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Title:
BACKLIGHT CONTROL DEVICE AND DISPLAY DEVICE EQUPPED WITH THE SAME
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/001668
Kind Code:
A1
Abstract:
A back light control device (10) supplies PWM control inverter units (3a, 3b) with a PWM signal generated in accordance with a dimmer level input through a receiving unit (2) for receiving infrared, wherein the inverter units (3a, 3b) drive ignition of fluorescent lamps (51a, 51b, 52a, 52b) for irradiating visible and infrared light. The back light control device is provided with a phase regulating unit (15) that changes a phase difference between a first PWM signal to drive a first lamp group (51) including at least not less than one fluorescent lamp in at least a predetermined scope of a dimmer level out of an entire dimmer level and a second PWM signal to drive a second lamp group (52) in response to the dimmer level. This provides the backlight control device that can reduce malfunctions of an infrared applying apparatus.

Inventors:
NANBU KOHEI
Application Number:
PCT/JP2008/060586
Publication Date:
December 31, 2008
Filing Date:
June 10, 2008
Export Citation:
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Assignee:
SHARP KK (JP)
NANBU KOHEI
International Classes:
H05B41/392; G02F1/133; H05B41/24
Domestic Patent References:
WO2005027590A12005-03-24
Foreign References:
JPS59130095A1984-07-26
JPS58131700A1983-08-05
JPS61198594A1986-09-02
Attorney, Agent or Firm:
HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK (2-6 Tenjinbashi 2-chome Kita, Kita-ku, Osaka-sh, Osaka 41, JP)
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Claims:
 赤外線を受信する受光部を介して入力される調光レベルに基づいて生成されたPWM信号を、可視光および赤外線を放射するランプを点灯駆動するPWM制御によるインバータに与えるバックライト制御装置であって、
 全調光レベルのうち、少なくとも所定の範囲の調光レベルにおいては、少なくとも1つ以上のランプを含む第1のランプ群を駆動する第1のPWM信号と、少なくとも1つ以上のランプを含む第2のランプ群を駆動する第2のPWM信号との位相差を、調光レベルに応じて変更する位相調整部を備えていることを特徴とするバックライト制御装置。
 上記位相調整部は、上記所定の範囲外の調光レベルにおいては、上記第1のPWM信号と上記第2のPWM信号との位相差を180度に設定することを特徴とする請求の範囲第1項に記載のバックライト制御装置。
 上記調光レベルと上記位相差とは、予めテーブルに対応付けられており、
 上記位相調整部は、上記テーブルを参照して取得された位相差に基づいて、上記第1のPWM信号と上記第2のPWM信号との互いの位相をずらすことを特徴とする請求の範囲第1項または第2項に記載のバックライト制御装置。
 上記受光部を介して入力される調光レベルと、該調光レベルに対応するデューティ比と、該調光レベルに対応する、上記第1のPWM信号および上記第2のPWM信号の互いの位相差と、が関連付けられたテーブルを格納するメモリ部と、
 上記テーブルを参照して、入力された調光レベルに対応するデューティ比を取得するデューティ比取得部と、
 上記テーブルを参照して、上記入力された調光レベルに対応する位相差を取得する位相差取得部と、
 上記デューティ比取得部が取得したデューティ比に基づいて、上記第1のPWM信号および上記第2のPWM信号を生成するPWM信号生成部とを備え、
 上記位相差調整部は、上記PWM信号生成部が生成する上記第1のPWM信号および上記第2のPWM信号の互いの位相差を、上記位相差取得部が取得した位相差に設定することを特徴とする請求の範囲第1項または第2項に記載のバックライト制御装置。
 表示パネルと、該表示パネルに光を照射するバックライト装置とを備えた表示装置において、
 上記バックライト装置は、請求の範囲第1項~第4項のいずれか1項に記載のバックライト制御装置を含んでいることを特徴とする表示装置。
Description:
バックライト制御装置およびそ を備えた表示装置

 本発明は、液晶表示ディスプレイなどに いられるPWM(Pulse Width Modulation)調光方式の ックライト制御装置に関するものである。

 近年の表示装置においては、小型化や薄 化を容易に図れることから、表示デバイス して平板型ディスプレイを備えることが広 普及している。このような平板型ディスプ イとしては、多色表示を容易に実現できる 晶表示装置が多く用いられる。透過型の液 表示装置は、通常、表示面の輝度を確保す ためにバックライト装置を備えている。ま 、反射型および透過型の機能を兼ね備えた いわゆる半透過型の液晶表示装置も、透過 ード用の光源としてバックライト装置を備 ている。

 バックライト装置用の光源としては、一 に冷陰極管などの蛍光ランプが用いられる また、主なバックライト方式としては、例 ば、液晶パネルの背面から直接ランプの光 照射する直下型や、導光板を用いて液晶パ ルの側方に配されたランプの光を液晶パネ の全体に広げて照射するサイドライト型が げられる。

 このようなバックライト装置においては、 光ランプの輝度調整(調光)などを目的とし 、インバータによる点灯制御が行われてい 。特に、PWMインバータは、一定周期で印加 れるパルス電圧のパルス幅を制御すること より蛍光ランプの放電時間を調整すること ら調光が容易であり、一般照明用の蛍光灯 調光制御にも用いられている。PWMインバー によるバックライトランプの点灯制御につ ては、特許文献1等に記載されている。

日本国公開特許公報「特開2002-107692号公 (公開日:2002年4月10日)」

 ところで、蛍光ランプは、可視光ととも 赤外線を放射するため、表示装置の近くで 高周波帯域の赤外線信号を送信する送信機 よび受信する受信機から構成される遠隔操 機器(remote controller;リモコン)を操作した場 、遠隔操作機器の受信機(受光部)に誤動作 生じるという問題がある。遠隔操作機器の 信機は、例えば、表示装置の操作用のリモ ンであり、受光部は、例えば、表示装置本 に搭載される赤外線受信センサである。

 ここで、受光部における上記誤動作の原 について説明する。図12は、一般的な赤外 受信センサ(受光部)の感度特性を示すグラフ であり、赤外線の波長と受光部の受信感度と の関係を示している。同図に示すように、受 光部は、特定の範囲の波長の赤外線を受信す る構成である。

 また、図13は、赤外線の波長が912nmの場合 における、時間の経過とともに、表示装置か ら放射される赤外線、すなわち表示パネルを 介して蛍光ランプから放射される赤外線の強 度(IR強度)の変化の一例を示すグラフであり 図14は、赤外線の波長が965nmの場合における 時間の経過とともに、表示装置から放射さ る赤外線の強度(IR強度)の変化の一例を示す グラフである。なお、このグラフでは、温度 を変化させた場合の特性も示している。図13 よび図14に示すように、表示装置から放射 れる赤外線の波長が912nmの場合に特にIR強度 大きくなることが分かる。また、赤外線の 度は、時間の経過とともに小さくなる。そ ため、例えば、表示装置をON状態にした直 などに最も強度が大きくなる。

 このように、受光部が受信可能な赤外線 波長の範囲と、表示装置から放射される赤 線の波長の範囲とは重なっている。そのた 、表示装置から放射された赤外線が受光部 受信されることにより、上述の誤動作を引 起こすものと考えられる。このような受光 の誤動作が生じると、表示装置を使用する ーザは、リモコンの効きが悪いと感じるば りでなく、ユーザが指示した操作が正確に 行されないという問題が生じる。

 本発明は、上記の問題点に鑑みてなされ ものであり、その目的は、赤外線を利用す 機器の誤動作を低減することができるバッ ライト制御装置およびそれを備えた表示装 を提供することにある。

 本発明に係るバックライト制御装置は、 記課題を解決するために、赤外線を受信す 受光部を介して入力される調光レベルに基 いて生成されたPWM信号を、可視光および赤 線を放射するランプを点灯駆動するPWM制御 よるインバータに与えるバックライト制御 置であって、全調光レベルのうち、少なく も所定の範囲の調光レベルにおいては、少 くとも1つ以上のランプを含む第1のランプ を駆動する第1のPWM信号と、少なくとも1つ以 上のランプを含む第2のランプ群を駆動する 2のPWM信号との位相差を、調光レベルに応じ 変更する位相調整部を備えていることを特 としている。

 ここで、受光部は、上述したように、本 受信すべき操作部から送信される赤外線と 異なる、ランプから放射される赤外線を受 して誤動作を引き起こすことが知られてい 。また、この受光部の誤動作は、後述する 験により、ランプにおける特定の範囲の調 レベルにおいて生じること、および、異な ランプ群を駆動する、異なるPWM信号同士の 相差の違いにより生じることが確認された

 本発明の構成によれば、第1のランプ群を 駆動する第1のPWM信号と、第2のランプ群を駆 する第2のPWM信号との位相差が、調光レベル に応じて変更される。そのため、上記位相差 を、ランプから放射される赤外線が受光部に 受信されないように、調光レベルに応じて変 更することが可能となる。これにより、受光 部がランプから放射される赤外線を受信する ことがないため、受光部における誤動作を低 減することができる。したがって、ユーザが 指示した操作を正確に受け付けて、処理を実 行することができる。

 なお、上記所定の範囲とは、受光部がラ プから放射される赤外線の影響により誤動 を生じる範囲である。

 上記バックライト制御装置では、上記位 調整部は、上記所定の範囲外の調光レベル おいては、上記第1のPWM信号と上記第2のPWM 号との位相差を180度に設定することが好ま い。

 上記の構成によれば、所定の範囲外の調 レベルにおいては、第1のPWM信号と第2のPWM 号との位相差が180度に設定されるため、ラ プ全体の点滅周期を短くすることができる これにより、受光部における誤動作を低減 ることができるという効果に加えて、表示 ネルとバックライトとの干渉を抑えること できる。

 上記バックライト制御装置では、上記調 レベルと上記位相差とは、予めテーブルに 応付けられており、上記位相調整部は、上 テーブルを参照して取得された位相差に基 いて、上記第1のPWM信号と上記第2のPWM信号 の互いの位相をずらすことが好ましい。

 また、上記バックライト制御装置では、 記受光部を介して入力される調光レベルと 該調光レベルに対応するデューティ比と、 調光レベルに対応する、上記第1のPWM信号お よび上記第2のPWM信号の互いの位相差と、が 連付けられたテーブルを格納するメモリ部 、上記テーブルを参照して、入力された調 レベルに対応するデューティ比を取得する ューティ比取得部と、上記テーブルを参照 て、上記入力された調光レベルに対応する 相差を取得する位相差取得部と、上記デュ ティ比取得部が取得したデューティ比に基 いて、上記第1のPWM信号および上記第2のPWM信 号を生成するPWM信号生成部とを備え、上記位 相差調整部は、上記PWM信号生成部が生成する 上記第1のPWM信号および上記第2のPWM信号の互 の位相差を、上記位相差取得部が取得した 相差に設定することが好ましい。

 上記の構成によれば、予め設定されたテ ブルを参照することによって、調光レベル 応じた位相差を得ることができる。そのた 、簡易な構成により、上記誤動作を低減す ことができる。

 本発明の表示装置は、表示パネルと、該 示パネルに光を照射するバックライト装置 を備えた表示装置において、上記バックラ ト装置は、バックライト制御装置のいずれ を含んでいることを特徴としている。

 本発明の表示装置は、表示パネルに光を 射するバックライト装置に上記バックライ 制御装置のいずれかを含んでいることによ 、受光部における誤動作を低減することが きる。

 本発明の他の目的、特徴、および優れた は、以下に示す記載によって十分分かるで ろう。また、本発明の利点は、添付図面を 照した次の説明によって明白になるであろ 。

本実施の形態に係る液晶表示装置の概 構成を示すブロック図である。 従来の液晶表示装置における、蛍光ラ プの出力波形と受光部の出力波形とを比較 た図である。 従来の液晶表示装置において、調光レ ルが-16の場合の、蛍光ランプの出力波形と 光部の出力波形とを比較した測定結果を示 図である。 従来の液晶表示装置において、調光レ ルが-13の場合の、蛍光ランプの出力波形と 光部の出力波形とを比較した測定結果を示 図である。 従来の液晶表示装置において、調光レ ルが-3の場合の、蛍光ランプの出力波形と 光部の出力波形とを比較した測定結果を示 図である。 従来の液晶表示装置において、調光レ ルが-1の場合の、蛍光ランプの出力波形と 光部の出力波形とを比較した測定結果を示 図である。 従来の液晶表示装置において、調光レ ルが+4の場合の、蛍光ランプの出力波形と 光部の出力波形とを比較した測定結果を示 図である。 従来の液晶表示装置において、調光レ ルが+7の場合の、蛍光ランプの出力波形と 光部の出力波形とを比較した測定結果を示 図である。 従来の液晶表示装置において、調光レ ルが+9の場合の、蛍光ランプの出力波形と 光部の出力波形とを比較した測定結果を示 図である。 従来の液晶表示装置における、調光レ ベルと誤動作の発生有無との関係を示した図 である。 本実施の形態に係る液晶表示装置にお ける、調光レベルとデューティ比と位相差と の関係を示した図である。 一般的な赤外線受信センサ(受光部)の 度特性を示すグラフである。 赤外線の波長が912nmの場合における、 間の経過とともに、表示装置から放射され 赤外線の強度(IR強度)の変化の一例を示すグ ラフである。 赤外線の波長が965nmの場合における、 間の経過とともに、表示装置から放射され 赤外線の強度(IR強度)の変化の一例を示すグ ラフである。 従来の液晶表示装置の概略構成を示す ブロック図である。

符号の説明

  1       操作部
  2       受光部
  3a,3b   インバータ部(インバータ)
  4       液晶パネル(表示パネル)
  5       バックライト
  51      第1のランプ群
  51a,51b 蛍光ランプ
  52      第2のランプ群
  52a,52b 蛍光ランプ
  10,50   バックライト制御装置
  11      PWM信号変更制御部
  12      デューティ比取得部
  13      位相差取得部
  14      メモリ部
  14a     デューティ比
  14b     位相差
  15      位相調整部
  16      PWM信号発生部
  20,100  液晶表示装置(表示装置)

 本発明の一実施形態について図1~図15に基 づいて説明すると以下の通りである。なお、 本実施の形態では、バックライトを表示パネ ルの背面側に配置して、バックライトからの 照射光の透過量を制御することにより表示を 行う非発光型の表示装置として、液晶表示装 置を例に挙げて説明する。

 まず、本実施の形態に係る液晶表示装置 概略構成について図1を用いて説明する。

 図1は、本発明の一実施形態に係るバック ライト制御装置10を含む液晶表示装置20の概 構成を示すブロック図である。同図に示す うに、液晶表示装置(表示装置)20は、操作部1 と、受光部2と、インバータ部(インバータ)3a, 3bと、液晶パネル(表示パネル)4と、バックラ ト5と、バックライト制御装置10とを含んで その主要部が構成される。なお、インバー 部3a,3bと、バックライト5と、バックライト 御装置10とを含んで、液晶パネル4に光を照 するバックライト装置が構成される。

 インバータ部3a,3bは、後述するバックラ ト制御装置10から入力されるPWM信号に基づい て、電源(図示せず)から入力される直流電圧 バックライト駆動用の交流電圧に変換する 換回路である。

 バックライト5は、インバータ部3a,3bから 力される駆動電圧によって発光する光源で り、液晶パネル4に光を照射する。

 液晶表示装置20において用いられるバッ ライト5は、その光源として、複数の蛍光ラ プ(冷陰極管等)を備えており、互いに異な インバータ部3a,3bにより駆動制御される、第 1のランプ群51と第2のランプ群52とから構成さ れる。このように、液晶表示装置20では、蛍 ランプの配列に沿ってバックライト5の領域 を分割しているため、領域ごとに駆動制御す ることができる構成である。なお、本発明に おいて、バックライト5における領域分割数 よび領域ごとの蛍光ランプ数は特に限定さ るものではない。また、分割される各領域 形状も特に限定されない。また、分割され 全ての領域において、必ずしも同サイズお び同形状としなくても良い。さらに、それ れのランプ群に含まれる蛍光ランプの配置 、特に限定されるものではなく、隣り合う 数の蛍光ランプを一つのランプ群としても く、また、1本おき若しくは2本おきに異なる ランプ群としてもよい。

 本実施の形態におけるバックライト5は、 一例として、蛍光ランプ51a,51bを含む第1のラ プ群51と、蛍光ランプ52a,52bを含む第2のラン プ群52とから構成されているものとする。

 液晶パネル4は、一般的な透過型の液晶パ ネルであり、液晶層への印加電圧を制御して 、液晶パネルを透過するバックライト5から 光の透過量を画素ごとに制御することによ て表示制御を行う。

 操作部1は、ユーザによって用いられ、液 晶表示装置1を操作するものである。液晶表 装置20では、この操作部1を通じて入力され 様々な指示に従って、液晶パネル4に表示さ る画像の変更や、表示される画像の明るさ ど表示状態の変更などが行われる。この操 部1は、高周波帯域の赤外線信号を送信する 遠隔操作機器(リモコン)であり、例えば、マ ス、キーボード、スイッチ等の入力装置で る。

 受光部2は、操作部1から送信された赤外 信号を受信して電気信号に変換する。この 光部2は、例えばPD(Photo-Diode)などの受光素子 よって構成される。

 バックライト制御装置10は、操作部1を介 てユーザにより指定された調光レベルに応 て調整されたPWM信号をインバータ部3a,3bに 給する。本発明のバックライト制御装置10は 、リモコンの誤動作を低減するために、指定 された調光レベルに応じて、それぞれのイン バータ部3a,3bに入力されるPWM信号(第1のPWM信 、第2のPWM信号)の位相を互いに異ならせるこ とを特徴とするものである。以下に、バック ライト制御装置10の構成、作用、および効果 ついて詳細に説明する。

 バックライト制御装置10は、図1に示すよ に、PWM信号変更制御部11と、デューティ比 得部12と、位相差取得部13と、メモリ部14と 位相調整部15と、PWM信号発生部16とを備えて る。

 PWM信号変更制御部11は、バックライト制 装置10を構成する各部の動作全体を制御する 。例えばPWM信号変更制御部11は、操作部1から の信号入力を受け付けて、後述する各部に信 号やデータを出力するとともに各動作の命令 を付与する。

 メモリ部14は、バックライト制御装置10の 駆動制御のための各種のデータを格納してい る。例えば、メモリ部14は、PWM信号発生部16 与えるための、デューティ比のデータ14aと 第1のPWM信号および第2のPWM信号の位相差のデ ータ14bとを格納している。デューティ比のデ ータ14aおよび位相差のデータ14bは、ユーザが 指定できる各調光レベルに応じた対応テーブ ルとして設定される。このテーブルの詳細に ついては後述する。

 デューティ比取得部12は、メモリ部14にア クセスして、ユーザが指定した調光レベルに 応じたデューティ比のデータ14aを取得する。

 位相差取得部13は、メモリ部14にアクセス して、ユーザが指定した調光レベルに応じた 、第1のPWM信号と第2のPWM信号との位相差のデ タ14bを取得する。

 位相調整部15は、位相差取得部13が取得し た位相差のデータ14bに基づいて、第1のPWM信 と第2のPWM信号との位相差を調整する。

 PWM信号発生部16は、デューティ比取得部12 が取得した、ユーザが指定した調光レベルに 応じたデューティ比のデータ14aに基づいて、 例えば第1のPWM信号を生成する。また、PWM信 発生部16は、第1のPWM信号の生成に使用した ューティ比のデータ14aと同一のデータを使 して、第2のPWM信号を生成する。このとき、 2のPWM信号は、位相調整部15により、位相差 得部13が取得した位相差のデータ14bに基づ て、第1のPWM信号とは位相が異なって生成さ る。

 PWM信号発生部16により生成された第1のPWM 号および第2のPWM信号は、インバータ部3a,3b それぞれ入力され、バックライト駆動用の 流電圧に変換される。これにより、第1のラ ンプ群51の蛍光ランプ51a,51bと、第2のランプ 52の蛍光ランプ52a,52bとの点灯タイミングを らすことができる。

 (調光レベルおよび位相差の関係について)
 ここで、第1のPWM信号と第2のPWM信号との位 差の具体例について、実験結果に基づいて 下に説明する。

 まず、蛍光ランプから放射される赤外線 受光部2に影響を及ぼすことを確認するため に、従来の液晶表示装置を用いて実験を行っ た。図15は、従来の液晶表示装置100の概略構 を示すブロック図である。なお、図15では 図1に示す本実施の形態に係る液晶表示装置2 0と同一の部材には、同一の符号を付してい 。図2は、従来の液晶表示装置100における、 光ランプの出力波形と受光部2の出力波形と を比較した図である。同図において、信号S4 、バックライト制御装置50からインバータ 3aへ入力されるPWM信号(ここでは、第1のPWM信 )の波形を示している。蛍光ランプの出力は 、ユーザが指定した調光レベルに基づいて生 成されたPWM信号に応じて変化する。信号S1は 第1のランプ群51の蛍光ランプ(図2中のラン (1);蛍光ランプ51aまたは51b)と、第2のランプ 52の蛍光ランプ(図2中のランプ(2);蛍光ランプ 52aまたは52b)とのそれぞれの出力電圧の波形 示し、信号S2は、ランプ(1)およびランプ(2)を 重ね合わせた出力電圧の波形を示している。 信号S3は、受光部2の出力波形を示している。

 なお、蛍光ランプから放射される赤外線 は、蛍光ランプにおけるランプ電圧とラン 電流を掛け合わせたランプ電力(パワー)の きさに応じて変化するため、図2に示す蛍光 ンプの出力電圧の波形は、蛍光ランプから 射される赤外線の出力波形と同一視するこ ができる。

 本実験では、第1のPWM信号と第2のPWM信号 の位相差を180度に設定するとともに、それ れのPWM信号の周波数を450Hzに設定し、調光レ ベルを変化させたときの受光部2の出力波形 測定した。なお、赤外線の強度は、図13およ び図14に示すように温度特性を有するため、 実験では、強度が大きくなる0度に設定した 。

 図3は、調光レベルが-16の場合の測定結果 を示している。調光レベル-16は、デューティ 比40%に対応しており、信号S2は、デューティ 40%のPWM信号に応じた、蛍光ランプ(ランプ(1) +ランプ(2))の出力波形である。この図に示す うに、受光部2の出力(信号S3)は、あるタイ ングで一定レベル(Highレベル;例えば、DC5V)か ら落ち込む(Lowレベルになる)ことが分かる。 の落ち込むタイミングは、蛍光ランプがON 態になるときと略等しく、蛍光ランプがON状 態の間は、受光部2の出力はLowレベルとなっ いる。

 このように、受光部2の出力は、蛍光ラン プの出力に対応して変化することが分かる。 これは、上述したように、受光部2が受信可 な赤外線の波長の範囲と、蛍光ランプから 射される赤外線の波長の範囲とが重なって り、蛍光ランプから放射される赤外線信号 受光部2に受信されているためと考えられる そのため、従来の液晶表示装置では、受光 2が、ユーザから指示された信号とは異なる 信号、すなわち蛍光ランプから放射される赤 外線信号をも受信し、誤動作を引き起こすこ とになる。

 具体的には、例えば、ユーザが調光レベ を-16に設定した場合、受光部2はその操作信 号を操作部から受け取る。そして、操作信号 に基づいてPWM信号が生成され、インバータ部 3a,3bを介して蛍光ランプが点灯する。このと 、本来、受光部2は次の操作信号が入力され るまで、出力は一定である必要があるが、上 述したように、蛍光ランプから放射される赤 外線信号が受光部2に入力され、受光部2の出 レベルが変化する。これにより、例えば、 定した調光レベル(-16)が変化したり、ユー が指示していない操作が実行されたり、ユ ザが指示した操作が正確に実行されない若 くは受け付けられないといった誤動作が生 る。

 次に、調光レベルを-13に設定した場合の 定結果について図4を用いて説明する。調光 レベル-13はデューティ比46%に対応しており、 信号S2は、デューティ比46%のPWM信号に応じた 蛍光ランプ(ランプ(1)+ランプ(2))の出力波形 ある。この図に示すように、受光部2の出力 (信号S3)は、蛍光ランプのON/OFF状態に関わら 、一定レベル(Highレベル;例えば、DC5V)を維持 することが分かる。つまり、調光レベルが-13 の場合には、受光部2は、蛍光ランプの出力 影響を受けないことが分かる。そのため、 述の誤動作は生じることがなく、ユーザの 作は正確に実行される。

 図5~図9は、それぞれ、調光レベルを-3,-1,+ 4,+7,+9に設定した場合の測定結果を示してい 。それぞれの図における受光部2の出力波形( 信号S3)から分かるように、受光部2が蛍光ラ プの出力の影響を受けるか否か、すなわち 動作が生じるか否かは、設定される調光レ ルによって異なっている。

 図10は、調光レベルと誤動作の発生の有 との関係を示しており、具体的には、調光 ベルを-16(デューティ比40%)から+16(デューテ 比100%)まで変化させたときの、それぞれの調 光レベルにおいて、ユーザの指示が操作部( モコン)を介して受け付けられたか否かを、 モコンの効き具合として測定した。この図 示すように、調光レベルが-2~+8の範囲の場 には、リモコンの操作が、効きが悪いか若 くは全く効かないことが分かった。つまり 調光レベルが-2~+8の範囲においては、蛍光ラ ンプから放射される赤外線信号の影響により 誤動作が生じることが分かった。

 このように、全調光レベルの範囲のうち ある特定の範囲の調光レベル(-2~+8)において のみ誤動作が生じることが分かった。すなわ ち、ある特定の範囲の調光レベルにおいては 、蛍光ランプから放射される赤外線信号が、 受光部2に悪影響を及ぼすことが分かった。 れは、受光部2が有している特性に影響する のと考えられる。そして、調光レベルによ て受光部2が影響を受けることから、それぞ れの蛍光ランプの出力波形を合成した波形( 号S2)の重なり具合により、受光部2における 動作の影響が変化するものと推察できる。

 以上のことから、第1のPWM信号と第2のPWM 号との位相差を変化させることにより、上 合成した波形の重なり具合を調整すること でき、これにより、蛍光ランプから放射さ る赤外線信号による受光部2の誤動作を低減 きることを見出した。この調整した位相差 具体例を図11に示す。

 図11に示すように、第1のPWM信号と第2のPWM 信号との位相差は、調光レベル-16~-3の範囲ま で、および調光レベル+9~+16の範囲までは、180 度に設定する一方、調光レベルが-2~+8の範囲( 所定の範囲)においては、調光レベルに応じ 変化させている。具体的な上記位相差の値 、リモコンの効き具合を確認しながら調整 たものである。例えば、調光レベルが-2の場 合には、上記位相差を187.7度または102.7度に 定し、調光レベルが+8の場合には、上記位相 差を254.0度または169.0度に設定する。

 これにより、全調光レベルにおいて、受 部2の誤動作が解消され、リモコンの効き具 合が改善されることが確認できた。調光レベ ルが-2~+8の範囲外においては、上記位相差を1 80度に設定しているため、蛍光ランプ全体の 滅周期を短くすることができる。これによ 、受光部2における誤動作を低減することが できるという効果に加えて、液晶パネル4と ックライト5との干渉を抑えることができる いう効果が得られる。

 なお、調光レベルが-2~+8の範囲外におけ 位相差は、180度に限定されるものではなく 受光部2の誤動作が生じない値であればよい

 また、本実施の形態のバックライト制御 置では、上述した実験結果により、調光レ ルとデューティ比と位相差とを図11に示す ーブルとして対応付けることができる。そ ため、本実施の形態のバックライト制御装 10では、上記テーブルを参照することにより 、ユーザが指定した調光レベルに応じて決定 された位相差に基づいて、第1のPWM信号およ 第2のPWM信号が生成される。これにより、簡 な構成により、全調光レベルにおいて、受 部2の誤動作を低減することが可能となる。

 このように、本実施の形態に係るバック イト制御装置10の構成によれば、所定の範 の調光レベルにおいては、第1のランプ群51 駆動する第1のPWM信号と、第2のランプ群52を 動する第2のPWM信号との位相差が、調光レベ ルに応じて変更される。そのため、上記位相 差を、ランプから放射される赤外線が受光部 2に受信されないように、調光レベルに応じ 変更することが可能となる。これにより、 記誤動作を低減して、ユーザが所望する処 を確実に実行することができる。また、上 誤動作を低減するために、調光レベルを変 する必要がないため、調光レベルに応じた 示を確実に行うことができる。

 なお、本実施の形態に係るバックライト 御装置10では、所定の範囲の調光レベルに いて、上記第1のPWM信号と第2のPWM信号との位 相差を、調光レベルに応じて変更する構成で あるが、これに限定されるものではなく、全 調光レベルにおいて上記位相差を変更する構 成であってもよい。これにより、全調光レベ ルにおいて確実に受光部の誤動作を回避する ことが可能となる。

 なお、図10および図11において、「時間ず らし分」は、調光時において、異なる蛍光ラ ンプ同士の出力電圧の波形における点灯開始 タイミングのずれ時間を示し、「δt2」は、 光時において、互いに位相のずれている蛍 ランプの出力電圧の波形同士を足し合わせ ときに形成される突出部分の期間を示し、 δt2位相換算」は、調光時における蛍光ラン の出力電圧の波形に関し、点灯-非点灯-点 までの1周期を360度としたときの、δt2を位相 に換算した値を示している。

 (バックライト制御装置10の動作例について)
 次に、バックライト制御装置10の動作例に いて、図1を用いて、バックライト制御装置1 0を構成する各部の機能とともに以下に説明 る。

 まず、ユーザがリモコン等の操作部1を用 いて、液晶パネル4の表示画面の輝度を変更 べく調光レベルを所望のレベルに設定する ここでは、例えば、調光レベルを+5に設定す る。ユーザの操作を受け付けた操作部1から 外線信号が出力され、受光部2により受信さ る。受光部2は受信した赤外線信号に応じた 電気信号をバックライト制御装置10に入力す 。

 次に、バックライト制御装置10のPWM信号 更制御部11は、受光部2から上記電気信号を 信すると、ユーザが指定した調光レベル(+5) 対応するデューティ比と、該調光レベルに じて決定された第1のPWM信号および第2のPWM 号の位相差とを取得するように、デューテ 比取得部12および位相差取得部13に対して命 を付与する。デューティ比取得部12および 相差取得部13は、メモリ部14に格納されてい 図11に示すテーブルを参照して、上記調光 ベル(+5)に対応するデューティ比(80%)と、位 差(229度)とを取得する。

 続いて、PWM信号変更制御部11は、上記取 したデューティ比(80%)に基づいてPWM信号(第1 PWM信号および第2のPWM信号)を生成するよう PWM信号発生部16に対して命令を付与する。ま た、PWM信号変更制御部11は、上記取得した位 差(229度)を位相調整部15に与えるとともに、 PWM信号発生部16で生成される第1のPWM信号と第 2のPWM信号との位相差を調整するように命令 付与する。

 位相調整部15は、上記取得した位相差(229 )に基づいて、第1のPWM信号と第2のPWM信号と 位相差が229.0度となるように調整する。具 的には、例えば、遅延回路により、第1のPWM 号と第2のPWM信号との位相差を調整すること ができる。

 PWM信号発生部16により生成された第1のPWM 号および第2のPWM信号は、それぞれ、第1の ンプ群51を駆動制御するインバータ部3aおよ 第2のランプ群52を駆動制御するインバータ 3bに入力される。インバータ部3aは、第1の ンプ群51に第1のPWM信号を与えて点灯駆動さ 、インバータ部3bは、第2のランプ群52に第2 PWM信号を与えて点灯駆動させる。

 これにより、第1のランプ群51と第2のラン プ群52とは、互いに位相差229.0度に相当する 間分ずれて点灯消灯動作を繰り返す。

 上記の構成によれば、受光部2における誤 動作が生じる調光レベルがユーザにより設定 された場合には、第1のPWM信号と第2のPWM信号 の位相差が、予めテーブルに設定された、 記誤動作を低減できる位相差に調整される これにより、蛍光ランプから放射される赤 線信号に基づく誤動作を低減することがで る。

 ここで、本実施の形態に係る液晶表示装 20のバックライト5は、インバータ部3aが駆 制御する第1のランプ群51と、インバータ部3b が駆動制御する第2のランプ群52とにより構成 されているが、本発明はこれに限定されるも のではなく、インバータ部3c(図示せず)が第3 ランプ群53(図示せず)を駆動制御する構成で あってもよい。すなわち、バックライト5の 域分割数は、特に限定されない。この場合 は、インバータ部3a~3cをそれぞれ駆動する第 1~第3のPWM信号の位相差を上記テーブルに設定 された位相差に調整する構成とすればよい。 具体的には、第1のPWM信号と第2のPWM信号との 相差、第2のPWM信号と第3のPWM信号との位相 、第3のPWM信号と第1のPWM信号との位相差を、 上記テーブルに設定された位相差とする構成 であればよい。

 本発明は上述した各実施形態に限定され ものではなく、請求項に示した範囲で種々 変更が可能であり、異なる実施形態にそれ れ開示された技術的手段を適宜組み合わせ 得られる実施形態についても本発明の技術 範囲に含まれる。

 本発明に係るバックライト制御装置は、 上のように、全調光レベルのうち、少なく も所定の範囲の調光レベルにおいては、少 くとも1つ以上のランプを含む第1のランプ を駆動する第1のPWM信号と、少なくとも1つ以 上のランプを含む第2のランプ群を駆動する 2のPWM信号との位相差を、調光レベルに応じ 変更する位相調整部を備えている構成であ 。

 また、本発明に係る表示装置は、以上の うに、上記バックライト装置は、バックラ ト制御装置のいずれかを含んでいる構成で る。

 これにより、受光部がランプから放射さ る赤外線を受信することがないため、受光 における誤動作を低減することができる。 たがって、赤外線を利用する機器の誤動作 低減することができるバックライト制御装 およびそれを備えた表示装置を提供するこ ができる。

 発明の詳細な説明の項においてなされた 体的な実施形態または実施例は、あくまで 、本発明の技術内容を明らかにするもので って、そのような具体例にのみ限定して狭 に解釈されるべきものではなく、本発明の 神と次に記載する請求の範囲内において、 ろいろと変更して実施することができるも である。

 本発明のバックライト制御装置は、異な PWM信号の互いの位相差を調整することによ 、赤外線を利用する機器における誤動作を 減することができるので、液晶表示装置な のバックライト装置に適用できる。