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Title:
ASSIST MECHANISM OF MOVABLE BODY
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2010/047299
Kind Code:
A1
Abstract:
A catcher is supported on a base in a manner so as to allow reciprocal movement between the standby position where the catcher can capture or release a striker and the final position, and slidingly moved toward the final position after being rotated a specified angle from the standby position when the catcher is moved forward from the standby position.  The holding of the catcher at the standby position and the sliding movement are performed by the biasing of a biasing means provided to the base.  When the striker is captured by the catcher moved to the standby position by the forward movement of a movable body, the holding is released, the forward rotational movement of the catcher is started, and during the forward movement, the forward movement is assisted by the biasing.

Inventors:
ISHII YOSUKE (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/067990
Publication Date:
April 29, 2010
Filing Date:
October 19, 2009
Export Citation:
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Assignee:
NIFCO INC (JP)
ISHII YOSUKE (JP)
International Classes:
E05F1/10; E05C19/06; E05F3/04
Domestic Patent References:
WO2007055204A12007-05-18
WO2008069248A12008-06-12
WO2007055204A12007-05-18
Foreign References:
JP2008270331A2008-11-06
Other References:
See also references of EP 2341207A4
Attorney, Agent or Firm:
OGAWA, Toshiharu et al. (JP)
Toshiharu Ogawa (JP)
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Claims:
 本体に基準位置と展開位置とに亘る往復動可能に組み合わされた可動体及びこの本体のいずれか一方に備えられるストライカを、これらの他方に備えられて可動体を基準位置に向けて往動操作したときに所定位置において捕捉して可動体の基準位置への往動をアシストするキャッチャーを備えてなるアシスト機構であって、
 キャッチャーは、ストライカを捕捉又は解放可能とする待機位置と最終位置とに亘り往復動可能にベースに支持されていると共に、待機位置からの往動時は待機位置から一定角度回動した後、最終位置に向けてスライド移動するようになっており、
 ベースに備えられた付勢手段の付勢によって、少なくとも、キャッチャーが待機位置にある状態の保持と、前記スライド移動とがなされるようになっており、可動体の往動により待機位置にあるキャッチャーにストライカが捕捉されると前記保持が解かれてキャッチャーの往動回動が開始されると共に、この往動の途中より前記付勢によりこの往動がアシストされるようになっていることを特徴とする可動体のアシスト機構。
 ベースは幅と長さを持っており、キャッチャーのスライド移動がこのベースの長さ方向に沿ってなされるようにしてあることを特徴とする請求項1に記載の可動体のアシスト機構。
 キャッチャーに形成されたストライカの受容溝によりこのストライカの捕捉がなされるようになっており、
 この受容溝は、導入部と引き込み部とを持っており、待機位置において導入部に入り込むストライカによりキャッチャーが回動されこの回動によりストライカは引き込み部に案内されると共に、
 この引き込み部は、キャッチャーのスライド移動の方向に交叉するように形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の可動体のアシスト機構。
 キャッチャーとベースとにそれぞれ、協働してキャッチャーの往復動を制御するカム手段が備えられていると共に、
 キャッチャー及びベースのいずれか一方には、キャッチャーの回動時の回動中心となる位置に軸体が備えられ、
 これらの他方には、キャッチャーのスライド移動時にはこの軸体の軸支を解くようにして、この軸体を軸支する軸受け部が備えられていることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の可動体のアシスト機構。
 キャッチャーとベースとにそれぞれ、協働してキャッチャーの往復動を制御する第一のカム手段が備えられていると共に、
 この第一のカム手段と異なる位置において、キャッチャーとベースとにそれぞれ、協働してキャッチャーの往復動を制御する第二のカム手段が備えられており、両カム手段はそれぞれカム溝とこれに案内される摺動子とからなると共に、
 両カム手段のカム溝はそれぞれキャッチャーの回動時の回動中心を中心とした仮想の円の円弧に沿った第一部分と、これに続いて真っ直ぐ延びる第二部分とを有していることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の可動体のアシスト機構。
 キャッチャーの往動に制動力を作用させる制動手段を備えていることを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の可動体のアシスト機構。
 制動手段を、シリンダー内でのピストンの移動に対する抵抗を制動力とするピストンダンパーとしていると共に、
 ピストンロッド及びシリンダーのいずれか一方をベースに固定させると共に、これらの他方をキャッチャーの往動よりピストンの移動又は相対的な移動を生じさせるようにキャッチャーに連係させていることを特徴とする請求項6に記載の可動体のアシスト機構。
 ピストンダンパーとキャッチャーとが、ベースに対してキャッチャーのスライド移動方向に沿ってスライド移動可能に組み合わされる連係部材を介して連係されていると共に、
 このスライド移動の方向に対して斜めに交叉する向きに形成された連係用カム溝とこれに案内される連係用摺動子のいずれか一方がキャッチャーに、これらの他方が連係部材に形成されていることを特徴とする請求項7に記載の可動体のアシスト機構。
 付勢手段は、キャッチャーの被当接部に対する当接部を備えていると共に、この被当接部及び当接部の双方又はいずれか一方が突状をなすように構成されており、待機位置にあるキャッチャーの往動の過程で付勢に抗する向きに当接部側を押し込みながら被当接部がこの当接部を乗り越えるようになっていることを特徴とする請求項1~8のいずれか1項に記載の可動体のアシスト機構。
 ベースは幅と長さを持っており、このベースの一端とキャッチャーとの間に制動手段が配され、ベースの他端とキャッチャーとの間に付勢手段が配されていることを特徴とする請求項1~9のいずれか1項に記載の可動体のアシスト機構。
 本体に基準位置と展開位置とに亘る往復動可能に組み合わされた可動体及びこの本体のいずれか一方に備えられるストライカを、これらの他方に備えられて可動体を基準位置に向けて往動操作したときに所定位置において捕捉して可動体の基準位置への往動をアシストするキャッチャーを備えてなるアシスト機構であって、
 キャッチャーは、ストライカを捕捉又は解放可能とする待機位置と最終位置とに亘り往復動可能にベースに支持されており、
 ベースに備えられた付勢手段の付勢によって、少なくとも、キャッチャーが待機位置にある状態の保持と、待機位置から最終位置に向けた往動とがなされるようになっていると共に、
 このキャッチャーの往動に制動力を付与する制動手段が備えられており、
 幅と長さを持ったベースの一端とキャッチャーとの間に制動手段が配され、ベースの他端とキャッチャーとの間に付勢手段が配されていることを特徴とする可動体のアシスト機構。
Description:
可動体のアシスト機構

 この発明は、基準位置からの展開可能に 体に往復動可能に組み合わされた可動体が 展開位置からこの基準位置に向けて所定位 まで往動操作されたときに作動して、この 動体の基準位置への往動をアシスト、つま 補助する機構に関する。

 扉が閉じ位置に向けて回動操作されてき ときに、所定位置においてこの扉側に備え れたストライカを捕捉するキャッチャーを 枠側に備えさせてなる引き込み機構がある かかるキャッチャーは待機位置と引き込み 置との間に亘る往復回動をするように備え れていると共に、所定の回動位置からはバ の力で引き込み位置まで強制的に回動され ようになっており、これにより扉の閉じ位 に向けた往動を補助するようになっている (特許文献1参照)

 ここで、かかる引き込み機構においては キャッチャーの回動量を大きくすればする ど扉の往動を広い範囲で補助することがで るが、例えばこうした扉の扉枠側にキャッ ャーを支持した装置本体を備えさせる場合 扉の往動方向、つまり前後方向における扉 の幅には限りがあるため、装置本体の幅は きる限り小さくすることが求められるとこ であり、したがってキャッチャーの回動量 大きくして扉の往動を広い範囲で補助する とには限界がある。

 また、かかる引き込み機構においては、 ストンダンパーのピストンロッドをキャッ ャーの回動に連動して押し込まれるように ることで、キャッチャーを介して扉の往動 制動力を作用させているが、キャッチャー 回動によりピストンロッドの押し込みをな だけではこの押し込み量を大きく確保し難 ため、扉の往動に十分な制動力を作用させ い場合がある。

国際公開2007/055204号公報

 この発明が解決しようとする主たる問題 は、扉などの可動体のアシスト機構の幅を できるだけ小さくできるようにする点にあ 。より具体的には、扉などの可動体のアシ ト機構の幅を、所定位置からの可動体の往 をアシストする範囲(ストローク)を減少さ ることなく、できるだけ小さくできるよう する点にある。

 前記課題を達成するために、この発明にあ ては、可動体のアシスト機構を、本体に基 位置と展開位置とに亘る往復動可能に組み わされた可動体及びこの本体のいずれか一 に備えられるストライカを、これらの他方 備えられて可動体を基準位置に向けて往動 作したときに所定位置において捕捉して可 体の基準位置への往動をアシストするキャ チャーを備えてなるアシスト機構であって
 キャッチャーは、ストライカを捕捉又は解 可能とする待機位置と最終位置とに亘り往 動可能にベースに支持されていると共に、 機位置からの往動時は待機位置から一定角 回動した後、最終位置に向けてスライド移 するようになっており、
 ベースに備えられた付勢手段の付勢によっ 、少なくとも、キャッチャーが待機位置に る状態の保持と、前記スライド移動とがな れるようになっており、可動体の往動によ 待機位置にあるキャッチャーにストライカ 捕捉されると前記保持が解かれてキャッチ ーの往動回動が開始されると共に、この往 の途中より前記付勢によりこの往動がアシ トされるようになっているものとした。

 好ましくは、かかるベースは幅と長さを っており、キャッチャーのスライド移動が のベースの長さ方向に沿ってなされるよう しておく。

 かかる構成によれば、可動体が基準位置 向けて往動操作されるときに所定位置でキ ッチャーにストライカを捕捉させてこのキ ッチャーを介して可動体の基準位置への往 をアシストすることができる。キャッチャ のかかる往動は途中からスライド移動にな ことから、かかるキャッチャーの往動を全 回動によらしめる場合に比べ、キャッチャ の往動のためのスペースは小さくすること でき、キャッチャーの前記スライド移動方 に直交する向きのアシスト機構の幅をでき だけ小さくさせることが可能となる。

 また、好ましくは、前記キャッチャーに形 されたストライカの受容溝によりこのスト イカの捕捉がなされるようになっており、
 この受容溝は、導入部と引き込み部とを持 ており、待機位置において導入部に入り込 ストライカによりキャッチャーが回動され の回動によりストライカは引き込み部に案 されると共に、
 この引き込み部を、キャッチャーのスライ 移動の方向に交叉するように形成させてお 。

 このようにしておけば、キャッチャーの 動回動が開始されると、ストライカは受容 の導入部により引き込み部に導かれ、次い 、引き込み部に至った後のキャッチャーの 終位置に向けたスライド移動によりベース に引き込まれるようになる。

 前記キャッチャーの動作は、キャッチャー ベースとにそれぞれ、協働してキャッチャ の往復動を制御するカム手段を備えさせる 共に、
 キャッチャー及びベースのいずれか一方に 、キャッチャーの回動時の回動中心となる 置に軸体を備えさせ、
 これらの他方には、キャッチャーのスライ 移動時にはこの軸体の軸支を解くようにし 、この軸体を軸支する軸受け部を備えさせ ことで確保させることができる。

 あるいはまた、前記キャッチャーの動作は キャッチャーとベースとにそれぞれ、協働 てキャッチャーの往復動を制御する第一の ム手段を備えさせると共に、
 この第一のカム手段と異なる位置において キャッチャーとベースとにそれぞれ、協働 てキャッチャーの往復動を制御する第二の ム手段を備えさせ、
 両カム手段をそれぞれカム溝とこれに案内 れる摺動子とから構成させると共に、
 両カム手段のカム溝をそれぞれ、キャッチ ーの回動時の回動中心を中心とした仮想の の円弧に沿った第一部分と、これに続いて っ直ぐ延びる第二部分とを有するものとす ことで確保させることができる。

 前記アシスト機構に、キャッチャーの往 に制動力を作用させる制動手段を備えてお ば、可動体の基準位置に向けた往動に所定 置より先においてキャッチャーを介して制 力を作用させて、この往動をゆっくりと行 せることができる。

 この場合に、制動手段を、シリンダー内で ピストンの移動に対する抵抗を制動力とす ピストンダンパーとすると共に、
 ピストンロッド及びシリンダーのいずれか 方をベースに固定させると共に、これらの 方をキャッチャーの往動よりピストンの移 又は相対的な移動を生じさせるようにキャ チャーに連係させておくこともある。

 また、この場合にはさらに、ピストンダン ーとキャッチャーとを、ベースに対してキ ッチャーのスライド移動方向に沿ってスラ ド移動可能に組み合わされる連係部材を介 て連係させると共に、
 このスライド移動の方向に対して斜めに交 する向きに形成された連係用カム溝とこれ 案内される連係用摺動子のいずれか一方を ャッチャーに、これらの他方を連係部材に 成させておくこともある。

 このようにしておけば、キャッチャーが 動されたときにこの往動の全過程に前記ピ トンダンパーの制動力を作用させることが きる。また、キャッチャーの往動は途中か 前記スライド移動になることから、ピスト ダンパーを構成するピストンロッドのシリ ダー内への押し込み量をこのピストンロッ をキャッチャーの回動のみにより押し込む 合よりも大きく確保させやすく、キャッチ ーを介して可動体の所定位置からの往動に 分な制動力を作用させることができる。

 また、前記付勢手段に、キャッチャーの 当接部に対する当接部を備えさせると共に この被当接部及び当接部の双方又はいずれ 一方を突状をなすように構成させ、待機位 にあるキャッチャーの往動の過程で付勢に する向きに当接部側を押し込みながら被当 部がこの当接部を乗り越えるようにしてお こともある。

 このようにしたおけば、キャッチャーが 機位置にある状態を付勢手段の付勢により 持できるとと共に、前記のように被当接部 当接部を乗り越えた後は付勢手段の付勢に りキャッチャーの往動をアシストすること できる。

 また、好ましくは、前記ベースは幅と長 を持っており、このベースの一端とキャッ ャーとの間に制動手段を配され、ベースの 端とキャッチャーとの間に付勢手段を配す ようにする。このようにすれば、アシスト 構の幅の増加を防ぐことができる。

 この発明にかかるアシスト機構は、その をできるだけ小さくして構成させることが きる。また、この発明にかかるアシスト機 にあっては、所定位置からの可動体の往動 アシストする範囲(ストローク)を減少させ ことなく、その幅をできるだけ小さくさせ ことができる。すなわち、かかるアシスト 構を構成するキャッチャーのストライカ捕 後の往動は途中からスライド移動になるこ から、かかるキャッチャーの往動を全て回 によらしめる場合に比べ、キャッチャーの 動のためのスペースは小さくすることがで 、かかるスライド移動の方向に直交する向 でのアシスト機構の幅をできるだけ小さく せることができる。

本発明の実施形態の1つにかかるアシス ト機構を下方から見た斜視構成図(キャッチ ーは待機位置); 同平面構成図(キャッチャーは待機位置 ); 同底面構成図(キャッチャーは待機位置 ); 同底面構成図; 同底面構成図; 同底面構成図; 同底面構成図; 同底面構成図(キャッチャーは最終位置 で可動体(扉)は基準位置(閉じ位置)): 本発明の実施形態の1つにかかるキャッ チャー側の構成部材の分離斜視構成図; 本発明の実施形態の1つにかかるベー ロアの斜視構成図; 本発明の実施形態の1つにかかるスト イカ側の斜視構成図である。

 以下、図1~図11に基づいて、この発明の典 型的な実施の形態について説明する。

 なお、ここで図1は実施の形態にかかるア シスト機構を構成するキャッチャー2を本体F しての扉枠Faに備えさせると共に、ストラ カ1を可動体Mとしての扉Maに備えさせた例を 下方から見た状態として示している。また 図2は図1の状態を上方から見て示している

 図3~図8は前記アシスト機構を下方から見 それぞれ示しており、図2は待機位置にキャ ッチャー2がある状態を、図8は最終位置にキ ッチャー2がある状態を、それぞれ示してい る。扉Maを閉めると、つまり、可動体Mを基準 位置に向けて回動させると、待機位置にある キャッチャー2にストライカ1体が突き当たり (図4)キャッチャー2はこれを捕捉しながら図 5、図6、図7の順で最終位置まで往動されスト ライカ1体を介して可動体Mを基準位置に引き む。(図8)

 図9はかかるアシスト機構のキャッチャー 2側の構成部材を分離した状態で示しており 図10はこれらの中のベースロア63を図9と逆側 から見て示している。また、図11はかかるア スト機構を構成するストライカ1側を示して いる。

 この実施の形態にかかるアシスト機構は 基準位置からの展開可能に本体Fに往復動可 能に組み合わされた可動体Mが、展開位置か この基準位置に向けて所定位置まで往動操 されたときに作動して、この可動体Mの基準 置への往動をアシスト、つまり補助するよ に機能するものである。

 かかるアシスト機構は、典型的には、住 の扉や自動車のドア、各種の機器や什器の や蓋など、各種の可動体Mの前記往動のアシ ストに利用することができる。具体的には、 かかるアシスト機構は、こうした扉などが展 開位置、典型的には開き位置から、基準位置 、典型的には閉じ位置に向けて、所定位置ま で往動回動されたときに作動して、こうした 扉などを基準位置に引き込み位置づけさせる ように機能する。

 かかるアシスト機構は、
 (1)ストライカ1と、
 (2)キャッチャー2と、
 (3)付勢手段3と、
 (4)制動手段4と、
 (5)連係部材5と、
 を備えてなる。

 ストライカ1は、可動体M及びこの可動体M 往復動可能に組み合わされる本体Fのいずれ か一方の側に備えられる。

 図示の例では、ストライカ1は、可動体M しての扉Maに備えられている。また、かかる ストライカ1は、取り付け用板部11と、この取 り付け用板部11の一面から前方に突き出され アーム12とを備えて構成されたストライカ ース10のこのアーム12の突きだし端から上方 向けて突き出す軸状をなすように構成され いる。(図1、図11)ストライカベース10はその 取り付け用板部11をもって扉Maにおける戸当 りFcへの突き当たり側の面の上部に備えられ る。扉Maを基準位置、つまり、閉じ位置に位 させたとき、アーム12は後述するキャッチ ー2を支持するベース6の下方に位置され、こ のアーム12から突き出されているストライカ1 はかかるベース6内に入り込むようになって る。

 キャッチャー2は、可動体M及び本体Fの他 の側に備えられると共に可動体Mを展開位置 から基準位置に向けて回動操作したときに手 前側から移動又は相対的に移動されてくるス トライカ1を捕捉するように構成される。か るキャッチャー2は、ストライカ1を捕捉又は 解放可能とする待機位置(図1~図3の位置)と最 位置(図8の位置)とに亘る往復動可能にベー 6に支持されていると共に、待機位置からの 往動時は待機位置から一定角度回動した後、 最終位置に向けてスライド移動するようにな っている。また、かかるキャッチャー2は、 終位置からの復動時は最終位置から往動時 逆向きにスライド移動した後、待機位置ま 往動時と逆向きに一定角度回動されるよう なっている。

 この実施の形態にあっては、キャッチャ 2は、ベース6に回動可能に支持されている ベース6には、かかるキャッチャー2の前記付 勢手段3と、かかるキャッチャー2の往動に制 力を作用させる前記制動手段4と、かかるキ ャッチャー2と制動手段4との前記連係部材5と が配されている。図示の例では、キャッチャ ー2は、ベース6を介して可動体Mとしての扉Ma 対する本体Fとしての扉枠Faに備えられてい 。(図1)

 この実施の形態にあっては、かかるベー 6は、幅と長さを備えている。そして、この ベース6の一端6aとキャッチャー2との間に制 手段4が配され、ベース6の他端6bとキャッチ ー2との間に付勢手段3が配されている。ま 、キャッチャー2の前記スライド移動はこの ース6の長さ方向に沿ってなされるようにし てある。そして、図示の例では、ベース6は その長さ方向を扉枠Faの上枠部Fbの長さ方向 沿わせるようにして、扉枠Faの蝶番Fdの設け られた側に備えられている。そして、後述す るように、可動体Mとしての扉Maを基準位置と しての閉じ位置に向けて往動操作すると所定 位置において待機位置にあるキャッチャー2 ストライカ1が捕捉され、この捕捉後のキャ チャー2の前記往動によってストライカ1を して扉Maは閉じ位置(図8の位置)に引き込まれ るようになっている。

 キャッチャー2のかかる往動は途中からス ライド移動になることから、かかるキャッチ ャー2の往動を全て回動によらしめる場合に べ、キャッチャー2の往動のためのベース6内 のスペースは小さくすることができ、ベース 6の幅、つまりアシスト機構の幅yをできるだ 小さくさせることができる。また、前記付 手段3と制動手段4との間にキャッチャー2を するようにすることで、アシスト機構の幅y の増加を防ぐことができる。これにより、こ の実施の形態にかかるアシスト機構は、扉Ma 閉じ位置への往動を補助する機構として、 枠Faの上枠部Fbにその長さ方向をこの上枠部 Fbの長さ方向に沿わせるようにして都合良く え付けることができるものとなっている。

 図示の例では、かかるベース6は、ベース アッパー62とベースロア63とを組み合わせて る。ベースアッパー62は細長い板状をなす。 また、その上面を扉枠Faの上枠部Fbへの取付 62aとし、その長さ方向に沿った前辺部(閉じ 置にある扉Maに近い側の辺部)とこれの後方 位置される後辺部とにそれぞれこの辺部に って下方に向けて突き出す前板62bおよび後 62cを備えている。かかるベースアッパー62 おける前板62bは、ベースアッパー62の長さ方 向略中程の位置には設けられておらず、扉Ma 基準位置つまり閉じ位置に向けて回動操作 ると、この扉Maに備えられたストライカ1が 前から移動されてきてこの前板62bの設けら ていない箇所を通じてベース6に支持されて いるキャッチャー2に捕捉されるようになっ いる。(図1)ベースロア63は、ベースアッパー 62と略等しい長さと幅とを持つように構成さ ている。ベースロア63は中央部をキャッチ ー2の支持部63aとし、これを挟んだ一方側を 動手段4の収納部63bとし、これを挟んだ他方 側を付勢手段3の収納部63cとしている。付勢 段3の収納部63cは上面を開放させた箱状をな ように構成されていると共に、キャッチャ 2の支持部63aの側を開放させている。また、 制動手段4の収納部63bも上面を開放させた箱 をなすように構成されていると共に、キャ チャー2の支持部63aの側を開放させている。 ャッチャー2の支持部63aは、ベースアッパー 62の下面に添装される板状をなし、後述する 一のカム手段7のカム溝70が形成されている 共に、第二のカム手段8の摺動子81が備えら るようになっている。

 キャッチャー2は、かかるベース6に、待 位置と最終位置との間に亘る往復動可能に えられている。かかるキャッチャー2は、こ 実施の形態にあっては、後述する第一カム 手段7と第二のカム手段8と軸体9とによって 前記往復動を規則的行なうように制御され いる。なお、かかる制御は、これらのカム 段7、8の一方とかかる軸体9によっても可能 あり、また、これらのカム手段7、8のみに っても可能である。

 キャッチャー2は、長さと幅とを備え、盤 面を横向きに配した盤状をなすように構成さ れている。また、キャッチャー2は、その一 側2a(図3における左側)を制動手段4の側に位 させ、かつ、その他端側2b(図3における右側) を付勢手段3の側に位置させるようにして、 記支持部63aに支持されている。また、かか キャッチャー2は、その待機位置において、 の一端側2aを他端側2bよりも前方に位置させ ると共に、この一端側2aをベース6から前方に 突き出させるようになっている。

 そして、かかるキャッチャー2の、前記待 機位置にある状態は前記付勢手段3の付勢に り保持される。また、この待機位置におい キャッチャー2がストライカ1を捕捉すると、 可動体Mとしての扉Maの往動により前記保持は 解かれ、前記付勢手段3の付勢に抗してキャ チャー2は図3における時計回りの向きに往動 回動される。このキャッチャー2の回動は前 軸体9を回動中心としてなされる。また、こ キャッチャー2の往動回動はその途中から付 勢手段3の付勢により強制的になされる。そ て、キャッチャー2が一定角度往動回動され と、後述するように軸体9をリリースして、 図7における左側に向けて付勢手段3の付勢に りスライド移動してキャッチャー2は最終位 置に至るようになっている。

 これにより、この実施の形態にあっては 可動体Mが基準位置に向けて往動操作される ときに所定位置でキャッチャー2にストライ 1を捕捉させてこのキャッチャー2を介して可 動体Mの基準位置への往動をアシストするこ ができる。キャッチャー2のかかる往動は途 からスライド移動になることから、かかる ャッチャー2の往動を全て回動によらしめる 場合に比べ、キャッチャー2の往動のための ペースは小さくすることができ、キャッチ ー2の前記スライド移動方向xに直交する向き のアシスト機構の幅yをできるだけ小さくさ ることが可能となる。

 この実施の形態にあっては、かかるキャ チャー2に形成されたストライカ1の受容溝20 によりこのストライカ1の捕捉がなされるよ になっている。また、この受容溝20は、導入 部20aと引き込み部20eとを持っており、待機位 置において導入部20aに入り込むストライカ1 よりキャッチャー2が回動されこの回動によ ストライカ1は引き込み部20eに案内されると 共に、この引き込み部20eがキャッチャー2の ライド移動方向xに交叉するように形成され いる。

 図示の例では、かかる受容溝20は、キャ チャー2の前記回動の回動中心21とキャッチ ー2の一端側2aとの間に形成されている。か る受容溝20は、キャッチャー2の下部に刻設 れた溝状をなすと共に、可動体Mとしての扉M aの側に向けられたキャッチャー2の前縁22に いて導入部20aの前端20bを外方に開放させて る。そして、キャッチャー2が待機位置にあ とき、この導入部20aの開放された前端20bが 動体Mとしての扉Maに備えられたストライカ1 の移動軌跡上に位置されるようになっている 。キャッチャー2の待機位置において、導入 20aはその前端20b側から引き込み部20eに連続 る後端20cに向かうに連れてキャッチャー2の 端側2bに次第に近づくように斜めに延びて る。そして、前記所定位置において、スト イカ1は導入部20aのキャッチャー2の一端側2a 位置される溝壁20dに突き当てられ、この突 当たりによりキャッチャー2の往動回動が開 始されるようになっている。一方、引き込み 部20eは、キャッチャー2の待機位置において 、導入部20aの後端20cから後方に向けて延び ように形成されており、キャッチャー2の往 回動が止んだ後においては導入部20aの後端2 0cに連続する前端20fから後端20gに向かうに連 てキャッチャー2の他端側2bに次第に近づく うに斜めに延びるようになっている。(図8) れにより、図示の例では、キャッチャー2の 往動回動が開始されると、ストライカ1は受 溝20の導入部20aにより引き込み部20eに導かれ 、(図7)次いで、引き込み部20eに至った後のキ ャッチャー2の最終位置(図8)に向けたスライ 移動によりベース6内に引き込まるようにな ている。

 一方、ストライカ1を捕捉したキャッチャ ー2が最終位置にある状態から可動体Mとして 扉Maを復動、つまり開き操作すると、受容 20の引き込み部20eはその前端20fに向かうに連 れてキャッチャー2の一端側2aに近づくように 斜めに延びていることから、これに伴ってキ ャッチャー2はその往動時と逆向きにスライ 移動(復動)され、ストライカ1が導入部20aに り込むとそこからは往動時と逆向きに回動( 動)され、待機位置に再び位置づけられるに 至り、ストライカ1を解放して可動体Mとして 扉Maの復動を許容するようになっている。 お、以上に説明したキャッチャー2の受容溝2 0は、図示の例では有底の溝として構成され いるが、割溝として構成させることもでき 。

 また、この実施の形態にあっては、キャ チャー2の下部に、このキャッチャー2が最 位置にあるときに、ストライカ1の移動軌跡 略沿うようにして形成された補助溝23が刻 されている。この補助溝23は受容溝20とキャ チャー2の他端側2bとの間に形成されている (図8)また、キャッチャー2の前縁22において 端23aを外方に開放させると共に、後端23bを 容溝20の引き込み部20eの前方に位置させて る。また、この実施の形態にあっては、ス ライカ1はストライカベース10内に設けられ 付勢手段13の付勢によりストライカベース10 ら上方に突き出されており、(図11)この付勢 に抗した引き込み可能に構成されている。こ れにより、この実施の形態にあっては、可動 体Mとしての扉Maが基準位置つまり閉じ位置に ないにもかかわらず、誤ってキャッチャー2 最終位置に往動されてしまった場合に、扉Ma を閉じ位置に往動操作するとかかる補助溝23 ストライカ1を入り込ませ、さらにかかるス トライカ1のストライカベース10内への前記引 き込みによりこの補助溝23の後端23bと受容溝2 0の引き込み部20eとの間をストライカ1に乗り えさせて、この引き込み部20eにストライカ1 を入り込ませることができるようになってい る。

 付勢手段3は、前記ベース6の収納部63cに ース6の長さ方向に沿ったスライド移動可能 収められるスライダ30と、このスライダ30を 常時キャッチャー2の側に向けて付勢する付 体31とから構成されている。

 図示の例では、スライダ30は、ヘッド部30 aとガイド部30fとを備えている。ガイド部30f 収納部63cの前壁に内側から摺接する前部30g 収納部63cの後壁に内側から摺接する後部30h を備えている。ヘッド部30aはかかるガイド 30fの一端側においてその前部30gと後部30hと 間に亘って設けられている。ガイド部30fの 端側は収納部63cの開放箇所よりキャッチャ 2側に位置されており、これによりヘッド部3 0aはキャッチャー2の支持部63a下に位置づけら れている。このヘッド部30aにおけるキャッチ ャー2側に向けられた側に、後述する第一の ム手段7の摺動子71(キャッチャー2に備えられ る。)を被当接部24としてこの第一のカム手段 7のカム溝70と異なる位置でこの摺動子71に作 する当接部30bが形成されている。この当接 30bは、ヘッド部30aの前後方向略中程の位置 頂部30cを位置させてキャッチャー2側に突き 出す山状(突状)をなすように構成されており この頂部30cを挟んで後方を向いた後傾部分3 0dと、前方を向いた前傾部分30eとを備えてい 。ヘッド部30aにおける当接部30bの形成側と 対の側は、ベース6の長さ方向に沿って延び る棒体30iの一端部に一体に連接されている。 また、図示の例では付勢体31は、この棒体30i 巻回されると共に、バネ一端をヘッド部30a 突き当て、かつ、バネ他端を収納部63cにお る開放側に対向したベース6の他端6bの閉塞 61に突き当てた圧縮コイルバネ31aとなって る。

 そして、この実施の形態にあっては、待 位置にあるキャッチャー2の往動の過程で付 勢に抗する向きに当接部30b側を押し込みなが ら被当接部24がこの当接部30bを乗り越えるよ になっている。これにより、この実施の形 にあっては、キャッチャー2が待機位置にあ る状態を付勢手段3の付勢により保持できる 共に、前記のように被当接部24が当接部30bを 乗り越えた後は付勢手段3の付勢によりキャ チャー2の往動をアシストできるようになっ いる。

 具体的には、図示の例では、前記被当接 24は、キャッチャー2の他端側2bに形成され 軸状の摺動子71となっている。そして、キャ ッチャー2が待機位置にあるときは、この摺 子71に前方から当接部30bの前記後傾部分30dが 前記付勢により押しつけられるようになって いる。これにより、後述する第一のカム手段 7の摺動子71(被当接部24でもある。)はそのカ 溝70の第一部分70aの後端70bに押しつけられ、 かつ、後述する第二のカム手段8の摺動子81は そのカム溝80の第一部分80aの後端80bに押しつ られて、キャッチャー2が待機位置にある状 態が保持されるようになっている。この状態 からキャッチャー2がストライカ1を捕捉して ャッチャー2の往動回動が開始されると、キ ャッチャー2の被当接部24は当接部30bの頂部30c 側に付勢手段3のスライダ30を付勢に抗する向 きにやや移動させながら移動される。(図4)そ して、被当接部24が当接部30bの頂部30cを乗り えると当接部30bの前傾部分30eを摺動子71に しつけながら付勢手段3のスライダ30は前記 勢によりキャッチャー2側に移動され、これ よりキャッチャー2の往動回動が途中からア シストされるようになっている。そして、こ の後、後述する第一のカム手段7の摺動子71が そのカム溝70の第二部分70cに入り込み、かつ 後述する第二のカム手段8の摺動子81がその ム溝80の第二部分80cに入り込む位置までキ ッチャー2が往動回動されると、このとき両 ム手段7、8のカム溝70、80の第二部分70c、80c ベース6の長さ方向に略沿った向きに位置づ けられることから、付勢手段3のスライダ30の 前記付勢による移動によりキャッチャー2は 終位置までそのスライド移動をアシストさ る。なお、図示の例では、キャッチャー2の 面側において下向きに突き出すボス部26aが 述する孔26の形成箇所に形成されており、 のボス部26aを当接部30bに当接させるように てもキャッチャー2の往動をアシストさせる とが可能である。

 制動手段4は、キャッチャー2の前記往動 制動力を作用させるものである。これによ 、この実施の形態にあっては、可動体Mの基 位置に向けた往動に所定位置より先におい キャッチャー2を介して制動力を作用させて 、この往動をゆっくりと行わせるようになっ ている。

 具体的には、この実施の形態にあっては、 かる制動手段4を、シリンダー内での図示し ないピストンの移動に対する抵抗を制動力と するピストンダンパー40としていると共に、
 ピストンロッド40b及びシリンダー40aのいず か一方をベース6に固定させると共に、これ らの他方をキャッチャー2の往動よりピスト の移動又は相対的な移動を生じさせるよう キャッチャー2に連係させている。

 また、かかるピストンダンパー40とキャッ ャー2とを、ベース6に対してキャッチャー2 スライド移動方向xに沿ってスライド移動可 に組み合わされる連係部材5を介して連係さ せていると共に、
 このスライド移動の方向xに対して斜めに交 叉する向きに形成された連係用カム溝50とこ に案内される連係用摺動子25のいずれか一 をキャッチャー2に、これらの他方をかかる 係部材5に形成させている。

 図示の例では、ベース6の制動手段4の収 部63bに、ピストンロッド40bの突きだし側を の収納部63bの開放箇所を通じてキャッチャ 2側に向け、かつ、この収納部63bにおける開 側に対向したベース6の一端6aの閉塞部にシ ンダー40aにおけるピストンロッド40bの突き し側と反対の端部を接しさせるようにして ストンダンパー40を収めている。それと共 、かかる制動手段4の収納部63bに案内されて ース6の長さ方向にスライド移動される連係 部材5をピストンロッド40bの突きだし端40cに み付けさせている。そして、かかる連係用 ム溝50を連係部材5に備えさせると共に、キ ッチャー2の一端側2aであって前記受容溝20よ りも後方にこの連係用カム溝50に通されて案 される軸状をなす連係用摺動子25を備えさ ている。具体的には、連係部材5のキャッチ ー2側に向けられた端部は、キャッチャー2 一端側2aの上面とベース6の支持部63aの下面 の間に挟まれるように位置されており、こ 端部に溝前端側から溝後端に近づくに連れ キャッチャー2の回動中心21に近づくように 記連係用カム溝50が形成されている。

 これにより、この実施の形態にあっては キャッチャー2が往動されたときにこれに伴 って連係部材5をスライド移動させてこの連 部材5を介してこの往動の全過程に前記ピス ンダンパー40の制動力が作用されるように っている。また、キャッチャー2の往動は途 から前記スライド移動になることから、ピ トンダンパー40を構成するピストンロッド40 bのシリンダー40a内への押し込み量をこのピ トンロッド40bをキャッチャー2の回動のみに り押し込む場合よりも大きく確保させやす 、キャッチャー2を介して可動体Mの所定位 からの往動に十分な制動力を作用させるこ ができる。なお、図中符号64で示されるのは 、ベースロア63のキャッチャー2の支持部63aに 設けられた前記連係用摺動子25のガイド溝で る。なお、かかる連係部材5を介在させるこ となく、キャッチャー2の一端側2aによってキ ャッチャー2の往動時に直接前記ピストンロ ド40bあるいはシリンダー40aを押圧させるよ にすることも可能である。

 また、この実施の形態にあっては、キャッ ャー2とベース6とにそれぞれ、協働してキ ッチャー2の往復動を制御する第一のカム手 7が備えられていると共に、
 この第一のカム手段7と異なる位置において 、キャッチャー2とベース6とにそれぞれ、協 してキャッチャー2の往復動を制御する第二 のカム手段8が備えられている。

 かかる両カム手段7、8はそれぞれカム溝70 、80とこれに案内される摺動子71、81とからな ると共に、両カム手段7、8のカム溝70、80はそ れぞれキャッチャー2の回動時の回動中心21を 中心とした仮想の円の円弧に沿った第一部分 70a、80aと、これに続いて真っ直ぐ延びる第二 部分70c、80cとを有している。

 図示の例では、第一のカム手段7のカム溝 70はベース6側に形成され、第二のカム手段8 カム溝80はキャッチャー2側に形成されてい 。

 第一のカム手段7の摺動子71は、キャッチ ー2の他端側2bに備えられており、軸線を上 方向に沿わせた軸状をなすように構成され いる。具体的には、かかる摺動子71はキャ チャー2に設けられた孔26に通された軸71aに ーラ71bを上下二段に外装させてなり、この 段のローラ71bの上段側がカム溝70内に収まる ようになっている。第一のカム手段7のカム 70は、キャッチャー2の支持部63aの前縁側に いてベース6の長さ方向に沿って続く第二部 70cと、この第二部分70cのベース6の他端6b側 ある端部から後方に続くキャッチャー2の回 動中心21を中心とした仮想の円の円弧に沿っ 第一部分70aとを備えている。第一部分70aの 端70bはキャッチャー2の回動中心21よりも前 に位置されている。

 一方、第二のカム手段8の摺動子81は、キ ッチャー2の支持部63aにおいて、キャッチャ ー2の回動中心21より前方となる箇所に設けら れており、軸線を上下方向に沿わせた軸状を なすように構成されている。第二のカム手段 8のカム溝80は、キャッチャー2の一端側2aと他 端側2bとの間において長さ方向に沿って続く 二部分80cと、この第二部分80cにおけるキャ チャー2の一端側2aにある端部から後方に続 キャッチャー2の回動中心21を中心とした仮 の円の円弧に沿った第一部分80aとを備えて る。この第一部分80aの後端80bもキャッチャ 2の回動中心21よりも前方に位置されている

 また、この実施の形態にあっては、キャ チャー2及びベース6のいずれか一方には、 ャッチャー2の回動時の前記回動中心21とな 位置に軸体9が備えられ、これらの他方には キャッチャー2のスライド移動時にはこの軸 体9の軸支を解くようにして、この軸体9を軸 する軸受け部27が備えられている。図示の では、かかる軸体9は、ベース6におけるキャ ッチャー2の支持部63aに備えられており、軸 を上下方向に沿わせた軸状をなすように構 されている。また、軸受け部27はキャッチャ ー2に備えられている。図示の例では、キャ チャー2の後縁28は、その一端側2aとキャッチ ャー2の長さ方向略中程の位置までの間の第 縁28aと、この長さ方向略中程の位置から他 側2bまでの間の第二縁28bに区分されていると 共に、第一縁28aより第二縁28bが前方に位置さ れており、両縁28a、28b間に段部28cが形成され ている。(図4)そして、この段部28cは前記軸体 9を収める仮想の軸孔に倣った半円弧状の輪 を持つように形成されており、かかる軸体9 ベース6の他端6b側から納まり引っかかるよ になっている。すなわち、この実施の形態 あっては、かかる段部28cが前記軸受け部27 して機能するようになっている。

 これにより、この実施の形態にあっては キャッチャー2が待機位置にある状態を、前 記付勢手段3の付勢により、第一のカム手段7 カム溝70の第一部分70aにおける第二部分70c の連通側と反対の端部(後端70b)にこの第一の カム手段7の摺動子71を位置づけ、かつ、第二 のカム手段8のカム溝80の第一部分80aにおける 第二部分80cとの連通側と反対の端部(後端80b) この第二のカム手段8の摺動子81を位置づけ ことで、保持させることができる。(図3)ま 、可動体Mの往動操作に伴って所定位置にお いてストライカ1を捕捉して待機位置よりキ ッチャー2を往動回動させることができる。 の実施の形態にあってはさらに、前記軸体9 により、この回動をブレ少なく行わせること ができるようになっている。また、両カム手 段7、8の摺動子がそれぞれ第二部分に入り込 だ後は、前記付勢手段3の付勢によりキャッ チャー2を最終位置までスライド移動させる とができる。前記軸体9の軸受け部27はこの ライド移動を妨げることはない。図示の例 は、このスライド移動時には、キャッチャ 2はベース6の一端6a側、つまり可動体Mとして の扉Maの蝶番Fd側にスライド移動され、軸受 部27から軸体9はベース6の他端6b側に向けて 対的に抜け出すようになっている。(図8)前 受容溝20の引き込み部20eはその後端20gに向か うに連れてベース6の他端6b側に近づくように 傾斜状に形成され、一方、ストライカ1は扉Ma の回動中心となるこの蝶番Fdよりも前方に入 込むとこの蝶番Fdの備えられた扉枠Fa側に近 づく移動軌跡を描くことから、キャッチャー 2のかかるスライド移動により扉Maは円滑に基 準位置に往動される。このように基準位置に 往動され位置づけられた可動体Mとしての扉Ma を開き操作すると、キャッチャー2は往動時 逆向きにスライド移動され、前記両カム手 7、8の摺動子が第一部分に入り込む位置とき に軸体9は再び軸受け部27に納まるようになっ ている。

 かかる第一のカム手段7と第二のカム手段8 いずれか一方のカム手段7(または8)と、前記 体9によっても、キャッチャー2が待機位置 ある状態を、前記付勢手段3の付勢により、 ずれか一方のカム手段7、8のカム溝70、80の 一部分70a、80aにおける第二部分70c、80cとの 通側と反対の端部70b、80bにそのカム手段7、 8の摺動子71、81を位置づけ、かつ、軸体9を軸 受け部27に押しつけさせることで、保持させ ようにすることができる。またこの場合に 、可動体Mの往動操作に伴って所定位置にお いてストライカ1を捕捉して待機位置よりキ ッチャー2を往動回動させることができ、ま 、いずれか一方のカム手段7または8)の摺動 71、81がカム溝70、80の第二部分70c、80cに入 込んだ後は、前記付勢手段3の付勢によりキ ッチャー2を最終位置までスライド移動させ ることができる。

 なお、2008年10月20日に出願された日本特許 願第2008-270331号の明細書、特許請求の範囲、 図面及び要約書の全内容をここに引用し、本 発明の明細書の開示として、取り入れるもの である。




 
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