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Patent Searching and Data


Title:
APPARATUS FOR PRODUCING HIGH-CONCENTRATION OZONE GAS AND METHOD OF PRODUCING HIGH-CONCENTRATION OZONE GAS
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/069774
Kind Code:
A1
Abstract:
An ozonized gas having a pressure exceeding atmospheric pressure and having a given concentration is fed to adsorption/desorption columns (4) which have been regulated so as to have a temperature as low as 0°C or below and an elevated pressure and packed with silica gel (6) serving as an adsorbent. The adsorption/desorption columns (4) have been constituted so that three or more of the adsorption/desorption columns (4), i.e., adsorption/desorption columns (4-1), (4-2), and (4-3), are disposed in a serial cycle arrangement to constitute a main adsorption/desorption column group (99), and that an adsorption/desorption column (4-4) is disposed in parallel with the main adsorption/desorption column group (99) to constitute a supplemental adsorption/desorption column (999). During the period when a desorption step is conducted in none of the three columns of the main adsorption/desorption column group (99), ozone is desorbed in the supplemental adsorption/desorption column (999). The apparatus can continuously output high-concentration ozone at a high flow rate. By thus efficiently yielding a high-concentration ozonized gas, the amount of the ozone capable of being output can be increased and the amount of a discharge gas which is not permitted to be output can be reduced. That efficient production enables the apparatus for high-concentration ozone gas production to be compact, satisfactorily operable, and inexpensive.

Inventors:
TABATA YOICHIRO (JP)
OKIHARA YUJIRO (JP)
SAITSU TETSUYA (JP)
NAKAMURA NORIYUKI (JP)
UEDA RYOHEI (JP)
OTA KOJI (JP)
TANIMURA YASUHIRO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/071705
Publication Date:
June 04, 2009
Filing Date:
November 28, 2008
Export Citation:
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Assignee:
TOSHIBA MITSUBISHI ELEC INC (JP)
MITSUBISHI ELECTRIC CORP (JP)
TABATA YOICHIRO (JP)
OKIHARA YUJIRO (JP)
SAITSU TETSUYA (JP)
NAKAMURA NORIYUKI (JP)
UEDA RYOHEI (JP)
OTA KOJI (JP)
TANIMURA YASUHIRO (JP)
International Classes:
C01B13/10
Foreign References:
JPS63159202A1988-07-02
JPS50116390A1975-09-11
JP2000072408A2000-03-07
JPH11292514A1999-10-26
JP2005347679A2005-12-15
JP2002068712A2002-03-08
JPH11335102A1999-12-07
JP2001180915A2001-07-03
JP2001133141A2001-05-18
Other References:
See also references of EP 2236459A4
Attorney, Agent or Firm:
SOGA, Michiharu et al. (8th FloorKokusai Building, 1-1,Marunouchi 3-chom, Chiyoda-ku Tokyo 05, JP)
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Claims:
 オゾン発生器と、
 前記オゾン発生器により発生されるオゾン化ガスのオゾンを吸着させるオゾン吸着剤を内包した複数の吸脱着塔と、
 上記オゾン発生器により発生した前記オゾン化ガスを上記複数の吸脱着塔内に流入させるガス供給手段と、
 前記吸脱着塔内の前記オゾンを吸着した前記オゾン吸着剤から酸素を排気する真空ポンプと、
 前記吸脱着塔内の酸素が排気されて高濃度になった前記オゾン化ガスを当該吸脱着塔から流出させる出力手段と、
 前記吸脱着塔に対して流入または流出させるガスの流路を切り替え開閉操作可能な複数の開閉バルブと
 を備え、
 各前記吸脱着塔は、前記オゾン発生器により発生された、大気圧を超える所定濃度のオゾン化ガスを0℃以下の低温状態で前記オゾン吸着剤に吸着させるオゾン吸着処理と、オゾンを吸着した前記オゾン吸着剤から酸素を排気する真空引き処理と、酸素が排気されて高濃度になった前記オゾン化ガスを真空脱着もしくは加温脱着により外部に出力する脱着処理とを行うものであって、
 前記複数の吸脱着塔のうちの3塔以上の吸脱着塔は、直列サイクル配置されてメイン吸脱着塔群を構成し、
 他の1塔以上の吸脱着塔が、上記メイン吸脱着塔群と並列に配置されて、補助吸脱着塔を構成しており、
 前記メイン吸脱着塔群の前記3塔以上の吸脱着塔のうちのいずれもが脱着処理を行っていない期間に、前記補助吸脱着塔が脱着処理を行うことを特徴とする高濃度オゾンガス生成装置。
 上記直列サイクル配置した前記メイン吸脱着塔群の前記3塔以上の吸脱着塔のうち少なくとも2塔毎で前記オゾン吸着処理を行い、前記メイン吸脱着塔群の吸脱着塔の1塔毎に前記真空引き処理および前記脱着処理を行い、かつ、前記オゾン吸着処理、前記真空引き処理および前記脱着処理をサイクル的に繰返し、高濃度のオゾン化ガスを出力することを特徴とする請求項1に記載の高濃度オゾンガス生成装置。
 前記吸脱着塔に設けられた前記真空ポンプの排気ラインを前記複数の吸脱着塔のうちの他の吸脱着塔に接続し、前記真空ポンプによって排気される排気ガスを当該他の吸脱着塔に再度通過させる構造を有することを特徴とする請求項1に記載の高濃度オゾンガス生成装置。
 前記吸脱着塔に設けられた前記真空ポンプの排気ラインは、前記複数の吸脱着塔のうちの、前記オゾン吸着処理を行っている他の吸脱着塔に前記開閉バルブを介して接続されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の高濃度オゾンガス生成装置。
 前記吸脱着塔は、
 オゾンを吸着するオゾン吸着処理、吸着された前記オゾンを真空排気してオゾン化ガス濃度を高める真空引き処理、および、濃縮したオゾンを送出する脱着処理を行う3塔以上の吸脱着塔と、
 それらの3つの吸脱着塔とは独立に、前記オゾン吸着処理、前記真空引き処理、および、前記脱着処理を行う1以上の吸脱着塔と
 を含んでいることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の高濃度オゾンガス生成装置。
 前記メイン吸脱着塔群の各吸脱着塔を、前記開閉バルブのうちの所定の開閉バルブAを介してδ配管構成にし、かつ、前記3塔の各吸脱着塔のオゾン供給口には、オゾン化ガス発生器からオゾン化ガスを供給する配管系として、前記開閉バルブのうちの所定の開閉バルブBを介して、各吸脱着塔に並列配管構成にし、かつ、前記3塔の各吸脱着塔のオゾン出口には、吸着工程期間中に、オゾン化ガスの吸着後の排ガス(酸素ガス)を排出させる配管系として、前記開閉バルブのうちの所定の開閉バルブCおよび吸脱着塔内の圧力を調整する圧力制御器を介して、オゾン分解塔に並列配管構成を設け、かつ、真空荒引き工程中に、吸脱着塔を真空荒引きするための配管系として、前記開閉バルブのうちの所定の開閉バルブDを介して、真空ポンプに並列配管構成を設け、さらに、脱着工程中に、高濃縮オゾンを取出すための配管系として、前記開閉バルブのうちの所定の開閉バルブEを介して、濃縮オゾン化ガスを出力する並列配管構成とし、前記δ配管した3塔の内2塔毎に、オゾン化ガスを供給し、吸着したオゾン化ガスを排出するオゾン吸着処理、前記オゾン吸着処理で吸着した前段の吸脱着塔のみを真空引きするオゾン化ガス真空引き処理、真空引きした吸脱着塔から高濃度オゾンを取出す脱着処理を時系列的に繰り返すように、各オゾン吸脱着塔毎に前記開閉バルブA,B,CおよびDを開閉制御させることで、各吸脱着塔から高濃度のオゾン濃縮ガスを出力するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の高濃度オゾンガス生成装置。
 上記吸脱着塔内に供給する所定濃度のオゾン化ガスのオゾン濃度を300g/Nm3以上とし、吸脱着塔内の吸着圧力を0.15MPa(G)~0.5MPa(G)の範囲内にすることで、吸脱着塔内の吸着温度を-70℃以上にすることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の高濃度オゾンガス生成装置。
 前記オゾン発生器から得られるオゾン化ガスのオゾン化ガス量もしくは酸素ガス量を希釈添加制御することを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の高濃度オゾンガス生成装置。
 前記吸脱着塔に吸着させるオゾン化ガスとして、窒素もしくは窒素酸化物ガスの添加量が0.01%以下の窒素系ガス添加レスオゾン化ガスを用いることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の高濃度オゾンガス生成装置。
 大気圧を超える所定濃度Cのオゾン化ガスをオゾン発生器から発生させる工程と、
 前記オゾン発生器により発生した所定濃度Cのオゾン化ガスを、低温にしたオゾン吸着剤を内包した4塔以上の複数の吸脱着塔内に供給し、前記オゾン化ガスのオゾンを選択的に前記オゾン吸着剤に吸着させるオゾン吸着工程と、
 前記吸脱着塔内のオゾン濃度を高めるために、前記吸脱着塔内のオゾン化ガスから酸素を真空ポンプにより排気する真空引き工程と、
 前記吸脱着塔内の吸着されたオゾンを真空脱着もしくは加温脱着により取り出す脱着工程と
 を備え、
 前記吸脱着塔は、前記複数の吸脱着塔のうちの3塔以上の吸脱着塔を直列サイクル配置したメイン吸脱着塔群と、上記メイン吸脱着塔群と並列に配置した補助吸脱着塔とから構成され、
 前記メイン吸脱着塔群の3塔のうちのいずれもが前記脱着工程でない期間に、前記補助吸脱着塔で脱着工程を行うことにより、高濃度オゾンを出力することを特徴とする高濃度オゾンガス生成方法。
 前記メイン吸脱着塔群の少なくとも2塔毎に前記オゾン吸着工程を行い、前記メイン吸脱着塔群のうちの1塔毎に前記真空引き工程および前記脱着工程を行い、かつ、前記オゾン吸着工程、前記真空引き工程および前記脱着工程をサイクル的に繰返すことにより、高濃度オゾンを出力することを特徴とする請求項10に記載の高濃度オゾンガス生成方法。
Description:
高濃度オゾンガス生成装置およ 高濃度オゾンガス生成方法

 この発明は、高濃度オゾンガス生成装置 よび高濃度オゾンガス生成方法に関し、特 、オゾン化酸素ガスをシリカゲルで選択的 濃縮して(オゾン吸着)して、濃縮したオゾ をガス化することで、高濃度のオゾンを生 する高濃度オゾンガス生成装置および高濃 オゾンガス生成方法に関する。

 近年、半導体装置に用いられる、酸化膜 成のためのオゾン酸化、シリコンウエハの ゾン洗浄や、上下水処理等、多岐の目的に ゾンが利用されている。シリコンウエハの ゾン酸化は、高品質な酸化膜が要求される め、高純度で、かつ、高濃度のオゾン化ガ が要求されている。

 また、オゾン洗浄は、オゾン化ガスを純 に溶かしたオゾン水を洗浄液として用いる ので、希フッ酸水溶液等と併用することで シリコンウエハ上の有機物や重金属を除去 る。

 半導体製造分野では、より高集積化され 半導体を実現させるため、各メーカが競い った開発研究がなされている。そのため、 えば、シリコンウエハの窒化膜上にシリコ 酸化膜を形成させた不揮発性半導体記憶装 (不揮発性メモリ)の製造工程では、コント ールゲート電極とフローティングゲート電 とを、2nm程度の非常に薄い酸化膜を形成し かつ、層間のリーク電流を抑制できる酸化 形成手段として、酸素とオゾン化ガス以外 不純物を含まない20vol%(440g/Nm3)以上の超高純 オゾン化ガスと紫外線照射やプラズマ放電 よる低温酸化化学反応により、品質の良い 化膜が出来、上記膜厚やリーク電流抑制規 を満足する酸化膜が実現できると記されて る(例えば、特許文献1参照)。半導体製造分 では、高集積化するために、より品質の高 酸化膜形成が重要になって来ている。その め、20vol%(440g/Nm3)以上の超高純度オゾン化ガ ス、すなわち、高濃縮オゾン化ガスを、多量 に、かつ、経済性が良く、安全に連続供給で きる技術が重要視されて来ている。

 オゾン化ガスは、自己分解性が強いこと ら、オゾン化ガスの状態で貯蔵することが しく、オゾン利用設備の近傍でオゾン発生 によりオゾン化ガスを発生させて用いるの 一般的である。

 従来の20%以上の高濃度オゾン化ガス生成 生成する装置としては、オゾン化ガスを吸 材に吸着させ、吸着したオゾンを脱着させ オゾン吸着方式と、オゾン化ガスを液化し 液化オゾンを気化させるオゾン液化方式の2 方法がある。

 オゾン吸着方式の技術においては、オゾ 発生器で発生させたオゾン化ガスを冷凍機 冷却されている吸着剤に大気状態で飽和吸 させる吸着工程と、吸着剤を収容している 脱着塔を供給オゾン化ガスの分圧まで減圧 気する精製工程と、吸脱着塔内の冷却状態 よび減圧状態を維持したまま、真空状態を 持しているオゾン利用設備に連通させて圧 差によって高濃度オゾンを供給する脱離工 とからなる方法がある(例えば、特許文献2 照)。

 また、他のオゾン吸着方式の技術におい は、オゾン発生器と、吸着剤を充填した吸 着塔を3塔並列的に設け、3塔の吸脱着塔に 列的にオゾン化ガス(約10vol%(220g/Nm3)以下)を 給するガス配管構成、吸脱着塔を冷却(-60℃) するための冷凍機、吸脱着塔の温度を制御す るためのヒータ、オゾン流路を変更するため の開閉弁、脱着したオゾンを貯蔵するオゾン 貯蔵容器、オゾン貯蔵容器からオゾン使用設 備へ供給するオゾン流量を調節するためのマ スフローコントローラーから成り、オゾン吸 着工程、安定化兼昇圧工程、オゾン脱着工程 、冷却工程の4工程を、並列的に設けた3塔の 脱着塔で1/3サイクル毎にずらして時系列的 繰り返すようにし、3塔の吸脱着塔から連続 的に28.4vol%の濃度のオゾンを発生させる方式 提案されている(例えば、特許文献3参照)。

 また、従来の放電式オゾン発生器では、 素ガスに数%の窒素を入れてオゾンの発生の 安定化を図っている(例えば、特許文献4参照 )。

 オゾン液化方式の技術においては、冷凍 をオゾンが液化する温度まで冷却して、冷 器内にオゾン化ガスを供給して冷凍器内で ゾン化ガスを選択的に液化させ、その次の 程で、器内で液化オゾンを気化させること オゾン化ガスの高濃度化する装置がある。

 オゾン液化方式の技術を用いた従来の超 濃度オゾンガス生成装置では、約10vol%(220g/N m3)以下のオゾン発生器から発生したオゾン化 (酸素90%-オゾン10%)ガスを、80K(-193℃)~100K(-173 )に冷却したチャンバーに供給することで、 ゾン化ガスのみを液化し、次の工程で、チ ンバー内のガス部を排気装置部で真空状態 した後、さらに次の工程で液化したオゾン ガスをヒータで、温度128K(-145℃)~133K(-140℃) 近に加熱することで真空にしたガス部をオ ンの蒸気圧に相当する50T0rr(53hPa)~70Torr(100hPa) の100%オゾン化ガスにして、その蒸気化した ゾンを取出すようにしている(例えば、特許 献5参照)。

特開2005-347679号公報

特開2002-68712号公報

特開平11-335102号公報

特開2001-180915号公報

特開2001-133141号公報

 図10に、吸脱着方式の吸脱着塔1塔の模式 造図を示す。図において、4は塔状の吸脱着 塔、6はオゾン化ガスを吸着させるためのオ ン吸着剤、C0は供給するオゾンのオゾン濃度 、Cは排出するオゾンのオゾン濃度を示す。

 図10に示すように、一般に、オゾン吸着 6を内包し、冷却した吸脱着塔4に所定のオゾ ン濃度C0のオゾン化ガスを供給し、オゾン化 スを選択的に吸着させる場合、吸着塔内の 着剤に飽和吸着させるまでに非常に時間が かり、また、吸着させる工程で吸着できな ったオゾン化ガスを排出する処理が必要で オゾン吸着効率が悪くなるなどの問題点や 出オゾン化ガスの処理で非常に大きなオゾ 排出設備が必要になるなどの問題点があっ 。

 吸脱着方式の高濃度オゾン出力方式では 図10で示した吸着塔4にオゾン濃度C0のオゾ 化ガスを供給すると、まず、最初に供給オ ン化ガスは、所定時間内では、吸着剤に完 吸着し、ほぼ100%のオゾン化ガスを選択的に 着できる。この完全吸着ができる状態が維 される上記所定時間は、図10に示すオゾン 着剤6が詰められた容積の内、6Aで示した円 状の体積にオゾンが吸着される期間(時間)に 相当する。6Aの体積は、内包された吸着剤6の 体積の1/3に相当し、残りの2/3のオゾン吸着剤 6にオゾンを吸着させ、塔内のオゾン吸着剤6 ほぼ100%能力まで飽和吸着させるには、2/3の オゾン吸着剤6が吸着させる期間で、塔外へ 着できないオゾン化ガスを排出しなければ らない。そのため、供給したオゾン化ガス に対し、吸着できるオゾンである吸着効率η 1を高める必要がある。

 また、吸着したオゾンから、塔内にある ゾン化ガスを抜き取り、高濃度化させる工 が必要である。一般には、吸着させたオゾ を真空ポンプ等で減圧下することで、高濃 化が図られる。この塔内にあるオゾン化ガ を抜き取る抜き取り工程(真空減圧工程)に いても、オゾン化ガスを排出させなければ らないため、高濃度のオゾン化ガスを出力 せるには真空減圧工程においても、減圧効 η2を高める必要がある。

 高濃度オゾンガス生成装置のオゾン化ガ 出力効率ηは、主に上記の吸着効率η1と減 効率η2で決まる。

  オゾン化ガス出力効率η=(吸着効率η1)・ (減圧効率η2)

 そのため、本発明の解決すべき課題は、 記のオゾン化ガス出力効率ηを高め、高濃 のオゾン化ガスを多量出力でき、かつ、不 物ガスを含まない高純度オゾン化ガスを連 的に提供でき、装置(システム)のコンパクト 化も図れる高濃度オゾンガス生成装置および 高濃度オゾンガス生成方法を得ることである 。

 本発明の説明に先立ち、オゾン化ガスの吸 特性を測定した例を図11に示す。
 図11において、符号444は試験装置での吸脱 塔4から排出するオゾン濃度特性を示す。吸 着塔4に吸着したオゾンの一部は約20分経過 た時点から途々に排出濃度がアップし、約1 20分(符号445)で、供給オゾン濃度と同じ濃度 オゾンが排出され、吸脱着塔4はこれ以上吸 出来ない状態になる。

 つまり、枠555の領域はオゾン供給量を示 、飽和オゾン吸着量は領域666になる。排出 ゾン量は、領域777である。この領域666と領 777から吸着効率η1を求めると、約30%である また、吸着効率η1を高めるため、吸着時間 50分(符号445A)にすれば、吸着効率η1は約60% で改善できる。

 また、減圧効率η2は装置の設計上の改善 で向上できるが、約50~70%程度である。

 そのため、高濃度オゾンガス生成装置の ゾン化ガス出力効率ηは、良い条件で約40% 度である。

 また、吸脱着塔4が1塔のみ設けられてい 場合には、高濃度オゾンを出力させる際に 、上記のように、オゾンを吸着させる工程( 着工程)、高濃度化させる工程(減圧工程)お び高濃度オゾンを出力する工程(脱着工程) 少なくとも3工程を要することから高濃度オ ンを連続供給することは不可能である(吸着 工程と減圧工程の間は高濃度オゾンは出力さ れない)。

 高濃度オゾン化ガスを生成する技術にお ては、上記の特許文献3および5で示すよう 、オゾン発生器で発生したオゾン化ガスを 却することで、第1工程で、液化させるか、 るいは、吸着剤に吸着させ、第2工程で、吸 着できないガスを真空にまで排気させた後、 さらに、第3工程で、液化または吸着したガ を加熱して、100%オゾンもしくは95%程度の高 縮オゾン化ガスを得るようにしているため 下記のような装置上の問題点があった。

 従来のオゾン吸着方式の高濃度オゾンガ 生成装置では、取り出せる高濃度オゾン化 ス量をより多く、また、取り出せる時間を り長くするために、各吸脱着塔内のオゾン 着剤の吸着できる能力の100%近くまで吸着さ せ、オゾンの濃縮効率を高める必要がある。 オゾン吸着剤が吸着できる能力を高めると、 オゾン吸着工程において、吸着を終え、吸脱 着塔から出てくる排ガスが吸脱着塔に供給す るオゾン濃度になるまで、吸着しなければな らない。つまり、オゾン吸着剤の吸着できる 能力を高めると吸脱着塔から出てくる排ガス のオゾン濃度も高くなり、供給するオゾン化 ガスが大きくなり、吸着効率が悪くなるとい う問題点があった。

 また、吸着効率が悪くなると、オゾン発 器から供給するオゾン化ガス量も大きくす 必要が生じ、オゾン発生器を大きくしなけ ばならなくなり、オゾン発生器のコストも くなるという問題点があった。さらに、吸 着塔から出てくる排ガスのオゾン量が増え と、排ガスのオゾンを分解させるためのオ ン化ガス分解器を大きくしなければならな なり、オゾン化ガス分解器のコストも高く るなどの問題点があった。

 また、安定化兼昇温工程および脱着工程 後に冷却工程を設けるため、吸脱着時以外 時間的損失があるとともに、吸脱着塔の上 の位置で温度差が発生してしまうため、エ ルギー損失が大きくなるという問題点があ た。

 さらには、窒素の混入した原料ガスでオ ンを発生させることにより、窒素酸化物が 生し、オゾンを高濃度化する場合に、窒素 化物も同時に高濃度化(濃縮)されてしまい オゾン利用設備にて、腐食を引き起こす危 性があるという問題点があった。

 従来のオゾン液化方式の高濃度オゾンガ 生成装置では、液化したオゾン液やオゾン 着剤に吸着したオゾンを加熱して、蒸気化 るため、急激に加熱すると、オゾン液や吸 したオゾンが液化から急激に蒸気化するた 、ガス圧力が急激に高まることで、爆発の 険があるため、急激な蒸発を避け、かつ低 力状態で蒸発化させなければならないため 得られる濃縮オゾン化ガス流量を多く出来 いことや低圧力の濃縮オゾン化ガスしか供 できず、半導体製造分野で量産処理(バッチ 処理)が出来ないことやウェハー処理チャン ーに均等に濃縮オゾン化ガスを分散化出来 いなどの問題点があった。

 さらに、所定の容量まで液化したり、オ ン吸着剤に一旦100%近くまで吸着させ、オゾ ン発生器で発生したオゾン化ガスを液化チャ ンバーもしくは吸着チャンバーに流し続け、 液化できないガスや吸着できないオゾン化ガ スは排オゾン装置に捨てることになり、効率 的なオゾン化ガスの濃縮ができないなどの問 題点があった。

 本発明は、かかる問題点を解決するため なされたものであり、従来装置よりもオゾ 吸着剤に吸着できるオゾン量を増し、かつ 吸脱着塔から出てくる排ガスのオゾン量を なくし、また、不純物ガスを含まない高純 オゾン化ガスを連続的に提供でき、吸脱着 内のオゾン吸着剤に吸着できる能力を高め れるようにし、装置の吸着効率を高めるこ でオゾン化ガスを供給するオゾン発生器お びオゾン分解器を小さく、安価にできるよ にした、高濃度オゾンガス生成装置および 濃度オゾンガス生成方法を得ることを目的 している。

 この発明は、オゾン発生器と、前記オゾ 発生器により発生されるオゾン化ガスのオ ンを吸着させるオゾン吸着剤を内包した複 の吸脱着塔と、前記オゾン発生器により発 した前記オゾン化ガスを上記複数の吸脱着 内に流入させるガス供給手段と、前記吸脱 塔内の前記オゾンを吸着した前記オゾン吸 剤から酸素を排気する真空ポンプと、前記 脱着塔内の酸素が排気されて高濃度になっ 前記オゾン化ガスを当該吸脱着塔から流出 せる出力手段と、前記吸脱着塔に対して流 または流出させるガスの流路を切り替え開 操作可能な複数の開閉バルブとを備え、各 記吸脱着塔は、前記オゾン発生器により発 された、大気圧を超える所定濃度のオゾン ガスを0℃以下の低温状態で前記オゾン吸着 剤に吸着させるオゾン吸着処理と、オゾンを 吸着した前記オゾン吸着剤から酸素を排気す る真空引き処理と、酸素が排気されて高濃度 になった前記オゾン化ガスを真空脱着もしく は加温脱着により外部に出力する脱着処理と を行うものであって、前記複数の吸脱着塔の うちの3塔以上の吸脱着塔は、直列サイクル 置されてメイン吸脱着塔群を構成し、他の1 以上の吸脱着塔が、上記メイン吸脱着塔群 並列に配置されて、補助吸脱着塔を構成し おり、前記メイン吸脱着塔群の前記3塔以上 の吸脱着塔のうちのいずれもが脱着処理を行 っていない期間に、前記補助吸脱着塔が脱着 処理を行う高濃度オゾンガス生成装置である 。

 この発明は、オゾン発生器と、前記オゾ 発生器により発生されるオゾン化ガスのオ ンを吸着させるオゾン吸着剤を内包した複 の吸脱着塔と、前記オゾン発生器により発 した前記オゾン化ガスを上記複数の吸脱着 内に流入させるガス供給手段と、前記吸脱 塔内の前記オゾンを吸着した前記オゾン吸 剤から酸素を排気する真空ポンプと、前記 脱着塔内の酸素が排気されて高濃度になっ 前記オゾン化ガスを当該吸脱着塔から流出 せる出力手段と、前記吸脱着塔に対して流 または流出させるガスの流路を切り替え開 操作可能な複数の開閉バルブとを備え、各 記吸脱着塔は、前記オゾン発生器により発 された、大気圧を超える所定濃度のオゾン ガスを0℃以下の低温状態で前記オゾン吸着 剤に吸着させるオゾン吸着処理と、オゾンを 吸着した前記オゾン吸着剤から酸素を排気す る真空引き処理と、酸素が排気されて高濃度 になった前記オゾン化ガスを真空脱着もしく は加温脱着により外部に出力する脱着処理と を行うものであって、前記複数の吸脱着塔の うちの3塔以上の吸脱着塔は、直列サイクル 置されてメイン吸脱着塔群を構成し、他の1 以上の吸脱着塔が、上記メイン吸脱着塔群 並列に配置されて、補助吸脱着塔を構成し おり、前記メイン吸脱着塔群の前記3塔以上 の吸脱着塔のうちのいずれもが脱着処理を行 っていない期間に、前記補助吸脱着塔が脱着 処理を行う高濃度オゾンガス生成装置である ので、従来装置よりもオゾン吸着剤に吸着で きるオゾン量を増し、かつ、吸脱着塔から出 てくる排ガスのオゾン量を少なくし、また、 不純物ガスを含まない高純度オゾン化ガスを 連続的に提供でき、吸脱着塔内のオゾン吸着 剤に吸着できる能力を高められるようにし、 装置の吸着効率を高めることでオゾン化ガス を供給するオゾン発生器およびオゾン分解器 を小さく、安価にできる。

本発明の実施の形態1による高濃度オゾ ンガス生成装置構成を示す模式配管図である 。 図1のメイン吸脱着塔群の部分を示し 図で、それら3塔の場合の直列サイクル配置 おける吸着時のオゾンガスの流れを示した 明図である。 図1のメイン吸脱着塔群と補助吸脱着 の部分を示した図で、それら4塔の場合の直 サイクル配置における吸着時のオゾンガス 流れを示した説明図である。 図1のメイン吸脱着塔群と補助吸脱着 の部分を示した図で、それら4塔の場合の直 サイクル配置の他の例における吸着時のオ ンガスの流れを示した説明図である。 本発明の実施の形態1による高濃度オゾ ンガス生成装置の構成を示す構成図である。 本発明の実施の形態1における各塔の吸 着工程、減圧工程、脱着(出力)工程を示した 御工程チャート図である。 本発明の実施の形態2による高濃度オゾ ンガス生成装置の構成を示す構成図である。 本発明の実施の形態2による高濃度オゾ ンガス生成装置によって発生されたオゾンの 量と従来の量とをグラフにより比較した説明 図である。 本発明の実施の形態3による高濃度オゾ ンガス生成装置の要部を示す部分斜視図であ る。 本発明の実施の形態3による高濃度オゾ ンガス生成装置の要部を示す部分断面図であ る。 本発明の実施の形態4による高濃度オゾ ンガス生成装置の要部を示す部分斜視図であ る。 本発明の実施の形態5による高濃度オゾ ンガス生成装置の構成を示す構成図である。 本発明に先立つ吸脱着方式の吸脱着塔 1塔の構成を示す模式構造図である。 吸脱着塔1塔のオゾン化ガスの吸着特 を示す特性図と供給オゾン量、吸着オゾン および排出オゾン量を示す図である。

 本発明は、1気圧を超えるオゾン化酸素ガ スが供給され、0℃以下の低温状態、高気圧 ス下でのシリカゲルでオゾンを選択的に濃 (オゾン吸着)して、0℃以下の低温状態、真 下で、濃縮したオゾンをガス化することで 高濃度オゾンを生成する高濃度オゾンガス 成装置および高濃度オゾンガス生成方法に するものである。特に、本装置は、供給し オゾン化ガスを効率良く吸着させ、連続的 高濃度オゾン化ガスを生成し、取り出せる 造を有している。なお、ここで、高濃度オ ン化ガスとは、供給されたオゾン化ガスの ゾン濃度よりも濃度の高いオゾン化ガスの とである。

 実施の形態1.
 図1は、本発明の実施の形態1による高濃度 ゾンガス生成装置(または、オゾン濃縮装置) の構成を示す模式配管図である。また、図2 、本発明の模式配管図(図1)を実現させるよ にした高濃度オゾンガス生成装置を示す。 た、図3は、本発明の実施の形態1における各 塔の吸着工程、真空引き工程(減圧工程)、脱 工程(出力工程)を示した制御工程チャート である。

 図1において、4-1、4-2、4-3は、3塔の吸脱 塔を示し、これらの3塔の吸脱着塔4は、オゾ ン化ガスの供給配管および出口配管が、ガス フィルター30-1、30-2、30-3、および、開閉弁( 圧弁)9-2、9-3、9-1をそれぞれ介して、サイク 的にδ結線されており、吸脱着塔群(以下、 イン吸脱着塔群とする。)99を形成している

 また、4-4は、補助用の吸脱着塔で、メイ 吸脱着塔群99と並列的に配管結線をされて り、メイン吸脱着塔群99でのオゾン化ガスの 出力を補助するための吸脱着塔である。

 3は、本発明の高濃度オゾンガス生成装置 に、濃度300g/Nm3のオゾンを供給するオゾンガ 発生器(または、オゾン発生器)である。オ ンガス発生器3としては、特に、窒素や窒素 化物を含まない窒素レスオゾンが供給でき 装置を採用している。オゾンガス発生器3か ら開閉弁(空圧弁)10-1、10-2、10-3、10-4をそれぞ れ介して、吸脱着塔4-1、4-2、4-3、4-4に濃度300 g/Nm3のオゾンを供給している。

 吸脱着塔4-1、4-2、4-3、4-4の各オゾン化ガ 出口は、これらの吸脱着塔4で吸着した排ガ ス(酸素リッチガス)を排出する排出ガス系と 吸脱着塔4で吸着したオゾンを減圧して吸着 したオゾンの濃度を高める減圧排出系の2系 に接続されている。

 排出ガス系では、各塔の開閉弁(空圧弁)13 -1、13-2、13-3、13-4を介し、吸着圧力制御用の 力制御器(オートプレッシャレギュレータ、 APC)18、および、排出オゾン濃度計28を介して オゾン分解器19を通し、残オゾンを酸素ガ に置換して大気放出している。当該大気放 は、各塔毎に切替制御ができるようにして る。なお、ここでは、排出オゾン濃度計28を 設けたが、無くても良いものとする。

 減圧排出系では、各塔の開閉弁(空圧弁)12 -1、12-2、12-3、12-4を介し、オゾン分解器21を し、残オゾンを酸素ガスに置換し、真空ポ プ20で吸脱着塔4内を減圧できるようにして る。

 吸脱着塔4-1、4-2、4-3、4-4の各オゾン化ガ 入口は、オゾンガス発生器3からのオゾン化 ガス供給だけでなく、吸脱着塔4で吸着した 濃度のオゾン化ガスを出力できるオゾン脱 をするオゾン化ガス出力系に接続されてい 。

 オゾン化ガス出力系では、各塔の開閉弁( 空圧弁)8-1、8-2、8-3、8-4を介し、ガスフィル ー30-out、ガス流量計(MFC)16,高濃度オゾン検出 器29を介して、外部に出力できる構成にして る。また、オゾン化ガス出力系では、外部 ンベから開閉弁(空圧弁)14-1およびガス流量 (MFC)16-aを介して酸素ガスを希釈できる配管 成にして、出力する高濃度オゾンのガス流 やオゾン濃度を任意に制御できるようにし いる。

 なお、17はオゾン反応装置、24はオゾン分 解器、22は真空ポンプ、15-1および15-2は開閉 (空圧弁)であり、これらは、オゾン化ガスを 利用するユーザのシステム例を記したもので ある。

 また、23は冷凍機であり、この冷凍機23か ら-60℃の冷媒26を各吸脱着塔4の胴体部外側に 供給することで、各吸脱着塔4に内包してい オゾン吸着剤を間接的に冷却している。

 上記にて、メイン吸脱着塔群99はサイク 的にδ結線されているが、4塔以上の場合に いても直列サイクル配置することにより同 の効果を得る。ここで、直列サイクルとは 3塔以上の吸脱着塔を直列に連通(連結)し、 通された吸脱着塔が環状となる構成を意味 ている。オゾン吸着時には、隣り合う2塔以 の吸脱着塔が連なり、連続してオゾンガス 流すようにしたものである。図1Aは、図1に けるメイン吸着塔群99を抜き出した3塔の場 の吸着時におけるオゾンガスの流れを表し ものであり、フィルター30、圧力計31は図示 を省略している。オゾン発生器3で発生した ゾンは、図1A(a)に示すように、開閉バルブ10- 1、吸脱着塔4-1、開閉バルブ9-2、吸脱着塔4-2 開閉バルブ13-2と流れ吸着を行う。この場合 吸脱着塔4-1と、吸脱着塔4-2が連通している 吸脱着塔4-1が吸着破過した後には、オゾン スの流れは、図1A(b)に示すように、オゾン 生器3、開閉バルブ10-2、吸脱着塔4-2、開閉バ ルブ9-3、吸脱着塔4-3、開閉バルブ13-3と流れ 吸脱着塔4-2と吸脱着塔4-3が連通する。さら 、吸脱着塔4-2が吸着破過後には、図1A(c)に示 すように、吸脱着塔4-3と吸脱着塔4-1が連通し 、吸脱着塔4-3が吸着破過後には、再び、図1A( d)に示すように、吸脱着塔4-1と吸脱着塔4-2が 通することになる。

 次に4塔の場合の直列サイクル配置を示し たものを図1Bに示す。ここで、4塔にすること で新たに吸脱着塔4-4、開閉バルブ9-4、10-4、13 -5を加えている。またここにおいてもフィル ー30、圧力計31は図示を省略している。オゾ ン発生器3で発生したオゾンは、図1B(a)に示す ように、開閉バルブ10-1、吸脱着塔4-1、開閉 ルブ9-2、吸脱着塔4-2、開閉バルブ13-2と流れ 着を行う。この場合、吸脱着塔4-1と、吸脱 塔4-2が連通している。吸脱着塔4-1が吸着破 した後には、オゾンガスの流れは、図1B(b) 示すように、オゾン発生器3、開閉バルブ10-2 、吸脱着塔4-2、開閉バルブ9-3、吸脱着塔4-3、 開閉バルブ13-5と流れ、吸脱着塔4-2と吸脱着 4-3が連通する。さらに、吸脱着塔4-2が吸着 過後には、図1B(c)に示すように、吸脱着塔4-3 と吸脱着塔4-4が連通し、吸脱着塔4-3が吸着破 過後には、図1B(d)に示すように、吸脱着塔4-4 吸脱着塔4-1が連通することになる。

 さらに、4塔を直列サイクル配置した場合 には図1Cに示すように、隣り合う3塔が連通し ても良い。この場合、オゾン発生器3で発生 たオゾンは、図1C(a)に示すように、開閉バル ブ10-1、吸脱着塔4-1、開閉バルブ9-2、吸脱着 4-2、開閉バルブ9-3、吸脱着塔4-3、開閉バル 13-5と流れ吸着を行う。この場合、吸脱着塔4 -1、吸脱着塔4-2、吸脱着塔4-3が連通している 吸脱着塔4-1が吸着破過した後には、図1C(b) 示すように、オゾンガスの流れは、オゾン 生器3、開閉バルブ10-2、吸脱着塔4-2、開閉バ ルブ9-3、吸脱着塔4-3、開閉バルブ9-4、吸脱着 塔4-4、開閉バルブ13-3と流れ、吸脱着塔4-2、 脱着塔4-3、吸脱着塔4-4が連通する。さらに 吸脱着塔4-2が吸着破過後には、図1C(c)に示す ように、吸脱着塔4-3、吸脱着塔4-4、吸脱着塔 4-1が連通し、吸脱着塔4-3が吸着破過後には、 図1C(d)に示すように、吸脱着塔4-4、吸脱着塔4 -1、脱着塔4-2が連通することになる。

 図2は、図1の装置構成を一体化構成にま め、配管レイアウトを実装置構成化したも である。図2に示すように、本発明の高濃度 ゾンガス生成装置には、3塔の吸脱着塔から 構成されたメイン吸脱着塔群99と、補助吸脱 塔999とが一体化され、-60℃の低温にするた の冷媒タンク(以下、冷却槽とする。)24内に 一体化するように工夫されている。また、図 2に示すように、ガスの出入り口配管を全て 部に配置して、複数の開閉弁(空圧弁、開閉 ルブ)の集積化配管が可能になるように、吸 脱着塔4の構造を工夫している。なお、図1お び図2においては、それぞれ、符号4-1,4-2,4-3, 4-4として各吸脱着塔4を示しているが、以下 説明においては、これらをまとめた場合に 符号4として説明することとする。他の構成 ついても同様に、X-1は、吸脱着塔4-1に対応 せて設けられた部材、X-2は、吸脱着塔4-2に 応させて設けられた部材、X-3は、吸脱着塔4 -3に対応させて設けられた部材であり、これ をまとめた場合には、単に、符号Xとして示 すこととする(なお、ここで、Xは、5~13までの 数字)。

 これらの4塔の吸脱着塔4は、断熱材26に外 側を覆われた冷却槽24内に収容されている。 吸脱着塔4内には、オゾン吸着剤として、所 定純度以上の高純度のシリカゲル6が入れら ている。シリカゲル6は、図1に示すように、 吸脱着塔4内の上部と下部に空間ができるよ に、高さ方向の中央部分にのみ配置されて る。シリカゲル6は、直径1~5mmの粒形状をし おり、吸脱着塔4の内壁に対して相補形状を すように充填され(内壁が円筒型なら、シリ カゲル6は円柱型)、吸脱着塔4の内壁に密着す るように設けられている。冷却槽24には冷凍 23が接続され、冷却槽24内には冷凍機23で一 温度に冷却された冷媒25が循環している。 の冷媒25によりシリカゲル6は常に冷却され いる。さらに、冷却槽24の底部には、断熱材 26を貫通するようにして、ドレインバルブ27 設けられており、メンテナンス時等の必要 に応じて、ドレインバルブ27を開けて、冷却 槽24内の冷媒25をそこから外部に排出する。 た、各吸脱着塔4には、略々L字型の入口ガス 連通管5と、略々I字型の出口ガス連通管7とが 、垂直方向に上部から挿入されている。入口 ガス連通管5はシリカゲル6の下部まで貫通し 出口ガス連通管7はシリカゲル6の上方まで 、シリカゲル6まで達していない。したがっ 、入口ガス連通管5であるL字型の下端のガ 導入口と出口ガス連通管7の下端の排出口と シリカゲル6を隔てるように配置されている 。また、各入口ガス連通管5には、3つの入口 閉弁8,9,10が設けられている。また、各出口 ス連通管7には、3つの出口開閉弁11,12,13が設 けられている。

 冷却槽24の外部には、オゾン発生器3と酸 ボンベ1とが設けられ、酸素ボンベ1は減圧 2を介してオゾン発生器3に接続されている。 酸素ボンベ1からオゾン発生器3に酸素を入れ ことにより、所定濃度のオゾンが発生され 吸脱着塔4に供給される。なお、オゾン発生 器3はオゾン発生装置として一般的に現在用 られているものでよい。また、冷却槽24の外 部には、オゾン利用設備17が設けられ、吸脱 塔4により生成された高濃度オゾンが供給さ れるようになっている。オゾン利用設備17に 、それを減圧状態にするための真空ポンプ2 2が設けられている。

 以上説明したように、本実施の形態1に係 る高濃度オゾンガス生成装置は、酸素からオ ゾンを発生するオゾン発生器3と、オゾン発 器3により発生したオゾンを濃縮するために 定温度の冷媒25で冷却されたオゾン吸着剤 あるシリカゲル6を内包した複数の吸脱着塔4 と、冷媒25を冷却するための冷却手段である 凍機23と、吸脱着塔4に接続されて、オゾン 吸着したシリカゲル6から主に酸素を排気す ることにより、吸脱着塔4内のオゾンを濃縮 るための真空ポンプ20と、吸脱着塔4に接続 れて、吸脱着塔4に対して流入または流出さ るガスの流路を切り替えるために空気圧操 の複数の開閉弁8~13と、真空ポンプ20により 縮されたオゾンの濃度を測定するためのオ ン濃度計28,29とを備え、シリカゲル6を内包 た吸脱着塔4のオゾンを濃縮する真空ポンプ 20の排気ラインを、他の吸脱着塔4に再度通過 させる構造を有している。当該構成において 、3つの吸脱着塔4は、オゾンを吸着する吸着 程、吸着したオゾンを真空排気してオゾン ガス濃度を高める真空排気工程(真空引き工 程または減圧工程)、および、濃縮したオゾ を送出する脱着工程(出力工程)を繰り返し行 って、従来は捨てていた所定の濃度に達して いないオゾンを、再度、吸着することにより 、30~100vol%の範囲にあるオゾン利用設備が必 とする所定のオゾン濃度まで濃縮して、利 できるようにしている。

 図3は、3塔の吸脱着塔を有するメイン吸 着塔群99と補助吸脱着塔999の各塔の吸着工程 、減圧工程、高濃度オゾン出力工程(脱着工 )の切替タイミングを示したチャート図であ 。メイン吸脱着塔群99では、3塔の内の2塔毎 に吸着工程を繰返し、1塔毎に減圧工程と脱 工程を繰返し、メイン吸脱着塔群99の3塔を スケード配置配管したものから高濃度オゾ 化ガスを出力している。補助吸脱着塔999は メイン吸脱着塔群99と並列結合して、メイン 吸脱着塔群99で出力できない期間(メイン吸脱 着塔群99のいずれの吸脱着塔においても脱着 程を実施していない期間)に脱着工程ができ るように制御し、その期間以外では、吸着工 程と減圧工程を繰り返すようにしている。こ の発明の補助吸脱着塔999は1塔のみで構成し いるが、他の実施の形態として補助吸脱着 を複数配置したり、塔の容量を大きくする とで、メイン吸脱着塔群99で出力できない期 間を補間するタイミングを1括にする方法も 本発明の範疇にある。

 次に、本実施の形態1による高濃度オゾン ガス生成装置の動作について、図1の模式図 図3のチャート図で説明する。酸素を、酸素 ンベ1からオゾン発生器3に入れて、オゾン 発生させる。このオゾンを、まず時点a0で、 入口開閉弁10-1を開にして吸脱着塔4-1内に入 、冷凍機23で冷却した冷媒25を介して冷却し 吸脱着塔4-1内のシリカゲル6-1に、ほぼ飽和 着状態(時点a1)まで吸着させる。吸脱着塔4-1 で吸着できなかった排出したオゾン化酸素ガ スは、ガスフィルター30-1を介して、開閉弁9- 2を開にして次の吸脱着塔4-2内に入れ、吸脱 塔4-1で吸着できなかった薄いオゾン化酸素 スを吸脱着塔4-2で予備吸着させ、吸脱着塔4- 2から出口開閉弁13-2を開にして、圧力制御器( APC)18、オゾン濃度計28、オゾン分解触媒を備 たオゾン分解器19を通して、大気に開放さ るようにしている。そのため、吸脱着塔4-2 ら排出されるガスは、ほとんど酸素ガスの となっている。

 次に時点a1~時点a2で、開閉弁12-1を開け、 和吸着状態まで吸着した吸脱着塔4-1内のガ を、オゾン分解器21を通して真空ポンプ20で 、減圧(真空引き)して、塔内に滞在している ス(主に、酸素ガス)を抜きとることで、塔 のオゾン濃度を高め、オゾン吸着状態のみ する。

 その後、時点a2~時点a3で、開閉弁8-1を開 して、吸脱着塔4-1に吸着したオゾンをガス ィルター30-out、ガス流量計(MFC)16、オゾン濃 計29を介して、所定流量で、所定濃度以上 高濃度オゾン化ガスを外部に出力している 所定オゾン流量は、MFC16で流量制御して出力 できるようにしている。また、高濃度オゾン 化ガスの濃度制御は、吸脱着塔4-1から出力さ れる約2035g/Nm3(95vol%)オゾン化ガスと酸素供給 30-inから減圧弁、開閉弁14-1、MFC16-aを介して 酸素ガスとを混合希釈して所定オゾン化ガス 濃度になるように制御している。つまり、外 部からの出力するオゾン濃度指令によって、 混合希釈する酸素流量をMFC16-aで制御してい 。

 吸脱着塔4-2は、時点a1で、入口開閉弁10-2 開にして、吸脱着塔4-2内のシリカゲル6-2に ほぼ飽和吸着状態(時点a3)まで吸着させる。 吸脱着塔4-2で吸着できなかった排出したオゾ ン化酸素ガスは、ガスフィルター30-2を介し 、開閉弁9-3を開にして次の吸脱着塔4-3内に れ、吸脱着塔4-2で吸着できなかった薄いオ ン化酸素ガスを吸脱着塔4-3で予備吸着させ 吸脱着塔4-3から出口開閉弁13-3を開にして、 力制御器(APC)18、オゾン濃度計28、オゾン分 触媒19を通して、大気に開放させるように ている。そのため、吸脱着塔4-3から排出さ るガスは、ほとんど酸素ガスのみとなって る。

 次に時点a3~時点a4で、飽和吸着状態まで 着した吸脱着塔4-2を、開閉弁12-2を開け、オ ン分解器21を介して真空ポンプ20で、減圧( 空引き)して、塔内に滞在しているガスを抜 とることで、オゾン吸着状態のみとする。

 その後、時点a4~時点a5で、開閉弁8-2を開 して、吸脱着塔4-2に吸着したオゾンをガス ィルター30-out、ガス流量計(MFC)16、オゾン濃 計29を介して、所定流量で、所定濃度以上 高濃度オゾン化ガスを外部に出力している

 同様に、吸脱着塔4-3は、時点a3で、入口 閉弁10-3を開にして、吸脱着塔4-3内のシリカ ル6-3に、ほぼ飽和吸着状態(時点a5)まで吸着 させ、吸脱着塔4-3で吸着できなかった排出し たオゾン化酸素ガスは、ガスフィルター30-3 介して、開閉弁9-1を開にして次の吸脱着塔4- 1内に入れ、吸脱着塔4-3で吸着できなかった いオゾン化酸素ガスを吸脱着塔4-1で予備吸 させ、吸脱着塔4-1から出口開閉弁13-1を開に て、圧力制御器(APC)18、オゾン濃度計28、オ ン分解器19を通して、大気に開放させるよ にしている。

 次に時点a5~時点a6で、飽和吸着状態まで 着した吸脱着塔4-3を、開閉弁12-3を開け、オ ン分解器21を介して真空ポンプで、減圧(真 引き)している。

 時点a6~時点a7で、開閉弁8-3を開にして、 脱着塔4-3に吸着したオゾンをガスフィルタ 30-out、ガス流量計(MFC)16,オゾン濃度計29を介 て、所定濃度以上の高濃度オゾン化ガスを 部に出力している。

 以上のように、図3のチャート図で示すよ うに、メイン吸脱着塔群99の吸脱着塔4-1、4-2 4-3の3塔では、期間a2-a3、期間a4-a5、期間a6-a7 で、高濃度オゾン化ガスを外部に出力できる が、各塔での減圧工程期間である期間a1-a2、 間a3-a4、期間a5-a6では、高濃度オゾン化ガス を出力できない。この出力できない期間を補 助するために、メイン吸脱着塔群99以外にも 1つの補助吸脱着塔999を設けて、当該期間a1- a2、期間a3-a4、期間a5-a6に、補助吸脱着塔999か ら所定濃度以上の高濃度オゾン化ガスを外部 に出力するようにして、高濃度オゾン化ガス の連続出力が実現できるようにしている。

 つまり、補助吸脱着塔999の動作としては オゾンガス発生器3から発生したオゾン化酸 素の一部を時点b1で、入口開閉弁10-4を開にし て、ニードル弁N1で、オゾン化酸素ガス流量 調整して、吸脱着塔4-4内のシリカゲル6-4に 時点b2まで吸着させる。期間b1~b2で、出口開 閉弁13-4を開にして、圧力制御器(APC)18、オゾ 濃度計28、オゾン分解触媒19を通して、大気 に開放させるようにしている。

 次に時点b2~時点b3で、開閉弁12-4を開け、 着した吸脱着塔4-4を、オゾン分解器21を介 て、真空ポンプ20で減圧(真空引き)して、塔 に滞在しているガスを抜きとることで、オ ン吸着状態のみとする。

 その後、時点a1~時点a2と同じ時間帯であ 時点b3~時点b4で、開閉弁8-4を開にして、吸脱 着塔4-4に吸着したオゾンをガスフィルター30- out、ガス流量計(MFC)16、オゾン濃度計29を介し て、所定流量で、所定濃度以上の高濃度オゾ ン化ガスを外部に出力している。

 上記動作と同様にして、吸脱着塔4-4は、 間b4~b5及び期間b7~b8で、オゾン化ガスを吸着 (吸着工程)させ、期間b5~b6及び期間b8~b9で減圧 工程を行い、時点a3~時点a4と同じ時間帯であ 期間b6~b7および時点a5~時点a6と同じ時間帯で ある期間b9~b10で、補助吸脱着塔999である吸脱 着塔4-4から高濃度オゾン化ガスを外部に出力 している。

 このように、メイン吸脱着塔群99以外に う1つの補助吸脱着塔999を設けることで、時 a1~a9までの間ずっと高濃度オゾン化ガスを 続出力できるようにしている。

 以上、各開閉弁9、10、11、12、13の開閉状 は、開閉時のみについて、説明したが、図3 のチャート図に従って、時系列的に各開閉弁 9、10,11,12,13は開閉操作をしている(ここでは 各々の開閉弁の開閉動作を明記することは 複雑になるので省略する。)。

 また、本装置では、オゾン分圧が高いほ 良く吸着するため、オゾン吸着時には、圧 制御器(APC)18で、大気圧を超えるゲージ圧力 0.1MPa以上に調整して吸着させている。

 以上のように、本発明の高濃度オゾンガ 生成装置では、メイン吸脱着塔群99の吸脱 塔4-1、4-2,4-3を図1のように、δ結線をした配 構成にすることにより、効率良く、吸着で る。そのため、供給するオゾンガス発生器 ら供給するオゾン量を節約でき、また、オ ン処理装置19が小さく出来るとともに、装 のコンパクト化および大容量の高濃度のオ ンが出力できる装置を安価に提供できるよ になった。

 また、本発明では、大気圧を超える、所 濃度Cのオゾン化ガスを、0℃以下の低温状 、高気圧下にした、オゾンを吸着するオゾ 吸着剤を詰めた吸脱着塔内に供給し、かつ オゾン吸着剤を詰めた吸脱着塔の3塔の吸脱 塔を直列サイクル配置したメイン吸脱着塔 とそのメイン吸脱着塔群と並列に配置した1 塔の吸脱着塔からなる補助吸脱着塔を設け、 上記メイン吸脱着塔群の3塔のいずれも脱着 程していない期間に補助吸脱着塔で吸着し オゾンを脱着させるようにしたので、連続 に高濃度オゾンを大流量に出力できる。な 、上記の説明においては、メイン吸脱着塔 を3塔の吸脱着塔から構成する例について説 したが、その場合に限らず、3塔以上で構成 してもよいこととする。また、補助吸脱着塔 を1塔の吸脱着塔から構成する例について説 したが、これも、その場合に限らず、1塔以 設けてもよいこととする。

 また、本発明では、所定濃度Cのオゾン化 ガスを、0℃以下の低温状態、高気圧下にし 吸着する、高純度シリカゲル6からなるオゾ 吸着剤を詰めた吸脱着塔4内に供給すること で、オゾン吸着剤に吸着できるオゾン能力を 高め、かつ、オゾン吸着剤を詰めた吸脱着塔 4を3塔配置したメイン吸脱着塔群と1塔からな る補助吸脱着塔を設け、メイン吸脱着塔群の 3塔のいずれも脱着工程していない期間に補 吸脱着塔で吸着したオゾンを脱着させるよ にして、連続的に高濃度オゾンを出力でき ようにした高濃度オゾンガス生成装置にし メイン吸脱着塔群の各吸脱着塔4を、開閉弁A (9-1、9-2、9-3)を介してδ配管構成にし、かつ 3塔の各吸脱着塔4のオゾン供給口には、オゾ ンガス発生器3からオゾン化ガスを供給する 管系として、開閉弁B(10-1、10-2、10-3)を介し 各吸脱着塔4に並列配管構成にし、かつ、3塔 の各吸脱着塔4のオゾン出力口には、吸着工 期間中に、オゾン化ガスの吸着後の排ガス( 素ガス)を排出させる配管系として開閉弁C(1 3-1、13-2、13-3)、吸脱着塔内の圧力を調整する 圧力制御器(APC)28を介して、オゾン分解器19に 並列配管構成を設け、かつ、真空荒引き工程 中に、吸脱着塔4を真空荒引きするための配 系として、開閉弁D(12-1、12-2、12-3)を介して 真空ポンプ20に並列配管構成を設け、さらに 、脱着工程中に、高濃縮オゾンを取出すため の配管系として、開閉弁E(8-1、8-2、8-3)を介し て、濃縮オゾン化ガスを出力する並列配管構 成とし、δ配管した3塔の内の2塔毎に、オゾ 化ガスを供給し、吸着したオゾン化ガスを 出するオゾン吸着工程、オゾン吸着工程で 着した前段の吸脱着塔のみを真空引きする ゾン化ガス真空荒引き工程、真空荒引きし 吸脱着塔から高濃度オゾンを取出す脱着工 を時系列的に繰り返すように、各吸脱着塔4 に開閉弁A,B,CおよびDを開閉制御させるよう したので、効率良く、オゾンの吸着、脱着 行え、かつ、吸着工程において吸脱着塔か 排出するオゾン量を少なく出来、排出する ゾン濃度を低く出来、装置のコンパクト化 安価な装置を実現させることが可能である

 また、本発明においては、シリカゲル6を 内包した吸脱着塔4のオゾンを濃縮する真空 ンプ20の排気ラインを、他の吸脱着塔4に再 通過させる構造を有している。当該構成に り、従来は捨てていた所定の濃度に達して ないオゾンを、再度、吸着することにより 30~100vol%の範囲にあるオゾン利用設備が必要 する所定のオゾン濃度まで濃縮して利用で るようになったため、経済性が良い。

 また、本発明において、吸脱着塔4内に供 給する所定濃度のオゾン化ガスのオゾン濃度 を300g/Nm3以上とし、吸脱着塔内の吸着圧力を0 .15MPa(G)~0.5MPa(G)の範囲内にすることで、吸脱 塔4内の吸着温度を-70℃以上にした場合には 各吸脱着塔4内のオゾン吸着剤に吸着できる 吸着能力を、より高めるとともに装置のより 安価、よりコンパクト化が図れる。

 また、本発明の高濃度オゾンガス生成装 において、取出す高濃度オゾン濃縮ガスに オゾン発生器3で得られたオゾン化ガス量も しくは酸素ガス量を希釈添加制御するように することで、取出す高濃度オゾン化ガスの濃 度を広範囲にコントロール可能である。

 さらに、本発明の高濃度オゾン生成装置に いて、吸脱着塔4に吸着させるオゾン化ガス として、窒素もしくは窒素酸化物ガスの添加 量が0.01%以下の窒素系ガス添加レスオゾン化 スを濃縮させるようにすれば、取出す高濃 オゾン化ガスを半導体製造装置分野の化学 応プロセスに利用できる高品質のオゾン化 スとして、安価に提供できる。
 また、吸着したオゾンに窒素系ガスも吸着 せるとオゾンの蒸気圧特性と窒素系ガスの 気圧特性が違うため、オゾンガスの脱着時 吸着した窒素系ガスが急激に蒸気化するた 、爆発の危険性があったが、窒素系ガスを まないガスにすることで、爆発の危険性の い装置にできる。

 また、本発明は、吸着剤を内包した吸脱 塔4のオゾン濃度を高める真空ポンプ20の排 ラインを他の吸脱着塔4に接続し、当該他の 吸脱着塔4に再度通過させる構造を有してい ので、安定した濃縮オゾンを吸脱着塔4の上 の温度差なく、エネルギー効率良く発生さ ることができる。

 また、窒素ガスや窒素酸化物ガスを含ん オゾン化ガスを用いて濃縮する高濃度オゾ ガス生成装置では、装置内でNOxガスが生成 れ、NOxガスによる装置内の金属腐食やNOxが 着剤に入り込み、オゾン化ガスの吸着能力 低下させ、装置の寿命を短くすることがあ た。また、NOxガスと装置内の金属面との化 反応で、出力する高濃度オゾン化ガスに金 不純物(金属コンタミ)を含む結果となり、 濃度オゾン化ガスを利用する半導体製造装 の成膜の品質をさせる原因になっていた。 れらの問題点を解消するため、本オゾンガ 発生器では、窒素や窒素酸化物ガスを含ま いオゾン化ガスを利用することで、半導体 造分野で、不純物を含まなく、高濃度、高 度のオゾン化ガスを供給することが可能に り、より高品質な成膜技術向上に貢献でき ようになった。

 実施の形態2.
 図4は、本発明の実施の形態1による高濃度 ゾンガス生成装置を示す図である。図4に示 ように、本実施の形態1による高濃度オゾン ガス生成装置には、3塔の吸脱着塔4が設けら ている。なお、図4においては、それぞれ、 符号4-1,4-2,4-3として示しているが、以下の説 においては、これらをまとめた場合に、符 4として説明することとする。他の構成につ いても同様に、X-1は、吸脱着塔4-1に対応させ て設けられた部材、X-2は、吸脱着塔4-2に対応 させて設けられた部材、X-3は、吸脱着塔4-3に 対応させて設けられた部材であり、これらを まとめた場合には、単に、符号Xとして示す ととする(なお、ここで、Xは、5~13までの数 )。

 図4の説明に戻る。これらの3塔の吸脱着 4は、断熱材26に外側を覆われた冷却槽24内に 収容されている。各吸脱着塔4内には、オゾ 吸着剤としてシリカゲル6が入れられている シリカゲル6は、図4に示すように、吸脱着 4内の上部と下部に空間ができるように、高 方向の中央部分にのみ配置されている。シ カゲル6は、直径1~5mmの粒形状をしており、 脱着塔4の内壁に対して相補形状をなすよう に充填され(内壁が円筒型なら、シリカゲル6 円柱型)、吸脱着塔4の内壁に密着するよう 設けられている。冷却槽24には冷凍機23が接 され、冷却槽24内には冷凍機23で一定温度に 冷却された冷媒25が循環している。この冷媒2 5によりシリカゲル6は常に冷却されている。 らに、冷却槽24の底部には、断熱材26を貫通 するようにして、ドレイン開閉弁27が設けら ており、メンテナンス時等の必要に応じて ドレイン開閉弁27を開けて、冷却槽24内の冷 媒25をそこから外部に排出する。また、各吸 着塔4には、略々L字型の入口ガス連通管5と 略々I字型の出口ガス連通管7とが、垂直方 に上部から挿入されている。入口ガス連通 5はシリカゲル6の下部まで貫通し、出口ガス 連通管7はシリカゲル6の上方までで、高純度 リカゲル6まで達していない。したがって、 入口ガス連通管5のL字型の下端のガス導入口 出口ガス連通管7の下端の排出口とはシリカ ゲル6を隔てるように配置されている。また 各入口ガス連通管5には、3つの入口開閉弁8,9 ,10が設けられている。また、各出口ガス連通 管7には、3つの出口開閉弁11,12,13が設けられ いる。

 冷却槽24の外部には、オゾン発生器3と酸 ボンベ1とが設けられ、酸素ボンベ1は減圧 2を介してオゾン発生器3に接続されている。 酸素ボンベ1からオゾン発生器3に酸素を入れ ことにより、オゾンが発生され、吸脱着塔4 に供給される。なお、オゾン発生器3はオゾ 発生装置として一般的に現在用いられてい ものでよい。また、冷却槽24の外部には、オ ゾン利用設備17が設けられ、吸脱着塔4により 生成された高濃度オゾンが供給される。オゾ ン利用設備17には、それを減圧状態にするた の真空ポンプ22が設けられている。

 オゾン発生器3は、入口開閉弁10および入 ガス連通管5を介して、吸脱着塔4内の高純 シリカゲル6に連通しており、さらに、当該 純度シリカゲル6は、出口ガス連通管7、出 開閉弁13、圧力制御器(APC)18、および、オゾ 濃度計28を介して、オゾン分解触媒19に連通 ていて、これらは一連にオゾンを吸着する めに繋がっている。

 また、各吸脱着塔4は、出口ガス連通管7 出口開閉弁12、および、真空ポンプ20を経由 、別の吸脱着塔4の入口ガス連通管5に設け れた入口開閉弁9を介して、当該別の吸脱着 4内を通って、それに設けられた出口ガス連 通管7および出口開閉弁11を介して、オゾン分 解触媒21に繋がっている。

 さらに、各吸脱着塔4は、入口ガス連通管 5、入口開閉弁8、真空ポンプ15、流量調整器16 、オゾン濃度計29を通して、オゾン利用設備1 7および真空ポンプ22へと繋がっている。

 以上説明したように、実施の形態2に係る 高濃度オゾンガス生成装置は、酸素からオゾ ンを発生するオゾン発生器3と、オゾン発生 3により発生したオゾンを濃縮するために一 温度の冷媒25で冷却されたオゾン吸着剤で るシリカゲル6を内包した複数の吸脱着塔4と 、冷媒25を冷却するための冷却手段である冷 機23と、吸脱着塔4に接続されて、オゾンを 着したシリカゲル6から主に酸素を排気する ことにより、吸脱着塔4内のオゾンを濃縮す ための真空ポンプ20と、吸脱着塔4に接続さ て、吸脱着塔4に対して流入または流出させ ガスの流路を切り替えるための空気圧操作 複数の開閉弁8~13と、真空ポンプ20により濃 されたオゾンの濃度を測定するためのオゾ 濃度計28,29とを備え、シリカゲル6を内包し 吸脱着塔4のオゾンを濃縮する真空ポンプ20 排気ラインを、他の吸脱着塔4に再度通過さ せる構造を有している。当該構成において、 3つの吸脱着塔4は、オゾンを吸着する吸着工 、吸着したオゾンを真空排気してオゾン化 ス濃度を高める真空排気工程、および、濃 したオゾンを送出するオゾン脱着工程を繰 返し行って、従来は捨てていた所定の濃度 達していないオゾンを、再度、吸着するこ により、30~100vol%の範囲にあるオゾン利用設 備が必要とする所定のオゾン濃度まで濃縮し て、利用できるようにしている。

 次に、実施の形態2による高濃度オゾンガ ス生成装置の動作について説明する。酸素を 、酸素ボンベ1からオゾン発生器3に入れて、 ゾンを発生させる。このオゾンを、まずは めに、入口開閉弁10-1および入口ガス連通管 5-1を通して、吸脱着塔4-1内に入れ、冷凍機23 冷却した冷媒25を介して冷却した吸脱着塔4- 1内のシリカゲル6-1に吸着させる。オゾンと 部の酸素を吸着した後のガスは、出口ガス 通管7-1、出口開閉弁13-1、圧力制御器(APC)18、 オゾン濃度計28、オゾン分解触媒19を通して 大気に開放される。オゾン分圧が高いほど く吸着するため、オゾン吸着時には、圧力 御器(APC)18で、ゲージ圧力0.1MPa以上に調整し いる。吸着終了後、入口開閉弁10-1、および 、出口開閉弁13-1を閉じ、次に、吸脱着塔4-2 対して設けられた、入口開閉弁10-2および出 開閉弁13-2を開けて、吸脱着塔4-2内のシリカ ゲル6-2にオゾンを吸着させる。

 シリカゲル6-1は、オゾンと同時に酸素も 着している。シリカゲル6-1から、吸着した 素を、出口開閉弁12-1を介して、真空ポンプ 20で排気して、オゾンを濃縮する。なお、酸 を排気する際には、オゾンも同時に排気さ るため、出口開閉弁12-1、真空ポンプ20、入 開閉弁9-2、および、入口ガス連通管5-2を通 て、吸脱着塔4-1から排出されるオゾンを吸 着塔4-2に吸着する。このように、真空ポン 20にはオゾンが流れるため、真空ポンプ20は オゾンに対する耐腐食性が高い必要があるの で、テフロン(登録商標)製のダイアフラムを いたものを使用する。なお、オゾン濃度計2 8で吸脱着塔4-1から漏れ出てくるオゾン濃度 モニタし、あらかじめ、計測した吸脱着塔4- 2内の高純度シリカゲル6-2の破過と、吸脱着 4-1が所定の濃度に達する時間が同時に終了 るように、吸脱着塔4-1の真空引き開始時間 設定する。吸脱着塔4-1が所定の濃度に達し ら、入口開閉弁8-1を開け、真空ポンプ15を通 じて、流量調整器16で流量を一定に制御して オゾン濃度計29を通して、真空ポンプ22で減 圧状態にあるオゾン利用設備17に30~100vol%の範 囲にあるオゾン利用設備が必要とするあらか じめ設定した所定の濃度のオゾンが送られる 。これらの一連の、吸着、減圧、脱着と各開 閉弁の動作を表したものが表1になる。

 図5は、一例として冷媒25の温度を-60℃に 定としたときの、オゾン吸着量、脱着した ゾン量、および、脱着したオゾンのうち、 度が90vol%以上のオゾンの量をグラフに表し ものである。図中、左側の3つの棒グラフが 再吸着のない場合であり、右側の3つが本実 の形態1による再吸着のある場合である。そ ぞれの場合において、左端の棒グラフがオ ン吸着量、中央がオゾン脱着量、右側が濃 90vol%以上の濃縮オゾンの脱着量の値をそれ れ示している。

 このように、実施の形態においては、従 排気していた製品ガス濃度に達しない濃度 オゾンを再び吸脱着塔4に入れて、吸着する ことにより、オゾンの吸着量が増加して、オ ゾンの利用効率の増加によるオゾン発生用電 力が低減するとともに、オゾン分圧の高いガ スを吸着することができるため、シリカゲル にオゾンを高密度吸着することが可能になり 、オゾンの濃縮が容易になる。なお、実施の 形態2において、真空ポンプ22の排気量、真空 達成度に十分余裕がある場合には、真空ポン プ15を無くして、オゾン利用設備17の付属の 空ポンプ22を利用し、吸脱着塔4の吸脱着を っても同様の効果を示すことは可能である また、今回、3塔での構成について説明を行 たが、複数の塔を1ユニットとして、3ユニ トで切り替えることにより同等の効果を得 ことができる。なお、他の動作については 上記の実施の形態1と同じであるため、ここ はその説明は省略する。

 以上のように、本実施の形態に係る高濃 オゾンガス生成装置においては、オゾン発 器で発生させたオゾンを、冷凍機23で冷却 た吸脱着塔4-1に内包されるシリカゲル6-1に 着させた後に、真空ポンプ20で排気し、すで にオゾン化ガスで破過した連通するオゾン吸 脱着塔4-2に上記真空ポンプ20で排気したガス 流通させるようにしたので、以下の効果が られる。

 まず、第一に、一定温度で、真空ポンプ 濃縮されたオゾン化ガスを取り出すことに り、シリカゲルを加温する必要がないため 加温するためのエネルギーおよび時間が節 できる。第二に、オゾンで破過した後の吸 着塔に、さらに、吸脱着塔から真空排気し 高濃度のオゾン化ガスを吸着させるため、 ゾンの利用効率が高まり、かつ濃縮率が増 するため、オゾンの発生量を節約すること でき、ついてはオゾンを発生するためのエ ルギーを低減することができる。第三に、 空ポンプの排気ラインを吸着過程にある他 吸脱着塔に接続するようにしたので、吸着 度や吸着量は、オゾン濃度に比例するため 真空ポンプの排気ラインから出る高濃度の ゾンを吸着することにより、吸着が早く、 た、オゾン発生器から発生するオゾンより 濃度のオゾンを吸着させることができるの 、吸着量を多くすることができる。

 さらに、図4の構成において、吸脱着塔4-1 、4-2、4-3からメイン吸脱着塔群を構成すると ともに、上記の実施の形態1で示した補助吸 着塔999をさらに設けるようにしてもよく、 の場合には、上記実施の形態1と同様の効果 得られることは言うまでもない。

 実施の形態3.
 図6は、本発明の実施の形態3による高濃度 ゾンガス生成装置を示す図である。吸脱着 4-1~4-3には、入口ガス連通管5および出口ガス 連通管7が上部から挿入されており、入口ガ 連通管5は、高純度シリカゲル6の下部まで貫 通し、連通管5,7のガス導入口および排出口が 高純度シリカゲル6を隔てて配置されるよう 構成されている。吸脱着塔4-1~4-3は、冷却槽2 4に、複数のボルト40で取り付けられている。 また、図示を省略しているが、実際には、上 記実施の形態1の図2に示した吸脱着塔4-4も設 られている。また、入口ガス連通管5と出口 ガス連通管7の吸脱着塔4の外部にあるそれぞ の上端が、吸脱着塔4の同じ側にあり、吸脱 着塔4内部にある下端がシリカゲル6を挟みこ ようにしてあるため、オゾン化ガスの吸着 しやすく、かつ、吸脱着塔4と冷却槽24とを り離すことができるため、冷媒25を冷却槽24 から排出することなく吸脱着塔4の交換を行 ことができる。これにより、超高濃度オゾ 発生装置全体の重量が少なくなり、吸脱着 4のみの着脱が可能になるため、メンテナン が容易になる。なお、他の構成については 上述の実施の形態1と同じであるため、ここ では、それらの図示および説明は省略する。

 なお、本実施の形態3では、入口ガス連通 管5がシリカゲル6内を貫通している例につい 説明したが、その場合に限らず、図7に示す ように、入口ガス連通管5が吸脱着塔4の外部 通って、出口ガス連通管7とシリカゲル6と 挟んでもよく、その場合においても同様の 果を得ることができる。

 以上のように、本実施の形態3によれば、 吸脱着塔4-1~4-3を冷却槽24にボルト40で取り付 るようにしたので、吸脱着塔4と冷却槽24と 切り離すことができるようになったため、 媒25を冷却槽24から抜くことなく、吸脱着塔 4の交換を行うことができ、吸脱着塔4のみの 脱が可能になるため、メンテナンスが容易 なる。

 実施の形態4.
 図8は、本発明の実施の形態4による高濃度 ゾンガス生成装置を示す図である。吸脱着 4を、図8に示すように、横向きにして、冷却 槽24の側面から内部に挿入し、冷却槽24の側 にボルト40で取り付けている。吸脱着塔4自 の構成は、上述の実施の形態1~3で示したも と基本的に同じである。また、図示を省略 ているが、実際には、本実施の形態におい も、図2に示した吸脱着塔4-4も設けられてい こととする。

 なお、本実施の形態においては、吸脱着 4が横向きにされているため、シリカゲル6 、吸脱着塔4内の(水平方向の直径を含む)高 方向の中央部分に位置しており、吸脱着塔4 の上方と下方にのみ隙間がある状態で入れ れている。なお、(当該隙間部分を除く)当 中央部分においては、シリカゲル6は、吸脱 塔4の内壁に密着している。また、出口ガス 連通管7が、その吸脱着塔4内の上部の隙間に 入されており、入口ガス連通管5は、吸脱着 塔4内の下部の隙間から入り、その先端が、 行き方向の中心部にくるように設置されて り、シリカゲル6にオゾンを吸脱着させてい 。他の構成については、上述の実施の形態1 と同じであるため、ここではそれらの図示お よび説明を省略する。

 このように、吸脱着塔4は、横向きにして 設けても、上記の実施の形態1と同様に機能 ることができる。但し、本実施の形態にお ては、吸脱着塔4を、横向きにして、冷却槽2 4の側面に挿入した構成であるため、メンテ ンス時には、冷媒25がこぼれてしまうため、 予め、冷却槽24に取り付けられているドレイ 開閉弁27で、冷却槽24から冷媒25を排出して 吸脱着塔4を取替えるようにする。なお、他 の動作については、上述の実施の形態1と同 であるため、ここではその説明は省略する

 以上のように、本実施の形態4においては 、冷却槽24の側面から吸脱着塔4を取り付けて いるため、吸脱着塔4上部にメンテナンスス ースをとる必要がなく、メンテナンスを容 にできる。

 実施の形態5.
 図9は、本発明の実施の形態5による高濃度 ゾンガス生成装置を示す図である。大きさ 同じ3塔の吸脱着塔4-1,4-2,4-3に加えて、それ の3塔の吸脱着塔4-1,4-2,4-3より小さい、4つ目 吸脱着塔4-4を備えている。吸脱着塔4-4には 吸脱着塔4-1,4-2,4-3と同様に、入口ガス連通 5-4と出口ガス連通管7-4とが挿入されている また、入口ガス連通管5-4には、2つの入口開 弁8-4,10-4が設けられており、出口ガス連通 7-4には、2つの出口開閉弁12-4,13-4が設けられ いる。

 これら4塔の吸脱着塔4が、断熱材26に覆わ れた冷却槽24内に備えられている。また、こ ら4塔の吸脱着塔4内にはシリカゲル6が入れ れており、オゾン発生器3と、入口開閉弁10 出口開閉弁13、圧力制御器(APC)18、オゾン濃 計28、オゾン分解触媒19で、一連にオゾンを 吸着するために繋がっている。吸脱着塔4-1は 、出口開閉弁11-1および入口開閉弁9-2を通し 、吸脱着塔4-2に繋がり、開閉弁12-2およびオ ン分解触媒21を通して真空ポンプ20に繋がっ ている。同様に、吸脱着塔4-2は、出口開閉弁 11-2および入口開閉弁9-3を通して、吸脱着塔4- 3に繋がり、出口開閉弁12-3およびオゾン分解 媒21を通して真空ポンプ20に繋がっている。 吸脱着塔4-3は、出口開閉弁11-3および入口開 弁9-1を通して、吸脱着塔4-1に繋がり、開閉 12-1、オゾン分解触媒21を通して真空ポンプ20 に繋がっている。吸脱着塔4-4は、出口開閉弁 12-4およびオゾン分解触媒21を通して真空ポン プ20に繋がっている。さらに、これらの吸脱 塔4から、入口開閉弁8、真空ポンプ15、マス フローコントローラー16、オゾン濃度計29を して、オゾン利用設備17および真空ポンプ22 と繋がっている。また、冷却槽24には、冷 機23で冷却した冷媒25が循環している。他の 成については、上述の実施の形態1~4と同じ ある。

 次に動作について説明する。酸素ボンベ1 からオゾン発生器3にいれて、オゾンを発生 せる。このオゾンを開閉弁10-1、連通管5-1を して、冷凍機23で冷却した冷媒25を介して冷 却したシリカゲル6-1に吸着させる。オゾンと 一部の酸素を吸着した後のガスは、出口ガス 連通管7-1、出口開閉弁13-1、圧力制御器(APC)18 自動濃度計28、オゾン分解触媒19を通して大 気に開放される。オゾンは、オゾン分圧が高 いほど良く吸着するため、オゾン吸着時には 、圧力制御器(APC)18でゲージ圧力0.1MPa以上に 整している。吸着が終了後、入口開閉弁10-1 出口開閉弁13-1を閉じ、入口開閉弁10-4およ 出口開閉弁13-4を開け、吸脱着塔4-4にオゾン 吸着させると同時に、出口開閉弁11-1、入口 開閉弁9-2、出口開閉弁12-2を開けて、真空ポ プ20で真空排気して、吸脱着塔4-1内部のオゾ ン濃度を濃縮する。このとき、酸素と同時に 排気されるオゾンを吸脱着塔4-2で吸着し、出 口バブル12-2から酸素のみを排気する。この 連の動作で、吸脱着塔4-1内のオゾン濃度が 定の濃度に達した時点で、出口開閉弁11-1、 口開閉弁9-2、出口開閉弁12-2を閉めて、入口 開閉弁8-1を開けて、真空ポンプ15を通して、 スフローコントローラー16で流量制御した ゾン化ガスを、オゾン利用設備17に送り込む 。このとき、入口開閉弁9-2および出口開閉弁 13-2を開け、入口開閉弁9-4および出口開閉弁13 -4を閉めて、オゾン発生器3で発生したオゾン 化ガスを吸脱着塔4-2に吸着させる。吸脱着塔 4-4に吸着したオゾン化ガスは、開閉弁12-4を け、オゾン分解触媒21を通して、真空ポンプ 20で酸素が排気されて濃度が上がる。30~100vol% の範囲にあるオゾン利用設備が必要とするあ らかじめ設定した所定の濃度になったところ で、入口開閉弁8-4を開け、吸脱着塔4-1から出 てくる超高濃度オゾン化ガスと同時に、オゾ ン利用設備17に送り込まれる。これらの一連 、吸着、減圧、超高濃度オゾンの発生と各 閉弁の動作を表したものが表2になる。

 上記の実施の形態2では、減圧排気したオ ゾン化ガスと、オゾン発生器3から発生した スを同時に吸着したため、減圧排気したオ ン化ガスが若干希釈される。一方、本実施 形態4のように、補助的な吸脱着塔4-4を備え 、減圧排気したオゾン化ガスとオゾン発生 3から発生されるオゾン化ガスとを吸脱着塔 4-4に吸着させることにより、減圧排気したオ ゾン化ガスを再吸着するときのオゾン分圧が 上がるために吸着量が増加する。また、補助 的に加えた吸脱着塔4-4は、他の3塔が吸着、 圧、超高濃度オゾンの発生の工程を繰り返 ている一工程の間に、吸着、減圧、超高濃 オゾンの発生の工程を1塔で行うため、吸脱 塔の容量、すなわち、シリカゲルの量が1/3 良い。なお、他の動作については、実施の 態1と同様であるため、ここでは説明を省略 する。

 以上のように、本実施の形態5によれば、 従来排気していた製品ガス濃度に達しないオ ゾンを再び吸脱着塔に入れて、吸着すること により、オゾンの利用効率が増加する。また 、排気ガス中に含まれていたオゾンがシリカ ゲル6に吸着するため、真空ポンプ20がオゾン に触れることなく、また、オゾン分解触媒21 性能も低いものを利用でき、安全で信頼性 高い高濃度オゾンガス生成装置を実現する とができる。さらに、オゾンを吸着する吸 工程、吸着したオゾンを真空排気してオゾ 化ガス濃度を高める真空排気工程、発生し オゾンを送出するオゾン発生工程を繰り返 行う3つの吸脱着塔と、これらの吸脱着塔と は独立に、吸着工程、真空排気工程、および 、オゾン脱着工程を行う1つの吸脱着塔の合 4つを備えるようにしたので、真空排気され オゾン化ガスが希釈されないため、より高 度に吸着剤にオゾンを吸着することができ オゾンの利用効率、ひいては、オゾン発生 ための電力を低減することができる。

 また、本実施の形態においても、実施の 態1と同様に、図3のタイミングチャートに すように、吸脱着塔4-1、4-2、4-3のいずれに いても脱着工程を行っていない期間に、吸 着塔4-4から高濃度オゾンを外部に出力する うに制御すれば、上記の実施の形態1と同様 、高濃度オゾンガスの出力を連続して行う とができるという効果がさらに得られるこ は言うまでもない。

 また、本実施の形態5においては、4つの吸 着塔を設ける構成について述べたが、その 合に限らず、複数の塔を1ユニットとして、3 つのユニットと、塔数の少ない第4のユニッ で構成するようにしてもよく、その場合に いても、上記と同等の効果を得ることがで る。
 本発明の装置は、高濃度のオゾンガスを連 的に出力できることを主眼にして発明がな れたが、間欠的にオゾンガスを出力する場 にも大流量の高濃度のオゾンガスを出力で る効果もあり、本方式は有効である。

 なお、これまでに実施の形態1~5で説明した ゾン発生器3に使用する酸素ボンベ1からの スは純度99.99%以上の純酸素であることが望 しい。
 窒素を含まない酸素をオゾン発生用の原料 スに用いた場合には、発生オゾン中に窒素 化物を含まないため、オゾン利用設備での 食を引き起こすことがない。

 さらに望ましくは、オゾン吸着に用いるシ カゲルには、シリカ(化学記号SiO 2 )の純度が99.9%以上のものを用いる。これによ り、シリカゲル中に含まれる不純物(特に金 成分)との反応によりオゾンが分解して消失 ることを防ぐとともに、発生オゾン中にシ カゲルが発源となる不純物の混入を防ぐこ ができる。

 本発明の高濃度オゾンガス生成装置およ 高濃度オゾンガス生成方法は、半導体製造 野における酸化成膜工程や洗浄工程にオゾ 化ガスを高濃度化させる装置として主に用 られるが、その場合に限らず、オゾンを吸 し、吸着したオゾン化ガスを脱着させ、再 用する分野におけるオゾン貯蔵法としても 要である。オゾン貯蔵法として用いる場合 は、深夜の電力料金の安い時間帯にオゾン 生器でオゾンを発生させ、本発明の高濃度 ゾンガス生成装置に貯蔵させ、貯蔵させた ゾンを下水処理場や化学プラントで利用す ものである。

 従来のオゾン貯蔵法では、オゾン発生器 生成したオゾンを吸着させ、オゾンを貯蔵 せる際、オゾン吸着効率が非常に悪くなる 題点があったが、本発明のオゾン吸着方法 利用すれば、効率良く、オゾン貯蔵が出来 深夜の電力を有効に利用できるメリットが じる。また、本発明では、高濃度のオゾン ガスを出力する必要があり、真空減圧工程 要したが、オゾン貯蔵したものを再利用す 場合は、吸着工程(オゾン貯蔵工程)と脱着 程(オゾン出力工程)の2工程のみで済み、オ ン貯蔵装置に用いる場合はよりオゾン効率 高められる効果がある。

 以上のように、本発明の高濃度オゾンガ 生成装置および高濃度オゾンガス生成方法 、オゾン貯蔵装置として用いても、上記と 様の効果が得られる。