Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
ACCELERATION SENSOR
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/122741
Kind Code:
A1
Abstract:
An acceleration sensor is provided with a drive circuit for outputting an alternating-current bias voltage with a variable bias voltage, a sensing element in which the capacitance value generated between a fixed electrode and a movable electrode changes depending on applied acceleration, a current-voltage converter for converting a current outputted from the movable electrode of the sensing element into a voltage and outputting the voltage, an operational amplifier for outputting a voltage corresponding to the voltage outputted by the current-voltage converter, a synchronous demodulator for synchronously demodulating the voltage outputted by the operational amplifier, and a fault detection unit. The fault detection unit outputs a fault detection signal when judging that the voltage outputted by the operational amplifier is not within a predetermined range when the alternating-current bias voltage outputted by the drive circuit is set to a predetermined voltage. The acceleration sensor can be reduced in size.

Inventors:
HATTORI ISAO
NOZOE TOSHIYUKI
Application Number:
PCT/JP2009/001526
Publication Date:
October 08, 2009
Filing Date:
April 01, 2009
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
PANASONIC CORP (JP)
HATTORI ISAO
NOZOE TOSHIYUKI
International Classes:
G01P21/00; G01P15/125
Foreign References:
JP2007248327A2007-09-27
JP2004347530A2004-12-09
JP2004061280A2004-02-26
Other References:
See also references of EP 2131202A4
Attorney, Agent or Firm:
NAITO, Hiroki et al. (JP)
Hiroki Naito (JP)
Download PDF:
Claims:
可変のバイアス電圧を有する交流バイアス電圧を出力するドライブ回路と、
   前記交流バイアス電圧が印加される固定電極と、
   前記固定電極に対向する第1の可動電極と、
を有し、加えられる加速度によって前記固定電極と前記第1の可動電極との間に発生する容量値が変化する検知素子と、
前記検知素子の前記第1の可動電極から出力される電流を電圧に変換して前記変換された電圧を出力する第1の電流-電圧変換器と、
   前記第1の電流-電圧変換器が出力する前記電圧が入力される第1の入力端と、
   前記入力された電圧に応じた電圧を出力する出力端と、
を有する第1の演算増幅器と、
前記第1の演算増幅器が出力する前記電圧を同期検波する同期復調器と、
前記ドライブ回路が出力する前記交流バイアス電圧を所定の電圧にした際に前記第1の演算増幅器が出力する前記電圧が所定の範囲内に無いと判断した場合には、故障検知信号を出力する故障検知部と、
を備えた加速度センサ。
前記ドライブ回路は、
   交流電圧を発生する発振器と、
       前記発振器が発生した交流電圧が入力される第1の入力端と、
       基準電圧と可変電圧とが選択的に入力される第2の入力端と、
       前記検知素子の前記固定電極に接続された出力端と、
   を有する第2の演算増幅器と、
を含む、請求項1に記載の加速度センサ。
前記第1の演算増幅器は基準電圧が印加される第2の入力端をさらに有する、請求項1に記載の加速度センサ。
第2の電流-電圧変換器をさらに備え、
前記検知素子は前記固定電極に対向する第2の可動電極をさらに有して、前記加速度によって前記固定電極と前記第2の可動電極との間に発生する容量値が変化し、
前記第2の電流-電圧変換器は、前記検知素子の前記第2の可動電極から出力される電流を電圧に変換して前記変換された電圧を前記第1の演算増幅器の前記第1の入力端に出力し、
前記第1の演算増幅器は、前記第1の電流-電圧変換器が出力する前記電圧と前記第2の電流-電圧変換器が出力する前記電圧とを加算して前記出力端から出力する、請求項1に記載の加速度センサ。
可変のバイアス電圧を有する交流バイアス電圧を出力するドライブ回路と、
   前記交流バイアス電圧が印加される固定電極と、
   前記固定電極に対向する第1の可動電極と、
   前記固定電極に対向する第2の可動電極と、
   前記固定電極に対向する第3の可動電極と、
   前記固定電極に対向する第4の可動電極と、
を有し、加えられる加速度によって前記第1の可動電極と前記第2の可動電極と前記第3の可動電極と前記第4の可動電極のそれぞれと前記固定電極との間に発生する容量値が変化する検知素子と、
前記検知素子の前記第1の可動電極から流れる電流を電圧に変換して前記変換された電圧を出力する第1の電流-電圧変換器と、
前記検知素子の前記第2の可動電極から流れる電流を電圧に変換して前記変換された電圧を出力する第2の電流-電圧変換器と、
前記検知素子の前記第3の可動電極から流れる電流を電圧に変換して前記変換された電圧を出力する第3の電流-電圧変換器と、
前記検知素子の前記第4の可動電極から流れる電流を電圧に変換して前記変換された電圧を出力する第4の電流-電圧変換器と、
   前記第1の電流-電圧変換器が出力する前記電圧と前記第2の電流-電圧変換器が出力する前記電圧とが加算されて入力される第1の入力端と、
   前記第3の電流-電圧変換器が出力する前記電圧と前記第4の電流-電圧変換器が出力する前記電圧とが加算されて入力される第2の入力端と、
   前記第1の入力端に入力された電圧と前記第2の入力端に入力された電圧との差の電圧を出力する出力端と、
を有する第1の差動増幅器と、
   前記第1の電流-電圧変換器が出力する前記電圧と前記第4の電流-電圧変換器が出力する前記電圧とが加算されて入力される第1の入力端と、
   前記第2の電流-電圧変換器が出力する前記電圧と前記第3の電流-電圧変換器が出力する前記電圧とが加算されて入力される第2の入力端と、
   前記第1の入力端に入力された電圧と前記第2の入力端に入力された電圧との差の電圧を出力する出力端と、
を有する第2の差動増幅器と、
前記ドライブ回路が出力する前記交流バイアス電圧を所定の電圧にした際に前記第1の差動増幅器の前記出力端から出力される前記電圧が所定の範囲内に無いと判断した場合は、故障検知信号を出力する第1の故障検知部と、
前記ドライブ回路が出力する前記交流バイアス電圧を前記所定の電圧にした際に前記第2の差動増幅器の前記出力端から出力される前記電圧が所定の範囲内に無いと判断した場合は、故障検知信号を出力する第2の故障検知部と、
を備えた加速度センサ。
前記ドライブ回路は、
   交流電圧を発生する発振器と、
       前記発振器が発生した交流電圧が入力される第1の入力端と、
       基準電圧と可変電圧とが選択的に入力される第2の入力端と、
       前記検知素子の前記固定電極に接続された出力端と、
   を有する演算増幅器と、
を含む、請求項5に記載の加速度センサ。
前記第1の差動増幅器の前記出力端から出力された前記電圧を同期検波する第1の同期復調器と、
前記第2の差動増幅器の前記出力端から出力された前記電圧を同期検波する第2の同期復調器と、
をさらに備えた、請求項5に記載の加速度センサ。
前記第1の差動増幅器が出力する前記電圧の位相と前記ドライブ回路が出力する前記交流バイアス電圧の位相とを整合させる第1の位相遷移器と、
前記第1の同期復調器で同期検波された電圧を平滑化する第1の増幅器と、
前記第2の差動増幅器が出力する前記電圧の位相と前記ドライブ回路が出力する前記交流バイアス電圧の位相とを整合させる第2の位相遷移器と、
前記第2の同期復調器で同期検波された電圧を平滑化する第2の増幅器と、
をさらに備え、
前記第1の同期復調器は前記ドライブ回路から出力される前記交流バイアス電圧を基準にして前記第1の差動増幅器の前記出力端から出力された前記電圧を同期検波し、
前記第2の同期復調器は前記ドライブ回路から出力される前記交流バイアス電圧を基準にして前記第2の差動増幅器の前記出力端から出力された前記電圧を同期検波する、請求項7に記載の加速度センサ。
Description:
加速度センサ

 本発明は、自動車等に用いられる加速度 ンサに関するものである。

 図16は特許文献1に記載されている従来の 速度センサ501の電気回路図である。加速度 ンサ501は、加速度に起因して出力値を変化 せる検知素子1と、検知素子1に交流バイア 電圧信号を入力するドライブ回路2と、検知 子1の出力値に基づいて加速度信号を出力す る検出回路3とを備える。検知素子1は固定電 4A,4Bと、この固定電極4A,4B間にそれぞれ配置 された可動電極5A、5Bを有している。可動電 5A、5Bのそれぞれの一端はドライブ回路2に接 続されている。

 加速度センサ501の検知素子1に加速度が加 わると、それに起因して可動電極5A、5Bがそ らの一端を支点として振り子状に振られ、 定電極4Aと可動電極5Aとの距離及び固定電極4 Bと可動電極5Bとの距離が変わる。これらの距 離の変化により、可動電極5Aと固定電極4Aと 間に発生する容量値及び可動電極5Bと固定電 極4Bとの間に発生する容量値が変化し、容量 の変化に基づいて検出回路3は加速度を検知 する。

 検出回路3は、演算増幅器6、7と、演算増 器6、7の出力値の差を増幅する差動増幅器8 、差動増幅器8の出力部に接続された故障検 知部12とを備えている。演算増幅器6は、固定 電極4Aの出力値が入力される入力端6Aと、基 電圧素子9Aと可変電圧素子10Aとが選択的に接 続される入力端6Bとを備える。演算増幅器7は 、固定電極4Bの出力値が入力される入力端7A 、基準電圧素子9Bと可変電圧素子10Bとが選択 的に接続される第2の入力端7Bとを備える。抵 抗11Aが演算増幅器6の入力端6Aと出力端6Cとの に接続されている。抵抗11Bが演算増幅器7の 入力端7Aと出力端7Cとの間に接続されている

 検知素子1に加速度を加えない状態におい て、入力端6B、7Bにはそれぞれ可変電圧素子10 A、10Bが接続されるとともに、可変電圧素子10 A、10Bの電圧値を所定の電圧値にすることに り、擬似的に検知素子1に加速度を印加する 態を生み出し、検知素子1の故障を検知する 。

 具体的には、例えば可変電圧素子10Aの電 値を1.5V、可変電圧素子10Bの電圧値を3.5Vに 定すると、可動電極5Bが固定電極4Bの方へ近 くよう移動するとともに、可動電極5Aが固 電極4Aから離れるよう移動する。そうすると 、この固定電極4Aと可動電極5Aとの間におい 発生する容量値と、固定電極4Bと可動電極5B の間において発生する容量値とが変化し、 れぞれ電流が発生する。これらの電流がそ ぞれ抵抗11Aと抵抗11Bとを流れることにより 抵抗11A,11Bに電圧が発生する。これらの電圧 の電圧値が差動増幅器8に入力され、差動増 器8からの出力信号が故障検知部12へと出力 れる。

 故障検知部12は、差動増幅器8の出力信号 所定の電圧範囲内にあると判断した場合に 故障なしと判断し、所定の電圧範囲外にあ と判断した場合には故障有りと判断する。 えば固定電極4Aが故障している場合、固定 極4Aから電流が発生せず、抵抗11Aにおいて電 圧は発生しない。したがって、差動増幅器8 らの出力信号が所定の電圧範囲を超えて大 くなり、故障検知部12により、検知素子1の 障有りと判断される。

 従来の加速度センサ501では、故障検知をす ために少なくとも二つの可変電圧素子10A、1 0Bを必要とするので、加速度センサ501の小型 は難しい。

特開2007-248327号公報

 加速度センサは、可変のバイアス電圧を する交流バイアス電圧を出力するドライブ 路と、加えられる加速度によって固定電極 可動電極との間に発生する容量値が変化す 検知素子と、検知素子の可動電極から出力 れる電流を電圧に変換して出力する電流-電 圧変換器と、電流-電圧変換器が出力する電 に応じた電圧を出力する演算増幅器と、演 増幅器が出力する電圧を同期検波する同期 調器と、故障検知部とを備える。故障検知 は、ドライブ回路が出力する交流バイアス 圧を所定の電圧にした際に演算増幅器が出 する電圧が所定の範囲内に無いと判断した 合には、故障検知信号を出力する。

 この加速度センサは小型化することがで る。

図1は本発明の実施の形態1における加 度センサの電気回路図である。 図2は実施の形態1における他の加速度 ンサの電気回路図である。 図3は本発明の実施の形態2における加 度センサの電気回路図である。 図4は実施の形態2における加速度セン の加速度を検知する動作での電圧を示す。 図5は実施の形態2における加速度セン の故障を検知する動作での波形を示す。 図6は実施の形態2における他の加速度 ンサの電気回路図である。 図7は本発明の実施の形態3における加 度センサの電気回路図である。 図8は実施の形態3における加速度セン の検知素子の分解斜視図である。 図9は実施の形態3における加速度セン の加速度を検知する動作での電圧を示す。 図10は実施の形態3における加速度セン サの加速度を検知する動作での電圧を示す。 図11は実施の形態3における加速度セン サの故障を検知する動作での波形を示す。 図12は実施の形態3における他の加速度 センサの電気回路図である。 図13は本発明の実施の形態4における加 速度センサの電気回路図である。 図14は実施の形態4における加速度セン サの故障を検知する動作での電圧を示す。 図15は実施の形態4における他の加速度 センサの電気回路図である。 図16は従来の加速度センサの電気回路 である。

符号の説明

21  ドライブ回路
22  検知素子
22A  固定電極
22B  可動電極(第1の可動電極)
23  電流-電圧変換器(第1の電流-電圧変換器)
25  演算増幅器(第1の演算増幅器)
26  同期復調器
29  故障検知部
30  発振器
31  演算増幅器(第2の演算増幅器)
33A  可動電極(第1の可動電極)
33B  可動電極(第2の可動電極)
34A  電流-電圧変換器(第1の電流-電圧変換器)
34B  電流-電圧変換器(第2の電流-電圧変換器)
41  ドライブ回路
42  検知素子
42A  固定電極
43A  可動電極(第1の可動電極)
43B  可動電極(第2の可動電極)
43C  可動電極(第3の可動電極)
43D  可動電極(第4の可動電極)
44A  電流-電圧変換器(第1の電流-電圧変換器)
44B  電流-電圧変換器(第2の電流-電圧変換器)
44C  電流-電圧変換器(第3の電流-電圧変換器)
44D  電流-電圧変換器(第4の電流-電圧変換器)
45  差動増幅器(第1の差動増幅器)
47  同期復調器(第1の同期復調器)
48  差動増幅器(第2の差動増幅器)
50  同期復調器(第2の同期復調器)
53  発振器
54  演算増幅器
56  故障検知部(第1の故障検知部)
57  故障検知部(第2の故障検知部)
58  位相遷移器(第1の位相遷移器)
59  位相遷移器(第2の位相遷移器)
60  増幅器(第1の増幅器)
61  増幅器(第2の増幅器)
122  検知素子

 (実施の形態1)
 図1は本発明の実施の形態1における加速度 ンサ1001の電気回路図である。加速度センサ1 001は、交流バイアス電圧を出力するドライブ 回路21と、交流バイアス電圧信号が入力され 検知素子22と、検知素子22に接続された入力 端を有する電流-電圧変換器23と、電流-電圧 換器23の出力端に接続された入力端25Aを有す る演算増幅器25と、演算増幅器25の入力端25B 接続された基準電圧素子24、演算増幅器25の 力端25Cに結合する同期復調器26と、同期復 器26に電気的に接続されたセンサ出力端子27 を備えている。演算増幅器25の出力端25Cと 期復調器26との間には位相遷移器35が接続さ ている。

 ドライブ回路21は可変電圧素子28を有し、 交流バイアス電圧のバイアス電圧は可変であ る。具体的には、ドライブ回路21は、発振器3 0と、発振器30からの出力が入力される反転入 力端である入力端31Aを有する演算増幅器31と 基準電圧Vrefを発生する基準電圧素子32と、 変電圧を発生する可変電圧素子28とを有す 。基準電圧Vrefは例えば2.5Vの仮想グランド電 位である。基準電圧素子32からの基準電圧Vref と可変電圧素子28からの可変電圧とは選択的 演算増幅器31の非反転入力端である入力端31 Bに入力される。演算増幅器31の出力端には検 知素子22に電気的に接続されている。可変電 を変えることにより、ドライブ回路21の出 する交流バイアス電圧のバイアス電圧を変 ることができる。

 検知素子22は、ドライブ回路21からの交流 バイアス電圧が入力される固定電極22A及び、 固定電極22Aに対向するよう配置されている可 動電極22Bを有する。可動電極22Bは電流-電圧 換器23に接続されている。

 可動電極22Bは、加速度に起因して固定電 22Aとの距離を変化させる構成とすることに り、固定電極22Aと可動電極22Bとの間に発生 る容量値を変化させる。

 演算増幅器25の出力端には故障検知部29が 接続されている。故障検知部29は、ドライブ 路21が出力する交流バイアス電圧のバイア 電圧値を所定の電圧値にした際に演算増幅 25の出力する交流電圧の振幅が所定の電圧範 囲内に無いと判断した場合には、故障検知信 号を出力する。また、故障検知部29は、ドラ ブ回路21が出力する交流バイアス電圧のバ アス電圧値を所定の電圧値にした際に演算 幅器25の出力する交流電圧の振幅が所定の範 囲内にあると判断した場合には、故障検知信 号を出力しない。演算増幅器25は電流-電圧変 換器23が出力する電圧に応じた電圧を出力す 。

 具体的には、検知素子22が正常に動作し いる場合には、ドライブ回路21の出力する交 流バイアス電圧のバイアス電圧値を高くする と、それに伴って固定電極22Aと可動電極22Bと の距離が短くなる。これにより固定電極22Aと 可動電極22B間の容量値が高くなり、演算増幅 器25の出力する交流電圧の振幅が大きくなる 検知素子22内に故障が有り、可動電極22Bが 動しない場合には、ドライブ回路21の出力す る交流バイアス電圧のバイアス電圧値を高く しても演算増幅器25の出力する交流電圧の振 が所定の範囲に達しない。演算増幅器25の 力する交流電圧の振幅が所定の範囲に達し かったことを故障検知部29が検知すると故障 検知信号を出力する。検知素子22内に故障が く、可動電極22Bが可動する場合には、ドラ ブ回路21の出力する交流バイアス電圧のバ アス電圧値を高くすると演算増幅器25の出力 する交流電圧の振幅が所定の範囲に達する。 演算増幅器25の出力する交流電圧の振幅が所 の範囲に達したことを故障検知部29が検知 ると故障検知信号を出力しない。

 加速度センサ1001では、1つの可変電圧素 28を備えたドライブ回路21の出力する電圧の を可変とすることで、検知素子1の故障を検 知することができる。可変電圧素子28はある 度の体積を通常有するので、加速度センサ1 001は2つ以上の可変電圧素子を備える必要が く、その結果として、小型化することがで る。

 図2は実施の形態1における他の加速度セ サ1001Aの電気回路図である。図2において、 1に示す加速度センサ1001と同じ部分には同じ 参照番号を付し、その説明を省略する。図1 示す加速度センサ1001はアナログ回路で構成 れている。加速度センサ1001Aは図1に示す加 度センサ1001の演算増幅器25と同期復調器26 代わりにアナログーデジタル(A/D)変換器142A 、デジタル演算部143Aと、インターフェース 144Aとを備える。アナログーデジタル変換器 142Aは電流―電圧変換器23の出力する電圧値を デジタル信号に変換する。デジタル演算部143 Aはアナログーデジタル変換器142Aの出力を同 復調するデジタル同期復調器とデジタルフ ルタとを含む。インターフェース部144Aはデ ジタル演算部143Aから出力される信号を所望 デジタル出力形式の信号に変換する。この うに、図2に示す加速度センサ1001Aはデジタ 回路として構成され、加速度センサ1001と同 の効果を有する。

 (実施の形態2)
 図3は本発明の実施の形態2における加速度 ンサ1002の電気回路図である。図3において、 図1に示す実施の形態1における加速度センサ1 001と同じ部分には同じ参照番号を付し、その 説明を省略する。検知素子122は、固定電極22A と、固定電極22Aに対向する可動電極33A、33B、 33C、33Dとを有する。可動電極33A、33B、33C、33D は電流-電圧変換器34A、34B、34C、34Dの入力端 それぞれ接続されている。電流-電圧変換器3 4A、34B、34C、34Dの出力端は演算増幅器25の入 端25Aに接続されている。演算増幅器25は電流 -電圧変換器34A、34B、34C、34Dが出力する電圧 加算する加算器として機能している。

 加速度センサ1002の加速度を検知する動作 について説明する。演算増幅器31の入力端31B 基準電圧素子32に接続されている。図4は加 度センサ1002が加速度を検知する場合の電圧 を示す。発振器30は正弦波の交流である電圧V oを出力する。電圧Voは演算増幅器31の反転入 端である入力端31Aに入力される。演算増幅 31は、正弦波である電圧Voを反転させた電圧 Vpを検知素子122の固定電極22Aに印加する。

 検知素子122の固定電極22Aと可動電極33Aと 間隔で決定される容量値と電圧Vpに基づき 動電極33Aから正弦波の電流が出力される。 の電流は電流-電圧変換器34Aで電圧Vqに変換 れて出力される。電流-電圧変換器34Aは、基 電圧Vrefを発生する基準電圧素子32Aと、反転 入力端と非反転入力端と出力端とを有する演 算増幅器134Aと、演算増幅器134Aの出力端と反 入力端との間に接続された抵抗234Aとを有す る。可動電極33Aは演算増幅器134Aの反転入力 に接続されている。基準電圧素子32Aは演算 幅器134Aの非反転入力端に接続されている。 算増幅器134Aは出力端から電圧Vqを出力する

 同様に、固定電極22Aと可動電極33Bとの間 で決定される容量値と電圧Vpに基づき可動 極33Bから正弦波の電流が出力される。この 流は電流-電圧変換器34Bで電圧Vrに変換され 出力される。電流-電圧変換器34Bは、基準電 Vrefを発生する基準電圧素子32Bと、反転入力 端と非反転入力端と出力端とを有する演算増 幅器134Bと、演算増幅器134Bの出力端と反転入 端との間に接続された抵抗234Bとを有する。 可動電極33Bは演算増幅器134Bの反転入力端に 続されている。基準電圧素子32Bは演算増幅 134Bの非反転入力端に接続されている。演算 幅器134Bは出力端から電圧Vrを出力する。

 また、固定電極22Aと可動電極33Cとの間隔 決定される容量値と電圧Vpに基づき可動電 33Cから正弦波の電流が出力される。この電 は電流-電圧変換器34Cで電圧Vsに変換されて 力される。電流-電圧変換器34Cは、基準電圧V refを発生する基準電圧素子32Cと、反転入力端 と非反転入力端と出力端とを有する演算増幅 器134Cと、演算増幅器134Cの出力端と反転入力 との間に接続された抵抗234Cとを有する。可 動電極33Cは演算増幅器134Cの反転入力端に接 されている。基準電圧素子32Cは演算増幅器13 4Cの非反転入力端に接続されている。演算増 器134Cは出力端から電圧Vsを出力する。

 また、固定電極22Aと可動電極33Dとの間隔 決定される容量値と電圧Vpに基づき可動電 33Dから正弦波の電流が出力される。この電 は電流-電圧変換器34Dで電圧Vtに変換されて 力される。電流-電圧変換器34Dは、基準電圧V refを発生する基準電圧素子32Dと、反転入力端 と非反転入力端と出力端とを有する演算増幅 器134Dと、演算増幅器134Dの出力端と反転入力 との間に接続された抵抗234Dとを有する。可 動電極33Dは演算増幅器134Dの反転入力端に接 されている。基準電圧素子32Dは演算増幅器13 4Dの非反転入力端に接続されている。演算増 器134Dは出力端から電圧Vtを出力する。

 電圧Vq、Vr、Vs、Vtは演算増幅器25の反転入 力端である入力端25Aに加算されて入力され、 演算増幅器25は出力端25Cから電圧Vuを出力す 。

 演算増幅器25から出力された電圧Vuが、演 算増幅器25と同期復調器26との間に介在させ 位相遷移器35に入力される。位相遷移器35は ドライブ回路21の出力する電圧Vpが基準電圧 と交差するゼロクロス点と演算増幅器25の出 する電圧Vuが基準電圧Vrefと交差するゼロク ス点とを合わせて電圧Vp、Vuの位相を整合さ せるように、電圧Vuの位相を遷移させて電圧V vを同期復調器26に出力する。

 同期復調器26はドライブ回路21から出力さ れた電圧Vpを基準信号として位相遷移器35か 出力された電圧Vvを同期検波し、電圧Vvのマ ナス側の部分をプラス側に反転して、電圧V wを増幅器36に出力する。

 増幅器36は同期復調器26から出力された電 圧Vwを平滑化して、電圧Vxをセンサ出力端子27 から出力する。

 図4に示すように、加速度が時点t4におい 低下すると、図3に示す固定電極22Aと可動電 極33Aとの間隔と、固定電極22Aと可動電極33Bと の間隔と、固定電極22Aと可動電極33Cとの間隔 と、固定電極22Aと可動電極33Dとの間隔が広が り、容量値が小さくなる。それに伴って、電 流-電圧変換器34A、34B、34C、34Dから出力され 電圧Vq、Vr、Vs、Vtの振幅は小さくなる。これ に連動して、演算増幅器25が出力する電圧Vu 振幅と、位相遷移器35の出力する電圧Vvの振 と、同期復調器26の出力する電圧Vwの振幅を 、増幅器36から出力される電圧Vxが低下し、 圧Vx値の低下から加速度の変化を検知するこ とができる。

 次に加速度センサ1002が故障を検知する動 作について説明する。図3に示す演算増幅器31 の入力端31Bは可変電圧素子28に接続される。 5は加速度センサ1002が故障を検知する場合 電圧を示す。

 図3に示す発振器30は正弦波の電圧Voを出 する。正弦波の電圧Voは演算増幅器31の反転 力端である入力端31Aに入力され、演算増幅 31は電圧Voを反転した電圧Vpを出力する。

 電圧Vpが検知素子22の固定電極22Aに印加さ れる。固定電極22Aと可動電極33Aとの間隔と固 定電極22Aと可動電極33Bとの間隔と固定電極22A と可動電極33Cとの間隔と固定電極22Aと可動電 極33Dとの間隔とでそれぞれ決定される容量値 と電圧Vpに基づき検知素子22の可動電極33A、33 B、33C、33Dから正弦波の電流が出力される。 れらの電流は電圧変換器34A、34B、34C、34Dで 圧Vq、Vr、Vs、Vtにそれぞれ変換されて演算増 幅器25の入力端25Aに出力される。演算増幅器2 5は図5に示す電圧Vuを出力端25Cから出力する

 図5に示すように、時点t4においてドライ 回路21の可変電圧素子28の電圧を低くすると 、演算増幅器31の出力端すなわちドライブ回 41から出力される電圧Vpの直流バイアス電圧 が低くなる。これにより固定電極22Aと可動電 極33Aとの間隔と固定電極22Aと可動電極33Bとの 間隔と固定電極22Aと可動電極33Cとの間隔と固 定電極22Aと可動電極33Dとの間隔とが広がり、 容量値が小さくなる。それに伴って、電流- 圧変換器34A、34B、34C、34Dから出力される電 Vq、Vr、Vs、Vtの振幅は小さくなり、これに連 動して、演算増幅器25の出力する電圧Vuの振 が低下する。電圧Vuの振幅の低下を故障検知 部29が検知し、電圧Vuの最大値が所定の範囲 にあると判断すると故障はないものと判断 、故障検知信号を出力しない。

 一方、検知素子122に故障が有る場合、例 ば可動電極33A、33B、33C、33Dの内の少なくと 1つが故障している場合においては、演算増 幅器25から出力される電圧Vuが小さくなる。 圧Vuの最大値が上述の所定の範囲内に無いと 故障検知部29が判断した場合には、故障検知 号を出力する。

 このような構成により、加速度センサ1002 は、ドライブ回路21の出力する電圧Vpのみを 変とすることで、検知素子122の故障を検知 ることができ、可動電極33A~33Dの数の可変電 素子28を必要としない。可変電圧素子28はあ る程度の体積を有するので、加速度センサ100 2を小型化することができる。

 図6は実施の形態2における他の加速度セ サ1002Aの電気回路図である。図6において、 3に示す加速度センサ1002と同じ部分には同じ 参照番号を付し、その説明を省略する。図3 示す加速度センサ1002はアナログ回路で構成 れている。加速度センサ1002Aは図3に示す加 度センサ1002の演算増幅器25と同期復調器26 代わりにアナログーデジタル変換器142Bと、 ジタル演算部143Bと、インターフェース部144 Bとを備える。アナログーデジタル変換器142B 電流―電圧変換器34A、34B、34C、34Dの出力す 電圧Vq、Vr、Vs、Vtを加算した電圧をデジタ 信号に変換する。デジタル演算部143Bはアナ グーデジタル変換器142Bの出力を同期復調す るデジタル同期復調器とデジタルフィルタと を含む。インターフェース部144Bはデジタル 算部143Bから出力される信号を所望のデジタ 出力形式の信号に変換する。このように、 6に示す加速度センサ1002Aはデジタル回路と て構成され、加速度センサ1002と同様の効果 を有する。

 (実施の形態3)
 図7は本発明の実施の形態3における加速度 ンサ1003の電気回路図である。加速度センサ1 003は、検知素子42と、可変のバイアス電圧を する交流バイアス電圧を発生して検知素子4 2の固定電極42Aに印加するドライブ回路41と、 検知素子42の可動電極43A、43B、43C、43Dにそれ れ接続された入力端を有する電流-電圧変換 器44A、44B、44C、44Dと、差動増幅器45、48を備 る。差動増幅器45、48は演算増幅器で構成さ ている。

 差動増幅器45の反転入力端である入力端45 Aには電流-電圧変換器44A、44Bの出力端が接続 れている。差動増幅器45の非反転入力端で る入力端45Bには電流-電圧変換器44C、44Dの出 端が接続されている。差動増幅器45の入力 45Aと出力端45Cとの間には抵抗45Dが接続され いる。差動増幅器45の非反転入力端である入 力端45Bと基準電圧Vrefを発生する基準電圧素 46との間には抵抗45Eが接続されている。差動 増幅器45の出力端45Cは位相遷移器58を介して 期復調器47の入力端47Aに接続されている。基 準電圧Vrefは例えば2.5Vの仮想グランド電位で る。同期復調器47の入力端47Bはドライブ回 41が接続されている。同期復調器47の出力端4 7Cは増幅器60に接続されている。増幅器60はセ ンサ出力端子51Aに接続されている。

 差動増幅器48の反転入力端である入力端48 Aには電流-電圧変換器44A、44Dの出力端が接続 れている。差動増幅器48の非反転入力端で る入力端48Bには電流-電圧変換器44B、44Cの出 端が接続されている。差動増幅器48の入力 48Aと出力端48Cとの間には抵抗48Dが接続され いる。差動増幅器48の非反転入力端である入 力端48Bと基準電圧Vrefを発生する基準電圧素 49との間には抵抗48Eが接続されている。差動 増幅器48の出力端48Cは位相遷移器59を介して 期復調器50の入力端50Aに接続されている。同 期復調器50の入力端50Bはドライブ回路41が接 されている。同期復調器50の出力端50Cは増幅 器61に接続されている。増幅器61はセンサ出 端子51Bに接続されている。

 ドライブ回路41は可変電圧素子52を有し、 交流バイアス電圧のバイアス電圧を可変にし ている。具体的には、ドライブ回路41は、正 波の電圧Vaを発生する発振器53と、発振器53 出力する電圧Vaが入力される反転入力端で る入力端54Aを有する演算増幅器54と、基準電 圧Vrefを発生する基準電圧素子55と、可変電圧 を発生する可変電圧素子52とを備える。演算 幅器54の非反転入力端である入力端54Bには 基準電圧素子55からの基準電圧Vrefと可変電 素子52からの可変電圧が選択的に入力される 。演算増幅器54の出力端には検知素子42の固 電極42Aに電気的に接続されており、演算増 器54は交流バイアス電圧Vbを固定電極42Aに印 する。

 図8は検知素子42の分解斜視図である。図8 において、互いに直角のX軸とY軸とZ軸とを定 義する。検知素子42は、支持部342と、支持部3 42から延びるU字形状を有するアーム242A~242Dと 、アーム242A~242Dにそれぞれ接続された錘部742 A~742Dと、支持部342からX軸の方向で互いに反 の方向に延びるアーム442A、442Bと、アーム442 A、442Bに接続された枠形状を有する保持体542 、錘部742A~742DにZ軸の方向で対向する基板642 を備える。アーム242A~242Dは、Y軸の方向に延 る互いに平行な部分を有して実質的にU字形 を有する。錘部742A、742BはX軸の方向に配列 れている。錘部742C、742DはX軸の方向に配列 れている。錘部742A、742DはY軸の方向に配列 れている。錘部742B、742CはY軸の方向に配列 れている。可動電極43A~43Dは錘部742A~742Dにそ れぞれ設けられている。可動電極43A、43BはX の方向に配列されている。可動電極43C、43D X軸の方向に配列されている。可動電極43A、4 3DはY軸の方向に配列されている。可動電極43B 、43CはY軸の方向に配列されている。可動電 43A、43B、43C、43Dは固定電極42Aに対向する。

 可動電極43A、43B、43C、43Dは検知素子42に えられた加速度に起因して変位して、固定 極42Aとの距離を変化させ、固定電極42Aと可 電極43A、43B、43C、43Dとの間に発生する容量 を変化させる。

 差動増幅器45の出力端45Cには故障検知部56 が接続されており、差動増幅器48の出力端48C は故障検知部57が接続されている。ドライ 回路41から出力される電圧Vbを所定の電圧値 した際に、差動増幅器45の出力する電圧が 定の範囲内に無いと故障検知部56が判断した 場合には、故障検知部56は故障検知信号を出 する。また、ドライブ回路41から出力され 電圧Vbを所定の電圧値にした際に、差動増幅 器48の出力する電圧が所定の範囲内に無いと 障検知部57が判断した場合には、故障検知 57が故障検知信号を出力する。

 次に、加速度センサ1003がY軸の方向の加 度を検知する動作について説明する。図7に す演算増幅器54の入力端54Bは基準電圧素子55 に接続されている。図9は、Y軸の方向の加速 が検知素子42に加えられたときの加速度セ サ1003の電圧を示す。時点t0~t4では加速度が 知素子42に加わっておらず、時点t4~t7でY軸の 方向の加速度が加わっている。

 図7に示すドライブ回路41の発振器53は正 波の電圧Vaを出力する。電圧Vaは演算増幅器5 4の反転入力端である入力端54Aに入力され、 算増幅器54は出力端から、電圧Vaを反転させ 電圧Vbを出力する。

 電圧Vbが検知素子42の固定電極42Aに印加さ れると、可動電極43A~43Dのそれぞれと固定電 42Aとの間隔で決定される容量値と、固定電 42Aに印加される電圧Vbに基づき可動電極43A、 43B、43C、43Dから正弦波の電流がそれぞれ出力 される。これらの正弦波の電流は電流-電圧 換器44A、44B、44C、44Dで電圧Vc、Vd、Ve、Vfに変 換される。

 電圧Vc、Vdが加算されて差動増幅器45の入 端45Aに入力される。電圧Ve、Vfが加算されて 差動増幅器45の入力端45Bに入力される。

 同時に、電圧Vc、Vfが加算されて差動増幅 器48の入力端48Aに入力される。電圧Vd、Veが加 算されて差動増幅器48の入力端48Bに入力され 。

 加速度が加わっていない時点t0~t4では、 動増幅器45、48は電流-電圧変換器44A~44Dの出 する電圧Vc~Vfを相殺し、差動増幅器45は基準 圧素子46が発生する基準電圧Vrefを出力端45C ら出力し、差動増幅器48は基準電圧素子49が 発生する基準電圧Vrefを出力端48Cから出力す 。

 差動増幅器45、48がそれぞれ出力する電圧 Vg、Viが、差動増幅器45、48と同期復調器47、50 との間に接続された位相遷移器58、59にそれ れ入力される。位相遷移器58は、同期復調器 47が電圧Vbを基準として差動増幅器45から出力 する電圧を同期検波するために、差動増幅器 45から出力される電圧Vgの位相を遷移させて ドライブ回路41から出力される電圧Vbが基準 圧Vrefと交差するゼロクロス点と電圧Vgが基 電圧Vrefと交差するゼロクロス点とを合わせ て電圧Vb、Vgの位相を整合させ、電圧Viを出力 する。同様に、位相遷移器59は、同期復調器5 0が電圧Vbを基準として差動増幅器48から出力 る電圧を同期検波するために、差動増幅器4 8から出力される電圧Vhの位相を遷移させて、 ドライブ回路41から出力される電圧Vbが基準 圧Vrefと交差するゼロクロス点と電圧Vhが基 電圧Vrefと交差するゼロクロス点とを合わせ 電圧Vb、Vhの位相を整合させ、電圧Vjを出力 る。

 なお、図7に示す加速度センサ1003では位 遷移器58は差動増幅器45と同期復調器47との に接続されているが、ドライブ回路41と同期 復調器47との間に接続されていてもよい。同 に、図7に示す加速度センサ1003では位相遷 器59は差動増幅器48と同期復調器50との間に 続されているが、ドライブ回路41と同期復調 器50との間に接続されていてもよい。

 位相遷移器58、59から出力された電圧Vi、V jが同期復調器47、50に入力される。同期復調 47、50は、上述の通り電圧Vbを基準にしてそ ぞれ電圧Vi、Vjの同期検波を行い、電圧Vk、V lをそれぞれ出力する。具体的には、同期復 器47は電圧Viのマイナス側の部分をプラス側 反転して電圧Vkを発生する。同期復調器50は 電圧Vjのマイナス側の部分をプラス側に反転 て電圧Vlを発生する。

 同期復調器47、50から出力される電圧Vk、V lは増幅器60、61にそれぞれ入力される。増幅 60、61は、電圧Vk、Vlをそれぞれ平滑化して 圧Vm、Vnをそれぞれセンサ出力端子51A、51Bか 出力する。図9に示すように、加速度が加え られていない時点t0~t4では増幅器60、61から出 力される電圧Vm、Vnは基準電圧Vref(仮想グラン ド)である。

 時点t4においてY軸方向の加速度が検知素 42に加わると、可動電極43A、43Bが浮き上が て固定電極42Aに近づき、可動電極43A、43Bの れぞれと固定電極42Aとの間隔が狭くなる。 方、可動電極43C、43Dは固定電極42Aから遠ざ り、可動電極43C、43Dのそれぞれと固定電極42 Aとの間隔は広くなる。

 これらの間隔の変化により、可動電極43A~ 43Dのそれぞれと固定電極42A間の容量値が変化 し、電流-電圧変換器44A、44Bが出力する電圧Vc 、Vdの振幅が時点t4から大きくなる。一方、 流-電圧変換器44C、44Dが出力する電圧Ve、Vfの 振幅は時点t4から小さくなる。

 振幅が大きくなった電圧Vc、Vdが差動増幅 器45の入力端45Aに入力され、振幅が小さくな た電圧Ve、Vfが差動増幅器45の入力端45Bに入 されている。差動増幅器45が出力する電圧Vg は時点t4から正弦波となる。正弦波の電圧Vg 位相遷移器58、同期復調器47、増幅器60を経 して電圧Vmとしてセンサ出力端子51Aから出力 され、電圧Vmは時点t4から基準電圧Vrefより高 なる。

 一方、振幅が大きくなった電圧Vcと振幅 小さくなった電圧Vfは差動増幅器48の入力端4 8Aに入力され、振幅が大きくなった電圧Vdと 幅が小さくなった電圧Veが差動増幅器48の入 端48Bに入力される。差動増幅器48が出力す 電圧Vhは時点t4~t7でも基準電圧Vrefであり変化 しない。したがって、センサ出力端子51Bから 出力される電圧Vnも時点t0~t7で変化しない。

 センサ出力端子51A、51Bから出力される電 Vm、Vnから、Y軸の方向の加速度が検知素子42 に加わったことを検知することができる。こ の加速度と反対の方向の加速度が検知素子42 加わった場合には、可動電極43A~43Dの変位す る方向は上述と逆になり、電圧Vmが変化する 向が図9に示す方向と逆になる。

 次に、加速度センサ1003がX軸の方向の加 度を検知する動作について説明する。図7に す演算増幅器54の入力端54Bは基準電圧素子55 に接続されている。図10は、X軸の方向の加速 度が検知素子42に加えられたときの加速度セ サ1003の電圧を示す。時点t0~t4では加速度が 知素子42に加わっておらず、時点t4~t7でX軸 方向の加速度が加わっている。X軸の方向の 速度が検知素子42に加わると、可動電極43A 43Dが浮き上がって固定電極42Aに近づき、可 電極43A、43Dのそれぞれと固定電極42Aとの間 が狭くなる。一方、可動電極43A、43Dは固定 極42Aから遠ざかり、可動電極43B、43Cと固定 極42Aとの間隔は狭くなる。

 これらの間隔の変化により、可動電極43A~ 43Dのそれぞれと固定電極42A間の容量値が変化 し、電流-電圧変換器44A、44Dが出力する電圧Vc 、Vfの振幅は時点t4から大きくなり、電流-電 変換器44B、44Cが出力する電圧Vd、Veの振幅は 時点t4から小さくなる。

 振幅が大きくなった電圧Vc、Vfが差動増幅 器48の入力端48Aに入力され、振幅が小さくな た電圧Vd、Veが差動増幅器48の入力端48Bに入 されている。差動増幅器48が出力する電圧Vh は時点t4から正弦波となる。正弦波の電圧Vh 、位相遷移器59、同期復調器50、増幅器61を 由して電圧Vnとなり、電圧Vnは時点t4から基 電圧Vrefより高くなる。

 一方、振幅が大きくなった電圧Vcと振幅 小さくなった電圧Vdが差動増幅器45の入力端4 5Aに入力され、振幅が大きくなった電圧Vfと 幅が小さくなった電圧Veが差動増幅器45の入 端45Bに入力されている。差動増幅器45が出 する電圧Vgは時点t4~t7でも基準電圧Vrefであり 変化しない。したがって、センサ出力端子51A から出力される電圧Vmも時点t0~t7で変化しな 。

 センサ出力端子51A、51Bから出力される電 Vm、Vnから、X軸の方向の加速度が検知素子42 に加わったことを検知することができる。こ の加速度と反対の方向の加速度が検知素子42 加わった場合には、可動電極43A~43Dの変位す る方向は上述と逆になり、電圧Vnが変化する 向が図9に示す方向と逆になる。

 次に、故障を検知する際の加速度センサ1 003の動作について説明する。なお、故障を検 知する際には、演算増幅器54の入力端54Bは可 電圧素子52に接続される。図11は、故障を検 知するときの加速度センサ1003の電圧を示す なお、故障を検知する際には、加速度は検 素子42に加えられていない。

 発振器53は正弦波の電圧Vaを演算増幅器54 反転入力端である入力端54Aに入力される。 点t0~t4では、可変電圧素子52が出力する電圧 Vzは基準電圧Vrefであり、演算増幅器54は出力 から、発振器53からの正弦波の電圧Vaを反転 させた電圧Vbを出力する。

 電圧Vbが検知素子42の固定電極42Aに印加さ れると、可動電極43A~43Dのそれぞれと固定電 42Aの間隔で決定される容量値と、電圧Vbに基 づき検知素子42の可動電極43A~43Dから正弦波の 電流が出力される。電流-電圧変換器44A~44Dは 動電極43A~43Dからの正弦波の電流を電圧Vc~Vf それぞれ変換する。

 電圧Vc、Vdが加算されて差動増幅器45の入 端45Aに入力され、電圧Ve、Vfが加算されて差 動増幅器45の入力端45Bに入力される。

 同時に、電圧Vc、Vfが加算されて差動増幅 器48の入力端48Aに入力され、電圧Vd、Veが加算 されて差動増幅器48の入力端48Bに入力される

 時点t4においてドライブ回路41の可変電圧 素子52の電圧Vzを高くすると、可動電極43A~43D それぞれと固定電極42Aとの間隔が狭まり、 動電極43A~43Dのそれぞれと固定電極42A間の容 量値が大きくなる。それに伴って、電流-電 変換器44A~44Dから出力される電圧Vc~Vfの振幅 大きくなる。

 検知素子42に故障が無い場合、差動増幅 45、48は電圧Vc~Vfの振幅の変化を互いに相殺 るので、差動増幅器45、48がそれぞれ出力す 電圧Vg、Vhは時点t4~t7においても時点t0~t4か 変化せずに所定の範囲δV内におさまる。故 検知部56、57は電圧Vg、Vhは時点t4~t7において 定の範囲δV内におさまっていることを検知 ると、検知素子42に故障はないものと判断 、故障検知信号を出力しない。

 一方、検知素子42に故障が有る場合、例 ば可動電極43A~43Dのうちの少なくとも1つが故 障している場合では、差動増幅器45は電流-電 圧変換器44A~44Dが出力する電圧Vc~Vfを相殺せず 、時点t0から電圧Vgの振幅が所定の範囲δVに さまらないので、故障検知部56は故障を検知 することができ、故障検知信号を出力する。 また、差動増幅器48は電流-電圧変換器44A~44D 出力する電圧Vc~Vfを相殺せず、時点t0から電 Vhの振幅が所定の範囲δVにおさまらないの 、故障検知部57は故障を検知することができ 、故障検知信号を出力する。さらに、ドライ ブ回路41の可変電圧素子52の電圧Vzを高くする 時点t4で、差動増幅器45、48の出力する電圧Vg Vhの振幅が大きくなり、故障検知部56、57は り容易に故障を検知することができる。

 このように、加速度センサ1003はある程度 の体積を有する可変電圧素子28の故障検知を 的として2つ以上設ける必要が無く、その結 果として小型化することができ、さらに、X とY軸の2軸の加速度の検知することができる 。

 図12は実施の形態3における他の加速度セ サ1003Aの電気回路図である。図12において、 図7に示す加速度センサ1003と同じ部分には同 参照番号を付し、その説明を省略する。図7 に示す加速度センサ1003はアナログ回路で構 されている。加速度センサ1003Aは図7に示す 速度センサ1003の差動増幅器45、48と同期復調 器47、50の代わりにアナログーデジタル変換 142Cと、デジタル演算部143Cと、インターフェ ース部144Cとを備える。アナログーデジタル 換器142Cは電流―電圧変換器44A、44B、44C、44D 出力する電圧Vc、Vd、Ve、Vfを加算した電圧 デジタル信号に変換する。デジタル演算部14 3Cはアナログーデジタル変換器142Bの出力を同 期復調するデジタル同期復調器とデジタルフ ィルタとを含む。インターフェース部144Cは ジタル演算部143Cから出力される信号を所望 デジタル出力形式の信号に変換する。この うに、図12に示す加速度センサ1003Aはデジタ ル回路として構成され、加速度センサ1003と 様の効果を有する。なお、電流―電圧変換 は44A~44Dの出力する電圧Vc~Vfの演算は、アナ グーデジタル変換器142C、デジタル演算部143C 、インターフェース部144Cのいずれで行って 良い。ただし、故障検知部57、58が故障を検 するためには電圧Vc~Vdの全ての加算をアナ グーデジタル変換器142Cで演算する必要があ ので、上述した加速度を検出するための演 は、デジタル演算部143Cまたはインターフェ ース部144Cで行う。

 (実施の形態4)
 図13は、本発明の実施の形態4における加速 センサ1004の電気回路図である。図13におい 、図7に示す実施の形態3による加速度セン 1003と同じ部分には同じ参照番号を付し、そ 説明を省略する。実施の形態4による加速度 センサ1004は、図7に示す実施の形態3による加 速度センサ1003の故障検知部56、57の代わりに 障検知部128、129を備える。故障検知部128、1 29は実施の形態3による加速度センサ1003の故 検知部56、57と同様に、差動増幅器45、48の出 力端45C、48Cにそれぞれ接続されている。

 実施の形態4における加速度センサ1004は 図9と図10に示す実施の形態3による加速度セ サ1003と同様に図8に示す検知素子42に加えら れたX軸の方向の加速度とY軸の方向の加速度 を検出することができる。

 次に加速度センサ1004が故障を検知する動 作について説明する。図14は、故障を検知す ときの加速度センサ1004の電圧を示す。なお 、故障を検知する際には、加速度は検知素子 42に加えられていない。

 発振器53は正弦波の電圧Vaを演算増幅器54 反転入力端である入力端54Aに入力される。 点t0~t4では、可変電圧素子52が出力する電圧 Vzは基準電圧Vrefであり、演算増幅器54は出力 から、発振器53からの正弦波の電圧Vaを反転 させた電圧Vbを出力する。

 電圧Vbが検知素子42の固定電極42Aに印加さ れると、可動電極43A~43Dのそれぞれと固定電 42Aの間隔で決定される容量値と、電圧Vbに基 づき検知素子42の可動電極43A~43Dから正弦波の 電流が出力される。電流-電圧変換器44A~44Dは 動電極43A~43Dからの正弦波の電流を電圧Vc~Vf それぞれ変換する。

 電圧Vc、Vdが加算されて差動増幅器45の入 端45Aに入力され、電圧Ve、Vfが加算されて差 動増幅器45の入力端45Bに入力される。

 同時に、電圧Vc、Vfが加算されて差動増幅 器48の入力端48Aに入力され、電圧Vd、Veが加算 されて差動増幅器48の入力端48Bに入力される

 検知素子42に故障が無い場合、差動増幅 45、48は電圧Vc~Vfの振幅の変化を互いに相殺 るので、差動増幅器45、48がそれぞれ出力す 電圧Vg、Vhは所定の範囲δV内におさまる。故 障検知部56、57は電圧Vg、Vhが所定の範囲δV内 おさまっていることを検知すると、検知素 42に故障はないものと判断し、故障検知信 を出力しない。

 一方、検知素子42に故障が有る場合、例 ば可動電極43A~43Dのうちの少なくとも1つが故 障している場合では、差動増幅器45は電流-電 圧変換器44A~44Dが出力する電圧Vc~Vfを相殺せず 、時点t0から電圧Vgの振幅が所定の範囲δVに さまらないので、故障検知部56は故障を検知 することができ、故障検知信号を出力する。 また、差動増幅器48は電流-電圧変換器44A~44D 出力する電圧Vc~Vfを相殺せず、時点t0から電 Vhの振幅が所定の範囲δVにおさまらないの 、故障検知部57は故障を検知することができ 、故障検知信号を出力する。このように、故 障検知部56、57の少なくとも1つは検知素子42 故障を検知して、故障検知信号を出力する とができる。

 図15は実施の形態4における他の加速度セ サ1004Aの電気回路図である。図15において、 図13に示す加速度センサ1004と同じ部分には同 じ参照番号を付し、その説明を省略する。図 13に示す加速度センサ1004はアナログ回路で構 成されている。加速度センサ1004Aは図13に示 加速度センサ1004の差動増幅器45、48と同期復 調器47、50の代わりにアナログーデジタル変 器142Cと、デジタル演算部143Cと、インターフ ェース部144Cとを備える。アナログーデジタ 変換器142Cは電流―電圧変換器44A、44B、44C、4 4Dの出力する電圧Vc、Vd、Ve、Vfを加算した電 をデジタル信号に変換する。デジタル演算 143Cはアナログーデジタル変換器142Bの出力を 同期復調するデジタル同期復調器とデジタル フィルタとを含む。インターフェース部144C デジタル演算部143Cから出力される信号を所 のデジタル出力形式の信号に変換する。こ ように、図15に示す加速度センサ1004Aはデジ タル回路として構成され、加速度センサ1003 同様の効果を有する。なお、電流―電圧変 器は44A~44Dの出力する電圧Vc~Vfの演算は、ア ログーデジタル変換器142C、デジタル演算部1 43C、インターフェース部144Cのいずれで行っ も良い。ただし、故障検知部128、129が故障 検知するためには電圧Vc~Vdの全ての加算をア ナログーデジタル変換器142Cで演算する必要 あるので、上述した加速度を検出するため 演算は、デジタル演算部143Cまたはインター ェース部144Cで行う。

 本発明による加速度センサは小型化する とができ、自動車等の移動体における加速 センサとして有用である。




 
Previous Patent: WO/2009/122725

Next Patent: WO/2009/122753