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Title:
BASE STATION DEVICE AND COMMUNICATION CONTROL METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/105422
Kind Code:
A1
Abstract:
A base station device which performs communication with a mobile station by using a downlink shared channel includes: reception means for receiving transmission acknowledgement information for a downlink shared channel from the mobile station by a control channel which is frequency-multiplexed with an uplink shared channel; measurement means for measuring radio quality of the control channel; and judgment means for judging the reliability of the downlink radio quality information according to the radio quality. Moreover, a communication control method in the base station device which performs communication with the mobile station by using the downlink shared channel includes: a step of receiving transmission acknowledgement information for the downlink shared channel from the mobile station by the control channel which is frequency-multiplexed with the uplink shared channel; a step of measuring radio quality of the control channel; and a step of judging whether the mobile station has transmitted the downlink radio quality information according to the radio quality.

Inventors:
ISHII HIROYUKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/053322
Publication Date:
September 04, 2008
Filing Date:
February 26, 2008
Export Citation:
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Assignee:
NTT DOCOMO INC (JP)
ISHII HIROYUKI (JP)
International Classes:
H04J1/00; H04J11/00; H04W74/04
Domestic Patent References:
WO2006007317A12006-01-19
Foreign References:
JP2000134136A2000-05-12
JP2007052112A2007-03-01
JP2007121301A2007-05-17
Other References:
"3GPP Organizational Partners, 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; Physical layer procedures (Release 8)", 3GPP TS 36.213 V0.2.1, October 2006 (2006-10-01), pages 10, XP008115611
ERICSSON: "HARQ-ARQ Interactions for NACK - ACK error", 3GPP TSG-RAN WG2 #56BIS, R2-070059, 15 January 2007 (2007-01-15) - 19 January 2007 (2007-01-19), pages 1 - 7, XP050133176
LG ELECTRONICS INC.: "Impact of ACK to NACK signalling error", 3GPP TSG RAN WG2 #56BIS, vol. R2-070262, 6 November 2006 (2006-11-06), pages 1 - 3, XP008115463
PHYSICAL LAYER ASPECTS FOR EVOLVED UTRA, June 2006 (2006-06-01)
See also references of EP 2124472A4
Attorney, Agent or Firm:
ITOH, Tadahiko (Yebisu Garden Place Tower20-3, Ebisu 4-Chom, Shibuya-Ku Tokyo 32, JP)
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Claims:
 移動局と下りリンクの共有チャネルを用いて通信を行う基地局装置であって:
 上りリンクの共有チャネルと周波数多重される制御チャネルで、前記移動局から下りリンクの無線品質情報を受信する受信手段;
 前記制御チャネルの無線品質を測定する測定手段;及び
 前記無線品質に基づいて、前記下りリンクの無線品質情報の信頼度を判定する判定手段;
 を具備する基地局装置。
 前記制御チャネルの無線品質は、
 前記制御チャネルにおけるデータ復調用のリファレンス信号の受信電力と干渉電力との比;及び
 前記制御チャネルにおける制御信号の受信電力と干渉電力との比;
 のうち少なくとも1つである請求項1に記載の基地局装置。
 前記判定手段は、前記無線品質が所定の閾値以下の場合に、前記下りリンクの無線品質情報の信頼度が低い、あるいは、移動局が前記下りリンクの無線品質情報を送信しなかったと判定する請求項1に記載の基地局装置。
 前記移動局が前記下りリンクの無線品質情報を送信しなかったと判定した場合に、前記移動局の上りリンクの同期が外れたと判定する同期外れ判定手段;
 をさらに有する請求項3に記載の基地局装置。
 前記移動局が前記下りリンクの無線品質情報の信頼度が低いと判定した場合に、前記下りリンクの無線品質情報を破棄する破棄手段;
 をさらに有する請求項3に記載の基地局装置。
 移動局と下りリンクの共有チャネルを用いて通信を行う基地局装置での通信制御方法であって:
 上りリンクの共有チャネルと周波数多重される制御チャネルで、前記移動局から下りリンクの無線品質情報を受信するステップ;
 前記制御チャネルの無線品質を測定するステップ;及び
 前記無線品質に基づいて、前記移動局が前記下りリンクの無線品質情報を送信したか否かを判定するステップ;
 を有する通信制御方法。
Description:
基地局装置及び通信制御方法

 本発明は、下りリンクにおいて直交周波 分割多重OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiple xing)を適用する基地局装置及び通信制御方法 関する。

 W-CDMAやHSDPAの後継となる通信方式、すな ちLTE(Long Term Evolution)が、W-CDMAの標準化団体 3GPPにより検討され、無線アクセス方式とし 、下りリンクについてはOFDM、上りリンクに いてはSC-FDMA(Single-Carrier Frequency Division Mult iple Access)が検討されている(例えば、非特許 献1参照)。

 OFDMは、周波数帯域を複数の狭い周波数帯 域(サブキャリア)に分割し、各周波数帯上に ータを載せて伝送を行う方式であり、サブ ャリアを周波数上に、一部重なりあいなが も互いに干渉することなく密に並べること 、高速伝送を実現し、周波数の利用効率を げることができる。

 SC-FDMAは、周波数帯域を分割し、複数の端 末間で異なる周波数帯域を用いて伝送するこ とで、端末間の干渉を低減することができる 伝送方式である。SC-FDMAでは、送信電力の変 が小さくなる特徴を持つことから、端末の 消費電力化及び広いカバレッジを実現でき 。

 上述したLTEは、下りリンク及び上りリン において共有チャネルを用いた通信システ である。例えば、上りリンクにおいては、 地局装置は、サブフレーム毎(1ms毎)に、上 共有チャネルを用いて通信を行う移動局を 別し、選別した移動局に対して、下りリン の制御チャネルを用いて、所定のサブフレ ムにおいて、上記共有チャネルを用いて通 を行うことを指示し、移動局は、上記下り ンクの制御チャネルに基づいて、上記共有 ャネルを送信する。基地局装置は、移動局 ら送信された上記共有チャネルを受信し、 号を行う。ここで、上述したような、共有 ャネルを用いて通信を行う移動局を選別す 処理は、スケジューリング処理と呼ばれる

 また、LTEでは、適応変調・符号化(Adaptive Modulation and Coding)が適用されるため、上記 有チャネルの送信フォーマットはサブフレ ム毎に異なる。ここで、上記送信フォーマ トとは、例えば、周波数リソースであるリ ースブロックの割り当て情報や変調方式、 イロードサイズ、Redundancy Versionパラメータ プロセス番号等のHARQに関する情報や、MIMO 用時のリファレンス信号の系列等のMIMOに関 る情報等である。

 LTEにおいては、上述した、当該サブフレ ムにおいて共有チャネルを用いて通信を行 移動局の識別情報や、上記共有チャネルの 信フォーマットは、物理下りリンク制御チ ネルPhysical Downlink Control Channel(PDCCH)によっ て通知される。尚、上記物理下りリンク制御 チャネルPDCCHは、DL L1/L2 Control Channelとも呼 れる。

 さらに、LTEのMACレイヤーでは、下りリンク 上りリンクの両方において、ハイブリッド 動再送制御(HARQ:Hybrid Automatic Repeat reQuest) 適用される。例えば、下りリンクにおいて 、移動局は、DL-SCHのCRCチェック結果に基づ 、その送達確認情報であるAcknowledgement Inform ationを上りリンクで送信する。基地局装置は 送達確認情報の内容に応じて再送制御を行 。送達確認情報の内容は、送信信号が適切 受信されたことを示す肯定応答(ACK)又はそ が適切に受信されなかったことを示す否定 答(NACK)の何れかで表現される。また、上り ンクにおいては、基地局装置は、UL-SCHのCRC ェック結果に基づき、その送達確認情報で るAcknowledgement Informationを下りリンクで送信 る。移動局は、送達確認情報の内容に応じ 再送制御を行う。送達確認情報の内容は、 信信号が適切に受信されたことを示す肯定 答(ACK)又はそれが適切に受信されなかった とを示す否定応答(NACK)の何れかで表現され 。
3GPP TR 25.814 (V7.0.0), "Physical Layer Aspects  for Evolved UTRA," June 2006

 上述したスケジューリング処理やHARQ処理 においては、移動局において、上りリンクの 共有チャネルを用いて通信を行う移動局の識 別情報や、上記共有チャネルの送信フォーマ ットを通知する物理下りリンク制御チャネル が誤って復号された場合に、移動局は、上り リンクの共有チャネルを送信しない。一方で 、基地局装置は、当該移動局に対して、上り リンクの共有チャネルを確保することになり 、リソースを有効に利用することができない という問題が生じる。

 また、移動局において、下りリンクの共 チャネルを用いて通信を行う移動局の識別 報や、上記共有チャネルの送信フォーマッ を通知する物理下りリンク制御チャネルが って復号された場合に、移動局は、当該下 リンクの共有チャネルを受信せず、結果と て、移動局は、上りリンクにおいて、当該 りリンクの共有チャネルに対する送達確認 報を送信しない。この場合、基地局装置は 移動局が、実際に送達確認情報を送信した 否かを判定する必要がある。判定しない場 、送達確認情報にはCRC等の誤りをチェック る機能を有していないため、必ずACKまたはN ACKと判定されることになり、特にACKと判定さ れた場合に問題となる。

 そこで、本発明は、上述した問題点に鑑 、その目的は、LTEの下りリンクと上りリン において、適切にスケジューリング処理やH ARQの処理を行うことのできる基地局装置及び 通信制御方法を提供することにある。

 上記課題を解決するため、本発明の基地局 置は、
 移動局と下りリンクの共有チャネルを用い 通信を行う基地局装置であって:
 上りリンクの共有チャネルと周波数多重さ る制御チャネルで、前記移動局から下りリ クの無線品質情報を受信する受信手段;
 前記制御チャネルの無線品質を測定する測 手段;及び
 前記無線品質に基づいて、前記下りリンク 無線品質情報の信頼度を判定する判定手段;
 を具備することを特徴の1つとする。

 上記課題を解決するため、本発明の通信制 方法は、
 移動局と上りリンクの共有チャネルを用い 通信を行う基地局装置での通信制御方法で って:
 上りリンクの共有チャネルと周波数多重さ る制御チャネルで、前記移動局から下りリ クの無線品質情報を受信するステップ;
 前記制御チャネルの無線品質を測定するス ップ;及び
 前記無線品質に基づいて、前記移動局が前 下りリンクの無線品質情報を送信したか否 を判定するステップ;
 を有することを特徴の1つとする。

 本発明の実施例によれば、LTEの下りリン と上りリンクにおいて、適切にスケジュー ング処理やHARQの処理を行うことのできる基 地局装置及び通信制御方法を実現できる。

本発明の実施例に係る無線通信システ の構成を示すブロック図である。 本発明の実施例に係る物理上りリンク 御チャネル及び物理上りリンク共有チャネ の関係を示す説明図である。 本発明の実施例に係るスロット及びサ フレームの構成を示す説明図である。 本発明の実施例に係る基地局装置を示 部分ブロック図である。 本発明の実施例に係る移動局と基地局 置の処理の時間関係を示す説明図(その1)で る。 本発明の実施例に係る移動局と基地局 置の処理の時間関係を示す説明図(その2)で る。 本発明の実施例に係る移動局と基地局 置の処理の時間関係を示す説明図(その3)で る。 本発明の実施例に係る基地局装置のベ ースバンド信号処理部を示す部分ブロック図 である。 本発明の実施例に係る基地局装置のレ イヤー1処理部を示す部分ブロック図である 本発明の実施例に係る基地局装置のレ イヤー1処理部を示す部分ブロック図である 本発明の実施例に係る基地局装置のレ イヤー1処理部を示す部分ブロック図である 本発明の実施例に係る送信判定方法を すフローチャートである。 本発明の実施例に係る送達確認判定方 法を示すフローチャートである。 本発明の実施例に係るCQIの信頼度判定 方法を示すフローチャートである。 本発明の実施例に係る送達確認情報受 信方法を示すフローチャートである。 PUCCHにおけるリソースの分割の仕方の 例である。 本発明の実施例に係るCQI受信方法を示 すフローチャートである。

符号の説明

 200 基地局装置
 202 送受信アンテナ
 204 アンプ部
 206 送受信部
 208 ベースバンド信号処理部
 210 呼処理部
 212 伝送路インターフェース
 2081 レイヤー1処理部
 2082 MAC処理部
 2083 RLC処理部

 次に、本発明を実施するための最良の形 を、以下の実施例に基づき図面を参照しつ 説明する。

 なお、実施例を説明するための全図にお て、同一機能を有するものは同一符号を用 、繰り返しの説明は省略する。

 <無線通信システム及び通信チャネルの説 明>
 本発明の実施例に係る基地局装置が適用さ る無線通信システムについて、図1を参照し て説明する。

 無線通信システム1000は、例えばEvolved UTRA  and UTRAN(別名:Long Term Evolution、或いは、Super 3G)が適用されるシステムであり、基地局装 (eNB: eNode B)200と複数の移動局装置(UE: User E quipment)100 n (100 1 、100 2 、100 3 、・・・100 n 、nはn>0の整数)とを備える。基地局装置200 、上位局、例えばアクセスゲートウェイ装 300と接続され、アクセスゲートウェイ装置3 00は、コアネットワーク400と接続される。こ で、移動局装置100 n はセル50において基地局装置200とEvolved UTRA a nd UTRANにより通信を行う。

 以下、移動局装置100 n (100 1 、100 2 、100 3 、・・・100 n )については、同一の構成、機能、状態を有 るので、以下では特段の断りがない限り移 局装置100 n として説明を進める。

 無線通信システム1000は、無線アクセス方 式として、下りリンクについてはOFDM(直交周 数分割多元接続)、上りリンクについてはSC- FDMA(シングルキャリア-周波数分割多元接続) 適用される。上述したように、OFDMは、周波 帯域を複数の狭い周波数帯域(サブキャリア )に分割し、各周波数帯上にデータを載せて 送を行う方式である。SC-FDMAは、周波数帯域 分割し、複数の端末間で異なる周波数帯域 用いて伝送することで、端末間の干渉を低 することができる伝送方式である。

 ここで、Evolved UTRA and UTRANにおける通信 チャネルについて説明する。

 下りリンクについては、各移動局100 n で共有して使用される物理下りリンク共有チ ャネル(PDSCH: Physical Downlink Shared Channel)と、 LTE用の物理下りリンク制御チャネル(PDCCH: Phy sical Downlink Control Channel)とが用いられる。 りリンクでは、LTE用の下り制御チャネルに り、下り共有物理チャネルにマッピングさ るユーザの情報やトランスポートフォーマ トの情報、上り共有物理チャネルにマッピ グされるユーザの情報やトランスポートフ ーマットの情報、上り共有物理チャネルの 達確認情報などが通知される。または、物 下りリンク共有チャネルによりユーザデー が伝送される。上記ユーザデータは、トラ スポートチャネルとしては、下りリンク共 チャネルDonwlink-Share Channel (DL-SCH)である。

 尚、上述した下り共有物理チャネルにマ ピングされるユーザの情報やトランスポー フォーマットの情報は、Downlink Scheduling Inf ormation、あるいは、Downlink Scheduling Grant、あ いは、Downlink Assignment Informationと呼ばれて よい。また、上述した上り共有物理チャネ にマッピングされるユーザの情報やトラン ポートフォーマットの情報は、Uplink Scheduli ng Grantと呼ばれてもよい。

 上りリンクについては、各移動局100 n で共有して使用される物理上りリンク共有チ ャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)と、LTE の制御チャネルとが用いられる。図2に示す ように、制御チャネルには、物理上りリンク 共有チャネルと時間多重されるチャネルと、 周波数多重されるチャネルの2種類がある。 波数多重されるチャネルは、物理上りリン 制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel )と呼ばれる。また、時間多重されるチャネ は、図2に示すように、サブフレームの先頭 マッピングされてもよいし、サブフレーム 途中にマッピングされてもよい。サブフレ ムの途中とは、例えば、Demodulation Reference  SignalがマッピングされるSC-FDMAシンボルに近 SC-FDMAシンボルにマッピングされてもよい。

 上りリンクでは、LTE用の物理上りリンク 御チャネルにより、下りリンクにおける共 チャネルのスケジューリング、適応変復調 符号化(AMC: Adaptive Modulation and Coding)に用 るための下りリンクの品質情報(CQI: Channel Q uality Indicator)及び下りリンクの共有チャネル の送達確認情報(HARQ ACK information)が伝送され る。また、物理上りリンク共有チャネルによ りユーザデータが伝送される。上記ユーザデ ータは、トランスポートチャネルとしては、 上りリンク共有チャネルUplink-Share Channel (UL- SCH)である。

 上りリンク伝送では、1スロット当たり7 のSC-FDMAシンボルを用いる。そして、1サブフ レームは、2スロットで構成される。すなわ 、1サブフレームは、図3に示すように、14個 SC-FDMAシンボルにより構成される。上記14個 SC-FDMAシンボルの内の2個のSC-FDMAシンボルに 、データ復調用のリファレンス信号(Demodulat ion RS: Demodulation Reference Signal)がマッピング される。また、上記14個のSC-FDMAシンボルの内 、上述したDemodulation RSがマッピングされて るSC-FDMAシンボル以外の1つのSC-FDMAシンボル おいて、スケジューリングや上りリンクのAM C、TPCなど上り共有物理チャネルの送信フォ マットの決定に用いられるサウンディング のリファレンス信号(Sounding RS: Sounding Refere nce Signal)が送信される。ただし、上記Sounding RSは必ずしもすべてのサブフレームにマッピ ングされる必要はない。上記Sounding RSが送信 されるSC-FDMAシンボルにおいては、Code Division  Multiplexing(CDM)により複数の移動局からのSound ing RSが多重される。上記Demodulation RSは、例 ば、1サブフレーム内の4番目のSC-FDMAシンボ と11番目のSC-FDMAシンボルにマッピングされ 。また、上記Sounding RSは、例えば、1サブフ レーム内の1番目のSC-FDMAシンボルにマッピン される。

 尚、上述したCDMによる多重においては、 えて、ブロック拡散による多重が行われて よい。

 図3に示すように、上りリンク伝送では、 データの送信と共にデータ復調用リファレン ス信号が送信される。従って、データ復調用 のリファレンス信号のみを確認することで、 データの送信の有無がわかる。

 <基地局装置の構成>
 図4を参照しながら、本発明の実施例に係る 基地局装置200について説明する。

 本実施例に係る基地局装置200は、送受信 ンテナ202と、アンプ部204と、送受信部206と ベースバンド信号処理部208と、呼処理部210 、伝送路インターフェース212とを備える。

 下りリンクにより基地局装置200から移動局1 00 n に送信されるユーザデータは、基地局装置200 の上位に位置する上位局、例えばアクセスゲ ートウェイ装置300から伝送路インターフェー ス212を介してベースバンド信号処理部208に入 力される。

 ベースバンド信号処理部208では、PDCPレイ ヤの送信処理やユーザデータの分割・結合、 RLC(radio link control)再送制御の送信処理など RLCレイヤーの送信処理、MAC(Medium Access Contro l)再送制御、例えばHARQ(Hybrid Automatic Repeat re Quest)の送信処理、スケジューリング、伝送フ ォーマット選択、チャネル符号化、逆高速フ ーリエ変換(IFFT: Inverse Fast Fourier Transform)処 理が行われて、送受信部206に転送される。ま た、下りリンクの制御チャネルである物理下 りリンク制御チャネルの信号に関しても、チ ャネル符号化や逆高速フーリエ変更等の送信 処理が行われて、送受信部206に転送される。

 送受信部206では、ベースバンド信号処理 208から出力されたベースバンド信号を無線 波数帯に変換する周波数変換処理が施され その後、アンプ部204で増幅されて送受信ア テナ202より送信される。

 一方、上りリンクにより移動局100 n から基地局装置200に送信されるデータについ ては、送受信アンテナ202で受信された無線周 波数信号がアンプ部204で増幅され、送受信部 206で周波数変換されてベースバンド信号に変 換され、ベースバンド信号処理部208に入力さ れる。

 ベースバンド信号処理部208では、入力さ たベースバンド信号に含まれるユーザデー に対して、FFT処理、IDFT処理、誤り訂正復号 、MAC再送制御の受信処理、RLCレイヤーの受信 処理、PDCPレイヤの受信処理等がなされ、伝 路インターフェース212を介してアクセスゲ トウェイ装置300に転送される。

 また、図5を参照して説明するように、ベ ースバンド信号処理部208は、前記上りリンク の共有チャネルの電力判定を行い、移動局が 実際に上りリンクの共有チャネルを送信した か否かの判定を行う。この判定結果に基づい て、上りリンクのリソース管理の処理が行わ れる。

 図5は、上述した移動局100 n と基地局装置200の処理を時間の観点から説明 するための図である。図5(A)に示すように、 えば、#iのサブフレームにおいて、基地局装 置200は、サブフレーム#i+3のPUSCHを用いて通信 を行うユーザのIDや、そのユーザデータのト ンスポートフォーマットの情報、すなわち Uplink Scheduling Grantを、物理下りリンク制御 チャネルを用いて移動局100 n に通知する(1002)。#iのサブフレームにおいて 移動局100 n は、上記物理下りリンク制御チャネルを受信 する(1004)。移動局100 n は、上記物理下りリンク制御チャネルに含ま れる、サブフレーム#i+3のPUSCHを用いて通信を 行うユーザのIDが、自局のIDである場合には 上記物理下りリンク制御チャネルに含まれ トランスポートフォーマットの情報、すな ち、Uplink Scheduling Grantに基づき、サブフレ ム#i+3においてPUSCHを送信する(1006)。基地局 置200は、タイミング1002において、サブフレ ーム#i+3においてPUSCHを用いた通信を行うこと を通知した移動局からのPUSCHの受信処理を行 (1008)。

 図5(B)に示すように、基地局装置200が送信し た物理下りリンク制御チャネル(1012)を正常に 受信できなかった場合には(1014)、移動局100 n は、サブフレーム#i+3でPUSCHを送信しない(1016) 。したがって、基地局装置200もサブフレーム #i+3において移動局100 n からPUSCHを受信しない(1018)。したがって、1008 及び1018において、基地局装置200は、データ 調用のリファレンス信号を確認することで 上りリンクの共有チャネルの電力判定を行 ことができる。

 尚、上述した例では、#iのサブフレームに いて移動局100 n に対して送信される、PUSCHを用いて通信を行 ユーザのIDや、そのユーザデータのトラン ポートフォーマットの情報、すなわち、Uplin k Scheduling Grantに対するPUSCH(UL-SCH)に対して電 力判定を行う例を示したが、代わりに、PUSCH( UL-SCH)の送達確認情報としてNACKを送信した場 の、上記NACKに基づいて再送されるPUSCH(UL-SCH )に関しても、同様の電力判定が適用される この場合の上述した移動局100 n と基地局装置200の処理を、図6を用いて説明 る。

 図6(A)に示すように、例えば、#iのサブフレ ムにおいて、基地局装置200は、サブフレー #i+3のPUSCHを用いて通信を行うユーザのIDや そのユーザデータのトランスポートフォー ットの情報、すなわち、Uplink Scheduling Grant 、物理下りリンク制御チャネルを用いて移 局100 n に通知する(1202)。#iのサブフレームにおいて 移動局100 n は、上記物理下りリンク制御チャネルを受信 する(1204)。移動局100 n は、上記物理下りリンク制御チャネルに含ま れる、サブフレーム#i+3のPUSCHを用いて通信を 行うユーザのIDが、自局のIDである場合には 上記物理下りリンク制御チャネルに含まれ トランスポートフォーマットの情報、すな ち、Uplink Scheduling Grantに基づき、サブフレ ム#i+3においてPUSCHを送信する(1206)。基地局 置200は、タイミング1208において、サブフレ ーム#i+3においてPUSCHを用いた通信を行うこと を通知した移動局からのPUSCHの受信処理を行 、正常に復号できなかったと判定する(CRC C heck結果NGと判定する)(1208)。この場合、基地 装置200は、1210において、当該移動局に対し 、上記PUSCH(トランスポートチャネルとして UL-SCH)の送達確認情報としてNACKを送信する 移動局は、1212において、上記NACKを受信した ため、所定のタイミング、すなわち、サブフ レーム#i+9においてPUSCHを送信する(1214)。基地 局装置200は、タイミング1216において、NACKを 信した移動局からのPUSCHの受信処理を行う

 図6(B)に示すように、例えば、#iのサブフレ ムにおいて、基地局装置200は、サブフレー #i+3のPUSCHを用いて通信を行うユーザのIDや そのユーザデータのトランスポートフォー ットの情報、すなわち、Uplink Scheduling Grant 、物理下りリンク制御チャネルを用いて移 局100 n に通知する(1222)。#iのサブフレームにおいて 移動局100 n は、上記物理下りリンク制御チャネルを受信 する(1224)。移動局100 n は、上記物理下りリンク制御チャネルに含ま れる、サブフレーム#i+3のPUSCHを用いて通信を 行うユーザのIDが、自局のIDである場合には 上記物理下りリンク制御チャネルに含まれ トランスポートフォーマットの情報、すな ち、Uplink Scheduling Grantに基づき、サブフレ ム#i+3においてPUSCHを送信する(1226)。基地局 置200は、タイミング1228において、サブフレ ーム#i+3においてPUSCHを用いた通信を行うこと を通知した移動局からのPUSCHの受信処理を行 、正常に復号できなかったと判定する(CRC C heck結果NGと判定する)(1228)。この場合、基地 装置200は、1230において、当該移動局に対し 、上記PUSCH(トランスポートチャネルとして UL-SCH)の送達確認情報としてNACKを送信する 移動局は、1232において、上記NACKを誤ってACK と判定した場合には(1232)、移動局100 n は、サブフレーム#i+9でPUSCHを送信しない(1234) 。したがって、基地局装置200もサブフレーム #i+9において移動局100 n からPUSCHを受信しない(1236)。したがって、1216 及び1236において、基地局装置200は、データ 調用のリファレンス信号を確認することで 上りリンクの共有チャネルの電力判定を行 ことができる。

 さらに、図7を参照して説明するように、 ベースバンド信号処理部208は、受信信号中の 所定の部分の電力判定を行い、移動局が実際 に送達確認情報を送信したか否かの判定を行 う。この判定結果に基づいて、MAC再送制御の 送信処理が行われる。尚、以下の説明では、 当該サブフレームにおいて、当該移動局から PUSCHが送信されず、かつ、送達確認情報が送 される場合に関して、説明を行う。この場 、PUSCHと周波数多重される制御チャネルで る、物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)によ 上記送達確認情報が送信される。

 図7は、上述した移動局100 n と基地局装置200の処理を時間の観点から説明 するための図である。図7(A)に示すように、 えば、#iのサブフレームにおいて、基地局装 置200は、サブフレーム#iのPDSCHを用いて通信 行うユーザのIDや、そのユーザデータのトラ ンスポートフォーマットの情報、すなわち、 Downlink Scheduling Informationを、物理下りリンク 制御チャネルを用いて移動局100 n に通知する(1102)。また、基地局装置200は、サ ブフレーム#iのサブフレームにおいて、上記D ownlink Scheduling Informationに対応するPDSCHを移 局100 n に送信する(1102)。#iのサブフレームにおいて 移動局100 n は、上記物理下りリンク制御チャネルを受信 する(1104)。そして、移動局100 n は、上記物理下りリンク制御チャネルに含ま れる、サブフレーム#iのPDSCHを用いて通信を うユーザのIDが、自局のIDである場合には、 記物理下りリンク制御チャネルに含まれる ランスポートフォーマットの情報、すなわ 、Downlink Scheduling Informationに基づき、PDSCH 受信する(1104)。移動局100 n は、タイミング1104においてPDSCHを受信した際 のCRCチェック結果に基づいた送達確認情報を 、サブフレーム#i+3の上り制御チャネルPUCCHを 用いて送信する(1106)。基地局装置200は、タイ ミング1102において、サブフレーム#iにおいて PDSCHを用いた通信を行うことを通知した移動 からの送達確認情報の受信処理を行う(1108)

 図7(B)に示すように、基地局装置200が送信し た物理下りリンク制御チャネル(1112)を正常に 受信できなかった場合には(1114)、移動局100 n は、下りリンクの共有データチャネルPDSCHを 信しないため、サブフレーム#i+3でPDSCHを受 した際のCRCチェック結果に基づいた送達確 情報を送信しない、すなわち、上り制御チ ネルPUCCHを送信しない(1116)。したがって、 地局装置200もサブフレーム#i+3において移動 100 n からPUCCHを受信しない(1118)。したがって、1108 及び1118において、基地局装置200は、データ 調用のリファレンス信号を確認することで 送達確認情報のSIR判定を行うことができる すなわち、基地局装置200は、実際に移動局10 0 n が、送達確認情報を送信したか否かの判定を 行うことができる。さらに言えば、基地局装 置200は、実際に移動局100 n が、Downlink Scheduling Informationを受信したか否 かの判定を行うことができる。

 呼処理部210は、通信チャネルの設定や解 等の呼処理や、無線基地局200の状態管理や 無線リソースの管理を行う。

 図8Aを参照しながら、ベースバンド信号 理部208の構成について説明する。

 図8Aに示すように、ベースバンド信号処 部208は、レイヤー1処理部2081と、MAC処理部208 2と、RLC処理部2083とを備える。

 ベースバンド信号処理部208におけるレイ ー1処理部2081とMAC処理部2082と呼処理部210と 、互いに接続されている。

 レイヤー1処理部2081では、下りリンクで 信される共有チャネルのチャネル符号化やIF FT処理、上りリンクで送信される共有チャネ のFFT処理やIDFT処理、チャネル復号化等の受 信処理などが行われる。

 レイヤー1処理部2081は、物理下りリンク 有チャネルを用いて通信を行うユーザのIDや 、そのユーザデータのトランスポートフォー マットの情報、すなわち、Downlink Scheduling In formation、及び、物理上りリンク共有チャネル を用いて通信を行うユーザのIDや、そのユー データのトランスポートフォーマットの情 、すなわち、Uplink Scheduling GrantをMAC処理部 2082から受け取る。また、レイヤー1処理部2081 は、上記物理下りリンク共有チャネルを用い て通信を行うユーザのIDや、そのユーザデー のトランスポートフォーマットの情報、す わち、Downlink Scheduling Information、及び、物 上りリンク共有チャネルを用いて通信を行 ユーザのIDや、そのユーザデータのトラン ポートフォーマットの情報、すなわち、Uplin k Scheduling Grantに対して、チャネル符号化やI FFT処理等の送信処理を行う。上記物理下りリ ンク共有チャネルを用いて通信を行うユーザ のIDや、そのユーザデータのトランスポート ォーマットの情報、すなわち、Downlink Schedu ling Information、及び、物理上りリンク共有チ ネルを用いて通信を行うユーザのIDや、そ ユーザデータのトランスポートフォーマッ の情報、すなわち、Uplink Scheduling Grantは、 りリンクの制御チャネルである物理下りリ ク制御チャネルにマッピングされる。

 また、レイヤー1処理部2081は、上りリンク 送信される上りリンク制御チャネルにマッ ングされるCQIや送達確認情報の復調及び復 も行う。レイヤー1処理部2081は、当該サブフ レームにおいて、上りリンクにおいてユーザ データを受信しない移動局に関する送達確認 情報またはCQIを受信する場合に、システム帯 域の両端に位置する物理上りリンク制御チャ ネル(PUCCH)にマッピングされた送達確認情報 たはCQIの受信処理を行う。そして、上記送 確認情報またはCQIの受信結果をMAC処理部2082 通知する。上記送達確認情報は、ACK、NACKま たはDTXのいずれかであり、上記DTXは、移動局 100 n は実際には送達確認情報を送信しなかった、 ということを意味する。DTXの判定方法、すな わち、実際に移動局が送達確認情報を送信し たか否かの判定方法は後述する。上記CQIは、 後述するCQIの信頼度判定を行った後のCQIを通 知する。すなわち、信頼度の高いCQIのみがMAC 処理部2082に通知され、信頼度の低いCQIはMAC 理部2082に通知されない。

 図5または図6を参照して説明したように 移動局は、上りリンクの共有チャネルを用 て通信を行うユーザのIDやそのユーザデータ のトランスポートフォーマットの情報がマッ ピングされた物理下りリンク制御チャネルを 正常に受信できなかった場合、または、上り リンクの共有チャネルの送達確認情報として 送信されたNACKを誤ってACKと判定した場合に 、移動局は、所定のタイミングにおいて、 記上りリンクの共有チャネルを送信しない 本実施例においては、基地局装置は、上り ンクで送信される共有チャネルのFFT処理やID FT処理、チャネル復号化等の受信処理におい 、実際に、移動局が上りリンクの共有チャ ルを送信したか否かの判定を行う。

 レイヤー1処理部2081は、移動局100 n が上りリンクの共有チャネルを送信する予定 のサブフレームにおいて、移動局100 n が実際に上りリンクの共有チャネルを送信し たか否かを判定する。例えば、レイヤー1処 部2081は、送信される予定の物理上りリンク 有チャネルPUSCHにおけるデータ復調用のリ ァレンス信号のSIRを測定し、上記SIRが所定 閾値より大きい場合に、移動局100 n が実際に上りリンクの共有チャネルを送信し たと判定し、上記SIRが所定の閾値以下の場合 に、移動局100 n は実際には上りリンクの共有チャネルを送信 しなかったと判定してもよい。一般的には、 受信信号品質と閾値との比較結果に応じて、 物理上りリンク共有チャネルPUSCHが送信され か否かの判定がなされてもよい。そして、 イヤー1処理部2081は、上述した物理上りリ ク共有チャネルPUSCHに関する電力判定の判定 結果をMAC処理部2082に通知する。

 尚、上記受信信号品質とは、例えば、上 したSIRや受信レベルなど、受信信号の品質 示す指標であれば、いずれの値を用いてよ 。

 また、レイヤー1処理部2081は、上述した物 上りリンク共有チャネルPUSCHに関する電力判 定において、「移動局100 n は実際には上りリンクの共有チャネルを送信 しなかった」と判定した場合に、上記上りリ ンクの共有チャネルに対する送達確認情報と して、肯定応答であるACKを移動局100 n に送信してもよい。上記ACKを移動局100 n に送信することの効果を以下に説明する。上 記UL-SCH Power判定の判定誤りが発生した場合 すなわち、実際には移動局100 n はPUSCH(UL-SCH)を送信したにも拘らず、基地局 置200が「送信されなかった」と判定した場 に、移動局100 n は再送を継続し、一方で、基地局装置200は、 移動局100 n が再送を行うリソースブロックを、他の移動 局(例えば、移動局100 m (m≠n))の新規送信に割り当てる場合がある。 の場合、移動局100 n の再送と、移動局100 m の新規送信が衝突するため、移動局100 n の再送及び移動局100 m の新規送信の両方の特性が著しく劣化する可 能性がある。上述したように、「移動局100 n は実際には上りリンクの共有チャネルを送信 しなかった」と判定したPUSCH(UL-SCH)に対する 達確認情報として、肯定応答であるACKを送 した場合、移動局100 n は、実際にPUSCH(UL-SCH)を送信していたとして 、再送を停止することになるため、上述し ような衝突は生じないことになる。

 ここで、上述した例においては、レイヤ 1処理部2081は、送信される予定の物理上り ンク共有チャネルPUSCHにおけるデータ復調用 のリファレンス信号のSIRに基づいて電力判定 を行ったが、代わりに、送信される予定の物 理上りリンク共有チャネルPUSCHにおけるデー 復調用のリファレンス信号のSIRに加えて、 信される予定の物理上りリンク共有チャネ PUSCHにおけるデータ信号のSIRに基づいて電 判定を行ってもよい。リファレンス信号のSI Rとデータ信号のSIRとの両方を用いることに り、電力判定の精度を向上させることがで る。

 あるいは、上記電力判定を、送信される 定の物理上りリンク共有チャネルPUSCHにお るデータ復調用のリファレンス信号のSIRで なく、送信される予定の物理上りリンク共 チャネルPUSCHにおけるデータ信号のSIRのみに 基づいて行ってもよい。

 尚、上記閾値は、移動局が送信する電力に づいて設定されてもよい。ここで、上記移 局が送信する電力は、例えば、物理下りリ ク制御チャネルに含まれる、Uplink Scheduling Grantの中の1つの情報として移動局に通知さ る。あるいは、上記移動局が送信する電力 、例えば、物理下りリンク制御チャネルに まれる、Uplink Scheduling Grantの中の1つの情報 であるペイロードサイズ(データサイズ)と関 付けることにより、移動局に通知される。 こで、移動局が送信する電力とペイロード イズを関連付けるとは、移動局と基地局装 との間で、各ペイロードサイズに対する送 電力の関係を、予め設定しておくことを意 する。より具体的には、上記移動局が送信 る電力が大きい場合には、大きい閾値を設 し、上記移動局が送信する電力が小さい場 には、小さい閾値を設定してもよい。
 あるいは、上記閾値は、上りリンクの共有 ャネルとサウンディングリファレンス信号 電力差に基づいて設定されてもよい。より 体的には、上記上りリンクの共有チャネル サウンディングリファレンス信号の電力差 大きい場合には、大きい閾値を設定し、上 上りリンクの共有チャネルとサウンディン リファレンス信号の電力差が小さい場合に 、小さい閾値を設定してもよい。
 あるいは、上記閾値は、例えば、上りリン の共有チャネルの変調方式に基づいて設定 れてもよい。より具体的には、上記変調方 が16QAMである場合には、大きい閾値を設定 、上記変調方式がQPSKである場合には、小さ 閾値を設定してもよい。
 あるいは、上記閾値は、例えば、上りリン の共有チャネルのModulation and Scheme (MCS)レ ルに基づいて設定されてもよい。より具体 には、上記MCSレベルが大きい場合には、大 い閾値を設定し、上記MCSレベルが小さい場 には、小さい閾値を設定してもよい。尚、M CSレベルには、変調方式やデータサイズ、送 電力、所要SIR、周波数リソース量等の少な とも1つに基づいて定義されてもよい。

 あるいは、上記閾値は、送信される予定 物理上りリンク共有チャネルPUSCHの周波数 ソース量、すなわち、送信帯域幅、または リソースブロック数に基づいて設定されて よい。より具体的には、上記周波数リソー 量が大きい場合には、大きい閾値を設定し 上記周波数リソース量が小さい場合には、 さい閾値を設定してもよい。ここで、上記 信される予定の物理上りリンク共有チャネ PUSCHの周波数リソース、すなわち、リソース ブロックに関する情報は、例えば、物理下り リンク制御チャネルに含まれる、Uplink Schedul ing Grantの中の1つの情報である周波数リソー 割当情報またはリソースブロック割当情報 して移動局に通知される。周波数リソース 量が大きい場合、より精度良く電力判定を うことができるが、一方で、電力判定が誤 た場合のインパクトが大きいため、より厳 に電力判定を行う必要がある。逆に、周波 リソースの量が小さい場合、精度良く電力 定を行うことができないが、一方で、電力 定が誤った場合のインパクトは小さいため 周波数リソースが大きい場合と比べて、厳 に電力判定を行う必要がない。このような 求条件を満たすために、PUSCHの周波数リソ スの量、すなわち、送信帯域幅またはリソ スブロックの数に基づいて電力判定の閾値 設定することは有効である。

 図8Bにおいて、レイヤー1処理部2081の構成 例を、より詳細に示す。レイヤー1処理部2081 、CP除去部208102と、FFT部208104と、サブキャ アデマッピング部208106と、デマルチプレク (DEMUX)部208108と、チャネル推定部208109と、周 数等化部208110Aと、周波数等化部208110Bと、 波数等化部208110Cと、IDFT部208112Aと、IDFT部2081 12Bと、IDFT部208112Cと、PUSCH (UL-SCH)復号部208114A と、PUCCH (ACK/NACK)復号部208114Bと、PUCCH(CQI)復 部208114Cと、信号電力部推定部208116Aと、干渉 電力部推定部208118Aと、SIR算出部208120Aと、PUSC H電力判定部208122Aと、閾値設定部208124Aとを備 える。

 CP除去部208102は、送受信部206より入力さ た上りリンクのベースバンド信号から、付 されているCP部分を所定のタイミングで除去 し、除去後の信号をFFT部208104に出力する。

 FFT部208104は、高速フーリエ変換により、 ステム帯域幅全体を時間領域の信号から周 数領域の信号に変換して、変換後の信号を ブキャリアデマッピング部208106に出力する

 サブキャリアデマッピング部208106は、マ ピングされているサブキャリアを多重化信 に戻し、デマルチプレクサ208108は多重化信 を各々所定のブロックに分配する。すなわ 、上りリンクの共有チャネルの信号は、周 数等化部208110Aに出力され、上りリンクの制 御チャネルPUCCHにマッピングされた送達確認 報は、周波数等化部208110Bに出力され、上り リンクの制御チャネルPUCCHにマッピングされ CQIは、周波数等化部208110Cに出力される。ま た、上記上りリンクの共有チャネルや上りリ ンクの制御チャネルPUCCH内のDemodulation Referenc e Signalは、チャネル推定部208109に出力される 。

 周波数等化部208110Aは、チャネル推定部208 109からのチャネル推定値を用いて、チャネル 補償による受信処理(伝送により発生した位 の回転等を元の送信状態に戻す)を行う。処 後の上りリンクの共有チャネルの信号は、I DFT部208112Aと、PUSCH(UL-SCH)復号部208114Aにより復 号処理される。

 また、IDFT部208112Aにおいて、IDFT処理が行 れた信号は、信号電力推定部208116A及び干渉 電力推定部208118Aに出力される。

 周波数等化部208110Bは、チャネル推定部208109 からのチャネル推定値を用いて、チャネル補 償による受信処理(伝送により発生した位相 回転等を元の送信状態に戻す)を行う。処理 の制御チャネルにマッピングされた送達確 情報の信号は、IDFT部208112Bと、PUCCH(ACK/NACK) 号部208114Bにより復号処理される。
 周波数等化部208110Cは、チャネル推定部208109 からのチャネル推定値を用いて、チャネル補 償による受信処理(伝送により発生した位相 回転等を元の送信状態に戻す)を行う。処理 の制御チャネルにマッピングされたCQIの信 は、IDFT部208112Cと、PUCCH(ACK/NACK)復号部208114C より復号処理される。
 チャネル推定部208109は、デマルチプレクサ2 08108から出力された上りリンクのリファレン 信号(Demodulation Reference Signal)から、チャネ 推定値を求める。チャネル推定値は、周波 等化部208110A、周波数等化部208110B、周波数 化部208110Cに出力される。

 信号電力推定部208116Aは、IDFT部208112Aより 力された、IDFT処理後の上りリンクの共有チ ャネルの信号電力を算出し、算出後の信号電 力をSIR算出部208120Aに出力する。

 干渉電力推定部208116Aは、IDFT部208112Aより 力された、IDFT処理後の上りリンクの共有チ ャネルが送信されている周波数帯域の干渉電 力を算出し、算出後の干渉電力をSIR算出部208 120Aに出力する。

 SIR算出部208120Aは、信号電力推定部208116A り入力された信号電力及び干渉電力推定部20 8118Aより入力された干渉電力に基づき、SIRを 出し、算出後のSIRをPUSCH電力判定部208122Aに 力する。

 PUSCH電力判定部208122Aは、SIR算出部208120Aより 入力されたSIRと、閾値設定部208124Aより入力 れた閾値との比較結果により、実際に移動 が上りリンクの共有チャネルPUSCHを送信した か否かの判定を行う。すなわち、PUSCH電力判 部208122Aは、上述の、レイヤー1処理部2081に する説明における移動局100 n が実際に上りリンクの共有チャネルを送信し たか否かの判定、及び、後述の(1)UL-SCH Power 定方法の処理を行う。PUSCH電力判定部208122A 、上記実際に移動局が上りリンクの共有チ ネルPUSCHを送信したか否かの判定結果をMAC処 理部2082に通知する。
 また、PUSCH電力判定部208122Aは、上述した、 移動局100 n は実際には上りリンクの共有チャネルを送信 しなかった」と判定した場合に、上記上りリ ンクの共有チャネルに対する送達確認情報と して、肯定応答であるACKを移動局100 n に送信すると決定してもよい。この場合、例 えば、肯定応答であるACKを移動局100 n に送信するという判断結果は、いったんMAC処 理部2082に通知され、MAC処理部2082が、HARQ処理 の一部として、上記肯定応答であるACKの送信 処理を行ってもよい。あるいは、上記肯定応 答であるACKを移動局100 n に送信するという判断結果は、PUSCH電力判定 208122Aからレイヤー1処理部2081内の送信処理 行う部分に通知され、上記レイヤー1処理部 2081内の送信処理を行う部分が、上記肯定応 であるACKの送信処理を行ってもよい。
 閾値設定部208124Aは、PUSCH電力判定部208122Aの 判定に用いるための閾値を設定し、上記閾値 をPUSCH電力判定部208122Aに通知する。

 ここで、閾値設定部208124Aは、上述したよ うに、上記閾値を、移動局が送信する電力に 基づいて設定してもよい。あるいは、閾値設 定部208124Aは、上述したように、上記閾値を 上りリンクの共有チャネルの変調方式に基 いて設定してもよい。あるいは、閾値設定 208124Aは、上述したように、上記閾値を、上 リンクの共有チャネルのMCSレベルに基づい 設定してもよい。あるいは、閾値設定部2081 24Aは、上述したように、上記閾値を、上りリ ンクの共有チャネルの周波数リソース量に基 づいて設定してもよい。あるいは、閾値設定 部208124Aは、上述したように、上記閾値を、 りリンクの共有チャネルとサウンディング ファレンス信号の電力差に基づいて設定し もよい。

 以上、説明したように、基地局装置200に けるレイヤー1処理部2081は、物理上りリン 共有チャネルPUSCHに関する電力判定を行うこ とにより、移動局が実際に物理上りリンク共 有チャネルを送信したか否かの判定を行う。 ここで、移動局が実際に物理上りリンク共有 チャネルを送信したか否かの判定により、図 5、図6に示すように、移動局がPDCCHに含まれ Uplink Scheduling Grantを正常に受信したか否か または、移動局がPDCCHに含まれる、上りリ クの共有チャネルに対する送達確認情報を 常に受信したか否かを判定することができ 。

 また、図7を参照して説明したように、移 動局は、下りリンクの共有チャネルを用いて 通信を行うユーザのIDやそのユーザデータの ランスポートフォーマットの情報、すなわ 、Downlink Scheduling Informationがマッピングさ た物理下りリンク制御チャネルを正常に受 できなかった場合には、移動局は、前記下 リンクの共有チャネルを受信しないため、 定のタイミングにおいて、前記送達確認情 を送信しない。本実施例ではレイヤー1処理 部2081は、実際に移動局が送達確認情報を送 したか否かを判定する。尚、本説明におい も、当該サブフレームにおいて、当該移動 からPUSCHが送信されず、かつ、送達確認情報 が送信される場合に関して、説明を行う。す なわち、PUSCHと周波数多重される制御チャネ である、物理上りリンク制御チャネル(PUCCH) により上記送達確認情報が送信される場合に 関して説明を行う。

 レイヤー1処理部2081は、移動局100 n がPUCCHにおいて送達確認情報を送信する予定 サブフレームにおいて、移動局100 n が実際に送達確認情報を送信したか否かを判 定する。例えば、レイヤー1処理部2081は、送 確認情報がマッピングされているかもしれ いPUCCHにおけるデータ復調用のリファレン 信号のSIRを測定し、上記SIRが所定の閾値よ 大きい場合に、移動局100 n が実際に送達確認情報を送信したと判定し、 上記SIRが所定の閾値以下の場合に、移動局100 n は実際には送達確認情報を送信しなかったと 判定してもよい。一般的には、受信信号品質 と閾値との比較結果に応じて、上り信号に送 達確認情報等が含まれているか否かの判定が なされてもよい。尚、上記受信信号品質とは 、例えば、上述したSIRや受信レベルなど、受 信信号の品質を示す指標であれば、いずれの 値を用いてよい。そして、レイヤー1処理部20 81は、上述した送達確認情報に関する電力判 の判定結果をMAC処理部2082に通知する。尚、 上述した、移動局100 n が実際に送達確認情報を送信したか否かの判 定は、送達確認情報のみが送信される場合で あっても、送達確認情報とCQIが多重されて送 信される場合であっても、さらに、その他の 制御情報、例えば、Scheduling RequestやReleaes Re questが多重されて送信される場合であっても 用される。その場合に、前記閾値は、それ れ異なる値を設定することができる。また 送達確認情報とCQIが多重される方法として 送達確認情報とCQIがまとめて符号化されるJ oint Coidngが適用される場合であっても、送達 確認情報とCQIが別々に符号化されるSeparate Co dingが適用される場合であっても、上述した 移動局100 n が実際に送達確認情報を送信したか否かの判 定は適用される。

 尚、送達確認情報のみが送信される場合 は、例えば、図13におけるリソースAの中の れかのリソースで送信され、送達確認情報 CQIが多重されて送信される場合には、例え 、図13におけるリソースBの中のどれかのリ ースで送信されてもよい。尚、図13におい は、複数のリソースが多重されているが、 の多重方法は、コード多重(CDM)であってもよ いし、ブロック拡散による多重であってもよ いし、周波数多重であってもよいし、時間多 重であってもよいし、それらの多重方法を複 合したものであってもよい。また、コード多 重には、例えば、Walsh符号によるコード多重 、CAZAC系列によるコード多重等が存在する

 例えば、送達確認情報とCQIが多重されて 信される場合の電力判定の閾値は、送達確 情報のみが送信される場合の電力判定の閾 より大きく設定してもよい。以下に、さら 詳細に説明する。送達確認情報とCQIが多重 れて送信される場合で、図7(B)と同様に、基 地局装置200が送信した物理下りリンク制御チ ャネル(1112)を正常に受信できなかった場合に は(1114)、移動局はCQIのみを送信することにな る。この場合、レイヤー1処理部2081は、上記C QIのみが送信される場合の電力と、送達確認 報とCQIが多重されて送信される場合の電力 の違いを判定する必要があるため、上記閾 を、送達確認情報のみが送信される場合の 力判定の閾値より大きく設定する。

 ここで、上述した例においては、レイヤ 1処理部2081は、送信される予定の物理上り ンク制御チャネルPUCCHにおけるデータ復調用 のリファレンス信号のSIRに基づいて電力判定 を行ったが、代わりに、送信される予定の物 理上りリンク制御チャネルPUCCHにおけるデー 復調用のリファレンス信号のSIRに加えて、 信される予定の送達確認情報、あるいは、C QIと多重されている場合には、多重されてい CQIと送達確認情報の信号系列のSIRとに基づ て電力判定を行ってもよい。リファレンス 号のSIRと、CQIと送達確認情報の信号系列のS IRとの両方を用いることにより、電力判定の 度を向上させることができる。

 あるいは、上記電力判定を、送信される 定の物理上りリンク制御チャネルPUCCHにお るデータ復調用のリファレンス信号のSIRで なく、送信される予定の送達確認情報、あ いは、CQIと多重されている場合には、多重 れているCQIと送達確認情報の信号系列のSIR みに基づいて行ってもよい。

 図8Cにおいて、レイヤー1処理部2081の構成 例を、より詳細に示す。レイヤー1処理部2081 、CP除去部208102と、FFT部208104と、サブキャ アデマッピング部208106と、デマルチプレク (DEMUX)部208108と、チャネル推定部208109と、周 数等化部208110Aと、周波数等化部208110Bと、 波数等化部208110Cと、IDFT部208112Aと、IDFT部2081 12Bと、IDFT部208112Cと、PUSCH (UL-SCH)復号部208114A と、PUCCH (ACK/NACK)復号部208114Bと、PUCCH(CQI)復 部208114Cと、信号電力部推定部208116Bと、干渉 電力部推定部208118Bと、SIR算出部208120Bと、PUCC H電力判定部208126Bと、閾値設定部208124Bとを備 える。

 尚、IDFT部208112Bと、信号電力部推定部20811 6Bと、干渉電力部推定部208118Bと、SIR算出部208 120Bと、PUCCH電力判定部208126Bと、閾値設定部20 8124B以外のブロックに関する説明は、図8Bに ける説明と同一であるため、省略する。

 IDFT部208112Bは、周波数等化部208110Bにおい 、チャネル補償による受信処理がなされた 号に対してIDFT処理を行い、そのIDFT処理後 信号を、PUCCH(ACK/NACK)復号部208114Bに出力する また、IDFT部208112Bは、上記IDFT処理後の信号 、信号電力推定部208116B及び干渉電力推定部 208118Bに出力する。

 信号電力推定部208116Bは、IDFT部208112Bより 力された、IDFT処理後の上りリンクの制御チ ャネルの信号電力を算出し、算出後の信号電 力をSIR算出部208120Bに出力する。

 干渉電力推定部208116Bは、IDFT部208112Bより 力された、IDFT処理後の上りリンクの制御チ ャネルが送信されている周波数帯域の干渉電 力を算出し、算出後の干渉電力をSIR算出部208 120Bに出力する。

 SIR算出部208120Bは、信号電力推定部208116B り入力された信号電力及び干渉電力推定部20 8118Bより入力された干渉電力に基づき、SIRを 出し、算出後のSIRをPUCCH電力判定部208126Bに 力する。

 PUCCH電力判定部208126Bは、SIR算出部208120Bより 入力されたSIRと、閾値設定部208124Bより入力 れた閾値との比較結果により、実際に移動 が上りリンクの制御チャネルPUCCHを用いて送 達確認情報を送信したか否かの判定を行う。 すなわち、PUCCH電力判定部208126Bは、上述の、 レイヤー1処理部2081に関する説明における移 局100 n が実際に送達確認情報を送信したか否かの判 定、及び、後述の(2)HARQ ACK受信方法の処理を 行う。PUCCH電力判定部208126Bは、上記実際に移 動局が送達確認情報を送信したか否かの判定 結果をMAC処理部2082に通知する。
 閾値設定部208124Bは、PUCCH電力判定部208126Bの 判定に用いるための閾値を設定し、上記閾値 をPUCCH電力判定部208126Bに通知する。
 尚、上述した、図8Cを用いて説明を行った 理は、上りリンクの制御チャネルPUCCHにより 、送達確認情報のみが送信されている場合に 適用されてもよいし、送達確認情報と下りリ ンクの無線品質情報CQIが多重されて送信され ている場合に適用されてもよい。

 以上、説明したように、基地局装置200に けるレイヤー1処理部2081は、物理上りリン 制御チャネルPUCCHにおける、下りリンクの共 有チャネルに対する送達確認情報に関する電 力判定を行うことにより、移動局が実際に送 達確認情報を送信したか否かの判定を行う。 ここで、移動局が実際に送達確認情報を送信 したか否かの判定により、図7に示すように 移動局がPDCCHに含まれるDownlink Scheduling Infor mationを正常に受信したか否かを判定すること ができる。

 また、レイヤー1処理部2081は、当該サブ レームにおいて、上りリンクにおいてユー データを受信しない移動局に関するCQIを受 する場合に、システム帯域の両端に位置す 物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)にマッピ グされたCQIの受信処理を行う。この時、レ ヤー1処理部2081は、上記CQIに関する信頼度 定を行ってもよい。すなわち、レイヤー1処 部2081は、CQIがマッピングされているPUCCHに けるCQIの受信ビット系列のSIRを測定し、上 SIRが所定の閾値より大きい場合に、受信し CQIの信頼度は高いと判定し、上記SIRが所定 閾値以下の場合に、受信したCQIの信頼度は いと判定する。一般的には、受信信号品質 閾値との比較結果に応じて、受信したCQIの 頼度の判定がなされてもよい。尚、上記受 信号品質とは、例えば、上述したSIRや受信 ベルなど、受信信号の品質を示す指標であ ば、いずれの値を用いてよい。ここで、上 CQIの受信ビット系列のSIRとは、CQIのビット 列の内、最も相関値の高いビット系列、す わち、最も尤度の高いビット系列を、CQIの 信ビット系列のSIRとしてもよい。あるいは レイヤー1処理部2081は、上記SIRとして、CQI マッピングされているPUCCHにおけるデータ復 調用のリファレンス信号のSIRを測定してもよ い。あるいは、レイヤー1処理部2081は、上記S IRとして、CQIがマッピングされているPUCCHに けるデータ復調用のリファレンス信号のSIR 、CQIがマッピングされているPUCCHにおけるCQI の受信ビット系列のSIRの両方を測定してもよ い。ここで、レイヤー1処理部2081は、上記CQI 信頼度判定の結果、信頼度の高いCQIのみをM AC処理部2082に通知し、信頼度の低いCQIをMAC処 理部2082に通知しないという処理を行っても い。この場合、上記信頼度の低いCQIは、ス ジューリングやAMCの処理に使用されなくな 。

 尚、レイヤー1処理部2081は、上記信頼度 定を行う際に、実際に移動局がCQIの送信を ったか否かを判定してもよい。レイヤー1処 部2081は、実際に移動局がCQIの送信を行わな かったと判定した場合に、上記移動局の上り リンクは同期が外れていると判定してもよい 。

 図8Dにおいて、レイヤー1処理部2081の構成 例を、より詳細に示す。レイヤー1処理部2081 、CP除去部208102と、FFT部208104と、サブキャ アデマッピング部208106と、デマルチプレク (DEMUX)部208108と、チャネル推定部208109と、周 数等化部208110Aと、周波数等化部208110Bと、 波数等化部208110Cと、IDFT部208112Aと、IDFT部2081 12Bと、IDFT部208112Cと、PUSCH (UL-SCH)復号部208114A と、PUCCH (ACK/NACK)復号部208114Bと、PUCCH(CQI)復 部208114Cと、信号電力部推定部208116Cと、干渉 電力部推定部208118Cと、SIR算出部208120Cと、PUCC H電力判定部208126Cと、閾値設定部208124Cとを備 える。

 尚、IDFT部208112Cと、信号電力部推定部20811 6Cと、干渉電力部推定部208118Cと、SIR算出部208 120Cと、PUCCH電力判定部208126Cと、閾値設定部20 8124C以外のブロックに関する説明は、図8Bに ける説明と同一であるため、省略する。

 IDFT部208112Cは、周波数等化部208110Cにおい 、チャネル補償による受信処理がなされた 号に対してIDFT処理を行い、そのIDFT処理後 信号を、PUCCH(ACK/NACK)復号部208114Cに出力する また、IDFT部208112Cは、上記IDFT処理後の信号 、信号電力推定部208116C及び干渉電力推定部 208118Cに出力する。

 信号電力推定部208116Cは、IDFT部208112Cより 力された、IDFT処理後の上りリンクの制御チ ャネルの信号電力を算出し、算出後の信号電 力をSIR算出部208120Cに出力する。

 干渉電力推定部208116Cは、IDFT部208112Cより 力された、IDFT処理後の上りリンクの制御チ ャネルが送信されている周波数帯域の干渉電 力を算出し、算出後の干渉電力をSIR算出部208 120Cに出力する。

 SIR算出部208120Cは、信号電力推定部208116C り入力された信号電力及び干渉電力推定部20 8118Cより入力された干渉電力に基づき、SIRを 出し、算出後のSIRをPUCCH電力判定部208126Cに 力する。

 PUCCH電力判定部208126Cは、SIR算出部208120Cより 入力されたSIRと、閾値設定部208124Cより入力 れた閾値との比較結果により、移動局が送 した下りリンクの無線品質情報CQIの信頼度 判定する。すなわち、PUCCH電力判定部208126C 、上述の、レイヤー1処理部2081に関する説明 におけるCQIの信頼度の判定、及び、後述の(3) CQI信頼度判定方法の処理を行う。PUCCH電力判 部208126Cは、上記CQIの信頼度判定の判定結果 をMAC処理部2082に通知する。
 閾値設定部208124Cは、PUCCH電力判定部208126Cの 判定に用いるための閾値を設定し、上記閾値 をPUCCH電力判定部208126Cに通知する。

 MAC処理部2082は、レイヤー1処理部2081より 上りリンク制御チャネルにマッピングされ CQIや送達確認情報の受信結果を受け取る。

 MAC処理部2082は、下りリンクのユーザデー タのMAC再送制御、例えばHARQの送信処理や、 ケジューリング処理、伝送フォーマットの 択処理、周波数リソースの割り当て処理等 行う。ここで、スケジューリング処理とは 当該サブフレームの下りリンクにおいて共 チャネルを用いてユーザデータの受信を行 移動局を選別する処理のことを指す。また 伝送フォーマットの選択処理とは、スケジ ーリングにおいて選別された移動局が受信 るユーザデータに関する変調方式や符号化 、データサイズを決定する処理のことを指 。上記変調方式、符号化率、データサイズ 決定は、例えば、移動局から上りリンクに いて報告されるCQIの値に基づいて行われる さらに、上記周波数リソースの割り当て処 とは、スケジューリングにおいて選別され 移動局が受信するユーザデータに用いられ リソースブロックを決定する処理のことを す。上記リソースブロックの決定は、例え 、移動局から上りリンクにおいて報告され CQIに基づいて行われる。そして、MAC処理部20 82は、上述したスケジューリング処理、伝送 ォーマットの選択処理、周波数リソースの り当て処理により決定される、物理下りリ ク共有チャネルを用いて通信を行うユーザ IDや、そのユーザデータのトランスポート ォーマットの情報、すなわち、Downlink Schedul ing Informationをレイヤー1処理部2081に通知する 。

 また、MAC処理部2082は、上りリンクのユー ザデータのMAC再送制御の受信処理や、スケジ ューリング処理、伝送フォーマットの選択処 理、周波数リソースの割り当て処理等を行う 。ここで、スケジューリング処理とは、所定 のサブフレームにおいて共有チャネルを用い てユーザデータの送信を行う移動局を選別す る処理のことを指す。また、伝送フォーマッ トの選択処理とは、スケジューリングにおい て選別された移動局が送信するユーザデータ に関する変調方式や符号化率、データサイズ を決定する処理のことを指す。上記変調方式 、符号化率、データサイズの決定は、例えば 、移動局から上りリンクにおいて送信するサ ウンディング用リファレンス信号のSIRや受信 電力、あるいは、パスロスに基づいて行われ る。さらに、上記周波数リソースの割り当て 処理とは、スケジューリングにおいて選別さ れた移動局が送信するユーザデータの送信に 用いられるリソースブロックを決定する処理 のことを指す。上記リソースブロックの決定 は、例えば、移動局から上りリンクにおいて 送信するサウンディング用リファレンス信号 のSIRに基づいて行われる。そして、MAC処理部 2082は、上述したスケジューリング処理、伝 フォーマットの選択処理、周波数リソース 割り当て処理により決定される、物理上り ンク共有チャネルを用いて通信を行うユー のIDや、そのユーザデータのトランスポート フォーマットの情報、すなわち、Uplink Schedul ing Grantをレイヤー1処理部2081に通知する。

 MAC処理部2082は、レイヤー1処理部2081から、 りリンクの共有チャネルに関する電力判定 判定結果を受け取る。そして、MAC処理部2082 は、上記電力判定の判定結果が、移動局100 n は実際には上りリンクの共有チャネルを送信 しなかったという判定結果である場合には、 移動局において、過去に送信した対応する物 理下りリンク制御チャネルが正常に受信でき なかった、または、過去に送信した対応する 上りリンクの共有チャネルに対する送達確認 情報が正常に受信できなかったと判断し、当 該上りリンクの共有チャネルに割り当てる予 定の再送用のリソースを解放する。ここで、 リソースを解放するとは、当該リソースを、 他の移動局のための上りリンクの共有チャネ ルに割り当てる、あるいは、当該移動局のた めの、新規に送信される上りリンクの共有チ ャネルに割り当てることを意味する。また、 Evolved UTRA and UTRANにおいては、上りリンク おいては、Synchronous HARQが採用されているた め、上りリンクの共有チャネルは、正常に受 信されるまで、あるいは、最大再送回数が満 了するまで、所定のタイミングで、当該移動 局から基地局装置に送信されるが、移動局100 n は実際には上りリンクの共有チャネルを送信 しなかったという判定結果である場合には、 当該上りリンクの共有チャネルに関する、未 来の全ての再送予定のサブフレームにおける 再送用のリソースを解放する。

 MAC処理部2082は、レイヤー1処理部2081から、P USCHと周波数多重されて送信されるPUCCHにマッ ピングされた送達確認情報に関する電力判定 の判定結果を受け取る。そして、MAC処理部208 2は、上記電力判定の判定結果が、移動局100 n は実際には送達確認情報を送信しなかったと いう判定結果である場合には、過去に送信し た対応する下り共有チャネルが正常に受信で きなかったと判断し、過去に送信した下り共 有チャネルにマッピングされていた情報を再 送する。例えば、移動局100 n は、共有チャネルを正常に受信しなかったの ではなく、それに付随する物理下りリンク制 御チャネルPDCCH内のDownlink Scheduling Information 正常に受信しなかったとMAC処理部2082が判断 し、前回の送信は無効な送信であるとして、 下りリンクの共有チャネルにマッピングされ ていた情報を再送してもよい。すなわち、前 回の送信が初回の送信であった場合には、今 回の送信も初回の送信として送信処理が行わ れ、前回の処理が2回目の送信であった場合 は、今回の送信も2回目の送信として送信処 が行われてもよい。

 尚、MAC処理部2082は、上述した、送達確認 情報に関する電力判定の判定結果に基づいた 処理において、送達確認情報とCQIが多重され てマッピングされたPUCCHによって送信された 達確認情報に関する電力判定の判定結果が 定応答(NACK)である場合にも、対応する下り ンクの送信は無効な送信であるとして、下 リンクの共有チャネルにマッピングされて た情報を再送してもよい。すなわち、前回 送信が初回の送信であった場合には、今回 送信も初回の送信として送信処理が行われ 前回の処理が2回目の送信であった場合には 、今回の送信も2回目の送信として送信処理 行われてもよい。

 以下に、送達確認情報とCQIが多重されてマ ピングされたPUCCHによって送信された送達 認情報に関する電力判定の判定結果が否定 答(NACK)である場合に、上述した処理を行う 由を説明する。例えば、送達確認情報とCQI 多重方法として、CQIが送信されるPUCCHのDemodu lation Reference Signalの中に、上記送達確認情 の信号が埋め込まれている場合がある。こ 場合、移動局が実際に送達確認情報を送信 る/しないに関わらず、基地局装置にとって 、常に送達確認情報が送信されているよう 見える。よって、基地局装置は、移動局が 有チャネルを正常に受信しなかったのか、 るいは、Downlink Scheduling Informationを正常に 信しなかったのかを識別することができな 。よって、移動局がDownlink Scheduling Informati onを正常に受信しなかったことも考慮して、 応する下りリンクの送信は無効な送信であ として、下りリンクの共有チャネルにマッ ングされていた情報を再送することにより 移動局が初回送信を受信できないという事 の頻度を低減することが可能となる。
 尚、MAC処理部2082は、送達確認情報とCQIが多 重されてマッピングされたPUCCHによって送信 れた送達確認情報に関する電力判定の判定 果が否定応答(NACK)である場合に、常に、対 する下りリンクの送信は無効な送信である して、下りリンクの共有チャネルにマッピ グされていた情報を再送するのではなく、1 回目にNACKを受信した場合に、対応する送信 無効な送信であるとして、下りリンクの共 チャネルにマッピングされていた情報を再 し、その次にNACKを受信した場合には、対応 る下りリンクの送信は有効な送信であると て、下りリンクの共有チャネルにマッピン されていた情報を再送してもよい。尚、「 応する下りリンクの送信は有効な送信であ 」とは、移動局において、Downlink Scheduling  Informationが正常に受信され、対応する共有チ ネルの信号が、移動局において、受信され ことを指す。尚、NACKを受信した場合に、対 応する下りリンクの送信が有効であるか、無 効であるかの判定においては、1回目のNACKの 無効と判断し、2回目以降のNACKは有効と判 する、といった判定の仕方や、奇数回目のNA CKは無効と判断し、偶数回目のNACKは無効と判 断するといった判定の仕方が考えられる。

 また、MAC処理部2082は、CQIの信頼度判定に より、信頼度の低いCQIが送信されなかった場 合には、当該タイミングで報告されるCQIの値 として、その前のタイミングのCQIを代用して もよい。

 RLC処理部2083では、下りリンクのパケット データに関する、分割・結合、RLC再送制御の 送信処理等のRLCレイヤーの送信処理や、上り リンクのデータに関する、分割・結合、RLC再 送制御の受信処理等のRLCレイヤーの受信処理 が行われる。また、RLC処理部2083は、さらに PDCPレイヤの処理を行ってもよい。

 <上りリンク受信方法の手順>
 次に、基地局装置における上りリンク受信 法について説明する。具体的には、以下の3 つの上りリンク受信方法を規定する。
・UL-SCH Power判定方法(上りリンク共有チャネ 電力判定方法)
・HARQ ACK受信方法(送達確認情報受信方法)
・CQI信頼度判定方法
 (1)UL-SCH Power判定方法
 図9を参照しながら、本発明の実施例に係る 送信判定方法(UL-SCH Power判定方法)の手順につ いて説明する。

 UL-SCH Power判定は、物理下りリンク制御チ ャネルPDCCHにより当該移動局にUL Scheduling gra nt(PUSCHを用いて通信を行うユーザのIDとトラ スポートフォーマット情報)を通知した後、 際に当該移動局がPUSCH(UL-SCH)の送信を行うか 否かのPower判定を行う。初回送信時には、物 下りリンク制御チャネルPDCCHにおけるUL Sche duling Grantの検出誤りによる当該移動局のPUSCH (UL-SCH)の未送信を検出し、再送時には、物理 りリンク制御チャネルPDCCHにおける、UL-SCH 対する送達確認情報のNACKをACKとして誤った 合の移動局UEのPUSCH(UL-SCH)の未送信を検出す 。

 当該移動局が送信するDM RS(復調用のリファ レンス信号)から算出される、当該サブフレ ムの復調用のリファレンス信号の受信電力DR SP data と、干渉波レベルInterference data により、SIR data を算出する。

 SIR data =DRSP data /Interference data
 ここで、添え字の「data」は、当該移動局が PUSCH(UL-SCH)を送信する周波数帯域に関して算 することを意味する。

 以下に、干渉波レベルInterference data の計算方法を更に詳細に説明する。

 上記干渉波レベルは、当該サブフレーム おける瞬時の干渉波レベルでもよいし、あ いは、より長い時間間隔、例えば、200msや10 0msといった時間間隔で平均化した干渉波レベ ルでもよい。

 尚、干渉波レベルの計算は、例えば、全 動局から送信される復調用のリファレンス 号の分散を平均することにより算出しても いし、当該移動局から送信される復調用の ファレンス信号の分散により算出してもよ 。あるいは、全移動局から送信されるサウ ディング用のリファレンス信号の分散を平 することにより算出してもよいし、当該移 局から送信されるサウンディング用のリフ レンス信号の分散により算出してもよい。

 あるいは、干渉波レベルは、熱雑音も含 た上りリンクの全受信電力から、復調用の ファレンス信号の受信電力を引いた値とし 計算されてもよい。この場合も、当該移動 のみの信号から算出されてもよいし、全移 局からの信号に関して平均することにより 出してもよい。

 上記干渉波レベルを計算する周波数帯域 、厳密に、物理上りリンク共有チャネルPUSC Hが送信される周波数帯域としてもよいし、 理上りリンク共有チャネルPUSCHが送信される 周波数帯域の近傍の周波数帯域としてもよい 。また、ホッピング適用時の干渉波レベルは 、ホッピングされる2つの周波数帯域で算出 れた干渉波レベルの真値平均値とする。

 そして、DTX閾値Th data と、以下の判定により、電力判定を行う。

 if(SIR data <(Th data data )) (図9のS102)
 "PUSCH(UL-SCH)は送信されなかった" (図9のS106)
 else
 "PUSCH(UL-SCH)は送信された" (図9のS104)
 ただし、δ data は、移動局が送信する電力に関する値であり 、例えば、サウンディング用のリファレンス 信号と物理上りリンク共有チャネルPUSCHと間 電力差(電力オフセット)である。上記δ data により、移動局が送信する電力に基づいて、 電力判定を行うことができる。

 尚、上記DTX閾値Th data は、送信される予定の物理上りリンク共有チ ャネルPUSCHの周波数リソース量、すなわち、 信帯域幅、または、リソースブロック数に づいて設定されてもよい。ここで、上記送 される予定の物理上りリンク共有チャネルP USCHの周波数リソース、すなわち、リソース ロックに関する情報は、例えば、物理下り ンク制御チャネルに含まれる、Uplink Schedulin g Grantの中の1つの情報である周波数リソース 割当情報またはリソースブロック割当情報と して移動局に通知される。周波数リソースの 量が大きい場合、より精度良く電力判定を行 うことができるが、一方で、電力判定が誤っ た場合のインパクトが大きいため、より厳密 に電力判定を行う必要がある。逆に、周波数 リソースの量が小さい場合、精度良く電力判 定を行うことができないが、一方で、電力判 定が誤った場合のインパクトは小さいため、 周波数リソースが大きい場合と比べて、厳密 に電力判定を行う必要がない。このような要 求条件を満たすために、PUSCHの周波数リソー の量、すなわち、送信帯域幅またはリソー ブロックの数に基づいて上記DTX閾値Th data を設定することは有効である。

 UL-SCH Power判定により「PUSCH(UL-SCH)は送信 れなかった」と判定された場合には、当該 動局のPUSCH(UL-SCH)未送信を検出したプロセス 解放する(図9のS108)。ここで、プロセスを解 放するとは、移動局が、当該プロセスを用い てPUSCH(UL-SCH)を送信しないと判断することに 当する。すなわち、当該移動局は送信すべ 再送データを有さないと判断する。

 また、同時に、当該上りリンクの共有チャ ルに割り当てる予定の再送用のリソースを 放する。ここで、リソースを解放するとは 当該リソースを、他の移動局のための上り ンクの共有チャネルに割り当てる、あるい 、当該移動局のための、新規に送信される りリンクの共有チャネルに割り当てること 意味する。また、Evolved UTRA and UTRANにおい ては、上りリンクにおいては、Synchronous HARQ 採用されているため、上りリンクの共有チ ネルは、正常に受信されるまで、あるいは 最大再送回数が満了するまで、所定のタイ ングで、当該移動局から基地局装置に送信 れるが、移動局100 n は実際には上りリンクの共有チャネルを送信 しなかったという判定結果である場合には、 当該上りリンクの共有チャネルに関する、未 来の全ての再送予定のサブフレームにおける 再送用のリソースを解放する。

 さらに、基地局装置は、同時に(図9のS108 おいて)、UL-SCH Power判定により「送信され かった」と判定されたPUSCH(UL-SCH)に対する送 確認情報として、肯定応答であるACKを当該 動局に送信してもよい。上記ACKを当該移動 に送信することの効果を以下に説明する。 記UL-SCH Power判定の判定誤りが発生した場合 、すなわち、実際には移動局はPUSCH(UL-SCH)を 信したにも拘らず、基地局装置が「送信さ なかった」と判定した場合に、当該移動局 再送を継続し、一方で、基地局装置は、当 移動局が再送を行うリソースブロックを、 の移動局の新規送信に割り当てる場合があ 。この場合、当該移動局の再送と、上記他 移動局の新規送信が衝突するため、上記当 移動局の再送及び上記他の移動局の新規送 の両方の特性が著しく劣化する可能性があ 。上述したように、「送信されなかった」 判定されたPUSCH(UL-SCH)に対する送達確認情報 して、肯定応答であるACKを送信した場合、 該移動局は、実際にPUSCH(UL-SCH)を送信してい たとしても、再送を停止することになるため 、上述したような衝突は生じないことになる 。

 (2)HARQ ACK受信方法
 図10を参照しながら、本発明の実施例に係 送達確認情報判定方法(HARQ ACK受信方法)の手 順について説明する。

 HARQ-ACK for DL-SCH(下りリンク共有チャネル の送達確認情報)は、図2に示すPUSCHと周波数 重される物理上りリンク制御チャネルPUCCHに マッピングされる。以下に示す方法により、 HARQ-ACK for DL-SCH(下りリンク共有チャネルの 達確認情報)の3値判定を行う。

 (2-1)ACKのみが送信される場合
 当該移動局が送信するDM RS(復調用のリファ レンス信号)から算出される、当該サブフレ ムの復調用のリファレンス信号の受信電力DR SP ACK と、干渉波レベルInterference ACK により、 SIR ACK を算出する.
 SIR ACK1 =DRSP ACK /Interference ACK
 ここで、添え字の「ACK1」は、当該移動局が 下りリンク共有チャネルの送達確認情報を送 信する信号に関して、SIR、復調用のリファレ ンス信号の受信電力、干渉波レベルを算出す ることを意味する。

 以下に、干渉波レベルInterference ACK の計算方法を更に詳細に説明する。

 上記干渉波レベルは、当該サブフレーム おける瞬時の干渉波レベルでもよいし、あ いは、より長い時間間隔、例えば、200msや10 0msといった時間間隔で平均化した干渉波レベ ルでもよい。

 尚、干渉波レベルの計算は、例えば、全 動局から送信される復調用のリファレンス 号の分散を平均することにより算出しても いし、当該移動局から送信される復調用の ファレンス信号の分散により算出してもよ 。

 あるいは、干渉波レベルは、熱雑音も含 た上りリンクの全受信電力から、復調用の ファレンス信号の受信電力を引いた値とし 計算されてもよい。この場合も、当該移動 のみの信号から算出されてもよいし、全移 局からの信号に関して平均することにより 出されてもよい。

 上記干渉波レベルを計算する周波数帯域 、厳密に、物理上りリンク制御チャネルPUCC Hが送信される周波数帯域としてもよいし、 理上りリンク制御チャネルPUCCHが送信される 周波数帯域の近傍の周波数帯域としてもよい 。また、ホッピング適用時の干渉波レベルは 、ホッピングされる2つの周波数帯域で算出 れた干渉波レベルの真値平均値とする。

 そして、DTX閾値Th DTX_ACK1 と、以下の判定により、ACK/NACK/DTX判定(3値判 )を行う。

 if(SIR ACK1 <Th DTX_ACK1 ) (図10のS202)
 "DTX"(送達確認情報は送信された) (図10のS206 )
 else
 "ACK"or"NACK"(送達確認情報(ACKまたはNACK)は送 された) (図10のS204)
(ACK/NACKの判定は、HARQ-ACK for DL(下りリンク共 有チャネルの送達確認情報)の信号系列の符 で判定する)
 "DTX"であると判定された場合には、基地局 置は、下りリンクの共有チャネルを再送す (図10のS208)。ここで、例えば、基地局装置は 、移動局100 n は共有チャネルを正常に受信しなかったので はなく、それに付随する物理下りリンク制御 チャネルPDCCH内のDownlink Scheduling Informationを 常に受信しなかったと判断し、前回の送信 無効な送信であるとして、下りリンクの共 チャネルにマッピングされていた情報を再 してもよい。すなわち、前回の送信が初回 送信であった場合には、今回の送信も初回 送信として送信処理が行われ、前回の処理 2回目の送信であった場合には、今回の送信 も2回目の送信として送信処理が行われても い。

 (2-2)ACKとCQIやScheduling Request、Release Requestが 多重される場合
 当該移動局が送信するDM RS(復調用のリファ レンス信号)から算出される、当該サブフレ ムの復調用のリファレンス信号の受信電力DR SP ACK+CQI と、干渉波レベルInterference CQI により、SIR ACK+CQI を算出する。

 SIR ACK+CQI =DRSP ACK+CQI /Interference CQI
 ここで、添え字の「ACK+CQI」や「CQI」は、当 該移動局が送信する、送達確認情報とCQIが多 重された信号に関して、SIR、復調用のリファ レンス信号の受信電力、干渉波レベルを算出 することを意味する。

 以下に、干渉波レベルInterference CQI の計算方法を更に詳細に説明する。

 上記干渉波レベルは、当該サブフレーム おける瞬時の干渉波レベルでもよいし、あ いは、より長い時間間隔、例えば、200msや10 0msといった時間間隔で平均化した干渉波レベ ルでもよい。

 尚、干渉波レベルの計算は、例えば、全 動局から送信される復調用のリファレンス 号の分散を平均することにより算出しても いし、当該移動局から送信される復調用の ファレンス信号の分散により算出してもよ 。

 あるいは、干渉波レベルは、熱雑音も含 た上りリンクの全受信電力から、復調用の ファレンス信号の受信電力を引いた値とし 計算されてもよい。この場合も、当該移動 のみの信号から算出されてもよいし、全移 局からの信号に関して平均することにより 出されてもよい。

 上記干渉波レベルを計算する周波数帯域 、厳密に、物理上りリンク制御チャネルPUCC Hが送信される周波数帯域としてもよいし、 理上りリンク制御チャネルPUCCHが送信される 周波数帯域の近傍の周波数帯域としてもよい 。また、ホッピング適用時の干渉波レベルは 、ホッピングされる2つの周波数帯域で算出 れた干渉波レベルの真値平均値とする。

 そして、DTX閾値Th DTX_ACK+CQI と、以下の判定により、ACK/NACK/DTX判定(3値判 )を行う。

 if(SIR ACK+CQI <Th DTX_ACK+CQI ) (図10のS202)
 "DTX"(送達確認情報は送信された) (図10のS206 )
 else
 "ACK"or"NACK" (送達確認情報(ACKまたはNACK)は送 信された) (図10のS204)
(ACK/NACKの判定は、HARQ-ACK for DL-SCH(下りリン 共有チャネルの送達確認情報)の信号系列の 号で判定する)
 尚、HARQ-ACK for DL-SCH(下りリンク共有チャネ ルの送達確認情報)は、上述したCQIと多重し 送信される場合に加えて、CQIとScheduling reque stと多重して送信される場合とCQIとRelease requ estと多重して送信される場合が存在し、それ ぞれの場合に対してDTX閾値Th DTX_ACK+CQI+SR 、Th DTX_ACK+CQI+RR を用いて判定を行うこととする。

 "DTX"であると判定された場合には、基地局 置は、下りリンクの共有チャネルを再送す (図10のS208)。ここで、例えば、基地局装置は 、移動局100 n は共有チャネルを正常に受信しなかったので はなく、それに付随する物理下りリンク制御 チャネルPDCCH内のDownlink Scheduling Informationを 常に受信しなかったと判断し、前回の送信 無効な送信であるとして、下りリンクの共 チャネルにマッピングされていた情報を再 してもよい。すなわち、前回の送信が初回 送信であった場合には、今回の送信も初回 送信として送信処理が行われ、前回の処理 2回目の送信であった場合には、今回の送信 も2回目の送信として送信処理が行われても い。

 尚、上述したACKとCQIが多重される場合のH ARQ ACK受信方法は、ACKとCQIがまとめて符号化 れる場合(Joint Codingが適用される場合)に適 されてもよいし、ACKとCQIが別々に符号化さ る場合(Separate Codingが適用される場合)に適 されてもよい。

 あるいは、基地局装置は、ACKとCQIが多重 れる場合には、上述したようなACK/NACK/DTX判 (3値判定)を行わないという動作を行っても い。例えば、送達確認情報とCQIの多重方法 して、CQIが送信されるPUCCHのDemodulation Refere nce Signalの中に、上記送達確認情報の信号が め込まれている場合がある。この場合、移 局が実際に送達確認情報を送信する/しない に関わらず、基地局装置にとっては、常に送 達確認情報が送信されているように見える。 よって、基地局装置は、ACKとCQIが多重される 場合には、上述したようなACK/NACK/DTX判定(3値 定)を行わないという動作となる。

 (3)CQI信頼度判定方法
 CQI信頼度判定方法は以下に示す3ステップの 方法により行う。

 CQI信頼度判定は、CQIが、図2に示すPUSCHと 波数多重される物理上りリンク制御チャネ PUCCHにマッピングされる場合に行われる。

 ステップ1:
 CQIの受信ビット系列z[n]を取得する(n:Bit inde x。1サブフレームに送信されるCQIのビット数 N bitsとする。N bitsの値は、CQIに多重され 他の情報要素(ACK(送達確認情報)、Scheduling re quest、Release request)の有無に依存する)(図11のS 302)。

 ステップ2:
 以下の式を用いて32通りの相関値を取得す (1サブフレームに送信されるCQIの情報ビット 数を5 bitsとする)(図11のS304)。

 尚、CQIの情報ビット数は、5bits以外の値 あってもよい。例えば、CQIの情報ビット数 、4bitsであってもよい。


S[n]:CQI code word bits
i:CQI index
 ステップ3:
 最大のz corr (i)(以下、MAX[z corr (i)]とする)に関するSIR CQI と以下の式により、Power判定を行う(図11のS306 )。

 if(SIR CQI <Th CQI )
 "No_Code_Word_Detected" (図11のS308)
 else
 "Code_Word_Detected" (図11のS312)
但し、SIR CQI= ={MAX[z coor (i)]} 2 /Interference CQI とする。ここで、Interference CQI は、上述した「(2-2)ACKとCQIやScheduling Request、 Release Requestが多重される場合」におけるInter ference CQI と同様である。

 そして、No_Code_Word_Detectedと判定された場 には、上記CQIの信頼度が非常に低いと判断 、上記信頼度の低いCQIを、スケジューリン の処理やAMCの処理に用いない(図11のS310)。 た、Code_Word_Detectedと判定された場合には、 記CQIの信頼度が高いと判断し、上記信頼度 高いCQIを、スケジューリングの処理やAMCの 理に用いる(図11のS314)。

 尚、上述した例においては、CQIがマッピ グされているPUCCHにおけるCQIの受信ビット 列のSIRを用いたが、代わりに、CQIがマッピ グされているPUCCHにおけるデータ復調用のリ ファレンス信号のSIRを用いてもよい。

 <下りリンクの共有チャネルに対する送達 確認情報受信方法の手順>
 図12及び図13を参照して、基地局装置におけ る下りリンクの共有チャネルに対する送達確 認情報の受信方法について説明する。上記下 りリンクの共有チャネルに対する送達確認情 報は、上りリンクにおいて送信される。

 尚、以下の説明では、下りリンクの共有 ャネルに対する送達確認情報及びCQIがシス ム帯域の両端に位置するPUCCHにマッピング れる場合のリソースは、図13に示すように、 「下りリンクの共有チャネルに対する送達確 認情報のみがマッピングされるリソース(以 、リソースAと呼ぶ)」と「CQI、または、CQIと 下りリンクの共有チャネルに対する送達確認 情報が多重されるリソース(以下、リソースB 呼ぶ)」の2種類に分けられていることとす 。すなわち、移動局は、当該サブフレーム おいて、上りリンクの共有チャネルを送信 ない場合に、下りリンクの共有チャネルに する送達確認情報のみを送信する場合はリ ースAを用いて送信を行い、CQIを送信する場 、または、CQIと下りリンクの共有チャネル 対する送達確認情報を多重して送信する場 には、リソースBを用いて送信を行う。尚、 CQIを送信する際に、ACKに加えて、Scheduling Req uestやRelease Requestを多重して送信する場合に 、リソースBが用いられる。

 ここで、リソースの割り当ての例として 図13では、リソースAにおけるリソース番号# 2のリソースを、当該サブフレームが、当該 動局が送達確認情報を送信するサブフレー であると仮定した場合の、当該移動局に対 て割り当てられた送達確認情報のためのリ ースと定義する。例えば、上記リソースは 上記送達確認情報に対応する下りリンクの 有チャネルのリソース番号や、上記送達確 情報に対応する下りリンクの制御チャネル(D L Scheduling Information)のリソース番号に1対1対 していてもよい。また、リソースBにおける リソース番号#n+3のリソースを、当該サブフ ームが、当該移動局がCQIを送信するサブフ ームであると仮定した場合の、当該移動局 対して割り当てられたCQIのためのリソース 定義する。なお、リソース番号のn及びmは任 意の自然数である。

 尚、上記リソースは、周波数リソースで ってもよいし、コードリソースであっても いし、周波数リソースとコードリソースのH ybridであってもよい。あるいは、上記リソー は、ブロック拡散によって多重されるリソ スであってもよいし、時間リソースであっ もよいし、それら、あるいは、周波数リソ スとコードリソースのHybridであってもよい すなわち、上記リソースの定義は、下りリ クの共有チャネルに対する送達確認情報お びCQIが、PUCCHにおいて多重される際の多重 法に依存して決定される。上記多重方法がCD MAである場合には、上記リソースはコードリ ースになり、上記多重方法がFDMAである場合 には、上記リソースは周波数リソースになり 、上記多重方法がCDMAとFDMAのHybridである場合 は、上記リソースはコードリソースと周波 リソースのHybridになる。また、上記CDMAにお いては、Walsh符号によるコード多重や、CAZAC 列によるコード多重等が存在する。

 下りリンクの共有チャネルに対する送達 認情報には、上りリンク共有チャネルと時 多重される場合と、システム帯域の両端に 置するPUCCHにマッピングされる場合とが存 する。また、システム帯域の両端に位置す PUCCHにマッピングされる場合には、CQIと多重 される場合(上記の(2-2))と、CQIと多重されな 場合(上記の(2-1)とが存在する。基地局装置 このような場合を判別して、送達確認情報 受信する手順を以下に示す。

 基地局装置は、当該サブフレームにおい 上りリンクの共有チャネルを受信する予定 あるか否かを判定する(S401)。具体的には、 動局にScheduling Grantを送信した場合には、 りリンクの共有チャネルを受信する予定で ると判定し、Scheduling Grantを送信していない 場合には、上りリンクの共有チャネルを受信 する予定でないと判定する。より具体的には 、例えば、図5においては、サブフレーム#i+3 、上りリンクの共有チャネルを受信する予 であるサブフレームであり、#i+3以外のサブ フレームが、上りリンクの共有チャネルを受 信する予定ではないサブフレームである。あ るいは、例えば、図6においては、サブフレ ム#i+3及び#i+9が、上りリンクの共有チャネル を受信する予定であるサブフレームであり、 #i+3と#i+9以外のサブフレームが、上りリンク 共有チャネルを受信する予定ではないサブ レームである。図9のサブフレーム#i+9に示 れるように、当該移動局にUL Scheduling Grant 送信していない場合でも、上りリンクの共 チャネルに対する送達確認情報としてNACKを 信している場合には、その再送タイミング サブフレームは、上りリンクの共有チャネ を受信する予定であるサブフレームとなる すなわち、当該サブフレームより所定のサ フレーム分だけ過去に物理下りリンク制御 ャネルにより、Uplink Scheduling Grantを送信し ている場合、または、当該サブフレームより 所定のサブフレーム分だけ過去に物理下りリ ンク制御チャネルにより、上りリンクの共有 チャネルに対する送達確認情報としてNACKを 信している場合に、当該サブフレームは、 りリンクの共有チャネルを受信する予定で るサブフレームとなる。

 当該サブフレームにおいて上りリンクの共 チャネルを受信する予定である場合には(S40 1のYES)、基地局装置は、図9に従って、移動局 100 n が実際に上りリンクの共有チャネルを送信し たか否かを判定する(S403)。移動局100 n が実際に上りリンクの共有チャネルを送信し たと判定された場合(S403のYES)、基地局装置は 上りリンクの共有チャネルの復号を行う(S405) 。次に、基地局装置は、当該サブフレームに おいて下りリンクの共有チャネルに対する送 達確認情報を受信する予定であるか否かを判 定する(S407)。送達確認情報を受信する予定で ある場合には(S407のYES)、上りリンクの共有チ ャネルと時間多重された送達確認情報を受信 する(S409)。送達確認情報を受信する予定でな い場合には(S407のNO)、送達確認情報を受信し い。

 一方、当該サブフレームにおいて上りリン の共有チャネルを受信する予定でない場合( S401のNO)、又は移動局100 n が実際に上りリンクの共有チャネルを送信な かったと判定された場合(S403のNO)、基地局装 は、システム帯域の両端にマッピングされ PUCCHを確認する。このため、基地局装置は 当該サブフレームにおいて、下りリンクの 有チャネルに対する送達確認情報を受信す 予定であるか否かを判定する(S411)。より具 的には、例えば、図7においては、サブフレ ム#i+3が、下りリンクの共有チャネルに対す る送達確認情報を受信する予定であるサブフ レームであり、#i+3以外のサブフレームが、 りリンクの共有チャネルに対する送達確認 報を受信する予定ではないサブフレームで る。すなわち、当該サブフレームより所定 サブフレーム分だけ過去に物理下りリンク 御チャネルにより、Downlink Scheduling Informatio nを送信している場合に、当該サブフレーム 、下りリンクの共有チャネルに対する送達 認情報を受信する予定であるサブフレーム なる。

 送達確認情報を受信する予定でない場合 は(S411のNO)、送達確認情報を受信しない。 達確認情報を受信する予定である場合には(S 411のYES)、当該サブフレームにおいてCQIを受 する予定であるか否かを判定する(S413)。CQI 受信する予定である場合(S413のYES)、上記の(2 -2)(ACKとCQIやScheduling Request、Release Requestが多 重される場合)に従って、基地局装置は、リ ースB(リソース番号:#n+3)にマッピングされた CQIと多重された送達確認情報を受信する(S415) 。CQIを受信する予定でない場合(S413のNO)、上 の(2-1)(ACKのみが送信される場合)に従って、 基地局装置は、リソースA(リソース番号:#2)に マッピングされた送達確認情報を受信する(S4 17)。

 <上りリンクのCQI受信方法の手順>
 図14を参照して、基地局装置における上り ンクのCQIの受信方法について説明する。

 CQIには、上りリンク共有チャネルと時間 重される場合と、システム帯域の両端に位 するPUCCHにマッピングされる場合とが存在 る。また、システム帯域の両端に位置するPU CCHにマッピングされる場合には、送達確認情 報と多重される場合と、送達確認情報と多重 されない場合とが存在する。基地局装置がこ のような場合を判別して、CQIを受信する手順 を以下に示す。

 基地局装置は、当該サブフレームにおい 上りリンクの共有チャネルを受信する予定 あるか否かを判定する(S501)。具体的には、 動局にScheduling Grantを送信した場合には、 りリンクの共有チャネルを受信する予定で ると判定し、Scheduling Grantを送信していない 場合には、上りリンクの共有チャネルを受信 する予定でないと判定する。より具体的には 、例えば、図5においては、サブフレーム#i+3 、上りリンクの共有チャネルを受信する予 であるサブフレームであり、#i+3以外のサブ フレームが、上りリンクの共有チャネルを受 信する予定ではないサブフレームである。あ るいは、例えば、図6においては、サブフレ ム#i+3及び#i+9が、上りリンクの共有チャネル を受信する予定であるサブフレームであり、 #i+3と#i+9以外のサブフレームが、上りリンク 共有チャネルを受信する予定ではないサブ レームである。図9のサブフレーム#i+9に示 れるように、当該移動局にUL Scheduling Grant 送信していない場合でも、上りリンクの共 チャネルに対する送達確認情報としてNACKを 信している場合には、その再送タイミング サブフレームは、上りリンクの共有チャネ を受信する予定であるサブフレームとなる すなわち、当該サブフレームより所定のサ フレーム分だけ過去に物理下りリンク制御 ャネルにより、Uplink Scheduling Grantを送信し ている場合、または、当該サブフレームより 所定のサブフレーム分だけ過去に物理下りリ ンク制御チャネルにより、上りリンクの共有 チャネルに対する送達確認情報としてNACKを 信している場合に、当該サブフレームは、 りリンクの共有チャネルを受信する予定で るサブフレームとなる。

 当該サブフレームにおいて上りリンクの共 チャネルを受信する予定である場合には(S50 1のYES)、基地局装置は、図9に従って、移動局 100 n が実際に上りリンクの共有チャネルを送信し たか否かを判定する(S503)。移動局100 n が実際に上りリンクの共有チャネルを送信し たと判定された場合(S503のYES)、基地局装置は 上りリンクの共有チャネルの復号を行う(S505) 。次に、基地局装置は、当該サブフレームに おいてCQIを受信する予定であるか否かを判定 する(S507)。CQIを受信する予定である場合には (S507のYES)、上りリンクの共有チャネルと時間 多重されたCQIを受信する(S509)。尚、基地局装 置は、S509において、図11に従ってCQI信頼度判 定を行ってもよい。CQIを受信する予定でない 場合には(S507のNO)、CQIを受信しない。

 一方、当該サブフレームにおいて上りリン の共有チャネルを受信する予定でない場合( S501のNO)、又は移動局100 n が実際に上りリンクの共有チャネルを送信な かったと判定された場合(S503のNO)、基地局装 は、システム帯域の両端にマッピングされ PUCCHを確認する。このため、基地局装置は 当該サブフレームにおいて、CQIを受信する 定であるか否かを判定する(S511)。CQIを受信 る予定でない場合には(S511のNO)、CQIを受信し ない。CQIを受信する予定である場合には(S511 YES)、当該サブフレームにおいて下りリンク の共有チャネルに対する送達確認情報を受信 する予定であるか否かを判定する(S513)。より 具体的には、例えば、図7においては、サブ レーム#i+3が、下りリンクの共有チャネルに する送達確認情報を受信する予定であるサ フレームであり、#i+3以外のサブフレームが 、下りリンクの共有チャネルに対する送達確 認情報を受信する予定ではないサブフレーム である。すなわち、当該サブフレームより所 定のサブフレーム分だけ過去に物理下りリン ク制御チャネルにより、Downlink Scheduling Infor mationを送信している場合に、当該サブフレー ムは、下りリンクの共有チャネルに対する送 達確認情報を受信する予定であるサブフレー ムとなる。

 送達確認情報を受信する予定でない場合( S513のNO)、基地局装置は、PUCCHのリソースB(リ ース番号:#n+3)にマッピングされたCQIを受信 る(S519)。送達確認情報を受信する予定であ 場合(S513のYES)、上記の(2-2)(ACKとCQIやScheduling  Request、Release Requestが多重される場合)に従 て、基地局装置は、リソースB(リソース番 :#n+3)において実際に移動局が送達確認情報 送信したか否かを判定する(S515)。移動局が 達確認情報を送信したと判定した場合(S515の YES)、基地局装置はPUCCHのリソースB(リソース 号:#n+3)において送達確認情報と多重されたC QIを受信する(S517)。移動局が送達確認情報を 信していないと判定した場合(S515のNO)、基 局装置はPUCCHのリソースB(リソース番号:#n+3) マッピングされたCQIを受信する(S519)。

 尚、上述したS515において、基地局装置は 、リソースB(リソース番号:#n+3)において実際 移動局が送達確認情報を送信したか否かを 定したが、代わりに、基地局装置は、S515に おいて、常に、実際に移動局が送達確認情報 を送信したと判定してもよい。例えば、送達 確認情報とCQIの多重方法として、CQIが送信さ れるPUCCHのDemodulation Reference Signalの中に、上 記送達確認情報の信号が埋め込まれている場 合がある。この場合、移動局が実際に送達確 認情報を送信する/しないに関わらず、基地 装置にとっては、常に送達確認情報が送信 れているように見える。よって、基地局装 は、S515において、常に、実際に移動局が送 確認情報を送信したと判定することになる

 上記のように、本発明の実施例によれば LTEの下りリンクと上りリンクにおいて、適 にスケジューリング処理やHARQの処理を行う ことのできる基地局装置を実現できる。

 尚、上述した記載において、下りリンク及 上りリンクのHARQのRound Trip Time (RTT)は、6 前提として記載しているが、6以外の場合に 、本発明の実施例に記載されている装置、 理が適用されてもよい。例えば、下りリン 及び上りリンクのHARQのRTTが8の場合に、本 明の実施例に記載されている装置、処理が 用されてもよい。
 本発明は上記の実施形態によって記載した 、この開示の一部をなす論述及び図面はこ 発明を限定するものであると理解すべきで ない。この開示から当業者には様々な代替 施形態、実施例及び運用技術が明らかとな う。

 すなわち、本発明はここでは記載してい い様々な実施形態等を含むことは勿論であ 。従って、本発明の技術的範囲は上記の説 から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定 項によってのみ定められるものである。

 説明の便宜上、本発明を幾つかの実施例 分けて説明したが、各実施例の区分けは本 明に本質的ではなく、2以上の実施例が必要 に応じて使用されてよい。発明の理解を促す ため具体的な数値例を用いて説明したが、特 に断りのない限り、それらの数値は単なる一 例に過ぎず適切な如何なる値が使用されてよ い。

 以上、本発明は特定の実施例を参照しな ら説明されてきたが、各実施例は単なる例 に過ぎず、当業者は様々な変形例、修正例 代替例、置換例等を理解するであろう。説 の便宜上、本発明の実施例に係る装置は機 的なブロック図を用いて説明されたが、そ ような装置はハードウエアで、ソフトウエ で又はそれらの組み合わせで実現されても い。本発明は上記実施例に限定されず、本 明の精神から逸脱することなく、様々な変 例、修正例、代替例、置換例等が包含され 。

 本国際出願は2007年3月1日に出願した日本 特許出願2007-052112号及び2007年5月1日に出願 た日本国特許出願2007-121301号に基づく優先権 を主張するものであり、2007-052112号及び2007-12 1301号の全内容を本国際出願に援用する。