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Title:
BRAKE SYSTEM FOR STRADDLE-TYPE VEHICLE AND STRADDLE-TYPE VEHICLE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2022/136989
Kind Code:
A1
Abstract:
The purpose of the present invention is to improve the mountability of a brake system to a straddle-type vehicle while considering safety. In this brake system, a mechanism portion includes a friction applying device that brakes a wheel of a straddle-type vehicle with frictional force corresponding to the movement of an operator, an operator movement sensor that detects the movement of the operator, and an actuator that is unitized with the friction applying device. During normal braking, a control unit controls the output of the actuator on the basis of a detection result from the operator movement sensor to change the frictional force applied to the wheel by the friction applying device, and, when the actuator is in a non-energized state, frictional force is applied to the wheel by the friction applying device.

Inventors:
OHTAKA JUN (JP)
Application Number:
PCT/IB2021/061391
Publication Date:
June 30, 2022
Filing Date:
December 07, 2021
Export Citation:
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Assignee:
BOSCH GMBH ROBERT (DE)
International Classes:
B60T8/17; B60T8/88; B60T8/92; B62J99/00; B62L3/02
Domestic Patent References:
WO2021198859A12021-10-07
Foreign References:
JP2020100229A2020-07-02
US20190375388A12019-12-12
DE10307339A12004-09-02
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Claims:
本発明の実施の形態は、以上の説明に限定されない。つまり、本発明には、以上で説明された実施 の形態に対して変形を施した形態が含まれる。また、本発明には、以上で説明された実施の形態の一部 のみが実施される形態、又は、その一部の形態同士が組み合わされた形態が含まれる。

【。 04 9】 例えば、以上では、第 1機構部 2 〇及び第 2機構部 4 〇の両方において、スリップ制御動作が実行 可能である場合を説明したが、第 1機構部 2 〇及び第 2機構部 4 〇の少なくとも一方において、スリッ プ制御動作が実行不能であってもよい。つまり、第 1機構部 2 〇において、液圧調整ユニット 3 〇が省 w各されていてもよい。

【符号の説明】

【。 0 5 0】

! 胴体、 2 ハンドル、 3 前輪、 4 後輪、 1 0 ブレーキシステ厶、 1 1 第 1操作子、 1 2 第 2操作子、 2 0 第 1機構部、 2 1 第 1摩擦付与装置、 2 2 マスタシリンダ、 23 リザー バ、、 24 液路、 2 5 ホイールシリンダ、 3 0 液圧調整ユニット、 3 1 基体、 3 2 込め弁、 3 3 弛め弁、 34 アキュムレータ、 3 5 ポンプ、 3 6 モータ、 3 7 ハウジング、 38 切換弁、 3 9 増圧弁、 4 0 第 2機構部、 4 1 アクチュエータ、 5 0 第 2摩擦付与装置、 5 1 摩擦材 、 5 2 スピンドル、 6 0 制御装置、 6 1 第 1制御部、 6 2 第 2制御部、 8 1 前輪回転速 センサ、 82 ブレーキ液圧センサ、 9 1 後輪回転速センサ、 9 2 第 2操作子運動センサ、 93 摩擦材運動センサ、 1 〇 〇 鞍乗型車両。

【書類名】請求の範囲

【請求項 1】 ライダーによって操作される少なくとも 1つの操作子 (1 2) を備えた、鞍乗型車両 (1 0 0) 用のブ レーキシステム (i o) であって、 少なくとも前記操作子 (1 2) の運動に応じた摩擦力で前記鞍乗型車両 (1 〇 〇) の車輪 (4

) を制動する摩擦付与装置 (5 0) を含む機構部 (4 0) を備えており、 前記機構部 (4 0) は、更に、前記操作子 (1 2) の前記運動を検出する操作子運動センサ (

9 2) と、前記摩擦付与装置 (5 0) と共にユニット化されたアクチュエータ (4 1) と、を含んでおり、 更に、常用ブレーキ時において、前記操作子運動センサ (9 2) の検出結果に基づいて前記アクチュ ェ一夕 (4 1) の出力を制御して、前記摩擦付与装置 (5 0 ) によって前記車輪 (4) に付与される 前記摩擦力を変化させる制御部 (6 2) を備えており、 前記アクチュエー夕 (4 1) が非通電状態である時に、前記摩擦付与装置 (5 0 ) によって前記車 輪 (4 ) に前記摩擦力が付与される、 ブレーキシステム (1 0) 〇

【請求項 2】 前記アクチュエー夕 (4 1) が通電状態である時に、前記摩擦付与装置 (5 〇) によって前記車輪

(4) に付与される前記摩擦カが、該アクチュエー夕 (4 1) の出力の増加に伴って減少する、 請求項 1に記載のブレーキシステム (1 0) 。

【請求項 3】 前記制御部 (6 2) は、前記車輪 (4) と異なる別の車輪 (3) に付与される摩擦力を変化さ せる別の制御部 (6 1) と共にユニット化された、 請求項 1又は 2に記載のブレーキシステム (1 0) 。

【請求項 4】 前記制御部 (6 2) は、前記摩擦付与装置 (5 0) 及び前記アクチュエー夕 (4 1) と共にユニ ット化された、 請求項 1又は 2に記載のブレーキシステム ( 1 0) 〇

【請求項 5】 前記制御部 (6 2) は、前記操作子運動センサ (9 2) と共にユニット化された、 請求項 1又は 2に記載のブレーキシステム (1 0) 〇

【請求項 6】 前記制御部 (6 2) は、前記車輪 (4) のスリップを制御するスリップ制御動作 H寺において、前記 アクチュエータ (4 1) の出力を制御して、前記摩擦付与装置 (5 〇 ) によって前記車車侖 (4) に付 与される前記摩擦力を変化させる、 請求項 1〜 5の何れか一項に記載のブレーキシステム (1 0) 。

【請求項 7】 前記スリップ制御動作は、アンチロックブレーキ制御が実行される動作を含む、 請求項 6に記載のブレーキシステム (1 0) 。

【請求項 8】 前記スリップ制御動作は、空転抑制制御が実行される動作を含む、 請求項 6又は 7に記載のブレーキシステム (1 0) 。

【請求項 9】 前記スリップ制御動作は、横滑り抑制制御が実行される動作を含む、 請求項 6~8の何れか一項に記載のブレーキシステム (1 0) 。

【請求項 1 〇】 前記摩擦付与装置 (5 0) が制動する前記車輪は、前記鞍乗型車両 (1 0 0) の後輪 (4) である、 請求項 1〜 9の何れか一項に記載のブレーキシステム (1 0) 。

【請求項 1 1】 請求項 1〜 1 〇の何れか一項に記載のブレーキシステム (i o) を備えた、 鞍乗型車両 (1 0 0) 。

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Description:
【書類名】明細書

【発明の名称】鞍乗型車両用のブレーキシ ステム、及び、鞍乗型車両

【技術分野】

[。 0 0 1 ] 本発明は、ライダーによって操作される少な くとも 1つの操作子を備えた、鞍乗型車両用のブレ キシス テムと、そのようなブレーキシステムを備え た鞍乗型車両と、に関する。

【背景技術】

【。 0 0 2】 ライダーによって操作される少なくとも 1つの操作子 (例えば、ブレーキペダル、ブレーキレバー ) を備え た、鞍乗型車両用のブレーキシステムが知ら れている。ブレーキシステムは、少なくとも 操作子の運動に応じ た摩擦力で車輪を制動する摩擦付与装置を含 む機構部を備えている。その機構部は、操作 子の運動 が伝達されるマスタシリンダと、ブレーキ液 が充填された液路を介してそのマスタシリン ダに連通するホイールシ リンダと、を含む構成である。液路の少なく とも一咅 Bは、ブレーキ液管によって構成される。

【先行技術文献】

【特許文献】

【。 0 0 3】

【特許文献 1】特開 2 0 1 4 - 1 5 0 7 7号公報

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【。 0 0 4】 鞍乗型車両は、他の車両 (例えば、 自動車、 トラツク等) と比較して車体が極めて小さい。そのため、 従来の鞍乗型車両用のブレーキシステムでは 、ブレーキ液管を配設するためのスペース及 びその作業のため のスペースの確保が困難となる場合が生じか ねない。そこで、摩擦付与装置に加えて、操 作子の運動を 検出する操作子運動センサと、その摩擦付与 装置と共にユニット化されたアクチュエータ と、を含む機構部 を採用することが検討され得る。つまり、常 用ブレーキ (いわゆるサービスブレーキ) 時に、ライダーによる操作 子の入力の増加に伴って制御部がアクチュエ ータの出力を増加させることで、車輪に付与 される摩擦力が 増加する構成である。しかしながら、そのよ うな構成では、何等かの事情によってアクチ ュエータの通電が停 止してしまった場合に、車輪に摩擦力を付与 することが困難となり得る。特に、鞍乗型車 両では、他の車 両 (例えば、 自動車、 トラック等) と比較して、摩擦付与装置の保護を簡素化す る必要性が高いため 、摩擦付与装置と共にユニット化されたアク チュエータを採用する場合に、そのアクチュ エータの通電の停止 の可能性が高くなり得る。

【。 0 0 5】 本発明は、上述の課題を背景としてなされた ものであり、安全性を考慮しつつ、ブレーキ システムの鞍乗 型車両への搭載性を向上することを目的とす る。

【課題を解決するための手段】

【。 0 0 6】 本発明に係るブレーキシステムは、ライダー によって操作される少なくとも 1つの操作子を備えた、鞍乗型 車両用のブレーキシステムであって、少なく とも前記操作子の運動に応じた摩擦力で前記 鞍乗型車両の 車輪を制動する摩擦付与装置を含む機構部を 備えており、前記機構部は、更に、前記操作 子の前記 運動を検出する操作子運動センサと、前記摩 擦付与装置と共にユニット化されたアクチュ エータと、を含 んでおり、更に、常用ブレーキ時において、 前記操作子運動センサの検出結果に基づいて 前記アクチュエー タの出力を制御して、前記摩擦付与装置によ って前記車輪に付与される前記摩擦力を変化 させる制 御部を備えており、前記アクチュエ一タが非 通電状態である時に、前記摩擦付与装置によ って前記車輪 に前記摩擦力が付与されるものである。

【〇 0 0 7】 本発明に係る鞍乗型車両は、上述のブレーキ システムを備えたものである。

【発明の効果】

【〇 0 0 8】 本発明に係るブレーキシステムでは、機構部 が、操作子の運動に応じた摩擦力で鞍乗型車 両の車輪 を制動する摩擦付与装置と、操作子の運動を 検出する操作子運動センサと、摩擦付与装置 と共にユ ニット化されたアクチュエータと、を含んで おり、常用ブレーキ時において、制御部が、 操作子運動センサの検 出結果に基づいてアクチュエータの出力を制 御して、摩擦付与装置によって車輪に付与さ れる摩擦力を 変化させる。そして、アクチュエータが非通 電状態である時に、摩擦付与装置によって車 輪に摩擦力が付 与される。そのため、何等かの事情によって アクチュエータの通電が停止してしまった場 合に、車輪に摩擦カ を付与することが可能となって、安全性を考 慮しつつ、ブレーキシステムの鞍乗型車両へ の搭載性を向上 することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【。 0 0 9】

【図 1】本発明の実施の形態に係るブレーキシス ムが搭載される鞍乗型車両の構成を示す図 あ る。

【図 2】本発明の実施の形態に係るブレーキシス ムの構成を示す図である。

【図 3】本発明の実施の形態に係るブレーキシス ムの液圧調整ユニツトの構成を示す図であ 。

【図 4】本発明の実施の形態に係るブレーキシス ムの第 2機構部の要部構成を示す図である。

【図 5】本発明の実施の形態に係るブレーキシス ムのシステム構成を示す図である。

【図 6】本発明の実施の形態に係るブレーキシス ムの構成の変形例を示す図である。

【発明を実施するための形態】

【。 0 1 0】 以下に、本発明について、図面を用いて説明 する。 なお、以下では、本発明に係るブレーキシス テムが自動二輪車に適用される場合を説明す るが、本発 明に係るブレーキシステムは自動二輪車以外 の他の鞍乗型車両に適用されてもよい。鞍乗 型車両は、ラ イダーが跨って乗車する乗物全般を意味する 。鞍乗型車両には、モータサイクル (自動二輪車、 自動三 輪車) 、バギー、 自転車等が含まれる。モータサイクルには、 エンジンを推進源とする自動二輪車又は自 動三輪車、電動モータを推進源とする自動二 輪車又は自動三輪車等が含まれ、例えば、オ 一トバ、イ、ス クーター、電動スクーター等が含まれる。ま た、 自転車は、ペダルに付与されるライダーの踏 力によって路上を 推進することが可能な乗物全般を意味する。 自転車には、普通自転車、電動アシスト自転 車、 電動自 転車等が含まれる。

[。 0 1 1 ] また、以下では、前輪を制動するための機構 部である第 1機構部が、前輪を制動するための操作子で ある第 1操作子に液圧式に接続され、後輪を制動す ための機構部である第 2機構部が、後輪を制 動するための操作子である第 2操作子に通信式に接続されている (つまり、摩擦付与装置と共にユニッ 卜化されたアクチュエータを含んでいる) 場合を説明しているが、第 !機構部が第 !操作子に通信式に接 続され、第 2機構部が第 2操作子に液圧式に接続されていてもよく、 た、第 1機構部が第 1操作子 に通信式に接続され、第 2機構部が第 2操作子に通信式に接続されていてもよい。

[ 0 0 1 2 ] また、以下では、機構部が操作子に液圧式に 接続されている場合において、その機構部が 液圧調整 ユニツトを含み、ホイールシリンダのブレー キ液の液圧がその液圧調整ユニットのポンプ を用いて減圧される場 合を説明しているが、ホイールシリンダのブ レーキ液の液圧がポンプレス式の液圧調整ユ ニツトを用いて減圧 されてもよい。

[ 0 0 1 3 ] また、以下では、第 1機構部及び第 2機構部の両方が 1つの摩擦付与装置のみを含むものである 場合を説明しているが、第 1機構部及び第 2機構部の少なくとも一方が複数の摩擦付与 置を含む ものであってもよい。また、各機構部に設け られたその複数の摩擦付与装置が、 同じ操作子への入力に応 じて摩擦力を付与するものであってもよく、 また、互いに異なる操作子への入力に応じて 摩擦力を付与する ものであってもよい。

[ 0 0 1 4 ] また、以下で説明する構成、動作等は、一例 であり、本発明に係るブレーキシステムは、 そのような構成 、動作等である場合に限定されない。また、 細かい構造については、適宜図示を簡略化又 は省略してい る。また、重複又は類似する説明が、適宜簡 略化又は省略されている場合がある。

[ 0 0 1 5 ] 実施の形態. 以下に、実施の形態に係るブレーキシステム を説明する。

[ 0 0 1 6 ]

< ブレーキシステムの構成及び動作> 図 1〜図 6を参照しつつ、実施の形態に係るブレーキ ステムの構成及び動作について説明する。

[ 0 0 1 7 ] 図 1は、本発明の実施の形態に係るブレーキシ テムが搭載される鞍乗型車両の構成を示す である 。図 2は、本発明の実施の形態に係るブレーキシ テムの構成を示す図である。図 3は、本発明の実施 の形態に係るブレーキシステムの液圧調整ユ ニツトの構成を示す図である。図 4は、本発明の実施の形態 に係るブレーキシステムの第 2機構部の要部構成を示す図である。図 5は、本発明の実施の形態に係る ブレーキシステムのシステム構成を示す図で ある。図 6は、本発明の実施の形態に係るブレーキシ テムの構 成の変形例を示す図である。

[ 0 0 1 8 ] 特に図 1及び図 2に示されるように、ブレーキシステム 1 〇は、鞍乗型車両 1 〇 〇に搭載される。鞍乗 型車両 1 0 0は、胴体 1と、胴体 1に旋回自在に保持されているハンドル 2と、胴体 1にハンドル 2と 共に旋回自在に保持されている前輪 3と、胴体 1に回動自在に保持されている後輪 4と、を含む。後 輪 4は、本発明における「車輪」に相当する。 輪 3は、本発明における「別の車輪」に相当す 。

[ 0 0 1 9 ] ブレーキシステム 1 〇は、ライダーによって操作される第 1操作子 1 1及び第 2操作子 ! 2を備えてい る。第 1操作子 1 1は、例えば、ハンドル 2に設けられたブレーキレバーとして構成さ 、使用者の手によつ て操作される。第 2操作子 1 2は、例えば、胴体 1の下部に設けられたブレーキペダルとして 成され、 使用者の足によって操作される。第 2操作子 1 2は、本発明における「操作子」に相当する

[ 0 0 2 0 ] ブレーキシステム 1 0は、第 1操作子 ! 1に液圧式に接続された第 1機構部 2 0と、第 2操作子 1 2 に通信式に接続された第 2機構部 4 0と、を含む。第 1機構部 2 〇は、前輪 3と共に回動するディ スクロ一夕 3 aに、胴体 1に保持されている第 1摩擦付与装置 2 1の摩擦材 (図示省略) を扌甲し当て て、第 1操作子 1 1の操作量に応じた摩擦力で前輪 3を制動するものである。第 2機構部 4 〇は、後 輪 4と共に回動するディスクロータ 4 aに、胴体 1に保持されている第 2摩擦付与装置 5 〇の後述され る摩擦材 5 1を扌甲し当てて、第 2操作子 1 2の操作量に応じた摩擦力で後車侖 4を制動するものである 。なお、第 1摩擦付与装置 2 1及び第 2摩擦付与装置 5 〇は、他の構造であってもよい。例えば、第 1 摩擦付与装置 2 1が、前輪 3と共に回動するブレーキドラムに、胴体 1に保持されているブレーキシュー の摩擦材を扌甲し当てて、第 1操作子 1 1の操作量に応じた摩擦力を生じさせるもの あってもよい。また 、第 2摩擦付与装置 5 〇が、後輪 4と共に回動するブレーキドラムに、胴体 1に保持されているブレーキ シューの摩擦材を扌甲し当てて、第 2操作子 1 2の操作量に応じた摩擦力を生じさせるもの あってもよい 〇第 2機構部 4 〇は、本発明における「機構部」に相当する 。第 2摩擦付与装置 5 〇は、本発明にお ける「摩擦付与装置」に相当する。

[ 0 0 2 1 ] 第 1機構部 2 0は、第 1操作子 1 1の運動が伝達されるマスタシリンダ 2 2と、マスタシリンダ 2 2 に付設されているリザーバ 2 3と、ブレーキ液が充填された液路 2 4を介してマスタシリンダ 2 2に連通し、 第 !摩擦付与装置 2 1に内蔵されたホイールシリンダ 2 5と、液路 2 4の一部を構成し、一端がマスタ シリンダ 2 2に接続されたブレーキ液管 2 4 aと、液路 2 4の一部を構成し、一端がホイールシリンダ 2 5 に接続されたブレーキ液管 2 4 bと、ブレーキ液管 2 4 aの他端とブレーキ液管 2 4 bの他端とに接続 された液圧調整ユニット 3 〇と、を含む。なお、ブレーキ液管 2 4 aが用いられずに、液圧調整ユニット 3 〇がマスタシリンダ 2 2に直接接続されていてもよく、また、ブレ キ液管 2 4 bが用いられずに、液圧調整 ユニツト 3 〇がホイールシリンダ 2 5に直接接続されていてもよい。また、液圧 整ユニット 3 〇が、マスタシ リンダ 2 2又はホイールシリンダ 2 5と共にユニット化されていてもよい。

【。 0 2 2】 特に図 2及び図 3に示されるように、液圧調整ユニット 3 0は、基体 3 1を備えている。基体 3 1に は、ブレーキ液管 2 4 aが接続されるマスタシリンダポート M Pと、ブレーキ液管 2 4 bが接続されるホイー ルシリンダポート W Pと、液路 2 4の一部を構成し、マスタシリンダポート M Pとホイールシリンダポート W P との間を接続する内部液路である主液路 2 4 cと、液路 2 4の一部を構成し、主液路 2 4 cをバイパ スする内部液路である副液路 2 4 dと、が形成されている。ホイールシリンダ 2 5のブレーキ液は、その畐リ 液路 2 4 dを介して主液路 2 4 cの途中部に逃がされる。

【。 0 2 3】 主液路 2 4 cには、込め弁 3 2が設けられている。畐リ液路 2 4 dには、上流側から順に、弛め弁 3 3 と、ブレーキ液を貯留するアキュムレータ 3 4と、ポンプ 3 5と、が設けられている。ポンプ 3 5は、モータ 3 6 によって駆動される。込め弁 3 2、弛め弁 3 3、アキュムレータ 3 4、ポンプ 3 5、及び、モータ 3 6は、 基体 3 1に組み付けられる。基体 3 1には、制御装置 ( E C U ) 6 0の少なくとも一部を収容するた めのハウジング 3 yが取り付けられる。込め弁 3 2は、例えば、非通電状態から通電状態にな と、その 設置個所でのブレーキ液の流通を開放から閉 鎖に切り替える電磁弁である。弛め弁 3 2は、例えば、非 通電状態から通電状態になると、その設置個 所を介してポンプ 3 5へ向かうブレーキ液の流通を閉鎖から 開放に切り替える電磁弁である。

【。 0 2 4】 特に図 2及び図 4に示されるように、第 2機構部 4 0は、第 2摩擦付与装置 5 〇と共にユニット化 されたアクチュエータ 4 1を含む。アクチュエータ 4 1は、第 2摩擦付与装置 5 〇の外側に取り付けられて いてもよく、また、第 2摩擦付与装置 5 〇に内蔵されていてもよい。第 2摩擦付与装置 5 〇は、浮動式 キャリパとして構成される。第 2摩擦付与装置 5 〇は、他の構造であってもよい。例えば、第 2摩擦付与 装置 5 〇が、対向式キャリパとして構成されてもよ い。第 2摩擦付与装置 5 〇は、ディスクロータ 4 aを 挟む一対の摩擦材 5 1と、摩擦材 5 1のディスクロータ 4 aに対する距離を調整するスピンドル 5 2と、 を含む。アクチュエータ 4 1は、スピンドル 5 2に連結され、スピンドル 5 2にその距離の調節のための直進 運動を生じさせる。アクチュエータ 4 1は、例えば、モータである。スピンドル 5 2の直進運動が、弾性部材 を介して摩擦材 5 1に伝達されてもよく、また、作動液等の流 を介して摩擦材 5 1に伝達されてもよい

【〇 0 2 5】 ここで、スピンドル 5 2は、第 2摩擦付与装置 5 〇又はアクチュエー夕 4 1に内蔵されたバネ等の付勢 部材 (図示省略) によって、ディスクロータ 4 aに対する距離が縮小する方向に付勢されて る。そのため 、アクチュエータ 4 1が非通電状態である時、つまり、アクチュ ータ 4 1の出力が無い時においては、スピン ドル 5 2がその付勢力によって押し出され、第 2摩擦付与装置 5 〇の摩擦材 5 1がディスクロ一夕 4 a に扌甲し付けられて、後輪 4が制動される。その付勢力が、鞍乗型車両 1 〇 〇を停止させるのに十分なカ であるとよい。また、アクチュエータ 4 1が通電 2犬態である時においては、アクチュエータ 4 1の出力の増加に 伴って、スピンドル 5 2がその付勢力に抗して戻されて、第 2摩擦付与装置 5 〇の摩擦材 5 1がディスク ロータ 4 aから離される。つまり、アクチュエータ 4 1が非通電状態である時に、第 2摩擦付与装置 5 0に よって後輪 4に摩擦力が付与され、アクチュエー夕 4 1が通電状態である時に、第 2摩擦付与装置 5 〇 によって後輪 4に付与される摩擦力が、アクチュエータ 4 1の出力の増加に伴って減少する。なお、ア チュ エータ 4 1の出力は、物理的運動を行う機械要素 (ここではスピンドル 5 2 ) に対してアクチュエータ 4 1 が付与する力を意味する。

【。 0 2 6】 特に図 2及び図 5に示されるように、制御装置 6 〇は、込め弁 3 2、弛め弁 3 3、及び、モータ 3 6 の動作を司る第 1制御部 6 1と、アクチュエータ 4 1の動作を司る第 2制御部 6 2と、を含む。第 1制 御部 6 1及び第 2制御部 6 2のそれぞれは、 1つにまとまっていてもよく、また、複数に かれていてもよ い。第 1制御部 6 !及び第 2制御部 6 2のそれぞれの一部又は全ては、例えば、マ コン、マイクロプロ セツサユニット等で構成されてもよく、また 、ファームウェア等の更新可能なもので構成 されてもよく、また、 C P U等からの扌旨令によって実行されるプログ ムモジュール等であってもよい。第 2制御部 6 2は、本発明 の「制御部」に相当する。第 1制御部 6 1は、本発明における「別の制御部」に相当 る。

【。 0 2 7】 制御装置 6 〇には、例えば、前輪回転速センサ 8 1、ブレーキ液圧センサ 8 2、後輪回転速センサ 9 1 、第 2操作子運動センサ 9 2、摩擦材運動センサ 9 3等の出力信号が有線又は無線で送信される 。制御装置 6 〇に他のセンサの出力信号が送信されてもよ い。制御装置 6 〇は、それらの出力信号に 基づいて、前輪 3及び後輪 4に生じさせる目標制動力を導出する。第 1制御部 6 1は、前輪 3に生じ させる目標制動力に応じた指令信号を、込め 弁 3 2、弛め弁 3 3、及び、モータ 3 6のドライバに有線 又は無線で送信する。また、第 2制御部 6 2は、後輪 4に生じさせる目標制動力に応じた指令信号 、アクチュエー夕 4 1のドライバに有線又は無線で送信する。第 2操作子運動センサ 9 2は、本発明にお ける「操作子運動センサ」に相当する。

【。 0 2 8】 前輪回転速センサ 8 1は、前輪 3の回転速を検出する。前輪回転速センサ 8 1は、例えば、胴体 1 によって保持される。前輪回転速センサ 8 1が、前輪 3の回転速に実質的に換算可能な他の物理 量を検出するものであってもよい。

【。 0 2 9】 ブレーキ液圧センサ 8 2は、例えば、ホイールシリンダ 2 5のブレーキ液の液圧を検出する。ブレーキ 圧 センサ 8 2は、例えば、主液路 2 4 cのうちの込め弁 3 2よりもホイールシリンダ 2 5側の領域に設けら れる。ブレーキ液圧センサ 8 2が、ホイールシリンダ 2 5のブレーキ液の液圧に実質的に換算可能な の物 理量を検出するものであってもよい。

【〇 0 3 0】 後輪回転速センサ 9 1は、後輪 4の回転速を検出する。後輪回転速センサ 9 1は、例えば、胴体 1 によって保持される。後輪回転速センサ 9 1が、後輪 4の回転速に実質的に換算可能な他の物理 量を検出するものであってもよい。

【。 0 3 1】 第 2操作子運動センサ 9 2は、第 2操作子 1 2の運動を検出する。第 2操作子運動センサ 9 2 は、ライダーの所望する制動力が反映された 物理量を検出するものであれば、どのような ものであってもよい 。例えば、第 2操作子運動センサ 9 2は、ライダーによる第 2操作子 1 2の操作量を検出するものであっ てもよく、また、ライダーによって第 2操作子 ! 2に加えられている力を検出するものであっ もよい。第 2操 作子運動センサ 9 2は、例えば、胴体 1によって保持される。第 2操作子運動センサ 9 2が、第 2操 作子 1 2の操作量又は第 2操作子 1 2に加えられている力に実質的に換算可能な の物理量を検 出するものであってもよい。

【〇 0 3 2】 摩擦材運動センサ 9 3は、第 2摩擦付与装置 5 〇の摩擦材 5 1の運動を検出する。摩擦材運動 センサ 9 3は、第 2摩擦付与装置 5 〇によって後輪 4に生じている制動力が反映された物理量を 出 するものであれば、どのようなものであって もよい。例えば、摩擦材運動センサ 9 3は、アクチュエータ 4 1の ,駆動量を検出するものであってもよく、ま 、スピンドル 5 2に作用する反力を検出するものであっても い。 摩擦材運動センサ 9 3は、例えば、第 2摩擦付与装置 5 〇によって保持される。摩擦材運動センサ 9 3 が、アクチュエー夕 4 1の駆動量又はスピンドル 5 2に作用する反力に実質的に換算可能な他の 理 量を検出するものであってもよい。

【。 0 3 3】 第 1制御部 6 1及び第 2制御部 6 2は、液圧調整ユニット 3 〇のハウジング 3 7内に収容される。 つまり、第 1制御部 6 1及び第 2制御部 6 2は、込め弁 3 2、弛め弁 3 3、及び、モー夕 3 6と共に ユニット化されている。第 2制御部 6 2が、第 2摩擦付与装置 5 〇及びアクチュエータ 4 1と共にユニッ 卜化されていてもよく、また、第 2操作子運動センサ 9 2と共にユニット化されていてもよい。

【。 0 3 4】 鞍乗型車両 1 〇 〇が停止している、又は、鞍乗型車両 1 〇 〇が前輪 3及び後輪 4に基準値を超 えるスリップが生じていない状態で走行して いる状態で、ライダーが第 1操作子 1 1を操作する時、つまり 、第 1機構部 2 〇の常用ブレーキ (いわゆるサービスブレーキ) 時において、第 1制御部 6 1は、込め弁 3 2及び弛め弁 3 3を非通電状態に制御し、また、モータ 3 6を非駆動状態に制御する。ライダーが第 1 操作子 1 1を操作すると、マスタシリンダ 2 2のピストン (図示省略) が押し込まれてホイールシリンダ 2 5のブレーキ液の液圧が増加し、第 1摩擦付与装置 2 1の摩擦材がディスクロータ 3 aに扌甲し付けら れて、前輪 3が制動される。また、ライダーが第 1操作子 ! 1を放すと、マスタシリンダ 2 2のピストンが戻 されてホイールシリンダ 2 5のブレーキ液の液圧が減少し、第 1摩擦付与装置 2 1の摩擦材がディスクロ一 夕 3 aから離される。つまり、第 1機構部 2 〇では、常用ブレーキ時においては、第 1摩擦付与装置 2 1 によって前輪 3に付与される摩擦力が、マスタシリンダ 2 2のブレーキ液の液圧に応じて変化する。な 、ラ イダーが第 1操作子 1 1を操作した際に、第 1摩擦付与装置 2 1による前輪 3への摩擦カの付与に 加えて、第 2摩擦付与装置 5 〇による後輪 4への摩擦力の付与が行われる連動ブレーキ 御動作が 実彳亍されてもよい。 【。 0 3 5】 ライダーが第 2操作子 1 2を操作していない状態、つまり、第 2摩擦付与装置 5 〇が後輪 4を制動 する必要がない状態においては、第 2制御部 6 2がアクチュエータ 4 1の出力を上限まで増加させる。そ して、鞍乗型車両 1 〇 〇が停止している、又は、鞍乗型車両 1 〇 〇が前輪 3及び後輪 4に基準値を 超えるスリップが生じていない状態で走行し ている状態で、ライダーが第 2操作子 1 2を操作する時、つま り、第 2機構部 4 〇の常用ブレーキ時において、第 2制御部 6 2は、第 2操作子運動センサ 9 2の出 カ信号に応じた駆動量でアクチュエータ 4 1を駆動させる。ライダーが第 2操作子 1 2を操作すると、第 2 制御部 6 2がアクチュエータ 4 1の出力を低下させることでスピンドル 5 2が押し出され、第 2摩擦付 与装置 5 〇の摩擦材 5 1がディスクロータ 4 aに扌甲し付けられて、後輪 4が制動される。また、ライダーが 第 2操作子 1 2を放すと、第 2制御部 6 2がアクチュエータ 4 1の出力を増加させることでスピンドル 5 2 が戻されて、第 2摩擦付与装置 5 〇の摩擦材 5 1がディスクロータ 4 aから離される。つまり、第 2機 構部 4 〇では、常用ブレーキ時においては、第 2摩擦付与装置 5 〇によって後輪 4に付与される摩擦カ が、第 2制御部 6 2が第 2操作子運動センサ 9 2の検出結果に基づいてアクチュエータ 4 1の出力を 制御することによって変化する。なお、ライ ダーが第 2操作子 ! 2を操作した際に、第 2摩擦付与装置 5 〇による後輪 4への摩擦カの付与に加えて、第 1摩擦付与装置 2 1による前輪 3への摩擦カの付与 が行われる連動ブレーキ制御動作が実行され てもよい。

【。 0 3 6】 なお、鞍乗型車両 1 〇 〇の停止、及び、前輪 3及び後輪 4に生じているスリップは、前輪回転速セ ンサ 8 1及び後輪回転速センサ 9 1の出力信号を用いた周知の手法で判定でき 。

【。 0 3 7】 鞍乗型車両 1 〇 〇が前輪 3又は後輪 4に基準値を超えるスリップが生じている状 で走行している 場合には、制御装置 6 〇は、スリップを抑制するためのスリップ制 御動作を実行する。スリップ制御動作 には、例えば、各車輪のアンチロックブレー キ制御が実行される動作、各車輪の空転抑制 制御が実行さ れる動作、各車輪の横滑り抑制制御が実行さ れる動作等が含まれる。制御装置 6 〇は、スリップ制御 動作を実行する際に、ブレーキシステム 1 〇に加えて、鞍乗型車両 1 〇 〇に搭載されている他のシステムを 制御してもよい。

【。 0 3 8】 スリップ制御動作の実行時において、前輪 3に付与されている摩擦力を減少させる必要 ある状態で は、第 1制御部 6 1は、込め弁 3 2及び弛め弁 3 3を通電状態に制御し、また、ブレーキ液圧 ンサ 8 2 の出力信号に応じた駆動量でモータ 3 6を駆動させる。そのような制御によってホ ールシリンダ 2 5のブ レーキ液の液圧が減少し、第 1摩擦付与装置 2 1の摩擦材がディスクロ一夕 3 aから離される。つまり、 第 1機構部 2 〇では、スリップ制御動作の実行時において は、第 1摩擦付与装置 2 1によって前輪 3 に付与される摩擦力が、第!制御部 6 1による込め弁 3 2、弛め弁 3 3、及び、モータ 3 6の制御にょ って変化する。

【。 0 3 9】 スリップ制御動作の実行時において、後輪 4に付与されている摩擦力を減少させる必要 ある状態で は、第 2制御部 6 2は、摩擦材運動センサ 9 3の出力信号に応じた駆動量でアクチュエー 4 1を駆 動させる。第 2制御部 6 2がアクチュエータ 4 1の出力を増加させることでスピンドル 5 2が戻されて、第 2 摩擦付与装置 5 〇の摩擦材 5 1がディスクロータ 4 aから離される。つまり、第 2機構部 4 〇では、 スリップ制御動作の実行時においては、第 2摩擦付与装置 5 〇によって後輪 4に付与される摩擦力が 、第 2制御部 6 2がアクチュエータ 4 1の出力を制御することによって変化する。

【。 0 4 0】 ブレーキシステム! 〇は、スリップ制御動作の実行時において、 前輪 3に付与されている摩擦力を減少 及び増加させることができる構成であっても よい。つまり、図 6に示されるように、液圧調整ユニツト 3 〇の 基体 3 1に、一端が主液路 2 4 cのうちの畐リ液路 2 4 dの下流端との合流部のマスタシリンダ 2 2側 に接続され、他端が副液路 2 4 dのうちのアキュムレー夕 3 4とポンプ 3 5との間に接続された内部流路 である増圧液路 2 4 eが形成されていてもよい。主液路 2 4 cのうちの増圧液路 2 4 eとの合流部と 副液路 2 4 dの下流端との合流部との間に切換弁 3 8が設けられ、増圧液路 2 4 eに増圧弁 3 9 が設けられる。切換弁 3 8は、例えば、非通電状態から通電状態にな と、その設置個所でのブレーキ 液の流通を開放から閉鎖に切り替える電磁弁 である。増圧弁 3 9は、例えば、非通電状態から通電状 態になると、その設置個所を介してポンプ 3 5へ向かうブレーキ液の流通を閉鎖から開放 切り替える電 磁弁である。

【。 0 4 1】 スリップ制御動作の実行時において、前輪 3に摩擦力を付与する又は付与されている摩 力を増加 させる必要がある状態では、第 1制御部 6 1は、込め弁 3 2及び弛め弁 3 3を非通電状態に制御し 、また、切換弁 3 8及び増圧弁 3 9を通電状態に制御し、また、ブレーキ液圧 ンサ 8 2の出力信号に 応じた駆動量でモータ 3 6を駆動させる。そのような制御によってホ ールシリンダ 2 5のブレーキ液の液圧 が増加し、第 1摩擦付与装置 2 1の摩擦材がディスクロータ 3 aに扌甲し付けられる。つまり、第 1機構 部 2 〇では、スリップ制御動作の実行時において は、第 1摩擦付与装置 2 1によって前輪 3に付与さ れる摩擦力が、第 1制御部 6 1による込め弁 3 2、弛め弁 3 3、切換弁 3 8、増圧弁 3 9、及び、 モータ 3 6の制御によって変化する。

【。 0 4 2】 ブレーキシステム! 〇は、スリップ制御動作の実行時において、 後輪 4に付与されている摩擦力を減少 及び増加させることができる構成であっても よい。スリップ制御動作の実行時において、 後輪 4に摩擦力を 付与する又は付与されている摩擦力を増加さ せる必要がある状態では、第 2制御部 6 2は、摩擦材運 動センサ 9 3の出力信号に応じた駆動量でアクチュエー 4 1を駆動させる。第 2制御部 6 2がアクチュ ェ一夕 4 1の出力を低下させることでスピンドル 5 2が押し出され、第 2摩擦付与装置 5 〇の摩擦材 5 1 がディスクロータ 4 aに扌甲し付けられる。つまり、第 2機構部 4 〇では、スリップ制御動作の実行時にお いては、第 2摩擦付与装置 5 〇によって後輪 4に付与される摩擦力が、第 2制御部 6 2がアクチュエー 夕 4 1の出力を制御することによって変化する。

【。 0 4 3】

< ブレーキシステムの効果> 実施の形態に係るブレーキシステムの効果に ついて説明する。

【。 0 4 4】 ブレーキシステム 1 〇では、機構部 (第 2機構部 4 〇) が、操作子 (第 2操作子 1 2 ) の運動に 応じた摩擦力で鞍乗型車両 1 〇 〇の車輪 (後輪 4 ) を制動する摩擦付与装置 (第 2摩擦付与装 置 5 0 ) と、操作子 (第 2操作子 1 2 ) の運動を検出する操作子運動センサ (第 2操作子運動セ ンサ 9 2 ) と、摩擦付与装置 (第 2摩擦付与装置 5 0 ) と共にユニット化されたアクチュエータ 4 1と 、を含んでおり、常用ブレーキ時において、 制御部 (第 2制御部 6 2 ) が、操作子運動センサ (第 2操 作子運動センサ 9 2 ) の検出結果に基づいてアクチュエー夕 4 1の出力を制御して、摩擦付与装置 ( 第 2摩擦付与装置 5 0 ) によって車車侖 (後車侖 4 ) に付与される摩擦力を変化させる。そして、 アクチュ ェ一夕 4 1が非通電状態である時に、摩擦付与装置 (第 2摩擦付与装置 5 〇) によって車輪 (後輪 4 ) に摩擦カが付与される。そのため、何等かの 事情によってアクチュエータ 4 1の通電が停止してしまった 場合に、車輪 (後輪 4 ) に摩擦カを付与することが可能となって、安 全性を考慮しつつ、ブレーキシステ 厶 1 〇の鞍乗型車両 1 〇 〇への搭載性を向上することが可能となる。

【。 0 4 5】 好ましくは、アクチュエー夕 4 1が通電状態である時に、摩擦付与装置 (第 2摩擦付与装置 5 〇) によって車輪 (後輪 4 ) に付与される摩擦力が、アクチュエータ 4 1の出力の増加に伴って減少する。そ のように構成されることで、安全性を考慮し つつ、ブレーキシステム 1 〇の鞍乗型車両 1 〇 〇への搭載性 を向上することを、簡易に実現することが可 能となる。

【。 0 4 6】 好ましくは、制御部 (第 2制御部 6 2 ) は、車輪 (後輪 4 ) のスリップを制御するスリップ制御動 作時において、アクチュエータ 4 1の出力を制御して、摩擦付与装置 (第 2摩擦付与装置 5 0 ) によつ て車輪 (後輪 4 ) に付与される摩擦力を変化させる。そのよう に構成されることで、ブレーキシステ A 1 〇 の鞍乗型車両 1 〇 〇への搭載性を維持しつつ、安全性を向上す ることが可能となる。

【〇 0 4 7】 好ましくは、摩擦付与装置 (第 2摩擦付与装置 5 〇) が制動する車輪は、鞍乗型車両 1 0 0の 後輪 4である。そのように構成されることで、何 かの事情によって通電が停止してしまった 合に、大きな 制動力が急に生じても比較的安全な後輪 4が制動されることとなって、安全性が向上 る。

【〇 0 4 8】