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Patent Searching and Data


Title:
BOBBIN, AND FILAMENT UNIT
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/008485
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a bobbin for holding a filament without giving a curling nature, so that the filament may be smoothly let off without any damage. This bobbin (11) comprises a base plate (14) having a center plate (53) and side plates (154 and 155), thread hooking bosses (15 and 16), and auxiliary plates (158 and 159). The side plates (54 and 55) are folded on the center plate (53) so that the base plate (14) is brought into the folded position. The auxiliary plates (158 and 159) constitute flanges formed at the thread hooking bosses (15 and 16). The auxiliary plates (158 and 159) are cut along the virtual cutting line (57) thereby to form straight edges (63 and 73). The auxiliary plates (158 and 159) are equipped with bank portions (156 and 157) extending to the sides of the side plates (154 and 155). A cavity portion (212) is formed between the auxiliary plates (158 and 159).

Inventors:
YAMANE TAKURO (JP)
HIGASHIYAMA KIICHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/062519
Publication Date:
January 15, 2009
Filing Date:
July 10, 2008
Export Citation:
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Assignee:
SHIMANO KK (JP)
YAMANE TAKURO (JP)
HIGASHIYAMA KIICHI (JP)
International Classes:
A01K97/06; B65H75/06
Domestic Patent References:
WO2008032420A12008-03-20
Foreign References:
JP3899117B12007-03-28
JPH1132643A1999-02-09
Attorney, Agent or Firm:
MAZDA, Tomohiro et al. (2nd Fl. EXA-Minamishinmachi Bldg.,1-1-1 Minamishinmachi,Chuo-k, Osaka-shi Osaka 24, JP)
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Claims:
 センタープレート及び当該センタープレートの両側に連続する一対のサイドプレートを有し、センタープレートと各サイドプレートとの境界で屈曲されることによって各サイドプレートが対向する折畳姿勢と各サイドプレートが離反する展開姿勢との間で姿勢変化するベースプレートと、
 ベースプレートが折畳姿勢となった状態で端面同士が対向するように各サイドプレートに設けられた一対の糸掛ボスと、
 各糸掛ボスの端面に設けられると共に当該端面から上記センタープレート側へ延設されてベースプレートに固定された一対の補助プレートとを有し、
 当該補助プレートは、上記各糸掛ボスの中心を結ぶ仮想中心線と平行に配置された仮想切断線に沿って切断されることによって真直な切断縁が形成されている糸巻。
 上記補助プレートは、
 上記端面にフランジを形成する円形部並びに上記ベースプレートに固定される底縁、当該底縁の一端に連続し且つ上記円形部の一端側に接するように延びた第1側縁、上記底縁の他端に連続し且つ上記円形部の他端側に接するように延びた第2側縁及び上記円形部に連続すると共に上記第1側縁と上記第2側縁とを接続する円弧縁を有する脚部を備えた板状部材により構成されている請求項1に記載の糸巻。
 上記補助プレートは、
 上記端面にフランジを形成する円形部並びに上記ベースプレートに固定される底縁部、当該底縁部の一端と上記切断縁の下端とを接続するように延びた第1側縁、上記底縁部の他端と上記円形部の他端側とを接続するように延びた第2側縁及び上記円形部に連続すると共に上記第1側縁と上記第2側縁とを接続する円弧縁を有する脚部を備えた板状部材により構成されており、
 上記仮想中心線に対する上記第1側縁の傾斜角度θ1(0°<θ1<90°)と、上記仮想中心線に対する上記第2側縁の傾斜角度θ2(0°<θ2<90°)との関係は、
 θ1<θ2である請求項1に記載の糸巻。
 上記補助プレートは、
 上記端面にフランジを形成するフランジ部、上記ベースプレートに固定される底縁部、及びフランジ部と底縁部とを連続する脚部を備えた板状部材により構成されており、
 脚部は、上記底縁部の一端と上記切断縁の下端とを接続するように延びた第1側縁及び上記底縁部の他端と上記フランジ部の他端側とを接続するように延びた第2側縁を有し、
 上記仮想中心線に対する上記第1側縁の傾斜角度θ1(0°<θ1<90°)と、上記仮想中心線に対する上記第2側縁の傾斜角度θ2(0°<θ2<90°)との関係は、
 θ1<θ2である請求項1に記載の糸巻。
 上記底縁部は、
 一対の脚部同士を連結するように帯状に形成され、
 上記ベースプレートが折畳姿勢に変化したときに、当該底縁部の両端部が一方の脚部の内側及び他方の脚部の内側に対称に折り返されるための一対の第1折曲補助線と、当該底縁部の中間部が上記ベースプレート側に凸となるように湾曲されるための一対の第2折曲補助線とを備えている請求項3又は4に記載の糸巻。
 上記サイドプレートは、上記センタープレートに対して蛇腹状に折り畳まれるための第3折曲補助線を備えている請求項5に記載の糸巻。
 上記糸掛ボスは、外径がdである円柱状に形成され、
 上記仮想切断線は、上記仮想中心線から距離Sの位置に配置され、
 当該距離Sは、d/2<S≦D/2-(D-d)/6である請求項1から6のいずれかに記載の糸巻。
 上記サイドプレートの縁部から上記補助プレートの縁部に向かって延びる堤部がさらに設けられている請求項1から7のいずれかに記載の糸巻。
 上記補助プレートの縁部から上記サイドプレートの縁部に向かって延びる堤部がさらに設けられている請求項1から7のいずれかに記載の糸巻。
 上記堤部は、上記糸掛ボスを中心とする円弧状に形成された突条から構成されている請求項8又は9に記載の糸巻。
 上記糸掛ボスの周辺領域が糸掛ボスの中心を通る仮想軸線の方向であって上記堤部が突出する向きに陥没するように上記補助プレートに段差が形成されている請求項1から10のいずれかに記載の糸巻。
 折畳姿勢のベースプレートの周囲を被覆して当該ベースプレート、糸掛ボス及び補助プレートを収容保持するケーシングをさらに備え、
 当該ケーシングは、一対の糸掛ボス間に巻き取られた糸状体が挿通し得る糸引出孔を有し、当該糸引出孔は、ベースプレートがケーシングに保持された状態で上記糸掛ボスの中心よりも上記切断縁が設けられた側にオフセットされている請求項1から11のいずれかに記載の糸巻。
 請求項12に記載の糸巻と、
 上記一対の糸掛ボス間に巻き付けられた状態で保持された糸状体とを有し、
 当該糸状体は、上記補助プレートの第2側縁側から第1側縁側に向かって一方の糸掛ボスに巻き掛けられた後、当該糸状体とクロスして他方の糸掛ボスの方に導かれて上記補助プレートの第2側縁側から第1側縁側に向かって当該他方の糸掛ボスに8の字状を呈するように巻き掛けられている糸状体ユニット。
 センタープレート及び当該センタープレートの両側に連続する一対のサイドプレートを有し、センタープレートと各サイドプレートとの境界で屈曲されることによって各サイドプレートが対向する折畳姿勢と各サイドプレートが離反する展開姿勢との間で姿勢変化するベースプレートと、
 ベースプレートが折畳姿勢となった状態で端面同士が対向するように各サイドプレートに設けられた一対の糸掛ボスと、
 各糸掛ボスの端面に設けられると共に当該端面から上記センタープレート側へ延設されてベースプレートに固定された一対の補助プレートと、
 上記サイドプレートの縁部から上記補助プレートの縁部に向かって延びる第1堤部とを備える糸巻。
 上記第1堤部は、当該第1堤部の先端が上記補助プレートに接触するように設けられている請求項14に記載の糸巻。
 上記第1堤部は、上記糸掛ボスを中心とする円弧状に形成された突条から構成されている請求項14又は15に記載の糸巻。
 上記サイドプレートの側部に第2堤部がさらに設けられている請求項14から16のいずれかに記載の糸巻。
 請求項14から17のいずれかに記載の糸巻と、
 上記一対の糸掛ボス間に巻き付けられた状態で保持された糸状体とを有し、
 当該糸状体は、一方の糸掛ボスの一方側から他方側へ巻き掛けられた後、当該糸状体とクロスして他方の糸掛ボスの方に導かれて当該他方の糸掛ボスの一方側から他方側へ8の字状を呈するように巻き掛けられている糸状体ユニット。
 センタープレート及び当該センタープレートの両側に連続する一対のサイドプレートを有し、センタープレートと各サイドプレートとの境界で屈曲されることによって各サイドプレートが対向する折畳姿勢と各サイドプレートが離反する展開姿勢との間で姿勢変化するベースプレートと、
 ベースプレートが折畳姿勢となった状態で端面同士が対向するように各サイドプレートに設けられた一対の糸掛ボスと、
 各糸掛ボスの端面に設けられると共に当該端面から上記センタープレート側へ延設されてベースプレートに固定された一対の補助プレートと、
 上記補助プレートの縁部から上記サイドプレートの縁部に向かって延びる堤部とを備える糸巻。
 上記堤部は、当該堤部の先端が上記サイドプレートに接触するように設けられている請求項19に記載の糸巻。
 上記堤部は、上記糸掛ボスを中心とする円弧状に形成された突条から構成されている請求項19又は20に記載の糸巻。
 請求項19から21のいずれかに記載の糸巻と、
 上記一対の糸掛ボス間に巻き付けられた状態で保持された糸状体とを有し、
 当該糸状体は、一方の糸掛ボスの一方側から他方側へ巻き掛けられた後、当該糸状体とクロスして他方の糸掛ボスの方に導かれて当該他方の糸掛ボスの一方側から他方側へ8の字状を呈するように巻き掛けられている糸状体ユニット。
 センタープレート及び当該センタープレートの両側に連続する一対のサイドプレートを有し、センタープレートと各サイドプレートとの境界で屈曲されることによって各サイドプレートが対向する折畳姿勢と各サイドプレートが離反する展開姿勢との間で姿勢変化するベースプレートと、
 先端面を有し、ベースプレートが折畳姿勢となった状態で当該先端面同士が対向するように各サイドプレートに設けられた一対の糸掛ボスと、
 各糸掛ボスの先端面に設けられると共に当該先端面から上記センタープレート側へ延びてベースプレートに連結された一対の補助プレートと、
 折畳姿勢のベースプレートの周囲を被覆して当該ベースプレート、糸掛ボス及び補助プレートを収容保持するケーシングとを備え、
 ケーシングは、一対の糸掛ボス間に巻き取られた糸状体が挿通し得る糸引出孔を有し、当該糸引出孔は、ベースプレートがケーシングに保持された状態で各糸掛ボスの中心を通る仮想軸線に直交し且つサイドプレートの長手方向に沿う仮想中心線に対して糸掛ボスの径方向にオフセットされた位置に設けられている糸巻。
 請求項22に記載の糸巻と、
 上記一対の糸掛ボス間に巻き付けられた状態で保持された糸状体とを有し、
 当該糸状体は、一方の糸掛ボスの一方側から他方側へ巻き掛けられた後、当該糸状体とクロスして他方の糸掛ボスの方に導かれて当該他方の糸掛ボスの一方側から他方側へ8の字状を呈するように巻き掛けられており、
 上記糸引出孔は、上記仮想中心線に対して上記糸掛ボスの他方側にオフセットされている糸状体ユニット。
 センタープレート及び当該センタープレートの両側に連続する一対のサイドプレートを有し、センタープレートと各サイドプレートとの境界で屈曲されることによって各サイドプレートが対向する折畳姿勢と各サイドプレートが離反する展開姿勢との間で姿勢変化するベースプレートと、
 ベースプレートが折畳姿勢となった状態で端面同士が対向するように各サイドプレートに設けられた一対の糸掛ボスと、
 各糸掛ボスの端面に設けられると共に当該端面から上記センタープレート側へ延設されてベースプレートに固定された一対の補助プレートとを有し、
 各補助プレートを連結するように各補助プレートと一体的に形成された帯状の底縁部とを有し、
 当該底縁部は、上記ベースプレートが折畳姿勢に変化したときに、当該底縁部の両端部が一方の補助プレートの内側及び他方の補助プレートの内側に対称に折り返されるための一対の第1折曲補助線と、当該底縁部の中間部が上記ベースプレート側に凸となるように湾曲されるための一対の第2折曲補助線とを備えている糸巻。
 上記サイドプレートは、上記センタープレートに対して蛇腹状に折り畳まれるための第3折曲補助線を備えている請求項25に記載の糸巻。




 
Description:
糸巻及び糸状体ユニット

 本発明は、釣糸その他の長尺の糸状体を 持するための糸巻の構造並びにこの糸巻に 状体が巻き取られた糸状体ユニットの構造 関するものである。

 糸状体として典型的には釣糸が例示され 。釣糸は、従来から所定の長さ(例えば50m~15 0m程度)に裁断されて市販されている。ただし 、長尺の釣糸は取り扱いに不便であることか ら、通常、釣糸は糸巻に巻き取られた状態で 販売される(例えば、特許文献1~特許文献14参 )。一般に糸巻は単一の円筒状のコアを有し ており、当該コアに釣糸が巻き付けられるよ うになっている。また、糸巻に釣糸を巻き付 ける装置も従来から提供されている(例えば 特許文献15~特許文献25参照)。このような糸 装置は、釣糸に一定のテンションを発生さ た状態で当該釣糸を上記コアに巻き取るよ になっている。

 ところで、長尺の釣糸が単一の円筒状コ に一方向に巻き取られた場合には、当該釣 に巻き癖がつくおそれがある。巻き癖がつ た釣糸は使用時に螺旋状に変形し、釣人に って非常に使いにくいものとなる。このよ な不都合が解消されるために、例えば特許 献26に開示された糸巻が提供されている。 の糸巻は、ほとんど巻き癖をつけることな 釣糸を巻き取ることができるようになって る。具体的には、特許文献26に開示された糸 巻は、一対の円筒状コアを有している。長尺 の釣糸は、これら一対の円筒状コア間に8の を描くように巻き掛けられる。そして、こ ように8の字を呈するように形成された釣糸 その中央部(釣糸同士が交差する部位)で折 曲げられ、全体として円形に巻回された状 で(いわゆる蜷局状を成して)当該糸巻に保持 される。

 図42は、従来の糸巻の分解斜視図である

 この糸巻501は、内フレーム502と外フレー 503とを有する。釣糸504は内フレーム502に巻 取られており、この内フレーム502が外フレ ム503に収容される。釣糸504の端部505は、外 レーム503に設けられた挿通孔506から外部へ かれている。釣人は、外フレーム503を一方 手に持ち、他方の手で釣糸504の端部505を把 して引っ張ることにより、所望の長さの釣 504を取り出すことができる。

 図43は従来の糸巻の内フレームが展開さ た状態の斜視図であり、図44は釣糸が巻き付 けられた状態の平面図である。

 これらの図が示すように、内フレーム502 ベースプレート507を有し、このベースプレ ト507に一対のコア508、509が設けられている これらコア508、509を覆うように、それぞれ ランジ510、511が設けられている。各フラン 510、511の端部512、513は、ベースプレート507 固定されている。釣糸504の基端518は、ベー プレート507の所定位置に固定される。釣糸5 04は、コア508とコア509とに交互に巻き掛けら 、8の字を呈するように形成される(図44参照 )。この状態でベースプレート507が中央部で り曲げられることにより(図42参照)、結果と て長尺の釣糸が円形に巻回された状態で外 レーム503に収容されるようになっている。

 釣糸504は、糸巻501に巻き取られた状態で 品として販売される。釣人が釣糸504を使用 るときは、前述のように釣糸504の端部505を っ張る。これにより、内フレーム502に巻き られた釣糸504が順にほどけて糸巻501から引 出される。ここで、釣糸504は前述のように8 の字を描くように内フレーム502のコア508、509 に巻き掛けられているから、釣糸504に巻き癖 がつくことはない。したがって、糸巻501から 引き出された釣糸504は真直な状態を維持し、 釣人にとって非常に使いやすいものである。

特開2006-230207号公報

特開2006-223127号公報

特開2005-304358号公報

特開2005-218446号公報

特開2005-218334号公報

特開2005-000151号公報

特開2004-313150号公報

特開2004-215637号公報

特開2004-215636号公報

特開2003-009742号公報

特開2002-370871号公報

特開2002-369646号公報

特開2002-171887号公報

特開2001-299173号公報

特開2002-095399号公報

特開2002-084943号公報

特開2001-151206号公報

特開2001-148987号公報

特開2001-114471号公報

特開平11-180641号公報

特開平11-005671号公報

特開平10-109824号公報

特開平10-109822号公報

特開平9-188475号公報

特開平7-137933号公報

特許第3899117号公報

 しかしながら、釣糸504が糸巻501から引き される際に、次のような問題がある。すな ち、釣糸504は、図44が示す要領で内フレー 502のコア508、509に巻き掛けられ、且つ図42が 示すように内フレーム502が折り畳まれること によって糸巻501内で保持されているから、釣 糸504が糸巻501から引き出されると、釣糸504は 、フランジ510、511の周縁に対して摺動しなが らほどけることになる(図42及び図44参照)。

 詳述すれば、折り畳まれた状態での釣糸5 04は、フランジ510の傾斜面514で屈曲すると共 対向するフランジ511の傾斜面515で再度屈曲 てコア509の方へ向かっている(図44参照)。す なわち、釣糸504は、立体的に略Uの字を描く うに保持されており、釣糸504が引っ張られ と当該略Uの字が解かれるように引き出され 。このとき、釣糸504は、上記傾斜面514、515 迫り上がっていくことになるが、この傾斜 514、515の上端516、517を乗り越えることがで ずに、当該上端516、517に釣糸504が引っ掛か てしまうことがある。ただし、釣糸504の引 力が十分に大きい場合には、釣糸504がフラ ジ510、511を撓ませることになり、これによ 、上記上端516、517が内側に変位し、釣糸504 当該上端516、517から外れて引き出される。

 ところが、このように釣糸504がフランジ5 10、511に対して強く摺動すると、釣糸504が損 するおそれがある。特にフランジ510、511の 性が高い場合、釣糸504の外径が小さい場合 及び釣糸504がいわゆるPEラインの場合等は おさらである。

 もっとも、この問題は、フランジ510が十 に柔らかくて釣糸504に対する摩擦係数がき めて小さい材料から構成されるならば解消 れ得る。ところが、そのような材料により フレーム502が構成された場合には、内フレ ム502に釣糸504を巻き取る作業が困難となる 、そもそもそのような材料は一般的なもの はない。そのため、製品としての釣糸の製 コストが上昇するという新たな問題が発生 る。

 そこで、本発明の目的は、釣糸その他の 状体を巻き癖が付くことなく保持すると共 この糸状体が損傷を受けることなく円滑に き出される安価な糸巻、およびこの糸巻に 状体が巻き取られた糸状体ユニットを提供 ることである。

 [1-(1) ]上記目的が達成されるため、本発 に係る糸巻は、センタープレート及び当該 ンタープレートの両側に連続する一対のサ ドプレートを有し、センタープレートと各 イドプレートとの境界で屈曲されることに って各サイドプレートが対向する折畳姿勢 各サイドプレートが離反する展開姿勢との で姿勢変化するベースプレートを備える。 ースプレートが折畳姿勢となった状態で端 同士が対向するように一対の糸掛ボスが各 イドプレートに設けられている。当該糸巻 、各糸掛ボスの端面に設けられると共に当 端面から上記センタープレート側へ延設さ てベースプレートに固定された一対の補助 レートを有する。当該補助プレートは、上 各糸掛ボスの中心を結ぶ仮想中心線と平行 配置された仮想切断線に沿って切断される とによって真直な切断縁が形成されている

 この糸巻は、長尺の糸状体を保持するこ ができる。糸状体としては、釣糸が例示さ る。糸状体は、次の要領で糸巻に巻き取ら る。まず、ベースプレートが展開姿勢に変 され、センタープレートの両側に一対のサ ドプレートが配置される。この状態で、一 の糸掛ボスがベースプレートの両端部に配 されることになる。続いて、糸状体の一方 端部がベースプレートの所定部位、例えば 対の糸掛ボスの中間に固定される。糸状体 、一方の糸掛ボスに巻き掛けられる。この き、糸状体は、例えば補助プレートの上記 想切断線に沿って切断された側から糸掛ボ に巻き掛けられる。さらに、この糸状体は 他方の糸掛ボスに巻き掛けられる。この場 も、補助プレートの上記仮想切断線に沿っ 切断された側から糸掛ボスに巻き掛けられ 。もっとも、この糸状体は、補助プレート 上記仮想切断線に沿って切断された側と反 側から各糸掛ボスに巻き掛けられてもよい この糸状体は、互いにクロスするように一 の糸掛ボス及び他方の糸掛ボスに巻き掛け れる。同様にして、この糸状体は、一対の 掛ボスに交互に連続して巻き掛けられる。 なわち、この糸状体は、8の字を呈するよう に一対の糸掛ボス間に巻き取られ、ベースプ レートに保持される。この状態でベースプレ ートが折畳姿勢に変化される。これにより、 一対の糸掛ボスに8の字を呈するように巻き けられていた糸状体は、ベースプレート内 環状に形成される。

 前述のように、糸状体が一対の糸掛ボス 8の字を呈するように巻き付けられるから、 当該糸状体が一方の糸掛ボスに巻かれる際に 発生する撚りと、他方の糸掛ボスに巻かれる 際に発生する撚りとが相殺され、結果的に糸 状体が撚れることはない。糸状体は、強く引 っ張られることなくきわめて緩やかに一対の 糸掛ボスに巻き付けられる。糸状体が各糸掛 ボスに巻き付けられた状態でベースプレート が折畳姿勢に変化されると、糸状体は環状に 形成され、ほとんど無張力の状態でベースプ レートに保持される。したがって、糸状体が ベースプレートに長時間保持されたとしても 巻き癖がつくことがない。

 この糸状体の使用者は、ベースプレート 保持された糸状体の他方の端部を引っ張る とにより、所望の長さの糸状体をベースプ ートから引き出すことができる。このとき 一方の糸掛ボス及び他方の糸掛ボスに巻き けられた糸状体は、これら各糸掛ボスから 互に解けるように引き出される。したがっ 、糸状体は、使用者の意に反して一気に多 にベースプレートから引き出されることは い。

 上記糸状体は、次の要領で引き出される まず、糸状体の他方の端部が引っ張られる 、当該端部の直近に形成された糸状体のル プ、例えば一方の糸掛ボスに巻き掛けられ いる糸状体のループが絞られる。つまり、 該ループの径が小さくなる。当該ループの が小さくなると、当該糸状体は、上記一方 補助プレートの縁部に沿ってスライドする このとき、各補助プレートは上記真直縁を えているから、当該糸状体は、当該真直縁 沿って円滑にスライドし、一方の補助プレ トが変形しなくても円滑に一方の糸掛ボス ら外れ、当該ループが解けることになる。 のループに隣り合うループも同様に解け、 の結果、幾重にも巻回された糸状体は、ス レスなく順に解けることになる。

 [1-(2)] 上記補助プレートは、上記端面に ランジを形成する円形部並びに脚部を備え 板状部材により構成されているのが好まし 。上記脚部は、上記ベースプレートに固定 れる底縁、当該底縁の一端に連続し且つ上 円形部の一端側に接するように延びた第1側 縁、上記底縁の他端に連続し且つ上記円形部 の他端側に接するように延びた第2側縁及び 記円形部に連続すると共に上記第1側縁と上 第2側縁とを接続する円弧縁を有する。

 前述のように、糸状体が保持されている 態ではベースプレートが折畳姿勢となって る。すなわち、一対の糸掛ボスは互いに対 し、当該糸掛ボスに設けられた補助プレー も互いに対向している。糸状体は、例えば 方の糸掛ボスに巻き掛けられた後に一方の 助プレートの脚部の第2側縁及び他方の補助 プレートの脚部の第1側縁を経て他方の糸掛 スに巻き掛けられ、続いて他方の補助プレ トの脚部の第2側縁及び一方の補助プレート 脚部の第1側縁を経て一方の糸掛ボスに巻き 掛けられる。ただし、糸状体は、逆方向に巻 かれていてもよい。すなわち、糸状体は、一 方の糸掛ボスに巻き掛けられた後に一方の補 助プレートの脚部の第1側縁及び他方の補助 レートの脚部の第2側縁を経て他方の糸掛ボ に巻き掛けられ、続いて他方の補助プレー の脚部の第1側縁及び一方の補助プレートの 脚部の第2側縁を経て一方の糸掛ボスに巻き けられていてもよい。つまり、糸状体は、 方の糸掛ボスに巻き掛けられた後に、螺旋 ープを描くように当該一方の糸掛ボスと対 する他方の糸掛ボスに巻き掛けられ、その 同様に各糸掛ボスに交互に巻き掛けられて る。糸状体は、このように幾重にも重なっ 螺旋ループ状に巻回される。螺旋ループ状 巻回された糸状体の他方の端部が引っ張ら ると、当該他方の端部に最も近いループが け、続いて当該ループに隣り合うループが に解ける。

 糸状体の螺旋ループは、次の要領で解け 。まず、糸状体の他方の端部が引っ張られ と、当該端部の直近の螺旋ループ、例えば 方の糸掛ボスに巻き掛けられている螺旋ル プが絞られる。つまり、当該ループの径が さくなる。このとき、当該糸状体は、一方 補助プレートの脚部の第1側縁、一方の糸掛 ボス、一方の補助プレートの脚部の第2側縁 巻き掛けられているから、上記螺旋ループ 径が小さくなると、当該糸状体は、上記一 の補助プレートの脚部の第1側縁に沿って当 脚部から円形部側へ移動する。しかも、当 第1側縁は途中で上記仮想切断線に沿って切 断されているから、当該糸状体は、一方の補 助プレートが変形しなくても上記第1側縁に って移動した後に円滑に一方の糸掛ボスか 外れ、当該螺旋ループが解ける。そして、 の螺旋ループに隣り合う螺旋ループも同様 解け、その結果、幾重にも巻回された糸状 は、ストレスなく解ける。

 [1-(3)] 上記補助プレートは、上記端面に ランジを形成する円形部並びに脚部を備え 板状部材により構成されているのが好まし 。上記脚部は、上記ベースプレートに固定 れる底縁部、当該底縁部の一端と上記切断 の下端とを接続するように延びた第1側縁、 上記底縁部の他端と上記円形部の他端側とを 接続するように延びた第2側縁及び上記円形 に連続すると共に上記第1側縁と上記第2側縁 とを接続する円弧縁を有する脚部を有する。 上記仮想中心線に対する上記第1側縁の傾斜 度θ1(0°<θ1<90°)及び上記仮想中心線に対 する上記第2側縁の傾斜角度θ2(0°<θ2<90°) の関係がθ1<θ2となるように設定されてい のが好ましい。

 前述のように、糸状体が保持されている 態ではベースプレートが折畳姿勢となって る。すなわち、一対の糸掛ボスは互いに対 し、当該糸掛ボスに設けられた補助プレー も互いに対向している。糸状体は、例えば 方の糸掛ボスに巻き掛けられた後に一方の 助プレートの脚部の第2側縁及び他方の補助 プレートの脚部の第1側縁を経て他方の糸掛 スに巻き掛けられ、続いて他方の補助プレ トの脚部の第2側縁及び一方の補助プレート 脚部の第1側縁を経て一方の糸掛ボスに巻き 掛けられる。ただし、糸状体は、逆方向に巻 かれていてもよいことは前述の通りである。 すなわち、糸状体は、一方の糸掛ボスに巻き 掛けられた後に一方の補助プレートの脚部の 第1側縁及び他方の補助プレートの脚部の第2 縁を経て他方の糸掛ボスに巻き掛けられ、 いて他方の補助プレートの脚部の第1側縁及 び一方の補助プレートの脚部の第2側縁を経 一方の糸掛ボスに巻き掛けられていてもよ 。つまり、糸状体は、一方の糸掛ボスに巻 掛けられた後に、螺旋ループを描くように 該一方の糸掛ボスと対向する他方の糸掛ボ に巻き掛けられ、その後同様に各糸掛ボス 交互に巻き掛けられる。糸状体は、このよ に幾重にも重なった螺旋ループ状に巻回さ る。螺旋ループ状に巻回された糸状体の他 の端部が引っ張られると、当該他方の端部 最も近いループが解け、続いて当該ループ 隣り合うループが順に解ける。

 糸状体の螺旋ループは、次の要領で解け 。まず、糸状体の他方の端部が引っ張られ と、当該端部の直近の螺旋ループ、例えば 方の糸掛ボスに巻き掛けられている螺旋ル プが絞られる。つまり、当該ループの径が さくなる。このとき、当該糸状体は、一方 補助プレートの脚部の第1側縁、一方の糸掛 ボス、一方の補助プレートの脚部の第2側縁 巻き掛けられているから、上記螺旋ループ 径が小さくなると、当該糸状体は、上記一 の補助プレートの脚部の第1側縁に沿って当 脚部から円形部側へ移動する。しかも、当 第1側縁は途中で上記仮想切断線に沿って切 断されているから、当該糸状体は、一方の補 助プレートが変形しなくても上記第1側縁に って移動した後に円滑に一方の糸掛ボスか 外れ、当該螺旋ループが解ける。そして、 の螺旋ループに隣り合う螺旋ループも同様 解け、その結果、幾重にも巻回された糸状 は、ストレスなく解ける。

 上記第1側縁の傾斜角度θ1は上記第2側縁 傾斜角度θ2よりも小さい。すなわち、上記 2側縁は、上記仮想中心線に対して横方向に きく張り出している。したがって、ループ の糸状体が上記第1側縁に沿って円滑に移動 する一方で、当該糸状体は、第2側縁に引っ かった状態になる傾向にある。このため、 該ループ状の糸状体が勢いよく糸掛ボスか 外れ、これに引かれて一気に糸状体が解け しまうことが防止される。なお、この第1側 及び第2側縁は、上記傾斜角度がθ1、θ2とな る部分を備えていれば十分である。したがっ て、第1側縁の一部及び第2側縁の一部に上記 想中心線と平行になる部分が形成されてい もよい。

 [1-(4)] 上記補助プレートは、上記端面に ランジを形成するフランジ部、上記ベース レートに固定される底縁部、及びフランジ と底縁部とを連続する脚部を備えた板状部 により構成されていてもよい。脚部は、上 底縁部の一端と上記切断縁の下端とを接続 るように延びた第1側縁及び上記底縁部の他 端と上記フランジ部の他端側とを接続するよ うに延びた第2側縁を有し、上記仮想中心線 対する上記第1側縁の傾斜角度θ1(0°<θ1<9 0°)と、上記仮想中心線に対する上記第2側縁 傾斜角度θ2(0°<θ2<90°)との関係は、θ1&l t;θ2であるのが好ましい。

 前述のように、糸状体が保持されている 態ではベースプレートが折畳姿勢となって る。すなわち、一対の糸掛ボスは互いに対 し、当該糸掛ボスに設けられた補助プレー も互いに対向している。糸状体は、例えば 方の糸掛ボスに巻き掛けられた後に一方の 助プレートの脚部の第2側縁及び他方の補助 プレートの脚部の第1側縁を経て他方の糸掛 スに巻き掛けられ、続いて他方の補助プレ トの脚部の第2側縁及び一方の補助プレート 脚部の第1側縁を経て一方の糸掛ボスに巻き 掛けられる。ただし、糸状体は、逆方向に巻 かれていてもよいことは前述の通りである。 すなわち、糸状体は、一方の糸掛ボスに巻き 掛けられた後に一方の補助プレートの脚部の 第1側縁及び他方の補助プレートの脚部の第2 縁を経て他方の糸掛ボスに巻き掛けられ、 いて他方の補助プレートの脚部の第1側縁及 び一方の補助プレートの脚部の第2側縁を経 一方の糸掛ボスに巻き掛けられていてもよ 。つまり、糸状体は、一方の糸掛ボスに巻 掛けられた後に、螺旋ループを描くように 該一方の糸掛ボスと対向する他方の糸掛ボ に巻き掛けられ、その後同様に各糸掛ボス 交互に巻き掛けられる。糸状体は、このよ に幾重にも重なった螺旋ループ状に巻回さ る。螺旋ループ状に巻回された糸状体の他 の端部が引っ張られると、当該他方の端部 最も近いループが解け、続いて当該ループ 隣り合うループが順に解ける。

 糸状体の螺旋ループは、次の要領で解け 。まず、糸状体の他方の端部が引っ張られ と、当該端部の直近の螺旋ループ、例えば 方の糸掛ボスに巻き掛けられている螺旋ル プが絞られる。つまり、当該ループの径が さくなる。このとき、当該糸状体は、一方 補助プレートの脚部の第1側縁、一方の糸掛 ボス、一方の補助プレートの脚部の第2側縁 巻き掛けられているから、上記螺旋ループ 径が小さくなると、当該糸状体は、上記一 の補助プレートの脚部の第1側縁に沿って当 脚部から円形部側へ移動する。しかも、当 第1側縁は途中で上記仮想切断線に沿って切 断されているから、当該糸状体は、一方の補 助プレートが変形しなくても上記第1側縁に って移動した後に円滑に一方の糸掛ボスか 外れ、当該螺旋ループが解ける。そして、 の螺旋ループに隣り合う螺旋ループも同様 解け、その結果、幾重にも巻回された糸状 は、ストレスなく解ける。

 上記第1側縁の傾斜角度θ1は上記第2側縁 傾斜角度θ2よりも小さい。すなわち、上記 2側縁は、上記仮想中心線に対して横方向に きく張り出している。したがって、ループ の糸状体が上記第1側縁に沿って円滑に移動 する一方で、当該糸状体は、第2側縁に引っ かった状態になる傾向にある。このため、 該ループ状の糸状体が勢いよく糸掛ボスか 外れ、これに引かれて一気に糸状体が解け しまうことが防止される。なお、この第1側 及び第2側縁は、上記傾斜角度がθ1、θ2とな る部分を備えていれば十分である。したがっ て、第1側縁の一部及び第2側縁の一部に上記 想中心線と平行になる部分が形成されてい もよい。

 [1-(5)] 上記底縁部は、一対の脚部同士を 結するように帯状に形成されていてもよい この底縁部は、上記ベースプレートが折畳 勢に変化したときに、当該底縁部の両端部 一方の脚部の内側及び他方の脚部の内側に 称に折り返されるための一対の第1折曲補助 線と、当該底縁部の中間部が上記ベースプレ ート側に凸となるように湾曲されるための一 対の第2折曲補助線とを備えているのが好ま い。

 この場合、一対の脚部同士が連結され、 対の補助プレートが単一の部品として構成 れる。したがって、ベースプレートが折畳 勢に変化したときは、重ね合わされたベー プレート及び補助プレートが折り畳まれる とになる。一般に2枚のシートが重ね合わさ れた状態で折り畳まれると、内側のシートに 弛みが生じる。したがって、ベースプレート が折畳姿勢に変化すると、補助プレートに弛 みが生じる。この弛みは補助プレートの弾性 変形を起こす。補助プレートの一部が内側に 凸となるように変形した場合、補助プレート 間に形成される空間が狭くなり、糸掛ボスに 巻き取られた糸状体が圧迫されるなどの不都 合が生じる。

 この発明では、上記第1折曲補助線及び第 2折曲補助線が設けられているから、ベース レートが折畳姿勢に変化すると、上記底縁 が第1折曲補助線が設けられた部分及び第2折 曲補助線が設けられた部分で屈曲される。す なわち、底縁部の両端部が一方の脚部の内側 及び他方の脚部の内側に対称に折り返される と共に、当該底縁部の中間部が上記ベースプ レート側に凸となるように湾曲される。これ により、補助プレート間に形成される空間が 狭くならず、糸掛ボスに巻き取られた糸状体 が圧迫されるなどの不都合が生じない。

 [1-(6)] 上記サイドプレートは、上記セン ープレートに対して蛇腹状に折り畳まれる めの第3折曲補助線を備えているのが好まし い。

 この構成では、サイドプレートがセンタ プレートに対して蛇腹状に折り畳まれるか 、ベースプレートが折畳姿勢に変化したと は、ベースプレートの長さが短くなる。す わち、糸巻全体の全長が短くなり、糸巻の 用者にとってコンパクトで使いやすいもの なる。

 糸巻について単なるコンパクト設計を行 ことは簡単である。ところが、一対の糸掛 ス間の距離が短くなると、所定長さの糸状 が各糸掛ボス間に巻き取られる場合に巻き 数が増加して巻取作業のコストが増大する 本発明では、サイドプレートがセンタープ ートに対して蛇腹状に折り畳まれるから、 ースプレートが展開姿勢のときは一対の糸 ボス間の距離が長くなり、ベースプレート 折畳姿勢のときは一対の糸掛ボス間の距離 短くなる。したがって、ベースプレートが 開姿勢に変化した状態で糸状体が巻き取ら ることにより、所定長さの糸状体が各糸掛 ス間に巻き取られる際の巻き回数が少なく り、巻取作業のコストの増大が避けられる

 [1-(7)] 上記糸掛ボスは、外径がdである円 柱状に形成されていてもよい。その場合、上 記仮想切断線は、上記仮想中心線から距離S 位置に配置され、当該距離Sは、d/2<S≦D/2-( D-d)/6に設定されるのが好ましい。

 [1-(8)] 上記サイドプレートの縁部から上 補助プレートの縁部に向かって延びる堤部 さらに設けられているのが好ましい。

 前述のように、糸状体は糸掛ボスの周り ループ状に幾重にも巻回されている。糸状 は、その剛性により糸掛ボスを中心にして 側へ拡がる傾向にあるから、ループ状の糸 体が一気に解けてしまうおそれがある。前 のように、糸状体に撚りが生じないのは、 方の糸掛ボスに巻かれる際に発生する撚り 、他方の糸掛ボスに巻かれる際に発生する りとが相殺されるからである。糸状体が引 出されて一のループが解けていく際に、糸 体が一方の糸掛ボス側から外れた瞬間に撚 が発生する。この撚りは、当該糸状体が他 の糸掛ボスからも外れることによって相殺 れる。但し、この撚りが相殺されるまでに 該糸状体が大きく拡がり、これに引きずら るようにして他のループが補助プレートの 側に外れてしまうことがある。このため、 状体が引き出される際に絡みついてしまう それがある。しかし、この構成では、上記 部が設けられているから、糸状体が糸掛ボ を中心にして外側へ拡がることが防止され 。すなわち、糸状体によって形成される各 ープが補助プレートから外側へ外れてしま ことが防止される。したがって、糸状体の みが防止され、糸状体が円滑に引き出され 。

 [1-(9)] 上記サイドプレートの縁部から上 補助プレートの縁部に向かって延びる堤部 代えて、上記補助プレートの縁部から上記 イドプレートの縁部に向かって延びる堤部 設けられていてもよい。

 前述のように、糸状体は糸掛ボスの周り ループ状に幾重にも巻回されており、糸掛 スを中心にして外側へ拡がる傾向にあるか 、ループ状の糸状体が一気に解けてしまう それがある。前述のように、糸状体に撚り 生じないのは、一方の糸掛ボスに巻かれる に発生する撚りと、他方の糸掛ボスに巻か る際に発生する撚りとが相殺されるからで る。糸状体が引き出されて一のループが解 ていく際に、糸状体が一方の糸掛ボス側か 外れた瞬間に撚りが発生する。この撚りは 当該糸状体が他方の糸掛ボスからも外れる とによって相殺される。但し、この撚りが 殺されるまでに当該糸状体が大きく拡がり これに引きずられるようにして他のループ 補助プレートの外側に外れてしまうことが る。このため、糸状体が引き出される際に みついてしまうおそれがある。しかし、こ 構成では、上記堤部が設けられているから 糸状体が糸掛ボスを中心にして外側へ拡が ことが防止される。すなわち、糸状体によ て形成される各ループが補助プレートから 側へ外れてしまうことが防止される。した って、糸状体の絡みが防止され、糸状体が 滑に引き出される。

 上記糸状体は、ベースプレートが展開姿 にある状態で一対の糸掛ボスに巻き掛けら て、その後ベースプレートが折畳姿勢に変 されることにより、前述のような多重螺旋 ープ状に形成されている。このため、糸状 は、多重螺旋ループの中央(折り畳まれた糸 状体の中央)から引き出される。

 上記ベースプレートが折畳姿勢となった きは、サイドプレートの内側に上記補助プ ートが配置される。したがって、上記堤部 、補助プレートからサイドプレートに向か て、すなわち折り畳まれたベースプレート 中央から外側に突出する。このため、上記 状体は、上記多重螺旋ループの中央から引 出され、上記堤部によってサイドプレート へ導かれる。つまり、糸状体は、多重螺旋 ープの中央から一旦外側へ導かれた後に外 へ引き出される。

 前述のように、糸状体が引っ張られて一 螺旋ループが解けていく際に、当該螺旋ル プに隣り合う螺旋ループあるいは当該螺旋 ープの近傍に位置する螺旋ループが引きず れて当該糸状体と一緒に引き出される可能 がある。その場合、当該糸状体が引っ張ら る方向と螺旋ループが引きずられる方向と 略一致するならば、引きずられる螺旋ルー と引き出される糸状体とが絡み合う可能性 高くなる。この構成では、引っ張られる糸 体は堤部によって一旦外側へ導かれるから 当該糸状体が引っ張られる方向と螺旋ルー が引きずられる方向とが異なる。したがっ 、仮に螺旋ループが引きずられたとしても 引っ張られる糸状体と絡みつくことが確実 防止される。

 [1-(10)]上記堤部は、上記糸掛ボスを中心 する円弧状に形成された突条から構成され いるのが好ましい。

 この構成によれば、仮に糸状体が糸掛ボ を中心に外側に拡がろうとしても、堤部が 状体の周囲に均等に当接する。したがって 糸状体の拡がりが確実に防止される。

 [1-(11)]上記糸掛ボスの周辺領域が糸掛ボ の中心を通る仮想軸線の方向であって上記 部が突出する向きに陥没するように上記補 プレートに段差が形成されていてもよい。

 上記ベースプレートが折畳姿勢となった きは、上記補助プレート同士が重ねられた 態となる。上記段差が形成されることによ 、上記糸掛ボスの周辺領域が糸掛ボスの中 を通る仮想軸線の方向であって上記堤部が 出する向き、すなわち、折り畳まれたベー プレートの中央から外側に向かって陥没す 。したがって、上記ベースプレートが折畳 勢となったときは、補助プレートの陥没し 部分同士が背中合わせの状態で重ねられる このため、重ねられた補助プレートの間で って上記糸掛ボスの周辺領域に空洞部が形 される。

 糸状体が引っ張られると、前述のように 旋ループが順に解け、当該糸状体は、重ね れた補助プレート同士の間をすり抜ける。 のとき、引っ張られる糸状体が形成する螺 ループに隣り合う螺旋ループあるいはこの 傍に位置する螺旋ループが引きずられて当 糸状体と一緒に上記補助プレート同士の間 進入する可能性がある。しかし、上記空洞 が形成されているから、仮に上記糸状体と 緒に螺旋ループが補助プレート同士の間に 入しても、上記空洞内では当該糸状体のみ 引っ張られ、当該螺旋ループは、当該空洞 で待機する。したがって、引きずられる螺 ループと引き出される糸状体とが絡み合う とが確実に防止される。

 [1-(12)]折畳姿勢のベースプレートの周囲 被覆して当該ベースプレート、糸掛ボス及 補助プレートを収容保持するケーシングが らに備えられていてもよい。当該ケーシン は、一対の糸掛ボス間に巻き取られた糸状 が挿通し得る糸引出孔を有し、当該糸引出 は、ベースプレートがケーシングに保持さ た状態で上記糸掛ボスの中心よりも上記切 縁が設けられた側にオフセットされている が好ましい。

 糸状体は糸引出孔から引き出されるから 糸状体は、糸引出孔の方へ引っ張られる。 の糸引出孔は、糸掛ボスの中心よりも上記 断縁が設けられた側にオフセットされてい から、糸状体は、上記第1縁部をより一層滑 らかに移動する。したがって、糸状体は、な お一層ストレス無く円滑に引き出される。

 [1-(13)]上記糸巻と、上記一対の糸掛ボス に巻き付けられた状態で保持された糸状体 を有する糸状体ユニットが構成され得る。 の場合、当該糸状体は、上記補助プレート 第2側縁側から第1側縁側に向かって一方の糸 掛ボスに巻き掛けられた後、当該糸状体とク ロスして他方の糸掛ボスの方に導かれて上記 補助プレートの第2側縁側から第1側縁側に向 って当該他方の糸掛ボスに8の字状を呈する ように巻き掛けられているのが好ましい。

 糸状体が糸掛ボスに対して上記方向に巻 掛けられることによって、糸状体は、もっ もストレス無く円滑に引き出される。

 [1-(A)]上記目的が達成されるため、本発明 に係る糸状体ユニットは、センタープレート 及び当該センタープレートの両側に連続する 一対のサイドプレートを有し、センタープレ ートと各サイドプレートとの境界で屈曲され ることによって各サイドプレートが対向する 折畳姿勢と各サイドプレートが離反する展開 姿勢との間で姿勢変化するベースプレートと 、ベースプレートが折畳姿勢となった状態で 端面同士が対向するように各サイドプレート に設けられた一対の糸掛ボスと、各糸掛ボス の端面に固定されると共に当該端面から上記 センタープレート側へ延設されてベースプレ ートに固定された一対の補助プレートと、ベ ースプレートが展開姿勢となった状態で、一 方の糸掛ボスに巻き掛けられた後に続いて他 方の糸掛ボスに巻き掛けられることにより、 一対の糸掛ボス間に8の字を呈するように巻 取られた長尺の糸状体と、糸状体、糸掛ボ 及びベースプレートを当該ベースプレート 折畳姿勢となった状態で収容保持するケー ングと、ケーシングに設けられ、糸状体を ーシングの内部から外部へ案内する案内部 を備える。上記補助プレートは、上記端面 フランジを形成する円形部並びに上記ベー プレートに固定される底縁、当該底縁の一 に連続し且つ上記円形部の一端側に接する うに延びた第1側縁、上記底縁の他端に連続 且つ上記円形部の他端側に接するように延 た第2側縁及び上記円形部に連続すると共に 上記第1側縁と上記第2側縁とを接続する円弧 を有する脚部を備えた板状部材が、上記各 掛ボスの中心を結ぶ仮想中心線と平行に配 された仮想切断線に沿って切断されること より形成され得る。上記糸状体は、上記補 プレートの上記仮想切断線に沿って切断さ た側から上記糸掛ボスに巻き取られている が好ましい。

 上記糸状体は、この糸巻に保持される。 状体としては、釣糸が例示される。糸状体 、次の要領で糸巻に巻き取られる。まず、 ースプレートが展開姿勢に変化され、セン ープレートの両側に一対のサイドプレート 配置される。これにより、一対の糸掛ボス ベースプレートの両端部に配置される。続 て、糸状体の一方の端部がベースプレート 所定部位、例えば一対の糸掛ボスの中間に 定される。糸状体は、一方の糸掛ボスに巻 掛けられる。糸状体は補助プレートの上記 想切断線に沿って切断された側から糸掛ボ に巻き掛けられる。さらに、この糸状体は 他方の糸掛ボスに巻き掛けられる。この場 も、糸状体は補助プレートの上記仮想切断 に沿って切断された側から糸掛ボスに巻き けられる。つまり、この糸状体は、互いに ロスするように一方の糸掛ボス及び他方の 掛ボスに巻き掛けられる。この糸状体は、 様にして一対の糸掛ボス間に交互に連続し 巻き掛けられる。すなわち、この糸状体は 8の字を呈するように一対の糸掛ボス間に巻 き取られ、ベースプレートに保持される。こ の状態でベースプレートが折畳姿勢に変化さ れる。これにより、一対の糸掛ボス間に8の を呈するように巻き付けられていた糸状体 、ベースプレート内で環状に形成される。

 前述のように、糸状体が一対の糸掛ボス に8の字を呈するように巻き付けられる。こ のため、当該糸状体が一方の糸掛ボスに巻か れる際に発生する撚りと、他方の糸掛ボスに 巻かれる際に発生する撚りとが相殺され、結 果的に糸状体が撚れることはない。糸状体は 、強く引っ張られることなくきわめて緩やか に一対の糸掛ボスに巻き付けられる。糸状体 が各糸掛ボスに巻き付けられた状態でベース プレートが折畳姿勢に変化されることにより 、糸状体は環状に形成され、ほとんど無張力 の状態でベースプレートに保持される。した がって、糸状体がベースプレートに長時間保 持されたとしても巻き癖がつくことがない。

 この糸状体の使用者は、ベースプレート 保持された糸状体の他方の端部を引っ張る とにより、所望の長さの糸状体をベースプ ートから引き出すことができる。このとき 一方の糸掛ボス及び他方の糸掛ボスに巻き けられた糸状体は、これら各糸掛ボスから 互にほどけるように引き出される。したが て、糸状体は、使用者の意に反して多量に ースプレートから引き出されることはない

 糸状体が保持されている状態ではベース レートが折畳姿勢となっている。すなわち 一対の糸掛ボスは互いに対向し、当該糸掛 スに設けられた補助プレートも互いに対向 ている。糸状体は、一方の糸掛ボスに巻き けられた後に一方の補助プレートの脚部の 2側縁及び他方の補助プレートの脚部の第1 縁を経て他方の糸掛ボスに巻き掛けられ、 いて他方の補助プレートの脚部の第2側縁及 一方の補助プレートの脚部の第1側縁を経て 一方の糸掛ボスに巻き掛けられる。つまり、 糸状体は、一方の糸掛ボスに巻き掛けられた 後に、螺旋ループを描くように当該一方の糸 掛ボスと対向する他方の糸掛ボスに巻き掛け られ、その後同様に各糸掛ボスに交互に巻き 掛けられる。糸状体は、幾重にも重なった螺 旋ループ状に巻回される。このように螺旋ル ープ状に巻回された糸状体の他方の端部が引 っ張られると、当該他方の端部に最も近いル ープが解け、続いて当該ループに隣り合うル ープが順に解ける。

 糸状体の螺旋ループは、次の要領で解け 。まず、上記他方の端部が引っ張られると 当該端部の直近の螺旋ループ、例えば一方 糸掛ボスに巻き掛けられている螺旋ループ 絞られる。つまり、当該ループの径が小さ なる。このとき、当該糸状体は、一方の補 プレートの脚部の第1側縁、一方の糸掛ボス 、一方の補助プレートの脚部の第2側縁に巻 掛けられているから、上記螺旋ループの径 小さくなると、当該糸状体は、上記一方の 助プレートの脚部の第1側縁に沿って当該脚 から円形部側へ移動する。しかも、当該第1 側縁は途中で上記仮想切断線に沿って切断さ れているから、当該糸状体は、一方の補助プ レートが変形しなくても上記第1側縁に沿っ 移動した後に円滑に一方の糸掛ボスから外 、当該螺旋ループが解ける。そして、この 旋ループに隣り合う螺旋ループも同様に解 、その結果、幾重にも巻回された糸状体は ストレスなく解ける。

 [1-(B)]上記目的が達成されるため、本発明 に係る糸状体ユニットの製造方法は、センタ ープレート及び当該センタープレートの両側 に連続する一対のサイドプレートを有し、セ ンタープレートと各サイドプレートとの境界 で屈曲されることによって各サイドプレート が対向する折畳姿勢と各サイドプレートが離 反する展開姿勢との間で姿勢変化するベース プレートと、ベースプレートが折畳姿勢とな った状態で端面同士が対向するように各サイ ドプレートに設けられた一対の糸掛ボスと、 各糸掛ボスの端面に固定されると共に当該端 面から上記センタープレート側へ延設されて ベースプレートに固定された一対の補助プレ ートとを有し、当該補助プレートは、上記端 面にフランジを形成する円形部並びに上記ベ ースプレートに固定される底縁、当該底縁の 一端に連続し且つ上記円形部の一端側に接す るように延びた第1側縁、上記底縁の他端に 続し且つ上記円形部の他端側に接するよう 延びた第2側縁及び上記円形部に連続すると に上記第1側縁と上記第2側縁とを接続する 弧縁を有する脚部を備えた板状部材が、上 各糸掛ボスの中心を結ぶ仮想中心線と平行 配置された仮想切断線に沿って切断される とにより形成されている糸巻に、上記ベー プレートが展開姿勢となった状態で、糸状 が一方の糸掛ボスに上記補助プレートの上 仮想切断線に沿って切断された側から巻き けられた後に続いて他方の糸掛ボスに上記 助プレートの上記仮想切断線に沿って切断 れた側から巻き掛けられることにより、一 の糸掛ボス間に8の字を呈するように巻き付 られる工程と、上記糸状体が各糸掛ボス間 巻き付けられた状態で上記ベースプレート 折畳姿勢に姿勢変化される工程と、折畳姿 に姿勢変化されたベースプレートが、糸状 が引出可能な状態でケーシングに収容保持 れる工程とを含む。

 この製法によれば、糸巻は糸状体とは別 に製造され、糸巻に対して糸状体が巻き付 られることにより糸状体ユニットが完成す 。換言すれば、糸巻のみが予め大量に製造 れ得る。したがって、部品としての糸巻が 率的に生産され、部品コストが削減される 予め大量に製造された糸状体が糸巻に効率 に巻き付けられる。したがって、糸状体を 巻に巻き付ける作業のコストが低減される その結果、糸巻ユニットが効率的に安価に 造され得るという利点がある。糸巻は、上 のように姿勢変化するベースプレートを備 ているから、糸状体が使用された後は、ベ スプレートが展開姿勢に変化されることに り、再び糸状体のみが糸巻に巻き付けられ 。すなわち、糸巻のリサイクルが可能であ 、ゴミの発生が抑制される。

 [2-(14)]上記目的が達成されるため、本発 に係る糸巻は、センタープレート及び当該 ンタープレートの両側に連続する一対のサ ドプレートを有し、センタープレートと各 イドプレートとの境界で屈曲されることに って各サイドプレートが対向する折畳姿勢 各サイドプレートが離反する展開姿勢との で姿勢変化するベースプレートと、ベース レートが折畳姿勢となった状態で端面同士 対向するように各サイドプレートに設けら た一対の糸掛ボスと、各糸掛ボスの端面に けられると共に当該端面から上記センター レート側へ延設されてベースプレートに固 された一対の補助プレートと、上記サイド レートの縁部から上記補助プレートの縁部 向かって延びる第1堤部とを備える。

 この糸巻は、長尺の糸状体を保持するこ ができる。糸状体としては、釣糸が例示さ る。糸状体は、次の要領で糸巻に巻き取ら る。まず、ベースプレートが展開姿勢に変 され、センタープレートの両側に一対のサ ドプレートが配置される。これにより、一 の糸掛ボスがベースプレートの両端部に配 される。続いて、糸状体の一方の端部がベ スプレートの所定部位、例えば一対の糸掛 スの中間に固定される。糸状体は、一方の 掛ボスに巻き掛けられる。さらに、この糸 体は、他方の糸掛ボスに巻き掛けられる。 状体は互いにクロスするように一方の糸掛 ス及び他方の糸掛ボスに巻き掛けられる。 様にして、この糸状体は、一対の糸掛ボス に交互に連続して巻き掛けられる。この糸 体は、8の字を呈するように一対の糸掛ボス 間に巻き取られ、ベースプレートに保持され る。この状態でベースプレートが折畳姿勢に 変化される。一対の糸掛ボス間に8の字を呈 るように巻き付けられていた糸状体は、ベ スプレート内で幾重にも重なった螺旋ルー 状に形成される。

 前述のように、糸状体が一対の糸掛ボス に8の字を呈するように巻き付けられる。こ のため、当該糸状体が一方の糸掛ボスに巻か れる際に発生する撚りと、他方の糸掛ボスに 巻かれる際に発生する撚りとが相殺され、結 果的に糸状体が撚れることはない。糸状体は 、強く引っ張られることなく緩やかに一対の 糸掛ボスに巻き付けられ得る。糸状体が各糸 掛ボスに巻き付けられた状態でベースプレー トが折畳姿勢に変化されることにより、糸状 体は環状に形成され、ほとんど無張力の状態 でベースプレートに保持される。したがって 、糸状体がベースプレートに長時間保持され たとしても巻き癖がつくことがない。

 この糸状体の使用者は、ベースプレート 保持された糸状体の他方の端部を引っ張る とにより、所望の長さの糸状体をベースプ ートから引き出すことができる。このとき 一方の糸掛ボス及び他方の糸掛ボスに巻き けられた糸状体は、これら各糸掛ボスから 互に解けるように引き出される。したがっ 、糸状体は、使用者の意に反して多量にベ スプレートから引き出されることはない。

 上記糸状体は、次の要領で引き出される まず、上記他方の端部が引っ張られると、 該端部の直近に形成された糸状体のループ 例えば一方の糸掛ボスに巻き掛けられてい 糸状体のループが絞られる。つまり、当該 ープの径が小さくなる。当該ループの径が さくなると、当該糸状体は、上記一方の補 プレートの縁部に沿ってスライドする。こ とき、当該糸状体は、一方の補助プレート 変形しなくても円滑に一方の糸掛ボスから れ、当該ループが解ける。このループに隣 合うループも同様に解け、その結果、幾重 も巻回された糸状体は、ストレスなく順に けることになる。

 前述のように、糸状体は糸掛ボスの周り ループ状に幾重にも巻回されている。糸状 は、その剛性により糸掛ボスを中心にして 側へ拡がる傾向にあるから、ループ状の糸 体が一気に解けてしまうおそれがある。前 のように、糸状体に撚りが生じないのは、 方の糸掛ボスに巻かれる際に発生する撚り 、他方の糸掛ボスに巻かれる際に発生する りとが相殺されるからである。但し、糸状 が引き出される場合、一つのループが解け いく際に、糸状体が一方の糸掛ボス側から れた瞬間に撚りが発生する。この撚りは、 該糸状体が他方の糸掛ボスからも外れるこ によって相殺される。この撚りが相殺され までに当該糸状体が大きく拡がり、これに きずられるようにして他のループが補助プ ートの外側に外れてしまうことがある。そ ため、糸状体が引き出される際に絡みつい しまうおそれがある。しかし、この糸巻は 記第1堤部を備えているから、糸状体が糸掛 ボスを中心にして外側へ拡がることが抑制さ れ、各ループが補助プレートから外側へ外れ てしまうことが防止される。したがって、糸 状体の絡みが防止され、糸状体が円滑に引き 出される。

 [2-(15)]上記第1堤部は、当該第1堤部の先端 が上記補助プレートに接触するように設けら れているのが好ましい。

 この構成では、糸掛ボスに巻かれた状態 糸状体の拡がりが第1堤部によって確実に防 止される。糸状体が引っ張られると当該糸状 体に一定のテンションが発生する。このテン ションによって糸状体は第1堤部の先端と補 プレートとの間をすり抜けて外部に引き出 れる。

 [2-(16)]上記第1堤部は、上記糸掛ボスを中 とする円弧状に形成された突条から構成さ ているのが好ましい。

 この構成によれば、仮に糸状体が糸掛ボ を中心に外側に拡がろうとしても、第1堤部 が糸状体の周囲に均等に当接する。したがっ て、糸状体の拡がりが確実に防止される。

 [2-(17)]上記サイドプレートの側部に第2堤 がさらに設けられているのが好ましい。

 この構成によれば、サイドプレートの側 の方向へ糸状体が拡がろうとしても、第2堤 部に糸状体が当接する。したがって、糸状体 が糸掛ボスを中心にして外側へ拡がることが より一層防止される。特に、サイドプレート の側部方向への糸状体の拡がりが確実に防止 される。

 [2-(18)]上記糸巻に糸状体が巻き付けられ 状態で糸状体ユニットが構成される。糸状 は、一対の糸掛ボス間に巻き付けられた状 で保持される。具体的には、当該糸状体は 一方の糸掛ボスの一方側から他方側へ巻き けられた後、当該糸状体とクロスして他方 糸掛ボスの方に導かれて当該他方の糸掛ボ の一方側から他方側へ8の字状を呈するよう 巻き掛けられるのが好ましい。

 このように構成された糸状体ユニットは 上記第1堤部が設けられているから、糸状体 が糸掛ボスを中心にして外側へ拡がることは ない。したがって、糸状体の絡みが防止され 、糸状体は、より一層滑らかに解けることに なる。

 [3-(19)]上記目的が達成されるため、本発 に係る糸巻は、センタープレート及び当該 ンタープレートの両側に連続する一対のサ ドプレートを有し、センタープレートと各 イドプレートとの境界で屈曲されることに って各サイドプレートが対向する折畳姿勢 各サイドプレートが離反する展開姿勢との で姿勢変化するベースプレートと、ベース レートが折畳姿勢となった状態で端面同士 対向するように各サイドプレートに設けら た一対の糸掛ボスと、各糸掛ボスの端面に けられると共に当該端面から上記センター レート側へ延設されてベースプレートに固 された一対の補助プレートと、上記補助プ ートの縁部から上記サイドプレートの縁部 向かって延びる堤部とを備える。

 この糸巻は、長尺の糸状体を保持するこ ができる。糸状体としては、釣糸が例示さ る。糸状体は、次の要領で糸巻に巻き取ら る。まず、ベースプレートが展開姿勢に変 され、センタープレートの両側に一対のサ ドプレートが配置される。これにより、一 の糸掛ボスがベースプレートの両端部に配 される。続いて、糸状体の一方の端部がベ スプレートの所定部位、例えば一対の糸掛 スの中間に固定される。糸状体は、一方の 掛ボスに巻き掛けられる。さらに、この糸 体は、他方の糸掛ボスに巻き掛けられる。 状体は互いにクロスするように一方の糸掛 ス及び他方の糸掛ボスに巻き掛けられる。 様にして、この糸状体は、一対の糸掛ボス に交互に連続して巻き掛けられる。この糸 体は、8の字を呈するように一対の糸掛ボス 間に巻き取られ、ベースプレートに保持され る。この状態でベースプレートが折畳姿勢に 変化される。一対の糸掛ボス間に8の字を呈 るように巻き付けられていた糸状体は、ベ スプレート内で幾重にも重なった螺旋ルー 状に形成される。

 前述のように、糸状体が一対の糸掛ボス に8の字を呈するように巻き付けられる。こ のため、当該糸状体が一方の糸掛ボスに巻か れる際に発生する撚りと、他方の糸掛ボスに 巻かれる際に発生する撚りとが相殺され、結 果的に糸状体が撚れることはない。糸状体は 、強く引っ張られることなく緩やかに一対の 糸掛ボスに巻き付けられ得る。糸状体が各糸 掛ボスに巻き付けられた状態でベースプレー トが折畳姿勢に変化されることにより、糸状 体は環状に形成され、ほとんど無張力の状態 でベースプレートに保持される。したがって 、糸状体がベースプレートに長時間保持され たとしても巻き癖がつくことがない。

 この糸状体の使用者は、ベースプレート 保持された糸状体の他方の端部を引っ張る とにより、所望の長さの糸状体をベースプ ートから引き出すことができる。このとき 一方の糸掛ボス及び他方の糸掛ボスに巻き けられた糸状体は、これら各糸掛ボスから 互に解けるように引き出される。したがっ 、糸状体は、使用者の意に反して多量にベ スプレートから引き出されることはない。

 上記糸状体は、次の要領で引き出される まず、上記他方の端部が引っ張られると、 該端部の直近に形成された糸状体のループ 例えば一方の糸掛ボスに巻き掛けられてい 糸状体のループが絞られる。つまり、当該 ープの径が小さくなる。当該ループの径が さくなると、当該糸状体は、上記一方の補 プレートの縁部に沿ってスライドする。こ とき、当該糸状体は、一方の補助プレート 変形しなくても円滑に一方の糸掛ボスから れ、当該ループが解ける。このループに隣 合うループも同様に解け、その結果、幾重 も巻回された糸状体は、ストレスなく順に けることになる。

 前述のように、糸状体は糸掛ボスの周り ループ状に幾重にも巻回されている。糸状 は、その剛性により糸掛ボスを中心にして 側へ拡がる傾向にあるから、ループ状の糸 体が一気に解けてしまうおそれがある。前 のように、糸状体に撚りが生じないのは、 方の糸掛ボスに巻かれる際に発生する撚り 、他方の糸掛ボスに巻かれる際に発生する りとが相殺されるからである。但し、糸状 が引き出される場合、一つのループが解け いく際に、糸状体が一方の糸掛ボス側から れた瞬間に撚りが発生する。この撚りは、 該糸状体が他方の糸掛ボスからも外れるこ によって相殺される。この撚りが相殺され までに当該糸状体が大きく拡がり、これに きずられるようにして他のループが補助プ ートの外側に外れてしまうことがある。そ ため、糸状体が引き出される際に絡みつい しまうおそれがある。しかし、この糸巻は 記堤部を備えているから、糸状体が糸掛ボ を中心にして外側へ拡がることが抑制され 各ループが補助プレートから外側へ外れて まうことが防止される。したがって、糸状 の絡みが防止され、糸状体が円滑に引き出 れる。

 上記糸状体は、サイドプレートが展開姿 にある状態で一対の糸掛ボスに巻き掛けら て、その後サイドプレートが折畳姿勢に変 されることにより、前述のような多重螺旋 ープ状に形成されている。このため、糸状 は、多重螺旋ループの中央(折り畳まれた糸 状体の中央)から引き出される。

 上記サイドプレートが折畳姿勢となった きは、当該サイドプレートの内側に上記補 プレートが配置される。したがって、上記 部は、補助プレートからサイドプレートに かって、すなわち折り畳まれたサイドプレ トの中央から外側に突出する。このため、 記糸状体は、上記多重螺旋ループの中央か 引き出され、上記堤部によってサイドプレ ト側へ導かれる。つまり、糸状体は、多重 旋ループの中央から一旦外側へ導かれた後 外部へ引き出される。

 前述のように、糸状体が引っ張られて一 螺旋ループが解けていく際に、当該螺旋ル プに隣り合う螺旋ループあるいは当該螺旋 ープの近傍に位置する螺旋ループが引きず れて当該糸状体と一緒に引き出される可能 がある。その場合、当該糸状体が引っ張ら る方向と螺旋ループが引きずられる方向と 略一致するならば、引きずられる螺旋ルー と引き出される糸状体とが絡み合う可能性 高くなる。この構成では、引っ張られる糸 体は堤部によって一旦外側へ導かれるから 当該糸状体が引っ張られる方向と螺旋ルー が引きずられる方向とが異なる。したがっ 、仮に螺旋ループが引きずられたとしても 引っ張られる糸状体と絡みつくことが確実 防止される。

 [3-(20)]上記堤部は、当該堤部の先端が上 サイドプレートに接触するように設けられ いるのが好ましい。

 この構成では、糸掛ボスに巻かれた状態 糸状体の拡がりが堤部によって確実に防止 れる。糸状体が引っ張られると当該糸状体 一定のテンションが発生する。このテンシ ンによって糸状体は堤部の先端とサイドプ ートとの間をすり抜けて外部に引き出され 。

 [3-(21)]上記堤部は、上記糸掛ボスを中心 する円弧状に形成された突条から構成され いるのが好ましい。

 この構成によれば、仮に糸状体が糸掛ボ を中心に外側に拡がろうとしても、堤部が 状体の周囲に均等に当接する。したがって 糸状体の拡がりが確実に防止される。

 [3-(22)]上記糸巻に糸状体が巻き付けられ 状態で糸状体ユニットが構成される。糸状 は、一対の糸掛ボス間に巻き付けられた状 で保持される。具体的には、当該糸状体は 一方の糸掛ボスの一方側から他方側へ巻き けられた後、当該糸状体とクロスして他方 糸掛ボスの方に導かれて当該他方の糸掛ボ の一方側から他方側へ8の字状を呈するよう 巻き掛けられるのが好ましい。

 このように構成された糸状体ユニットは 上記堤部が設けられているから、糸状体が 掛ボスを中心にして外側へ拡がることはな 。したがって、糸状体の絡みが防止され、 状体は、より一層滑らかに解けることにな 。

 [4-(23)]上記目的が達成されるため、本発 に係る糸巻は、センタープレート及び当該 ンタープレートの両側に連続する一対のサ ドプレートを有し、センタープレートと各 イドプレートとの境界で屈曲されることに って各サイドプレートが対向する折畳姿勢 各サイドプレートが離反する展開姿勢との で姿勢変化するベースプレートと、先端面 有し、ベースプレートが折畳姿勢となった 態で当該先端面同士が対向するように各サ ドプレートに設けられた一対の糸掛ボスと 各糸掛ボスの先端面に設けられると共に当 先端面から上記センタープレート側へ延び ベースプレートに連結された一対の補助プ ートと、折畳姿勢のベースプレートの周囲 被覆して当該ベースプレート、糸掛ボス及 補助プレートを収容保持するケーシングと 備える。このケーシングは、一対の糸掛ボ 間に巻き取られた糸状体が挿通し得る糸引 孔を有し、当該糸引出孔は、ベースプレー がケーシングに保持された状態で各糸掛ボ の中心を通る仮想軸線に直交し且つサイド レートの長手方向に沿う仮想中心線に対し 糸掛ボスの径方向にオフセットされた位置 設けられている。

 この糸巻は、長尺の糸状体を保持するこ ができる。糸状体としては、釣糸が例示さ る。糸状体は、次の要領で糸巻に巻き取ら る。まず、ベースプレートが展開姿勢に変 され、センタープレートの両側に一対のサ ドプレートが配置される。これにより、一 の糸掛ボスがベースプレートの両端部に配 される。糸状体の一方の端部がベースプレ トの所定部位、例えば一対の糸掛ボスの中 に固定される。糸状体は、一方の糸掛ボス 巻き掛けられる。さらに、この糸状体は、 方の糸掛ボスに巻き掛けられる。この場合 、糸状体は互いにクロスするように一方の 掛ボス及び他方の糸掛ボスに巻き掛けられ 。同様にして、この糸状体は、一対の糸掛 ス間に交互に連続して巻き掛けられる。こ 糸状体は、8の字を呈するように一対の糸掛 ボス間に巻き取られ、ベースプレートに保持 される。この状態でベースプレートが折畳姿 勢に変化される。これにより、一対の糸掛ボ ス間に8の字を呈するように巻き付けられて た糸状体は、ベースプレート内で幾重にも なった螺旋ループ状に形成される。そして 折畳姿勢に変化したベースプレートは、ケ シングに収容され糸状体と共に保持される

 前述のように、糸状体が一対の糸掛ボス に8の字を呈するように巻き付けられるから 、当該糸状体が一方の糸掛ボスに巻かれる際 に発生する撚りと、他方の糸掛ボスに巻かれ る際に発生する撚りとが相殺され、結果的に 糸状体が撚れることはない。糸状体は、強く 引っ張られることなく緩やかに一対の糸掛ボ スに巻き付けられる。このため、糸状体が各 糸掛ボスに巻き付けられた状態でベースプレ ートが折畳姿勢に変化されると、糸状体は環 状に形成され、ほとんど無張力の状態でベー スプレートに保持される。したがって、糸状 体がベースプレートに長時間保持されたとし ても巻き癖がつくことがない。

 糸状体は、ケーシングの糸引出孔から外 に導かれている。この糸状体を使用しよう する者は、糸状体の他方の端部を引っ張る とにより、所望の長さの糸状体を糸引出孔 ら引き出すことができる。このとき、一方 糸掛ボス及び他方の糸掛ボスに巻き掛けら た糸状体は、これら各糸掛ボスから交互に どけるように引き出される。すなわち、幾 にもループ状に巻回された糸状体は、各ル プが一つづつ消滅するように上記糸引出孔 ら引き出される。

 糸引出孔は、上記仮想中心線に対して糸 ボスの径方向にオフセットされている。こ 仮想中心線の方向は、各糸掛ボスの中心を る仮想軸線に直交し且つサイドプレートの 手方向に沿う方向である。つまり、仮想中 線はケーシングの中心を貫いており、糸引 孔は、ケーシングの中心から変位した位置 設けられている。前述のように、糸状体は 重にも重ねられたループ状に形成されてい から、糸状体が引っ張られることにより、 ループが解けて消滅するようにケーシング ら引き出される。したがって、糸引出孔が 述のようにオフセットされていることによ 、上記ループが解けやすくなる。これによ 、糸状体は、補助プレート等に強く摺動す ことなく滑らかにストレス無く解けること なる。

 [4-(24)]上記糸巻に糸状体が巻き付けられ 状態で糸状体ユニットが構成される。糸状 は、前述のように、一対の糸掛ボス間に巻 付けられた状態で保持される。具体的には 当該糸状体は、一方の糸掛ボスの一方側か 他方側へ巻き掛けられた後、当該糸状体と ロスして他方の糸掛ボスの方に導かれて当 他方の糸掛ボスの一方側から他方側へ8の字 を呈するように巻き掛けられるのが好まし 。そして、糸引出孔は、上記仮想中心線に して上記糸掛ボスの他方側にオフセットさ ているのが好ましい。

 この糸状体ユニットでは、糸状体が引き される際に、一対の糸掛ボスに環状に巻回 れた糸状体が解け始める側に糸引出孔が配 されている。したがって、糸状体は、より 層滑らかに解けることになる。

 [5-(25)]上記目的が達成されるため、本発 に係る糸巻は、センタープレート及び当該 ンタープレートの両側に連続する一対のサ ドプレートを有し、センタープレートと各 イドプレートとの境界で屈曲されることに って各サイドプレートが対向する折畳姿勢 各サイドプレートが離反する展開姿勢との で姿勢変化するベースプレートとを備える ベースプレートが折畳姿勢となった状態で 面同士が対向するように、一対の糸掛ボス 各サイドプレートに設けられている。当該 巻は、各糸掛ボスの端面に設けられると共 当該端面から上記センタープレート側へ延 されてベースプレートに固定された一対の 助プレートとを有する。当該糸巻は、各補 プレートを連結するように各補助プレート 一体的に形成された帯状の底縁部を有する 当該底縁部は、上記ベースプレートが折畳 勢に変化したときに、当該底縁部の両端部 一方の補助プレートの内側及び他方の補助 レートの内側に対称に折り返されるための 対の第1折曲補助線と、当該底縁部の中間部 上記ベースプレート側に凸となるように湾 されるための一対の第2折曲補助線とを備え る。

 この糸巻は、長尺の糸状体を保持するこ ができる。糸状体としては、釣糸が例示さ る。糸状体は、次の要領で糸巻に巻き取ら る。まず、ベースプレートが展開姿勢に変 され、センタープレートの両側に一対のサ ドプレートが配置される。この状態で、一 の糸掛ボスがベースプレートの両端部に配 されることになる。続いて、糸状体の一方 端部がベースプレートの所定部位、例えば 対の糸掛ボスの中間に固定される。糸状体 、一方の糸掛ボスに巻き掛けられ、さらに 他方の糸掛ボスに巻き掛けられる。この糸 体は、例えば一方の糸掛ボスに時計回りに き掛けられ、他方の糸掛ボスに反時計回り 巻き掛けられる。糸状体は、互いにクロス るように一方の糸掛ボス及び他方の糸掛ボ に巻き掛けられる。同様にして、この糸状 は、一対の糸掛ボスに交互に連続して巻き けられる。すなわち、この糸状体は、8の字 を呈するように一対の糸掛ボス間に巻き取ら れ、ベースプレートに保持される。この状態 でベースプレートが折畳姿勢に変化される。 これにより、一対の糸掛ボスに8の字を呈す ように巻き付けられていた糸状体は、ベー プレート内で環状に形成される。

 前述のように、糸状体が一対の糸掛ボス 8の字を呈するように巻き付けられるから、 当該糸状体が一方の糸掛ボスに巻かれる際に 発生する撚りと、他方の糸掛ボスに巻かれる 際に発生する撚りとが相殺され、結果的に糸 状体が撚れることはない。糸状体は、強く引 っ張られることなくきわめて緩やかに一対の 糸掛ボスに巻き付けられる。糸状体が各糸掛 ボスに巻き付けられた状態でベースプレート が折畳姿勢に変化されると、糸状体は環状に 形成され、ほとんど無張力の状態でベースプ レートに保持される。したがって、糸状体が ベースプレートに長時間保持されたとしても 巻き癖がつくことがない。

 この糸状体の使用者は、ベースプレート 保持された糸状体の他方の端部を引っ張る とにより、所望の長さの糸状体をベースプ ートから引き出すことができる。このとき 一方の糸掛ボス及び他方の糸掛ボスに巻き けられた糸状体は、これら各糸掛ボスから 互に解けるように引き出される。したがっ 、糸状体は、使用者の意に反して一気に多 にベースプレートから引き出されることは い。

 上記糸状体は、次の要領で引き出される まず、糸状体の他方の端部が引っ張られる 、当該端部の直近に形成された糸状体のル プ、例えば一方の糸掛ボスに巻き掛けられ いる糸状体のループが絞られる。つまり、 該ループの径が小さくなる。当該ループの が小さくなると、当該糸状体は、上記一方 補助プレートに沿ってスライドし、一方の 掛ボスから外れ、当該ループが解ける。こ ループに隣り合うループも同様に解け、そ 結果、幾重にも巻回された糸状体は、スト スなく順に解ける。

 本発明では、底縁部によって一対の補助 レートが連結され、一対の補助プレートは 単一の部品として構成される。したがって ベースプレートが折畳姿勢に変化したとき 、重ね合わされたベースプレート及び補助 レートが折り畳まれることになる。一般に2 枚のシートが重ね合わされた状態で折り畳ま れると、内側のシートに弛みが生じる。した がって、ベースプレートが折畳姿勢に変化す ると、補助プレートに弛みが生じる。この弛 みは補助プレートの弾性変形を起こす。補助 プレートの一部が内側に凸となるように変形 した場合、補助プレート間に形成される空間 が狭くなり、糸掛ボスに巻き取られた糸状体 が圧迫されるなどの不都合が生じる。

 しかし、上記第1折曲補助線及び第2折曲 助線が設けられているから、ベースプレー が折畳姿勢に変化すると、上記底縁部は、 1折曲補助線が設けられた部分及び第2折曲補 助線が設けられた部分で屈曲される。すなわ ち、底縁部の両端部が一方の補助プレートの 内側及び他方の補助プレートの内側に対称に 折り返されると共に、当該底縁部の中間部が 上記ベースプレート側に凸となるように湾曲 される。これにより、補助プレート間に形成 される空間が狭くならず、糸掛ボスに巻き取 られた糸状体が圧迫されるなどの不都合が生 じない。

 [5-(26)]上記サイドプレートは、上記セン ープレートに対して蛇腹状に折り畳まれる めの第3折曲補助線を備えているのが好まし 。

 この構成では、サイドプレートがセンタ プレートに対して蛇腹状に折り畳まれるか 、ベースプレートが折畳姿勢に変化したと は、ベースプレートの長さが短くなる。す わち、糸巻全体の全長が短くなり、糸巻の 用者にとってコンパクトで使いやすいもの なる。

 糸巻について単なるコンパクト設計を行 ことは簡単である。ところが、一対の糸掛 ス間の距離が短くなると、所定長さの糸状 が各糸掛ボス間に巻き取られる場合に巻き 数が増加して巻取作業のコストが増大する 本発明では、サイドプレートがセンタープ ートに対して蛇腹状に折り畳まれるから、 ースプレートが展開姿勢のときは一対の糸 ボス間の距離が長くなり、ベースプレート 折畳姿勢のときは一対の糸掛ボス間の距離 短くなる。したがって、ベースプレートが 開姿勢に変化した状態で糸状体が巻き取ら ることにより、所定長さの糸状体が各糸掛 ス間に巻き取られる際の巻き回数が少なく り、巻取作業のコストの増大が避けられる

 本発明に係る糸巻は、巻き癖を付けるこ なく糸状体を巻き取ることができるので、 の糸巻に糸状体が巻き付けられた糸巻ユニ トでは、当該糸巻から引き出された糸状体 、真直で滑らかな状態が維持される。糸状 は、滑らかにストレス無く引き出されるの 、糸状体が損傷を受けることがない。糸状 が補助プレート等に強く摺動することが防 されるので、補助プレートは可撓性を備え いる必要はなく、補助プレートを構成する 料は特に限定されることはない。その結果 安価な糸巻が提供され得る。

 以下、適宜図面が参照されつつ、好まし 実施形態に基づいて本発明が詳細に説明さ る。

<第1の実施形態>

 図1は、本発明の第1の実施形態に係る糸 体ユニットの斜視図である。図2は、この糸 体ユニットの分解斜視図である。

 この糸状体ユニット10は、糸巻11と、この 糸巻11に巻き取られて保持された糸状体12と 糸状体12及び糸巻11を収容するケーシング13 を備えている。本実施形態では、糸状体12は 釣糸である。したがって、本実施形態に係る 糸状体ユニット10は、釣糸が糸巻に巻き取ら た釣糸ユニットとして構成されている。も とも、糸状体12は釣糸に限定されるもので ない。

 図3は、上記糸巻11の拡大斜視図である。 4は、糸巻11の平面図、図5は、図4におけるV- V断面図である。

 図2及び図3が示すように、糸巻11は、ベー スプレート14と、糸掛ボス15、16と、補助プレ ート17、18とを備えている。

 ベースプレート14は、樹脂、紙、金属等 らなる。ベースプレート14は、薄肉の平板か らなり、細長の矩形に形成されている。ベー スプレート14は、センタープレート53と、サ ドプレート54、55とを備えている。サイドプ ート54は、センタープレート53の一方側に設 けられ、サイドプレート55は、センタープレ ト53の他方側に設けられている。本実施形 では、各サイドプレート54、55は、センター レート53と一体的に形成されている。サイ プレート54は、センタープレート53に対して り曲げられるようになっている。すなわち サイドプレート54は、第1境界部位19でセン ープレート53に対して屈曲可能となっている 。サイドプレート55もセンタープレート53に して折り曲げられるようになっている。す わち、サイドプレート55は、第2境界部位20で センタープレート53に対して屈曲可能となっ いる。このため、ベースプレート14は、図3 示すように真直に延びた姿勢(展開姿勢)と 当該姿勢から図2が示すように折り曲げられ 姿勢(折畳姿勢)との間で姿勢変化すること できる。ベースプレート14が折畳姿勢となっ たときは、サイドプレート54、55同士が対向 る(図2及び図9参照)。ベースプレート14が展 姿勢となったときは、ベースプレート14の両 端部同士(すなわち、サイドプレート54、55同 )がセンタープレート53を中心に対称に離反 る(図3及び図4参照)。

 糸掛ボス15及び糸掛ボス16は、樹脂、木材 、金属等からなる。糸状体12は、後述の要領 糸掛ボス15、16に巻き掛けられる。本実施形 態では、糸掛ボス15は、円柱状に形成されて る。したがって、糸掛ボス15の外周面22は円 弧状に形成されており、糸掛ボス15に巻き掛 られた糸状体12は、円弧を呈する。糸掛ボ 15は、サイドプレート54の内面23に立設され おり、ベースプレート14が折畳姿勢となった 状態で内側に突出する。この糸掛ボス15の軸 向29(仮想軸線の方向)の寸法(図3において上 方向の寸法t)は、例えば5mm~10mmに設定される 。ただし、この寸法tは、糸状体12の線径に対 応して適宜設計変更され得る。

 糸掛ボス16は、糸掛ボス15と同様の構造を 有する。すなわち、糸掛ボス16は、円柱状に 成されており、その外周面24は円弧状に形 されている。したがって、糸掛ボス16に巻き 掛けられた糸状体12は、円弧を呈する。糸掛 ス16は、糸掛ボス15と同様にベースプレート 14のサイドプレート55の内面21に立設されてお り、ベースプレート14が折畳姿勢となった状 で内側に突出する。すなわち、糸掛ボス16 、センタープレート53を基準として糸掛ボス 15と対称位置に配置されており、ベースプレ ト14が折畳姿勢に変化したときは、糸掛ボ 15の先端面25と糸掛ボス16の先端面26とが対向 する。糸掛ボス16の軸方向30(仮想軸線の方向) の寸法(同図において上下方向の寸法)は、糸 ボス15の軸方向29の寸法tと同様に5mm~10mmに設 定される。ただし、糸掛ボス16側の軸方向30 寸法は、糸掛ボス15の軸方向29の寸法tに応じ て変化し、糸掛ボス15の軸方向29の寸法tと同 寸法に設定される。

 本実施形態では、糸掛ボス15、16は、円柱 状に形成されているが、これら糸掛ボス15、1 6の形状は円柱状に限定されるものではない すなわち、これら糸掛ボス15、16は、巻き掛 られた糸状体12が滑らかな曲線状を呈する うな外周面を備えていれば十分であり、糸 ボス15、16は、他の種々の形状が採用され得 。したがって、糸掛ボス15、16は、断面が半 円形の柱状に形成されていてもよいし、外周 面の一部に曲面を有する異形の柱状に形成さ れていてもよい。なお、本明細書において、 ベースプレート14が展開姿勢に変化した状態 、糸掛ボス15の中心と糸掛ボス16の中心とを 結ぶ仮想線は、仮想中心線58(図4参照)と定義 れる。

 補助プレート17は、樹脂、金属等からな 。補助プレート17は、薄肉の板状部材からな る。図3及び図5が示すように、補助プレート1 7は、糸掛ボス15の先端面25に固定されている 補助プレート17の固定手段は、接着剤のほ 熱融着その他の既知の固着手段が採用され る。図3及び図4が示すように、この補助プレ ート17は、糸掛ボス15に固定されると共にセ タープレート53側へ延びて上記第1境界部位19 に連結されている。糸掛ボス15の先端面25と 記第1境界部位19との間には高低差があるた 、補助プレート17の中間部分が折り曲げられ ている。

 この補助プレート17は、円形部27と、脚部 28とを備えている。本実施形態では、円形部2 7は、脚部28と一体的に形成されている。図4 示すように、円形部27は、二点差線56で示さ る円形に形成されている。換言すれば、二 鎖線56は、円形部27の外形を規定している。 円形部27の一部は、後に詳述される仮想切断 57に沿って切断されている。脚部28は、円形 部27に連続してセンタープレート53側へ延び いる。この脚部28の幅方向寸法Wは、円形部27 からセンタープレート53側へ向かう向きに沿 て漸次小さくなっている。ここで、上記幅 向寸法Wとは、上記円形部27の径方向であっ 仮想中心線58に直交する方向の寸法である

 円形部27の中心は、糸掛ボス15の中心と一 致されている。円形部27は、糸掛ボス15の先 面25に設けられたフランジを構成している。

 脚部28は、略台形状に形成されている。 部28は、底縁59、第1側縁60、第2側縁61及び円 縁62を備えている。脚部28の底縁59は、上記 1境界部位19に固定されており、仮想中心線5 8を中心として上記寸法Wの方向に対称に延び いる。第1側縁60及び第2側縁61は、仮想中心 58を中心として上記寸法Wの方向に対称に配 されている。第1側縁60は、底縁59の一端に 続して円形部27の一端側(図4において上側)へ 延びている。第1側縁60は、円形部27を規定す 上記二点鎖線56に外接している。第2側縁61 、底縁59の他端に連続して円形部27の他端側( 図4において下側)へ延びている。第2側縁61も 形部27を規定する上記二点鎖線56に外接して いる。円弧縁62は、円形部27に連続している すなわち、円弧縁62は、第1側縁60と第2側縁61 とを連続するものであり、上記二点鎖線56と 致している。前述のように、円形部27と脚 28とが一体的に形成されているから、円弧縁 62は、円形部27と脚部28との仮想の境界を示す ものである。

 上記仮想切断線57は、上記仮想中心線58と平 行に配置されている。仮想切断線57は、仮想 心線58から距離Sの位置に配置されている。 の距離Sは、
     d/2<S≦D/2-(D-d)/6  ----------(1)
 で示される範囲に設定される。但し、dは糸 掛ボス15の外径であり、Dは円形部27の外径で る。

 補助プレート18も樹脂、金属等からなり 補助プレート17と同様の構造である。なお、 図3では、補助プレート18及び糸掛ボス16の構 が明瞭に図示されるように、補助プレート1 8が起立した状態で描かれている。ただし、 際には、補助プレート18は、糸掛ボス16に固 されている。図4及び図5が示すように、補 プレート18は、センタープレート53を基準に て補助プレート17と対称に配置されている

 補助プレート18は、糸掛ボス16の先端面26 固定されている。補助プレート18の固定手 は、接着剤のほか熱融着その他の既知の固 手段が採用され得る。図3及び図4が示すよう に、この補助プレート18は、糸掛ボス16に固 されると共にセンタープレート53側へ延びて 上記第2境界部位20に連結されている。補助プ レート18は、円形部64と、脚部65とを備えてい る。本実施形態では、円形部64は、脚部65と 体的に形成されている。図4が示すように、 形部64は、二点差線66で示される円形に形成 されている。換言すれば、二点鎖線66は、円 部64の外形を規定している。円形部64の一部 は、上記仮想切断線57に沿って切断されてい 。脚部65は、円形部64に連続してセンタープ レート53側へ延びている。この脚部65の幅方 寸法Wは、円形部64からセンタープレート53側 へ向かう向きに沿って漸次小さくなっている 。ここで、上記幅方向寸法Wとは、上記円形 64の径方向であって仮想中心線58に直交する 向の寸法である。

 円形部64の中心は、糸掛ボス16の中心と一 致されている。円形部64は、糸掛ボス16の先 面26に設けられたフランジを構成している。

 脚部65は、略台形状に形成されている。 部65は、底縁69、第1側縁70、第2側縁71及び円 縁72を備えている。底縁69は、上記第2境界 位20に固定されており、仮想中心線58を中心 して上記寸法Wの方向に対称に延びている。 第1側縁70及び第2側縁71は、仮想中心線58を中 として上記寸法Wの方向に対称に配置されて いる。第1側縁70は、底縁69の一端に連続して 形部64の一端側(図4において上側)へ延びて る。第1側縁70は、円形部64を規定する上記二 点鎖線66に外接している。また、第2側縁71は 底縁69の他端に連続して円形部64の他端側( 4において下側)へ延びている。第2側縁71も円 形部64を規定する上記二点鎖線66に外接して る。円弧縁72は、円形部64に連続している。 なわち、円弧縁72は、第1側縁70と第2側縁71 を連続するものであり、上記二点鎖線66と一 致している。前述のように、円形部64と脚部6 5とは一体的に形成されているから、円弧縁72 は、円形部64と脚部65との仮想の境界を示す のである。

 上記仮想切断線57は、補助プレート17を切断 する仮想切断線57と一致しており、上記仮想 心線58と平行に配置されている。すなわち 補助プレート18を切断する仮想切断線57は、 想中心線58から距離Sの位置に配置されてい 。この距離Sは、
     d/2<S≦D/2-(D-d)/6  ----------(1)
 で示される範囲に設定される。但し、dは糸 掛ボス16の外径であり、Dは円形部64の外径で る。

 補助プレート17及び補助プレート18が上記 仮想切断線57で切断されることにより、上記 1側縁60、70が屈曲され、真直縁63、73(真直な 切断縁)が形成される。上記第1側縁60、70が屈 曲され且つ真直縁63、73が形成されることに る作用効果は、後述される。

 図1及び図2が示すように、ケーシング13は 、直方体の箱状に形成されている。本実施形 態では、ケーシング13は、樹脂や紙等から構 される。ケーシング13の前面に開口が設け れている。この開口に連続してケーシング13 の内部に収容室35が区画されている。折畳姿 となったベースプレート14は、収容室35に収 容される。この収容室35は、折畳姿勢となっ ベースプレート14の外形形状に対応して形 されている。このため、ベースプレート14が 図2において矢印37の向きに沿って収容室35に 容された状態では、ケーシング13は、ベー プレート14の周囲を囲繞した状態で所定の保 持力で当該ベースプレート14を保持する。

 ケーシング13は、前面蓋36を備えている。 この前面蓋36は、ケーシング13と一体的に形 されており、上記収容室35の開口を開閉する ことができる。この前面蓋36は、面ファスナ 38(図1参照)を備えている。この面ファスナ 38は、フックテープ39及びループテープ40を する(図2参照)。ループテープ40がケーシング 13に設けられ、フックテープ39が前面蓋36側の 内側に設けられている。したがって、前面蓋 36が閉じられたときは、フックテープ39とル プテープ40とが係合し、前面蓋36は、閉じた 態が維持される。なお、本実施形態では、 面蓋36がケーシング13に設けられているが、 この前面蓋36がベースプレート14に設けられ いてもよい。

 図6は、前面蓋36の要部拡大断面図である

 図1及び図2が示すように、前面蓋36は、ガ イドリング41を備えている。このガイドリン 41は、樹脂、金属その他の材料からなる。 型的には、ガイドリング41は、SiC(シリコー カーバイド)から構成される。図6が示すよう に、ガイドリング41は、チューブ状に形成さ ている。ガイドリング41は、前面蓋36を貫通 し、当該前面蓋36に固定されている。具体的 は、ガイドリング41は、リング本体42と固定 具43とを備えている。リング本体42及び固定 43は、それぞれ貫通孔44、45を備えている。 ング本体42は、前面蓋36の内側から当該前面 36を貫通して嵌め込まれている。固定具43は 、前面蓋36を貫通したリング本体42に当該前 蓋36の外側から嵌め込まれている。したがっ て、リング本体42及び固定具43は、協働して 面蓋36を挟み込み、これにより、ガイドリン グ41が前面蓋36に取り付けられている。

 ガイドリング41が前面蓋36に取り付けられ た状態で、上記貫通孔44、45が連通し、ケー ング13の内部と外部とを連通する挿通孔46(糸 引出孔)が構成される。上記糸状体12は、この 挿通孔46に挿通され、ケーシング13の内部か 外部へと円滑に案内される。本実施形態で 、この挿通孔46の一部が拡径されている。具 体的には、上記貫通孔44の内径寸法は、ケー ング13の内側に向かって漸次大きくなるよ に設定されている。つまり、挿通孔44は、ケ ーシング13の内側に向かって開く漏斗状に形 されている。挿通孔46がかかる形状に形成 れることによる作用効果については後述さ る。

 図7は、ケーシング13の要部拡大断面図で る。

 図1及び図2が示すように、ケーシング13は 糸止具47を備えている。図7が示すように、こ の糸止具47は、円形の平板からなる。糸止具4 7は、中央部48と外縁部49とを有し、外縁部49 、中央部48の周縁に連続して若干上方へ折り 曲げられている。この糸止具47は、糸状体12 仮保持する。具体的には、図1が示すように ケーシング13から引き出された糸状体12の先 端部が、ケーシング13と外縁部49との間に形 される隙間50(図7参照)に押し込まれる。これ により、糸状体12は、糸止具47に保持される ただし、糸状体12が引っ張られることにより 、糸状体12は、簡単に糸止具47から離脱する

 図8は、糸状体12の巻取要領を模式的に示 図である。同図(a)は平面図であり、同図(b) 側面図である。

 前述のように、本実施形態では糸状体12 釣糸である。ベースプレート14が展開姿勢に 変化された状態で、糸状体12の一端51がベー プレート14の内面23に固定される。糸状体12 固定位置は特に限定されるものではない。 実施形態では、糸状体12は、両糸掛ボス15、1 6中間に固定されている。この糸状体12は、ベ ースプレート14と補助プレート17との間を糸 ボス15の方に引き回され、当該糸掛ボス15の 周面22に時計回りに巻き掛けられる。続い 、糸状体12は、ベースプレート14と補助プレ ト17との間からベースプレート14と補助プレ ート18との間に引き回され、当該糸掛ボス16 外周面24に反時計回りに巻き掛けられる。さ らに、糸状体12は、ベースプレート14と補助 レート18との間からベースプレート14と補助 レート17との間に引き回される。このとき 糸状体12は、当該糸状体12とクロスするよう 引き回される。そして、当該糸状体12は、 掛ボス15の外周面22に時計回りに巻き掛けら た後、前述と同様に糸掛ボス16に巻き掛け れる。なお、本実施形態では、糸状体12は、 糸掛ボス15の外周面22に時計回りに巻き掛け れた後、糸掛ボス16の外周面24に反時計回り 巻き掛けられるが、糸状体12は、糸掛ボス15 の外周面22に反時計回りに巻き掛けられた後 糸掛ボス16の外周面24に時計回りに巻き掛け られてもよい。

 換言すれば、ベースプレート14が展開姿 に変化された状態で、糸状体12の一端51が前 の位置に固定される。糸状体12は、一方の 掛ボス15に巻き掛けられる。このとき、糸状 体12は補助プレート17の真直縁63が設けられた 側(上記仮想切断線57に沿って切断された側) ら糸掛ボス15に巻き掛けられる。さらに、こ の糸状体12は、他方の糸掛ボス16に巻き掛け れる。この場合も、糸状体12は補助プレート 18の真直縁73(上記仮想切断線57に沿って切断 れた側)から糸掛ボス16に巻き掛けられる。 まり、この糸状体12は、互いにクロスするよ うに糸掛ボス15及び糸掛ボス16に巻き掛けら る。この糸状体12は、同様にして一対の糸掛 ボス15、16間に交互に連続して巻き掛けられ 。

 この糸状体12は、8の字を呈するように一 の糸掛ボス15、16間に巻き取られ、ベースプ レート14に保持される。なお、所定長さの糸 体12がベースプレート14に巻き付けられると 、当該糸状体12が切断され、その他端52が糸 11から外部へ導かれる(図8、図1参照)。糸状 12は、一対の糸掛ボス15、16間に8の字を呈す ように巻き付けられるから、糸状体12が糸 ボス15に巻かれる際に発生する撚りと、糸掛 ボス16に巻かれる際に発生する撚りとが相殺 れ、結果的に糸状体12が撚れることはない しかも、糸状体12は、強く引っ張られること なくきわめて緩やかに糸掛ボス15、16に巻き けられる。

 図9は、ベースプレート14が折畳姿勢に変 したときの糸巻11の側面図である。

 前述のように糸巻11に糸状体12が巻き掛け られた状態でベースプレート14が折畳姿勢に 化される。これにより、同図が示すように 糸状体12は、糸掛ボス15及び糸掛ボス16に交 に巻き掛けられた環状に形成される。この き、糸状体12は、ほとんど無張力の状態で 掛ボス15、16に巻き付けられ、ベースプレー 14に保持される。したがって、糸状体12がベ ースプレート14に長時間保持されたとしても 状体12に巻き癖がつくことがない。

 この糸巻11は、図2が示すようにケーシン 13に収容される。このとき、ケーシング13の 前面蓋36が開かれ、糸巻11がケーシング13に挿 入される。換言すれば、糸巻11は、ケーシン 13によって囲繞され保持される。糸状体12の 他端52は、ケーシング13の前面蓋36に設けられ たガイドリング41に挿通され、この状態で当 前縁蓋36が閉じられる。これにより、糸状 12は、ケーシング13の外部に引き出され、糸 体ユニット10の組み立てが完了する。

 この糸状体12の使用者(典型的には釣人)は 、糸状体12の他端52を引っ張ることにより、 望の長さの糸状体12をベースプレート14から き出すことができる。このとき、糸掛ボス1 5及び糸掛ボス16に巻き掛けられた糸状体12は これら各糸掛ボス15、16から交互に解けるよ うに引き出される。したがって、糸状体12は 使用者の意に反して多量にベースプレート1 4から引き出されることはない。

 糸状体12が保持されている状態ではベー プレート14が折畳姿勢となっている。すなわ ち、図9が示すように、一対の糸掛ボス15、16 互いに対向し、これら糸掛ボス15、16に設け られた補助プレート17、18も互いに対向して る。図8及び図9が示すように、糸状体12は、 掛ボス15に巻き掛けられた後に補助プレー 17の脚部28の第2側縁61及び補助プレート18の 部65の第1側縁70を経て糸掛ボス16に巻き掛け れ、続いて当該脚部65の第2側縁71及び補助 レート17の脚部28の第1側縁60を経て糸掛ボス1 5に巻き掛けられている。

 つまり、糸状体12が保持されている状態 は、当該糸状体12は、糸掛ボス15に巻き掛け れた後に、螺旋ループを描くように糸掛ボ 16に巻き掛けられ、その後も同様に各糸掛 ス15、16に交互に巻き掛けられている。この うに、糸状体12は幾重にも重なった螺旋ル プ状に巻回される。糸状体12の使用者が当該 糸状体12の他端52を引っ張ると、当該他端52に 最も近いループが解け、続いて当該ループに 隣り合うループが順に解ける。

 糸状体12によって形成される螺旋ループ 、次の要領で解ける。まず、糸状体12の他端 52が引っ張られると、ガイドリング41(図1参照 )から糸状体12が引き出される。これにより、 上記他端52の直近の螺旋ループ、例えば糸掛 ス15に巻き掛けられている螺旋ループが絞 れる。つまり、当該ループの径が小さくな 。このとき、図8及び図9が示すように、糸状 体12は、補助プレート17の脚部28の第1側縁60、 糸掛ボス15、当該脚部28の第2側縁61に巻き掛 られているから、上記螺旋ループの径が小 くなると、当該糸状体12は、上記脚部28の第1 側縁60に沿って当該脚部28から円形部27側へ移 動する。しかも、当該第1側縁60は上記仮想切 断線57(図4参照)に沿って切断されているから 当該糸状体12は、補助プレート17が変形しな くても上記第1側縁60及び真直縁63に沿って円 に移動して糸掛ボス15から外れる。このよ にして、上記螺旋ループが解けることにな 。そして、この螺旋ループに隣り合う螺旋 ープも同様に解け、その結果、幾重にも巻 された糸状体12は、ストレスなく順番に解け る。

 このように本実施形態に係る糸巻11は、 き癖を付けることなく糸状体12を巻き取るこ とができるので、この糸巻11から引き出され 糸状体12は、真直で滑らかな状態が維持さ る。また、糸巻11の補助プレート17、18が上 仮想切断線57で切断されているから、糸状体 12が糸巻11から引き出される際に補助プレー 17、18等に強く摺動することがない。このた 、糸状体12は、損傷を受けることなく円滑 引き出される。言い換えれば、糸状体12が補 助プレート17、18等に強く摺動することがな ので、補助プレート17、18が可撓性を備える 要がない。したがって、補助プレート17、18 を構成する材料は特に限定される必要がなく 、安価な材料が採用され得る。その結果、糸 巻11がコスト安価に製造され、糸状体ユニッ 10の製造コストも低減され得る。

 本実施形態では、糸掛ボス15、16は、外径 がdである円柱状に形成されている。つまり 糸掛ボス15、16の構造がきわめて簡単であり 糸巻11の製造コストが一層低減されるとい 利点がある。特に本実施形態では、上記仮 切断線57が上記仮想中心線58から上記距離Sの 位置に配置されているから、糸状体12の材質 かかわらず糸状体12が糸巻11から円滑に引き 出される。すなわち、糸状体12がナイロン糸 フロロカーボン糸、いわゆるPEラインであ ても円滑に糸巻11から引き出される。

 本実施形態に係る糸状体ユニット10では 図1及び図2が示すようにガイドリング41が設 られている。したがって、糸状体12は、ガ ドリング41に案内されて糸巻11の内部から円 に引き出されるという利点がある。特に、 6が示すように、ガイドリング41の挿通孔46 一部が拡径されている。このため、糸状体12 はケーシング13の内側からガイドリング41へ らかに進入することができる。したがって 糸状体12がガイドリング41に進入する際に屈 することがなく、糸状体12の損傷がより一 防止される。

 本実施形態に係る糸状体ユニット10は、 述のように、糸巻11が糸状体12とは別個に製 され、糸巻11に対して糸状体12が巻き付けら れる工程、ベースプレート14が折畳姿勢に姿 変化される工程及び糸巻11がケーシング13に 収容される工程を経て完成される。すなわち 、糸巻11のみが予め大量に製造され得るので 部品としての糸巻11がきわめて安価に製造 れ得るという利点がある。また、糸状体12も 大量生産され得るものであるから、糸状体ユ ニット10の製造コストが一層低減される。し も、糸巻11は、前述のように姿勢変化する ースプレート14を備えているから、糸状体12 使用された後は、ベースプレート14が展開 勢に変化されることにより、再び糸状体12の みが糸巻11に巻き付けられる。すなわち、糸 11のリサイクルが可能であり、ゴミの発生 抑制されるという利点もある。

<第2の実施形態>

 次に、本発明の第2の実施形態について説 明される。

 図10は本発明の第2の実施形態に係る糸巻 平面図である。図11は図10におけるXI-XI断面 である。図12は、本実施形態に係る糸巻の 面図である。

 本実施形態に係る糸巻80が上記第1の実施 態に係る糸巻11と異なるところは、係止部 81が設けられている点である。なお、糸巻80 その他の構成については、上記第1の実施形 態に係る糸巻11と同様である。

 この係止部材81は、一対の糸掛ボス15、16 巻回された糸状体12を当該巻回状態に安定 せるためのものである。例えば糸状体12が線 径の大きいナイロン糸等であるときは、糸状 体12は、その剛性によって一対の糸掛ボス15 16に巻回された状態が維持されにくい。特に 、糸状体12のうちセンタープレート53の近傍 折り畳まれた部分82(図12参照)が糸掛ボス15、 16の方に移動する傾向にある。このように、 状体12の折り畳まれた部分82が糸掛ボス15、1 6の方に移動すると、糸状体12が自然に解けて しまい、いわゆるバックラッシュが発生する おそれがある。

 上記係止部材81は、挟持部83及び支持部84 備えている。この係止部材81は、樹脂ある は金属等により構成され得る。挟持部83は、 一対の挟持板85、86を有している。挟持部83の 断面形状は、略C字状である。挟持部83は、図 10が示すように、上記真直縁63、73が形成され ている側(同図において上側)からセンタープ ート53に嵌め込まれる。挟持板85及び挟持板 86は、センタープレート53を挟持する。これ より、挟持部83がセンタープレート53に固定 れる。支持部84は、略L字状に形成された部 からなる。すなわち、支持部84は、挟持板86 に連結された連結脚部87と、これに直交する うに設けられた押さえ部88とを有する。こ 押さえ部88は、図10が示すように、センター レート53と平行に配置され、上記真直縁63、 73が設けられた側から真っ直ぐに(同図におい て上方から下方へ真直に)延びている。

 本実施形態においても、糸状体12は、上 第1の実施形態に係る糸巻11と同様の要領で 巻80に巻き取られる。すなわち、ベースプレ ート14が展開姿勢に変化された状態で(図8参 )、糸状体12の一端51が前述の位置に固定され る。糸状体12は、一方の糸掛ボス15に巻き掛 られる。糸状体12は補助プレート17の真直縁6 3が設けられた側(上記仮想切断線57に沿って 断された側)から糸掛ボス15に巻き掛けられ 。さらに、この糸状体12は、センタープレー ト53と係止部材81の押さえ部88との間を通って 他方の糸掛ボス16に巻き掛けられる。この場 も、糸状体12は補助プレート18の真直縁73(上 記仮想切断線57に沿って切断された側)から糸 掛ボス16に巻き掛けられる。つまり、この糸 体12は、互いにクロスするように糸掛ボス15 及び糸掛ボス16に巻き掛けられる。この糸状 12は、再びセンタープレート53と上記押さえ 部88との間を通って糸掛ボス15に巻き掛けら る。同様にして、この糸状体12は、一対の糸 掛ボス15、16間に交互に連続して8の字を呈す ように巻き掛けられる。

 図12が示すように、糸巻80に糸状体12が巻 掛けられた状態でベースプレート14が折畳 勢に変化されると、同図が示すように、糸 体12は環状に形成される。このとき、糸状体 12は、ほとんど無張力の状態で糸掛ボス15、16 に巻き付けられ、ベースプレート14に保持さ る。したがって、糸状体12がベースプレー 14に長時間保持されたとしても糸状体12に巻 癖がつくことがない。巻回された糸状体12 うちセンタープレート53の近傍で折り畳まれ た部分82は、係止部材81によって押さえられ 。糸状体12が高い剛性を有するナイロン糸等 であった場合は、前述のように上記折り畳ま れた部分82が糸掛ボス15、16の方に移動する傾 向にある。しかし、仮にそうなった場合であ っても、係止部材81の押さえ部88が上記折り まれた部分82を押圧するので、糸状体12がバ クラッシュを起こすことが防止される。そ 結果、糸状体12の巻き量が多くなるという 点もある。

 上記押さえ部88は、連結脚部87に片持ち状 に設けられており、図10が示すように、上記 直縁63、73が設けられた側から真っ直ぐに延 びている。糸状体12は、前述の要領で糸掛ボ 15、16間に8の字を呈するように巻き掛けら る。したがって、この糸状体12が糸巻80から き出されるときは、当該糸状体12は、セン ープレート53上では必ず上記真直縁63、73が けられた側から真っ直ぐ下方に移動しつつ けることになる。したがって、上記押さえ 88が前述のように片持ち状に配置されていた としても、糸状体12は円滑に糸巻80から引き される。

<第3の実施形態>

 次に、本発明の第3の実施形態について説 明される。

 図13は、本発明の第3の実施形態に係る糸 体ユニットのケーシングの展開図である。 14及び図15は、本発明の第3の実施形態に係 糸状体ユニットのベースプレートの平面図 び一部断面側面図である。図16及び図17は、 14におけるXVI-XVI断面図及びXVII-XVII断面図で る。図18は、本発明の第3の実施形態に係る 状体ユニットの補助プレートの平面図であ 、図19は、当該補助プレートの一部断面側 図である。図20は、ベースプレート及び補助 プレートがケーシングに組み込まれた状態を 示す平面図であり、図21は、一部断面側面図 ある。

 本実施形態に係る糸状体ユニットが上記 1の実施形態に係る糸状体ユニットと異なる ところは、(1) 図13及び図20が示すように、釣 糸が引き出される挿通孔91(糸引出孔)がケー ング92の中心93から距離fだけオフセットされ ている点、(2) 図14及び図15が示すように、サ イドプレート94、95に堤部96、97が立設されて る点、(3) 図18が示すように、一対の補助プ レート98、99が連結帯100により連結されるこ によって一体的に形成されている点、(4) 補 助プレート98の第1側縁101の傾斜角θ1が第2側 103の傾斜角θ2よりも小さく設定され、同様 、補助プレート99の第1側縁102の傾斜角θ1が 2側縁104の傾斜角θ2よりも小さく設定されて る点、(5) 図14ないし図16が示すように、サ ドプレート94、95にスタッド部105、106が設け られ、他方、図18及び図19が示すように、補 プレート98、99にソケット部107、108が設けら ており、スタッド部105及びソケット部107が 合し且つスタッド部106及びソケット部108が 合することによって(図21参照)、補助プレー ト98、99がサイドプレート94、95に固定される 共にスタッド部105、106及びソケット部107、1 08によって糸掛ボス15、16が形成されるように なっている点である。

 ケーシング92(図13参照)は、上記第1の実施 形態と同様に樹脂や紙等から構成されている 。本実施形態では、シート状の樹脂が、図13 示すような形状に裁断される。ケーシング9 2の側片部110~113がそれぞれ折曲線114~117で折り 曲げられる。側片部110~113は、中央部109に対 て起立する。側片部110が折曲線118で折り曲 られると共に側片部113が折曲線119、120で折 曲げられる。これにより、直方体の箱状に 成されたケーシング92が組み立てられる。こ のとき、側片部113の端縁部121は、側片部111に 重ね合わされて固定される。側片部112は、ケ ーシング92の底部を構成し、側片部110は、前 蓋36(図1参照)を構成する。第1の実施形態と 様に、この前面蓋36の端縁部122に面ファス ーが設けられ、これにより、前面蓋36は開閉 可能となっている。なお、本実施形態に係る ケーシング92の外形形状は、上記第1の実施形 態に係るケーシング13(図1参照)と同様である

 上記中央部109の幅寸法Eは、ベースプレー ト14(図14参照)の幅寸法Eに対応している。ケ シング92は、折畳姿勢となったベースプレー ト14を収容保持する。このベースプレート14 周囲は、ケーシング92によって被覆される( 20及び図21参照)。ケーシング92にベースプレ ト14が収容された状態で、ケーシング92の中 心93とベースプレート14の中心線(すなわち仮 中心線58)とが一致する。また、前面蓋36に 記挿通孔91が設けられており、この挿通孔91 ガイドリング41(図1参照)が取り付けられて る。図13及び図20が示すように、この挿通孔9 1は、ケーシング92の中心93から距離fの位置に 設けられている。本実施形態では、この距離 fは、補助プレート98、99における仮想中心線5 8から真直縁63(73)までの距離sに対応されてい (図18参照)。もっとも、この距離fは、他の 々の値に設定され得るものである。要する 、挿通孔91が上記仮想中心線58から変位した 置に設けられていればよい。

 図14が示すように、ベースプレート14は、 上記第1の実施形態と同様にセンタープレー 53及びサイドプレート94、95を備えている。 イドプレート94の縁部123に堤部96が設けられ いる。サイドプレート94に上記スタッド部10 5が設けられている。サイドプレート95の縁部 124にも堤部97が設けられており、当該サイド レート95に上記スタッド部106が設けられて る。この堤部97は、堤部96と同様の形状であ 、堤部96と左右対称の位置に配置されてい 。スタッド部106は、スタッド部105と同様の 状であり、スタッド部105と左右対称の位置 配置されている。これらスタッド部105、106 、糸掛ボス15、16の一部を構成するものであ 、図3が示す糸掛ボス15、16の位置と同じ位 に設けられている。これら堤部97及びスタッ ド部106は、熱成形によりサイドプレート94と 体的に形成されている。

 図14及び図15が示すように、堤部96、97は サイドプレート94、95の内面23、21に隆起する ように設けられている。補助プレート98、99 サイドプレート94、95の上に配置される(図21 照)。このため、堤部96は、サイドプレート9 4から補助プレート98側に向かって延びるよう に当該サイドプレート94に立設されている。 部97は、サイドプレート95から補助プレート 99側に向かって延びるように当該サイドプレ ト95に立設されている。具体的には、堤部96 、97は細長の突条からなる。堤部96、97は、ス タッド部105、106の中心(すなわち糸掛ボス15、 16の中心)を中心として円弧状に形成されてい る。図15が示すように、堤部96、97の断面形状 は三角形を呈している。つまり、堤部96、97 、サイドプレート94、95から補助プレート98 99側に向かって尖った形状となっている。

 図15が示すように、スタッド部105、106は それぞれ、基部125と嵌合部126とを備えてい 。なお、同図(b)は、同図(a)の部分拡大図で って、スタッド部106及びその周辺部分の構 を詳細に示している。基部125及び嵌合部126 円柱状に形成されている。両者の中心は一 されている。両者の中心を結ぶ線は、糸掛 ス15、16の軸方向29及び軸方向30を示している 。基部125の外径よりも嵌合部126の外径が小さ く設定されている。嵌合部126は、基部125の上 に載せられた状態で形成されている。基部125 及び嵌合部126は、サイドプレート94、95の内 23、21に隆起するように設けられている。嵌 部126は、上記堤部96、97が立設された向きと 同じ向きに突出している。

 図14及び図17が示すように、センタープレ ート53に一対の位置決め片127が設けられてい 。この位置決め片127は、ベースプレート14 対する補助プレート98、99の位置決めを行う のである。位置決め片127は、熱成形により ースプレート14と一体的に形成されている 各位置決め片127は、所定の間隔で並設され いる。この間隔は、補助プレート98、99を連 する連結帯100(図18参照)の幅寸法に対応され ている。したがって、この連結帯100が一対の 位置決め片127の間に嵌め込まれて固定される ことにより、ベースプレート14に対して補助 レート98、99の位置が決められる。

 図18が示すように、補助プレート98、99は 連結帯100を基準に左右対称に形成されてい 。補助プレート98、99は、中央部にソケット 部107、108を備えている。このソケット部107、 108は、それぞれ、図3が示す糸掛ボス15、16の 置と同じ位置に設けられている。ソケット 107は、上記スタッド部105と協働して糸掛ボ 15を構成する。ソケット部108は、上記スタ ド部106と協働して糸掛ボス16を構成する。こ れらソケット部107、108は、熱成形により補助 プレート98、99と一体的に形成されている。

 補助プレート98は、第1の実施形態に係る 助プレート17と同様に円形部27と、脚部28と 備えている。円形部27は、脚部28と一体的に 形成されている。円形部27は、二点鎖線56で される円形に形成されている。すなわち、 点鎖線56が円形部27の外形を規定している。 形部27は、仮想切断線57に沿って切断されて おり、真直縁63が形成されている。脚部28は 円形部27に連続して補助プレート99側へ延び いる。換言すれば、補助プレート98がベー プレート14に取り付けられた状態では、脚部 28は、センタープレート53側へ延びる(図20参 )。この脚部28の幅方向寸法Wは、円形部27か センタープレート53側へ向かう向きに沿って 漸次小さくなっている。この幅方向寸法Wと 、上記円形部27の径方向であって仮想中心線 58に直交する方向の寸法である。

 円形部27の中心はソケット部107の中心(す わち糸掛ボス15の中心)と一致されている。 述のように、上記ソケット部107は上記スタ ド部105と協働して糸掛ボス15を構成するか 、ソケット部107の底面すなわち円形部27の上 面は糸掛ボス15の先端面25を構成する。この め、円形部27は、糸掛ボス15の先端面25に設 られたフランジを構成している。

 脚部28は略台形状に形成されている。脚 28は、底縁部128、第1側縁101、第2側縁103及び 弧縁62を備えている。本実施形態では、底 部128は上記連結帯100により構成されている 底縁部128は、ベースプレート14の第1境界部 19に固定されている。図18が示すように、第1 側縁101及び第2側縁103は、仮想中心線58の両側 (同図において上側及び下側)に配置されてい 。第1側縁101は、底縁部128(すなわち連結帯10 0)から円形部27の一端側(同図において上側)へ 延びている。第1側縁101は、連結帯100の一端( 図において上端)と真直縁63の下端129とを接 している。第2側縁103は、連結帯100の他端( 図において下端)に連続して円形部27の他端 (同図において下側)に接続されている。具体 的には、第2側縁103は、円形部27を規定する上 記二点鎖線56に外接している。円弧縁62は、 記第1の実施形態と同様に、円形部27に連続 ており、上記二点鎖線56と一致している。前 述のように、円形部27と脚部28とが一体的に 成されているから、円弧縁62は、円形部27と 部28との仮想の境界を示している。

 上記仮想切断線57は、上記仮想中心線58と平 行に配置されている。仮想切断線57は、仮想 心線58から距離Sの位置に配置されている。 の距離Sは、上記第1の実施形態と同様に、
     d/2<S≦D/2-(D-d)/6  ----------(1)
 で示される範囲に設定される。但し、dは糸 掛ボス15の外径であり、Dは円形部27の外径で る。

 補助プレート99は、補助プレート98と同様 の構成である。補助プレート99は、円形部64 脚部65とを備えている。円形部64は、二点鎖 66で示される円形に形成されている。すな ち、二点鎖線66が円形部64の外形を規定して る。円形部64も上記仮想切断線57に沿って切 断されている。これにより、円形部64に真直 73が形成されている。脚部65は、円形部64に 続して補助プレート98側へ(センタープレー 53側)へ延びている。この脚部65の幅方向寸 Wは、円形部64センタープレート53側へ向かう 向きに沿って漸次小さくなっている。この幅 方向寸法Wとは、上記円形部64の径方向であっ て仮想中心線58に直交する方向の寸法である

 円形部64の中心はソケット部108の中心(す わち糸掛ボス16の中心)と一致されている。 述のように、上記ソケット部108は上記スタ ド部106と協働して糸掛ボス16を構成するか 、ソケット部108の底面すなわち円形部27の上 面は、糸掛ボス16の先端面26を構成する。こ ため、円形部64は、糸掛ボス16の先端面26に けられたフランジを構成している。

 補助プレート99の脚部65は、略台形状に形 成されている。脚部65は、底縁部130、第1側縁 102、第2側縁104及び円弧縁72を備えている。底 縁部130は、上記連結帯100により構成されてい る。底縁部130は、ベースプレート14の第2境界 部位20に固定されている。図18が示すように 第1側縁102及び第2側縁104は、仮想中心線58の 側(同図において上側及び下側)に配置され いる。第1側縁102は、円形部64の一端側(同図 おいて上側)へ延びている。第1側縁102は、 結帯100(すなわち底縁部130)の一端(同図にお て上端)と切断縁73の下端131とを接続してい 。第2側縁104は、底縁部130の他端(同図におい て下端)に連続して円形部64の他端側(同図に いて下側)に接続されている。具体的には、 2側縁103は、円形部64を規定する上記二点鎖 66に外接している。さらに、円弧縁72は、上 記第1の実施形態と同様に、円形部64に連続し ており、上記二点鎖線66と一致している。前 のように、円形部64と脚部65とが一体的に形 成されているから、円弧縁72は、円形部27と 部28との仮想の境界を示すものである。

 上記仮想切断線57は、上記仮想中心線58と平 行に配置されている。仮想切断線57は、仮想 心線58から距離Sの位置に配置されている。 の距離Sは、前述のように、     d/2<S≦ D/2-(D-d)/6  ----------(1)
 で示される範囲に設定される。但し、dは糸 掛ボス16の外径であり、Dは円形部64の外径で る。

 図18及び図19が示すように、ソケット部107 は、円筒状に形成されている。なお、図19(b) 、同図(a)の部分拡大図であって、ソケット 107及びその周辺部分の構造を詳細に示して る。ソケット部107の中心線は、糸掛ボス15 軸方向29を示している。ソケット部107は、補 助プレート98の下面132に突設されている。ソ ット部107は、熱成形により補助プレート98 一体的に形成されている。ソケット部107の 径寸法は、上記スタッド部105の嵌合部126の 径寸法に対応されている。このため、上記 タッド部105の嵌合部126は、ソケット部107に 入され、一定の保持力で固定される。嵌合 126の保持力が確保されるために、ソケット 107の内壁面に凹部133が設けられている。本 施形態では、ソケット部107の4箇所に凹部133 設けられているが(図18参照)、凹部133の数は 適宜変更され得る。この凹部133が設けられる ことにより、ソケット部107に嵌合部126が嵌め 込まれると、ソケット部107が弾性的に拡径さ れ、その緊迫力によってスタッド部105が確実 にソケット部107と嵌合固定される。

 また、ソケット部108は、ソケット部107と 様に円筒状に形成されている。ソケット部1 08の中心線は、糸掛ボス16の軸方向30を示して いる。ソケット部108は、熱成形により補助プ レート99と一体的に形成され、補助プレート9 9の下面に突設されている。ソケット部108の 径寸法は、ソケット部107の内径寸法と同一 あり、上記スタッド部106の嵌合部126の外径 法に対応されている。このため、スタッド 106は、ソケット部108に圧入され、一定の保 力で固定される。この保持力が確保される めに、ソケット部108の内壁面にも凹部134が けられている。本実施形態では、ソケット 108の4箇所に凹部134が設けられているが、凹 134の数は適宜変更され得る。この凹部134が けられることによる作用効果は前述のとお であり、スタッド部106が確実にソケット部1 08と嵌合固定される。

 補助プレート98、99(図18参照)は、ベース レート14(図14参照)に組み付けられる。具体 には、補助プレート98、99のソケット部107、1 08に、ベースプレート14のスタッド部105、106 嵌め合わされる。これにより、糸巻11が組み 立てられ、上記第1の実施形態と同様の要領 糸状体(典型的には釣糸)が巻き付けられる。 なお、図21が示すように、本実施形態では、 ケット部107とスタッド部105との間、及びソ ット部108とスタッド部106との間に目張りシ ト135が設けられている。目張りシート135は 樹脂製の薄肉シートであり、環状に形成さ ている。この目張りシート135が設けられる とにより、ソケット部107とスタッド部105と 間、及びソケット部108とスタッド部106との に隙間が生じることがない。したがって、 掛ボス15、16に糸状体が巻き掛けられた場合 に糸状体が糸掛ボス15、16に食い込むことが 止される。

 図22は、糸状体12の巻取要領を模式的に示 す図である。

 前述のように、本実施形態では糸状体12 釣糸である。ベースプレート14が展開姿勢に 変化された状態で、糸状体12の一端51がベー プレート14の内面23に固定される。第1の実施 形態と同様に、糸状体12の固定位置は特に限 されるものではない。本実施形態では、糸 体12は、両糸掛ボス15、16の中間であって、 助プレート98、99の第2側縁103、104側(同図に いて下側)に固定されている。この糸状体12 、ベースプレート14と補助プレート98との間 を糸掛ボス15側に引き回されて、当該糸掛ボ 15の外周面22に反時計回りに(第2側縁103側か 第1側縁101側に)巻き掛けられる。続いて、 状体12は、ベースプレート14と補助プレート9 8との間からベースプレート14と補助プレート 99との間に引き回されて、当該糸掛ボス16の 周面24に時計回りに(第2側縁104側から第1側縁 102側に)巻き掛けられる。このとき、糸状体12 は、図22が示すように、当該糸状体12とクロ するように引き回される。

 さらに、糸状体12は、ベースプレート14と 補助プレート99との間からベースプレート14 補助プレート98との間に引き回される。糸状 体12は、糸掛ボス15の外周面22に反時計回りに 巻き掛けられた後、前述と同様に糸掛ボス16 巻き掛けられる。なお、本実施形態では、 状体12は、糸掛ボス15の外周面22に反時計回 に巻き掛けられた後、糸掛ボス16の外周面24 に時計回りに巻き掛けられるが、糸状体12は 糸掛ボス15の外周面22に時計回りに巻き掛け られた後、糸掛ボス16の外周面24に反時計回 に巻き掛けられてもよいことは勿論である

 換言すれば、ベースプレート14が展開姿 に変化された状態で、糸状体12の一端51が前 の位置に固定される。糸状体12は、一方の 掛ボス15に巻き掛けられる。このとき、糸状 体12は補助プレート17の真直縁63が設けられた 側と反対側(上記仮想切断線57に沿って切断さ れた側と反対側)から糸掛ボス15に巻き掛けら れる。さらに、この糸状体12は、他方の糸掛 ス16に巻き掛けられる。この場合も、糸状 12は補助プレート18の真直縁73が設けられた と反対側(上記仮想切断線57に沿って切断さ た側と反対側)から糸掛ボス16に巻き掛けら る。この糸状体12は、互いにクロスするよう に糸掛ボス15及び糸掛ボス16に交互に幾重に 巻き掛けられる。

 すなわち、この糸状体12は、8の字を呈す ように一対の糸掛ボス15、16間に巻き取られ 、ベースプレート14に保持される。所定長さ 糸状体12がベースプレート14に巻き付けられ ると、当該糸状体12が切断され、その他端52 糸巻11から外部へ導かれる(図1参照)。糸状体 12が一対の糸掛ボス15、16の間に8の字を呈す ように巻き付けられるから、糸状体12が糸掛 ボス15に巻かれる際に発生する撚りと、糸掛 ス16に巻かれる際に発生する撚りとが相殺 れ、結果的に糸状体12が撚れることはない。 しかも、糸状体12は、強く引っ張られること くきわめて緩やかに糸掛ボス15、16に巻き付 けられる。

 図20及び図21が示すように、糸巻11に糸状 12が巻き掛けられると、ベースプレート14が 折畳姿勢に変化される。上記第1の実施形態 同様に、糸状体12は環状に形成される(図9参 )。このとき、糸状体12は、ほとんど無張力 状態で糸掛ボス15、16に巻き付けられ、ベー スプレート14に保持される。したがって、糸 体12がベースプレート14に長時間保持された としても糸状体12に巻き癖がつくことがない

 この糸巻11は、ケーシング92(図13及び図1 照)に収容される。このとき、ケーシング92 前面蓋36が開かれ、糸巻11がケーシング92に 入される。ベースプレート14は、ケーシング 92に隙間なく収容され保持される。糸状体12 他端52は、ケーシング92の前面蓋36に設けら たガイドリング41に挿通される。この状態で 前縁蓋36が閉じられる。糸状体12の他端52は、 ケーシング92の外部に引き出され、糸状体ユ ット10の組み立てが完成する。

 この糸状体12の使用者(釣人)は、糸状体12 他端52を引っ張ることにより、所望の長さ 糸状体12をベースプレート14から引き出すこ ができる。このとき、糸掛ボス15及び糸掛 ス16に巻き掛けられた糸状体12は、これら各 掛ボス15、16から交互に解けるように引き出 される。したがって、糸状体12は、使用者の に反して多量にベースプレート14から引き されることはない。

 ベースプレート14が折畳姿勢となったと は、第1の実施形態と同様に、一対の糸掛ボ 15、16は互いに対向し、補助プレート98、99 互いに対向する。第1の実施形態と同様に、 状体12は、糸掛ボス15に巻き掛けられた後、 補助プレート98の脚部28の第1側縁101及び補助 レート99の脚部65の第2側縁104を経て糸掛ボ 16に巻き掛けられる。続いて、糸状体12は、 該脚部65の第1側縁102及び補助プレート98の 部28の第2側縁103を経て糸掛ボス15に巻き掛け られている。つまり、糸状体12は、糸掛ボス1 5に巻き掛けられた後に、螺旋ループを描く うに糸掛ボス16に巻き掛けられ、その後同様 に各糸掛ボス15、16に交互に巻き掛けられて る。

 このように、糸状体12は幾重にも重なっ 螺旋ループ状に巻回される。糸状体12の使用 者が当該糸状体12の他端52を引っ張ると、当 他端52に最も近いループが解け、続いて当該 ループに隣り合うループが順に解ける。糸状 体12によって形成される螺旋ループは、第1の 実施形態に係る糸巻11と同様の要領で解ける まず、糸状体12の他端52が引っ張られると、 ガイドリング41(図1参照)から糸状体12が引き される。これにより、上記他端52の直近の螺 旋ループ、例えば糸掛ボス15に巻き掛けられ いる螺旋ループが絞られる。つまり、当該 ープの径が小さくなる。このとき、図22が すように、糸状体12は、補助プレート98の脚 28の第2側縁103、糸掛ボス15、当該脚部28の第 1側縁101に巻き掛けられているから、上記螺 ループの径が小さくなると、当該糸状体12は 、上記脚部28の第1側縁101に沿って当該脚部28 ら円形部27側へ移動する。しかも、円形部27 は、上記仮想切断線57(図18参照)に沿って切断 されているから、糸状体12は、補助プレート9 8が変形しなくても上記第1側縁101(102)及び真 縁63(73)に沿って移動して円滑に糸掛ボス15か ら外れる。

 本実施形態では、図18及び図20が示すよう に、上記第1側縁101(102)の傾斜角度θ1は上記第 2側縁103(104)の傾斜角度θ2よりも小さい。換言 すれば、上記第2側縁103(104)は、上記仮想中心 線58に対して横方向に大きく張り出している したがって、ループ状の糸状体12が第1側縁1 01(102)に沿って円滑に移動すると共に、当該 状体12は、第2側縁103(104)に引っ掛かった状態 になる傾向にある。このため、ループ状の糸 状体12が勢いよく糸掛ボス15、16から外れ、こ れに引かれて一気に糸状体12が解けてしまう とが防止される。本実施形態では、傾斜角 θ1は17°(degree)に設定され、傾斜角度θ2は45° に設定されている。なお、各傾斜角度θ1、θ2 の大きさは特に限定されるものではなく、要 するに、傾斜角度θ1が傾斜角度θ2よりも小さ く設定されていればよい。

 第2側縁103は、図18において仮想中心線58 沿って左側に(糸掛ボス15から遠ざかる方向 )移動した位置(例えば、図20において二点鎖 144で示される位置)に配置されていてもよい 。その場合、第2側縁104も、同図において仮 中心線58に沿って右側に(糸掛ボス16から遠ざ かる方向に)移動した位置(例えば、図20にお て二点鎖線144で示される位置)に配置されて てもよい。このように、第2側縁103、104が糸 掛ボス15、16から遠ざかることによって、糸 体12が解ける際に一定の制動力が作用し、当 該ループ状が解けていくに連れて隣り合うル ープ状の糸状体12が引きずられて解けてしま ことが確実に防止される。その結果、幾重 も巻回された糸状体12は、縺れることなく 番に解ける。

 第1側縁101(102)及び第2側縁103(104)は、真直 辺部により構成されている必要はない。図1 8が示すように、本実施形態では、第2側縁103( 104)は折り曲げられた2つの辺部を備えている 第2側縁103(104)のうち一方の辺部136は、上記 想中心線58と平行(すなわち傾斜角度θ2=90°) ある。このように、第1側縁101及び第2側縁10 3は、上記傾斜角度がθ1、θ2(但し、0°<θ1< ;90°、0°<θ2<90°)となる部分を備えていれ ば十分である。

 本実施形態に係る糸巻11は、上記第1の実 形態と同様に、巻き癖を付けることなく糸 体12を巻き取ることができるし、糸状体12が 糸巻11から引き出される際に補助プレート98 99等に強く摺動することがない。そのため、 補助プレート98、99は可撓性を備える必要が い。したがって、補助プレート98、99を構成 る材料は特に限定される必要がなく、安価 材料が採用され得る。その結果、糸巻11が スト安価に製造され、糸状体ユニット10の製 造コストも低減される得る。

 この糸巻11では、上記仮想切断線57が上記 仮想中心線58から上記距離Sの位置に配置され ているから、糸状体12の材質にかかわらず糸 体12が糸巻11から円滑に引き出される。すな わち、糸状体12がナイロン糸、フロロカーボ 糸、いわゆるPEラインであっても円滑に糸 11から引き出される。

 本実施形態に係る糸状体ユニット10は、 1の実施形態と同様にガイドリング41を備え いる。そのため、糸状体12は、より一層円滑 に引き出されるという利点がある。

 本実施形態に係る糸状体ユニット10は、 巻11が糸状体12とは別個に製造され、糸巻11 対して糸状体12が巻き付けられる工程、ベー スプレート14が折畳姿勢に姿勢変化される工 及び糸巻11がケーシング13に収容される工程 を経て完成される。すなわち、糸巻11のみが め大量に製造され得るので、部品としての 巻11がきわめて安価に製造され得る。また 糸状体12も大量生産され得るものであるから 、糸状体ユニット10の製造コストが一層低減 れる。しかも、糸巻11は、前述のように姿 変化するベースプレート14を備えているから 、糸状体12が使用された後は、ベースプレー 14が展開姿勢に変化されることにより、再 糸状体12のみが糸巻11に巻き付けられる。す わち、糸巻11のリサイクルが可能であり、 ミの発生が抑制される。

 この糸巻11は、図20ないし図22が示すよう 、堤部96、97を備えている。糸状体12は、糸 ボス15、16の周りにループ状に幾重にも巻回 されている。糸状体12は、その剛性により糸 ボス15、16を中心にして外側へ拡がる傾向に ある。そのため、糸状体12が糸巻11から引き されると、ループ状の糸状体12が一気に解け てしまうおそれがある。前述のように、糸状 体12に撚りが生じないのは、一方の糸掛ボス1 5(又は糸掛ボス16)に巻かれる際に発生する撚 と、他方の糸掛ボス16(又は糸掛ボス15)に巻 れる際に発生する撚りとが相殺されるから ある。すなわち、糸状体12が引き出されて のループが解けていく際に、糸状体12が一方 の糸掛ボス15(又は糸掛ボス16)側から外れた瞬 間に撚りが発生する。この撚りは、当該糸状 体12が他方の糸掛ボス16(又は糸掛ボス15)から れることによって相殺される。但し、この りが相殺されるまでに糸状体12が大きく拡 り、この拡がる糸状体12に引きずられるよう にして他のループが補助プレート98、99の外 に外れてしまうことがある。このため、糸 体12が引き出される際に絡みついてしまう可 能性がある。

 この糸巻11では、上記堤部96、97が設けら ているから、糸状体12が糸掛ボス15、16を中 にして外側へ拡がることが規制される。糸 体12によって形成される各ループは、補助 レート98、99から外側へ外れてしまうことが い。したがって、糸状体12の絡みが防止さ 、糸状体12が糸巻11から円滑に引き出される なお、堤部96、97の高さ寸法は、特に限定さ れるものではない。本実施形態では、図21が すように、堤部96(97)の先端が補助プレート9 8(99)に接するように堤部96、97の高さ寸法が設 定されている。したがって、糸状体12は、堤 96、97の先端と補助プレート98、99との間を り抜けて引き出される。図20及び図22が示す うに、この堤部96、97は突条からなり、糸掛 ボス15、16を中心とする円弧状に形成されて る。仮に糸状体12が糸掛ボス15、16を中心に 側に拡がろうとしても、堤部96、97がループ の糸状体12の周囲に均等に当接する。この め、糸状体12の拡がりが確実に防止される。

 本実施形態では、ガイドリング41は、糸 ボス15、16の中心すなわち仮想中心線58に対 てオフセットされている。このオフセット は、距離fであり、本実施形態では、仮想切 線57の位置(距離s)に一致されている。もっ も、距離fが距離sと異なっていてもよいこと は勿論である。糸状体12は、ガイドリング41 ら引き出されるから、糸状体12は、ガイドリ ング41の方へ引っ張られる。このガイドリン 41は、前述のようにオフセットされている ら、糸状体12は、上記第1縁部101をより一層 らかに移動することができる。したがって 糸状体12は、なお一層ストレス無く円滑に引 き出される。

<第3の実施形態の変形例>

 図23は、本実施形態の第1の変形例に係る ースプレートの平面図である。

 この変形例に係るベースプレート137が本 施形態に係るベースプレート14と異なると ろは、上記ベースプレート14は、仮想中心線 58を基準に上下方向に対称に配置された堤部9 6、97を有していたのに対し(図22参照)、本変 例では、堤部138、139が仮想中心線58から下側 に延びている点である。このように堤部138、 139が仮想中心線に対して非対称に形成されて いても、糸状体12が糸掛ボス15、16を中心にし て外側へ拡がることはない。したがって、ル ープ状の糸状体12が補助プレート98、99から外 側へ外れてしまうことが防止される。

 図24は、本実施形態の第2の変形例に係る ースプレートの平面図であり、図25は、一 断面側面図である。また、図26は、図24にお るXXVI-XXVI断面図である。

 この変形例に係るベースプレート142が本 施形態に係るベースプレート14と異なると ろは、サイドプレート94の側部147にも堤部140 (第2堤部)が設けられており、サイドプレート 95の側部148にも堤部141(第2堤部)が設けられて る点である。この堤部140、141は、サイドプ ート94、95と一体的に形成されている。堤部 140、141の断面形状は、上記堤部96、97と同様 あるが、堤部140、141は、サイドプレート94、 95に沿って真直に延びている。図26が示すよ に、堤部140、141は三角形状に形成されてい 。各堤部140、141は、糸状体12が巻き取られた 後に矢印75が示す方向に折り曲げられる。こ により、糸掛ボス15、16を中心にして糸状体 12が外側へ拡がることがより一層防止される 特に、サイドプレート94、95の側部147、148に 向かって糸状体12が拡がることが確実に防止 れる。

<第4の実施形態>

 次に、本発明の第4の実施形態について説 明される。

 図27は、本発明の第4の実施形態に係る糸 体ユニットのケーシングの展開図である。 28及び図29は、本発明の第4の実施形態に係 糸状体ユニットのベースプレートの平面図 び一部断面側面図である。図30及び図31は、 28におけるXXX-XXX断面図及びXXXI-XXXI断面図で る。図32は、本発明の第4の実施形態に係る 状体ユニットの補助プレートの平面図であ 。図33は、本発明の第4の実施形態に係る糸 体ユニットの補助プレートの一部断面側面 であり、図34は、図33における要部拡大図で ある。図35は、ベースプレート及び補助プレ トがケーシングに組み込まれた状態を示す 面図であり、図36は、一部断面側面図であ 。

 本実施形態に係る糸状体ユニットが上記 1の実施形態に係る糸状体ユニットと異なる ところは、(1) 図27及び図35が示すように、糸 状体が引き出される挿通孔151(糸引出孔)がケ シング152の中心153から距離fだけオフセット されている点、(2) 図32ないし図36が示すよう に、補助プレート158に堤部156が立設され、補 助プレート159に堤部157が立設されている点、 (3) 図32が示すように、一対の補助プレート15 8、159が連結帯160により連結されることによ て一体的に形成されている点、(4) 補助プレ ート158の第1側縁161の傾斜角θ1が第2側縁163の 斜角θ2よりも小さく設定され、同様に、補 プレート159の第1側縁162の傾斜角θ1が第2側 164の傾斜角θ2よりも小さく設定されている 、(5) 図28ないし図30が示すように、サイド レート154にソケット部167が設けられ且つサ ドプレート155にソケット部168が設けられて り、図32及び図33が示すように、補助プレー 158にスタッド部165が設けられ且つ補助プレ ト159にスタッド部166が設けられており、ス ッド部165及びソケット部167が嵌合し且つス ッド部166及びソケット部168が嵌合すること よって(図36参照)、補助プレート158、159がサ イドプレート154、155に固定されると共にスタ ッド部165及びソケット部167によって糸掛ボス 15が構成され且つスタッド部166及びソケット 168によって糸掛ボス16が構成されるように っている点、(6) 図32ないし図33が示すよう 、補助プレート158、159に段差211が形成され おり、ベースプレート14が折畳姿勢となった 状態で補助プレート158と補助プレート159との 間に空洞部212が形成されるようになっている 点、(7) 図27が示すように、ケーシング152の /横比(F/E)が2/1に設定されている点である。

 ケーシング152(図27参照)は、上記第1の実 形態と同様に樹脂や紙等から構成される。 実施形態では、シート状の樹脂が、図27が示 すような形状に裁断される。ケーシング152の 側片部170~173がそれぞれ折曲線174~177で折り曲 られる。側片部170~173は、中央部169に対して 起立する。側片部170が折曲線178で折り曲げら れると共に側片部173が折曲線179、180で折り曲 げられる。これにより、直方体の箱状に形成 されたケーシング152が組み立てられる。側片 部173の端縁部181は、側片部171に重ね合わされ て固定される。側片部172は、ケーシング152の 底部を構成し、側片部170は、前面蓋36(図1参 )を構成する。第1の実施形態と同様に、この 前面蓋36の端縁部182に面ファスナーが設けら 、これにより、前面蓋36は開閉可能となっ いる。

 本実施形態に係るケーシング152では、上 中央部169の幅寸法E(横方向の寸法)は、上記 央部169の長手方向寸法F(縦方向の寸法)の半 に設定されている。ケーシング152がこのよ な形状に形成された場合、糸状体12が巻き られる際に(図37参照)、ベースプレート14の 央から糸掛ボス15、16までの距離が長くなる つまり、糸状体12によって形成されるルー が扁平した楕円形状となり、ケーシング152 でタイトに保持される。このため、一旦糸 ボス15、16に巻回された糸状体12は、振動等 よって容易に解けることがなく、ケーシン 152内で絡みつくことが防止され、ケーシン 152内で安定的に保持される。

 上記中央部169の幅寸法E及び長手方向寸法 Fは、ベースプレート14(図28参照)の横寸法E及 縦寸法Fに対応している。ケーシング152は、 折畳姿勢となったベースプレート14を収容保 する。このベースプレート14の周囲は、ケ シング152によって被覆される(図35及び図36参 照)。ケーシング152にベースプレート14が収容 された状態で、ケーシング152の中心153とベー スプレート14の中心線(すなわち仮想中心線58) とが一致する。

 前面蓋36に上記挿通孔151が設けられてお 、この挿通孔151にガイドリング41(図1参照)が 取り付けられている。図27及び図35が示すよ に、この挿通孔151は、ケーシング152の中心15 3から距離fの位置に設けられている。この距 fは適宜設定される。本実施形態では、この 距離fは、補助プレート158、159における仮想 心線58から真直縁63(73)までの距離sよりも若 小さく設定されている(図35参照)。ただし、 離fは、距離sに対応されていてもよい。要 るに、挿通孔151が上記仮想中心線58から変位 した位置に設けられていればよい。

 図28が示すように、ベースプレート14は、 上記第1の実施形態と同様にセンタープレー 53及びサイドプレート154、155を備えている。 本実施形態では、センタープレート53の幅寸 (同図において上下方向の寸法)は、上記第1 実施形態に係るセンタープレート53の幅寸 よりも若干小さく設定されている。このた 、ベースプレート14は、中央が絞られた形状 となっている。もっとも、ベースプレート14 外形形状は、上記第1の実施形態に係るベー スプレート14と同様の形状であってもよい。

 図28及び図31が示すように、センタープレ ート53に一対の位置決め片187が設けられてい 。この位置決め片187は、ベースプレート14 対する補助プレート158、159の位置決めを行 ものである。位置決め片187は、熱成形によ ベースプレート14と一体的に形成されている 。各位置決め片187は、所定の間隔で並設され ている。この間隔は、補助プレート158、159を 連結する連結帯160(図32参照)の幅寸法に対応 れている。したがって、この連結帯160が一 の位置決め片187の間に嵌め込まれて固定さ ることにより、ベースプレート14に対して補 助プレート158、159の位置が決められる。

 サイドプレート155に上記ソケット部168が けられている。サイドプレート154にも上記 ケット部167が設けられている。ソケット部1 67は、ソケット部168と同様の形状であり、ソ ット部168と左右対称の位置に配置されてい (図28参照)。これらソケット部167、168は、糸 掛ボス15、16の一部を構成するものであり、 3が示す糸掛ボス15、16の位置と同じ位置に設 けられている。これらソケット部167、168は、 熱成形によりサイドプレート154、155と一体的 に形成される。

 図29が示すように、これらソケット部167 168は、それぞれ、サイドプレート154、155か 隆起した隆起部213からなる。各隆起部213は 円形の凹部215を備えている。なお、同図(b) 、同図(a)の部分拡大図であって、ソケット 168の構造を詳細に示している。この凹部215 、隆起部213の上面214の中央に設けられてい 。凹部215の内径寸法は、後に詳述されるス ッド部165、166の外径寸法に対応されている

 図32が示すように、補助プレート158及び 助プレート159は、連結帯160を基準に左右対 に形成されている。補助プレート158は中央 にスタッド部165を備え、補助プレート159は 央部にスタッド部166を備えている。スタッ 部166は、スタッド部165と同様の形状であり スタッド部165と左右対称の位置に配置され いる。これらスタッド部165、166は、それぞ 、図3が示す糸掛ボス15、16の位置と同じ位置 に設けられている。スタッド部165は、上記ソ ケット部167と協働して糸掛ボス15を構成する スタッド部166は、上記ソケット部168と協働 て糸掛ボス16を構成する。これらスタッド 165、166は、熱成形により補助プレート158、15 9と一体的に形成されている。

 図33及び図34が示すように、スタッド部165 及びスタッド部166は、それぞれ、基部185と嵌 合部186とを備えている。基部185及び嵌合部186 は円柱状に形成されている。両者の中心は一 致されている。スタッド部165の基部185及び嵌 合部186の中心線は、糸掛ボス15の軸方向29と 致している。スタッド部166の基部185及び嵌 部186の中心線は、糸掛ボス16の軸方向30と一 している。基部185の外径よりも嵌合部186の 径が小さく設定されている。嵌合部186は、 部185の上に載せられた状態で形成されてい 。

 基部185及び嵌合部186は、補助プレート158 内面216(ベースプレート14と対向する面)及び 補助プレート159の内面217(ベースプレート14と 対向する面)が陥没することによって形成さ ている。嵌合部186の外径寸法は、前述のよ に上記ソケット部167、168の凹部215の内径に 応されている。両者はがたつくことなく嵌 される。嵌合部186の外径寸法と凹部215の内 寸法との間に所定のはめあいが設定される らば、上記嵌合部186はソケット部168に圧入 れ、一定の保持力で固定される。なお、ス ッド部165、166がソケット部167、168に嵌め込 れた状態で、両者は熱融着により固着され 。

 補助プレート159の縁部219に上記堤部157が けられている。補助プレート158の縁部218に 上記堤部156が設けられている。この堤部156 、堤部157と同様の形状であり、堤部157と左 対称の位置に配置されている。これら堤部1 56、157は、熱成形により補助プレート158、159 一体的に形成されている。

 図33及び図34が示すように、堤部156は、補 助プレート158の内面216が陥没することによっ て形成されている。同様に、堤部157は、補助 プレート159の内面217が陥没することによって 形成されている。補助プレート158、159は、サ イドプレート154、155の内側に配置される(図35 及び図36参照)。このため、堤部156は、補助プ レート158からサイドプレート154側に向かって 延びる。同様に、堤部157は、補助プレート159 からサイドプレート155側に向かって延びる。

 堤部156、157は細長の突条からなる。堤部1 56は、スタッド部165の中心(すなわち糸掛ボス 15の中心)を中心として円弧状に形成されてい る。堤部157は、スタッド部166の中心(すなわ 糸掛ボス16の中心)を中心として円弧状に形 されている。本実施形態では、図32が示すよ うに、堤部156、157は、それぞれ、仮想中心線 58を基準として上下方向に対称に延びている もっとも、堤部156、157は、仮想中心線58を 準として対称に延びていなくてもよい。図34 が示すように、堤部156及び堤部157の断面形状 は三角形を呈している。堤部156は、補助プレ ート158からサイドプレート154に向かって尖っ た形状となっており、堤部157は、補助プレー ト159からサイドプレート155に向かって尖った 形状となっている。本実施形態では、堤部156 及び堤部157の先端は、それぞれ、サイドプレ ート154及びサイドプレート155に接触している 。もっとも、堤部156、157の先端とサイドプレ ート154、155との間に隙間が形成されていもよ い。上記堤部156、157が設けられていることに よる作用効果及びこれら堤部156、157の先端が サイドプレート154、155に接触していることに よる作用効果については後述される。

 補助プレート158の内面216及び補助プレー 159の内面217に上記段差211が形成されている 図34が示すように、補助プレート159に設け れた段差211は、上記内面217が陥没すること よって形成されている。つまり、補助プレ ト159のうち糸掛ボス16の周辺領域221が、堤部 157が突出する向きに凸となるように形成され ている。この段差211が設けられることにより 、上記周辺領域221は、軸方向30の方向であっ 堤部157が突出する向きに陥没している。

 図33が示すように、補助プレート158にも 差211が設けられている。この段差211は、上 内面216が陥没することによって形成されて る。つまり、補助プレート158のうち糸掛ボ 15の周辺領域220が、堤部156が突出する向きに 凸となるように形成されている。この段差211 が設けられることにより、上記周辺領域220は 、軸方向29の方向であって堤部156が突出する きに陥没している。

 図32が示すように、補助プレート158に形 された段差211によって陥没した領域220と、 助プレート159に形成された段差211によって 没した領域221とは、左右対称に配置されて る。したがって、ベースプレート14が折畳姿 勢に変化したときは、領域220と領域221とが対 向し(図36参照)、補助プレート158、159間に上 空洞部212が形成される。

 補助プレート158は、フランジ部222と、底 部223と、脚部224とを備えている。フランジ 222は、上記第1の実施形態に係る補助プレー ト17の円形部27に相当する。底縁部223は、上 連結帯160からなる。底縁部223は、ベースプ ート14の第1境界部位19に固定されている。フ ランジ部222は、脚部224及び底縁部223と一体的 に形成されている。フランジ部222は、仮想切 断線57に沿って切断されており、真直縁63が 成されている。脚部224は、フランジ部222に 続して補助プレート159側へ延びている。補 プレート158がベースプレート14に取り付けら れた状態で、脚部224は、センタープレート53 へ延びる(図35参照)。この脚部224の幅方向寸 法Wは、フランジ部222からセンタープレート53 側へ(すなわち連結帯160側へ)向かう向きに沿 て漸次小さくなっている。

 フランジ部222の中心は、スタッド部165の 心(すなわち糸掛ボス15の中心)と一致されて いる。前述のように、上記スタッド部165は、 上記ソケット部167と協働して糸掛ボス15を構 するから、スタッド部165の底面、すなわち ランジ部222の上面は、糸掛ボス15の先端面25 (図3参照)を構成する。換言すれば、フランジ 部222は、糸掛ボス15の先端面25に設けられた ランジを構成している。

 脚部224は、略台形状に形成されている。 部224は、第1側縁161及び第2側縁163を備えて る。図32が示すように、第1側縁161及び第2側 163は、仮想中心線58の両側(同図において上 及び下側)に配置されている。第1側縁161は 底縁部223(すなわち連結帯160)からフランジ部 222の一端側(同図において上側)へ延びている 第1側縁161は、連結帯160の一端(同図におい 上端)と真直縁63の下端129とを接続している 第2側縁163は、連結帯160の他端(同図において 下端)に連続してフランジ部222の他端側(同図 おいて下側)に接続されている。

 上記仮想切断線57は、上記仮想中心線58と平 行に配置されている。仮想切断線57は、仮想 心線58から距離Sの位置に配置されている。 の距離Sは、上記第1の実施形態と同様に、
     d/2<S≦D/2-(D-d)/6  ----------(1)
 で示される範囲に設定される。但し、dは糸 掛ボス15の外径であり、Dはフランジ部222の幅 寸法である。

 補助プレート159は、補助プレート158と同 の構成である。補助プレート159は、フラン 部225と、底縁部226と、脚部227とを備えてい 。フランジ部225は、上記第1の実施形態に係 る補助プレート18の円形部64に相当する。底 部226は、上記連結帯160からなる。底縁部226 、ベースプレート14の第2境界部位20に固定さ れている。フランジ部225も上記仮想切断線57 沿って切断されており、フランジ部225は、 直縁73を備えている。脚部227は、フランジ 225及び底縁部226に連続して補助プレート158 へ(センタープレート53側)へ延びている。こ 脚部227の幅方向寸法Wは、フランジ部225から センタープレート53側へ(すなわち連結帯160側 へ)向かう向きに沿って漸次小さくなってい 。

 フランジ部225の中心は、スタッド部166の 心(すなわち糸掛ボス16の中心)と一致されて いる。前述のように、上記スタッド部166は、 上記ソケット部168と協働して糸掛ボス16を構 するから、スタッド部166の底面、すなわち ランジ部225の上面は、糸掛ボス16の先端面26 (図3参照)を構成する。換言すれば、フランジ 部225は、糸掛ボス16の先端面26に設けられた ランジを構成している。

 補助プレート159の脚部227は、略台形状に 成されている。脚部227は、第1側縁162及び第 2側縁164を備えている。図32が示すように、第 1側縁162及び第2側縁164は、仮想中心線58の両 (同図において上側及び下側)に配置されてい る。第1側縁162は、フランジ部225の一端側(同 において上側)へ延びている。第1側縁162は 連結帯160(すなわち底縁部226)の一端(同図に いて上端)と切断縁73の下端131とを接続して る。第2側縁164は、底縁部226の他端(同図にお いて下端)に連続してフランジ部225の他端側( 図において下側)に接続されている。

 上記仮想切断線57は、上記仮想中心線58と平 行に配置されている。仮想切断線57は、仮想 心線58から距離Sの位置に配置されている。 の距離Sは、前述のように、     d/2<S≦ D/2-(D-d)/6  ----------(1)
 で示される範囲に設定される。但し、dは糸 掛ボス16の外径であり、Dはフランジ部225の幅 寸法である。

 補助プレート158、159(図32参照)は、ベース プレート14(図28参照)に組み付けられる。具体 的には、連結帯160が位置決め片187に嵌め込ま れ、補助プレート158のスタッド部165がベース プレート14のソケット部167に嵌め合わされる 共に、補助プレート159のスタッド部166がベ スプレート14のソケット部168に嵌め合わさ る。これにより、糸巻11が組み立てられ、上 記第1の実施形態と同様の要領で糸状体(典型 には釣糸)が巻き付けられる。なお、第3の 施形態が開示するように、ソケット部167と タッド部165との間及びソケット部168とスタ ド部166との間に、目張りシート135が設けら ていてもよい。

 図37は、糸状体12の巻取要領を模式的に示 す図である。

 前述のように、本実施形態では糸状体12 釣糸である。ベースプレート14が展開姿勢に 変化された状態で、糸状体12の一端51がベー プレート14の内面23に固定される。第1の実施 形態と同様に、糸状体12の固定位置は特に限 されるものではない。本実施形態では、糸 体12は、両糸掛ボス15、16の中間であって、 助プレート158、159の第2側縁163、164側(同図 おいて下側)に固定されている。この糸状体1 2は、ベースプレート14と補助プレート158との 間を糸掛ボス15側に引き回されて、当該糸掛 ス15の外周面22に反時計回りに(第2側縁163側 ら第1側縁161側に)巻き掛けられる。続いて 糸状体12は、ベースプレート14と補助プレー 158との間からベースプレート14と補助プレ ト159との間に引き回されて、当該糸掛ボス16 の外周面24に時計回りに(第2側縁164側から第1 縁162側に)巻き掛けられる。このとき、糸状 体12は、図37が示すように、当該糸状体12とク ロスするように引き回される。

 さらに、糸状体12は、ベースプレート14と 補助プレート159との間からベースプレート14 補助プレート158との間に引き回される。糸 体12は、糸掛ボス15の外周面22に反時計回り 巻き掛けられた後、前述と同様に糸掛ボス1 6に巻き掛けられる。なお、本実施形態では 糸状体12は、糸掛ボス15の外周面22に反時計 りに巻き掛けられた後、糸掛ボス16の外周面 24に時計回りに巻き掛けられるが、糸状体12 、糸掛ボス15の外周面22に時計回りに巻き掛 られた後、糸掛ボス16の外周面24に反時計回 りに巻き掛けられてもよいことは勿論である 。

 換言すれば、ベースプレート14が展開姿 に変化された状態で、糸状体12の一端51が前 の位置に固定される。糸状体12は、一方の 掛ボス15に巻き掛けられる。このとき、糸状 体12は補助プレート17の真直縁63が設けられた 側と反対側(上記仮想切断線57に沿って切断さ れた側と反対側)から糸掛ボス15に巻き掛けら れる。さらに、この糸状体12は、他方の糸掛 ス16に巻き掛けられる。この場合も、糸状 12は補助プレート18の真直縁73が設けられた と反対側(上記仮想切断線57に沿って切断さ た側と反対側)から糸掛ボス16に巻き掛けら る。この糸状体12は、互いにクロスするよう に糸掛ボス15及び糸掛ボス16に交互に幾重に 巻き掛けられる。

 すなわち、この糸状体12は、8の字を呈す ように一対の糸掛ボス15、16間に巻き取られ 、ベースプレート14に保持される。所定長さ 糸状体12がベースプレート14に巻き付けられ ると、当該糸状体12が切断され、その他端52 糸巻11から外部へ導かれる(図1参照)。糸状体 12が一対の糸掛ボス15、16の間に8の字を呈す ように巻き付けられるから、糸状体12が糸掛 ボス15に巻かれる際に発生する撚りと、糸掛 ス16に巻かれる際に発生する撚りとが相殺 れ、結果的に糸状体12が撚れることはない。 しかも、糸状体12は、強く引っ張られること くきわめて緩やかに糸掛ボス15、16に巻き付 けられる。

 図35及び図36が示すように、糸巻11に糸状 12が巻き掛けられると、ベースプレート14が 折畳姿勢に変化される。上記第1の実施形態 同様に、糸状体12は環状に形成される(図9参 )。このとき、糸状体12は、ほとんど無張力 状態で糸掛ボス15、16に巻き付けられ、ベー スプレート14に保持される。したがって、糸 体12がベースプレート14に長時間保持された としても糸状体12に巻き癖がつくことがない

 この糸巻11は、ケーシング152(図27及び図1 照)に収容される。このとき、ケーシング152 の前面蓋36が開かれ、糸巻11がケーシング152 挿入される。ベースプレート14は、ケーシン グ152に隙間なく収容され保持される。糸状体 12の他端52は、ケーシング152の前面蓋36に設け られたガイドリング41に挿通される。この状 で前縁蓋36が閉じられる。糸状体12の他端52 、ケーシング152の外部に引き出され、糸状 ユニット10の組み立てが完成する。

 この糸状体12の使用者(釣人)は、糸状体12 他端52を引っ張ることにより、所望の長さ 糸状体12をベースプレート14から引き出すこ ができる。このとき、糸掛ボス15及び糸掛 ス16に巻き掛けられた糸状体12は、これら各 掛ボス15、16から交互に解けるように引き出 される。したがって、糸状体12は、使用者の に反して多量にベースプレート14から引き されることはない。

 ベースプレート14が折畳姿勢となったと は、第1の実施形態と同様に、一対の糸掛ボ 15、16は互いに対向し、補助プレート158、159 も互いに対向する。第1の実施形態と同様に 糸状体12は、糸掛ボス15に巻き掛けられた後 補助プレート158の脚部224の第1側縁161及び補 助プレート159の脚部227の第2側縁164を経て糸 ボス16に巻き掛けられる。続いて、糸状体12 、当該脚部227の第1側縁162及び補助プレート 158の脚部224の第2側縁163を経て糸掛ボス15に巻 き掛けられている。つまり、糸状体12は、糸 ボス15に巻き掛けられた後に、螺旋ループ 描くように糸掛ボス16に巻き掛けられ、その 後同様に各糸掛ボス15、16に交互に巻き掛け れている。

 このように、糸状体12は幾重にも重なっ 螺旋ループ状に巻回される。糸状体12の使用 者が当該糸状体12の他端52を引っ張ると、当 他端52に最も近いループが解け、続いて当該 ループに隣り合うループが順に解ける。糸状 体12によって形成される螺旋ループは、第1の 実施形態に係る糸巻11と同様の要領で解ける まず、糸状体12の他端52が引っ張られると、 ガイドリング41(図1参照)から糸状体12が引き される。これにより、上記他端52の直近の螺 旋ループ、例えば糸掛ボス15に巻き掛けられ いる螺旋ループが絞られる。つまり、当該 ープの径が小さくなる。

 図37が示すように、糸状体12は、補助プレ ート158の脚部224の第2側縁163、糸掛ボス15、当 該脚部224の第1側縁161に巻き掛けられている 同様に、糸状体12は、補助プレート159の脚部 227の第2側縁164、糸掛ボス16、当該脚部227の第 1側縁162に巻き掛けられている。したがって 上記螺旋ループの径が小さくなると、当該 状体12は、上記脚部224の第1側縁161に沿って 該脚部224からフランジ部222側へ移動する。 様に、当該糸状体12は、上記脚部227の第1側 162に沿って当該脚部227からフランジ部225側 移動する。しかも、フランジ部222及びフラ ジ部225は、上記仮想切断線57(図32参照)に沿 て切断されているから、糸状体12は、補助プ レート158(159)が変形しなくても上記第1側縁161 (162)及び真直縁63(73)に沿って移動して円滑に 掛ボス15から外れる。

 本実施形態では、図32及び図35が示すよう に、上記第1側縁161(162)の傾斜角度θ1は上記第 2側縁163(164)の傾斜角度θ2よりも小さい。換言 すれば、上記第2側縁163(164)は、上記仮想中心 線58に対して横方向に大きく張り出している したがって、ループ状の糸状体12が第1側縁1 61(162)に沿って円滑に移動すると共に、当該 状体12は、第2側縁163(164)に引っ掛かった状態 になる傾向にある。このため、ループ状の糸 状体12が勢いよく糸掛ボス15、16から外れ、こ れに引かれて一気に糸状体12が解けてしまう とが防止される。本実施形態では、傾斜角 θ1は17°(degree)に設定され、傾斜角度θ2は45° に設定されている。なお、各傾斜角度θ1、θ2 の大きさは特に限定されるものではなく、要 するに、傾斜角度θ1が傾斜角度θ2よりも小さ く設定されていればよい。

 第2側縁163は、図32において仮想中心線58 沿って左側に(糸掛ボス15から遠ざかる方向 )移動した位置(例えば、図35において二点鎖 229で示される位置)に配置されていてもよい 。その場合、補助プレート159の第2側縁164も 図32において仮想中心線58に沿って右側に(糸 掛ボス16から遠ざかる方向に)移動した位置( えば、図35において二点鎖線229で示される位 置)に配置されていてもよい。このように、 2側縁163、164が糸掛ボス15、16から遠ざかるこ とによって、糸状体12が解ける際に一定の制 力が作用する。したがって、当該ループ状 解けていくに連れて隣り合うループ状の糸 体12が引きずられて解けてしまうことが確 に防止される。その結果、幾重にも巻回さ た糸状体12は、縺れることなく順番に解ける 。

 第1側縁161(162)及び第2側縁163(164)は、真直 辺部により構成されている必要はない。図3 2が示すように、本実施形態では、第2側縁163( 164)は折り曲げられた2つの辺部を備えている 第2側縁163(164)のうち一方の辺部230は、上記 想中心線58と平行(すなわち傾斜角度θ2=90°) ある。このように、第1側縁161(162)及び第2側 縁163(164)は、上記傾斜角度がθ1、θ2(但し、0° <θ1<90°、0°<θ2<90°)となる部分を備 ていれば十分である。

 本実施形態に係る糸巻11は、上記第1の実 形態と同様に、巻き癖を付けることなく糸 体12を巻き取ることができるし、糸状体12が 糸巻11から引き出される際に補助プレート158 159等に強く摺動することがない。そのため 補助プレート158、159は可撓性を備える必要 ない。したがって、補助プレート158、159を 成する材料は特に限定される必要がなく、 価な材料が採用され得る。その結果、糸巻1 1がコスト安価に製造され、糸状体ユニット10 の製造コストも低減される得る。

 この糸巻11では、上記仮想切断線57が上記 仮想中心線58から上記距離Sの位置に配置され ているから、糸状体12の材質にかかわらず糸 体12が糸巻11から円滑に引き出される。すな わち、糸状体12がナイロン糸、フロロカーボ 糸、いわゆるPEラインであっても円滑に糸 11から引き出される。

 本実施形態に係る糸状体ユニット10は、 1の実施形態と同様にガイドリング41を備え いる。そのため、糸状体12は、より一層円滑 に引き出されるという利点がある。

 本実施形態に係る糸状体ユニット10は、 巻11が糸状体12とは別個に製造され、糸巻11 対して糸状体12が巻き付けられる工程、ベー スプレート14が折畳姿勢に姿勢変化される工 及び糸巻11がケーシング152に収容される工 を経て完成される。すなわち、糸巻11のみが 予め大量に製造され得るので、部品としての 糸巻11がきわめて安価に製造され得る。また 糸状体12も大量生産され得るものであるか 、糸状体ユニット10の製造コストが一層低減 される。しかも、糸巻11は、前述のように姿 変化するベースプレート14を備えているか 、糸状体12が使用された後は、ベースプレー ト14が展開姿勢に変化されることにより、再 糸状体12のみが糸巻11に巻き付けられる。す なわち、糸巻11のリサイクルが可能であり、 ミの発生が抑制される。

 この糸巻11は、図35ないし図37が示すよう 、堤部156、157を備えている。糸状体12は、 掛ボス15、16の周りにループ状に幾重にも巻 されている。糸状体12は、その剛性により 掛ボス15、16を中心にして外側へ拡がる傾向 ある。そのため、糸状体12が糸巻11から引き 出されると、ループ状の糸状体12が一気に解 てしまうおそれがある。前述のように、糸 体12に撚りが生じないのは、一方の糸掛ボ 15(又は糸掛ボス16)に巻かれる際に発生する りと、他方の糸掛ボス16(又は糸掛ボス15)に かれる際に発生する撚りとが相殺されるか である。すなわち、糸状体12が引き出されて 一のループが解けていく際に、糸状体12が一 の糸掛ボス15(又は糸掛ボス16)側から外れた 間に撚りが発生する。この撚りは、当該糸 体12が他方の糸掛ボス16(又は糸掛ボス15)か 外れることによって相殺される。但し、こ 撚りが相殺されるまでに糸状体12が大きく拡 がり、この拡がる糸状体12に引きずられるよ にして他のループが補助プレート158、159の 側に外れてしまうことがある。このため、 状体12が引き出される際に絡みついてしま 可能性がある。

 この糸巻11では、上記堤部156、157が設け れているから、糸状体12が糸掛ボス15、16を 心にして外側へ拡がることが規制される。 状体12によって形成される各ループは、補助 プレート158、159から外側へ外れてしまうこと がない。したがって、糸状体12の絡みが防止 れ、糸状体12が糸巻11から円滑に引き出され る。なお、堤部156、157の高さ寸法は、特に限 定されるものではない。本実施形態では、図 36が示すように、堤部156(157)の先端がサイド レート154(155)に接するように堤部156、157の高 さ寸法が設定されている。したがって、糸状 体12は、堤部156、157の先端とサイドプレート1 54(155)との間をすり抜けて引き出され、糸状 12の拡がりが確実に防止される。図35及び図3 7が示すように、この堤部156、157は突条から り、糸掛ボス15、16を中心とする円弧状に形 されている。このため、仮に糸状体12が糸 ボス15、16を中心に外側に拡がろうとしても 堤部156、157がループ状の糸状体12の周囲に 等に当接する。したがって、糸状体12の拡が りが一層確実に防止される。

 特に本実施形態に係る糸巻11では、堤部15 6、157は、補助プレート158、159の縁部からサ ドプレート154、155の縁部に向かって突出し いる。

 上記糸状体12は、ベースプレート14が展開 姿勢にある状態で糸掛ボス15、16に巻き掛け れる。この状態でベースプレート14が折畳姿 勢に変化されると、糸状体12は、前述のよう 多重螺旋ループ状に形成される。糸状体12 引っ張られると、当該糸状体12は、多重螺旋 ループの中央(折り畳まれた糸状体の中央)か 引き出される。

 前述のように、糸状体12が引き出される に、糸状体12が糸掛ボス15(16)から外れた瞬間 に撚りが発生し、この撚りは、糸状体12が糸 ボス16(15)からも外れることによって相殺さ る。この撚りが相殺されるまでに糸状体12 大きく拡がり、これに引きずられるように て他のループが補助プレート158、159の外側 外れてしまう可能性がある。

 ベースプレート14が折畳姿勢となったと は、当該ベースプレート14の内側に補助プレ ート158、159が配置される。したがって、上記 堤部156、157は、補助プレート158、159からサイ ドプレート154、155に向かって突出する。すな わち、堤部156、157は、図36が示すように、折 畳まれたベースプレート14の中央から外側 向かって突出する。このため、糸状体12は、 多重螺旋ループの中央から引き出され、堤部 156、157によってサイドプレート154、155側へ導 かれる。すなわち、糸状体12は、多重螺旋ル プの中央から一旦外側へ導かれた後にケー ング153の挿通孔151から外部へ引き出される

 前述のように、糸状体12が引っ張られて 旋ループが解けていく際に、当該螺旋ルー に隣り合う螺旋ループあるいは当該螺旋ル プの近傍に位置する螺旋ループが引きずら て糸状体12と一緒に引き出される可能性があ る。その場合、糸状体12が引っ張られる方向 螺旋ループが引きずられる方向とが略一致 るならば、引きずられる螺旋ループと引き される糸状体12とが絡み合う可能性が高く る。本実施形態に係る糸巻11では、引っ張ら れる糸状体12は堤部156、157によって一旦外側 導かれるから(図36参照)、糸状体12が引っ張 れる方向と螺旋ループが引きずられる方向 が異なる。したがって、仮に螺旋ループが きずられたとしても、引っ張られる糸状体1 2と絡みつくことが確実に防止される。

 本実施形態では、図34及び図36が示すよう に、補助プレート158、159に段差211が形成され ている。ベースプレート14が折畳姿勢となっ ときは、補助プレート158、159同士が重ねら た状態となる。上記段差211が形成されるこ により、糸掛ボス15、16の周辺の領域220、221 が前述のように陥没する。すなわち、この領 域220、221は、折り畳まれたベースプレート14 中央から外側に向かって陥没する。このた 、ベースプレート14が折畳姿勢となったと は、上記領域220、221が背中合わせの状態で ねられ、補助プレート158と補助プレート159 の間に空洞部212が形成される。

 図36が示すように、糸状体12が引っ張られ ると、多重螺旋ループが順に解ける。糸状体 12は、重ねられた補助プレート158と補助プレ ト159との間をすり抜ける。このとき、引っ られる糸状体12が形成する螺旋ループに隣 合う螺旋ループあるいはこの近傍に位置す 螺旋ループが引きずられて、引っ張られる 状体12と一緒に補助プレート158、159同士の間 に進入するおそれがある。その場合であって も、上記空洞部212が形成されているから、仮 に糸状体12と一緒に他の螺旋ループが補助プ ート158と補助プレート159との間に進入して 、上記空洞内212では糸状体12のみが引っ張 れ、螺旋ループは、当該空洞内212で待機す 。したがって、引きずられる螺旋ループと き出される糸状体12とが絡み合うことが確実 に防止される。

 上記空洞部212は、上記段差211が設けられ 補助プレート158、159が対向されることによ 構成される。すなわち、補助プレート158、1 59が対向されることによって上記段差211同士 接触し、この段差211により区画される上記 域220(221)が上記空洞部212を構成する。糸状 12の使用者は、糸巻11を一方の手で把持し、 方の手で糸状体12を引っ張る。このとき、 に使用者が強くケーシング152を握ったとし も、上記空洞部211が形成されているから、 助プレート158、158が容易に撓む。すなわち 上記空洞部211の中央が凹むように補助プレ ト158、159が変形する。このため、糸状体12が 補助プレート158、159の間をすり抜ける際に、 各補助プレート158、159に形成された段差211に よって糸状体12が強く挟持されることはない その結果、糸状体12は、損傷を受けること く補助プレート158、159の間を通って外部へ き出される。

 本実施形態では、ガイドリング41は、糸 ボス15、16の中心すなわち仮想中心線58に対 てオフセットされている。糸状体12は、ガイ ドリング41から引き出されるから、糸状体12 、ガイドリング41の方へ引っ張られる。この ガイドリング41がオフセットされているから 糸状体12は、補助プレート158、159の第1側縁1 61、162をより一層滑らかに移動することがで る。したがって、糸状体12は、なお一層ス レス無く円滑に引き出される。

 次に、本実施形態の変形例について説明 れる。

 本実施形態においても上記第3の実施形態 の変形例と同様の変形例が考えられる。すな わち、上記堤部156、157が仮想中心線58に対し 非対称に形成されていてもよい。また、サ ドプレート154、155の側部に他の堤部が設け れていてもよい。これにより、糸掛ボス15 16を中心にして糸状体12が外側へ拡がること より一層防止される。

 図38は、本実施形態の他の変形例に係る 状体ユニットのベースプレート234の平面図 ある。図39は、本実施形態の他の変形例に係 る糸状体ユニットの補助プレート235、236の平 面図である。図40は、本実施形態の他の変形 に係る糸状体ユニットの一部断面側面図で る。図41は、図40における一部拡大図である 。

 この変形例に係る糸状体ユニットが本実 形態に係る糸状体ユニットと異なるところ 、図38が示すように、サイドプレート237に 曲補助線239、241(第3折曲補助線)が設けられ サイドプレート238に折曲補助線240、242(第3折 曲補助線)が設けられている点、図39が示すよ うに、補助プレート235及び補助プレート236を 接続する連結帯160(底縁部)に折曲補助線243、2 44(第1折曲補助線)及び折曲補助線245、246(第2 曲補助線)が形成されている点、及び図40が すように、補助プレート235、236及びベース レート234が折り畳まれることにより、糸状 ユニットの全長Lが短くなり糸状体ユニット 小型化される点である。

 図39が示すように、折曲補助線243~246は、 結帯160の中心247を基準にして対称に配置さ ている。具体的には、折曲補助線243、244は 同図において中心247を基準に左右対称の位 に配置されている。折曲補助線245、246も同 において中心247を基準に左右対称の位置に 置されている。折曲補助線243~246は、例えば 連結帯160に刻まれた微細溝から構成される。 連結帯160は、これら折曲補助線243~246の位置 容易に屈曲される。

 図41(図40)が示すように、ベースプレート2 34が折畳姿勢に変化すると、連結帯160の両端 が折曲補助線243、244の位置で折り曲げられ 。これにより、連結帯160の一端部248は、脚 224の内側へ折り曲げられ、当該脚部224と重 り合う。連結帯160の他端部249は脚部227の内 へ折り曲げられ、当該脚部227と重なり合う 折曲補助線243、244が左右対称に配置されて るから、上記一端部248、249も左右対称に折 曲げられる。さらに、連結帯160は、折曲補 線245、246の位置で折り曲げられる。これに り、連結帯160の中間部250は、図41において 方へ、すなわちベースプレート234側に凸と るように湾曲する。

 図38が示すように、折曲補助線239~242は、 ンタープレート53の中心(すなわち、連結帯1 60の中心247)を基準にして対称に配置されてい る。具体的には、折曲補助線241、242は、同図 において中心247を基準に左右対称の位置に配 置されている。折曲補助線239、240も同図にお いて中心247を基準に左右対称の位置に配置さ れている。折曲補助線239~242は、例えばサイ プレート237、238に刻まれた微細溝から構成 れる。サイドプレート237、238は、これら折 補助線239~242の位置で容易に屈曲される。

 図41(図40)が示すように、ベースプレート2 34が折畳姿勢に変化する際に、当該ベースプ ート234も折曲補助線239~242の位置で折り曲げ られる。具体的には、サイドプレート237、238 が折曲補助線241、242の位置で内側に折り曲げ られる。さらに、サイドプレート237、238は、 折曲補助線239、240の位置で外側に折り曲げら れる。折曲補助線241、242は左右対称に配置さ れ、折曲補助線239、240も左右対称に配置され ているから、ベースプレート234及びサイドプ レート237、238は、蛇腹状に折り畳まれる。

 この変形例に係る糸状体ユニットでは、 対の補助プレート235、236が連結帯160によっ 連結され、単一の部品として構成される。 たがって、ベースプレート234が折畳姿勢に 化したときは、重ね合わされたベースプレ ト234及び補助プレート235、236が折り畳まれ ことになる。そのため、ベースプレート234 折畳姿勢に変化すると、補助プレート235、2 36、特に連結帯160及び脚部224、227に弛みが生 、補助プレート235、236が弾性的に変形する 仮に、補助プレート235、236の一部が内側に 出するように変形した場合、例えば連結帯1 60が図41において上側に凸となるように変形 た場合、補助プレート235、236間に形成され 空間251が狭くなる。その結果、糸掛ボス15、 16に巻き取られた糸状体12が空間251内で圧迫 れるおそれがある。

 この糸状体ユニットでは、図41が示すよ に、ベースプレート234が折畳姿勢に変化し とき、連結帯160が折曲補助線243、244の位置 折り返されて脚部244、247の内側に重ねられ さらに、連結帯160が折曲補助線245、246の位 で屈曲されることにより、中間部250がベー プレート234側に突出するように湾曲される これにより、上記空間251が狭くならず、糸 体12が圧迫されることはない。したがって、 糸状体12が引き出される際に、補助プレート2 35及び補助プレート236によって強く挟持され ことがなく、糸状体12は損傷を受けること く円滑に引き出される。

 本変形例では、図41が示すように、サイ プレート237、238がセンタープレート53に対し て蛇腹状に折り畳まれる。このため、ベース プレート234が折畳姿勢に変化したときは、ベ ースプレート234の長さが短くなる。すなわち 、糸状体ユニットの全長Lが短くなる。した って、釣人その他糸状体ユニットの使用者 とって、当該糸状体ユニットは、コンパク で使いやすいものとなる。

 糸巻11について単なるコンパクト設計を うことは簡単である。ところが、一対の糸 ボス15、16間の距離は短くなる。具体的には 図38が示すように、サイドプレート237、238 蛇腹状に折り畳まれることにより、糸掛ボ 15、16間の距離は、2kだけ短くなる。ここで kは、第1境界部位19と折曲補助線241との間の 離(第2境界部位20と折曲補助線242との間の距 離)である。このように、糸掛ボス15、16間の 離が短くなると、所定長さの糸状体12が各 掛ボス15、16間に巻き取られる場合に巻き回 が増加する。つまり、巻取作業のコストが 大する。しかし、本変形例では、ベースプ ート234が展開姿勢のときは、一対の糸掛ボ 15、16間の距離が長くなるので、糸状体12が き取られる際の巻き回数が増加することは い。したがって、巻取作業のコストの増大 避けられると共に、製品としての糸状体ユ ットは、コンパクトなものになる。

 本変形例では、折曲補助線239~242及び折曲 補助線243~246の位置は、特に限定されるもの はない。すなわち、これら折曲補助線239~246 、上記中心247(図38、図39参照)を基準にして 任意の位置に配置され得る。したがって、 ースプレート234が展開姿勢の状態で、糸掛 ス15、16間の距離が一定以上に確保されたと しても、ベースプレート234が折畳姿勢となっ たときの糸状体ユニットの全長Lは、設計者 所望の寸法に設定され得る。

 本変形例において、補助プレート235、236 真直縁63、73が省略されてもよい。すなわち 、補助プレート235、236が仮想切断線57に沿っ 切断されずに、略扇形に形成されていても い。本変形例において、補助プレート235、2 36の第1側縁161と第2側縁163との傾斜角度θ1、θ 2が同じであってもよい。本変形例において 堤部156、157、138、139、140、141が省略されて てもよい。本変形例において、ケーシング15 2の挿通孔151は、オフセットされていなくて よい。このような場合であっても、補助プ ート235、236が前述のように折り畳まれるこ により、糸状体12は補助プレート235、236に強 く挟持されることがなく、糸状体12は、損傷 受けることなく円滑に引き出される。

図1は、本発明の第1の実施形態に係る 状体ユニットの斜視図である。 図2は、本発明の第1の実施形態に係る 状体ユニットの分解斜視図である。 図3は、本発明の第1の実施形態に係る 巻の拡大斜視図である。 図4は、本発明の第1の実施形態に係る 巻の平面図である。 図5は、図4におけるV-V断面図である。 図6は、本発明の第1の実施形態に係る 巻の前面蓋の要部拡大断面図である。 図7は、本発明の第1の実施形態に係る 巻のケーシングの要部拡大断面図である。 図8は、本発明の第1の実施形態に係る 巻の糸状体の巻取要領を模式的に示す図で る。 図9は、本発明の第1の実施形態に係る 巻の側面図である。 図10は、本発明の第2の実施形態に係る 糸巻の平面図である。 図11は、図10におけるXI-XI断面図である 。 図12は、本発明の第2の実施形態に係る 糸巻の側面図である。 図13は、本発明の第3の実施形態に係る 糸状体ユニットのケーシングの展開図である 。 図14は、本発明の第3の実施形態に係る 糸状体ユニットのベースプレートの平面図で ある。 図15は、本発明の第3の実施形態に係る 糸状体ユニットのベースプレートの一部断面 側面図である。 図16は、図14におけるXVI-XVI断面図であ 。 図17は、図14におけるXVII-XVII断面図で る。 図18は、本発明の第3の実施形態に係る 糸状体ユニットの補助プレートの平面図であ る。 図19は、本発明の第3の実施形態に係る 糸状体ユニットの補助プレートの一部断面側 面図である。 図20は、ベースプレート及び補助プレ トがケーシングに組み込まれた状態を示す 面図である。 図21は、ベースプレート及び補助プレ トがケーシングに組み込まれた状態におけ 一部断面側面図である。 図22は、糸状体の巻取要領を模式的に す図である。 図23は、本発明の第3の実施形態の第1 変形例に係るベースプレートの平面図であ 。 図24は、本発明の第3の実施形態の第2 変形例に係るベースプレートの平面図であ 。 図25は、本発明の第3の実施形態の第2 変形例に係るベースプレートの一部断面側 図である。 図26は、図24におけるXXVI-XXVI断面図で る。 図27は、本発明の第4の実施形態に係る 糸状体ユニットのケーシングの展開図である 。 図28は、本発明の第4の実施形態に係る 糸状体ユニットのベースプレートの平面図で ある。 図29は、本発明の第4の実施形態に係る 糸状体ユニットのベースプレートの一部断面 側面図である。 図30は、図28におけるXXX-XXX断面図であ 。 図31は、図28におけるXXXI-XXXI断面図で る。 図32は、本発明の第4の実施形態に係る 糸状体ユニットの補助プレートの平面図であ る。 図33は、本発明の第4の実施形態に係る 糸状体ユニットの補助プレートの一部断面側 面図である。 図34は、図33における要部拡大図であ 。 図35は、ベースプレート及び補助プレ トがケーシングに組み込まれた状態を示す 面図である。 図36は、本発明の第4の実施形態に係る 糸状体ユニットの一部断面側面図である。 図37は、糸状体の巻取要領を模式的に す図である。 図38は、本発明の第4の実施形態の変形 例に係る糸状体ユニットのベースプレートの 平面図である。 図39は、本発明の第4の実施形態の変形 例に係る糸状体ユニットの補助プレートの平 面図である。 図40は、本発明の第4の実施形態の変形 例に係る糸状体ユニットの一部断面側面図で ある。 図41は、図40における一部拡大図であ 。 図42は、従来の糸巻の分解斜視図であ 。 図43は従来の糸巻の内フレームの斜視 である。 図44は従来の糸巻の内フレームの平面 である。

符号の説明

 10・・・糸状体ユニット
 11・・・糸巻
 12・・・糸状体
 13・・・ケーシング
 14・・・ベースプレート
 15・・・糸掛ボス
 16・・・糸掛ボス
 17・・・補助プレート
 18・・・補助プレート
 19・・・第1境界部位
 20・・・第2境界部位
 22・・・外周面 
 24・・・外周面
 25・・・端面
 26・・・端面
 27・・・円形部
 28・・・脚部
 51・・・糸状体の一端
 52・・・糸状体の他端
 53・・・センタープレート
 54・・・サイドプレート
 55・・・サイドプレート
 57・・・仮想切断線
 58・・・仮想中心線
 59・・・底縁
 60・・・第1側縁
 61・・・第2側縁
 62・・・円弧縁
 63・・・真直縁
 64・・・円形部
 65・・・脚部
 69・・・底縁
 70・・・第1側縁
 72・・・第2側縁
 73・・・真直縁
 91・・・挿通孔
 92・・・ケーシング
 94・・・サイドプレート
 95・・・サイドプレート
 96・・・堤部
 97・・・堤部
 98・・・補助プレート
 99・・・補助プレート
 101・・・第1側縁
 102・・・第1側縁
 103・・・第2側縁
 104・・・第2側縁
 137・・・ベースプレート
 138・・・堤部
 139・・・堤部
 140・・・堤部
 141・・・堤部
 142・・・ベースプレート
 147・・・側部
 148・・・側部
 151・・・挿通孔
 152・・・ケーシング
 154・・・サイドプレート
 155・・・サイドプレート
 156・・・堤部
 157・・・堤部
 158・・・補助プレート
 159・・・補助プレート
 160・・・連結帯
 161・・・第1側縁
 162・・・第1側縁
 163・・・第2側縁
 164・・・第2側縁
 165・・・スタッド部
 166・・・スタッド部
 167・・・ソケット部
 168・・・ソケット部
 211・・・段差
 212・・・空洞部
 218・・・縁部
 219・・・縁部
 220・・・領域
 221・・・領域
 222・・・フランジ部
 223・・・底縁部
 224・・・脚部
 225・・・フランジ部
 226・・・底縁部
 227・・・脚部
 234・・・ベースプレート
 235・・・補助プレート
 236・・・補助プレート
 237・・・サイドプレート
 238・・・サイドプレート
 239・・・折曲補助線
 240・・・折曲補助線
 241・・・折曲補助線
 242・・・折曲補助線
 243・・・折曲補助線
 244・・・折曲補助線
 245・・・折曲補助線
 246・・・折曲補助線
 248・・・一端部
 249・・・他端部
 250・・・中間部
 251・・・空間