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Patent Searching and Data


Title:
AIR CONDITIONER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/075286
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is an excellent user-friendly air conditioner including: a plurality of compressors which are driven by a self-start synchronous motor; and a control unit which calculates an air conditioning load and controls the number of compressors to be operated according to the load. The control unit has an operation time detection unit for detecting the operation time of the compressors and a temperature detection unit for detecting the temperature of the motor. The method for starting and terminating the compressor operation is decided according to the operation time and the temperature of the motor so as to avoid a function lowering of the motor caused by demagnetization against a current upon a start and during an operation, thereby minimizing the affect of the air conditioning ability lowering to the pleasant state. Furthermore, an outdoor unit and other information terminal have a display function for displaying the control information.

Inventors:
NAGAMATSU SHINICHIRO (JP)
KAWAGUCHI HIROYUKI (JP)
TEZUKA JUNICHIRO (JP)
OHTAHARA MASARU (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/072395
Publication Date:
June 18, 2009
Filing Date:
December 10, 2008
Export Citation:
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Assignee:
HITACHI APPLIANCES INC (JP)
NAGAMATSU SHINICHIRO (JP)
KAWAGUCHI HIROYUKI (JP)
TEZUKA JUNICHIRO (JP)
OHTAHARA MASARU (JP)
International Classes:
F24F11/02; F04B49/06; F25B1/00
Foreign References:
JPS61178584A1986-08-11
JPH0510607A1993-01-19
JPH07293977A1995-11-10
JP2001280259A2001-10-10
JPH1089744A1998-04-10
JP2005180748A2005-07-07
Attorney, Agent or Firm:
ASAMURA PATENT OFFICE, p.c. (New Ohtemachi Bldg. 2-1, Ohtemachi 2-chome, Chiyoda-k, Tokyo 04, JP)
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Claims:
 電動機で駆動される複数台の圧縮機と、空調負荷を算出してこの負荷に応じた前記圧縮機の台数を制御運転する制御部を備えた空気調和機であって、
 前記制御部は前記圧縮機の運転時間を検出する運転時間検出部と、前記電動機の温度を検出する温度検出部を備え、前記圧縮機の運転台数の増加指令では温度のより低い圧縮機を優先して運転開始し、前記圧縮機の運転台数の減少指令では温度のより高い圧縮機を優先して停止する空気調和機。
 前記制御部は、前記圧縮機の運転台数の増加指令では許容温度以下であって運転時間の少ない圧縮機を優先して運転開始する請求項1記載の空気調和機。
 前記制御部は、前記圧縮機の運転台数の減少指令では許容温度以下であって運転時間の長い圧縮機を優先して運転停止する請求項1記載の空気調和機。
 前記制御部は、外部からの消費電力のデマンド設定から圧縮機の台数を決定し、デマンド設定の消費電力内で圧縮機台数を運転制御する請求項1記載の空気調和機。
 前記制御部は、前記圧縮機の運転台数の増加指令時において、停止中の圧縮機の中に許容温度以下の圧縮機がない場合、外部に接続した外部空気調和機に起動指令を発する請求項1記載の空気調和機。
 前記複数台の圧縮機の運転状態を表示すると共に、停止理由が電動機の温度検知条件によることを表示する表示器を備えた請求項1記載の空気調和機。
 前記圧縮機を駆動する電動機は、自己始動式同期電動機である請求項1記載の空気調和機。
 電動機で駆動される複数台の圧縮機と、空調負荷を算出してこの負荷に応じた前記圧縮機の台数を制御する制御部を備えた空気調和機の制御方法であって、
 前記圧縮機の運転台数の増加指令では前記電動機の温度のより低い圧縮機を優先して運転開始し、前記圧縮機の運転台数の減少指令では電動機の温度のより高い圧縮機を優先して停止する空気調和機の制御方法。
 前記圧縮機の運転台数の増加指令では前記電動機の許容温度以下であって運転時間の少ない圧縮機を優先して運転開始する請求項8記載の空気調和機の制御方法。
 前記圧縮機の運転台数の減少指令では許容温度以下であって運転時間の長い圧縮機を優先して運転停止する請求項8記載の空気調和機の制御方法。
 前記圧縮機の運転台数の増加指令時において、停止中の圧縮機の中に許容温度以下の圧縮機がない場合、前記制御部から外部空気調和機に起動指令を発する請求項8記載の空気調和機の制御方法。
 前記圧縮機を駆動する電動機は、自己始動式同期電動機である請求項8記載の空気調和機の制御方法。
Description:
空気調和機

 本発明は、自己始動式同期電動機にて駆 する圧縮機を複数台搭載した、蒸気圧縮冷 サイクルを利用する空気調和機に関し、快 性と信頼性を確保し、消費電力の低減を図 空気調和機に好適である。

 従来の空気調和機において、搭載される 縮機は、省エネルギ-性に優れたインバータ 駆動によるDCブラシレス同期モータを使用し もの、及び商用電源にて自己始動する誘導 ータを使用したものが一般的ではあるが、 記同期モータと誘導モータの特徴を併せ持 、起動時には誘導モータで起動し、起動後 商用電源周波数にて同期モータとして駆動 ることにより、回路損失が少なく高効率で 電源への高調波発生のない、自己始動式同 電動機を搭載した圧縮機及び冷凍空調機が 案されている(特開2005-180748号公報、特開2003 -134773号公報参照)。

 また、消費電力の低減を目的とし、デマ ドコントローラーとそのコントローラーに って負荷制御される複数の空調機間にシー ンサーを設けるとともに、前記複数の空調 にリレーを取り付け、そのリレーとシーケ サーとを接続して各空調機のコンプレッサ をシーケンサーが制御できるようにし、上 シーケンサーが所定数のリレーを順に所定 間停止して残りを作動し、その停止と作動 を常時繰り返して行い、一方、前記デマン コントローラーから負荷を停止させる負荷 御指令が出力されると、上記負荷指令制御 基づいて予め決められた順位で空調機を停 するようにした空調機の台数制御方法があ (特開平10-89744号公報、図1参照)。

特開2005-180748号公報

特開2003-134773号公報

特開平10-89744号公報

 上記従来技術においては、自己始動式同 電動機にて駆動する圧縮機は、起動時、通 電流に比べ過大な始動電流が発生するため 前記電動機内回転子に装備された永久磁石 対して逆励磁の磁界が発生し、減磁と呼ば る磁力の低下がおこる恐れがある。永久磁 の磁力低下が起こると、電動機効率の低下 より運転電流の過昇を招き、最悪の場合、 期運転が継続出来なくなる恐れがあり、圧 機としての機能を有さなくなる。

 減磁が起こりうる条件として、磁界を発 させる電流と、磁石温度に決定され、磁石 類、磁石配置方法にて変化するもの、同一 ータにおいては図1に示す関係で表される。 この関係から分かるように磁石温度が高温に なれば、許容される電流値は小さくなる。こ のため磁石部が高温時においては、自己始動 式同期電動機を有する圧縮機は起動できない 。

 複数台の前記自己始動式同期電動機にて 動する圧縮機空調機を有する空気調和機に いて、運転負荷の増減に応じて運転圧縮機 数を制御する必要があるが、運転中に磁石 温度高温となり、停止した圧縮機の場合、 回起動させるためには予想される運転電流 対して許容できる磁石温度以下となる必要 あるため、停止後の圧縮機磁石温度が許容 になるまで起動できず、結果、快適性は大 く損なわれる場合がある。

 圧縮機運転寿命の平均化の観点から、複 台の圧縮機を有する空気調和機において、 動させる圧縮機の順番は運転時間の少ない のから起動させることが望ましいが、前記 石温度の高い圧縮機を停止させた場合にお て、磁石温度が許容温度以下となるまで起 できないため、この間、能力不足による快 性を損なう恐れがある。

 また消費電力削減の目的から、外部から デマンド信号に応じて空調機消費電力が所 の消費電力以下となるよう圧縮機運転台数 制御する必要があるが、この場合も減少さ る圧縮機順位を前記圧縮機運転時間のみで 定した場合にも、磁石温度の考慮から前記 具合と同じ現象が予想される。

 本発明の目的は、圧縮機運転時間の平準 と磁石温度上昇の抑制を両立させ、負荷に じて最大限に空調能力を確保し、快適性を なうことなく電動機の信頼性の確保するこ を両立した空気調和機とその制御方法を提 することにある。

 上記課題を解決するため、本発明は、電 機で駆動される複数台の圧縮機と、空調負 を算出してこの負荷に応じた前記圧縮機の 数を制御運転する制御部を備えた空気調和 であって、前記制御部は前記圧縮機の運転 間を検出する運転時間検出部と、前記電動 の温度を検出する温度検出部を備えて、前 圧縮機の運転台数の増加指令では温度のよ 低い圧縮機を優先して運転開始し、前記圧 機の運転台数の減少指令では温度のより高 圧縮機を優先して停止することを特徴とす 。

 また、前記制御部は、前記圧縮機の運転 数の増加指令では許容温度以下であって運 時間の少ない圧縮機を優先して運転開始す 。

 また、前記制御部は、前記圧縮機の運転 数の減少指令では許容温度以下であって運 時間の長い圧縮機を優先して運転停止する

 また、前記制御部は、外部からの消費電 のデマンド設定から圧縮機の台数を決定し デマンド設定の消費電力内で圧縮機台数を 転制御する。

 また、前記制御部は、前記圧縮機の運転 数の増加指令時において、停止中の圧縮機 中に許容温度以下の圧縮機がない場合、外 に接続した外部空気調和機に起動指令を発 る。

 また、前記複数台の圧縮機の運転状態を 示すると共に、停止理由が電動機の温度検 条件によることを表示する表示器を備えて る。

 また、前記圧縮機を駆動する電動機は自 始動式同期電動機である。

 さらに本発明は、電動機で駆動される複 台の圧縮機と、空調負荷を算出してこの負 に応じた前記圧縮機の台数を制御する制御 を備えた空気調和機の制御方法であって、 記圧縮機の運転台数の増加指令では前記電 機の温度のより低い圧縮機を優先して運転 始し、前記圧縮機の運転台数の減少指令で 電動機の温度のより高い圧縮機を優先して 止することを特徴とする。

 また、前記圧縮機の運転台数の増加指令 は前記電動機の許容温度以下であって運転 間の少ない圧縮機を優先して運転開始する

 また、前記圧縮機の運転台数の減少指令 は許容温度以下であって運転時間の長い圧 機を優先して運転停止する。

 また、前記圧縮機の運転台数の増加指令 において、停止中の圧縮機の中に許容温度 下の圧縮機がない場合、前記制御部から外 空気調和機に起動指令を発する。

 また、前記圧縮機を駆動する電動機は自 始動式同期電動機である。

 本発明によれば、永久磁石を内蔵する自己 動式同期電動機にて駆動する圧縮機を複数 有する空気調和機において、電動機内磁石 度上昇による圧縮機機能低下を防ぎ、運転 縮機容量及び台数不足による快適性を損ね ことない。また、利用者のデマンド要求に しても、最大限に空調能力を確保し、消費 力の低減と信頼性の確保を両立した空気調 機を得ることができる。
 本発明の他の目的、特徴及び利点は添付図 に関する以下の本発明の実施例の記載から らかになるであろう。

 以下、本発明の実施例について図2、図3 参照して説明する。図2は冷凍サイクルの構 図である。1は可変速電動機にて駆動される 容量可変式圧縮機(第1圧縮機)、2は自己始動 同期電動機にて駆動される2台の圧縮機(第2 縮機)、3は四方弁、4は熱源側熱交換器、5は 外膨張装置、6は電動弁、7は冷媒量調節噐 8は室外送風機、64は前記各部分と後述の室 ユニットの動作を制御する室外ユニット制 部であり、室外ユニット13を構成する。

 また、9は電動膨張弁、10は利用側熱交換 、11は室内送風機、73、74は吸込み空気と吹 し空気の温度を計測するサーミスタで、室 ユニット12を構成する。72は室内ユニット制 御部で、室内ユニット12個々の動作開始、停 、風量、設定温度、設定湿度などを設定す リモコンである。さらに、室内ユニット12 、液接続配管14、ガス接続配管15で室外ユニ ト13に連結され、空気調和は、圧縮機1、2台 の圧縮機2、室外機送風機7、室内送風機11の 転により、空気と熱交換して行われる。

 圧縮機2は、回路損失が少なく高効率で電 源への高調波発生のない、自己始動式同期電 動機にて駆動されるが、電動機内の磁石温度 を計測するためのサーミスタ16(詳細は後述) 、圧縮機の電動機部分の表面に備える。75は 外部制御部であり、運転全体の開始・停止や デマンド信号(電力量のカット)などにより集 制御を行うための端末である。

 ここで、電動膨張弁9を室内ユニット12に 置しているので、圧縮機1及び2の容量が可 あるいは固定速である違いや、室内ユニッ 12が単独か複数台かの違いに関わらず、室内 ユニット12の構成を変えることなく、各々の 品群に対し共通なものとして使用できる。

 本実施例の動作を説明する。冷房運転の場 、冷媒は図で実線矢印の方向に流れ、圧縮 1及び2から吐出されたガス冷媒は四方弁3を 過し複数の冷媒通路で構成する熱源側機熱 換器4で凝縮する。凝縮された冷媒は冷媒量 調節噐7に入り、冷媒量調節噐7より導出した 冷媒は、室外ユニット13と室内ユニット12を 接続する液接続配管14において、配管長に応 た圧力損失により気液二層流となって電動 張弁9に入る。電動膨張弁9は任意の絞り量 定可能な膨張装置であり、電動膨張弁9にて 圧された冷媒は、蒸発器となる利用側熱交 器10に送られ、冷媒が蒸発し、室内空気は 却される。蒸発した冷媒はガス接続配管15を 通過して、圧縮機1及び2の吸入側に戻る。
 次に暖房運転の場合を説明する。暖房運転 は四方弁3の切り替えにより、点線矢印の向 きに冷媒が流れる。圧縮機1及び2から吐出さ た冷媒は四方弁3、ガス接続配管15を通過し 利用側熱交換器10で放熱して凝縮し、暖房 行う。凝縮液は電動膨張弁9で絞られ膨張し 液接続配管14内を気液二相で搬送され室外 ニット13へ送られる。そして、液接続配管14 圧力損失によりさらに大きなかわき度にな た冷媒は、熱源側熱交換器4に送られる。蒸 発器となる熱源側熱交換器4にはいった二相 冷媒は、蒸発してかわき度の大きな状態に り、四方弁3を通過して圧縮機1及び2に戻る
 なお、冷房時には電動膨張弁9が、暖房時に は電動膨張弁5が圧縮機1及び2の吸入側の過熱 度が少し付くように制御することで、湿り圧 縮により圧縮機1及び2の効率が悪い状態で運 されることが無く、空気調和機の効率がよ 良い状態で運転することができる。

 図3は、室外ユニット13の内部構成図で、 3と同一部分は同一符号で示し、合わせて他 の構成要素との接続関係も示す。

 66は空調負荷算出部で、前記室内ユニッ 制御部72の設定温度とサーミスタ73、74で計 された吸込み空気と吹出し空気の温度を受 て、利用側の空調負荷を算出して冷媒の適 な循環量等を決め、指令信号を出す。67は圧 縮機台数制御部で、上記指令信号を受けて圧 縮機の運転台数(on台数)を制御する。ここで 、第1圧縮機1と第2圧縮機2を制御している。6 8は容量可変式圧縮機容量制御部で、上記指 信号を受けてインバータ(図示せず)の周波数 を制御し、第1圧縮機1に制御信号を送ってい 。前記制御部66~68は運転制御部65を構成して いる。

 69は通信部で、室外ユニット内の各圧縮 1、2、室内ユニット制御部72、外部制御部75 び外部空気調和機100との間で信号を授受す 。70は各圧縮機の運転時間を検出する運転時 間検出部、71は各圧縮機のサーミスタ16の計 結果から圧縮機駆動用の各電動機の温度を 出する温度検出部である。

 なお、室外ユニット制御部64内の前記各部66 ~68と70、71は、前記通信部69を介して他の部分 と信号の授受を行う。
 図4は、本実施例の空気調和機を運転中の負 荷変動時における、室外ユニット制御部64に る圧縮機台数制御動作のフローチャートを す。ステップ(S)17で室内ユニット12からの負 荷情報が室内ユニット制御部72を介して室外 ニット13に備えられた空調負荷算出制御部66 に伝送され、適正冷媒循環量を算出し、S18で 必要となる圧縮機台数N1を決定する。次のS19 現在の運転中圧縮機台数をN2として、N2>N1 の場合Yに進む。この場合、運転中の圧縮機 数を減少させる必要があるが、S20で現在運 中の複数の圧縮機の電動機(磁石)温度をサー ミスタ16で計測し、最大温度Tonmaxを温度検出 71で検出する。

 次いでS21で予め設定された圧縮機起動時 許容上限の磁石温度T1とTonmaxが比較される この結果、T1≦Tonmaxの場合はYへ進み、次のS2 2で該当する圧縮機を優先して停止させる。 たT1>Tonmaxの場合はNに進み、次のS23で、運 中の圧縮機の内で最も運転時間の長い圧縮 を優先して停止させる。なお、運転時間は 時、各圧縮機について運転時間検出部70で 出されて記憶されている。

 これにより運転中の圧縮機の中で、磁石 度が起動時の許容上限温度T1を超えた圧縮 を優先して停止させるので、停止している 間を出来る限り長くとって放熱することが き、次回起動時に許容上限磁石温度T1を超え てしまって起動できなくなる現象を回避でき る。

 S19でNと判断され、S24で運転中の圧縮機台数 N2<N1の場合には、運転停止中の圧縮機を起 させる必要があるためS25に進む。S25では、 在停止中の複数の圧縮機の磁石温度Toff(n)を サーミスタ16からの計測により温度検出部71 検出し、S26でToff(n)<T1に該当する圧縮機の で一番運転時間の短い圧縮機を起動させる これにより起動時、磁石温度が許容上限温 を超えることで発生する減磁を防ぐと共に 圧縮機運転時間を平準化することができる
 前記圧縮機増減制御を必要な圧縮機台数に 達するまで行うことで、負荷変動に応じた 正冷媒循環量を供給することが可能となり 快適性と信頼性を両立した運転が可能とな 。
 図5に圧縮機運転中の制御フローを示す。圧 縮機内電動機に流れる電流は、起動時に比べ て起動後の同期運転中はより小さくなる。よ って図1に記載の関係から、運転中の許容磁 温度上限値T2は、起動時許容磁石温度T1に対 てT2>T1の関係が成り立つ。
 S28で圧縮機運転中において起動時に磁石温 がT1より低い場合であっても、その後の運 中で吸入過熱度の上昇等の負荷上昇による 縮機運転状態の変化により、S29で圧縮機磁 温度Ton(n)がTon(n)>T2となる場合が起こりう 。この場合S30に進み、ただちに当該圧縮機 全て運転を停止することで、永久磁石の減 による圧縮機機能低下を回避し、信頼性を 保することができる。
 T1及びT2に関しては、その磁石の種類固有の バラツキやサーミスタの誤差、温度応答遅れ を踏まえ、十分裕度をもった値に設定するこ とが望ましい。
 図6に全圧縮機の停止状態から起動する場合 の制御フローを示す。室内ユニット12からの 転指令及び負荷情報に従い、S32で圧縮機の 要台数N1を決定し、圧縮機は順番に起動さ ていく。具体的には順次起動により運転中 なった圧縮機台数N2がN2=N1となるまで、S34でN 1とN2を比較しながら運転台数を増加させる。

 増加中(N1>N2)は、図4の圧縮機台数を増 させる場合と同様に、S35で停止中の圧縮機 磁石温度Toff(n)と起動時の許容上限磁石温度T 1とを比較し、Toff(n)>T1の場合、S36でToff(n)> ;T1に該当しない停止圧縮機の中で一番運転時 間の短い圧縮機から順次起動させる。これに より起動する圧縮機の磁石温度が、起動時許 容上限磁石温度T1を超えることで生じる減磁 回避し、信頼性を確保することができる。 お、S36で停止中の圧縮機がすべてToff(n)>T1 に該当する場合は起動しない。S34でN1=N2の場 は、S38で圧縮機起動中というS31の動作を終 し、通常の図4の制御へ移行する。

 図7に前記自己始動式同期圧縮機の外観図を 、図8にその内部構造及び磁石温度推定用サ ミスタの取り付け位置を示す。図8に示す通 前記圧縮機において、冷媒を圧縮する圧縮 と、電動機部の位置は離れており、一般的 使われる圧縮機吐出ガス温度測定サーミス は、吐出配管近傍または圧縮機部近傍に取 付けられることが多い。本実施例では、サ ミスタを磁石部温度を測定するために設け いる。サーミスタは電動機内部又はその近 に設置することが望ましいが、電動機内磁 にサーミスタを取付けて情報を伝送させる とは信頼性上、及びコストの面からも実現 難である。本実施例では図8に示すように一 番電動機部に近い圧縮機外周表面にサーミス タ16を設けることで電動機内磁石温度を測定 る際、最も誤差を小さくすることが可能で る。
 図9は外部制御部75からのデマンド信号を受 時における圧縮機台数制御のフローチャー を示す。

 デマンド信号による消費電力制限時には予 設定された消費電力量を越えないよう圧縮 容量及び台数を制御する。冷媒循環量を低 する方法として、容量可変式圧縮機により 媒循環量を低減する方法と容量固定式の圧 機台数を減少させる方法がある。一般に全 の圧縮機を容量可変式圧縮機にするのは高 であるため、本実施例では容量可変式圧縮 と容量固定式圧縮機の組み合わせにより冷 循環量の容量制御を行う。
 全ての圧縮機にはカレントトランス等の電 値を計測できる装置(図示せず)を有し、又 圧力センサ又は冷媒凝縮温度及び冷媒蒸発 度による高圧圧力及び低圧圧力と容量可変 の場合は可変容量及び運転圧縮機台数によ 関数またはテーブル値により運転電流を推 する機能を有し、運転中の空気調和機の総 流は常に制御を実施する例えば室外ユニッ 制御部14に制御情報として伝送される。S37で 外部入力信号又は予め設定された時間等によ り消費電力制限制御が有効となった場合、S38 で必要な圧縮機運転台数を算出し、以降の動 作フローのS38~47は、図4のS19~S27のフロートと 様に圧縮機台数を増減させる。以上の制御 行うことにより制限消費電力内で要求され 最大限の空調能力を実現することができる
 図10は外部接続された外部空気調和機100を 縮機台数制御に用いた場合のフローチャー を示す。このフローチャートのS48~S56は図4の S17~S25と同一である。
 図10のS55で現在の運転中圧縮機台数N2<必 圧縮機台数N1の場合、停止中の圧縮機を起動 させるが、S57で当該室外ユニット内の停止中 の全圧縮機がToff(n)>Toffmaxの場合、当該室外 ユニット内の圧縮機を起動させることが出来 ないので、S59にて外部接続された外部空気調 和機100に起動指令を発する。具体的には外部 接続された外部空気調和機100に搭載された室 外ユニット内の、Toff(n)≦Toffmaxを満たす停止 の圧縮機のうち、最も運転時間の短い圧縮 を起動させることで、冷媒の必要循環量不 による快適性の劣化を回避することができ 。
 図11は、圧縮機の停止理由を表示した表示 の例を示す。図11において室外ユニット13に 示器62を設け、表示器62にはLED等のランプに より圧縮機の運転状況を示している。62aは運 転中を表示するランプ、62bは温度条件により 運転禁止状態を表示するランプである。ここ で、運転禁止状態とは停止中の圧縮機の電動 機の温度が起動時の許容上限磁石温度T1以上 ある状態を示す。停止時間の経過により温 が下がればこのランプは消灯する。

 図11の表示器では、第1圧縮機は運転中であ 、第2圧縮機は運転停止中であるが起動可能 であり、第3圧縮機は運転停止中であるが温 条件で起動禁止の状態を示している。この 示器によれば、サービス時の前記室外ユニ トの運転状況が確認しやすく、メンテナン 性向上に好適である。また、本情報は検知 度と共に、有線及び無線伝送によって外部 報端末等に送信されることで直接設置現場 行かなくても、前記室外ユニット運転状況 確認することが可能である。
 上記記載は実施例についてなされたが、本 明はそれに限らず、本発明の精神と添付の 求の範囲の範囲内で種々の変更および修正 することができることは当業者に明らかで る。

運転電流と温度による減磁作用の説明 。 本発明実施例の空気調和機の冷凍サイ ルの構成図。 本発明実施例の室外ユニットの内部構 。 本発明実施例の運転中の負荷変動によ 圧縮機台数制御のフローチャート。 本発明実施例の圧縮機運転中の制御フ ー。 本発明実施例の起動時の圧縮機台数制 のフローチャート。 本発明実施例の自己始動式同期電動機 用いた圧縮機外観図。 圧縮機内部構成及びサーミスタ取付部 大図。 本発明実施例のデマンド信号受信時の 縮機台数制御のフローチャート。 本発明実施例の外部接続の空気調和機 による圧縮機台数制御のフローチャート。 圧縮機停止理由を表示する表示器の説 明図。