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Title:
APPARATUS FOR RECYCLING MOISTURE EXHALED FROM WORKER WITHIN DRY ROOM TO THE WORKER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/114334
Kind Code:
A1
Abstract:
The apparatus is equipped with cover unit (1) fixed to a head portion of worker so as to cover at least the regions of nose and mouth of the worker, the cover unit capable of trapping the worker's breath. The cover unit has an exhaust port and an air supply port. Further, the apparatus is equipped with moisture recycle unit (2) fitted to the worker so as to simultaneously carry out the two steps consisting of the adsorption step of introducing moist air, effecting adsorption of the water contained in the air on an adsorbent and emitting dry air and the regeneration step of introducing dry air, effecting evaporation of the water adsorbed on the adsorbent into the dry air and emitting moist air. Still further, the apparatus is equipped with exhaust hose (3) connecting the exhaust port of the cover unit to the moisture recycle unit and with air supply hose (4) connecting the moisture recycle unit to the air supply port of the cover unit. The exhaust from the cover unit (1) is emitted via the moisture recycle unit into the dry room as dry air, and the dry air within the dry room is fed via the moisture recycle unit into the cover unit as moist air.

Inventors:
OGASAHARA MINORU (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/053177
Publication Date:
September 25, 2008
Filing Date:
February 21, 2007
Export Citation:
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Assignee:
ITSWA CO LTD (JP)
OGASAHARA MINORU (JP)
International Classes:
B01D53/26; A62B7/00
Foreign References:
JP2002204921A2002-07-23
JPH02257966A1990-10-18
JPH09136275A1997-05-27
JP2000005311A2000-01-11
JPH08229129A1996-09-10
Other References:
See also references of EP 2116279A4
Attorney, Agent or Firm:
MINORI Patent Profession Corporation (200 Takamiya-cho, Oike-dori Takakura Nishi-iru, Nakagyo-ku, Kyoto-sh, Kyoto 35, JP)
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Claims:
 ドライルーム内で作業する作業者の呼気とともに排出される水分を回収し、回収した水分を再び吸気とともに当該作業者に戻すための装置であって、
 作業者の頭部又は首に支持、固定されて少なくとも作業者の鼻及び口の領域を包囲し、当該作業者から排出される呼気を捕集し得るカバーユニットを備え、前記カバーユニットは排気口及び給気口を有し、さらに、
 作業者に装着され、水分を含んだ空気を取り込み、当該空気中の水分を吸着材に吸着し、乾燥空気を排出する吸着過程と、乾燥空気を取り込み、前記吸着材に吸着した水分を当該乾燥空気中に蒸発させ、水分を含んだ空気を排出する再生過程の2つの過程を同時に行う水分リサイクルユニットと、
 前記カバーユニットの排気口及び前記水分リサイクルユニットを接続する排気用ホースと、
 前記カバーユニットの給気口及び前記水分リサイクルユニットを接続する給気用ホースと、を備え、前記カバーユニットから排出される水分を含んだ空気が前記水分リサイクルユニットを経て乾燥空気として前記ドライルーム内に排出されるとともに、ドライルーム内の乾燥空気が前記水分リサイクルユニットを経て水分を含んだ空気として前記カバーユニット内に供給されることを特徴とする装置。
 前記カバーユニットは、作業者の頭部を受け入れる開口部を有し、作業者の頭部に被せられて当該頭部に支持、固定されるヘルメットからなり、前記ヘルメットは、少なくとも、作業者が外を見るための透明領域を備え、前記ヘルメットの開口部の外周又は内周に作業者の作業着の襟首部に気密状態で接合される装着部材が設けられ、前記ヘルメットにおける作業者の顔面に向き合わない領域には曇り止めのための通気口が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
 各1つの前記排気口が前記ヘルメット下部の両側に設けられ、1つの前記給気口が前記ヘルメットの後部に設けられており、2本の前記排気用ホースのそれぞれの一端開口が、関係する前記排気口から前記ヘルメット内部における作業者の口元近傍までのびていることを特徴とする請求項2に記載の装置。
 前記カバーユニットは、作業者の鼻及び口の領域を覆うキャップと、前記キャップに取付けられ、当該キャップを作業者の顔面の定位置に固定するための装着バンドとを備えたマスクからなっていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
 前記水分リサイクルユニットは除湿ユニットを備え、前記除湿ユニットは、
 内部が吸着ゾーン及び再生ゾーンの2つのゾーンに分割されたケーシングと、
 前記ケーシング内部の前記吸着ゾーン及び前記再生ゾーンの境界面に沿って配置され、モータによって軸まわりに回転駆動される回転軸と、
 前記回転軸に接続され、常時、一部分が前記吸着ゾーン内にあり、残りの部分が前記再生ゾーン内にあるように配置され、前記回転軸の回転に伴って前記吸着ゾーン及び前記再生ゾーンを繰り返し通過する、ハニカム状又はコルゲート状の吸着ロータと、
 前記ケーシングに形成され、前記カバーユニットから排出される水分を含んだ空気を前記吸着ゾーンに取り込むための第1の空気取入口と、
 前記ケーシングに形成され、前記吸着ゾーンから乾燥空気を排出するための第1の空気排出口と、
 前記ケーシングに形成され、前記ドライルームから乾燥空気を前記再生ゾーンに取り込むための第2の空気取入口と、
 前記ケーシングに形成され、前記再生ゾーンから水分を含んだ空気を排出するための第2の空気排出口と、を有しており、前記水分リサイクルユニットは、さらに、
 吸気口及び送風口を有し、前記除湿ロータに支持、固定されるとともに、前記吸気口が前記排気用ホースに接続され、前記送風口が前記除湿ユニットの前記第1の空気取入口に接続された第1のファンユニットと、
 吸気口及び送風口を有し、前記除湿ユニットに支持、固定されるとともに、前記吸気口が前記除湿ユニットの前記第2の空気排出口に接続され、前記送風口が前記給気用ホースに接続された第2のファンユニットと、
 前記除湿ユニットに取付けられ、当該除湿ユニットを作業者に装着するための装着部材と、
 前記作業者に装着され、前記第1及び第2のファンユニット、並びに前記除湿ユニットのモータに電力を供給するバッテリーユニットと、を備えていることを特徴とする請求項1~請求項4のいずれかに記載の装置。
 前記水分リサイクルユニットは、
 空気取入口及び空気排出口、並びに第1及び第2の空気出入口を有するケーシングと、
 前記ケーシング内に配置され、ハニカム状又はコルゲート状の第1の吸着材が収容された第1のチャンバと、
 前記ケーシング内に配置され、ハニカム状又はコルゲート状の第2の吸着材が収容された第2のチャンバと、
 前記ケーシング内に配置された2ポジション4ポート型の切替バルブと、
 前記ケーシング内に配置され、前記空気取入口及び前記切替バルブの第1ポートを接続する第1管路と、
 前記ケーシング内に配置され、前記切替バルブの第2ポート及び前記第1のチャンバを接続する第2管路と、
 前記ケーシング内に配置され、前記空気排出口及び前記切替バルブの第3ポートを接続する第3管路と、
 前記ケーシング内に配置され、前記切替バルブの第4ポート及び前記第2のチャンバを接続する第4管路と、
 前記ケーシング内に配置され、前記第1のチャンバ及び前記第1の空気出入口を接続する第5管路と、
 前記ケーシング内に配置され、前記第2のチャンバ及び前記第2の空気出入口を接続する第6管路と、
 吸気口及び送風口を有し、前記ケーシングに支持、固定されるとともに、前記吸気口が前記排気用ホースに接続され、前記送風口が前記ケーシングの空気取入口に接続された第1のファンユニットと、
 吸気口及び送風口を有し、前記ケーシングに支持、固定されるとともに、前記吸気口が前記ケーシングの空気排出口に接続され、前記送風口が前記給気用ホースに接続された第2のファンユニットと、
 前記ケーシングに取付けられ、当該ケーシングを作業者に装着するための装着部材と、
 前記作業者に装着され、前記第1及び第2のファンユニットに電力を供給するバッテリーユニットと、を備え、
 前記切替バルブが第1の位置にあるときは、前記第1管路及び前記第2管路が接続されると同時に前記第3管路及び前記第4管路が接続される一方、第2の位置にあるときには、前記第1管路及び前記第4管路が接続されると同時に前記第3管路及び前記第2管路が接続されるようになっていることを特徴とする請求項1~請求項4のいずれかに記載の装置。
Description:
ドライルーム内の作業者から発 される水分を当該作業者に再循環させる装

 本発明は、ドライルーム内で作業する作 者から発散される水分を回収し、回収した 分を再び作業者に戻すことによって、作業 からドライルームに水分が排出されること 防止する装置に関するものである。

 半導体デバイスやリチウム電池等の製造 程においては、-50℃以下の低露点の乾燥空 からなる雰囲気が必要とされ、そのために ライルームが使用される。そして、ドライ ームには除湿装置が備えられていて、ドラ ルームからの排気が除湿装置に送り込まれ 除湿装置による除湿処理がなされた後、生 された低露点の乾燥空気が除湿装置から再 ドライルームに供給され、ドライルーム内 全体にわたって低露点乾燥空気の雰囲気が 一に維持されるようになっている。

 この場合、ドライルーム内においてかか 低露点の乾燥空気の雰囲気を均一かつ一定 保つためには、必要とされるレベルの露点 りも低い露点の空気をドライルームに供給 なければならず、ドライルームの容量が大 くなると、ドライルームと除湿装置との間 循環空気の風量を増大させ、低露点の乾燥 気を大量に供給する必要が生じてくる。そ ためには、大型で高性能の除湿装置を備え ければならず、設備費及び装置のランニン コストが増大するという問題があった。

 ところで、ドライルーム内で発生する水分 殆どは、ドライルーム内で作業する作業者 ら発散される水分が占めており、従来は、 の水分を含む空気を除湿装置によって除湿 、再びドライルームに供給していた。
 このため、従来、ドライルーム内で作業す 作業者から発散される水分をドライルーム 外部に直接排出する方法が提案されており 一例として、ドライルーム内の作業者にカ ー着を着用させ、カバー着内部の空気を排 手段により吸引してドライルーム外に排気 る方法がある。この方法によれば、カバー 内部の空気は、カバー着の足下から排気さ 、ドライルームの床面に設けられた空気取 入れ口から排気チャンバ内に流入し、ドラ ルームの外部に排出されるようになってい 。

 しかし、この構成によれば、カバー着内部 空気が排気されるときには、作業者は常に 面の空気取り入れ口の上に位置していなけ ばならず、作業者がドライルーム内で自由 作業することができない。さらには、カバ 着内部からの排気を確実に取り込むために 空気取り入れ口からかなりの風速で吸気し ければならず、これに要する送風機のラン ングコストはかなり高くつく。
 また、このような従来の方法では、作業者 常に体内から水分を奪われ、短時間のうち 脱水状態になり、作業者の健康管理上、ド イルーム内において長時間作業を継続して うことができないという問題があった。

特開平11-287478号公報

 本発明の課題は、ドライルーム内での長 間に及ぶ作業に支障をきたすことなく、作 者から発散される水分がドライルーム内に 出されることを防止できる装置を低コスト 提供することにある。

 上記課題を解決するため、本発明は、ド イルーム内で作業する作業者の呼気ととも 排出される水分を回収し、回収した水分を び吸気とともに当該作業者に戻すための装 であって、作業者の頭部又は首に支持、固 されて少なくとも作業者の鼻及び口の領域 包囲し、当該作業者から排出される呼気を 集し得るカバーユニットを備え、前記カバ ユニットは排気口及び給気口を有し、さら 、作業者に装着され、水分を含んだ空気を り込み、当該空気中の水分を吸着材に吸着 、乾燥空気を排出する吸着過程と、乾燥空 を取り込み、前記吸着材に吸着した水分を 該乾燥空気中に蒸発させ、水分を含んだ空 を排出する再生過程の2つの過程を同時に行 う水分リサイクルユニットと、前記カバーユ ニットの排気口及び前記水分リサイクルユニ ットを接続する排気用ホースと、前記カバー ユニットの給気口及び前記水分リサイクルユ ニットを接続する給気用ホースと、を備え、 前記カバーユニットから排出される水分を含 んだ空気が前記水分リサイクルユニットを経 て乾燥空気として前記ドライルーム内に排出 されるとともに、ドライルーム内の乾燥空気 が前記水分リサイクルユニットを経て水分を 含んだ空気として前記カバーユニット内に供 給されることを特徴とする装置を構成したも のである。

 上記構成において、好ましくは、前記カ ーユニットは、作業者の頭部を受け入れる 口部を有し、作業者の頭部に被せられて当 頭部に支持、固定されるヘルメットからな 、前記ヘルメットは、少なくとも、作業者 外を見るための透明領域を備え、前記ヘル ットの開口部の外周又は内周に作業者の作 着の襟首部に気密状態で接合される装着部 が設けられ、前記ヘルメットにおける作業 の顔面に向き合わない領域には曇り止めの めの通気口が設けられている。さらに好ま くは、各1つの前記排気口が前記ヘルメット 下部の両側に設けられ、1つの前記給気口が 記ヘルメットの後部に設けられており、2本 前記排気用ホースのそれぞれの一端開口が 関係する前記排気口から前記ヘルメット内 における作業者の口元近傍までのびている

 また、好ましくは、前記カバーユニット 、作業者の鼻及び口の領域を覆うキャップ 、前記キャップに取付けられ、当該キャッ を作業者の顔面の定位置に固定するための 着バンドとを備えたマスクからなっている

 また、好ましくは、前記水分リサイクル ニットは除湿ユニットを備え、前記除湿ユ ットは、内部が吸着ゾーン及び再生ゾーン 2つのゾーンに分割されたケーシングと、前 記ケーシング内部の前記吸着ゾーン及び前記 再生ゾーンの境界面に沿って配置され、モー タによって軸まわりに回転駆動される回転軸 と、前記回転軸に固定され、常時、一部分が 前記吸着ゾーン内にあり、残りの部分が前記 再生ゾーン内にあるように配置され、前記回 転軸の回転に伴って前記吸着ゾーン及び前記 再生ゾーンを繰り返し通過する、ハニカム状 又はコルゲート状の吸着ロータと、前記ケー シングに形成され、前記カバーユニットから 排出される水分を含んだ空気を前記吸着ゾー ンに取り込むための第1の空気取入口と、前 ケーシングに形成され、前記吸着ゾーンか 乾燥空気を排出するための第1の空気排出口 、前記ケーシングに形成され、前記ドライ ームから乾燥空気を前記再生ゾーンに取り むための第2の空気取入口と、前記ケーシン グに形成され、前記再生ゾーンから水分を含 んだ空気を排出するための第2の空気排出口 、を有しており、前記水分リサイクルユニ トは、さらに、吸気口及び送風口を有し、 記除湿ユニットに支持、固定されるととも 、前記吸気口が前記排気用ホースに接続さ 、前記送風口が前記除湿ユニットの前記第1 空気取入口に接続された第1のファンユニッ トと、吸気口及び送風口を有し、前記除湿ユ ニットに支持、固定されるとともに、前記吸 気口が前記除湿ユニットの前記第2の空気排 口に接続され、前記送風口が前記給気用ホ スに接続された第2のファンユニットと、前 除湿ユニットに取付けられ、当該除湿ユニ トを作業者に装着するための装着部材と、 記作業者に装着され、前記第1及び第2のフ ンユニット、並びに前記除湿ユニットのモ タに電力を供給するバッテリーユニットと を備えている。

 あるいは、前記水分リサイクルユニット 、空気取入口及び空気排出口、並びに第1及 び第2の空気出入口を有するケーシングと、 記ケーシング内に配置され、ハニカム状又 コルゲート状の第1の吸着材が収容された第1 のチャンバと、前記ケーシング内に配置され 、ハニカム状又はコルゲート状の第2の吸着 が収容された第2のチャンバと、前記ケーシ グ内に配置された2ポジション4ポート型の 替バルブと、前記ケーシング内に配置され 前記空気取入口及び前記切替バルブの第1ポ トを接続する第1管路と、前記ケーシング内 に配置され、前記切替バルブの第2ポート及 前記第1のチャンバを接続する第2管路と、前 記ケーシング内に配置され、前記空気排出口 及び前記切替バルブの第3ポートを接続する 3管路と、前記ケーシング内に配置され、前 切替バルブの第4ポート及び前記第2のチャ バを接続する第4管路と、前記ケーシング内 配置され、前記第1のチャンバ及び前記第1 空気出入口を接続する第5管路と、前記ケー ング内に配置され、前記第2のチャンバ及び 前記第2の空気出入口を接続する第6管路と、 気口及び送風口を有し、前記ケーシングに 持、固定されるとともに、前記吸気口が前 排気用ホースに接続され、前記送風口が前 ケーシングの空気取入口に接続された第1の ファンユニットと、吸気口及び送風口を有し 、前記ケーシングに支持、固定されるととも に、前記吸気口が前記ケーシングの空気排出 口に接続され、前記送風口が前記給気用ホー スに接続された第2のファンユニットと、前 ケーシングに取付けられ、当該ケーシング 作業者に装着するための装着部材と、前記 業者に装着され、前記第1及び第2のファンユ ニットに電力を供給するバッテリーユニット と、を備え、前記切替バルブが第1の位置に るときは、前記第1管路及び前記第2管路が接 続されると同時に前記第3管路及び前記第4管 が接続される一方、第2の位置にあるときに は、前記第1管路及び前記第4管路が接続され と同時に前記第3管路及び前記第2管路が接 されるようになっている。

 本発明によれば、装置全体を作業者に装 可能とし、ドライルーム内の作業者から排 される呼気を捕集して呼気中の水分を吸着 に吸着し、得られた乾燥空気をドライルー 内に排出するとともに、ドライルーム内か 取り込んだ乾燥空気を用いて吸着材を再生 、吸着材から蒸発した水分を作業者の吸気 に戻すようにしたので、作業者の呼気とと に発散される水分がドライルーム内に排出 れることが防止され、それによって、ドラ ルーム内での作業中に、小型の除湿装置で 十分にドライルーム内を低露点乾燥状態に 持することができ、設備費及びランニング ストの低減を図ることができる。加えて、 時間に及ぶ作業においても作業者が脱水状 になることを防止でき、作業者の健康管理 の問題を生じることもない。

本発明の1実施例による、ドライルーム 内の作業者から発散される水分を当該作業者 に再循環させる装置の概略構成を示す斜視図 である。 カバーユニットの概略構成を示す斜視 である。 水分リサイクルユニットの管路系を示 概略図である。 本発明の別の実施例による水分リサイ ルユニットの管路系を示す概略図である。 図4の水分リサイクルユニットの切替バ ルブの動作を説明する図である。 カバーユニットの変形例の平面図であ 。

符号の説明

1 ヘルメット
2 水分リサイクルユニット
3 排気用ホース
4 給気用ホース
5 開口部
6 排気口
7 給気口
8 ヘッドギア
9 前面開口
10 シールド
11 回転軸
12 装着部材
13 通気口
14 除湿ユニット
15 ケーシング
16a、16b 仕切板
17 吸着ロータ
18 回転軸
19 スリーブ
20 モータ
21 第1の空気取入口
22 第1の空気排出口
23 第2の空気取入口
24 第2の空気排出口
25 第1のファンユニット
27 第2のファンユニット
31 吸着ゾーン
32 再生ゾーン

 以下、添付図面を参照して本発明の好ま い実施例について説明する。図1は、本発明 の1実施例による、ドライルーム内の作業者 ら発散される水分を当該作業者に再循環さ る装置の斜視図であり、図2は、図1に示され た装置のカバーユニットの概略構成を示す斜 視図である。本発明の装置は、作業者の頭部 又は首に支持、固定されて少なくとも作業者 の鼻及び口の領域を包囲し、当該作業者から 排出される呼気を捕集し得るカバーユニット を備えている。図1及び図2に示されるように この実施例では、カバーユニットは、作業 の頭部を受け入れる開口部5、並びに排気口 6及び給気口7を有し、作業者の頭部に被せら て当該頭部に支持、固定されるヘルメット1 からなっている。この実施例では、各1つの 気口6がヘルメット1下部の両側に設けられ、 1つの給気口7がヘルメット1の後部に設けられ ている。

 ヘルメット1は透明なプラスチックから形成 されている。この場合、ヘルメット1の全体 透明である必要はなく、少なくとも、作業 が作業時に外を見るための透明領域がヘル ット1に備えられればよい。
 図示されないが、ヘルメット1内側の上部に は、ヘルメット1を頭部に支持、固定するた のリング状のヘッドギア8が取付けられてい 。また、ヘルメット1には、作業者の顔面の 両目を経て左右の耳に至る領域に対向する横 長の部分に前面開口9が形成され、さらに、 の前面開口9を覆う透明な板状のシールド10 取付けられている。シールド10は、前面開口 9の両脇部分に回転軸11のまわりに回転可能に 取付けられ、手動によって前面開口9を開閉 得るようになっている。

 また、ヘルメット1の開口部5の内周には 作業者の作業着の襟首部に気密状態で接合 れる装着部材12が設けられる。ヘルメット1 おける作業者の顔面に向き合わない領域、 えば、ヘルメット1の後頭部には、ヘルメッ 1の内壁面の曇り止めのための通気口13が設 られる。

 本発明の装置は、また、作業者に装着さ 、水分を含んだ空気を取り込み、当該空気 の水分を吸着材に吸着し、乾燥空気を排出 る吸着過程と、乾燥空気を取り込み、吸着 に吸着した水分を当該乾燥空気中に蒸発さ 、水分を含んだ空気を排出する再生過程の2 つの過程を同時に行う水分リサイクルユニッ ト2を備えている。

 図3は、水分リサイクルユニットの管路系を 示す概略図である。図3を参照して、水分リ イクルユニット2は、除湿ユニット14を備え いる。除湿ユニット14は、両端開口が閉じら れた円筒状のケーシング15を有し、このケー ング15は、3つの部分15a、15b、15cからなって り、内部に装着された吸着ロータ17の脱着 可能となるように分解可能な構造を有して る。第1の部分15a及び第3の部分15cは、いずれ も、一端開口が閉じられた円筒形状を有し、 第2の部分15bは円筒形状を有している。そし 、ケーシング15は、第2の部分15bの両端開口 、それぞれ、第1の部分15a及び第3の部分15cの 開口が(図示されない)シール材を介して接合 れたものからなっている。また、第1及び第 2の部分15a、15cの内側には、直径方向及び軸 向にのびるリブ状の仕切板16a、16bが設けら 、第2の部分15bには、全体が円筒形状をなす ニカム状又はコルゲート状の吸着ロータ17 収容される。吸着ロータ17は、ゼオライト、 シリカゲル、活性炭及び活性アルミナ等の公 知の水分吸着剤を含む材料をハニカム状又は コルゲート状に成型したものからなっている 。吸着ロータは回転軸芯方向に細い空気流路 をもち、空気流路は互いに隔絶されていて、 空気の移動が防止されるようになっている。
 また、吸着ロータ17には、その中心軸に沿 てのびる回転軸18が取付けられ、回転軸18は ケーシングの第3の部分15cの中心に設けられ たスリーブ19を貫通し、ケーシング15の外側 固定されたモータ20の駆動軸に接続される。

 こうして、仕切板16a、16bによって、ケー ング15の内部が吸着ゾーン31及び再生ゾーン 32の2つのゾーンに分割され、吸着ロータ17は 常時、一部分が吸着ゾーン31内にあり、残 の部分が再生ゾーン32内にあるように配置さ れ、回転軸18の回転に伴って吸着ゾーン31及 再生ゾーン32を繰り返し通過するようになっ ている。

 さらに、ケーシングの第1の部分15aの閉止 された端面には、ケーシング15の吸着ゾーン3 1に連絡し、ヘルメット1から排出される水分 含んだ空気を取り込むための第1の空気取入 口21と、ケーシング15の再生ゾーン32に連絡し 、再生ゾーン32から水分を含んだ空気を排出 るための第2の空気排出口24が設けられる。 た、ケーシングの第3の部分15cの閉止された 端面には、ケーシング15の吸着ゾーン31に連 し、吸着ゾーン31から乾燥空気を排出するた めの第1の空気排出口22と、ケーシングの再生 ゾーンに連絡し、ドライルームから乾燥空気 を取り込むための第2の空気取入口23が設けら れる。前記シール材は、ケーシング15の内部 吸着及び再生空気を互いに隔絶する働きを る。すなわち、吸着ゾーン及び再生ゾーン 流入した空気が吸着ロ-タ17の所定の吸着ゾ ン及び再生ゾーンに誘導されるため、両ゾ ンの空気が混じりあうことはない。

 水分リサイクルユニット2は、さらに、吸気 口及び送風口を有し、除湿ユニット14に支持 固定された第1及び第2のファンユニット25、 27を備えている。第1のファンユニット25の吸 口には、排気用ホース3の一端が接続され、 排気用ホース3の他端はヘルメット1の排気口6 に接続される。この実施例では、ヘルメット 1の排気口6は2つあるので、排気用ホース3の 端側は二又に分岐している。そして、排気 ホース3の二又に分岐した他端部3a、3bは、そ れぞれ、関係する排気口6からヘルメット1内 にのび、それぞれの開口が作業者の口元近 まで達するようになっている。それによっ 、作業者から排出される呼気を、より効率 かつ確実に捕集することができる。また、 1のファンユニット25の送風口は、通気管26 介して除湿ユニット14の第1の空気取入口21に 接続される。
 第2のファンユニット27の吸気口は、通気管2 8を介して除湿ユニット14の第2の空気排出口24 に接続され、排気口には、給気用ホース4の 端が接続される。給気用ホース4の他端は、 ルメット1の給気口7に接続される。

 また、除湿ユニット14は、適当な装着部材 よって作業者に装着可能になっている。こ 実施例では、装着部材は、除湿ユニット14に 取付けられた胴ベルト33からなっており、こ 場合には、除湿ユニット14は作業者の腰部 装着される。なお、胴ベルトの代わりに、 ーネスを用いて、除湿ユニット14を作業者の 背中に背負うようにしてもよい。
 本発明の装置は、さらに、作業者に装着さ 、第1及び第2のファンユニット25、27、並び 除湿ユニット14のモータ20に電力を供給する バッテリーユニット29を備えている。バッテ ーユニット29は、ケーブル30a、30b、30cを介 て、第1及び第2のファンユニット25、27、モ タ20にそれぞれ接続されている。

 かかる構成において、作業者は、ヘルメ ト1を頭に被り、水分リサイクルユニット2 びバッテリーユニット29を腰部に装着した状 態でドライルーム内に入り、所定の作業を行 う。その間に、作業者から排出される呼気は 、ヘルメット1の排気口6から排気用ホース3、 並びに水分リサイクルユニット2の第1の空気 入口21を通じて、除湿ユニット14の吸着ゾー ン31に取り込まれる。そしてそこで、呼気中 水分が吸着ロータ17に吸着され、乾燥空気 第1の空気排出口22からドライルーム内に排 される。それと同時に、ドライルーム内の 燥空気が、水分リサイクルユニット2の第2の 空気取入口23から除湿ユニット14の再生ゾー 32に取り込まれる。そしてそこで、吸着ロー タ17の水分が乾燥空気中に蒸発し、水分を含 だ空気が、第2の空気排出口24及び給気用ホ ス4を通じて、ヘルメット1の給気口7からヘ メット1内に供給される。

 この間、除湿ユニット14の吸着ロータ17は 、ケーシング15の再生ゾーン32及び吸着ゾー 31の間を繰り返し移動し、吸着ゾーン31で吸 した水分を再生ゾーン32で再び蒸発させる したがって、吸着ロータ17が吸着した水分で 飽和状態になることはない。

 本発明の構成は上述の実施例に限定され ものではない。図4は、水分リサイクルユニ ットの別の実施例の管路系を示す概略図であ る。図4を参照して、この実施例では、水分 サイクルユニット2’は、空気取入口36及び 気排出口37、並びに第1及び第2の空気出入口3 8、39を有するケーシング35を備えている。ケ シング35内には、ハニカム状又はコルゲー 状の第1の吸着材が収容された第1のチャンバ 40と、ハニカム状又はコルゲート状の第2の吸 着材が収容された第2のチャンバ41と、2ポジ ョン4ポート型の切替バルブ42が配置される

 そして、空気取入口36及び切替バルブ42の 第1ポート43が第1管路47によって接続され、切 替バルブ42の第2ポート44及び第1のチャンバ40 第2管路48によって接続され、空気排出口37 び切替バルブ42の第3ポート45が第3管路49によ って接続され、切替バルブ42の第4ポート46及 第2のチャンバ41が第4管路50によって接続さ る。さらに、第1のチャンバ40及び第1の空気 出入口38が第5管路53によって接続され、第2の チャンバ41及び第2の空気出入口39が第6管路54 よって接続される。

 水分リサイクルユニット2’は、さらに、 吸気口及び送風口を有し、ケーシング35に支 、固定された第1及び第2のファンユニット51 、52を備えている。第1のファンユニット51の 気口には、排気用ホース3の一端が接続され 、送風口は、通気管55を介してケーシング35 空気取入口36に接続される。第2のファンユ ット52の吸気口は、通気管56を介してケーシ グ35の空気排出口37に接続され、排気口には 、給気用ホース4の一端が接続される。

 図5は、切替バルブの切替動作を説明した 図であり、(A)は切替バルブが第1の位置にあ 状態、(B)は切替バルブが第2の位置にある状 をそれぞれ示している。図5(A)に示されるよ うに、切替バルブ42が第1の位置にあるときは 、第1管路47及び第2管路48が接続されると同時 に第3管路49及び第4管路50が接続される。それ によって、ヘルメット1の排気口6から排出さ る水分を含んだ空気が、空気取入口36から 1のチャンバ40に取り込まれ、第1の吸着材の 着過程によって生じた乾燥空気が第1の空気 出入口38からドライルーム内に排出される。 れと同時に、ドライルーム内の乾燥空気が 2の空気出入口39から第2のチャンバ41に取り まれ、第2の吸着材の再生過程によって生じ た水分を含んだ空気が空気排出口37からヘル ット1の給気口7に送られる。一方、図5(B)に されるように、切替バルブ42が第2の位置に るときは、第1管路47及び第4管路50が接続さ ると同時に第3管路49及び第2管路48が接続さ る。それによって、ヘルメット1の排気口6 ら排出される水分を含んだ空気が、空気取 口36から第2のチャンバ41に取り込まれ、第2 吸着材の吸着過程によって生じた乾燥空気 第2の空気出入口39からドライルーム内に排 される。それと同時に、ドライルーム内の 燥空気が第1の空気出入口38から第1のチャン 40に取り込まれ、第1の吸着材の再生過程に って生じた水分を含んだ空気が空気排出口3 7からヘルメット1の給気口7に送られる。

 この実施例によれば、水分リサイクルユ ット2’における吸着過程及び再生過程が、 第1及び第2のチャンバ40、41で交互に切り替え られながら同時に進行する。切替バルブ42の 替動作は、各チャンバ40、41において吸着材 が吸着した水分で飽和状態にならないように 、一定の時間間隔で適当になされる。

 また、上述の実施例では、カバーユニッ をヘルメットから構成したが、図6に示され るように、カバーユニットを、作業者の鼻及 び口の領域を覆うキャップ55と、キャップ55 取付けられ、当該キャップ55を作業者の顔面 の定位置に固定するための装着バンド56とを えたマスクから構成することもできる。