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Title:
BRAKE HYDRAULIC PRESSURE CONTROL APPARATUS
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2020/217114
Kind Code:
A1
Abstract:
The present invention relates to a brake hydraulic pressure control apparatus (20) that controls a hydraulic pressure in plural systems of hydraulic circuits (28, 30), the brake hydraulic pressure control apparatus comprising: a pressure supply unit (90) that includes a motor (96) and a pump element (80); and a hydraulic block (130) that includes an oil channel connected to the pressure supply unit (90) and control valves (34, 36, 54, 58) regulating a hydraulic pressure in each of the plural systems of the hydraulic circuits (28, 30), wherein the pressure supply unit (90) includes: the motor (96) having a stator (97) and a rotor (98); a swash plate (127) arranged to be tilted with respect to an axial direction of a rotation axis of the rotor (98); and the pump element (80) having plural pump sections (44) driven by rotation of the motor (96), and at least a part of the pump element (80) is arranged in the rotor (98).

Inventors:
NINBARI TSUTOMU (JP)
Application Number:
PCT/IB2020/052904
Publication Date:
October 29, 2020
Filing Date:
March 27, 2020
Export Citation:
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Assignee:
BOSCH GMBH ROBERT (DE)
International Classes:
B60T8/36; B60T8/40; F04B17/03; F16D65/00
Domestic Patent References:
WO2007028687A12007-03-15
WO2010019661A12010-02-18
WO1994003726A11994-02-17
Foreign References:
US20080191549A12008-08-14
EP0025714A11981-03-25
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Claims:
〇 2020/217114 ?€1/162020/052904

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【書類名】 請求の範囲

【請求項 1】

複数系統の液圧回路 (28, 3 0) の液圧を制御するブレーキ液圧制御装置 (2 0) で あって、

モータ (9 6) 及びポンプエレメント (8 0) を備えた圧力供給ユニッ ト ( 9 0) と、 前記圧力供給ユニッ ト (90) に接続された油路及び前記複数系統の液圧回路 (28,

3 0) の液圧を調節する制御弁 ( 34, 3 6, 54, 5 8) を備えた液圧ブロック ( 1 3 0) と、 を備え、

前記圧力供給ユニッ ト (90) は、

ステータ (9 7) 及びロータ ( 98) を有する前記モータ (9 6) と、

前記ロータ ( 98) の回転軸の軸線方向に対して傾斜して配置された斜板 ( 1 2 5) と 前記モータ ( 9 6) の回転により駆動される複数のポンプ部 (44) を有する前記ボン プエレメント (8 0) とを備え、

前記ポンプエレメント (8 0) の少なく とも一部が前記ロータ (9 8) の内部に配置さ れる、

ことを特徴とする、 ブレーキ液圧制御装置。

【請求項 2】

前記ポンプエレメント (8 0) は、

前記液圧ブロック ( 1 3 0) 側から前記ロータ (9 8) に設けられた凹部 (9 8 &) 又 は孔部に挿入されて組付けられ、

前記ポンプ部 (44) のピス トン ( 1 5 1) は、

前記凹部 (9 8 ^0 又は孔部内に配置された前記斜板 ( 1 2 5) に当接する、 ことを特徴とする、 請求項 1に記載のブレーキ液圧制御装置。

【請求項 3】

前記圧力供給ユニッ ト (90) は、

前記液圧ブロック ( 1 3 0) の一の側面 ( 1 3 0 &) に取り付けられ、

前記ポンプエレメント (8 0) は、

作動油が導入される導入路 ( 1 6 9) 及び前記作動油を吐出する吐出路 ( 1 7 9) を有 し、

前記導入路 ( 1 6 9) 及び前記吐出路 ( 1 7 9) は、 前記液圧ブロック ( 1 3 0) の前 記一の側面 ( 1 30 3) に対向する面に開口する、

ことを特徴とする、 請求項 1又は 2に記載のブレーキ液圧制御装置。

【請求項 4】

前記圧力供給ユニッ ト (9〇) の前記導入路 ( 1 6 9) と前記液圧ブロック ( 1 30) の油路との接続部の周囲、 及び、 前記圧力供給ユニット (90) の前記吐出路 ( 1 7 9) と前記液圧ブロック ( 1 3 0) の油路との接続部の周囲に、 それぞれシールリング (2 0 2 & , 2 0 213) を備える、

ことを特徴とする、 請求項 3に記載のブレーキ液圧制御装置。

【請求項 5】

前記圧力供給ユニッ ト (90) と前記液圧ブロック ( 1 30) との間に、 ダンパ部材 ( 2 00) が介在する、

ことを特徴とする、 請求項 1〜 4のいずれか 1項に記載のブレーキ液圧制御装置。

【請求項 6】

それぞれの前記ポンプ部 (44) は、

前記モータ ( 9 6) の回転に伴って前記回転軸の軸線方向と略平行に往復移動するビス トン ( 1 5 1) と、

前記ピス トン ( 1 5 1) の一部を収容し、 ブレーキ液が導入される収容室 ( 1 5 3) と 前記収容室 ( 1 5 3) からブレーキ液を吐出する吐出弁 ( 1 8 0) と、 を有する、 \¥0 2020/217114 卩(:17162020 /052904

10 ことを特徴とする、 請求項 1〜 5のいずれか 1項に記載のブレーキ液圧制御装置。

Description:
〇 2020/217114 ?€1/162020/052904

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【書類名】 明細書

【発明の名称】 ブレーキ液圧制御装置

【技術分野】

【0 0 0 1】

本発明は、 複数系統の液圧回路の液圧を制御するブレー キ液圧制御装置に関する。

【背景技術】

【 0 0 0 2】

従来、 制動部へ供給されるブレーキ液の液圧を液圧 回路で制御してブレーキ制御を行う ブレーキ液圧制御装置が知られている。 ブレーキ液圧制御装置は、 例えば、 二輪車であれ ば前輪用及び後輪用の 2系統、 四輪車であれば前輪用及び後輪用の 2系統あるいはそれぞ れ対角に位置する前輪及び後輪を組とする 2系統の液圧回路を備える。

【 0 0 0 3】

ブレーキ液圧制御装置は、 開閉自在の調整弁、 調整弁と連動して動作するポンプエレメ ント及びポンプエレメントを駆動する電動モ ータ等を備えている。 ブレーキ液圧制御装置 は、 電子制御されて自動的に動作し、 ブレーキ液圧回路内の液圧を増減させること で車輪 に発生する制動力を制御する。

【◦ 0 0 4】

例えば、 ポンプエレメントは、 モータ軸に設けられた偏心カムに当接して偏 心カムの回 転により往復移動するピス トンを有する。 ポンプエレメントは、 ピス トンの往復移動に伴 って吸入弁を介してブレーキ液を吸入し、 吐出弁を介してブレーキ液を吐出する (例えば 、 特許文献 1を参照) 。

【先行技術文献】

【特許文献】

【◦ 0 0 5】

【特許文献 1】 特開 2 0 1 5 - 2 0 5 6 8 6号公報

【発明の概要】

【発明が解決しよう とする課題】

【◦ 0 0 6】

ここで、 従来のブレーキ液圧制御装置では、 油路が形成された液圧ブロックに対して、 調整弁、 ポンプエレメント及び電動モータ等のすべて の部品が個別に組付けられている。 これらの部品は、 それぞれ音振 の発生嫄となり得ることから、 それぞれの部品 に対してダンパを設ける等の音振対策を取る 必要がある。 また、 液圧ブロックに対して個 々の部品を組み付けると、 ブレーキ液圧制御装置の外形が大きくなって 、 車両に対する搭 載性が低下するおそれがある。

【 0 0 0 7】

本発明は、 上記問題に鑑みてなされたものであり、 音振対策を簡易にし、 かつ、 外形を 小型化することが可能なブレーキ液圧制御装 置を提供する。

【課題を解決するための手段】

【0 0 0 8】

本発明のある観点によれば、 複数系統の液圧回路の液圧を制御するブレー キ液圧制御装 置は、 モータ及びポンプエレメントを備えた圧力供 給ユニッ トと、 圧力供給ユニッ トに接 続された油路及び複数系統の液圧回路の液圧 を調節する制御弁を備えた液圧ブロックと、 を備え、 圧力供給ユニッ トは、 ステータ及びロータを有するモータと、 ロータの回転軸の 軸線方向に対して傾斜して配置された斜板と 、 モータの回転により駆動される複数のボン プ部を有するポンプエレメントとを備え、 ポンプエレメントの少なく とも一部がロータの 内部に配置されたブレーキ液圧制御装置が提 供される。

【発明の効果】

【 0 0 0 9】

以上説明したように本発明によれば、 ブレーキ液圧制御装置の音振対策を簡易にし 、 か つ、 外形を小型化することができる。 〇 2020/217114 ?€1/162020/052904

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【図面の簡単な説明】

【00 1 0】

【図 1】 本発明の実施の形態に係るブレーキ用油圧回 路を示す回路図である。

【図 2】 同実施形態に係るブレーキ液圧制御装置を示 す模式図である。

【図 3】 同実施形態に係る圧力供給モジュールを示す 断面図である。

【図 4】 同実施形態に係るポンプエレメントの外観を 示す斜視図である。

【図 5】 同実施形態に係るポンプエレメントの構成例 を示す断面図である。

【発明を実施するための形態】

【◦ 0 1 1】

以下、 添付図面を参照しながら本発明の好適な実施 の形態について詳細に説明する。 な お、 本明細書及び図面において実質的に同一の機 能構成を有する構成要素については、 同 一の符号を付することにより重複説明を省略 する。

【00 1 2】

< 1. ブレーキ用油圧回路>

図 1を参照して、 本実施形態に係るブレーキ液圧制御装置 2 0を適用可能なブレーキ用 油圧回路 1の構成例について説明する。

【◦ 0 1 3】

本実施形態に係るブレーキ用油圧回路 1は、 倍力装置を用いずに運転者によるブレーキ ペダル 1 0の踏力を増幅してホイールシリンダに伝達 るブレーキシステムに適用されて いる。 図 1に示したブレーキシステムは四輪車用のブ ーキシステムである。 ただし、 ブ レーキ用液圧回路 1は、 倍力装置を用いて運転者によるブレーキペダ ル 1 0の踏力を増幅 してホイールシリンダに伝達するブレーキシ ステムに適用されてもよい。

【◦ 0 1 4】

ブレーキペダル 1 〇は、 車両を制動する場合に運転者によって踏み込 み操作が行われる 。 運転者のブレーキ要求を入力可能な要素であ れば、 ブレーキペダル 1 ◦の操作要素に置 き換えられてもよい。

【◦ 0 1 5】

ブレーキペダル 1 0は、 ピス トンロ ッ ド 1 1に接続されている。 ピス トンロ ッ ド 1 1に は、 当該ピス トンロ ッ ド 1 1の軸方向変位量であるス トローク量を検出するためのス トロ ークセンサ 8が設けられている。

【◦ 0 1 6】

リザーパタンク 1 6は、 液圧を発生させる流体としての作動油を保持 する。 リザーバタ ンク 1 6は、 マスタシリンダ 1 4に接続され、 作動油をマスタシリンダ 1 4内に供給する

【 0 0 1 7】

マスタシリンダ 1 4は、 プライマリ ピス トン 1 2 3及びセカンダリ ピス トン 1 2 を進 退動可能に保持する。 図 1に示したマスタシリンダ 1 4は、 タンデム型のマスタシリンダ 1 4であり、 プライマリビス トン 1 2 3及びセカンダリピス トン 1 213により画定された 二つの圧力室 1 3 , 1 313を有する。

【 0 0 1 8】

プライマリ ピス トン 1 2 &は、 ピス トンロッ ド 1 1の先端に設けられている。 セカンダ リ ピス トン 1 2 13は、 圧力室 1 3 8に配置されたコイルスプリング 1 5 を介してプライ マリ ピス トン 1 23に接続されている。 圧力室 1 3 には、 セカンダリ ピス トン 1 213に 接続されたコイルスプリング 1 513が配置されている。 例えば、 二つのコイルスプリング 1 5 3 , 1 5 ¾>のばね力は同一となっている。

【 0 0 1 9】

二つの圧力室 1 3 3, 1 3 13のそれぞれの容量は、 ピス トンロッ ド 1 1のス トローク量 に応じて変化する。 二つの圧力室 1 3 3, 1 3 3は、 それぞれ液圧回路 28, 3 0に接続 されている。 ブレーキペダル 1 0の操作により、 ピス トンロッ ド 1 1を介してプライマリ ピス トン 1 2 3及びセカンダリ ピス トン 1 2 が押圧されて、 液圧回路 28, 30に作動 〇 2020/217114 ?€1/162020/052904

3 油が移動する。

【 0 0 2 0】

ブレーキ液圧制御装置 2 0は、 同一の構成を有する二っの液圧回路 2 8, 3 0を含む。 一方の液圧回路 2 8には、 マスタシリンダ 1 4の一方の圧力室 1 3 aから作動油が供給さ れる。 他方の液圧回路 3 0には、 マスタシリンダ 1 4の他方の圧力室 1 3 bから作動油が 供給される。

【 0 0 2 1】

本実施形態に係るブレーキ用油圧回路 1は、 それぞれの液圧回路 2 8, 3 0により車両 の対角の位置にある一っの前輪及び一っの後 輪を組として油圧を制御する、 いわゆる X型 配管方式に構成されている。

【 0 0 2 2】

図 1に示した例では、 右前輪 (F R) の液圧ブレーキ 2 2 aのホイールシリンダ 3 8 a 及び左後輪 (R L) の液圧ブレーキ 2 2 bのホイールシリンダ 3 8 bには、 液圧回路 2 8 を介して作動液が供給される。 また左前輪 (F L) の液圧ブレーキ 2 2 cのホイールシリ ンダ 3 8 c及び右後輪 (R R) の液圧ブレーキ 2 2 dのホイールシリンダ 3 8 dには、 液 圧回路 3 0を介して作動液が供給される。

【◦ 0 2 3】

なお、 ブレーキシステムは X型配管方式に限られない。 また、 ブレーキシステムは四輪 車用のブレーキシステムに限られず、 二輪車用あるいはそれ以外の車両のブレーキ システ ムであってもよい。

【◦ 0 2 4】

本実施形態に係るブレーキ用油圧回路 1では、 液圧回路 3 0は液圧回路 2 8 と同様の構 成を有している。 以下、 液圧回路 2 8にっいて説明し、 液圧回路 3 0の説明を省略する。

【◦ 0 2 5】

マスタシリンダ 1 4の圧力室 1 3 aから作動油が供給される液圧回路 2 8は、 複数の電 磁弁を備える。 電磁弁は、 常閉型でリニア制御可能な回路制御弁 3 6 と、 常閉型でオンオ フ制御される吸入制御弁 3 4 と、 常開型でリニア制御可能な増圧弁 5 8 a, 5 8 b (以下 、 特に区別を要しない場合には増圧弁 5 8と総称する。 ) と、 常閉型でオンオフ制御され る減圧弁 5 4 a , 5 4 b (以下、 特に区別を要しない場合には減圧弁 5 4と総称する。 ) とを含む。

【 0 0 2 6】

液圧回路 2 8は、 モータ 9 6により駆動されるポンプ部 4 4を備える。 また、 液圧回路 2 8は、 アキュムレータ 7 1及びダンパ 7 3を備える。

【 0 0 2 7】

回路制御弁 3 6は、 マスタシリンダ 1 4と増圧弁 5 8 a, 5 8 b との間を連通又は遮断 する。 吸入制御弁 3 4は、 マスタシリンダ 1 4とポンプ部 4 4の吸引側との間を連通又は 遮断する。 回路制御弁 3 6及び吸入制御弁 3 4の駆動は、 図示しない電子制御ュニッ ト ( E C U : Electronic Control Unit) により制御される。

【 0 0 2 8】

回路制御弁 3 6は、 チェック弁 4 0を備えたバイパス流路 4 1を有する。 チヱック弁 4 0は、 マスタシリンダ 1 4側から右前輪の液圧ブレーキ 2 2 a及び左後輪の液圧ブレーキ 2 2 b側へのパイパス流路 4 1を介して作動油の移動を可能にする。 一方、 チヱック弁 4 0は、 右前輪の液圧ブレーキ 2 2 a及び左後輪の液圧ブレーキ 2 2 b側からマスタシリン ダ 1 4側へのパイパス流路 4 1を介した作動油の移動を不可能にする。

【 0 0 2 9】

チェック弁 4 0は、 例えば回路制御弁 3 6の故障に起因して回路制御弁 3 6が閉弁状態 となったときに、 マスタシリンダ 1 4側から右前輪の液圧ブレーキ 2 2 a及び左後輪の液 圧ブレーキ 2 2 b側への作動油の移動を保障する。

【 0 0 3 0】

増圧弁 5 8 a及び減圧弁 5 4 aは、 右前輪の液圧ブレーキ 2 2 aのホイールシリンダ 3 〇 2020/217114 ?€1/162020/052904

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8 3に連通する管路に設けられている。 増圧弁 5 8 &及び減圧弁 5 4 &は、 右前輪の液圧 ブレーキ 2 2 &の制御に用いられる。 増圧弁 5 8 13及び減圧弁 5 4 13は、 左後輪の液圧ブ レーキ 2 2 のホイールシリンダ 3 8 bに連通する油路に設けられている。 増圧弁 5 8 b 及び減圧弁 5 4 13は、 左後輪の液圧ブレーキ 2 2 13の制御に用いられる。 増圧弁 5 8 3,

5 8 13及び減圧弁 5 4 5 4 13の駆動は、 図示しない £ ( 3 IIにより制御される。

【 0 0 3 1】

増圧弁 5 8 3は、 回路制御弁 3 6と右前輪の液圧ブレーキ 2 2 3 との間に設けられてい る。 増圧弁 5 8 3は、 リニア制御可能になっており、 マスタシリンダ 1 4及び回路制御弁 3 6側から右前輪の液圧ブレーキ 2 2 3のホイールシリンダ 3 8 3側への作動油の流量を 連続的に調整する。

【 0 0 3 2】

増圧弁 5 8 3は、 チェック弁 6 0 3を備えたバイパス流路 6 1 3を有する。 チェック弁

6 0 3は、 右前輪の液圧ブレーキ 2 2 3側からマスタシリンダ 1 4及び回路制御弁 3 6側 へのバイパス流路 6 1 3を介した作動油の移動を可能にする。 一方、 チヱック弁 6 0 3は 、 マスタシリンダ 1 4及び回路制御弁 3 6側から右前輪の液圧ブレーキ 2 2 3側へのバイ パス流路 6 1 3を介した作動油の移動を不可能にする。

【◦ 0 3 3】

チヱック弁 6 0 は、 例えば、 増圧弁 5 8 3の故障に起因して増圧弁 5 8 3が閉弁状態 となったときに、 右前輪の液圧ブレーキ 2 2 & 側からマスタシリンダ 1 4及び回路制御弁 3 6側へのバイパス流路 6 1 3を介した作動油の移動を保障する。

【◦ 0 3 4】

減圧弁 5 4 3は、 全開及び全閉のみに切換可能な電磁弁である 。 減圧弁 5 4 は、 右前 輪の液圧ブレーキ 2 2 3のホイールシリンダ 3 8 とアキュムレータ 7 1 との間に設けら れている。 減圧弁 5 4 3は、 開弁状態で右前輪の液圧ブレーキ 2 2 3のホイールシリンダ 3 8 3に供給された作動油をアキュムレータ 7 1に供給することにより減圧する。 アキュ ムレータ 7 1は、 減圧弁 5 4 3, 5 4 13を介して供給される作動油の圧力に応じて 積を 変化させながら作動油を蓄積又は放出する。

【◦ 0 3 5】

なお、 減圧弁 5 4 & は、 断続的に開閉を繰り返すことにより、 右前輪の液圧ブレーキ 2

2 3のホイールシリンダ 3 8 3からアキュムレータ 7 1に流れる作動油の流量を調節する ことができる。

【 0 0 3 6】

増圧弁 5 8 13は、 回路制御弁 3 6と増圧弁 5 8 £1 とを接続する管路と、 左後輪の液圧ブ レーキ 2 2 13のホイールシリンダ 3 8 との間に設けられている。 増圧弁 5 8 13は、 リニ ア制御可能になっており、 マスタシリンダ 1 4、 回路制御弁 3 6、 増圧弁 5 8 3及び右前 輪の液圧ブレ'ーキ 2 2 のホイ'ールシリンダ 3 8 8側から左後輪の液圧ブレ'ーキ 2 2 13の ホイールシリンダ 3 8 13側への作動油の流量を連続的に調整する。

【 0 0 3 7】

増圧弁 5 8 13は、 チヱック弁 6 0わを備えたバイパス流路 6 1 を有する。 チェック弁 6 0 13は、 左後輪の液圧ブレーキ 2 2 13側からマスタシリンダ 1 4及び回路制御弁 3 6側 へのパイパス流路 6 1 13を介した作動油の移動を可能にする。 一方、 チヱック弁 6 0 13は 、 マスタシリンダ 1 4及び回路制御弁 3 6側から左後輪の液圧ブレーキ 2 2 側へのパイ パス流路 6 1 13を介した作動油の移動を不可能にする。

【 0 0 3 8】

チェック弁 6 0 13は、 例えば、 増圧弁 5 8 13の故障に起因して増圧弁 5 8 13が閉弁状態 となったときに、 左後輪の液圧ブレーキ 2 2 13側からマスタシリンダ 1 4及び回路制御弁

3 6側へのパイパス流路 6 1 13を介した作動油の移動を保障する。

【 0 0 3 9】

減圧弁 5 4 13は、 全開及び全閉のみに切換可能な電磁弁である 。 減圧弁 5 4 13は、 左後 輪の液圧ブレーキ 2 2 のホイールシリンダ 3 8 13 とアキュムレータ 7 1 との間に設けら 〇 2020/217114 ?€1/162020/052904

5 れている。 減圧弁 5 4 13は、 開弁状態で左後輪の液圧ブレーキ 2 2 13のホイールシリンダ 3 8 bに供給された作動油をアキュムレータ 7 1に供給することにより減圧する。

【 0 0 4 0】

なお、 減圧弁 5 4 13は、 断続的に開閉を繰り返すことにより左後輪の 液圧ブレーキ 2 2 のホイールシリンダ 3 8 からアキュムレータ 7 1に流れる作動油の流量を調節するこ とができる。

【 0 0 4 1】

ポンプ部 4 4は、 モータ 9 6により駆動されて作動油を吐出する。 モータ 9 6の駆動は 、 図示しない IIにより制御される。 なお、 ポンプ部 4 4の数は一つに限られない。

【◦ 0 4 2】

ポンプ部 4 4の吐出側は、 回路制御弁 3 6 と増圧弁 5 8 3 , 5 8 とを接続する管路に 接続されている。 ポンプ部 4 4の吐出側にはダンパ 7 3が設けられている。 ダンパ 7 3は 、 液圧回路 2 8内の作動油の流量の変化に伴う振動あるい 振動音を低減する機能を有す る。

【◦ 0 4 3】

回路制御弁 3 6と増圧弁 5 8 &, 5 8 13とを接続する管路と、 ダンパ 7 3との間には、 可変絞り 3 1 とチェック弁 3 2とが設けられている。 可変絞り 3 1は、 ダンパ 7 3を介し て供給されてくる作動油の流量を調整する。 チェック弁 3 2は、 ダンパ 7 3側から回路制 御弁 3 6 と増圧弁 5 8 3 , 5 8 とを接続する管路側への作動油の移動を可能 にする一方

、 その逆方向への作動油の移動を不可能にする 。

【◦ 0 4 4】

減圧弁 5 4 3 , 5 4 とポンプ部 4 4の吸引側とを接続する管路にはチュック弁 6 9が 設けられている。 チェック弁 6 9は、 減圧弁 5 4 , 5 4 13側からポンプ部 4 4の吸引側 への作動油の移動を可能にする一方、 その逆方向への作動油の移動を不可能にする 。

【◦ 0 4 5】

マスタシリンダ 1 4の圧力室 1 3 3に連通する管路には第 1の圧カセンサ 2 4が設けら れている。 第 1の圧カセンサ 2 4は、 圧力室 1 3 内の圧力 (マスタシリンダ圧) を検出 する。 右前輪の液圧ブレーキ 2 2 3のホイールシリンダ 3 8 3に連通する管路には第 2の 圧カセンサ 2 6が設けられている。 第 2の圧カセンサ 2 6は、 ホイールシリンダ圧を検出 する。 なお、 第 2の圧カセンサ 2 6は、 左後輪の液圧ブレーキ 2 2 13のホイールシリンダ 3 8 ヒに連通する管路に設けられていてもよい。

【◦ 0 4 6】

なお、 マスタシリンダ 1 4の圧力室 1 3 13から作動油が供給される他方の液圧回路 3 0 は、 左前輪の液圧ブレーキ 2 2 0及び右後輪の液圧ブレーキ 2 2 ¢ 1を制御する。 液圧回路 3 0は、 上記の液圧回路 2 8の説明における右前輪の液圧ブレーキ 2 2 3のホイールシリ ンダ 3 8 3を左前輪の液圧ブレ'—キ 2 2 のホイールシリンダ 3 8 に置き換え、 左後輪 の液圧ブレーキ 2 2 のホイールシリンダ 3 8 を右後輪の液圧ブレーキ 2 2 (3のホイー ルシリンダ 3 8 3に置き換える以外、 液圧回路 2 8 と同様に構成される。

【 0 0 4 7】

< 2 . ブレーキ液圧制御装置の全体構成 >

図 2に示すように、 本実施形態に係るブレーキ液圧制御装置 2 0は、 圧力供給ュニッ ト 9 0及び液圧ブロック 1 3 0を備える。 液圧ブロック 1 3 0には、 図示しない回路制御弁 、 吸入制御弁、 増圧弁、 減圧弁、 圧カセンサ、 アキュムレータ及びダンパ等を備えるとと もに、 これらの部品を接続する複数の油路を備える 2系統の液圧回路が形成されている。 圧力供給ユニッ ト 9 0は、 モータ 9 6 と、 2つのポンプ部 4 4を有するポンプエレメント 8 0とを備え、 液圧ブロック 1 3 0の一の側面 1 3 0 3に取り付けられる。

【 0 0 4 8】

モータ 9 6及び 2つのポンプ部 4 4は、 それぞれ高速で動作するために音振の発生源 と なり得る。 ブレーキ液圧制御装置 2 0は、 音振の発生源となり得るモータ 9 6及びポンプ エレメント 8 0を一体化させた圧力供給ユニッ ト 9 0が、 液圧ブロック 1 3 0に取り付け 〇 2020/217114 ?€1/162020/052904

6 られて構成される。 圧力供給ユニッ ト 9 0と液圧ブロック 1 3 0 との間には、 例えば円環 状の弾性ゴムからなるダンパ部材 2 0 0が介在しており、 圧力供給ユニッ ト 9 0で発生す る振動が液圧ブロック 1 3 0に伝達されにく くなっている。 つまり、 本実施形態に係るブ レーキ液圧制御装置 2 ◦では、 1つのダンパ部材 2 0 0によって、 モータ 9 6 と 2つのポ ンプ部 4 4の音振対策が図られている。

【 0 0 4 9】

< 3 . 圧力供給モジュ '—ル >

図 3〜図 5を参照して、 圧力供給ユニッ ト 9 ◦の構成例を具体的に説明する。 図 3は、 圧力供給ユニッ ト 9 0の断面図である。 図 4は、 ポンプエレメント 8 0の斜視図であり、 図 5は、 ポンプエレメント 8 ◦の断面図である。 図 5は、 図 4に示すポンプエレメント 8 0の I — I断面の断面図であり、 図 3も、 対応する位置における圧力供給ユニッ ト 9◦の 断面図である。

【 0 0 5 0】

図 3に示すように、 圧力供給ユニッ ト 9 0は、 液圧ブロック 1 3 0の一の側面 1 3◦ 3 に取り付けられている。 液圧ブロック 1 3 0への圧力供給ユニッ ト 9 0の固定方法は、 圧 力供給ユニッ ト 9 0で発生する振動を減衰させ得る方法であれ 特に限定されない。 例え ば、 圧力供給ユニッ ト 9 0のハウジング 9 1にフランジ部分を設けて、 ダンパとしての弾 性ゴムを介在させつつ、 当該フランジ部分にボルトを貫通させて液圧 ブロック 1 3 0に固 定させてもよい。

【◦ 0 5 1】

圧力供給ユニッ ト 9 ◦は、 ハウジング 9 1 モータ 9 6及びポンプエレメント 8 0を備 える。 ハウジング 9 1は、 円柱形状の内部空間である収容部 9 1 3を有し、 当該収容部 9 1 3にモータ 9 6及びポンプエレメント 8 0が収容されている。

【◦ 0 5 2】

モータ 9 6は、 ステータ 9 7及びロータ 9 8を備える。 ステータ 9 7は、 円環状に形成 されて、 ハウジング 9 1の収容部 9 1 3の内周面に沿って取り付けられている。 ロータ 9 8は、 ステータ 9 7の内径側に配置されて、 軸周りに回転可能に軸支される。 ロータ 9 8 は、 少なく とも液圧ブロック 1 3 0側に開口した凹部 9 8 3 を有する。 以下、 回転軸の延 在方向を軸方向という。

【 0 0 5 3】

ロータ 9 8の軸方向の一端側 (図 3の上側) には軸部材 1 0 1が設けられ、 当該軸部材 1 0 1は、 図示しない軸受けを介してハウジング 9 1の突設部 9 2内に支持されている。 また、 ロータ 9 8の軸方向の他端側 (図 3の下側) は、 軸受け 9 4を介してハウジング 9 1に支持されている。 軸部材 1 0 1は、 ロータ 9 8の凹部 9 8 & 内に延びており、 凹部 9 8 内の軸部材 1 0 1の先端側には、 回転部材 1 2 3が固定されている。 回転部材 1 2 3 のポンプエレメント 8 0側を向く面は軸方向に対して傾斜するよう 形成されている。 回 転部材 1 2 3は、 ロータ 9 8 とともに軸回転する。 回転部材 1 2 3は、 軸部材 1 0 1では なく、 ロータ 9 8に直接固定されていてもよい。

【 0 0 5 4】

回転部材 1 2 3のポンプエレメント 8 0側を向く面には、 軸受け 1 2 5を介して斜板 1 2 5が配置されている。 斜板 1 2 5の、 回転部材 1 2 3側とは反対側の面は、 ポンプエレ メント 8 0の 2つのピス トン 1 5 1により支持される。 斜板 1 2 5は、 ロータ 9 8の軸回 転に伴って回転することはないが、 回転部材 1 2 3の軸回転に伴い、 軸方向に対して傾い た回転部材 1 2 3の面に合わせて傾斜方向が変化する。 ロータ 9 8の回転に合わせて斜板 1 2 5 自体が回転するように構成されてもよいが、 本実施形態に係るブレーキ液圧制御装 置 2 0の構成例では、 斜板 1 2 5自体は回転しないことから、 斜板 1 2 5とピス トン 1 5 1 との摩擦による斜板 1 2 5あるいはビス トン 1 5 1の摩耗を低減することができる。

【 0 0 5 5】

ポンプエレメント 8 0は、 ハウジングカパー 9 3に形成された中央孔 9 3 3を介して、 液圧ブロック 1 3 0側から、 ロータ 9 8に設けられた凹部 9 8 ¾ 内に挿入されて組付けら 〇 2020/217114 ?€1/162020/052904

7 れている。 ポンプエレメント 8 0は、 ハウジングに固定されており、 ロータ 9 8 とともに 回転することがない。 ポンプエレメント 8 0の少なく とも一部が凹部 9 8 8内に配置され ていればよく、 ポンプエレメント 8 0のすべてが凹部 9 8 3内に配置されていてもよい。 ポンプエレメント 8 0は、 軸周りに 1 8 0度間隔で配置された 2つのポンプ部 4 4を有す る。

【 0 0 5 6】

図 4及び図 5に示すように、 ポンプエレメント 8 0は、 ポンプボディ 1 5 9に組付けら れた 2つのポンプ部 4 4を有する。 2つのポンプ部 4 4は、 同一の構成を有する。 以下、

1つのポンプ部 4 4を説明する。

【 0 0 5 7】

ポンプボディ 1 5 9は、 作動油が流れる油路として、 導入路 1 6 9及び吐出路 1 7 9を 備える。 また、 ポンプボディ 1 5 9は、 導入路 1 6 9を介して作動油が導入される収容室 1 5 3を備え、 収容室 1 5 3には、 ピス トン 1 5 1が軸方向に沿って往復移動自在に配置 されている。 ピス トン 1 5 1は、 ピス トンスプリング 1 5 5によって、 収容室 1 5 3の容 積が拡大する方向へと付勢されている。

【◦ 0 5 8】

導入路 1 6 9の途中には、 吸入弁 1 6 1が設けられている。 吸入弁 1 6 1は、 弁体 1 6 5、 弁座部材 1 6 3及び弁スプリング 1 6 7を備える。 弁座部材 1 6 3は、 作動油の通過 孔 1 6 3 3を有し、 当該通過孔 1 6 3 3は、 弁体 1 6 5によって開閉される。 弁体 1 6 5 は、 弁スプリング 1 6 7によって、 弁座部材 1 6 3に押し付けられている。 吸入弁 1 6 1 は、 液圧ブロック 1 3 0側から収容室 1 5 3側へと作動油を通過させる一方向弁として 成されている。

【◦ 0 5 9】

吐出路 1 7 9の途中には、 吐出弁 1 7 1が設けられている。 吐出弁 1 7 1は、 弁体 1 7 5、 弁座部材 1 7 3及び弁スプリング 1 7 7を備える。 弁座部材 1 7 3は、 作動油の通過 孔 1 7 3 3を有し、 当該通過孔 1 7 3 & は、 弁体 1 7 5によって開閉される。 弁体 1 7 5 は、 弁スプリング 1 7 7によって、 弁座部材 1 7 3に押し付けられている。 吐出弁 1 7 1 は、 収容室 1 5 3側から液圧ブロック 1 3 0側へと作動油を通過させる一方向弁として 成されている。

【0 0 6 0】

導入路 1 6 9及び吐出路 1 7 9は、 それぞれ液圧ブロック 1 3 0の一の側面 1 3 0 3に 対向する面に開口部 1 6 9 3, 1 7 9 & を有する。 導入路 1 6 9及び吐出路 1 7 9は、 そ れぞれ液圧ブロック 1 3 0に形成された油路に連通する (図 3を参照。 ) 。 当該開口部 1 6 9 3 , 1 7 9 3の周囲には、 シールリングが配置される溝部 1 5 7 &, 1 5 7 が形成 されている。 図 3に示すように、 圧力供給ユニッ ト 9 0が液圧ブロック 1 3 0に取り付け られた状態で、 ポンプエレメント 8 0 と液圧ブロック 1 3 0とによって挟持される。 これ により、 導入路 1 6 9及び吐出路 1 7 9を流れる作動油が油路から漏れ出すことが 止さ れる。 シールリング 2 0 2 a 2 0 2 bの位置を規定する溝は、 液圧ブロック 1 3 0側に 設けられていてもよい。

【0 0 6 1】

< 4 . 動作例 >

本実施形態に係るブレーキ液圧制御装置 2 0の動作例を説明する。

【 0 0 6 2】

E 5 卩あるいは八:8 £の作動指令が電子制御ュニッ トに入力されると、 電子制御ュニッ 卜は、 モータ 9 6を駆動する。 モータ 9 6が駆動されると、 ロータ 9 8が軸周りに回転す る。 これに伴って、 斜板 1 2 7の傾斜方向が変化する。 このため、 ポンプエレメント 8 0 に備えられたそれぞれのポンプ部 4 4のピス トン 1 5 1は、 ロータ 9 8が一回転する間に 、 収容室 1 5 3内を一回往復移動する。

【 0 0 6 3】

このとき、 斜板 1 2 7の傾斜方向の変化に伴い、 ピス トン 1 5 1がビス トンスプリング 〇 2020/217114 ?€1/162020/052904

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1 5 5によって付勢されて先端側に移動し、 収容室 1 5 3の容積が拡大する。 これにより 、 収容室 1 5 3内の液圧が低下し、 吐出弁 1 7 1が閉じられる一方で吸入弁 1 6 1が開弁 して収容室 1 5 3に作動油が導入される。

【 0 0 6 4】

さらに、 斜板 1 2 7の傾斜方向が変化して、 ピス トンスプリング 1 5 5の付勢力に抗し てビス トン 1 5 1が押されると、 収容室 1 5 3の容積が小さくなる。 これにより、 収容室 1 5 3内の液圧が上昇し、 吸入弁 1 6 1が閉じられる一方で吐出弁 1 7 1が開弁して収容 室 1 5 3から作動油が吐出される。

【 0 0 6 5】

モータ 9 6の回転に伴って、 ポンプ部 4 4は、 作動油の吸入及び吐出を繰り返す。 斜板 1 2 5の傾斜角度に応じてビス トン 1 5 1のス トローク量が変化することから、 斜板 1 2 5の傾斜角度を調節することにより、 ポンプ部 4 4からの作動油の吐出量を設定すること ができる。 なお、 2つのポンプ部 4 4は、 1 8 ◦度間隔で配置されているために、 作動油 の吸入及び吐出は逆位相となる。

【◦ 0 6 6】

電子制御ユニッ トは、 このようにしてポンプ部 4 4から作動油を吐出させつつ、 増圧弁 5 8及び減圧弁 5 4等を制御して、 それぞれの車輪 3 8に発生するブレーキ液圧を制御す る。

【◦ 0 6 7】

< 5 . 効果 >

以上説明した本実施形態に係るブレーキ液圧 制御装置 2 0は、 音振の発生源となり得る モータ 9 6とポンプエレメント 8 0とを圧力供給ユニッ ト 9 0として一体化して液圧ブロ ック 1 3 0に取り付けられている。 このため、 モータ 9 6 とポンプエレメント 8 0に対す る音振対策を共通のダンパ部材 2 0◦により構成することができる。

【◦ 0 6 8】

また、 ブレーキ液圧制御装置 2 0は、 モータ 9 6のロータ 9 8に形成された凹部 9 8 & 内にポンプエレメント 8 0の少なく とも一部が揷入されて構成される。 したがって、 モー 夕 9 6及びポンプエレメント 8 0をユニッ ト化する際に、 軸方向のサイズが大きくなるこ とを抑制することができるとともに、 液圧ブロック 1 3 0にポンプエレメント 8 0が設け られない分、 液圧ブロック 1 3 0を小型化することができる。 したがって、 ブレーキ液圧 制御装置 2 0の全体の外形を小型化することができる。

【 0 0 6 9】

以上、 添付図面を参照しながら本発明の好適な実施 形態にっいて詳細に説明したが、 本 発明はかかる例に限定されない。 本発明の属する技術の分野における通常の知 識を有する 者であれば、 特許請求の範囲に記載された技術的思想の範 疇内において、 各種の変更例ま たは修正例に想到し得ることは明らかであり 、 これらについても、 当然に本発明の技術的 範囲に属するものと了解される。

【 0 0 7 0】

また、 上記実施形態では四輪車に搭載されるブレー キ液圧制御装置を例に採って説明し ているが本発明はかかる例に限定されず、 モータサイクル等の二輪車その他の乗り物に 搭 載されるブレーキ液圧制御装置であってもよ い。 また、 上記実施形態では 2系統の液圧回 路を備えたブレーキ液圧制御装置を例に採っ て説明したが、 ブレーキ液圧回路は、 3系統 以上の液圧回路を備えていてもよい。

【符号の説明】

【 0 0 7 1】

2 0 ブレーキ液圧制御装置、 2 8, 3 0 液圧回路、 3 4 吸入制御弁、 3 6 回路制 御弁、 4 4 ポンプ部、 5 4 減圧弁、 5 8 増圧弁、 8 0 ポンプエレメント、 9 0 圧力供給ユニッ ト、 9 6 モータ、 9 7 ステータ、 9 8 ...ロータ、 1 3 0 ...液圧ブロッ ク、 2 0 0 · ダンパ部材、 2 0 2 3, 2 0 2 13 ...シールリング