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Title:
AIR-CONDITIONING SYSTEM
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2020/174928
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is an air-conditioning system with which it is possible to prevent the formation of frost in a cooler, accurately adjust the temperature and humidity of air, and effectively reduce the energy required for dehumidification and humidification. A first adjustment path 10A and a second adjustment path 10B are interposed between an introduction path 9 and a delivery path 8 in a parallel arrangement. A dehumidifier 11 and a cooler 15 are arranged in the first adjustment path 10A, and a heater 20 and a humidifier 21 are arranged in the second adjustment path 10B. A control device C performs parallel adjustment operation for adjusting the output of each of the dehumidifier 11, the cooler 15, the heater 20, and the humidifier 21 so that the temperature ts and the humidity hs of the air A delivered from the delivery path 8 become a target delivery temperature tsm and a target delivery humidity hsm by merging the air A guided into the delivery path 8 from the first adjustment path 10A with the air A guided into the delivery path 8 from the second adjustment path 10B.

Inventors:
HINOHARA MASANOBU (JP)
ITO NOBUKI (JP)
MAKINO TAKAFUMI (JP)
Application Number:
PCT/JP2020/001666
Publication Date:
September 03, 2020
Filing Date:
January 20, 2020
Export Citation:
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Assignee:
TAIKISHA KK (JP)
International Classes:
F24F3/052; F24F3/14; F24F11/41; F24F11/46; F24F11/83; F24F110/10; F24F110/20
Foreign References:
JP2007064556A2007-03-15
JP2003130399A2003-05-08
Attorney, Agent or Firm:
R&C IP LAW FIRM (JP)
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Claims:
\¥02020/174928 26 卩(:17 2020/001666

請求の範囲

[請求項 1 ] 空気を導入する導入路と、 前記導入路を通じて導入した前記空気を 送出路に導く調整路とを備え、

前記調整路には、 除湿器と冷却器と加熱器と加湿器とが装備され、 前記除湿器、 前記冷却器、 前記加熱器、 前記加湿器夫々の出力は、 制御装置により調整され、

前記制御装置は、 前記除湿器、 前記冷却器、 前記加熱器、 前記加湿 器夫々の出力を調整することで、 前記送出路から送出される前記空気 の温度及び湿度を目標送出温度及び目標送出湿度に調整する、 空調シ ステムであって、

前記導入路と前記送出路との間には、 前記調整路として、 第 1調整 路と第 2調整路とが、 並列配置で介装され、

前記第 1調整路には、 前記除湿器が配置されるとともに、 空気流れ 方向において前記除湿器の下流側に前記冷却器が配置され、

前記第 2調整路には、 前記加熱器が配置されるとともに、 空気流れ 方向において前記加熱器の下流側に前記加湿器が配置され、

前記制御装置は、 前記第 1調整路から前記送出路に導出される前記 空気と、 前記第 2調整路から前記送出路に導出される前記空気との合 流により、 前記送出路から送出される前記空気の温度及び湿度が前記 目標送出温度及び前記目標送出湿度になる状態に、 前記除湿器、 前記 冷却器、 前記加熱器、 前記加湿器夫々の出力を調整する併行調整運転 を実施する、 空調システム。

[請求項 2] 前記併行調整運転において、 前記制御装置は、

前記目標送出温度より所定温度差だけ低温の目標基礎温度と、 前記 目標送出湿度より所定湿度差だけ低湿の目標基礎湿度とに基づいて、 前記第 1調整路から前記送出路に導出される前記空気の温度と前記 目標基礎温度との偏差に応じて、 前記冷却器の出力を調整し、 前記第 1調整路から前記送出路に導出される前記空気の湿度と前記 〇 2020/174928 27 卩(:171? 2020 /001666

目標基礎湿度との偏差に応じて、 前記除湿器の出力を調整し、 前記送出路から送出される前記空気の温度と前記目標送出温度との 偏差に応じて、 前記加熱器の出力を調整し、

前記送出路から送出される前記空気の湿度と前記目標送出湿度との 偏差に応じて、 前記加湿器の出力を調整する、 請求項 1記載の空調シ ステム。

[請求項 3] 前記制御装置は、 前記第 1調整路から前記送出路に導出される空気 の温度又は湿度が、 前記目標基礎温度又は前記目標基礎湿度に到達し ていない状況では、 遷移運転を実施し、

前記遷移運転において、 前記制御装置は、

前記加熱器及び前記加湿器の運転を停止した状態で、 前記第 1調整 路から前記送出路に導出される空気の温度と前記目標基礎温度との偏 差に応じて、 前記冷却器の出力を調整するとともに、 前記第 1調整路から前記送出路に導出される空気の湿度と前記目標 基礎湿度との偏差に応じて、 前記除湿器の出力を調整し、

前記制御装置は、 前記遷移運転において前記第 1調整路から前記送 出路に導出される空気の温度及び湿度が前記目標基礎温度及び前記目 標基礎湿度に到達すると、 前記遷移運転から前記併行調整運転に移行 する、 請求項 2記載の空調システム。

[請求項 4] 前記第 1調整路には、 空気流れ方向において前記冷却器の下流側に 単行用加熱器が配置されるとともに、 前記単行用加熱器の下流側に単 行用加湿器が配置され、

前記制御装置は、 前記目標送出温度が設定閾温度より低いときには 、 前記併行調整運転を実施するのに対して、 前記目標送出温度が前記 設定閾温度より高いときには、 単行調整運転を実施し、

前記単行調整運転において、 前記制御装置は、 前記第 1調整路から前記送出路に導出される空気と、 前記加熱器及 び前記加湿器の運転を停止した状態で前記第 2調整路から前記送出路 〇 2020/174928 28 卩(:171? 2020 /001666

に導出される空気との合流により、 前記送出路から送出される空気の 温度及び湿度が前記目標送出温度及び前記目標送出湿度になる状態に 、 前記除湿器、 前記冷却器、 前記単行用加熱器、 前記単行用加湿器夫 々の出力を調整する、 請求項 1〜 3のいずれか 1項に記載の空調シス テム。

[請求項 5] 前記第 1調整路には、 空気流れ方向において前記冷却器の下流側に 単行用加熱器が配置されるとともに、 前記単行用加熱器の下流側に単 行用加湿器が配置され、

前記制御装置は、 前記目標送出温度が設定閾温度より低いときには 、 前記併行調整運転を実施するのに対して、 前記目標送出温度が前記 設定閾温度より高いときには、 単行調整運転を実施し、

前記単行調整運転において、 前記制御装置は、 前記第 2調整路に対する空気の通過を遮断した状態で、 前記送出路 から送出される空気の温度及び湿度が前記目標送出温度及び前記目標 送出湿度になる状態に、 前記除湿器、 前記冷却器、 前記単行用加熱器 、 前記単行用加湿器夫々の出力を調整する、 請求項 1〜 3のいずれか 1項に記載の空調システム。

〇 2020/174928 卩(:171? 2020 /001666

29

補正された請求の範囲

[2020年 6月 15日(15.06.2020)国際事務局受理]

【請求項 1】 (補正後)

空気を導入する導入路と、 前記導入路を通じて導入した前記空気を送出路に導く調整路 とを備え、

前記調整路には、 除湿器と冷却器と加熱器と加湿器とが装備され、

前記除湿器、 前記冷却器、 前記加熱器、 前記加湿器夫々の出力は、 制御装置により調整 され、

前記制御装置は、 前記除湿器、 前記冷却器、 前記加熱器、 前記加湿器夫々の出力を調整 することで、 前記送出路から送出される前記空気の温度及び湿度を目標送出温度及び目標 送出湿度に調整する、 空調システムであって、

前記導入路と前記送出路との間には、 前記調整路として、 第 1調整路と第 2調整路とが 、 並列配置で介装され、

前記第 1調整路には、 前記除湿器が配置されるとともに、 空気流れ方向において前記除 湿器の下流側に前記冷却器が配置され、

前記第 2調整路には、 前記加熱器が配置されるとともに、 空気流れ方向において前記加 熱器の下流側に前記加湿器が配置され、

前記制御装置は、 前記第 1調整路から前記送出路に導出される前記空気と、 前記第 2調 整路から前記送出路に導出される前記空気との合流により、 前記送出路から送出される前 記空気の温度及び湿度が前記目標送出温度及び前記目標送出湿度になる状態に、 前記除湿 器、 前記冷却器、 前記加熱器、 前記加湿器夫々の出力を調整する併行調整運転を実施し、 前記併行調整運転において、 前記制御装置は、

前記目標送出温度より所定温度差だけ低温の目標基礎温度と、 前記目標送出湿度より所 定湿度差だけ低湿の目標基礎湿度とに基づいて、

前記第 1調整路から前記送出路に導出される前記空気の温度と前記目標基礎温度との偏 差に応じて、 前記冷却器の出力を調整し、

前記第 1調整路から前記送出路に導出される前記空気の湿度と前記目標基礎湿度との偏 差に応じて、 前記除湿器の出力を調整し、

前記送出路から送出される前記空気の温度と前記目標送出温度との偏差に応じて、 前記 加熱器の出力を調整し、 補正された用紙 (条約第 19条) 〇 2020/174928 卩(:171? 2020 /001666

30

前記送出路から送出される前記空気の湿度と前記目標送出湿度との偏差に応じて、 前記 加湿器の出力を調整する、 空調システム。

【請求項 2】 (削除)

【請求項 3】 (補正後)

前記制御装置は、 前記第 1調整路から前記送出路に導出される空気の温度又は湿度が、 前記目標基礎温度又は前記目標基礎湿度に到達していない状況では、 遷移運転を実施し、 前記遷移運転において、 前記制御装置は、

前記加熱器及び前記加湿器の運転を停止した状態で、 前記第 1調整路から前記送出路に 導出される空気の温度と前記目標基礎温度との偏差に応じて、 前記冷却器の出力を調整す るとともに、

前記第 1調整路から前記送出路に導出される空気の湿度と前記目標基礎湿度との偏差に 応じて、 前記除湿器の出力を調整し、

前記制御装置は、 前記遷移運転において前記第 1調整路から前記送出路に導出される空 気の温度及び湿度が前記目標基礎温度及び前記目標基礎湿度に到達すると、 前記遷移運転 から前記併行調整運転に移行する、 請求項 1記載の空調システム。

【請求項 4】 (補正後)

前記第 1調整路には、 空気流れ方向において前記冷却器の下流側に単行用加熱器が配置 されるとともに、 前記単行用加熱器の下流側に単行用加湿器が配置され、

前記制御装置は、 前記目標送出温度が設定閾温度より低いときには、 前記併行調整運転 を実施するのに対して、 前記目標送出温度が前記設定閾温度より高いときには、 単行調整 運転を実施し、

前記単行調整運転において、 前記制御装置は、

前記第 1調整路から前記送出路に導出される空気と、 前記加熱器及び前記加湿器の運転 を停止した状態で前記第 2調整路から前記送出路に導出される空気との合流により、 前記 送出路から送出される空気の温度及び湿度が前記目標送出温度及び前記目標送出湿度にな る状態に、 前記除湿器、 前記冷却器、 前記単行用加熱器、 前記単行用加湿器夫々の出力を 調整する、 請求項 1又は 3記載の空調システム。

【請求項 5】 (補正後)

前記第 1調整路には、 空気流れ方向において前記冷却器の下流側に単行用加熱器が配置 補正された用紙 (条約第 19条) 〇 2020/174928 卩(:171? 2020 /001666

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されるとともに、 前記単行用加熱器の下流側に単行用加湿器が配置され、

前記制御装置は、 前記目標送出温度が設定閾温度より低いときには、 前記併行調整運転 を実施するのに対して、 前記目標送出温度が前記設定閾温度より高いときには、 単行調整 運転を実施し、

前記単行調整運転において、 前記制御装置は、

前記第 2調整路に対する空気の通過を遮断した状態で、 前記送出路から送出される空気 の温度及び湿度が前記目標送出温度及び前記目標送出湿度になる状態に、 前記除湿器、 前 記冷却器、 前記単行用加熱器、 前記単行用加湿器夫々の出力を調整する、 請求項 1又は 3 記載の空調システム。

補正された用紙 (条約第 19条)

Description:
\¥02020/174928 1 卩(:17 2020/001666

明 細 書

発明の名称 : 空調システム

技術分野

[0001 ] 本発明は空調システムに関し、 詳しくは、

空気を導入する導入路と、 前記導入路を通じて導入した前記空気を送出 路 に導く調整路とを備え、 前記調整路には、 除湿器と冷却器と加熱器と加湿器 とが装備され、 前記除湿器、 前記冷却器、 前記加熱器、 前記加湿器夫々の出 力は、 制御装置により調整され、 前記制御装置は、 前記除湿器、 前記冷却器 、 前記加熱器、 前記加湿器夫々の出力を調整することで、 前記送出路から送 出される前記空気の温度及び湿度を目標送出 温度及び目標送出湿度に調整す る、 空調システムに関する。

背景技術

[0002] 空気 の温度及び湿度を目標送出温度 I 3 及び目標送出湿度 II 3 0!に調 整するには、 一般的に図 7に示すような空調システムが採用される。

[0003] なお、 図 7において、 調整対象室 1 には、 目標送出温度 I 3 及び目標送 出湿度 II 3 01に調整された空気 が吹出口 3から供給され、 これにより、 調 整対象室 1の室内が所要の温湿度状態に調整される。

[0004] ところで、 図 7に示す空調システムにおいて、 目標送出温度 3 及び目 標送出湿度 3 が例えば (_ 1 0 °〇, 8 0 %) である場合に、 除湿器 1 1 を使用せずに、 吹出口 3から室内に供給する空気 を目標送出温度 1 3 01及 び目標送出湿度 II 3 0! (- 1 0 °〇, 8 0 %) に調整するには、 調整対象室 1 の室内負荷が顕熱負荷のみである場合、 図 7において破線の矢印で示される 通風形態を採用することが考えられる。

[0005] 図 7において、 符号丨〜 は、 通風経路上における空気 の各位置を示し 、 図 8は、 破線の矢印で示される通風形態が採用された 場合の各位置丨〜 V における空気八の温度 1: , 湿度 IIを示す湿り空気線図である。

[0006] 即ち、 所要の温湿度状態に調整されている調整対象 室 1の室内空気 (丨 〇 2020/174928 2 卩(:171? 2020 /001666

, 丨 丨) は、 先ず、 冷却器 1 5において冷却される (丨 丨 ®丨 丨 丨) 。

[0007] このとき、 冷却器 1 5の空気側伝熱面の温度 1 〇 (以下、 冷却器温度 I 〇 と略称する) が空気八 ( I I) の温度 (_ 1 0 °〇) より 5 °〇だけ低温である とすると、 空気八 (丨 丨) は、 冷却器温度 1: 〇 (= - 1 5 °〇 近くまで冷却 される。

[0008] この冷却に続き、 空気八 ( \ \ \) は加熱器 2 0において目標送出温度 I

まで加熱 (丨 丨 丨 ®丨 V) され、 この加熱 (再熱) された空気八 (丨 V , V) が吹出口 3から調整対象室 1 に供給される。

[0009] しかし、 (一 1 0 °〇, 8 0 %) の空気八 (V) の露点温度 ¢1は一 1 2 .

8 °〇であるため、 室内の潜熱負荷が無くてこの露点温度 I 〇1 (— 1 2 . 8 °〇 ) に等しい露点温度の室内空気八 ( 丨 丨) が、 冷却器 1 5において冷却 器温度 1: 〇 (- 1 5 °〇 まで冷却されると、 空気八中の水蒸気が冷却器 1 5 の伝熱面上で凝縮 (結露) して、 その凝縮水が凍結することで、 冷却器 1 5 に霜付きが発生する。

[0010] この霜付きの発生は、 空気 の温度、 湿度を調整する上で、 その調整精度 を著しく悪化させる原因になり、 また、 この霜付きを解消するデフロスト運 転を実施すると、 そのデフロスト運転の間、 空気 の温度、 湿度の調整が一 時的にせよ不能になる問題がある。

[001 1 ] そこで、 このような不都合を回避するため、 図 7の空調システムでは、 ( - 1 〇°〇, 8 0 %) のような低温高湿の空気八を調整する場合、 図 7におい て実線の矢印で示される通風形態が採用され る。

[0012] 図 9は、 実線の矢印で示される通風形態が採用された 場合の各位置丨〜 における空気八の温度 1: , 湿度 IIを示す湿り空気線図である。

[0013] 即ち、 所要の温湿度状態に調整されている調整対象 室 1の室内空気 (丨 ) は、 先ず、 除湿器 1 1 において除湿 (丨 ®丨 丨) され、 この除湿により空 気八 (丨 丨) の露点温度 冷却器温度 1: 〇 (- 1 5 °〇 より低い温度 になる。

なお、 室内空気八 ( I) を所要湿度まで除湿するために除湿器 1 1の出力 〇 2020/174928 3 卩(:171? 2020 /001666

を調整するのに、 ここでは、 その調整形態の一例として、 除湿器 1 1 に通過 させる空気 ( I) と除湿器 1 1 を迂回させる空気 ( I) との風量比が調 整される。

[0014] その後、 除湿器 1 1 において除湿された空気八 (丨 丨) は、 冷却器 1 5に おいて冷却器温度 1; 〇 (= - 1 5 °〇 まで冷却 (丨 丨 ®丨 丨 丨) され、 この 冷却に続き、 空気八 (丨 丨 丨) は、 加熱器 2 0において目標送出温度 I 3 まで加熱 (丨 丨 \ ® \ V) される。

[0015] そして、 加熱器 2 0において加熱 (再熱) された空気八 (丨 V) は、 加湿 器 2 1 において目標送出湿度 II 3 まで加湿 (丨 ▽®▽) され、 この加湿さ れた目標送出温度 1 3 01で目標送出湿度 II 3 01の空気 (V) が吹出口 3か ら調整対象室 1 に送給されることで、 調整対象室 1の室内が所要の温湿度状 態に保たれる。

なお、 ここでは、 冷却器 1 5において冷却した空気八 ( \ \ \) を加熱器 2 0において加熱 (再熱) することで、 空気八 (丨 V) の温度を目標送出温 度 1 3 に調整する例を示したが、 これに代え、 加熱器 2 0での加熱 (再熱 ) を省略して、 冷却器 1 5での冷却により空気八 ( \ \ \ , \ V) の温度を 目標送出温度 3 01に調整する場合もある。

[0016] つまり、 図 9に示す調整形態を採用することで、 温度, 湿度の調整精度の 悪化原因や調整不能の原因となる冷却器 1 5での霜付きの発生を防止するこ とができる。

先行技術文献

特許文献

[0017] 適当な特許文献が見当たらない。 発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0018] しかし、 例えば、 吹出口 3から室内に供給する空気八の湿度 II 3を、 ± 1 〇%の湿度許容範囲で目標送出湿度 3 0! (8 0 %) に調整することが要求 〇 2020/174928 4 卩(:171? 2020 /001666

される場合、 その空気八の温度が 2 0 ° 〇であれば、 ± 1 0 %の湿度許容範囲 が、 絶対湿度 Xの許容範囲に換算すると、 ± 1 . の絶対湿度許容 範囲に相当するのに対して、 その空気八の温度が一 1 0 ° 〇では、 ± 1 0 %の 湿度許容範囲が、 絶対湿度 Xの許容範囲に換算すると、 土〇.

の絶対湿度許容範囲に相当する。

[0019] この例からも分かるように、 空気八の温度 1:が一 1 0 °〇のような低温の場 合には、 前記した図 9に示す調整形態を採用して冷却器 1 5での霜付きの発 生を防止するにしても、 空気八の湿度を精度良く所要の湿度に調整す ること が未だ難しい問題がある。

[0020] また、 前記した図 9に示す調整形態では、 冷却器 1 5での霜付きの発生を 防止するために、 調整対象の空気 の全量又は一部を除湿器 1 1で除湿する とともに加湿器 2 1で加湿するため、 それら相反する処理である除湿及び加 湿の実施に大きなエネルギを要する問題もあ る。

[0021 ] この実情に鑑み、 本発明の主たる課題は、 合理的な調整形態を採ることで 、 冷却器での霜付きの発生を防止するとともに 、 空気の温度, 湿度を一層精 度良く目標の温度, 湿度に調整することができ、 また、 除湿や加湿に要する エネルギを効果的に低減できるようにする点 にある。

課題を解決するための手段

[0022] 本発明の第 1特徴構成は、 空調システムに係り、 その特徴は、

空気を導入する導入路と、 前記導入路を通じて導入した前記空気を送出 路 に導く調整路とを備え、

前記調整路には、 除湿器と冷却器と加熱器と加湿器とが装備さ れ、 前記除湿器、 前記冷却器、 前記加熱器、 前記加湿器夫々の出力は、 制御装 置により調整され、

前記制御装置は、 前記除湿器、 前記冷却器、 前記加熱器、 前記加湿器夫々 の出力を調整することで、 前記送出路から送出される前記空気の温度及 び湿 度を目標送出温度及び目標送出湿度に調整す る、 空調システムであって、 前記導入路と前記送出路との間には、 前記調整路として、 第 1調整路と第 〇 2020/174928 5 卩(:171? 2020 /001666

2調整路とが、 並列配置で介装され、

前記第 1調整路には、 前記除湿器が配置されるとともに、 空気流れ方向に おいて前記除湿器の下流側に前記冷却器が配 置され、

前記第 2調整路には、 前記加熱器が配置されるともに、 空気流れ方向にお いて前記加熱器の下流側に前記加湿器が配置 され、

前記制御装置は、 前記第 1調整路から前記送出路に導出される前記空 と 、 前記第 2調整路から前記送出路に導出される前記空 との合流により、 前 記送出路から送出される前記空気の温度及び 湿度が前記目標送出温度及び前 記目標送出湿度になる状態に、 前記除湿器、 前記冷却器、 前記加熱器、 前記 加湿器夫々の出力を調整する併行調整運転を 実施する、 点にある。

[0023] この構成において、 上記の併行調整運転では、 導入路を通じて導入された 空気が、 第 1調整路と第 2調整路とに分流され、 第 1調整路に分流された空 気は、 第 1調整路を通過する過程で、 除湿器により除湿されるとともに冷却 器により冷却される。

[0024] また、 第 2調整路に分流された空気は、 第 2調整路を通過する過程で、 加 熱器により加熱されるとともに加湿器により 加熱される。

[0025] 即ち、 第 1調整路では、 除湿及び冷却された相対的に低温 ·低絶対湿度の 空気 (以下、 低温 ·低湿の空気と略称する) が生成され、 この低温 ·低湿の 空気が、 第 1調整路から送出路に導出される。 また、 第 2調整路では、 加熱 及び加湿された相対的に高温 ·高絶対湿度 (以下、 高温 ·高湿の空気と略称 する) が生成され、 この高温 ·高湿の空気が、 第 2調整路から送出路に導出 される。

[0026] したがって、 第 1調整路から送出路に導出された低温 ·低湿の空気と、 第

2調整路から送出路に導出された高温 ·高湿の空気とが送出路において合流 し、 この合流による両空気の混合により、 送出路では相対的に中温 ·中絶対 湿度の空気 (以下、 中温 ·中湿の空気と略称する) が生成され、 この中温 · 中湿の空気が送出路から送出される。

[0027] ここで、 上記の併行調整運転では、 送出路において両空気の合流により生 〇 2020/174928 6 卩(:171? 2020 /001666

成される中温 ·中湿の空気の具体的な温度及び湿度が、 目標送出温度及び目 標送出湿度になるように、 第 1調整路における除湿器及び冷却器夫々の出 が制御装置により調整されて、 第 1調整路から送出路に導出される相対的に 低温 ·低湿の空気の温度及び湿度が調整されると もに、 第 2調整路におけ る加熱器及び加湿器夫々の出力が制御装置に より調整されて、 第 2調整路か ら送出路に導出される相対的に高温 ·高湿の空気の温度及び湿度が調整され 、 これにより、 送出路から送出される空気の温度及び湿度が 所要の目標送出 温度及び目標送出湿度に調整される。

[0028] そして、 この併行調整運転であれば、 導入路を通じて導入する空気の湿度 が高い場合でも、 冷却器を備える第 1調整路では、 除湿器での除湿により空 気の露点温度を冷却器温度より低下させた状 態で、 その空気を冷却器におい て冷却することができるから、 冷却器での霜付き発生を防止することができ る。

[0029] また、 導入路を通じて導入する空気の温度が低い場 合でも、 第 2調整路に ついては、 加熱器での加熱により空気の温度を目標送出 温度よりも高く して 、 絶対湿度 Xの許容範囲を拡大した状態で、 その空気の湿度を加湿器での加 湿により所要の湿度に精度良く調整すること ができ、 その分、 送出路から送 出する空気の湿度を目標送出湿度に調整する 調整精度を高めることができる

[0030] さらに、 除湿器で除湿するのは、 導入路を通じて導入した空気のうち第 1 調整路に分流される一部の空気だけであり、 また、 加湿器で加湿するのは、 導入路を通じて導入した空気のうち第 2調整路に分流される他部の空気だけ であり、 これにより、 調整対象空気の全量を除湿器で除湿するとと もに加湿 器で加湿していた従来システムに比べ、 除湿及び加湿に要するエネルギを大 きく低減することができる。

[0031 ] したがって、 上記した第 1特徴構成であれば、 冷却器での霜付き発生を防 止するとともに、 空気の温度, 湿度 (特に湿度) を一層精度良く目標の温度 , 湿度に調整することができ、 また、 除湿や加湿に要するエネルギを効果的 〇 2020/174928 7 卩(:171? 2020 /001666

に低減することができる。

また、 低温の空気を調整する場合、 加湿器において加湿用の水や水蒸気が 凍結する問題もあるが、 上記の第 1特徴構成であれば、 加湿器において加湿 用の水や水蒸気が凍結する問題も効果的に防 止することができる。

[0032] 本発明の第 2特徴構成は、 第 1特徴構成の実施に好適な実施形態を特定す るものであり、 その特徴は、

前記併行調整運転において、 前記制御装置は、

前記目標送出温度より所定温度差だけ低温の 目標基礎温度と、 前記目標送 出湿度より所定湿度差だけ低湿の目標基礎湿 度とに基づいて、

前記第 1調整路から前記送出路に導出される前記空 の温度と前記目標基 礎温度との偏差に応じて、 前記冷却器の出力を調整し、

前記第 1調整路から前記送出路に導出される前記空 の湿度と前記目標基 礎湿度との偏差に応じて、 前記除湿器の出力を調整し、

前記送出路から送出される前記空気の温度と 前記目標送出温度との偏差に 応じて、 前記加熱器の出力を調整し、

前記送出路から送出される前記空気の湿度と 前記目標送出湿度との偏差に 応じて、 前記加湿器の出力を調整する、 点にある。

[0033] 第 1調整路から送出路に導出される空気と、 第 2調整路から送出路に導出 される空気との合流により、 送出路において目標送出温度及び目標送出湿 度 の空気を生成するには、 別法として、 第 1調整路から導出される空気と、 第 2調整路から導出される空気との夫々につい 各別に、 目標基礎温度及び目 標基礎湿度を設定することも考えられる。

[0034] そして、 この別法では、 第 1調整路から導出される空気の温度と第 1調整 路の側の目標基礎温度との偏差に応じて、 第 1調整路における冷却器の出力 を調整するとともに、 第 1調整路から導出される空気の湿度と第 1調整路の 側の目標基礎湿度との偏差に応じて、 第 1調整路における除湿器の出力を調 整し、 また、 第 2調整路から導出される空気の温度と第 2調整路の側の目標 基礎温度との偏差に応じて、 第 2調整路における加熱器の出力を調整すると 〇 2020/174928 8 卩(:171? 2020 /001666

ともに、 第 2調整路から導出される空気の湿度と第 2調整路の側の目標基礎 湿度との偏差に応じて、 第 2調整路における加湿器の出力を調整し、 これに より、 送出路において目標送出温度及び目標送出湿 度の空気を生成する。

[0035] しかし、 この別法では、 目標送出温度及び目標送出湿度に対し、 第 1調整 路から導出される空気と、 第 2調整路から導出される空気との夫々につい 各別に、 目標基礎温度及び目標基礎湿度を設定する必 要があるが、 上記の第 2特徴構成では、 目標送出温度及び目標送出湿度に対し、 第 1調整路から導 出される空気についてのみ目標基礎温度及び 目標基礎湿度を設定するだけで 済み、 その分、 送出路から送出する空気の温度及び湿度を、 一層容易に、 ま た、 一層正確に目標送出速度及び目標送出湿度に 調整することができる。

[0036] 本発明の第 3特徴構成は、 第 2特徴構成の実施に好適な実施形態を特定す るものであり、 その特徴は、

前記制御装置は、 前記第 1調整路から前記送出路に導出される空気の 度 又は湿度が、 前記目標基礎温度又は前記目標基礎湿度に到 達していない状況 では、 遷移運転を実施し、

前記遷移運転において、 前記制御装置は、

前記加熱器及び前記加湿器の運転を停止した 状態で、 前記第 1調整路から 前記送出路に導出される空気の温度と前記目 標基礎温度との偏差に応じて、 前記冷却器の出力を調整するとともに、

前記第 1調整路から前記送出路に導出される空気の 度と前記目標基礎湿 度との偏差に応じて、 前記除湿器の出力を調整し、

前記制御装置は、 前記遷移運転において前記第 1調整路から前記送出路に 導出される空気の温度及び湿度が前記目標基 礎温度及び前記目標基礎湿度に 到達すると、 前記遷移運転から前記併行調整運転に移行す る、 点にある。

[0037] この構成では、 システムが起動されたとき、 あるいは、 システムの動作中 で目標送出温度や目標送出湿度が変更された ときなどで、 第 1調整路から送 出路に導出される空気の温度又は湿度が、 未だ目標基礎温度又は目標基礎湿 度に到達していない状況では、 第 2調整路における加熱器及び加湿器の運転 〇 2020/174928 9 卩(:171? 2020 /001666

を停止した状態で、 第 1調整路における除湿器及び冷却器の出力を 整する 上記遷移運転を実施する。

[0038] 即ち、 第 1調整路から送出路に導出される空気の温度 は湿度が、 未だ目 標基礎温度又は目標基礎湿度に到達していな い状況では、 送出路から送出す る空気の温度又は湿度も継続的に変化するが 、 このような状況において、 送 出路から送出される空気の温度と目標送出温 度との偏差に応じて第 2調整路 における加熱器の出力を調整したり、 送出路から送出される空気の湿度と目 標送出湿度との偏差に応じて第 2調整路における加湿器の出力を調整したり すると、 システムの運転制御が不安定になる虞がある 。

[0039] これに対し、 第 1調整路から送出路に導出される空気の温度 び湿度が目 標基礎温度及び目標基礎湿度に到達するまで 上記遷移運転を実施する上記構 成によれば、 このような運転制御の不安定化を回避するこ とができる。

[0040] また特に、 送出路から送出する空気が対象室に送給され るのに併行して、 対象室の室内空気が導入路に導入される還気 方式の設備では、 第 1調整路か ら送出路に導出される空気の温度又は湿度 (特に湿度) が未だ目標基礎温度 又は目標基礎湿度に到達していない状況にお いて、 第 2調整路における加湿 器が運転されると、 加湿器による加湿水分が室内空気とともに導 入路を通じ 第 1調整路に持ち込まれることで、 冷却器において霜付きが発生してしまう 虞がある。

[0041 ] これに対し、 上記遷移運転を実施すれば、 第 1調整路から送出路に導出さ れる空気の温度又は湿度が未だ目標基礎温度 又は目標基礎湿度に到達してい ない状況において、 冷却器で霜付きが発生することも防止できる 。

[0042] 本発明の第 4特徴構成は、 第 1〜第 3特徴構成のいずれかの実施に好適な 実施形態を特定するものであり、 その特徴は、

前記第 1調整路には、 空気流れ方向において前記冷却器の下流側に 単行用 加熱器が配置されるとともに、 前記単行用加熱器の下流側に単行用加湿器が 配置され、

前記制御装置は、 前記目標送出温度が設定閾温度より低いとき には、 前記 〇 2020/174928 10 卩(:171? 2020 /001666

併行調整運転を実施するのに対して、 前記目標送出温度が前記設定閾温度よ り高いときには、 単行調整運転を実施し、

前記単行調整運転において、 前記制御装置は、

前記第 1調整路から前記送出路に導出される空気と 前記加熱器及び前記 加湿器の運転を停止した状態で前記第 2調整路から前記送出路に導出される 空気との合流により、 前記送出路から送出される空気の温度及び湿 度が前記 目標送出温度及び前記目標送出湿度になる状 態に、 前記除湿器、 前記冷却器 、 前記単行用加熱器、 前記単行用加湿器夫々の出力を調整する、 点にある。

[0043] この構成では、 設定閾温度として、 冷却器において霜付きが発生する虞が ない状況の温度を設定しておき、 そして、 目標送出温度が設定閾温度より低 いときには、 前記併行調整運転を実施することで、 冷却器での霜付き発生を 防止する。

[0044] また、 目標送出温度が設定閾温度より高いとき (即ち、 冷却器において霜 付きが発生する虞が無い状況にあるとき) には、 上記単行調整運転を実施す るようにし、 これにより、 システムの運転制御を容易にすることができ る。

[0045] つまり、 除湿器と冷却器と (単行用) 加熱器と (単行用) 加湿器とを、 そ の順に空気流れ方向の上流側から並べて配置 する構成は、 前述の図 7に示す 従来一般のシステム構成と同じである。

[0046] したがって、 送出路から送出される空気の温度及び湿度が 目標送出温度及 び目標送出湿度になる状態に、 除湿器、 冷却器、 単行用加熱器、 単行用加湿 器夫々の出力を調整する単行調整運転は、 従来一般のシステムで実施される 運転と実質的に同じ運転である。

[0047] このことから、 冷却器において霜付きが発生する虞が無い状 況において、 この単行調整運転を実施するようにすれば、 その分、 システムの運転制御を 容易にすることができる。

[0048] 本発明の第 5特徴構成は、 第 1〜第 3特徴構成のいずれかの実施に好適な 実施形態を特定するものであり、 その特徴は、

前記第 1調整路には、 空気流れ方向において前記冷却器の下流側に 単行用 〇 2020/174928 1 1 卩(:171? 2020 /001666

加熱器が配置されるとともに、 前記単行用加熱器の下流側に単行用加湿器が 配置され、

前記制御装置は、 前記目標送出温度が設定閾温度より低いとき には、 前記 併行調整運転を実施するのに対して、 前記目標送出温度が前記設定閾温度よ り高いときには、 単行調整運転を実施し、

前記単行調整運転において、 前記制御装置は、

前記第 2調整路に対する空気の通過を遮断した状態 、 前記送出路から送 出される空気の温度及び湿度が前記目標送出 温度及び前記目標送出湿度にな る状態に、 前記除湿器、 前記冷却器、 前記単行用加熱器、 前記単行用加湿器 夫々の出力を調整する、 点にある。

[0049] この構成では、 上記した第 4特徴構成を採用する場合と同じ理由で、 シス テムの運転制御を容易にすることができる。

図面の簡単な説明

[0050] [図 1]図 1は、 空調システムのシステム構成図

[図 2]図 2は、 空調システムの運転制御形態を説明するフロ ーチヤート [図 3]図 3は、 併行調整運転における通風形態を示す説明図

[図 4]図 4は、 併行調整運転における各位置の空気の温度、 湿度を示す湿り空 気線図

[図 5]図 5は、 単行調整運転における通風形態を示す説明図

[図 6]図 6は、 単行調整運転における各位置の空気の温度、 湿度を示す湿り空 気線図

[図 7]図 7は、 従来の空調システムのシステム構成図

[図 8]図 8は、 従来の空調システムにおいて除湿器を使用し ない場合の各位置 の空気の温度、 湿度を示す湿り空気線図

[図 9]図 9は、 従来の空調システムにおいて除湿器を使用す る場合の各位置の 空気の温度、 湿度を示す湿り空気線図

発明を実施するための形態

[0051] 図 1は、 環境試験室 1 (調整対象室) の室内温湿度条件を調整する空調シ 〇 2020/174928 12 卩(:171? 2020 /001666

ステム 2を示しており、 環境試験室 1 には、 吹出口 3と還気口 4と排気口 5 とが設けられている。

[0052] 吹出口 3からは、 目標送出温度 1 3 で目標送出湿度 II 3 に調整された 空気 が環境試験室 1の室内に吹き出され、 このように温度及び湿度が調整 された空気 が吹出口 3から環境試験室 1 に供給されることで、 環境試験室 1の室内が所要の温湿度状態に保たれる。

[0053] 吹出口 3からの空気 の吹き出しに併行して、 環境試験室 1の室内空気八 は、 還気口 4を通じて空調システム 2に戻され、 また、 吹出口 3からの空気 八の吹き出しに併行して、 環境試験室 1 における室内空気 の一部は、 室内 換気のために排気口 5を通じて外部に排出される。

[0054] 排気口 5には排気路 6が接続され、 また、 排気路 6には排気ファン 7が装 備されており、 この排気ファン 7の運転により、 単位時間当たり所定風量の 室内空気 が排気口 5及び排気路 6を通じて環境試験室 1から外部に排出さ れる。

[0055] 空調システム 2のシステム構成について説明すると、 吹出口 3には送出路

8が接続され、 一方、 還気口 4には導入路 9が接続されている。

[0056] 空気八の流れ方向において、 導入路 9の下流端と送出路 8の上流端との間 には、 温湿度調整用の調整路として、 第 1調整路 1 〇 と第 2調整路 1 〇巳 とが並列配置で介装されており、 第 1調整路 1 〇 には、 除湿器 1 1が装備 されるとともに、 空気八の流れ方向において除湿器 1 1の下流側に第 1空調 機 1 2が装備されている。

[0057] また、 第 2調整路 1 0巳には第 2空調機 1 3が装備されている。

[0058] 第 1空調機 1 2には、 フィルタ 1 4と送風機 1 8と冷却器 1 5と単行用加 熱器 1 6と単行用加湿器 1 7とが、 その順に、 空気 の流れ方向における上 流側から並べて装備されている。

[0059] また、 第 2空調機 1 3には、 フィルタ 1 9と送風機 2 2と加熱器 2 0と加 湿器 2 1 とが、 その順に、 空気 の流れ方向における上流側から並べて装備 されている。 〇 2020/174928 13 卩(:171? 2020 /001666

[0060] 即ち、 第 1空調機 1 2の送風機 1 8と第 2空調機 1 3の送風機 2 2との両 方を運転すると、 環境試験室 1の室内空気 が還気口 4から導入路 9に導入 され、 導入路 9に導入された空気八は、 第 1調整路 1 〇八と第 2調整路 1 0 巳とに分流される。

[0061 ] 第 1調整路 1 0 に分流された空気 は、 除湿器 1 1、 フィルタ 1 4、 冷 却器 1 5、 単行用加熱器 1 6、 単行用加湿器 1 7の夫々を、 その順に通過し 、 この通過過程において空気 の温度及び湿度が調整される。

[0062] また、 第 2調整路 1 0巳に分流された空気八は、 フィルタ 1 9、 加熱器 2

0、 加湿器 2 1の夫々を、 その順に通過し、 この通過過程において空気八の 温度及び湿度が調整される。

[0063] 第 1調整路 1 〇八において第 1空調機 1 2の上流側、 及び、 第 2調整路 1

0巳において第 2空調機 1 3の上流側には、 風量比調整ダンパ 2 3八, 2 3 巳が介装されており、 これら風量比調整ダンパ 2 3八, 2 3巳夫々の開度を 調整することで、 及び/又は、 第 1空調機 1 2の送風機 1 8及び第 2空調機 1 3の送風機 2 2夫々の出力を調整することで、 第 1調整路 1 〇八と第 2調 整路 1 0巳とに対する空気 の分流比を変更することができる。

[0064] なお、 図 1では、 除湿器 1 1 として回転ロータ式の乾式除湿器を第 1調整 路 1 〇 に装備した例を示しているが、 第 1調整路 1 0 に装備する除湿器 1 1 としては、 回転口ータ式の乾式除湿器に限らず、 種々の方式、 形式の除 湿器を採用することができる。

[0065] 図 1では、 冷却器 1 5として、 冷凍機 の蒸発器として機能する直膨式冷 却器を採用した例を示しているが、 冷却器 1 5としては、 直膨式冷却器に限 らず、 冷水あるいはブラインを冷媒とする冷却器な ど、 種々の方式、 形式の 冷却器を採用することができる。

[0066] 図 1では、 単行用加熱器 1 6及び加熱器 2 0の夫々に電気ヒータを採用し た例を示しているが、 単行用加熱器 1 6及び加熱器 2 0の夫々には、 電気ヒ —夕に限らず、 温水あるいは蒸気を熱媒とする加熱器など、 種々の方式、 形 式の加熱器を採用することができる。 〇 2020/174928 14 卩(:171? 2020 /001666

[0067] さらに図 1では、 単行用加湿器 1 7及び加湿器 2 1の夫々に蒸気噴霧式加 湿器を採用した例を示しているが、 これら単行用加湿器 1 7及び加湿器 2 1 の夫々についても、 蒸気噴霧式加湿器に限らず、 超音波式加湿器など、 種々 の方式、 形式の加湿器を採用することができる。

[0068] 空気 の流れ方向における送出路 8の上流端には、 混合チャンバ 2 4が装 備され、 第 1調整路 1 〇八の下流端及び第 2調整路 1 0巳の下流端は、 混合 チャンバ 2 4に接続されている。

[0069] 即ち、 第 1調整路 1 0 の通過過程で温度及び湿度が調整された空気 八と 、 第 2調整路 1 0巳の通過過程で温度及び湿度が調整された 気 とは、 送 出路 8に導出される過程で混合チャンバ 2 4において合流するとともに、 こ の合流に伴い混合チャンバ 2 4において均一に混合される。

[0070] 第 1調整路 1 0八において第 1空調機 1 2の下流側には、 第 1導出温度セ ンサ 2 5及び第 1導出湿度センサ 2 6が装備されており、 これら第 1導出温 度センサ 2 5及び第 1導出湿度センサ 2 6は、 第 1調整路 1 0八から混合チ ャンバ 2 4に導出される空気 の温度 1 3及び湿度 II 3 (即ち、 第 1調整路 1 0 の出口空気温度及び出口空気湿度) を検出する。

[0071 ] また、 送出路 8において混合チャンバ 2 4の下流側には、 送出温度センサ

2 7及び送出湿度センサ 2 8が装備されており、 これら送出温度センサ 2 7 及び送出湿度センサ 2 8は、 送出路 8を通じて吹出口 3から環境試験室 1の 室内に送出される空気 の温度 1 3及び湿度 II 3 (即ち、 送出路 8の出口空 気温度及び出口空気湿度) を検出する。

[0072] 空調システム 2の運転制御を司る制御装置〇は、 目標送出温度 1 3 高 低に応じて併行調整運転と単行調整運転との いずれを実施するかを選択し、 この制御装置<3は、 併行調整運転では、 第 1調整路 1 0 での空気 の温度 及び湿度の調整と、 第 2調整路 1 0巳での空気 の温度及び湿度の調整と、 の両方を用いて、 送出路 8から送出する空気八 (即ち、 吹出口 3から吹き出 す空気 ) の温度 I 3及び湿度 II 3を、 目標送出温度 I 3 0及び目標送出湿 度 3 111(し調整する。 〇 2020/174928 1 5 卩(:171? 2020 /001666

[0073] また、 制御装置〇は、 単行調整運転では、 第 1調整路 1 〇八での空気八の 温度及び湿度の調整だけで、 送出路 8から送出する空気 (即ち、 吹出口 3 から吹き出す空気 ) の温度 1 3及び湿度 II 3を、 目標送出温度 1 3 01及び 目標送出湿度 II 3 01に調整する。

[0074] 具体的には、 制御装置(3は、 これら併行調整運転及び単行調整運転の夫々 を、 次のように実施する (図 2参照) 。

[0075] 制御装置<3は、 目標送出温度 1 が設定閾温度 1 åより低温のとき (I s m<t z) ときは併行調整運転を選択し、 目標送出温度 I 3 0!が設定閾温 度 1 2より高温のとき (I 2) ときは単行調整運転を選択する。 (

# 1)

なお、 設定閾温度 1 2は、 冷却器 1 5において霜付きが発生する可能性が ある目標送出温度 冷却器 1 5において霜付きが発生する可能性が ない目標送出温度 3 との境になる温度 (例えば å = 5 °〇 として設定 された温度である。

[0076] また、 本例では、 併行調整運転及び単行調整運転の夫々におい て、 第 1調 整路 1 〇八と第 2調整路 1 0巳とに対する空気八の分流比 (即ち、 第 1調整 路 1 0 の通過風量<3 1 と第 2調整路 1 0巳の通過風量<3 2との比) は、 2 : 1 (0 1 / 0 2 = 2 / 1) に調整されているとする。

[0077] 併行調整運転が選択された状態において、 システムの起動や目標送出温度

1 3 01の変更などでシステムが未だ立上り過程に って、 第 1導出温度セン サ 2 5により検出される温度 I 3又は第 1導出湿度センサ 2 6により検出さ れる湿度 II 3 が、 目標基礎温度 1 3 又は目標基礎湿度 II 3 に未だ到達し ていない状況では、 制御装置<3は遷移運転を実施する。

[0078] ここで、 目標基礎温度 8 01は、 目標送出温度 3 01より所定温度差△ だけ低温の温度 であり、 目標基礎湿度 目標送出湿度 1-1 3 01より所定湿度差△ 11だけ低湿の湿度 (11 3 111 = 11 3 111— △ 11) である。

[0079] 遷移運転において制御装置<3は、 第 1調整路 1 〇 については、 単行用加 〇 2020/174928 16 卩(:171? 2020 /001666

熱器 1 6及び単行用加湿器 1 7の運転は停止した状態で、

第 1導出湿度センサ 2 6により検出される湿度 II 3と目標基礎湿度 II 3 との偏差△ II 3 に応じて、 除湿器 1 1の除湿出力 (換言すれば、 除湿器 1 1での除湿量) を調整するとともに、

第 1導出温度センサ 2 5により検出される温度 1 3と目標基礎温度 1 3 との偏差△ 3に応じて、 冷却器 1 5の冷却出力 (換言すれば、 冷却器 1 5での冷却量) を調整する。 (井 2)

また、 第 2調整路 1 0巳については、 加熱器 2 0及び加湿器 2 1の運転は 停止した状態で、 分流空気 を通過させるだけの状態にする。

[0080] 第 1導出温度センサ 2 5により検出される温度 I 3及び第 1導出湿度セン サ 2 6により検出される湿度 II 3 が、 目標基礎温度 1 3 及び目標基礎湿度 3 0!に到達すると、 制御装置 <3は上記遷移運転から併行調整運転に移行 る。

[0081 ] そして、 併行調整運転では制御装置 <3は、 第 1調整路 1 〇 については、 単行用加熱器 1 6及び単行用加湿器 1 7の運転は停止した状態で、

第 1導出湿度センサ 2 6により検出される湿度 II 3と目標基礎湿度 II 3 との偏差△ II 3に応じて、 除湿器 1 1の除湿出力を調整するとともに、 第 1導出温度センサ 2 5により検出される温度 1 3と目標基礎温度 1 3 との偏差△ 3に応じて、 冷却器 1 5の冷却出力を調整する。 (井 3) また、 第 2調整路 1 0巳については、

送出温度センサ 2 7により検出される温度 I 3と目標送出温度 I 3 と の偏差 じて、 加熱器 2 0の加熱出力 (換言すれば、 加熱器 2 0で の加熱量) を調整するとともに、

-送出湿度センサ 2 8により検出される湿度 11 3と目標送出湿度 11 3〇!と の偏差△11 3に応じて、 加湿器 2 1の加湿出力 (換言すれば、 加湿器 2 1で の加湿量) を調整する。 (# 3)

つまり、 この併行調整運転では、 第 1調整路 1 0 の通過過程で除湿器 1 1 により除湿されるとともに冷却器 1 5で冷却されて第 1調整路 1 〇八から 〇 2020/174928 17 卩(:171? 2020 /001666

送出路 8に導出される相対的に低温低湿の空気 と、 第 2調整路 1 〇巳の通 過過程で加熱器 2 0により加熱されるとともに加湿器 2 1 により加湿されて 第 2調整路 1 0巳から送出路 8に導出される相対的に高温高湿の空気八と 合流により、 送出路 8から送出される空気 の温度 I 3及び湿度 II 3が目標 送出温度 目標送出湿度 II 3 になる状態に、 第 1調整路 1 0八に おける除湿器 1 1及び冷却器 1 5夫々の出力、 並びに、 第 2調整路 1 0巳に おける加熱器 2 0及び加湿器 2 1夫々の出力が、 制御装置 <3により調整され る。

[0082] 一方、 単行調整運転では制御装置 <3は、 第 2調整路 1 0巳については、 加 熱器 2 0及び加湿器 2 1の運転は停止した状態で、 分流空気 を通過させる だけの状態にする。

[0083] また、 第 1調整路 1 0八については、

送出温度センサ 2 7により検出される温度 I 3と目標送出温度 I 3 と の偏差 じて、 冷却器 1 5の冷却出力及び単行用加熱器 1 6の加熱 出力を調整するとともに、

-送出湿度センサ 2 8により検出される湿度 II 3と目標送出湿度 11 3〇!と の偏差△ II 3に応じて、 除湿器 1 1の除湿出力及び単行用加湿器 1 7の加湿 出力を調整する。 (# 4)

つまり、 この単行調整運転では、 第 1調整路 1 〇 の通過過程で除湿器 1 1 により除湿されるとともに冷却器 1 5で冷却され、 更に単行用加熱器 1 6 で加熱 (再熱) されるとともに単行用加湿器 1 7で加湿されて第 1調整路 1 〇八から送出路 8に導出される調整空気 と、 加熱器 2 0及び加湿器 2 1の 運転停止状態で第 2調整路 1 0巳を通過して第 2調整路 1 0巳から送出路 8 に導出される無調整空気 との合流により、 送出路 8から送出される空気八 の温度 3及び湿度 II 3が目標送出温度 3 111及び目標送出湿度 11 3 01にな る状態に、 第 1調整路 1 0 における除湿器 1 1、 冷却器 1 5、 単行用加熱 器 1 6、 単行用加湿器 1 7夫々の出力が、 制御装置 <3により調整される。

[0084] 図 3は、 送出路 8から環境試験室 1 に送出する空気 を設定閾温度 1 åよ 〇 2020/174928 18 卩(:171? 2020 /001666

り低温の目標送出温度 1 3 で目標送出湿度 II 3 (ここでは一 1 0 °〇, 8 0 %) の空気に調整する場合の併行調整運転の運転 形態を模式的に示し、 同 図 3において符号丨〜 丨 丨 丨 は、 通風経路上における空気 の各位置を示 す。

[0085] また、 図 4は、 それら各位置丨〜 丨 丨 丨 における空気八の温度 1: , 湿度 を示す湿り空気線図である。

[0086] 即ち、 この併行調整運転において所要の温湿度状態 に調整されている環境 試験室 1の室内空気 (丨) は、 還気口 4から導入路 9に導入されて第 1調 整路 1 0 と第 2調整路 1 〇巳とに、 所要の分流比 0 1 / 0 2 (ここでは 2 / 1) で分流される。

[0087] 第 1調整路 1 〇八に分流された空気八は、 先ず除湿器 1 1 において目標基 礎湿度 1"! 8 01 (= 11 5 01—△11) まで除湿 (丨 ®丨 丨) され、 この除湿によ り空気 の露点温度 1 〇1は、 冷却器温度 1: 〇より低い温度になる。

[0088] 除湿器 1 1で除湿された空気八 (丨 丨) は、 次に冷却器 1 5において目標 基礎温度 3 01 (= 5 111—△ !:) まで冷却 (丨 丨 ®丨 丨 丨) され、 これら 除湿及び冷却により目標基礎温度 1 3 で目標基礎湿度 II 3 に調整された 相対的に低温低湿の空気八 ( \ \ \ , 丨 V , V) が、 第 1調整路 1 〇八から 送出路 8に導出される。

[0089] 一方、 第 2調整路 1 0巳に分流された空気八は、 加熱器 2 0において加熱 ( I ® V I) されるとともに加湿器 2 1 において加湿 ( V I ® V I I) され 、 これら加熱及び加湿により相対的に高温高湿 に調整された空気 ( V I I ) が、 第 2調整路 1 0巳から送出路 8に導出されて、 第 1調整路 1 〇八から 送出路 8に導出された目標基礎温度 1 3 01で目標基礎湿度 II 3 01の空気八 ( V) と合流する。

[0090] この合流により生成された混合空気 (即ち、 送出路 8から送出される空 気八) の温度 I 3及び湿度 II 3は、 送出温度センサ 2 7及び送出湿度センサ 2 8により検出され、 この検出温度 I 3と目標送出温度 (- 1 0 °〇 との偏差 じ加熱器 2 0の出力が調整されるとともに、 検出湿度 II 〇 2020/174928 19 卩(:171? 2020 /001666

と目標送出湿度 113 (80%) との偏差△ II 3に応じ加湿器 2 1の出力 が調整されて、 第 2調整路 1 0巳から送出路 8に導出される相対的に高温高 湿の空気 ( V I I) の温度及び湿度が調整され、 この高温高湿の空気八 ( V 丨 丨) の温度及び湿度が調整されることで、 合流により生成される混合空 気八 (送出路 8から送出される空気 ) が目標送出温度 1 3〇! (- 1 0°〇 で目標送出湿度 1^ 301 (80%) の空気に調整される。

[0091] そして、 この目標送出温度 I 3 (- 1 0°〇 で目標送出湿度 3 (8

0%) の空気 ( V I I I) が送出路 8から吹出口 3を通じて環境試験室 1 に供給されることで、 環境対象室 1の室内空気 (丨) は、 室内負荷の存在 下において所要の温湿度状態に保たれる。

[0092] 図 5は、 送出路 8から環境試験室 1 に送出する空気八を設定閾温度 1 åよ り高温の目標送出温度 1 3 で目標送出湿度 II 3 (ここでは 30°〇, 80 %) の空気に調整する場合の単行調整運転の運転 形態を模式的に示し、 同図 5において符号丨〜 丨 丨 丨 は、 同じく通風経路上における空気 の各位置 を示す。

[0093] また、 図 6は、 それら各位置丨〜 丨 丨 丨 における空気八の温度 1: , 湿度 を示す湿り空気線図である。

[0094] 即ち、 この単行調整運転において所要の温湿度状態 に調整されている環境 試験室 1の室内空気 (丨) は、 併行調整運転の場合と同様、 還気口 4から 導入路 9に導入されて第 1調整路 1 〇八と第 2調整路 1 〇巳とに、 所要の分 流比 01 /02 (ここでは 2/1) で分流される。

[0095] 第 1調整路 1 0 に分流された空気 は、 除湿器 1 1で除湿 ( \ ® \ \ ) されるとともに、 この除湿に続いて冷却器 1 5で冷却 (丨 丨 ®丨 丨 丨) され る。

[0096] また、 冷却器 1 5で冷却された空気八 (丨 丨 丨) は、 続いて単行用加熱器

1 6で加熱 (丨 丨 丨 ®丨 V) されるとともに、 この加熱に続いて単行用加湿 器 1 7で加湿 (丨 ▽®▽) され、 これら除湿器 1 1、 冷却器 1 5、 単行用加 熱器 1 6、 単行用加湿器 1 7で順次に温湿度が調整された空気 (V) が、 〇 2020/174928 20 卩(:171? 2020 /001666

第 1調整路 1 〇 から送出路 8に導出される。

[0097] 一方、 第 2調整路 1 0巳に分流された空気八は、 加熱器 2 0及び加湿器 2

1の運転が停止された第 2調整路 1 0巳を無調整のままで通過し、 この無調 整の空気八 ( V I , V I 丨) が、 第 2調整路 1 0巳から送出路 8に導出 されて、 第 1調整路 1 0 から送出路 8に導出された温湿度が調整された空 気八 (V) と合流する。

[0098] この合流により生成された混合空気 (即ち、 送出路 8から送出される空 気八) の温度 I 3及び湿度 II 3は、 送出温度センサ 2 7及び送出湿度センサ 2 8により検出され、 この検出温度 I 3と目標送出温度 I 3 (3 0 °〇) と の偏差 じ冷却器 1 5及び単行用加熱器 1 6の出力が調整されると ともに、 検出湿度 1 * 1 3と目標送出湿度 II 3 01 (8 0 %) との偏差△11 3に応 じ除湿器 1 1及び単行用加湿器 1 7の出力が調整されて、 第 1調整路 1 〇八 から送出路 8に導出される空気 (V) の温度及び湿度が調整され、 この導 出空気 (V) の温度及び湿度が調整されることで、 合流により生成される 混合空気 (送出路 8から送出される空気 ) が目標送出温度 1 3 0! (3 0 °〇) で目標送出湿度 II 3 0! (8 0 %) の空気に調整される。

[0099] そして、 この目標送出温度 3 (3 0 °〇 で目標送出湿度 11 3 (8 0 %) の空気 ( V I I I) が送出路 8から吹出口 3を通じて環境試験室 1 に 供給されることで、 環境試験室 1の室内空気 (丨) は、 室内負荷の存在下 において所要の温湿度状態に保たれる。

[0100] なお、 図示は省略したが、 導入路 9、 又は、 第 1調整路 1 〇八における除 湿器 1 1の上流側、 又は、 第 2調整路 1 0巳における第 2空調機 1 3の上流 側には、 新鮮空気取入路が接続され、 この新鮮空気取入路を通じて、 排気口 5からの空気 の排出量に相当する風量の新鮮空気 が取り入れられて、 こ の取り入れ新鮮空気 が、 環境試験室 1から導入路 9に導入される室内空気 八に混合される。

[0101 ] また、 第 1調整路 1 〇八には、 除湿器 1 1 に対するバイパス路 2 9が設け られており、 風量調整ダンパ 3 0 , 3 1の開度を調整することで、 導入路 9 〇 2020/174928 21 卩(:171? 2020 /001666

から第 1調整路 1 〇 に分流された空気 の一部又は全部を除湿器 1 1 に対 して迂回させることができる。

〔別実施形態〕

次に本発明の別実施形態を列記する。

[0102] 上記の実施形態では、 環境試験室 1 を調整対象室とする例を示したが、 送 出路 8を通じて目標送出温度 I 3 01で目標送出湿度 II 3 01の空気 を供給す る調整対象室は、 環境試験室に限られるものではなく、 各種分野におけるど のような用途の室であつてもよい。

[0103] 前述の実施形態における単行調整運転では、 加熱器 2 0及び加湿器 2 1の 運転を停止させた第 2調整路 1 0巳にも分流空気 を通過させるが、 これと は別の単行調整運転として、 第 2調整路 1 0巳に対する空気 の通過を遮断 した状態した状態で、 第 1調整路 1 0 における除湿器 1 1、 冷却器 1 5、 単行用加熱器 1 6、 単行用加湿器 1 7夫々の出力を制御装置(3に調整させる ことで、 第 1調整路 1 0八から送出路 8に導出する空気八 (即ち、 送出路 8 から送出する空気 ) を目標送出温度 1 3 01で目標送出湿度 II 3 01の空気に 調整する運転を実施するようにしてもよい。

[0104] 前述の実施形態における併行調整運転では、 送出路 8に装備した送出温度 センサ 2 7及び送出湿度センサ 2 8の検出温度 I 3及び検出湿度 II 3に基づ いて、 加熱器 2 0及び加湿器 2 1夫々の出力を制御装置(3に調整させること で、 また、 単行調整運転では、 送出温度センサ 2 7及び送出湿度センサ 2 8 の検出温度 1 3及び検出湿度 II 3に基づいて、 除湿器 1 1、 冷却器 1 5、 単 行用加熱器 1 6、 単行用加湿器 1 7夫々の出力を制御装置(3に調整させるこ とで、 送出路 8から送出する空気 を目標送出温度 1 3 0!で目標送出湿度 3 01の空気に調整するようにした。

[0105] これに代え、 調整対象室 1の室内温度 I 「及び室内湿度 II 「を検出する室 内温度センサ及び室内湿度センサを装備し、 そして、 併行調整運転では、 室 内温度センサの検出温度 「と目標室内温度 「 01との偏差△ !: 「、 及び、 室内湿度センサの検出湿度 1"! 「と目標室内湿度 11 「〇!との偏差△11 「に応じ 〇 2020/174928 22 卩(:171? 2020 /001666

て、 加熱器 2 0及び加湿器 2 1夫々の出力 (あるいは、 除湿器 1 1、 冷却器 1 5、 加熱器 2 0、 加湿器 2 1夫々の出力) を制御装置(3に調整させること で、 また、 単行調整運転では、 室内温度センサの検出温度 1 「と目標室内温 度 「〇!との偏差△ !: 「、 及び、 室内湿度センサの検出湿度 11 「と目標室内 湿度 II との偏差△11 「に応じて、 除湿器 1 1、 冷却器 1 5、 単行用加熱 器 1 6、 単行用加湿器 1 7夫々の出力を制御装置(3に調整させること 、 調 整対象室 1の室内温度 1 「及び室内湿度 II 「を目標室内温度 I 及び目標 室内湿度 「 01に調整するようにしてもよい。

[0106] この場合、 送出路 8から送出する空気 の温度 1 3及び湿度 II 3に関する 目標送出温度 1 3 0及び目標送出湿度 II 3 0!とは、 調整対象室 1の室内温度 「及び室内湿度 11 「が目標室内温度 「〇!及び目標室内湿度 11 「〇!になる 送出空気 の温度 I 3及び湿度 II 3を意味する。

[0107] さらに、 調整対象室 1 における物品の表面温度 〇及び表面湿度 11〇を検 出する表面温度センサ及び表面湿度センサを 装備し、 そして、 併行調整運転 では、 表面温度センサの検出温度 〇と目標表面温度 〇〇1との偏差△ !: 〇 、 及び、 表面湿度センサの検出湿度 II〇と目標表面湿度 II〇 01との偏差△ II 〇に応じて、 加熱器 2 0及び加湿器 2 1夫々の出力 (あるいは、 除湿器 1 1 、 冷却器 1 5、 加熱器 2 0、 加湿器 2 1夫々の出力) を制御装置〇に調整さ せることで、 また、 単行調整運転では、 表面温度センサの検出温度 1 〇と目 標表面温度 〇〇1との偏差△ !: 〇、 及び、 表面湿度センサの検出湿度 1-1〇と 目標表面湿度 II〇 との偏差△ II〇に応じて、 除湿器 1 1、 冷却器 1 5、 単 行用加熱器 1 6、 単行用加湿器 1 7夫々の出力を制御装置(3に調整させるこ とで、 調整対象室 1 における物品の表面温度 1 〇及び表面湿度 II〇を目標表 面温度 1: 〇〇!及び目標表面湿度 1-1〇 01に調整するようにしてもよい。

[0108] この場合、 送出路 8から送出する空気 の温度 1 3及び湿度 II 3に関する 目標送出温度 1 3 0!及び目標送出湿度 II 3 0!とは、 調整対象室 1 における物 品の表面温度 1: 〇及び表面湿度 II〇が目標表面温度 1: 〇 01及び目標表面湿度 II〇 01になる送出空気 の温度 I 3及び湿度 II 3を意味する。 〇 2020/174928 23 卩(:171? 2020 /001666

[0109] 導入路 9を通じて第 1調整路 1 〇八及び第 2調整路 1 〇巳に導入する空気 八は、 調整対象室の室内空気八に限られるものでは なく、 外気、 又は、 外気 と室内空気との混合空気、 あるいは、 他のシステムから供給される空気であ ってもよい。

[01 10] 送出路 8から送出する目標送出温度 1 目標送出湿度 II 3 の空気八 は、 室内温湿度の調整などを目的として種々の用 途の調整対象室に吹き出す 空気に限らず、 物品の調整を目的として物品に吹き付ける空 気などであって もよい。

[01 1 1 ] ここまでの説明では、 目標送出温度 3 01が設定閾温度 åより高いとき に制御装置 <3が実施する単行調整運転として、 次の 2種 ( 3 ) , ( b ) の単 行調整運転を示した。

[01 12] ( a ) 第 1調整路 1 〇八から送出路 8に導出される空気八と、 加熱器 2 0 及び加湿器 2 1の運転を停止した状態で第 2調整路 1 0巳から送出路 8に導 出される空気 との合流により、 送出路 8から送出される空気 の温度 I 3 及び湿度 II 3が目標送出温度 I 3 及び目標送出湿度 II 3 になる状態に、 除湿器 1 1、 冷却器 1 5、 単行用加熱器 1 6、 単行用加湿器 1 7夫々の出力 を調整する単行調整運転。

[01 13] ( b ) 第 2調整路 1 0巳に対する空気 の通過を遮断した状態した状態で

、 第 1調整路 1 0八における除湿器 1 1、 冷却器 1 5、 単行用加熱器 1 6、 単行用加湿器 1 7夫々の出力を調整することで、 第 1調整路 1 〇八から送出 路 8に導出される空気 (即ち、 送出路 8から送出される空気 ) を目標送 出温度 I 3 で目標送出湿度 II 3 の空気に調整する単行調整運転。

[01 14] しかし、 目標送出温度 3 01が設定閾温度 åより高いとき、 上記 2種の 単行調整運転のうちのいずれか一方のみを専 用的に実施するのに限らず、 こ れら 2種の単行調整運転を、 状況に応じて択一的に選択する形態で実施す る ようにしてもよい。

[01 15] さらにまた、 目標送出温度 3〇!が設定閾温度 åより高いときに、 調整 範囲の拡大などを目的として、 上記 2種の単行調整運転に代え、 次のオプシ \¥02020/174928 24 卩(:17 2020/001666

ョン運転 (〇) を実施するようにしてもよい。

[01 16] (〇) 第 1調整路 1 〇八から送出路 8に導出される空気八と、 加熱器 2 0 及び加湿器 2 1夫々を運転した状態で第 2調整路 1 0巳から送出路 8に導出 される空気 との合流により、 送出路 8から送出される空気 の温度 1 3及 び湿度 II 3が目標送出温度 I 3 及び目標送出湿度 II 3 になる状態に、 除 湿器 1 1、 冷却器 1 5、 単行用加熱器 1 6、 単行用加湿器 1 7、 加熱器 2 0 、 加湿器 2 1夫々の出力を調整するオプション運転。

[01 17] また、 目標送出温度 3 01が設定閾温度 åより高いとき、 上記のオプシ ョン運転のみを専用的に実施するのに限らず 、 前記 2種の単行調整運転の少 なくとも一方と、 上記オプション運転とを、 状況に応じて択一的に選択する 形態で実施するようにしてもよい。

産業上の利用可能性

[01 18] 本発明は、 各種分野において種々の目的で空気の温度及 び湿度を調整する 場合に利用することができる。

符号の説明

[01 19] 八 空気

9 導入路

8 送出路

1 〇八 第 1調整路

1 0巳 第 2調整路

1 1 除湿器

1 5 冷却器

2 0 加熱器

2 1 加湿器

〇 制御装置

3 01 目標送出温度

11 3 01 目標送出湿度

01 目標基礎温度 〇 2020/174928 25 卩(:171? 2020 /001666

II 3 目標基礎湿度

1 6 単行用加熱器

1 7 単行用加湿器

å 設定閾温度