Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
BIOLOGICAL SAMPLE MEASURING APPARATUS AND BIOLOGICAL SAMPLE MEASURING SYSTEM INCLUDING SAME
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/081538
Kind Code:
A1
Abstract:
A wireless blood sugar meter (2) comprises a blood-sugar level detecting section (21), a transmission section (22), a reception section (23), a storage section (24), and a transmission power determining section (25). The transmission power and the presence or absence of reception of an acknowledge signal when the transmission section (22) transmits the blood-sugar level are stored as history information in the storage section (24), and the transmission power determining section (25) determines the transmission power to be transmitted by the transmission section (22) according to the history information stored in the storage section (24).

Inventors:
AOKI TOORU
OKUDA EIJI
OOZAWA AKIYOSHI
ANDO HIROSHI
MANABE KAZUO
IMAI NORIO
Application Number:
PCT/JP2008/003756
Publication Date:
July 02, 2009
Filing Date:
December 12, 2008
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
PANASONIC CORP (JP)
AOKI TOORU
OKUDA EIJI
OOZAWA AKIYOSHI
ANDO HIROSHI
MANABE KAZUO
IMAI NORIO
International Classes:
H04W52/22; G01N27/26; G01N27/327; G01N27/416; H04W52/24; G16H10/40; G16H40/67
Foreign References:
JP2006340952A2006-12-21
JP2007013538A2007-01-18
JP2000188775A2000-07-04
JP2007142520A2007-06-07
JP2007000188A2007-01-11
JPH10285109A1998-10-23
JP2002251461A2002-09-06
JP2007013538A2007-01-18
Other References:
See also references of EP 2229028A4
Attorney, Agent or Firm:
SHINJYU GLOBAL IP (1-4-19 Minamimori-machi, Kita-ku, Osaka-sh, Osaka 54, JP)
Download PDF:
Claims:
 無線を介して外部機器と通信を行う生体試料測定装置であって、
 生体データを測定する生体データ測定部と、
 前記生体データ測定部で測定した前記生体データを送信する送信部と、
 前記外部機器が前記送信部によって送信された前記生体データを正常に受信した際に返信するアクノリッジ信号を受信する受信部と、
 前記送信部が前記生体データの送信を行った際の送信電力および前記アクノリッジ信号の受信の有無を履歴情報として記憶する記憶部と、
 前記記憶部に格納されている前記履歴情報、または、抽出条件を定めた送信電力決定規則に従って抽出された前記履歴情報に基づいて前記送信部の送信電力を決定する送信電力決定部と、
を備えている、生体試料測定装置。
 前記送信電力決定部は、前記送信電力決定規則に従って所定の個数の前記履歴情報を抽出し、抽出された前記履歴情報において前記アクノリッジ信号受信有りの前記履歴情報が所定の個数以上ある場合、前記履歴情報として記憶されている前記送信電力よりも小さくなるように、前記送信部の前記送信電力を決定する、
請求項1に記載の生体試料測定装置。
 前記送信電力決定部は、前記送信電力決定規則に従って所定の個数の前記履歴情報を抽出し、抽出された前記履歴情報において前記アクノリッジ信号受信有りの前記履歴情報が所定の個数以上なかった場合、前記履歴情報として記憶されている前記送信電力よりも大きくなるように、前記送信部の前記送信電力を決定する、
請求項1に記載の生体試料測定装置。
 前記送信部が送信する直前の雑音電力の測定を行う雑音電力測定部をさらに備えており、
 前記記憶部は、前記雑音電力測定部によって測定された前記雑音電力を前記履歴情報としてさらに記憶する、
請求項1から3のいずれか1項に記載の生体試料測定装置。
 前記送信電力決定部は、前記送信電力決定規則に従って前記アクノリッジ信号受信有りの前記履歴情報を抽出し、抽出された前記履歴情報における前記送信電力に対する前記雑音電力の比と同じになるように、前記雑音電力測定部が測定する前記雑音電力に基づいて前記送信部の前記送信電力を決定する、
請求項4に記載の生体試料測定装置。
 前記送信電力決定部は、前記送信電力決定規則に従って所定の個数の前記履歴情報を抽出し、抽出された前記履歴情報において前記アクノリッジ信号受信有りの前記履歴情報が所定の個数以上ある場合、前記履歴情報における前記送信電力に対する前記雑音電力の比よりも大きくなるように、前記雑音電力測定部が測定する前記雑音電力に基づいて前記送信部の前記送信電力を決定する、
請求項4に記載の生体試料測定装置。
 前記送信電力決定部は、前記送信電力決定規則に従って所定の個数の前記履歴情報を抽出し、抽出された前記履歴情報において前記アクノリッジ信号受信有りの前記履歴情報が所定の個数以上なかった場合、前記履歴情報における前記送信電力に対する前記雑音電力の比よりも小さくなるように、前記雑音電力測定部が測定する前記雑音電力に対して前記送信部の前記送信電力を決定する、
請求項4に記載の生体試料測定装置。
 無線を介して外部機器と通信を行う生体試料測定装置であって、
 生体データを測定する生体データ測定部と、
 前記生体データ測定部で測定した前記生体データを送信する送信部と、
 前記外部機器が前記送信部によって送信された前記生体データを正常に受信した際に返信するアクノリッジ信号を受信する受信部と、
 前記送信部が前記生体データの送信を行った際の送信電力および前記アクノリッジ信号の受信の有無と、前記外部機器が前記生体データを受信した際の受信電力とを含む履歴情報と、前記外部機器が前記生体データを受信する際の最適な受信電力である基準受信電力と、を記憶する記憶部と、
 前記記憶部に格納されている前記履歴情報と前記基準受信電力、あるいは、抽出条件を定めた送信電力決定規則に従って抽出された前記履歴情報と前記基準受信電力に基づいて前記送信部が送信する際の送信電力を決定する送信電力決定部と、
を備えている、生体試料測定装置。
 前記送信電力決定部は、前記送信電力決定規則に従って1つの前記履歴情報を抽出し、抽出された前記履歴情報における前記受信電力と前記基準受信電力とを比較して、前記受信電力の方が大きい場合には、抽出された前記履歴情報として記憶されている前記送信電力よりも小さくなるように前記送信部が送信する際の前記送信電力を決定し、前記受信電力の方が小さい場合には、抽出された前記履歴情報として記憶されている前記送信電力よりも大きくなるように前記送信部が送信する際の前記送信電力を決定する、
請求項8に記載の生体試料測定装置。
 前記送信電力決定部は、前記送信電力決定規則に従って所定の個数の前記履歴情報を抽出し、抽出された前記履歴情報において前記アクノリッジ信号受信有りの前記履歴情報が所定の個数以上ある場合、前記基準受信電力を前記記憶部に記憶されている値よりも小さくする、
請求項8または9に記載の生体試料測定装置。
 前記送信電力決定部は、前記送信電力決定規則に従って所定の個数の前記履歴情報を抽出し、抽出された前記履歴情報において前記アクノリッジ信号受信有りの前記履歴情報が所定の個数以上なかった場合、前記基準受信電力を前記記憶部に記憶されている値よりも大きくする、
請求項8または9に記載の生体試料測定装置。
 前記送信電力決定規則は、新しいものから順に前記履歴情報を抽出するように定められている、
請求項1から11のいずれか1項に記載の生体試料測定装置。
 前記送信電力決定規則は、前記送信電力決定部における前記履歴情報の抽出時と同じ曜日の前記履歴情報を抽出するように定められている、
請求項1から12のいずれか1項に記載の生体試料測定装置。
 前記送信電力決定規則は、前記送信電力決定部における前記履歴情報の抽出時と同じ時間帯の前記履歴情報を抽出するように定められている、
請求項1から13のいずれか1項に記載の生体試料測定装置。
 前記送信電力決定部は、前記生体データ測定部によって測定された生体データが所定の範囲の値ではない場合には、前記送信部が出力可能な最大の前記送信電力に決定する、
請求項1から14のいずれか1項に記載の生体試料測定装置。
 前記生体データ測定部によって測定された生体データを表示する為の表示部と、測定者が各種動作設定を行う為の動作設定部と、警告音を出力する為の警告音出力部と、を有しているインタフェース部をさらに備えており、
 前記生体データ測定部によって測定された前記生体データが所定の値よりも低い場合、前記警告音出力部から警告音を出力するとともに前記表示部に緊急ステータスを表示する、
請求項1から15のいずれか1項に記載の生体試料測定装置。
 前記緊急ステータスは、電話番号である、
請求項16に記載の生体試料測定装置。
 前記緊急ステータスは、低血糖に対する対処方法である、
請求項16または17に記載の生体試料測定装置。
 前記生体データ測定部が血糖値を測定する構成とした無線血糖計である、
請求項1から18のいずれか1項に記載の生体試料測定装置。
 請求項8から11のいずれか1項に記載の生体試料測定装置と、
 前記生体試料測定装置から送信された生体データを受信する外部受信部と、前記外部受信部が前記生体データを正常に受信したか否かを判定する誤り検出部と、前記誤り検出部が前記生体データを正常に受信したと判定した時に前記生体試料測定装置に対してアクノリッジ信号を送信する外部送信部と、前記外部受信部が前記生体データを受信した際の受信電力を測定し、所定の値と比較する受信電力判定部と、前記受信電力判定部の判定結果に基づいて前記外部送信部の送信電力を選択する送信電力選択部と、を有している外部機器と、
を備えている、生体試料測定システム。
 前記送信電力選択部は、前記受信電力判定部が、前記外部受信部が前記生体データを受信した際の前記受信電力が前記所定の値よりも小さいと判定した時、前記外部送信部における前記送信電力として最大電力を選択する、
請求項20に記載の生体試料測定システム。
Description:
生体試料測定装置およびこれを えた生体試料測定システム

 本発明は、生体試料測定装置、より詳細 は、無線通信機能を有する生体試料測定装 およびこれを備えた生体試料測定システム 関する。

 従来、無線携帯端末機においては、無線 信電力を一定に固定し、通信が行われてい 。ところが、送信電力を固定して使用する 、十分に通信が可能な距離においても、必 以上の送信電力で通信することとなり、消 電力を無駄に消費してしまう。

 このような点に鑑みて、送信電力を最適に 整する無線携帯端末機が開示されている。
 例えば、特許文献1においては、図18に示す うに、通信状態で通信相手が受信した信号 電力である受信電力RXと受信電力の基準で る基準電力RXrefとを比較し、(RX>RXref)でな 場合には、送信電力をデフォルト値に戻し (RX>RXref)の場合には、送信電力を減少させ データ送信している。この時、通信相手の 信データのエラーレートが低下していれば 送信電力をもとの値に戻し、エラーレート 低下していなければ、現在の送信電力を維 することにより送信電力を制御している。

特開平10-285109号公報(平成10年10月23日公 )

 (発明が解決しようとする課題)
 しかしながら、上記従来の無線端末機では 以下に示すような問題点を有している。

 すなわち、従来の無線端末機においては エラーレートを基準に送信電力の最適化を っているので、所定の容量のデータを送受 しない限り送信電力の最適化を図ることが きない。このため、例えば、無線血糖計で 定した血糖値データのような容量が非常に さいデータを無線送信する場合には、送信 力の最適化を図ることができない。

 本発明の課題は、送信するデータの容量 関わらず、送信電力の最適化を図ることが 能な生体試料測定装置およびこれを備えた 体試料測定システムを提供することにある

 (課題を解決するための手段)
 第1の発明に係る生体試料測定装置は、無線 を介して外部機器と通信を行う生体試料測定 装置であって、生体データ測定部と、送信部 と、受信部と、記憶部と、送信電力決定部と を備えている。生体データ測定部は、生体デ ータを測定する。送信部は、生体データ測定 部で測定した生体データを送信する。受信部 は、外部機器が送信部によって送信された生 体データを正常に受信した際に返信するアク ノリッジ信号を受信する。記憶部は、送信部 が生体データの送信を行った際の送信電力お よびアクノリッジ信号の受信の有無を履歴情 報として記憶する。送信電力決定部は、記憶 部に格納されている履歴情報、または、抽出 条件を定めた送信電力決定規則に従って抽出 された履歴情報に基づいて送信部の送信電力 を決定する。

 ここでは、送信部が生体データの送信を った際の送信電力およびアクノリッジ信号 有無を履歴情報として記憶部に記憶してい 。そして、送信電力決定部は、記憶部に格 されている履歴情報、あるいは、抽出条件 定めた送信電力決定規則に従って抽出され 履歴情報に基づいて、送信部が送信する際 送信電力を決定している。

 例えば、生体試料測定装置の一つである 線血糖計が送信した血糖値を外部機器の一 である携帯端末が正常に受信した時、携帯 末は、無線血糖計に対してアクノリッジ信 を送信する。そして、無線血糖計は、血糖 を送信した際の送信電力とその送信に対す アクノリッジ信号受信の有無とを1つの履歴 情報として記憶しておき、その履歴情報に基 づいて送信する際の送信電力を決定する。

 従来、無線端末機における送信電力の最 化は、送受信時のエラーレートを基準に行 ていた。ところが、この方法では、所定の 量のデータを送受信しない限り送信電力の 適化を図ることができないので、例えば、 線血糖計で測定した血糖値のような容量が 常に小さいデータを無線送信する場合には 送信電力の最適化を図ることができなかっ 。

 そこで、本発明の生体試料測定装置にお ては、送信部が生体データの送信を行った の送信電力とその送信に対するアクノリッ 信号受信の有無とを履歴情報として記憶し おき、その履歴情報に基づいて送信部が送 する際の送信電力を決定している。また、 信電力を決定する際には、所定の抽出条件 定めた送信電力決定規則に従って抽出され 履歴情報に基づいて決定してもよい。

 これにより、例えば、送信部が送信した 体データが確実に受信されたことを示す履 情報における送信電力を、送信部の送信電 として決定することが可能となる。例えば 無線血糖計と携帯端末との間で所定の容量 データの送受信を行わなくても、記憶部に 憶されているアクノリッジ信号受信有り、 なわち、無線血糖計と携帯端末との間で相 に通信が可能であった履歴情報における送 電力を、送信部の送信電力として決定する とが可能となる。また、例えば、無線血糖 と携帯端末との間で相互に通信が可能であ た履歴情報が複数あった場合には、その中 最小の送信電力を、送信部の送信電力とし 決定することが可能となる。

 この結果、送信するデータの容量に関わ ず、送信電力の最適化を図ることが可能と る。

 第2の発明に係る生体試料測定装置は、第 1の発明に係る生体試料測定装置であって、 信電力決定部は、送信電力決定規則に従っ 所定の個数の履歴情報を抽出し、抽出され 履歴情報においてアクノリッジ信号受信有 の履歴情報が所定の個数以上ある場合、履 情報として記憶されている送信電力よりも さくなるように、送信部の送信電力を決定 る。

 ここでは、アクノリッジ信号受信有りの 歴情報、すなわち、送信部が送信した生体 ータが確実に受信されたことを示す履歴情 が所定の個数以上あった場合、送信電力決 部は、送信部が送信する際の送信電力の出 が十分であると判断して、所定の値だけ送 電力を下げている。

 なお、ここでいう、送信電力決定規則と 、履歴情報を抽出するための条件をいい、 えば、最新の履歴情報から順に抽出すると った条件や、生体データを測定している日 同じ時間や曜日を抽出するといった条件等 ある。

 ここで、送信部が送信する際の送信電力 、通信できる範囲で極力小さくする方が省 力化を図る上で有利である。

 これにより、送信部の送信電力を通信可 な範囲で小さくすることができるので、省 力化を図ることが可能となる。

 第3の発明に係る生体試料測定装置は、第 1の発明に係る生体試料測定装置であって、 信電力決定部は、送信電力決定規則に従っ 所定の個数の履歴情報を抽出し、抽出され 履歴情報においてアクノリッジ信号の受信 りの履歴情報が所定の個数以上なかった場 、履歴情報として記憶されている送信電力 りも大きくなるように、送信部の送信電力 決定する。

 ここでは、送信部が送信した生体データ 確実に受信されたことを示す履歴情報が所 の個数以上なかった場合、送信電力決定部 、送信部が送信する際の送信電力の出力が 十分であると判断して、所定の値だけ送信 力を上げている。

 これにより、送信部が送信した生体デー が確実に受信されるように、送信電力をよ 最適に決定することが可能となる。例えば 無線血糖計と携帯端末との関係においては 携帯端末が無線血糖計より送信されるデー を確実に受信できるように、送信電力をよ 最適に決定することが可能となる。

 第4の発明に係る生体試料測定装置は、第 1から第3の発明のいずれか1つに係る生体試料 測定装置であって、送信部が送信する直前の 雑音電力の測定を行う雑音電力測定部をさら に備えており、記憶部は、雑音電力測定部に よって測定された雑音電力を履歴情報として さらに記憶する。

 ここでは、送信部が送信する際の送信電 を決定するにあたって雑音電力を考慮する めに、送信部が送信する直前の雑音電力の 定を行う雑音電力測定部をさらに備えてい 。そして、記憶部は、雑音電力測定部によ て測定された雑音電力を、送信部が生体デ タの送信を行った際の送信電力とアクノリ ジ信号の有無と共に履歴情報として記憶す 。

 ここで、雑音電力は、一般的に、無線端末 どうしの通信に悪影響を与える。
 これにより、送信電力を決定するにあたっ 雑音電力による影響を考慮することができ うになる。

 第5の発明に係る生体試料測定装置は、第 4の発明に係る生体試料測定装置であって、 信電力決定部は、送信電力決定規則に従っ アクノリッジ信号の受信有りの履歴情報を 出し、抽出された履歴情報における送信電 に対する雑音電力の比と同じになるように 雑音電力測定部が測定する雑音電力に基づ て送信部の送信電力を決定する。

 ここでは、送信部が送信した生体データ 確実に受信されたことを示す履歴情報から 信電力に対する雑音電力の比、いわゆるS/N の逆数を算出している。そして、雑音電力 定部によって送信時における雑音電力が既 の状態となるので、これに基づいて前述のS /N比の逆数となるように、送信部が送信する の送信電力を決定している。

 これにより、雑音電力による通信の影響 考慮することができるので、送信電力をよ 最適に決定することが可能となる。

 第6の発明に係る生体試料測定装置は、第 4の発明に係る生体試料測定装置であって、 信電力決定部は、送信電力決定規則に従っ 所定の個数の履歴情報を抽出し、抽出され 履歴情報においてアクノリッジ信号の受信 りの履歴情報が所定の個数以上ある場合、 歴情報における送信電力に対する雑音電力 比よりも大きくなるように、雑音電力測定 が測定する雑音電力に基づいて送信部の送 電力を決定する。

 ここでは、送信部が送信した生体データ 確実に受信されたことを示す履歴情報が所 の個数以上あった場合、送信電力決定部は 送信部が送信する際の送信電力には十分の 力があると判断して、所定の値だけS/N比を げている。

 ここで、送信部が送信する際の送信電力 、通信できる範囲で極力小さくする方が、 電力化を図る上で有利である。

 これにより、送信部の送信電力を通信可 な範囲で小さくすることができるので、省 力化を図ることが可能となる。

 第7の発明に係る生体試料測定装置は、第 4の発明に係る生体試料測定装置であって、 信電力決定部は、送信電力決定規則に従っ 所定の個数の履歴情報を抽出し、抽出され 履歴情報においてアクノリッジ信号の受信 りの履歴情報が所定の個数以上なかった場 、履歴情報における送信電力に対する雑音 力の比よりも小さくなるように、雑音電力 定部が測定する雑音電力に対して送信部の 信電力を決定する。

 ここでは、送信部が送信した生体データ 確実に受信されたことを示す履歴情報が所 の個数以上あった場合、送信電力決定部は 送信部が送信する際の送信電力が不十分で ると判断して、所定の値だけS/N比を上げて る。

 これにより、送信部が送信した生体デー が確実に受信されるように、送信電力をよ 最適に決定することが可能となる。例えば 無線血糖計と携帯端末との関係においては 携帯端末が無線血糖計より送信されるデー を確実に受信できるように、送信電力をよ 最適に決定することが可能となる。

 第8の発明に係る生体試料測定装置は、無 線を介して外部機器と通信を行う生体試料測 定装置であって、生体データ測定部と、送信 部と、受信部と、記憶部と、送信電力決定部 と、を備えている。生体データ測定部は、生 体データを測定する。送信部は、生体データ 測定部で測定した生体データを送信する。受 信部は、外部機器が送信部によって送信され た生体データを正常に受信した際に返信する アクノリッジ信号を受信する。記憶部は、送 信部が生体データの送信を行った際の送信電 力およびアクノリッジ信号の受信の有無と、 外部機器が生体データを受信した際の受信電 力とを含む履歴情報と、外部機器が生体デー タを受信する際の最適な受信電力である基準 受信電力とを記憶する。送信電力決定部は、 記憶部に格納されている履歴情報と基準受信 電力、あるいは、抽出条件を定めた送信電力 決定規則に従って抽出された履歴情報と基準 受信電力に基づいて送信部が送信する際の送 信電力を決定する。

 ここでは、送信部が生体データの送信を った際の送信電力およびアクノリッジ信号 有無、外部機器が生体データを受信した際 受信電力を履歴情報として、また、外部機 が生体データを受信する際に最適な受信電 を基準受信電力として記憶部に記憶してい 。そして、送信電力決定部は、記憶部に格 されている履歴情報と基準受信電力、ある は、抽出条件を定めた送信電力決定規則に って抽出された履歴情報と基準受信電力に づいて送信部が送信する際の送信電力を決 している。

 なお、ここでいう、外部機器が生体デー を受信した際の受信電力は、外部機器が返 するアクノリッジ信号と同時に返信され、 クノリッジ信号を受信することによって記 部に記憶することができる。また、基準受 電力とは、外部機器が生体データを確実に 信するための受信電力、すなわち、生体デ タの受信時における最適な受信電力を規定 るものである。外部環境等を考慮しなけれ 、一般的に、送信部が基準受信電力に相当 る送信電力で送信した場合、外部機器は生 データを確実に受信できる。

 従来、無線端末機における送信電力の最 化は、送受信時のエラーレートを基準に行 ていた。ところが、この方法では、所定の 量のデータを送受信しない限り送信電力の 適化を図ることができないので、例えば、 線血糖計で測定した血糖値のような容量が 常に小さいデータを無線送信する場合には 送信電力の最適化を図ることができなかっ 。

 そこで、本発明の生体試料測定装置にお ては、送信部が生体データの送信を行った の送信電力、その送信に対するアクノリッ 信号受信の有無、外部機器が生体データを 信した際の受信電力を含む履歴情報と、外 機器の最適な受信電力である基準受信電力 を記憶しておき、その履歴情報と基準受信 力とに基づいて送信部が送信する際の送信 力を決定している。また、送信電力を決定 る際には、所定の抽出条件を定めた送信電 決定規則に従って抽出された履歴情報と基 受信電力とに基づいて決定してもよい。

 これにより、記憶部に記憶されている基 受信電力と、例えば、アクノリッジ信号を 信有りの直近の履歴情報とを比較して、送 部が送信する際の送信電力を決定すること 可能となる。このため、例えば、無線血糖 と携帯端末との間で所定の容量のデータの 受信を行わなくても、記憶部に記憶されて る履歴情報に基づいて、送信部が送信する の送信電力を決定することが可能となる。

 この結果、送信するデータの容量に関わ ず、送信電力の最適化を図ることが可能と る。

 第9の発明に係る生体試料測定装置は、第 8の発明に係る生体試料測定装置であって、 信電力決定部は、送信電力決定規則に従っ 1つの履歴情報を抽出し、抽出された履歴情 における受信電力と基準受信電力とを比較 て、受信電力の方が大きい場合には、抽出 れた履歴情報として記憶されている送信電 よりも小さくなるように送信部が送信する の送信電力を決定し、受信電力の方が小さ 場合には、抽出された履歴情報として記憶 れている送信電力よりも大きくなるように 信部が送信する際の送信電力を決定する。

 ここでは、アクノリッジ信号受信有りの 歴情報、すなわち、送信部が送信した生体 ータが確実に受信されたことを示す履歴情 のうち、例えば、直近の履歴情報を抽出し いる。そして、抽出した履歴情報に含まれ いる受信電力と基準受信電力とを比較した 果に基づいて、送信部が送信する際の送信 力を決定している。

 ここで、送信部が送信する送信電力と外 機器が受信する受信電力とは、外部環境等 よって異なる場合がある。そして、外部環 には、外部機器のバッテリ残量や外部機器 交換された場合等が考えられる。

 これにより、受信側の外部機器が実際に 体データを受信した際の受信電力に基づい 、送信部が送信する際の送信電力を決定す ことができる。この結果、外部環境等によ 送信部が送信した際の送信電力と外部機器 受信した時の受信電力が異なる場合であっ も適正に送信電力の最適化を図ることが可 となる。

 第10の発明に係る生体試料測定装置は、 8または第9の発明に係る生体試料測定装置で あって、送信電力決定部は、送信電力決定規 則に従って所定の個数の履歴情報を抽出し、 抽出された履歴情報においてアクノリッジ信 号受信有りの履歴情報が所定の個数以上ある 場合、基準受信電力を記憶部に記憶されてい る値よりも小さくする。

 ここでは、アクノリッジ信号受信有りの 歴情報、すなわち、送信部が送信した生体 ータが確実に受信されたことを示す履歴情 が所定の個数以上あった場合、送信電力決 部は、外部機器が受信する際の受信電力の 力が十分であると判断して、所定の値だけ 準受信電力を小さくしている。

 なお、ここでいう、送信電力決定規則と 、履歴情報を抽出するための条件をいい、 えば、最新の履歴情報から順に抽出すると った条件や、生体データを測定している日 同じ時間や曜日を抽出するといった条件等 ある。

 ここで、送信部が送信する際の送信電力 、通信できる範囲で極力小さくする方が省 力化を図る上で有利である。すなわち、送 部が送信する際の送信電力は、基準受信電 に基づいて決定されていることから、基準 信電力を小さくすることによって送信部が 信する際の送信電力を小さくすることがで る。

 これにより、送信部が送信する際の送信 力を通信可能な範囲で小さくすることがで るので、省電力化を図ることが可能となる

 第11の発明に係る生体試料測定装置は、 8または第9の発明のいずれか1つに係る生体 料測定装置であって、送信電力決定部は、 信電力決定規則に従って所定の個数の履歴 報を抽出し、抽出された履歴情報において クノリッジ信号受信有りの履歴情報が所定 個数以上なかった場合、基準受信電力を記 部に記憶されている値よりも大きくする。

 ここでは、送信部が送信した生体データ 確実に受信されたことを示す履歴情報が所 の個数以上なかった場合、送信電力決定部 、外部機器が受信する際の受信電力の出力 不十分であると判断して、所定の値だけ基 受信電力を大きくしている。

 ここで、送信部が送信する際の送信電力 、基準受信電力に基づいて決定されている とから、基準受信電力を大きくすることに って送信部が送信する際の送信電力を大き することができる。

 これにより、送信部が送信した生体デー が確実に受信されるように、送信電力を最 に決定することが可能となる。例えば、無 血糖計と携帯端末との関係においては、携 端末が無線血糖計より送信されるデータを 実に受信できるように、基準受信電力を最 に設定することができる。

 第12の発明に係る生体試料測定装置は、 1から第11の発明のいずれか1つに係る生体試 測定装置であって、送信電力決定規則は、 しいものから順に履歴情報を抽出するよう 定められている。

 ここでは、記憶部に記憶されている履歴 報のうち、新しいものから順に履歴情報を 出するように、送信電力決定規則が定めら ている。

 これにより、一般的に信頼性が高い直近 情報を反映することができるので、送信電 をより最適に決定することが可能となる。

 第13の発明に係る生体試料測定装置は、 1から第12の発明のいずれか1つに係る生体試 測定装置であって、ここでは、記憶部に記 されている履歴情報のうち、送信電力決定 における履歴情報の抽出時と同じ曜日の履 情報を抽出するように、送信電力決定規則 定められている。

 ここで、送信部が送信すべき最適な送信 力は、生体試料測定装置を使用する環境に って変化する。そして、生体試料測定装置 測定者は、一般的に、同じ曜日であれば、 じ場所、すなわち、同じ環境で使用する確 が高いと思われる。このため、履歴情報の 出時、すなわち、生体試料測定装置による 定時と同じ条件(同じ曜日)に該当するアク リッジ信号受信有りの履歴情報は、最適な 信電力である確率が高いと考えられる。

 これにより、生体試料測定装置の使用環 を考慮することができるので、送信電力を り最適に決定することが可能となる。

 第14の発明に係る生体試料測定装置は、 1から第13の発明のいずれか1つに係る生体試 測定装置であって、送信電力決定規則は、 信電力決定部における履歴情報の抽出時と じ時間帯の履歴情報を抽出するように定め れている。

 ここでは、記憶部に記憶されている履歴 報のうち、送信電力決定部における履歴情 の抽出時と同じ時間帯の履歴情報を抽出す ように、送信電力決定規則が定められてい 。

 上述したように、生体試料測定装置の測 者は、一般的に、同じ時間帯であれば、同 場所、すなわち、同じ環境で使用する確率 高いと思われる。また、同じ曜日、同じ時 帯であればその確率はさらに高くなると思 れる。このため、履歴情報の抽出時、すな ち、無線血糖計による測定時と同じ条件(例 えば、同じ時間帯)に該当するアクノリッジ 号受信有りの履歴情報は、最適な送信電力 ある確率が高いと言える。

 これにより、生体試料測定装置の使用環 を考慮することができるので、送信電力を り最適に決定することが可能となる。

 第15の発明に係る生体試料測定装置は、 1から第14の発明のいずれか1つに係る生体試 測定装置であって、送信電力決定部は、生 データ測定部によって測定された生体デー が所定の範囲の値でない場合には、送信部 出力可能な最大の送信電力に決定する。

 ここでは、生体データ測定部によって測 された生体データが所定の値よりも高い場 、送信部が出力可能な最大の送信電力で生 データを送信する。例えば、糖尿病患者が 線血糖計を使用する場合において、無線血 計によって測定された血糖値が所定の値よ も高い場合は、携帯端末に対して送信部が 力可能な最大の送信電力で血糖値を送信す 。

 これにより、送信部が送信した生体デー が、何らかの障害によって受信されない事 となる確率を下げることができる。例えば 無線血糖計によって測定された血糖値が所 の値よりも高い場合、すなわち、医師等が 急に処置しなければならない場合に、携帯 末が血糖値を受信できない事態となる確率 下げることができる。

 第16の発明に係る生体試料測定装置は、 1から第15の発明のいずれか1つに係る生体試 測定装置であって、生体データ測定部によ て測定された生体データを表示する為の表 部と、測定者が各種動作設定を行う為の動 設定部と、警告音を出力する為の警告音出 部と、を有しているインタフェース部をさ に備えており、生体データ測定部によって 定された生体データが所定の値よりも低い 合、警告音出力部から警告音を出力すると もに表示部に緊急ステータスを表示する。

 ここでは、生体データ測定部によって測 された生体データが所定の値よりも低い場 、警告音出力部が、警告音を出力するとと に、表示部に、何らかのメッセージを表示 る。

 ここで、糖尿病患者にとって血糖値が所 の値よりも低くなると危険な状態となり、 合によっては、意識障害を発生することも る。

 そこで、例えば、糖尿病患者が無線血糖 を用いて血糖値を測定した時、その値が所 の値よりも低い場合には、警告音出力部が 警告音を出力するとともに、表示部に、例 ば、低血糖に対する対処法等を表示する。

 これにより、測定者自身に、あるいは、 体試料測定装置の測定者の周囲の人に測定 が危険な状態であることを知らせることが 能となる。また、例えば、無線血糖計を使 する測定者が意識障害に陥った場合におい も、周囲の者が、表示部に表示された対処 等を見ながら適切に対処することが可能と る。

 第17の発明に係る生体試料測定装置は、 16の発明に係る生体試料測定装置であって、 緊急ステータスは、電話番号である。

 ここでは、測定者にとって非常に危険な 態にある場合、表示部に電話番号を表示す ようにしている。

 これにより、例えば、無線血糖計を使用 る測定者が意識障害に陥った場合において 、周囲の者が、表示部に表示された電話番 を見て、例えば、その患者の家族や担当医 に即座に連絡することが可能となる。

 第18の発明に係る生体試料測定装置は、 16または第17の発明に係る生体試料測定装置 あって、緊急ステータスは、低血糖に対す 対処方法である。

 ここでは、測定者にとって非常に危険な 態にある場合、表示部に対処方法を表示す ようにしている。

 これにより、例えば、無線血糖計を使用 る測定者が意識障害に陥った場合において 、測定者の周囲の者が、表示部に表示され 対処法等を見ながら適切に対処することが 能となる。

 第19の発明に係る生体試料測定装置は、 1から第18の発明のいずれか1つに係る生体試 測定装置であって、生体データ測定部が血 値を測定する構成とした無線血糖計である

 これにより、無線血糖計と携帯端末との で所定の容量のデータの送受信を行わなく も、例えば、記憶部に記憶されているアク リッジ信号受信有り、すなわち、無線血糖 と携帯端末との間で相互に通信が可能であ た履歴情報における送信電力を、送信部が 信する際の送信電力として決定することが 能となる。

 この結果、送信するデータの容量に関わ ず、送信電力の最適化を図ることが可能と る。

 第20の発明に係る生体試料測定システム 、生体試料測定装置と、外部機器とを備え いる。生体試料測定装置は、第8から第11の 明のいずれか1つに係る生体試料測定装置で る。外部機器は、外部受信部と、誤り検出 と、外部送信部と、受信電力判定部と、送 電力選択部とを有している。外部受信部は 生体試料測定装置から送信された生体デー を受信する。誤り検出部は、外部受信部が 体データを正常に受信したか否かを判定す 。外部送信部は、誤り検出部が生体データ 正常に受信したと判定した時に生体試料測 装置に対してアクノリッジ信号を送信する 受信電力判定部は、外部受信部が生体デー を受信した際の受信電力を測定し、所定の と比較する。送信電力選択部は、受信電力 定部の判定結果に基づいて外部送信部の送 電力を選択する。

 これにより、生体試料測定装置において 確実にアクノリッジ信号が受信出来るよう することが可能となる。

 第21の発明に係る生体試料測定システム 、第20の発明に係る生体試料測定システムで あって、送信電力選択部は、受信電力判定部 が、外部受信部が生体データを受信した際の 受信電力が所定の値よりも小さいと判定した 時に、外部送信部における送信電力として最 大電力を選択する。

 これにより、生体試料測定装置から外部 器に対して正常にデータを送信出来たにも かわらず、生体試料測定装置において、ア ノリッジ信号が受信出来ないということが くなる。

 (発明の効果)
 本発明に係る生体試料測定装置およびこれ 備えた生体試料測定システムによれば、送 するデータの容量に関わらず、送信電力の 適化を図ることが可能となる。

本発明の第1の実施形態における無線血 糖計と周辺デバイスのブロック図。 本発明の第1の実施形態における血糖値 検出部のブロック図。 本発明の第1の実施形態における送信部 のブロック図。 本発明の第1の実施形態における送信部 の制御フローチャート。 本発明の第1の実施形態における受信部 のブロック図。 本発明の第1の実施形態における受信部 の制御フローチャート。 本発明の第1の実施形態における記憶部 のブロック図。 本発明の第1の実施形態における格納フ ォーマットを説明する説明図。 本発明の第1の実施形態における記憶部 の制御フローチャート。 本発明の第1の実施形態における送信 力決定部のブロック図。 本発明の第1の実施形態における送信 力決定部の制御フローチャート。 本発明の第1の実施形態におけるイン フェース部のブロック図。 本発明の第2の実施形態における受信 のブロック図。 本発明の第2の実施形態における受信 の制御フローチャート。 本発明の第2の実施形態における格納 ォーマットを説明する説明図。 本発明の第2の実施形態における送信 力決定部のブロック図。 本発明の第2の実施形態における送信 力決定部の制御フローチャート。 本発明の第3の実施形態における格納 ォーマットを説明する説明図。 本発明の第3の実施形態における送信 力決定部のブロック図。 本発明の第3の実施形態における送信 力決定部の制御フローチャート。 本発明の第3の実施形態における携帯 末のブロック図。 従来の無線携帯端末機における送信電 力の制御フローチャート。

符号の説明

1    バイオセンサ
2    無線血糖計(生体試料測定装置)
3    携帯端末(外部機器)
4    血糖値測定システム(生体試料測定シ テム)
11   作用極
12   対極
13   反応体
21   血糖値検出部(生体データ測定部)
22   送信部
23   受信部
24   記憶部
25   送信電力決定部
26   インタフェース部
28   ノイズ電力取得部(雑音電力測定部)
211  コネクタ
212  演算増幅器
213  帰還抵抗
214  基準電位
215  A/D変換回路
216  演算回路
221  送信制御回路
222  最適電力保持レジスタ
223  最大電力保持レジスタ
224  セレクタ
225  送信回路
231  受信制御回路
232  受信回路
233  プリアンブル検出回路
234  シンクパターン検出回路
235  復調回路
236  受信レジスタ
237  誤り検出回路
241  メモリ
242  メモリ制御回路
243  調停回路
244  条件判別回路
245  カレントポインタ
246  アドレス生成回路
247  データレジスタ
251  送信電力制御回路
252  変換テーブル
253  送信電力セレクタ
254  送信電力レジスタ
255  送信電力制御回路
256  ノイズ電力レジスタ
261  動作設定部
262  表示部
263  警告音出力部
264  時間管理部
A1   受信部(外部受信部)
A2   受信電力判定部
A3   誤り検出部
A4   記憶部
A5   送信電力選択部
A6   送信部(外部送信部)

 [第1の実施形態]
 本発明の一実施形態に係る無線血糖計(生体 試料測定装置)2について、図1~図12を用いて説 明すれば以下の通りである。

 [無線血糖計2の構成]
 無線血糖計2による血糖値(生体データ)の測 は、1日に8回程度行われている。無線血糖 2の測定者は、電気化学式で使い捨て式のバ オセンサ1を無線血糖計2に接続し、血液を イオセンサ1に点着する。

 無線血糖計2は、接続されたバイオセンサ 1から血糖値を検出し、医師等が患者の測定 ータを収集する携帯端末(外部機器)3に検出 た血糖値のデータを送信する。携帯端末3は 無線血糖計2から血糖値のデータを受信する と、無線血糖計2に対してアクノリッジ信号 送信する。

 [無線血糖計2の内部動作の説明]
 次に、図1の本発明の実施形態における無線 血糖計と周辺デバイスのブロック図を用いて 、無線血糖計2の内部動作を説明する。

 無線血糖計2は、図1に示すように、血糖 検出部(生体データ測定部)21と、送信部22と 受信部23と、記憶部24と、送信電力決定部25 、インタフェース部26とを有している。

 血糖値検出部21は、バイオセンサ1に点着 れた血液から血糖値を計測する。そして、 測した血糖値を送信部22、送信電力決定部25 およびインタフェース部26に転送する。

 送信電力決定部25は、血糖値検出部21から 出力された血糖値および記憶部24に格納され 履歴情報から送信電力を決定する。

 送信部22は、送信電力決定部25によって決 定された送信電力で血糖値検出部21が検出し 血糖値データを送信する。

 ここで、携帯端末3は、送信部22から送信 れた血糖値データを受信するとアクノリッ 信号を送信する。

 受信部23は、携帯端末3からのアクノリッ 信号を受信するとアクノリッジ信号受信有 の情報を送信部22に対して出力する。

 記憶部24は、受信部23がアクノリッジ信号 を受信できた場合には、送信部22が送信した 信電力および携帯端末3からのアクノリッジ 信号受信有りの情報を履歴情報として記憶す る。また、送信部22が携帯端末3に対して血糖 値を送信したにもかかわらず、受信部23が600m s間にアクノリッジ信号を受信できなかった 合には、送信部22が送信した際の送信電力お よびアクノリッジ信号受信無しの情報を履歴 情報として記憶する。そして、受信部23が、 クノリッジ信号を受信できなかった場合、 信部22は、送信電力を送出できる最大の値 設定して血糖値データを携帯端末3に再送す 。なお、血糖値データの再送は、受信部23 アクノリッジ信号を受信できるまで最大5回 われるが、再送に対するアクノリッジ信号 信の情報および送信部22の送信電力は記憶 24に記憶されない。

 インタフェース部26は、測定者が、無線 糖計2を操作する場合のインタフェースを担 部分であって、例えば、動作設定部261や、 示部262を有している。なお、インタフェー 部26については後段にて詳述する。

 無線血糖計2は、上記のような構成により 、無線血糖計2と携帯端末3との間で所定の容 のデータの送受信を行わなくても、記憶部2 4に記憶されているアクノリッジ信号受信有 の履歴情報における送信電力を、送信部22の 送信時における送信電力として決定すること が可能となる。この結果、送信するデータの 容量に関わらず、送信電力の最適化を図るこ とを可能としている。

 [無線血糖計2の内部ブロックの説明]
 以下、無線血糖計2の内部ブロックの詳細な 説明を行う。

  (血糖値検出部21)
 図2の血糖値検出部21のブロック図を用いて 血糖値検出部21の詳細な説明を行う。

 血糖値検出部21は、図2に示すように、コ クタ211と、演算増幅器212と、帰還抵抗213と A/D変換回路215と、演算回路216とを有してい 。

 ここで、バイオセンサ1は、使い捨て式か つ電気化学式であって、作用極11と、対極12 、反応体13とを有している。作用極11は、バ オセンサ1をコネクタ211に挿入したとき、電 極2111と接触する。対極12は、バイオセンサ1 コネクタ211に挿入したとき、電極2112と接触 る。反応体13は、酵素やメディエータ等か 形成されている。反応体13に血液を点着する と、反応体13が血液に溶解して酵素反応が進 する。

 コネクタ211は、バイオセンサ1を挿入する ための挿入口であって、電極2111と、電極2112 を有している。コネクタ211にバイオセンサ1 が挿入されると、電極2111は、バイオセンサ1 含まれる作用極11と接触し、電極2112は、バ オセンサ1に含まれる対極12と接触する。

 演算増幅器212は、バイオセンサ1の作用極 11に接する電極2111とバイオセンサ1の対極12に 接する電極2112とを介して作用極11と対極12に 圧を印加する。このとき、血液中の糖濃度 相関のある電流が、帰還抵抗213を通してバ オセンサ1に流れる。ここで、演算増幅器212 の非反転入力端子2122は、基準電位214に接続 れている。そして、演算増幅器212は、非反 入力端子2122と反転入力端子2121とを同電位に 保とうと制御するので、帰還抵抗213の電流に よる降下分の電位に基準電位214を加算した電 圧が出力端子2123に発生する。これにより、 イオセンサ1に流れる電流に比例した電圧が 力端子2123に発生し、電流-電圧変換を行う とが出来る。

 A/D変換回路215は、出力端子2123に発生した 電圧をデジタル値に変換する。そして、A/D変 換回路215は、変換されたデジタル値を演算回 路216に送信する。

 演算回路216は、A/D変換回路から送られる ジタル値を演算する。これにより、バイオ ンサ1に流れた電流値から血中の糖濃度を計 算することが可能となる。そして、演算回路 216は、計算した糖濃度を送信部22およびイン フェース部26に転送する。

 なお、血中の糖濃度を得るに際しては、例 ば、次のような処理がなされる。
 すなわち、予め工場で、コネクタ211の電極2 111と電極2112との間に、低糖濃度および高糖 度に相当する電流を発生する2つの定電流源 それぞれ接続し、各々のA/D変換値から、電 値とデジタル値との一次変換式を演算回路2 16で求めておく。その一次式の傾きaと切片b は、前述のA/D変換回路215から出力されるデ タル値と糖濃度とを関連づける情報であり これを記憶部24に記憶しておく。そして、測 定者が血糖値を測定する時には、演算回路216 は、A/D変換回路215から得られるデジタル値を 、記憶部24に記憶した一次式に当てはめるこ により血中の糖濃度を計算する。そして、 出された血糖値は、送信部22、送信電力決 部25およびインタフェース部26に転送される また、送信電力決定部25に対して送信電力 出の為の起動パルスが生成される。

  (送信部22)
 次に、図3の送信部22のブロック図、図4の送 信部22の制御フローチャートを用いて、送信 22の詳細な説明を行う。

 送信部22は、図3に示すように、送信制御 路221と、最適電力保持レジスタ222と、最大 力保持レジスタ223と、送信回路225とを有し いる。

 送信制御回路221は、セレクタ224,送信回路225 を制御する。
 最適電力保持レジスタ222は、送信電力決定 25から出力された最適電力を保持している

 最大電力保持レジスタ223は、無線血糖計2 が送りうる最大の送信電力を保持している。

 セレクタ224は、送信回路225に出力する電 を、最適電力保持レジスタ222と最大電力保 レジスタ223との間で切り換える。

 送信回路225は、血糖値検出部21から送信 れた血糖値データを、セレクタ224から送信 れた電力で携帯端末3に送信する。

 送信制御回路221は、最適電力保持レジス 222に最適電力が書き込まれると、最適電力 持レジスタ222に格納された最適電力が送信 路225に出力されるようにセレクタ224を切り える。また、送信制御回路221は、血糖値検 部21から出力された血糖値を携帯端末3に送 するように送信回路225に指示する。これに り、送信回路225は、血糖値検出部21から出 された血糖値を最適電力で携帯端末3に送信 ることができる。送信回路225は、測定デー に誤り検出符号を付加したものを変調して 信データとし、その先頭にプリアンブルパ ーンとシンクパターンを付加して、携帯端 3に対して送信する。そして、送信制御回路 221は、送信回路225への送信の指示後、内部の タイマーでカウントを開始する。なお、携帯 端末3は、血糖値データを受信してから500ms後 にアクノリッジ信号を送信する。そして、送 信制御回路221は、送信後100msで受信部23に対 て受信開始を指示し、送信開始後600msで受信 部23の受信を終了させる。

 次に、送信制御回路221は、受信部23にア ノリッジ信号受信の有無の情報を確認する そして、受信部23が、携帯端末3からのアク リッジ信号を受信できていた場合、送信制 回路221は、携帯端末3に対して血糖値の送信 終了させるように送信回路225に指示する。 の時、送信制御回路221は、インタフェース 26から入力された曜日と時間との情報を用 て、「送信した曜日、送信開始時間、送信 の送信電力、アクノリッジ信号受信の有無 情報」を履歴情報として記憶部24に記憶させ る。

 一方、受信部23が、携帯端末3からのアク リッジ信号を受信できていなかった場合、 信制御回路221は、最大電力保持レジスタ223 格納された値が、送信回路225に入力される うにセレクタ224を切り替える。そして、送 制御回路221は、送信回路225に血糖値の再送 を指示する。これにより、送信回路225は、 糖値検出部21から出力された血糖値を無線 糖計2が送り得る最大の送信電力で携帯端末3 に送信することができる。

 なお、送信回路225による血糖値の再送信 、5回を限度に初回の送信と同様に行われる 。ところが、上述の各種情報を履歴情報とし て記憶部24へ記憶させない。

 そして、送信回路225によって、5回の血糖 値の再送信を行った結果、一度も携帯端末3 らのアクノリッジ信号が受信できなかった 合、送信制御回路221は、送信回路225に対し 血糖値の送信を終了するように指示する。

  (受信部23)
 次に、図5の受信部23のブロック図、図6の受 信部23の制御フローチャートを用いて、受信 23の詳細な説明を行う。

 受信部23は、図5に示すように、受信制御 路231と、受信回路232と、プリアンブル検出 路233と、シンクパターン検出回路234と、復 回路235と、受信レジスタ236と、誤り検出回 237とを有している。

 受信制御回路231は、送信部22からの受信 始命令を受けて、受信回路232を制御する。

 受信回路232は、受信した信号から搬送波 検出、ゲインコントロールや中間周波数へ 変換等の処理を行い、処理後のデータをプ アンブル検出回路233、シンクパターン検出 路234、復調回路235に転送する。

 プリアンブル検出回路233は、プリアンブ パターンの検出を行う。そして、プリアン ルパターンを検出すると、プリアンブル検 回路233は、シンクパターン検出回路234に起 パルスを出力する。

 シンクパターン検出回路234は、プリアン ル検出回路233からの起動パルスにより、受 回路232から出力される受信データからシン パターンの検出を行う。

 復調回路235は、シンクパターン検出回路2 34が検出したシンクパターンを基準に受信デ タの復調を行う。

 受信レジスタ236は、復調回路235によって 調された受信データを記憶する。そして、 り検出回路237は、受信データに対して誤り 出を行い、その結果を受信制御回路231に出 する。

 受信制御回路231は、誤り検出回路237から 果通知を受け取ると、受信データに誤りが 出されなくて、かつ、受信データの所定の 域にアクノリッジ信号を示すコードが存在 ていた場合にアクノリッジ信号受信有り、 れ以外は、アクノリッジ信号受信無しの情 を送信部22に対して出力し、受信動作を終 する。また、受信制御回路231は、送信部22か ら受信終了信号を受け取った場合でも受信動 作を終了する。

  (記憶部24)
 次に、図7の記憶部24のブロック図、図8の送 信電力および血糖値の格納フォーマット、図 9の記憶部24の制御フローチャートを用いて、 記憶部24の詳細な説明を行う。

 記憶部24は、図7に示すように、メモリ241 、メモリ制御回路242と、調停回路243と、条 判別回路244と、カレントポインタ245と、ア レス生成回路246と、データレジスタ247とを している。

 記憶部24にデータの読み書きを行うブロ クとしては、図7に示すように、血糖値検出 21、送信部22、送信電力決定部25がある。な 、送信電力決定部25から記憶部24へは特殊な アクセスを行うので後段にて詳述する。

 血糖値検出部21には、血糖値を求める為 必要なパラメータが工場出荷時に記憶部24の 不揮発性メモリに格納されている。また、血 糖値測定時には、電圧値から血糖値への変換 を行う為に工場出荷時に格納されたパラメー タの読み出しを行う。

 送信部22は、血糖値データ送信時におい 、図8に示すフォーマットに従って各情報(曜 日、送信時間(h)、アクノリッジ信号受信の有 無(ACK)、送信電力、血糖値)を格納する。

 調停回路243は、血糖値検出部21および送 部22からのメモリアクセス要求を調停し、メ モリアクセス要求を出力したブロックの1つ メモリアクセス権を割り当てる。そして、 モリアクセス権が割り当てられたブロック 、メモリリードであるかメモリライトであ かのアクセス方向の情報がメモリライトで れば、ライトデータを記憶部24に転送する。

 データレジスタ247は、メモリ241に対する イトデータおよびリードデータを一時的に 納する。

 メモリ制御回路242は、メモリ241に対する 御信号を生成する。そして、メモリ制御回 242は、アクセス方向の情報がそれぞれ供給 れると、メモリ241に対するアクセス制御を う。

 メモリ241は、データを記憶する。例えば EEPROMやSDRAM等のメモリである。なお、メモ 241は、血糖値を求める為のパラメータを工 出荷時にメモリに保存する為、その構成は 不揮発性メモリのみ、または、(不揮発性メ リ+揮発性メモリ)の構成となる。そして、 モリライトアクセスの場合は、メモリ制御 路242の制御によってアドレス生成回路246お びデータレジスタ247からそれぞれライトア レスおよびライトデータがメモリ241に対し 出力され、メモリ241にデータがライトされ 時点で処理が終了する。一方、メモリリー アクセスの場合には、メモリ241から読み出 れたデータが、データレジスタ247に一時的 格納される。そして、メモリアクセスを行 たブロックにデータレジスタ247に格納され いるリードデータが転送されてメモリリー の処理が終了する。

 メモリ241へのメモリアクセスが、例えば 送信部22からのメモリライトであった場合 は、メモリ241のカレントポインタ245が示す ドレスに対して曜日、送信時間(h)、アクノ ッジ信号受信の有無、送信電力、血糖値の ータを書き込み後、カレントポインタ245の を4バイト分増加させる。そして、カレント インタ245を4増加させる前の時点で、カレン トポインタ245の値が、図8のDATA255の先頭を示 ていた場合には、カレントポインタ245の値 DATA0の先頭を示す値に変更する。

 次に、送信電力決定部25が、記憶部24から データを読み出す場合の動作について説明す る。

 送信電力決定部25から記憶部24に対するメ モリアクセス要求信号は、調停回路243によっ て調停される。そして、メモリアクセス権が 送信電力決定部25に与えられた場合、条件判 回路244は、インタフェース部26において入 された抽出条件(送信電力決定規則)に基づい て、記憶部24に記憶されたのと逆順、すなわ 、現在に最も近いものから順に検索して、 ータの抽出を行う。具体的には、例えば、 出条件が、現在の測定時と同じ曜日、同じ 間帯の履歴情報を抽出するように設定され いる場合には、条件判別回路244が、使用時 おける現在と同じ曜日のデータ、同じ時間 のデータ、曜日と時間帯に関係のないデー あるいは同じ曜日の同じ時間帯のデータで るかを判断する。

 ここでは、無線血糖計2の測定者は、一般 的に、同じ曜日、同じ時間であれば、同じ場 所、すなわち、同じ環境で使用する確率が高 いという経験則に基づいて、履歴情報を抽出 している。これにより、使用環境に応じて送 信部22が送信する際の送信電力を決定するこ ができる。

 そして、送信電力決定部25は、抽出条件 あう履歴情報が5組見つかるか、または、全 歴情報のチェックが終了するまで記憶部24 メモリアクセスを続ける。

 アドレス生成回路246は、送信電力決定部2 5のアクセスが開始されると現在のカレント インタ245の値を保存した後、メモリアクセ ごとにカレントポインタ245の示す値からア レスの小さい方向に向かって4バイト分のア レスをメモリアドレスとしてメモリ制御回 242に出力する。

 メモリ制御回路242は、アドレス生成回路2 46から受け取ったメモリアドレスを用いてメ リ241から4バイトのデータを読み出す。そし て、読み出されたデータはデータレジスタ247 に格納される。

 条件判別回路244は、データレジスタ247に 納されたデータを解析し、インタフェース 26から受け取った履歴条件に合うかどうか 判定を行う。条件判別回路244は、履歴条件 合うデータが5組に満たない場合は、送信デ タに関する情報を格納するメモリのアドレ を管理するメモリカレントポインタ245の値 4バイト分ずつ減算しながらメモリリードを 繰り返す。ただし、全ての履歴情報のリード が完了した場合は、履歴条件にあうデータが 5組に満たない場合でもアクセスを終了する なお、アクセス終了時には、カレントポイ タ245の値は、アクセス開始時に保存してい 値に戻しておく。

  (送信電力決定部25)
 次に、図10の送信電力決定部25のブロック図 、図11の送信電力決定部25の制御フローチャ トを用いて、送信電力決定部25の詳細な説明 を行う。

 送信電力決定部25は、図10に示すように、 送信電力制御回路251と、変換テーブル252と、 送信電力セレクタ253と、送信電力レジスタ254 とを備えている。

 送信電力制御回路251は、変換テーブル252 送信電力制御回路251との制御を行う。

 変換テーブル252は、送信電力制御回路251 出力した電力に対して2dBm大きい値あるいは 2dBm小さい値の電力を出力する。

 送信電力セレクタ253は、送信電力レジス 254に格納する送信電力を切り換える。

 送信電力レジスタ254は、最適電力として 納された送信電力を送信部22に対して出力 る。

 なお、図11の制御フローチャート中のNAは 、記憶部24から読み出した履歴情報において クノリッジ信号の受信が無かった履歴情報 個数を示すカウント値を示している。

 送信電力制御回路251は、血糖値検出部21 ら血糖値データおよび起動パルスが出力さ ると、血糖値が400mg/dl以上かどうかのチェッ クを行う。

 そして、血糖値が400mg/dl以上の場合、送 電力制御回路251は、送信電力セレクタ253を り替えて最大送信電力を送信電力レジスタ25 4に格納させる。そして、送信電力レジスタ25 4は、最適電力として格納された最大送信電 を送信部22に対して出力する。これにより、 医師等が緊急に処置しなければならない状況 において、送信電力不足による送信の失敗を 少なくすることを可能としている。

 一方、血糖値が400mg/dlより小さい場合、 信電力制御回路251は、記憶部24に対してメモ リアクセス要求を行う。記憶部24においてメ リアクセス要求が受け付けられて、記憶部2 4から送信電力制御回路251に履歴情報がリー データとして転送されると、送信電力制御 路251は、履歴情報に含まれるアクノリッジ 号受信の有無の情報をチェックして、受け った履歴情報においてアクノリッジ信号の 領が無かったものの数をNA(NO ACK)としてカウ ントする。

 NAが0の場合は、抽出された履歴情報が全 アクノリッジ信号を受信できているので、 信電力が必要以上に高い可能性がある。そ で、履歴情報に含まれる最も新しい送信電 (最新送信電力)が最小電力として規定して る-5dBm(初期電力-5dBmのことを示す)以下でな れば、送信電力制御回路251は、最新送信電 よりも2dBm小さい値が出力されるように送信 力セレクタ253を切り替えて、送信電力レジ タ254に格納させる。一方、最新送信電力が 小電力として規定している-5dBm以下であれ 、送信電力制御回路251は、最小電力として 定している-5dBmで出力されるように送信電力 セレクタ253を切り替えて、送信電力レジスタ 254に格納させる。

 これにより、送信部22が送信する際の送 電力を携帯端末3と無線血糖計2との通信が可 能な範囲で小さくすることができるので、省 電力化を図ることができる。

 NAが1以上、かつ、最も新しい履歴情報が クノリッジ信号を受信して無かった場合(図 11において「最新履歴はACK無」と表記)、送信 電力が必要な電力よりも低い可能性がある。 そこで、履歴情報に含まれる最も新しい送信 電力が最大電力として規定している+5dBm(初期 電力+5dBmのことを示す)以上でなければ、送信 電力制御回路251は、その送信電力よりも2dBm きい値が出力されるように送信電力セレク 253を切り替えて、送信電力レジスタ254に格 させる。一方、履歴情報に含まれる最も新 い送信電力が最大電力として規定している+5 dBm以上であれば、送信電力制御回路251は、最 大電力として規定している+5dBmで出力される うに送信電力セレクタ253を切り替えて、送 電力レジスタ254に格納させる。

 また、NAが1以上、かつ、最も新しい履歴 報がアクノリッジ信号を受信していた場合 履歴情報に含まれる最も新しい送信電力を 信電力レジスタ254に格納させるように、送 電力セレクタ253は送信電力制御回路251が出 した電力を選択する。

 これにより、携帯端末3が無線血糖計2よ 送信されるデータを確実に受信できるよう 、送信部22が送信する際の送信電力をより最 適に決定することができる。

 このように、抽出条件にあった中で最新 5組の履歴情報の中にNAが含まれているかど かで送信電力の増減を決めている。なお、 線血糖計2の使用を開始した時や、ソフトウ ェアリセット等により記憶部24に履歴情報が 憶されていない時には、送信電力セレクタ2 53が初期電力を選択するようにする。ここで 初期電力とは、通常使用を想定した場合に 波が届く必要十分な電力であり、例えば、 大送信電力と通信可能な最小送信電力との 間値とする。

 そして、送信電力レジスタ254は、最適電 として格納された電力を送信部22に対して 力する。

  (インタフェース部26)
 次に、図12にインタフェース部26のブロック 図を用いて、インタフェース部26の詳細な説 を行う。

 測定者は、表示部262に表示された設定項 を確認しながら動作設定部261を用いて設定 行う。その際、設定項目としては、曜日、 間や送信電力を決定する為の履歴条件(同じ 曜日のデータ、同じ時間帯のデータ、曜日と 時間帯に関係のないデータ、あるいは、同じ 曜日の同じ時間帯のデータを履歴情報として 用いるかを設定する)等の情報がある。

 そして、動作設定部261によって設定され 履歴条件は、送信電力決定部25に対して出 される。一方、曜日および時間は、時間管 部264に対して出力される。

 時間管理部264は、設定された情報をもと 現在の曜日、時間を管理する。時間管理部2 64において管理される曜日、時間の情報は、 信部22に対して出力される。

 表示部262は、血糖値検出部21によって血 値が算出されると、算出された血糖値を表 する。また、算出された血糖値が50mg/dl以下 あった場合、測定者(糖尿病患者)は非常に 険な状態にあるので、測定者を含む周囲の に危険を知らせる為に警告音出力部263が警 音を出力する。また、測定者が意識障害を こした場合を考慮して、表示部262は緊急連 先の電話番号や、糖分を補給する等の応急 当に関する情報を表示する。

 これにより、無線血糖計2の測定者の周囲 の人に測定者が危険な状態であることを知ら せることが可能となる。また、無線血糖計2 使用する測定者が意識障害に陥った場合に いても、周囲の者が、表示部262に表示され 電話番号をみて即座に緊急連絡先に連絡し り、表示部262に表示された対処法等を見な ら適切に対処したりすることが可能となる

 [第2の実施形態]
 本発明の一実施形態に係る無線血糖計2につ いて、図13~図17を用いて説明すれば以下の通 である。なお、本実施形態は、送信部22が 信する送信電力を算出するのに、ノイズ電 取得部(雑音電力測定部)28を設け、ノイズ電 取得部28において測定したノイズ電力も考 した点において、第1の実施形態と異なる。 って、ここでは、第1の実施形態と共通する 点についてはその説明を省略し、第1の実施 態とは異なる、受信部23の制御フロー、メモ リ241へのデータ格納フォーマット、送信電力 決定部25について詳細に説明を行う。

  (受信部23)
 図13の受信部23のブロック図、図14の受信部2 3の制御フローチャートを用いて、第1の実施 態における受信部23と異なる点について説 を行う。

 なお、図13は、第1の実施形態(図5参照)に して、ノイズを受信するノイズ電力取得部2 8が追加されている。

 ノイズ電力取得部28は、設置されている 囲のノイズ電力を取得し、送信部22に出力す る。

 これにより、送信部22が送信する際の送 電力を決定するにあたって雑音電力による 響を考慮することができようにしている。

 また、図14は、第1の実施形態(図6参照)に して、新たにノイズを受信する為の制御フ ーが追加されている。

 最初に、送信制御回路221からのノイズ受 開始命令によって、受信制御回路231はノイ 電力取得部28の動作を開始させる。そして ノイズ電力取得部28は、通信に使用する周波 数帯域の受信電力を測定する。受信制御回路 231は、送信制御回路221からのノイズ受信終了 命令が入力されるとノイズ電力取得部28の動 を停止させる。そして、ノイズ電力取得部2 8は、送信電力決定部25に対して受信したノイ ズの電力を出力する。

  (記憶部24)
 記憶部24において、第1の実施形態(図8参照) の違いは、図15に示すように、ノイズ電力 メモリ241に格納されたことである。

  (送信電力決定部25)
 図16の送信電力決定部25のブロック図、図17 送信電力決定部25の制御フローチャートを いて、第1の実施形態における送信電力決定 25と異なる点について説明を行う。

 なお、図16は、第1の実施形態(図10参照)に 対して、変換テーブル252が削除され、最適電 力を算出する電力演算回路255およびノイズ電 力取得部28から出力されたノイズ電力を格納 るノイズ電力レジスタ256が追加されている

 血糖値検出部21から血糖値データおよび 動パルスが出力されると、ノイズ電力取得 28から出力されたノイズ電力は、ノイズ電力 レジスタ256に格納される。次に、送信電力制 御回路251は、血糖値が400mg/dl以上かどうかの ェックを行う。

 そして、血糖値が400mg/dl以上の場合は、 急に医師等が処置する必要があるので、送 電力レジスタ254は、送信電力セレクタ253を り替えて最大送信電力を最適電力として送 部22に出力する。

 一方、血糖値が400mg/dlより小さい場合は 送信電力制御回路251は、記憶部24に対してメ モリアクセス要求を行う。そして、記憶部24 おいてメモリアクセス要求が受け付けられ と、記憶部24から送信電力制御回路251に履 情報がリードデータとして転送される。

 ここで、送信電力に対するノイズ電力の を雑音比(S/N比の逆数)とする時、電力演算 路255は、電力演算回路255の出力に対するノ ズ電力レジスタ256の雑音比が、最も新しい 歴情報の送信電力に対するノイズ電力の雑 比の0.9倍、1.0倍、1.1倍(図16において、「x0.9 、「x1.0」、「x1.1」と表記)になるように電 を出力する。また、送信電力制御回路251は 履歴情報に含まれるアクノリッジ信号受信 有無の情報をチェックして、受け取った履 情報においてアクノリッジ信号受領が無か たものの数をNA(NO ACK)としてカウントする

 NAが0の場合、抽出された履歴情報におい 全てアクノリッジ信号が受信できているの 、送信電力が必要以上に高い可能性がある そこで、送信電力制御回路251は、電力演算 路255が算出した1.1倍の値が送信電力レジス 254に格納されるように送信電力セレクタ253 切り替える。

 ただし、送信電力を低くし過ぎるとデー の送信が正常に出来なくなる可能性がある そのために、送信電力の下限を定めなけれ ならない。ここでは、最も新しい履歴情報 送信電力が最小電力と規定している-5dBm(初 電力-5dBmのことを示す)以下の場合には、送 電力がそれよりさらに低くならないように るため、送信電力制御回路251は、電力演算 路255が算出した1.0倍の値が送信電力レジス 254に格納されるように送信電力セレクタ253 切り替える。

 これにより、送信部22が送信する際の送 電力を携帯端末3と無線血糖計2との通信が可 能な範囲で小さくすることができるので、省 電力化を図ることができる。

 NAが1以上、かつ、履歴情報に含まれる最 新しい履歴情報がアクノリッジ信号を受信 て無かった場合(図17において「最新履歴はA CK無」と表記)、送信電力が必要な電力よりも 低い可能性がある。そこで、送信電力制御回 路251は、電力演算回路255が算出した0.9倍の値 が送信電力レジスタ254に格納されるように送 信電力セレクタ253を切り替える。

 ただし、送信電力を高くしてもデータの 信が正常に出来ない場合もある。その時に 、送信電力を過剰に高くすることは好まし ない。そのために、送信電力の上限を定め 。ここでは、最も新しい履歴情報の送信電 が最大電力と規定している+5dBm(初期電力+5dB mのことを示す)以上の場合には、送信電力が れよりさらに高くならないようにするため 送信電力制御回路251は、電力演算回路255が 出した1.0倍の値が送信電力レジスタ254に格 されるように送信電力セレクタ253を切り替 る。

 これにより、携帯端末3が無線血糖計2よ 送信されるデータを受信できるように、送 部22が送信する際の送信電力をより最適に決 定することができる。

 そして、上記以外の場合、即ち、NAが1以 で最も新しい履歴情報がアクノリッジ信号 受信していた場合には、送信電力制御回路2 51は、電力演算回路255が算出した1.0倍の値が 信電力レジスタ254に格納されるように送信 力セレクタ253を切り替える。これにより、 適電力が送信部22に供給される。なお、記 部24に履歴情報が記憶されていない場合には 、初期電力が選択されるのは図10と同じであ 。

 [第3の実施形態]
 本発明の一実施形態に係る血糖値測定シス ム(生体試料測定システム)4について、図18~ 21を用いて説明すれば以下の通りである。 お、本実施形態が第1の実施形態と異なる点 、携帯端末(外部機器)3から無線血糖計2に対 して送信されるアクノリッジ信号の中に、携 帯端末3が無線血糖計2からデータを受信した の受信電力が含まれているところである。 れに伴い、第1の実施形態と異なるのは、記 憶部24においてメモリ241に格納するデータの ォーマットと、このメモリ241へのアクセス 方法と、送信電力の決定の方法となる。こ では、これらの点について詳細に説明し、 れら以外の第1の実施形態と同じ構成動作に ついては説明を省略する。

 まず、受信部23が受信する、携帯端末3か 送信されるアクノリッジ信号は、ステータ 情報と携帯端末3がデータを受信した際の受 信電力とからなる。

 送信部22は、携帯端末3に血糖値データを 信した後で、図18に示すフォーマットに従 て各情報(曜日、送信時間(時刻)、送信電力 アクノリッジ信号受信の有無、(携帯端末3に おける)受信電力、基準受信電力、血糖値)を 納するように記憶部24に指示する。基準受 電力については後述する。

 次に、図19の送信電力決定部25のブロック 図、図20の送信電力決定部25の制御フローチ ートを用いて、送信電力決定部25の詳細な説 明を行う。

 送信電力決定部25は、図19に示すように、 送信電力制御回路251と、変換テーブル252と、 送信電力セレクタ253と、送信電力レジスタ254 と、受信電力セレクタ255とを備えている。

 送信電力制御回路251は、変換テーブル252 送信電力制御回路251との制御を行う。

 変換テーブル252は、送信電力制御回路251 出力した電力に対して2dBm大きい値あるいは 2dBm小さい値の電力を出力する。

 送信電力セレクタ253は、送信電力レジス 254に格納する送信電力を切り換える。

 送信電力レジスタ254は、最適電力として 納された送信電力を送信部22に対して出力 る。

 受信電力セレクタ255は、携帯端末3が血糖 値データを受信する際の最適な受信電力とし て設定される基準受信電力を切り換える。

 なお、図20の制御フローチャート中のNAは 、記憶部24から読み出した履歴情報において クノリッジ信号の受信が無かった履歴情報 個数を示すカウント値を示している。

 送信電力制御回路251は、血糖値検出部21 ら血糖値データおよび起動パルスが出力さ ると、血糖値が400mg/dl以上かどうかのチェッ クを行う。

 そして、血糖値が400mg/dl以上の場合、送 電力制御回路251は、送信電力セレクタ253を り替えて最大送信電力を送信電力レジスタ25 4に格納させる。そして、送信電力レジスタ25 4は、最適電力として格納された最大送信電 を送信部22に対して出力する。これにより、 医師等が緊急に処置しなければならない状況 において、送信電力不足による送信の失敗を 少なくすることを可能としている。

 一方、血糖値が400mg/dlより小さい場合、 信電力制御回路251は、記憶部24に対してメモ リアクセス要求を行う。記憶部24においてメ リアクセス要求が受け付けられて、記憶部2 4から送信電力制御回路251に履歴情報がリー データとして転送されると、送信電力制御 路251は、履歴情報に含まれるアクノリッジ 号受信の有無の情報をチェックして、受け った履歴情報においてアクノリッジ信号の 領が無かったものの数をNA(NO ACK)としてカウ ントする。

 NAが0の場合は、受信部23が抽出された履 情報が全てアクノリッジ信号を受信できて るので、携帯端末3が血糖値データを受信し 際の受信電力(以下、基準受信電力と示す) が必要以上に高い可能性がある。そこで、 信電力制御回路251は、基準受信電力を変換 ーブル252に入力し、履歴情報に含まれる最 新しい送信電力(最新送信電力)が最小電力と して規定している-5dBm(初期電力-5dBmのことを す)以下でなければ受信電力セレクタ255を切 り換えて、その基準受信電力よりも2dBm小さ 値を新たな基準受信電力として算出し、記 部24に格納させる。一方、最新送信電力が最 小電力として規定している-5dBm以下であれば 送信電力制御回路251は、現在の基準受信電 で出力されるように受信電力セレクタ255を り替えて、記憶部24に格納させる。

 NAが1以上、かつ、最も新しい履歴情報が クノリッジ信号を受信して無かった場合(図 20において「最新履歴はACK無」と表記)、基準 受信電力が必要な電力よりも低い可能性があ る。そこで、送信電力制御回路251は、基準受 信電力を変換テーブル252に入力し、最新送信 電力が最大電力として規定している+5dBm(初期 電力+5dBmのことを示す)以上でなければ受信電 力セレクタ255を切り換えて、その基準送信電 力よりも2dBm大きい値を新たな基準受信電力 して算出し、記憶部24に記憶させる。一方、 最新送信電力が最大電力として規定している +5dBm以上であれば、送信電力制御回路251は、 在の基準受信電力で出力されるように受信 力セレクタ255を切り替えて、記憶部24に格 させる。

 基準受信電力が算出されると送信電力制 回路251は、最も新しい履歴情報の受信電力( 最新受信電力)と基準受信電力を比較する。 して、最新受信電力が新たに算出された基 受信電力よりも5dBm以上大きければ、送信電 制御回路251は、履歴情報の送信電力を変換 ーブル252に入力するとともに送信電力セレ タ253を切り替えて、最新送信電力に対して2 dBm小さい値を新たな送信電力として算出し、 送信電力レジスタ254に格納する。

 そして、送信電力レジスタ254は、最適電 として格納された電力を送信部22に対して 力する。

 これにより、送信部22が送信する際の送 電力を携帯端末3と無線血糖計2との通信を可 能な範囲で小さくすることができるので、省 電力化を図ることができる。

 また、最新受信電力が新たに算出された 準受信電力よりも5dBm以上小さければ、送信 電力制御回路251は、履歴情報の送信電力を変 換テーブル252に入力するとともに送信電力セ レクタ253を切り替えて、最新送信電力に対し て2dBm大きい値を新たな送信電力として算出 、送信電力レジスタ254に格納する。

 また、最新受信電力が新たに算出された 準受信電力よりも5dBm以上大きくなく、かつ 、5dBm以上小さくない場合、すなわち、最新 信電力が新たに算出された基準受信電力に してプラスマイナス5dBmの範囲であれば、送 電力制御回路251は、最新送信電力に対して 更を加えないで送信電力レジスタ254に格納 る。

 そして、送信電力レジスタ254は、最適電 として格納された電力を送信部22に対して 力する。

 これにより、携帯端末3が無線血糖計2よ 送信されるデータを確実に受信できるよう 、送信部22が送信する際の送信電力を最適に 決定することができる。

 このように、抽出条件にあった中で最新 5組の履歴情報の中にNAが含まれているかど かで送信電力の増減を決めている。なお、 線血糖計2の使用を開始した時や、ソフトウ エアリセット等により記憶部24に履歴情報が 憶されていない時には、送信電力セレクタ2 53が初期電力を選択するようにする。ここで 初期電力とは、通常使用を想定した場合に 波が届く必要十分な電力であり、例えば、 大送信電力と通信可能な最小送信電力との 間値とする。

 このように、本実施の形態の無線血糖計2 においては、受信側の携帯端末3が実際に血 値データを受信した際の受信電力に基づい 基準受信電力を設定し、送信電力を決定す ことができるので、外部環境等により無線 糖計2が送信した際の送信電力と携帯端末3が 受信した時の受信電力とが異なる場合であっ ても適正に送信電力の最適化を図ることが可 能となる。

 次に、携帯端末3の構成について説明する 。図21は、携帯端末3のブロック図を示すもの である。携帯端末3は、図21に示すように、受 信部(外部受信部)A1と、受信電力判定部A2と、 誤り検出部A3と、記憶部A4と、送信電力選択 A5と、送信部(外部送信部)A6とを有している

 受信部A1は、受信した信号から搬送波の 出を行い、搬送波を受信電力判定部A2へ出力 する。さらに、受信した信号からプリアンブ ルパターンやシンクパターンを用いて送信デ ータの復調を行い、復調後のデータを誤り検 出部A3へと出力する。

 受信電力判定部A2は、受信部A1から出力さ れた搬送波から受信部A1がデータを受信した の受信電力を算出し、所定の値と比較する そして、受信電力を送信部A6へ、比較結果 送信電力選択部A5へ出力する。ここで所定の 値を、無線血糖計2内の送信電力決定部25にお いて送信する際の最小電力として規定されて いる-5dBmより小さく、携帯端末3が受信可能な 下限の電力よりも大きい値に設定する。詳し くは、通常の使用で想定される無線血糖計2 携帯端末3間の距離で減衰する電力を、前記 小電力(-5dBm)から引いた値を所定の値とする 。

 送信電力選択部A5は、受信電力判定部A2か ら、受信電力が所定の値より小さいという結 果が伝えられた時に、送信電力を最大電力に するように送信部A6へ指示する。

 誤り検出部A3は、受信部A1から出力される 復調後のデータに対して、このデータに付加 されている誤り検出符号を用いて誤り検出を 行う。誤り検出の結果、誤りが無ければ、復 調後のデータから測定データを取り出し、記 憶部A4へ出力する。そして、送信部A6へ測定 ータを正常に受信したことを伝える。

 記憶部A4は、誤り検出部A3から出力される測 定データを記憶する。
 送信部A6は、誤り検出部A3から測定データを 正常に受信したことが伝えられると、無線血 糖計2に対してアクノリッジ信号の送信を行 。このアクノリッジ信号の中には受信電力 定部A2が測定した受信電力を加えている。こ の時、受信電力判定部A2から、受信電力が所 の値よりも小さいと通知されている場合に 、送信可能な最大電力で送信を行う。

 一方、誤り検出部A3において誤りが検出 れた場合、送信部A6は無線血糖計2に対して ンアクノリッジ信号(無線血糖計2において、 データ送信が正常に行われなかったと解され る)を送信する。この時、受信電力判定部A2の 判定結果に関係なく送信可能な最大電力で送 信を行う。

 このように、携帯端末3の受信電力が所定 の値よりも小さい場合にはアクノリッジ信号 を最大電力で送信すれば、無線血糖計2と携 端末3の距離が通常よりも離れていたり、無 血糖計2と携帯端末3との間に障害物等があ て途中の経路で電波が想定以上に減衰して まうような状況であっても、無線血糖計2に して確実にアクノリッジ信号が届くように ることが出来る。これにより、無線血糖計2 から携帯端末3に対して正常にデータを送信 来たにもかかわらず、無線血糖計2において アクノリッジ信号が受信出来ないというこ が無くなり、無線血糖計2が、データ送信が 正常に行われなかったと判断して、データの 再送信を行ってしまうことを防ぐことが出来 る。

 [他の実施形態]
 以上、本発明の一実施形態について説明し が、本発明は上記実施形態に限定されるも ではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で 々の変更が可能である。

 (A)
 上記実施形態においては、生体試料測定装 の一例として無線血糖計2に適用する例を挙 げて説明した。しかし、本発明はこれに限定 されるものではない。

 例えば、乳酸、尿酸などを測定する測定 置の場合でも良く、そのデータを他の端末 に無線送信するような装置であれば、上記 実施形態に係る無線血糖計2と同様の効果を 得ることができる。

 (B)
 上記実施形態の無線血糖計2においては、履 歴情報を抽出するための条件として、測定時 と同じ曜日、同じ時間帯の履歴情報を抽出す る例を挙げて説明した。しかし、本発明はこ れに限定されるものではない。

 例えば、新しいものから順に抽出するよ な条件としてもよいし、測定時と同じ曜日 同じ時間帯、さらに新しいものから順に抽 するといった条件としてもよい。抽出条件( 送信電力決定規則)を適切に設定することで 無線血糖計の測定者の使用状況等に合わせ 使用をすることができる。

 (C)
 上記実施形態の無線血糖計2においては、送 信電力制御回路251が、履歴情報に応じて最新 送信電力よりも2dBm小さい値、あるいは、大 い値が出力されるように送信電力セレクタ25 3を切り替えさせる例を挙げて説明した。し し、本発明はこれに限定されるものではな 。

 例えば、送信電力制御回路は、最新送信 力よりも3dBm小さい値、あるいは、大きい値 が出力されるように送信電力セレクタを切り 替えてもよく、その大きくあるいは小さくさ せる間隔を問うものではない。適時、適切な 間隔に設定することができる。

 (D)
 上記第1の実施形態の無線血糖計2では、電 演算回路255が、履歴情報と測定したノイズ 応じて、送信電力に対するノイズ電力レジ タ256の雑音比が、直近の履歴情報の送信電 に対するノイズ電力の雑音比の0.9倍、1.0倍 1.1倍となるように送信電力を決定する例を げて説明した。しかし、本発明はこれに限 されるものではない。

 例えば、電力演算回路255が調整する雑音 の調整は、0.8倍、1.0倍、1.2倍となるように 整してもよく、その調整倍率を問うもので ない。適時、適切な調整倍率に設定するこ ができる。

 (E)
 上記第3の実施形態の無線血糖計2において 、送信電力制御回路251が、履歴情報に応じ 現在記憶されている基準受信電力よりも2dBm さい値、あるいは、大きい値に設定される うに受信電力セレクタ255を切り替えさせる を挙げて説明した。しかし、本発明はこれ 限定されるものではない。

 例えば、送信電力制御回路は、設定され いる基準受信電力よりも3dBm小さい値、ある いは、大きい値に設定されるように受信電力 セレクタを切り替えてもよく、その大きくあ るいは小さくさせる間隔を問うものではない 。適時、適切な間隔に設定することができる 。

 (F)
 上記実施形態の無線血糖計2では、送信電力 制御回路251は、血糖値検出部21から血糖値デ タおよび起動パルスが出力されると、血糖 が400mg/dl以上かどうかのチェックを行う例 挙げて説明した。しかし、本発明はこれに 定されるものではない。

 ここでは、糖尿病患者の一般的な指標を 用しているに過ぎず、例えば、その設定値 350mg/dlにする等、測定者に応じて設定して よい。

 また、測定された血糖値が50mg/dl以下であ った場合、警告音出力部263、表示部262が警告 を発するが、この場合も同様に、測定者に応 じて設定してもよい。

 (G)
 上記実施形態の無線血糖計2では、図1に示 制御ブロックは、それぞれのハードウェア 機能により構築する例を挙げて説明した。 かし、本発明はこれに限定されるものでは い。

 図1に示す制御ブロックの構築は、例えば 、1つのハードウェアやコンピュータソフト ェア、あるいはハードウェアとコンピュー ソフトウェアの機能を組み合わせてもよく 処理能力等に応じて適宜決めることができ 。

 本発明に係る生体試料測定装置は、微弱 電波を用いて通信を行う際に低消費電力化 図ることができ、電源としてバッテリを用 て無線で通信を行う生体試料測定装置とし 有用である。