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Patent Searching and Data


Title:
BILL COUNTER AND BILL COUNTING SYSTEM
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/128167
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a bill counter (17) which can accurately confirm a bill exchanged with a chip in a short time, which can deal with the automatic acquisition and management of accurate deal information, and which can deal with use in a place where a plurality of kinds of currencies are in circulation. An identification unit of the bill counter (17) can identify bills of the plurality of kinds of currencies. The bill counter (17) identifies and counts the bill which is exchanged with the chip, thereby performing the confirmation of the bill in shorter time and more accurately than in a case where a person performs a bill confirmation operation. Until one deal is fixed by fixing means, a bill can be additionally received. One deal can be fixed by the fixing means. Fixed deal information is displayed on an external display unit (19). The fixed accurate deal information is transmitted from the bill counter (17) to an upper device. The deal information can be automatically acquired and managed by the upper device.

Inventors:
SAKIYAMA SHIGEKUNI (JP)
YAMAUCHI KAZUMI (JP)
FUJITA YUICHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/057603
Publication Date:
October 22, 2009
Filing Date:
April 18, 2008
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
GLORY KOGYO KK (JP)
SAKIYAMA SHIGEKUNI (JP)
YAMAUCHI KAZUMI (JP)
FUJITA YUICHI (JP)
International Classes:
G07D3/00
Foreign References:
JP2000259890A2000-09-22
JPH06215232A1994-08-05
Attorney, Agent or Firm:
KABASAWA, Joo et al. (JP)
Noboru Kabasawa (JP)
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Claims:
 取引する通貨の紙幣を受け入れる受入部と、
 この受入部に受け入れた紙幣を1枚ずつ搬送する搬送手段と、
 複数種類の通貨の紙幣を識別可能で、前記搬送手段で搬送する紙幣を識別する識別部と、
 1つの取引の確定を指示する確定手段と、
 取引情報を表示する表示部と、
 前記確定手段からの指示に基づいて取引情報を確定するとともに、前記識別部で識別した通貨の紙幣についての識別結果に関する情報を前記表示部に表示させる制御部と
 を具備していることを特徴とする紙幣計数機。
 前記識別部で取引する通貨でかつ正常と識別された紙幣を受け入れるスタッカ部と、
 前記識別部で取引する通貨以外の種類と識別された紙幣および前記識別部で正常と識別されなかった紙幣を受け入れるリジェクト部とを具備し、
 前記制御部は、前記搬送手段により、前記識別部で取引する通貨でかつ正常と識別された紙幣を前記スタッカ部に搬送させ、前記識別部で取引する通貨以外の種類と識別された紙幣および前記識別部で正常と識別されなかった紙幣を前記リジェクト部に搬送させる
 ことを特徴とする請求項1記載の紙幣計数機。
 複数種類の通貨のうち、取引する通貨の種類を選択する通貨選択手段を具備し、
 前記制御部は、前記通貨選択手段で選択された通貨の種類に基づいて前記識別部で紙幣を識別させる
 ことを特徴とする請求項1または2記載の紙幣計数機。
 前記制御部は、複数種類の通貨のうち、いずれか1つの種類を優先種類の通貨とするとともに残りの種類を非優先種類の通貨とし、前記通貨選択手段で非優先種類が選択されて取引した後には非優先種類から優先種類の選択状態に戻す
 ことを特徴とする請求項3記載の紙幣計数機。
 前記制御部は、前記識別部で識別した通貨の紙幣についての識別結果に関する情報を前記表示部に表示させる際に、通貨の種類を表示させる
 ことを特徴とする請求項1ないし4いずれか記載の紙幣計数機。
 前記確定手段によって確定した取引情報を外部に送信する送信手段を具備している
 ことを特徴とする請求項1ないし5いずれか記載の紙幣計数機。
 請求項1ないし6いずれか記載の紙幣計数機と、
 この紙幣計数機と通信し、この紙幣計数機の取引情報を管理する取引情報管理装置と
 を具備していることを特徴とする紙幣計数システム。
 請求項1ないし6いずれか記載の紙幣計数機と、
 この紙幣計数機と通信し、この紙幣計数機の稼動状況を管理する紙幣計数機管理装置と
 を具備していることを特徴とする紙幣計数システム。
 売上情報を管理する売上管理装置を具備し、
 前記紙幣計数機管理装置は、前記紙幣計数機の売上情報を取得し、取得した売上情報をリアルタイムで前記売上管理装置に送信する
 ことを特徴とする請求項8記載の紙幣計数システム。
 売上情報を管理する売上管理装置を具備し、
 前記紙幣計数機管理装置は、前記紙幣計数機の売上情報を取得して蓄積し、所定時間蓄積した後に売上情報を前記売上管理装置に送信する
 ことを特徴とする請求項8記載の紙幣計数システム。
 請求項1ないし6いずれか記載の紙幣計数機と、
 この紙幣計数機と通信し、この紙幣計数機の取引情報を管理する取引情報管理装置と、
 前記紙幣計数機と通信し、この紙幣計数機の稼動状況を管理する紙幣計数機管理装置と
 を具備していることを特徴とする紙幣計数システム。
Description:
紙幣計数機および紙幣計数シス ム

 本発明は、例えばチップと交換取引する 幣を計数する紙幣計数機、およびこの紙幣 数機を用いた紙幣計数システムに関する。

 カジノなどにてテーブル上で行われるテ ブルゲームにおいてはチップが用いられて り、このチップはテーブルゲームのディー ーを相手にしてプレーヤーの所持している 幣と交換できるシステムになっている。

 従来の各テーブルでの紙幣とチップとの 換取引においては、プレーヤーが紙幣をデ ーラーに渡し、ディーラーが受け取った紙 を目視によって鑑別して金種や枚数を確認 るとともにテーブル上に並べ、さらに紫外 照射によって真正確認可能な紙幣の場合に 紫外線チェック機を用いて偽札でないか確 し、偽札でないことが確認されれば、確認 た金額に対応する種類および枚数のチップ プレーヤーに渡し、テーブル上の紙幣を集 てテーブルに備え付けられたドロップボッ スに収納している(例えば、特許文献1、2参 。)。

 また、各テーブルでの紙幣とチップとを交 する取引情報については、取引毎に管理し いる場合と、管理していない場合とがある 取引毎に管理している場合には、ディーラ やテーブル毎についているスーパーバイザ と呼ばれる特定者が取引毎に取引情報を用 に手書きし、その用紙を収集して管理する 、ディーラーや特定者がテーブル毎に設置 れている端末機に取引情報を手入力し、各 末機が接続された売上管理装置により各端 機で手入力される取引情報を一括して管理 ている。

実公平6-43083号公報(第1-2頁、第1図)

特開2005-92359号公報(第2頁)

 しかしながら、テーブルでの取引の際、 幣の鑑別をディーラーによる目視確認に頼 ているため、精巧な偽札の鑑別が難しい場 があり、さらに紫外線チェック機などでも 巧な偽札の鑑別が難しい場合もあり、紙幣 確認を正確にできないという問題がある。 た、紙幣の確認作業に時間がかかってゲー の進行が妨げられるため、時間当たりの売 が伸びにくいという問題もある。

 さらに、各テーブルでの取引情報につい 管理する場合に、ディーラーや特定者が取 毎に取引情報を用紙に手書きし、その用紙 収集して管理するか、ディーラーや特定者 テーブル毎に設置されている端末機に取引 報を手入力し、各端末機が接続された売上 理装置により各端末機で手入力される取引 報を一括して管理しているが、用紙への書 間違いや書き忘れ、または端末機に対して 力間違いや入力忘れなどがあり、正確な取 情報の管理ができず、結局はテーブルのド ップボックスに収納された紙幣を収集して 理するしかなかった。

 このように、カジノなどでのテーブルで 紙幣とチップとを交換する取引に関して、 確な取引情報の自動的な取得および管理が きない問題がある。

 本発明は、このような点に鑑みなされた ので、例えばチップと交換取引する紙幣の 認を短時間で正確にでき、正確な取引情報 自動的な取得および管理にも対応でき、し も、複数種類の通貨が流通している場所で 使用にも対応できる紙幣計数機、およびこ 紙幣計数機を用いた紙幣計数システムを提 することを目的とする。

 請求項1記載の紙幣計数機は、取引する通 貨の紙幣を受け入れる受入部と、この受入部 に受け入れた紙幣を1枚ずつ搬送する搬送手 と、複数種類の通貨の紙幣を識別可能で、 記搬送手段で搬送する紙幣を識別する識別 と、1つの取引の確定を指示する確定手段と 取引情報を表示する表示部と、前記確定手 からの指示に基づいて取引情報を確定する ともに、前記識別部で識別した通貨の紙幣 ついての識別結果に関する情報を前記表示 に表示させる制御部とを具備しているもの ある。

 請求項2記載の紙幣計数機は、請求項1記 の紙幣計数機において、前記識別部で取引 る通貨でかつ正常と識別された紙幣を受け れるスタッカ部と、前記識別部で取引する 貨以外の種類と識別された紙幣および前記 別部で正常と識別されなかった紙幣を受け れるリジェクト部とを具備し、前記制御部 、前記搬送手段により、前記識別部で取引 る通貨でかつ正常と識別された紙幣を前記 タッカ部に搬送させ、前記識別部で取引す 通貨以外の種類と識別された紙幣および前 識別部で正常と識別されなかった紙幣を前 リジェクト部に搬送させるものである。

 請求項3記載の紙幣計数機は、請求項1ま は2記載の紙幣計数機において、複数種類の 貨のうち、取引する通貨の種類を選択する 貨選択手段を具備し、前記制御部は、前記 貨選択手段で選択された通貨の種類に基づ て前記識別部で紙幣を識別させるものであ 。

 請求項4記載の紙幣計数機は、請求項3記 の紙幣計数機において、前記制御部は、複 種類の通貨のうち、いずれか1つの種類を優 種類の通貨とするとともに残りの種類を非 先種類の通貨とし、前記通貨選択手段で非 先種類が選択されて取引した後には非優先 類から優先種類の選択状態に戻すものであ 。

 請求項5記載の紙幣計数機は、請求項1な し4いずれか記載の紙幣計数機において、前 制御部は、前記識別部で識別した通貨の紙 についての識別結果に関する情報を前記表 部に表示させる際に、通貨の種類を表示さ るものである。

 請求項6記載の紙幣計数機は、請求項1な し5いずれか記載の紙幣計数機において、前 確定手段によって確定した取引情報を外部 送信する送信手段を具備しているものであ 。

 請求項7記載の紙幣計数システムは、請求 項1ないし6いずれか記載の紙幣計数機と、こ 紙幣計数機と通信し、この紙幣計数機の取 情報を管理する取引情報管理装置とを具備 ているものである。

 請求項8記載の紙幣計数システムは、請求 項1ないし6いずれか記載の紙幣計数機と、こ 紙幣計数機と通信し、この紙幣計数機の稼 状況を管理する紙幣計数機管理装置とを具 しているものである。

 請求項9記載の紙幣計数システムは、請求 項8記載の紙幣計数システムにおいて、売上 報を管理する売上管理装置を具備し、前記 幣計数機管理装置は、前記紙幣計数機の売 情報を取得し、取得した売上情報をリアル イムで前記売上管理装置に送信するもので る。

 請求項10記載の紙幣計数システムは、請 項8記載の紙幣計数システムにおいて、売上 報を管理する売上管理装置を具備し、前記 幣計数機管理装置は、前記紙幣計数機の売 情報を取得して蓄積し、所定時間蓄積した に売上情報を前記売上管理装置に送信する のである。

 請求項11記載の紙幣計数システムは、請 項1ないし6いずれか記載の紙幣計数機と、こ の紙幣計数機と通信し、この紙幣計数機の取 引情報を管理する取引情報管理装置と、前記 紙幣計数機と通信し、この紙幣計数機の稼動 状況を管理する紙幣計数機管理装置とを具備 しているものである。

 請求項1記載の紙幣計数機によれば、受け 入れた紙幣を識別部で識別することにより、 人手による紙幣の確認作業よりも紙幣の確認 を短時間で正確にでき、さらに、1つの取引 ついて確定手段で確定させるまでは紙幣の 加受け入れにも対応できるとともに、確定 段により1つの取引を確定させることができ そのため、正確な取引情報の自動的な取得 よび管理にも対応でき、しかも、複数種類 通貨を計数でき、複数種類の通貨が流通し いる場所での使用にも対応できる。

 請求項2記載の紙幣計数機によれば、請求 項1記載の紙幣計数機の効果に加えて、取引 る通貨でかつ正常と識別された紙幣をスタ カ部に搬送させ、取引する通貨以外の種類 識別された紙幣および正常と識別されなか た紙幣をリジェクト部に搬送させ、取引す 通貨でかつ正常な紙幣を、取引しない通貨 正常でない紙幣と区別して処理できる。

 請求項3記載の紙幣計数機によれば、請求 項1または2記載の紙幣計数機の効果に加えて 通貨選択手段で取引する通貨の種類を選択 き、この選択された通貨の種類に基づいて 幣を正確に識別できる。

 請求項4記載の紙幣計数機によれば、請求 項3記載の紙幣計数機の効果に加えて、複数 類の通貨のうち、例えば流通比率の多い通 の種類を優先種類とし、残りの通貨の種類 非優先種類とすることにより、通貨選択手 で非優先種類が選択されて取引した場合で 、取引後には非優先種類から優先種類の選 状態に自動的に戻すことができ、その戻す めの手間を省くことができる。

 請求項5記載の紙幣計数機によれば、請求 項1ないし4いずれか記載の紙幣計数機の効果 加えて、表示部で紙幣の識別結果に関する 報を表示する際に、通貨の種類も表示する め、識別した通貨の種類をも確認できる。

 請求項6記載の紙幣計数機によれば、請求 項1ないし5いずれか記載の紙幣計数機の効果 加えて、確定した取引情報を外部に送信す ため、確定した正確な取引情報を外部で管 できる。

 請求項7記載の紙幣計数システムによれば 、取引情報管理装置が、請求項1ないし6いず か記載の紙幣計数機と通信し、取引情報を 動的に取得して管理できる。

 請求項8記載の紙幣計数システムによれば 、紙幣計数機管理装置が、請求項1ないし6い れか記載の紙幣計数機と通信し、紙幣計数 の稼動状況を管理できる。

 請求項9記載の紙幣計数システムによれば 、請求項8記載の紙幣計数システムの効果に えて、紙幣計数機管理装置が、紙幣計数機 売上情報を取得し、取得した売上情報をリ ルタイムで売上管理装置に送信するため、 幣計数機の売上情報を管理する専用の管理 置が必要なく、売上管理装置においてリア タイムでの売上情報を管理できる。

 請求項10記載の紙幣計数システムによれ 、請求項8記載の紙幣計数システムの効果に えて、紙幣計数機管理装置が、紙幣計数機 売上情報を取得して蓄積し、所定時間蓄積 た後に売上情報を売上管理装置に送信する め、リアルタイムに処理する場合に比べて 紙幣計数機管理装置および売上管理装置で 処理負荷や通信回線の負荷を抑制できる。

 請求項11記載の紙幣計数システムによれ 、取引情報管理装置が、請求項1ないし6いず れか記載の紙幣計数機と通信し、取引情報を 自動的に取得して管理できるとともに、紙幣 計数機管理装置が、請求項1ないし6いずれか 載の紙幣計数機と通信し、紙幣計数機の稼 状況を管理できる。

本発明の第1の実施の形態を示す紙幣計 数機の使用状態の斜視図である。 同上紙幣計数機の内部構造を示す側面 である。 同上紙幣計数機の操作表示部の正面図 ある。 同上紙幣計数機の外部表示部の正面図 ある。 同上紙幣計数機の外部表示部の正面図 ある。 同上紙幣計数機のブロック図である。 同上紙幣計数機を用いた紙幣計数シス ムの構成図である。 同上紙幣計数機の計数動作のフローチ ートである。 本発明の第2の実施の形態を示す紙幣計 数システムの構成図である。 本発明の第3の実施の形態を示す紙幣 数システムの構成図である。 本発明の第4の実施の形態を示す紙幣 数システムの構成図である。

符号の説明

 19  表示部としての外部表示部
 22  取引情報管理装置としての端末機
 28  受入部
 29  リジェクト部
 30  スタッカ部
 37  搬送手段としての搬送機構
 39  識別部
 46  通貨選択手段としてのMOPボタン
 53  確定手段としての確定ボタン
 71  制御部
 76  送信手段としての第3通信部
 77  紙幣計数機管理装置
 78  売上管理装置

 以下、本発明の実施の形態を、図面を参 して説明する。

 図1ないし図8に第1の実施の形態を示す。

 図1において、11はカジノなどでテーブル ームをするための略半円形状のテーブルで このテーブル11の直線縁側には、テーブル ームのディーラーや、1つまたは複数のテー ル11毎に1人ずつ付く管理者であるスーパー イザーが位置し、また、テーブル11の曲線 側には、テーブルゲームをする複数のプレ ヤーが位置する。テーブルゲームにおいて チップが用いられており、このチップはデ ーラーを相手にしてプレーヤーが所持する 幣と交換できる。

 テーブル11には、直線縁側の中央付近に 、複数のチップを入れるチップホルダ12、デ ィーラーによりチップと交換した紙幣を入れ る紙幣入口13およびこの紙幣入口13から入れ れた紙幣を収納するドロップボックス14など が設けられている。

 テーブル11の直線縁側での一側付近には チップと交換取引する紙幣を識別計数する 幣計数機17、この紙幣計数機17に接続されて ィーラーによる操作およびディーラーに対 る表示が可能な操作表示部18、および紙幣 数機17に接続されて識別計数した金額を表示 する表示部としての外部表示部19が設置され いる。紙幣計数機17および操作表示部18は、 テーブル11の上面と略同じ高さの架台20上に 置されている。外部表示部19は、テーブル11 の隅位置で、プレーヤーとディーラーとの 方から表示を視認可能に載置されている。

 テーブル11の直線縁側の他側付近には、 幣計数機17と通信可能に接続された取引情報 管理装置としての端末機22が設置されている この端末機22は、パーソナルコンピュータ どで構成される端末機本体23、およびこの端 末機本体23に接続された表示部としてのモニ 24で構成されている。モニタ24は、プレーヤ ーから視認できるように、テーブル11上に突 した状態に取り付けられている。

 次に、図2には、紙幣計数機17の内部構造 示す。

 紙幣計数機17は筐体27を有し、この筐体27 前面には、上部側から下部側の順に、この 幣計数機17で識別計数しようとする紙幣を け入れる受入部28、この紙幣計数機17で正常 取引紙幣と識別されなかった紙幣が送り出 れるリジェクト部29、および正常な取引紙 と識別された紙幣が送り出されるスタッカ 30がそれぞれ設けられている。リジェクト部 29に送り出される紙幣には、取引対象とする 貨種類とは異なる通貨種類の紙幣、破損し いる紙幣などで識別できない紙幣、偽札の いのある紙幣などが含まれ、また、スタッ 部30に送り出される紙幣は、真正な取引対 種類の紙幣のみとなる。これらリジェクト 29およびスタッカ部30にそれぞれ送り出され 紙幣は取出可能とする。そして、受入部28 リジェクト部29およびスタッカ部30にはそれ れ複数枚の紙幣を集積状態に受入可能とし 受入部28に受入可能とする紙幣の枚数は例 ば100枚とし、リジェクト部29で集積限度とす る満杯枚数は例えば10枚とし、スタッカ部30 の集積限度とする満杯枚数は例えば30枚とし ている。

 受入部28には紙幣を1枚ずつ分離して筐体2 7内に繰り出す繰出機構31が配設されている。 この繰出機構31は、受入部28の最下位の紙幣 接触して繰り出す繰出ローラ32、この繰出ロ ーラ32によって繰り出される紙幣を送りガイ 33との間に挟みこんで筐体27内に送り込む送 りローラ34、および繰出方向に対して逆転し 受入部28内の最下位の紙幣より上側の紙幣 繰出方向に移動するのを規制する逆転ロー 35を備えている。

 筐体27内には、受入部28からリジェクト部 29またはスタッカ部30にわたって搬送路36が形 成されている。この搬送路36には、受入部28 繰出機構31により搬送路36内に1枚ずつ繰り出 される紙幣をリジェクト部29またはスタッカ 30に搬送する搬送手段としての搬送機構37が 配設されている。搬送機構37は、紙幣を挟持 て搬送する複数の搬送ローラ38を備えてい 。

 搬送路36の途中には、紙幣を識別する識 部39が配設されている。この識別部39は、複 種類の識別センサが用いられ、紙幣が真正 どうか鑑別する鑑別部、および真正と鑑別 れた紙幣の金種毎の枚数を計数する計数部 含み、複数種類の通貨を識別可能とすると もに、各通貨において真正な取引対象とす 通貨種類の紙幣、取引対象とする通貨種類 は異なる通貨種類の紙幣、破損している紙 などで識別できない紙幣、偽札の疑いのあ 紙幣などの識別を可能としている。

 搬送路36の識別部39より搬送方向下流側に は、識別部39の識別結果に応じて紙幣の搬送 向をリジェクト部29とスタッカ部30とで切り 換えて分岐させる分岐機構40が配設されてい 。この分岐機構40は、搬送路36の分岐部分に 配置された分岐片41、およびこの分岐片41を 換動作させるソレノイドやモータなどの図 しない分岐駆動部を備えている。

 また、受入部28、リジェクト部29およびス タッカ部30には紙幣の有無を検知する有無検 センサが設けられ、搬送路36の始端部には 出機構31による紙幣の繰り出しを検知する繰 出検知センサが設けられ、搬送路36の複数箇 には搬送路36内の紙幣を検知する複数の搬 検知センサが設けられている。

 なお、紙幣計数機17の設置状態では、紙 計数機17の正面側にある受入部28、リジェク 部29およびスタッカ部30がプレーヤーから視 認できるように、プレーヤー側に向けて設置 されている。

 次に、図3には、操作表示部18を示す。

 この操作表示部18は、左右の操作部44と中 央の本体表示部45とを備えている。

 左側の操作部44には、複数種類の通貨の ち取引する通貨の種類を選択する通貨選択 段としてのMOPボタン46、前回の締め処理から 現在までの取引合計金額を表示させるトータ ルボタン47、入力をクリアしたり取引途中で 引を取り消すキャンセルするクリアボタン4 8、前回取引内容を表示させるプレビューボ ン49、本体表示部45で表示する表示項目を切 換えさせるディスプレィボタン50、処理開 を指示するセットボタン51、および他のボタ ンと組み合わせて使用するシフトボタン52が 置されている。なお、締め処理とは、ドロ プボックス14から紙幣を回収した際に、そ 旨を入力する処理であり、トータルボタン47 の操作によって表示させる前回の締め処理か ら現在までの取引合計金額はドロップボック ス14内にある紙幣の合計金額である。

 右側の操作部44には、1つの取引の確定を 示する確定手段としての確定ボタン53、お び例えば識別できない紙幣などを1つの取引 含めるために紙幣情報を手入力する手入力 段としての複数の手入力ボタン54が配置さ ている。複数の手入力ボタン54のうち矢印が 記載された手入力ボタン54は、本体表示部45 表示された表示項目を移動させるカーソル タンとしても機能する。

 本例の紙幣計数機17は、マカオパタカ(MOP) と香港ドル(HK$)との2種類の通貨が流通してい るマカオのカジノで使用する仕様としており 、MOPボタン46を操作する毎に、マカオパタカ 香港ドルとで取引する通貨の選択を切り換 ることができる。これらマカオパタカと香 ドルのうち、マカオパタカより流通量の多 香港ドルを優先種類の通貨とするとともに 香港ドルより流通量が少ないマカオパタカ 非優先種類の通貨としており、取引開始時 MOPボタン46を操作しなければ香港ドルが取 する通貨として自動選択され、取引開始時 MOPボタン46を1回操作すればマカオパタカを 引する通貨として選択されるとともに、マ オパタカでの取引後にはマカオパタカから 港ドルを取引する通貨として選択する状態 自動的に戻るように構成されている。

 複数の手入力ボタン54は、10、20、50、100 500、1000の金種毎の独立したボタンとしてお 、各手入力ボタン54の操作毎にカウントア プする。これら手入力ボタン54には「$」の 示があるが、香港ドルとマカオパタカの両 の手入力が可能となっている。すなわち、 引する通貨として香港ドルの選択状態では 全ての手入力ボタン54で手入力が可能であり 、また、取引する通貨としてマカオパタカが 選択された状態では、10マカオパタカはない め、この10の金種を除いて、他の手入力ボ ン54で手入力可能である。例えば、取引する 通貨として香港ドルの選択状態において、100 0$の手入力ボタン54を1回操作すれば1000HK$の紙 幣を1枚計数したものとして1つの取引に含め 2回操作すれば1000HK$の紙幣を2枚計数したも として1つの取引に含める。

 また、本体表示部45は、取引情報、エラ 時の解除方法、操作方法などを表示する例 ば液晶表示器などで構成されている。

 また、MOPボタン46の近傍には、このMOPボ ン46を操作してマカオパタカを取引する通貨 として選択していることを点灯表示するLEDな どの通貨表示部55が配置されている。確定ボ ン53の近傍には、確定ボタン53の操作による 確定待ちのときに点滅し、確定ボタン53の操 で確定したときに点灯するLEDなどの確定表 部56が配置されている。

 次に、図4および図5には、外部表示部19を 示す。

 この外部表示部19は、表示部本体59、この テーブル11上に載置する脚部60を備えている そして、この外部表示部19には、通貨の種類 を表示する通貨種類表示部61、および取引の 額を表示する金額表示部62の各表示領域が る。図4に示す表示例では、香港ドルを示すH K$と金額を表示し、また、図5に示す表示例で は、マカオパタカを示すMOPと金額を表示して いる。

 この外部表示部19は、テーブル11上でディ ーラーとプレーヤーとの両方から視認可能と する場所に配置されるとともに、ディーラー やプレーヤー以外に、スーパーバイザーやテ ーブル11から離れた位置にいる係員からも視 可能であるとともに、場内に配置される監 カメラでも撮影可能としている。

 次に、図6には、紙幣計数機17の構成のブ ック図を示す。

 この紙幣計数機17は、操作表示部18および 外部表示部19を含めて紙幣計数機17を制御す 制御部71を備えている。この制御部71には、 出機構31、搬送機構37、識別部39、分岐機構4 0、各種の設定内容や取引内容などを記憶す 記憶部72、紙幣計数機17の各機器に電源を供 する電源部73、第1通信部74、第2通信部75お び送信手段としての第3通信部76が接続され いる。

 第1通信部74は、操作表示部18と通信可能 接続されている。

 第2通信部75は、外部表示部19と通信可能 接続されている。

 第3通信部76は、端末機22、上位機のサー ーである紙幣計数機管理装置77、および上位 機のホストコンピュータである売上管理装置 78と通信可能に接続されている。

 そして、制御部71は、次のような機能を している。なお、次に示す機能は、制御部71 の有する機能のうちの一部である。

 確定ボタン53によって1つの取引を確定し 通貨の種類を含む確定した取引情報や識別 39による識別結果に関する情報を、外部表 部19、操作表示部18の本体表示部45、および 末機22のモニタ24などに表示させる機能。

 識別部39で識別した通貨の紙幣について 識別結果に関する情報を外部表示部19などに 表示させる際に、通貨の種類を表示させる機 能。

 搬送機構37により、識別部39で取引する通 貨でかつ正常と識別された紙幣をスタッカ部 30に搬送させ、識別部39で取引する通貨以外 種類と識別された紙幣および識別部39で正常 と識別されなかった紙幣をリジェクト部29に 送させる機能。

 取引情報や識別結果を外部表示部19、操 表示部18の本体表示部45、および端末機22の ニタ24などに通常表示(連続表示している状 )させた後、確定ボタン53によって取引の確 が操作されるか、クリアボタン48によって取 引のキャンセルが操作されたら、例えば、表 示文字を反転表示させる、通常表示と反転表 示とを交互に表示させる、点滅表示させるな どの通常表示とは異なる表示で表示させる機 能。

 確定ボタン53によって確定した取引情報 クリアボタン48によって取り消された取引情 報を、第3通信部76を通じて、端末機22、紙幣 数機管理装置77および売上管理装置78などに 送信する機能。送信する取引情報には、処理 日時、取引番号、通貨の種類、処理内容(確 、取消)、識別部39で正常な取引紙幣と識別 れた各金種毎の紙幣の枚数、手入力ボタン54 で入力された各金種毎の紙幣の枚数、識別部 39で正常な取引紙幣と識別されなかった紙幣 枚数、偽札の疑いのある紙幣の枚数などが る。

 MOPボタン46を操作する毎に、マカオパタ と香港ドルとで取引する通貨の選択を切り え、選択された通貨の種類に基づいて識別 39で紙幣を識別させる機能。

 マカオパタカと香港ドルとのうち香港ド を優先種類の通貨とするとともにマカオパ カを非優先種類の通貨とし、取引開始時にM OPボタン46を操作しなければ香港ドルが取引 る通貨として自動選択し、取引開始時にMOP タン46を1回操作すればマカオパタカを取引 る通貨として選択するとともに、マカオパ カでの取引後にはマカオパタカから香港ド を取引する通貨として選択する状態に自動 に戻す機能。

 手入力ボタン54によって手入力された紙 情報を、手入力と判別可能としたうえで、 引情報の少なくとも一部として含める機能

 金種毎の独立した手入力ボタン54の操作 に、操作金種の紙幣を1枚計数したものとし 取引に含めるようにカウントアップする機 。

 次に、図7には、カジノで採用される紙幣 計数システムを示す。

 カジノに設置される複数台のテーブル11 の紙幣計数機17および端末機22がそれぞれLAN 接続され、このLANに紙幣計数機管理装置77 よび売上管理装置78がそれぞれ1台ずつ接続 れている。

 端末機22は、紙幣計数機17と通信し、紙幣 計数機17の取引情報を収集して管理し、売上 理装置78に送信する。さらに、端末機22は、 収集した取引情報の詳細をモニタ24に表示可 とする。

 紙幣計数機管理装置77は、各紙幣計数機17 の稼動状況をリアルタイムで監視し、正常に 稼動していない紙幣計数機17を発見する。ま 、端末機22に収集された紙幣計数機17の識別 結果に関する情報を取得し、紙幣の識別率情 報、紙幣種類別偽札情報などの各種情報の集 計、分析を実施する。各紙幣計数機17の識別 39および制御部71のプログラムのバージョン 管理、バージョンアップ、バージョンの異な る紙幣計数機17の接続時のアラート表示、自 でのバージョン合わせを行う。複数の紙幣 数機17をグループ分けしたグループ毎や全 の紙幣計数機17についての各種設定事項の一 斉設定、グループ単位での設定値の異常の発 見およびレポートの出力をする。キャンセル などの不正の可能性のある操作が多い紙幣計 数機17の発見およびレポートの出力をする。

 売上管理装置78は、端末機22に収集された 紙幣計数機17の取引情報を取得し、売上を管 する。

 なお、紙幣計数機17から端末機22に取引情 報を送信できない場合には、紙幣計数機17か 紙幣計数機管理装置77に取引情報を送信し この紙幣計数機管理装置77から売上管理装置 78に取引情報を送信してもよい。

 次に、本実施の形態の作用を説明する。

 まず、紙幣計数機17を用いた取引動作を 8のフローチャートを参照して説明する。

 各テーブル11での紙幣とチップとの交換 引においては、プレーヤーが紙幣をディー ーに渡し、ディーラーが受け取った紙幣の 貨種類を確認する。マカオパタカの場合に 、ディーラーが紙幣計数機17のMOPボタン46を1 回操作して通貨表示部55を点灯させ、取引す 貨幣としてマカオパタカを選択する。また 香港ドルの場合には、紙幣計数機17のMOPボ ン46を操作せず、通貨表示部55を消灯状態の まとし、取引する紙幣として香港ドルを選 する。香港ドルの場合に、ディーラーが誤 て紙幣計数機17のMOPボタン46を1回操作して 貨表示部55を点灯したら、MOPボタン46をもう 度操作して通貨表示部55を消灯させ、香港 ルの選択に戻すことができる。

 ディーラーが受け取った紙幣を紙幣計数 17の受入部28にセットする(ステップ1)。受入 部28にセットした紙幣を受入部28の有無検知 ンサが検知したら、スタッカ部30およびリジ ェクト部29の各有無検知センサで、スタッカ 30およびリジェクト部29に紙幣が残留してい ないか確認する(ステップ2)。

 スタッカ部30およびリジェクト部29に紙幣 が残留していなければ(ステップ2の紙幣なし) 、計数動作を自動開始する(ステップ3)。

 前回取引の紙幣などがスタッカ部30およ リジェクト部29に残留している場合には(ス ップ2の紙幣あり)、警告音を発したり本体表 示部45で警告メッセージを表示をするなどの 知を行う。ディーラーによってスタッカ部3 0およびリジェクト部29に残留している紙幣を 取り除けば、計数動作を自動開始する。

 そして、計数動作の開始により、繰出機 31および搬送機構37が動作し、受入部28の紙 を1枚ずつ分離して搬送路36に繰り出し、搬 路36内に繰り出された紙幣を搬送する。搬 路36内を搬送する紙幣を識別部39で識別し(ス テップ4)、この識別部39での識別の結果、真 な取引対象通貨であって、正常な取引紙幣 識別された紙幣については(ステップ4のOK)、 この正常な取引紙幣の枚数を計数し(ステッ 5)、分岐機構40を介してスタッカ部30に搬送 て集積収納する(ステップ6)。正常な取引紙 の計数結果は、通貨の種類とともに、外部 示部19および操作表示部18の本体表示部45に 示する。

 識別部39での識別の結果、取引対象通貨 は異なる種類の紙幣、破損している紙幣な で識別できない紙幣、偽札の疑いのある紙 など、正常な取引紙幣と識別されない紙幣 ついては(ステップ4のNG)、この正常な取引紙 幣と識別されない紙幣の枚数を計数し(ステ プ7)、分岐機構40を介してリジェクト部29に 送して集積収納する(ステップ8)。

 受入部28の紙幣が全て繰り出されてスタ カ部30またはリジェクト部29に収納されても ディーラーが確定ボタン53を操作するまで 、受入部28に紙幣を追加投入して1つの取引 して含めることができる。

 また、計数動作中は、制御部71の制御に り、受入部28から搬送路36に紙幣が次々に繰 出され、搬送路36内で複数枚の紙幣を同時 搬送するが、識別部39でスタッカ部30の満杯 数より数枚手前であって例えば1枚手前の29 目の正常な取引紙幣を識別したら、受入部2 8からの繰り出しを停止させる。このとき、29 枚目の次の紙幣は既に受入部28から搬送路36 繰り出されているが、さらにその次の紙幣 繰り出されない。29枚目の次の紙幣も正常な 取引紙幣と識別されればスタッカ部30に搬送 て集積収納するため、スタッカ部30には正 な満杯枚数である30枚の紙幣を集積収納し、 この状態で計数動作を一旦停止する。

 29枚目の次の紙幣が正常な取引紙幣と識 されずリジェクト部29に搬送した場合には、 受入部28から1枚だけ紙幣を追加して繰り出し 、その紙幣について正常な取引紙幣と識別さ れればスタッカ部30に、正常な取引紙幣でな と識別されればリジェクト部29にそれぞれ 送して集積収納する。このように、紙幣の 別後に受入部28から紙幣を1枚ずつ繰り出す とにより、スタッカ部30には正確な満杯枚数 である30枚の紙幣を集積収納する。

 このように、計数動作の途中において、 タッカ部30に集積収納する紙幣が満杯枚数 なって計数動作を一旦停止したら、ディー ーがスタッカ部30から紙幣を取り除く。そし て、スタッカ部30の有無検知センサが紙幣な を検知することにより、計数動作を自動的 再開する。

 また、偽札の疑いのある紙幣は含まれて ないものの、取引対象とする種類とは異な 種類の紙幣や破損している紙幣などで識別 きない紙幣などの正常な取引紙幣と識別さ ない紙幣が多いと、リジェクト部29が満杯 なる場合がある。この場合、制御部71の制御 により、識別部39でリジェクト部29の満杯枚 となる例えば10枚目の正常な取引紙幣と識別 されない紙幣を識別したら、受入部28からの り出しを停止させる。これにより、10枚目 正常な取引紙幣と識別されない紙幣はリジ クト部29に搬送して集積収納する。

 10枚目の次の紙幣は既に受入部28から搬送 路36へ繰り出されるが、その次の紙幣は繰り されない。10枚目の次の紙幣が正常な取引 幣と識別されればスタッカ部30に搬送して集 積収納し、10枚目の次の紙幣も正常な取引紙 と識別されなければリジェクト部29に搬送 て集積収納し、この状態で計数動作を一旦 止する。そのため、リジェクト部29には、満 杯枚数である10枚より1枚多く集積収納される 場合があるが問題はない。

 このように、計数動作の途中において、 ジェクト部29に集積収納する紙幣が満杯枚 となって計数動作を一旦停止したら、ディ ラーがリジェクト部29から紙幣を取り除く。 そして、リジェクト部29の有無検知センサが 幣なしを検知することにより、計数動作を 動的に再開する。

 なお、リジェクト部29が満杯枚数となる 合の制御も、スタッカ部30が満杯枚数となる 場合の制御と同様にしてもよい。ただし、正 常な取引紙幣でない紙幣が識別されるまで、 紙幣の識別後に受入部28から紙幣を1枚ずつ繰 り出すため、計数速度が低下し、多量の紙幣 の計数には適さない。

 また、計数動作中に、偽札の疑いのある 幣が識別された場合には、操作表示部18の 体表示部45で表示したり、紙幣計数機17から 幣計数機管理装置77や端末機22および売上管 理装置78などの外部に対して報知する。紙幣 数機管理装置77や売上管理装置78ではアラー ト表示をし、これらが設置された事務所に控 えた監視員などが偽札の疑いのある紙幣が識 別されたことを認識し、該当するテーブル11 辺を監視カメラで撮影したり、通報すると った対処が可能となる。

 偽札の疑いのある紙幣が識別されても、 入部28の紙幣がなくなって計数動作を停止 るか、スタッカ部30またはリジェクト部29が 杯となって計数動作を停止するまでは、計 動作を継続する。

 偽札の疑いのある紙幣が識別されてから 受入部28の紙幣がなくなって計数動作を停 するか、スタッカ部30またはリジェクト部29 満杯となって計数動作を停止したら、ディ ラーや、ディーラーによって呼び出された ーパーバイザーによって、リジェクト部29 ら紙幣を取り出し、偽札の疑いのある紙幣 確認する。

 また、受入部28の紙幣がなくなったため 計数動作を停止した後、追加する紙幣もな 、紙幣計数機17での計数が終了したら(ステ プ9のYES)、ディーラーが確定ボタン53を操作 る(ステップ10)。

 確定ボタン53の操作により、リジェクト 29に紙幣がない場合には(ステップ11の紙幣な し)、確定表示部56を点灯させ、取引の確定処 理を行う(ステップ12)。確定処理では、確定 た取引情報や識別部39による識別結果に関す る情報を、外部表示部19や操作表示部18の本 表示部45に表示するとともに、端末機22に送 してこの端末機22から売上管理装置78に送信 する。

 偽札の疑いのある紙幣は含まれていない のの、取引対象とする種類とは異なる種類 紙幣や破損している紙幣などで識別できな 紙幣などの正常な取引貨幣と識別されない 幣がリジェクト部29にある場合には(ステッ 11の紙幣あり)、リジェクト部29からの紙幣 抜き取り待ちとなる(ステップ13)。

 ディーラーによってリジェクト部29から 幣を抜き取り(ステップ13のYES)、この紙幣を 識別する場合には(ステップ14のしない)、紙 幣を受入部28にセットし、再度計数動作を行 せて再識別させる。

 再識別によって、正常な取引紙幣と識別 れればスタッカ部30に集積収納し、また、 び正常な取引紙幣と識別されなければリジ クト部29に集積収納し、リジェクト部29から 紙幣の抜き取り待ちとなる。この場合にも リジェクト部29から紙幣を取り出し、受入 28に再投入して再識別させるか、手入力する ことになる。なお、リジェクト部29に紙幣が る状態で、確定ボタン53を操作すると、警 音を発したり本体表示部45で警告メッセージ を表示をするなどの報知を行う。

 また、リジェクト部29に送り込まれた紙 のうち、偽札の疑いのある紙幣や取引対象 幣とは異なる種類の紙幣を除いて、破損し いる紙幣などで正常に識別できなかった紙 については、スーパーバイザーが紙幣を確 して真正と判断すれば、手入力によって1つ 取引に含めることができる(ステップ15)。

 この手入力では、スーパーバイザーによ 、確認した紙幣の金種に対応した操作表示 18の手入力ボタン54を操作する。異なる金種 の紙幣が複数ある場合には各金種に対応した 手入力ボタン54を操作する。同じ金種の紙幣 複数枚ある場合には、同じ金種に対応した 入力ボタン54を確認した枚数分に対応して 数操作する。

 このように、金種毎の手入力ボタン54を けておくことにより、紙幣の金種毎の枚数 応じた回数分ずつ該当する手入力ボタン54を 操作するだけで、手入力する紙幣の単価およ び枚数を容易に入力できるとともに、入力ミ スを低減できる。

 この手入力は、確定ボタン53の操作によ 確定前であれば、紙幣計数機17で識別した取 引情報に、手入力分の取引情報を含めること ができる。ただし、手入力分の取引情報であ ることが判別可能とする。

 手入力が完了したら、確定ボタン53を操 することにより、確定表示部56を点灯させ、 取引の確定処理を行う。

 なお、確定ボタン53の操作による確定後 あれば、手入力した分の紙幣情報は別の取 として管理する。ただし、確定ボタン53の操 作による確定後でも、前回取引において紙幣 計数機17で識別した取引情報のみで手入力分 取引情報が含まれていない場合には、プレ ューボタン49を操作して前回取引の取引情 を呼び出すことにより、上述した手入力操 で前回取引の取引情報に手入力分を含める とができる。

 また、確定する前の取引途中において、 ィーラーがクリアボタン48を操作すれば、 引をキャンセルする。このキャンセルした 引情報は上位機である売上管理装置78に送信 し、ディーラーによる紙幣の不正取得を目的 したキャンセル行為を防止する。これは、例 えば、計数完了後、ディーラーが確定操作せ ずにキャンセル操作をし、チップをプレーヤ ーに渡すが、紙幣をドロップボックス14に入 ずに不正取得する可能性があるためである さらに、クリアボタン48を操作して取引を ャンセルすれば、外部表示部19の表示を、例 えば、表示文字を反転表示させる、通常表示 と反転表示とを交互に表示させる、点滅表示 させるなどの通常表示とは異なる表示で表示 させることにより、プレーヤーやスーパーバ イザーに取引をキャンセルしたことを報知し 、ディーラーの不正行為を抑止できる。

 また、紙幣計数機17での計数が終了し、 ィーラーが確定ボタン53を操作することによ り取引を確定し、確定した取引情報や識別部 39による識別結果に関する情報を、外部表示 19、操作表示部18の本体表示部45、モニタ24 どに表示するとともに、端末機22に送信して この端末機22から売上管理装置78に送信する さらに、確定ボタン53を操作して取引を確定 すれば、外部表示部19の表示を、例えば、表 文字を反転表示させる、通常表示と反転表 とを交互に表示させる、点滅表示させるな の通常表示とは異なる表示で表示させるこ により、プレーヤーやスーパーバイザーに 引を確定したことを報知する。

 ディーラーは、外部表示部19に表示され 取引情報をプレーヤーに示し、プレーヤー 承認により、確定した金額に対応した種類 よび枚数のチップをプレーヤーに払い出し 紙幣を紙幣入口13からドロップボックス14に 納する。

 また、取引開始時にMOPボタン46を操作し 取引する貨幣としてマカオパタカを選択し いた場合には、取引確定後に、マカオパタ の選択が解除されて香港ドルの選択に自動 に戻る。

 このように、紙幣計数機17では、複数種 の通貨の紙幣を計数可能とし、受け入れた 幣を識別部39で識別することにより、人手に よる紙幣の確認作業よりも紙幣の確認を短時 間で正確にでき、さらに、1つの取引につい 確定ボタン53で確定させるまでは紙幣の追加 受け入れにも対応できるとともに、確定ボタ ン53により1つの取引を確定させることができ る。そのため、正確な取引情報の自動的な取 得および管理にも対応でき、しかも、複数種 類の通貨を計数でき、複数種類の通貨が流通 している場所での使用にも対応できる。

 また、取引する通貨でかつ正常と識別さ た紙幣をスタッカ部30に搬送させ、取引す 通貨以外の種類と識別された紙幣および正 と識別されなかった紙幣をリジェクト部29に 搬送させ、取引する通貨でかつ正常な紙幣を 、取引しない通貨や正常でない紙幣と区別し て処理できる。

 また、MOPボタン46で取引する通貨の種類 選択でき、この選択された通貨の種類に基 いて紙幣を正確に識別できる。

 さらに、複数種類の通貨のうち、例えば 通比率の多い通貨の種類である香港ドルを 先種類とし、残りの通貨の種類であるマカ パタカを非優先種類とすることにより、MOP タン46で非優先種類であるマカオパタカが 択されて取引した場合でも、取引後には非 先種類であるマカオパタカから優先種類で る香港ドルの選択状態に自動的に戻すこと でき、その戻すための手間を省くことがで る。

 さらに、外部表示部19で紙幣の識別結果 関する情報を表示する際に、通貨の種類も 示するため、計数した通貨の種類をプレー ーが確認でき、通貨種類の違いによるトラ ルの発生を防止できる。

 また、紙幣計数機17で確定した取引情報 外部の売上管理装置78などに送信できるため 、確定した正確な取引情報を外部の売上管理 装置78などで管理できる。

 また、紙幣計数システムとして、紙幣計 機17、端末機22、紙幣計数機管理装置77およ 売上管理装置78で構成することにより、端 機22が紙幣計数機17から取引情報を自動的に 得して管理でき、紙幣計数機管理装置77が 紙幣計数機17の稼動状況を自動的に取得して 管理でき、売上管理装置78が各端末機22から 上情報を自動的に取得して管理できる。

 また、紙幣計数機17は、通信不可時のバ クアップ機能も有しており、これは、紙幣 数機17が取引情報を外部(端末機22、紙幣計数 機管理装置77、売上管理装置78)へ送信しよう したが、相手機器や通信経路の異常で送信 きなかった場合、取引情報を紙幣計数機17 記憶部72に記憶しておいて、次の取引を受け 付けて取引情報を随時記憶可能としている。 紙幣計数機17の記憶部72の取引情報が所定量( えば200件)に達すると、取引停止になる。取 引停止になる前でも後でも、通信が復旧した 段階で、紙幣計数機17の記憶部72に蓄積して た取引情報を送信する。

 また、紙幣計数機管理装置77においては 各紙幣計数機17の稼動状況をリアルタイムで 監視し、正常に稼動していない紙幣計数機17 発見する。また、各紙幣計数機17から情報 取得し、紙幣の識別率情報、紙幣種類別偽 情報などの各種情報の集計、分析を実施す 。例えば、偽札の疑いのある紙幣の発生状 を確認し、偽札の疑いのある紙幣の発生頻 などを集計、分析したり、キャンセルなど 不正の可能性のある操作が多い紙幣計数機17 を発見し、レポートを出力する。さらに、紙 幣計数機管理装置77により、各紙幣計数機17 プログラムの一斉バージョンアップやバー ョン管理ができる。

 なお、紙幣計数システムとしては、図9の 第2の実施の形態に示すように、図7に示した 幣計数システムの構成から端末機22を省略 、紙幣計数機管理装置77が各紙幣計数機17か 取引情報を収集して管理し、この紙幣計数 管理装置77から売上情報を売上管理装置78に 送信するようにしてもよい。この場合、複数 の端末機22が不要となるため、システム導入 用を軽減でき、各テーブル11での端末機22の 操作や確認を不要にできる。

 この紙幣計数機管理装置77が、各紙幣計 機17の売上情報を取得し、取得した売上情報 をリアルタイムで売上管理装置78に送信する うにすれば、各紙幣計数機17の売上情報を 理する専用の端末機22が必要なく、売上管理 装置78においてリアルタイムでの売上情報を 理できる。

 あるいは、この紙幣計数機管理装置77が 各紙幣計数機17の売上情報を取得して蓄積し 、所定時間蓄積した後に売上情報を一括して 売上管理装置78に送信するようにすれば、リ ルタイムに処理する場合に比べて、紙幣計 機管理装置77および売上管理装置78での処理 負荷や通信回線の負荷を抑制できる。

 また、紙幣計数システムとしては、図10 第3の実施の形態に示すように、図7に示した 紙幣計数システムの構成から紙幣計数機管理 装置77を省略してもよい。この場合、各紙幣 数機17の稼動状況の詳細な管理ができない のの、システム導入費用を軽減できる。

 また、紙幣計数システムとしては、図11 第4の実施の形態に示すように、図7に示した 紙幣計数システムの構成から端末機22および 幣計数機管理装置77を省略し、各紙幣計数 17から売上管理装置78に情報を送信するよう してもよい。この場合、各紙幣計数機17の 動状況の詳細な管理ができないものの、紙 計数機管理装置77や複数の端末機22が不要と るため、システム導入費用を軽減でき、各 ーブル11での端末機22の操作や確認を不要に できる。

 なお、本例の紙幣計数機17および紙幣計 システムは、マカオパタカと香港ドルとの2 類の通貨が流通しているマカオのカジノ以 にも、複数の通貨の利用が可能なカジノで 使用が可能である。

 本発明は、テーブルゲームを行うテーブ での紙幣計数機の利用のほか、テーブル以 の場所で紙幣とチップとを交換する紙幣計 機にも利用される。