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Title:
CABLE HARNESS, CABLE HARNESS WITH CONNECTOR, AND CONNECTION STRUCTURE OF CABLE HARNESS
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/139041
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided are a cable harness comprising an ultrathin coaxial cable which can satisfy the performance of a cable for a signal and a cable for a power source and which can be easily and accurately connected with a connecter terminal and the like of a terminal portion, the cable harness with a connector, and the connection structure of the cable harness. In a cable harness (10), a plurality of coaxial cables (11) having a central conductor (15), an inner insulator (14), an outer conductor (13), and an outer cover (12) and an insulating cable (40) having a central conductor (41) and an outer cover (42) are arranged in parallel, the exposure portion of the outer conductor (13) of the coaxial cable (11) and the outer cover (42) of the insulating cable (40) are fixed in such a manner that they are sandwiched between common ground bars (20, 30), and the exposure portion of the outer conductor (13) is electrically connected with the ground bars (20, 30).

Inventors:
ISHIMOTO TAKEKI (JP)
SEMBA HIROYUKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/058739
Publication Date:
November 19, 2009
Filing Date:
May 12, 2008
Export Citation:
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Assignee:
SUMITOMO ELECTRIC INDUSTRIES (JP)
ISHIMOTO TAKEKI (JP)
SEMBA HIROYUKI (JP)
International Classes:
H01B7/00; H01B7/08; H01B11/20
Foreign References:
JP2000322943A2000-11-24
JP2006202593A2006-08-03
JP3136926U2007-11-08
JP2008146953A2008-06-26
JP2008146954A2008-06-26
JP2007280772A2007-10-25
JP2006294572A2006-10-26
Attorney, Agent or Firm:
NAITO, Teruo (JP)
Teruo Naito (JP)
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Claims:
 中心導体、前記中心導体の外周に配設された内部絶縁体、前記内部絶縁体の外周に配設された外部導体、及び前記外部導体の外周に配設された外被を有する、複数の同軸ケーブルと、
 中心導体、前記中心導体の外周に配設された外被を有する、絶縁ケーブルと、が並列に配置されており、
 前記同軸ケーブルの外部導体の露出部分及び前記絶縁ケーブルの外被が共通のグランドバーに挟まれて固定され、前記露出部分が前記グランドバーに電気的に接続されていることを特徴とするケーブルハーネス。
 請求項1に記載のケーブルハーネスであって、
 前記絶縁ケーブルの外被の外径Diと前記同軸ケーブルの外部導体部分の外径Dcとが、Dc(mm)≦Di(mm)≦Dc+0.18(mm)であることを特徴とするケーブルハーネス。
 請求項1または2に記載のケーブルハーネスであって、
 前記絶縁ケーブルの中心導体の断面積が前記同軸ケーブルの中心導体の断面積より大きいことを特徴とするケーブルハーネス。
 請求項1から3の何れか一項に記載のケーブルハーネスを備え、
 前記同軸ケーブルの各中心導体と前記絶縁ケーブルの中心導体が、コネクタの接続端子に接続されていることを特徴とするコネクタ付きケーブルハーネス。
 請求項1から3の何れか一項に記載のケーブルハーネスを備え、
 前記同軸ケーブルの各中心導体と前記絶縁ケーブルの中心導体が、電気回路に設けられた接続端子に接続されていることを特徴とするケーブルハーネスの接続構造。
Description:
ケーブルハーネス、コネクタ付 ケーブルハーネス及びケーブルハーネスの 続構造

 本発明は、並列に配置した複数の同軸ケ ブルと絶縁ケーブルを有し、同軸ケーブル 外部導体がグランドされたケーブルハーネ 、コネクタ付きケーブルハーネス及びケー ルハーネスの接続構造に関する。

 近年、携帯電話機、小型ビデオカメラな の普及により、これら電子機器の小型・軽 化の他に、高速・高画質化が求められてい 。これらに対応するために、機器本体と液 表示部との接続や機器内の配線などに、極 て細い同軸ケーブルが用いられ、また、配 の容易性から、複数本の同軸ケーブルを集 一体化させたケーブルハーネスが用いられ いる。

 ケーブルハーネスに使用される同軸ケー ルは、内側から中心導体、内部絶縁体、外 導体、外被を順次同軸状に配設して構成さ る。中心導体は、例えば銅合金線を7本撚っ て形成され、その外面を例えばテフロン(登 商標)樹脂などの絶縁材で被覆して内部絶縁 を形成する。

 内部絶縁体の外周面に配設される外部導 は、例えば銅合金線を螺旋状に巻き付けて 成し、その外面に例えばポリエステルテー を2枚重ね巻きして互いに融着して外被とし ている。なお、外部導体の外面に銅蒸着テー プを銅蒸着面を内側にして巻き付けてもよく 、また、外部導体は、銅合金線の巻方向を反 対にして2層に巻き付けた構造であってもよ 、この他、編組構造であっても良い。

 このようなケーブルハーネスには種々の 態のものが提案されているが、例えば、複 の信号伝送用同軸ケーブルと複数の電力伝 用(電源用)ケーブルとを熱融着や接着剤に りリボン状に接着して形成されたものが知 れている(例えば、特許文献1参照)。

 また、例えば、信号用同軸ケーブルと電 用同軸ケーブルを所定のピッチで並列に並 、これらの両面に接着層を有したテープを 着することによって一体化したケーブルハ ネスも知られている(例えば、特許文献2参 )。

日本公開特許:特開昭62-86611号公報

日本公開特許:特開2000-322943号公報

 ところで、上記のように、携帯電話機、 型ビデオカメラなどの電子機器は、一層の 性能化が図られており、それにより処理す 情報量も増大している。その一方で、小型 軽量化の要求もあるため、このような電子 器に用いられるケーブルハーネスも高密度 装が要求され、極めて細い同軸ケーブル(極 細同軸ケーブル)によってケーブルハーネス 構成する傾向にある。同軸ケーブルは中心 体、内部絶縁体、外部導体、外被を有する 成であるため、中心導体の断面積が小さく 特許文献2のケーブルのように電源用ケーブ として同軸ケーブルを用いると、必要な電 を供給するために何本もの同軸ケーブルを 要とすることがある。

 また、ケーブルハーネスは、その端末部 が、コネクタや基板等に所定ピッチで配列 れた端子に半田付けされる等、導電接着さ る。そのため、ケーブルハーネスを構成す 全てのケーブルを所定のピッチで整列させ 端子上に配置することが要求される。特に ケーブルが極細径であると、各ケーブルの 列ピッチも小さく、サブミリ単位の位置ず も問題となりやすい。

 したがって、ケーブルハーネスを構成す 各ケーブルが高精度に配列されることが要 されることとなる。そこで、グランドバー 各ケーブルを所定のピッチで固定すること 重要である。

 また、上記特許文献1,2以外のケーブルハ ネスとして、信号用ケーブルと電源用ケー ルが分かれて配列され、信号用ケーブルの がグランドバーに接続されて固定されてい ものもあるが、その場合、端末部分の接続 業を行う際に信号用ケーブルと電源用ケー ルでそれぞれ位置決めを行なう必要が生じ 作業性が良くなかった。

 そこで本発明は、信号用ケーブルと電源 ケーブルの性能を満足し、端末部分のコネ タ端子等への接続を容易かつ正確に行なう とのできる極細同軸ケーブルを含むケーブ ハーネス、コネクタ付きケーブルハーネス びケーブルハーネスの接続構造を提供する とを目的とする。

 上記課題を解決することのできる本発明 係るケーブルハーネスは、中心導体、前記 心導体の外周に配設された内部絶縁体、前 内部絶縁体の外周に配設された外部導体、 び前記外部導体の外周に配設された外被を する、複数の同軸ケーブルと、中心導体、 記中心導体の外周に配設された外被を有す 、絶縁ケーブルと、が並列に配置されてお 、前記同軸ケーブルの外部導体の露出部分 び前記絶縁ケーブルの外被が共通のグラン バーに挟まれて固定され、前記露出部分が 記グランドバーに電気的に接続されている とを特徴とする。

 本発明に係るケーブルハーネスにおいて、 記絶縁ケーブルの外被の外径Diと前記同軸 ーブルの外部導体部分の外径Dcとが、Dc(mm)≦ Di(mm)≦Dc+0.18(mm)であることが好ましい。
 さらに、前記絶縁ケーブルの中心導体の断 積が前記同軸ケーブルの中心導体の断面積 り大きいことが好ましい。

 本発明に係るコネクタ付きケーブルハー スは、上記本発明に係るケーブルハーネス 備え、前記同軸ケーブルの各中心導体と前 絶縁ケーブルの中心導体が、コネクタの接 端子に接続されていることを特徴とする。

 本発明に係るケーブルハーネスの接続構造 、上記本発明に係るケーブルハーネスを備 、前記同軸ケーブルの各中心導体と前記絶 ケーブルの中心導体が、電気回路に設けら た接続端子に接続されていることを特徴と る。
 なお、このケーブルハーネスの接続構造は 例えばプリント基板(FPC;Flexible Printed Circuit 、PWB;Printed Wire Board 等)に対する接続構造で ある。

 本発明のケーブルハーネスに含まれる絶 ケーブルは中心導体と外被からなるため、 心導体の断面積を大きく確保し易い構造で り電源用ケーブルとしての性能を満足する とができる。

 また、同軸ケーブルの外部導体及び絶縁 ーブルの外被がグランドバーに挟まれ固定 れているため、端末部分をコネクタ端子等 接続するときに各ケーブルの配列状態を乱 ことがない。

 本発明のケーブルハーネスを備えたコネ タ付きケーブルハーネスは、同軸ケーブル 中心導体と絶縁ケーブルの各中心導体が、 ネクタの接続端子に高精度に接続され、電 供給性能に優れた信頼性の高いコネクタ付 ケーブルハーネスとなっている。また、本 明のケーブルハーネスとプリント基板など 接続されたケーブルハーネスの接続構造も 様の効果を奏する。

本発明に係るケーブルハーネスの例を す図であり、(A)はケーブルハーネスの平面 、(B)は(A)中F方向から見た端面図である。 図1に示したケーブルハーネスに用いら れる同軸ケーブルの例を示す断面図である。 図1に示したケーブルハーネスに用いら れる絶縁ケーブルの例を示す断面図である。 図1に示したグランドバーを各ケーブル に接合する例を示す分解斜視図である。 図1の矢視V付近の拡大断面図である。 図5の他の例を示す拡大断面図である。 本発明に係るコネクタ付きケーブルハ ネスの一端側の要部平面図である。 同軸ケーブルの接続位置に該当する図7 中の矢視VII-VII位置の断面図を示す。

符号の説明

 10…ケーブルハーネス、11…同軸ケーブル 、12…同軸ケーブルの外被、13…同軸ケーブ の外部導体、14…同軸ケーブルの内部絶縁体 、15…同軸ケーブルの中心導体、20,30…グラ ドバー、40…絶縁ケーブル、41…絶縁ケーブ の中心導体、42…絶縁ケーブルの外被、50… コネクタ付きケーブルハーネス、51…コネク ハウジング、52…接続端子、53…シェル

 以下、本発明に係るケーブルハーネス、コ クタ付きケーブルハーネス及びケーブルハ ネスの接続構造の実施形態の例について説 する。
 図1は本発明に係るケーブルハーネスの例を 示す図であり、(A)はケーブルハーネスの平面 図、(B)は(A)中F方向から見た端面図である。 お、図1(A)では、図面を簡明にするため、後 する第2グランドバー30の図示を省略してい 。また、図5は、図1の矢視V付近の拡大断面 を示すものである。


 図1に示すように、ケーブルハーネス10は、 数本の同軸ケーブル11と、少なくとも1本の 縁ケーブル40を有しており、これらが並列 配置されている。

 同軸ケーブル11は信号伝送用の信号ケーブ として使用される。本実施形態では37本設け られている。
 図2に示すように、同軸ケーブル11は、中心 体15と、中心導体15の外周に配設された内部 絶縁体14と、内部絶縁体14の外周に配設され 外部導体13と、外部導体13の外周に配設され 絶縁性の外被12と、を有しており、これら 同軸状に配設して構成される。

 同軸ケーブル11は、例えば、AWG(American Wir e Gauge)の規格によるAWG44に該当するケーブル 用いられている。AWG44の同軸ケーブル11は、 中心導体15が、例えば外径0.020mmの銀メッキ銅 合金の素線15aを7本撚って形成されている。 た、内部絶縁体14は、中心導体15の外周面を 覆する例えばPFA等のフッ素樹脂からなり押 出し被覆により厚さ0.04mmに形成されている さらに、外部導体13は、例えば錫メッキ銅 金の素線13aを内部絶縁体14の外周面に横巻き で螺旋状に巻き付けることで外径0.21mmに形成 されている。加えて、外被12は外部導体13の 周面を被覆する例えばPFA等のフッ素樹脂か なり、AWG44の場合は外径0.26mmに形成されてい る。

 同軸ケーブル11の端部は、口出し処理さ ており、先端側から順に、中心導体15、内部 絶縁体14及び外部導体13がそれぞれ段階的に 定長さ露出している。

 また、絶縁ケーブル40は、本実施形態では3 設けられている。
 絶縁ケーブル40は、図3に示すように、中心 体41及びその外周に配設された絶縁性の外 42を有しており、これらを同軸状に配設して 構成される。

 絶縁ケーブル40は、例えば、同軸ケーブ 11がAWG44に該当する寸法のものである場合、A WGの規格によるAWG38に該当するケーブルが用 られており、中心導体41は、例えば錫メッキ 銅合金の素線41aを7本撚って形成され、外被42 は、中心導体41の外周面を被覆する例えばPFA のフッ素樹脂からなり、外径0.21mmに形成さ ている。中心導体41の部分の径は0.11mmであ 、外被42の厚さは0.05mmである。外被42の厚さ 、AWG44の同軸ケーブル11の内部絶縁体14の厚 よりも厚い。

 絶縁ケーブル40は、電源供給用として用 られるケーブルであり、中心導体41の断面積 が、同軸ケーブル11の中心導体15の断面積以 のものである。絶縁ケーブル40は、中心導体 41と外被42からなる構造である為、同軸ケー ル11より中心導体41の断面積を大きく確保し い。

 絶縁ケーブル40の外被42が同軸ケーブル11 外部導体13の層と同等の外径に形成される 、同軸ケーブル11の外部導体13とともに2つの グランドバー20,30により挟持されて固定され ので好ましい。この外被42は、グランドバ 20,30を同軸ケーブル11及び絶縁ケーブル40に 定する際の熱に対して、外被42が溶融して絶 縁特性が維持できなくなることがないよう、 十分な厚さを有している。パルスヒートを使 用して同軸ケーブル11の外部導体13及び絶縁 ーブル40をグランドバー20,30に半田で固着さ る場合、絶縁ケーブル40の外被42は0.03mm以上 の厚さとすることが好ましい。融点が230℃程 度の低融点半田を使用すれば、外被42が0.03mm 厚さの絶縁ケーブル40をグランドバー20,30に 半田付けしても外被42が溶融しないので絶縁 性が保たれる。

 また、絶縁ケーブル40の端部も口出し処 されており、長さ方向において端側に中心 体41が所定長さ(例えば、同軸ケーブル11の中 心導体15と同等の長さ)露出している。

 図1に示すように、ケーブルハーネス10は 中心導体15及び中心導体41が所定のピッチで 並列されるように外部導体13及び外被42がグ ンドバー20,30に半田を介して挟持され、ケー ブルハーネス10および同軸ケーブル11の位置 固定されている。

 グランドバー20,30は、すべての同軸ケー ル11の外部導体15と絶縁ケーブル12の外被42を 覆う長さに形成された板である。例えば、銅 板などの導電性の金属板である。

 また、図4に示すように、グランドバー20, 30の対向する面は、接合部材24によって各ケ ブル11,40と固定される(図5参照)。接合部材24 しては、例えば、板半田を用いることがで るが、板半田の他に異方性導電フィルム(ACF )、非導電性フィルム(NCF)等を用いることもで きる。これらの接合部材24により、グランド ー20,30と同軸ケーブル11の外部導体13とが固 されると同時に電気的に接続される。なお 接合部材24に非導電性フィルムを用いた場 でも、図5に示すように、接合部材24がグラ ドバー20,30と各ケーブル11,40の隙間を埋める うに移動するため、外部導体13がグランド ー20,30に直接接触する箇所が生じ、グランド バー20,30と外部導体13の電気的導通が図られ 。このように、各外部導体13は一括してグラ ンドバー20,30に共通してグランドすることが きる。

 また、絶縁ケーブル40の外被42に対して接 合部材24は固着しないが、接合部材24が外被42 の周囲を埋めるように移動して固化するため 、絶縁ケーブル40をその軸方向に直交する方 の移動を妨げることになる。すなわち、絶 ケーブル40はグランドバー20,30及び接合部材 24により、少なくとも軸方向以外には固定さ る。

 同軸ケーブル11の外部導体13及び絶縁ケー ブル40の外被42がグランドバー20,30に挟まれ固 定されているため、ケーブルハーネス10を構 する全てのケーブル11,40の整列を高精度に なうことができ、またその配列状態を乱す とがない。したがって、ケーブルハーネス10 の端末部分のコネクタ端子等への接続を正確 に行なうことができる。また、絶縁ケーブル 40の中心導体41の断面積を大きく確保すると もに絶縁特性も良好に維持されており、電 用ケーブルとしての性能が良好である。

 なお、同軸ケーブル11及び絶縁ケーブル40 の双方に対して半田を使用する形態、同軸ケ ーブル11に対して半田を使用し絶縁ケーブル4 0に対してACFまたはNCFを使用する形態、同軸 ーブル11及び絶縁ケーブル40の双方に対してA CFまたはNCFを使用する形態、を採り得ること できるが、半田を使用する何れの形態であ ても接合部材(半田)24を熱溶融させる際はグ ランドバー20,30をパルスヒート等で一度加熱 ればよい。

 グランドバー20,30で挟まれる部分の同軸 ーブル11の外部導体13の部分の外径と絶縁ケ ブル40の外被42の外径との差は、同軸ケーブ ル11がAWG42であるかAWG42より細い場合には、少 なくとも0.18mmまで許容される。同軸ケーブル 11の外部導体13の部分の外径が0.17mmであると に、絶縁ケーブル40の外径は少なくとも0.35mm まで許容される。両者の径の比をとると、太 い方の外径が細い方の外径の少なくとも2倍 度まで許容されるといえる。絶縁ケーブル40 は電源用ケーブルとして使用されるので中心 導体41の断面積が大きい(径が太い)ほど好ま い。中心導体41を太くした結果、絶縁ケーブ ル40の外径が同軸ケーブル11の外部導体13の外 径より太くなっても構わない。図6に示すよ に、同軸ケーブル11の外部導体13の部分の外 に対して、絶縁ケーブル40の外径が2倍程度 で太いことが許容される。外径差が0.18mmま であれば、接合部材(半田)24の量を調整する ことでグランドバー20,30で挟まれる部分を接 部材24で埋めることができる。また、絶縁 ーブル40を同軸ケーブル11の外部導体13の部 の径より太くした場合には、並列した同軸 ーブル11の両側に絶縁ケーブル40を配置する よい。これにより、同軸ケーブル11より太 絶縁ケーブル40の間に同軸ケーブル11が配置 れる。

 次に、上記ケーブルハーネス10の製造方法 ついて説明する。
 まず、ケーブルハーネス10を構成する全て ケーブル11,40を並列に配置して治具あるいは 接着テープ等で保持する。各ケーブル11,40の 置は、例えば、図1に示したように、1番心( 1の上端位置)から3番心を電源用絶縁ケーブ 40とし、4番心から40番心(図1の下端位置)を 号用同軸ケーブル11とする。また、全てのケ ーブル11,40の端部の位置を合わせる。

 そして、全てのケーブル11,40の端部を口出 処理する。この口出し処理は、YAGレーザあ いはCO 2 レーザ等のレーザ加工機を用いて行うもので 、まず、CO 2 レーザの波長や強度を調整して同軸ケーブル 11の外被12を、端部から所定の距離離れた位 で切断し、端部側を引き抜いて除去する。 お、CO 2 レーザを当てる際には、絶縁ケーブル40に当 らないよう、端部から所定長さを湾曲させ などして退避させておく。

 次に、YAGレーザの波長や強度を調整して 軸ケーブル11の外部導体13を外被切断位置よ り所定長さ端部に寄った位置で切断し、端部 側の外部導体13を引き抜いて除去する。この きは、絶縁ケーブル40を退避させてもさせ くても良い。

 さらに、CO 2 レーザの波長や強度を調整して同軸ケーブル 11の内部絶縁体14と絶縁ケーブル40の外被42を さらに端部寄りの位置で切断し、端部側の 部絶縁体14及び外被42を引き抜いて除去する 。このように、全てのケーブル11,40を一緒に 工するため、口出し処理を効率的に行うこ ができる。

 そして、上記口出し処理を行ったら、外 導体13及び外被42をグランドバー20,30間に挟 込んで所定ピッチに位置決めし、グランド ー20,30と外部導体13及び外被42を接合部材24 固定する。接合部材24が半田である場合は、 グランドバー20,30をパルスヒート等で加熱し 、半田を熱溶融させて固定する。なお、半 の代わりにACFまたはNCF等を用いた場合には 半田付けに比べて加熱温度が低いので、加 による絶縁層への熱影響を少なくすること できる。

 なお、上記実施形態における各種ケーブ の本数及び配置は一例を示したものであり 適宜変更可能である。

 特に、同軸ケーブル11の外部導体13の部分 の径と絶縁ケーブル40の外径が略同等であれ 、グランドバー20,30に固定される箇所で両 が寸法上等価に扱うことができ、配線の自 度が高い。

 上記実施形態のケーブルハーネス10は、 端側にコネクタ付けされる場合や、一端側 みコネクタ付けで他端側は基板に接続され 場合など、様々な形態を採り得る。次に、 ーブルハーネス10の端部にコネクタを取り付 けたコネクタ付きケーブルハーネスについて 説明する。

 図7に、コネクタ付きケーブルハーネスの一 端側の概略平面図を示す。また、図8に、図7 の矢視VII-VII位置の断面図を示す。
 図7及び図8に示すように、コネクタ付きケ ブルハーネス50は、ケーブルハーネス10の端 の各中心導体15,41が、コネクタハウジング51 に設けられている接続端子52に各々独立して 続されている。中心導体15,41は、例えばパ スヒートによる一括半田付けによって接続 子52に接続することができる。なお、図7で グランドバー30、コネクタハウジングの形状 、シェルの図示を省略している。

 図8に示すように、ケーブルハーネス10の 末部分では、コネクタハウジング51の上に 置された各ケーブル11,40(図8では同軸ケーブ 11を図示)を覆うように、シェル53がコネク ハウジング51に取り付けられており、このシ ェル53は半田やACFを介してグランドバー30と 気的に接続されている。なお、シェル53とグ ランドバー30との接続は、例えば、シェル53 グランドバー30に面する箇所の一部に開口部 53aを設けておき、グランドバー30の上にシェ 53を被せた後、開口部53aから半田やACFを導 してシェル53の下面とグランドバー30の上面 の間(符号54の箇所)に充填させ、相互の導電 接着を図ることによって行なうことができる 。

 このように構成されたコネクタ付きケー ルハーネス50は、レセプタクルに接続され と、シェル53の長手方向両端部付近でグラン ド回路に接続される。シェル53がグランド回 に接続されると、同軸ケーブル11の外部導 13はグランドバー20,30がシェル53を介してグ ンドされることになる。

 接続端子52に接続する前のケーブルハー ス10は、ケーブルハーネス10を構成する全て ケーブル11,40が高精度に整列されており、 軸ケーブル11の外部導体13及び絶縁ケーブル4 0の外被42がグランドバー20,30に挟まれ固定さ ているためその配列を乱すことがない。し がってコネクタ付きケーブルハーネス50は 中心導体が各接続端子52に対して高精度に位 置決めされたものである。また、上記のよう に絶縁ケーブル40の電源用ケーブルとしての 能が良好である。

 本発明に係るケーブルハーネス10をFPCやPW Bの接続端子に接続する構造も可能である。FP Cを介してさらに機器本体の回路に接続する ともできる。

 本発明に係るケーブルハーネス10における 各ケーブルの寸法例を示す。
 (例1)同軸ケーブル11がAWG44の場合
 同軸ケーブル11の外部導体13の部分の外径は 0.21mm程度であり、同軸ケーブル11の中心導体1 5の部分の外径は0.06mm程度である。
 これに対して、絶縁ケーブル40はAWG44である かAWG44より太いことが好ましく、かつその外 42は0.03mm以上の厚さであることが好ましい で、絶縁ケーブル40の外径は0.12mm以上が好ま しい。また、絶縁ケーブル40の外径は同軸ケ ブル11の外部導体13の部分の外径より0.18mm太 くてもよいので、絶縁ケーブル40の外径は0.39 mmまで許容される。この場合、絶縁ケーブル4 0の中心導体41の外径は0.33mmまで許容される。 絶縁ケーブル40の外径を同軸ケーブル11の外 導体と同等として、外被42の厚さを0.03mmとす ると絶縁ケーブル40の中心導体41の外径は0.15m mとすることができる。絶縁ケーブル40が同軸 ケーブル11の外部導体の部分の外径よりも細 なるが、その差が0.18mm以内であるので、構 ない。

 (例2)同軸ケーブル11がAWG46の場合
 同軸ケーブル11の外部導体13の部分の外径は 0.17mm程度であり、同軸ケーブル11の中心導体1 5の部分の外径は0.05mm程度である。
 これに対して、絶縁ケーブル40はAWG46である かAWG46より太いことが好ましく、かつその外 42は0.03mm以上の厚さであることが好ましい で、絶縁ケーブル40の外径は0.11mm以上が好ま しい。また、絶縁ケーブル40の外径は同軸ケ ブル11の外部導体13の部分の外径より0.18mm太 くてもよいので、絶縁ケーブル40の外径は0.35 mmまで許容される。この場合、絶縁ケーブル4 0の中心導体41の外径は0.29mmまで許容される。 絶縁ケーブル40の外径を同軸ケーブル11の外 導体と同等として、外被42の厚さを0.03mmとす ると絶縁ケーブル40の中心導体41の外径は0.11m mとすることができる。

 これまでは各ケーブルが共通のグランド ーに挟まれて一列に配列されている例につ て説明したが、一つのケーブルハーネスに き、端末部が2つ以上に分かれてそれぞれが 共通のグランドバーに挟まれて横または縦に 二列以上に配列されているものでもよい。ま た、端末部以外の部分では、各ケーブルがテ ープ等で巻かれて束ねられていてもよい。

 本発明を詳細にまた特定の実施態様を参 して説明したが、本発明の精神と範囲を逸 することなく様々な変更や修正を加えるこ ができることは当業者にとって明らかであ 。




 
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