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Title:
ADHESIVE AND BONDED BODY
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/022574
Kind Code:
A1
Abstract:
[PROBLEMS] To provide an adhesive having excellent adhesiveness after initial and reliability tests even after being heated and cured at low temperature. [MEANS FOR SOLVING PROBLEMS] An adhesive containing a silicone compound having an adhesive characteristic, an epoxy resin, a phenoxy resin and a curing agent is used. The adhesive can be an anisotropically conductive adhesive by containing conductive particles of 0.1 vol% or more but not more than 30 vol%, and the adhesive can be a conductive adhesive by containing conductive particles of 30 vol% or more but not more than 80 vol%. The average particle diameter of the conductive particle is preferably 1-20μm.

Inventors:
YOKOYAMA AKINORI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/064010
Publication Date:
February 19, 2009
Filing Date:
August 05, 2008
Export Citation:
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Assignee:
ASAHI KASEI EMD CORP (JP)
YOKOYAMA AKINORI (JP)
International Classes:
C09J163/02; C09J9/02; C09J11/04; C09J11/06; C09J171/12; H01B1/22; H01R11/01
Foreign References:
JP2006028521A2006-02-02
JP2006137954A2006-06-01
JP2003147287A2003-05-21
JP2001323249A2001-11-22
JP2004196991A2004-07-15
JP2005029710A2005-02-03
JP2004018720A2004-01-22
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Claims:
 粘着特性を有するシリコーン化合物、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、及び硬化剤を含有することを特徴とする接着剤。
 さらに、導電粒子を含むことを特徴とする請求項1記載の接着剤。
 上記エポキシ樹脂がテトラメチルビフェノール型エポキシ樹脂を含むことを特徴とする請求項1または2記載の接着剤。
 上記エポキシ樹脂がジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂を含むことを特徴とする請求項1から3いずれかに記載の接着剤。
 上記シリコーン化合物の平均重量分子量が100万以下であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の接着剤。
 上記シリコーン化合物の平均重量分子量が60万以下であることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の接着剤。
 上記シリコーン化合物がエポキシ変性シリコーンでないことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の接着剤。
 上記導電粒子が平均粒子径1から20μmの導電粒子であることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の接着剤。
 上記硬化剤が潜在性硬化剤であることを特徴とする請求項1から8いずれかに記載の接着剤。
 導電粒子を0.1体積%以上30体積%未満含有し、異方導電性を示しうることを特徴とする請求項1から9いずれかに記載の接着剤。
 導電粒子を30体積%以上80体積%以下を含有することを特徴とする請求項1から10いずれかに記載の接着剤。
  第一の導電電極を有する基材、第二の導電電極を有する基材、及び請求項1から11いずれかに記載の接着剤を有する接合体。
請求項1から11いずれかに記載の接着剤を、導電電極を有する基板または導電電極上に配し、電子部品を加熱圧着することを特徴とする請求項12記載接合体の製造方法。
Description:
接着剤及び接合体

 本発明は、回路基板どうしの電気的な接 等に用いられる接着剤に関する。

 従来から、導電粒子を含有する接着剤と ては、異方導電性接着剤や導電性接着剤が 知である。中でも、異方導電性接着剤は、 的とする接続電極と被接続電極とを導電粒 を介して接続することが可能である。特に 加熱、加圧で導電粒子をある程度変形させ 電極間(接続電極および被接続電極)を接続 るが、このとき同時に導電粒子を分散させ 接着剤の硬化により接合体が得られるもの ある。

 異方導電性接着剤に用いられる接着剤とし は、エポキシ樹脂やフェノキシ樹脂、潜在 硬化剤を用いてなる接着剤が公知である。( 例えば特許文献1及び2)
 異方導電性接着剤を用いた場合の接続電極 被接続電極との接続方法を説明する。まず 接続電極を有する基板、例えばフレキシブ 基板やガラスパネル上へ、異方導電性接着 を載せ、被接続電極を有する基材、例えば ICチップやポリイミドFPC(フレキシブルプリ ト配線板)を載せ、構造体とする。次に、該 構造体によって異基板の電極間の接続はとり ながら、隣り合う電極間は絶縁を保つことが できる。

 特定のフレキシブル基材、例えばポリエ レンテレフタレート(PET)フィルムやポリカ ボネート(PC)といった透明性は高いが耐熱性 ないフィルム基材を用いる場合には、低温 で接着する必要がある。

 しかしながら、低温で接着した場合には、 続電極を有する基板や被接続電極を有する 材との接着性に劣るといった問題があった

特開平8-315885号公報

特開平5-320610号公報

 本発明の目的は、上記問題点を克服し、1 50℃以下という低温で加熱硬化しても、初期 び信頼性試験後の接着性あるいはまたは導 性に優れる接着剤を提供することである。

 本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意 討した結果、接着剤が粘着特性を有するシ コーン化合物、エポキシ樹脂、フェノキシ 脂、及び硬化剤を成分として含むことによ 、前記目的に適した接着剤をえることがで るという知見を得て本発明を完成するに至 た。
すなわち、本発明は、以下のとおりである。
(1)
 粘着特性を有するシリコーン化合物、エポ シ樹脂、フェノキシ樹脂、及び硬化剤を含 することを特徴とする接着剤
(2)
 さらに、導電粒子を含むことを特徴とする( 1)記載の接着剤
(3)
 上記エポキシ樹脂がテトラメチルビフェノ ル型エポキシ樹脂を含むことを特徴とする( 1)または(2)記載の接着剤
(4)
 上記エポキシ樹脂がジシクロペンタジエン エポキシ樹脂を含むことを特徴とする(1)か (3)いずれかに記載の接着剤
(5)
 上記シリコーン化合物の平均重量分子量が1 00万以下であることを特徴とする(1)から(4)の ずれかに記載の接着剤。
(6)
 上記シリコーン化合物の平均重量分子量が6 0万以下であることを特徴とする(1)から(5)の ずれかに記載の接着剤。
(7)
 上記シリコーン化合物がエポキシ変性シリ ーンでないことを特徴とする(1)から(6)のい れかに記載の接着剤。
(8)
 上記導電粒子が平均粒子径1から20μmの導電 子であることを特徴とする(1)から(7)のいず かに記載の接着剤
(9)
 上記硬化剤が潜在性硬化剤であることを特 とする(1)から(8)いずれかに記載の接着剤
(10)
 導電粒子を0.1体積%以上30体積%未満含有し、 異方導電性を示しうることを特徴とする(1)か ら(9)いずれかに記載の接着剤
(11)
 導電粒子を30体積%以上80体積%以下を含有す ことを特徴とする(1)から(10)いずれかに記載 の接着剤
(12)
 (1)から(11)いずれかに記載の接着剤を導電電 極を有する基板または導電電極上に配し、電 子部品を加熱圧着することを特徴とする接合 体の製造方法
(13)
 (12)記載の製造方法により製造された接合体

 本発明の接着剤は、150℃以下という低温 加熱硬化しても、初期及び信頼性試験後に 着力にすぐれまたはかつ導電性に優れると う効果を有する。

 本発明の接着剤は、少なくとも、粘着特 を有するシリコーン化合物、エポキシ樹脂 フェノキシ樹脂及び硬化剤を含有する。

 粘着特性を有するシリコーン化合物とし は、シリコーン粘着剤を用いる。その粘着 性は、150から1800g/inchであることが好ましい 。粘着特性の評価条件は、50μm厚のポリエチ ンテレフタレートフィルム(PET)に、硬化後 40μmとなるようにシリコーン粘着剤を塗布し て粘着シートを作成し、ステンレス板に粘着 シートのシリコーン粘着剤からなる層を接着 し、23℃で30分放置した後、0.3m/minで160°で剥 した時の値である。

 粘着特性を有するシリコーン化合物とし は、例えば、付加反応型シリコーン粘着剤 過酸化物硬化型シリコーン粘着剤が挙げら る。付加反応型シリコーン粘着剤とは、80~1 20℃で1~5分で硬化する特性をもつシリコーン 着剤である。中でも、付加反応型シリコー 粘着剤が好ましい。付加反応型シリコーン 着剤としては、例えば、東レダウコーニン 社製のSD4580、SD4581、SD4584、SD4585、SD4586、SD45 87、SD4890、SD4592、SD4560、BY24-738、BY24-740が挙げ られる。本発明でいう粘着特性を有するシリ コーン化合物はエポキシ変性シリコーンでな いのが好ましい。シリコーン粘着剤の平均重 量分子量は100万以下が好ましく、さらには、 60万以下が適度な粘着性を与えるため好まし 。このましくは、平均重量分子量が1000から 60万である。シリコーン粘着剤の配合量は、 着剤中に0.01~20体積%含有することが好まし 、さらに0.1~15体積%が好ましい。接着性の効 発現の観点から、0.01体積%以上が好ましく エポキシ樹脂の硬化阻害を防止する観点か 、20体積%以下が好ましい。本発明でいうシ コーン粘着剤とエポキシ樹脂とも併用する とで導電粒子の固定化による導電性確保と れた接着力を同時に満足することができる

 エポキシ樹脂とは、1分子中に2個以上の ポキシ基を有する化合物であり、具体的に 、ビスフェノールA型樹脂、ビスフェノールF 型樹脂、ナフタレン型樹脂、ビスフェノール S型樹脂、フェノールノボラック型樹脂、ク ゾールノボラック型樹脂、脂環式型樹脂、 フェニル型樹脂、ジシクロペンタジエン型 脂、グリシジルアミン型樹脂、グリシジル ステル型樹脂などを含むものが挙げられる

 中でも、ビスフェノールA型樹脂、ビスフェ ノールF型樹脂、ジシクロペンタジエン型樹 、テトラメチルビフェノール型樹脂を含む のが高接着性、導電性の高湿度信頼性試験 での安定性の観点でさらに好ましい。これ の樹脂は、複数で用いるのが好ましい。
テトラメチルビフェノール型エポキシ樹脂と しては、例えば、YX4000K、YX4000、YX4000H、YL612H YL6640、YL6677などが挙げられる。テトラメチ ビフェノール型エポキシ樹脂としては、ビ ェニル構造がエーテル結合を介して2個結合 してなる構造を有するものが好ましい。テト ラメチルビフェノール型エポキシ樹脂の配合 量は、接着剤成分中0.1体積以上40体積%以下が 好ましい。

 また、本発明の接着剤は、ジシクロペン ジエン型エポキシ樹脂を含有することが好 しい。ジシクロペンタジエン型エポキシ樹 を含有することで、高湿度下で接続信頼性 低下を防止できる。また、異方導電性接着 や導電性接着剤として用いる場合には、吸 による導電性粒子の劣化も抑制できる点に る。ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂 配合量は、接着剤中に1~40体積%が好ましい

 本発明の接着剤は、フェノキシ樹脂を含 する。フェノキシ樹脂としては、分子量1000 0から200000以下を含んでいるものが溶解性や り扱い性から好ましい。具体的には、ビス ェノールA型フェノキシ樹脂、ビスフェノー F型フェノキシ樹脂、カプロラクタム変性フ ェノキシ樹脂、ポリオール変性フェノキシ樹 脂が挙げられる。また、必要に応じて、アク リル樹脂、エポキシ変性アクリル樹脂などを 添加して用いることもできる。フェノキシ樹 脂の配合量は、接着剤成分中5~70体積%が好ま い。

 本発明の接着剤に用いる硬化剤は、前記 ポキシ樹脂を硬化できるものであればよい 本発明の接着剤は加熱硬化を行う場合には 使用開始までの保存性のために、潜在性硬 剤を用いることがより好ましい。例えば、 無水物、ポリアミン、アミン化合物、フェ ール化合物、イミダゾール類を用いること 好ましい、中でも、マイクロカプセル化硬 剤がより好ましい。

 硬化剤の配合量は、エポキシ樹脂総量100体 %に対して、5~400体積%が好ましく、さらに好 ましくは5~300体積%である。
また、必要に応じて、公知のシランカップリ ング剤やチタンカップリング剤、アルミカッ プリング剤を用いることができる。シランカ ップリング剤としては、例えばKBM403、KBE403、 KBE9103、KBM9103、KBM903、KBE903、KBE573、KBM573など 用いることができる。カップリング剤とし は、接着剤100体積%あたり、0.01から10体積% 好ましい。

 また、本発明の接着剤は、導電粒子を含 するものである。導電粒子としては、その 均粒子径が1~20μmであるものが好ましい。ま た、接着剤としてフィルム状にした場合の取 り扱い性の観点から、20μm以下が好ましい。 熱接続時に接続電極間での高さばらつきを 収し、十分な電気的な接続を得る観点から 平均粒子径は1μm以上10μm以下がより好まし 。さらに好ましくは2μm以上10μm以下である 導電粒子の平均粒子径は、気流式粒度分布 (RODOS SR)のレーザー回折により測定された 積積算粒度分布の積算値50%における値を用 る。

 導電粒子としては、公知の導電粒子を用 ることができる。導電粒子としては、例え 、プラスチック粒子上にニッケルや金、銅 銀をメッキした粒子や、銅、銀、ニッケル 金、すず、はんだ、非鉛はんだ粉やこれら 粒子上にメッキした粒子を用いることがで る。中でも、金属粒子、特に銅、銀、銅ま は銀の合金が柔らかくかつ非破壊性である めに好ましく、そのため、0.5MPa以下の低圧 の接続も可能であり、フレキシブル基材上 ITOやIZO電極を破壊することがない利点を有 る。

 本発明の接着剤は、接着剤中に導電粒子 0.1体積%以上30体積%未満含有させる場合には 、異方導電性を示しうる導電性接着剤(以下 「異方導電性接着剤」という)として用いる とができる。導電粒子の含有量は、0.5~15体 %とすることがより好ましい。導電粒子の体 積%は、接着剤の質量を測定し、さらに比重 ら換算することができる。また、異方導電 接着剤はペースト状、あるいはフィルム状 どちらの形態で用いても良い。

 フィルム状で用いる場合には、接着剤の みは10μm以上50μm以下であることが好ましく 、13μm以上35μm以下であることがより好まし 。

 ペースト状で用いる場合には、適当な溶 または反応性希釈剤を用いて適度な粘度に 整した後用いるのが好ましい。希釈剤とし は、液状のビスフェノールA型エポキシ樹脂 やビスフェノールF型エポキシ樹脂や硬化剤 影響を与えないような溶剤を用いるのが好 しい。溶剤としては、例えばトルエン、酢 エチル、γ―ブチロラクトンなど含むものが 好ましい。溶剤などは、本発明でいう接着剤 の仕込み体積%からは除外される。

 第一の導電電極を有する基材、例えばFPC 又は電子部品例えばICチップに代表される 子部品を第二の導電電極を有する基材上に 方導電性接着剤を用いて接続する場合には 第二の導電電極を有する基材上にデイスペ サーやシリンジを用いて異方導電性接着剤 適量塗布し、第一の導電電極を有する基材 たは電子部品と、第二の導電電極を有する 材の対向電極を位置あわせしたのちに第一 導電電極を有する基材または電子部品側か 加熱して硬化させる方法が好ましい。また この方法により、第一の導電電極を有する 材と第二の導電電極を有する基材の接合体 得られる。

 異方導電性を有する接着剤のフィルム状 用いる場合にも同様にして、第二の導電電 を有する基材上にフィルムを貼り付けて、1 10~150℃の加熱、0.2~3MPaの加圧により硬化させ 方法が好ましい。また、この方法により、 一の導電電極を有する基材と第二の導電電 を有する基材との接合体が得られる。

 第一の導電電極を有する基材、電子部品 及び第二の導電電極を有する基材に設けら た電極は、ITO、銅、金、銀、アルミ、タン ル、すず、はんだ、チタン、ニッケル、IZO ら選ばれた1種類以上の成分を含有してなる 電極であることが好ましい。この場合には、 第一の導電電極と第二の導電電極とは同じで あっても異なっていても構わない。

 さらに、本発明の異方導電性接着剤は、 一の導電電極を有する基材、及び第二の導 電極を有する基材の少なくとも一方が耐熱 に乏しいフレキシブル基材でも用いること できる。耐熱性に乏しいフレキシブル基材 は、160℃以上での加熱に耐えられない基材 あり、例えばPETフィルム、PCフィルムであ 。

 また、本発明の接着剤は、接着剤中に導 粒子を30~80体積%含有させて、導電性接着剤 して用いることができる。導電粒子の含有 は、40体積%~60体積%とすることがより好まし い。

 第一の導電電極を有する基材、例えばFPC 又は電子部品例えばICチップに代表される 子部品を、第二の導電電極を有する基材上 導電性接着剤を用いて接続する場合には、 電性接着剤を第一の導電電極を有する基材 又は電子部品や、第二の導電電極を有する 材の電極上に塗布や印刷によって塗りつけ 、110~150℃で加熱硬化する方法を用いること できる。このときは、必要に応じて0.2~3MPa 加圧することもできる。また、この方法に り、第一の導電電極を有する基材、第二の 電電極を有する基材、及び接着剤を有する 合体が得られる。

 例えば、耐熱性に乏しいフィルムを用い フレキシブル基材上のITO電極接続において 150℃以下という低温で接続した場合にも、 着性に優れる接合体ができるようになった

 特に、接続電極を有する基板として、ポ イミド樹脂層に銅箔を積層した構成を有す 2層ポリイミドフレキシブル基板を、被接続 電極を有する基材として、ポリエチレンテレ フタレート(PET)フィルムやポリカーボネート( PC)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエ レンスルフィド(PES)といった透明性は高い 耐熱性の低いフィルム基材(特に、PET、PCフ ルム)を用いた基材同士を本発明の接着剤を いて接合することに適している。

 以下に本発明の実施態様の具体例を実施例 基づいて説明する。
実施例及び比較例で用いた接着剤の原料成分 は以下のとおりである。
ビスフェノールA型エポキシ樹脂(旭化成ケミ ルズ(株)製、AER2600)
ビスフェノールF型エポキシ樹脂(日本化薬(株 )製RE-303S)
ナフタレン型エポキシ樹脂(大日本インキ(株) 製 HP-4032D)
テトラメチルビフェノール型エポキシ樹脂( ャパンエポキシレジン社製YX4000K)
ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂(大日 インキ(株)製HP7200)
ビスフェノールA型フェノキシ樹脂(インケム( 株)製 PKHC、PKFE、PKHB)
ポリオール変性フェノキシ樹脂(インケム(株) 製 PKHM301)
潜在性硬化剤(旭化成ケミカルズ(株)製 HX3932H Pマイクロカプセル型イミダゾール(潜在性硬 剤))
シランカップリング剤(信越化学(株)製KBM403、 KBM903)
シリコーン粘着剤(東レダウコーニング製 SD4 580、SD4560)
        (平均重量分子量20から50万)
KMP594シリコーンゴム粒子(信越化学社製)(平均 重量分子量>100万)
エポキシ変性シリコーン樹脂(東レダウコー ング社製 BY16-855) 
アクリル樹脂(三菱レーヨン社製 ダイヤナー ル)
(導電粒子)
銀銅合金粉  平均3μm
金メッキプラスチック粒子 平均8μm
金/ニッケルメッキ銅粒子 平均10μm
<実施例1~6>
 [表1]に示す割合で組成1,2,3,4,5、6を酢酸エチ ル溶剤を用いて厚み50μのPET上に塗布して、60 ℃10分空気中乾燥して、酢酸エチルの溶剤を ばした。こうして、35μm厚みの異方導電性 着剤を作成した。
また、試験接続基材として、次の基材を用い た。
(第一の導電電極を有する基材)
銅箔付ポリイミドフレキシブル基板(2層タイ )(200μピッチ銅箔配線上にニッケル金メッキ を表面に施したもの)
(第二の導電電極を有する基材)
PETフィルム上にITO電極が設けられた基材(300ω  シート抵抗)/実施例1
PETフィルム上にITO電極が設けられた基材(300ω  シート抵抗)/実施例2
PCフィルム上にIZO電極が設けられた基材(300ω シート抵抗)/実施例3
PCフィルム上にIZO電極が設けられた基材(300ω シート抵抗)/実施例4
PCフィルム上にIZO電極が設けられた基材(300ω シート抵抗)/実施例5
PCフィルム上にIZO電極が設けられた基材(300ω シート抵抗)/実施例6
上記の第一の導電電極を有する基材と第二の 導電電極を有する基材とを異方導電性接着剤 を用いて接合した。

 接合は、第二の導電電極を有する基材に ィルム状の異方導電性接着剤を貼り付けて 第一の導電電極を有する基材である上記フ キシブル基材側から130℃、30秒、1.5MPaで1.5mm ヘッドで加熱加圧することによって行った。

 このようにして得た接合体について初期 続抵抗値及び接続信頼性テスト後(85℃85%で2 00時間放置後)の抵抗値を評価した。

 接続抵抗は日置9455型マルチメータを用い て4端子法で測定した。測定は、ポリイミド の一対の銅箔の抵抗を4対測定して平均値を めた。結果を[表2]に示す。

 初期接続抵抗値については、50ω以下の場 合を「良好」とし、50ωを超えた場合には「 良」とした。

 接続信頼性テスト後の抵抗値については 接続抵抗値が100ωを超える場合、接続信頼 は「不良」とし、100ω以下の場合には、接続 信頼性は「良好」とした。

 接着性試験については、初期接着性および 記接続信頼性テスト後接着性を島津製作所 オートグラフAGS-50を用いて引っ張り速度100m m/minにて、90度剥離条件で測定した。このと 、初期接着性は、0.5kgf/cm以上の場合を「良 」とし、接続信頼性テスト後の接着性は、0. 4kgf/cm以上の場合を「良好」とした。
<比較例1、2>
 [表1]に示す割合で組成7、8を作成し、厚み50 μmのPETフィルム上に、バーコートを用いて塗 布し、60℃10分間乾燥して35μm厚みのフィルム 状の異方導電性接着剤を得た。

 試験接続基材として、次の基材を用いた。
(第一の導電電極を有する基材)
 銅箔付ポリイミドフレキシブル基板(200μmピ ッチに銅箔上にニッケル金メッキを表面に施 したもの)
(第二の導電電極を有する基材)
 PCフィルム上にIZO電極が設けられた基材(300 シート抵抗)/比較例1
 PCフィルム上にIZO電極が設けられた基材(300 シート抵抗)/比較例2
 実施例1と同様にして、上記の第一導電電極 を有する基材と第二の導電電極を有する基材 とを接合し、得られた接合体について初期接 続抵抗値及び接続信頼性テスト後の抵抗値を 評価した。結果を[表2]に示す。
<実施例7、8>
 [表3]に示す割合で組成9及び10を作成し、導 性接着剤を得た。

 試験接続基材として、次の基材を用いた。
(第一の導電電極を有する基材)
 チップコンデンサー/実施例7
 IC(金スタッドバンプ)/実施例8
(第二の導電電極を有する基材)
 PETフィルム上にITO電極が設けられた基材(300 ωシート抵抗)/実施例7
 PETフィルム上にITO電極が設けられた基材(300 ωシート抵抗)/実施例8
接合は、第二の導電電極を有する基材に導電 性接着剤を塗布し、第一の導電電極を有する 基材である上記フレキシブル基材側から130℃ 、60秒、0.5MPaで1.5mmヘッドで加圧加熱するこ によって行った。

 このようにして得られた接合体について 施例1と同様にして初期接続抵抗値及び信頼 性テスト後の抵抗値を評価した。結果を[表4] に示す。同様に、組成7を用いた実験結果を[ 4]の比較例3に示す。

 導電性接着剤評価基準としては、初期接 抵抗値については、1ω以下の場合を「良好 とし、1ωを超えた場合を「不良」とした。 続信頼性テスト後(85℃湿度85%で200時間放置 )の抵抗値については、接続抵抗値が10ωを える場合には、接続信頼性が10ω以下の場合 接続信頼性は「良好」とした。

 接着性試験については、初期接着性およ 上記接続信頼性テスト後の接着性を島津製 所製オートグラフAGS-50を用いて引っ張り速 100mm/minにて、90度剥離条件で測定した。こ とき、初期接着性は、1kgf/cm以上の場合を良 とし、接続信頼性テスト後の接着性は、0.5k gf/cm以上の場合を良好とした。

 本発明の接着剤は、電子ペーパー、ウエア ブルデイスプレイ、有機ELや液晶のフレキ ブルデイスプレイ、電子部品のフレキシブ 基材への実装などに用いることができる。
 




 
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