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Patent Searching and Data


Title:
BASE STATION, MOBILE STATION, AND WIRELESS COMMUNICATION METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/120285
Kind Code:
A1
Abstract:
The information amount of peripheral base station information notified to mobile stations can be reduced. An information sorting means (1a) sorts the peripheral base station information (3) about peripheral base stations by each type (A, B, …, N) of information. An information notifying means (1b) notifies a predetermined amount of the peripheral base station information (3) sorted by each type (A, B, …, N) of information to mobile stations (2a, 2b) in the order of information having a higher priority. This enables the information amount of the peripheral base station information (3) notified to the mobile stations (2a, 2b) to be variable depending on necessity, so that the information amount of the peripheral base station information (3) notified to the mobile stations (2a, 2b) can be reduced.

Inventors:
TAJIMA YOSHIHARU (JP)
OBUCHI KAZUHISA (JP)
TANAKA YOSHINORI (JP)
KAWASAKI YOSHIHIRO (JP)
OHTA YOSHIAKI (JP)
SUGIYAMA KATSUMASA (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/053661
Publication Date:
October 09, 2008
Filing Date:
February 27, 2007
Export Citation:
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Assignee:
FUJITSU LTD (JP)
TAJIMA YOSHIHARU (JP)
OBUCHI KAZUHISA (JP)
TANAKA YOSHINORI (JP)
KAWASAKI YOSHIHIRO (JP)
OHTA YOSHIAKI (JP)
SUGIYAMA KATSUMASA (JP)
International Classes:
H04B7/26
Foreign References:
JPH0837678A1996-02-06
JP2006115236A2006-04-27
JP2004221730A2004-08-05
JP2002152124A2002-05-24
Attorney, Agent or Firm:
HATTORI, Kiyoshi (Hachioji Azumacho Center Building 9-8, Azuma-cho, Hachioji-sh, Tokyo 82, JP)
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Claims:
 移動局と無線通信を行う基地局において、
 情報の種類に応じて区分された、複数の周辺基地局に関する第1の周辺基地局情報と、該複数の周辺基地局に関する第2の周辺基地局情報のうち、該第1の周辺基地局情報に制限して報知可能な報知手段、
 を有することを特徴とする基地局。
 前記報知手段は、前記第1の周辺基地局情報に含める情報を無線送信電力の余力が多いほど増大させ、前記第2周辺基地局情報に含まれる情報を減らすことを特徴とする請求の範囲第1項記載の基地局。
 前記報知手段は、前記移動局からの要求に従って、前記第1の周辺基地局情報に含める情報と、前記第2周辺基地局情報に含める情報を調整することを特徴とする請求の範囲第1項記載の基地局。
 前記第1、第2の周辺基地局情報に区分される情報には、前記複数の周辺基地局の送信帯域の中心周波数、パイロット信号のコード、前記パイロット信号の送信タイミング、通信品質情報、および提供サービス情報が含まれることを特徴とする請求の範囲第1項記載の基地局。
 基地局と無線通信を行う移動局において、
 情報の種類に応じて区分された、複数の周辺基地局に関する第1の周辺基地局情報と、該複数の周辺基地局に関する第2の周辺基地局情報のうち、該第1の周辺基地局情報に制限して報知された情報を受信する受信手段と、
 前記第2の周辺基地局情報に含まれる情報の送信を前記基地局に要求する情報要求手段と、
 を有することを特徴とする移動局。
 前記第1の周辺基地局情報は、前記第2の周辺基地局情報に対して、該移動局における周辺基地局からの受信品質の測定負荷をより軽減可能なことを特徴とする請求の範囲第5項記載の移動局。
 前記情報要求手段は、前記受信品質の測定能力に応じて、前記要求を行う情報を制御することを特徴とする請求の範囲第5項記載の移動局。
 移動局と無線通信を行う基地局の無線通信方法において、
 情報の種類に応じて区分された、複数の周辺基地局に関する第1の周辺基地局情報と、該複数の周辺基地局に関する第2の周辺基地局情報のうち、該第1の周辺基地局情報に制限して報知する、
 ことを特徴とする基地局の無線通信方法。
 基地局と無線通信を行う移動局の無線通信方法において、
 情報の種類に応じて区分された、複数の周辺基地局に関する第1の周辺基地局情報と、該複数の周辺基地局に関する第2の周辺基地局情報のうち、該第1の周辺基地局情報に制限して報知された情報を受信し、
 前記第2の周辺基地局情報に含まれる情報の送信を前記基地局に要求する、
 ことを特徴とする移動局の無線通信方法。
Description:
基地局、移動局、および無線通 方法

 本発明は基地局、移動局、無線通信方法 関し、特に周辺基地局の受信品質の測定を う基地局、移動局、およびこれらの無線通 方法に関する。

 携帯電話などの移動通信システムは、現 CDMA(Code Division Multiple Access)方式による第3 代方式がサービスを開始しているが、より 速な通信を可能にする、次世代移動通信方 の検討が盛んに検討されている。3GPP(3rd Gen eration Partnership Project)においては、LTE(Long Te rm Evolution)として検討が行われている(例えば 、非特許文献1参照)。

 セルラー方式の移動通信システムでは、 信中の移動局の移動に伴い、ハンドオーバ 行われる。ハンドオーバによる移動先の基 局は、移動局が周辺基地局の受信品質を測 し、その結果をネットワーク側に通知する とによって決定される。

 移動局は、周辺基地局の受信品質を測定 るために、周辺基地局に関する情報(周辺基 地局情報)を現在通信中の基地局から得てい 。周辺基地局情報には、各基地局の送信帯 の中心周波数やパイロット信号のコードの 報、各基地局間のパイロット信号の送信タ ミング差などの情報が含まれる。周辺基地 情報は、報知チャネル(BCH:Broadcast Channel)や 別チャネル(DCH:Dedicated Channel)を用いて送信 れる。

 図11は、周辺基地局情報の情報構成例を した図である。周辺基地局情報は、基地局 とにまとめられている。例えば、周辺基地 情報は、図に示すように基地局BS1,BS2,…,BSn とにまとめられ、その中に中心周波数やコ ド、時間差などの具体的な周辺基地局情報 含まれる。なお、図に示す周波数は、基地 BS1,BS2,…,BSnの送信帯域の中心周波数を示す コードは、基地局BS1,BS2,…,BSnが送信するパ ロット信号のコードを示す。時間差は、各 地局BS1,BS2,…,BSnが移動局に送信するパイロ ト信号の送信タイミング差を示す。

 移動局は、周辺基地局情報を現在通信中 基地局から受信する。移動局は、受信した 辺基地局情報に基づいて、周辺基地局のパ ロット信号を受信する。そして、受信した イロット信号に基づいて周辺基地局の受信 質を測定し、その結果をネットワーク側に 知する。周辺基地局情報は、図に示すよう 基地局BS1,BS2,…,BSnごとにまとめられて送信 れるので、移動局は、基地局BS1,BS2,…,BSnの 辺基地局情報を全て受信してから、周辺基 局の受信品質を測定することになる。

 ところでLTEにおいては、ハンドオーバは、L TEシステムだけでなく、W-CDMA(Wide-CDMA)やGSM(Glob al System for Mobile)のシステムに対しても行わ れる(例えば、非特許文献2参照)。そのため、 周辺基地局情報には、LTEシステムの基地局の ほかに、W-CDMAやGSMの基地局の周辺基地局情報 も含む必要がある。その結果、LTEシステムで は、周辺基地局情報の情報量が現在の通信シ ステムより増加するものと考えられる。
3rd Generation Partnership Project, "Evolved Univ ersal Terrestrial Radio Access (E-UTRA) and Evolved U niversal Terrestrial Radio Access (E-UTRAN); Overall d escription; Stage 2 (Release 8)", 3GPP TS36.300, 2006 -11,V0.3.0. 3rd Generation Partnership Project, "Feasibility  study for evolved UTRA and UTRAN (Release 8)", 3GPP TR25.912, 2006-6, V0.1.6.

 しかし、周辺基地局情報は、上述したよ に基地局ごとに分類されているため、移動 が周辺基地局情報に基づいて受信品質を測 するには、全ての周辺基地局情報の受信を 了しなければならない。そのため、周辺基 局の数が増加すると、周辺基地局情報の情 量が増加し、移動局側での情報受信に時間 かかり、ハンドオーバ遅れや消費電力の増 などを生じるという問題点があった。

 本発明はこのような点に鑑みてなされたも であり、移動局に報知する周辺基地局情報 情報量を低減することを目的とする。
 また、移動局に報知する周辺基地局情報の 報量を必要に応じて調整可能とすることを 的とする。

 本発明では上記問題を解決するために、 動局と無線通信を行う基地局において、情 の種類に応じて区分された、複数の周辺基 局に関する第1の周辺基地局情報と、該複数 の周辺基地局に関する第2の周辺基地局情報 うち、該第1の周辺基地局情報に制限して報 可能な報知手段、を有することを特徴とす 基地局が提供される。

 このような基地局によれば、情報の種類 応じて区分された第1の周辺基地局情報と、 第2の周辺基地局情報のうち、第1の周辺基地 情報に制限して報知することが可能となる これにより、周辺基地局情報の情報量を必 に応じて可変できる。

 また、本発明では上記問題を解決するた に、基地局と無線通信を行う移動局におい 、情報の種類に応じて区分された、複数の 辺基地局に関する第1の周辺基地局情報と、 該複数の周辺基地局に関する第2の周辺基地 情報のうち、該第1の周辺基地局情報に制限 て報知された情報を受信する受信手段と、 記第2の周辺基地局情報に含まれる情報の送 信を前記基地局に要求する情報要求手段と、 を有することを特徴とする移動局が提供され る。

 このような移動局によれば、必要に応じ 第2の周辺基地局情報を基地局に要求するこ とが可能となる。これにより、基地局は、周 辺基地局情報を移動局の必要に応じた分だけ 報知できる。

 本発明によれば、移動局に報知する周辺基 局情報の情報量を低減することができる。
 また、移動局に報知する周辺基地局情報の 報量を必要に応じて調整可能となる。
 本発明の上記および他の目的、特徴および 点は本発明の例として好ましい実施の形態 表す添付の図面と関連した以下の説明によ 明らかになるであろう。

基地局の概要を示した図である。 LTEのシステム構成例を示す図である。 周辺基地局情報の情報構成例を示した である。 周辺基地局情報の具体的な情報構成例 示した図である。 基地局の動作を示すフローチャートで る。 基地局の別の動作を示すフローチャー である。 移動局の動作を示すフローチャートで る。 基地局の機能ブロック図である。 基地局の別の機能ブロック図である。 移動局の機能ブロック図である。 周辺基地局情報の情報構成例を示した 図である。

 以下、本発明の原理を図面を参照して詳細 説明する。
 図1は、基地局の概要を示した図である。図 には、基地局1および移動局2a,2bが示してある 。また、図には、周辺基地局に関する周辺基 地局情報3が示してある。基地局1は、情報区 手段1aおよび情報報知手段1bを有している。

 情報区分手段1aは、周辺基地局情報3を情 の種類A,B,…,Nごとに区分する。周辺基地局 報3の種類Aは、例えば、周辺基地局の送信 域の中心周波数である。周辺基地局情報3の 類Bは、パイロット信号のコードである。

 周辺基地局情報3のBS1,BS2,…,BSnは、各周辺 基地局の情報を示す。種類AのBS1は、例えば 周辺基地局BS1の送信帯域の中心周波数を示 。種類AのBS2は、周辺基地局BS2の送信帯域の 心周波数を示す。種類BのBS1は、周辺基地局 BS1のパイロット信号のコードを示す。種類B BS2は、周辺基地局BS2のパイロット信号のコ ドを示す。

 周辺基地局情報3は、区分した情報ごとに 重要度が決まっている。図においては、重要 度の値が小さいほど、重要度が高いものとす る。上記例では、周辺基地局の送信帯域の中 心周波数の情報が最も重要度が高くなり、次 いで、パイロット信号のコードの情報が高く なる。

 情報報知手段1bは、種類A,B,…,Nごとに区 された周辺基地局情報を重要度の高い方か 所定の分だけエリア内の移動局2a,2bに報知す る。例えば、重要度1までや、重要度2までの 辺基地局情報3を報知する。例えば、重要度 2までの周辺基地局情報3を報知する場合、情 報知手段1bは、種類A,Bの周辺基地局情報3を 動局2a,2bに報知することになり、種類CからN の周辺基地局情報は、この段階では移動局に 対して報知されない。従って、重要度1、2の 報は第1の区分に属するものとして報知され 、重要度3以降の情報は第2の区分に属するも として、(少なくともこの段階では)報知さ ない。

 移動局2a,2bは、周辺基地局情報3を受信し、 信した周辺基地局情報(種類A、B)に基づいて 、周辺基地局の受信品質の測定を行う。
 移動局2a,2bは、受信品質の測定能力によっ は、全ての種類A,B,…,Nの周辺基地局情報3を 信しなくても、周辺基地局の受信品質の測 をすることができる。例えば、周辺基地局 送信帯域の中心周波数の情報のみで受信品 の測定をすることも可能である。

 よって、基地局1は、重要度の高い方から 必要に応じた分だけ周辺基地局情報3を送信 ることにより、全ての種類A,B,…,Nの周辺基 局情報3を移動局に報知しなくて済む。

 例えば、図11で示した周辺基地局情報で 、全て基地局の情報を報知しなければ、移 局2a,2bは、受信品質の測定能力が高くても受 信品質の測定をすることができなかった。図 1の周辺基地局情報3では、種類A,B,…,Nのそれ れに、全基地局BS1,BS2,…,BSnの情報が含まれ ため、所定の分の種類の情報だけ報知した 合でも、移動局2a,2bは、受信品質の測定能 によっては、受信品質の測定が可能となる すなわち、図1の周辺基地局情報3の構成では 、情報量を可変して報知することが可能とな る。

 このように、基地局1は、周辺基地局情報3 情報の種類A,B,…,Nごとに区分し、重要度の い方から所定の分だけ移動局2a,2bに報知する ようにした。
 これによって、周辺基地局情報3の情報量を 必要に応じて可変し、重要度の高い方から必 要に応じた分だけ、周辺基地局情報3を移動 2a,2bに送信でき、移動局2a,2bに報知する周辺 地局情報3の情報量を低減することが可能と なる。

 次に、本発明の実施の形態を図面を参照し 詳細に説明する。
 図2は、LTEのシステム構成例を示す図である 。図には、基地局11~14と、例えば、携帯電話 ある移動局21とが示してある。基地局11と移 動局21は、例えば、LTEの通信システムに基づ て無線通信を行う。

 移動局21は、基地局11のエリアに属し、基 地局11と無線通信を行うとする。従って、移 局21は、基地局11から周辺基地局情報を受信 する。移動局21は、待ち受け状態のときには 基地局11からの報知チャネルで周辺基地局 報を受信し、通信状態(通話状態)のときには 、報知チャネルまたは個別チャネル(個別チ ネルだけとすることもできる)で周辺基地局 報を受信する。

 移動局21は、基地局11から報知される周辺 基地局情報に基づいて、周辺基地局の受信品 質を測定する。例えば、移動局21は、周辺基 局情報に含まれている周辺基地局(基地局11~ 14)の中心周波数および基地局11~14のパイロッ 信号のコードに基づいて、基地局11~14の受 品質を測定する。そして、移動局21は、測定 した受信品質をネットワーク側(基地局11)へ 信する。

 図3は、周辺基地局情報の情報構成例を示 した図である。基地局は、周辺基地局情報を 、例えば、中心周波数、パイロット信号のコ ード、パイロット信号の送信タイミング差と 、情報の種類で区分し、区分した情報を重要 度に応じて並べる。基地局は、重要度に応じ て並べた情報に、各基地局(BS1,BS2,…,BSn)の周 基地局情報を格納する。なお、図では、重 度の数が小さいほど、重要度が高いものと る。

 移動局は、周辺基地局の受信品質を測定 るのに、必ずしも全ての周辺基地局情報を 要としない。移動局の受信品質の測定能力 よっては、中心周波数のみで周辺基地局の 信品質を測定することができる場合もある

 そこで、基地局は、自己の判断または移 局からの要求に応じて、所定の重要度の周 基地局情報だけを移動局に送信する。すな ち、周辺基地局情報を図3に示すように種類 ごとに分類して重要度順に並べることにより 、重要度に応じた周辺基地局情報を移動局に 送信することが可能となる。

 例えば、基地局は、重要度1までの周辺基 地局情報を配下の移動局に報知すると判断し た場合、重要度1の周辺基地局情報を配下の 移動局へ報知する。重要度2までの周辺基地 情報を配下の移動局に報知すると判断した 合、重要度1と重要度2の周辺基地局情報を 下の各移動局へ報知する。このように、基 局は、重要度に応じて、必要な情報のみを 信することにより、移動局へ報知する周辺 地局情報の情報量を抑制することができる

 周辺基地局情報が図11に示したような構 である場合、移動局は、上述したように全 の周辺基地局情報を受信しないと、受信品 の測定を行うことができない。全ての周辺 地局情報を受信してからでないと、全周辺 地局BS1,BS2,…,BSnにおける周辺基地局情報を られないからである。

 これに対し、図3に示す構成では、重要度 1のみを送信した場合でも、移動局は、全周 基地局BS1,BS2,…,BSnにおける重要度1の周辺基 局情報を受信することができる。さらには 重要度に応じた、必要な種類の周辺基地局 報を受信することができる。

 なお、周辺基地局情報には、上記の中心周 数、コード、時間差などの情報が含まれる 、さらに、通信品質情報や提供サービス情 も含まれてもよい。
 通信品質情報とは、移動局の基地局へのア セス制限に関する情報である。例えば、あ 電波強度を持った移動局しか基地局へアク スしてはならないという情報である。基地 のエリアに多くの移動局が存在すると、そ 基地局のエリアには移動局が入れない状況 発生する。この場合、通信品質情報に示さ る電波強度より大きい移動局のみ、基地局 のアクセスが許可される。これにより、移 局は、自分がどの周辺基地局にアクセスで 、どの周辺基地局にアクセスできないか認 することができ、アクセスできる周辺基地 の受信品質のみを測定すればよい。

 提供サービス情報とは、基地局が提供し いるサービス情報である。例えば、ある基 局では、音声サービスのみを提供し、ある 地局では、音声サービスとテレビ電話サー スを提供しているという情報である。これ より、移動局は、受けたいサービスを提供 ている周辺基地局を認識することができ、 の周辺基地局の受信品質のみを測定すれば い。

 また、移動局は、電源投入直後、周辺基 局情報を受信しなくても周辺基地局の受信 質の測定を行うので、周辺基地局情報は必 しも必要というものではない。しかし、受 品質の測定に必要な周辺基地局情報を得る とができれば、移動局は、受信品質の測定 要する時間の短縮が可能となる。周辺基地 情報のうち、この効果が最も高くなるのは 中心周波数の情報と考えられる。移動局は 中心周波数を変えながら(検索しながら)周 基地局の受信品質の測定を行うと時間を要 るからである。次に、パイロット信号のコ ド情報、基地局間の送信タイミング差、通 品質情報、および提供サービス情報が続く のと考えられる。すなわち、移動局が受信 ることで、周辺基地局の受信品質の測定処 の負荷を最も軽減することができる情報を 先度を高くし(重要度1)、移動局が受信する とで、周辺基地局の受信品質の測定処理の 荷が軽減される他の情報を優先度を低く(重 度2~n)とするのである。

 図4は、周辺基地局情報の具体的な情報構 成例を示した図である。図に示すように、周 辺基地局情報は、周波数(中心周波数)、コー (パイロット信号のコード)、時間差(パイロ ト信号の送信タイミング差)、…と、情報の 種類ごとに区分されている。周波数、コード 、時間差、…の順に重要度が高いものとする 。区分のそれぞれには、全ての周辺基地局BS1 ,BS2,…,BSnの情報が格納されている。

 これにより、基地局は、例えば、重要度1 の周辺基地局情報を移動局に報知する場合、 全周辺基地局BS1,BS2,…,BSnの中心周波数情報を 移動局に報知することになる。重要度2まで 周辺基地局情報を移動局に報知する場合、 周辺基地局BS1,BS2,…,BSnの中心周波数情報を ず報知し、その後全周辺基地局BS1,BS2,…,BSn パイロット信号のコードとを移動局に報知 ることになる。

 次に、基地局の動作についてフローチャー を用いて説明する。
 図5は、基地局の動作を示すフローチャート である。
 ステップS1において、基地局は、変数iに1を 設定する。変数iは、報知すべき周辺基地局 報の重要度に対応している。

 ステップS2において、基地局は、移動局に 知する周辺基地局情報の重要度を変える必 があるか否か判断する。
 例えば、基地局は、無線送信電力の大きさ 基づいて、周辺基地局情報の重要度を変え 必要があるか否か判断する。無線送信電力 余力がある場合、基地局は、送信すべき周 基地局情報の情報量を増加させ、無線送信 力に余力がない場合、送信すべき周辺基地 情報の情報量を低下させるためである。な 、エリア内の移動局の数が増加した場合等 、無線送信電力の余力が小さくなり、エリ 内の移動局の数が減少した場合等に、無線 信電力の余力が大きくなる。

 基地局は、周辺基地局情報の重要度を変 る必要があると判断した場合、ステップS3 進む。周辺基地局情報の重要度を変える必 がないと判断した場合、ステップS4へ進む。

 ステップS3において、基地局は、変数iを 定する。例えば、無線送信電力の余力に応 て変数iを設定する。具体的には、無線送信 電力に余力がある場合、変数iの値を大きな になるように設定し、無線送信電力に余力 ない場合、変数iの値を小さな値になるよう 設定する。

 ステップS4において、基地局は、変数iに づいて、周辺基地局情報を各移動局に報知 る。例えば、変数iが1の場合、図4の例では 周波数の周辺基地局情報を移動局に報知す 。変数iが3の場合、図4の例では、周波数、 ード、および時間差の周辺基地局情報を移 局に報知する。

 このように、基地局は、自己の判断に基づ て報知すべき周辺基地局情報を判断する。 れにより、移動局に報知する周辺基地局情 を低減することが可能となる。
 なお、ステップS2の判断は、基地局が行う したが、基地局の上位装置(例えば、RNC(Radio Network Controller))が行うようにしてもよい。

 次に、基地局の他の動作についてフロー ャートを用いて説明する。図5では、基地局 が報知すべき周辺基地局情報の重要度を判断 していた。これに対し、以下のフローチャー トでは、基地局は、移動局からの要求に応じ た重要度の周辺基地局情報を移動局に報知す る。

 図6は、基地局の別の動作を示すフローチャ ートである。
 ステップS11において、基地局は、変数iに1 設定する。変数iは、報知すべき周辺基地局 報の重要度に対応している。

 ステップS12において、基地局は、移動局 ら、報知する周辺基地局情報の重要度の変 要求があるか否か判断する。移動局から、 知する周辺基地局情報の重要度の変更要求 あった場合、ステップS13へ進む。移動局か 、報知する周辺基地局情報の重要度の変更 求がない場合、ステップS14へ進む。

 ステップS13において、基地局は、変数iを移 動局から要求のあった値に設定する。
 ステップS14において、基地局は、変数iに基 づいて、周辺基地局情報を各移動局に報知す る。例えば、変数iが1の場合、図4の例では、 周波数の周辺基地局情報を移動局に報知する 。変数iが3の場合、図4の例では、周波数、コ ード、および時間差の周辺基地局情報を移動 局に報知する。

 このように、基地局は、移動局からの要 に応じて、報知すべき重要度の周辺基地局 報を判断する。これにより、移動局に報知 る周辺基地局情報を必要に応じて低減する とが可能となる。

 なお、基地局は、移動局からの重要度の 更要求に応じて重要度を変更しても、次に のフローチャートの動作を実行すれば、ス ップS11により、再び重要度は、1に戻される 。

 次に、ステップS12で説明した移動局の重要 の変更要求について説明する。
 図7は、移動局の動作を示すフローチャート である。
 ステップS21において、移動局は、基地局か 周辺基地局情報を受信する。

 ステップS22において、移動局は、受信品 の測定に必要な情報が含まれているか否か 断する。移動局は、例えば、自身の受信品 の測定能力に応じて、受信品質の測定に必 な情報が含まれているか否か判断する。具 的には、移動局は、自己が備えているメモ の容量やCPU(Central Processing Unit)などのハー ウェア能力に応じて判断する。

 移動局は、受信した周辺基地局情報に受 品質の測定に必要な情報が含まれている場 、ステップS24へ進む。受信した周辺基地局 報に受信品質に必要な情報が含まれていな 場合、ステップS23へ進む。

 ステップS23において、移動局は、基地局 必要とする重要度の周辺基地局情報を要求 る。例えば、移動局は、自己の受信品質の 定能力が低ければ、重要度の低い周辺基地 情報まで報知するように基地局に要求する

 ステップS24において、移動局は、受信した 辺基地局情報で周辺基地局の受信品質の測 を行う。
 なお、周辺基地局情報は、基地局によりエ ア内の全移動局に報知されるので、1台の移 動局が重要度の低い周辺基地局を要求すれば 、他の移動局にもその周辺基地局情報が報知 されることになる。

 このように、移動局側で受信品質の測定 必要な周辺基地局情報を基地局に要求する 基地局は、移動局からの要求に応じて、所 の重要度の周辺基地局情報を移動局に報知 る。これにより、基地局は、移動局に報知 る周辺基地局情報を低減することができる

 なお、移動局が通信中に個別チャネルを して周辺基地局情報を受信する場合は、こ 移動局に対してだけ、この移動局からの要 に従って周辺基地局情報を送信することも きる。例えば、周辺基地局情報のうち重要 1の情報だけ個別チャネルを介して移動局に 送信した後に、移動局から重要度2、3の送信 希望する信号を受信すると、基地局は、追 の周辺基地局情報として重要度2、3の送信 個別チャネルを介して移動局に送信するこ もできる。

 次に、基地局の機能について説明する。
 図8は、基地局の機能ブロック図である。図 の基地局の機能ブロック図は、図5のフロー ャートの動作に対応するものであり、基地 自身が周辺基地局情報の重要度の変更を行 か否かの判断を行う場合の機能を示してい 。

 基地局は、図に示すように周辺基地局情報 定部31、報知情報生成部32、送信機33、およ 受信機34を有している。
 周辺基地局情報設定部31には、制御情報が 力される。制御情報には、無線通信を制御 るための情報が含まれており、例えは、ハ ドオーバ指示の情報や周辺基地局情報など 情報が含まれている。

 周辺基地局情報設定部31は、制御情報に まれる周辺基地局情報のうち、必要な重要 の周辺基地局情報のみを報知情報生成部32に 出力する。例えば、無線送信電力の余力に応 じて周辺基地局情報の重要度を決め、必要な 重要度の周辺基地局情報のみを報知情報生成 部32に出力する。

 報知情報生成部32は、移動局に報知する 辺基地局情報を生成する。例えば、報知情 生成部32は、周辺基地局情報設定部31から出 される周辺基地局情報に基づいて周辺基地 情報を生成する。

 送信機33には、報知情報生成部32から出力 される周辺基地局情報およびユーザ個別のデ ータが入力される。送信機33は、周辺基地局 報をエリア内の移動局に報知し、ユーザ個 のデータを移動局に送信する。

 受信機34は、アンテナを介して受信された 御情報およびデータを後段の処理回路へ出 する。
 次に、基地局の別の機能について説明する

 図9は、基地局の別の機能ブロック図であ る。図の基地局の機能ブロック図は、図6の ローチャートの動作に対応するものであり 移動局の要求に応じて周辺基地局情報の重 度を変更する場合の機能を示している。

 基地局は、図に示すように周辺基地局情報 定部41、報知情報生成部42、送信機43、およ 受信機44を有している。
 周辺基地局情報設定部41には、受信機44から 出力される制御情報が入力される。制御情報 には、無線通信を制御するための情報が含ま れており、受信品質の測定結果や移動局が要 求した周辺基地局情報の重要度などの情報が 含まれている。

 周辺基地局情報設定部41は、制御情報に含 れる移動局が要求した周辺基地局情報の重 度を抽出し、報知情報生成部42に出力する。
 報知情報生成部42は、周辺基地局情報設定 41から出力される重要度に基づいて、移動局 に報知する周辺基地局情報を生成する。例え ば、図4で示したように、重要度に基づいて 周波数およびコードの周辺基地局情報を生 する。

 送信機43には、報知情報生成部42から出力 される周辺基地局情報およびユーザ個別のデ ータが入力される。送信機43は、周辺基地局 報をエリア内の移動局に報知し、ユーザ個 のデータを移動局に送信する。

 受信機44は、アンテナを介して受信された 御情報およびデータを後段の処理回路へ出 する。
 なお、基地局は、図8、図9の両方の機能を していてもよい。すなわち、基地局は、周 基地局情報の重要度を自己で判断し、また 移動局の要求に応じて変更するようにして よい。

 次に、移動局の機能について説明する。
 図10は、移動局の機能ブロック図である。 に示すように移動局は、周辺基地局測定部51 、情報報知要求部52、制御部53、データ処理 54、受信機55、および送信機56を有している

 周辺基地局測定部51は、受信機55から出力 される周辺基地局情報に基づいて、周辺基地 局の受信品質の測定を行う。例えば、各基地 局の送信帯域の中心周波数とコードとの周辺 基地局情報を受信した場合、受信した中心周 波数とコードとによって、周辺基地局の受信 品質の測定を行う。

 情報報知要求部52は、周辺基地局測定部51 が受信した周辺基地局情報に、受信品質の測 定に必要な周辺基地局情報が含まれていない 場合、必要な情報の報知要求を行う。報知要 求は、送信機56に出力され、基地局へ無線送 される。

 制御部53は、受信機55が受信した制御情報に 基づいて、無線通信の制御を行う。また、無 線通信を制御するための制御情報を送信機56 出力する。
 データ処理部54は、受信機55で受信されたデ ータの処理を行う。また、基地局へ無線送信 するデータを送信機56へ出力する。

 受信機55は、アンテナを介して受信された 御情報およびデータを周辺基地局測定部51、 制御部53、およびデータ処理部54へ出力する
 送信機56は、情報報知要求部52、制御部53、 よびデータ処理部54から出力される制御情 およびデータを、アンテナを介して基地局 無線送信する。

 このように、基地局は、周辺基地局情報 情報の種類ごとに区分し、重要度の高い方 ら所定の分だけ移動局に報知するようにし 。これによって、周辺基地局情報の情報量 必要に応じて可変でき、重要度の高い方か 必要に応じた分だけ移動局に送信できるの 、周辺基地局情報の情報量を低減すること 可能となる。

 また、移動局は、周辺基地局の受信品質 測定に必要な分の周辺基地局情報を基地局 要求するようにした。これによって、基地 は、周辺基地局情報を移動局の必要に応じ 分だけ報知できるので、周辺基地局情報の 報量を低減することが可能となる。

 また、周辺基地局情報の情報量を低減する とにより、移動局の受信時間の短縮につな り、ハンドオーバ遅れや消費電力の増加の 制をすることができる。
 上記については単に本発明の原理を示すも である。さらに、多数の変形、変更が当業 にとって可能であり、本発明は上記に示し 説明した正確な構成および応用例に限定さ るものではなく、対応するすべての変形例 よび均等物は、添付の請求項およびその均 物による本発明の範囲とみなされる。

符号の説明

 1 基地局
 1a 情報区分手段
 1b 情報報知手段
 2a,2b 移動局
 3 周辺基地局情報