエスト域と、これら前後ウエスト域間に位置する股下域と、少なくとも前記股下域に配置される吸液構造体とを有する吸液性シャーシと、前記吸液性シャーシの身体側内面に前記前後方向に延びるバリアカフとを含む吸収性着用物品において、
 前記バリアカフは、前記幅方向を二等分する縦中心線を挟んで対向離間して前記前後方向に延びる一対のカフ側部を含み、
 前記カフ側部は、前記前後方向に延びる外側縁と、前記外側縁よりも前記縦中心線側に位置する内側縁と、少なくとも前記外側縁近傍において吸液性シャーシに固着されるとともに非弾性的な第1シートから形成される固定縁部と、少なくとも前記内側縁の一部において前記吸液性シャーシから離間可能であるとともに弾性的に伸縮可能な第2シートから形成された自由縁部とを含み、
 前記第2シートは、前記第1シートに対して前記前後方向に伸長状態で取り付けられるとともに、前記吸収性着用物品の着用状態において前記内側縁の前記前後方向への皺の形成が非活性化されることを特徴とする前記吸収性着用物品。
 前記吸収性着用物品を平面状に伸展させた状態において、前記一対のカフ側部の幅方向の寸法の和が、前記吸収性着用物品の前記股下域における前記幅方向の寸法に対して40%以上かつ95%未満である請求項1に記載の吸収性着用物品。
 前記バリアカフは、前記前後方向に対向離間して前記幅方向に延びる前端縁および後端縁と、前記前端縁から前記後端縁に亘って前記前後方向に伸長状態で取り付けられるカフ弾性部材とを含み、
 前記前後端縁は、前記第1シートで形成され、
 前記カフ弾性部材の前後端部が前記前後端縁に固定される請求項1または2に記載の吸収性着用物品。
 前記バリアカフは、前記外側縁および前記前後端縁が前記第1シートで形成されるとともに、前記内側縁において切欠部を形成し、前記切欠部を埋めるようにして前記第2シートが前記第1シートに接合される請求項1~3のいずれかに記載の吸収性着用物品。
 前記第2シートの一部は、重なり合った前記第1シートの間に挟まれて、前記第1シートの内側に固着される請求項1~4のいずれかに記載の吸収性着用物品。
 前記第1シートは、前記第2シートよりも剛性が高く設定されている請求項1~5のいずれかに記載の吸収性着用物品。
 前後方向および幅方向と、身体側内面および着衣側外面と、前ウエスト域、後ウエスト域と、これら前後ウエスト域間に位置する股下域とを有する吸液性シャーシと、前記吸液性シャーシの身体側内面に前記前後方向に延びるバリアカフとを含む吸収性着用物品の製造方法において、
 前記吸液性シャーシの製造工程と、前記バリアカフの製造工程と、前記バリアカフを前記吸液性シャーシに取り付ける工程とを含み、
 前記バリアカフの製造工程は、
 非弾性的な第1シートに、前記幅方向を二等分する縦中心線に対称的に前記前後方向に延びるとともに前記幅方向に離間する二条の開口を形成する工程と、
 弾性的に伸縮可能な第2シートを、前記開口を覆って伸長状態で前記第1シートに接合する工程と、
 前記開口の前記幅方向を二等分し前記前後方向に延びる折曲線に沿って弾性部材を伸長状態で取り付け、前記弾性部材の前後端部を前記第1シートに固定する工程と、
 前記第2シートが接合された前記第1シートを前記縦中心線に沿って切断し、前記折曲線に沿って前記第1および第2シートを折り畳む工程とを含むことを特徴とする前記吸収性着用物品の製造方法。
Description:
吸収性着用物品およびその製造 法

 この発明は、吸収性着用物品に関し、さ に詳しくは使い捨てのおむつ、排便トレー ングパンツ、失禁ブリーフ等の吸収性着用 品およびその製造方法に関する。

[規則91に基づく訂正 22.10.2008]
 従来、バリアカフを備える使い捨ておむつ して、例えば特開2003-38559号公報(特許文献1) が公知である。特許文献1のおむつは、吸液 シャーシと、縦中心線に対して対向離間す 二条のバリアカフとを有している。バリア フは、伸縮性の繊維不織布で形成され、お つの側部に位置する固定縁部と、おむつの 中心線側に位置する自由縁部と、自由縁部 縦方向に延びる弾性部材とを備えている。 むつ着用時には、吸液性シャーシの股下域 湾曲し、バリアカフが収縮して自由縁部が 液性シャーシから着用者側へと離間する。 由縁部が離間することによってバリアカフ 起立し、排泄物がおむつの外部へと漏れる を防止することができる。

特開2003-38559号公報

 特許文献1に記載されたおむつにおいて、 バリアカフは、その全体が弾性的に伸長可能 な繊維不織布あるいは非弾性的で実質的に非 伸長性の繊維不織布で形成される。非弾性的 な繊維不織布で形成した場合には、自由縁部 に取り付けた弾性部材の収縮で、自由縁部に 皺が形成される。皺が着用者の肌に対する刺 激となり、肌への刺激低減という観点からは 問題があった。一方、弾性的な繊維不織布で 形成した場合には、皺の形成は抑制されるが 、弾性的な繊維不織布が扱いにくいことから 、この繊維不織を用いた製品の製造が困難で あるという問題があった。すなわち、使い捨 てのおむつの製造においては、ロール状に巻 かれた繊維不織布を一定のテンションで引き 出しながら、それを所望の形状に裁断する。 繊維不織布が弾性を有していると、ロール状 にした繊維不織布を引き出す際に伸長してし まい、伸長した状態で所望の形状に裁断して も、収縮すれば寸法が変わり正確に裁断する のが困難である。したがって、弾性的な繊維 不織布の裁断等には一般的な機器を使用する ことができず、その製造が困難となっていた 。

 本発明では、着用者の肌への刺激を低減 ることができ、しかも製造が容易な吸収性 用物品およびその製造方法を提供すること 課題とする。

 本発明は、前後方向および幅方向と、身 側内面および着衣側外面と、前ウエスト域 後ウエスト域と、これら前後ウエスト域間 位置する股下域と、少なくとも前記股下域 配置される吸液構造体とを有する吸液性シ ーシと、前記吸液性シャーシの身体側内面 前記前後方向に延びるバリアカフとを含む 収性着用物品の改良に関わる。

 本発明は、前記吸収性着用物品において、 記バリアカフは、前記幅方向を二等分する 中心線を挟んで対向離間して前記前後方向 延びる一対のカフ側部を含み、前記カフ側 は、前記前後方向に延びる外側縁と、前記 側縁よりも前記縦中心線側に位置する内側 と、少なくとも前記外側縁近傍において吸 性シャーシに固着されるとともに非弾性的 第1シートから形成される固定縁部と、少な くとも前記内側縁の一部において前記吸液性 シャーシから離間可能であるとともに弾性的 に伸縮可能な第2シートから形成された自由 部とを含み、前記第2シートは、前記第1シー トに対して前記前後方向に伸長状態で取り付 けられるとともに、前記吸収性着用物品の着 用状態において前記内側縁の前記前後方向へ の皺の形成が非活性化されることを特徴とす る。
 伸縮可能な第2シートとは、シート自体が伸 縮性を有するものであって、他の伸縮性を有 する弾性部材等によって伸縮性が付与される ものを含まない。皺の形成が非活性化される とは、皺の形成が抑制され、あるいは、実質 的に皺が形成されないことを意味する。

 好ましい実施態様のひとつとして、前記 収性着用物品を平面状に伸展させた状態に いて、前記一対のカフ側部の幅方向の寸法 和が、前記吸収性着用物品の前記股下域に ける前記幅方向の寸法に対して40%以上かつ9 5%未満である。

 好ましい他の実施形態のひとつとして、 記バリアカフは、前記前後方向に対向離間 て前記幅方向に延びる前端縁および後端縁 、前記前端縁から前記後端縁に亘って前記 後方向に伸長状態で取り付けられるカフ弾 部材とを含み、前記前後端縁は、前記第1シ ートで形成され、前記カフ弾性部材の前後端 部が前記前後端縁に固定される。

 好ましい他の実施形態のひとつとして、 記バリアカフは、前記外側縁および前記前 端縁が前記第1シートで形成されるとともに 、前記内側縁において切欠部を形成し、前記 切欠部を埋めるようにして前記第2シートが 記第1シートに接合される。

 好ましい他の実施形態のひとつとして、 記第2シートの一部は、重なり合った前記第 1シートの間に挟まれて、前記第1シートの内 に固着される。

 好ましい他の実施形態のひとつとして、 記第1シートは、前記第2シートよりも剛性 高く設定されている。

 本発明は、前後方向および幅方向と、身 側内面および着衣側外面と、前ウエスト域 後ウエスト域と、これら前後ウエスト域間 位置する股下域とを有する吸液性シャーシ 、前記吸液性シャーシの身体側内面に前記 後方向に延びるバリアカフとを含む吸収性 用物品の改良に関わり、前記吸液性シャー の製造工程と、前記バリアカフの製造工程 、前記バリアカフを前記吸液性シャーシに り付ける工程とを含み、前記バリアカフの 造工程は、非弾性的な第1シートに、前記幅 方向を二等分する縦中心線に対称的に前記前 後方向に延びるとともに前記幅方向に離間す る二条の開口を形成する工程と、弾性的に伸 縮可能な第2シートを、前記開口を覆って伸 状態で前記第1シートに接合する工程と、前 開口の前記幅方向を二等分し前記前後方向 延びる折曲線に沿って弾性部材を伸長状態 取り付け、前記弾性部材の前後端部を前記 1シートに固定する工程と、前記第2シート 接合された前記第1シートを前記縦中心線に って切断し、前記折曲線に沿って前記第1お よび第2シートを折り畳む工程とを含むこと 特徴とする。

 本発明では、バリアカフの自由縁部の少な とも一部を弾性的に伸縮可能な第2シートと し、固定縁部を非弾性的であって実質的に伸 縮不能な第1シートとしたので、扱いの困難 第2シートの使用を最小限に抑えることがで る。バリアカフ全体の形状を第1シートで形 成することができるので、バリアカフの製造 、ひいては吸収性着用物品全体の製造が容易 になる。
 バリアカフの自由縁部を第2シートで形成す ることとしたので、バリアカフが収縮しても 皺が形成されることがなく、着用者の肌への 刺激を低減することができる。

この発明の第1の実施形態のおむつの平 面図。 図1のII-II線端面図 おむつの着用状態における図2と同様の 図。 おむつの着用状態における図2と同様の 図。 第1の実施形態のバリアカフの製造方法 を示す模式図。 第2の実施形態のおむつの平面図。 第2の実施形態のバリアカフの製造方法 を示す模式図。

符号の説明

  2  身体側内面
  3  着衣側外面
  4  吸液性シャーシ
  5  バリアカフ
  5a 第1カフ側部
  5b 第2カフ側部
  6  前ウエスト域
  7  後ウエスト域
  8  股下域
 21  外側縁
 22  前端縁
 23  後端縁
 24  内側縁
 25  第1シート
 26  第2シート
 27  切欠部
 28  折曲線
 29  折曲線
 30  カフ弾性部材
 30a 前端部
 30b 後端部

<第1の実施形態>
 図1~5は、本発明の第1の実施形態を示したも のである。
 図1はおむつ1の平面図であるが、各弾性部 および伸縮性シートの収縮力を作用させな 状態を示したものである。吸収性着用物品 一例であるおむつ1は、身体側内面2および着 衣側外面3を有する吸液性シャーシ4と、吸液 シャーシ4の身体側内面2に前後方向Yに伸び バリアカフ5とを含んでいる。図1において 紙面表側を身体側内面2とし、紙面裏側を着 側外面3としている。
 吸液性シャーシ4は、前ウエスト域6と、後 エスト域7と、これら前後ウエスト域6,7間に 置する股下域8とを有し、被覆シートと、前 記被覆シートの少なくとも前記股下域8に配 される吸液構造体とを含んでいる。被覆シ トは身体側内面2に位置する透液性の表面シ ト10と、着衣側外面3に位置する不透液性の 面シート11とを含み、これら表裏面シート10 ,11間にティッシュペーパ等で包まれる吸液性 芯材12を吸液構造体として介在させている。

 吸液性シャーシ4は、その平面形状がほぼ 砂時計型を有している。具体的には、幅方向 Xに対向離間して前後方向Yに延びる一対の側 13が、股下域8において幅方向を二等分する 中心線P-Pに向かって凸となるように湾曲し いる。吸液性シャーシ4の前後ウエスト域6,7 には、吸液性芯材12から幅方向X外側に延出し た表裏面シート10,11が接着または溶着により 合されて、前ウィング14および後ウィング15 を形成している。後ウィング15には、その側 13に図示しない粘着剤を塗布し、側縁13から 幅方向X外側へと延びるファスニングテープ16 が取り付けられている。このファスニングテ ープ16を介して前ウエスト域6と後ウエスト域 7との側部どうしを連結し、おむつ1を着用す 。

 吸液性シャーシ4は、前後方向Yに対向離間 た前後端縁17,18を含み、この前後端縁17,18に ってウエスト弾性部材19が幅方向Xに延びて る。ウエスト弾性部材19は、吸液性芯材12か ら前後方向Y外側に延出した表裏面シート10,11 の少なくともいずれか一方に伸長状態で取り 付けられている。
 両側縁13には、レッグ弾性部材20が取り付け られている。レッグ弾性部材20は、少なくと 股下域8に位置し、股下域8から前後ウエス 域6,7に向かって延びている。レッグ弾性部 20は吸液性芯材12から幅方向X外側に延出した 表裏面シート10,11の少なくともいずれか一方 伸長状態で取り付けられている。

 吸液性シャーシ4の身体側内面にはバリアカ フ5を形成しているが、このバリアカフ5は、 方向Xに対向離間する一対の第1カフ側部5aと 第2カフ側部5bとを含む。第1カフ側部5aおよび 第2カフ側部5bは、吸液性シャーシ4の前端縁17 から後端縁18に亘って延び、縦中心線P-Pに対 て対称的に形成されている。第1および第2 フ側部5a,5bは、レッグ弾性部材20の僅かに幅 向X内側に沿って延びている。第1および第2 フ側部5a,5bは、それぞれ幅方向Xの外側に位 し前後方向Yに延びる外側縁21と、この外側 21に対向離間するとともに外側縁21よりも縦 中心線P-P側に位置する内側縁24と、前後方向Y に対向離間する前後端縁22,23とを含む。
 外側縁21と前後端縁22,23とは、表面シート10 接着または溶着により接合され、これら接 した部分を固定縁部としている。内側縁24 表面シート10に接合されず、吸液性シャーシ 4から離間可能な自由縁部を形成する。

 第1および第2カフ側部5a,5bは、少なくとも 固定縁部を非弾性的で実質的に伸縮不能な第 1シート25により形成し、自由縁部を弾性的に 伸縮可能な第2シート26により形成している。 具体的には、第1シート25はバリアカフ5の内 縁24に位置する折曲線28に沿って折り畳まれ 重ねられている。第1シート25は、縦中心線P -Pに向かって凹状となるようにその内側縁24 湾曲してくり抜いた切欠部27を形成している 。

 そして、第1シート25の切欠部27から覗くよ に第2シート26を位置させ、この第2シート26 形成された部分を自由縁部としている。第2 ート26は内側縁24に位置する折曲線29に沿っ 折り畳まれ重ねられている。第2シート26は 第1シート25の間に挟まれ伸長状態で接合部3 3を介して、第1シート25に接合されている。
 折曲線28と折曲線29とは、ほぼ一直線上に形 成され、これら折曲線28,29によって内側縁24 形成される。

 第1および第2カフ側部5a,5bの内側縁24には 折曲線28,29に沿って前後方向Yに延びる糸状 カフ弾性部材30が伸長状態で取り付けられ いる。カフ弾性部材30の前後端部30a,30bは、 れぞれ第1シート25の内側に接着または溶着 より固定されている。すなわち、第2シート2 6にはカフ弾性部材30を固定することなく、第 2シート26の前後方向Y全域に亘ってカフ弾性 材30の収縮力を作用させることができる。そ の結果、第2シート26にはこのカフ弾性部材30 収縮によって皺が形成されることなく、か 、第2シート26が着用者の鼠頚部に接触し着 者の肌との隙間発生を抑制する。

 図2は、図1のII-II線端面図である。図示し たように、第2シート26は第1シート25の内側に 挟まれるようにして取り付けられ、第1シー 25の切欠部27と第2シート26の第2シート外側部 分32とが接合部33を介して重なって接合され いる。折曲線28に沿って、カフ弾性部材30が 置されるが、このように配置することによ て折曲線28に沿って第2シート26のエッジを ることができる。第1および第2カフ側部5a,5b 、第1シート25で形成された外側縁21が表面 ート10に接合されることによって、固定縁部 を形成している。固定縁部は、第1シート25の 少なくとも一部によって構成されているもの であり、この第1の実施形態では第1シート25 他の一部が表面シート10から離間し、この離 間した部分では自由縁部を形成することもあ る。

 図3は、おむつを着用した状態での図2と 様の図である。おむつ1を着用すると、おむ 1が股下でU字形を画くように、表面シート10 を内側にして前後方向Yにおいて湾曲すると もに、股下域8が両足で幅方向Xに押されるか ら幅方向Xにおいても湾曲する。おむつ1が湾 すると、弾性的に伸縮可能な第2シート26が 縮し、図3で示したように、第1および第2カ 側部5a,5bの第2シート26が表面シート10から離 間する。離間した第2シート26と表面シート10 の間にはポケット34が形成される。このと カフ弾性部材30も収縮し第2シート26の折曲線 28にエッジを形成する。

 離間した第2シート26は、着用者の鼠頚部 接触し、排泄物をポケット34に導くことが きる。第2シート26は、弾性的に伸縮可能な 維不織布で形成されているので、収縮して その表面に皺が生じることがない。すなわ 、第2シート26では皺の形成が非活性化され いる。したがって、第2シート26による着用 の肌への刺激を低減することができる。な 、第2シート26は、接合部33においては非弾性 の第1シート25と接合されるから、この接合部 33では皺が形成されるものの、接合部33は着 者の肌から離れているため刺激を与えにく 。

 内側縁24にカフ弾性部材30を取り付けてい るが、カフ弾性部材30の引張倍率を1.8倍、第2 シート26の引張倍率を1.4倍とすることができ 。好ましくはカフ弾性部材30と第2シート26 引張倍率の差を約30%以内とする。

 図4は、第1および第2カフ側部5a,5bが着用 37に接触し、体圧が作用した状態における図 を示したものである。この実施形態では、第 1シート25の切欠部27に、第2シート26の外端部 32を重ね合わせて接合し、第1シート25は第2 ート26よりも剛性を高くしている。また、 れらを接合することによって、その接合部33 では、他の部分に比べて剛性が高くなってい る。このような第2シート26に体圧が作用すれ ば、第2シート26は接合部33を境に折れ曲がる 折れ曲がった第2シート26は略平行で着用者3 7に接触するので、接触面積を広くして接触 よる着用者37への刺激を低減することができ る。

 この第1の実施形態では、図1に示したよう 股下域8における幅方向Xのおむつ1の寸法Aを 130mmとし、第1および第2カフ側部5a,5bのそれ れの外側縁21から内側縁24までの幅方向Xの 法B1およびB2を約45mmとしている。なお、寸法 Aはレッグ弾性部材20による収縮を考慮して、 レッグ弾性部材20の内側から測定し、第1カフ 側部5aの外側縁21から第2カフ側部5bの外側縁21 までの幅方向Xの寸法を前記寸法Aとしている
 第1カフ側部5aの内側縁24から第2カフ側部5b 内側縁24までの幅方向Xの寸法Cを約40mmとして いる。これら寸法はおむつ1全体の大きさに っても異なるものであり、適宜変更するこ ができるが、第1および第2カフ側部5a,5bの寸 B1とB2との和が、寸法Aの40~95%であり、好ま くは50%以上とする。このように寸法B1および B2を広くすることによって、第1および第2カ 側部5a,5b間の寸法Cが狭くなり、吸液構造体 着用者の肌が直接触れるのを防止すること できる。また、第1および第2カフ側部5a,5bの 方向の寸法を大きくすることにより、表面 ート10からの離間距離が大きくなり、これ 第1および第2カフ側部5a,5bと表面シート10に って形成されるポケット34の面積を大きくす ることができる。

 第1シート25の前端縁22から後端縁23までの寸 法Eと、吸液性シャーシ4の前端縁17から後端 18までの寸法とを等しくして、吸液性シャー シ4の前後方向Yの全域に亘って第1および第2 フ側部5a,5bが形成されるようにしている。切 欠部27から覗いている第2シート26の前後方向Y の寸法Dを255mmとし、第1シート25の寸法Eを395mm としている。寸法Dは寸法Eの50%以上であるこ が望ましい。寸法Dの割合を多くして、内側 縁24における第2シート26の前後方向Yの長さを 長くすることによって、皺の形成を抑制し、 肌に刺激を与えにくい構成とすることができ る。
 なお、伸縮性を有する第2シート26は、シー 自体が伸縮性を有するものであって、弾性 材等を別に備えることによって伸縮性が付 されるものではない。

 第1および第2カフ側部5a,5bの製造方法を図 5に基づいて説明する。図5(a)は第1の工程を示 したものである。この第1の工程では、第1シ ト25の縦中心線P-Pに対称的であって前後方 Yに延びる二つの開口35を形成する。第1シー 25には開口35に沿ってホットメルト接着剤36 塗布される。

 図5(b)は第2および第3の工程を示したもので る。第2の工程では第1の工程で形成した開 35を覆うように、第2シート26を前記第1シー 25に接合する。第2シート26は、開口35よりも の面積を広くして、開口35を十分に覆うこ ができるようにしているが、第2シート26の 後方向Yの寸法は、第1シート25のそれよりも くなるようにしている。第2シート26は、第1 シート25に伸長状態で接合するとともに、第1 工程で塗布されたホットメルト接着剤36を介 て間欠的に接合され、接合部33を形成する
 第3の工程では、開口35の幅方向Xの寸法を二 等分し前後方向Yに延びる折曲線28,29に沿って カフ弾性部材30を伸長状態で配置し、前記カ 弾性部材30の前後端部30a,30bを前記第1シート 25に図示しない接着剤で固定する。

 図5(c)は第4の工程を示したものである。第2 ート26が接合された第1シート25を前記縦中 線P-Pに沿って切断する。切断された第1シー 25を第2シート26とともに、折曲線28,29に沿っ て折り畳む。このとき接合部33において第2シ ート26が内側になるようにして折り畳むこと よって、第1シート25の開口35から第2シート2 6が覗くようにしている。第1シート25および 2シート26は、カフ弾性部材30に沿って折り曲 げることができ、カフ弾性部材30によってエ ジをとることができる。
 以上のようにして一対の第1および第2カフ 部5a,5bが製造される。

 上記のようにして製造された第1および第 2カフ側部5a,5bは、折曲線28,29を内側縁24とし 内側縁24に対向離間する第1シート25の側部を 外側縁21としている。第1および第2カフ側部5a ,5bは、外側縁21を吸液性シャーシ4の両側縁13 対向させて取り付けられるとともに、外側 21と前後端縁22,23に位置する第1シート25が表 面シート10に接合される。

 この製造方法によれば、開口35によって 1シート25に一対の切欠部27が形成され、第1 ート25を縦中心線P-Pに沿って二分したことに よって、第1カフ側部5aと第2カフ側部5bとが一 度に製造される。したがって、第1カフ側部5a と第2カフ側部5bとを別々に製造するときに比 べて製造工程を少なくすることができる。第 1および第2カフ側部5a,5bの基材となる第1シー 25として非弾性的で実質的に伸縮不能なも を用いているので、弾性的なシートを用い 場合に比べて扱いが容易であり、その分製 コストも低減することができる。

 第2シート26は、開口35を覆うことができ 程度の大きさを有していればよく、正確な 法にする必要がない。すなわち、ロール状 弾性的な繊維不織布を引っ張り出しながら 断することによって、第2シート26に寸法誤 が生じてもバリアカフ5の機能性に影響を与 ることがなく、一般的な機器で容易に製造 能である。

<第2の実施形態>
 図6は本発明の第2の実施形態を示したもの あり、図1と同様な図である。この実施形態 は、バリアカフ5の形状が第1の実施形態と なっている。他の構成は第1の実施形態と同 であるので、その詳細な説明を省略する。 示したように、バリアカフ5は、固定縁部を 形成する一枚の第1シート25と、自由縁部を形 成する二条の第2シート26とを含む。第1シー 25は矩形を有し、前端縁22から後端縁23まで 寸法が吸液性シャーシの前端縁17から後端縁 18までの寸法とほぼ等しく、一方の外側縁21 ら他方の外側縁21までの寸法が、一方のレッ グ弾性部材20から他方のレッグ弾性部材20ま の寸法とほぼ等しい。

 第1シート25の中央部分には縦中心線P-Pを いで前後方向に延びる開口39が形成され、 口39の幅方向Xの両側部40と、前後方向Yの前 部41,42とが形成される。二つに折り曲げられ 前後方向Yに延びる二条の第2シート26が、両 部40から開口30に覗かせて配置される。第2シ ート26は、折曲線29を介して折り曲げられて この折曲線29が開口39から覗くようにしてい 。折曲線29の内側には、この折曲線29に沿っ てカフ弾性部材30が伸長状態で取り付けられ いる。第2シート26は接合部33を介して第1シ ト25に接合され、カフ弾性部材30の前後端部 30a,30bは第1シート25の接着又は溶着により固 される。

 第1シート25の一方の側部40とこれに接合 る第2シート26とによって第1カフ側部5aが形 され、他方の側部40とこれに接合する第2シ ト26によって第2カフ側部5bが形成される。第 1カフ側部5aと第2カフ側部5bとは前後部41,42に って連続している。

 この第2の実施形態のおむつ1が着用され ときには、股下部8がU字状に湾曲し、第1お び第2カフ側部5a,5bの第2シート26が収縮する ともにカフ弾性部材30も収縮し、第2シート26 が自由縁部として表面シート10から離間して ケットを形成することができる。第1カフ側 部5aと第2カフ側部5bとが第1シート25の前後部4 1,42によって連続しているので、この前後部41 ,42も第2シート26に追従して離間し、ポケット を形成することができる。したがって、広い 範囲でポケットが形成され、排泄物の漏れを 防止することができる。

 図7に第2の実施形態のバリアカフ5の製造 法を示している。図7(a)に示す第1の工程で 、第1シート25の中央部分に縦中心線P-Pを跨 で前後方向Yに延びる開口39を形成する。こ 開口39の幅方向Xに位置する両側部40であって 、開口39の周辺には、ホットメルト接着剤36 塗布している。

 図7(b)に示す第2の工程では第1シート25の両 部40に前後方向Yに延びる第2シート26を接合 る。第2シート26はその幅方向Xのほぼ中心に 後方向Yに延びる折曲線29を形成し、折曲線2 9に沿ってカフ弾性部材30を配置している。第 2シート26は、折曲線29に沿って折り畳まれ、 の内側にカフ弾性部材30が位置するように ている。折り畳んだ第2シート26は、折曲線29 が開口39の側部40から覗くように、第1シート2 5に接合部33を介してホットメルト接着剤36に り接着している。カフ弾性部材30の前後端 30a,30bは第1シート25に接着または溶着により 合する。
 このようにして製造されたバリアカフ5は、 紙面表面を吸液性シャーシ4の表面シート10に 対向させて接着または溶着により接合される 。

 この製造方法では、第1シート25と第2シー ト26とを接合した後に切断する必要がないの 、その分製造工程数を減少させることがで る。第1シート25は一枚のままで使用してい が、これらを二重にしてもよい。